JP5621030B1 - コードレス電話装置及びコードレス電話システム - Google Patents
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Abstract
【課題】宅内及び宅外にて、インターネットに接続可能な無線LAN通信機能を備える無線IP端末をコードレス電話子機として利用すると共に、宅内にて、無線LAN通信機能を備えないコードレス電話子機を共存させ、無線アクセスポイントから直接電波が届かない宅内においても、無線IP端末と無線アクセスポイントとを中継するコードレス電話装置を提供する。【解決手段】コードレス電話親機10は、親機検索メッセージをマルチキャスト送信した携帯電話機にコードレス電話親機のアドレス情報を返信し、この携帯電話機を子機として登録する。また、無線LANブリッジ制御部119が、受信パケットの宛先アドレスに応じて、受信パケットを転送する。【選択図】図2
Description
本発明は、無線LAN通信部を備えた無線IP端末を子機として接続するコードレス電話装置及びコードレス電話システムに関する。
昨今、携帯電話網に接続する携帯電話機(いわゆる、スマートホンを含む)に無線LAN通信部(IEEE.802.11規格のWi−Fi(登録商標)機能)を設け、この携帯電話機を用いて、自宅やオフィス(以下、「宅内」という)の無線LAN環境下でインターネットに接続し、WebブラウジングやIP電話等の様々なインターネットサービスが利用可能となっている。
一方で、宅内には、固定電話網に接続するコードレス電話機が備えられており、コードレス電話機を家族などの複数人で共用し、携帯電話機を個人用として、それぞれを全く独立した用途の電話機として利用している。そこで、このようなコードレス電話機と携帯電話機とを接続する技術が、例えば、特許文献1〜3に開示されている。
特許文献1には、PHS(Personal Handy-phone System)の技術を用いて、携帯電話機の通信モードを公衆モードまたは自営モードに切り替えることにより、屋外では携帯電話機として、宅内ではコードレス電話機の子機として併用可能なコードレス電話システムが記載されている。
また、特許文献2には、電話網制御回路(固定電話網通信部)とデジタル無線通信部(無線LAN通信部)を備えた親機に、無線IP電話端末(子機)を接続し、無線IP電話端末をインターネット無線電話器として利用する電話機システムが記載されている。
さらに、特許文献3には、既存のコードレス電話送受信部と無線LAN送受信部を備え、コードレス電話と無線LANとを共存させ、コードレス電話機での音切れや遅延の無い通話を可能とした複合機が記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載のコードレス電話システムでは、PHS電話機の自営モードでの利用においては、屋外で使っている公衆モードのPHS電話機を自営モードに切り替え、宅内のコードレス電話機の子機としてのハンドセット通話を可能とすることを、その主な目的とするもので、スマートホン等でのWebブラウジングで要求される高速かつ大量のデータ通信でインターネットに接続するものではない。
また、特許文献2に記載の電話機システムでは、電話機システムの親機と子機との接続は、公知のコードレス電話機の親機と子機との間の無線通信方式を、単に無線LAN方式に置き換えたものであり、公知の非無線LAN方式の子機と無線LAN方式の子機とを共存させるものでない。
さらに、特許文献3に記載の複合機では、無線LAN送受信部を介して無線IP端末からの受信パケットを無線アクセスポイントに中継接続するものではなく、また、無線IP電話端末をコードレス電話子機として制御するものでもない。特に、広い宅内などの電波の届きにくい環境では、無線アクセスポイントと無線IP端末とが接続しにくい場合があり、これらの中継に対する要求がある。
本発明の目的は、宅内及び宅外にて、インターネットに接続可能な無線LAN通信機能を備える無線IP端末をコードレス電話子機として利用すると共に、宅内にて、無線LAN通信機能を備えないコードレス電話子機を共存させるコードレス電話装置及びコードレス電話システムを提供することである。
本発明の一態様に係るコードレス電話装置は、非IP端末である子機と、前記子機を無線接続する親機とからなるコードレス電話装置であって、前記親機は、前記子機と無線接続する無線インタフェースを介して、前記子機との間の通信プロトコルを制御する処理を行う子機制御部と、無線IP端末との間でパケットデータを送受信する無線LANインタフェース部と、前記無線IP端末から親機検索メッセージを受信すると前記親機に内蔵するIP呼制御サーバーのアドレス情報を前記無線IP端末に返信する親機検索部と、前記IP呼制御サーバーを備え、前記無線IP端末からのIP電話メッセージを親機制御部内で処理する内部メッセージ形式へ変換する処理、および、前記親機制御部内の各部からの内部メッセージを前記IP電話メッセージに変換して前記無線IP端末との間の通信プロトコルを制御する処理を行うIP電話制御部と、前記無線IP端末から前記親機のアドレス情報を宛先アドレスとしたパケットデータを受信すると、該パケットデータを前記IP電話制御部に転送する無線LANブリッジ制御部と、前記無線IP端末から子機登録要求メッセージを受信し、前記無線IP端末を子機として登録する子機登録部と、前記無線IP端末から前記無線LANブリッジ制御部を経由して前記IP電話制御部に転送されたパケットデータの内、前記子機登録部にて登録された無線IP端末から受信したパケットデータを、前記親機配下の子機から受信したメッセージデータとして処理して、前記子機登録部にて登録が確認された無線IP端末に対して前記非IP端末である子機と共通の呼制御を実行する親機制御部と、を具備する構成を採る。
本発明によれば、宅内及び宅外にて、インターネットに接続可能な無線LAN通信機能を備える携帯電話機をコードレス電話子機として利用すると共に、宅内にて、無線LAN通信機能を備えないコードレス電話子機を共存させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(一実施の形態)
図1は、本発明の一実施の形態に係るコードレス電話システムの構成を示す模式図である。以下、図1を用いて、コードレス電話システムの構成について説明する。なお、以下の説明において、無線IP端末の一例としてスマートホンを含む携帯電話機を挙げるが、本発明はこれに限定するものではない。
図1は、本発明の一実施の形態に係るコードレス電話システムの構成を示す模式図である。以下、図1を用いて、コードレス電話システムの構成について説明する。なお、以下の説明において、無線IP端末の一例としてスマートホンを含む携帯電話機を挙げるが、本発明はこれに限定するものではない。
図1では、宅内にコードレス電話親機10が設けられ、コードレス電話親機10は、アクセスポイント20を介して、インターネットに接続しており、一方で、固定電話網に接続している。また、宅内には、コードレス電話親機10と接続するコードレス電話子機(CDL子機)30−1、30−2と、コードレス電話親機10、携帯電話網及び無線LANに接続する携帯電話機40−1、40−2が存在するものとする。また、宅外には、携帯電話機40−1、40−2と同様の機能を有する携帯電話機40−3が存在するものとする。なお、特定のコードレス電話子機を区別しない場合には、コードレス電話子機30と総称し、また、特定の携帯電話機を区別しない場合には、携帯電話機40と総称する。携帯電話機40は、コードレス電話親機10とWi−Fiにて接続するものとする。
図1では、コードレス電話子機30がコードレス電話親機10を介して、固定電話網及び携帯電話機に接続可能であり、また、携帯電話機40がコードレス電話親機10を介して、コードレス電話子機30、固定電話網、アクセスポイント20に接続可能である。
図1では、子機と親機との間の無線通信方式にDECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)方式を採用したコードレス電話子機30であって、コードレス電話子機30は、コードレス電話親機10を介して、固定電話網及び携帯電話機に接続可能である。また、携帯電話機40は、コードレス電話親機10を介して、コードレス電話子機30、固定電話網、アクセスポイント20に接続可能である。
図2は、図1に示したコードレス電話親機10の構成を示すブロック図である。以下、図2を用いて、コードレス電話親機10の構成について説明する。
NCU(Network Control Unit)及びモデム部101は、発呼時の公衆回線との接続および公衆回線からの着呼検出などの電話回線の制御を行う回線制御回路(NCU)と、着信時に公衆回線からの発信者番号情報を受信するモデム部である。
TAM(Telephone Answering Machine)部102は、留守番電話メッセージを記憶し、メッセージの録音及び再生を行う。
記憶部103は、コードレス電話装置の各種設定データ、電話帳データ、発着信履歴情報、SMSメッセージ等の子機の通信履歴を含む子機付加情報を記憶する。
音声入出力部104は、マイク、スピーカーから構成され、着信音の出力、通話音声の入力出力を行う。
操作部105は、ユーザーが操作を行うダイヤル、各種機能ボタンから構成され、LCD(Liquid Crystal Display)部106は、各種情報を表示する。
コードレス電話子機無線I/F部107は、コードレス電話子機30との無線データ送受信回路であり、無線信号の周波数変換を行うRF/IF部、変調及び復調を行う変復調部、TDMA信号処理等を行うデジタル信号処理回路から構成される。
コードレス電話子機制御部108は、コードレス電話子機30との間で制御データを送受信し、コードレス電話子機30との間の制御プロトコル(例えば、DECTプロトコル方式、PHSプロトコル方式等)に従った発呼、着呼等のプロトコル制御を行う。なお、以下の説明では、コードレス電話子機30との間の制御プロトコルにDECT方式を採用するものとする。
親機制御部109は、コードレス電話親機10全体を制御する。具体的には、親機制御部109は、親機制御部109周辺の各部から発生したイベント、メッセージを受信及び解析し、発着信呼の状態及び呼接続を制御し、各部に指示する。
呼制御部110は、NCU及びモデム部101、コードレス電話子機制御部108、及び、IP電話制御部113から受信したイベント、及び、各種メッセージを処理する。
子機登録部111は、コードレス電話親機10の制御対象となる子機(コードレス電話子機30、携帯電話機40(無線IP端末))の登録及び削除を行う。
子機認証部112は、コードレス電話親機10に登録済みの子機(携帯電話機40)からの接続認証を行う。
IP電話制御部113は、携帯電話機40からのIP呼制御メッセージ、及び、音声パケットを処理する。
SIPサーバー114は、無線LAN機能を搭載しIP電話制御プロトコルとして、SIP(Session Initiation Protocol)を採用した携帯電話機40(無線IP端末)に対して、SIP位置登録、及び、SIP呼制御を提供する。なお、ここで、IP電話制御プロトコルとして、SIPサーバー114を配置したが、接続する無線IP端末が、SIP以外のプロトコルであれば、該プロトコルに対応する呼制御サーバーを配置すれば良い。
SIP制御部115は、コードレス電話親機10の内部に設けた仮想のSIP端末として、SIPサーバー114と連携して呼制御手順を行うSIPのプロトコルスタックであり、携帯電話機40との間に呼を確立する。また、SIP制御部115は、携帯電話機40側から受信したSIPメッセージ等を、親機制御部109が処理するための内部メッセージの形式に変換後、親機制御部109に送信したり、親機制御部109から受信した内部メッセージを、SIPメッセージ等に変換し、SIPサーバー114に送信し、携帯電話機40を親機制御部109配下の子機として制御するための中継処理を行う。
VoIP制御部116は、NCU及びモデム部101、コードレス電話子機制御部108、音声入出力部104から受信したPCM(Pulse Code Modulation)データの音声パケットデータへの符号化、携帯電話機40から受信した音声パケットデータのPCMデータへの復号化、及び、音声パケットの遅延及びゆらぎを吸収するジッターバッファー制御を行う。
親機検索部117は、携帯電話機40から親機検索メッセージを受信し、コードレス電話親機のアドレス情報を携帯電話機40に返信する。
無線LAN I/F部118は、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)等の無線LANプロトコル制御を行い、携帯電話機40との無線データの送受信を行う。
無線LANブリッジ制御部119は、無線LAN I/F部118で受信したパケットデータのパケット種別、宛先アドレス情報を解析し、受信パケットを親機制御部109に転送するか、アクセスポイント20へ転送するかを判断し、転送処理を行う。
図3は、図1に示した携帯電話機(無線IP端末)40の構成を示すブロック図である。以下、図3を用いて、携帯電話機40の構成について説明する。
セルラー無線I/F部141は、電話用アンテナを介して携帯電話基地局との無線データ送受信を行う。
記憶部142は、コードレス電話装置の各種設定データ、電話帳データ、発着信履歴情報、SMSメッセージ等の情報を記憶する。
音声入出力部143は、マイク、スピーカーから構成され、着信音の出力、通話音声の入力出力を行う。
操作部144は、ユーザーが操作を行うダイヤル、各種機能ボタンから構成され、LCD部145は、各種情報を表示する。また、スマートホン等のタッチパネルにて、操作部144とLCD部145を構成しても良い。
無線LAN I/F部146は、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)等の無線LANプロトコル制御を行い、コードレス電話親機10との無線データの送受信を行う。
端末制御部147は、携帯電話機40全体を制御する。具体的には、端末制御部147は、端末制御部147周辺の各部から発生したイベント、メッセージを受信及び解析し、発着信呼の状態及び呼接続を制御し、各部に指示する。
セルラー電話制御部148は、セルラー無線I/F部141、及び、IP電話制御部153から受信した呼制御メッセージを処理する。
Webブラウザ制御部149は、無線接続状況に応じて、セルラー無線I/F部141、若しくは、無線LAN I/F部146を介して、無線データの送受信を行う。
親機検索要求部150は、無線LANにて接続可能なコードレス電話親機10を検索するためのマルチキャストパケットを生成し、親機検索要求として無線LAN I/F部146から送出させる。親機検索要求の起動は、操作部144からのキー入力操作や、タッチパネルからの所定のアイコンをタッチ、若しくは、周期的に、親機検索要求プログラムを起動して行われる。
子機登録要求部151は、コードレス電話親機10に子機登録要求メッセージを送信して、コードレス電話親機10の制御対象である子機としての登録を要求する。
子機認証要求部152は、コードレス電話親機10に登録済みの子機として接続認証を要求する。
IP電話制御部153は、IP呼制御メッセージおよび音声パケットを処理する。
SIP制御部154は、携帯電話機40をSIP端末として機能させるSIP規格のプロトコルスタックである。
VoIP制御部155は、PCMデータの音声パケットデータへの符号化、コードレス電話親機10から受信した音声パケットデータのPCMデータへの復号化、及び、音声パケットの遅延及びゆらぎを吸収するジッターバッファー制御を行う。
図4は、図2に示したコードレス電話親機10のパケット受信処理を示すフロー図である。ステップST201において、無線LANブリッジ制御部119は、受信パケットの種別がマルチキャストパケットであるか否かを判定し、マルチキャストパケットである場合(ST201:YES)、ステップST203に移行し、ユニキャストパケットである場合(ST201:NO)、ステップST202に移行する。
ステップST202において、無線LANブリッジ制御部119は、受信パケットの宛先MACアドレスがコードレス電話親機10であるか否かを判定し、宛先MACアドレスがコードレス電話親機10である場合(ST202:YES)、ステップST205に移行し、宛先MACアドレスがコードレス電話親機10ではない場合(ST202:NO)、ステップST204に移行する。
ステップST203において、IP電話制御部113は、受信パケットが親機検索メッセージであるか否かを判定し、親機検索メッセージである場合(ST203:YES)、ステップST206に移行し、親機検索メッセージではない場合(ST203:NO)、ステップST204に移行する。
ステップST204において、無線LANブリッジ制御部119は、受信パケットを、アクセスポイント20に転送する中継処理を行う。
ステップST205において、IP電話制御部113は、受信パケットが親機検索メッセージであるか否かを判定し、親機検索メッセージである場合(ST205:YES)、ステップST206に移行し、親機検索メッセージではない場合(ST205:NO)、ステップST207に移行する。
ステップST206において、IP電話制御部113は、コードレス電話親機10のアドレス情報として、コードレス電話親機40のMACアドレスとSIPサーバー114のIPアドレスを返信する。
ステップST207において、IP電話制御部113は、受信パケットが子機登録要求メッセージであるか否かを判定し、子機登録要求メッセージである場合(ST207:YES)、ステップST208に移行し、子機登録要求メッセージではない場合(ST207:NO)、ステップST209に移行する。
ステップST208において、子機登録部111は、子機登録処理を行う。子機登録処理の詳細については後述する。
ステップST209において、IP電話制御部113は、受信パケットが子機認証要求メッセージであるか否かを判定し、子機認証要求メッセージである場合(ST209:YES)、ステップST210に移行し、子機認証要求メッセージではない場合(ST209:NO)、ステップST211に移行する。
ステップST210において、子機認証部112は、子機認証処理を行う。子機認証処理の詳細については後述する。
ステップST211において、IP電話制御部113は、受信パケットの送信元MACアドレスが子機登録済みであるか否かを判定し、子機登録済みである場合(ST211:YES)、ステップST212に移行し、子機登録済みではない場合(ST211:NO)、ステップST213に移行する。
ステップST212において、IP電話制御部113は、送信元MACアドレスに対応する子機からのメッセージデータとして呼制御処理を行う。
ステップST213において、IP電話制御部113は、受信パケットを破棄する。
図5は、図4に示した子機登録処理を示すフロー図である。ステップST221において、子機登録部111は、新たに子機登録可能な空きポートがあるか否かを判定し、空きポートがある場合(ST221:YES)、ステップST222に移行し、空きポートがない場合(ST221:NO)、ステップST224に移行する。
ステップST222において、子機登録部111は、子機識別情報、子機MACアドレス情報を記憶部103の子機管理テーブルに記憶し、ステップST223において、子機登録応答(OK、内線番号等を含む)を登録した子機に通知する。
ステップST224において、子機登録部111は、子機登録応答(NG)を子機に通知する。
図6は、図4に示した子機認証処理を示すフロー図である。ステップST231において、子機認証部112は、子機認証要求メッセージを送信してきた子機が登録済み(子機の認証ID及び認証パスワードを登録済み)であるか否かを判定し、登録済みである場合(ST231:YES)、ステップST232に移行し、登録済みではない場合(ST231:NO)、ステップST234に移行する。
ステップST232において、子機認証部112は、子機認証要求メッセージに含まれる認証ID及び認証パスワードが登録されているものと一致するか否か(同一性)を判定し、一致する場合(ST232:YES)、ステップST233に移行し、一致しない場合(ST232:NO)、ステップST234に移行する。
ステップST233において、子機認証部112は、子機認証応答(OK)を子機に通知し、ステップST234において、子機認証部112は、子機認証応答(NG)を子機に通知する。
次に、図2に示したコードレス電話親機10における無線LANブリッジ制御の手順について、図7を用いて説明する。
ステップST301において、携帯電話機40から無線LANブリッジ制御部119がパケットデータ1(DATA1)を受信する。無線LANブリッジ制御部119が受信したパケットの宛先アドレスがコードレス電話親機10以外と判定したとすると、ステップST302及びステップST303において、受信したパケットデータ1を無線LAN I/F部118及びアクセスポイント20を介してインターネットに送信する。
また、ステップST311において、携帯電話機40から無線LANブリッジ制御部119がパケットデータ2(DATA2)を受信する。無線LANブリッジ制御部119が受信したパケットの宛先アドレスがコードレス電話親機10と判定したとすると、ステップST312において、受信したパケットデータ2をIP電話制御部113等に出力する。
さらに、ステップST321及びステップST322において、インターネットからアクセスポイント20及び無線LAN I/F部118を介して無線LANブリッジ制御部119がパケットデータ3(DATA3)を受信する。ステップST323において、無線LANブリッジ制御部119が受信したパケットの宛先アドレスがコードレス電話親機10以外と判定したとすると、受信したパケットデータ3を無線LAN I/F部118を介して携帯電話機40に送信する。
次に、図2に示したコードレス電話親機10における携帯電話機40の子機登録、子機認証、及び、子機間内線通話の手順について、図8を用いて説明する。
まず、携帯電話機40の子機登録手順について説明する。ステップST401において、携帯電話機40から無線LAN I/F部118、無線LANブリッジ制御部119を介してIP電話制御部113がマルチキャストパケット(親機検索メッセージ)を受信する。ステップST402において、IP電話制御部113が検索応答としてコードレス電話親機10のMACアドレス、及び、SIPサーバー(呼制御サーバ−)のIPアドレスを携帯電話機40に返送する。
ステップST403において、携帯電話機40は、子機識別情報を含む子機登録要求を親機制御部109に送信し、親機制御部109は、子機登録処理として携帯電話機40を子機として登録すると共に、子機の識別情報及び子機MACアドレスを記憶する。ステップST404において、親機制御部109は、子機登録応答(OK、内線番号)を携帯電話機40に送信する。
次に、携帯電話機40の子機認証手順について説明する。ステップST411において、親機制御部109が携帯電話機40から認証ID及び認証パスワードを含む子機認証要求メッセージを受信し、親機制御部109が子機認証処理を行う。すなわち、受信した認証ID及び認証パスワードが登録されているものと一致するか否かを確認し、一致する場合には、ステップST412において、親機制御部109は、子機認証応答(OK)を携帯電話機40に送信する。
次に、携帯電話機40及びコードレス電話子機30間の内線通話手順について説明する。ステップST421において、携帯電話機40からの発呼(INVITE)を親機制御部109が受信すると、ステップST422において、親機制御部109がSETUPをコードレス電話子機無線I/F部に出力し、ステップST423において、コードレス電話子機無線I/F部107がCC(Call Control)-SETUPをコードレス電話子機30に送信する。
一方、ステップST424において、携帯電話機40からの発呼を受信した親機制御部109は、CALL-PROCをIP電話制御部113に出力し、ステップST425において、IP電話制御部113は、100 TRYINGを携帯電話機40に送信する。
ステップST426において、CC-SETUPを受信したコードレス電話子機30は、CC-ALERTをコードレス電話子機無線I/F部107に送信し、ステップST427において、コードレス電話子機無線I/F部107は、ALERTを親機制御部109に出力する。
ステップST428において、親機制御部109は、ALERTをIP電話制御部113に出力し、ステップST429において、IP電話制御部113は、180 RINGINGを携帯電話機40に送信する。
また、ステップST430において、コードレス電話子機30は、CC-CONNECTをコードレス電話子機無線I/F部107に送信し、ステップST431において、コードレス電話子機無線I/F部107は、CONNECTを親機制御部109に出力する。
ステップST432において、親機制御部109は、CONNECTをIP電話制御部113に出力し、ステップST433において、IP電話制御部113は、200 OKを携帯電話機40に送信する。
ステップST434において、携帯電話機40は、12 ACKをIP電話制御部113に送信し、ステップST435において、IP電話制御部109は、CONNECT-ACKをコードレス電話子機無線I/F部107に出力し、ステップST436において、コードレス電話子機無線I/F部107は、CC-CONNECT-ACKをコードレス電話子機30に送信する。
このように、一連の発信、呼出、応答シーケンスを経て、携帯電話機40とコードレス電話子機30との間の通話路がコードレス電話親機10を介して形成される。
以上の手順により、SIPとDECTのプロトコルを関連付けて、携帯電話機40とコードレス電話子機30との内線通話が可能となる。
次に、図2に示したコードレス電話親機10が携帯電話機40に子機付加情報を送信する手順について、図9を用いて説明する。
ステップST501において、コードレス電話親機10への登録及び認証が既に行われた携帯電話機40から子機付加情報要求メッセージを親機制御部109が受信し、ステップST502において、親機制御部109が子機付加情報を要求した子機(携帯電話機40)の子機付加情報を取得し、取得した子機付加情報を携帯電話機40に送信する。
また、次のように子機付加情報を送信してもよい。ステップST511において、コードレス電話親機10への登録が既に行われた携帯電話機40から認証ID及び認証パスワードを含む子機認証要求メッセージを親機制御部109が受信し、親機制御部が子機認証処理を行う。すなわち、受信した認証ID及び認証パスワードが登録されているものと一致するか否かを確認し、一致する場合には、ステップST512において、親機制御部109は、子機認証応答(OK)を携帯電話機40に送信する。さらに、ステップST513において親機制御部109は、認証要求した子機(携帯電話機40)の子機付加情報を取得し、取得した子機付加情報を携帯電話機40に送信する。このように、認証が完了すると、コードレス電話親機10から自動的に子機付加情報が送信される。
図10は、SIPサーバー114が有する無線LANアドレス情報テーブルの一例を示す図である。図10では、コードレス電話親機10が5台の子機のMACアドレスを登録可能である場合を示している。図10に示すように、無線LANアドレス情報テーブルは、コードレス電話親機10のIPアドレス及びMACアドレス、アクセスポイント20のMACアドレス、子機1〜5のMACアドレスを含んでいる。無線LANブリッジ制御部119は、SIPサーバー114の無線LANアドレス情報テーブルを適宜参照し、パケットの転送処理を行う。
図11は、記憶部103が有する子機管理テーブルの一例を示す図である。図11では、2台のコードレス電話子機(子機1、2)と2台の携帯電話機(子機3、4)を例示する。なお、子機5を未登録の状態で示す。図11に示すように、子機管理テーブルは、子機1〜5のそれぞれに対して、内線番号、接続状態、内線名、子機種別、MACアドレス、認証ID及び認証パスワードが対応付けられている。図11では、認証IDを内線名としているが、携帯電話機の識別情報であればよく、また、認証パスワードは、携帯電話機のMACアドレス(その一部を含む)を用いればよい。子機登録部111及び子機認証部112は、記憶部103の子機管理テーブルの登録及び更新を行って、子機を管理する。
図12は、記憶部103が有する子機付加情報テーブルの一例を示す図である。図12では、図11に示した子機管理テーブルに対応するように、子機付加情報テーブルを示している。すなわち、5台の子機それぞれの子機付加情報を管理する。図12に示すように、各子機の子機付加情報としては、子機に発生したショートメッセージの発生日時、相手電話番号、テキストメッセージを含むSMS情報(SMSメッセージ)、留守番電話(TAM)情報、前記子機に発生した発着信呼の発生時刻、相手電話番号を含むCall History(呼履歴)情報、電話帳(Directory)情報などが挙げられる。親機制御部は、既に子機登録・認証済みで接続中の携帯電話機40からの子機付加情報要求メッセージによって、または、子機認証要求を行った携帯電話機40に該当する子機付加情報を送信する。
このように、本実施の形態によれば、コードレス電話親機10は、親機検索メッセージをマルチキャスト送信した携帯電話機40にコードレス電話親機10のアドレス情報を返信し、この携帯電話機40を子機として登録することにより、宅内にて、インターネットに接続可能な無線LAN通信機能を備える携帯電話機40を子機として利用することができ、これによって、PHS方式又はDECT方式のコードレス電話子機30との共存が可能となり、DECT方式の子機との内線通話や、コードレス電話親機10に接続する固定電話網との発着信電話サービスを携帯電話機40から利用することができる。
また、受信パケットの宛先アドレスに応じて、受信パケットを転送する無線LANブリッジ制御部119をコードレス電話親機10が備えたことにより、無線アクセスポイントから直接電波が届かない宅内においても、コードレス電話親機10が携帯電話機40と無線アクセスポイントとを中継することができ、また、無線アクセスポイントを介して宅外の携帯電話機40をコードレス電話子機として利用することができ、オフィスから自宅にあるコードレス電話親機10にアクセスし、留守中の着信履歴や、SMSメッセージを確認することができる。
なお、本実施の形態では、携帯電話機40とコードレス電話親機10との通信プロトコルとして、SIPを例に説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、H323などを用いてもよい。
本発明にかかるコードレス電話装置及びコードレス電話システムは、宅内及び宅外にて、インターネットに接続可能な無線LAN通信機能を備える無線IP端末をコードレス電話子機として利用すると共に、宅内にて、無線LAN通信機能を備えないコードレス電話子機を共存させ、無線アクセスポイントから直接電波が届かない宅内においても、無線IP端末と無線アクセスポイントとを中継するのに有用である。
10 コードレス電話親機
20 アクセスポイント
30 コードレス電話子機
40 携帯電話機
101 NCU及びモデム部
102 TAM部
103、142 記憶部
104、143 音声入出力部
105、144 操作部
106、145 LCD部
107 コードレス電話子機無線I/F部
108 コードレス電話子機制御部
109 親機制御部
110 呼制御部
111 子機登録部
112 子機認証部
113、153 IP電話制御部
114 SIPサーバー
115、154 SIP制御部
116、155 VoIP制御部
117 親機検索部
118、146 無線LAN I/F部
119 無線LANブリッジ制御部
141 セルラー無線I/F部
147 端末制御部
148 セルラー電話制御部
149 Webブラウザ制御部
150 親機検索要求部
151 子機登録要求部
152 子機認証要求部
20 アクセスポイント
30 コードレス電話子機
40 携帯電話機
101 NCU及びモデム部
102 TAM部
103、142 記憶部
104、143 音声入出力部
105、144 操作部
106、145 LCD部
107 コードレス電話子機無線I/F部
108 コードレス電話子機制御部
109 親機制御部
110 呼制御部
111 子機登録部
112 子機認証部
113、153 IP電話制御部
114 SIPサーバー
115、154 SIP制御部
116、155 VoIP制御部
117 親機検索部
118、146 無線LAN I/F部
119 無線LANブリッジ制御部
141 セルラー無線I/F部
147 端末制御部
148 セルラー電話制御部
149 Webブラウザ制御部
150 親機検索要求部
151 子機登録要求部
152 子機認証要求部
Claims (3)
- 非IP端末である子機と、前記子機を無線接続する親機とからなるコードレス電話装置であって、
前記親機は、
前記子機と無線接続する無線インタフェースを介して、前記子機との間の通信プロトコルを制御する子機制御部と、
無線IP端末との間でパケットデータを送受信する無線LANインタフェース部と、
前記無線IP端末から親機検索メッセージを受信すると前記親機に内蔵するIP呼制御サーバーのアドレス情報を前記無線IP端末に返信する親機検索部と、
前記IP呼制御サーバーを備え、前記無線IP端末からのIP電話メッセージを親機制御部内で処理する内部メッセージ形式へ変換する処理、および、前記親機制御部内の各部からの内部メッセージを前記IP電話メッセージに変換して前記無線IP端末との間の通信プロトコルを制御する処理を行うIP電話制御部と、
前記無線IP端末から前記親機のアドレス情報を宛先アドレスとしたパケットデータを受信すると、該パケットデータを前記IP電話制御部に転送する無線LANブリッジ制御部と、
前記無線IP端末から子機登録要求メッセージを受信し、前記無線IP端末を子機として登録する子機登録部と、
前記無線IP端末から前記無線LANブリッジ制御部を経由して前記IP電話制御部に転送されたパケットデータの内、前記子機登録部にて登録された無線IP端末から受信したパケットデータを、前記親機配下の子機から受信したメッセージデータとして処理して、前記子機登録部にて登録が確認された無線IP端末に対して前記非IP端末である子機と共通の呼制御を実行する親機制御部と、
を具備する、
コードレス電話装置。 - 前記親機のアドレス情報は、前記親機のMACアドレス及び呼制御サーバーのIPアドレスである、
請求項1に記載のコードレス電話装置。 - 請求項1または請求項2に記載のコードレス電話装置と、
前記コードレス電話装置の親機と無線LANを介してパケットデータを送受信し、前記親機配下の子機として呼制御される無線IP端末と、
を具備するコードレス電話システム。
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---|---|---|---|
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JP2013120032A Division JP5438236B1 (ja) | 2013-06-06 | 2013-06-06 | コードレス電話装置 |
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JP2014123530A Division JP5696309B2 (ja) | 2014-06-16 | 2014-06-16 | コードレス電話装置及びコードレス電話システム |
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JP2013216542A Active JP5621030B1 (ja) | 2013-10-17 | 2013-10-17 | コードレス電話装置及びコードレス電話システム |
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JP2008205748A (ja) * | 2007-02-19 | 2008-09-04 | Sharp Corp | 無線通信システムおよびその制御方法 |
-
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- 2013-10-17 JP JP2013216542A patent/JP5621030B1/ja active Active
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JP2008205748A (ja) * | 2007-02-19 | 2008-09-04 | Sharp Corp | 無線通信システムおよびその制御方法 |
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