JPH0944979A - ディスク記録再生装置及びディスク記録再生装置に適用するヘッド衝突検出装置 - Google Patents

ディスク記録再生装置及びディスク記録再生装置に適用するヘッド衝突検出装置

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JPH0944979A
JPH0944979A JP19537695A JP19537695A JPH0944979A JP H0944979 A JPH0944979 A JP H0944979A JP 19537695 A JP19537695 A JP 19537695A JP 19537695 A JP19537695 A JP 19537695A JP H0944979 A JPH0944979 A JP H0944979A
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JP19537695A
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Kazuto Shimomura
和人 下村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特別のセンサを使用することなく、ディスク上
に浮上したヘッドの物体衝突を確実に検出できるように
して、ヘッドの物体衝突を最小限にすることで、極低浮
上化により高記録密度化を実現した場合でも、装置の高
信頼性を図ることにある。 【解決手段】再生ヘッドとしてMRヘッド2を使用した
HDDにおいて、MRヘッド2の抵抗値温度特性を利用
した衝突検出回路18を設ける。この衝突検出回路18
は、MRヘッド2からの再生信号RSを監視し、異常な
振幅変動を検出したときに、MRヘッド2との物体衝突
を検出して衝突検出信号ISをCPU9に出力する。C
PU9は、浮上量制御装置19を制御して、MRヘッド
2の浮上量を制御して、連続的な物体衝突を回避させ
る。このような構成により、特別の衝突センサを使用す
ることなく、MRヘッド2の特性を利用して、低コスト
でヘッドの物体衝突を確実に検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にデータ再生用
の磁気ヘッドとして磁気抵抗効果型ヘッドを使用したデ
ィスク記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、特に小型のハードディスク装置
(HDD)では、記憶量の大容量化を図るために、ディ
スクの記録密度(トラック密度や線密度)の高記録密度
化を実現するための各種の技術開発がなされている。
【0003】この高記録密度化の技術として、MR(m
agnetoresistive)ヘッドとヘッド浮上
量(浮上高)の極低浮上化の開発が注目されている。M
Rヘッドは、磁気抵抗効果型ヘッドであり、再生出力が
大きく、S/N比が高いなどの多くの利点を有する再生
専用のヘッドである。このため、HDD等のデータ記録
再生装置では、MRヘッドと記録用ヘッド(通常では誘
導型の薄膜ヘッド)とを組合わせた複合構造のヘッド
(記録再生分離型ヘッド)が使用される。
【0004】一方、極低浮上化の技術としては、負圧ス
ライダ方式や後述する浮上量制御方式がある。いずれの
方式でも、ヘッド(実際にはスライダ)とディスクとの
間隔となるヘッドの浮上量を最小限に設定する技術であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、MR
ヘッド及びヘッドの極低浮上化の技術を採用することに
より、高記録密度のHDDを実現することが可能となる
が、特に極低浮上化の技術を実現するには以下のような
課題を解決する必要がある。
【0006】即ち、極低浮上化により、ヘッドとディス
クとの間隔が極めて小さくなるため、ディスクの表面突
起物や粉塵等の極微粒子などの微小物体とヘッドとの衝
突現象が発生する可能性が高くなる。
【0007】ディスクの表面突起物は、ディスクの製造
精度に依存しており、従来では許容範囲内の高さでも、
極低浮上化では浮上高(ヘッドとディスクとの間隔)よ
り大きい許容範囲外となる可能性がある。また、粉塵等
の極微粒子は、ヘッドとディスクの周辺に発生する静電
気力等により、ヘッドとディスクとの間に吸引されたも
のである。
【0008】このような微小物体とヘッドとの衝突が発
生すると、データ再生動作中であればヘッドからの再生
信号が異常信号になったり、また衝突回数が多い場合に
はヘッドのクラッシュの要因となることがある。したが
って、ヘッドの物体衝突を確実に検出して、衝突現象が
発生した場合にはヘッドの物体衝突を回避させるような
機能が必要となる。
【0009】このため、前記のようなヘッドの物体衝突
を検出するために、例えば圧電センサを利用した衝突検
出機能を付加した装置の開発もなされているが、センサ
自体のコストやセンサを実装する上での問題があり、必
ずしも実用的ではない。
【0010】本発明の目的は、特別のセンサを使用する
ことなく、ディスク上に浮上したヘッドの物体衝突を確
実に検出できるようにして、ヘッドの物体衝突を最小限
にすることで、極低浮上化により高記録密度化を実現し
た場合でも、装置の高信頼性を図ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、再生ヘッドと
してMRヘッドを使用したディスク記録再生装置におい
て、MRヘッドの温度に対する抵抗値変動特性を利用し
た衝突検出手段を有する装置である。衝突検出手段は、
MRヘッドからの再生信号を監視し、異常な振幅変動を
検出したときに、MRヘッドに微小物体が衝突した判定
して衝突検出信号を出力する。
【0012】装置の制御手段(CPU)は、衝突検出信
号を入力すると、例えば浮上量制御装置を制御して、M
Rヘッドを保持しているスライダを通常よりも高く浮上
させて、一時的にディスク上の微小物体とMRヘッドと
の衝突を回避させる。
【0013】このような構成により、特別の衝突センサ
を使用することなく、MRヘッドの特性を利用して、低
コストでヘッドの物体衝突を確実に検出することができ
る。さらに、衝突検出に基づいて、MRヘッドの浮上量
を制御して、一時的に回避させるような処理により、M
Rヘッドがクラッシュするような事態を防止することが
できる。特に、極低浮上化技術を採用した高記録密度化
のHDDに適用すれば、ヘッドの物体衝突を最小限にす
ることが可能となるため、信頼性の高い装置を提供する
ことが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。図1は第1の実施形態に関係するシ
ステム構成を示すブロック図であり、図2は本実施形態
の衝突検出回路の構成を示すブロック図であり、図3乃
至図5は本実施形態の衝突検出回路の動作原理を説明す
るための図である。 (システム構成)本実施形態は、MRヘッドを再生ヘッ
ドとして使用したHDDを想定しており、MRヘッドの
特性を利用した衝突検出回路を有する装置である。
【0015】本実施形態のHDDは、図1に示すよう
に、記録媒体であるディスク4を回転駆動するためのス
ピンドルモータ5と、ヘッド1を保持してディスク4の
半径方向に移動させるためのヘッド駆動機構と、ヘッド
1により読出した再生信号からデータを再生するための
リードチャネル17と、制御装置の主構成要素であるマ
イクロプロセッサ(CPU)9とを有する。
【0016】ディスク4は、スピンドルモータ5により
高速回転しており、本実施形態では便宜的に1枚とす
る。ヘッド1は、ディスク4の両面にそれぞれ設けられ
ている。
【0017】本実施形態のヘッド1は、MRヘッド2を
再生ヘッドとして使用し、記録用ヘッドとして誘導型の
薄膜ヘッド3を使用した記録再生分離型(複合ヘッド構
造)である。ヘッド1は、ヘッド駆動機構によりディス
ク4上の指定されたトラック(シリンダ)までシークさ
れて位置決めされる。
【0018】ヘッド駆動機構は、アクチュエータ6、ボ
イスコイルモータ(VCM)7およびVCMドライバ8
からなる。アクチュエータ6は、サスペンション6aに
より保持されているスライダを移動させるための機構で
ある。スライダはヘッド1の本体であり、ディスク4上
に浮上した状態で維持される。VCMドライバ8は、後
述するCPU9により制御されて、VCM7に駆動電流
を供給する。
【0019】リードチャネル17は、MRヘッド2によ
りディスク4から読出された再生信号を処理して、記録
データに再生するためのデータ再生回路である。本実施
形態では、PRML(Partial Respons
e Maximum Likelihood)方式のリ
ードチャネルを想定している。
【0020】リードチャネル17は、ヘッドアンプ10
から出力された再生信号のレベルを一定値に維持するた
めのAGCアンプ11と、波形等化器12と、A/Dコ
ンバータ13と、適応型等化器14と、デコーダ15
と、クロック発生回路16とを有する。
【0021】AGCアンプ11は自動利得機能を備えた
増幅器である。波形等化器12はローパスフィルタ(L
PF)であり、再生信号から高域ノイズを除去する。A
/Dコンバータ13は、アナログの再生信号をディジタ
ルデータに変換する。適応型等化器(PRイコライザ)
14はPR(Partial Response)特性
に従った波形等化処理を実行するためのディジタルフィ
ルタからなる。
【0022】デコーダ15は、PR等化されたディジタ
ルデータ(コードデータ列)から最尤のデータ系列を検
出するビタビデコーダを有し、さらにNRZ符号等の記
録データに復号化する記録デコーダを含む。リードチャ
ネル17は、デコーダ15により復号化した再生データ
RDをディスクコントローラ(HDC)に出力する。
【0023】CPU9は、本実施形態に関係するヘッド
1の浮上量制御処理やヘッド1の位置決め制御処理を実
行する。浮上量制御処理は、後述する衝突検出回路18
からの衝突検出差信号ISの入力に応じて、浮上量制御
装置19を介して実行される。
【0024】衝突検出回路18は、本実施形態の主要構
成要素であり、MRヘッド2の特性を利用した衝突検出
動作を行なう回路である(図2を参照)。衝突検出回路
18は、リードチャネル17のLPF12から、MRヘ
ッド2からの再生信号を常時入力して監視し、再生信号
の異常な振幅変動を検出することにより、MRヘッド2
が微小物体と衝突したことを判定する。衝突検出回路1
8は、判定結果である衝突検出信号ISをCPU9に出
力する。
【0025】ここで、本実施形態では、浮上量制御装置
19を有するHDDを想定する。この浮上量制御装置1
9は、後述するように静電吸引式浮上量(浮上高)制御
方式を採用し、CPU9の制御によりヘッド1(実際に
はスライダ)の浮上量を調整する。CPU9は、浮上量
制御装置19を介して、衝突検出結果に応じてヘッド1
を一時的にディスク4から離間させて、物体衝突を回避
させる制御を実行する。 (衝突検出回路18の構成と衝突検出の動作原理)以
下、図2乃至図5を参照して、衝突検出回路18の構成
と衝突検出の動作原理を説明する。
【0026】本実施形態の衝突検出方式は、MRヘッド
2の特性を利用して、MRヘッド2がディスク4上に浮
上しているときに、ディスク4の表面突起物や粉塵等の
極微粒子(以下、これらを総称して微小物体と称する)
に衝突したことを検出する。
【0027】換言すれば、MRヘッド2のMR膜を衝突
センサとして利用し、衝突検出回路18はMRヘッド2
からの再生信号から衝突検出信号を抽出し、許容範囲外
(閾値Vthを基準とする)の衝突検出信号をパルス信号
ISに変換して出力する。
【0028】MRヘッド2のMR膜は、図5に示すよう
に、温度の上昇に伴って、抵抗値が上昇する抵抗値温度
依存特性を有する。ここで、MR膜の温度による抵抗変
化率をα(Ω/Ω/℃)、MR膜の再生信号に及ぼす有
効抵抗変化率をβ%とすると、αは約「0.03」であ
り、βは約「0.5」である。これにより、MR膜の温
度変化が抵抗値変化として、再生信号に影響を及ぼすこ
とがわかる。
【0029】MRヘッド2がディスク4上を浮上した状
態で、微小物体がMR膜に衝突すると、衝突過程により
衝突エネルギーが熱エネルギーに変換されて、MR膜の
抵抗値を変化させることになる。
【0030】図4は、実際に衝突したときのMRヘッド
2からの再生信号波形を示す。図4において、40は情
報として必要な再生信号であり、41は物体衝突による
MR膜の抵抗値温度変化により、再生信号基準レベル4
2に対する異常な変動波形である。
【0031】リードチャネル17では、MRヘッド2に
よりディスク4からデータ再生動作が実行されると、図
3(B)に示すように、物体衝突によるMR膜の抵抗値
変化に応じた異常な変動波形41が重畳された状態の再
生信号RSが得られることになる。
【0032】そこで、本実施形態では、リードチャネル
17のLPF12を通過した再生信号RSを入力する衝
突検出回路18により、物体衝突により発生した異常な
変動波形41である衝突信号を、再生信号RSから抽出
する。
【0033】衝突検出回路18は、図2に示すように、
衝突信号抽出用のフィルタ18aと衝突検出を判定して
衝突検出信号(パルス信号)ISを出力するための電圧
比較回路18bとを有する。
【0034】フィルタ18aは、図3(A)に示すよう
に、異常な変動波形41のエンベロープ(envelo
pe)に対応する衝突信号FSを出力する。電圧比較回
路18bは、衝突信号FSのレベルと予め設定された基
準値(衝突発生限界値)Vthとを比較する。電圧比較回
路18bは、基準値Vth以上であれば許容範囲外の物体
衝突が発生したと判定し、図3(A)に示すように、パ
ルス信号である衝突検出信号ISを出力する。 (衝突検出動作と浮上制御動作)本実施形態では、デー
タ再生動作中に、衝突検出回路18によりMRヘッド2
の物体衝突が検出されると、CPU9は衝突検出信号I
Sの入力に応じて、浮上量制御装置19を制御して、一
時的にヘッド1(実際にはスライダ)の浮上量を大きく
して、物体衝突から回避させる制御を実行する。
【0035】まず、浮上量制御装置19の構成と動作に
ついて、図6乃至図8を参照して説明する。本実施形態
の浮上量制御装置19は、静電吸引式浮上量(浮上高)
制御方式であり、静電吸引力を応用してディスク4に対
するスライダの浮上量を調整する装置である。その動作
原理を図7を参照して説明する。
【0036】図7(A)に示すように、HDDのディス
ク回転機構とヘッド駆動機構は、HDDの本体である金
属製の匡体70に固定されている。ディスク回転機構と
ヘッド駆動機構は、図1に示すものと同様である。な
お、ここでは、アクチュエータ6のサスペンション6a
には、ヘッド1を保持しているスライダ1aを示す。
【0037】浮上量制御装置19は、匡体70とスピン
ドルモータ5を介してディスク4をGNDレベルに設定
し、スライダ1aとディスク4とに電位差を発生させる
ように電圧印加の調整を行なう。
【0038】図7(B)に示すように、浮上量制御装置
19の電圧印加の調整により、ディスク4には負電荷7
1が帯電されて、スライダ1aには正電荷72が帯電さ
れたと想定する。
【0039】スライダ1aは、ディスク4の回転運動に
より浮上するが、前記の電位差による静電吸引力が作用
して、ディスク4との間隔(スペーシング)である浮上
量FHが調整されて、所定値に維持されることになる。
【0040】ここで、浮上量制御装置19による電圧印
加状態では、図7(B)に示すように、異種の電荷を有
する粉塵等の微粒子73が、スライダ1aとディスク4
の間に吸引される可能性がある。この微粒子73が、前
述したMRヘッド2との衝突物体になることもある。
【0041】次に、浮上量制御装置19は、図6に示す
ように、浮上制御電圧印加部60と、電圧調整回路61
と、浮上量検出回路62と、検出信号処理回路63と、
目標値算出部64とからなる。
【0042】ここで、通常では、検出信号処理回路63
および目標値算出部64は、HDDのCPU9およびそ
の周辺回路により構成される。検出信号処理回路63は
A/Dコンバータ等を有し、衝突検出回路18からの衝
突検出信号ISをディジタル信号に変換して目標値算出
部64に出力する。
【0043】浮上量検出回路62は、図示しない浮上量
検出センサにより検出された検出値に基づいて、スライ
ダ1aの浮上量に対応するデータを目標値算出部64に
出力する。目標値算出部64は、通常では浮上量検出回
路62の検出値から目標値に対する誤差量を算出し、電
圧調整回路61に出力する。電圧調整回路61は、浮上
量の目標値との誤差を解消するような電位差を浮上制御
電圧印加部60に与える。浮上制御電圧印加部60は、
電圧調整回路61により設定された電位差に応じた電圧
を、前述のようにスライダ1aとディスク4間に印加す
る。
【0044】即ち、浮上量制御装置19は、浮上量を検
出し、浮上量調整用電圧を印加し、さらに浮上量を検出
するというフィードバック定値制御を実行している。こ
こで、目標値算出部64は、検出信号処理回路63から
入力された衝突検出信号ISにより、通常の目標値を衝
突発生時の所定値に変更する。この所定値とは、物体衝
突が発生時点で、スライダ1aを物体衝突から回避させ
る位置まで高くした値である。
【0045】以下、データ再生動作時に、物体衝突が発
生した場合の処理について、図8と図9を参照して説明
する。まず、図9のステップS1に示すように、CPU
9は、ヘッド駆動機構を制御して、ヘッド1(即ち、ス
ライダ1a)をディスク4上の目標トラックまでシーク
させる。データ再生動作では、ヘッド1のMRヘッド2
を目標トラックの中心に位置決め制御する。
【0046】MRヘッド2は、位置決めされた目標トラ
ックに対して、ディスク4に記録されたデータを読出し
て、再生信号RSをリードチャネル17に出力する。リ
ードチャネル17は、通常のデータ再生処理を実行し
て、再生データを串祖に出力する(ステップS3)。
【0047】ここで、スライダ1aは、図8(A)に示
すように、MRヘッド2とディスク4との間隔FHが目
標値になるように、浮上量制御装置19により浮上量が
調整されている。
【0048】この状態で、スライダ1aがディスク4上
に存在する微小物体73に衝突したと想定する。この物
体衝突により、前述のように、MRヘッド2の抵抗値温
度特性により、再生信号RSには異常な波形変動が含ま
れる(ステップS2のYES)。
【0049】衝突検出回路18は、再生信号RSから衝
突信号FSを抽出し、基準値(衝突発生限界値)Vthと
の比較結果に基づいて、物体衝突が発生したと判定すれ
ば衝突検出信号ISを出力する(ステップS5のYE
S)。
【0050】CPU9は、衝突検出信号ISを入力する
と、浮上量制御装置19を介してヘッド1の浮上量を制
御し、物体衝突を回避できる程度まで浮上量を高くする
(ステップS7)。
【0051】即ち、図8(B)に示すように、通常の浮
上量FHの位置(点線)よりスライダ1aを高くするよ
うな浮上量制御を実行する。これにより、ディスク4上
の微小物体73は、ディスク4の回転運動等により吹き
飛ばされて、HDDの内部に設けられている粉塵フィル
タに吸収される。
【0052】CPU9は、例えば一定時間経過後に、ス
ライダ1aの浮上量を通常の目標値に戻して、再度、デ
ータ再生動作を実行させる(ステップS8)。なお、再
生信号RSに異常信号が含まれているとき、衝突検出回
路18が物体衝突であると判定しない場合でも、HDD
では再生動作の誤動作が発生したとして、所定の再生エ
ラー処理が実行される(ステップS6)。この再生エラ
ー処理には、前記のステップS8に示すリトライ処理等
が含まれている。
【0053】また、物体衝突がディスク4上に存在する
表面突起物の場合には、CPU9は浮上量制御装置19
を介して、スライダ1aの通常時の浮上量の目標値を変
更する。この場合、当然ながら、表面突起物の高さがデ
ータ再生特性の許容範囲を越えるときには、データ再生
動作を停止することになる。
【0054】以上のように本実施形態によれば、MRヘ
ッド2のMR膜を衝突センサとして利用した衝突検出機
能により、MRヘッド2がディスク4との間または表面
に存在する微小物体との衝突を確実に検出することがで
きる。
【0055】この衝突検出結果に基づいて、浮上量制御
装置19を利用して、MRヘッド2(スライダ1a)の
浮上量を通常時より高くするように制御して、MRヘッ
ド2の連続的な物体衝突を回避することができる。これ
により、連続的な再生信号の異常発生を防止し、またM
Rヘッド2のクラッシュなどの最悪の事態を未然に防止
することができる。 (第2の実施形態)前述の第1の実施形態では、MRヘ
ッド2の衝突検出動作と浮上量制御動作とを関連付けし
て説明したが、第2の実施形態は浮上量制御装置19を
利用しない方式に関する。
【0056】即ち、図9のステップS5において、衝突
検出回路18によりMRヘッド2の衝突検出がなされた
ときに、CPU9は、ヘッド駆動機構を制御して、ヘッ
ド1を所定の位置まで移動させるシーク制御を実行する
(ステップS7)。
【0057】このシーク制御により、一旦、MRヘッド
2の連続的物体衝突から回避させることができる。ま
た、ヘッド1のシークにより、衝突した微小物体をディ
スク4上から除去できる可能性もある。
【0058】CPU9は、回避のためのシーク制御の後
は、第1の実施形態と同様に、リトライ処理を実行させ
る(ステップS8)。また、シーク制御を実行せずに、
直ちにヘッド1を例えばCSSエリアまで移動させて、
HDDの動作を停止させるようにしてもよい。微小物体
がディスク4上の表面突起物体の場合には、回避のため
のシーク制御では解消しないため、HDDの動作を停止
させることになる。
【0059】第2の実施形態は、浮上量制御装置19を
搭載していないHDDに適用できる有効な方式である。
なお、衝突検出回路18による衝突検出機能に関する作
用効果は、第1の実施形態と同様である。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、M
Rヘッドの特性を利用して、MRヘッドとディスク上の
微小物体との衝突検出を確実に行なうことができる。し
たがって、特別の衝突検出用センサを使用することな
く、確実な衝突検出機能を実現することができる。
【0061】特に、小型かつ高記録密度化を図るディス
ク記録再生装置に適用すれば、極低浮上状態において、
MRヘッドの物体衝突検出を確実に行なうことができ
る。したがって、浮上量制御技術等を利用することによ
り、物体衝突を最小限にすることができるため、MRヘ
ッド及びヘッドの極低浮上化の技術を採用した高記録密
度化のディスク記録再生装置の信頼性を高くすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において第1の実施形態に関係するHD
Dのシステム構成を示すブロック図。
【図2】第1の実施形態に関係する衝突検出回路の構成
を示すブロック図。
【図3】第1の実施形態に関係する衝突検出回路の動作
を説明するための信号波形図。
【図4】第1の実施形態に関係するMRヘッドの特性を
説明するための図。
【図5】第1の実施形態に関係するMRヘッドの特性を
説明するための図。
【図6】第1の実施形態に関係する浮上量制御装置の構
成を示すブロック図。
【図7】第1の実施形態に関係する浮上量制御装置の動
作を説明するための図。
【図8】第1の実施形態に関係する浮上量制御装置の動
作を説明するための図。
【図9】第1の実施形態に関係するHDDの動作を説明
するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…ヘッド(記録再生分離型ヘッド) 2…MRヘッド(磁気抵抗効果型ヘッド) 3…記録用ヘッド 4…ディスク(記録媒体) 5…スピンドルモータ 6…アクチュエータ 7…VCM(ボイスコイルモータ) 8…VCMドライバ 9…CPU(制御手段) 10…ヘッドアンプ 11…AGCアンプ 12…波形等化器(LPF) 13…A/Dコンバータ 14…PRイコライザ(適応型等化器) 15…デコーダ 16…クロック発生回路 17…PRML方式のリードチャネル 18…衝突検出回路 19…浮上量制御装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気抵抗効果型ヘッドを再生ヘッドとし
    て使用し、ディスクに記録されたデータを前記再生ヘッ
    ドにより再生するディスク記録再生装置であって、 前記再生ヘッドから出力された再生信号を入力し、前記
    再生信号の振幅変動に基づいて前記再生ヘッドに対する
    物体衝突を検出する衝突検出手段と、 前記衝突検出手段の検出結果に従って前記再生ヘッドの
    物体衝突を回避させるための所定の処理を実行する制御
    手段とを具備したことを特徴とするディスク記録再生装
    置。
  2. 【請求項2】 磁気抵抗効果型ヘッドを再生ヘッドとし
    て使用し、ディスクに記録されたデータを前記再生ヘッ
    ドにより再生するディスク記録再生装置に適用するヘッ
    ド衝突検出装置であって、 前記再生ヘッドから出力された再生信号を入力し、前記
    再生ヘッドの抵抗値変動に基づいた異常振幅を示す再生
    信号を抽出する信号抽出手段と、 前記信号抽出手段により抽出された再生信号の異常振幅
    値と予め設定された基準値との比較結果に基づいて、前
    記再生ヘッドに対する物体衝突を検出する衝突判定手段
    とを具備したことを特徴とするヘッド衝突検出装置。
  3. 【請求項3】 磁気抵抗効果型ヘッドを再生ヘッドとし
    て使用し、ディスクに記録されたデータを前記再生ヘッ
    ドにより再生するディスク記録再生装置であって、 前記再生ヘッドから出力された再生信号を入力し、前記
    再生信号の振幅変動に基づいて前記再生ヘッドに対する
    物体衝突を検出する衝突検出手段と、 前記衝突検出手段の検出結果に従って前記ディスクに対
    する前記再生ヘッドの浮上量を制御し、前記再生ヘッド
    を前記ディスクから所定量だけ離間させるように制御す
    る制御手段とを具備したことを特徴とするディスク記録
    再生装置。
  4. 【請求項4】 磁気抵抗効果型ヘッドを再生ヘッドとし
    て使用し、ディスクに記録されたデータを前記再生ヘッ
    ドにより再生するディスク記録再生装置であって、 前記再生ヘッドから出力された再生信号を入力し、前記
    再生信号の振幅変動に基づいて前記再生ヘッドに対する
    物体衝突を検出する衝突検出手段と、 前記衝突検出手段の検出結果に従って前記再生ヘッドを
    移動制御して、前記再生ヘッドの物体衝突を回避させる
    ように前記再生ヘッドの位置を一時的に変更する制御手
    段とを具備したことを特徴とするディスク記録再生装
    置。
  5. 【請求項5】 磁気抵抗効果型ヘッドを再生ヘッドとし
    て使用し、ディスクに記録されたデータを前記再生ヘッ
    ドにより再生するディスク記録再生装置であって、 前記再生ヘッドから出力された再生信号を入力し、前記
    再生信号の振幅変動に基づいて前記再生ヘッドに対する
    物体衝突を検出する衝突検出手段と、 前記衝突検出手段の検出結果に従って前記ディスクに対
    する前記再生ヘッドの浮上量を制御し、前記再生ヘッド
    を物体衝突から回避させるように前記ディスクから所定
    量だけ一時的に離間させた後に、前記再生ヘッドによる
    再生動作を再開させるように制御する制御手段とを具備
    したことを特徴とするディスク記録再生装置。
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