JP5610507B2 - ヘッドスライダ及び磁気ディスク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッドスライダ及び磁気ディスク装置に関し、特には、ヘッドスライダとディスク媒体との衝突を検知する技術に関する。
磁気ディスク装置では、ディスク媒体上に浮上するヘッドスライダに含まれる記録素子および再生素子によって、データの読み書きが行われる。近年、ヘッドスライダの浮上量は、10nm以下まで狭小化されており、ヘッドスライダとディスク媒体との衝突が問題となっている。
特許文献1には、磁気抵抗効果素子からなる再生素子の出力信号を監視することで、ヘッドスライダとディスク媒体との衝突を検知する方法が開示されている。
特開2007−250170号公報
しかしながら、上記従来技術では、衝突を検知する以前に、ディスク媒体の表面に存在する微小な欠陥が、ヘッドスライダに設けられた記録素子に直接衝突して、記録素子を損傷してしまうおそれがある。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであり、記録素子の損傷を抑制することが可能なヘッドスライダ及び磁気ディスク装置を提供することを主な目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の磁気ディスク装置は、ディスク媒体と、前記ディスク媒体を回転させる第1のアクチュエータと、前記ディスク媒体上に浮上するヘッドスライダと、前記ディスク媒体の外方に定められた旋回軸を中心に、前記ディスク媒体の内周と外周の間で前記ヘッドスライダを旋回させる第2のアクチュエータと、を備え、前記ヘッドスライダは、前記ディスク媒体にデータを書き込む記録素子と、前記ディスク媒体との衝突を検知する衝突検知素子と、を含み、前記ヘッドスライダの前記ディスク媒体に対向する媒体対向面内に、記録磁界を発する前記記録素子の端面と、前記衝突検知素子の端面とが形成され、前記ヘッドスライダが旋回範囲の最内周に位置するときに、前記衝突検知素子の端面の内周側の端が、前記記録素子の端面の内周側の端よりも内周側に張り出し、及び/又は、前記ヘッドスライダが旋回範囲の最外周に位置するときに、前記衝突検知素子の端面の外周側の端が、前記記録素子の端面の外周側の端よりも外周側に張り出す、ことを特徴とする。
また、本発明の一態様では、前記ヘッドスライダは、前記ディスク媒体からデータを読み出す再生素子を含み、前記媒体対向面内に、前記再生素子の端面が形成され、前記ヘッドスライダが旋回範囲の最内周に位置するときに、前記衝突検知素子の端面の内周側の端が、前記記録素子の端面の内周側の端および前記再生素子の端面の内周側の端よりも内周側に張り出し、及び/又は、前記ヘッドスライダが旋回範囲の最外周に位置するときに、前記衝突検知素子の端面の外周側の端が、前記記録素子の端面の外周側の端および前記再生素子の端面の外周側の端よりも外周側に張り出す。
また、本発明の一態様では、前記ヘッドスライダは、前記ディスク媒体からデータを読み出す再生素子と、前記ディスク媒体との衝突を検知する第2の衝突検知素子と、を含み、前記媒体対向面内に、前記再生素子の端面および前記第2の衝突検知素子の端面が形成され、前記第2の衝突検知素子の端面は、前記ヘッドスライダが旋回範囲の最内周に位置するときに、前記第2の衝突検知素子の端面の内周側の端が、前記再生素子の端面の内周側の端よりも内周側に張り出し、及び/又は、前記ヘッドスライダが旋回範囲の最外周に位置するときに、前記第2の衝突検知素子の端面の外周側の端が、前記再生素子の端面の外周側の端よりも外周側に張り出す。
また、上記態様では、前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の内周側の端は、前記記録素子の端面のスライダ幅方向の内周側の端と比較してスライダ幅方向の内周側にLtanθよりも張り出し、及び/又は、前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の外周側の端は、前記記録素子の端面のスライダ幅方向の外周側の端と比較してスライダ幅方向の外周側にLtanθよりも張り出してもよい。但し、Lは、前記記録素子の端面と前記衝突検知素子の端面とのスライダ長手方向に沿った距離であり、θは、前記ヘッドスライダが旋回範囲の最内周に位置するときの、スライダ長手方向と前記ディスク媒体の回転方向とが為す角であり、θは、前記ヘッドスライダが旋回範囲の最外周に位置するときの、スライダ長手方向と前記ディスク媒体の回転方向とが為す角である。
また、上記態様では、前記記録素子の端面は、前記再生素子の端面よりもスライダ幅方向の外周側に位置し、前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の内周側の端は、前記再生素子の端面のスライダ幅方向の内周側の端と比較してスライダ幅方向の内周側にLtanθよりも張り出し、及び/又は、前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の外周側の端は、前記記録素子の端面のスライダ幅方向の外周側の端と比較してスライダ幅方向の外周側にLtanθよりも張り出してもよい。但し、Lは、前記記録素子の端面と前記衝突検知素子の端面とのスライダ長手方向に沿った距離であり、Lは、前記再生素子の端面と前記衝突検知素子の端面とのスライダ長手方向に沿った距離であり、θは、前記ヘッドスライダが旋回範囲の最内周に位置するときの、スライダ長手方向と前記ディスク媒体の回転方向とが為す角であり、θは、前記ヘッドスライダが旋回範囲の最外周に位置するときの、スライダ長手方向と前記ディスク媒体の回転方向とが為す角である。
また、上記態様では、前記記録素子の端面は、前記再生素子の端面よりもスライダ幅方向の内周側に位置し、前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の内周側の端は、前記記録素子の端面のスライダ幅方向の内周側の端と比較してスライダ幅方向の内周側にLtanθよりも張り出し、及び/又は、前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の外周側の端は、前記再生素子の端面のスライダ幅方向の外周側の端と比較してスライダ幅方向の外周側にLtanθよりも張り出してもよい。但し、Lは、前記記録素子の端面と前記衝突検知素子の端面とのスライダ長手方向に沿った距離であり、Lは、前記再生素子の端面と前記衝突検知素子の端面とのスライダ長手方向に沿った距離であり、θは、前記ヘッドスライダが旋回範囲の最内周に位置するときの、スライダ長手方向と前記ディスク媒体の回転方向とが為す角であり、θは、前記ヘッドスライダが旋回範囲の最外周に位置するときの、スライダ長手方向と前記ディスク媒体の回転方向とが為す角である。
また、上記態様では、前記第2の衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の内周側の端は、前記再生素子の端面のスライダ幅方向の内周側の端と比較してスライダ幅方向の内周側にLtanθよりも張り出し、及び/又は、前記第2の衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の外周側の端は、前記再生素子の端面のスライダ幅方向の外周側の端と比較してスライダ幅方向の外周側にLtanθよりも張り出してもよい。但し、Lは、前記再生素子の端面と前記第2の衝突検知素子の端面とのスライダ長手方向に沿った距離であり、θは、前記ヘッドスライダが旋回範囲の最内周に位置するときの、スライダ長手方向と前記ディスク媒体の回転方向とが為す角であり、θは、前記ヘッドスライダが旋回範囲の最外周に位置するときの、スライダ長手方向と前記ディスク媒体の回転方向とが為す角である。
また、本発明の一態様では、前記衝突検知素子は、前記ディスク媒体との衝突を検知可能な複数の素子部を含み、前記媒体対向面内には、前記複数の素子部の端面がスライダ幅方向の互いに異なる位置に形成される。
また、本発明の一態様では、前記記録素子は、前記媒体対向面まで延び、その端面から記録磁界を発する主磁極を有し、前記主磁極の端面は、リーディング側がトレーリング側よりも当該端面のスライダ幅方向の中央部に近い傾斜辺を有し、前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の一方側の端は、前記主磁極の端面のスライダ幅方向の一方側の端と比較してスライダ幅方向の一方にLtanαよりも張り出し、及び/又は、前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の他方側の端は、前記主磁極の端面のスライダ幅方向の他方側の端と比較してスライダ幅方向の他方にLtanαよりも張り出す。但し、Lは、前記主磁極の端面と前記衝突検知素子の端面とのスライダ長手方向に沿った距離であり、αは、スライダ長手方向に対する前記傾斜辺の傾斜角である。
また、本発明の一態様では、前記ヘッドスライダは、前記ディスク媒体からデータを読み出す再生素子と、前記媒体対向面のうち、前記記録素子の端面および前記再生素子の端面を含む一部を、前記ディスク媒体に向けて突出させる突出調整素子と、を含み、前記媒体対向面内に、前記再生素子の端面が形成され、前記衝突検知素子の端面が、前記記録素子の端面と前記再生素子の端面の間に位置する。
また、本発明のヘッドスライダは、回転するディスク媒体上に浮上するヘッドスライダであって、前記ディスク媒体にデータを書き込む記録素子と、前記ディスク媒体からデータを読み出す再生素子と、当該ヘッドスライダの前記ディスク媒体に対向する媒体対向面のうち、前記記録素子の端面および前記再生素子の端面を含む一部を、前記ディスク媒体に向けて突出させる突出調整素子と、前記ディスク媒体との衝突を検知する衝突検知素子であって、その端面が前記記録素子の端面と前記再生素子の端面の間に位置する衝突検知素子と、を含む、ことを特徴とする。
また、本発明のヘッドスライダは、回転するディスク媒体上に浮上するヘッドスライダであって、当該ヘッドスライダの前記ディスク媒体に対向する媒体対向面まで延び、その端面から記録磁界を発する主磁極を有する記録素子と、前記ディスク媒体との衝突を検知する衝突検知素子と、を含み、前記主磁極の端面は、リーディング側がトレーリング側よりも当該端面のスライダ幅方向の中央部に近い傾斜辺を有し、前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の一方側の端は、前記主磁極の端面のスライダ幅方向の一方側の端と比較してスライダ幅方向の一方にLtanαよりも張り出し、及び/又は、前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の他方側の端は、前記主磁極の端面のスライダ幅方向の他方側の端と比較してスライダ幅方向の他方にLtanαよりも張り出す、ことを特徴とする。但し、Lは、前記主磁極の端面と前記衝突検知素子の端面とのスライダ長手方向に沿った距離であり、αは、スライダ長手方向に対する前記傾斜辺の傾斜角である。
また、上記態様では、前記ヘッドスライダは、前記ディスク媒体からデータを読み出す再生素子を含み、前記主磁極の端面は、前記媒体対向面に形成された前記再生素子の端面よりもスライダ幅方向の一方側に位置し、前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の一方側の端は、前記主磁極の端面のスライダ幅方向の一方側の端と比較してスライダ幅方向の一方にLtanαよりも張り出し、及び/又は、前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の他方側の端は、前記再生素子の端面のスライダ幅方向の他方側の端と比較してスライダ幅方向の他方にLtanαよりも張り出してもよい。但し、Lは、前記再生素子の端面と前記衝突検知素子の端面とのスライダ長手方向に沿った距離である。
また、上記態様では、前記ヘッドスライダは、前記ディスク媒体からデータを読み出す再生素子と、前記ディスク媒体との衝突を検知する第2の衝突検知素子と、を含み、前記媒体対向面内に、前記再生素子の端面および前記第2の衝突検知素子の端面が形成され、前記第2の衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の一方側の端は、前記再生素子の端面のスライダ幅方向の一方側の端と比較してスライダ幅方向の一方にLtanαよりも張り出し、及び/又は、前記第2の衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の他方側の端は、前記再生素子の端面のスライダ幅方向の他方側の端と比較してスライダ幅方向の他方にLtanαよりも張り出してもよい。但し、Lは、前記再生素子の端面と前記衝突検知素子の端面とのスライダ長手方向に沿った距離である。
上記本発明によると、ディスク媒体との衝突を検知する衝突検知素子の端面が上述のように張り出して構成されているので、ディスク媒体の表面に存在する微小な欠陥が記録素子に直接衝突する以前に、こうした微小な欠陥の存在を把握して、衝突の回避を図ることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るヘッドスライダの断面図である。 本発明の一実施形態に係るヘッドスライダの媒体対向面を表す図である。 図3Aの要部拡大図である。 本発明の効果を説明する模式図である。 本発明の効果を説明する模式図である。 本発明の効果を説明する模式図である。 本発明の効果を説明する図である。 本発明の効果を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置の動作例を表すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るヘッドスライダの媒体対向面を表す図である。 図7Aの要部拡大図である。 本発明の一実施形態に係るヘッドスライダの媒体対向面を表す図である。 図8Aの要部拡大図である。 本発明の一実施形態に係るヘッドスライダの媒体対向面を表す図である。
本発明のヘッドスライダ及び磁気ディスク装置の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、磁気ディスク装置1の斜視図である。同図では、トップカバーの図示が省略されている。磁気ディスク装置1は、ディスク媒体2と、ヘッドスライダ3と、ヘッドスライダ3を保持するサスペンション4と、サスペンション4を保持するアーム5と、アーム5を駆動し、ヘッドスライダ3を位置決めするボイスコイルモータ6(第2のアクチュエータ)と、ディスク媒体2を回転させるスピンドルモータ7(第1のアクチュエータ)と、これらの構成を収容するベース8と、を備えている。ヘッドスライダ3は、空気潤滑軸受としての空気のくさび膜効果によって、回転するディスク媒体2上に浮上し、データを磁気的に読み書きする。ボイスコイルモータ6は、ディスク媒体2の外方に定められた旋回軸を中心に旋回可能に構成されており、ヘッドスライダ3をディスク媒体2上の内周位置と外周位置との間で略半径方向に旋回させる。このようにヘッドスライダ3がディスク媒体2上で旋回する範囲を、旋回範囲PRとする。なお、図1には、ディスク媒体2の停止時にヘッドスライダ3が退避するためのランプ機構9を有するロード・アンロード方式の磁気ディスク装置1が図示されているが、これに限られず、ランプ機構を有さないコンタクトスタート・ストップ(CSS)方式の磁気ディスク装置であってもよい。
図2は、ヘッドスライダ3の断面図である。同図では、ヘッドスライダ3をスライダ幅方向の中央部で切断したときの、流出端付近の断面構造を模式的に表している。同図において、TR及びLDは、ヘッドスライダ3の流出端側(トレーリング側)及び流入端側(リーディング側)を表す。ヘッドスライダ3は、アルミナとチタンカーバイトの焼結体(いわゆるアルチック)からなる直方体状のスライダ基板部12と、スライダ基板部12の流出端側の端面に形成された、アルミナを母体とする薄膜ヘッド部13と、を有している。薄膜ヘッド部13の母体内には、ディスク媒体2からデータを読み出す再生素子14と、ディスク媒体2にデータを書き込む記録素子21と、が含まれており、ディスク媒体2と対向する媒体対向面3aには、これらの端面が現れている。記録素子21は、単磁極型の記録ヘッドであり、記録コイル16、下部磁極17、上部磁極18、ラップアラウンドシールド19及び主磁極20を有している。主磁極20は、媒体対向面3aまで延び、その端面から記録磁界を発する。また、再生素子14は、典型的には、磁気抵抗効果素子からなり、下部シールド22及び上部シールド23に挟まれている。
また、薄膜ヘッド部13の母体内には、浮上高さ調整用アクチュエータ(突出調整素子)15が含まれている。本実施形態では、浮上高さ調整用アクチュエータ15は、ヒータで構成される。ヒータの発熱によって薄膜ヘッド部13の母体が膨張すると、媒体対向面3aのうち、記録素子21の端面および再生素子14の端面を含む一部がディスク媒体2に向けて突出するので、その結果、記録素子21及び再生素子14と、ディスク媒体2との距離(浮上高さ)が低減される。ここで、ヒータは、記録素子21および再生素子14の両方をディスク媒体2に近づけるため、記録素子21の端面と再生素子14の端面との間の位置が突出の中心となるように、すなわち、記録素子21の端面と再生素子14の端面との間の位置がディスク媒体2に最も近づくように、媒体対向面3aの一部を突出させる。このような、ヒータへの通電で浮上高さを調整する制御は、TFC(Thermal Fly-height Control)と呼ばれる。なお、これに限られず、微動アクチュエータのような他の機構によって浮上高さが調整されてもよい。
また、薄膜ヘッド部13の母体内には、ディスク媒体2との接触を検知する接触検知センサ24(衝突検知素子)が含まれており、媒体対向面3aには、その端面が現れている。接触検知センサ24の端面は、記録素子21の端面と再生素子14の端面との間、すなわち、記録素子21及び再生素子14よりもディスク媒体2に近づく位置に形成されている。接触検知センサ24としては、例えば、ヘッドスライダ3とディスク媒体2との接触によって発生する摩擦熱を感知するものを適用することができ、一例としては、従来から再生素子として用いられているような巨大抵抗効果素子(GMR素子)などがある。また、摩擦熱によって抵抗が変化する抵抗体であってもよい。抵抗体の材料としては、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、銅(Cu)、タングステン(W)或いはこれらの混合体などが考えられる
本実施形態の磁気ディスク装置1は、ヘッドスライダ3とディスク媒体2との接触を検知する際に、接触検知センサ24からの出力を用いる。接触検知センサ24からの出力を用いることで、ヘッドスライダ3とディスク媒体2との接触を感度良く確実に検知することがでる。また、比較的弱い接触でも感度良く検知することが可能であるので、接触によるヘッド・ディスクインターフェイスの信頼性への影響を小さくすることができる。
ここで、ヘッド・ディスクインターフェイスの信頼性を考慮した場合、ヘッドスライダ3とディスク媒体2との接触によって受けるダメージとして最も致命的なのが、記録磁界を発する主磁極20へのダメージである。浮上高さ調整用アクチュエータ15の位置および寸法にもよるが、主磁極20は、ライト動作時の熱膨張も相まってヘッドスライダ3の浮上最下点付近となることが多く、ディスク媒体2の表面に存在する微小突起やコンタミネーションと衝突して、摩耗が発生する可能性が高い。主磁極20の摩耗は記録素子21の磁気特性を大きく損なう可能性があり、主磁極20の摩耗が発生する前にディスク媒体2との接触を検知する必要がある。
そこで、本実施形態では、ディスク媒体2との接触を検知する接触検知センサ24について、主磁極20の端面の摩耗が発生する前にディスク媒体2との接触を検知することができるよう、媒体対向面3a内に形成された接触検知センサ24の端面の位置および寸法を規定している。
図3Aは、第1実施形態に係るヘッドスライダ3の媒体対向面3aを表す図である。図3Bは、図3Aの要部拡大図であり、主磁極20の端面と接触検知センサ24の端面との位置関係を表す。これらの図は、ヘッドスライダ3を媒体対向面3a側から見た場合の模式図である。これらの図において、矢印で表されるDSL及びDSWは、ヘッドスライダ3のスライダ長手方向およびスライダ幅方向を表す。また、TR及びLDは、ヘッドスライダ3の流出端側および流入端側を表し、ID及びODは、ディスク媒体2の内周側および外周側を表す。なお、ヘッドスライダ3は、上記ボイスコイルモータ6によってディスク媒体2上を略半径方向に旋回されるため、スライダ長手方向とディスク媒体2の回転方向とが為す角(いわゆるスキュー角θ)が、ディスク媒体2の半径位置によって変化する。図3A及び図3Bでは、スキュー角θが0の場合が表されている。また、記録磁界を発する主磁極20の端面は、隣接トラックへの誤記録(いわゆる、サイドイレーズ)を防止するために、流出端側の辺20aの幅よりも流入側の辺20bの幅の方が狭い台形状に構成されている。すなわち、主磁極20の端面のスライダ幅方向の両側には、流入端側が流出端側よりも中央部に近づくように傾斜した傾斜辺20cが設けられている。スライダ長手方向と傾斜辺20cとが為す角は、ベベル角αと呼ばれる。このベベル角αは、スキュー角θの最大値とほぼ同程度に形成される。なお、主磁極20の形状は、台形状に限られず、三角形状でもよいし、流出端側から流入端側に延びる辺の一部のみが傾斜していてもよい。
媒体対向面3aに現れた接触検知センサ24の端面は、主磁極20の端面と再生素子14の端面との間に形成されており、スライダ幅方向に広がった矩形状の形状を有している。接触検知センサ24の端面の内周側の端は、ヘッドスライダ3が旋回範囲PR(上記図1を参照)の最内周に位置するときに、主磁極20の端面の内周側の端よりも内周側に張り出すように形成され、接触検知センサ24の端面の外周側の端は、ヘッドスライダ3が旋回範囲PRの最外周に位置するときに、主磁極20の端面の外周側の端よりも外周側に張り出すように形成されている。具体的には、接触検知センサ24の端面のスライダ幅方向の内周側の端は、主磁極20の端面のスライダ幅方向の内周側の端と比較してスライダ幅方向の内周側にLtanθよりも張り出すように形成され、接触検知センサ24の端面のスライダ幅方向の外周側の端は、主磁極20の端面のスライダ幅方向の外周側の端と比較してスライダ幅方向の外周側にLtanθよりも張り出すように形成される。また、接触検知センサ24の端面のスライダ幅方向に沿った幅Wは、W+Ltanθ+Ltanθ以上となるように設定される。ここで、Lは、主磁極20の端面(詳細には、最大幅の位置)と、接触検知センサ24の端面(詳細には、スライダ長手方向の中央)とのスライダ長手方向に沿った距離である。θは、ヘッドスライダ3が旋回範囲PRの最内周に位置するときのスキュー角θ(内周側の最大値)である。θは、ヘッドスライダ3が旋回範囲PRの最外周に位置するときのスキュー角θ(外周側の最大値)である。Wは、主磁極20の端面のスライダ幅方向に沿った幅である。また別の観点から、主磁極20の端面のベベル角αは、スキュー角θの最大値θ,θとほぼ同程度に形成されているので、接触検知センサ24の端面のスライダ幅方向の内周側の端は、主磁極20の端面のスライダ幅方向の内周側の端と比較してスライダ幅方向の内周側にLtanαよりも張り出すように形成され、接触検知センサ24の端面のスライダ幅方向の外周側の端は、主磁極20の端面のスライダ幅方向の外周側の端と比較してスライダ幅方向の外周側にLtanαよりも張り出すように形成されてもよい。なお、本実施形態では、接触検知センサ24の端面がスライダ幅方向の両方にそれぞれ所定距離だけ張り出すように形成されているが、これに限られず、スライダ幅方向の内周側および外周側の一方に所定距離だけ張り出すように形成されてもよい。また、ベベル角αが、内周側と外周側とで異なる場合には、それぞれの角度に応じて接触検知センサ24の張り出し距離を定めてもよい。
以上のように接触検知センサ24の端面が構成されることにより、ヘッドスライダ3が旋回範囲PRのどの位置にあっても、接触検知センサ24の端面が主磁極20の端面よりも内周側及び/又は外周側に張り出すので、ディスク媒体2の表面の欠陥が主磁極20の端面に直接接触する前に、接触検知センサ24で欠陥を検知することが可能である。こうした接触検知センサ24の端面の構成は、ディスク媒体2の内周側から外周側またはその逆方にヘッドスライダ3で順次トラックを形成していくサーボライトを行う場合に特に有用である。なお、本実施形態では、接触検知センサ24が、下部磁極17と主磁極20との間に配置されている。これは、薄膜ヘッド部13内の構造にもよるが、下部磁極17と主磁極20との間あたりが、ヘッドスライダ3の浮上最下点となる場合が多いためである。基本的に、接触検知センサ24の設置箇所は、なるべくヘッドスライダ3の浮上最下点付近となるよう設定するのが好ましいが、構成によっては別の場所に配置しても構わない。
図4Aないし図4Cは、本発明の効果を説明する模式図である。これらの図は、ヘッドスライダ3を媒体対向面3a側から見た場合の模式図である。このうち、図4A及び図4Bは、接触検知センサ24の端面の構成が上記条件を満たさない参考例の模式図である。他方、図4Cは、接触検知センサ24の端面の構成が上記条件を満たす実施例の模式図である。これらの図において、ヘッドスライダ3は、スライダ長手方向がディスク媒体2の回転方向DRに対して傾いた状態(スキュー角θ>0)で、ディスク媒体2上に浮上している。
ここでは、ヘッドスライダ3がディスク媒体2の半径方向に移動するのに伴って、主磁極20の端面付近に、ディスク媒体2の表面に存在する微小突起やコンタミネーション等の微小欠陥DFが接近する状況を想定する。
図4Aに示されるように、スキュー角θが比較的小さい場合には、接触検知センサ24が微小欠陥DFとの接触を検知することで、TFC制御などによって主磁極20の端面と微小欠陥DFとの接触を回避することができる。これに対し、図4Bに示されるように、スキュー角θが比較的大きい場合には、微小欠陥DFが接触検知センサ24に検知されることなく、主磁極20の端面と直接接触する可能性が出てくる。ヘッドスライダ3がその場に留まると、主磁極20の端面と微小欠陥DFとの接触が繰り返され、その結果、主磁極20の端面が摩耗し、記録素子21の磁気特性が劣化するおそれがある。
そこで、接触検知センサ24の端面の構成が上記条件を満たすことによって、図4Cに示されるように、あらゆるスキュー角θの条件において、主磁極20の端面が微小欠陥DFと接触する前に、接触検知センサ24が微小欠陥DFとの接触を検知することが可能となる。これにより、TFC制御によって主磁極20の端面と微小欠陥DFとの接触を回避することができる。或いは、ボイスコイルモータ6によりヘッドスライダ3を移動させることで、接触を回避することができる。
図5A及び図5Bは、本発明の効果を説明する図である。これらの図には、ヘッドスライダ3とディスク媒体2とが接触したときのGMR素子の出力を測定した結果が表されている。なお、本測定では、接触検知センサ24が設けられていない従来のヘッドスライダが用いられており、GMR素子からなる再生素子14の出力が、接触検知センサ24の出力として見立てている。
図5Aには、TFCにより過度に再生素子14の端面付近を突出させて、再生素子14の端面が浮上最下点となるように設定した状態で、ヘッドスライダ3とディスク媒体2とを接触させたときの、再生素子14の出力の測定結果が表されている。再生素子14とディスク媒体2との接触によって発生した摩擦熱によってGMR素子の抵抗が変化し、再生素子14の出力にスパイク状の反応が発生している様子が分かる。
これに対し、図5Bには、TFCにより再生素子14の端面付近を突出させたものの、浮上最下点がアルチックからなる母材部分となるように設定した状態で、ヘッドスライダ3とディスク媒体2とを接触させたときの、再生素子14の出力の測定結果が表されている。再生素子14とディスク媒体2とが直接接触していないため、再生素子14の出力には摩擦熱によるGMR素子の抵抗変化の反応は見られない。
これらの結果によると、接触検知センサ24によってヘッドスライダ3がディスク媒体2の微小欠陥DFに接触したことを検知するためには、接触検知センサ24の端面を微小欠陥DFに直接接触させる必要があることが分かる。すなわち、上記図4Bに示されるように、接触検知センサ24の端面が微小欠陥DFに直接接触しない場合、接触検知センサ24の出力では接触を検知できない可能性があり、この接触を確実に検知するためには、接触検知センサ24の端面の構成は上記条件を満たす必要がある。
図6は、磁気ディスク装置1の動作例を表すフローチャートである。接触検知センサ24を有したヘッドスライダ3を搭載する磁気ディスク装置1において、接触検知センサ24からの出力を利用してヘッドスライダ3とディスク媒体2との接触を検知してライトエラーを回避する際のシーケンスの一例を説明する。具体的には、磁気ディスク装置1の制御部に含まれるMPUがメモリに格納されたプログラムを実行することによって、図6に示される動作が実現する。
なお、図6に示されるシーケンス例においては、予め微小欠陥よる接触発生が確認されたか、あるいは接触発生の可能性があることが確認されたセクタを、監視セクタとして登録しておくものとする。
まず、制御部は、接触検知センサ24の出力のモニタリングを開始し、モニタリングを継続した状態で、ヘッドスライダ3をターゲットのトラックに移動させる。トラック位置決めが終わったところで、制御部は、トラックフォロイング状態に入り、ライト動作の準備をする(S1)。その後、制御部は、ターゲットのセクタに対するライトを開始する(S2)。当該セクタが監視セクタとして登録されていない場合には(S3:NO)、制御部はそのままライト動作を開始する(S4)。他方、監視セクタとして登録されている場合には(S3:YES)、制御部は、ライトエラー回避のため、当該セクタへのライト動作を回避する(S9)。このとき、制御部は、TFCによって浮上量が高くなるよう調整するか、或いはヘッドスライダ3を半径方向に移動させることで、ヘッドスライダ3とディスク媒体2との接触を回避する。
当該セクタへのライト動作中(S4)、接触検知センサ24でヘッドスライダ3とディスク媒体2との接触が検知されない場合には(S5:NO)、制御部は、通常どおりライト動作を続ける。
当該セクタへのライト動作中(S4)、接触検知センサ24でヘッドスライダ3とディスク媒体2との接触が検知された場合には(S5:YES)、制御部は、当該セクタ及びその周囲のセクタ(例えば、当該トラックの当該セクタ及び隣接セクタと、近隣トラックの当該セクタ及び隣接セクタ)を、監視セクタとして登録し(S10)、当該セクタへのライト動作を中止する(S11)。また、ヘッドスライダ3へのダメージを回避するため、制御部は、接触を検知した瞬間にTFCによって浮上量が高くなるよう調整するか、或いはヘッドスライダ3を半径方向に移動させることで、長時間の接触を回避する。
制御部は、上記動作を当該トラックへのライト動作が終わるまで繰り返した後(S2〜S8)、ヘッドスライダ3を次トラックに移動させて(S12)、ライト動作を継続する。なお、ここで挙げたシーケンスは、あくまで接触検知センサ24の活用の一例であり、この接触検知センサ24の出力を、ライト動作時のみならず、例えばリード動作時、或いはヘッドスライダ3とディスク媒体2との接触検知モニタリングに用いてもよい。
また、接触検知センサ24で接触を検知した場合の動作についても、例えば接触検知センサ24の出力に対して閾値を予め記憶しておき、閾値以下のごく軽微な接触に対しては特に回避動作を実施しないようにするなど、色々な工夫が考えられる。いずれにしても、接触検知センサ24の端面の構成が上記条件を満たすことによって、主磁極20の端面とディスク媒体2の微小欠陥DFとの接触と、それに伴う記録素子21の磁気特性の劣化を回避することが可能となる。
図7Aは、第2実施形態に係るヘッドスライダ3の媒体対向面3aを表す図である。図7Bは、図7Aの要部拡大図であり、主磁極20の端面と、再生素子14の端面と、接触検知センサ24の端面との位置関係を表す。なお、上記実施形態と重複する構成については、同番号を付すことで詳細な説明を省略する。本実施形態では、主磁極20の端面および再生素子14の端面の摩耗が発生する前にディスク媒体2との接触を検知することができるように、接触検知センサ24の端面の位置および寸法を規定している。
接触検知センサ24の端面の内周側の端は、ヘッドスライダ3が旋回範囲PR(上記図1を参照)の最内周に位置するときに、主磁極20の端面の内周側の端および再生素子14の端面の内周側の端よりも内周側に張り出すように形成され、接触検知センサ24の端面の外周側の端は、ヘッドスライダ3が旋回範囲PRの最外周に位置するときに、主磁極20の端面の外周側の端および再生素子14の端面の外周側の端よりも外周側に張り出すように形成されている。具体的には、図7A及び図7Bに示される例では、主磁極20の端面は、再生素子14の端面よりもスライダ幅方向の内周側に位置しており、接触検知センサ24の端面のスライダ幅方向の内周側の端は、主磁極20の端面のスライダ幅方向の内周側の端と比較してスライダ幅方向の内周側にLtanθよりも張り出すように形成され、接触検知センサ24の端面のスライダ幅方向の外周側の端は、再生素子14の端面のスライダ幅方向の外周側の端と比較してスライダ幅方向の外周側にLtanθよりも張り出すように形成される。また、接触検知センサ24の端面のスライダ幅方向に沿った幅Wは、W+W+d+Ltanθ+Ltanθ以上となるように設定される。ここで、Lは、再生素子14の端面と接触検知センサ24の端面とのスライダ長手方向に沿った距離であり、Wは、再生素子14の端面のスライダ幅方向に沿った幅であり、dは、主磁極20の端面と再生素子14の端面とのスライダ幅方向に沿ったオフセット量である。また別の観点から、接触検知センサ24の端面のスライダ幅方向の内周側の端は、主磁極20の端面のスライダ幅方向の内周側の端と比較してスライダ幅方向の内周側にLtanαよりも張り出すように形成され、接触検知センサ24の端面のスライダ幅方向の外周側の端は、再生素子14の端面のスライダ幅方向の外周側の端と比較してスライダ幅方向の外周側にLtanαよりも張り出すように形成されてもよい。
また、図7A及び図7Bに示される例とは逆に、主磁極20の端面が、再生素子14の端面よりもスライダ幅方向の外周側に位置している場合には、接触検知センサ24の端面のスライダ幅方向の内周側の端は、再生素子14の端面のスライダ幅方向の内周側の端と比較してスライダ幅方向の内周側にLtanθよりも張り出すように形成され、接触検知センサ24の端面のスライダ幅方向の外周側の端は、主磁極20の端面のスライダ幅方向の外周側の端と比較してスライダ幅方向の外周側にLtanθよりも張り出すように形成される。また、接触検知センサ24の端面のスライダ幅方向に沿った幅Wは、W+W+d+Ltanθ+Ltanθ以上となるように設定される。また別の観点から、接触検知センサ24の端面のスライダ幅方向の内周側の端は、再生素子14の端面のスライダ幅方向の内周側の端と比較してスライダ幅方向の内周側にLtanαよりも張り出すように形成され、接触検知センサ24の端面のスライダ幅方向の外周側の端は、主磁極20の端面のスライダ幅方向の外周側の端と比較してスライダ幅方向の外周側にLtanαよりも張り出すように形成されてもよい。
なお、本実施形態では、接触検知センサ24の端面がスライダ幅方向の両方にそれぞれ所定距離だけ張り出すように形成されているが、これに限られず、スライダ幅方向の内周側および外周側の一方に所定距離だけ張り出すように形成されてもよい。また、ベベル角αが、内周側と外周側とで異なる場合には、それぞれの角度に応じて接触検知センサ24の張り出し距離を定めてもよい。
このように接触検知センサ24の端面が構成されることにより、ヘッドスライダ3が旋回範囲PRのどの位置にあっても、接触検知センサ24の端面が主磁極20の端面および再生素子14の端面の両方よりも内周側及び/又は外周側に張り出すので、ディスク媒体2の表面の欠陥が主磁極20の端面または再生素子14の端面に直接接触する前に、接触検知センサ24で欠陥を検知することが可能である。また、本実施形態では、主磁極20の端面および再生素子14の端面に対して1つの接触検知センサ24が設けられているので、接触検知センサ24用の配線等の数を抑えることが可能である。
図8Aは、第3実施形態に係るヘッドスライダ3の媒体対向面3aを表す図である。図8Bは、図8Aの要部拡大図であり、主磁極20の端面と、再生素子14の端面と、接触検知センサ24の端面と、第2の接触検知センサ30の端面との位置関係を表す。なお、上記実施形態と重複する構成については、同番号を付すことで詳細な説明を省略する。本実施形態では、主磁極20の端面と再生素子14の端面との間のうち、主磁極20の端面に近い側には接触検知センサ24の端面が形成されており、再生素子14の端面に近い側には第2の接触検知センサ30の端面が形成されている。本実施形態では、再生素子14の端面の摩耗が発生する前にディスク媒体2との接触を検知することができるよう、第2の接触検知センサ30の端面の位置および寸法を規定している。なお、接触検知センサ24の端面の位置および寸法については、上記第1実施形態と同様である。
第2の接触検知センサ30の端面の内周側の端は、ヘッドスライダ3が旋回範囲PR(上記図1を参照)の最内周に位置するときに、再生素子14の端面の内周側の端よりも内周側に張り出すように形成され、第2の接触検知センサ30の端面の外周側の端は、ヘッドスライダ3が旋回範囲PRの最外周に位置するときに、再生素子14の端面の外周側の端よりも外周側に張り出すように形成されている。具体的には、第2の接触検知センサ30の端面のスライダ幅方向の内周側の端は、再生素子14の端面のスライダ幅方向の内周側の端と比較してスライダ幅方向の内周側にLtanθよりも張り出すように形成され、第2の接触検知センサ30の端面のスライダ幅方向の外周側の端は、再生素子14の端面のスライダ幅方向の外周側の端と比較してスライダ幅方向の外周側にLtanθよりも張り出すように形成される。また、第2の接触検知センサ30の端面のスライダ幅方向に沿った幅Wは、W+Ltanθ+Ltanθ以上となるように設定される。ここで、Lは、再生素子14の端面と第2の接触検知センサ30の端面とのスライダ長手方向に沿った距離である。また別の観点から、第2の接触検知センサ30の端面のスライダ幅方向の内周側の端は、再生素子14の端面のスライダ幅方向の内周側の端と比較してスライダ幅方向の内周側にLtanαよりも張り出すように形成され、第2の接触検知センサ30の端面のスライダ幅方向の外周側の端は、再生素子14の端面のスライダ幅方向の外周側の端と比較してスライダ幅方向の外周側にLtanαよりも張り出すように形成されてもよい。なお、本実施形態では、第2の接触検知センサ30の端面がスライダ幅方向の両方にそれぞれ所定距離だけ張り出すように形成されているが、これに限られず、スライダ幅方向の内周側および外周側の一方に所定距離だけ張り出すように形成されてもよい。また、ベベル角αが、内周側と外周側とで異なる場合には、それぞれの角度に応じて接触検知センサ24の張り出し距離を定めてもよい。
このように第2の接触検知センサ30の端面が構成されることにより、ヘッドスライダ3が旋回範囲PRのどの位置にあっても、第2の接触検知センサ30の端面が再生素子14の端面よりも内周側及び/又は外周側に張り出すので、ディスク媒体2の表面の欠陥が再生素子14の端面に直接接触する前に、第2の接触検知センサ30で欠陥を検知することが可能である。また、接触検知センサ24の端面及び第2の接触検知センサ30の端面を、主磁極20の端面および再生素子14の端面にそれぞれ近づけて配置することが可能であるので、接触検知センサ24及び第2の接触検知センサ30のサイズを小さくして、接触検知の感度を高めることができる。
なお、本実施形態では、第2の接触検知センサ30を、下部磁極17と上部シールド23との間に配置しているが、構成によっては、例えば下部シールド22の流入端側に配置するなど、別の場所に配置しても構わない。また、本実施形態では、接触検知センサ24及び第2の接触検知センサ30の2つを設けたが、構成によっては、第2の接触検知センサ30のみを設けて、再生素子14近傍での接触検知のみを行うようにしてもよい。さらに、接触検知センサ24と第2の接触検知センサ30とを併設する場合、薄膜ヘッド部13内において、これらに独立に配線を設けてもよいし、これらを直列または並列に接続する配線を設けてもよい。或いは、配線簡略化のため、配線を共通化してもよい。さらに、接触検知センサ24と第2の接触検知センサ30とを併設する場合、何れか一方について、接触検知感度を高めるために上記条件よりもサイズを小さく構成するようにしてもよい。
図9は、上記第3実施形態の変形例に係るヘッドスライダ3の媒体対向面3aを表す図である。本変形例では、接触検知センサ24が複数の素子部24a〜24cの群によって構成されている。各素子部24a〜24cは、上記実施形態と同様に、GMR素子や抵抗体などで構成される。媒体対向面3aに現れた素子部24a〜24cの端面は、スライダ幅方向に広がった矩形状の形状を有しており、スライダ幅方向の互いに異なる位置に形成されて、スライダ幅方向に広がるように配列している。これら素子部24a〜24cの端面は、スライダ幅方向に隙間が生じないように、近接する端部同士のスライダ幅方向の位置が一致または重複するように形成される。また、これら素子部24a〜24cの端面は、スライダ長手方向に少しずつずれながら段状に配列している。このように複数の素子部24a〜24cの群によって構成される接触検知センサ24は、群全体として見たときに上記実施形態と同様の条件を満たすように構成される。但し、L及びLは、素子部24a〜24cのスライダ長手方向の中央位置を始点とする。このように、接触検知センサ24を複数の素子部24a〜24cの群として構成することによって、各素子部24a〜24cのサイズを小さくすることができ、接触感度を高めることが可能である。なお、本変形例では、第2の接触検知センサ30も、接触検知センサ24と同様に、複数の素子部30aの群によって構成され、群全体として見たときに上記実施形態と同様の条件を満たすように構成される。
以上、本発明を好ましい実施形態を例として説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、上記実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することができる。例えば、磁気ディスク装置以外のディスク装置に本発明を適用してもよい。また、TFCの代わりにピエゾ素子などで浮上高さの制御を行うような磁気ディスク装置に本発明を適用してもよい。ヘッドスライダとディスク媒体との接触検知をより確かなものにするため、複数の接触検知センサを設けてもよい。
1 磁気ディスク装置、2 ディスク媒体、3 ヘッドスライダ、4 サスペンション、5 アーム、6 ボイスコイルモータ(第2のアクチュエータ)、7 スピンドルモータ(第1のアクチュエータ)、8 ベース、9 ランプ機構、12 スライダ基板部、13 薄膜ヘッド部、14 再生素子、15 浮上高さ調整用アクチュエータ(突出調整素子)、16 記録コイル、17 下部磁極、18 上部磁極、19 ラップアラウンドシールド、20 主磁極、20a,20b 辺、20c 傾斜辺、21 記録素子、22 下部シールド、23 上部シールド、24 接触検知センサ(衝突検知素子)、24a〜24c 素子部、30 第2の接触検知センサ(第2の衝突検知素子)、30a〜30c 素子部。

Claims (13)

  1. ディスク媒体と、
    前記ディスク媒体を回転させる第1のアクチュエータと、
    前記ディスク媒体上に浮上するヘッドスライダと、
    前記ディスク媒体の外方に定められた旋回軸を中心に、前記ディスク媒体の内周と外周の間で前記ヘッドスライダを旋回させる第2のアクチュエータと、
    を備え、
    前記ヘッドスライダは、
    前記ディスク媒体にデータを書き込む記録素子と、
    前記ディスク媒体との衝突を検知する衝突検知素子と、
    を含み、
    前記ヘッドスライダの前記ディスク媒体に対向する媒体対向面内に、記録磁界を発する前記記録素子の端面と、前記衝突検知素子の端面とが形成され、
    前記衝突検知素子は、前記ディスク媒体との衝突により生じる摩擦熱を検知し、
    前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の一方側の端は、前記ヘッドスライダのスライダ幅方向の一方側の端と比較して前記記録素子に近く、
    前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の他方側の端は、前記ヘッドスライダのスライダ幅方向の他方側の端と比較して前記記録素子に近く、
    前記ヘッドスライダが旋回範囲の最内周に位置するときに、前記衝突検知素子の端面の内周側の端が、前記記録素子の端面の内周側の端よりも内周側に張り出し、及び/又は、前記ヘッドスライダが旋回範囲の最外周に位置するときに、前記衝突検知素子の端面の外周側の端が、前記記録素子の端面の外周側の端よりも外周側に張り出す、
    ことを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 前記ヘッドスライダは、前記ディスク媒体からデータを読み出す再生素子を含み、
    前記媒体対向面内に、前記再生素子の端面が形成され、
    前記ヘッドスライダが旋回範囲の最内周に位置するときに、前記衝突検知素子の端面の内周側の端が、前記記録素子の端面の内周側の端および前記再生素子の端面の内周側の端よりも内周側に張り出し、及び/又は、前記ヘッドスライダが旋回範囲の最外周に位置するときに、前記衝突検知素子の端面の外周側の端が、前記記録素子の端面の外周側の端および前記再生素子の端面の外周側の端よりも外周側に張り出す、
    請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  3. 前記ヘッドスライダは、前記ディスク媒体からデータを読み出す再生素子と、前記ディスク媒体との衝突を検知する第2の衝突検知素子と、を含み、
    前記媒体対向面内に、前記再生素子の端面および前記第2の衝突検知素子の端面が形成され、
    前記第2の衝突検知素子の端面は、前記ヘッドスライダが旋回範囲の最内周に位置するときに、前記第2の衝突検知素子の端面の内周側の端が、前記再生素子の端面の内周側の端よりも内周側に張り出し、及び/又は、前記ヘッドスライダが旋回範囲の最外周に位置するときに、前記第2の衝突検知素子の端面の外周側の端が、前記再生素子の端面の外周側の端よりも外周側に張り出す、
    請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  4. 前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の内周側の端は、前記記録素子の端面のスライダ幅方向の内周側の端と比較してスライダ幅方向の内周側にLtanθよりも張り出し、及び/又は、前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の外周側の端は、前記記録素子の端面のスライダ幅方向の外周側の端と比較してスライダ幅方向の外周側にLtanθよりも張り出す、
    請求項1に記載の磁気ディスク装置。
    但し、Lは、前記記録素子の端面と前記衝突検知素子の端面とのスライダ長手方向に沿った距離であり、θは、前記ヘッドスライダが旋回範囲の最内周に位置するときの、スライダ長手方向と前記ディスク媒体の回転方向とが為す角であり、θは、前記ヘッドスライダが旋回範囲の最外周に位置するときの、スライダ長手方向と前記ディスク媒体の回転方向とが為す角である。
  5. 前記記録素子の端面は、前記再生素子の端面よりもスライダ幅方向の外周側に位置し、
    前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の内周側の端は、前記再生素子の端面のスライダ幅方向の内周側の端と比較してスライダ幅方向の内周側にLtanθよりも張り出し、及び/又は、前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の外周側の端は、前記記録素子の端面のスライダ幅方向の外周側の端と比較してスライダ幅方向の外周側にLtanθよりも張り出す、
    請求項2に記載の磁気ディスク装置。
    但し、Lは、前記記録素子の端面と前記衝突検知素子の端面とのスライダ長手方向に沿った距離であり、Lは、前記再生素子の端面と前記衝突検知素子の端面とのスライダ長手方向に沿った距離であり、θは、前記ヘッドスライダが旋回範囲の最内周に位置するときの、スライダ長手方向と前記ディスク媒体の回転方向とが為す角であり、θは、前記ヘッドスライダが旋回範囲の最外周に位置するときの、スライダ長手方向と前記ディスク媒体の回転方向とが為す角である。
  6. 前記記録素子の端面は、前記再生素子の端面よりもスライダ幅方向の内周側に位置し、
    前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の内周側の端は、前記記録素子の端面のスライダ幅方向の内周側の端と比較してスライダ幅方向の内周側にLtanθよりも張り出し、及び/又は、前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の外周側の端は、前記再生素子の端面のスライダ幅方向の外周側の端と比較してスライダ幅方向の外周側にLtanθよりも張り出す、
    請求項2に記載の磁気ディスク装置。
    但し、Lは、前記記録素子の端面と前記衝突検知素子の端面とのスライダ長手方向に沿った距離であり、Lは、前記再生素子の端面と前記衝突検知素子の端面とのスライダ長手方向に沿った距離であり、θは、前記ヘッドスライダが旋回範囲の最内周に位置するときの、スライダ長手方向と前記ディスク媒体の回転方向とが為す角であり、θは、前記ヘッドスライダが旋回範囲の最外周に位置するときの、スライダ長手方向と前記ディスク媒体の回転方向とが為す角である。
  7. 前記第2の衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の内周側の端は、前記再生素子の端面のスライダ幅方向の内周側の端と比較してスライダ幅方向の内周側にLtanθよりも張り出し、及び/又は、前記第2の衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の外周側の端は、前記再生素子の端面のスライダ幅方向の外周側の端と比較してスライダ幅方向の外周側にLtanθよりも張り出す、
    請求項3に記載の磁気ディスク装置。
    但し、Lは、前記再生素子の端面と前記第2の衝突検知素子の端面とのスライダ長手方向に沿った距離であり、θは、前記ヘッドスライダが旋回範囲の最内周に位置するときの、スライダ長手方向と前記ディスク媒体の回転方向とが為す角であり、θは、前記ヘッドスライダが旋回範囲の最外周に位置するときの、スライダ長手方向と前記ディスク媒体の回転方向とが為す角である。
  8. 前記衝突検知素子は、前記ディスク媒体との衝突を検知可能な複数の素子部を含み、
    前記媒体対向面内には、前記複数の素子部の端面がスライダ幅方向の互いに異なる位置に形成される、
    請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  9. 前記記録素子は、前記媒体対向面まで延び、その端面から記録磁界を発する主磁極を有し、
    前記主磁極の端面は、リーディング側がトレーリング側よりも当該端面のスライダ幅方向の中央部に近い傾斜辺を有し、
    前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の一方側の端は、前記主磁極の端面のスライダ幅方向の一方側の端と比較してスライダ幅方向の一方にLtanαよりも張り出し、及び/又は、前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の他方側の端は、前記主磁極の端面のスライダ幅方向の他方側の端と比較してスライダ幅方向の他方にLtanαよりも張り出す、
    請求項1に記載の磁気ディスク装置。
    但し、Lは、前記主磁極の端面と前記衝突検知素子の端面とのスライダ長手方向に沿った距離であり、αは、スライダ長手方向に対する前記傾斜辺の傾斜角である。
  10. 前記ヘッドスライダは、
    前記ディスク媒体からデータを読み出す再生素子と、
    前記媒体対向面のうち、前記記録素子の端面および前記再生素子の端面を含む一部を、前記ディスク媒体に向けて突出させる突出調整素子と、
    を含み、
    前記媒体対向面内に、前記再生素子の端面が形成され、
    前記衝突検知素子の端面が、前記記録素子の端面と前記再生素子の端面の間に位置する、
    請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  11. 回転するディスク媒体上に浮上するヘッドスライダであって、
    当該ヘッドスライダの前記ディスク媒体に対向する媒体対向面まで延び、その端面から記録磁界を発する主磁極を有する記録素子と、
    前記ディスク媒体との衝突を検知する衝突検知素子と、
    を含み、
    前記衝突検知素子は、前記ディスク媒体との衝突により生じる摩擦熱を検知し、
    前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の一方側の端は、前記ヘッドスライダのスライダ幅方向の一方側の端と比較して前記記録素子に近く、
    前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の他方側の端は、前記ヘッドスライダのスライダ幅方向の他方側の端と比較して前記記録素子に近く、
    前記主磁極の端面は、リーディング側がトレーリング側よりも当該端面のスライダ幅方向の中央部に近い傾斜辺を有し、
    前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の一方側の端は、前記主磁極の端面のスライダ幅方向の一方側の端と比較してスライダ幅方向の一方にLtanαよりも張り出し、及び/又は、前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の他方側の端は、前記主磁極の端面のスライダ幅方向の他方側の端と比較してスライダ幅方向の他方にLtanαよりも張り出す、
    ことを特徴とするヘッドスライダ。
    但し、Lは、前記主磁極の端面と前記衝突検知素子の端面とのスライダ長手方向に沿った距離であり、αは、スライダ長手方向に対する前記傾斜辺の傾斜角である。
  12. 前記ヘッドスライダは、前記ディスク媒体からデータを読み出す再生素子を含み、
    前記主磁極の端面は、前記媒体対向面に形成された前記再生素子の端面よりもスライダ幅方向の一方側に位置し、
    前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の一方側の端は、前記主磁極の端面のスライダ幅方向の一方側の端と比較してスライダ幅方向の一方にLtanαよりも張り出し、及び/又は、前記衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の他方側の端は、前記再生素子の端面のスライダ幅方向の他方側の端と比較してスライダ幅方向の他方にLtanαよりも張り出す、
    請求項11に記載のヘッドスライダ。
    但し、Lは、前記再生素子の端面と前記衝突検知素子の端面とのスライダ長手方向に沿った距離である。
  13. 前記ヘッドスライダは、前記ディスク媒体からデータを読み出す再生素子と、前記ディスク媒体との衝突を検知する第2の衝突検知素子と、を含み、
    前記媒体対向面内に、前記再生素子の端面および前記第2の衝突検知素子の端面が形成され、
    前記第2の衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の一方側の端は、前記再生素子の端面のスライダ幅方向の一方側の端と比較してスライダ幅方向の一方にLtanαよりも張り出し、及び/又は、前記第2の衝突検知素子の端面のスライダ幅方向の他方側の端は、前記再生素子の端面のスライダ幅方向の他方側の端と比較してスライダ幅方向の他方にLtanαよりも張り出す、
    請求項11に記載のヘッドスライダ。
    但し、Lは、前記再生素子の端面と前記衝突検知素子の端面とのスライダ長手方向に沿った距離である。
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