JP5614453B2 - 転送制御装置、通信システムおよび転送制御方法 - Google Patents

転送制御装置、通信システムおよび転送制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、転送制御装置、通信システムおよび転送制御方法に関する。
移動通信事業者は、モバイル通信サービスを提供するため、基地局やゲートウェイ装置などの通信装置をネットワークで接続して通信システムを構築する。このような、モバイルキャリアが構築するシステムの接続に用いられるネットワークはモバイルバックホールと呼ばれている。モバイルバックホールの回線には、たとえば、固定通信事業者が提供する専用線サービスなどの有線回線が用いられる。
また、回線切断や送受信装置の故障などの障害発生時に通信切断を回避するため、モバイルバックホールの回線には、たとえばリング型のネットワークなどの冗長なネットワークが用いられる。リング型のネットワークのプロテクション方式としては、UPSR(Unidirectional Path Switched Ring)やBLSR(Bidirectional Line Switched Ring)などがある。
ところで、固定通信事業者が提供する専用線サービスの使用料は高額である。また、光ファイバなどの有線回線の敷設が進んでいない国や地域では固定通信事業者の専用線サービスを利用できない場合もある。このため、モバイルバックホールの回線を、マイクロ波やミリ波などを用いる無線通信装置によって無線で構築することが検討されている。
無線を用いたバックホール回線では、マイクロ波やミリ波の周波数がたとえば数[GHz]〜数十[GHz]と高いため、天候などの影響によって無線品質が劣化することがある。無線で構築されるネットワークにおいては、無線品質が劣化すると、使用する変調方式を低速でロバストなものに変更するなどの処理が行われる。このため、無線で構築されるネットワークにおいては、天候などの環境によって帯域が動的に変動することがある。
また、無線で構築されるネットワークにおいては、ある無線通信装置の周辺の天候が悪化したりすると、無線通信装置の各無線接続の帯域が同時に減少することもある。このように、無線で構築されるネットワークにおいては、有線で構築されるネットワークとは異なる特有の障害が発生する。なお、無線で構築されるネットワークについては、たとえば下記特許文献1,2などに開示されている。
特表2008−520169号公報 特表2008−535398号公報
しかしながら、上述した従来のプロテクション方式では、無線で構築されるネットワークにおいて発生する無線品質や帯域の変動などによるスループットの低下を十分に回避または緩和することができない。このため、無線で構築されるネットワークの信頼性を向上させることができないという問題がある。
開示の転送制御装置、通信システムおよび転送制御方法は、上述した問題点を解消するものであり、ネットワークの信頼性を向上させることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、開示技術は、複数の無線通信装置の相互の各無線接続によるネットワークにおいて、前記各無線接続の帯域を取得し、前記ネットワークによって転送されるトラフィックの量を取得し、取得された帯域と、取得されたトラフィックの量と、に基づいて前記トラフィックの転送経路を制御する。
開示の転送制御装置、通信システムおよび転送制御方法によれば、ネットワークの信頼性を向上させることができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる通信システムを示す図である。 実施の形態1にかかる転送制御装置を示す図である。 ネットワークの具体例を示す図である。 無線接続の送信側の基地局の処理の一例を示すフローチャートである。 無線接続の受信側の基地局の処理の一例を示すフローチャートである。 転送制御装置の処理の一例を示すフローチャートである。 転送経路の選択処理を示すフローチャートである。 図2に示したネットワークの各無線接続の帯域の一例を示す図である。 図2に示したネットワークの各基地局のトラフィックの量の一例を示す図である。 図2に示したネットワークの各トラフィックの転送経路の一例を示す図(その1)である。 図2に示したネットワークの各トラフィックの転送経路の一例を示す図(その2)である。 図9および図10に示した転送経路による各無線接続の転送の可否を示す図である。 ネットワークの状態変化1を示す図である。 図12に示したネットワークの各無線接続における転送の可否の一例を示す図である。 図12に示したネットワークの各トラフィックの転送経路の一例を示す図(その1)である。 図12に示したネットワークの各トラフィックの転送経路の一例を示す図(その2)である。 図14および図15に示した転送経路による各無線接続の転送の可否を示す図である。 ネットワークの状態変化2を示す図である。 図17に示したネットワークの各無線接続における転送の可否の一例を示す図である。 図17に示したネットワークの各トラフィックの転送経路の一例を示す図(その1)である。 図17に示したネットワークの各トラフィックの転送経路の一例を示す図(その2)である。 図19および図20に示した転送経路による各無線接続の転送の可否を示す図である。 実施の形態2にかかる転送制御装置の処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる転送経路の選択処理を示すフローチャートである。 ネットワークの状態変化3にかかる各無線接続における転送の可否の一例を示す図である。 送信電力の変更の一例を示す図(その1)である。 送信電力の変更の一例を示す図(その2)である。 送信電力の変更により変化した各トラフィックの量の一例を示す図である。 図27に示した各トラフィックの量による各無線接続の転送の可否を示す図である。 基地局の送信電力の決定処理の例1を示すフローチャートである。 基地局の送信電力の決定処理の例2を示すフローチャートである。 基地局の送信電力の決定処理の例3を示すフローチャートである。 基地局の送信電力の決定処理の例4を示すフローチャートである。 無線通信装置および転送制御装置の構成例1を示す図である。 無線通信装置および転送制御装置の構成例2を示す図である。 無線通信装置および転送制御装置の構成例3を示す図である。 無線通信装置および転送制御装置の構成例4を示す図である。 無線通信装置および転送制御装置の構成例5を示す図である。 転送経路の選択処理の例1を示すフローチャートである。 転送経路の選択処理の例2を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、開示技術の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
<通信システム>
図1−1は、実施の形態1にかかる通信システムを示す図である。図1−1に示すように、実施の形態1にかかる通信システムは、ネットワーク100および転送制御装置110を含んでいる。ネットワーク100は、無線通信装置101〜103が相互に形成する各無線接続(無線リンク)によって構築される冗長なネットワークである。無線通信装置101〜103の各トラフィックはネットワーク100によって転送される。
たとえば、無線通信装置101は、無線通信装置102および無線通信装置103との間で無線接続を形成する。無線通信装置102は、無線通信装置103との間で無線接続を形成する。たとえば、無線通信装置101を送信元とし、無線通信装置103を宛先とするトラフィックの転送経路として、無線通信装置102を経由する転送経路と経由しない転送経路の2つの転送経路(冗長な転送経路)が構築される。
ただし、トラフィックの冗長な転送経路は、異なる無線通信装置を経由する複数の転送経路に限らない。たとえば、トラフィックの冗長な転送経路は、同じ無線通信装置を経由する複数の転送経路であって、周波数や時間などによって分割多重された複数の転送経路を構築してもよい。たとえば、ネットワーク100において、無線通信装置101〜103がリニアに無線接続され、各無線接続が分割多重されていてもよい。
転送制御装置110は、ネットワーク100のトラフィックの転送経路を制御する。たとえば、転送制御装置110は、無線通信装置101から無線通信装置103へのトラフィックの転送経路を、無線通信装置102を経由する転送経路と経由しない転送経路の中から選択する。そして、転送制御装置110は、選択した転送経路によってトラフィックが転送されるように無線通信装置101〜103の少なくともいずれかを制御する。
ネットワーク100におけるトラフィックの始点を送信元と称する。また、ネットワーク100におけるトラフィックの終点を宛先と称する。たとえば、無線通信装置101から無線通信装置103へのトラフィックは、送信元が無線通信装置101であり、宛先が無線通信装置103である。
転送制御装置110は、無線通信装置101〜103とは別に設けられてもよいし、無線通信装置101〜103のいずれかに設けられてもよい。なお、ここではネットワーク100に3つの無線通信装置(無線通信装置101〜103)が含まれる構成について説明したが、ネットワーク100に4つ以上の無線通信装置が含まれる構成としてもよい。
また、ここでは無線通信装置101を送信元とし、無線通信装置103を宛先とするトラフィックについて説明したが、送信元および宛先の少なくとも一方が異なる複数のトラフィックをネットワーク100によって転送してもよい。この場合は、転送制御装置110は、複数のトラフィックの各転送経路を制御する。
図1−2は、実施の形態1にかかる転送制御装置を示す図である。図1−1に示した転送制御装置110は、たとえば図1−2に示すように、帯域取得部111と、転送量取得部112と、制御部113と、を備えている。
帯域取得部111は、無線通信装置101〜103による各無線接続の帯域を取得する。帯域取得部111は、取得した各無線接続の帯域を制御部113へ出力する。たとえば、無線通信装置101〜103は、各無線接続の帯域を計測して転送制御装置110へ通知する。無線接続の帯域の通知は、たとえば、無線接続の帯域を示す帯域情報をネットワーク100を用いて伝送することで行う。帯域取得部111は、無線通信装置101〜103から通知された各無線接続の帯域を取得する。
転送量取得部112は、ネットワーク100によって転送されるトラフィックの量を取得する。転送量取得部112は、取得したトラフィックの量を制御部113へ出力する。たとえば、無線通信装置101〜103のそれぞれは、自装置がネットワーク100によって転送するトラフィックの量を計測して転送制御装置110へ通知する。転送量取得部112は、無線通信装置101〜103から通知された各トラフィックの量を取得する。トラフィックの量の通知は、たとえば、トラフィックの量を示すトラフィック情報をネットワーク100によって伝送することで行う。
または、無線通信装置101〜103の中に、ネットワーク100によって転送される各トラフィックが経由する所定通信装置がある場合は、所定通信装置を経由する各トラフィックの量を所定通信装置が計測してもよい。この場合は、所定通信装置が計測結果を転送制御装置110へ通知する。これにより、各トラフィックを効率よく取得することができる。また、転送制御装置110は所定通信装置に設けられてもよい。これにより、たとえばネットワーク100を用いてトラフィックの量を転送制御装置110に通知しなくてもよいため、各トラフィックをさらに効率よく取得することができる。
制御部113は、帯域取得部111から出力された各無線接続の帯域と、転送量取得部112から出力されたトラフィックの量と、に基づいてトラフィックの転送経路を制御する。たとえば、制御部113は、トラフィックの転送経路の各候補について、各無線接続におけるトラフィックの転送量を算出する。そして、制御部113は、トラフィックの転送経路を、各無線接続の帯域および各無線接続のトラフィックの転送量が所定の条件を満たす転送経路となるように制御する。
具体的には、制御部113は、決定したトラフィックの転送経路を無線通信装置101〜103へ通知することでトラフィックの転送経路を制御する。無線通信装置101〜103は、転送制御装置110からトラフィックの転送経路が通知されると、該当するトラフィックを受信した場合の転送先などを設定する。
所定の条件は、たとえば、各無線接続において、トラフィックの転送量が帯域以下になることである。これにより、すべてのトラフィックを転送することができる。ただし、所定の条件はこれに限らず、種々の条件とすることができる。たとえば、所定の条件は、各無線接続のうちの、トラフィックの転送量が帯域以下になる無線接続が一定の割合以上となることなどであってもよい。また、所定の条件は、各無線接続において、トラフィックの転送量に対する帯域の不足分が一定値以下となることなどであってもよい。また、所定の条件は、各無線接続におけるトラフィックの転送量に対する帯域の不足分の合計が最小となることなどであってもよい。
<ネットワークの具体例>
図2は、ネットワークの具体例を示す図である。図2に示すネットワーク200は、モバイルバックホールのネットワークである。ネットワーク200は、基地局211〜214を含んでいる。ネットワーク200は、図1−1に示したネットワーク100の具体例である。基地局211〜214は、図1−1に示した複数の無線通信装置の具体例である。基地局211は、コアネットワーク201に接続されている。図1−1に示した転送制御装置110は、基地局211に設けられているとする。
セル221〜224は、それぞれ基地局211〜214のセルである。基地局211〜214は、それぞれセル221〜224に位置して自局に接続した各移動局のDL(Down Link:ダウンリンク)トラフィックおよびUL(Up Link:アップリンク)トラフィックをコアネットワーク201との間で送受信する。
基地局211はコアネットワーク201に接続されているため、基地局211は、自セルの各トラフィックをコアネットワーク201との間で直接送受信する。基地局212〜214のそれぞれは、自セルの各トラフィックを、ネットワーク200によって転送することによってコアネットワーク201との間で送受信する。
基地局211〜214は、リングトポロジで相互に無線接続されている。具体的には、基地局211は、基地局212および基地局214との間で無線接続を形成する。基地局212は、基地局211および基地局213との間で無線接続を形成する。基地局213は、基地局212および基地局214との間で無線接続を形成する。基地局214は、基地局213および基地局211との間で無線接続を形成する。
無線接続L12は、基地局211と基地局212との間の無線接続である。無線接続L23は、基地局212と基地局213との間の無線接続である。無線接続L34は、基地局213と基地局214との間の無線接続である。無線接続L41は、基地局214と基地局211との間の無線接続である。
基地局211〜214は、無線接続L12,L23,L34,L41の各無線品質を測定する。そして、基地局211〜214は、計測した各無線品質に基づいて、無線接続L12,L23,L34,L41の各変調方式を切り替える。基地局211〜214は、たとえば、無線品質と変調方式とを対応付ける対応情報を記憶している。そして、基地局211〜214は、計測した無線品質に対応する変調方式を対応情報から選択し、選択した変調方式への切り替えを行う。
変調方式は、たとえば、256QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、128QAM、16QAM、64QAM、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying:差動四位相偏移変調)などに切り替え可能であるとする。ただし、変調方式はこれらに限らず、各種の変調方式を用いることができる。
また、基地局211に設けられた転送制御装置110は、ネットワーク200によって転送される各トラフィックの量を取得する。ネットワーク200によって転送される各トラフィックには、たとえばネットワーク200によって転送される基地局212〜214のDLトラフィックおよびULトラフィックが含まれる。DLトラフィックおよびULトラフィックのそれぞれには、たとえば基地局212〜214が自局に接続した移動局との間で送受信するユーザデータや制御メッセージなどが含まれる。
転送制御装置110は、たとえば基地局211を経由する各トラフィックをモニタすることで各トラフィックの量を取得する。各トラフィックはコアネットワーク201に接続された基地局211を経由するため、基地局211を経由する各トラフィックをモニタすることで各トラフィックの量を効率よく取得することができる。
また、ネットワーク200とコアネットワーク201の間のゲートウェイ装置によって各トラフィックをモニタし、ゲートウェイ装置がモニタ結果を転送制御装置110へ通知してもよい。また、各トラフィックのモニタは、基地局211〜214が自局のトラフィックをそれぞれモニタすることによって行ってもよい。この場合は、基地局212〜214はモニタ結果を転送制御装置110へ通知する。
<基地局の処理>
また、基地局211〜214は、無線接続L12,L23,L34,L41の帯域をそれぞれ測定して基地局211の転送制御装置110へ通知する。たとえば、計測対象の無線接続を形成する各基地局のうちの一方の基地局を送信側とし、他方の基地局を受信側とする。そして、送信側の基地局が図3に示す処理を行うとともに、受信側の基地局が図4に示す処理を行うことで、計測対象の無線接続の無線品質を測定することができる。
図3は、無線接続の送信側の基地局の処理の一例を示すフローチャートである。計測対象の無線接続の送信側の基地局は、たとえば図3に示す各ステップを繰り返し行う。まず、送信側の基地局は、受信側の基地局へ無線信号を送信する(ステップS301)。つぎに、送信側の基地局は、ステップS301によって送信された無線信号に基づく無線品質を受信側の基地局から取得する(ステップS302)。
つぎに、送信側の基地局は、ステップS302によって取得された無線品質に基づいて、計測対象の無線接続の帯域を算出する(ステップS303)。たとえば、送信側の基地局は、無線品質に基づいて計測対象の無線接続の変調方式を選択する。そして、送信側の基地局は、選択した変調方式と1秒当たりのシンボル数に基づいて、計測対象の無線接続の帯域[bps]を算出する。
具体的には、計測対象の無線接続の帯域は、選択した変調方式の1シンボル当たりのbit数×1秒当たりのシンボル数によって算出することができる。選択した変調方式の1シンボル当たりのbit数は、たとえばQPSKの場合は2[bit]、16QAMの場合は4[bit]である。1秒当たりのシンボル数は、たとえば1フレームで100シンボル、1000フレーム/秒とすると、100000シンボル/秒となる。
また、送信側の基地局は、選択した変調方式を受信側の基地局へ通知し、変調方式の切り替えを行う。つぎに、送信側の基地局は、ステップS303によって算出された計測対象の無線接続の帯域を基地局211の転送制御装置110へ通知し(ステップS304)、一連の処理を終了する。
図4は、無線接続の受信側の基地局の処理の一例を示すフローチャートである。計測対象の無線接続の受信側の基地局は、たとえば図4に示す各ステップを繰り返し行う。まず、受信側の基地局は、送信側の基地局からの無線信号を受信する(ステップS401)。つぎに、受信側の基地局は、ステップS401によって受信された無線信号に基づいて、計測対象の無線接続の無線品質(たとえばSINR)を計測する(ステップS402)。つぎに、受信側の基地局は、ステップS402によって計測された無線品質を送信側の基地局へ通知し(ステップS403)、一連の処理を終了する。
図3および図4に示した各ステップを無線接続ごとに行うことにより、基地局211の転送制御装置110は、各無線接続の帯域を取得することができる。たとえば、無線接続L12については、たとえば基地局211が図3に示した処理を行い、基地局212が図4に示した処理を行う。無線接続L23については、たとえば基地局212が図3に示した処理を行い、基地局213が図4に示した処理を行う。
無線接続L34については、たとえば基地局213が図3に示した処理を行い、基地局214が図4に示した処理を行う。無線接続L41については、たとえば基地局214が図3に示した処理を行い、基地局211が図4に示した処理を行う。これにより、基地局211は、無線接続L12,L23,L34,L41の各帯域を取得することができる。
<転送制御装置の処理>
図5は、転送制御装置の処理の一例を示すフローチャートである。転送制御装置110は、たとえば図5に示す各ステップを繰り返し行う。なお、各トラフィックの初期状態の転送経路はあらかじめ設定されているとする。まず、転送制御装置110は、ネットワーク200の各無線接続の帯域を取得する(ステップS501)。たとえば、転送制御装置110は、図3,図4に示した処理によって各基地局から通知される帯域を取得する。
つぎに、転送制御装置110は、ネットワーク200によって転送される各トラフィックの量を取得する(ステップS502)。たとえば、転送制御装置110は、転送制御装置110を経由する各トラフィックをモニタすることで各トラフィックの量を取得する。つぎに、転送制御装置110は、ステップS501およびステップS502によって取得された各無線接続の帯域および各トラフィックの量に基づいて、各トラフィックの転送経路を選択する(ステップS503)。
つぎに、転送制御装置110は、ステップS503によって選択された転送経路を基地局211〜214へ通知し(ステップS504)、一連の処理を終了する。図5に示す各ステップをたとえば周期的に行うことで、各無線接続の帯域やトラフィック量が変動しても適切な転送経路を選択することができる。
ステップS504において、転送制御装置110は、各トラフィックを対象として、少なくとも対象のトラフィックの転送経路に含まれる基地局に対して転送経路を通知すればよい。また、ステップS504において、転送制御装置110は、基地局212〜214に対しては基地局211を介してそれぞれ制御信号を送信することで転送経路を通知する。基地局211〜214は、ステップS504によって転送制御装置110から通知された転送経路に基づいて自局の転送設定を行う。
図6は、転送経路の選択処理を示すフローチャートである。図5に示したステップS503において、転送制御装置110は、たとえば図6に示す各ステップを行う。まず、転送制御装置110は、現在の各トラフィックの転送経路と、ステップS502によって取得された各トラフィックの量に基づいて、現在の各無線接続のトラフィックの転送量を算出する(ステップS601)。
つぎに、転送制御装置110は、図5のステップS501によって取得された各無線接続の帯域と、ステップS601によって算出された各無線接続のトラフィックの転送量と、に基づいて、帯域不足となる無線接続があるか否かを判断する(ステップS602)。帯域不足となる無線接続がない場合(ステップS602:No)は、現在の転送経路を選択し(ステップS603)、一連の処理を終了する。
ステップS602において、帯域不足となる無線接続がある場合(ステップS602:Yes)は、転送制御装置110は、新たな転送経路を選択し(ステップS604)、一連の処理を終了する。ステップS604においては、たとえば、ネットワーク200のトポロジ情報に基づいて各トラフィックの転送経路の組み合わせの候補を抽出し、抽出した候補の中から転送経路の組み合わせを選択する。トポロジ情報は、たとえば、ネットワーク200の各無線接続を示す情報である。転送経路の選択の具体的な処理については後述する(たとえば図38,図39参照)。
<転送経路の制御の具体例>
図7は、図2に示したネットワークの各無線接続の帯域の一例を示す図である。図7に示すテーブル700は、図2に示したネットワーク200の各無線接続について、区間および使用可能な帯域[Mbps]を示している。なお、BS1〜BS4は、それぞれ基地局211〜214を示している(以下同様)。テーブル700の各無線接続および区間は、ネットワーク200のトポロジ情報を示している。
転送制御装置110は、図5に示したステップS501によって取得した各無線接続の帯域に基づいてテーブル700を生成する。テーブル700に示すように、図2に示したネットワーク200においては、各無線接続において30[Mbps]の帯域を使用可能であるとする。
図8は、図2に示したネットワークの各基地局のトラフィックの量の一例を示す図である。図8に示すテーブル800は、図2に示したネットワーク200の基地局212〜214について、DLトラフィックの量[Mbps]およびULトラフィックの量[Mbps]を示している。転送制御装置110は、図5に示したステップS502によって取得した各トラフィックの量に基づいてテーブル800を生成する。
テーブル800に示すように、基地局212〜214のそれぞれにおいて、自局に接続した移動局が通信を行うことにより発生するDLトラフィックおよびULトラフィックは、それぞれ10[Mbps]および5[Mbps]であるとする。なお、基地局211の各トラフィックについては、コアネットワーク201との間で直接送受信され、ネットワーク200によって転送されないためここでは省略している。
図9および図10は、図2に示したネットワークの各トラフィックの転送経路の一例を示す図である。図9に示すテーブル900は、基地局212〜214の各トラフィックの転送経路を示している。転送制御装置110は、図5に示したステップS503によって選択した転送経路に基づいてテーブル900を生成する。図10は、テーブル900に基づく各トラフィックの転送を示している。DLトラフィックd2〜d4は、それぞれ基地局212〜214のDLトラフィックである。ULトラフィックu2〜u4は、それぞれ基地局212〜214のULトラフィックである。
たとえば、基地局212(BS2)のDLトラフィックd2は、基地局211,212の順に転送されるとする。この場合は、DLトラフィックd2の転送経路は無線接続L12となる。また、基地局212のULトラフィックu2は、基地局212,213,214,211の順に転送されるとする。この場合は、ULトラフィックu2の転送経路は無線接続L23,L34,L41となる。
また、基地局213(BS3)のDLトラフィックd3は、基地局211,212,213の順に転送されるとする。この場合は、DLトラフィックd3の転送経路は無線接続L12,L23となる。また、基地局213のULトラフィックu3は、基地局213,214,211の順に転送されるとする。この場合は、ULトラフィックu3の転送経路は無線接続L34,L41となる。
また、基地局214(BS4)のDLトラフィックd4は、基地局211,212,213,214の順に転送されるとする。この場合は、DLトラフィックd4の転送経路は無線接続L12,L23,L34となる。また、基地局214のULトラフィックu4は、基地局214,211の順に転送されるとする。この場合は、ULトラフィックu4の転送経路は無線接続L41となる。
図11は、図9および図10に示した転送経路による各無線接続の転送の可否を示す図である。図11に示すテーブル1100は、図9および図10に示した転送経路について、各無線接続の使用可能な帯域、トラフィックの転送量[Mbps]および転送の可否を示している。転送制御装置110は、図6に示したステップS601において算出した各無線接続のトラフィックの転送量に基づいてテーブル1100を生成する。
たとえば、無線接続L12は、DLトラフィックd2〜d4が転送されるため、トラフィックの転送量は10+10+10=30[Mbps]となる。無線接続L12の帯域は30[Mbps]であるため、無線接続L12は転送可能(○)となる。無線接続L23は、DLトラフィックd3,d4およびULトラフィックu2が転送されるため、トラフィックの転送量は10+10+5=25[Mbps]となる。無線接続L23の帯域は30[Mbps]であるため、無線接続L23は転送可能(○)となる。
無線接続L34は、DLトラフィックd4およびULトラフィックu2,u3が転送されるため、トラフィックの転送量は10+5+5=20[Mbps]となる。無線接続L34の帯域は30[Mbps]であるため、無線接続L34は転送可能(○)となる。無線接続L41は、ULトラフィックu2〜u4が転送されるため、トラフィックの転送量は5+5+5=15[Mbps]となる。無線接続L41の帯域は30[Mbps]であるため、無線接続L41は転送可能(○)となる。
したがって、図9および図10に示した各トラフィックの転送経路によれば、各無線接続においてトラフィックの転送量が帯域以下になり、すべてのトラフィックが転送可能となる。このように、転送制御装置110は、転送経路の候補の中から、各無線接続においてトラフィックの転送量が帯域以下になる転送経路を選択する。
また、転送制御装置110は、ULトラフィックおよびDLトラフィックの各量を取得する。そして、転送制御装置110は、ULトラフィックおよびDLトラフィックのそれぞれの転送経路を制御する。これにより、同一の基地局のULトラフィックおよびDLトラフィックを異なる経路によって転送することも可能になるため、各トラフィックの転送経路を柔軟に制御し、スループットを向上させることができる。
<ネットワークの状態変化1>
図12は、ネットワークの状態変化1を示す図である。図12において、図2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図12に示すように、基地局213と基地局214の間の無線接続L34の無線品質が劣化したとする(符号1201)。この場合は、基地局213および基地局214は、無線接続L34において使用する変調方式を現在より低速な変調方式に変更する。これにより、無線接続L34の使用可能な帯域が15[Mbps]に減少したとする。
図13は、図12に示したネットワークの各無線接続における転送の可否の一例を示す図である。図13に示すテーブル1300は、図12に示したネットワーク200の各無線接続について、使用可能な帯域、トラフィックの転送量[Mbps]および転送の可否を示している。転送制御装置110は、図6に示したステップS601において算出した各無線接続のトラフィックの転送量に基づいてテーブル1300を生成する。
無線接続L34の使用可能な帯域が15[Mbps]に減少したことにより、無線接続L34のトラフィックの転送量(20[Mbps])が帯域より大きくなる。このため、無線接続L34は転送不可(×)となる。このため、転送制御装置110は、図6に示したステップS604によって各トラフィックの新たな転送経路を選択する。
図14および図15は、図12に示したネットワークの各トラフィックの転送経路の一例を示す図である。図14に示すテーブル1400は、図12に示したネットワーク200における基地局212〜214の各トラフィックの転送経路を示している。ネットワーク200が図12に示した状態となり、無線接続L34が転送不可となると(図13参照)、転送制御装置110は、新たな転送経路を選択してテーブル1400を生成する。図15は、テーブル1400に基づく各トラフィックの転送を示している。図15において、図10に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
基地局212(BS2)のDLトラフィックd2は、基地局211,212の順に転送されるとする。この場合は、DLトラフィックd2の転送経路は無線接続L12となる。また、基地局212のULトラフィックu2は、基地局212,211の順に転送されるとする。この場合は、ULトラフィックu2の転送経路は無線接続L12となる。
また、基地局213(BS3)のDLトラフィックd3は、基地局211,212,213の順に転送されるとする。この場合は、DLトラフィックd3の転送経路は無線接続L12,L23となる。また、基地局213のULトラフィックu3は、基地局213,212,211の順に転送されるとする。この場合は、ULトラフィックu3の転送経路は無線接続L23,L12となる。
また、基地局214(BS4)のDLトラフィックd4は、基地局211,214の順に転送されるとする。この場合は、DLトラフィックd4の転送経路は無線接続L41となる。また、基地局214のULトラフィックu4は、基地局214,211の順に転送されるとする。この場合は、ULトラフィックu4の転送経路は無線接続L41となる。
この例では、転送制御装置110は、帯域不足となった無線接続L34を使用しないように、基地局211を起点に、基地局211,212,213のルートと、基地局211,214の2つのルートに分けたツリー型のルートを選択した。
なお、図14および図15に示した転送経路においては、無線接続L12,L23,L41で双方向の無線通信を行う。双方向の無線通信は、たとえばTDM(Time Division Multiplexing:時分割多重)によりDLとULの時間比率を変えることによって行うことができる。または、双方向の無線通信は、FDM(Frequency Division Multiplexing:周波数分割多重)によってDLとULのそれぞれに使用する周波数幅を変えることで行うことができる。
図16は、図14および図15に示した転送経路による各無線接続の転送の可否を示す図である。図16に示すテーブル1600は、図14および図15に示した転送経路について、各無線接続の使用可能な帯域、トラフィックの転送量[Mbps]および転送の可否を示している。転送制御装置110は、図6に示したステップS601において算出した各無線接続のトラフィックの転送量に基づいてテーブル1600を生成する。
無線接続L12は、DLトラフィックd2,d3およびULトラフィックu2,u3が転送されるため、トラフィックの転送量は10+10+5+5=30[Mbps]となる。無線接続L12の帯域は30[Mbps]であるため、無線接続L12は転送可能(○)となる。無線接続L23は、DLトラフィックd3およびULトラフィックu3が転送されるため、トラフィックの転送量は10+5=15[Mbps]となる。無線接続L23の帯域は30[Mbps]であるため、無線接続L23は転送可能(○)となる。
無線接続L34は、トラフィックが転送されないため、トラフィックの転送量は0[Mbps]となる。このため、無線接続L34は転送可能(○)とする。無線接続L41は、DLトラフィックd4およびULトラフィックu4が転送されるため、トラフィックの転送量は10+5=15[Mbps]となる。無線接続L41の帯域は30[Mbps]であるため、無線接続L41は転送可能(○)となる。
したがって、図14および図15に示した各トラフィックの転送経路によれば、各無線接続においてトラフィックの転送量が帯域以下になり、すべてのトラフィックが転送可能となる。このように、転送制御装置110は、転送経路の候補の中から、各無線接続においてトラフィックの転送量が帯域以下になる転送経路を選択する。
<ネットワークの状態変化2>
図17は、ネットワークの状態変化2を示す図である。図17において、図12に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図17に示すように、基地局213と基地局214の間の無線接続L34の無線品質がさらに劣化したとする(符号1701)。また、基地局212と基地局213の間の無線接続L23の無線品質も劣化したとする(符号1702)。
この場合は、基地局213および基地局214は、無線接続L34において使用する変調方式を現在より低速な変調方式に変更する。これにより、無線接続L34の使用可能な帯域が5[Mbps]に減少したとする。また、基地局212および基地局213は、無線接続L23において使用する変調方式を現在より低速な変調方式に変更する。これにより、無線接続L23の使用可能な帯域が10[Mbps]に減少したとする。
図18は、図17に示したネットワークの各無線接続における転送の可否の一例を示す図である。図18に示すテーブル1800は、図17に示したネットワーク200の各無線接続について、使用可能な帯域、トラフィックの転送量[Mbps]および転送の可否を示している。転送制御装置110は、図6に示したステップS601において算出した各無線接続のトラフィックの転送量に基づいてテーブル1800を生成する。
無線接続L23の使用可能な帯域が10[Mbps]に減少したことにより、無線接続L23のトラフィックの転送量(15[Mbps])が使用可能な帯域より大きくなる。このため、無線接続L23においてDLトラフィックd3およびULトラフィックu3は転送不可(×)となる。このため、転送制御装置110は、図6に示したステップS604によって各トラフィックの新たな転送経路を選択する。
図19および図20は、図17に示したネットワークの各トラフィックの転送経路の一例を示す図である。図19に示すテーブル1900は、図17に示したネットワーク200における基地局212〜214の各トラフィックの転送経路を示している。ネットワーク200が図17に示した状態となり、無線接続L23が転送不可となると(図18参照)、転送制御装置110は、新たな転送経路を選択してテーブル1900を生成する。図20は、テーブル1900に基づく各トラフィックの転送を示している。図20において、図10に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
基地局213(BS3)のULトラフィックu3は、基地局213,214,211の順に転送されるとする。この場合は、ULトラフィックu3の転送経路は無線接続L34,41となる。ULトラフィックu3の他の各トラフィックの転送経路は、図14および図15に示した転送経路と同様である。
図21は、図19および図20に示した転送経路による各無線接続の転送の可否を示す図である。図21に示すテーブル2100は、図19および図20に示した転送経路について、各無線接続の使用可能な帯域、トラフィックの転送量[Mbps]および転送の可否を示している。転送制御装置110は、図6に示したステップS601において算出した各無線接続のトラフィックの転送量に基づいてテーブル2100を生成する。
無線接続L12は、DLトラフィックd2,d3およびULトラフィックu2が転送されるため、トラフィックの転送量は10+10+5=25[Mbps]となる。無線接続L12の帯域は30[Mbps]であるため、無線接続L12は転送可能(○)となる。無線接続L23は、DLトラフィックd3が転送されるため、トラフィックの転送量は10[Mbps]となる。無線接続L23の帯域は10[Mbps]であるため、無線接続L23は転送可能(○)となる。
無線接続L34は、ULトラフィックu3が転送されるため、トラフィックの転送量は5[Mbps]となる。無線接続L34の帯域は5[Mbps]であるため、無線接続L34は転送可能(○)となる。無線接続L41は、DLトラフィックd4およびULトラフィックu3,u4が転送されるため、トラフィックの転送量は10+5+5=20[Mbps]となる。無線接続L41の帯域は30[Mbps]であるため、無線接続L41は転送可能(○)となる。
したがって、図19および図20に示した各トラフィックの転送経路によれば、各無線接続においてトラフィックの転送量が帯域以下になり、すべてのトラフィックが転送可能となる。このように、転送制御装置110は、転送経路の候補の中から、各無線接続においてトラフィックの転送量が帯域以下になる転送経路を選択する。
このように、実施の形態1にかかる転送制御装置110は、複数の無線通信装置の相互の各無線接続の帯域およびトラフィックの量に基づいてトラフィックの転送経路を制御する。これにより、各無線接続の帯域が環境の変化などによって変動してもトラフィックのスループットの劣化を抑制し、ネットワークの信頼性を向上させることができる。
たとえば、転送制御装置110をネットワーク200に適用することで、基地局212〜214が移動局との間で送受信する各トラフィックのスループットの劣化を抑制し、ネットワークの信頼性を向上させることができる。
(実施の形態2)
<通信システム>
実施の形態2にかかる通信システムは、図1−1に示した通信システムと同様である。ただし、無線通信装置101〜103のそれぞれは、移動局との間で送受信する各トラフィックをネットワーク100によって転送する基地局であるとする。
実施の形態2にかかる転送制御装置110の制御部113は、各無線接続の帯域およびトラフィックの量に基づいて、無線通信装置101〜103の少なくともいずれかの移動局への送信電力を制御する。具体的には、制御部113は、各無線接続の帯域および各無線接続のトラフィックの転送量が所定の条件を満たす転送経路が存在しなかった場合に無線通信装置101〜103の少なくともいずれかの送信電力を制御する。
具体的には、制御部113は、各無線接続の帯域およびトラフィックの量に基づいて決定した基地局の送信電力を、該当する基地局へ通知することで基地局の送信電力を制御する。無線通信装置101〜103は、転送制御装置110から送信電力が通知されると、自局から移動局への送信電力を設定する。
たとえば、制御部113は、無線通信装置101〜103の中から、移動局との間で送信または受信するトラフィックが所定の条件に基づいてネットワーク100により転送できない帯域不足基地局を特定し、特定した帯域不足基地局の送信電力を減少させる。所定の条件は、上述した転送経路の選択の所定の条件と同様であり、たとえば各無線接続においてトラフィックの転送量が帯域以下になることである。これにより、帯域不足基地局に接続する移動局を他の基地局へハンドオーバさせ、帯域不足基地局のトラフィックの量を低減することができる。
また、制御部113は、無線通信装置101〜103の中から、帯域不足基地局と、帯域不足基地局に隣接する隣接基地局と、を特定する。帯域不足基地局に隣接する隣接基地局は、たとえば帯域不足基地局との間で移動局がハンドオーバする基地局である。そして、制御部113は、隣接基地局の送信電力に対する帯域不足基地局の送信電力の比率を低くする。これにより、帯域不足基地局に接続する移動局を隣接基地局へハンドオーバさせ、帯域不足基地局のトラフィックの量を低減することができる。
隣接基地局の送信電力に対する帯域不足基地局の送信電力の比率を低くするために、制御部113は、たとえば、帯域不足基地局の送信電力を減少させる。または、制御部113は、隣接基地局の送信電力を増加させる。または、制御部113は、帯域不足基地局の送信電力を減少させるとともに、隣接基地局の送信電力を増加させる。
このように、無線通信装置101〜103の少なくともいずれかの移動局への送信電力を制御することで、移動局のハンドオーバを発生させ、一部のトラフィックの転送経路(送信元または宛先)を制御することができる。
<ネットワークの具体例および基地局の処理>
実施の形態2にかかるネットワーク100の具体例については、たとえば図2に示したネットワーク200と同様である。実施の形態2にかかる基地局211〜214の処理については、たとえば図3および図4に示した処理と同様である。
<転送制御装置の処理>
図22は、実施の形態2にかかる転送制御装置の処理の一例を示すフローチャートである。転送制御装置110は、たとえば図22に示す各ステップを繰り返し行う。図22に示すステップS2201,S2202は、図5に示したステップS501,S502と同様であるため説明を省略する。ステップS2202のつぎに、転送制御装置110は、各トラフィックの転送経路の選択または基地局211〜214の移動局への各送信電力の決定を行う(ステップS2203)。各トラフィックの転送経路の選択については、図5に示したステップS503と同様である。
つぎに、転送制御装置110は、ステップS2203によって選択された転送経路または決定された送信電力を基地局212〜214へ通知し(ステップS2204)、一連の処理を終了する。転送制御装置110は、ステップS2203において各トラフィックの転送経路を選択した場合は、ステップS2204において転送経路を通知する。また、転送制御装置110は、ステップS2203において各基地局の送信電力を決定した場合は、ステップS2204において送信電力を通知する。
ステップS2204において送信電力が通知された場合は、基地局212〜214は、自局の移動局への送信電力を、転送制御装置110から通知された送信電力に変化させる。これにより、基地局212〜214のガバレッジ(セル221〜224)を変化させ、基地局212〜214に接続する移動局の一部を他の基地局にハンドオーバさせることができる。これにより、基地局212〜214に接続する移動局の数を変化させ、基地局212〜214の各トラフィックを変化させることができる。
図23は、実施の形態2にかかる転送経路の選択処理を示すフローチャートである。図22に示したステップS2203において、転送制御装置110は、たとえば図23に示す各ステップを行う。図23に示すステップS2301〜S2303は、図6に示したステップS601〜S603と同様であるため説明を省略する。ステップS2302において、帯域不足となる無線接続がある場合は、転送制御装置110は、所定の条件を満たす他の転送経路の候補があるか否かを判断する(ステップS2304)。所定の条件は、たとえば、各無線接続においてトラフィックの転送量が帯域以下になることである。
ステップS2304において、他の転送経路の候補がある場合(ステップS2304:Yes)は、新たな転送経路を選択し(ステップS2305)、一連の処理を終了する。他の転送経路の候補がない場合(ステップS2304:No)は、基地局211〜214の移動局への送信電力を決定し(ステップS2306)、一連の処理を終了する。
これにより、所定の条件を満たす転送経路の候補が存在しない場合に、基地局212〜214のガバレッジを変化させ、基地局212〜214の各トラフィックの量を変化させることができる。このため、所定の条件を満たす転送経路の候補が存在するようにすることが可能になる。送信電力の決定処理の具体例については後述する(たとえば図29〜図32参照)。
なお、図22に示したステップS2203においては、転送経路の決定を行わずに送信電力の決定を行うようにしてもよい。この場合は、図23に示したステップS2304,S2305を省き、ステップS2302において、帯域不足となる無線接続がある場合はステップS2306へ移行する。
<ネットワークの状態変化3>
ネットワークの状態変化3として、ネットワーク200の状態が図17に示した状態から変化し、基地局212と基地局213の間の無線接続L23の無線品質がさらに劣化したとする。この場合は、基地局212および基地局213は、無線接続L23において使用する変調方式を現在より低速な変調方式に変更する。これにより、無線接続L23の使用可能な帯域が5[Mbps]に減少したとする。
図24は、ネットワークの状態変化3にかかる各無線接続における転送の可否の一例を示す図である。図24に示すテーブル2400は、ネットワークの状態変化3にかかる各無線接続について、使用可能な帯域、トラフィックの転送量[Mbps]および転送の可否を示している。転送制御装置110は、図23に示したステップS2301において算出した各無線接続のトラフィックの転送量に基づいてテーブル2400を生成する。
無線接続L23の使用可能な帯域が5[Mbps]に減少したことにより、無線接続L23のトラフィックの転送量(10[Mbps])が帯域より大きくなる。このため、無線接続L23は転送不可(×)となる。このため、転送制御装置110は、図23に示したステップS2304によって所定の条件を満たす転送経路があるか否かを判断する。この例では、転送制御装置110は、所定の条件を満たす転送経路がないと判断する。
この場合は、現在の転送経路のまま運用すると、無線接続L23において転送すべき10[Mbps]のうちの5[Mbps]のULトラフィックu3が転送できずに廃棄となる。転送制御装置110は、図23に示したステップS2306によって基地局211〜214の各送信電力を決定し、基地局211〜214の各送信電力を変化させる。
たとえば、テーブル2400に示すように、無線接続L12および無線接続L41には、それぞれ5[Mbps]および10[Mbps]の帯域の空きがある。このため、無線接続L23によって転送される基地局213のULトラフィックu3を無線接続L12および無線接続L41を用いて転送すれば、ULトラフィックu3の廃棄を回避できる。
転送制御装置110は、たとえば、基地局213の送信電力を減少させるとともに、基地局212および基地局214の送信電力を増加させる。これにより基地局213のセル223が縮小するとともに、基地局212のセル222および基地局214のセル224が拡大する。これにより、基地局213に接続した移動局の一部を、隣接する基地局212または基地局214へハンドオーバさせることができる。
図25および図26は、送信電力の変更の一例を示す図である。図25に示すテーブル2500は、基地局212〜214のそれぞれについて、変更前の送信電力[dBm]および変更後の送信電力[dBm]を示している。テーブル2500に示すように、基地局212〜214の変更前の各送信電力は50[dBm]であるとする。
転送制御装置110は、基地局213については送信電力を40[dBm]に減少させ、基地局213のカバレッジエリアを縮小したとする。一方、転送制御装置110は、基地局212および基地局214については送信電力をそれぞれ65[dBm]に増加させ、基地局212および基地局214のカバレッジエリアを拡大したとする。
図26において、図17に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図26に示すように、転送制御装置110は、基地局213のセル223を縮小させ、基地局212,214のセル222,224を拡大する。図26の点線は、それぞれ変更前のセル222〜224を示している。
これにより、たとえば送信電力の変更前はセル223に含まれていた地点2601がセル223から外れ、セル224に含まれるようになる。このため、地点2601に位置していた移動局は基地局213から基地局214へハンドオーバする。また、送信電力の変更前はセル223に含まれていた地点2602がセル223から外れ、セル222に含まれるようになる。このため、地点2602に位置していた移動局は基地局213から基地局212へハンドオーバする。
図27は、送信電力の変更により変化した各トラフィックの量の一例を示す図である。図27に示すテーブル2700は、図26に示したネットワーク200の基地局212〜214について、DLトラフィックの量[Mbps]およびULトラフィックの量[Mbps]を示している。転送制御装置110は、図22に示したステップS2202によって取得した各トラフィックの量に基づいてテーブル2700を生成する。
図26に示したように、基地局212のセル222は拡大されたため、基地局212に接続した移動局は増加している。このため、テーブル2700に示すように、基地局212のDLトラフィックd2およびULトラフィックu2はそれぞれ12[Mbps]および6[Mbps]となり、図8に示した例より増加している。
また、基地局213のセル223は縮小されたため、基地局213に接続した移動局は減少している。このため、テーブル2700に示すように、基地局213のDLトラフィックd3およびULトラフィックu3はそれぞれ5[Mbps]および2[Mbps]となり、図8に示した例より減少している。
また、基地局214のセル224は拡大されたため、基地局214に接続した移動局は増加している。このため、テーブル2700に示すように、基地局214のDLトラフィックd4およびULトラフィックu4はそれぞれ12[Mbps]および6[Mbps]となり、図8に示した例より増加している。
図28は、図27に示した各トラフィックの量による各無線接続の転送の可否を示す図である。図28に示すテーブル2800は、図19および図20に示した転送経路について、各無線接続の使用可能な帯域、図27に示したトラフィックの転送量および転送の可否を示している。転送制御装置110は、図23に示したステップS2301において算出した各無線接続のトラフィックの転送量に基づいてテーブル2800を生成する。テーブル2800に示す各無線接続の帯域は、図24に示した帯域と同様である。一方、テーブル2800に示す各無線接続のトラフィックの転送量はそれぞれ変化している。
具体的には、無線接続L12は、DLトラフィックd2,d3およびULトラフィックu2が転送されるため、トラフィックの転送量は12+5+6=23[Mbps]となる。無線接続L12の帯域は30[Mbps]であるため、無線接続L12は転送可能(○)となる。無線接続L23は、DLトラフィックd3が転送されるため、トラフィックの転送量は5[Mbps]となる。無線接続L23の帯域は5[Mbps]であるため、無線接続L23は転送可能(○)となる。
無線接続L34は、ULトラフィックu3が転送されるため、トラフィックの転送量は2[Mbps]となる。無線接続L34の帯域は5[Mbps]であるため、無線接続L34は転送可能(○)となる。無線接続L41は、DLトラフィックd4およびULトラフィックu3,u4が転送されるため、トラフィックの転送量は12+2+6=20[Mbps]となる。無線接続L41の帯域は30[Mbps]であるため、無線接続L41は転送可能(○)となる。
すなわち、基地局213において減少した合計8[Mbps]のトラフィックのうち、基地局212および基地局214へそれぞれ3[Mbps]ずつ分散され、残り2[Mbps]は基地局213から基地局212または基地局214へハンドオーバできずに通信不可となったため、基地局213のトラフィックは合計7[Mbps]となった。これにより、各無線接続においてトラフィックの転送量が帯域以下になり、各トラフィックを転送可能にすることができる。
このように、転送制御装置110は、基地局211〜214の送信電力を制御することで、一部のトラフィックの転送経路(送信元または宛先)を変化させることができる。したがって、転送制御装置110は、新たな転送経路を選択しなくても、トラフィックの転送経路を制御することができる。
<送信電力の決定例>
図29は、基地局の送信電力の決定処理の例1を示すフローチャートである。転送制御装置110は、図23に示したステップS2306において、たとえば図29に示す各ステップを行う。まず、転送制御装置110は、基地局211〜214のうちの帯域が不足する帯域不足基地局に隣接する隣接基地局を抽出する(ステップS2901)。図25に示した例では、基地局213の各トラフィックに関して帯域が不足するため、基地局213が帯域不足基地局となり、基地局212,214が隣接基地局として抽出される。
つぎに、転送制御装置110は、ステップS2901によって抽出された隣接基地局のうちの、トラフィックの転送経路の空き帯域が閾値以上の隣接基地局を抽出する(ステップS2902)。図25に示した例では、基地局212のトラフィックの転送経路の空き帯域は5[Mbps]となる。また、基地局214のトラフィックの転送経路の空き帯域は10[Mbps]となる。閾値を5[Mbps]とすると、ステップS2901によって基地局212,214が抽出される。また、閾値を10[Mbps]とすると、ステップS2901によって基地局214が抽出される。
つぎに、転送制御装置110は、ステップS2902によって抽出された隣接基地局が存在するか否かを判断する(ステップS2903)。抽出された隣接基地局が存在しない場合(ステップS2903:No)は、一連の処理を終了する。この場合は、転送制御装置110は、各基地局の送信電力を変更しない。
ステップS2903において、抽出された隣接基地局が存在する場合(ステップS2903:Yes)は、転送制御装置110は、抽出された隣接基地局の送信電力を現在の送信電力から所定の値だけ増加させる(ステップS2904)。図25に示した例は、抽出された隣接基地局の送信電力を15[dBm]だけ増加させた例である。また、転送制御装置110は、帯域不足基地局の送信電力を現在の送信電力から所定の値だけ減少させ(ステップS2905)、一連の処理を終了する。図25に示した例は、帯域不足基地局の送信電力を10[dBm]だけ減少させた例である。
このように、帯域が不足する基地局の隣接基地局のうちの転送経路に空き帯域がある隣接基地局の送信電力を増加させる。一方、帯域が不足する基地局の送信電力を減少させる。これにより、帯域が不足する基地局から空き帯域がある隣接基地局へ移動局がハンドオーバし、帯域が不足する基地局のトラフィック量を減少させることができる。
このように、転送制御装置110は、隣接基地局の送信電力を増加させるとともに帯域不足基地局の送信電力を減少させることで、隣接基地局の送信電力に対する帯域不足基地局の送信電力の比率を低くする。これにより、帯域不足基地局から隣接基地局へ移動局をハンドオーバさせることができる。
また、転送制御装置110は、隣接基地局のうちの、移動局との間で送信または受信するトラフィックの転送経路に含まれる各無線接続の空き帯域が閾値以上の隣接基地局の送信電力を増加させる。また、転送制御装置110は、空き帯域が閾値未満の隣接基地局については送信電力を増加させない。これにより、空き帯域が少ない隣接基地局へ帯域不足基地局の移動局がハンドオーバしスループットが低下することを回避することができる。
図30は、基地局の送信電力の決定処理の例2を示すフローチャートである。転送制御装置110は、図23に示したステップS2306において、たとえば図30に示す各ステップを行う。図30に示すステップS3001〜S3005は、図29に示したステップS2901〜S2905と同様である。ただし、ステップS3004においては、転送制御装置110は、抽出された隣接基地局の送信電力を、抽出された隣接基地局の空き帯域に応じた値だけ増加させる。具体的には、転送制御装置110は、抽出された隣接基地局の送信電力を、抽出された隣接基地局の空き帯域が大きいほど増加させる。
たとえば、図25に示した例のように、基地局212,214の現在の送信電力値が50[dBm]であり、基地局212,214の空き帯域はそれぞれ5[Mbps]および10[Mbps]であったとする。送信電力の増加値の取り得る範囲を0〜15[dBm]とし、空き帯域1[Mbps]について1.5[dBm]の増加分とする。この場合は、基地局212の送信電力の増加値は1.5×5=7.5[dBm]となり、基地局214の増加値は1.5×10=15[dBm]となる。このため、基地局212より基地局214の方が、カバレッジエリアの拡大幅が大きくなる。
また、ステップS3005においては、転送制御装置110は、帯域不足基地局の送信電力を、抽出された隣接基地局の空き帯域に応じた値だけ減少させる。具体的には、転送制御装置110は、帯域不足基地局の送信電力を、抽出された隣接基地局の空き帯域が大きいほど減少させる。
たとえば、送信電力の減少値の取り得る範囲を0〜−10[dBm]とし、空き帯域1[Mbps]について−1[dBm]の減少分とする。転送制御装置110は、ステップS3004によって送信電力を増加させた隣接基地局のうちの、増加値が大きい基地局214の空き帯域10[Mbps]に基づいて、基地局213の送信電力減少値を−1×10=−10[dBm]とする。
または、転送制御装置110は、基地局212,214の空き帯域の合計値15[Mbps]に基づいて、基地局213の送信電力減少値を−1×15=−15[dBm]としてもよい。または、転送制御装置110は、基地局212,214の空き帯域の平均値7.5[Mbps]に基づいて、基地局213の送信電力減少値を−1×7.5=−7.5[dBm]としてもよい。
このように、転送制御装置110は、隣接基地局の送信電力を、隣接基地局が移動局との間で送信または受信するトラフィックの転送経路に含まれる各無線接続の空き帯域に応じた量だけ増加させる。これにより、帯域不足基地局の移動局が、空き帯域が大きい隣接基地局へハンドオーバする確率を高くすることができる。このため、帯域不足基地局の移動局が、空き帯域が小さい隣接基地局へハンドオーバすることを抑制し、隣接基地局の帯域不足を抑制することができる。このため、スループットを向上させることができる。
また、転送制御装置110は、帯域不足基地局の送信電力を、隣接基地局が移動局との間で送信または受信するトラフィックの転送経路に含まれる各無線接続の空き帯域に応じた量だけ減少させる。これにより、帯域不足基地局の移動局が隣接基地局へ過度にハンドオーバすることを抑制し、隣接基地局の帯域不足を抑制することができる。このため、スループットを向上させることができる。
図31は、基地局の送信電力の決定処理の例3を示すフローチャートである。転送制御装置110は、図23に示したステップS2306において、たとえば図31に示す各ステップを行う。まず、転送制御装置110は、基地局211〜214のうちの帯域不足基地局に隣接する隣接基地局を抽出する(ステップS3101)。ステップS3101における隣接基地局の抽出は、図29に示した隣接基地局の抽出と同様である。
つぎに、転送制御装置110は、ステップS3101によって抽出された各隣接基地局のトラフィックの転送経路の空き帯域がすべて閾値以上か否かを判断する(ステップS3102)。抽出された各隣接基地局のトラフィックの転送経路の空き帯域の少なくともいずれかが閾値以上でない場合(ステップS3102:No)は、一連の処理を終了する。この場合は、転送制御装置110は、各基地局の送信電力を変更しない。
ステップS3102において、抽出された各隣接基地局のトラフィックの転送経路の空き帯域がすべて閾値以上である場合(ステップS3102:Yes)は、ステップS3103へ移行する。図31に示すステップS3103,S3104は、図29に示したステップS2903,S2904と同様であるため説明を省略する。
たとえば図26に示した例では、基地局212のトラフィックの転送経路の空き帯域は5[Mbps]となる。また、基地局214のトラフィックの転送経路の空き帯域は10[Mbps]となる。したがって、閾値を5[Mbps]とすると、各隣接基地局のトラフィックの転送経路の空き帯域がすべてが閾値以上であると判断される。また、閾値を10[Mbps]とすると、各隣接基地局のトラフィックの転送経路の空き帯域の少なくともいずれかが閾値以上でないと判断される。
このように、転送制御装置110は、すべての前記隣接基地局について、隣接基地局が移動局との間で送信または受信するトラフィックの転送経路に含まれる各無線接続の空き帯域が閾値以上である場合に各基地局の送信電力を制御する。また、転送制御装置110は、各隣接基地局の少なくともいずれかについて、隣接基地局が移動局との間で送信または受信するトラフィックの転送経路に含まれる各無線接続の空き帯域が閾値未満である場合には各基地局の送信電力を制御しない。
これにより、空き帯域が小さい隣接基地局が存在する場合に帯域不足基地局から隣接基地局へ移動局がハンドオーバすることを回避し、隣接基地局の帯域不足を抑制することができる。このため、スループットを向上させることができる。
図32は、基地局の送信電力の決定処理の例4を示すフローチャートである。転送制御装置110は、図23に示したステップS2306において、たとえば図32に示す各ステップを行う。図32に示す各ステップは、図30に示した各ステップと、図31に示した各ステップと、の組み合わせである。具体的には、図32に示すステップS3201〜S3204は、図31に示したステップS3101〜S3104と同様である。
ただし、ステップS3203においては、転送制御装置110は、抽出された隣接基地局の送信電力を、抽出された隣接基地局の空き帯域に応じた値だけ増加させる(図30のステップS3004と同様)。また、ステップS3204においては、転送制御装置110は、帯域不足基地局の送信電力を、抽出された隣接基地局の空き帯域に応じた値だけ減少させる(図30のステップS3005と同様)。
このように、実施の形態2にかかる転送制御装置110によれば、各無線接続の帯域およびトラフィックの量に基づいて基地局の送信電力を制御することで、各基地局のトラフィックの量を変化させることができる。これにより、各無線接続の帯域が環境の変化などによって変動しても、トラフィックのスループットの劣化を抑制し、ネットワークの信頼性を向上させることができる。また、たとえばある基地局(たとえば基地局213)の各無線経路が同時に劣化しても、送信電力の制御によって基地局213のトラフィックを他の基地局へ移動させることで、スループットの劣化を抑制することができる。
(無線通信装置および転送制御装置の構成例)
つぎに、上述した各実施の形態における無線通信装置101〜103および転送制御装置110の具体的な構成例について説明する。
図33は、無線通信装置および転送制御装置の構成例1を示す図である。図33に示す基地局3300は、基地局および無線バックホール通信装置の機能を備えている。基地局3300は、アンテナ3301〜3303と、ネットワークインターフェース3310と、制御部3320,3350と、ベースバンド処理部3330,3360,3380と、RF処理部3340,3370,3390と、を備えている。基地局3300は、たとえば図2に示したネットワーク200の基地局211に適用することができる。
アンテナ3301は、基地局3300に接続した移動局との無線通信のためのインターフェースである。アンテナ3302,3303は、基地局3300との間で無線バックホール通信を行う各基地局と無線通信を行うためのインターフェースである。図33の説明において、基地局3300との間で無線バックホール通信を行う各基地局(図2に示した例では基地局212,214)を第一隣接基地局および第二隣接基地局と称する。
ネットワークインターフェース3310は、たとえば有線回線によりコアネットワーク201と接続するインターフェースである。また、ネットワークインターフェース3310は、制御部3320および制御部3350に接続されている。
制御部3320は、基地局3300のコンフィグレーション(たとえば送信電力の設定)、コアネットワーク201におけるゲートウェイ装置とのシグナリング、カバレッジエリア内へのブロードキャスト情報の生成などの処理を行う。制御部3320は、ネットワークインターフェース3310から出力された移動局を宛先とするDLデータをベースバンド処理部3330へ出力する。また、制御部3320は、ベースバンド処理部3330から出力されたULデータをネットワークインターフェース3310へ出力する。
ベースバンド処理部3330は、制御部3320から出力されたDLデータの符号化、変調、送信無線フレーム生成などのベースバンド処理を行う。ベースバンド処理部3330は、ベースバンド処理を行ったDLデータをRF処理部3340へ出力する。また、ベースバンド処理部3330は、RF処理部3340から出力されたULデータの受信無線フレームデコード、復号化、復調などのベースバンド処理を行う。ベースバンド処理部3330は、ベースバンド処理を行ったULデータを制御部3320へ出力する。
RF処理部3340は、ベースバンド処理部3330から出力されたDLデータのベースバンド信号からRF信号へのアップコンバートを行う。RF処理部3340は、アップコンバートを行ったDLデータをアンテナ3301へ出力する。また、RF処理部3340は、アンテナ3301から出力されたULデータのRF信号からベースバンド信号へのダウンコンバートを行う。RF処理部3340は、ダウンコンバートを行ったULデータをベースバンド処理部3330へ出力する。
アンテナ3301は、RF処理部3340から出力されたDLデータを基地局3300に接続した移動局へ無線送信する。また、アンテナ3301は、基地局3300に接続した移動局から無線送信されたULデータを受信し、受信したULデータをRF処理部3340へ出力する。
制御部3350は、ネットワークインターフェース3310から出力された、他の基地局の移動局を宛先とするデータを、設定された転送経路に応じてベースバンド処理部3360またはRF処理部3370へ出力する。また、制御部3350は、ベースバンド処理部3360またはRF処理部3370から出力されたデータをネットワークインターフェース3310へ出力する。
ベースバンド処理部3360は、制御部3350から出力されたデータの符号化、変調、送信無線フレーム生成などのベースバンド処理を行う。ベースバンド処理部3360は、ベースバンド処理を行ったデータをRF処理部3370へ出力する。また、ベースバンド処理部3360は、RF処理部3370から出力されたデータの受信無線フレームデコード、復号化、復調などのベースバンド処理を行う。ベースバンド処理部3360は、ベースバンド処理を行ったデータを制御部3350へ出力する。
RF処理部3370は、ベースバンド処理部3360から出力されたデータのベースバンド信号からRF信号へのアップコンバートを行う。RF処理部3370は、アップコンバートを行ったデータをアンテナ3302へ出力する。また、RF処理部3370は、アンテナ3302から出力されたデータのRF信号からベースバンド信号へのダウンコンバートを行う。RF処理部3370は、ダウンコンバートを行ったデータをベースバンド処理部3360へ出力する。
アンテナ3302は、RF処理部3370から出力されたデータを第一隣接基地局へ無線送信する。また、アンテナ3302は、第一隣接基地局から無線送信されたデータを受信し、受信したデータをRF処理部3370へ出力する。
ベースバンド処理部3380は、制御部3350から出力されたデータの符号化、変調、送信無線フレーム生成などのベースバンド処理を行う。ベースバンド処理部3380は、ベースバンド処理を行ったデータをRF処理部3390へ出力する。また、ベースバンド処理部3380は、RF処理部3390から出力されたデータの受信無線フレームデコード、復号化、復調などのベースバンド処理を行う。ベースバンド処理部3380は、ベースバンド処理を行ったデータを制御部3350へ出力する。
RF処理部3390は、ベースバンド処理部3380から出力されたデータのベースバンド信号からRF信号へのアップコンバートを行う。RF処理部3390は、アップコンバートを行ったデータをアンテナ3303へ出力する。また、RF処理部3390は、アンテナ3303から出力されたデータのRF信号からベースバンド信号へのダウンコンバートを行う。RF処理部3390は、ダウンコンバートを行ったデータをベースバンド処理部3380へ出力する。
アンテナ3303は、RF処理部3390から出力されたデータを第二隣接基地局へ無線送信する。また、アンテナ3303は、第二隣接基地局から無線送信されたデータを受信し、受信したデータをRF処理部3390へ出力する。
基地局3300に接続した移動局を宛先とするDLデータは、ネットワークインターフェース3310によってコアネットワーク201から受信され、アンテナ3301から送信される。基地局3300に接続した移動局から送信されたULデータは、アンテナ3301によって受信され、ネットワークインターフェース3310からコアネットワーク201へ送信される。
第一隣接基地局から送信されたデータは、アンテナ3302によって受信され、ネットワークインターフェース3310からコアネットワーク201へ送信される。第二隣接基地局から送信されたデータは、アンテナ3303によって受信され、ネットワークインターフェース3310からコアネットワーク201へ送信される。コアネットワーク201から送信された他の基地局の移動局を宛先とするデータは制御部3350へ出力され、制御部3350の制御によって第一隣接基地局または第二隣接基地局へ送信される。
また、制御部3350は、トラフィック監視部3351と、帯域管理部3352と、経路選択部3353と、送信電力制御部3354と、を備えている。トラフィック監視部3351は、図1−2に示した転送量取得部112に対応する。ネットワーク200によって転送される各トラフィックは、基地局211に適用された基地局3300の制御部3350を経由する。このため、トラフィック監視部3351は、制御部3350を経由する各トラフィックをモニタすることで、ネットワーク200によって転送される各トラフィックの量を取得することができる。
帯域管理部3352は、図1−2に示した帯域取得部111に対応する。帯域管理部3352は、基地局3300と第一隣接基地局との間の無線接続の帯域を、たとえば品質計測部3361から取得することができる。また、帯域管理部3352は、基地局3300と第二隣接基地局との間の無線接続の帯域を、たとえば品質計測部3381から取得することができる。また、帯域管理部3352は、制御部3350を経由する各データの中から、他の基地局から送信された帯域情報を取得することで、ネットワーク200の各無線接続の帯域を取得することができる。
経路選択部3353は、図1−2に示した制御部113に対応する。経路選択部3353は、トラフィック監視部3351および帯域管理部3352によって取得された各トラフィックの量および各無線接続の帯域に基づいて、各トラフィックの転送経路を選択する。経路選択部3353は、選択した転送経路を制御部3350に設定する。また、経路選択部3353は、選択した転送経路を示す経路情報をベースバンド処理部3360またはベースバンド処理部3380へ出力することで、他の基地局へ転送経路を通知する。
送信電力制御部3354は、図1−2に示した制御部113に対応する。送信電力制御部3354は、トラフィック監視部3351および帯域管理部3352によって取得された各トラフィックの量および各無線接続の帯域に基づいて、各基地局の送信電力を決定する。送信電力制御部3354は、決定した送信電力をRF処理部3340に設定する。また、送信電力制御部3354は、決定した送信電力を示す電力情報をベースバンド処理部3360またはベースバンド処理部3380へ出力することで、他の基地局へ送信電力を通知する。
また、ベースバンド処理部3360は、品質計測部3361を備えている。品質計測部3361は、RF処理部3370を介して受信された無線信号に基づいて、基地局3300および第一隣接基地局との間の無線接続の無線品質を計測する。ベースバンド処理部3360は、計測した無線品質に基づいて算出した帯域を帯域管理部3352へ出力する。
また、ベースバンド処理部3380は、品質計測部3381を備えている。品質計測部3381は、RF処理部3390を介して受信された無線信号に基づいて、基地局3300および第二隣接基地局との間の無線接続の無線品質を計測する。ベースバンド処理部3380は、計測した無線品質に基づいて算出した帯域を帯域管理部3352へ出力する。
図34は、無線通信装置および転送制御装置の構成例2を示す図である。図34に示す基地局3400は、たとえば図2に示したネットワーク200の基地局212〜214に適用することができる。図34において、図33に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。また、図34の説明において、基地局3400との間で無線バックホール通信を行う各基地局(基地局3400を基地局212に適用した場合は基地局211,213)を第一隣接基地局および第二隣接基地局と称する。
基地局3400においては、ネットワークインターフェース3310はコアネットワーク201に接続されていなくてもよい。また、基地局3400の制御部3350は、トラフィック監視部3351、帯域管理部3352、経路選択部3353および送信電力制御部3354を備えていなくてもよい。
基地局3400に接続した移動局を宛先とするDLデータは、アンテナ3302またはアンテナ3303によって受信されてネットワークインターフェース3310へ出力される。ネットワークインターフェース3310は、出力されたDLデータを制御部3320へ出力することでアンテナ3301から送信させる。
基地局3400に接続した移動局から送信されたULデータは、アンテナ3301によって受信され、ネットワークインターフェース3310を経由して制御部3350へ出力される。制御部3350は、出力されたULデータを、設定された転送経路に応じてベースバンド処理部3360またはベースバンド処理部3380へ出力することで、第一隣接基地局または第二隣接基地局へ送信させる。
第一隣接基地局から送信された他の基地局を宛先とするデータは、アンテナ3302によって受信されて制御部3350へ出力される。制御部3350は、出力された第一隣接基地局からのデータをベースバンド処理部3380へ出力することで第二隣接基地局へ送信させる。第二隣接基地局から送信された他の基地局を宛先とするデータは、アンテナ3303によって受信されて制御部3350へ出力される。制御部3350は、出力された第二隣接基地局からのデータをベースバンド処理部3360へ出力することで第一隣接基地局へ送信させる。
図35は、無線通信装置および転送制御装置の構成例3を示す図である。図35において、図33に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図35に示す基地局3510、無線バックホール通信装置3520およびスイッチ3530は、たとえば図2に示したネットワーク200の基地局211に適用することができる。
基地局3510および無線バックホール通信装置3520は、図33に示した基地局3300の各構成を分割した構成である。具体的には、基地局3510は、アンテナ3301と、制御部3320と、ベースバンド処理部3330と、RF処理部3340と、を備えている。無線バックホール通信装置3520は、アンテナ3302,3303と、ネットワークインターフェース3310と、制御部3350と、ベースバンド処理部3360,3380と、RF処理部3370,3390と、を備えている。
スイッチ3530は、コアネットワーク201との接続のための有線回線を終端するスイッチである。スイッチ3530には基地局3510および無線バックホール通信装置3520が接続されている。ネットワークインターフェース3310とコアネットワーク201との間は、スイッチ3530を介して行われる。また、制御部3320と無線バックホール通信装置3520との間の通信は、スイッチ3530を介して行われる。
コアネットワーク201から送信され、基地局3510に接続した移動局を宛先とするデータは、スイッチ3530により基地局3510へ振り分けられる。コアネットワーク201から送信され、基地局3510とは異なる基地局に接続した移動局を宛先とするデータは、スイッチ3530により無線バックホール通信装置3520へ振り分けられる。
また、たとえば図2に示したネットワーク200において、基地局211〜214のいずれかに代えて中継局を設ける場合は、図35に示す無線バックホール通信装置3520を適用することができる。中継局は、移動局との通信を行わないため、アンテナ3301、制御部3320、ベースバンド処理部3330、RF処理部3340およびスイッチ3530は省いた構成にしてもよい。
図36は、無線通信装置および転送制御装置の構成例4を示す図である。図36において、図33に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図36に示す基地局3610、無線バックホールインターフェース3620,3630は、たとえば図2に示したネットワーク200の基地局211に適用することができる。
基地局3610、無線バックホールインターフェース3620,3630は、図33に示した基地局3300の各構成を分割した構成である。具体的には、基地局3610は、アンテナ3301と、ネットワークインターフェース3310と、制御部3320,3350と、ベースバンド処理部3330と、RF処理部3340と、を備えている。
無線バックホールインターフェース3620は、アンテナ3302と、ベースバンド処理部3360と、RF処理部3370と、を備えている。無線バックホールインターフェース3630は、アンテナ3303と、ベースバンド処理部3380と、RF処理部3390と、を備えている。これにより、たとえば、無線バックホールインターフェース3620,3630のみの交換やアップグレードなどが可能となる。
図37は、無線通信装置および転送制御装置の構成例5を示す図である。図37において、図34に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図37に示す基地局3700は、たとえば図2に示したネットワーク200の基地局212〜214に適用することができる。基地局3700は、図34に示した基地局3400の構成に加えて内部インターフェース3701を備えている。内部インターフェース3701は、制御部3350と、ベースバンド処理部3360およびベースバンド処理部3380と、の間に設けられている。
第一隣接基地局から送信された他の基地局を宛先とするデータは、アンテナ3302によって受信されて内部インターフェース3701へ出力される。内部インターフェース3701は、出力された第一隣接基地局からのデータをベースバンド処理部3380へ出力することで第二隣接基地局へ送信させる。第二隣接基地局から送信された他の基地局を宛先とするデータは、アンテナ3303によって受信されて内部インターフェース3701へ出力される。内部インターフェース3701は、出力された第二隣接基地局からのデータをベースバンド処理部3360へ出力することで第一隣接基地局へ送信させる。
なお、図33〜図37に示した各構成例を組み合わせてもよい。たとえば、図35に示した基地局3510、無線バックホール通信装置3520およびスイッチ3530は、図2に示したネットワーク200の基地局212〜214に適用することもできる。この場合は、無線バックホール通信装置3520のネットワークインターフェース3310はコアネットワーク201に接続されていなくてもよい。また、無線バックホール通信装置3520の制御部3350は、トラフィック監視部3351、帯域管理部3352、経路選択部3353および送信電力制御部3354を備えていなくてもよい。
(転送経路の選択処理の例)
つぎに、上述した各実施の形態における転送制御装置110による転送経路の選択処理の例について説明する。
図38は、転送経路の選択処理の例1を示すフローチャートである。転送制御装置110は、図6に示したステップS604または図23に示したステップS2305において、たとえば図38に示す各ステップを行う。まず、転送制御装置110は、ネットワーク200のトポロジ情報に基づいて、各トラフィックの転送経路の各候補を抽出する(ステップS3801)。つぎに、転送制御装置110は、ステップS3801によって抽出された各候補について各無線接続のトラフィックの転送量を算出する(ステップS3802)。
つぎに、転送制御装置110は、ステップS3802によって算出された各候補についての各無線接続のトラフィックの転送量に基づいて、すべての無線接続においてトラフィックの転送量が閾値以下になる候補を抽出する(ステップS3803)。つぎに、転送制御装置110は、ステップS3803によって抽出された候補から転送経路を選択し(ステップS3804)、一連の処理を終了する。
なお、ステップS3803によって抽出された候補が複数ある場合は、転送制御装置110は、所定の条件に従って複数の候補から転送経路を選択する。たとえば、転送制御装置110は、複数の候補のうちの、各無線接続の各空き帯域の最小値が最大になる転送経路を選択する。これにより、各無線接続の各空き帯域を均一化することができる。
図39は、転送経路の選択処理の例2を示すフローチャートである。転送制御装置110は、図6に示したステップS604または図23に示したステップS2305において、たとえば図39に示す各ステップを行う。図39に示すステップS3901〜S3902は、図38に示したステップS3801〜S3802と同様であるため説明を省略する。
ステップS3902のつぎに、転送制御装置110は、ステップS3802によって算出された各候補についての各無線接続のトラフィックの転送量に基づいて、各無線接続のトラフィックの転送量の合計を各候補について算出する。そして、転送制御装置110は、各無線接続のトラフィックの転送量の合計が最大になる候補を転送経路として選択し(ステップS3903)、一連の処理を終了する。これにより、ネットワーク200によって転送されるトラフィックの量を最大化する転送経路を選択することができる。
以上説明したように、開示技術によれば、ネットワークの信頼性を向上させることができる。たとえば、開示技術によれば、無線通信装置の故障による無線接続の切断だけでなく、天候などの環境によって無線接続の帯域が動的に低下したり、複数の無線接続において同時に帯域の低下が発生したりしても、スループットの低下を抑制することができる。
なお、図1−1に示した複数の無線通信装置の具体例として基地局211〜214を説明したが、複数の無線通信装置には基地局以外の無線通信装置が含まれていてもよい。基地局以外の無線通信装置は、たとえば、隣接する一方の無線通信装置から転送されたトラフィックを、隣接する他方の無線通信装置へ転送する中継局である。
また、図1−1に示したネットワーク100をモバイルバックホールに適用する場合について説明したが、ネットワーク100はモバイルバックホールに限らず、複数の無線通信装置の相互の各無線接続によるネットワークであればよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)複数の無線通信装置の相互の各無線接続によるネットワークの転送制御装置において、
前記各無線接続の帯域を取得する帯域取得部と、
前記ネットワークによって転送されるトラフィックの量を取得する転送量取得部と、
前記帯域取得部によって取得された帯域と、前記転送量取得部によって取得されたトラフィックの量と、に基づいて前記トラフィックの転送経路を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする転送制御装置。
(付記2)前記ネットワークは、送信元および宛先の少なくとも一方が異なる複数のトラフィックを転送し、
前記転送量取得部は、前記複数のトラフィックの各量を取得し、
前記制御部は、前記複数のトラフィックの各転送経路を制御することを特徴とする付記1に記載の転送制御装置。
(付記3)前記制御部は、前記トラフィックの転送経路を、前記各無線接続の帯域および前記各無線接続のトラフィックの転送量が所定の条件を満たす転送経路となるように制御することを特徴とする付記1に記載の転送制御装置。
(付記4)前記所定の条件は、前記各無線接続において前記転送量が前記帯域以下になることであることを特徴とする付記3に記載の転送制御装置。
(付記5)前記複数の無線通信装置は、移動局との間で送受信するトラフィックを前記ネットワークによって転送する基地局を含むことを特徴とする付記1に記載の転送制御装置。
(付記6)前記制御部は、前記帯域および前記トラフィックの量に基づいて、前記基地局から前記移動局への送信電力を制御することを特徴とする付記5に記載の転送制御装置。
(付記7)前記制御部は、前記各無線接続の帯域および前記各無線接続のトラフィックの転送量が所定の条件を満たす転送経路が存在しなかった場合に前記送信電力を制御することを特徴とする付記6に記載の転送制御装置。
(付記8)前記制御部は、前記基地局のうちの、前記移動局との間で送信または受信するトラフィックが前記所定の条件に基づいて前記ネットワークにより転送できない帯域不足基地局の送信電力を減少させることを特徴とする付記7に記載の転送制御装置。
(付記9)前記複数の無線通信装置は複数の前記基地局を含み、
前記制御部は、
前記複数の基地局のうちの、前記移動局との間で送信または受信するトラフィックが前記所定の条件に基づいて前記ネットワークにより転送できない帯域不足基地局と、前記複数の基地局のうちの前記帯域不足基地局に隣接する隣接基地局と、を特定し、
前記隣接基地局の送信電力に対する前記帯域不足基地局の送信電力の比率を低くすることを特徴とする付記7に記載の転送制御装置。
(付記10)前記制御部は、
前記隣接基地局のうちの、移動局との間で送信または受信するトラフィックの転送経路に含まれる無線接続の空き帯域が閾値以上となる隣接基地局を特定し、
特定した隣接基地局の送信電力を増加させることを特徴とする付記9に記載の転送制御装置。
(付記11)前記制御部は、前記隣接基地局の送信電力を、前記隣接基地局が移動局との間で送信または受信するトラフィックの転送経路に含まれる無線接続の空き帯域に応じた量だけ増加させることを特徴とする付記9に記載の転送制御装置。
(付記12)前記制御部は、前記帯域不足基地局の送信電力を、前記隣接基地局が移動局との間で送信または受信するトラフィックの転送経路に含まれる無線接続の空き帯域に応じた量だけ減少させることを特徴とする付記9に記載の転送制御装置。
(付記13)前記制御部は、すべての前記隣接基地局について、前記隣接基地局が移動局との間で送信または受信するトラフィックの転送経路に含まれる無線接続の空き帯域が閾値以上である場合に前記送信電力を制御することを特徴とする付記9に記載の転送制御装置。
(付記14)前記複数の無線通信装置は、前記複数のトラフィックを経由させ、経由させる各トラフィックの量を計測する所定通信装置を含み、
前記転送量取得部は、前記複数のトラフィックの各量を前記所定通信装置から取得することを特徴とする付記2に記載の転送制御装置。
(付記15)前記所定通信装置に設けられることを特徴とする付記14に記載の転送制御装置。
(付記16)前記帯域取得部は、前記複数の無線通信装置によって計測された前記帯域を取得することを特徴とする付記1に記載の転送制御装置。
(付記17)前記ネットワークは、前記基地局とコアネットワークとの間で送受信されるトラフィックを転送するバックホールであることを特徴とする付記5に記載の転送制御装置。
(付記18)前記転送量取得部は、前記基地局が前記移動局から受信するアップリンクトラフィックと、前記基地局が前記移動局へ送信するダウンリンクトラフィックと、の各量を取得し、
前記制御部は、前記アップリンクトラフィックおよび前記ダウンリンクトラフィックのそれぞれの転送経路を制御することを特徴とする付記5に記載の転送制御装置。
(付記19)複数の無線通信装置の相互の各無線接続によるネットワークと、
前記各無線接続の帯域と、前記ネットワークによって転送されるトラフィックの量と、に基づいて前記トラフィックの転送経路を制御する転送制御装置と、
を含むことを特徴とする通信システム。
(付記20)前記複数の無線通信装置は、前記各無線接続の無線品質を計測し、計測した無線品質に基づいて前記各無線接続の帯域を算出し、
前記転送制御装置は、前記複数の無線通信装置によって算出された前記帯域に基づいて前記転送経路を制御することを特徴とする付記19に記載の通信システム。
(付記21)前記複数の無線通信装置のうちのトラフィックが双方向に転送される無線接続を形成する各無線通信装置は、時分割多重または周波数分割多重によってトラフィックを双方向に転送することを特徴とする付記19に記載の通信システム。
(付記22)複数の無線通信装置の相互の各無線接続によるネットワークの転送制御方法において、
前記各無線接続の帯域を取得し、
前記ネットワークによって転送されるトラフィックの量を取得し、
取得された帯域と、取得されたトラフィックの量と、に基づいて前記トラフィックの転送経路を制御することを特徴とする転送制御方法。
100,200 ネットワーク
201 コアネットワーク
211〜214,3300,3400,3510,3610,3700 基地局
221〜224 セル
2601,2602 地点
3301〜3303 アンテナ
d2〜d4 DLトラフィック
u2〜u4 ULトラフィック

Claims (9)

  1. 複数の無線通信装置の相互の各無線接続によるネットワークの転送制御装置において、
    前記各無線接続の帯域を取得する帯域取得部と、
    前記ネットワークによって転送されるトラフィックの量を取得する転送量取得部と、
    前記帯域取得部によって取得された帯域と、前記転送量取得部によって取得されたトラフィックの量と、に基づいて前記トラフィックの転送経路を制御する制御部と、
    を備え
    前記複数の無線通信装置は、移動局との間で送受信するトラフィックを前記ネットワークによって転送する基地局を含み、
    前記制御部は、前記帯域および前記トラフィックの量に基づいて、前記基地局から前記移動局への送信電力を制御することを特徴とする転送制御装置。
  2. 前記ネットワークは、送信元および宛先の少なくとも一方が異なる複数のトラフィックを転送し、
    前記転送量取得部は、前記複数のトラフィックの各量を取得し、
    前記制御部は、前記複数のトラフィックの各転送経路を制御することを特徴とする請求項1に記載の転送制御装置。
  3. 前記制御部は、前記トラフィックの転送経路を、前記各無線接続の帯域および前記各無線接続のトラフィックの転送量が所定の条件を満たす転送経路となるように制御することを特徴とする請求項1に記載の転送制御装置。
  4. 前記所定の条件は、前記各無線接続において前記転送量が前記帯域以下になることであることを特徴とする請求項3に記載の転送制御装置。
  5. 前記制御部は、前記各無線接続の帯域および前記各無線接続のトラフィックの転送量が所定の条件を満たす転送経路が存在しなかった場合に前記送信電力を制御することを特徴とする請求項1に記載の転送制御装置。
  6. 前記転送量取得部は、前記基地局が前記移動局から受信するアップリンクトラフィックと、前記基地局が前記移動局へ送信するダウンリンクトラフィックと、の各量を取得し、
    前記制御部は、前記アップリンクトラフィックおよび前記ダウンリンクトラフィックのそれぞれの転送経路を制御することを特徴とする請求項1に記載の転送制御装置。
  7. 複数の無線通信装置の相互の各無線接続によるネットワークと、
    前記各無線接続の帯域と、前記ネットワークによって転送されるトラフィックの量と、に基づいて前記トラフィックの転送経路を制御する転送制御装置と、
    を含み、
    前記複数の無線通信装置は、移動局との間で送受信するトラフィックを前記ネットワークによって転送する基地局を含み、
    前記転送制御装置は、前記帯域および前記トラフィックの量に基づいて、前記基地局から前記移動局への送信電力を制御することを特徴とする通信システム。
  8. 前記複数の無線通信装置は、前記各無線接続の無線品質を計測し、計測した無線品質に基づいて前記各無線接続の帯域を算出し、
    前記転送制御装置は、前記複数の無線通信装置によって算出された前記帯域に基づいて前記転送経路を制御することを特徴とする請求項7に記載の通信システム。
  9. 複数の無線通信装置の相互の各無線接続によるネットワークの転送制御方法において、
    前記各無線接続の帯域を取得し、
    前記ネットワークによって転送されるトラフィックの量を取得し、
    取得された帯域と、取得されたトラフィックの量と、に基づいて前記トラフィックの転送経路を制御し、
    前記複数の無線通信装置は、移動局との間で送受信するトラフィックを前記ネットワークによって転送する基地局を含み、
    前記帯域および前記トラフィックの量に基づいて、前記基地局から前記移動局への送信電力を制御することを特徴とする転送制御方法。
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