JP5609969B2 - 移動通信システム、基地局、移動局および無線通信方法 - Google Patents

移動通信システム、基地局、移動局および無線通信方法 Download PDF

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Description

本件は移動通信システム、基地局、移動局および無線通信方法に関する。
現在、携帯電話システムや無線MAN(Metropolitan Area Network)などの移動通信システムが多く利用されている。また、無線通信の更なる高速化・大容量化を図るべく、次世代の移動通信技術について継続的に活発な議論が行われている。
例えば、標準化団体の1つである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、最大で20MHzの周波数帯域を用いた通信が可能なLTE(Long Term Evolution)と呼ばれる通信規格が提案されている。更に、LTEの次世代の通信規格として、最大で100MHzの周波数帯域を用いた通信が可能なLTE−A(Long Term Evolution - Advanced)と呼ばれる通信規格が提案されている。
また、LTEやLTE−Aでは、MBSFN(Multimedia Broadcast multicast service Single Frequency Network)と呼ばれるデータ送信方法の採用が検討されている。MBSFNでは、複数の基地局が同一タイミングで同一周波数かつ同一変調方式を用いて同一内容のデータを送信する。MBSFNによって送信されるデータは、MBMS(Multimedia Broadcast Multicast Service)データと呼ばれることがある。移動局は、複数の基地局からの無線信号を合成することで、受信品質を向上させることができる。
MBSFNに関しては、移動端末が、MBSFNエリアにおいて放送型データを受信するために用いる同期情報を受信し、MBSFNエリアを構成するセルをサーチする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、移動端末が各基地局の受信品質を測定し、当該移動端末についてのスケジューリングを行うサービング基地局に加えて、測定された品質に応じて選択される他の基地局が、放送型データを送信するようにする技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。なお、移動端末が測定すべきセルの数を低減するために、システム情報として報知される隣接セルの数を抑制する技術も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2009−188612号公報 国際公開第2008/038336号 国際公開第2007/148911号
ところで、あるエリア内に存在する全ての基地局が一律に、同一タイミングで同一内容のデータを送信する処理を行うようにすると、無線リソースの利用効率が低下するおそれがある。そこで、当該エリア内に存在する基地局のうち上記送信処理を行う基地局を一部に限定することが考えられる。
しかし、上記送信処理を行う基地局と行わない基地局とが混在する移動通信システムでは、当該送信処理によって送信されるデータの受信を行う移動局を、どのように制御すればよいかが問題となる。すなわち、特許文献2に記載の技術のような、単に移動局にとって受信品質の良好な基地局と移動局とが通信を行うという制御方法では、移動局の受信処理を円滑に制御することができないおそれがある。
本件はこのような点に鑑みてなされたものであり、複数の基地局が同一タイミングで送信する同一内容のデータを受信する移動局の受信処理を円滑に制御できるようにした移動通信システム、基地局、移動局および無線通信方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、複数の基地局を含み、複数の基地局のうち2以上の基地局が同一タイミングで同一内容のデータを1以上の移動局へ送信する移動通信システムが提供される。この移動通信システムは、通知部と制御部とを備える基地局と、送信部と受信部とを備える移動局とを有する。通知部は、複数の基地局のうち同一内容のデータの送信を行っている2以上の他の基地局を移動局に通知する。制御部は、2以上の他の基地局からの無線信号の移動局における受信状況を示す情報に応じて、2以上の他の基地局から同一内容のデータの受信を行うよう移動局に指示する。送信部は、基地局から通知された2以上の他の基地局からの無線信号の受信状況を示す情報を基地局に送信する。受信部は、基地局からの指示に応じて、2以上の他の基地局から同一内容のデータの受信を行う。
また、上記課題を解決するために、複数の基地局を含み、複数の基地局のうち2以上の基地局が同一タイミングで同一内容のデータを1以上の移動局へ送信する移動通信システムの無線通信方法が提供される。この無線通信方法では、複数の基地局のうちの第1の基地局が、複数の基地局のうち同一内容のデータの送信を行っている2以上の第2の基地局を、移動局に通知する。移動局が、通知された2以上の第2の基地局からの無線信号の移動局における受信状況を示す情報を、第1の基地局に送信する。第1の基地局が、受信状況を示す情報に応じて、2以上の第2の基地局から同一内容のデータの受信を行うよう移動局に指示する。
上記移動通信システム、基地局、移動局および無線通信方法によれば、複数の基地局が同一タイミングで送信する同一内容のデータを受信する移動局の受信処理を円滑に制御することができる。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は、本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
第1の実施の形態の移動通信システムを示す図である。 第2の実施の形態の移動通信システムを示す図である。 無線フレームの構造例を示す図である。 通常CPおよび拡張CPの例を示す図である。 第2の実施の形態の基地局を示すブロック図である。 第2の実施の形態のMBSFN送信制御部を示すブロック図である。 第2の実施の形態の移動局を示すブロック図である。 第2の実施の形態の送信開始制御を示すフローチャートである。 第2の実施の形態の送信開始の流れを示すシーケンス図である。 第2の実施の形態の送信停止制御を示す第1のフローチャートである。 第2の実施の形態の送信停止制御を示す第2のフローチャートである。 第2の実施の形態の送信停止の流れを示すシーケンス図である。 複数の基地局と移動局との関係を示す第1の図である。 複数の基地局と移動局との関係を示す第2の図である。 複数の基地局と移動局との関係を示す第3の図である。 MBSFNエリアの例を示す図である。 基地局の送信電力制御を示す図である。 MBSFNエリアの例を示す他の図である。 第3の実施の形態のMBSFN送信制御部を示すブロック図である。 第3の実施の形態の送信開始制御を示すフローチャートである。 第3の実施の形態の送信停止制御を示す第1のフローチャートである。 第3の実施の形態の送信停止制御を示す第2のフローチャートである。 第4の実施の形態のMBSFN送信制御部を示すブロック図である。 第4の実施の形態のMCEを示すブロック図である。 第4の実施の形態の送信開始の流れを示すシーケンス図である。 第4の実施の形態の送信停止の流れを示すシーケンス図である。 第5の実施の形態のMCEを示すブロック図である。 第6の実施の形態の移動局を示すブロック図である。 第7の実施の形態の移動通信システムを示す図である。
以下、本実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態の移動通信システムを示す図である。第1の実施の形態に係る移動通信システムは、複数の基地局と移動局30とを有する。
複数の基地局には、同一タイミングで同一内容のデータを協調して送信する2以上の基地局が含まれる。例えば、当該2以上の基地局は、前述のMBSFN送信を実行する。また、複数の基地局には、上記のデータ送信を行わない基地局も含まれる。これら複数の基地局には、基地局10,21,22が含まれる。基地局21,22は、協調して同一内容のデータ送信を行っている。基地局10は、基地局21,22と共に同一内容のデータ送信を行っていてもよいし、行っていなくてもよい。
基地局10は、通知部11および制御部12を有する。通知部11は、複数の基地局のうち同一タイミングで同一内容のデータの送信を行っている2以上の他の基地局(基地局21,22)を、移動局30に通知する。制御部12は、移動局30から受信される、通知した基地局21,22からの無線信号の移動局30における受信状況を示す情報などに応じて、基地局21,22から同一内容のデータの受信を行うよう、移動局30に指示する。受信状況を示す情報に加え、例えば、移動局30からのデータ送信要求を参照して、移動局30への指示を行ってもよい。
移動局30は、送信部31および受信部32を有する。送信部31は、同一タイミングで同一内容のデータの送信を行っている基地局21,22の通知を受けて、基地局21,22からの無線信号の受信状況を示す情報を、基地局10に送信する。受信部32は、受信状況を示す情報を送信した後に受ける基地局10からの指示に応じて、基地局21,22から同一内容のデータの受信を行う。
すなわち、基地局10は、複数の基地局のうち同一タイミングで同一内容のデータの送信を行っている基地局21,22を、移動局30に通知する(ステップS1)。移動局30は、通知された基地局21,22からの無線信号の移動局30における受信状況を示す情報を、基地局10に送信する(ステップS2)。基地局10は、受信状況を示す情報に応じて、基地局21,22から同一内容のデータの受信を行うよう移動局30に指示する(ステップS3)。移動局30は、基地局10からの指示を受けて、基地局21,22が同一タイミングで送信した同一内容のデータを受信する(ステップS4)。
ここで、通知部11は、基地局10における同一内容のデータ送信の実行状況に基づいて、移動局30に基地局21,22を通知してもよい。例えば、基地局10に接続している移動局のうち、2以上の基地局から同一内容のデータを受信している移動局の数が所定の閾値未満であるとき、通知を行うことが考えられる。また、基地局10が他の基地局と協調して送信しているデータの量と当該データの送信に使用可能な無線リソースの量とから算出される伝送効率が、所定の閾値未満であるとき、通知を行うことが考えられる。
移動局30への通知を行うか否かは、移動局30が基地局10に対して、2以上の基地局が協調して送信するデータを要求したときに判断されてもよい。また、基地局10に接続しており、且つ、2以上の基地局から同一内容のデータを受信している移動局の数が減少したときに、判断されてもよい。
また、移動局30は、基地局21,22からの無線信号の受信状況として、無線信号の受信電力や無線回線品質(例えば、CIR(Carrier to Interference Ratio))などの受信品質を測定してもよい。基地局21,22が、同一内容のデータとそれ以外の通常のデータとを時分割で送信している場合、移動局30は受信品質を、同一内容のデータが送信される区間内の無線信号を用いて測定してもよいし、通常のデータが送信される区間内の無線信号を用いて測定してもよい。
送信部31から基地局10に送信される受信状況を示す情報は、基地局21,22それぞれの受信品質を示す情報であってもよいし、基地局21,22全体についての1つの受信品質を示す情報であってもよい。また、受信状況を示す情報は、移動局30において測定された受信品質が、所定の基準を満たしているか否かを示す情報であってもよい。
また、制御部12は、受信状況を示す情報によって示される受信品質が所定の閾値を超えている場合のみ、基地局21,22から同一内容のデータの受信を行うよう移動局30に指示してもよい。移動局30へ指示を行うか否かの判断は、制御部12が行ってもよいし、基地局10とネットワークで接続された制御装置が行ってもよい。後者の場合、基地局10は、例えば、移動局30から受信した受信状況を示す情報を制御装置に転送する。
また、制御部12は、移動局30に対して基地局21,22から同一内容のデータを受信するよう指示する場合には、基地局10が当該同一内容のデータを送信しないよう制御してもよい。一方、基地局21,22から受信するよう移動局30に指示しない場合(例えば、移動局30で測定された受信品質が所定の基準を満たさない場合)には、基地局10自身が当該同一内容のデータ送信を行うように制御してもよい。
このような第1の実施の形態の移動通信システムによれば、同一タイミングで同一内容のデータを送信している基地局と送信していない基地局とが混在している環境下においても、移動局の受信処理を円滑に制御することができる。すなわち、基地局10は、複数の基地局のうち同一タイミングで同一内容のデータを送信している基地局(基地局21,22)と通信を行うよう、移動局30を誘導することができる。また、基地局10は、移動局30を基地局21,22に誘導した後は、同一内容のデータ送信を行わなくてもよい。従って、同一タイミングで同一内容のデータを送信する基地局の数を抑制することが容易となり、無線リソースの利用効率の向上を図ることができる。
以下の第2〜第7の実施の形態では、第1の実施の形態で説明した無線通信方法を、LTEシステムまたはLTE−Aシステムに適用した場合を考える。ただし、上記の無線通信方法は、もちろん、他の種類の移動通信システムに適用することも可能である。
[第2の実施の形態]
図2は、第2の実施の形態の移動通信システムを示す図である。第2の実施の形態に係る移動通信システムは、基地局100,200を含む複数の基地局、移動局300、MCE(Multi-cell/multicast Coordination Entity)410、MME(Mobility Management Entity)510およびMBMSゲートウェイ520を含む。
基地局100,200は、移動局300と無線通信が可能な無線通信装置である。基地局100,200は、有線ネットワークを介して、MCE410およびMBMSゲートウェイ520と接続されている。基地局100,200は、MBSFN送信を行うことができる。すなわち、MBMSゲートウェイ520からMBMSデータを受信し、同一タイミングで同一周波数且つ同一変調方式を用いて、同一内容のMBMSデータを送信することが可能である。また、図示しないSAE(System Architecture Evolution)ゲートウェイと移動局300との間で、MBMSデータ以外のユーザデータを転送する。
移動局300は、基地局100,200を含む複数の基地局との間で無線通信が可能な無線端末装置であり、例えば、携帯電話機や携帯情報端末装置である。移動局300は、MBSFN送信されたMBMSデータを受信する。すなわち、MBSFN送信を行う複数の基地局からの無線信号を合成して復調および復号を行い、MBMSデータを抽出する。これにより、MBMSデータの受信特性が向上する。また、移動局300は、MBMSデータ以外のユーザデータを、現在接続している基地局との間で送受信する。なお、ここでは、移動局300は基地局100に接続しているものとする。
MCE410は、基地局100,200によるMBSFN送信を制御する通信装置である。MCE410は、有線ネットワークを介して基地局100,200と制御情報を送受信し、MBSFN送信を行う基地局の管理、および、MBSFN送信のスケジューリングを行う。また、スケジューリング結果に応じて、MBMSゲートウェイ520に、MBMSデータの送信を指示する。
MME510は、モビリティ管理、すなわち、移動局300の在圏セルの管理や移動局300の呼び出し(ページング)を行う通信装置である。MME510は、有線ネットワークを介して、MCE410と接続されている。
MBMSゲートウェイ520は、MCE410からの指示に応じて、MBMSデータの送信処理を行う通信装置である。MBMSゲートウェイ520は、MBSFN送信を行う基地局に対して、MBMSデータを送信する。
このような移動通信システムは、前述の通り、LTEシステムまたはLTE−Aシステムとして実現することができる。なお、3GPPでは、LTEにおけるMBSFNの規格はリリース9の仕様書で定義され、LTE−AにおけるMBSFNの規格はリリース10の仕様書で定義される。
図3は、無線フレームの構造例を示す図である。図3に示すような無線フレームが、基地局100,200と移動局300との間で送受信される。ここでは、複信方式としてFDD(Frequency Division Duplex)を用いる場合を想定している。すなわち、下りリンク(DL:DownLink)と上りリンク(UL:UpLink)それぞれにつき、図3に示すような無線フレームが送受信される。ただし、複信方式としてTDD(Time Division Duplex)を用いることも可能である。また、無線フレームの構造はこれに限定されない。
この例では、10ms周期の無線フレームに、1ms幅の10個のサブフレーム(サブフレーム#0〜#9)が含まれている。無線リソースのスケジューリングは、サブフレーム単位で行われる。サブフレーム内の無線リソースは、時間方向および周波数方向に細分化されて管理される。周波数方向の最小単位はサブキャリア、時間方向の最小単位はシンボルである。各サブフレームは、後述のように、12個または14個のシンボルを含む。
このような周波数×時間の領域の無線リソースが、各種チャネルに割り当てられる。DL無線フレームには、MBMSデータ以外の通常のユーザデータや上位レイヤの制御情報を送信するためのPDSCH(Physical Downlink Shared CHannel)が設けられる。また、L1/L2(Layer 1/Layer 2)制御信号を送信するためのPDCCH(Physical Downlink Control CHannel)が設けられる。また、MBMSデータおよびMBSFN制御信号を送信するためのPMCH(Physical Multicast CHannel)が設けられる。
また、DL無線フレームには、同期信号を送信するためのP−SCH(Primary Synchronization CHannel)およびS−SCH(Secondary Synchronization CHannel)が設けられる。また、DL無線フレームでは、既知のパイロット信号である参照信号(RS:Reference Signal)が送信される。
UL無線フレームには、ユーザデータや制御情報を送信するためのPUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)が設けられる。また、L1/L2(Layer 1/Layer 2)制御信号を送信するためのPUCCH(Physical Uplink Control CHannel)が設けられる。
ここで、MBMSデータは、論理チャネルであるMTCH(Multicast Traffic CHannel)を用いて伝送される。MBSFN制御信号は、論理チャネルであるMCCH(Multicast Control CHannel)を用いて伝送される。MTCHおよびMCCHは、トラフィックチャネルであるMCH(Multicast CHannel)にマッピングされる。MCHは、物理チャネルである上記PMCHにマッピングされる。
MBSFN送信に用いられるサブフレーム(MBSFNサブフレーム)とそれ以外のサブフレーム(通常サブフレーム)とは、シンボルの構造が異なる。具体的には、通常サブフレームは14個のシンボルを含み、各シンボルは後述する通常CP(Cyclic Prefix)を含んでいる。一方、MBSFNサブフレームは12個のシンボルを含み、各シンボルには後述する拡張CPを含んでいる。通常CPと拡張CPとは、信号長が異なる。MBSFNサブフレームでは、一部の例外を除き、MBMSデータ以外のユーザデータは送信されない。
なお、多元接続方式として、DL無線フレームに、例えば、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)を用いることができる。また、UL無線フレームに、例えば、SC−FDMA(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)やNxSC−FDMA(N times SC-FDMA)を用いることができる。
図4は、通常CPおよび拡張CPの例を示す図である。図4に示すように、各シンボルは、データ部分である有効シンボルと、ガードインターバルとしてのCPとを含む。CPは、有効シンボルの末尾部分の信号を複製したものであり、有効シンボルの前に付加される。通常CPの時間長は4.69μ秒、拡張CPの時間長は16.67μ秒である。有効シンボル長は、通常CPを用いる場合と拡張CPを用いる場合とで同じである。
前述の通り、MBSFNサブフレームでは、拡張CPが用いられる。移動局300は、遅延時間がCPの時間長以下である遅延波を、先行波と合成して復調することができる。よって、拡張CPを用いることで、通常CPを用いた場合よりも、移動局300はより遠い基地局からの信号を合成・復調することが可能となる。
図5は、第2の実施の形態の基地局を示すブロック図である。基地局100は、アンテナ111、無線受信部112、復調復号部113、品質情報抽出部114、スケジューラ115、制御情報生成部116、MBSFN要求抽出部117、MBSFN送信制御部120、MBSFN制御信号生成部131、測定要求生成部132、同期信号生成部133、RS生成部134、マッピング部135、符号化変調部136および無線送信部137を有する。他の基地局も、基地局100と同様のブロック構造によって実現できる。
アンテナ111は、移動局300が送信した無線信号を受信し、無線受信部112に出力する。また、無線送信部137から取得した送信信号を無線出力する。なお、送受信兼用のアンテナではなく、送信用アンテナと受信用アンテナとを別個に、基地局100に設けてもよい。また、複数のアンテナを用いて、ダイバーシティ送信を行ってもよい。
無線受信部112は、アンテナ111から取得した信号を無線信号処理し、高周波数の無線信号から低周波数のベースバンド信号への変換(ダウンコンバート)を行う。無線受信部112は、無線信号処理のために、例えば、低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplifier)、周波数変換器、帯域通過フィルタ(BPF:Band Pass Filter)、A/D(Analog to Digital)変換器などの回路を備える。
復調復号部113は、無線受信部112から取得したベースバンド信号を、復調および誤り訂正復号する。復調および復号は、所定の変調符号化方式(MCS:Modulation and Coding Scheme)またはスケジューラ115から指示された変調符号化方式に対応する方法で行う。抽出されたユーザデータは、SAEゲートウェイに転送される。
品質情報抽出部114は、移動局300が送信した制御情報である、受信品質の測定報告を示す品質情報を抽出する。そして、品質情報抽出部114は、通常のデータ送信に関する品質情報を、スケジューラ115に出力し、MBSFN送信に関する品質情報を、MBSFN送信制御部120に出力する。
スケジューラ115は、品質情報抽出部114から取得した品質情報に基づいて、移動局300に無線リソースを割り当てる。そして、無線リソースの割り当て状況を、無線受信部112、復調復号部113、制御情報生成部116、符号化変調部136および無線送信部137に通知する。また、スケジューラ115は、品質情報に基づいて、変調符号化方式を適応的に選択する。そして、選択した変調符号化方式を、復調復号部113、制御情報生成部116および符号化変調部136に通知する。
制御情報生成部116は、スケジューラ115からの通知に基づいて、PDCCHを用いて送信する制御情報を生成する。この制御情報には、無線リソースの割り当てを示す情報や、ユーザデータに適用される変調符号化方式を示す情報などが含まれる。制御情報生成部116は、生成した制御情報をマッピング部135に出力する。
MBSFN要求抽出部117は、移動局300が送信したMBSFN要求(MBSFN送信の要求を示す制御情報)を抽出する。MBSFN要求は、MBMSデータを示す情報を含み、UL無線フレームに設けられたPUSCHで送信される。MBSFN要求抽出部117は、抽出したMBSFN要求を、MBSFN送信制御部120に出力する。
MBSFN送信制御部120は、MCE410と連携してMBSFN送信を制御する。具体的には、MBSFN送信制御部120は、MBSFN要求抽出部117からMBSFN要求を取得すると、MCE410に転送する。また、基地局100によるMBSFN送信の実行状況が所定の条件を満たす場合、測定要求生成部132に、MBSFN送信を行っている周辺基地局を通知する。
また、MBSFN送信制御部120は、品質情報抽出部114から取得した品質情報によって示される受信品質が所定の条件を満たす場合は、MBSFN制御信号生成部131に、他の基地局からMBMSデータを受信させる指示を通知する。また、MCE410にMBSFN送信を停止することを要求する。MBSFN送信制御部120は、基地局100に接続しており、且つ、MBMSデータを受信している移動局の数が減少したことを検出したとき、MBSFN要求を受信したときと同様の制御を行ってもよい。
MBSFN制御信号生成部131は、MBSFN送信制御部120からの通知に応じ、移動局300に他の基地局からMBMSデータを受信させる指示を示す制御信号を生成する。また、MCE410から受信した制御情報に基づいて、MBMSデータを受信するために用いられるMBSFN制御信号を生成する。MBSFN制御信号生成部131は、生成した制御信号をマッピング部135に出力する。
測定要求生成部132は、MBSFN送信制御部120から通知を受けて、移動局300に対する受信品質の測定要求を生成する。測定要求には、周辺基地局(例えば、基地局100と同一のMBSFNエリア内に存在する他の基地局)のうち、MBSFN送信を行っている基地局を示す情報が含まれる。測定要求生成部132は、生成した測定要求をマッピング部135に出力する。
同期信号生成部133は、基地局100が管理するセルに付与されたセルIDに対応する同期信号(プライマリ同期信号およびセカンダリ信号)を生成する。同期信号生成部133は、生成した同期信号をマッピング部135に出力する。
RS生成部134は、既知のパイロット信号である参照信号を生成する。RS生成部134は、生成した参照信号をマッピング部135に出力する。
マッピング部135は、MBMSゲートウェイ520から取得するMBMSデータと、SAEゲートウェイから取得するMBMSデータ以外のユーザデータとを、DL無線フレームにマッピングする。また、制御情報生成部116、MBSFN制御信号生成部131、測定要求生成部132、同期信号生成部133およびRS生成部134から取得する制御情報/制御信号を、DL無線フレームにマッピングする。マッピング部135は、マッピング後のデータを符号化変調部136に順次出力する。
符号化変調部136は、マッピング部135から取得したデータを誤り訂正符号化および変調し、送信信号としてのベースバンド信号を生成して無線送信部137に出力する。符号化および変調には、所定の変調符号化方式またはスケジューラ115から指示された変調符号化方式を用いる。
無線送信部137は、符号化変調部136から取得した送信信号を無線信号処理し、低周波数のベースバンド信号から高周波数の無線信号へ変換(アップコンバート)を行う。無線送信部137は、無線信号処理のために、例えば、D/A(Digital to Analog)変換器、周波数変換器、帯域通過フィルタ、電力増幅器などの回路を備える。
図6は、第2の実施の形態のMBSFN送信制御部を示すブロック図である。MBSFN送信制御部120は、移動局数管理部121、品質閾値記憶部122、品質判定部123、送信判定部124および測定要求制御部125を有する。
移動局数管理部121は、基地局100に接続している移動局のうち、基地局100からMBMSデータを受信している移動局の数を管理する。移動局数管理部121は、MBSFN要求抽出部117からMBSFN要求を取得すると、移動局数をインクリメントする。また、基地局100に接続している移動局が他のセルにハンドオーバしたことやMBMSデータの受信を停止したことを検出すると、移動局数をデクリメントする。
品質閾値記憶部122は、移動局300が他の基地局からMBMSデータを受信できるか否かの判断に用いる受信品質の閾値を記憶する。
品質判定部123は、品質情報抽出部114からMBSFN送信に関する品質情報を取得すると、品質情報が示す受信品質と品質閾値記憶部122に記憶された閾値とを比較する。このとき、取得した品質情報が、MBSFN送信を行っている基地局それぞれの受信品質を示す情報である場合、品質判定部123は、個々の受信品質を統計処理して2以上の基地局全体の受信品質を算出して、閾値と比較する。そして、受信品質が閾値以上であるか否かを、送信判定部124に通知する。
送信判定部124は、MBSFN要求抽出部117からMBSFN要求を取得すると、MCE410にMBSFN要求を転送すると共に、移動局数管理部121が管理する移動局数と所定の閾値とを比較する。移動局数が閾値未満である場合、測定要求制御部125に、測定要求を送信することを通知する。その後、品質判定部123から受信品質が閾値以上であることが通知されると、送信判定部124は、MBMSデータの送信停止をMCE410に要求すると共に、他の基地局からMBMSデータを受信させる指示をMBSFN制御信号生成部131に通知する。
すなわち、送信判定部124は、MBMSデータを受信する移動局の数および受信品質の両方が条件を満たすとき、基地局100がMBMSデータを送信しないよう制御する。一方、移動局の数および受信品質の少なくとも一方が条件を満たさないとき、基地局100がMBMSデータを送信するよう制御する。
また、送信判定部124は、MBMSデータを受信している移動局の数が減少したことを検出すると、移動局数管理部121が管理する移動局数と所定の閾値とを比較する。移動局数が閾値未満である場合、送信判定部124は、MBSFN要求を取得したときと同様、基地局100がMBMSデータを送信しないよう制御する。このとき、移動局数が閾値未満であることに加えて、受信品質が閾値以上であることを条件としてもよい。また、MBSFN要求を取得したときの制御に用いる閾値と移動局数の減少が検出されたときの制御に用いる閾値とは、同じでもよいし異なってもよい。
測定要求制御部125は、周辺基地局のうちMBSFN送信を行っている基地局を管理する。測定要求制御部125は、送信判定部124からの通知を受けて、MBSFN送信を行っている基地局を、測定要求生成部132に通知する。
図7は、第2の実施の形態の移動局を示すブロック図である。移動局300は、アンテナ311、無線受信部312、復調復号部313、制御情報抽出部314、MBSFN制御信号抽出部315、MBSFN受信制御部316、端末制御部317、MBSFN要求生成部318、同期信号抽出部319、同期制御部320、RS抽出部321、品質測定部322、品質情報生成部323、符号化変調部324および無線送信部325を有する。他の移動局も、移動局300と同様のブロック構造によって実現できる。
アンテナ311は、1またはそれ以上の基地局が送信した無線信号を受信し、無線受信部312に出力する。また、アンテナ311は、無線送信部325から取得した送信信号を無線出力する。なお、送受信兼用のアンテナではなく、送信用アンテナと受信用アンテナとを別個に、移動局300に設けてもよい。また、複数のアンテナを用いて、ダイバーシティ送信を行うようにしてもよい。
無線受信部312は、アンテナ311から取得した信号を無線信号処理し、無線信号からベースバンド信号へのダウンコンバートを行う。無線受信部312は、無線信号処理のために、例えば、低雑音増幅器、周波数変換器、帯域通過フィルタ、A/D変換器などの回路を備える。
復調復号部313は、無線受信部312から取得したベースバンド信号を、復調および誤り訂正復号する。復調および復号は、所定の変調符号化方式または端末制御部317から指示された変調符号化方式に対応する方法で行う。
ここで、MBSFNにより送信されたMBMSデータを受信する場合、受信信号には、複数の基地局から送信された同一内容の信号が重畳されている。すなわち、移動局300には、先行波と遅延波が重畳されているように見える。この場合、無線受信部312は、遅延時間がCP長以下である遅延波に相当する信号も抽出する。復調復号部313は、抽出された各基地局からの信号を合成したものに対し、復調および復号を行う。
制御情報抽出部314は、PDCCH(または、PDSCH)で送信された制御情報を抽出する。この制御情報には、PDSCHやPUSCHが割り当てられた無線リソースを示す情報や、これらチャネルに適用される変調符号化方式を示す情報などが含まれる。制御情報抽出部314は、抽出した制御情報を端末制御部317に出力する。
MBSFN制御信号抽出部315は、MBSFNに関する制御信号を抽出する。ここで抽出される制御信号には、受信品質の測定要求、接続中の基地局以外の基地局からMBMSデータを受信することの指示を示す信号、および、PMCHで送信されたMBSFN制御信号が含まれる。測定要求には、MBSFN送信を行っている基地局を示す信号が含まれる。MBSFN制御信号には、MBMSデータの送信に用いられる無線リソースや、MBMSデータに適用される変調符号化方式を示す信号などが含まれる。MBSFN制御信号抽出部315は、抽出した制御信号をMBSFN受信制御部316に出力する。
MBSFN受信制御部316は、MBMSデータの受信を開始するとき、MBSFN要求生成部318にMBSFN要求の送信を指示する。また、MBSFN受信制御部316は、MBSFN制御信号抽出部315から取得した制御信号に基づいて、MBMSデータの受信処理を制御する。具体的には、受信品質の測定要求を取得すると、品質測定部322にMBSFN送信を行っている基地局を通知し、品質測定を指示する。また、他の基地局からMBMSデータを受信することの指示を示す信号やMBSFN制御信号を取得すると、制御信号の内容を端末制御部317に通知し、MBMSデータの受信を指示する。
端末制御部317は、制御情報抽出部314から取得した制御情報に基づいて、MBMSデータ以外のユーザデータの送受信を制御する。また、MBSFN受信制御部316から通知される情報に基づいて、MBMSデータの受信を制御する。そして、端末制御部317は、無線受信部312、復調復号部313、符号化変調部324および無線送信部325の動作を制御する。
MBSFN要求生成部318は、MBSFN受信制御部316からの指示を受けて、MBSFN要求、すなわち、MBSFN送信の開始要求を示す制御情報を生成する。MBSFN要求生成部318は、生成したMBSFN要求を符号化変調部324に出力する。
同期信号抽出部319は、P−SCHおよびS−SCHで送信された同期信号(プライマリ同期信号およびセカンダリ同期信号)を抽出し、同期制御部320に出力する。
同期制御部320は、同期信号抽出部319から取得した同期信号に基づいて、無線フレームについてのタイミングを検出する。そして、検出したタイミングを、無線受信部312、復調復号部313、RS抽出部321、符号化変調部324および無線送信部325に通知すると共に、同期信号抽出部319にフィードバックする。
RS抽出部321は、DL無線フレームに含まれる参照信号を抽出し、抽出した参照信号を品質測定部322に出力する。
品質測定部322は、RS抽出部321から取得した参照信号を用いて、CIRなどの受信品質(または、無線回線品質)を測定する。MBSFN受信制御部316から基地局が通知されたときは、通知された基地局について受信品質を測定する。品質測定部322は、測定結果を品質情報生成部323に出力すると共に、RS抽出部321にフィードバックする。
なお、MBSFN送信を行っている基地局の受信品質は、通常サブフレームに含まれる参照信号を用いて測定してもよいし、MBSFNサブフレームに含まれる参照信号を用いて測定してもよい。前者の場合、基地局毎の受信品質を測定することができる。後者の場合、MBSFN送信をしている2以上の基地局全体の受信品質を測定することができる。移動局300が接続している基地局がMBSFN送信を行っている場合、品質測定部322は、更に接続中の基地局のMBSFN送信に関する受信品質を測定してもよい。
品質情報生成部323は、品質測定部322で測定された受信品質を示す制御情報である品質情報を生成する。品質情報としては、例えば、受信品質を離散値で表したCQI(Channel Quality Indication)を用いることができる。品質情報生成部323は、生成した品質情報を符号化変調部324に出力する。なお、品質情報は、基地局毎の受信品質を示す情報であってもよいし、MBSFN送信を行う基地局全体の受信品質を示す情報であってもよい。後者の場合、品質情報生成部323は、基地局毎に測定された受信品質を統計処理して、全体の受信品質を算出してもよい。
符号化変調部324は、PUSCHで送信するユーザデータ、MBSFN要求および品質情報を、誤り訂正符号化および変調し、移動局300に割り当てられたUL無線リソースにマッピングする。符号化および変調には、所定の変調符号化方式または端末制御部317から指示された変調符号化方式を用いる。符号化変調部324は、送信信号としてのベースバンド信号を、無線送信部325に出力する。
無線送信部325は、符号化変調部324から取得した送信信号を無線信号処理し、ベースバンド信号から無線信号へのアップコンバートを行う。無線送信部325は、無線信号処理のために、例えば、D/A変換器、周波数変換器、帯域通過フィルタ、電力増幅器などの回路を備える。
図8は、第2の実施の形態の送信開始制御を示すフローチャートである。図8に示す制御処理をステップ番号に沿って説明する。
(ステップS11)基地局100は、移動局300からMBSFN要求を受信する。
(ステップS12)送信判定部124は、基地局100に接続している移動局のうち、基地局100からMBMSデータを受信している移動局の数を確認する。
(ステップS13)送信判定部124は、ステップS12で確認した移動局の数が、所定の閾値未満であるか判断する。移動局数が閾値未満の場合、処理をステップS14に進める。それ以外の場合、処理をステップS19に進める。
(ステップS14)測定要求制御部125は、周辺基地局(例えば、基地局100と同一のMBSFNエリアに含まれる複数の基地局)のうち、現在、MBSFN送信を行っている基地局を検索する。なお、検索する基地局は、移動局300が要求したものと同じMBMSデータを送信している基地局に限定してもよい。
(ステップS15)測定要求制御部125は、MBSFN送信を行っている基地局が存在するか判断する。存在する場合、処理をステップS16に進める。存在しない場合、処理をステップS19に進める。このとき、MBSFN送信を行っている基地局の数が2つ(または、2より大きい所定数)以上の場合のみ、処理をステップS16に進め、それ以外の場合は、処理をステップS19に進めるようにしてもよい。
(ステップS16)基地局100は、MBSFN送信を行っている基地局を示す情報を含む測定要求を、移動局300に送信する。その後、基地局100は、通知した基地局についての品質情報を移動局300から受信する。
(ステップS17)品質判定部123は、移動局300から受信した品質情報によって示される受信品質が基準を満たすか、すなわち、移動局300が基地局100以外の基地局からMBMSデータを受信できる状態であるかを判断する。受信品質が基準を満たす場合、処理をステップS18に進める。それ以外の場合、処理をステップS19に進める。
(ステップS18)基地局100は、MBSFN送信を行っている他の基地局からMBMSデータを受信するよう、移動局300に通知する。このとき、基地局100は、移動局300から要求されたMBMSデータを送信しなくてもよい。
(ステップS19)基地局100は、移動局300から要求されたMBMSデータの送信を行う。移動局300は、基地局100からもMBMSデータを受信できる。
すなわち、基地局100は、移動局300からMBSFN要求を受け付けた場合でも、MBMSデータを受信している配下の移動局の数が閾値未満であり、且つ、移動局300における受信品質が閾値以上であれば、要求されたMBMSデータを送信しない。なお、基地局100は、移動局300が要求したMBMSデータを既に送信している場合には、移動局数にかかわらず、当該MBMSデータの送信を継続してもよい。
図9は、第2の実施の形態の送信開始の流れを示すシーケンス図である。ここでは、基地局200がMBSFN送信を行っており、基地局100は要求されたMBMSデータを送信しない場合を考える。図9に示すシーケンスをステップ番号に沿って説明する。
(ステップS111)移動局300は、基地局100にMBSFN要求を送信する。
(ステップS112)基地局100は、MCE410にMBSFN要求を転送する。
(ステップS113)基地局100は、自局のMBSFN送信の実行状況が所定の条件を満たすことを確認し、移動局300に測定要求を送信する。測定要求には、MBSFN送信を行っている基地局(少なくとも基地局200を含む)を示す情報が含まれている。なお、ステップS112,S113の処理は逆順に行ってもよい。
(ステップS114)基地局200は、DL無線フレームで同期信号を送信する。移動局300は、受信した同期信号を用いて基地局200と同期をとる。
(ステップS115)基地局200は、DL無線フレームで参照信号を送信する。移動局300は、受信した参照信号を用いてMBSFN送信についての受信品質を測定する。なお、移動局300は、基地局100から複数の基地局が通知された場合、ステップS114,S115の処理を通知された基地局毎に行うことがある。
(ステップS116)移動局300は、ステップS115で測定されたMBSFN送信についての受信品質を示す品質情報を、基地局100に送信する。
(ステップS117)基地局100は、MBSFN送信についての受信品質が所定の条件を満たすことを確認し、自局が移動局300から要求されたMBMSデータを送信しないことを示すMBSFN停止要求を、MCE410に送信する。
(ステップS118)MCE410は、MBSFN停止要求に対する応答であるMBSFN停止通知を、基地局100に送信する。
(ステップS119)基地局100は、他の基地局からMBMSデータを受信するように移動局300に指示する。なお、ステップS117のMBSFN停止要求の送信とS119の処理とは、逆順に行ってもよい。また、ステップS118のMBSFN停止通知を受信する前に、ステップS119の処理を行ってもよい。
(ステップS120)MCE410は、移動局300が要求したMBMSデータについての制御情報(例えば、当該MBMSデータの送信に用いる無線リソースや変調符号化方式などを示す情報)を、基地局200を含むMBSFN送信を行う基地局に送信する。
(ステップS121)MCE410は、移動局300が要求したMBMSデータについての制御情報(例えば、当該MBMSデータを送信する基地局などを示す情報)を、MBMSゲートウェイ520に送信する。
(ステップS122)MBMSゲートウェイ520は、MBMSデータを、基地局200を含むMBSFN送信を行う基地局に送信する。
(ステップS123)基地局200は、ステップS120で受信したMBSFN制御情報に基づいてMBSFN制御信号を生成し、MBSFNサブフレームで送信する。
(ステップS124)基地局200は、ステップS122で受信したMBMSデータをMBSFNサブフレームで送信する。
図10は、第2の実施の形態の送信停止制御を示す第1のフローチャートである。ここでは、移動局300が基地局100からMBMSデータを受信している場合を考える。図10に示す制御処理をステップ番号に沿って説明する。
(ステップS21)送信判定部124は、基地局100に接続している移動局のうち、基地局100からMBMSデータを受信している移動局の数が減少したことを検出する。
(ステップS22)送信判定部124は、減少後の移動局の数が、所定の閾値未満であるか判断する。移動局数が閾値未満の場合、処理をステップS23に進める。それ以外の場合、処理を終了する。
(ステップS23)測定要求制御部125は、周辺基地局のうち、現在、MBSFN送信を行っている基地局を検索する。なお、検索する基地局は、移動局300が受信しているものと同じMBMSデータを送信している基地局に限定してもよい。
(ステップS24)測定要求制御部125は、MBSFN送信を行っている基地局が存在するか判断する。存在する場合、処理をステップS25に進める。存在しない場合、処理を終了する。このとき、MBSFN送信を行っている基地局の数が2つ(または、2より大きい所定数)以上であることを条件としてもよい。
(ステップS25)基地局100は、MBSFN送信を行っている他の基地局からMBMSデータを受信するよう、移動局300に通知する。
(ステップS26)基地局100は、移動局300が基地局100から受信していたMBMSデータの送信を停止する。
上記説明では、移動局数が閾値未満であるときに、MBMSデータの送信を停止することとした。一方、前述の通り、移動局数が閾値未満で且つ移動局300の受信品質が閾値以上であるときに、MBMSデータの送信を停止するようにしてもよい。
図11は、第2の実施の形態の送信停止制御を示す第2のフローチャートである。図11に示す制御処理では、図10に示した制御処理のステップS24とステップS25の間に、以下に説明するステップS24a,S24bを実行する。
(ステップS24a)基地局100は、MBSFN送信を行っている基地局を示す情報を含む測定要求を、移動局300に送信する。その後、基地局100は、通知した基地局についての品質情報を移動局300から受信する。
(ステップS24b)品質判定部123は、移動局300から受信した品質情報によって示される受信品質が基準を満たすか判断する。受信品質が基準を満たす場合、処理をステップS25に進める。それ以外の場合、処理を終了する。
すなわち、基地局100は、MBMSデータを受信している配下の移動局の数が閾値未満になると、MBMSデータの受信を停止する。または、移動局数が閾値未満になり、且つ、MBMSデータを受信している移動局における受信品質が閾値以上である場合には、MBMSデータの送信を停止する。なお、複数の移動局がMBMSデータを受信している場合、ステップS24bにおける送信停止の可否の判断は、複数の移動局それぞれについて行ってもよいし、複数の移動局全体について行ってもよい。後者の場合、例えば、全ての移動局の受信品質が基準を満たすことを条件とすることが考えられる。
図12は、第2の実施の形態の送信停止の流れを示すシーケンス図である。ここでは、基地局200がMBSFN送信を行っており、基地局100は図11に示した制御処理に従ってMBMSデータの送信を停止する場合を考える。図12に示すシーケンスをステップ番号に沿って説明する。
(ステップS131)基地局100は、自局に接続している移動局のうち、基地局100からMBMSデータを受信している移動局の数が減少したことを検出する。
(ステップS132)基地局100は、自局のMBSFN送信の実行状況が所定の条件を満たすことを確認し、移動局300に測定要求を送信する。測定要求には、MBSFN送信を行っている基地局(少なくとも基地局200を含む)を示す情報が含まれている。
(ステップS133)基地局200は、DL無線フレームで同期信号を送信する。移動局300は、受信した同期信号を用いて基地局200と同期をとる。
(ステップS134)基地局200は、DL無線フレームで参照信号を送信する。移動局300は、受信した参照信号を用いてMBSFN送信についての受信品質を測定する。
(ステップS135)移動局300は、ステップS134で測定されたMBSFN送信についての受信品質を示す品質情報を、基地局100に送信する。
(ステップS136)基地局100は、MBSFN送信についての受信品質が所定の条件を満たすことを確認し、自局がMBMSデータの送信を停止することを示すMBSFN停止要求を、MCE410に送信する。
(ステップS137)MCE410は、MBSFN停止要求に対する応答であるMBSFN停止通知を、基地局100に送信する。
(ステップS138)基地局100は、他の基地局からMBMSデータを受信するように移動局300に指示する。なお、ステップS136のMBSFN停止要求の送信とS138の処理とは、逆順に行ってもよい。また、ステップS137のMBSFN停止通知を受信する前に、ステップS138の処理を行ってもよい。
(ステップS139)MCE410は、移動局300が受信するMBMSデータについての制御情報(例えば、当該MBMSデータの送信に用いる無線リソースや変調符号化方式などを示す情報)を、基地局200を含むMBSFN送信を行う基地局に送信する。
(ステップS140)MCE410は、移動局300が受信するMBMSデータについての制御情報(例えば、当該MBMSデータを送信する基地局などを示す情報)を、MBMSゲートウェイ520に送信する。
(ステップS141)MBMSゲートウェイ520は、MBMSデータを、基地局200を含むMBSFN送信を行う基地局に送信する。
(ステップS142)基地局200は、ステップS139で受信したMBSFN制御情報に基づいてMBSFN制御信号を生成し、MBSFNサブフレームで送信する。
(ステップS143)基地局200は、ステップS141で受信したMBMSデータをMBSFNサブフレームで送信する。
ところで、図9,12に示したシーケンスでは、基地局100がMBMSデータを送信しないとき、移動局300は基地局200からMBSFN制御信号を受信している。しかし、MBSFN制御信号とMBMSデータ以外のユーザデータとを移動局300が何れの基地局から受信するかについては、以下に説明する通り、幾つかの選択肢が考えられる。
図13は、複数の基地局と移動局との関係を示す第1の図である。図13に示す通り、移動局300は、基地局100に接続し、基地局100からの指示を受けて基地局200からMBMSデータを受信する。このとき、移動局300は、MBSFN制御信号については、基地局100から受信する。また、MBMSデータ以外のユーザデータ(通常データ)を基地局100から受信する。すなわち、図13の例では、移動局300は基地局100との接続を維持しつつ、MBMSデータのみを基地局100以外の基地局から受信することになる。
図14は、複数の基地局と移動局との関係を示す第2の図である。図14に示す通り、移動局300は、基地局100に接続し、基地局100からの指示を受けて基地局200からMBMSデータを受信する。このとき、移動局300は、MBSFN制御信号も基地局200から受信する。一方、MBMSデータ以外のユーザデータについては、基地局100から受信する。すなわち、図14の例では、移動局300は基地局100との接続を維持しつつ、MBMSデータとMBSFN制御信号のみを基地局100以外の基地局から受信することになる。
図15は、複数の基地局と移動局との関係を示す第3の図である。図15に示す通り、移動局300は、基地局100に接続し、基地局100からの指示を受けて基地局200からMBMSデータを受信する。このとき、移動局300は、MBSFN制御信号とMBMSデータ以外のユーザデータも、基地局200から受信する。すなわち、図15の例では、移動局300は、接続先を基地局100から基地局200に切り替える(ハンドオーバする)ことになる。なお、ハンドオーバ先の基地局は、例えば、MBSFN送信を行っている基地局のうち移動局300における受信品質が最も高いものを選択すればよい。
以上説明した制御により、MBSFNエリア内に存在する基地局の一部を、MBMSデータを送信していない状態にすることができる。
図16は、MBSFNエリアの例を示す図である。この例では、MBSFNエリアに、セル#1〜#19が含まれている。セル#1は基地局100が管理するセルであり、移動局300はセル#1に在圏している。セル#1〜#19のうち、セル#2,#4,#6,#10,#14,#18は移動局300が受信するMBMSデータを送信しており、他のセルは当該MBMSデータを送信していない。移動局300は、セル#2,#4,#6,#10,#14,#18からの無線信号を合成・復調して、MBMSデータを抽出する。
ここで、無線リソースの利用効率について考える。前述の通り、MBSFNサブフレームと通常サブフレームとは構造が異なることから、MBMSデータとMBMSデータ以外のユーザデータとは同一サブフレームに含めて送信されない。よって、送信するMBMSデータの量が小さい場合には、MBSFNサブフレーム内に使用されない空きの無線リソースが生じ、無線リソースの利用効率が低下する。この問題は、MBSFN送信を行う基地局の数を抑制することで、緩和される。
例えば、MBSFN送信の停止制御を行う前の状態として、セル#1〜#19の全てでMBSFNサブフレームが送信されているとする。そして、セル#2,#4,#6,#10,#14,#18にそれぞれ、当該MBSFNサブフレームを受信する移動局が10個在圏しており、他のセルにそれぞれ、当該MBSFNサブフレームを受信する移動局が1個在圏しているとする。この場合、当該1つのタイミングのサブフレームは、エリア全体で、6セル×10個+13セル×1個=73個の移動局を収容していることになる。
一方、上記のMBSFN送信の停止制御を行った後の状態として、セル#2,#4,#6,#10,#14,#18ではMBSFNサブフレームが引き続き送信される一方、他のセルではMBSFNサブフレームの送信が停止されたとする。そして、MBSFN送信が停止されたセルに在圏する移動局は、セル#2,#4,#6,#10,#14,#18からMBSFNサブフレームを受信するとする。
更に、MBSFN送信が停止されたセルでは、MBSFNサブフレームに代えて通常サブフレームが送信されるとする。通常サブフレームは、MBMSデータ以外のユーザデータを受信する移動局を10個収容することができるとする。この場合、当該1つのタイミングのサブフレームは、エリア全体で、上記73個のMBMSデータを受信する移動局に加えて、13セル×10個=130個の移動局を収容することになる。以上説明した例では、MBSFN送信の停止制御を行うことで、あるタイミングのサブフレームが収容できる移動局の数が約2.8倍に増加している。
なお、MBSFN送信を行う基地局の数をより抑制するためには、移動局300がより遠くの基地局からMBMSデータを受信できる方が好ましい。そこで、MBSFN送信を行う基地局が、MBSFNサブフレームの送信電力を増大させる方法が考えられる。
図17は、基地局の送信電力制御を示す図である。図17において、サブフレーム#n−1,#n+1は通常サブフレームであり、サブフレーム#nはMBSFNサブフレームである。これらサブフレームを送信する基地局は、サブフレーム#n−1,#n+1を通常の送信電力で送信する一方、サブフレーム#nを通常より高い送信電力で送信する。このとき、サブフレーム#n−1とサブフレーム#nの境界、および、サブフレーム#nとサブフレーム#n+1の境界では、段階的に送信電力を変化させてもよい。これにより、送信電力を急激に変化させた場合よりも、ノイズの発生を抑制することができる。更に、送信信号に対してコサインフィルタなどを用いて、送信信号の高周波成分を除去することで、ノイズの発生を抑制することも可能である。
図18は、MBSFNエリアの例を示す他の図である。MBSFNサブフレームの送信電力を通常サブフレームより大きくした場合、移動局300からは、MBSFN送信が行われているときのみ周辺セルのセル半径が大きくなっているように見える。これにより、移動局300は多くの基地局からMBMSデータを受信でき、受信品質を向上できる。
このような第2の実施の形態の移動通信システムによれば、基地局100は、MBMSデータを受信している配下の移動局が少なく、配下の移動局が他の基地局からMBMSデータを受信可能な状態にあれば、MBSFN送信を停止できる。よって、MBSFN送信を行う基地局と行わない基地局が混在したMBSFNエリアを提供でき、無線リソースの利用効率の向上を図ることができる。また、MBSFN送信を行っている基地局からMBMSデータを受信するよう、移動局300の受信処理を円滑に制御できる。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態について説明する。前述の第2の実施の形態との差異を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。第3の実施の形態に係る移動通信システムは、基地局によるMBSFN送信の可否の判断方法が、第2の実施の形態と異なる。
第3の実施の形態の移動通信システムは、図2に示した第2の実施の形態と同様のシステム構成によって実現できる。また、第3の実施の形態の基地局および移動局は、図5,7に示した第2の実施の形態と同様のブロック構成によって実現できる。ただし、MBSFN送信制御部120に代えて、以下に説明するMBSFN送信制御部140を用いる。
図19は、第3の実施の形態のMBSFN送信制御部を示すブロック図である。MBSFN送信制御部140は、効率閾値記憶部141、伝送効率判定部142、品質閾値記憶部143、品質判定部144、送信判定部145および測定要求制御部146を有する。
効率閾値記憶部141は、基地局100がMBSFN送信を停止するのが好ましいか否かの判断に用いる伝送効率の閾値を記憶する。伝送効率は、MBSFN送信についての無線リソースの利用効率を示す指標であり、例えば、MBSFNサブフレーム内の無線リソースの量に対する基地局100が送信するMBMSデータの総量の割合(すなわち、MBSFNサブフレーム内の無線リソースの使用率)と定義することができる。
伝送効率判定部142は、MBSFN要求抽出部117からMBSFN要求を取得すると、要求されたMBMSデータを基地局100が送信する場合の伝送効率を算出する。そして、算出した伝送効率と効率閾値記憶部141に記憶された閾値とを比較し、伝送効率が閾値以上であるか否か送信判定部145に通知する。また、伝送効率判定部142は、基地局100に接続している移動局のうちMBMSデータを受信している移動局の減少を検出すると、伝送効率を再計算し、伝送効率が閾値以上であるか否かを送信判定部145に通知する。なお、各MBMSデータのデータ量の情報はMCE410から取得できる。
送信判定部145は、MBSFN要求抽出部117からMBSFN要求を取得すると、MCE410にMBSFN要求を転送する。また、伝送効率判定部142から伝送効率が閾値未満であることが通知されると、測定要求制御部146に測定要求を送信することを通知する。その後に、品質判定部144から受信品質が閾値以上であることが通知されると、MBMSデータの送信停止をMCE410に要求すると共に、他の基地局からMBMSデータを受信させる指示をMBSFN制御信号生成部131に通知する。
また、送信判定部145は、MBMSデータを受信している移動局の数の減少により、伝送効率判定部142から伝送効率が閾値未満になったことが通知されると、MBSFN要求を取得したときと同様、基地局100がMBMSデータを送信しないよう制御する。
品質閾値記憶部143、品質判定部144および測定要求制御部146の動作は、MBSFN送信制御部120の品質閾値記憶部122、品質判定部123および測定要求制御部125と同様である。
図20は、第3の実施の形態の送信開始制御を示すフローチャートである。図20に示す制御処理をステップ番号に沿って説明する。
(ステップS31)基地局100は、移動局300からMBSFN要求を受信する。
(ステップS32)伝送効率判定部142は、要求されたMBMSデータを基地局100が送信した場合のMBSFNサブフレームの伝送効率を算出する。
(ステップS33)伝送効率判定部142は、ステップS32で算出した伝送効率が、所定の閾値未満であるか判断する。伝送効率が閾値未満の場合、処理をステップS34に進める。それ以外の場合、処理をステップS39に進める。
(ステップS34)測定要求制御部146は、周辺基地局のうち、現在、MBSFN送信を行っている基地局を検索する。
(ステップS35)測定要求制御部146は、MBSFN送信を行っている基地局が存在するか判断する。存在する場合、処理をステップS36に進める。存在しない場合、処理をステップS39に進める。
(ステップS36)基地局100は、MBSFN送信を行っている基地局を示す情報を含む測定要求を、移動局300に送信する。その後、基地局100は、通知した基地局についての品質情報を移動局300から受信する。
(ステップS37)品質判定部144は、移動局300から受信した品質情報によって示される受信品質が基準を満たすか判断する。受信品質が基準を満たす場合、処理をステップS38に進める。それ以外の場合、処理をステップS39に進める。
(ステップS38)基地局100は、MBSFN送信を行っている他の基地局からMBMSデータを受信するよう、移動局300に通知する。
(ステップS39)基地局100は、移動局300から要求されたMBMSデータの送信を行う。移動局300は、基地局100からもMBMSデータを受信できる。
すなわち、基地局100は、移動局300からMBSFN要求を受け付けた場合でも、MBSFNサブフレームの伝送効率が閾値未満であり、且つ、移動局300における受信品質が閾値以上であれば、要求されたMBMSデータを送信しない。
図21は、第3の実施の形態の送信停止制御を示す第1のフローチャートである。ここでは、第1の方法として、移動局300における受信品質が閾値以上であることを条件としない場合を考える。図21に示す制御処理をステップ番号に沿って説明する。
(ステップS41)伝送効率判定部142は、基地局100に接続している移動局のうち基地局100からMBMSデータを受信している移動局が減少したことを検出する。
(ステップS42)伝送効率判定部142は、移動局数の減少後のMBSFNサブフレームの伝送効率を算出する。
(ステップS43)伝送効率判定部142は、ステップS42で算出した伝送効率が、所定の閾値未満であるか判断する。伝送効率が閾値未満の場合、処理をステップS44に進める。それ以外の場合、処理を終了する。
(ステップS44)測定要求制御部146は、周辺基地局のうち、現在、MBSFN送信を行っている基地局を検索する。
(ステップS45)測定要求制御部146は、MBSFN送信を行っている基地局が存在するか判断する。存在する場合、処理をステップS46に進める。存在しない場合、処理を終了する。
(ステップS46)基地局100は、MBSFN送信を行っている他の基地局からMBMSデータを受信するよう、移動局300に通知する。
(ステップS47)基地局100は、移動局300が基地局100から受信していたMBMSデータの送信を停止する。
図22は、第3の実施の形態の送信停止制御を示す第2のフローチャートである。ここでは、第2の方法として、移動局300における受信品質が閾値以上であることを条件とする場合を考える。図22に示す制御処理では、図21に示した制御処理のステップS45とステップS46の間に、以下に説明するステップS45a,S45bを実行する。
(ステップS45a)基地局100は、MBSFN送信を行っている基地局を示す情報を含む測定要求を、移動局300に送信する。その後、基地局100は、通知した基地局についての品質情報を移動局300から受信する。
(ステップS45b)品質判定部144は、移動局300から受信した品質情報によって示される受信品質が基準を満たすか判断する。受信品質が基準を満たす場合、処理をステップS46に進める。それ以外の場合、処理を終了する。
すなわち、基地局100は、MBSFNサブフレームの伝送効率が閾値未満になると、MBMSデータの受信を停止する。または、MBSFNサブフレームの伝送効率が閾値未満になり、且つ、MBMSデータを受信している移動局における受信品質が閾値以上である場合には、MBMSデータの送信を停止する。
このような第2の実施の形態の移動通信システムによれば、基地局100は、MBSFNサブフレームの伝送効率が低く、配下の移動局が他の基地局からMBMSデータを受信可能な状態にあれば、MBSFN送信を停止できる。よって、MBSFN送信を行う基地局と行わない基地局が混在したMBSFNエリアを提供でき、無線リソースの利用効率の向上を図ることができる。また、MBSFN送信を行っている基地局からMBMSデータを受信するよう、移動局300の受信処理を円滑に制御できる。
なお、第2の実施の形態で説明したMBMSデータを受信している移動局数に基づく判断方法と、第3の実施の形態で説明した伝送効率に基づく判断方法とは、組み合わせて用いてもよい。例えば、移動局数が閾値未満で且つ伝送効率が閾値未満のときに、移動局300に他の基地局からMBMSデータを受信するよう指示するようにしてもよい。
[第4の実施の形態]
次に、第4の実施の形態について説明する。前述の第2の実施の形態との差異を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。第4の実施の形態に係る移動通信システムでは、基地局がMBSFN送信を行うか否かの判断をMCEが行う。
第4の実施の形態の移動通信システムは、図2に示した第2の実施の形態と同様のシステム構成によって実現できる。また、第4の実施の形態の基地局および移動局は、図5,7に示した第2の実施の形態と同様のブロック構成によって実現できる。ただし、MBSFN送信制御部120に代えて、以下に説明するMBSFN送信制御部150を用いる。また、MCE410に代えて、以下に説明するMCE420を用いる。
図23は、第4の実施の形態のMBSFN送信制御部を示すブロック図である。MBSFN送信制御部150は、品質情報集約部151、品質情報記憶部152、MCE通信部153および測定要求制御部154を有する。
品質情報集約部151は、品質情報抽出部114からMBSFN送信に関する品質情報を取得すると、取得した品質情報を品質情報記憶部152に格納する。そして、品質情報記憶部152に記憶された品質情報を集約して、MCE通信部153に出力する。このとき、品質情報が、MBSFN送信を行っている基地局それぞれの受信品質を示す情報である場合、品質情報集約部151は、個々の受信品質を統計処理して2以上の基地局全体の受信品質を算出し、集約した品質情報として出力してもよい。
品質情報記憶部152は、MBSFN要求抽出部117からMBSFN要求を取得すると共に、品質情報集約部151から品質情報を取得する。そして、MBSFN要求を送信した移動局と対応付けて、品質情報を記憶する。
MCE通信部153は、MCE420との間で各種の制御情報を送受信する。具体的には、MCE通信部153は、MBSFN要求抽出部117から取得したMBSFN要求をMCE420に転送する。MCE420から測定要求を受信すると、測定要求制御部154に出力する。また、品質情報集約部151から取得した品質情報をMCE420に転送する。基地局100以外の基地局からMBMSデータを受信させる指示を示す制御情報をMCE420から受信すると、当該指示をMBSFN制御信号生成部131に通知する。
測定要求制御部154は、MCE通信部153から測定要求を取得すると、MBSFN送信を行っている基地局を、測定要求生成部132に通知する。
図24は、第4の実施の形態のMCEを示すブロック図である。MCE420は、移動局数管理部421、品質閾値記憶部422、品質判定部423、送信判定部424、MBSFN送信制御部425およびスケジューラ426を有する。
移動局数管理部421は、複数の基地局それぞれについて、当該基地局に接続している移動局のうち、当該基地局からMBMSデータを受信している移動局の数を管理する。
品質閾値記憶部422は、移動局300が他の基地局からMBMSデータを受信できるか否かの判断に用いる受信品質の閾値を記憶する。
品質判定部423は、基地局100からMBSFN送信に関する品質情報を受信したとき、品質情報が示す受信品質と品質閾値記憶部422に記憶された閾値とを比較する。そして、受信品質が閾値以上であるか否かを、送信判定部424に通知する。
送信判定部424は、基地局100からMBSFN要求を受信すると、移動局数管理部421が管理する移動局数と所定の閾値とを比較し、閾値未満である場合、基地局100に測定要求を送信する。その後、品質判定部423から受信品質が閾値以上であることが通知されると、MBMSデータの送信停止をMBSFN送信制御部425に通知する。
また、送信判定部424は、MBMSデータを受信している移動局の数が減少したことを検出すると、移動局数管理部421が管理する移動局数と所定の閾値とを比較する。移動局数が閾値未満である場合、MBSFN要求を取得したときと同様、MBMSデータの送信停止をMBSFN送信制御部425に通知する。このとき、移動局数が閾値未満であることに加えて、受信品質が閾値以上であることを条件としてもよい。
MBSFN送信制御部425は、送信判定部424からの通知に応じて、MBSFN送信を行う基地局およびMBMSゲートウェイ520に、MBSFN制御情報を送信する。例えば、基地局100に、基地局100以外の基地局からMBMSデータを受信させる指示を示す制御情報を送信する。また、MBSFN送信を行う基地局に、MBMSデータの送信に用いる無線リソースや変調符号化方式を示す情報を送信する。また、MBMSゲートウェイ520に、MBMSデータを送信する基地局を示す情報を送信する。
スケジューラ426は、MBSFN送信のスケジューリングを行う。すなわち、MBMSデータの送信に用いる無線リソースや変調符号化方式を選択する。また、MBSFN送信のタイミングまたはMBSFN送信に用いるスロットを選択する。
図25は、第4の実施の形態の送信開始の流れを示すシーケンス図である。図25に示すシーケンスをステップ番号に沿って説明する。
(ステップS211)移動局300は、基地局100にMBSFN要求を送信する。
(ステップS212)基地局100は、MCE420にMBSFN要求を転送する。
(ステップS213)MCE420は、基地局100のMBSFN送信の実行状況が所定の条件を満たすことを確認し、基地局100に測定要求を送信する。
(ステップS214)基地局100は、移動局300に測定要求を転送する。
(ステップS215)基地局200は、DL無線フレームで同期信号を送信する。移動局300は、受信した同期信号を用いて基地局200と同期をとる。
(ステップS216)基地局200は、DL無線フレームで参照信号を送信する。移動局300は、受信した参照信号を用いてMBSFN送信についての受信品質を測定する。 (ステップS217)移動局300は、ステップS216で測定されたMBSFN送信についての受信品質を示す品質情報を、基地局100に送信する。
(ステップS218)基地局100は、品質情報をMCE420に転送する。
(ステップS219)MCE420は、品質情報によって示される受信品質が所定の条件を満たすことを確認し、基地局100が移動局300から要求されたMBMSデータを送信しないことを示すMBSFN停止通知を、基地局100に送信する。
(ステップS220)MCE420は、移動局300が基地局100以外の基地局からMBMSデータを受信する指示を、基地局100に送信する。
(ステップS221)基地局100は、MCE420から受信した指示を移動局300に転送する。
(ステップS222)MCE420は、移動局300が要求したMBMSデータについての制御情報を、基地局200を含むMBSFN送信を行う基地局に送信する。
(ステップS223)MCE420は、移動局300が要求したMBMSデータについての制御情報を、MBMSゲートウェイ520に送信する。
(ステップS224)MBMSゲートウェイ520は、MBMSデータを、基地局200を含むMBSFN送信を行う基地局に送信する。
(ステップS225)基地局200は、ステップS222で受信したMBSFN制御情報に基づいてMBSFN制御信号を生成し、MBSFNサブフレームで送信する。
(ステップS226)基地局200は、ステップS224で受信したMBMSデータをMBSFNサブフレームで送信する。
図26は、第4の実施の形態の送信停止の流れを示すシーケンス図である。図26に示すシーケンスをステップ番号に沿って説明する。
(ステップS231)MCE420は、基地局100に接続している移動局のうち、基地局100からMBMSデータを受信している移動局の数が減少したことを検出する。
(ステップS232)MCE420は、基地局100のMBSFN送信の実行状況が所定の条件を満たすことを確認し、基地局100に測定要求を送信する。
(ステップS233)基地局100は、移動局300に測定要求を転送する。
以下、ステップS234〜S245として、図25のステップS215〜S226と同様の処理を行う。
このような第4の実施の形態の移動通信システムによれば、第2の実施の形態と同様の効果が得られる。また、第4の実施の形態では、MCE420が一元的に複数の基地局それぞれのMBSFN送信の可否を判断するため、効率的に判断を行うことができる。
[第5の実施の形態]
次に、第5の実施の形態について説明する。前述の第4の実施の形態との差異を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。第5の実施の形態に係る移動通信システムでは、第3の実施の形態と同様に、MBSFN送信の可否を伝送効率に基づいて判断する。第5の実施の形態の移動通信システムは、第4の実施の形態と同様の基地局および移動局を用いて実現できる。ただし、第5の実施の形態では、MCE420に代えて、以下に説明するMCE430を用いる。
図27は、第5の実施の形態のMCEを示すブロック図である。MCE430は、効率閾値記憶部431、伝送効率判定部432、品質閾値記憶部433、品質判定部434、送信判定部435、MBSFN送信制御部436およびスケジューラ437を有する。
効率閾値記憶部431は、伝送効率の閾値を記憶する。
伝送効率判定部432は、基地局100からMBSFN要求を取得すると、要求されたMBMSデータを基地局100が送信する場合の伝送効率を算出する。そして、算出した伝送効率が効率閾値記憶部431に記憶された閾値以上であるか否かを送信判定部435に通知する。また、伝送効率判定部432は、基地局100に接続している移動局のうちMBMSデータを受信している移動局の減少を検出すると、伝送効率を再計算し、伝送効率が閾値以上であるか否かを送信判定部435に通知する。なお、基地局100が送信するMBMSデータの総量は、MBSFN送信制御部436およびスケジューラ437から取得する情報に基づいて特定することができる。
送信判定部435は、基地局100からMBSFN要求を受信したとき、伝送効率判定部432から伝送効率が閾値未満であることが通知されると、基地局100に測定要求を送信する。その後に、品質判定部434から受信品質が閾値以上であることが通知されると、MBMSデータの送信停止をMBSFN送信制御部436に通知する。
また、送信判定部435は、MBMSデータを受信している移動局の数の減少により、伝送効率判定部432から基地局100の伝送効率が閾値未満になったことが通知されると、MBSFN要求を取得したときと同様、MBMSデータの送信停止をMBSFN送信制御部436に通知する。このとき、伝送効率が閾値未満であることに加えて、移動局300の受信品質が閾値以上であることを条件としてもよい。
品質閾値記憶部433、品質判定部434、MBSFN送信制御部436およびスケジューラ437の動作は、MCE420の品質閾値記憶部422、品質判定部423、MBSFN送信制御部425およびスケジューラ426と同様である。
このような第5の実施の形態の移動通信システムによれば、第3の実施の形態と同様の効果が得られる。また、第5の実施の形態では、MCE430が一元的に複数の基地局それぞれのMBSFN送信の可否を判断するため、効率的に判断を行うことができる。
[第6の実施の形態]
次に、第6の実施の形態について説明する。前述の第2の実施の形態との差異を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。第6の実施の形態に係る移動通信システムでは、MBSFN送信についての受信品質が所定の閾値を超えているか否かを、移動局が判定する。第6の実施の形態の移動通信システムでは、前述の移動局300に代えて、以下に説明する移動局300aを用いる。
図28は、第6の実施の形態の移動局を示すブロック図である。移動局300aは、図7に示した移動局300のブロック要素に加えて、品質閾値記憶部326および品質判定部327を有する。
品質閾値記憶部326は、移動局300aが基地局100以外の基地局からMBMSデータを受信できるか否かの判断に用いる受信品質の閾値を記憶する。
品質判定部327は、品質測定部322から受信品質の測定結果を取得し、測定された受信品質と品質閾値記憶部326に記憶された閾値とを比較する。このとき、取得した測定結果が、MBSFN送信を行っている基地局それぞれの受信品質を示す情報である場合は、個々の受信品質を統計処理して2以上の基地局全体の受信品質を算出して閾値と比較する。そして、受信品質が閾値以上であるか否かを示す情報を、MBSFN送信に関する品質情報として生成する。
受信品質が閾値以上であるか否かを示す品質情報は、MBSFN受信制御部316を介して、基地局100に送信される。基地局100では、判定結果としての品質情報に基づいて、MBSFN送信の停止の可否を判断することができる。
このような第6の実施の形態の移動通信システムによれば、第2の実施の形態と同様の効果が得られる。また、第6の実施の形態では、移動局300において受信品質が基準を満たしているか判定し判定結果を基地局100に通知するため、基地局100の負荷が軽減されると共に、制御情報の情報量を抑制することができる。
[第7の実施の形態]
次に、第7の実施の形態について説明する。前述の第2の実施の形態との差異を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。第7の実施の形態に係る移動通信システムでは、MCEの機能を基地局に搭載し、MCEを独立した装置としては設けない。
図29は、第7の実施の形態の移動通信システムを示す図である。第7の実施の形態に係る移動通信システムは、基地局100a,200aを含む複数の基地局、移動局300、MME510およびMBMSゲートウェイ520を有する。
MBSFNエリア内に存在する複数の基地局のうち少なくとも1つ(例えば、基地局100a)が、MCEの機能、すなわち、MBSFN送信を制御する機能を備える。MCEの機能をもたない基地局は、有線ネットワークを介してMCEの機能を備える基地局との間で制御情報を送受信することで、MBSFN送信を実現する。
このような第7の実施の形態の移動通信システムによれば、第2の実施の形態と同様の効果が得られる。また、MCEを別個の装置として設置しなくてよいため、システム構成を簡略化することができる。
上記については単に本発明の原理を示すものである。更に、多数の変形や変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応する全ての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
10,21,22 基地局
11 通知部
12 制御部
30 移動局
31 送信部
32 受信部

Claims (14)

  1. 複数の基地局を含み、前記複数の基地局のうち2以上の基地局が同一タイミングで同一内容のデータを1以上の移動局へ送信する移動通信システムであって、
    前記複数の基地局のうち前記同一内容のデータの送信を行っている2以上の他の基地局を前記移動局に通知する通知部と、
    前記2以上の他の基地局からの無線信号の前記移動局における受信状況を示す情報に応じて、前記2以上の他の基地局から前記同一内容のデータの受信を行うよう前記移動局に指示する制御部と、
    を備える基地局と、
    前記基地局から通知された前記2以上の他の基地局からの無線信号の受信状況を示す情報を前記基地局に送信する送信部と、
    前記基地局からの指示に応じて、前記2以上の他の基地局から前記同一内容のデータの受信を行う受信部と、
    を備える前記移動局と、
    を有することを特徴とする移動通信システム。
  2. 前記制御部は、前記2以上の他の基地局から前記同一内容のデータの受信を行うよう指示すると、前記基地局が前記同一内容のデータの送信を行わないよう制御することを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
  3. 前記受信部は、前記2以上の他の基地局が送信する前記同一内容のデータ以外のデータを、前記基地局から受信することを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
  4. 前記受信部は、前記2以上の他の基地局から前記同一内容のデータの受信を行うために用いる制御信号を、前記基地局から受信することを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
  5. 前記通知部は、前記基地局による前記同一内容のデータの送信状況に応じて、前記2以上の他の基地局を前記移動局に通知することを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
  6. 前記同一内容のデータの送信状況として、前記移動局を含む前記基地局に接続している複数の移動局のうち前記同一内容のデータを受信する移動局の数が用いられ、
    前記通知部は、前記移動局の数が所定の閾値未満のとき、前記2以上の他の基地局を前記移動局に通知する、
    ことを特徴とする請求項5記載の移動通信システム。
  7. 前記同一内容のデータの送信状況として、前記基地局が送信する前記同一内容のデータの量と前記同一内容のデータを送信するために使用できる無線リソースの量とから算出される伝送効率が用いられ、
    前記通知部は、前記伝送効率が所定の閾値未満のとき、前記2以上の他の基地局を前記移動局に通知する、
    ことを特徴とする請求項5記載の移動通信システム。
  8. 複数の基地局を含み、前記複数の基地局のうち2以上の基地局が同一タイミングで同一内容のデータを1以上の移動局へ送信する移動通信システムに用いられる基地局であって、
    前記複数の基地局のうち前記同一内容のデータの送信を行っている2以上の他の基地局を前記移動局に通知する通知部と、
    前記移動局から受信される、通知した前記2以上の他の基地局からの無線信号の前記移動局における受信状況を示す情報に応じて、前記2以上の他の基地局から前記同一内容のデータの受信を行うよう前記移動局に指示する制御部と、
    を有することを特徴とする基地局。
  9. 複数の基地局を含み、前記複数の基地局のうち2以上の基地局が同一タイミングで同一内容のデータを1以上の移動局へ送信する移動通信システムに用いられる移動局であって、
    前記複数の基地局のうちの第1の基地局から、前記複数の基地局のうち前記同一内容のデータの送信を行っている2以上の第2の基地局の通知を受けて、前記2以上の第2の基地局からの無線信号の受信状況を示す情報を前記第1の基地局に送信する送信部と、
    前記受信状況を示す情報を送信した後に受ける前記第1の基地局からの指示に応じて、前記2以上の第2の基地局から前記同一内容のデータの受信を行う受信部と、
    を有することを特徴とする移動局。
  10. 複数の基地局を含み、前記複数の基地局のうち2以上の基地局が同一タイミングで同一内容のデータを1以上の移動局へ送信する移動通信システムの無線通信方法であって、
    前記複数の基地局のうちの第1の基地局が、前記複数の基地局のうち前記同一内容のデータの送信を行っている2以上の第2の基地局を、前記移動局に通知し、
    前記移動局が、通知された前記2以上の第2の基地局からの無線信号の前記移動局における受信状況を示す情報を、前記第1の基地局に送信し、
    前記第1の基地局が、前記受信状況を示す情報に応じて、前記2以上の第2の基地局から前記同一内容のデータの受信を行うよう前記移動局に指示する、
    ことを特徴とする無線通信方法。
  11. 複数の基地局を含み、複数のセルにおいて同一タイミングで同一内容のデータを1以上の移動局へ送信する移動通信システムであって、
    前記複数のセルのうち前記同一内容のデータの送信を行っている2以上のセルを前記移動局に通知する通知部と、
    前記2以上のセルからの無線信号の前記移動局における受信状況を示す情報に応じて、前記2以上のセルから前記同一内容のデータの受信を行うよう前記移動局に指示する制御部と、
    を備える基地局と、
    前記基地局から通知された前記2以上のセルからの無線信号の受信状況を示す情報を前記基地局に送信する送信部と、
    前記基地局からの指示に応じて、前記2以上のセルから前記同一内容のデータの受信を行う受信部と、
    を備える前記移動局と、
    を有することを特徴とする移動通信システム。
  12. 複数の基地局を含み、複数のセルにおいて同一タイミングで同一内容のデータを1以上の移動局へ送信する移動通信システムに用いられる基地局であって、
    前記複数のセルのうち前記同一内容のデータの送信を行っている2以上のセルを前記移動局に通知する通知部と、
    前記移動局から受信される、通知した前記2以上のセルからの無線信号の前記移動局における受信状況を示す情報に応じて、前記2以上のセルから前記同一内容のデータの受信を行うよう前記移動局に指示する制御部と、
    を有することを特徴とする基地局。
  13. 複数の基地局を含み、2以上のセルにおいて同一タイミングで同一内容のデータを1以上の移動局へ送信する移動通信システムに用いられる移動局であって、
    前記複数の基地局のうち第1の基地局が管理する第1のセルから、前記2以上のセルのうち前記同一内容のデータの送信を行っている2以上の第2のセルの通知を受けて、前記2以上の第2のセルからの無線信号の受信状況を示す情報を前記第1の基地局に送信する送信部と、
    前記受信状況を示す情報を送信した後に受ける前記第1のセルからの指示に応じて、前記2以上の第2のセルから前記同一内容のデータの受信を行う受信部と、
    を有することを特徴とする移動局。
  14. 複数の基地局を含み、2以上のセルにおいて同一タイミングで同一内容のデータを1以上の移動局へ送信する移動通信システムの無線通信方法であって、
    前記複数の基地局のうち第1の基地局が管理する第1のセルが、前記2以上のセルのうち前記同一内容のデータの送信を行っている2以上の第2のセルを、前記移動局に通知し、
    前記移動局が、通知された前記2以上の第2のセルからの無線信号の前記移動局における受信状況を示す情報を、前記第1の基地局に送信し、
    前記第1の基地局が、前記受信状況を示す情報に応じて、前記2以上の第2のセルから前記同一内容のデータの受信を行うよう前記移動局に指示する、
    ことを特徴とする無線通信方法。
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