JP5616381B2 - フィルム・シート製造装置用の樹脂劣化防止ポリマー配管及びフィルム・シート製造装置用ポリマー配管の樹脂劣化防止方法 - Google Patents
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Description
すなわち、図4において、符号1で示されるものは加熱溶解シリンダであり、この加熱溶解シリンダ1には、樹脂材料Pを供給するためのホッパー2と、スクリュ3と、供給口側圧力センサ4と、出口側圧力センサ5と、ダイ6とが設けられている。
従って、前述の従来構成においては、不活性ガスGを不活性ガス配管7から加熱溶解シリンダ1内に充填させ、図示しない制御部が出口側圧力センサ5の出力に基づいて樹脂材料Pの充填状況を確認し、不活性ガスGを供給する状態から減圧する状態への切替えを判断し、加熱溶解シリンダ1内を減圧するように、減圧手段及び不活性ガス供給手段を制御して溶融樹脂の劣化を防止していた。
前記各ポリマー配管10,11、すなわち、各配管本体21の端部に形成された各フランジ10a,11a同士は締付ボルト14によって締結接続(図5で示す隙間がない状態)され、このポリマー配管体12の軸心位置には溶融樹脂を搬送するための樹脂流路15が形成されている。
すなわち、図4で示される押出機の構造においては、加熱溶解シリンダ1内に不活性ガスを充填させ、出口側と供給側に圧力センサ4,5を設置し、制御部を介して加熱溶解シリンダ1内の圧力調整を行う必要があるため、装置自体が大型化し、かつ、高価格化すると共に、メンテナンスも複雑化していた。
また、図4の構成の押出機内の空間は、樹脂の充満/非充満により複雑に分断されるため、出口付近の圧力センサによる制御は精度が低く、さらに、昇温/冷却時であればその温度も各位置で一様でないため、原料供給部付近1ヶ所からの不活性ガス供給では、個々の各配管継ぎ手部を確実に正圧にするためには、結局は過剰に不活性ガスを供給する必要があった。
この場合、図5で示されるように、外部と連通して酸素Xが矢印で示されるように進入し、停止中のポリマー配管10,11内に残留した樹脂を劣化させることになる。
すなわち、樹脂流路を有する配管本体と、前記配管本体の端部に形成されたフランジ部と、前記フランジ部の端面に形成された配管接続面と、よりなるポリマー配管において、前記配管接続面に形成された不活性ガス封入溝と、前記配管本体に形成され前記不活性ガス封入溝に連通する不活性ガス流入口と、を備え、前記不活性ガス封入溝に不活性ガスを供給することにより、装置停止時のヒータのオフ時、あるいは、ヒータ温度低温時にポリマー配管接続面に隙間が生じても、ポリマー配管内への酸素の進入を防止し、樹脂劣化防止の効果を得ることができる。
さらに、前記不活性ガス流入口は、前記フランジ部に形成されていることにより、配管接続面への不活性ガスによるガスシールが容易となる。
また、前記配管本体内の不活性ガス中における酸素濃度が1%未満になるように調整されていることにより、ポリマー配管内の樹脂の劣化を防止することができる。
尚、従来例と同一又は同等部分については、同一符号を用いて説明する。
図1において、符号1で示されるものは、押出機1Aの加熱溶解シリンダであり、この加熱溶解シリンダ1の上流側には樹脂材料Pを供給するためのホッパー2が形成されている。
前記シリンダフランジ部1Bの下流側には、互いに直列接続された四個のポリマー配管10,11,11A及び11BとTダイ20が配設されている。尚、各ポリマー配管10,11,11A及び11Bによって連続したL字状のポリマー配管体12を構成している。
従って、前述の各配管本体21の各一方のフランジ部10a,11a,11Aa及び11Baに形成された各不活性ガス流入口24は、図1に示されるように、不活性ガスボンベ25に配管25aを介して接続され、この不活性ガスボンベ25の不活性ガスGは、前述の各配管25a及び不活性ガス流入口24を介して各フランジ10a,11a,11Aa,11Baの各不活性ガス封入溝23に供給されるように構成されている。
尚、前記各不活性ガス流入口24については、図2に示されているように、前記各フランジ部10a,11a,11Aa,11Baをボルト14によって接続する場合に、各フランジ部10a,11a,11Aa,11Baに形成され前記ボルト14を貫通させるためのボルト孔33を避けた状態で配設されている。
まず、不活性ガスボンベ25内の不活性ガスGを各配管25aを介して各フランジ部10a,11a,11Aa及び11Baの各不活性ガス流入口24に供給すると、不活性ガスGは不活性ガス封入溝23内に充填され、各ポリマー配管10,11,11A,11Bの各フランジ部10a,11a,11Aa,11Ba間が外気に対してガス封止され気密状に保持されると共に、前記樹脂流路15内にも不活性ガスGが充填される。
また、再度フィルム・シート製造装置を加熱して溶融樹脂をTダイ20から吐出してフィルム・シート31を成形した場合でも、劣化樹脂がフィルム・シート31内に含まれることはなく、高い歩留まりを維持することができる。
従って、各フランジ部10a,11a,11Aa,11Ba間のボルト14による締結具合、不活性ガスGの圧力、及び、不活性ガス封入溝23の溝深さ等を種々調整し、前述の1%未満の酸素濃度を維持することができるようにしている。
1A 押出機
1B シリンダフランジ部
2 ホッパー
P 樹脂材料
3 スクリュ
10,11,11A,11B ポリマー配管
12 ポリマー配管体
10a,11a,11Aa,11Ba フランジ部
13,13a ヒータ
14 ボルト
15 樹脂流路
20 Tダイ
G 不活性ガス
21 配管本体
22 配管接続面
23 不活性ガス封入溝
24 不活性ガス流入口
25 不活性ガスボンベ
25a ガス配管
30 スリット
31 フィルム・シート
32 成形機(冷却ロール)
33 ボルト孔
33 ボルト孔
Claims (2)
- フィルム・シート製造装置に設けられ樹脂流路(15)を有する配管本体(21)と、前記配管本体(21)の端部に形成されたフランジ部(10a,11a,11Aa,11Ba)と、前記フランジ部(10a,11a,11Aa,11Ba)の端面に形成された配管接続面(22)と、よりなるポリマー配管において、
前記配管接続面(22)に形成され前記樹脂流路(15)の外周側に輪状として設けられた不活性ガス封入溝(23)と、前記配管本体(21)のフランジ部(10a,11a,11Aa,11Ba)に形成され前記フランジ部(10a,11a,11Aa,11Ba)内を経て前記不活性ガス封入溝(23)に連通すると共に、不活性ガスボンベ(25)にガス配管(25a)を介して接続された不活性ガス流入口(24)と、を備え、前記不活性ガス封入溝(23)に不活性ガス(G)を供給することにより、前記各フランジ部(10a,11a,11Aa,11Ba)間が不活性ガス(G)によってガスシール状態となり、前記配管本体(21)内の不活性ガス中における酸素濃度が1%未満になるように調整されていると共に、前記フィルム・シート製造装置停止時に前記各配管接続面(22)間に発生する隙間は前記不活性ガス(G)によってガスシールされる構成としたことを特徴とするフィルム・シート製造装置用の樹脂劣化防止ポリマー配管。 - フィルム・シート製造装置に設けられ樹脂流路(15)を有する配管本体(21)と、前記配管本体(21)の端部に形成されたフランジ部(10a,11a,11Aa,11Ba)と、前記フランジ部(10a,11a,11Aa,11Ba)の端面に形成された配管接続面(22)と、よりなるポリマー配管を用い、
前記配管接続面(22)に形成され前記樹脂流路(15)の外周側に輪状として設けられた不活性ガス封入溝(23)と、前記配管本体(21)のフランジ部(10a,11a,11Aa,11Ba)に形成され前記フランジ部(10a,11a,11Aa,11Ba)内を経て前記不活性ガス封入溝(23)に連通すると共に、不活性ガスボンベ(25)にガス配管(25a)を介して接続された不活性ガス流入口(24)と、を備え、前記不活性ガス封入溝(23)に不活性ガス(G)を供給することにより、前記各フランジ部(10a,11a,11Aa,11Ba)間が不活性ガス(G)によってガスシール状態となり、前記配管本体(21)内の不活性ガス中における酸素濃度が1%未満になるように調整されていると共に、前記フィルム・シート製造装置停止時に前記各配管接続面(22)間に発生する隙間は前記不活性ガス(G)によってガスシールされることを特徴とするフィルム・シート製造装置用ポリマー配管の樹脂劣化防止方法。
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