JP5609061B2 - Luminescent display device - Google Patents
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Description
本発明は、発光表示装置に係り、とりわけ、有機溶媒を用いることがない発光表示装置であって、安全性に優れ、構成材料の種類を少なくすることができるとともに、発光輝度を向上させることができる発光表示装置に関する。 The present invention relates to a light-emitting display device, and in particular, is a light-emitting display device that does not use an organic solvent, is excellent in safety, can reduce the types of constituent materials, and can improve light emission luminance. The present invention relates to a light-emitting display device that can be used.
近年、有機EL等の発光表示装置の開発が急激に進展している。有機ELの発光表示装置に用いられる発光素子は自発光素子であるため、バックライトが必要な液晶の受光素子よりも、薄型化および軽量化が図れる。それに有機ELの発光素子は自発光素子であるため、液晶の受光素子と比べると視認性に優れている。このため、有機ELの発光表示装置は、優れた視認性、高速表示性、低電圧駆動性、薄型化等の特徴を有している。 In recent years, development of light-emitting display devices such as organic EL has been rapidly progressing. Since the light emitting element used in the organic EL light emitting display device is a self light emitting element, it can be made thinner and lighter than a liquid crystal light receiving element that requires a backlight. In addition, since the organic EL light-emitting element is a self-light-emitting element, it is more visible than a liquid crystal light-receiving element. For this reason, the organic EL light-emitting display device has features such as excellent visibility, high-speed display properties, low-voltage drivability, and thinning.
有機ELの発光表示装置は、一般に、各々の互いに対向する面に電極が形成された一対の基板と、一対の基板間に挟持された発光層とを備えている。このうち発光層は電圧が印加されて発光する発光物質を含み、数100nmの厚さを有している。このため、対向する各電極間の距離が短く、各電極が相互に接触し易い。また、有機ELの発光表示装置の発光層には直流電圧が印加される。このため、有機ELの発光表示装置を構成する各電極間の界面に不純物が蓄積され易い。このことにより、有機ELの発光表示装置において用いられる発光層は、動作寿命が短くなる。 In general, an organic EL light-emitting display device includes a pair of substrates each having an electrode formed on a surface facing each other, and a light-emitting layer sandwiched between the pair of substrates. Among them, the light emitting layer contains a light emitting material that emits light when a voltage is applied, and has a thickness of several hundred nm. For this reason, the distance between each electrode which opposes is short, and each electrode is easy to mutually contact. Further, a direct current voltage is applied to the light emitting layer of the organic EL light emitting display device. For this reason, impurities are likely to be accumulated at the interface between the electrodes constituting the organic EL light emitting display device. This shortens the operating life of the light emitting layer used in the organic EL light emitting display device.
このような問題に対して、電気化学反応を利用した液体からなる発光層を用いた発光表示装置の開発が行われている(例えば、特許文献1乃至5並びに非特許文献1および2参照)。
In order to solve such a problem, a light emitting display device using a light emitting layer made of a liquid utilizing an electrochemical reaction has been developed (for example, see
これら特許文献1乃至5並びに非特許文献1および2における発光表示装置20は、図9に示すように、互いに対向する面に電極22が形成された一対の基板21と、一対の基板21間に挟持され、有機溶媒24と支持塩25とからなる電解質に発光物質26を溶解させた発光層23とを有し、各電極22間に電圧が印加されて発光層23が発光するように構成されている。
As shown in FIG. 9, the light
しかしながら、図9に示す発光表示装置20においては、発光層23として可燃性である有機溶媒24を使用しているため、取り扱い上、安全性に問題がある。また、有機溶媒24は揮発性を有しているため、比較的容易に揮発する。このため、発光層23内の濃度が変化して、発光層23が劣化して発光層23の発光特性が低下する。さらに、上述のように、有機溶媒24を用いる場合、発光層23を十分に発光させるために、有機溶媒24に支持塩25を溶解させる必要がある。このため、発光層23を構成する材料の種類が多くなるという問題もある。
However, since the light
また、このような発光表示装置20においては、電極22間に電圧を印加した場合における発光層23からの発光の輝度は、十分に高いとは言えないというのが現状である。
Further, in such a light
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、有機溶媒を用いることがない発光表示装置であって、安全性に優れ、構成材料の種類を少なくすることができるとともに、発光輝度を向上させることができる発光表示装置を提供することを目的とする。 The present invention has been made in consideration of such points, and is a light-emitting display device that does not use an organic solvent, is excellent in safety, can reduce the number of constituent materials, and emits light. An object is to provide a light-emitting display device capable of improving luminance.
本発明は、基板と、この基板に支持された発光体と、基板の発光体側の面に設けられ、各々が発光体に接触する一対の電極と、を備え、発光体は、イオン液体と、このイオン液体中に溶解された発光物質と、イオン液体をゲル化するゲル化材料とを有し、各電極は、主成分として、2以上の酸素が結合された金属酸化物を含んでいることを特徴とする発光表示装置である。 The present invention includes a substrate, a light emitter supported by the substrate, and a pair of electrodes provided on a surface of the substrate on the light emitter side, each of which contacts the light emitter, and the light emitter includes an ionic liquid, It has a luminescent substance dissolved in the ionic liquid and a gelling material that gels the ionic liquid, and each electrode contains, as a main component, a metal oxide to which two or more oxygens are bonded. A light emitting display device characterized by the above.
本発明は、各電極は、酸化錫化合物からなることを特徴とする発光表示装置である。 The present invention is the light-emitting display device in which each electrode is made of a tin oxide compound.
本発明は、各電極は、インジウム錫酸化物、フッ素添加酸化錫、および酸化アンチモン混合酸化錫のうちいずれかの材料からなることを特徴とする発光表示装置である。 The present invention is a light-emitting display device in which each electrode is made of any material selected from indium tin oxide, fluorine-added tin oxide, and antimony oxide mixed tin oxide.
本発明は、各電極と基板との間に、発光体から発せられた光を反射する反射層が設けられていることを特徴とする発光表示装置である。 The present invention is a light emitting display device in which a reflective layer for reflecting light emitted from a light emitter is provided between each electrode and a substrate.
本発明によれば、有機溶媒を用いることなく、安全性に優れ、構成材料の種類を少なくすることができるとともに、発光輝度を向上させることができる。 According to the present invention, without using an organic solvent, safety is excellent, the types of constituent materials can be reduced, and light emission luminance can be improved.
発明の実施の形態
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
図1により、本発明における発光表示装置1について説明する。ここで、発光表示装置1は、電圧が印加されることにより発光され、各種ディスプレイ等として使用されるものである。
A light-emitting
図1に示す発光表示装置1は、基板2と、この基板2に支持された発光体5と、基板2の発光体5側の面に設けられ、各々が櫛歯状に形成されて発光体5に接触する一対の電極(第1電極3、第2電極4)とを備えている。このうち、発光体5は、塊状(本実施の形態においては直方体状)に成形されて基板2上に載置されている。また、第1電極3と第2電極4との間に、発光体5に対して交流電圧を印加する交流電源9が接続されている。
A light-
第1電極3および第2電極4は、主成分として、2以上の酸素が結合された金属酸化物を含んでおり、例えば、透光性を有する酸化錫化合物によりそれぞれ形成された第1透明電極6および第2透明電極7からなっている。とりわけ、これら第1透明電極6および第2透明電極7は、インジウム錫酸化物(ITO)、フッ素添加酸化錫(FTO)、および酸化アンチモン含有酸化錫(ATO)のうちいずれかの材料からなっていることが好ましい。ここで、主成分とは、各電極3、4を構成している複数の成分のうちの主な成分、すなわち最も多い成分を指している。例えば、各電極3、4には、2以上の酸素が結合された金属酸化物が、主成分として95wt%以上99.5wt%以下含有されていることが好ましい。このことにより、発光輝度を向上させることができるとともに、導電性を付与する添加物の含有量を確保して各電極3、4が導電性を有することができる。なお、各電極3、4の主成分の含有量は、X線光電子分光法(X-ray Photoelectron Spectroscopy)を用いて測定することができる。この方法によれば、超高真空中で固体にX線を照射して、表面から数nm(ナノメートル)以内の深さから放出される電子のエネルギー分光を行うことにより、表面に存在する元素の種類(水素、ヘリウムを除く)と、各元素の量(検出限界は、〜10分の数at%程度)と、これらの元素の化学的結合状態を分析することができる。また、この方法は、状態分析ができることから、エスカ(ESCA : Electron Spectroscopy for Chemical Analysis)とも呼ばれ、金属、半導体、ガラス、セラミックス、有機物、高分子材料などあらゆるものの分析が可能である。この方法で分析される各元素の量(at%)と各元素の原子量との積により、各元素の含有量(wt%)を算出することができる。
The
第1透明電極6および第2透明電極7は、基板2表面(発光体5側の面)において、基部6a、7aとこの基部6a、7aに接続される櫛部6b、7bとをそれぞれ有する櫛歯状に形成され、各透明電極6、7の櫛部6b、7bは互いに入り込んでいる。
The first
すなわち、第1透明電極6は、長方形状を有する基部6aと、この基部6aに対して直交するように一端が接続されるとともに他端が第2透明電極7側に延び、所定間隔を隔てて配置された複数の櫛部6bとを含んでいる。また、第2透明電極7は、長方形状を有する基部7aと、この基部7aに対して直交するように一端が接続されるとともに他端が第1透明電極6側に向かって第1透明電極6の各櫛部6b間に延び、各櫛部6bと対向するように所定間隔を隔てて配置された複数の櫛部7bとを含んでいる。なお、図1においては、第1透明電極6および第2透明電極7は、3つの櫛部6b、7bをそれぞれ有しているが、このことに限られることはなく、任意の個数の櫛部6b、7bを有するように構成してもよい。
That is, the first
第1透明電極6の基部6aおよび櫛部6b並びに第2透明電極7の基部7aおよび櫛部7bは、それぞれ薄膜状に形成され、その厚さが、0.1μm〜2μmであることが好ましい。このことにより、第1透明電極6および第2透明電極7が透光性を有することができるとともに、発光体5に印加する電圧が低下することを抑制して、発光体5から発せられる光を安定して取り出すことができる。
The
また、第1透明電極6の各櫛部6bおよび第2透明電極7の各櫛部7bの幅は、それぞれ10μm以上かつ2mm以下であれば良く、特に100μmから1mmの範囲とすることが好適である。また、第1透明電極6の櫛部6bとこれに対向する第2透明電極7の櫛部7bとの間の電極間距離(ギャップ)は5μm以上かつ1mm以下であれば良く、特に50μmから200μmの範囲とすることが好適である。なお、本発明による発光表示装置1は電極間距離が大きくても低電圧で発光することが特徴であり、電極間距離はμmオーダー以下とすることも可能であるが、第1透明電極6と第2透明電極7との接触による不良、または異物の付着による不良などが生じることを防止するために、5μm以上とすることが好ましい。一方、電極間距離が大きい場合には十分な発光を得ることが困難になるため、電極間距離は1mm以下とすることが好ましい。
In addition, the width of each
このような第1透明電極6および第2透明電極7は、基板2上にスパッタ法若しくはEB蒸着法により成膜されて、フォトレジスト、または臭酸若しくは塩化鉄を用いたエッチングによって櫛歯状となるようにパターン状に形成することができる。
The first
図2に示すように、第1透明電極6および第2透明電極7と基板2との間に、発光体5から発せられた光を反射する反射層8がそれぞれ設けられている。この反射層8は、各透明電極6、7に対応する形状を有し、一対の櫛歯状に形成されている。また、反射層8に用いる材料としては、光を反射するものであれば特に制限されることはなく、例えば、アルミニウムを好適に用いることができる。
As shown in FIG. 2, a
発光体5は、イオン液体10と、このイオン液体10中に溶解された発光物質11とを有している。このようにして形成された発光体5を電気化学反応させることにより、発光体5に印加する電圧を低く抑えることができるとともに、高速に酸化還元反応を起こさせることができる。また、この発光物質11が溶解されたイオン液体10(発光溶液)に、この発光溶液をゲル化するゲル化材料12が添加されている。このことにより、ゲル化された発光溶液を塊状に成形することができ、発光体5を任意の形状(本実施の形態においては直方体状)に成形することができる。
The
ところで、イオン液体10は溶融塩とも呼ばれ、常温で液体状態を維持するイオンのみからなっている。このイオン液体10は、有機溶媒に支持塩が溶解された液体電解質とは異なり、難燃性、不揮発性等の特徴を有している。
By the way, the
イオン液体10に用いる材料としては、多種類の発光物質11を高濃度に溶解させるために極性が高い材料が望ましく、例えば、4級アンモニウム塩系、イミダゾリウム系、ピリジウム系等を用いることができる。特に、イオン液体10のカチオン材料として、非環状式の4級アンモニウム塩(例えば、N,N,N−トリメチル−N−プロピルアンモニウム、N,N−ジメチル−N−メチル−(2−メトキシエチル)アンモニウム等)を用いる場合には、電位窓を広くすることができるため、発光体5の発光輝度を高めることができる。
The material used for the
発光物質11に用いる材料としては、電気化学発光する材料であれば特に制限はなく、例えば、PVB(ポリビニルブチラール)、DPA(9,10−ジフェニルアントラセン)、5,12−ジフェニルテトラセン、ペリレン、ルブレン、RuCl6、RuPF6、Ru(bpy3)Cl2 、Ru(bpy3)(PF6)2、Ru(d8−bpy3)(PF6)2等のRu(ルテニウム)化合物・錯体、Ir(ppy3)、Ir(bpy3)(PF6)3等のIr(イリジウム)化合物・錯体を好適に用いることができる。また、発光物質11の濃度については特に制限はないが、10wt%を超えると発光物質11を十分に溶解させることができないため、発光物質11の濃度は少なくとも10wt%以下であることが望ましい。さらには、10wt%以下であっても発光物質11の濃度が濃い場合には発光溶液自体の透光性が低下し、液滴状またはゲル状に形成された発光体5から外部に放射される光が弱まるため、発光物質11の濃度は1wt%から5wt%以下であることが好適である。
The material used for the
またゲル化とは、イオン液体10が流動性を失った状態をいい、ゲル化材料12としては、シリカのナノサイズ微粒子、または酸化チタンのナノサイズ微粒子を用いることが好ましい。また、ゲル化材料12の濃度が15wt%を超えると、ゲルの柔軟性が失われ成形性が低下するため、ゲル化材料12の濃度は少なくとも1wt%〜15wt%であることが望ましい。さらには、15wt%以下であってもゲル化材料12の濃度が濃い場合にはチクソ性が低下し、印刷等を行うことが困難になるため、ゲル化材料12の濃度は3wt%〜7wt%であることが好適である。
Gelation means a state in which the
このような発光体5は、基板2の表面に櫛歯状に形成された一対の透明電極6、7上に、ゲル化された発光溶液を塗布、吹きつけ、インクジェット等のように印刷に類似した方法により形成することができる。あるいは、ゲル化された発光溶液を紙または布等の含浸材を介して一対の透明電極6、7上に形成する方法、さらには、ゲル化された発光溶液を予め含浸材に含浸させて一対の透明電極6、7上に形成する方法などがある。
Such a light-emitting
基板2に用いる材料としては、絶縁性を有する材料であれば特に制限されることはなく、例えば、ガラス、フィルム、セラミック等を好適に用いることができる。特に、基板2が、発光体5から発せられる光を透過しない材料から形成される場合には、発光体5から発せられた光が、基板2を透過することを防止して、発光体5から得られる発光輝度を高くすることができる。
The material used for the
次に、本実施の形態における発光表示装置1の作用について説明する。
Next, the operation of the light emitting
図1に示す発光表示装置1において発光体5を発光させる場合、まず、交流電源9から第1透明電極6および第2透明電極7を介して発光体5に交流電圧が印加される。この場合、例えば陰極となる第1透明電極6の櫛部6bの近傍において、電気化学的な還元反応が起こり、発光物質11からラジカルアニオン13が生成される。他方、陽極となる第2透明電極7の櫛部7bの近傍において、電気化学的な酸化反応が起こり、発光物質11からラジカルカチオン14が生成される。電子的に中性な分子では酸化還元に伴いラジカルアニオン13、ラジカルカチオン14が生成されるが、発光物質11としてRu(bpy3)(PF6)2を用いた場合に生成されるRu(bpy3)2+(PF6 −)2等の塩では、2価Ruが1価Ru及び3価Ruに価数変化することにより同様の作用効果を発揮する。
When the
発光体5に交流電圧が印加されている間、第1透明電極6および第2透明電極7に交流電圧が印加されているため、第1透明電極6および第2透明電極7において還元反応と酸化反応とが交互に繰り返される。すなわち、例えば、第1透明電極6の櫛部6bの近傍に還元反応により生成されたラジカルアニオン13は、第2透明電極7の櫛部7bに向けて移動する。次に、第1透明電極6および第2透明電極7の極性が反転され、第1透明電極6の櫛部6bの近傍に酸化反応によりラジカルカチオン14が生成される。この間、第1透明電極6の櫛部6bの近傍から第2透明電極7の櫛部7bへ向けて移動していたラジカルアニオン13が、第1透明電極6の櫛部6bへ戻ってくる。このことにより、ラジカルアニオン13とラジカルカチオン14とが衝突する。次に、衝突したラジカルアニオン13とラジカルカチオン14とから、基底状態の中性分子と励起状態の中性分子とが生成される。その後、励起状態の中性分子が基底状態に戻ることにより、この中性分子から光が発せられる。
While the alternating voltage is applied to the
この第1透明電極6の櫛部6bの近傍における発光メカニズムと同様にして、第2透明電極7の櫛部7bの近傍において、生成されたラジカルアニオン13とラジカルカチオン14とが互いに衝突し、励起状態の分子が生成されて発光する。
In the same manner as the light emission mechanism in the vicinity of the
このようにして、第1透明電極6の櫛部6bの近傍および第2透明電極7の櫛部7bの近傍においてラジカルアニオン13とラジカルカチオン14とが衝突して発光する。このため、第1透明電極6の櫛部6bと第2透明電極7の櫛部7bとの間の距離が比較的離れている場合においても発光体5を発光させることができる。
In this manner, the
発光体5が発光している間、図3に示すように、発光体5からはさまざまな方向に光が発せられる。例えば、発光体5から上方に向けて発せられた光は、図3の太線矢印15に示す経路に沿ってそのまま外部に取り出される。一方、発光体5から基板2の側に向けて発せられた光は、反射層8の表面にて反射して、図3の破線矢印16に示す経路に沿って発光体5の上方に向かう。このことにより、発光体5から基板2の側に発せられた光を発光体5の上方に向けさせることができる。このため、発光体5の上方に取り出される光の輝度を向上させることができる。
While the
このように本実施の形態によれば、発光体5は、イオン液体10と、このイオン液体10中に溶解された発光物質11と、イオン液体10をゲル化するゲル化材料12とを有しているため、可燃性の有機溶媒を用いることなく発光体5を形成することができる。発光体5が含むイオン液体10は難燃性となっているため、可燃性の有機溶媒を用いる場合に比べて取り扱い上、比較的安全である。また、有機溶媒は揮発性を有しているために気化され易いが、本実施の形態によれば、発光体5が含むイオン液体10は不揮発性を有しているために気化されることがない。このため、発光体5が劣化することを防止して、発光体5の発光特性が低下することなく安定した性能を維持することができる。さらに、本実施の形態によれば、イオン液体10を用いて発光体5を形成しているため、イオン液体10に支持塩を溶解させる必要がない。このため、発光体5を構成する材料の種類を少なくすることができる。
As described above, according to the present embodiment, the
また、本実施の形態によれば、第1透明電極6および第2透明電極7は、透光性を有する酸化錫化合物からなっているため、後述する実施例において明らかなように、発光体5から発せられる光の輝度を高くすることができる。また、各透明電極6、7と基板2との間に反射層8が設けられているため、各透明電極6、7の近傍において発光体5から基板2側に発せられた光を、発光体5の上方に反射させることができる。このことにより、発光体5から発せられる光の輝度を、より一層高くすることができる。
Moreover, according to this Embodiment, since the 1st
また、本実施の形態によれば、直方体状に成形された発光体5を、表面に一対の透明電極6、7が櫛歯状に形成された基板2上に載置し、発光体5に第1透明電極6および第2透明電極7を介して交流電圧を印加することにより、発光体5を発光させることができる。この場合、発光体5は外部に露出しているため、発光体5から発せられた光を容易に外部に取り出すことができる。また、このように、一つの基板2上に一対の透明電極6、7を形成して発光体5を載置することにより、部品点数を減らして、発光表示装置1の構成を簡素化することができる。
In addition, according to the present embodiment, the
なお、本実施の形態においては、各電極3、4が、透光性を有する酸化錫化合物からなっている例について述べた。しかしながら、各電極3、4は、酸化錫化合物であることに限られることはなく、主成分として、2以上の酸素が結合された金属酸化物を含んでいれば良い。また、各電極3、4は、透光性を有することに限られることはなく、透光性が比較的小さい半透明、あるいは透光性をもたない不透明であっても良い。いずれの場合においても、下記の実施例において詳述するように、発光体5から発せられる光の輝度を高くすることができる。
In the present embodiment, an example in which each of the
また、本実施の形態においては、各透明電極6、7と基板2との間に反射層8が設けられている例について述べた。しかしながらこのことに限られることはなく、各透明電極6、7と基板2との間に反射層8を介在させることなく、基板2上に直接各透明電極6、7を形成するようにしても良い。この場合においても、各透明電極6、7が酸化錫化合物からなっているため、発光体5から発せられる光の輝度を高くすることができる。特に、各電極3、4が不透明な酸化錫化合物からなる場合には、発光体5から発せられる光が各電極3、4を透過して基板2側に向かうことがないため、反射層8を設けなくても、発光体5からの発光輝度を高めることができる。
In the present embodiment, the example in which the
また、本実施の形態においては、発光体5が直方体状に形成されている例を示した。しかしながら、このことに限られることはなく、発光体5は任意の形状に塊状に成形して、発光体5を発光させることもできる。すなわち、任意の形状に成形された発光体5を発光させることにより、さまざまな発光形状を得ることができる。さらには、発光体5のゲル化の程度を弱めて、イオン液体10と発光物質11とからなる発光溶液が表面張力により基板2表面に載置されるようにしてもよい。
Moreover, in this Embodiment, the example in which the light-emitting
実施例1
図1に示す発光表示装置1において、基板2上に一対の電極3、4を形成し、この電極3、4上に発光体5を形成し、この発光体5に交流電圧を印加して発光体5から得られる発光の輝度を測定した。
Example 1
In the light emitting
まず、ガラス基板2上に、電極3、4の各櫛部6b、7bの幅が100μm、対向する櫛部6b、7b間のギャップが100μmとなるように、櫛歯状の一対の電極3、4をそれぞれ形成した。なお、本実施例においては、各電極3、4は、ガラス基板2上に図3に示す反射層8を介在させることなく、直接形成した。
First, a pair of comb-
また、発光体5から発せられる光の輝度を向上させて各種導電材料による輝度の違いを明瞭にするために、図4に示すように、ガラス基板2の下面(発光体5とは反対側の面)に、発光体5から発せられる光を反射するアルミニウムからなる反射層17を形成した。
Further, in order to improve the luminance of light emitted from the
次に、イオン液体10であるTMPA−TFSI(N,N,N−トリメチル−N−プロピルアンモニウム−ビス(トリフルオロメタンサルフォニル)イミド)に、発光物質11としてのRu(bpy)3(PF6)2を1mol%溶解させて、発光溶液を生成した。この発光溶液にゲル化材料(シリカ微粒子(日本アエロジル社製、アエロジル200))12を7wt%添加して所定時間混練し、発光溶液をゲル化した。次に、このゲル化された発光溶液を各電極3、4上に、100μm厚さに塗布し、60Hz、±4.0Vの方形波の交流電圧を印加して発光の輝度を測定した。なお、発光輝度の測定には、コニカミノルタ社製の色彩輝度計CS−100Aを用いた。
Next, Ru (bpy) 3 (PF 6 ) as the
上述のようにして、各電極3、4に用いる導電材料を種々変えて発光表示装置1を作製して発光輝度を測定したところ、表1に示す結果が得られた。
As described above, when the light emitting
ここで、ITO(インジウム錫酸化物)は、主成分としての酸化錫に、添加物としての酸化インジウムを添加したものであり、SnO2+In2O3で表される。また、FTO(フッ素添加酸化物)は、主成分としての酸化錫に、添加物としてのフッ素を添加したものであり、SnO2+Fで表される。さらに、ATO(酸化アンチモン混合錫酸化物)は、主成分としての酸化錫に、添加物としての酸化アンチモンを混合したものであり、SnO2+Sb2O3で表される。これらの酸化錫化合物は、いずれも酸化錫を95wt%以上99.5wt%以下含有している。 Here, ITO (indium tin oxide) is obtained by adding indium oxide as an additive to tin oxide as a main component, and is represented by SnO 2 + In 2 O 3 . Further, FTO (fluorine-added oxide) is obtained by adding fluorine as an additive to tin oxide as a main component, and is represented by SnO 2 + F. Furthermore, ATO (antimony oxide mixed tin oxide) is a mixture of tin oxide as a main component and antimony oxide as an additive, and is represented by SnO 2 + Sb 2 O 3 . All of these tin oxide compounds contain 95 wt% or more and 99.5 wt% or less of tin oxide.
また、IZOは、主成分としての酸化亜鉛に、添加物としての酸化インジウムを添加したものであり、ZnO+In2O3で表され、GZOは、主成分としての酸化亜鉛に、添加物としての酸化ガリウムを添加したものであり、ZnO+Ga2O3で表され、AZOは、主成分としての酸化亜鉛に、添加物としての酸化アルミを添加したものであり、ZnO+Al2O3で表される。これらの酸化亜鉛化合物は、いずれも酸化亜鉛を95wt%以上99.5wt%以下含有している。 In addition, IZO is obtained by adding indium oxide as an additive to zinc oxide as a main component, and is represented by ZnO + In 2 O 3. GZO is oxidized by adding zinc oxide as a main component as an additive. Gallium is added and represented by ZnO + Ga 2 O 3. AZO is obtained by adding aluminum oxide as an additive to zinc oxide as a main component and represented by ZnO + Al 2 O 3 . All of these zinc oxide compounds contain 95 wt% or more and 99.5 wt% or less of zinc oxide.
表1に示すように、各電極3、4に用いる材料によって発光輝度が大きく異なり、特に、ITO、FTO、ATOといった透明な酸化錫化合物の発光輝度が高いことがわかった。すなわち、各電極3、4を、主成分を酸化錫として透光性を有する酸化錫化合物であるITO、FTO、ATOにより形成した場合、酸化亜鉛化合物のような主成分が他の金属酸化物からなる電極、または金属からなる電極に比べて、発光輝度が高い発光表示装置1を得ることができることが確認された。
As shown in Table 1, it was found that the emission luminance varies greatly depending on the materials used for the
なお、各材料により形成された電極3、4は、いずれも単位面積あたりの抵抗、いわゆるシート抵抗が20Ω以下となるように電極3、4の膜厚を調整している。このため、表1に示す結果は、電極3、4の抵抗ではなく、電極3、4の材料に依る差異であると考えられる。
Note that the thickness of the
このようにITO、FTO、ATOからなる電極3、4において発光輝度が高い理由としては以下のようなことが考えられる。
As described above, the reason why the emission luminance is high in the
ラジカルアニオン13とラジカルカチオン14では、電子が欠乏したラジカルカチオン14の方が不安定であり、消滅速度が速い。このことにより、ラジカルアニオン13と衝突するラジカルカチオン14が少なくなり、発光体5からの発光輝度が減少する。このため、高い輝度で発光体5を発光させるためには、ラジカルカチオン14を安定して生成する必要がある。一方、金属は一般に酸化しやすいため、ラジカルカチオン14を生成するための陽極反応において不安定となり、ラジカルカチオン14を安定して生成することが難しい。このため、酸化し難い金属酸化物からなる金属酸化物電極の方が、陽極反応において安定してラジカルカチオン14を生成することができ、金属電極よりも発光輝度が高い傾向があると考えられる。なお、白金(Pt)は、金属の中でも酸化し難く、ある程度の輝度を得ることができるが、表1にも示すようにITO、FTO、ATOに比べると輝度は低く、高価であるという問題がある。
In the
また、表1によれば、IZO、GZO、AZOといった主成分が酸化亜鉛からなる酸化亜鉛化合物による透明電極と、ITO、FTO、ATOといった主成分が酸化錫からなる酸化錫化合物による透明電極では、明らかに酸化錫化合物の方が高い輝度が得られるということがわかる。 In addition, according to Table 1, in a transparent electrode made of a zinc oxide compound whose main component is zinc oxide such as IZO, GZO and AZO, and a transparent electrode made of a tin oxide compound whose main component is ITO, FTO and ATO, Obviously, the tin oxide compound has higher luminance.
そこで、ゲル化させていない発光溶液についてサイクリックボルタノグラム(CV)を測定した。測定の際、対向電極には白金を用い、参照電極にはAg/Ag+を用い、掃引速度は、100mV/secとした。作用電極にITO、FTO、IZO、GZOを用いてCVを測定したところ、図5乃至図8に示す結果が得られた。図5乃至図8では正電位が左側に負電位が右側に示され、正電位側に酸化ピーク波形が発現し、負電位側に還元ピーク波形が発現している。 Therefore, a cyclic voltammogram (CV) was measured for the luminescent solution not gelled. In the measurement, platinum was used for the counter electrode, Ag / Ag + was used for the reference electrode, and the sweep speed was 100 mV / sec. When CV was measured using ITO, FTO, IZO, and GZO as the working electrode, the results shown in FIGS. 5 to 8 were obtained. 5 to 8, the positive potential is shown on the left side and the negative potential is shown on the right side. The oxidation peak waveform appears on the positive potential side and the reduction peak waveform appears on the negative potential side.
同じ金属酸化物からなる透明電極であっても、図5および図6に示すように、電極3、4が、ITO、FTOからなる場合には、酸化ピーク波形および還元ピーク波形が明瞭に発現している。一方、図7および図8に示すように、電極3、4がIZO、GZOからなる場合には、酸化ピーク波形および還元ピーク波形が不明瞭になっている。この場合、電気化学発光の基本反応である酸化還元反応が生じ難いため、発光輝度が低くなる。
Even if the transparent electrodes are made of the same metal oxide, as shown in FIGS. 5 and 6, when the
このことの原因は明確ではないが、酸化錫(SnO2)は酸素の結合数が2であるのに対して、酸化亜鉛(ZnO)は、酸素の結合数は1であることに関連していると考えられる。つまり、主成分としての金属酸化物の酸素の結合数が多いほど、言い換えれば、電極3、4を構成する導電体の原子の結合に寄与する最外殻軌道上の電子の数が多いほど、この電極3、4と接する有機物との間の電子の授受である酸化還元反応が活発になるものと考えられる。
Although the cause of this is not clear, tin oxide (SnO 2 ) has two oxygen bonds, whereas zinc oxide (ZnO) has one oxygen bond. It is thought that there is. In other words, the greater the number of oxygen bonds in the metal oxide as the main component, in other words, the greater the number of electrons on the outermost orbitals that contribute to the bonding of the atoms of the conductors constituting the
このことにより、一対の電極3、4を、主成分として、2以上の酸素が結合された金属酸化物を含む化合物(酸化錫化合物、好ましくは、透光性を有する酸化錫化合物(ITO、FTO、ATOなど))で形成することにより、発光輝度を高めることができる。 Thus, a compound (tin oxide compound, preferably a light-transmitting tin oxide compound (ITO, FTO , ATO or the like)), the emission luminance can be increased.
実施例2
また、一対の電極3、4をITO、FTO、ATOにより形成し、各電極3、4と基板2との間に反射層8を設けて、図2および図3に示す発光表示装置1を作製し、発光体5から得られる発光の輝度を測定した。なお、発光輝度の測定には、コニカミノルタ社製の色彩輝度計CS−100Aを用いた。
Example 2
Further, the pair of
ITOからなる電極3、4の場合には300cd/m2、FTOからなる電極3、4の場合には200cd/m2、ATOからなる電極3、4の場合には、180cd/m2の輝度が得られた。このようにして、図3に示す反射層8を設けることにより、輝度が高められることが確認できた。
If the case of the
なお、比較例としての図4に示すように、ガラス基板2の裏面に反射層17を形成する場合、発光体5からガラス基板2の側に向けて発せられた光のうち反射層17にて反射される光は一部だけであり、光の大部分は、図4の破線矢印16に示す経路に沿ってガラス基板2内を導波して失活する。このことにより、図4に示す構成では、発光輝度を高くすることが困難になる。なお、ガラス基板2の厚さを可視光の波長よりも薄くすることにより、光が失活することは防止可能ではあるが、発光体5を支持するためにある程度の強度が必要であるため、このような薄さにすることは困難である。このため、ITO、FTO、ATOといった透光性を有する酸化錫化合物を電極として用いる場合には、図3に示すように、各電極3、4と基板2との間に反射層8を設けることが有効である。なお、各電極3、4は、100nm〜200nmの厚みで形成され、この厚みは可視光の波長よりも薄くなっている。このため、各電極3、4内において、図4に示すような導波効果による損失が生じることを防止することができる。
In addition, as shown in FIG. 4 as a comparative example, when the
1 発光表示装置
2 基板
3 第1電極
4 第2電極
5 発光体
6 第1透明電極
6a 基部
6b 櫛部
7 第2透明電極
7a 基部
7b 櫛部
8 反射層
9 交流電源
10 イオン液体
11 発光物質
12 ゲル化材料
13 ラジカルアニオン
14 ラジカルカチオン
15、16 矢印
17 反射層
20 発光表示装置
21 基板
22 電極
23 発光層
24 有機溶媒
25 支持塩
26 発光物質
DESCRIPTION OF
Claims (3)
この基板に支持された発光体と、
基板の発光体側の面に設けられ、各々が発光体に接触する一対の電極と、を備え、
発光体は、イオン液体と、このイオン液体中に溶解された発光物質と、イオン液体をゲル化するゲル化材料とを有し、
各電極は、主成分として、2以上の酸素が結合された金属酸化物を含むとともに、透光性を有し、
一対の電極のうちの一方の電極と基板との間、および他方の電極と基板との間に、発光体から発せられた光を反射する反射層が設けられ、
一対の電極は、各々櫛歯状に形成され、
反射層は、各電極に対応するように櫛歯状に形成されていることを特徴とする発光表示装置。 A substrate,
A light emitter supported on the substrate;
A pair of electrodes provided on the surface of the substrate on the light emitter side, each contacting the light emitter,
The luminous body has an ionic liquid, a luminescent substance dissolved in the ionic liquid, and a gelling material that gels the ionic liquid,
Each electrode includes, as a main component, a metal oxide to which two or more oxygens are bonded, and has translucency.
A reflective layer for reflecting light emitted from the light emitter is provided between one electrode of the pair of electrodes and the substrate, and between the other electrode and the substrate,
Each of the pair of electrodes is formed in a comb shape,
The light-emitting display device , wherein the reflective layer is formed in a comb-teeth shape so as to correspond to each electrode .
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