JP5621350B2 - モータ装置、回転子の駆動方法、及びロボット装置 - Google Patents

モータ装置、回転子の駆動方法、及びロボット装置 Download PDF

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Description

本発明は、モータ装置、回転子の駆動方法、及びロボット装置に関する。
例えば旋回系機械を駆動させるアクチュエータとして、モータ装置が用いられている。
このようなモータ装置として、例えば電動モータや超音波モータなど、比較的に高トルクを発生させることが可能なモータ装置が広く知られている。近年では、ヒューマノイドロボットの関節部分など、より精密な部分を駆動させるモータ装置が求められており、電動モータや超音波モータなどの既存のモータにおいても小型化、トルクの制御性等、細密で高精度な駆動を行うことができる構成が求められている。
特開平2−311237号公報
しかしながら、例えば、電動モータや超音波モータにおいては、高トルクを発生させるためには減速機を取り付ける必要があるため、小型化には限界がある。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、高トルクを発生させることができる、モータ装置及び回転子の駆動方法並びにロボット装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、回転子と、前記回転子の外周の少なくとも一部に締まり嵌め状態で巻き付けられる巻付部材と、前記巻付部材の少なくとも一方の端部に接続され、前記巻付部材を少なくとも前記回転子に巻き付ける方向に移動させる駆動部と、前記巻付部材を前記回転子に対して巻きつき状態で前記回転子を回転させる回転動作及び前記回転子に対する前記巻付部材の前記巻きつき状態を解放する解放動作を前記駆動部に行わせる制御部と、を備えるモータ装置が提供される。
本発明の第2の態様に従えば、駆動部の駆動により、回転子の外周の少なくとも一部に締まり嵌め状態で巻き付けられる巻付部材を当該回転子に巻き付ける方向に一定距離移動させる移動ステップと、前記駆動部の駆動により、前記回転子に対する前記巻付部材の巻きつき状態を解放する解放ステップと、を含む回転子の駆動方法が提供される。
本発明の第3の態様に従えば、回転軸部材と、前記回転軸部材を回転させるモータ装置と、を備え、前記モータ装置として、第1の態様のモータ装置が用いられているロボット装置が提供される。
本発明によれば、高トルクを発生させることができるモータ装置を提供することができる。
第1実施形態に係るモータ装置MTRの一例を示す概略構成図。 第1実施形態に係るモータ装置の特性を示すグラフ。 本実施形態におけるバネ部材が回転子に巻きかかる際の条件を示す図。 本実施形態における駆動素子の変位の変化を示すグラフ。 本実施形態における回転子が回転する際のバネ部材の変位方向を示す図。 第2実施形態に係るモータ装置の要部構成を示す図。 本実施形態における駆動部の各駆動素子の変位の変化を示すグラフ。 第3実施形態に係る駆動素子の変位の変化を示すグラフ。 第4実施形態に係る駆動素子の変位の変化を示すグラフ。 第5実施形態に係る駆動部の要部構成を示す図。 本実施形態におけるバネ部材側から回転子を視た場合の要部の図。 本実施形態における変位拡大機構の構成を示す図。 本実施形態における変位拡大機構の作用を説明するための図。 本発明の第6実施形態に係るロボットハンドの構成を示す模式図。 本実施形態におけるバネ部材の変形例に係る構成図。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
(第1実施形態)
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本実施形態に係るモータ装置MTRの一例を示す概略構成図である。
図1(a)に示すように、モータ装置MTRは、ベース部BSと、回転子SFと、駆動部ACと、制御部CONTとを有している。当該モータ装置MTRは、制御部CONTの制御によって駆動部ACを用いて回転子SFを回転させると共に、当該回転子SFの回転を調整する構成である。
以下、各図の説明においてはXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。回転子SFの円筒軸方向をZ軸方向とし、当該Z軸方向に垂直な平面上の直交方向をそれぞれX軸方向及びY軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸周りの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
ベース部BSは、例えばステンレス等の材料を用いて板状に形成された部分であり、回転子SF、駆動部ACと、制御部CONTとを支持している。本実施形態では板状に形成された例を説明するが、例えば筐体など、他の形状であっても構わない。回転子SFは、例えば円柱状に形成されており、例えば不図示のベアリング装置などによって回転可能に支持されている。当該ベアリング装置は、例えばベース部BSなどに支持されている。回転子SFは、中心軸Cを回転軸としてθZ方向に回転するようになっている。なお、制御部CONTは、ベース部BSと一体になっていなくてもよい。
モータ装置MTRは、駆動部ACと、回転子SFに締まり嵌め状態で巻き付けられる巻付部材(例えば、バネ部材50を含む)と、を含む。駆動部ACは、弾性部材から構成され、バネ部材50の両端部に設けられた駆動素子31、32と、を含む。バネ部材50は、その巻きつき方向に回転させて回転子SFに巻き掛かることで張力を付与し、巻きつき方向と反対に回転させると回転子SFに対して回転可能となり、張力が付与されない状態となる。本実施形態では、バネ部材50と回転子SFとの間にグリス等の潤滑剤が設けられている。これにより、回転子SFは所定方向(バネ部材50の巻きつき方向と反対)においては、潤滑剤の働きにより、バネ部材50に対してスムーズに回転可能とされている。バネ部材50は、例えば円筒状の部材を精密加工することで構成される。
駆動素子31、32は、例えば、ハウジング35に保持されており、ハウジング35を介してベース部BSに固定されている。バネ部材50の両端部には、図1(b)に示すように、駆動素子31,32に接続される接続部51,52を有している。接続部51,52は、バネ部材50の他の部分に比べ、回転子SFの径方向に張り出した形状となっている。これにより、駆動素子31,32はバネ部材50と良好に接続され、各々の伸縮力をバネ部材50に付与できるようになっている。
駆動素子31、32としては、例えばピエゾ素子などの電気機械変換素子が用いられている。駆動素子31及び駆動素子32は、電気機械変換素子に電圧が印加されることにより、X方向に伸縮する構成である。制御部CONTは駆動部ACに接続されており、当該駆動部ACに対して制御信号を供給可能になっている。
ハウジング35は、各接続部51、52における駆動素子31、32と反対側に与圧用バネ36を配置するとともに、これらを挟持している。このような構成に基づいて、与圧用バネ36は駆動素子31、32の伸縮時に一定の与圧を付与することで、駆動素子31、32によって一定の伸縮力がバネ部材50に伝達されるようになっている。駆動素子31、32は、その伸び方向(Y軸方向)がバネ部材50の巻き付き方向に設定されている。
次に、モータ装置MTRの動作を説明する。
本実施形態に係るモータ装置MTRにおいて、回転子SFにトルクを作用させる原理について説明する。回転子SFを駆動させる際には、回転子SFに巻き掛けられたバネ部材50に有効張力を生じさせ、当該有効張力によって回転子SFにトルクを伝達する。
オイラーの摩擦ベルト理論により、回転子SFに巻き掛けられたバネ部材50の接続部51側の張力(T1)及び接続部52側の張力(T2)が下記[数1]を満たすとき、バネ部材50と回転子SFとの間で摩擦力が生じ、バネ部材50が回転子SFに対して滑りを生じることの無い状態(接触状態)で回転子SFと共に移動する。この移動により、回転子SFにトルクが伝達される。ただし、[数1]において、μはバネ部材50と回転子SFとの間の見かけ上の摩擦係数であり、θはバネ部材50の有効巻き付き角である。
Figure 0005621350
このとき、トルクの伝達に寄与する有効張力は、(T1−T2)によって表される。上記[数1]に基づいて有効張力(T1−T2)を求めると、[数2]のようになる。[数2]は、T1を用いて有効張力を表す式である。
Figure 0005621350
上記[数2]より、回転子SFに伝達されるトルクは駆動素子31の張力T1によって一意に決定されることがわかる。[数2]の右辺のT1の係数部分は、バネ部材50と回転子SFとの間の摩擦係数μ及びバネ部材50の有効巻き付き角θにそれぞれ依存する。
図2は、摩擦係数μを変化させたときの有効巻き付き角θと係数部分の値との関係を示すグラフである。グラフの横軸は有効巻き付き角θを示しており、グラフの縦軸は係数部分の値を示している。
図2に示すように、例えば摩擦係数μが0.3の場合には、有効巻き付き角θが300°以上のときに係数部分の値が0.8以上となっている。このことから、摩擦係数μが0.3の場合には、有効巻き付き角θを300°以上とすることにより、駆動素子31による張力T1の80%以上の力が回転子SFのトルクに寄与することがわかる。この巻き付き角の他、図2のグラフから、例えばバネ部材50と回転子SFとの間の摩擦係数を大きくするほど、係数部分の値が大きくなることが推定される。一例として、摩擦係数が0.5の場合、バネ部材50を回転子SFに360度巻きつけると張力の95.7%がトルクに寄与する。これにより、該張力が回転子SFに大きな摩擦力を発生させることでバネ部材50が強く巻きつく効果、及び強く巻きついた引張り力を用いて回転子SFを回転させるトルクを生み出す効果がある。
このように、トルクの大きさは接続部51側の張力T1によって一意に決定されることになり、例えばバネ部材50の移動距離などには無関係であることがわかる。したがって、例えば駆動素子31及び駆動素子32に用いられるピエゾ素子などは、数ミリ程度の小型素子であっても、数百ニュートン以上の力を出すことができるので非常に大きな回転力を付与することができる。
このような原理に基づいて、制御部CONTは駆動素子31及び駆動素子32を変形させ、これによりバネ部材50に有効張力を発生させる。
図3はバネ部材50が回転子SFに巻きかかる際の条件を示す図である。図3(a)は、バネ部材50が回転子SFに巻きかかった状態(締まり嵌め状態)を示す図であり、図3(b)はバネ部材50の巻きつき状態が解放された状態(締まり嵌めが緩んだ状態)を示す図であり、図3(c)は回転子SFに対するバネ部材50の巻きつき状態(張力付与状態)を示す図である。なお、図3において、バネ部材50が回転子SFに巻きかかった状態における各駆動素子31、32の座標をX1,X2で示し、この状態を基準とする各駆動素子31、32の変位をΔX1、ΔX2とする。
ここで、駆動素子31がΔX1変位し、駆動素子32がΔX2変位したとき、これら駆動素子31、32の変位の合計は(ΔX1+ΔX2)となる。ここで、バネ部材50の剛性Kに(ΔX1+ΔX2)を掛けた値が回転子SFに付与される有効張力となる。すなわち、有効張力は、K(ΔX1+ΔX2)で示される。
変位の合計が0の場合は、図3(a)に示されるように、バネ部材50は回転子SFに締り嵌め状態で取り付けられているものの、張力を付与しないこととなる。変位の合計が0の場合としては、各駆動素子31、32が駆動していない状態、或いは駆動素子31、32の変位量が同じ且つ逆向きであり、各々の変位が打ち消された状態がある。
一方、変位の和が負の場合は、図3(b)に示されるように、バネ部材50は回転子SFに対して締め付けが緩んでいるので、張力を付与しないこととなる。変位の和が負の場合とは、双方の駆動素子31,32が縮んだ状態、或いは一方の駆動素子31,32における縮み量が他方の駆動素子31,32における伸び量よりも大きい状態がある。
なお、図3(b)においては、基準状態(図3(a)参照)から例えば駆動素子31がΔX1だけ縮む方向に変位し、駆動素子32がΔX2だけ伸びる方向に変位し、駆動素子31の縮み量(ΔX1)が駆動素子32の伸び量(ΔX2)よりも大きい場合を示している。
変位の和が正の場合は、図3(c)に示されるように、バネ部材50は回転子SFに巻きついて張力を付与することとなる。変位の和が正の場合とは、双方の駆動素子31,32が伸びた状態、或いは一方の駆動素子31,32における伸び量が他方の駆動素子31,32における縮み量よりも大きい状態がある。
なお、図3(c)においては、例えば駆動素子31のみがΔX1だけ伸びる方向に変位し、変位の和が正となる場合を示している。
なお、バネ部材50が回転子SFに巻きついている状態(図3(c)の状態)では、変位ΔX1及び変位ΔX2の符号が互いに逆のとき、駆動素子31,32の一方側がバネ部材50を回転子SFに巻きつけ、駆動素子31,32の他方が回転子SFに対するバネ部材50の巻きつけを緩めた状態となるので、滑らかな回転を実現できる。一方、変位ΔX1及び変位ΔX2の符号が同符号の場合、駆動素子31,32の一方が回転子SFに対し、その回転方向と逆向きに張力を付与するため、回転子SFにブレーキが掛かった状態となる(後述の第三実施形態参照)。
図4は制御部CONTにより制御される駆動素子31、32の変位の変化を示すグラフである。図4において、横軸は時間を示し、縦軸は各駆動素子31、32の変位の変化及びバネ部材50により回転子SFに発生する張力の変化を示す図である。
図4に示すように、制御部CONTは、駆動素子31の変位と、駆動素子32の変位との合計値(変位の和)が所定の閾値Pよりも大きくなる期間においてバネ部材50が回転子SFに巻き付いて有効張力を発生させるように、正弦波で示される駆動素子31、32の駆動動作の位相を調整している。
制御部CONTは、上述のように駆動素子31,32の駆動を制御することで、回転子SFに締まり嵌め状態で巻き付けられたバネ部材50を巻き付けることで回転子SFが回転する巻き付き期間A1と、回転子SFに対するバネ部材50の巻付け状態を解放する解放動作を行う解放期間A2と、交互に実行することで回転子SFをθZ方向に回転させることができる。
制御部CONTは、巻き付き期間A1を開始する際、図4に示すように駆動素子32を最大まで変位させたタイミングで、駆動素子31が伸びる動作(変位ΔX1の符号は正となる)を行うように位相を調整する。
そして、制御部CONTは、巻き付き期間A1を開始する。巻き付き期間A1では、駆動素子32が縮む(変位ΔX2の符号は負となる)タイミングにあわせて、駆動素子31が伸びる動作を行う。このとき、駆動素子31、32の変位の和で規定される有効張力は閾値Pを超えることとなり、バネ部材50は回転子SFに巻きついた状態とされている。
よって、駆動素子31が設けられた接続部51側が巻き付き方向(−Y軸方向)に移動し、図5に示すように、バネ部材50と回転子SFとの間に摩擦力が発生した状態でバネ部材50が移動し、当該移動とともに回転子SFがθZ方向に回転する(回転動作)。巻き付き期間A1は、駆動素子31が最大値まで変位すると共に駆動素子32が縮むことで駆動素子31,32変位の和で規定される有効張力が上記閾値Pを下回ることで終了する。
制御部CONTは、巻き付き期間A1の終了後、解放期間A2を開始する。この解放期間A2では、図4に示されるように、駆動素子31,32の変位の和で規定される有効張力が閾値Pを下回るので、図3(b)に示した状態と同様、バネ部材50による回転子SFに対する巻きつき状態が緩んだ状態となる(解放動作)。つまり、バネ部材50に付加されていた有効張力が解除されるので、バネ部材50と回転子SFとの間に摩擦力は発生せず、回転子SFは慣性によって回転し続けることになる。
制御部CONTは、バネ部材50の回転子SFに対する巻きつき状態を解放する解放期間A2に続けて、再度巻き付き期間A1を行う。これにより、バネ部材50と回転子SFとの間に摩擦力が発生した状態でバネ部材50が移動し、当該移動と共に回転子SFがθZ方向に回転する。
この後、制御部CONTは、バネ部材50に付加されていた有効張力を再度解除させる解放期間A2を行う。このように制御部CONTが上記巻き付き期間A1と解放期間A2とを駆動部ACに繰り返し行わせることにより、回転子SFをθZ方向に連続的に回転させることができる。
このように、本実施形態によれば、締り嵌め状態で回転子SFに巻付けられたバネ部材50に対し、駆動部ACによる回転動作及び解放動作を行わせることとしたので、オイラーの摩擦ベルト理論により、バネ部材50の張力によってトルクが一意に決定されることになる。したがって、小型の駆動部ACであっても高いトルクを回転子SFに付加させることが可能となる。これにより、高トルクを発生させることができる小型のモータ装置MTRを得ることができる。また、小型の駆動部ACであっても高効率で回転子SFを回転させることが可能となる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
本実施形態に係るモータ装置MTRは、回転子SFに複数の駆動部ACが取り付けられている点で、第1実施形態とは異なっている。したがって、モータ装置MTRの構成については、駆動部ACが複数設けられ、その駆動方法が異なる点以外は、第1実施形態と同一の構成を用いることができる。
図6は本実施形態に係るモータ装置MTRの要部構成を示す図である。図6に示すように、回転子SFには3つの第1の駆動部AC1、第2の駆動部AC2、及び第3の駆動部AC3(以下、駆動部AC1〜AC3と称す場合もある)が設けられている。これら駆動部AC1〜AC3は、回転子SFの軸方向に沿って順に設けられている。
駆動部AC1〜AC3は、それぞれ回転子SFに締まり嵌め状態で巻き付けられた第1のバネ部材50a、第2のバネ部材50b、及び第3のバネ部材50cと、各バネ部材50a,50b,50cの両端部に設けられた駆動素子31、32と、を含む。駆動素子31、32はハウジング35に保持されており、ハウジング35を介してベース部BSに固定されている。
次に、本実施形態に係るモータ装置MTRの動作を説明する。図7は、制御部CONTにより制御される駆動部AC1〜AC3の各駆動素子31、32の変位の変化を示すグラフである。図7における上段のグラフは第1の駆動部AC1における駆動素子31、32の変位の変化を示し、図7における中段のグラフは第2の駆動部AC2における駆動素子31、32の変位の変化を示し、図7における下段のグラフは第3の駆動部AC3における駆動素子31、32の変位の変化を示すものである。なお、各グラフは、第1実施形態と同様、バネ部材50が回転子SFに巻き付く巻き付き期間A1と、バネ部材50の回転子SFに対する巻きつき状態を解放する解放期間A2と、を含んでいる。
図7に示すように、制御部CONTは、駆動部AC1〜AC3のそれぞれの駆動タイミングを、解放期間A2の半分の時間だけずらすことで、駆動部AC1〜AC3を順次駆動するようにしている。
制御部CONTは、はじめに第1の駆動部AC1を駆動する。これにより、第1のバネ部材50aが回転子SFに巻き掛かり、回転子SFは回転を開始する。制御部CONTは、第1の駆動部AC1による巻きつき期間A1が解放期間A2の半分の時間だけが経過したタイミングに合わせて第2の駆動部AC2による巻き付き期間A1が開始するように、第2の駆動部AC2を駆動する。
このとき、第1の駆動部AC1は、解放期間A2に向けて、回転子SFに対する第1のバネ部材50aの張力を低下させる。一方、第2のバネ部材50bによる張力が徐々に回転子SFに付与されるようになる。やがて、回転子SFは、第1のバネ部材50aに代わり、第2のバネ部材50bから張力が付与され、回転動作を継続する。このとき、第1のバネ部材50a、及び第3のバネ部材50cは、解放期間A2となっており、回転子SFに巻きついていないので、回転子SFは第2の駆動部AC2(第2のバネ部材50b)の駆動力によって良好に回転することができる。
さらに、制御部CONTは、第2の駆動部AC2による巻き付き期間A1が解放期間A2の半分の時間が経過すると、続けて第3の駆動部AC3を駆動する。このとき、第2の駆動部AC2は、解放期間A2に向けて、第2のバネ部材50bによる回転子SFに対する張力を低下させる。一方、第3のバネ部材50cによる張力が徐々に回転子SFに付与されるようになる。やがて、回転子SFは、第2のバネ部材50bに代わり、第3のバネ部材50cから張力が付与され、回転動作を継続する。このとき、第1のバネ部材50a、及び第2のバネ部材50bは、解放期間A2となっており、回転子SFに巻きついていないので、回転子SFは第3の駆動部AC3(第3のバネ部材50c)の駆動力によって良好に回転することができる。
以下、同様に駆動部AC1〜AC3の駆動タイミングを切り替えることで、制御部CONTは回転子SFの回転動作を継続して行うことができる。本実施形態によれば、第1の駆動部AC1の解放期間において、第2の駆動部AC2及び第3の駆動部AC3の駆動部を用いて回転子SFを回転させることができるので、回転子SFをスムーズに連続して回転させることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を説明する。
本実施形態に係るモータ装置MTRは、駆動部ACを構成する各駆動素子31、32の変位をそれぞれ調整する点で、第1実施形態とは異なっている。したがって、駆動部ACの駆動方法のみが異なり、モータ装置MTRの構成については第1実施形態と同一の構成を用いることができる。
図8は、本実施形態に係る制御部CONTにより制御される駆動部ACの各駆動素子31、32の変位の変化のタイミングを示すグラフである。以下、図8を参照しつつ、本実施形態に係るモータ装置MTRの動作を説明する。
図8に示すように、制御部CONTは正弦波で表される駆動素子31、32の位相を調整することで駆動素子31の変位によるバネ部材50の変位量と、駆動素子32の変位によるバネ部材50の変位量との合計値(変位和)を第1実施形態に比べて増加させている。
この構成によれば、回転子SFを回転させる際の駆動部ACのトルクの最大値が増大する。本実施形態によれば、回転子SFに高いトルクを伝達することができ、モータ装置MTRの最大トルクを向上させることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態を説明する。
本実施形態に係るモータ装置MTRは、第2実施形態と第3実施形態とを組み合わせたものであり、回転子SFに3つの駆動部AC1〜AC3が取り付けられており、これら駆動部AC1〜AC3を構成する各駆動素子31、32の変位をそれぞれ調整する点で、第1実施形態とは異なっている。したがって、モータ装置MTRの構成については、その駆動方法が異なる点以外は、第2実施形態と同一の構成を用いることができる。
図9は、本実施形態に係る制御部CONTにより制御される駆動部AC1〜AC3の各駆動素子31、32の変位の変化のタイミングを示すグラフである。以下、図9を参照しつつ、本実施形態に係るモータ装置MTRの動作を説明する。
本実施形態に係るモータ装置MTRは、回転子SFに3つの駆動部AC1〜AC3が設けられている(図6参照)。なお、図9における上段のグラフは第1の駆動部AC1における駆動素子31、32の変位の変化を示し、図9における中段のグラフは第2の駆動部AC2における駆動素子31、32の変位の変化を示し、図9における下段のグラフは第3の駆動部AC3における駆動素子31、32の変位の変化を示すものである。
制御部CONTは、はじめに第1の駆動部AC1を駆動する。本実施形態においても、第3実施形態と同様、制御部CONTは正弦波で表される駆動素子31、32の位相を調整することで駆動素子31の変位によるバネ部材50の変位量と駆動素子32の変位によるバネ部材50の変位量との合計値(変位和)を増加させている。
図9の巻き付き期間A1の斜線で示されるブレーキ領域B1は、駆動素子31、32の変位ΔX1、変位ΔX2の符号が正(伸び方向)であるため、駆動素子31、32はそれぞれバネ部材50の両端部を回転する回転子SFに巻き付けるようになる。すなわち、この領域B1においては、回転子SFにブレーキが掛かった状態となる。
また、図9の巻き付き期間A1の斜線で示されるブレーキ領域B2は、駆動素子31、32の変位ΔX1、変位ΔX2の符号が負(縮み方向)であるため、回転中の回転子SFに接触しているバネ部材50の両端部は駆動素子31、32によって逆方向にそれぞれ変位することとなる。よって、この領域B2においては、瞬間的に回転子SFにブレーキが掛かった状態となる。
制御部CONTは、はじめに第1の駆動部AC1を駆動する。これにより、第1のバネ部材50aが回転子SFに巻きつき、回転子SFは回転を開始する。制御部CONTは、第1の駆動部AC1による巻き付き期間A1の上記ブレーキ領域B2のタイミングに合わせて、第2の駆動部AC2によるブレーキ領域B1の経過後の巻き付き期間A1が開始するように、第2の駆動部AC2を駆動する。
これにより、第1の駆動部AC1により駆動される第1のバネ部材50aが回転子SFにブレーキをかけるタイミングで、第2の駆動部AC2が駆動する第2のバネ部材50bが回転子SFに巻きつくようになる。よって、回転子SFの回転を滑らかに保持することができる。
さらに、制御部CONTは、第2の駆動部AC2による巻き付き期間A1の上記ブレーキ領域B2のタイミングに合わせて、第3の駆動部AC3によるブレーキ領域B1の経過後の巻き付き期間A1が開始するように、第3の駆動部AC3を駆動する。
これにより、第2の駆動部AC2により駆動される第2のバネ部材50bが回転子SFにブレーキをかけるタイミングで、第3の駆動部AC3により駆動される第3のバネ部材50cが回転子SFに巻きつくようになる。よって、回転子SFの回転を滑らかに保持することができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態を説明する。
本実施形態に係るモータ装置MTRは、駆動部ACが一対のバネ部材150,151と、これらバネ部材150,151の相対向する一端部に設けられた駆動素子131,132と、バネ部材150,151の他端部に設けられた弾性部材160と、を含む点で、第1実施形態とは異なっている。したがって、その他のモータ装置MTRの構成については、第1実施形態と同一の構成を用いることができる。
図10は本実施形態に係る駆動部ACの要部構成を示す図である。バネ部材150,151の一端部には第1実施形態と同様の接続部150a,151aが設けられており、該接続部150a,151aに駆動素子131、132が接続されている。これにより、駆動素子131,132はバネ部材150,151と良好に接続され、各々の伸縮力をバネ部材150,151に付与できるようになっている。
駆動素子131、132は、ハウジング135に保持されており、ハウジング135を介して不図示の領域でベース部BSに固定されている。ハウジング135は、バネ部材150,151の各接続部150a,151aにおける駆動素子131、132と反対側に与圧用バネ36を配置するとともに、これらを挟持している。このような構成に基づいて、与圧用バネ36は駆動素子31、32の伸縮時に一定の与圧を付与することで、駆動素子131、132によって一定の伸縮力がバネ部材150,151に伝達されるようになっている。駆動素子131、132は、その伸び方向がバネ部材150,151の巻き付き方向に設定されている。また、バネ部材150,151の他端側に設けられた弾性部材160は、例えばコイルバネ等から構成されており、不図示の領域でハウジング135に接続されている。
駆動素子131、132は、バネ部材150,151を介して回転子SFに付与する回転力の方向が逆向きになるように設定されている。このような構成により、本実施形態においては、回転子SFは正逆方向に回転可能となっている。
次に、モータ装置MTRの動作を説明する。図11はバネ部材150側から回転子SFを見た場合の要部の図を示すものである。本説明では、駆動素子131によりバネ部材150を巻き付けることで回転子SFを回転させる場合におけるバネ部材151の回転子SFに対する影響について主に説明する。
制御部CONTは、駆動素子131のみを変位させることでバネ部材150を回転子SFに巻き付ける。本実施形態では、駆動素子131の変位のみで回転子SFを回転させる。このとき、バネ部材151の他端側が自由端となっていると、摩擦力の働きによりバネ部材151は反時計回りに回転しようとする。これにより、回転子SFにバネ部材151が巻き付き、回転子SFにブレーキ作用が生じることが考えられる。
これに対し、本実施形態では、バネ部材151の他端側に弾性部材160が取り付けられているので、摩擦力によってバネ部材151が反時計方向に変位することが妨げられる。よって、図11に示すように、摩擦力によって反時計方向に変位しようとするバネ部材151は、外側に膨らむことで回転子SFから離れるようになる。したがって、バネ部材151と回転子SFとの間に隙間が生じるので、両者の間に働く摩擦力を小さくすることができ、上述したブレーキ作用が生じるのを回避することができる。
制御部CONTは、バネ部材150を回転子SFに所定期間巻き付けた後、駆動素子131を初期状態に戻すことで、バネ部材150による回転子SFに対する巻きつき状態が緩んだ状態とする。この状態においては、バネ部材150と回転子SFとの間に摩擦力は発生せず、回転子SFは慣性によって回転し続けることになる。この場合においても、バネ部材151は弾性部材160の働きにより、ブレーキ作用が生じることはない。
制御部CONTは、再度、駆動素子131を駆動し、バネ部材150を回転子SFに巻き付け、回転子SFを回転させることができる。このように制御部CONTは、駆動素子131の伸縮動作を行うことで、バネ部材150の回転動作と解放動作とを繰り返し行わせることにより、回転子SFを所定方向に回転し続けることができる。
また、制御部CONTは、同様に、駆動素子132のみを変位させることでバネ部材151を回転子SFに巻き付け、回転子SFを回転させることができる。この場合においても、バネ部材150の他端側に弾性部材160が取り付けられているので、ブレーキ作用の発生を防止し、回転子SFを時計方向に良好に回転させることができる。
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態を説明する。
本実施形態に係るモータ装置MTRは、駆動部ACが変位拡大機構を備える点で、第1実施形態とは異なっている。したがって、モータ装置MTRのその他の構成については、第1実施形態と同一の構成を用いることができる。
図12は、変位拡大機構200の構成を示す図である。
変位拡大機構200は、本体部230と、固定部231と、取付部252と、変位伝達部253と、を有している。本体部230は、駆動素子131,132をそれぞれ保持するためのものであり、駆動素子31,32の伸縮時に一定の与圧を付与する与圧バネ部134を有している。取付部252は、不図示の領域においてベース部BSに取り付けられている。本体部230は固定部231と接続されており、固定部231が不図示の領域においてベース部BSに取り付けられている。本体部230は変位伝達部253に接続されている。
変位伝達部253は、第1揺動部141を介して本体部230の端部に接続されている。変位伝達部253は、一の端側が取付部252に連結されている。変位伝達部253の他端側には、例えばバネ部材50の接続部51,52が接続されている。また、固定部231と本体部230との間には、第2揺動部142が設けられている。これにより、本体部230はベース部BSに対して柔軟性を有した状態で接続されたものとなっている。
取付部252と変位伝達部253との接続部分254は、第1揺動部141および第2揺動部142のように他の部分よりも厚さが薄くなるように形成されている。例えば駆動素子131,132が伸縮してY方向に変位すると、変位伝達部253は、接続部分254を支点としてθZ方向に回転するようになっている。
図13は変位拡大機構200によるバネ部材50の変位について説明するための図である。図13に示すように、接続部分254と第1揺動部141との距離をS1とし、接続部分254と変位伝達部253の端部との距離をS2とし、駆動素子131の先端部のX方向の変位をL1とすると、変位伝達部253の先端部の変位L2は、
L2=L1・(S2/S1)
となる。
本実施形態では、S2>S1であるため、変位L2は変位L1に対して拡大されていることになる。駆動素子31の変位が拡大されて変位伝達部253の先端部に伝達される結果、変位伝達部253の先端部に接続されるバネ部材50の接続部52の移動量が拡大されることになる。本実施形態における変位拡大機構200は、駆動素子132の駆動量(伸縮量)に基づくバネ部材50の移動量を拡大して伝達する。
先端部の変位は、駆動素子131、132のX方向の寸法に対して例えば0.1%程度となる場合があり、この値は例えば数ミクロンとなる場合がある。
本実施形態によれば、てこの原理によって駆動素子131、132の変位を拡大することで、回転子SFに対して比較的大きな力を伝達しながら大きな速度で回転させることができる。
なお、本実施形態では、駆動素子131、132の変位を拡大させる手段として、変位拡大機構200を用いる場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1実施形態に係る構造において、ハウジング35内に配置された駆動素子31,32を高周波で振動させることで与圧用バネ36とともに共振させることでバネ部材50の移動量を拡大する構成を採用しても構わない。
[第7実施形態]
次に、本発明の第7実施形態を説明する。
図14は、上記実施形態のいずれかに記載のモータ装置MTRを備えるロボット装置RBTの一部(例、指部分の関節)の構成を示す図である。
同図に示すように、ロボット装置RBTは、末節部101、中節部102及び関節部103を有しており、末節部101と中節部102とが関節部103を介して接続された構成になっている。関節部103には軸支持部103a及び軸部103bが設けられている。軸支持部103aは中節部102に固定されている。軸部103bは、軸支持部103aによって固定された状態で支持されている。
末節部101は、接続部101a及び歯車101bを有している。接続部101aには、関節部103の軸部103bが貫通した状態になっており、当該軸部103bを回転軸として末節部101が回転可能になっている。この歯車101bは、接続部101aに固定されたベベルギアである。接続部101aは、歯車101bと一体的に回転するようになっている。
中節部102は、筐体102a及び駆動装置ACTを有している。駆動装置ACTは、上記実施形態に記載のモータ装置MTRを用いることができる。駆動装置ACTは、筐体102a内に設けられている。駆動装置ACTには、回転軸部材104aが取り付けられている。回転軸部材104aの先端には、歯車104bが設けられている。この歯車104bは、回転軸部材104aに固定されたベベルギアである。歯車104bは、上記の歯車101bとの間で噛み合った状態になっている。
上記のように構成されたロボット装置RBTは、駆動装置ACTの駆動によって回転軸部材104aが回転し、当該回転軸部材104aと一体的に歯車104bが回転する。
歯車104bの回転は、当該歯車104bと噛み合った歯車101bに伝達され、歯車101bが回転する。当該歯車101bが回転することで接続部101aも回転し、これにより末節部101が軸部103bを中心に回転する。
このように、本実施形態によれば、低速高トルクの回転を出力することができる駆動部AC,AC1〜AC3を搭載することにより、例えば減速器を用いることなく直接末節部101を回転させることができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能である。
上記実施形態におけるバネ部材50は、円筒部材を精密加工で加工する場合について説明したが、図15に示すように剛性の高い材料にワイヤーカット放電加工により内側面側に溝350aを複数形成して、バネ部材350を成形するようにしてもよい。また、例えば、上記実施形態におけるバネ部材50は、弾性を有する部材で構成されている。
上記実施形態では、ベース部BSが正面視で矩形に形成された構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無く、他の形状であっても構わない。例えば、円形、楕円形としても構わないし、台形、平行四辺形、ひし形、三角形、五角形、六角形など、他の多角形としても構わない。
AC…駆動部、SF…回転子、P…閾値、AC1…第1の駆動部、AC2…第2の駆動部、AC3…第3の駆動部、MTR…モータ装置、RBT…ロボット装置、CONT…制御部、31,32…駆動素子、50…バネ部材、50a…第1のバネ部材、50b…第2のバネ部材、50c…第3のバネ部材、131,132…駆動素子

Claims (18)

  1. 回転子と、
    前記回転子の外周の少なくとも一部に締まり嵌め状態で巻き付けられる巻付部材と、
    前記巻付部材の少なくとも一方の端部に接続され、前記巻付部材を少なくとも前記回転子に巻き付ける方向に移動させる駆動部と、
    前記巻付部材を前記回転子に対して巻きつき状態で前記回転子を回転させる回転動作及び前記回転子に対する前記巻付部材の前記巻きつき状態を解放する解放動作を前記駆動部に行わせる制御部と、を備え
    前記巻付部材は、一対の第1巻付部材及び第2巻付部材を含み、前記第1巻付部材及び前記第2巻付部材における相対向する一端部が前記駆動部に接続されるモータ装置。
  2. 前記駆動部が電歪素子を有する請求項1に記載のモータ装置。
  3. 前記駆動部の駆動量に基づく前記巻付部材の移動量を拡大して当該巻付部材に伝達する拡大機構を備える請求項1又は2に記載のモータ装置。
  4. 複数の前記巻付部材を備える請求項1〜3のいずれか一項に記載のモータ装置。
  5. 前記制御部は、複数の巻付部材を選択的に移動させるように前記駆動部を駆動して前記回転子を回転させる請求項4に記載のモータ装置。
  6. 前記第1巻付部材及び第2巻付部材の他端部は、それぞれ弾性部材に接続される請求項1〜5のいずれか一項に記載のモータ装置。
  7. 前記駆動部は、前記巻付部材の一端部に接続される第1の駆動部と、前記巻付部材の他端部に接続される第2の駆動部と、を含む請求項1〜のいずれか一項に記載のモータ装置。
  8. 前記制御部は、前記第1の駆動部の動作に基づく前記巻付部材の移動量及び前記第2の駆動部の動作に基づく前記巻付部材の移動量の合計値が所定の閾値よりも大きくなるタイミングで前記回転子を回転させるように前記第1の駆動部の動作及び前記第2の駆動部の動作を制御する請求項に記載のモータ装置。
  9. 前記制御部は、前記第1の駆動部の動作及び前記第2の駆動部の動作における位相をそれぞれ調整して前記巻付部材の移動量を増加させる請求項に記載のモータ装置。
  10. 前記巻付部材は、少なくとも弾性部材で構成される請求項1〜のいずれか一項に記載のモータ装置。
  11. 前記回転子と前記巻付部材との間には潤滑剤が設けられる請求項1〜1のいずれか一項に記載のモータ装置。
  12. 前記巻付部材は、内周面に複数の切欠部が形成されている請求項1〜1のいずれか一項に記載のモータ装置。
  13. 駆動部の駆動により、回転子の外周の少なくとも一部に締まり嵌め状態で巻き付けられる巻付部材を当該回転子に巻き付ける方向に一定距離移動させる移動ステップと、
    前記駆動部の駆動により、前記回転子に対する前記巻付部材の巻きつき状態を解放する解放ステップと、を含み、
    前記移動ステップおよび前記解放ステップにおいては、前記巻付部材として、一対の第1巻付部材及び第2巻付部材を含み、前記第1巻付部材及び前記第2巻付部材における相対向する一端部が前記駆動部に接続されたものを用いる回転子の駆動方法。
  14. 複数の前記巻付部材における各々の前記移動ステップを選択的に行うことを含む請求項1に記載の回転子の駆動方法。
  15. 前記駆動ステップ及び前記解放ステップの少なくとも一方は、前記駆動部の駆動量に基づく前記巻付部材の移動量を拡大して当該巻付部材に伝達する拡大ステップを含む請求項1又は1に記載の回転子の駆動方法。
  16. 前記駆動部は前記巻付部材の一端部に接続される第1の駆動部と、前記巻付部材の他端部に接続される第2の駆動部と、を含み、
    前記第1の駆動部の動作に基づく前記巻付部材の移動量及び前記第2の駆動部の動作に基づく前記巻付部材の移動量の合計値が所定の閾値よりも大きくなるタイミングで前記回転子を回転させる請求項1〜1のいずれか一項に記載の回転子の駆動方法。
  17. 前記第1の駆動部の動作及び前記第2の駆動部の動作における位相をそれぞれ調整して前記巻付部材の移動量を増加させる請求項1に記載の回転子の駆動方法。
  18. 回転軸部材と、
    前記回転軸部材を回転させるモータ装置と、を備え、
    前記モータ装置として、請求項1〜1のいずれか一項に記載のモータ装置が用いられるロボット装置。
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