JP5619914B2 - サイクロイド面を有する機器用手首 - Google Patents

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Description

本発明は、機器用手首に関する。
低侵襲的処置のための医療機器はしばしば、遠隔操作される機械的手首又は関節を用いる。いくつかの構成では、手首機構は、鉗子、外科用メス、はさみ、又は、機器のメインチューブの遠位端にある焼灼器具等の器具の一部であり、或いは、その器具を操作し得る。一般的には、複数の腱がその手首機構における医療部材又はディスクに付着し、メインチューブを通じて、メインチューブの近位端にある駆動システムまで伸びる。Cooperらに付与された“Surgical tool having Positively Positionable Tendon-Actuated Multi-Disk Wrist Joint”というタイトルの米国特許第6817974号は、複数のディスクと腱によって制御される手首関節とを含むいくつかの既知の手首機構を記載する。
手首機構のギア動作は、その機構における2つの部材が固定関係又はギア比に応じて変化する相対的な角度配置を有する際の関節をもたらす。例えば、図1Aは、円形で且つ同じ曲率半径を有する荷重負担面112及び122を備える部材110及び120を有する手首関節100の側面図を示す。円形面112及び122が互いにスリップすることなく転動する場合に、1:1のギア比を持つギア動作が得られる。スリップを防止するために、部材110におけるピン又は歯114は、部材120における開口部124の壁部とかみ合うことができ、図1Bに示すように駆動システム(図示せず。)が腱130を引っ張り且つ反対の腱132を繰り出すときに、部材110及び120が互いに対してスリップするのを防止することができる。歯114は、望ましくは、部材110及び120の回転範囲全体にわたって歯114が開口部124に連結され続けるように、形作られ、配置され、且つ、寸法取りされる。関節100の所望の動きを達成するための腱130及び132の操作の仕方を決定するコンピュータ又は他の処理システムで、部材110及び120の動きがモデル化され且つ予測され得るという点で、ギア動作が望ましい。円形の荷重負担面112及び122は、面112及び122を定める2つの円の2つの中心の間の隔たりを維持する。それは、結果として生じる動きが容易にモデル化され、且つ、腱130及び132の対称的な付着が、引っ張られる一方の腱130又は132の長さが、繰り出される他方の腱132又は130の長さと等しくなるようにするという点で、望ましい。それ故に、腱130及び132を操作する駆動システムの構造が単純化され得る。
一般的に、ギアは、ギアの歯が固着することなくかみ合えるようにする様々な表面形状を用いることが知られている。例えば、サイクロイドギアは、サイクロイド曲線を辿る接触面を備える歯を有するギアである。図2は、一対のサイクロイドギア210及び220を示す。一対のサイクロイドギア210及び220は、ギア210及び220の歯が正確にかみ合うのに必要な隔たりを有する軸212及び222のそれぞれの上に配置される。具体的には、ギア210が時計回りに回転するように駆動されると、ギア210の表面214が、ギア220の表面224と接触する。表面214及び224は、ギア210及び220が回転するときに互いに対して転動するよう形成され、例えば、表面224がサイクロイド曲線を辿るようにしながら、表面214は平坦となり得る。その後、表面216と226が接触し、ギア210及び220は、ギア210の次の歯218が、ギア220の次の歯228と接触するまで回転する。ギア210及び220のようなサイクロイドギアの適切なかみ合いは、軸212と222の間隔に敏感である。それは、今日において、インボリュート面がはるかに一般的に用いられている主な理由であろう。
米国特許第6817974号明細書 米国特許出願公開第2008/0065102号明細書
図2に示すようなギアは、それらギアの接触面が大きな圧縮力を負担しないように、軸212及び222がギア210と220の間隔を固定しているという点で、図1A及び図1Bに示すようなギア付き手首関節と相違する。対照的に、図1A及び図1Bの手首関節100は、医療機器で用いられる場合には、しばしば、(例えば、腱130及び132の双方の伸長に起因する)部材110、120の凸状荷重負担面112、122を平らにする傾向にある圧縮力を負担する必要がある。手首関節100のような手首関節を含む医療機器はしばしば比較的小さい径(例えば、部材110、120の径全体が典型的には約3〜10mmである。)を有し、約100ポンドの圧縮力を受け得るため、荷重負担面112、122の変形は重要な関心事である。さらに、手首関節の断面積のほとんどは、腱ガイド、又は、その機器を通って伸びるカメラケーブル若しくは他のシステム等の装置のための1若しくは複数の中央ルーメンのために必要とされ得る。機械構造のための小さな空き空間は、適切な強度と精密さを備えた手首関節100の製造を困難にする。特に、比較的小さいサイズの歯114は、特に手首100が接触面112及び122を変形させる荷重を支える場合に、手首動作の両極端で開口部124から歯114が外れるという結果をもたらし得る。
本発明の一態様にしたがって、手首機構は、その手首機構に加えられる荷重を負担するサイクロイド面を備えた複数の部材を含む。各部材における接触する一対のサイクロイド面は、それら部材の基準点の間の一定の隔たりを維持するよう配置され、接触するサイクロイド面の複数対が、それら部材のギア動作を確かなものとするために配置され得る。或いは、複数のギア歯は、ギア動作を確かなものとするために、また、外部から加えられるロールトルクに対する手首の耐性を向上させるために、それらの部材に含まれていてもよい。さらに、荷重負担接触領域のそれぞれは、凹状の内サイクロイド面を含んでいてもよく、その凹状の荷重負担面は、許容できない変形なしに圧縮力を負担するための手首関節の能力を増大させ、或いは、所与のサイズ及び荷重負担能力の手首には適さなかった材料の使用を許容し得る。
本発明の特定の実施例にしたがって、機器用手首は、第1サイクロイド面を有する第1部材と、第1サイクロイド面と接触する第二サイクロイド面を有する第2部材とを含む。それらの部材における圧縮力は、第1部材及び第2部材におけるサイクロイド面の接触によって負担される。それらの部材は、腱によってそれらの部材のうちの1つに加えられる力に応じたギア動作のために配置され得る。
接触する複数の部材にギア動作をさせるためにピン及び開口部を用いる従来の手首関節の側面図を示す図である。 接触する複数の部材にギア動作をさせるためにピン及び開口部を用いる従来の手首関節の側面図を示す図である。 一対のサイクロイドギアを示す図である。 ギア動作の際の各中心間の固定的な隔たりを維持する外サイクロイド及び内サイクロイドを示す図である。 手首関節における荷重を負担し且つ動きを拘束するための段付きサイクロイド面を用いる本発明の実施例にしたがった手首関節を示す図である。 荷重を負担し且つ動きを拘束するための混合サイクロイド面を用いる本発明の実施例にしたがった手首関節で用いられる機械的部材を示す図である。 荷重を負担し且つ動きを拘束するための混合サイクロイド面を用いる本発明の実施例にしたがった手首関節で用いられる機械的部材を示す図である。 交差する傾斜軸及びコンパクトな手首構造を提供するためのサイクロイド面の配置を可能にする鞍形を有する手首部材を示す図である。 図6Aに示すような鞍形の手首部材を用いる多関節手首機構を示す図である。 コンパクトな構造におけるピッチ運動及びヨー運動の双方をもたらすためのサイクロイド面を用いる2ピース手首関節を示す図である。 ギア動作を確かなものとするためのサイクロイド荷重負担面及びギア構造を備える複数の関節及び複数の部材を含む本発明の実施例にしたがった手首機構の展開図である。 図8の手首機構で用いられる歯付き端部材の側面図である。 図8の手首機構で用いられる歯付き端部材の上面図である。 図8の手首機構で用いられる歯付き端部材の断面図である。 図8の手首機構で用いられる歯付き端部材の断面図である。 図8の手首機構におけるスロット付き部材の側面図である。 図8の手首機構におけるスロット付き部材の上面図である。 図8の手首機構におけるスロット付き部材の断面図である。 図8の手首機構におけるスロット付き部材の断面図である。 図8の手首機構における歯付き中間部材の側面図である。 図8の手首機構における歯付き中間部材の上面図である。 図8の手首機構における歯付き中間部材の断面図である。 図8の手首機構における歯付き中間部材の断面図である。 低侵襲医療機器における手首機構を含むロボット制御によるシステムを示す図である。
異なる図面における同じ参照記号の使用は、類似の或いは同一のアイテムを示す。
本発明の一態様にしたがって、手首機構における複数の機械的部材は、それら複数の機械的部材のギア動作の際の圧縮を負担するためにサイクロイド面を用いる。具体的には、手首関節は、第2部材における内サイクロイド面と接触する第1部材における外サイクロイド面を用いることができる。定義サイクロイド及びそれらの部材のギア装置におけるパラメータの適切な選択により、そのサイクロイド面は、複数のサイクロイド面が続く複数のサイクロイド曲線の複数の中心に対応する複数の基準点の間の隔たりを維持するために、それら部材の動きを拘束する。それらのサイクロイド面はまた、凹状の接触領域をもたらし、そのことは、駆動システム又は外部の荷重がそれらの部材を押し付けあうときのより少ない変形につながる。第1部材及び第2部材のギア動作は、追加的な荷重負担サイクロイド面を用いて達成されてもよい。具体的には、第1部材における内サイクロイド面と第2部材における外サイクロイド面は、複数の接触領域における正味の力がギア動作を生じさせるように、他の接触領域における力をバランスさせるように働く接触領域を創出し得る。或いは、歯等のギア構造が、ギア動作を確かなものとし、且つ、ロールトルクに対する耐性を向上させるために、それらの部材で用いられてもよい。
本書で用いられる“サイクロイド面”は、その面とある平面とが交わる部分としてサイクロイドの一部を有する面を参照する。サイクロイドは、周知のものであり、一般的に、媒介変数方程式を用いて定義され得る。より視覚的には、サイクロイドは、線又は別の円上を転がる円の上の1点が描く軌跡に相当する。例えば、図3は、半径Rの円314の外側の周りを転動する半径r(R>r)の円312上の1点の軌跡に相当する外サイクロイド310を示す。内サイクロイド320は、半径R’の大きい方の円324の内側の周りを転動する半径r’(R’>r’)の円322上の1点の軌跡に相当する。記載する円の半径が同じ、すなわち、R’=Rで且つr’=rの条件の下で、外サイクロイド310の中心315と、内サイクロイド320の中心325との間の距離は、サイクロイド310及び320が同じ角速度で回転する場合、すなわち、1:1のギア比のギア動作をする場合、一定のままである(外サイクロイド及び内サイクロイドはまた、他のギア比に関して、一定の中心間の隔たりをもたらすように適合させられてもよい。)。ギア動作の際、サイクロイド310及び320における接触点が、記載の円314及び324上にある場合、それらの接触点の間には相対速度が存在しない。しかしながら、一般的に、それらの接触面は、異なる速度で動いており、それらの面は、互いに擦り合う(摺動し合う)。たとえそれらの面が擦り合うとしても、(R=R’の際の)1:1のギア動作は、それら2つの記載の円314及び324が互いにスリップしないことを確かなものとする。
サイクロイド面及びサイクロイド曲線は、手首関節で用いられる場合には、手首関節における複数の部材の接触面が、腱で支持されるロボット手首のときと同じように、加えられた力がそれらの部材の接触を維持する際の動作のための適切な配置を自然に維持することができるという、一般的な歯付きギアに優る利点を有する。図4は、荷重負担サイクロイド面を用いる転動部材410及び420を含む手首関節400を示す。手首関節400は、複数の同様の関節を含む機械的手首で用いられてもよく、典型的な実施例では、低侵襲医療処置で使用され得る医療機器に組み込まれる。手首関節400において、部材410及び420のそれぞれは、機器の長さに沿って延び得る中央ルーメンの一部を定める中央穴415又は425を備えた実質的にディスク形状の本体を有する。ディスク410及び420のそれぞれは、手首関節400の特定の用途に関する、特に手首機構のサイズ及び予期される荷重に対する十分な強度と耐久性をもたらす任意の材料で生成され得る。手首部材410及び420は、より高荷重の用途では、特に手首径が約5mmよりも小さい場合には、ステンレス鋼等の金属でなければならない場合がある。プラスチック又はセラミック等の材料は、より大きな径の手首機構又はより低荷重の条件で使用され得る。以下でより詳細に記載されるように、手首関節400の利点は、圧縮歪みへの耐性であり、この耐性は、円形の荷重負担面を用いて実現されるものよりも小さい径及び/又は中央ルーメンを有する電気絶縁性手首でのプラスチック又はセラミック等の材料の使用を可能にし得る。絶縁性手首機構は、電気的にチャージされる又は電気的に作動させられるツール若しくはエンドエフェクタを含む医療機器において特に望ましい。概して、その手首は、それらの力又は仕事に応じて拡大縮小され得る。
ディスク410は、ディスク420における突起422、424、426、及び428のそれぞれのサイクロイド面に接触するサイクロイド面を備えた突起412、414、416、及び418を有する。突起412、414、416、及び418は、突起412及び418がディスク410の外周の両端の近くに存在し或いはその両端まで及び、且つ、突起414及び416が中央穴415の両端の近くに存在し或いはその両端まで及ぶように、ディスク410の直径に沿って配置される。同様に、突起422、424、426、及び428は、突起422及び428がディスク420の外周の両端の近くに存在し或いはその両端まで及び、且つ、突起424及び426が、ディスク420を通る中央穴425の両端の近くに存在し或いはその両端まで及ぶように、ディスク420の直径に沿って配置される。図示される実施例では、突起412、414、416、及び418は、接触する突起422、424、426、及び428における内サイクロイド面又は外サイクロイド面のそれぞれに相補的な外サイクロイド面又は内サイクロイド面である中央部分を含む。突起412、414、416、及び418におけるそれらの中央サイクロイド部分は、各サイクロイドの部分を辿り、それらサイクロイドの中心は全て、傾斜軸の方向を定める線に沿って位置する。同様に、突起422、424、426、及び428におけるそれら中央サイクロイド部分は、各サイクロイドの部分を辿り、それらサイクロイドの中心は、その傾斜軸に平行な線に沿って位置する。適切なギア比のギア動作の下でディスク410がディスク420に対して傾斜する場合、突起412、414、416、及び418のサイクロイド面は、突起422、424、426、及び428のサイクロイド面と接触したままであり、それら表面定義サイクロイドの中心に対応する基準点又は基準線の間の固定的な隔たりを維持する。それら突起の高さは、部材410及び420の本体部分が互いに接触してさらなる動きを阻むまでの傾斜のための隙間を提供する。
ディスク410及び420は、医療機器の中央ルーメンのための中央穴415及び425を有することに加え、関節400と関節400を通ってその医療機器の他の部分まで伸びる腱(図示せず。)とを接合する腱451及び452のためのガイド穴413及び423を含む。腱451及び452は、ケーブル、フィラメント、チューブ、又は、その機器内で必要に応じて曲げるのに十分に柔軟で且つ部材410を部材420に関して傾斜させるために関節400を関節接合する力を加えるのに十分に強い同様の構造であってもよい。図示されるように、腱451及び452は、突起412、414、416、及び418が沿うように配置される直径に関して向かい合うモーメントアームのところで、部材410に付着する。そして、駆動システム(図示せず。)は、部材420に関して一方の方向に部材410を傾斜させるために腱451及び452の一方を引っ張り(すなわち、張力を増大させ)、或いは、反対方向に部材410を傾斜させるために腱451及び452の他方を引っ張る(すなわち張力を増大させる)ことができる。概して、腱451及び452は、突起412、414、416、及び418が突起422、424、426、及び428のそれぞれとの接触を維持するように、部材410及び420を一緒にするプレロード張力を有する。
ギア動作は、複数の接触領域における外サイクロイド面及び内サイクロイド面の配置によって、手首機構400において維持される。具体的には、突起412は、突起422における適合する内サイクロイド部分と接触する中央外サイクロイド部分を有する。部材410を傾斜させるために腱451又は452が引っ張られると、突起412の外サイクロイド面は、突起422の内サイクロイド面上を転動する。仮に突起412及び422が孤立システムであった場合、すなわち、突起414、416、418、424、426、及び428が存在しなかった場合、突起412及び422は、ギア動作に対してスリップするであろう。しかしながら、突起414及び424の接触のところで、外サイクロイド面が部材420上にあり、且つ、部材410上の内サイクロイド面と接触する。結果として、突起412及び422の接触がギア動作に対してスリップする傾向は、突起414及び424の接触が反対方向にスリップするという正反対の傾向によって打ち消される。手首関節400において、それらの突起における接触するサイクロイド面は、腱451及び452が手首関節400を関節接合する場合に、部材410及び420のギア動作を集合的に維持するという、スリップをバランスさせる傾向を有する。
中央サイクロイド面を互いに接触させながらのディスク420に対するディスク410の角運動の範囲は、それらのサイクロイド面を定義するパラメータに依存する。具体的には、図3では、外サイクロイド310は、4つの内サイクロイド突出部(内サイクロイドローブ)に合わせられる4つの外サイクロイドローブを創出する、R=4rとなるようなパラメータR及びrを有し、外サイクロイド310のローブの1つに対する内サイクロイド320の接触を維持する外サイクロイド310のギア回転は、最大で90度、すなわち、±45度までの角度範囲を提供し得る。手首関節400では、より多くのローブを有する複数のサイクロイドに基づく複数のサイクロイド面が望ましい。突起412、414、416、及び418のサイズ目標又は制限、及び、各ローブがより小さい角度範囲を有する場合のギア動作中の接触面における擦れの低減のためである。動作範囲は、典型的には、手首機構のための設計へのインプットであり、定義サイクロイドにおけるローブの数、及び、各ローブの角度範囲を選定することは、特定の用途のための手首の最適化の問題となり得る。一実施例では、各ローブのサイズ、例えば、中央サイクロイド面のサイズは、所要の動作範囲の約半分であり、それは、実用的で且つ製造可能な構造をもたらし、22.5度のサイクロイド(すなわち、外サイクロイド又は内サイクロイド全体で16個のローブ)は、外サイクロイド又は内サイクロイドの中央面からその中央面の両側における2つの内サクロイド面又は2つの外サイクロイド面に各突起が円滑に移行する場合に、±45度の動作範囲によく適している。突起上の外サイクロイド面及び内サイクロイド面は、同じ中心点並びに半径パラメータR及びrを有するサイクロイドの一部を辿る。相補的な面を提供するために、突起422は、それらの面を定めるサイクロイドの全てが同じ中心点並びに半径パラメータR及びrを有するところの2つの外側の外サイクロイド面に円滑に移行する中央内サイクロイド面を含む。
突起412、414、416、418、422、424、426、及び428におけるサイクロイド面のそれぞれは、手首関節400の傾斜軸に平行な平面が、直線に沿ってそのサイクロイド面と交わり、且つ、その傾斜軸に垂直な平面が、上述のようなサイクロイド曲線又は連結サイクロイド曲線に沿ってそのサイクロイド面と交わるようにする。この構成により、手首関節400は、動作の一自由度、例えば、ディスク420に対するディスク410の傾斜角をもたらす。多関節手首機構では、突起412、414、416、及び418と同様の追加的な複数の突起(図示せず。)がディスク410の裏面に追加され、ディスク420と同様の或いは同一のディスクにおける複数の突起とかみ合わされ得る。ディスク410の裏に追加される複数の突起が、突起412、414、416、及び418と同じようにディスク410の直径に沿う場合、その追加的な手首関節は、単一の手首関節400がもたらすものよりも大きい傾斜範囲をもたらすことができる。或いは、ディスク410の裏に追加された複数の突起が、突起412、414、416、及び418が配置されるところの直径に垂直な直径に沿う場合、その一対の関節は、動作の二自由度、例えば、ピッチ及びヨーをもたらすことができる。
手首関節400は、複数の荷重負担面(すなわち、内サイクロイド面)のうちの少なくとも1つが凹状となるように、内サイクロイド面と接触する外サイクロイド面を用いて動作する。これは、それらの面が、圧縮力をも支持するため、例えば、関節接合する腱451及び452における張力、並びに、手首関節400を含む機器に加えられる外力にも対処するため、望ましい。それら凹状の面は、概して、受け入れ難いほど変形するまでに凸状の面が耐えることができる力より大きい力に耐えることができる。例えば、互いに転動し且つ中心点間の隔たりを維持するために円形の面が用いられる場合、接触面の双方が凸状となり、荷重が加えられた場合により容易に平らにされてしまう。その変形は、特に、セラミック等のより弾力性の小さい材料がその手首関節に用いられる場合に、その荷重負担構造を損傷し或いは押し潰し得る。
手首関節400の別の望ましい特徴は、突起412、414、416、及び418、並びに、422、424、426、及び428が、中央外サイクロイド面と中央内サイクロイド面とを交互に有するという点にある。突起412、424、426、及び418における背の高いほうの部分がかみ合い、ディスク410が、ディスク420に対し、傾斜軸の方向に沿って横向きに滑るのを防止することができる。
図5Aは、混合サイクロイド面を有する突起513及び517を用いる部材すなわちディスク510を示す。具体的には、突起513は、(ディスク510の外周の近くにある)外サイクロイド曲線である外側エッジ512と、(中央穴515の近くにある)内サイクロイドである内側エッジ514とを有する。エッジ512と514との間の混合面は、適合する角度パラメータθの値を有する、外サイクロイドエッジ512上の点と内サイクロイドエッジ514上の点とを接続する複数の線を含む。なお、角度パラメータθは、サイクロイド曲線512又は514を定めるために用いられる小さいほうの円の相対回転を表す。突起517も同様に、ディスク510の外周のところの外サイクロイド曲線518から、中央穴515の端のところの内サイクロイド曲線516に推移する混合面を有する。
図5Bは、ディスク520の直径に沿って一直線に並べられ且つ図5Aのディスク510の混合面におけるギア動作のために設計される混合面を備える突起523及び527を有するディスク520を示す。突起523における混合面は、ディスク520の外周のところの内サイクロイド曲線522から、ディスク520を通る中央穴525の外周のところにある外サイクロイド曲線524に滑らかに推移する。同様に、突起527における混合面は、ディスク520の外周のところにある内サイクロイド曲線528から、ディスク520を通る中央穴525の外周のところにある外サイクロイド曲線526に滑らかに推移する。ディスク520における外側の内サイクロイド曲線522及び528は、ディスク510における外側の外サイクロイド曲線512及び518に対して相補的であり、また、ディスク520における内側の外サイクロイド曲線524及び526は、ディスク510における内側の内サイクロイド曲線514及び516に対して相補的である。
ディスク510は、ディスク520における突起523及び527と接触する突起513及び517の混合面で支えられる場合、ディスク520上を転動でき、また、相補的なサイクロイド曲線は、ディスク520に対してディスク510を傾斜させるために円形の物体が互いに転動し合うのと同じような態様で、ディスク510及び520の動きを制限する。さらに、混合面における向かい合うエッジにおける接触点がギア動作に対してスリップする傾向は、相殺し合い、そして、一緒になってギア動作を維持する。その一方で、突起513、517、523、及び527における交互に並ぶ高い部分は、ディスク510及び520が傾斜軸の方向に沿ってスリップするのを阻む。それら混合面はまた、従来の円形面の接触による圧縮支持能力よりも良好な圧縮支持能力をもたらすことができる。具体的には、それら混合面は、湾曲によって分離される凹状部分及び凸状部分を有し、2つの相補的な混合面の接触は、第1混合面の凸状面が第2混合面の凹状部又は平坦部と接触するところである第1領域、第1混合面の凸状部分と第2混合面の凸状部分とが互いに接触するところである第2領域、及び、第1混合面の凹状面又は平坦面が第2混合面の凸状部分と接触するところである第3領域を含む。凹状面との接触は、圧縮力を支持する手首関節の能力を向上させることができる。
ディスク520は、裏側において、突起523及び527が並ぶ直径と同じ直径に沿って配置される2つの突起521(図5Bではそのうちの1つが見えている。)を有する。図示される実施例では、突起521は、突起523及び527における混合面と同じ混合面を有し、それ故に、図5Aのディスク510における突起513及び517の混合面に対して相補的である。3部材型手首関節は、ディスク520の突起523及び527のそれぞれと接触する突起513及び517を備えるディスク510と、ディスク520の2つの突起521と接触する突起513及び517を備えるディスク510の同一の複製物とを用いて形成され得る。この3部材構造は2つの関節をもたらし、2つの関節の双方は、同一方向の軸の周りを傾斜し、また、その3部材型手首機構は、単一の手首関節よりも大きい傾斜範囲をもたらすことができる。
ディスク510はまた、裏側において、2つの突起511(図5Aではそのうちの1つが見えている。)を有する。しかし、突起511は、突起513及び517が沿うように配置される直径に垂直な直径に沿って配置される。図示される実施例では、突起511は、突起513及び517における混合面と同じ混合面を有し、ディスク520の突起523及び527における混合面に対して相補的である。それ故に、3部材型手首関節は、ディスク510の突起513及び517のそれぞれと接触する突起523及び527を備える部材520と、ディスク510の突起511と接触する突起523及び527を備える部材520の同一の複製物とを用いて形成され得る。この3部材型手首機構は、Uジョイントの機能を果たし、動作の二自由度をもたらす。動作の二自由度のうちの一方は、突起513及び517の配置によって定められる軸の周りの傾斜に対応し、他方は、突起511の配置によって定められる軸の周りの傾斜に対応する。
図6Aは、ディスク510のように、第1傾斜軸のために配置されるサイクロイド面612及び614の第1ペアと、第1傾斜軸に垂直な第二傾斜軸のために配置されるサイクロイド面616及び618の第2ペアとを有する部材610を示す。図示される実施例では、面612、614、616、及び618のそれぞれは、外側の外サイクロイド曲線から内側の内サイクロイド曲線に滑らかに推移する混合面である。別の実施例では、面612、614、616、及び618のうちの任意のものが、外側の内サイクロイド曲線から内側の外サイクロイド曲線に推移する混合面であってもよく、外サイクロイド部分と内サイクロイド部分を有する段付き面であってもよく、外サイクロイド面であってもよく、或いは、内サイクロイド面であってもよい。部材610は、サイクロイド面612、614、616、及び618によって定められる2つの垂直な傾斜軸が、よりコンパクトな構造、すなわち、よりコンパクトなユニバーサルジョイント(Uジョイント)において提供され得るように、サイクロイド面が突起上になく、全体的な鞍形に組み込まれている点で、ディスク510と相違する。理想的には、それらの垂直な傾斜軸は、同一平面上で交差する。交差する傾斜軸は、コンピュータ制御のシステムにとって有利となり得る。コンピュータモデルが、交差する軸を有する複合関節の制御及び動作を記述するための厳密解をもたらすことができるためである。
図6Bは、図6Aに示すタイプの部材610を3つ含む手首機構600を示す。部材610は、中間部材621及び622又は端部材630及び633における相補的なサイクロイド面とかみ合わされるサイクロイド面を有する。部材621及び622は、概して、図5Bの部材520と同様であるが、部材621及び622のそれぞれにおけるサイクロイド面を有する突起は、その部材の外周から内側にオフセットされており、部材621及び622が、それらの突起の外側にあるリング領域において腱用のガイド穴を有することができるようにしている。端部材630及び633のそれぞれは、一方の側に部材621及び622における突起と同じ突起を備え、反対側が機器(図示せず。)のメインチューブ又は延長部材640に接続されるように構成される。部材610は、腱のリングの中に適合し、且つ、腱を遮ることなく部材621、622、630、又は633における突起とかみ合うように寸法が決められる。メインチューブ又は延長部材640は、直接的に或いは間接的に、腱651、652、及び653を制御する駆動機構(図示せず。)に付着してもよい。
部材621に付着するようにメインチューブ640及び端部材630を通って伸びる腱651は、端部材630、鞍形部材610、及び中間部材621を含む3部材型手首関節を制御する。この3部材型手首関節は、部材621を傾斜させるための二自由度を提供し、少なくとも3つの腱651を用いて作動させられ得る。部材622に付着するようにメインチューブ640、端部材630、及び部材621を通って伸びる3つの腱652は、部材621、610、及び622を含む3部材型Uジョイントを制御するために使用され得る。同様に、端部材633に付着するようにメインチューブ640、端部材630、部材621、及び部材622を通って伸びる3つの腱653は、部材622、610、及び633を含む3部材型Uジョイントを制御し得る。このように、手首機構600は、手首機構600の形状及び端部材633の配置の複雑な操作を可能にする3つのUジョイントを制御するために9つの腱を用いる。図6Bは、手首機構600が単純な90度の屈曲をもたらす形態を示す。一実施例では、上部の2つの鞍610を含む機構600の一部が二自由度の±90度の手首を形成する。残りの鞍610は、拡張部材640の両側にある一対の肘関節における上部肘関節の一部である。各肘は、±45度の動作範囲を有し、それら2つの肘は、拡張部材640が、2007年6月13日に出願された“Surgical Instrument with Parallel Motion Mechanism”というタイトルの米国特許出願公開第2008/0065102号に記載されるような“joggle joint”の一部である場合におけるそのメインチューブに平行なままとなるように構築される。サイクロイドを備える部材は、機構600において、端部材633に取り付けられるツールのx、y、z、及び、ロール、ピッチ、ヨーを位置決めする完全な6自由度を創出するために用いられる。
手首関節において部材を傾斜させるための二自由度は、荷重負担サイクロイド面を有する2部材構造を用いて実現され得る。例えば、図7は、2つの部材すなわちディスク710及び720を含む手首関節700を示す。ディスク710は、サイクロイド面714を備えた突起712を有する。サイクロイド面714は、中心線の周りの外サイクロイド曲線の回転によって掃引される表面に相当する中央部分を有する。ディスク720は、サイクロイド面714に対して相補的なサイクロイド面724を備える突起722を有する。具体的には、サイクロイド面724における少なくとも1つの中央部分は、内サイクロイド曲線が中心線周りに回転させられたときに内サイクロイド曲線が掃引する表面に相当し、また、少なくとも面724の中央部分を定義するために用いられる内サイクロイド曲線は、面714の中央部分を定義するために用いられる外サイクロイド曲線に対して相補的である。より一般的には、より大きい動作範囲を受け入れるために、回転面714及び724を定義するために用いられる曲線は、内サイクロイド又は外サイクロイドの2つの部分の間にある外サイクロイド又は内サイクロイドの一部を含み得る。なお、ここでは、サイクロイドの全てが同じ中心並びに半径パラメータR及びrを有するものとする。相補的なサイクロイド面714及び724は、1次元に沿った転動に限定されることはなく、部材720に対して部材710を傾斜させるための2自由度をもたらす。それ故に、3つの腱730は、部材720に対する部材710のピッチ及びヨーを制御するために使用され得る。
上述の手首関節は、荷重を負担し、基準点間の距離を保ち、且つ、ギア動作を確かなものとするために、サイクロイド面を用いることができる。しかしながら、本発明の別の態様にしたがって、荷重負担サイクロイド面を有する手首関節はまた、ギア動作を確かなものとし、且つ、その手首のロール軸周りのトルク(ロールトルク)に対する手首関節の耐性を向上させるためのギア装置を採用してもよい。図8は、荷重負担サイクロイド面を用いる各関節における1:1のギア動作を確かなものとするためのギア装置を採用する多関節手首機構800を示す。手首機構800は、歯付き端部材820、スロット付き部材830、歯付き中間部材840、及びエクステンション850を含む。
端部材820は、エクステンション850、メインチューブ(図示せず。)、ツール(図示せず。例えば、外科的エンドエフェクタである。)等の別の構造への固定的な接続のために形成される一面を有する。図9A、図9B、図9C、及び図9Dは、歯付き端部材820の実施例のさらなる詳細を示す。具体的には、図9Aは、ギア歯822の外形を示す、歯付き端部材820の側面図である。図9Bの上面図に示すように、端部材820は、部材820の外周上の向かい合う場所に位置付けられる2つの歯822を有する。図9Bはまた、歯822の内側に、部材820を貫く中央穴825に隣接して配置される荷重負担サイクロイド面を有する突起824を示す。部材820を貫く複数の穴823は、腱のためのガイドを提供する。切断線C−C及びD−Dは、図9C及び図9Dに示す部材820の断面図の相対的な配置を示す。図9Cは、歯822及び突起824がどのようにして直径すなわち部材820に沿って整列されるのかを説明する、部材820の断面図を示す。それらのサイクロイド面は、1列に並べられる中心点を有する複数のサイクロイドの部分を辿り、且つ、部材820を含む手首関節のための傾斜軸の方向を定める。図9Dは、突起824におけるサイクロイド面の概観を提供する断面を示す。図示される実施例では、突起824におけるサイクロイド面は、中央内サイクロイド面を含むが、他のタイプのサイクロイド面、段付き面、又は混合面が代替的に用いられてもよい。歯822は、関節にかかる圧縮荷重の大部分を負担することはなく、隣接するディスクのギア動作を確かなものとし、且つ、ロールトルクに耐えるために用いられる。歯822は、サイクロイドピンギアの一部となり、図2に示すサイクロイドギア歯と同様のサイクロイドギア歯の形状を有していてもよい。或いは、歯822は、歯822とかみ合うノッチが相応に形成される場合のインボリュートギアの歯と同じように形成されてもよい。図示される実施例では、関節動作の範囲が±45度であるため、1つの歯が必要なだけであるが、それらの部材のギア動作を確かなものとするために、ギアのより広い部分が代わりに用いられてもよい。
図10A、図10B、図10C、及び図10Dは、手首関節を形成するために端部材820とかみ合うように設計されるスロット付き部材830の実施例の詳細を示す。図10Aは、スロット付き部材830の側面図である。部材830の底面は、端部材820における突起824のサイクロイド面に対して相補的であるサイクロイド面を有する突起832を有する。図10Dは、図示される実施例において、底部突起834が中央外サイクロイド部分を有することを示す。突起834におけるサイクロイド面は、一直線に並べられ、且つ、底部突起834と接触する部材と共に創出される手首関節のための第1傾斜軸を定める複数の中心を有する複数のサイクロイドの複数の部分を辿る。部材830はまた、部材830の底部に向かって開かれ、部材820における歯822とかみ合うように配置され且つ形成されるノッチすなわちスロット832を有する(或いは、部材830は、部材820におけるノッチとかみ合う歯を含んでいてもよい)。図10Bに示すように、部材830のそれぞれの上面はまた、スロット836及び突起838を含む。図10A及び図10Cに示すように、突起838は、図示される実施例の部材820における突起824と同じ、中央内サイクロイド部分を備えるサイクロイド面を有する。しかしながら、突起838のサイクロイド面は、底部突起834によって定められる第1傾斜軸に垂直な第2傾斜軸を定めるように一直線に並べられる複数の中心を有する複数のサイクロイドの複数の部分である。したがって、部材830は、Uジョイントにおける中央部材として使用され得る。図10Bはまた、機器における中央ルーメンのための中央穴835、及び、複数の腱のための複数のガイド穴833を部材830が含むことを示す。
図11A、図11B、図11C、及び図11Dは、歯付き中間部材840の実施例の詳細を示す。歯付き中間部材840のそれぞれは上面及び底面を有し、それらの双方は端部材820の上面と実質的に等しい。図11Aは、部材の側面図を示し、歯822のように、スロット付き部材830におけるスロット832又は834とかみ合うように形成され且つ配置される上歯842及び底歯846の外形を示す(或いは、部材830が部材840におけるノッチとかみ合う歯を含んでいてもよい。)。図11Bは、歯842、ガイド穴843、突起844、及び中央穴845の相対位置を示す、部材840の上面図である。部材840の底面は、ガイド穴843及び中央穴845に対する歯846及び突起848の同様の配置を有する。
図11Cに示すように、突起844及び歯842は、歯846及び突起848がその上に並べられる部材840の直径と同じ直径上に並べられる。突起844及び848は、同じ傾斜軸方向を定めるように並べられる複数のサイクロイド面を有する。しかしながら、図11Dで見られるように、図示される実施例では、突起844のサイクロイド面は、内サイクロイドの中央部分を有し、一方で、突起848は、相補的な外サイクロイドの中央部分を有する。
図8の多関節手首機構800は、腱によって支持される手首機構における部材820、830、及び840の使用に関する一形態を示す。手首機構800の左から始まり、端部材820は、医療機器におけるツールの取り付けのためのベースとして使用され得る。端部材820は、スロット付き部材830における底部スロット832及び底部突起834とかみ合う歯822及び突起824を有する。スロット付き部材830は、中間歯付き部材840の底歯846及び底部突起とかみ合う上部スロット836及び突起838を有する。底部スロット832及び突起834に対する上部スロット836及び突起838の部材830における90度回転のために、第1の3部材820、830、及び840は、Uジョイントを形成する。スロット832及び836とかみ合う歯822及び846は、そのUジョイントをねじる傾向を有するトルクに耐える。部材820及び830を通過する3つの腱(図示せず。)は、部材840に付着し、且つ、部材820に対する部材840の傾斜における両自由度を制御することができる。具体的には、スロット付き部材830の上部突起838によって定められる傾斜軸の周りの正味トルクでそれらの腱が部材840を引っ張る場合、部材840の底歯846は、部材830の上部スロット836とかみ合い、その傾斜軸周りの回転のための1:1のギア比による部材840及び830のギア動作をもたらす。スロット付き部材830の底部突起834によって定められる傾斜軸の周りの正味トルクでそれらの腱が部材840を引っ張る場合、スロット836及び突起838との歯846及び突起848のかみ合いは、その加えられたトルクに応じて部材840及び830が1つのユニットとして動くように、その正味トルクに応じた相対運動を防止する。部材830のスロット832は、部材820の歯822とかみ合い、突起834によって定められる傾斜軸の周りの回転のための1:1のギア比による、部材820に対する部材840及び830のギア動作をもたらす。
同様に、3つのUジョイントが、手首機構800において、エクステンション850の左に提供される。それらのUジョイントのそれぞれは、部材820又は840の間に挟まれる部材830に対応する。エクステンション850は、端部材820の角運動の範囲に応じた比較的大きな空間的動作範囲を提供するために、端部材820に結合する。2つの端部材820の間のスロット付き部材830で形成される最後のUジョイントは、エクステンション850を用いて実現される大きい動作範囲の端における追加的な角度及び位置の制御をもたらし得る。図8はまた、最後のUジョイント又は最後の端部材820に取り付けられるツールの制御のためにエクステンション850を通る腱をガイドするガイド855を示す。
比較的大きい歯822を含む機構800のような構造の利点は、比較的大きいロールトルクを支持する能力にある。図6の機構600で用いられるような混合サイクロイド面は、約5mmの直径を有する機器を用いる(レーザー切開又は吸引潅注のような)簡単な外科的作業の際に遭遇するトルクに耐え得る。しかしながら、より大きなグリップ力をかけるツールによる外科的作業は、特に約5mm未満の直径の小さい機器では、機構800における歯822によってより良好に支持され得るより大きなトルクを引き起こす傾向にある。図8におけるようなギア構造無しで図6におけるような荷重負担サイクロイド面を用いることの相対的な利点は、それらの歯を省くことが荷重負担面のためのより大きな領域を許容し、コンパクトなジョイントがより大きな荷重を支持できるようにする点にある。
上述の本発明の実施例は、多くの従来型手首機構に優る多くの利点をもたらす。例えば、凹状面は、運動学的連鎖におけるより多くの関節を可能にし、或いは、より固い関節のための高荷重を可能にする低接触応力をもたらし得る。さらに、開示された実施例は、ピンタイプの関節で実現可能なものよりもコンパクトとなり得る構造における、隔たりを維持しながらのギア動作を実現することができ、手首内のルーメンのためのより大きな空間を可能にする。その関節のコンパクト特性は、外科的ロボットに関する現実的な空間における交差軸(Uジョイント)タイプの設計を可能にする。このことはまた、ツールの全体長さを低減させ、且つ/或いは、機器の動作範囲を増大させることもできる。Uジョイント配置はまた、制御システム及び外科医のトレーニングにおいて有利となり得る対称的な作業空間をもたらす。(IDからODの)曲線の融合は、傾斜接触に起因するスリップ及び並進に抗する関節を創出する。また、それらの特徴のコンパクトなサイズは、スリップ及び並進に抗するために複数組の関節が連続するように用いられるのを可能にする。混合サイクロイド面又は非混合サイクロイド面を用いて形成されるUジョイントは、コンパクトな構造のための交差する傾斜軸を備えるように、或いは、より大きな中央ルーメンのためのより大きな領域をもたらす積層構造を備えるように形成され得る。
図12は、上述のような手首構造を含む医療機器を用いることができるロボット制御によるシステム1200の例を示す。システム1200は、例えば、Intuitive Surgical, Inc.製のda Vinci(登録商標)Surgical Systemであり、複数の医療機器1210を含み、それらのそれぞれは、ロボットマニピュレータアーム1230のドッキングポート1220に取り付けられる。機器1210は、ドッキングポート1220に取り付けられる機器1210が、特定の医療処理のために選択され得るように、或いは、所要の臨床的機能を提供するために医療処置中に変更され得るように、交換可能に形成され得る。機器1210のそれぞれは、概して、エンドエフェクタ1212、メインチューブ1214、及びバックエンド機構1216を含む。機器1210のエンドエフェクタ1212は、鉗子若しくは捕捉器具、持針器、外科用メス、焼灼器、又は、はさみ等のツールを含み、医療用手首機構は、それらのツールを操作するためにエンドエフェクタ1212に組み込まれ得る。或いは、上述の手首機構は、メインチューブ1214で用いられてもよい。使用の際、1又は複数のエンドエフェクタ1212とメインチューブ1214の遠位部分とが、患者の体内の作業部位でエンドエフェクタ1212を位置付けるために、1又は複数の小切開又は自然開口部を通じて挿入され得る。ドッキングポート1220は、概して、バックエンド機構1216からメインチューブ1214を通って伸び、機器1210の手首機構及びツールに接続する腱の操作のための機械力を提供する駆動モータを含む。コンピュータシステム1250は、医療処置を施すためにシステム1200を用いる外科医又は他の医療関係者による指示の通りに機器1210を操作するために、必要に応じてその駆動モータを制御するソフトウェアを実行する。
本発明は、特定の実施例を参照して説明されたが、その説明は、本発明の適用のほんの1例であり、限定的に取られてはならない。記載された実施例における特徴の種々の変更及び組み合わせは、添付の請求項によって定められる本発明の範囲内に属する。

Claims (26)

  1. 第1サイクロイド面を有する第1部材と、
    前記第1サイクロイド面と接触する第2サイクロイド面を有する第2部材であり、前記第1部材及び前記第2部材にかかる圧縮力が前記第1サイクロイド面と前記第2サイクロイド面の接触によって負担されところの第2部材と、
    前記第1部材及び前記第2部材のうちの1つに接続され且つ前記第1部材及び前記第2部材のうちの1つに力を加えるために引っ張られる腱であり、前記第1部材及び前記第2部材が前記腱を通じて加えられる力に応じたギア動作のために配置されるところの腱と、
    を含む機器用手首。
  2. 前記第1サイクロイド面及び前記第2サイクロイド面のうちの1つは、前記第1サイクロイド面及び前記第2サイクロイド面が接触するところにおいて凹状である、
    請求項1の手首。
  3. 前記第1サイクロイド面は、外サイクロイド曲線を辿り、且つ、内サイクロイド曲線を辿る前記第2サイクロイド面の部分と接触する部分を有する、
    請求項1の手首。
  4. 前記第1部材は、内サイクロイド曲線を辿る部分を有する第3サイクロイド面をさらに含み、
    前記第2部材は、前記第3サイクロイド面と接触し、且つ、外サイクロイド曲線を辿る第4サイクロイド面を含む、
    請求項3の手首。
  5. 前記第1部材及び前記第2部材のうちの1つに加えられる力に応じたギア動作に対して前記第1サイクロイド面及び前記第2サイクロイド面がスリップするという傾向が、前記力に応じたギア動作に対して前記第3サイクロイド面及び前記第4サイクロイド面がスリップという相反する傾向によって相殺されるように、前記第1サイクロイド面、前記第2サイクロイド面、前記第3サイクロイド面、及び前記第4サイクロイド面が配置される、
    請求項4の手首。
  6. 前記第1サイクロイド面及び前記第3サイクロイド面は、前記第1部材の直径に沿って位置付けられ、前記直径の中心から見て同じ側にある、
    請求項4の手首。
  7. 前記第1サイクロイド面及び前記第3サイクロイド面は、前記第1部材の直径に沿って位置付けられ、前記直径の中心の両側にある、
    請求項4の手首。
  8. 前記第1サイクロイド面は、第1外サイクロイドの部分から第1内サイクロイドの部分に滑らかに推移する、
    請求項1の手首。
  9. 前記第2サイクロイド面は、第2内サイクロイドの部分から第2外サイクロイドの部分に滑らかに推移する、
    請求項8の手首。
  10. 前記第1外サイクロイドが前記第2内サイクロイドと接触する位置において、前記第1部材及び前記第2部材は、前記第1部材及び前記第2部材のうちの1つに加えられる力に応じたギア動作に対してスリップする第1傾向を有し、
    前記第1内サイクロイドが前記第2外サイクロイドと接触する位置において、前記第1部材及び前記第2部材は、前記力に応じた前記ギア動作に対してスリップする第2傾向を有し、
    前記第2傾向は、前記第1傾向に相反する、
    請求項9の手首。
  11. 前記第1部材は、外サイクロイドの部分から内サイクロイドの部分に円滑に推移する第3サイクロイド面をさらに含み、
    前記第1サイクロイド面及び前記第3サイクロイド面は、前記第1部材の直径に沿って位置付けられ、前記直径の中心の両側にある、
    請求項8の手首。
  12. 前記第1部材は、第1ギア構造をさらに含み、
    前記第2部材は、第2ギア構造をさらに含み、
    前記第1サイクロイド面が前記第2サイクロイド面と接触する場合に、前記第1ギア構造は、前記第2ギア構造とかみ合い、前記第1部材及び前記第2部材の1:1の比率の回転をもたらす、
    請求項1の手首。
  13. 前記第1ギア構造は、歯を含み、
    前記第2ギア構造は、前記第2部材におけるスロットを含む、
    請求項12の手首。
  14. 前記第1サイクロイド面は、外サイクロイドを辿る第1部分、及び、内サイクロイドを辿る第2部分を含む、
    請求項1の手首。
  15. 前記第1サイクロイド面は、外サイクロイド及び内サイクロイドのうちの一方を辿る中央部分、及び、内サイクロイド及び外サイクロイドのうちの他方を辿る2つの外側部分を含む、
    請求項1の手首。
  16. 前記第1サイクロイド面は、前記手首の中心軸の周りを回転させられた外サイクロイドの形状の中央部分を含む、
    請求項1の手首。
  17. 前記第2サイクロイド面は、前記手首の中心軸の周りを回転させられた内サイクロイドの形状の中央部分を含む、
    請求項16の手首。
  18. 前記第1サイクロイド面は、前記第1部材の本体から伸びる突起の表面であり、
    前記第2サイクロイド面は、前記第2部材の本体から伸びる突起の表面である、
    請求項1の手首。
  19. 前記第2部材は、前記第2サイクロイド面の反対側にある前記第2部材の面に第3サイクロイド面を含み、
    前記手首は、前記第3サイクロイド面と接触する第4サイクロイド面を有する第3部材をさらに含む、
    請求項1の手首。
  20. 前記第1サイクロイド面と前記第2サイクロイド面の接触は、第1傾斜軸の周りの回転のための前記第2部材に対する前記第1部材の動きを制限し、
    前記第3サイクロイド面と前記第4サイクロイド面の接触は、前記第1傾斜軸の周りの回転のための前記第2部材に対する前記第3部材の動きを制限する、
    請求項19の手首。
  21. 前記第1サイクロイド面と前記第2サイクロイド面の接触は、第1傾斜軸の周りの回転のための前記第2部材に対する前記第1部材の動きを制限し、
    前記第3サイクロイド面と前記第4サイクロイド面の接触は、前記第1傾斜軸に垂直な第2傾斜軸の周りの回転のための前記第2部材に対する前記第3部材の動きを制限する、
    請求項19の手首。
  22. 前記第2部材は、鞍形である、
    請求項19の手首。
  23. 前記第2サイクロイド面及び前記第3サイクロイド面は、同一平面における前記手首の動作軸を交差させるように、前記第2部材上に配置される、
    請求項22の手首。
  24. 前記第1サイクロイド面、前記第2サイクロイド面、前記第3サイクロイド面、及び前記第4サイクロイド面のそれぞれは、混合サイクロイド面を含む、
    請求項19の手首。
  25. 前記第1サイクロイド面、前記第2サイクロイド面、前記第3サイクロイド面、及び前記第4サイクロイド面のそれぞれは、段付きサイクロイド面を含む、
    請求項19の手首。
  26. 前記第1サイクロイド面、前記第2サイクロイド面、前記第3サイクロイド面、及び前記第4サイクロイド面のそれぞれは、前記手首の傾斜軸に平行な平面が直線に沿って該サイクロイド面と交差するように、構成される、
    請求項19の手首。
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