JP5618894B2 - 蒸散装置 - Google Patents

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Description

本発明は、多孔質材料からなる蒸散体に含ませた水を蒸散させ、水の蒸発熱によって空気を冷却する蒸散装置に関する。
従来、蒸発冷却を利用した冷気導入法が民家等において採用されている。例えば、陽当たりの良い庭と、樹木で覆われた涼しい庭とを部屋の前後に配置し、陽当たりの良い庭の上昇気流により涼しい庭から涼しい空気を誘引し、更に涼しい庭側の入り口に水の入った素焼の壺を置くことにより、その表面からの水の蒸発によって壺の中の水を冷却し、部屋に流入する空気を加湿・冷却する方法が知られている。
この種の冷却方法をさらに効率化したものとして、多孔質材料からなるルーバーを水の蒸発熱によって冷却するようにした蒸散装置が知られている。例えば、下記特許文献1,2には、水平軸を中心に回動可能なルーバーを備え、このルーバーに水を供給することにより、ルーバーを蒸散体として用いる装置が開示されている。
特開2006−28927号公報 特開2008−127746号公報
上述した従来の蒸散装置では、水平軸を中心にルーバーを回動させる構成となっているため、長尺なルーバーを採用する場合には、自重によりルーバーの中央が撓んでうまく回動しないという問題がある。これを解決するために、ルーバーの断面強度を上げて撓みを抑える方法が考えられるが、その場合、断面が大きくなり、ルーバー本来の機能である日射調整、視界調整に支障をきたしてしまう。
そこで、ルーバーを縦向きに設置する構成が考えられるが、上述した従来の蒸散装置におけるルーバーをそのまま縦向きにした場合、ルーバーの下端に位置することとなる回動軸部に過大な荷重がかかり、回動軸部が磨耗などによって損傷する虞がある。また、当該ルーバーの下端部に回動軸部を設ける場合、この回動軸部が、当該ルーバーを流下してくる水やルーバーの下端で滞留する水に長期に亘って晒されることになり、これによっても回動軸部を早期に劣化させてしまう虞もある。さらに、横並びの各ルーバーの上下端部に対向させた状態でこれら各ルーバーを支持する支持部材が設けられる構成であるため、ルーバーの上下端部を当該ルーバーの支持部材よりも突出させてこれらルーバーの垂直性をデザインとして生かすことができず、美観性も損ねられる。
そこで本発明は、長尺な蒸散体を揺動可能な状態で縦向きに設置した場合でも、軸部にかかる負荷を低減し、かつ、美観の向上を図ることができる蒸散装置を提供することを目的とする。
本発明に係る蒸散装置は、多孔質材料により形成されて含水した水を蒸散可能な長尺状の蒸散体と、蒸散体を支持する支持手段とを備え、蒸散体の長尺方向の軸を縦向きとして支持手段によって建物の一部に取り付けられる蒸散装置において、支持手段は、長尺方向の軸に平行な軸心回りに蒸散体を揺動させる揺動機構と、蒸散体に水を供給する給水機構とを備え、揺動機構は、蒸散体を保持する保持部と、建物の一部に取り付けられる取付部と、保持部と取付部との間に設けられるヒンジ部とを備え、ヒンジ部は、蒸散体の側方に軸心を有することを特徴とする。
この蒸散装置によれば、長尺状の蒸散体は、支持手段の保持部によって保持され、揺動機構によって、保持部と取付部との間に設けられたヒンジ部の軸心回りを揺動する。ここで、ヒンジ部の軸心は、蒸散体の側方にあるため、蒸散体による荷重は、ヒンジ部のみならず、建物の一部に取り付けられる取付部等にも作用する。よって、蒸散体による荷重を建物側にも分散させることができ、軸部であるヒンジ部にかかる荷重が低減される。また、ヒンジ部が蒸散体の側方に設けられているので、蒸散体を流下してくる水の多くは当該蒸散体下方に流下し、ヒンジ部に到達する水はほとんど無いため、これによってヒンジ部の劣化も抑制されることとなる。また、ヒンジ部の軸心が蒸散体の側方にあることにより、ヒンジ部を蒸散体によって覆い隠すことができる。よって、美観の向上を図ることができる。
ここで、揺動機構は、上下方向に複数設けられると好適である。この場合、複数の揺動機構により蒸散体を支持するので、蒸散体の支持状態や揺動状態が安定する。
また、揺動機構は、蒸散体の上端部に上揺動機構として設けられると共に、蒸散体の下端部に下揺動機構として設けられると好適である。この場合、上下一対の揺動機構により蒸散体を支持するので、支持状態や揺動状態がより一層安定する。
また、給水機構は、上揺動機構の取付部に設けられる給水ヘッダと、給水ヘッダから蒸散体に向けて延伸する可撓性の給水ホースとを備えており、給水ホースには、蒸散体の揺動に追従可能な撓みしろが設けられていると好適である。この場合、蒸散体の揺動の向きや大きさに関わらず、給水ホースが撓みつつその揺動に追従するため、蒸散体への水の供給が適切に行われる。
また、上揺動機構の保持部は、蒸散体の上端部を覆うキャップ状に形成されており、当該保持部には、給水ホースを挿通させる孔部が設けられていると好適である。この場合、蒸散体の上端部や、給水ホースから蒸散体への水の供給部分が保持部によって覆われることとなり、衝撃や日射等からこれらを防護することができる。
また、下揺動機構には、蒸散体に供給された水を受ける集水機構が設けられており、集水機構は、下揺動機構の保持部に設けられる受け皿と、受け皿の底部から取付部に延在する可撓性の集水ホースと、取付部に設けられて集水ホースに連結される集水ヘッダとを備えており、集水ホースには、蒸散体の揺動に追従可能な撓みしろが設けられていると好適である。この場合、集水機構により、蒸散体に含水されずに通過した水を受けて集水することができ、その水が蒸散体の下方に漏出することを防止できる。また、蒸散体の揺動の向きや大きさに関わらず、集水ホースが撓みつつその揺動に追従するため、蒸散体を通過した水の集水が適切に行われる。
また、下揺動機構の保持部は、蒸散体の下端部を覆うキャップ状に形成されており、当該保持部内に受け皿が収容されると共に、当該保持部には、集水ホースを挿通させる孔部が設けられていると好適である。この場合、蒸散体の下端部や受け皿、受け皿と集水ホースとの連結部分が保持部によって覆われることとなり、衝撃や日射等からこれらを防護することができる。
また、所定の間隔で並んだ複数の蒸散体と、複数の蒸散体のそれぞれを支持する複数の支持手段とを備え、複数の蒸散体を同時に同一方向に揺動させる連結揺動手段を有すると好適である。この場合、連結揺動手段によって、複数の蒸散体のすべてを同一方向に容易に揺動させることができる。よって、複数の蒸散体を個々に揺動させる場合に比して、操作が簡便となり、しかも、各蒸散体の揺動姿勢を揃えることができ、揺動に伴う各蒸散体の向きのばらつきを防止することができる。
本発明によれば、長尺な蒸散体を縦向きに設置した場合でも、軸部にかかる負荷を低減し、かつ、美観の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る蒸散装置を模式的に示す正面図である。 図1の蒸散装置を模式的に示す側面図である。 図1の蒸散装置を模式的に示す平面図である。 図2中の支持手段付近を拡大して示す側断面図である。 図4のV−V線に沿っての断面図である。 連結揺動手段によって蒸散体を閉じさせた状態を示す平面図である。 他の実施形態に係る蒸散装置を示す側断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1〜図3に示すように、蒸散ルーバー1は、建物の外壁やベランダ枠等に取り付けられて、建物の周囲の空気や建物内に流入する空気を冷却するための蒸散装置である。蒸散ルーバー1は、多孔質材料により形成された複数の蒸散体2を備え、この蒸散体2に含ませた水を蒸散させ、水の蒸発熱(気化熱)によって空気を冷却する。この蒸散ルーバー1は、各蒸散体2が揺動可能であることにより、換気、通風(ウィンドキャッチャ)、プライバシーの保護、日照調整、耐火、耐風等の各種機能を兼ね備えている。
各蒸散体2は、例えば軽量気泡コンクリート(ALC;Autoclaved Lightweight Concrete)からなる長尺な角柱状の部材である。蒸散体2は、一定量の含水能力を有すると共に、周辺の温湿度環境に応じて含水した水を放散する能力を有している。各蒸散体2は、その長尺方向の軸A(図4参照)が鉛直方向(縦向き)となるように、支持手段4によってそれぞれ支持されている。なお、蒸散体2は、軽量気泡コンクリートに限られず、水を吸収して放散(蒸散)する構成であればいかなる素材から形成されてもよい。蒸散体として、例えばセラミック、陶器、布の積層体、またはこれらを組み合わせたものを用いることもできる。
各蒸散体2の上端部2aは、支持手段4の上側の保持部としての上キャップ3によって覆われている。上キャップ3内に上端部2aが嵌入されることにより、上キャップ3は、上端部2aを保持している。各蒸散体2の下端部2bは、支持手段4の下側の保持部としての下キャップ6によって覆われている。下キャップ6内に下端部2bが嵌入されることにより、下キャップ6は、下端部2bを保持している。下キャップ6の内壁面には、矩形環状の支持突部39が径方向内方に向けて突出しており、この支持突部39上に下端部2bが載置される。上キャップ3及び下キャップ6は、例えば金属製である。なお、支持突部39は、蒸散体2や下キャップ6の形状に応じて、正方形環状または長方形環状とすることができ、また、各内壁面に設けられた複数の突起とすることもできる。
各蒸散体2は、建物の外壁等に沿って所定の間隔で並設されている。各蒸散体2は、上キャップ3同士が連結部材10によって連結されることにより、連結駆動装置7によって駆動されて同時に同一方向に揺動可能となっている(図6参照)。各上キャップ3は、ピン10aを介して、連結部材10に対して回動可能に連結されている。連結駆動装置7としては、例えばジャロジー窓に用いられるような手動または自動の装置を用いることができる。連結駆動装置7、連結部材10、及びピン10aによって連結揺動装置31が構成されている。
蒸散ルーバー1は、循環ラインL1、循環ラインL1に設けられた循環ポンプ8、及び流量調整弁9からなる水循環装置30を備えている。この水循環装置30は、各蒸散体2に含水されずに通過した水を集水して循環させるためのものである。循環ラインL1は、後述する集水機構33の集水ヘッダ28及び給水機構32の給水ヘッダ22に接続されている。さらに、蒸散ルーバー1には、水補給装置として、循環ラインL1に接続された給水ラインL2を介して外部から水を補給するシスターン15が設けられている。シスターン15は、水循環装置30よりも高い位置に設置される。なお、図2,3においては、給水ラインL2及びシスターン15の図示は省略されている。また、水循環装置30は、蒸散体2への給水および蒸散体2からの集水を適切に自動で制御する制御装置を備えていてもよい。
図4に示すように、支持手段4は、軸Aに平行な軸心B1,B2回りに蒸散体2を揺動させる上揺動機構20及び下揺動機構21を備えている。上揺動機構20は、蒸散体2の上端部2aに設けられ、下揺動機構21は、蒸散体2の下端部2bに設けられる。上揺動機構20の軸心B1と下揺動機構21の軸心B2とは、一直線上に位置している。これらの軸心B1,B2は、同一直線上に位置して軸Aの側方に位置している。
上揺動機構20は、上記した上キャップ3と、建物の外壁Cに取り付けられた上取付部11と、上キャップ3と上取付部11との間に設けられた上ヒンジ12とを備えている。上取付部11は、複数の蒸散体2に対して設けられた、水平方向に延在する中空の部材である。上取付部11は、複数の蒸散体2に対して共通に1つ設けられている。上取付部11は、例えば金属製の板材からなる。上取付部11は、外壁Cに対しアンカーボルト等により固定されて、外壁Cとの間で水平方向に延びる空間S1を内部に形成する。
上ヒンジ12は、上取付部11の蒸散体2側の側壁11aに固定されると共に、上キャップ3の外壁C側の側壁3aに固定される。上ヒンジ12は、例えば金属製である。図4及び図5に示すように、上ヒンジ12は、側壁11aに固定される取付板部12aと、側壁3aに固定される断面T字状の支持板部12cと、取付板部12aに対して支持板部12cを回動可能に支持する軸部12bとを有する。軸部12bは、軸心B1を有する。上ヒンジ12は、例えば溶接によって上取付部11や上キャップ3に固定されてもよいし、ネジ等によって固定されてもよい。
図4に示すように、下揺動機構21は、上記した下キャップ6と、建物の外壁Cに取り付けられた下取付部13と、下キャップ6と下取付部13との間に設けられた下ヒンジ14とを備えている。下取付部13は、複数の蒸散体2に対して設けられた、水平方向に延在する中空の部材である。下取付部13は、複数の蒸散体2に対して共通に1つ設けられている。下取付部13は、例えば金属製の板材からなる。下取付部13は、外壁Cに対しアンカーボルト等により固定されて、外壁Cとの間で水平方向に延びる空間S2を内部に形成する。
下ヒンジ14は、下取付部13の蒸散体2側の側壁13aに固定されると共に、下キャップ6の外壁C側の側壁6aに固定される。下ヒンジ14は、例えば金属製である。下ヒンジ14は、側壁13aに固定される取付板部と、側壁6aに固定される断面T字状の支持板部14cと、取付板部に対して支持板部14cを回動可能に支持する軸部14bとを有する。軸部14bは、軸心B2を有する。下ヒンジ14は、例えば溶接によって下取付部13や下キャップ6に固定されてもよいし、ネジ等によって固定されてもよい。
上記した上揺動機構20及び下揺動機構21により、各蒸散体2は、上下の2点で支持されながら、連結揺動装置31によって軸心B1,軸心B2回りを揺動可能になっている。軸心B1,軸心B2は軸Aの側方に位置するため、蒸散体2による荷重は、上ヒンジ12、上取付部11、下ヒンジ14、及び下取付部13に分散して作用する。また、図1に示すように、正面から見て上ヒンジ12及び下ヒンジ14は、蒸散体2の上端部2a及び下端部2bによって覆い隠されている。
さらに、図4に示すように、支持手段4は、各蒸散体2に水を供給する給水機構32を備えている。給水機構32は、上揺動機構20の上取付部11内に敷設された給水ヘッダ22と、給水ヘッダ22の下部に接続されて、給水ヘッダ22に対して水密性を保ちつつ回動可能なOリング式継手23と、継手23に接続されて、蒸散体2の上端部2aに向けて延伸する可撓性の給水ホース24とを備えている。給水ヘッダ22は、複数の蒸散体2に対して共通に1本設けられている。給水ヘッダ22及び継手23は、上取付部11によって形成された空間S1内に配置される。給水ホース24の先端は、蒸散体2の上端部2aに向けて下方に折り曲げられている。
上取付部11の側壁11aには、軸部12bの下方において給水ホース24を挿通させる貫通孔34が設けられている。また、上キャップ3の側壁3aには、支持板部12cの下方において、給水ホース24を挿通させる貫通孔(孔部)36が設けられている。給水ホース24は、継手23を支点として、軸心B1回りを揺動する蒸散体2に追従する。給水ホース24には、蒸散体2の揺動に追従可能な撓みしろが設けられている。貫通孔34及び貫通孔36は、撓みつつ蒸散体2に追従する給水ホース24に干渉しないよう、水平方向に長い長孔とされている。
給水ホース24の先端は、蒸散体2の揺動に伴って蒸散体2の上面を僅かに移動する構成となっている。当該蒸散体2は、給水ホース24の先端がいずれの位置にあっても水を含水できる構成となっている。蒸散ルーバー1では、蒸散体2の上端面をそのまま露出させ、そこに給水ホース24の先端が対向している。なお、このような構成に限られ図、1又は複数の通水路が蒸散体2の上端面から下端面に亘って形成される構成としてもよい。このようにすれば、蒸散体2の全体に速やかに水を吸収させることができる。
上揺動機構20にあっては、上ヒンジ12は、給水ホース24よりも上、すなわち高い位置に設けられている。これにより、給水ホース24からの水漏れが仮に生じた場合であっても、上ヒンジ12には影響が及ばないようになっている。
また、下揺動機構21には、蒸散体2に供給された水であって蒸散体2に含水されずに通過した水を受ける集水機構33が設けられている。集水機構33は、下キャップ6内で下端部2bの下方に収容された逆角錐状の受け皿26と、受け皿26の底部に接続されて下取付部13内に延在する可撓性の集水ホース27と、下取付部13内に敷設されて集水ホース27に接続された集水ヘッダ28とを備えている。集水ヘッダ28は、複数の蒸散体2に対して共通に1本設けられている。集水ヘッダ28は、下取付部13によって形成された空間S2内に配置される。
下取付部13の側壁13aには、軸部14bの下方において集水ホース27を挿通させる貫通孔37が設けられている。また、下キャップ6の側壁6aには、支持板部14cの下方において、集水ホース27を挿通させる貫通孔(孔部)38が設けられている。集水ホース27は、集水ヘッダ28への接続点を支点として、軸心B2回りを揺動する蒸散体2に追従する。集水ホース27には、蒸散体2の揺動に追従可能な撓みしろが設けられている。貫通孔37及び貫通孔38は、撓みつつ蒸散体2に追従する集水ホース27に干渉しないよう、水平方向に長い長孔とされている。
下揺動機構21にあっては、下ヒンジ14は、集水ホース27よりも上、すなわち高い位置に設けられている。これにより、集水ホース27からの水漏れが仮に生じた場合であっても、下ヒンジ14には影響が及ばないようになっている。
以上説明した蒸散ルーバー1では、連結揺動装置31の連結駆動装置7が操作されることにより、各蒸散体2が同時に同一方向に揺動する。各蒸散体2には、給水機構32を介して水循環装置30によって常時適量の水が供給され、これによって、蒸散体2は所定の含水量で含水する。蒸散体2内を通過した水や蒸散体2で含水されずに当該蒸散体2の表面を流下した水は、集水機構33によって集水され、集水された水は水循環装置30によって適宜循環される。各蒸散体2の表面からは、蒸散体2に含まれた水が蒸散し、水の蒸発熱によって周囲の空気を冷却する。
蒸散ルーバー1では、その使用の目的に応じて、その揺動状態が調整される。例えば、換気、通風、日照調整等のために蒸散体2同士の間が適度な開度に保たれる状態とすることができる。また、プライバシーの保護、耐火、耐風等を目的として、完全に閉じた状態とすることもできる。図6に示すように、隣り合う蒸散体2同士が接触する位置まで蒸散体2を揺動させると、蒸散体2同士の間の間隙がなくなるので、外部から建物内を視認することができなくなると共に、耐火性や耐風性が備わることとなる。特に、蒸散体2は水を含んでいるので、耐火性に優れる。
本実施形態の蒸散ルーバー1によれば、各蒸散体2は、支持手段4のキャップ3,6によって保持され、揺動機構20,21によって、ヒンジ12,14の軸心B1,B2回りを揺動する。ここで、ヒンジ12,14の軸心B1,B2は、蒸散体2の側方にあるため、蒸散体2による荷重は、ヒンジ12,14のみならず、外壁Cに取り付けられる取付部11,13等にも作用する。よって、蒸散体2による荷重を建物側にも分散させることができ、軸部であるヒンジ12,14にかかる荷重が低減されている。また、ヒンジ12,14が蒸散体2の側方に設けられているので、蒸散体2を流下してくる水の多くは当該蒸散体2の下方に流下し、ヒンジ12,14に到達する水はほとんど無く、これによってヒンジ12,14の劣化が抑制されている。また、ヒンジ12,14の軸心B1,B2が蒸散体2の側方にあることにより、ヒンジ12,14を蒸散体2によって覆い隠すことができる。よって、美観の向上が図られている。さらには、蒸散体2の上下の両端部を突出させた状態で蒸散体2が設置されているので、縦ルーバーの垂直性がデザインとして生かされており、デザイン性が一層向上している。
また、揺動機構20,21が上下方向に複数設けられているので、複数の揺動機構20,21により蒸散体2が支持され、蒸散体2の支持状態や揺動状態が安定している。
また、揺動機構は、蒸散体2の上端部2aに上揺動機構20として設けられると共に、蒸散体2の下端部2bに下揺動機構21として設けられているので、上下一対の揺動機構20,21により蒸散体2が支持され、蒸散体2の支持状態や揺動状態がより一層安定している。
また、給水ヘッダ22から蒸散体2に向けて延伸する可撓性の給水ホース24には、蒸散体2の揺動に追従可能な撓みしろが設けられているので、蒸散体2の揺動の向きや大きさに関わらず、給水ホース24が撓みつつその揺動に追従し、蒸散体2への水の供給が適切に行われる。
また、上揺動機構20が蒸散体2の上端部2aを覆う上キャップ3を有しており、この上キャップ3に給水ホース24を挿通させる貫通孔36が設けられているので、蒸散体2の上端部2aや、給水ホース24から蒸散体2への水の供給部分が上キャップ3によって覆われており、これらが衝撃や日射等から防護されている。
また、下揺動機構21の集水機構33により、蒸散体2に含水されずに通過した水を受けて集水することができ、その水が蒸散体2の下方に漏出することが防止されている。また、受け皿26の底部から下取付部13に延在する可撓性の集水ホース27には、蒸散体2の揺動に追従可能な撓みしろが設けられているので、蒸散体2の揺動の向きや大きさに関わらず、給水ホース24が撓みつつその揺動に追従し、蒸散体2を通過した水の集水が適切に行われる。
また、下揺動機構21が蒸散体2の下端部2bを覆う下キャップ6を有しており、この下キャップ6内には受け皿26が収容されると共に、集水ホース27を挿通させる貫通孔38が設けられているので、蒸散体2の下端部2bや受け皿26、受け皿26と集水ホース27との連結部分が下キャップ6によって覆われており、これらが衝撃や日射等から防護されている。
また、連結揺動装置31によって、所定の間隔で並んだ複数の蒸散体2を同時に同一方向に揺動させることができるので、複数の蒸散体2を個々に揺動させる場合に比して、操作が簡便となり、しかも、各蒸散体2の揺動姿勢を揃えることができ、揺動に伴う各蒸散体2の向きのばらつきが防止されている。
さらにまた、水循環装置30によって、蒸散体2への給水および蒸散体2からの集水が制御されるので、例えば蒸散体2を通過した水が下キャップ6から溢流するような事態を防止することができる。
図7は、第2実施形態に係る蒸散ルーバー1Aを示す側断面図である。図7に示す蒸散ルーバー1Aが第1実施形態の蒸散ルーバー1と違う点は、上下方向(長尺方向)に2本の蒸散体40A,40Bを並設した点と、支持手段4に代えて、蒸散体40A,40Bを連結すると共にこれらを支持する中間揺動機構41を有する支持手段4Aを備えた点である。中間揺動機構41は、角筒状の中間キャップ42と、建物の外壁Cに取り付けられた中間取付部43と、中間キャップ42と中間取付部43との間に設けられた中間ヒンジ44とを備えている。中間取付部43及び中間ヒンジ44は、上揺動機構20や下揺動機構21における取付部11,13及びヒンジ12,14と略同様の構成とされる。中間取付部43内には、給水や集水に係る機構は特に設けられない。中間キャップ42内には、蒸散体40Aを通過した水を蒸散体40Bに適切に供給するための受け皿46を設けることができる。
このような蒸散ルーバー1Aによれば、第1実施形態の蒸散ルーバー1と同様の作用効果が得られると共に、複数の蒸散体40A,40Bを長尺方向に連結することができる。しかも、各蒸散体40A,40Bは上下方向に配置されることから、蒸散体40A,40Bの撓みを抑制することができる。なお、図7では、水循環装置30や連結揺動装置31の図示は省略されている。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。例えば、上記実施形態では、上端部2aと下端部2bとの2箇所に揺動機構20,21設ける場合について説明したが、上端部2aのみに揺動機構を設けてもよいし、上端部2aと中間部との2箇所に揺動機構を設けてもよい。また、使用環境や使用目的によっては、集水機構33や水循環装置30を省略してもよい。
また、上記実施形態では、連結部材10によって上キャップ3同士を連結する場合について説明したが、連結揺動手段として、上キャップ3同士のみならず下キャップ6同士を連結してもよい。この場合、蒸散体2が特に長尺であっても、上下の2点で複数の蒸散体2を駆動することにより、安定した揺動状態を得ることができる。
1…蒸散ルーバー(蒸散装置)、2…蒸散体、3…上キャップ(保持部)、3a…側壁、4…支持手段、6…下キャップ(保持部)、6a…側壁、11…上取付部、12…上ヒンジ(ヒンジ部)、13…下取付部、14…下ヒンジ(ヒンジ部)、20…上揺動機構、21…下揺動機構、22…給水ヘッダ、24…給水ホース、26…受け皿、27…集水ホース、28…集水ヘッダ、31…連結揺動装置(連結揺動手段)、32…給水機構、33…集水機構、36…貫通孔(孔部)、38…貫通孔(孔部)、A…長尺方向の軸、B1,B2…軸心、C…外壁(建物の一部)。

Claims (8)

  1. 多孔質材料により形成されて含水した水を蒸散可能な長尺状の蒸散体と、前記蒸散体を支持する支持手段とを備え、前記蒸散体の長尺方向の軸を縦向きとして前記支持手段によって建物の一部に取り付けられる蒸散装置において、
    前記支持手段は、前記長尺方向の軸に平行な軸心回りに前記蒸散体を揺動させる揺動機構と、前記蒸散体に水を供給する給水機構とを備え、
    前記揺動機構は、前記蒸散体を保持する保持部と、前記建物の一部に取り付けられる取付部と、前記保持部と前記取付部との間に設けられるヒンジ部とを備え、
    前記ヒンジ部は、前記蒸散体の側方に前記軸心を有する
    ことを特徴とする蒸散装置。
  2. 前記揺動機構は、上下方向に複数設けられる
    ことを特徴とする請求項1記載の蒸散装置。
  3. 前記揺動機構は、前記蒸散体の上端部に上揺動機構として設けられると共に、前記蒸散体の下端部に下揺動機構として設けられる
    ことを特徴とする請求項1記載の蒸散装置。
  4. 前記給水機構は、前記上揺動機構の前記取付部に設けられる給水ヘッダと、前記給水ヘッダから前記蒸散体に向けて延伸する可撓性の給水ホースとを備えており、前記給水ホースには、前記蒸散体の揺動に追従可能な撓みしろが設けられている
    ことを特徴とする請求項3記載の蒸散装置。
  5. 前記上揺動機構の前記保持部は、前記蒸散体の上端部を覆うキャップ状に形成されており、当該保持部には、前記給水ホースを挿通させる孔部が設けられている
    ことを特徴とする請求項4記載の蒸散装置。
  6. 前記下揺動機構には、前記蒸散体に供給された水を受ける集水機構が設けられており、
    前記集水機構は、前記下揺動機構の前記保持部に設けられる受け皿と、前記受け皿の底部から前記取付部に延在する可撓性の集水ホースと、前記取付部に設けられて前記集水ホースに連結される集水ヘッダとを備えており、前記集水ホースには、前記蒸散体の揺動に追従可能な撓みしろが設けられている
    ことを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項記載の蒸散装置。
  7. 前記下揺動機構の前記保持部は、前記蒸散体の下端部を覆うキャップ状に形成されており、当該保持部内に前記受け皿が収容されると共に、当該保持部には、前記集水ホースを挿通させる孔部が設けられている
    ことを特徴とする請求項6に記載の蒸散装置。
  8. 所定の間隔で並んだ複数の蒸散体と、前記複数の蒸散体のそれぞれを支持する複数の支持手段とを備え、
    前記複数の蒸散体を同時に同一方向に揺動させる連結揺動手段を有する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項記載の蒸散装置。
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