JP5621181B2 - 磁気データ処理装置、磁気データ処理方法および磁気データ処理プログラム - Google Patents

磁気データ処理装置、磁気データ処理方法および磁気データ処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は磁気データ処理装置、磁気データ処理方法および磁気データ処理プログラムに関し、特に磁気データのオフセットを補正する技術に関する。
従来、携帯型電話機、車両等の移動体に搭載され、地磁気の方向を検出する磁気センサが知られている。磁気センサは、磁界のベクトルを互いに直交する成分に分解して検出するための磁気センサモジュールを備えている。磁気センサの出力である磁気データは、そのような磁気センサモジュールのそれぞれの出力の組み合わせからなり、互いに直交する単位ベクトルの一次結合であるベクトルデータである。磁気データの方向と大きさが磁気センサが検出している磁界の方向と大きさである。磁気データ処理装置が磁気データに基づいて方位を導出するとき、移動体の着磁や磁気センサ自体の温度特性による測定誤差を打ち消すために磁気データを補正する処理が必要である。この補正処理の操作値はオフセットと呼ばれる(たとえば特許文献1、2参照)。
正確なオフセットを導出するためには複数の磁気データからなる母集団データ群が広い範囲に分布していることが望ましい。このため、母集団データ群の分布の広さを示す分布指数を導出し、分布指数と閾値とを比較してオフセット更新の要否が判定されることがある。母集団データ群が蓄積される時間内における磁気センサの回転角度が大きくなると母集団データ群の分布が広くなる。
国際公開第2005/061990号公報 特開平10−153428号公報
ところで磁気センサのオフセットが初期値に設定されている状態や動作環境が大きく変わった状態では最初のオフセット更新が行われるまで方位の導出誤差が大きくなる。たとえばPND(Personal Navigation Device)を取り付ける車両を変えると車両の着磁状態が大きく変化するため、PNDが別の車両に取り付けられてからオフセットが更新されるまでの期間は方位の導出誤差が大きくなる。したがってオフセットが初期値に設定されているときや動作環境が大きく変わったときは、母集団データ群の分布が狭くてもオフセットを早く更新することが望ましい。しかし、分布が狭い母集団データ群に基づいてオフセットを更新し続けると、かえって方位の導出誤差が大きくなることもあるという問題がある。
本発明はこの問題を解決するために創作されたものであって、オフセットが初期値に設定されている状態や動作環境が大きく変わった状態ではオフセット更新を早めつつ、中長期的に誤差の少ないオフセットを導出することを目的とする。
(1)上記目的を達成するための磁気データ処理装置は、磁気センサから出力される磁気データを順次入力する磁気データ入力手段と、磁気データのオフセットを更新するために複数の磁気データを母集団データ群として蓄積する蓄積手段と、母集団データ群を用いて導出される第一オフセットと更新前のオフセットとの一次結合であってオフセットの更新回数に対して単調減少する関数である重み付け係数によって第一オフセットを重み付けした一次結合にオフセットを更新するオフセット更新手段と、を備える。
この磁気データ処理装置によると、更新によるオフセットの変動幅を統計的に減少させることができるため、磁気データ処理装置が起動した直後のオフセット更新を早めつつ、中長期的に誤差の少ないオフセットを導出することができる。ここで第一オフセットは母集団データ群を用いて導出されるものであればよく、更新前のオフセットを合わせて用いて導出されるものであってもよい。また重み付け係数はオフセットの更新回数に対して単調減少する関数であるが、オフセットの更新回数を変数とする関数に限らず、重み付け係数そのものがオフセットの更新回数に対して単調減少するものであればよい。
(2)前記オフセット更新手段は、前記母集団データ群の分布の広さを示す分布指数を導出し、前記分布指数が所定範囲にある場合に前記オフセットを更新することが望ましい。分布指数によって示される母集団データ群の分布の信頼性の閾となる範囲を適切に設定することにより、オフセットが初期値に設定されている状態や動作環境が大きく変わった状態ではオフセット更新を早めつつ、中長期的に誤差の少ないオフセットを導出することができる。
(3)更新によるオフセットの変動幅が統計的に減少し続けると、真のオフセットが大きく変わった状況においてはオフセットの誤差が大きい状態が長く継続する。したがって、磁気データ処理装置は重み付け係数を初期化する初期化手段をさらに備えることが望ましい。重み付け係数を初期化することによりオフセットの変動幅を最大化できるため、真のオフセットが大きく変わった直後におけるオフセットの誤差を低減できる。重み付け係数の初期化は、ユーザの操作に応じたものでもよいし、初期化すべき状況を判定することにより自動化してもよい。
(4)第一オフセットは、更新前のオフセットを用いずに母集団データ群から導出される第二オフセットの更新前のオフセットに対する位置ベクトルであって母集団データ群の分布の主軸方向の基本ベクトル群の一次結合である位置ベクトルの各係数を母集団データ群の分布の主値の比に応じて重み付けした値を係数とする基本ベクトル群の一次結合を補正ベクトルとするとき、更新前のオフセットと補正ベクトルの一次結合であることが望ましい。
このように定義される第一オフセットと補正前のオフセットとの一次結合としてオフセットを導出すると、オフセット更新が起こる閾となる母集団データ群の分布の広さを狭く設定したとしても、分布が狭い方向すなわち分布の主値が小さい方向については、分布が広い方向すなわち分布の主値が大きい方向に比べると、更新によるオフセットの変動幅が小さくなる。このため、オフセット更新が起こる閾となる母集団データ群の分布の広さを狭く設定することによるオフセットの誤差の拡大を抑制することが出来る。
(5)重み付け係数gは、オフセットの更新済み回数をt、初期値gの範囲を0<g≦1、定数βの範囲を0<β<1とするとき、例えばg=gβであることが望ましい。この場合、重み付け係数を再帰的に導出できるため重み付け係数を導出する処理の効率を高めることが出来る。
(6)磁気データ処理装置はさらに磁気センサを備えてもよい。
尚、請求項に記載された動作の順序は、技術的な阻害要因がない限りにおいて記載順に限定されず、同時に実行されても良いし、記載順の逆順に実行されても良いし、連続した順序で実行されなくても良い。また請求項に記載された各手段の機能は、構成自体で機能が特定されるハードウェア資源、プログラムにより機能が特定されるハードウェア資源、又はそれらの組み合わせにより実現される。また、これら各手段の機能は、各々が物理的に互いに独立したハードウェア資源で実現されるものに限定されない。さらに、本発明は磁気データ処理方法としても磁気データ処理プログラムとしても磁気データ処理プログラムの記録媒体としても成立する。むろん、そのコンピュータプログラムの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体であってもよい。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら次の順に説明する。尚、各図において対応する構成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
***************
1.ハードウェア構成
2.ソフトウェア構成
3.磁気データ処理方法
4.他の実施形態
***************
1.ハードウェア構成
図1は本発明の磁気データ処理装置の一実施形態を示すブロック図である。磁気データ処理装置10を備えたナビゲーション装置1は自動車などの任意の車両に取り付けられるPNDである。ナビゲーション装置1は互いに直交するx、y、zの3方向について磁界の強さを検出することによって地磁気の方向を検出し、ユーザに方位を報知する。
磁気データ処理装置10は磁気センサ2と制御部4とで構成されている。制御部4は磁気センサ2から磁気データを入力し、オフセット補正された磁気データに基づいて進行方位や走行予定経路を画像情報や音声情報として運転者に報知する。制御部4によって制御されるディスプレイ6には進行方位や走行予定経路を示す画像が表示される。制御部4によって制御されるスピーカ7からは進行方位や走行予定経路を示す音声が出力される。
磁気センサ2は、磁界ベクトルのx、y、z方向成分をそれぞれ検出するx軸センサ21とy軸センサ22とz軸センサ23とを備えた3次元磁気センサである。x軸センサ21、y軸センサ22、z軸センサ23は、いずれも磁気抵抗素子、ホール素子等で構成され、指向性のある1次元磁気センサであればどのようなものであってもよい。x軸センサ21、y軸センサ22およびz軸センサ23は、それぞれの感度方向が互いに直交するように固定されている。x軸センサ21、y軸センサ22およびz軸センサ23の出力は、時分割して磁気センサI/F(Inter Face)24に入力される。磁気センサI/F24では、x軸センサ21、y軸センサ22およびz軸センサ23からの入力が増幅されAD変換される。磁気センサI/F24から出力されるディジタルの磁気データはバス5を介して制御部4に入力される。
制御部4は、CPU40とROM42とRAM44と制御I/F43とを備えている所謂コンピュータである。制御部4はユーザがナビゲーション装置1を操作するための各種のキーを備えた操作部8からの入力によって操作される。CPU40はナビゲーション装置1の全体制御を司るプロセッサである。制御部4と磁気センサ2、操作部8などの周辺装置とはバス5および制御I/F43を介してデータを送受する。ROM42は、CPU40によって実行される磁気データ処理プログラムや、ナビゲーション装置の機能を実現するための種々のプログラムが格納されている、不揮発性の記憶媒体である。RAM44はCPU40の処理対象となるデータを一時的に保持する揮発性の記憶媒体である。磁気データ処理装置10と磁気センサ2とを1チップの磁気データ処理装置として構成してもよい。
2.ソフトウェア構成
図2は、磁気データ処理プログラム90の構成を示すブロック図である。磁気データ処理プログラム90は、ナビゲーションプログラム98に方位データを出力するためのプログラムであって、ROM42に格納されている。方位データは地磁気の方向を示すベクトルデータである。磁気データ処理プログラム90は、バッファ管理モジュール92、オフセット更新モジュール94、方位導出モジュール96、初期化モジュール93等のモジュール群で構成されている。
バッファ管理モジュール92は、磁気センサ2から順次出力される磁気データを入力し、入力した磁気データをオフセット更新に用いるためにバッファに蓄積するプログラム部品であって、制御部4を入力手段及び蓄積手段として機能させる。バッファとしてのRAM44に蓄積される磁気データ群がオフセット更新に用いられる母集団データ群である。
オフセット更新モジュール94は、バッファ管理モジュール92によって保持されている母集団データ群と、旧オフセットと、重み付け係数とに基づいて新オフセットを導出し、更新前の旧オフセットを新オフセットに更新するプログラム部品であって、制御部4をオフセット更新手段として機能させる。オフセット更新モジュール94によって更新されるオフセットおよび重み付け係数は不揮発性記憶媒体であるROM42に格納される。このためオフセットおよび重み付け係数は磁気データ処理装置10の電源がダウンしてもROM42によって最終の更新状態で記憶される。
方位導出モジュール96は、磁気センサ2から順次出力される磁気データをオフセット更新モジュール94が保持しているオフセットによって補正して方位データを生成するプログラム部品である。具体的には、方位導出モジュール96は、ベクトルデータである磁気データの各成分からオフセットの各成分を引き算して得られるベクトルデータを方位データとして出力する。
初期化モジュール93は、オフセット更新モジュール94がオフセットの更新に用いる重み付け係数を初期値にリセットするプログラム部品であって、制御部4を初期化手段として機能させる。初期化モジュール93は操作部8のキー操作に応じて重み付け係数を初期値にリセットする。
ナビゲーションプログラム98は方位データが示す現在進行方位と地図情報と現在地点情報とに基づいて右左折予定交差点で右左折方向を運転者に報知する周知のプログラムである。尚、方位データは、単に東西南北を文字や矢印や音声で報知するためにのみ用いられてもよいし、ディスプレイ6に表示される地図のヘディングアップ処理に用いられてもよい。
3.磁気データ処理方法
次に磁気データ処理装置10による磁気データ処理方法について図3を参照しながら説明する。
はじめに、第一オフセットc'を重み付けするための重み付け係数gを1以下の正値gに初期化する(ステップS1)。図4は母集団データ群Q、第一オフセットc'、更新前のオフセットc、第二オフセットc"、補正ベクトルs、第二オフセットc"の位置ベクトルh、新たなオフセットとなるオフセット候補cの関係を表したベクトル図である。第一オフセットc'は更新前のオフセットcと補正ベクトルsとの和である。補正ベクトルsは更新前のオフセットcに対する第二オフセットc"の位置ベクトルであって母集団データ群Qの分布の主軸方向α、β、γの基本ベクトル群の一次結合である位置ベクトルhの各係数を母集団データ群Qの分布の主値の比に応じて重み付けした値を係数とする基本ベクトル群の一次結合である。尚、第一オフセットc'第二オフセットc"、補正ベクトルs、位置ベクトルhはいずれも本実施形態のアルゴリズムを幾何学的に説明するための仮想的なベクトルであって、計算によって導出する必要がないものである。
次にバッファ管理モジュール92は磁気データqをバッファに入力する(ステップS2)。自動車の進行方位がほとんど変化していない状況において、短い時間間隔で順次磁気センサ2から磁気データを入力すると、連続入力される2つの磁気データ間の距離が近くなる。距離が互いに近い複数の磁気データが限られた容量のバッファに格納されることは、メモリ資源の浪費であるし、無駄なバッファの更新処理を発生させる。また、互いの距離が近い磁気データ群に基づいて新オフセットを導出すると、偏った分布を持つ母集団データ群に基づいて精度の低い新オフセットが導出される可能性がある。そこで、バッファの更新必要性が次のように判定されてもよい。例えば、直前にバッファに格納された磁気データと最後に入力された磁気データとの距離が、あるしきい値より小さければ、バッファの更新必要性がないと判定され、最後に入力された磁気データはバッファに格納されることなく破棄される。
次にバッファ管理モジュール92は新オフセットを導出するために必要な規定個数の磁気データqi=(qix,qiy,qiz)(i=1,2,・・・,N)がバッファに蓄積されたかを判定する(ステップS3)。すなわち、母集団データ群Qの要素数は予め決められている。所定個数の磁気データがバッファに蓄積されるまで、ステップS2とステップS3の処理が繰り返される。規定個数の磁気データが母集団データ群Qとしてバッファに蓄積されると、オフセット更新モジュール94によるオフセット更新処理に進む。
オフセット更新モジュール94は、まず母集団データ群Qの分布指数を導出するための行列Aを生成する(S4)。行列Aは式(1)、(2)、(3)で定義される対称行列である。
Figure 0005621181
行列Aは、式(4)とも書けるため、分散共分散行列のN倍に相当する。
Figure 0005621181
次にオフセット更新モジュール94は行列Aの固有値λ、λ、λおよび固有値の比λ/λを導出する(ステップS5)。固有値λ、λ、λはλ>λ>λの関係になるように定めている。最大の固有値λ、固有値の比λ/λはいずれも母集団データ群Qの分布の広さを示す分布指数である。固有値の比λ/λは母集団データ群Qの主値の比であるから分布が二次元的であるか直線的であるかを示している。分布範囲が直線状であるとき固有値の比λ/λは最も小さくなり、分布範囲が曲線状、円状になるにしたがって固有値の比λ/λは大きくなる。最大の固有値λは分布範囲の最大径に相関する。すなわち母集団データ群Qの分布が広くなるほどλ/λもλも大きくなる。
次にオフセット更新モジュール94は固有値λ、固有値の比λ/λをそれぞれ閾値と比較することによって母集団データ群Qの分布が旧オフセットよりも確からしい新たなオフセットを導出できる程度に十分広いか判定する(ステップS6)。固有値λ、固有値の比λ/λに対する閾値を小さくするほど最初のオフセット更新の実行時期が早まる。母集団データ群Qの分布が狭い場合、母集団データ群Qが破棄され、ステップS2の処理に戻る。
母集団データ群Qの分布が十分広い場合、オフセット更新モジュール94は第一オフセットc'と更新前のオフセット(旧オフセット)cとを重み付け係数gによって重み付けして加算したベクトルであるオフセット候補cを導出するための連立一次方程式を生成する(ステップS7)。この連立方程式は次式(5)で表される。
Bx=b・・・(5)
ただし、
Figure 0005621181
である。尚、固有値λ、λ、λに対応する大きさ1に正規化された固有ベクトルをu、u、uとしている。すなわちu、u、uの方向は母集団データ群の分布の主軸方向α、β、γに一致する。α、αは連立方程式を解くために必要な変数であるが最終的には不要となる変数である。式(5)、(6)、(7)、(8)において固有ベクトルuの方向については重み付け係数gによって第二オフセットc"の位置ベクトルhを重み付けしているが、最大の主値に対応する固有ベクトルuの方向については位置ベクトルhを重み付け係数gでは重み付けしていない。これは母集団データ群の分布が最も広くなる方向については最大限、母集団データ群を用いてオフセットを補正するためである。ただし、中間の主値に対応する固有ベクトルuの方向や最小の主値に対応する固有ベクトルuの方向についても重み付け係数gによって第二オフセットc"の位置ベクトルhを重み付けしてもよい。
f(λ/λ)は、補正ベクトルsが母集団データ群Qの分布の主軸方向α、β、γの基本ベクトル群の一次結合である位置ベクトルhの各係数を母集団データ群の分布の主値の比(λ/λ)に応じて重み付けした値を係数とする基本ベクトル群の一次結合になるように0≦m<1の範囲で例えば式(10)のように定めればよい(kは1以上の定数である。)。mはλ/λの単調減少関数として定めてもよいが、ナビゲーション装置1が搭載される車両はほぼ平坦な路面上を運動することから、1に固定することが望ましい。
Figure 0005621181
重み付け係数gと第一オフセットc'と更新前のオフセットcの関係は図4に示すとおりである。尚、仮にmをλ/λの単調減少関数として定めた場合、第一オフセットc'の値域は点線のハッチングに示す領域になる。重み付け係数gを1とする連立方程式(5)の解が第一オフセットc'である。連立方程式(5)の解として第一オフセットc'を導出する方法については、本件発明者が発明者である特開2007−327934号公報および特開2007−240270号公報に詳細に記載されているため説明を省略する。
次にオフセット更新モジュール94は連立方程式(5)の解としてオフセット候補cを導出する(ステップS8)。
次にオフセット更新モジュール94はオフセット候補cから母集団データ群Qに含まれる磁気データまでの距離の分散を導出し、導出した分散と規定の閾値との比較によってオフセット候補cを検証する(ステップS9)。オフセット候補cの検証結果が不合格の場合、母集団データ群Qが破棄され、ステップS2の処理に戻る。
オフセット候補cの検証結果が合格の場合、オフセット更新モジュール94は旧オフセットをオフセット候補cに更新する(ステップS10)。
次にオフセット更新モジュール94は重み付け係数gにβ(0<β<1)を掛け合わせた値に重み付け係数gを更新する(ステップS11)。すなわち、オフセットの更新済み回数をtとするとき、gは式(11)のようにtに対して単調減少するtの関数として表される。
g(t)=gβ・・・(11)
はgの初期値であって0<g0≦1である。gをβと一致させてもよい。このように重み付け係数gを定めることにより、再帰的な単純な乗算によって重み付け係数gを導出できるため、重み付け係数gの導出に必要な計算量と記憶容量を低減できる。
ステップS11の処理において重み付け係数gがオフセットの更新回数に対して単調減少するため、オフセット更新を繰り返す度に、統計的には、最大の主値に対応する主軸方向以外の方向にオフセットが動きにくくなる。すなわち例えば図5に示すように、オフセットの更新回数がt−1に到達するまでの期間、オフセット更新を繰り返す度にオフセット更新によるβ方向へのオフセットの変動幅が統計的に減少する。そして、オフセットの初期値と真のオフセットの差が大きい状態であっても最初のオフセット更新によってオフセットの誤差を大幅に減少させることができるとともに、特定の移動体の着磁状態や温度の変動量は異なる移動体の着磁状態や温度の差よりも一般に十分小さいため、2回目以後のオフセット更新によるオフセットの変動幅が小さくても真のオフセットの変動にオフセット候補cを追従することができる。さらに、オフセット更新によるオフセットの変動幅が小さくてもオフセット更新を繰り返すことによって中長期的にはオフセットの誤差を小さくすることが出来る。そもそも最大の主値に対応する主軸方向であるα方向について重み付け係数gによる重み付けをしなければ、α方向についてはオフセットの変動幅が統計的に小さくならない。また最大の主値に対応する主軸方向であるα方向はオフセット更新毎に変わるため、α方向について重み付け係数gによる重み付けをしなければ実質的に問題にはならない。またナビゲーション装置1の移動体への取付後にその移動体の着磁状態や温度が大きく変動することはほとんどないため、オフセットに誤差がある状態が継続するとしても誤差が小さいために問題にはならない。しかし、仮に全ての主軸方向α、β、γについて重み付け係数gによる重み付けをする場合には、オフセット更新によるオフセットの変動幅があまりに小さくなると、ナビゲーション装置1が取り付けられている移動体の着磁状態や温度変化にともなう真のオフセットの大きな変動にもオフセット候補cが全く追従しなくなるため、重み付け係数gには下限を設けた方がよい。
ここでオフセットの更新回数がt−1からtに増加するまでの期間中に、ナビゲーション装置1が別の車両に付け替えられるなどの原因によって移動体の着磁状態や温度が大きく変動すると仮定する。この場合、オフセットの更新回数がt−1からtに増加するまでの期間中はオフセットの誤差が大きくなるため、t回目のオフセット更新では大幅にオフセットを変動させることが望ましい。
そこで初期化モジュール93は重み付け係数gを初期値にリセットすることにより、オフセット更新によるオフセットの変動量を最大化する。例えばgの初期値gを1とすると、t回目のオフセット更新ではオフセット候補cが第一オフセットc'となる。そしてt+1回目以降のオフセット更新では再びオフセット更新によるオフセットの変動幅がオフセット更新を繰り返す度に統計的に減少する。
また移動体の着磁状態や温度が大きく変動した後の最初のオフセット更新は、なるべく早くに実行することが望ましい。したがって、ステップS6において母集団データ群Qの分布の広さを判定するとき、閾値はなるべく狭い分布範囲に対応付けることが望ましい。そして本実施形態によると、たとえその閾値を狭い分布範囲に対応付けたとしても、分布が狭い方向についてはオフセット更新によるオフセットの変動量が小さくなるため、その影響は軽微である。
4.他の実施形態
本発明は2次元の磁気データに対しても適用できる。磁気データが二次元の場合、次の式(12)、式(13)、式(14)によって定義されるB、b、xを用いてステップS7において連立方程式を生成すればよい。尚、ρは連立方程式を解くために便宜的に用いる変数である。
Figure 0005621181
図6は磁気データが二次元であって、かつ最大の固有値λに対応する固有ベクトルの方向αについても補正ベクトルsの係数をλの大きさに応じて調節する場合における第一オフセットc'、第二オフセットc"、更新前のオフセットc、オフセット候補cの関係を示すベクトル図である。この場合、第一オフセットc'は母集団データ群Qの分布に応じて点線のハッチングで示した領域内に設定される。
また重み付け係数gの変動幅を母集団データ群の広さに応じて変動させてもよい。すなわち例えば、重み付け係数gを一定の閾値を超える分布指数λ/λの積算値としてもよい。また例えば、重み付け係数gを母集団データ群Qの分布の一定の閾値を超える中心角の積算値としてもよい。またこの中心角は移動体の回転角度であるため、その回転角度をジャイロセンサなどの出力から導出してもよい。すなわち、重み付け係数gはオフセットの更新回数を変数とする関数でなくてもよい。
また、オフセット更新が規定回数繰り返された後に重み付け係数gを1に固定するとともに、ステップS6において母集団データ群Qの分布の広さを判定するときに用いる閾値を相対的に広い範囲に対応する閾値に変更してもよい。尚、重み付け係数gが初期値にリセットされ、リセット後に再び重み付け係数gを減少させるのであれば、重み付け係数gのリセットに応じて母集団データ群Qの分布の広さを判定するときに用いる閾値もリセットすることが望ましい。
また本発明は更新前のオフセットと、オフセットを更新するための複数の磁気データとを用いて新たなオフセットを導出する様々な形態で実施できる。例えば、母集団データ群のみから求まる上述の第二オフセットc"と更新前のオフセットcと重み付け係数gとを用い、式(15)を満たす新たなオフセットとなるオフセット候補cを導出してもよい。この場合における第二オフセットc"と更新前のオフセットcとオフセット候補cとの関係は図7に示すベクトル図の通りとなる。
Figure 0005621181
また初期化モジュール93は重み付け係数を初期化すべき状況を判定し、重み付け係数の初期化を自動化してもよい。例えば、ステップS9においてもう1つの閾値を用い、オフセット候補cから母集団データ群Qに含まれる磁気データまでの距離の分散がその閾値よりも大きい場合には、重み付け係数gを初期化する。すなわち、移動体の着磁状態や温度が大きく変動しない限り超えない可能性が高い閾値を設定しておき、オフセット候補cから母集団データ群Qに含まれる磁気データまでの距離の分散がその閾値を超える場合には重み付け係数gを初期化するのである。
尚、本発明の技術的範囲は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の実施形態にかかるブロック図。 本発明の実施形態にかかるブロック図。 本発明の実施形態にかかるフローチャート。 本発明の実施形態にかかるベクトル図。 本発明の実施形態にかかる折れ線グラフ。 本発明の実施形態にかかるベクトル図。 本発明の実施形態にかかるベクトル図。
符号の説明
1:ナビゲーション装置、2:磁気センサ、4:制御部、5:バス、6:ディスプレイ、7:スピーカ、8:操作部、10:磁気データ処理装置、90:磁気データ処理プログラム、92:バッファ管理モジュール、93:初期化モジュール、94:オフセット更新モジュール、96:方位導出モジュール、98:ナビゲーションプログラム、c:オフセット候補、c':第一オフセット、c":第二オフセット、c:更新前のオフセット、f:補正ベクトル、h:位置ベクトル、24:磁気センサI/F、43:制御I/F、Q:母集団データ群

Claims (8)

  1. 磁気センサから出力される磁気データを順次入力する磁気データ入力手段と、
    前記磁気データのオフセットを更新するために複数の前記磁気データを母集団データ群として蓄積する蓄積手段と、
    記オフセットを更新するオフセット更新手段と、
    を備え、
    更新後の前記オフセットは、前記母集団データ群を用いて導出される第一オフセットと更新前の前記オフセットとを前記母集団データ群の主値に対応する固有ベクトルの方向成分毎に重み付け加算したベクトルであって、
    前記第一オフセットは、前記母集団データ群の最大の主値以外の主値に対応する固有ベクトルの方向成分について、前記オフセットの更新回数に対して単調減少する関数である重み付け係数によって重み付けされ、前記母集団データ群の最大の主値に対応する固有ベクトルの方向成分については、前記重み付け係数によっては重み付けされない、
    磁気データ処理装置。
  2. 前記オフセット更新手段は、前記母集団データ群の分布の広さを示す分布指数を導出し、前記分布指数が所定範囲にある場合に前記オフセットを更新する、
    請求項1に記載の磁気データ処理装置。
  3. 前記重み付け係数を初期化する初期化手段をさらに備える、
    請求項1または2に記載の磁気データ処理装置。
  4. 前記第一オフセットは、更新前の前記オフセットを用いずに前記母集団データ群から導出される第二オフセットの更新前の前記オフセットに対する位置ベクトルであって前記母集団データ群の分布の主軸方向の基本ベクトル群の一次結合である位置ベクトルの各係数を前記母集団データ群の分布の主値の比に応じて重み付けした値を係数とする前記基本ベクトル群の一次結合を補正ベクトルとするとき、更新前の前記オフセットと前記補正ベクトルの一次結合である、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の磁気データ処理装置。
  5. 前記重み付け係数gは、前記オフセットの更新済み回数をt、初期値gの範囲を0<g≦1、定数βの範囲を0<β<1とするとき、
    g=gβである、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の磁気データ処理装置。
  6. 前記磁気センサをさらに備える、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の磁気データ処理装置。
  7. 磁気センサから出力される磁気データを順次入力し、
    前記磁気データのオフセットを更新するために複数の前記磁気データを母集団データ群として蓄積し、
    記オフセットを更新する、
    ことを含み、
    更新後の前記オフセットは、前記母集団データ群を用いて導出される第一オフセットと更新前の前記オフセットとを前記母集団データ群の主値に対応する固有ベクトルの方向成分毎に重み付け加算したベクトルであって、
    前記第一オフセットは、前記母集団データ群の最大の主値以外の主値に対応する固有ベクトルの方向成分について、前記オフセットの更新回数に対して単調減少する関数である重み付け係数によって重み付けされ、前記母集団データ群の最大の主値に対応する固有ベクトルの方向成分については、前記重み付け係数によっては重み付けされない、
    磁気データ処理方法。
  8. 磁気センサから出力される磁気データを順次入力する磁気データ入力手段と、
    前記磁気データのオフセットを更新するために複数の前記磁気データを母集団データ群として蓄積する蓄積手段と、
    前記オフセットを更新するオフセット更新手段と、
    してコンピュータを機能させ、
    更新後の前記オフセットは、前記母集団データ群を用いて導出される第一オフセットと更新前の前記オフセットとを前記母集団データ群の主値に対応する固有ベクトルの方向成分毎に重み付け加算したベクトルであって、
    前記第一オフセットは、前記母集団データ群の最大の主値以外の主値に対応する固有ベクトルの方向成分について、前記オフセットの更新回数に対して単調減少する関数である重み付け係数によって重み付けされ、前記母集団データ群の最大の主値に対応する固有ベクトルの方向成分については、前記重み付け係数によっては重み付けされない、
    磁気データ処理プログラム。
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