JP5604728B2 - ケーブル挿通部の気密構造及びそれを備えたクロージャ - Google Patents

ケーブル挿通部の気密構造及びそれを備えたクロージャ Download PDF

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Description

本発明は、ケーブルが挿通される挿通部における気密構造及びそれを備えたクロージャに関する。
光ケーブル等のケーブルの接続部及び余長部を収容するクロージャは、屋外や地下配管内に配設されることがあるため、高い気密性が要求される。このような気密性が要求されるクロージャとして、複数のケーブル挿通孔が形成されたベース部材の外面でケーブル挿通孔の周囲に筒状ポケットを外筒壁で形成し、この筒状ポケットにケーブル挿通孔に連通する貫通孔のあるゴム様弾性材からなるケーブルブッシュを嵌入配備すると共に、ケーブルブッシュを圧入する凸面のあるケーブルシールキャップを筒状ポケットに嵌脱自在に圧着してケーブルブッシュをケーブルに弾接配備したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−336867号公報
ところで、光通信網の光ファイバコードから中継器であるクロージャを介して光通信の加入者宅へ光回線を引き込むFTTH(Fiber To The Home)などでは、クロージャから光ドロップケーブルが引き落とされる。このような光ドロップケーブルとしては、断面視矩形状等の断面視円形以外のものや、被覆の外周に軸方向へわたって引き裂き用のノッチが形成されたものなどがある。また、光ドロップケーブルを複数本まとめて配線する場合などもある。
このような場合、単に、上記のように弾性材を平面的に圧縮しても、ケーブルの外周面に対して弾性材を均等に密着させづらく、確実な気密性を確保することが困難であった。
本発明の目的は、確実な気密性を確保することが可能なケーブル挿通部の気密構造及びそれを備えたクロージャを提供することにある。
上記課題を解決することのできる本発明のケーブル挿通部の気密構造は、ベースプレートに形成された挿通口に通されたケーブルをシールするケーブル挿通部の気密構造であって、
前記ベースプレートの前記挿通口の縁部から軸方向へ延在された筒状部と、
前記筒状部の一端側に形成された凹部と、
前記凹部へ嵌合される弾性材料から形成されたシール部材と、
前記シール部材の前記凹部と反対側に配置された押圧プレートと、
前記押圧プレートを前記シール部材へ向かって押圧する押圧部材とを備え、
前記シール部材及び前記押圧プレートには、前記ケーブルが挿通されるケーブル挿通孔が形成されて互いに連通され、
前記押圧プレートには、少なくとも前記ケーブル挿通孔の周囲に、前記シール部材へ向かって突出する突起部が形成されていることを特徴とする。
本発明のケーブル挿通部の気密構造において、前記押圧プレートには、前記突起部が、前記シール部材側へ向かって複数段に形成されていることが好ましい。
また、本発明のクロージャは、内部が収容空間とされた開口部を有するケースと、前記ケースの前記開口部を閉鎖するように装着されるベースプレートとを有し、前記ベースプレートに設けられたケーブル挿通部から前記収容空間内にケーブルが引き込まれるクロージャであって、
前記ベースプレートの前記ケーブル挿通部が上記本発明のケーブル挿通部の気密構造によってシールされていることを特徴とする。
本発明によれば、押圧プレートの少なくともケーブル挿通孔の周囲に形成された突起部によってシール部材のケーブル挿通孔の近傍が局所的に圧縮されるので、シール部材における突起部によって圧縮された部分を、押圧プレートのケーブル挿通孔内へ弾性変形させて入り込ませることができる。これにより、ケーブルが断面視矩形状であったり、ノッチが形成された複雑な形状であったとしても、また、複数本のケーブルをまとめてケーブル挿通孔へ通したとしても、シール部材全体を過剰に圧縮させることなく、ケーブルの外周面にシール部材を良好にかつ均等に密着させることができる。したがって、ベースプレートのケーブルが通されるケーブル挿通部における確実な気密性を確保することができる。
本発明の一実施形態に係るクロージャの外観を示すクロージャの平面図である。 クロージャの外観を示すクロージャの側面図である。 クロージャの内部構造を示すクロージャの断面図である。 クロージャの内部構造を示すケースを取り外した状態のクロージャの斜視図である。 クロージャから引き出される光ドロップケーブルの一例を示す断面図である。 第1実施形態に係るケーブル挿通部の気密構造を備えた光ドロップ引き出し部の断面図である。 第1実施形態に係るケーブル挿通部の気密構造を備えた光ドロップ引き出し部の分解斜視図である。 第1実施形態に係るケーブル挿通部の気密構造を構成する押圧プレートの下方側から見た斜視図である。 第1実施形態に係るケーブル挿通部の気密構造を構成する押圧プレートを示す図であって、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。 第2実施形態に係るケーブル挿通部の気密構造を備えた光ドロップ引き出し部を示す図であって、(a)は断面図、(b)は分解した状態の一部を断面視した側面図である。 第2実施形態に係るケーブル挿通部の気密構造を備えた光ドロップ引き出し部の分解斜視図である。 第2実施形態に係るケーブル挿通部の気密構造を構成する固定プレートの上方側から見た斜視図である。 第2実施形態に係るケーブル挿通部の気密構造を構成する押圧プレートを示す図であって、(a)は上方側から見た斜視図、(b)は下方側から見た斜視図である。 押圧プレートの変形例を示す下方側から見た斜視図である。 押圧プレートの変形例を示す下方側から見た斜視図である。 押圧プレートの変形例を示す下方側から見た斜視図である。 押圧プレートの変形例を示す下方側から見た斜視図である。 押圧プレートの変形例を示す下方側から見た斜視図である。
以下、本発明に係るケーブル挿通部の気密構造及びそれを備えたクロージャの実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態に係るケーブル挿通部の気密構造及びそれを備えたクロージャについて説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るクロージャ11は、例えば、合成樹脂から形成されたベースプレート12を有している。このベースプレート12は、下面側にケース13が気密的に取り付けられており、これにより、このベースプレート12の下面側はケース13によって覆われている。なお、この種のクロージャは通常、ケース13が上側となるように設置される場合が多いが、本明細書及び図面での上下方向は前記のように定める。
図3及び図4に示すように、ケース13は、内部が収容空間Sとされ、その開口部を閉鎖するように、ベースプレート12が装着されている。ケース13で覆われた収容空間S内には、余長収容部15が設けられている。この余長収容部15は、ベースプレート12に固定されたフレーム16と、このフレーム16に支持されて積層された複数の余長収容トレイ17とを備えている。これらの余長収容トレイ17には、光ファイバ心線の接続部及び光ファイバ心線の余長部が収容されている。
ベースプレート12には、光ファイバコード21が引き込まれる光ファイバコード引き込み部22及び光ドロップケーブル(ケーブル)23が引き出される光ドロップケーブル引き出し部(ケーブル挿通部)24が設けられている。
光ファイバコード21は、複数本の光ファイバ心線を束ねたもので、光ファイバコード引き込み部22から収容空間S内に引き込まれた光ファイバコード21は、光ファイバ心線が引き出され、光ドロップケーブル23の光ファイバ心線と接続されている。そして、これらの光ファイバコード21の光ファイバ心線と光ドロップケーブル23の光ファイバ心線との接続部及び余長部が余長収容部15の余長収容トレイ17に収容されている。
光ドロップケーブル23は、各光ドロップケーブル引き出し部24において、複数本ずつ(本実施形態では4本ずつ)引き出されている。
この光ドロップケーブル23は、図5に示すように、例えば、断面視矩形状に形成されたもので、保護被覆31によって覆われた光ファイバ心線32と、この光ファイバ心線32の両脇に縦添えされた抗張力体33とを有しており、これらの光ファイバ心線32及び抗張力体33が合成樹脂製の外被34中に埋設されて一括被覆されている。外被34には、長手方向に沿ってノッチ35が形成されており、これらのノッチ35において外被34を引き裂くことにより、光ファイバ心線32を容易に露出させることが可能とされている。
次に、上記の光ドロップケーブル23が引き出されるベースプレート12における光ドロップケーブル引き出し部24であるケーブル挿通部の気密構造について詳述する。
図6及び図7に示すように、光ドロップケーブル引き出し部24は、ベースプレート12に形成された挿通口12aの縁部から軸方向へ延在されて上方へ突出する筒状部40を有している。この筒状部40には、ベースプレート12の下方側である収容空間S側から装着される固定ブロック41と、ベースプレート12の上方側から装着されるシール部材51と、このシール部材51の上方側から装着される押圧プレート61とが設けられる。
固定ブロック41は、例えば、合成樹脂材料、金属材料等からなるもので、平面視矩形状に形成された回り止めブロック部43と、平面視円形状に形成された嵌合ブロック部44とを有している。嵌合ブロック部44は、回り止めブロック部43に対して上方側へ突出するように一体的に設けられている。固定ブロック41には、その中心に、上下に貫通するボルト挿通孔45が形成されており、このボルト挿通孔45には、回り止めブロック部43側の開口端に、ナット(押圧部材)46が設けられている。
また、固定ブロック41には、平面視における嵌合ブロック部44の外周に沿って、ドロップケーブル23が挿通可能な複数のケーブル挿通孔47が、周方向へ間隔をあけて形成されている。これらのケーブル挿通孔47は、回り止めブロック部43の上方側では、嵌合ブロック部44の外周面に形成されたケーブル挿通溝48とされている。
そして、この固定ブロック41は、ベースプレート12の筒状部40に対して、収容空間S側から嵌合ブロック部44を嵌合させるように装着される。すると、この固定ブロック41の回り止めブロック部43が、ベースプレート12の収容空間S側に形成された係合部12b(図3参照)に係合され、軸線を中心とした回転が規制される。そして、このように、固定ブロック41をベースプレート12に装着すると、嵌合ブロック部44に形成されたケーブル挿通溝48と筒状部40の内周面とから、ケーブル挿通孔47と連通するケーブル挿通路49が形成される。
シール部材51は、合成ゴム等の弾性材料からなるもので、断面視円形に形成されている。このシール部材51の中心には、長手方向へ貫通するボルト挿通孔52が形成されている。さらに、このシール部材51には、ボルト挿通孔52の周囲に、ドロップケーブル23が挿通可能な複数のケーブル挿通孔53が周方向へ間隔をあけて形成されている。これらのケーブル挿通孔53は、その断面形状が、ドロップケーブル23の断面形状よりも僅かに大きくされており、これにより、これらのケーブル挿通孔53には、ドロップケーブル23がほぼ隙間なく挿通される。このシール部材51は、合成ゴム等の弾性材料からなるもので、その硬度(Hs)は、0°以上40°以下であるのが好ましい。
筒状部40の上端側には、凹部40aが形成されており、シール部材51は、筒状部40の凹部40aに嵌合されて筒状部40に装着されている。これにより、シール部材51は、凹部40aの下端に形成された段部40bに当接し、嵌合方向への移動が規制される。また、このように筒状部40の凹部40aに嵌合されたシール部材51は、その下端が、筒状部40に装着された固定ブロック41の嵌合ブロック部44の上端に当接される。
押圧プレート61は、図8及び図9(a)〜(c)に示すように、円板状に形成されたプレート本体62を有しており、このプレート本体62の中心には、表裏に貫通するボルト挿通孔63が形成されている。また、プレート本体62には、ボルト挿通孔63の周囲に、ドロップケーブル23が挿通可能な複数のケーブル挿通孔64が周方向へ間隔をあけて形成されている。また、押圧プレート61は、シール部材51側の面におけるケーブル挿通孔64の周囲に、シール部材51側へ向かって突出する突起部65が形成されており、押圧プレート61は、突起部65をシール部材51へ向けた状態でシール部材51に重ねられている。
上記形状の押圧プレート61は、合成樹脂材料または金属材料から形成されている。押圧プレート61を形成する合成樹脂材料としては、例えば、ガラス入りポリプロピレン(PP−GF)、ガラス入りポリカーボネート(PC−GF)、ポリアセタール(POM)、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、あるいは、ガラス入りポリフェニレンスルフィド(PPS−GF)等を用いるのが好ましい。また、押圧プレート61を形成する金属材料としては、例えば、ステンレス、アルミニウム、亜鉛合金、あるいは、鉄等を用いるのが好ましい。
上記のように、固定ブロック41、シール部材51及び押圧プレート61を有する光ドロップケーブル引き出し部24では、固定ブロック41の回り止めブロック部43のケーブル挿通孔47、及び固定ブロック41の嵌合ブロック部44に形成されたケーブル挿通溝48と筒状部40の内周面とからなるケーブル挿通路49に対して、シール部材51のケーブル挿通孔53及び押圧プレート61のケーブル挿通孔64が連通されており、これらの互いに連通されたケーブル挿通孔47,53,64及びケーブル挿通路49には、それぞれ光ドロップケーブル23が挿通されている。
また、固定ブロック41、シール部材51及び押圧プレート61のそれぞれのボルト挿通孔45,52,63も互いに連通されており、これらの連通されたボルト挿通孔45,52,63には、押圧プレート61側から締結ボルト(押圧部材)71が挿し込まれ、この締結ボルト71の先端側の雄ネジ部72が固定ブロック41のナット46にねじ込まれている。これにより、固定ブロック41、シール部材51及び押圧プレート61が締結ボルト71によって互いに締結されて光ドロップケーブル引き出し部24に固定され、よって、光ドロップケーブル23が光ドロップケーブル引き出し部24に保持されている。
上記構造の光ドロップケーブル引き出し部24に光ドロップケーブル23を通して保持させるには、まず、固定ブロック41を、ベースプレート12の筒状部40へ、収容空間S側から装着する。
次に、押圧プレート61及びシール部材51のそれぞれのケーブル挿通孔64及び53へ光ドロップケーブル23を挿通させ、さらに、これらの光ドロップケーブル23を、固定ブロック41の嵌合ブロック部44のケーブル挿通溝48と筒状部40の内周面とからなるケーブル挿通路49及び回り止めブロック部43のケーブル挿通孔47へ挿通させる。
光ドロップケーブル23を収容空間S側へ必要な導入長さだけ引き込んだら、シール部材51を筒状部40の凹部40aへ段部40bに当接するまで嵌合させ、このシール部材51の上部に、突起部65をシール部材51側へ向けた押圧プレート61を配置させる。
この状態において、締結ボルト71を、固定ブロック41、シール部材51及び押圧プレート61の互いに連通したボルト挿通孔45,52,63へ押圧プレート61側から挿し込み、固定ブロック41のナット46にねじ込む。
このようにすると、締結ボルト71のナット46への締結力によって固定ブロック41とシール部材51とによってベースプレート12が挟持され、固定ブロック41及び押圧プレート61がベースプレート12の筒状部40に固定される。
また、シール部材51は、ナット46への締結ボルト71の締結力によって段部40b及び固定ブロック41の嵌合ブロック部44と押圧プレート61とで軸方向に圧縮されて弾性変形し、その外周面が筒状部40の内周面に密着するとともに、ケーブル挿通孔53が収縮されて光ドロップケーブル23の外周面に密着する。
特に、シール部材51は、押圧プレート61のケーブル挿通孔64の周囲に形成された突起部65によってケーブル挿通孔53の近傍が局所的に圧縮され、この圧縮部分が押圧プレート61のケーブル挿通孔64内へ弾性変形して入り込み、光ドロップケーブル23の外周面に良好に密着する。
これにより、光ドロップケーブル23は、ベースプレート12の光ドロップケーブル引き出し部24に長手方向への移動が規制された状態に保持され、また、光ドロップケーブル引き出し部24において、光ドロップケーブル23との間が確実にシールされる。
このように、第1実施形態に係るケーブル挿通部の気密構造によれば、押圧プレート61のケーブル挿通孔64の周囲に形成された突起部65によってシール部材51のケーブル挿通孔53の近傍が局所的に圧縮されているので、シール部材51における突起部65によって圧縮された部分を、押圧プレート61のケーブル挿通孔64内へ弾性変形させて入り込ませることができる。
これにより、光ドロップケーブル23が断面視矩形状であったり、ノッチ35が形成された複雑な形状であったとしても、また、複数本の光ドロップケーブル23をまとめてケーブル挿通孔53へ通したとしても、シール部材51全体を過剰に圧縮させることなく、光ドロップケーブル23の外周面にシール部材51を良好にかつ均等に密着させることができ、よって、ベースプレート12の光ドロップケーブル23が通される光ドロップケーブル引き出し部24における確実な気密性を確保することができる。
したがって、この気密構造を備えたベースプレート12を有するクロージャ11によれば、光ドロップケーブル引き出し部24における気密性を大幅に高めることができ、屋外や地下配管内に配置しても水の浸入を確実に防止することができ、高い信頼性を確保することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るケーブル挿通部の気密構造及びそれを備えたクロージャについて説明する。
なお、第1実施形態と同一構成部分は、同一符号を付して説明を省略する。
図10(a)(b)及び図11に示すように、ベースプレート12における光ドロップケーブル引き出し部24では、ベースプレート12の筒状部40の凹部40aに、固定プレート81が収容されて段部40b上に配置され、この固定プレート81を介してシール部材51が凹部40aに嵌合される。そして、このシール部材51の上部に、押圧プレート91が配置され、その上方側から締結キャップ(押圧部材)101が装着される。
固定プレート81は、第1実施形態の押圧プレート61と同様な合成樹脂材料または金属材料から形成されたもので、図12に示すように、円板状のプレート本体82を有している。このプレート本体82には、その中心における上部に、シール部材51へ向かって次第に窄まるように突出する押圧突起83が形成されている。また、このプレート本体82には、押圧突起83の周囲に、ドロップケーブル23が挿通可能な複数のケーブル挿通孔84が周方向へ間隔をあけて形成されている。
押圧プレート91は、第1実施形態の押圧プレート61と同様な合成樹脂材料または金属材料から形成されたもので、図13(a)(b)に示すように、円板状のプレート本体92を有している。このプレート本体92には、その中心における下部に、シール部材51へ向かって次第に窄まるように突出する押圧突起93が形成されている。また、このプレート本体92には、押圧突起93の周囲に、ドロップケーブル23が挿通可能な複数のケーブル挿通孔94が周方向へ間隔をあけて形成されている。
そして、この押圧プレート91も、シール部材51側の面におけるケーブル挿通孔94の周囲に、シール部材51側へ向かって突出する突起部95が形成されている。
また、この押圧プレート91は、プレート本体92の外周側に、フランジ部96が形成されており、このフランジ部96の上面側は、外縁へ向かって次第に下方へ傾斜する傾斜面96aとされている。
締結キャップ101は、筒状部40の外周側に形成された雄ネジ部40cに螺合可能な雌ネジ部102を内周面に有する筒状に形成されており、上部には、径方向内方へ延出する係合部103が形成されている。この係合部103は、その下方側の面が、径方向内方へ向かって次第に上方へ傾斜する傾斜面103aとされており、この係合部103の傾斜面103aが、押圧プレート91のフランジ部96に形成された傾斜面96aに摺動可能に当接され、これにより、押圧プレート91が締結キャップ101に係合されて固定されている。
上記構造の光ドロップケーブル引き出し部24に光ドロップケーブル23を通して保持させるには、まず、光ドロップケーブル23を、締結キャップ101に通し、押圧プレート91、シール部材51及び固定プレート81のそれぞれのケーブル挿通孔94,53,84へ挿通させる。
光ドロップケーブル23を筒状部40へ通し、収容空間S側へ必要な導入長さだけ引き込んだら、固定プレート81及びシール部材51を筒状部40の凹部40aへ、固定プレート81が段部40bに当接するまで嵌合させ、シール部材51の上部に押圧プレート91を配置させる。
この状態において、締結キャップ101を、筒状部40に被せて螺合させる。
このようにすると、締結キャップ101の筒状部40への締結力によって固定プレート81、シール部材51及び押圧プレート91がベースプレート12の筒状部40に固定される。
また、シール部材51は、筒状部40への締結キャップ101の締結力によって軸方向に圧縮されて弾性変形し、その外周面が筒状部40の内周面に密着するとともに、ケーブル挿通孔53が収縮されて光ドロップケーブル23の外周面に密着する。
特に、シール部材51は、押圧プレート91のケーブル挿通孔94の周囲に形成された突起部95によってケーブル挿通孔53の近傍が局所的に圧縮され、この圧縮部分が押圧プレート91のケーブル挿通孔94内へ弾性変形して入り込み、光ドロップケーブル23の外周面に良好に密着する。
また、シール部材51の中心部分は、上下の固定プレート81及び押圧プレート91のそれぞれの押圧突起83,93によって圧縮され、ケーブル挿通孔53が形成された径方向外方へ弾性変形される。これにより、ケーブル挿通孔53が径方向内方からも収縮され、光ドロップケーブル23の外周面への密着力が高められる。
これにより、光ドロップケーブル23は、ベースプレート12の光ドロップケーブル引き出し部24に長手方向への移動が規制された状態に保持され、また、光ドロップケーブル引き出し部24において、光ドロップケーブル23との間が確実にシールされる。
このように、第2実施形態に係るケーブル挿通部の気密構造の場合も、押圧プレート91のケーブル挿通孔94の周囲に形成された突起部95によってシール部材51のケーブル挿通孔53の近傍が局所的に圧縮されているので、シール部材51における突起部95によって圧縮された部分を、押圧プレート91のケーブル挿通孔94内へ効率良く弾性変形させて入り込ませることができる。
これにより、光ドロップケーブル23が断面視矩形状であったり、ノッチ35が形成された複雑な形状であったとしても、また、複数本の光ドロップケーブル23をまとめてケーブル挿通孔53へ通したとしても、シール部材51全体を過剰に圧縮させることなく、光ドロップケーブル23の外周面にシール部材51を良好にかつ均等に密着させることができ、よって、ベースプレート12の光ドロップケーブル23が通される光ドロップケーブル引き出し部24における確実な気密性を確保することができる。
(押圧プレートの変形例)
次に、上記第1,第2実施形態に用いられた押圧プレートの変形例を、第1実施形態で例示したタイプを例にとって説明する。
図14に示す押圧プレート61Aは、ケーブル挿通孔64の周囲だけでなく、ケーブル挿通孔64の周囲を含んだ広範囲がシール部材51側へ突出された突起部65とされている。
そして、このような突起部65が形成された押圧プレート61Aを用いた場合も、シール部材51が局部的に圧縮されてケーブル挿通孔64内へ弾性変形して入り込み、光ドロップケーブル23の外周面に良好に密着する。
図15に示す押圧プレート61Bも、押圧プレート61Aと同様に、ケーブル挿通孔64の周囲だけでなく、ケーブル挿通孔64の周囲を含んだ広範囲がシール部材51側へ突出された突起部65とされている。また、この押圧プレート61Bは、断面視矩形状に形成された光ドロップケーブル23の外形とほぼ同一の断面矩形状に形成されたケーブル挿通孔64を有している。
そして、この押圧プレート61Bを用いた場合も、シール部材51が局部的に圧縮されてケーブル挿通孔64内へ弾性変形して入り込み、光ドロップケーブル23の外周面に良好に密着する。特に、断面視矩形状に形成された光ドロップケーブル23の外形とほぼ同一の断面矩形状に形成されたケーブル挿通孔64を有しているので、ケーブル挿通孔64へ光ドロップケーブル23を挿通させた時点で、光ドロップケーブル23とケーブル挿通孔64との隙間がほとんどなくされる。これにより、光ドロップケーブル23の外周面へのシール部材51の密着性をさらに高めてシール性をさらに向上させることができる。
図16に示す押圧プレート61Cは、押圧プレート61Bと同様に、断面視矩形状に形成された光ドロップケーブル23の外形とほぼ同一の断面矩形状に形成されたケーブル挿通孔64を有している。また、この押圧プレート61Cでは、ケーブル挿通孔64の周囲を含んだ広範囲がシール部材51側へ突出された突起部65を有し、さらに、この突起部65におけるケーブル挿通孔64の周囲及びケーブル挿通孔64の形成位置の内周側に、第2の突起部65aを有している。つまり、この押圧プレート61Cは、シール部材51側へ向かって複数の突起部65,65aが複数段に形成されている。
そして、この押圧プレート61Cを用いた場合、突起部65によってシール部材51を局部的に圧縮させることができるとともに、第2の突起部65aによって光ドロップケーブル23に近い部分をより強く圧縮させて大きく弾性変形させることができる。これにより、光ドロップケーブル23の外周面へのシール部材51の密着性を大幅に高めることができる。
また、この押圧プレート61Cの場合も、断面視矩形状に形成された光ドロップケーブル23の外形とほぼ同一の断面矩形状に形成されたケーブル挿通孔64を有しているので、光ドロップケーブル23とケーブル挿通孔64との隙間を極力なくし、光ドロップケーブル23の外周面へのシール部材51の密着性を高めることができる。
図17に示す押圧プレート61Dは、押圧プレート61Cと同様に、ケーブル挿通孔64の周囲を含んだ広範囲がシール部材51側へ突出された突起部65に、第2の突起部65aを有し、これらの突起部65,65aが複数段に形成されている。この押圧プレート61Dの第2の突起部65aは、それぞれのケーブル挿通孔64における内周側及び外周側にそれぞれ形成されている。
そして、この押圧プレート61Dを用いた場合も、突起部65によってシール部材51を局部的に圧縮させることができるとともに、第2の突起部65aによって光ドロップケーブル23に近い部分をより強く圧縮させて大きく弾性変形させてシール性を高めることができる。
なお、この押圧プレート61Dの場合も、断面視矩形状に形成された光ドロップケーブル23の外形とほぼ同一の断面矩形状に形成されたケーブル挿通孔64を有しており、光ドロップケーブル23とケーブル挿通孔64との隙間を極力なくし、光ドロップケーブル23の外周面へのシール部材51の密着性を高めることができる。
図18に示す押圧プレート61Eは、押圧プレート61C,61Dと同様に、ケーブル挿通孔64の周囲を含んだ広範囲がシール部材51側へ突出された突起部65に、第2の突起部65aを有し、これらの突起部65,65aが複数段に形成されている。この押圧プレート61Eの第2の突起部65aは、ケーブル挿通孔64の形成位置の内周側において環状に形成されている。
そして、この押圧プレート61Eを用いた場合も、突起部65によってシール部材51を局部的に圧縮させることができるとともに、第2の突起部65aによって光ドロップケーブル23に近い部分をより強く圧縮させて大きく弾性変形させてシール性を高めることができる。
この押圧プレート61Eの場合も、断面視矩形状に形成された光ドロップケーブル23の外形とほぼ同一の断面矩形状に形成されたケーブル挿通孔64を有しており、光ドロップケーブル23とケーブル挿通孔64との隙間を極力なくし、光ドロップケーブル23の外周面へのシール部材51の密着性を高めることができる。
なお、上記実施形態では、ベースプレート12の挿通口12aに、光ドロップケーブル23からなるケーブルを挿通させる構造について説明したが、ベースプレート12の挿通口12aに挿通させるケーブルとしては、光ドロップケーブル等の光ケーブルに限定されない。
11:クロージャ、12:ベースプレート、12a:挿通口、13:ケース、23:光ドロップケーブル(ケーブル)、24:光ドロップケーブル引き出し部(ケーブル挿通部)、40:筒状部、40a:凹部、46:ナット(押圧部材)、51:シール部材、53,64,94:ケーブル挿通孔、61,61A〜61E,91:押圧プレート、65,65a,95:突起部、71:締結ボルト(押圧部材)、101:締結キャップ(押圧部材)、S:収容空間

Claims (3)

  1. ベースプレートに形成された挿通口に通されたケーブルをシールするケーブル挿通部の気密構造であって、
    前記ベースプレートの前記挿通口の縁部から軸方向へ延在された筒状部と、
    前記筒状部の一端側に形成された凹部と、
    前記凹部へ嵌合される弾性材料から形成されたシール部材と、
    前記シール部材の前記凹部と反対側に配置された押圧プレートと、
    前記押圧プレートを前記シール部材へ向かって押圧する押圧部材とを備え、
    前記シール部材及び前記押圧プレートには、前記ケーブルが挿通されるケーブル挿通孔が形成されて互いに連通され、
    前記押圧プレートには、少なくとも前記ケーブル挿通孔の周囲に、押圧プレート本体から前記シール部材へ向かって突出する突起部が形成され
    前記押圧部材で前記押圧プレートを前記シール部材へ向かって押圧することにより、前記押圧プレートのケーブル挿通孔内へ前記シール部材のケーブル挿通孔近傍部分が弾性変形して入り込み、前記突起部における前記シール部材側の面と、前記押圧プレート本体における前記シール部材側の面とが前記シール部材に密着して押圧することを特徴とするケーブル挿通部の気密構造。
  2. 請求項1に記載のケーブル挿通部の気密構造であって、
    前記押圧プレートには、前記突起部が前記シール部材側へ向かって複数段に形成されていることを特徴とするケーブル挿通部の気密構造。
  3. 内部が収容空間とされた開口部を有するケースと、前記ケースの前記開口部を閉鎖するように装着されるベースプレートとを有し、前記ベースプレートに設けられたケーブル挿通部から前記収容空間内にケーブルが引き込まれるクロージャであって、
    前記ベースプレートの前記ケーブル挿通部が、請求項1または2に記載のケーブル挿通部の気密構造によってシールされていることを特徴とするクロージャ。
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