JP5619141B2 - 大型車両タイヤのためのトレッド - Google Patents

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Description

本発明は、一般に、タイヤ・トレッドに関し、より詳細には、高いシリカ含有量を有する大型車両タイヤ・トレッドに関する。
タイヤ摩耗が多くなると、摩耗したタイヤの交換費用のために車両を稼動させるのがより高価になることから、タイヤ摩耗は、タイヤを購入しなければならない者にとっての関心事である。これは、トラック集団又はバス会社のような大規模な車両集団を稼動させる者にとってのより大きな関心事である。
タイヤ摩耗の改善は、例えば転がり抵抗のようなタイヤの別の貴重な物理的特性と引き換えにしなければならない場合が多い。タイヤの転がり抵抗がより大きくなると、燃料消費がより高くなって、稼動コストがより高くなる場合がある。
補強材料の選択は、タイヤの物理的特性に影響を及ぼすことがある。カーボンブラックは、補強フィラーの選択肢として長年にわたって用いられている。カーボンブラックで達成することができるよりも一層所望の特徴をしばしば提供する、シリカ及び他の所謂ホワイトフィラーも用いられている。フィラーとしてのシリカの使用例は、米国特許第5,227,425号に開示されている。
タイヤ特徴の最適な組合せを提供する改善された材料が必要とされている。
本発明の特定の実施形態は、ゴム組成物に基づく材料から構成された大型車両タイヤ・トレッドを含み、組成物は、エラストマー100質量部に対して、10質量%から35質量%までの間のスチレン含有量を有する35から60phrまでの間の溶液重合スチレン−ブタジエンゴムと、35から60phrまでの間のポリブタジエンとを含む。組成物は、45から110phrまでの間のシリカと、シリカ1kgに対してシランカップリング剤としてnがシランカップリング剤の分子中のケイ素原子の数であり且つSがシリカのm2/gのCTAB表面積である(1.94×10-3/n)(S)から(2.55×10-3/n)(S)モルまでの間の硫黄を含有する有機ケイ素化合物とをさらに含んでもよい。ゴム組成物は、スルフェンアミド促進剤と0.3から0.8phrまでの間の遊離硫黄とを含む硫黄硬化系で硬化されてもよく、スルフェンアミド促進剤と硫黄との比は2から7までの間である。
別の実施形態は、ゴム組成物に基づく材料から構成された大型車両タイヤ・トレッドを含み、組成物は、エラストマー100質量部に対して、10質量%から35質量%までの間のスチレン含有量を有する溶液重合スチレン−ブタジエンゴムと、45から110phrまでの間のシリカと、シリカ1kgに対してシランカップリング剤としてnがシランカップリング剤の分子中のケイ素原子の数であり且つSがシリカのm2/gのCTAB表面積である(1.94×10-3/n)(S)から(2.55×10-3/n)(S)モルまでの間の硫黄を含有する有機ケイ素化合物とを含む。組成物は、スルフェンアミド促進剤と0から0.8phrまでの間の遊離硫黄とを含む硫黄硬化系をさらに含んでもよく、スルフェンアミド促進剤と硫黄との比は、遊離硫黄が0.2phr未満でない限り2から7までの間であり、スルフェンアミド促進剤は2.2から3.2phrまでの間である。
本発明の上記の及び他の目的、特徴、及び利点は、以下の本発明の特定の実施形態のより詳細な説明から明らかとなるであろう。
本発明の特定の実施形態は、カーボンブラック・フィラーを僅かに伴うか又は伴わないシリカ・フィラーで補強される、タイヤ・トレッドを含んでいるゴム組成物及び物品を含む。「大型車両タイヤ・トレッド」を含む実施形態は、例えば、トラックタイヤ、バスタイヤ、地下鉄タイヤ、トラクタ、トレーラ、航空機タイヤ、農業、アースムーバ、及び他のオフ・ザ・ロード(off−the−road)(OTR)タイヤのような「大型車両」に用いるのに特に適している。本明細書で用いられる場合の「大型車両タイヤ・トレッド」は、新しいタイヤのトレッドとリトレッドされたタイヤのトレッドとの両方と、リトレッドプロセスの間にバフ掛けタイヤに貼り付けることができるトレッド・バンド(硬化された又は硬化されていない)を含んでもよい。したがって、本発明の特定の実施形態は、乗用車タイヤ及び他の軽負荷タイヤに向けられたものではない。
以下で開示される実施形態の多くはトレッドに向けられるが、この発明は、それに限定されると考えられるべきではない。実に本発明は、例えば良好な摩耗特性を含む、以下で開示される物理的特性を有するゴム組成物を要求する多くの用途に有用である。
一般に、トラックタイヤ及び他の大型車両タイヤは、カーボンブラックで補強されるゴム組成物を用いて製造される。大型車両タイヤにおけるフィラーとしてシリカを用いることが公知であるが、シリカを含有するものよりもカーボンブラック・フィラーが良好な摩耗特性を有するタイヤを提供したので、カーボンブラックが典型的に用いられる。カーボンブラックを用いることの欠点は、カーボンブラックが、より費用がかかり且つあまり入手可能ではなくなってきている天然資源である石油から生産されることである。したがって、石油の消費を減らすために、大型車両タイヤからカーボンブラックを除去し、且つこれをシリカに置き換えることが有利であろう。
本発明の特定の実施形態に含まれる大型車両タイヤ・トレッドは、シリカ及び比例した量のシランカップリング剤で補強され、硫黄硬化系で硬化される、一般に不飽和度の高いジエンエラストマーのゴム組成物から構成される。発明者らは、こうしたゴム組成物がほんの少量の硫黄(又は幾つかの実施形態においては硫黄なし)及び比例した量のスルフェンアミド促進剤で硬化される場合、結果として得られる大型車両タイヤ・トレッド(又は他の物品)は、カーボンブラックのみで補強された大型車両タイヤと同じ位の又はそれよりも良好な摩耗特性を有することを発見した。
大型車両タイヤは、それらの用途に関して分類されることもある。例えば、トラックタイヤは、走行タイヤ(トラックエンジンによって動力を与えられるもの)と、操舵タイヤ(トラックを操舵するのに用いられるもの)とに分類される場合がある。トラクタ−トレーラリグのトレーラのタイヤはまた、別に分類される。本発明の実施形態は、各種の大型車両タイヤに適するものとして認識されるが、他の実施形態は、トラクタ−トレーラリグに用いられるようなトラクタの走行タイヤに特にふさわしく、且つそれに限定される。
特定の実施形態はまた、比較的薄いトレッド、例えば、トレッド溝の底部からトレッドの上面までを測った場合に10から19mmまでの間の厚さのトレッドに限定される。代替的に、トレッドは、12から18mmまでの間、13から18mmまでの間、又は12から18mmまでの間の厚さを有してもよい。特定の実施形態は、比較的薄いトレッドを備えた任意のトラクタ−トレーラのタイヤ、又は代替的に比較的薄いトレッドを備えたトラクタ操舵タイヤだけを含む。これらのトレッド測定値は、トラックでの使用を通じて摩耗する前に測定される、すなわち、新しい又は未使用のトレッドとして測定される。こうしたトレッドはまた、リトレッドプロセスの間にタイヤカーカス上に位置付けられるもの、並びに、リトレッドプロセスの間にタイヤカーカスに結合される新しいトレッドバンドを含むであろう。
本発明の特定の実施形態は、シリカで補強されたゴム組成物に基づく材料から構成された大型車両タイヤ・トレッドを含む。本明細書で用いられる場合の「に基づく」という用語は、トレッド又は他のゴム物品が、それらの組み立ての時点では硬化されていなかった、加硫又は硬化されたゴム組成物からなることを認識するものである。したがって、硬化されたゴム組成物は、硬化されていないゴム組成物「に基づく」。言い換えれば、架橋されたゴム組成物は、架橋可能なゴム組成物に基づく。
本明細書で開示されたゴム組成物の有用なエラストマーは、不飽和度の高いジエンエラストマーを含む。ジエンエラストマー又はゴムは、ジエンモノマー(共役又は非共役のいずれかの、2つの炭素−炭素二重結合をもつモノマー)から少なくとも部分的に得られるエラストマー(すなわち、ホモポリマー又はコポリマー)を意味すると理解される。本質的に不飽和のジエンエラストマーは、15モル%よりも多くのジエン起源(origin)(共役ジエン)員又は単位の含有量を有する共役ジエンモノマーから少なくとも部分的に得られるジエンエラストマーを意味すると理解される。
したがって、例えば、ブチルゴム、ニトリルゴム、若しくはエチレン−プロピレンジエン・ターポリマー(EPDM)型の又はエチレン−酢酸ビニル・コポリマー型のジエンの及びα−オレフィンのコポリマーのようなジエンエラストマーは、上記の定義に含まれず、特に「本質的に飽和の」ジエンエラストマー(ジエン起源単位の低い又は非常に低い含有量、すなわち15モル%未満)として説明される場合がある。本発明の特定の実施形態は、本質的に飽和のジエンエラストマーを含まない。
本質的に不飽和のジエンエラストマーのカテゴリに入るのは、特に、50モル%よりも多くのジエン起源(共役ジエン)単位の含有量を有するジエンエラストマーを意味すると理解される、不飽和度の高いジエンエラストマーである。本発明の特定の実施形態は、本質的に飽和のジエンエラストマーを含まないだけでなく、不飽和度の高くない本質的に不飽和のジエンエラストマーも含まない場合がある。
本発明の特定の実施形態で用いるのに適したゴムエラストマーは、不飽和度の高いジエンエラストマー、例えば、ポリブタジエン(BR)、ポリイソプレン(IR)、天然ゴム(NR)、ブタジエンコポリマー、イソプレンコポリマー、及びこれらのエラストマーの混合物を含む。ポリイソプレンは、90モル%よりも多い、又は代替的に98モル%よりも多いシス−1,4結合を有するものとして特徴付けられてもよい、合成シス−1,4ポリイソプレンを含む。
同じく本発明の特定の実施形態に用いるのに適しているのは、コポリマーであって、例えば、ブタジエン−スチレンコポリマー(SBR)、ブタジエン−イソプレンコポリマー(BIR)、イソプレン−スチレンコポリマー(SIR)、及びイソプレン−ブタジエン−スチレンコポリマー(SBIR)、並びにこれらの混合物を含む、ゴムエラストマーである。
任意の不飽和度の高いエラストマーが、特定の実施形態において官能基化されたエラストマーとして用いられてもよいことに注目されたい。これらのエラストマーは、エラストマーを終端する前に又は代わりに、それらを適切な官能基化剤と反応させることによって官能基化することができる。例示的な官能基化剤は、メタルハライド、メタロイドハライド、アルコキシシラン、イミン含有化合物、エステル、カルボン酸エステル金属錯体、カルボン酸アルキルエステル金属錯体、アルデヒド、又はケトン、アミド、イソシアネート、イソチオシアネート、イミン、及びエポキシドを含むがこれらに限定されない。これらのタイプの官能基化されたエラストマーは、当業者には公知である。特定の実施形態は、1つ又は複数のこれらの官能基化されたエラストマーを含んでもよいが、他の実施形態は、1つ又は複数のこれらの官能基化されたエラストマーと1つ又は複数の官能基化されていない不飽和度の高いエラストマーとの混合物を含んでもよい。
本明細書で開示されたゴム組成物の特定の実施形態は、ゴム組成物(phr)中のエラストマー100質量部に対して35から60phrまでの間の溶液重合スチレン−ブタジエンゴムを含む。代替的に、ゴム組成物のスチレン−ブタジエン含有量は、40から55phr、45から55phr、又は40から50phrまでの間であってもよい。他の実施形態は、100phrまでの、又は代替的に60から100phr、60から90phr、又は60から80phrまでの間のスチレン−ブタジエンゴムを含む。スチレン−ブタジエンは、10から35質量%までの間、又は代替的に、15から30質量%までの間、20から30質量%までの間、又は22から27質量%までの間のスチレン含有量を有するものとして特徴付けられてもよい。
スチレン−ブタジエンは、ASTM E1356に従う示差走査熱量測定(DSC)によって測定した場合に、−65℃から0℃までの間、或いは代替的に−48℃から0℃、−35℃から−10℃、−30℃から−15℃、又は−25℃から−15℃までの間のガラス転移温度Tgを有するものとしてさらに特徴付けられてもよい。そのうえ、スチレン−ブタジエンのブタジエン部のビニル含有量は、スチレン−ブタジエンの全ブタジエン含有量に基づき、50から80質量%までの間、又は代替的に55から65質量%までの間であってもよい。代替的に、ビニル含有量は、20から30質量%までの間の範囲であってもよい。
スチレン−ブタジエン成分に加えて、本明細書で開示されたゴム組成物は、35から60phrまでの間のポリブタジエン成分をさらに含む。代替的に、ゴム組成物のポリブタジエン含有量は、40から55phr、45から55phr、又は40から50phrまでの間であってもよい。特定の実施形態において、ポリブタジエン含有量は、10から40phr又は20から40phrまでの間であってもよい。ポリブタジエンは、少なくとも90質量%のシス1,4−含有量を有し、且つ−100℃未満又は代替的に−108℃から−103℃までの間のTgを有するものとして特徴付けられてもよい。
本発明の特定の実施形態は、本明細書で開示されたゴム組成物の一部として、30phr以下の天然ゴム、合成ポリイソプレンゴム、又はこれらの組合せをさらに含んでもよい。代替的に、こうしたエラストマーの量は、0から25phr、0から20phr、0から10phr、又は0から5phrまでの間の範囲であってもよい。多くの実施形態は、スチレン−ブタジエンゴムとポリブタジエンゴム以外の他のエラストマー成分を含まない。多くの実施形態のエラストマー含有量は、1つのみのスチレン−ブタジエンゴム及び/又は1つのみのポリブタジエンゴムの組合せを含み、他の実施形態は、スチレン−ブタジエンゴムのみを含んでもよい。
ゴム組成物の特定の実施形態に用いられるシリカは、当業者には公知の任意の補強シリカ、特に、両方とも450m2/g未満の、又は代替的に30から400m2/gまでの間のBET表面積とCTAB比表面積とを有する任意の沈降又は焼成シリカであってもよい。特定の実施形態は、80から200m2/gまでの間、100から190m2/gまでの間、120から190m2/gまでの間、又は140から180m2/gまでの間のCTABを有するシリカを含む。CTAB比表面積は、1987年11月の規格AFNOR−NFT−45007に従って求められた外表面積である。
大型車両タイヤ・トレッドを構成するゴム組成物の特定の実施形態は、60から250m2/gまでの間の、又は代替的に、80から200m2/gまでの間のBET表面積を有する。BET比表面積は、Brunauer、Emmet、及びTeller著、「The Journal of the American Chemical Society」、Vol.60、pp.309、1938年2月に記載され、且つ規格AFNOR−NFT−45007(1987年11月)に対応している方法に従って、公知の方法で求められる。
特定の実施形態に用いられるシリカは、100から300ml/100gまでの間、又は代替的に150から250ml/100gまでの間のフタル酸ジブチル(DHP)吸収値を有するものとしてさらに特徴付けられてもよい。
高分散性沈降シリカ(Highly dispersible precipitated silica)(「HD」と呼ばれる)は、開示されたゴム組成物の特定の実施形態において排他的に用いられ、「高分散性シリカ」は、エラストマー性マトリクス中に非凝集化する及び分散する実質的な能力を有する任意のシリカを意味すると理解される。こうした判定は、この区域上の電子顕微鏡検査又は光学顕微鏡検査によって公知の方法で観測されてもよい。公知の高分散性シリカの例は、例えば、AkzoからのPerkasil KS430、DegussaからのシリカBV3380、RhodiaからのシリカZeosil 1165MP及び1115MP、PPGからのシリカHi−Sil 2000、及びHuberからのシリカZeopol 8741又は8745を含む。
本発明の特定の実施形態は、カーボンブラック又は他の補強フィラーを僅かに含むか又は含まない。市販のシランカップリング剤をカーボンブラック基体上に添加することを含む特定の実施形態は、約50質量%までの市販のカップリング剤質量をカーボンブラックとして含む。こうした量のカーボンブラックを有するゴム組成物は、本質的にカーボンブラックを有さないものとして特徴付けられてもよい。
本明細書で開示されたゴム組成物に添加されるシリカの量は、45から110phrまでの間、又は代替的に45から80phrまでの間、45から70phrまでの間、45から65phrまでの間、或いは50から70phrまでの間である。
ゴム組成物に添加されるシリカに加えて、比例した量のシランカップリング剤もゴム組成物に添加される。シランカップリング剤は、硬化されたゴム組成物の改善された特性を提供するために、混合中にシリカのシラノール基と反応し且つ加硫中にエラストマーと反応する、硫黄を含有する有機ケイ素化合物である。適切なカップリング剤は、無機フィラーとジエンエラストマーとの間の十分な化学的及び/又は物理的結合を確立することができる、例えば、簡略化された一般式「Y−T−X」を有する少なくとも二官能のものであり、ここで、Yは、無機フィラーと物理的に及び/又は化学的に結合することができる官能基(「Y」官能基)を表し、こうした結合は、例えば、カップリング剤のケイ素原子と無機フィラーの表面ヒドロキシル(OH)基(例えば、シリカの場合の表面シラノール)との間に確立することができ、Xは、例えば硫黄原子によってジエンエラストマーと物理的に及び/又は化学的に結合することができる官能基(「X」官能基)を表し、Tは、YとXを連結することを可能にする二価の有機基を表す。
シランカップリング剤は、ゴム組成物中のシリカ1kgのCTAB表面積のm2/g当たりのカップリング剤のモル数に基づいて組成物に添加される。ゴム組成物中のシリカ1kgのCTAB表面積のm2/g当たり、シランカップリング剤は、nがシラン分子中のケイ素原子の数である1.94×10-3/nから2.55×10-3/nモルまでの間のシランカップリング剤量で添加される。代替的に、シリカ1kgのCTAB表面積のm2/g当たりのシランカップリング剤の量は、2.12×10-3/nから2.42×10-3/nモルまでの間であってもよい。ゴム組成物に添加するシランカップリング剤の量に対するこれらの決定は、シリカのCTAB表面積に基づきシリカの表面上にほぼ同じ量のシランカップリング剤を維持することに基づいている。
したがって、200m2/gのCTAB表面積をもつシリカを有し、且つ2つのケイ素原子を有するシランカップリング剤分子を用いる、ゴム組成物の例示的な実施形態では、添加されてもよいケイ素カップリング剤の量は、ゴム組成物に添加されるシリカ各1kgに対して、
(1.94×10-3/2)(200)=0.194モルから
(2.55×10-3/2)(200)=0.255モル
までの間となるように決定されてもよい。カップリング剤の分子量が425g/モルである場合、この例のゴム組成物に添加されるカップリング剤の量は、ゴム組成物中のシリカ1kgに対してカップリング剤が約82から108gまでの間であってもよい。
当業者には公知の硫黄を含有する有機ケイ素化合物のいずれも、本発明の実施形態を実施するのに有用である。シラン分子内に2つのケイ素原子を有する適切なシランカップリング剤の例は、3,3’−ビス(トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィドと、3,3’−ビス(トリエトキシ−シリルプロピル)テトラスルフィドとを含む。これらは両方とも、純粋な形ではないがDegussaからそれぞれX75−S及びX50−Sとして市販されている。Degussaは、X50−Sの分子量を532g/モル、X75−Sを486g/モルと報告している。これらの市販製品は両方とも、50−50質量でN330カーボンブラックと混合された活性成分を含む。シラン分子内に2つのケイ素原子を有する適切なシランカップリング剤の他の例は、2,2’−ビス(トリエトキシシリルエチル(triethoxysilylethyel))テトラスルフィド、3,3’−ビス(トリ−t−ブトキシシリルプロピル)ジスルフィド、及び3,3’−ビス(ジ−t−ブチルメトキシシリルプロピル)テトラスルフィドを含む。シラン分子内に1つのみのケイ素原子を有するシランカップリング剤の例は、例えば、3,3’(トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィドと、3,3’(トリエトキシ−シリルプロピル)テトラスルフィドを含む。
本明細書で開示されたゴム組成物は、遊離硫黄とスルフェンアミド促進剤とを比例した量で含む硫黄硬化系で硬化される。適切な遊離硫黄は、例えば、微粉硫黄、ゴムメーカーの硫黄、市販の硫黄、及び不溶硫黄を含む。ゴム組成物中に含まれる遊離硫黄の量は、0.2から0.8phrまでの間、又は代替的に、0.3から0.7phrまでの間、0.3から0.6phrまでの間、0.3から0.5phrまでの間、或いは0.25から0.45phrまでの間の範囲であってもよい。幾つかの実施形態は、硬化系に添加される遊離硫黄を含まない。
スルフェンアミド促進剤は、硬化系に添加された遊離硫黄の量と比例した量で添加される。スルフェンアミド促進剤の質量と遊離硫黄の質量との比は、2から7までの間、又は代替的に2から6まで又は3から5までの間の範囲であってもよい。代替的に、硫黄を僅かに有するか又は有さない実施形態では、スルフェンアミド促進剤の量は、2から4phrまでの間、又は代替的に2.2から3.2phrまで、2.4から3.0phrまで、又は2.6から2.9phrまでの間の量で添加される。
スルフェンアミド促進剤は、当該技術分野では良く知られている。適切なスルフェンアミド促進剤の例は、n−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド(CBS)、N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド(TBBS)、N−オキシジエチル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド(MBS)、及びN’−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド(DCBS)を含む。特定の実施形態は、スルフェンアミド促進剤としてCBSを単独で用いる。
本明細書で開示されたゴム組成物の特定の実施形態は、加工油(processing oil)を含まない。こうした油は、当業者には周知であり、一般に石油から抽出され、パラフィン系、芳香族系、又はナフテン系加工油として分類され、MES及びTDAE油を含んでいる。ゴム組成物の幾つかの実施形態は、1つ又は複数のこうした加工油と共に油展されるスチレン−ブタジエンゴムのようなエラストマーを含んでもよいが、こうした油は、ゴム組成物中でゴム組成物の全エラストマー含有量の10phr以下、又は代替的に、8phr以下、6phr以下、或いは4phr以下であるように制限される。同様に、油展されたエラストマーを含まない本発明に係る他のゴム組成物は、前述のような油展されたエラストマー中に含有され得る量と同量以下の加工油を含んでもよい。
本明細書で開示されたゴム組成物の特定の実施形態は、可塑化樹脂を含まない。こうした樹脂は、当業者には周知であり、一般に炭化水素ベースのものであり、しばしば石油ベースのものである。
本明細書で開示されたゴム組成物に当該技術分野では公知の他の添加剤を添加することができる。こうした添加剤は、例えば、劣化防止剤(antidegradant)、酸化防止剤、脂肪酸、ワックス、ステアリン酸、酸化亜鉛、及び他の促進剤のうちの幾つか又はすべてを含んでもよい。劣化防止剤及び酸化防止剤の例は、6PPD、77PD、IPPD、及びTMQを含み、0.5から5phrまでの量でゴム組成物に添加されてもよい。酸化亜鉛は、1から6phrまでの間、又は2から4phrまでの間の量で添加されてもよい。ワックスは、1から5phrまでの間の量で添加されてもよい。
促進剤は、加硫に要する時間及び/又は温度を制御し、且つ硬化されたゴム組成物の特性を改善するために用いられる。前述のように、本明細書で開示されたゴム組成物における一次促進剤は、添加された硫黄の量と比例した量で添加されるスルフェンアミドである。促進剤の組合せは、硬化されたゴム組成物の特性を改善するためにしばしば有用であり、特定の実施形態は、二次促進剤の添加を含む。
特定の実施形態は、例えば、ジフェニルグアニジン(DPG)、トリフェニルグアニジン(TPG)、ジオルトトリルグアニジン(DOTG)、o−トリルビグアニド(tolylbigaunide)(OTBG)、又はヘキサメチレンテトラミン(HMTA)のような適度に高速の促進剤の使用を含む。こうした促進剤は、4phrまで、0.5から3phrまでの間、0.5から2.5phrまでの間、又は1から2phrまでの間の量で添加されてもよい。特定の実施形態は、例えば、高速促進剤:ジスルフィド及びベンゾチアゾール、及び、超高速促進剤:チウラム、キサントゲン酸塩、ジチオカルバミン酸塩、及びジチオリン酸塩のような、高速促進剤及び/又は超高速促進剤の使用を除外する場合がある。
本発明は、単なる例証であって本発明を多少なりとも限定するものではないとみなされるべき以下の実施例によってさらに例証される。実施例において開示された組成物の特性を後述のように評価した。
ダンベル状試験片に対し、ASTM規格D412に基づいて23℃の温度で10%(MA10)及び100%(MA100)での伸び率(Moduli of elongation)(MPa)を測定した。第2の伸びにおいて、すなわち、適応サイクル後に、測定値を採った。これらの測定値は、試験片の本来の断面に基づくMPaのセカント係数である。
次式に従う第6の衝撃における60℃での反発によってヒステリシス損失(HL)をパーセントで測定した:
HL(%)=100(W0−W1)/W1
ここで、W0は、供給されたエネルギーであり、W1は、回復されたエネルギーである。
ASTM D5992に従ってMTS831 Elastomer Test Systemで材料の動的特徴を測定した。10Hzの周波数及び80℃で交互の単一正弦波剪断応力を受けた加硫材料のサンプル(厚さ4mm及び断面400mm2の円筒形試験片)の応答を記録する。0.1〜50%(往路サイクル(outward cycle))の変形振幅、次いで50%〜0.1%(復路サイクル(return cycle))の変形振幅での走査を行う。10%変形、Mpaにおける剪断弾性係数G*と、復路サイクルの間の損失角tanデルタのタンジェントの最大値(max tanδ)とを求めた。
タイヤ試験結果は、相対性能指数として与えられ、こうした結果は、「対照」タイヤを特徴付ける基準指数100と相対するものである。したがって、このベース100よりも高い性能指数は、特定のタイヤの性能が、対応する「対照」タイヤの性能よりも優れていることを示す。
25℃の周囲温度、2800kgの負荷の下、及び90km/時の速度で、試験ドラム上で走らせることによって、試験されるタイヤの各々の転がり抵抗を測定し、タイヤの内圧は8.6バールであった。
蛇行路サーキットでトラックのドライブアクセル上のタイヤを合計32,000kmにわたって走らせた後で、残っているゴムの高さの関数である相対摩耗指数によって、各タイヤの耐摩耗性又は耐久性を求めた。この相対摩耗指数は、本発明に係るトレッド上に残っているゴムの高さを、定義により摩耗指数100を有する「対照」トレッド上に残っているゴムの高さと比較することによって得られた。
計装走行車軸を有するトラックにタイヤを取り付けることによって、トラクションを試験した。路面上にて公称水深1.5mmの周囲温度条件でタイヤを試験した。試験条件は、研磨コンクリート(polished concrete)上で32及び64km/時であり、アスファルト上で32及び97km/時であった。
各試験の間、制動力(Fx)をかけ、ホイール回転のロック、すなわち、ホイール回転の停止を測定した。タイヤのタイヤ角速度(O)がその自由回転角速度(Oo)よりも小さいときに、足跡(footprint)において滑りが発生した。滑り率(SR)は、一般に2つの速度の間の差異を表し、SR=(O/Oo)−(Oo/Oo)と表現される場合がある。例えば、タイヤがロックされるとき、回転速度はゼロであり、滑り率は−1である。
試験の間、制動力によりタイヤがロックされるまでの、特定のタイヤ角速度(滑り率)のMu値を計算した。Muは、制動力を、各タイヤにかかる一定の垂直荷重で割ることによって求められる。各タイヤの5%から45%滑りまでの間の平均Mu値を用いて、各々を、比較(Witness)1タイヤの平均Mu値で割ることによって、タイヤの各々のMu値を正規化した。
実施例1
この実施例は、伝統的なカーボンブラック・フィラー入りのゴム組成物(W1)から構成されたトレッドと、伝統的なシリカ・フィラー入りのゴム組成物(W2)から構成されたトレッドと、本発明に係る例示的なシリカ・フィラー入りのゴム組成物から構成されたトレッドとの間の比較を提供する。
表1に示された材料成分(量はphrで示される)を有するゴム組成物F1〜F5を用意するために2つの熱化学段階を用いた。最初に、エラストマー、2/3のシリカ、及び残りのシリカと加硫剤以外の他の構成成分のすべてを、表1に示された量で50リットルのバンバリー型ミキサの中に入れた。およそ30秒後に、残りの1/3のシリカを添加し、温度が145℃から170℃までの間に達するまで材料を混合した。次いで、混合物を滴下させ、100℃以下の温度まで冷却した。
Figure 0005619141
表1のゴム組成物に用いられるシリカは、Rhodiaから入手可能なZEOSIL 1165高分散性シリカであった。F5以外のスチレン−ブタジエンゴムは、−20℃のTgを有し、一方、F5に用いられるスチレン−ブタジエンは、−65℃のTgを有した。
ポリブタジエンは、−105℃のTgと、93%のシス1,4−含有量を有した。カップリング剤は、3,3’−ビス(トリエトキシシリルプロピル)ポリスルフィド(3.70硫黄)とN330カーボンブラックとの50−50質量%混合物である、Degussaから入手可能なX50−Sであった。したがって、表1に示された実際の活性カップリング剤の量は、示された量のほんの50質量%である、すなわち、ほんの50質量%が、活性成分である3,3’−ビス(トリエトキシシリルプロピル)ポリスルフィドである。
スルフェンアミド促進剤は、表1に示すようにジフェニルグアニジン(DPG)として添加された付加的な促進剤を伴うn−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド(CBS)であった。比較W1に添加された樹脂は、当業者には公知のような加工助剤と補強樹脂であった。
第2の熱化学段階において、冷却された混合物を、30RPMの速度で作動される2つのシリンダを有するミルに移した。加硫剤を添加し、加硫剤が良く分散されるまで混合を続けた。ゴム組成物をシートにし、すべての材料を150℃の温度で30分間硬化させた。次いで、硬化されたシートを、実施例の物理的特徴を求めるのに用いられる試験方法に適した試験片に切断した。
タイヤ試験では、表1に示されたゴム化合物からなるトレッドを有するタイヤを生産した。前述のように試験を行い、試験結果を表1に示した。
本発明の特許請求の範囲と明細書で用いられる場合の「備えている」、「含んでいる」、及び「有する」という用語は、指定されない他の要素を含む場合がある開放グループを示していると考えられるものである。本発明の特許請求の範囲と明細書で用いられる場合の「本質的に、〜なる」という用語は、これらの他の要素が特許請求される発明の基本的な及び新規な特徴を物質的に変化させない限り、指定されない他の要素を含む場合がある部分的な開放グループを示していると考えられるものである。「ひとつの(a、an)」という用語、及び単語の単数形は、該用語が1つ又は複数の何かが提供されることを意味するように同じ単語の複数形を含むように受け取られるものである。「少なくとも1つ」及び「1つ又は複数」という用語は交換可能に用いられる。「1つの」又は「単一の」という用語は、1つ及び1つのみの何かが意図されることを示すために用いられるものである。同様に、「2つの」のような他の特定の整数値は、特定の数のものが意図されるときに用いられる。「好ましくは」、「好ましい」、「好む」、「随意的に」、「であってもよい」という用語、及びそれと類似の用語は、言及される項目、条件、又はステップが本発明の随意的な(要求されない)特徴であることを示すために用いられる。「aからbまでの間」と説明される範囲は、「a」及び「b」の値を含むものである。
本発明の真の精神から逸脱することなく本発明の実施形態に種々の修正及び変化を加えてもよいことが、上記の説明から理解されるべきである。上記の説明は、説明の目的のためにのみ与えられるものであって、限定する意味で解釈されるべきではない。以下の請求項の文言のみが、本発明の範囲を制限するべきものである。

Claims (15)

  1. ゴム組成物に基づく材料から構成された大型車両タイヤ・トレッドであって、前記組成物が、前記ゴム組成物中の全エラストマー100重量部に対して、
    10重量%から35重量%までの間のスチレン含有量を有する35から60phrまでの間の溶液重合スチレン−ブタジエンゴムと、
    35から60phrまでの間のポリブタジエンと、
    45から110phrまでの間のシリカと、シリカ1kgに対してシランカップリング剤としてnがシランカップリング剤の分子中のケイ素原子の数であり且つSがシリカのm/gのCTAB表面積である(1.94×10−3/n)(S)から(2.55×10−3/n)(S)モルまでの間の硫黄を含有する有機ケイ素化合物と、
    スルフェンアミド促進剤と0.3から0.8phrまでの間の遊離硫黄とを備える硫黄硬化系と、
    を備え、前記スルフェンアミド促進剤と前記硫黄との比が2から7までの間である、大型車両タイヤ・トレッド。
  2. 前記ゴム組成物が、0から30phrまでの間のポリイソプレンゴムをさらに備える、請求項1に記載の大型車両タイヤ・トレッド。
  3. 前記ゴム組成物が、1phr以下の加工油を備える、請求項1に記載の大型車両タイヤ・トレッド。
  4. 前記スチレン−ブタジエンゴムのスチレン含有量が、20重量%から30重量%までの間である、請求項1に記載の大型車両タイヤ・トレッド。
  5. 前記スチレン−ブタジエンゴムのTgが、−25℃から−15℃までの間である、請求項1に記載の大型車両タイヤ・トレッド。
  6. 前記スチレン−ブタジエンゴムのブタジエン部が、50重量%から80重量%までの間のビニル含有量を有する、請求項1に記載の大型車両タイヤ・トレッド。
  7. 前記ビニル含有量が、55重量%から65重量%までの間である、請求項6に記載の大型車両タイヤ・トレッド。
  8. 前記組成物が天然ゴムを含まない、請求項1に記載の大型車両タイヤ・トレッド。
  9. 前記組成物が20phr未満のカーボンブラックを含む、請求項1に記載の大型車両タイヤ・トレッド。
  10. 前記トレッドがトラックタイヤ・トレッドである、請求項1に記載の大型車両タイヤ・トレッド。
  11. 前記トレッドの厚さが、摩耗する前は10mmから19mmまでの間である、請求項10に記載の大型車両タイヤ・トレッド。
  12. 前記シランカップリング剤が、3,3’−ビス(トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、3,3’−ビス(トリエトキシ−シリルプロピル)テトラスルフィド、又はこれらの組合せから選択される、請求項1に記載の大型車両タイヤ・トレッド。
  13. 前記シリカが、140m/gから180m/gまでの間のCTABを有する、請求項に記載の大型車両タイヤ・トレッド。
  14. ゴム組成物に基づく材料から構成された大型車両タイヤ・トレッドであって、前記組成物が、前記ゴム組成物中の全エラストマー100重量部に対して、
    10重量%から35重量%までの間のスチレン含有量を有する溶液重合スチレン−ブタジエンゴムと、
    45から110phrまでの間のシリカと、シリカ1kgに対してシランカップリング剤としてnがシランカップリング剤の分子中のケイ素原子の数であり且つSがシリカのm/gのCTAB表面積である(1.94×10−3/n)(S)から(2.55×10−3/n)(S)モルまでの間の硫黄を含有する有機ケイ素化合物と、
    スルフェンアミド促進剤と0から0.8phrまでの間の遊離硫黄とを備える硫黄硬化系と、
    を備え、前記遊離硫黄が0.2phr未満でない限り前記スルフェンアミド促進剤と前記硫黄との比が2から7までの間であり、前記スルフェンアミド促進剤が2.2から3.2phrまでの間である、大型車両タイヤ・トレッド。
  15. 前記ゴム組成物が、10から40phrまでの間のポリブタジエンをさらに備える、請求項14に記載の大型車両タイヤ・トレッド。
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