JP5597772B2 - 遠隔制御システム、遠隔制御方法、通信装置及びプログラム - Google Patents

遠隔制御システム、遠隔制御方法、通信装置及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、機器に対して遠隔から動作を指示するための技術に関する。
テレビやエアコンなどの機器に対して動作を指示するための技術がある。特許文献1には、カメラで撮影した操作対象機器の画像からその操作対象機器を認識し、認識した操作対象機器(以下、単に機器という場合がある)の操作に用いられる操作画像をディスプレイに表示して、ユーザがその操作画像を用いて操作対象機器に対しコマンドを送信する技術について記載されている。
特開2011−209965号公報
ところで、ユーザは、室内に設置された様々な機器に対して、室外、すなわち遠隔からその動作を指示したいときに、室内の様子を見ながら指示を行いたいという場合がある。例えば、室内への日光の差し込み具合や室内で飼っているペットの様子など見て、エアコンの電源を入れたり設定温度を変えたりするように指示するといった場合である。特許文献1に記載されている技術では、ユーザが室内にいるときには、その室内にある制御対象機器を撮影してその機器を操作することができるが、ユーザが遠隔にいるときには、それらのことができない。
また、このような機器には、エアコンやテレビ或いは電灯などのように様々なものがあり、これらの機器が設置される場所も様々である。室内の或る場所に設置したリモートコントロール装置からリモートコントロールのための信号を発信してこれらの機器に動作を指示しようとしても、機器が設置されている場所によっては家具などが邪魔になってその信号が機器に届かない場合がある。この場合、どの機器に対しても信号を届かせるようにするためには、例えば、上記のリモートコントロール装置を室内の複数の場所に設置しなければならない。
そこで、本発明は、様々な場所に設置された機器をその周辺の様子を見た上で遠隔から操作することを目的とする。
本発明は、一の態様において、制御対象機器が設置されている空間内を移動することができる中継装置と、ユーザによって操作され、前記中継装置と通信を行う通信装置とを備え、前記中継装置は、前記通信装置からの要求に応じて、自装置の移動を制御する移動制御部と、撮像を行う撮像部と、前記撮像手段にて得られた画像を前記通信装置に送信する第1送信部と、前記通信装置からの要求に応じて、前記制御対象機器の動作を指示する指示信号を無線で送信する第2送信部とを有し、前記通信装置は、予め前記空間を撮像して得られた画像と、当該画像における或る画像領域と、前記空間内における目的地への移動を前記中継装置に要求する第1の要求又は前記指示信号の送信を前記中継装置に要求する第2の要求のうち少なくともいずれか一方とを、それぞれ対応付けて記憶する記憶部と、前記第1送信部から送信されてきた画像を表示面に表示する表示部と、前記表示面において前記ユーザが指示した位置を検出する検出部と、前記検出部により前記位置が検出されたときに前記表示面に表示されていた画像が前記記憶部に記憶されており、かつ、検出された当該位置が、当該画像に対応付けられている前記画像領域に含まれる場合に、当該画像領域に対応付けられて前記記憶部に記憶されている前記要求を前記中継装置に送信する送信部とを有する遠隔制御システムを提供する。
好ましい態様において、前記遠隔制御システムは、データベースを更に備え、前記通信装置は、自装置を識別し、又は自装置のユーザを識別する識別子を通知する通知部をさらに有し、前記データベースは、複数の前記識別子と、当該識別子に応じて定められた前記目的地及び前記指示信号とを対応付けて記憶し、前記通信装置から前記識別子が通知されると、当該識別子に対応する前記目的地及び前記指示信号を当該通信装置に提供し、前記送信部は、前記データベースから提供された目的地を指定した前記第1の要求、又は前記データベースから提供された指示信号を指定した前記第2の要求を、前記中継装置に送信する。
他の好ましい態様において、前記記憶部は、前記画像領域と、前記第1の要求及び前記第2の要求の両方とを対応付けて記憶し、前記通信装置の送信部は、前記画像領域に対応付けられている前記第1の要求及び前記第2の要求を前記中継装置に送信し、前記移動制御部は、前記通信装置から受信したの前記第1の要求に応じて、自装置の移動を制御し、前記第2送信部は、前記移動制御部による制御が実行された後に、前記通信装置から受信した前記第2の要求に応じて、前記指示信号を送信する。
他の好ましい態様において、前記記憶部は、前記画像領域と、前記第1の要求と、複数の距離の範囲に応じてそれぞれ定められた前記指示信号を送信することを前記第2送信部に要求する前記第2の要求とを対応付けて記憶し、前記通信装置は、自装置が所在する地点を特定する特定部をさらに有し、前記通信装置の送信部は、前記空間と前記特定部が特定した地点との距離が前記範囲に含まれない場合、前記第1の要求を前記中継装置に送信し、当該距離が当該範囲に含まれる場合、前記第1の要求及び当該距離に応じて定められた指示信号を指定した前記第2の要求を前記中継装置に送信し、前記移動制御部は、前記通信装置から受信した前記第1の要求に応じて、自装置の移動を制御し、前記第2送信部は、前記通信装置から前記第2の要求を受信すると、前記移動制御部が前記制御を行った後に、当該第2の要求に応じて前記指示信号を送信する。
他の好ましい態様において、ユーザの操作に応じて前記第1の要求又は前記第2の要求のうち少なくともいずれか一方を指定する指定部をさらに備え、前記第2送信部は、前記指定部により指定された前記要求を前記中継装置に送信する。
本発明は、他の観点において、制御対象機器が設置されている空間内を移動する中継装置にて撮像を行うステップと、前記撮像された画像を、前記中継装置から、画像を表示面に表示する表示部を有し、ユーザによって操作され、前記中継装置と通信を行い、予め前記空間を撮像して得られた画像と、当該画像における或る画像領域と、前記空間内において決められた目的地まで移動することを前記中継装置に要求する第1の要求又は前記制御対象機器の動作を指示する指示信号を送信することを前記中継装置に要求する第2の要求のうち少なくともいずれか一方とを、それぞれ対応付けて記憶する記憶部を有する通信装置に送信するステップと、前記送信されてきた画像を前記表示面に表示するステップと、前記表示面において前記ユーザが指示した位置を検出するステップと、前記位置が検出されたときに前記表示面に表示されていた画像が前記記憶部に記憶されており、かつ、検出された当該位置が、当該画像に対応付けられている前記画像領域に含まれる場合に、当該画像領域に対応付けられて前記記憶部に記憶されている前記要求を前記通信装置から前記中継装置に送信するステップと、前記通信装置からの要求に応じて、前記中継装置の移動又は前記指示信号の無線送信を実行するステップとを備える遠隔指示方法を提供する。
本発明は、他の観点において、制御対象機器が設置されている空間内を移動する中継装置との間で通信を行う通信部と、制御対象機器が設置されている空間を撮像して得られた画像と、当該画像における或る画像領域と、前記空間内において決められた目的地まで移動することを前記中継装置に要求する第1の要求又は前記制御対象機器の動作を指示する指示信号を送信することを前記中継装置に要求する第2の要求のうち少なくともいずれか一方とをそれぞれ対応付けて記憶する記憶部と、前記通信部によって受信した前記画像を表示面に表示する表示部と、前記表示面において前記ユーザが指示した位置を検出する検出部と、前記検出部により前記位置が検出されたときに前記表示面に表示されていた画像が前記記憶部に記憶されており、かつ、検出された当該位置が、当該画像に対応付けられている前記画像領域に含まれる場合に、当該画像領域に対応付けられて前記記憶部に記憶されている前記要求を前記通信部から前記中継装置に送信する送信部とを有する通信装置を提供する。
本発明は、他の観点において、コンピュータを、制御対象機器が設置されている空間内を移動可能な中継装置から受信した画像を表示部の表示面に表示させるステップと、前記空間を撮像して得られた画像と、当該画像における或る画像領域と、前記空間内において決められた目的地まで移動することを前記中継装置に要求する第1の要求又は前記指示信号を送信することを前記中継装置に要求する第2の要求のうち少なくともいずれか一方とをそれぞれ対応付けて前記記憶部に記憶させるステップと、前記表示面において前記ユーザが指示した位置が検出されたときに前記表示面に表示されていた画像が前記記憶部に記憶されており、かつ、検出された当該位置が、当該画像に対応付けられている前記画像領域に含まれる場合に、当該画像領域に対応付けられて前記記憶部に記憶されている前記要求を前記中継装置に送信するステップとを実行させるためのプログラムを記憶した媒体。
本発明によれば、様々な場所に設置された機器をその周辺の様子を見た上で遠隔から操作することができる。
第1実施形態の遠隔指示システムの構成を示すブロック図である。 通信装置のハードウェア構成を示す図である。 記憶装置のハードウェア構成を示す図である。 指示装置のハードウェア構成を示す図である。 移動装置のハードウェア構成を示す図である。 第1コマンド記憶処理の手順を示すシーケンスチャートである。 コマンドDBに含まれている情報を示す表である。 第2コマンド記憶処理の手順を示すシーケンスチャートである。 指示装置の表示面に表示される画像の一例を示す図である。 部屋を鉛直上方から下方に向けて見たところを示す図である。 モーション記憶処理の手順を示すシーケンスチャートである。 モーション記憶処理において表示される撮影画像の例を示す図である。 指示装置の表示面に表示される画像の一例を示す図である。 ショートカット対応付け処理の手順を示すシーケンスチャートである。 ショートカット対応付け処理で表示される撮影画像の例を示す図である。 モーション動作処理の手順を示すシーケンスチャートである。 モーション動作処理において表示される撮影画像の例を示す図である。 ショートカット対応付け処理で表示される撮影画像の例を示す図である。 コマンド動作処理の手順を示すシーケンスチャートである。 コマンド動作処理において表示される撮影画像の例を示す図である。 第2実施形態の遠隔指示システムの構成を示すブロック図である。 第3実施形態のショートカット動作処理の手順を示すシーケンスチャートである。 ショートカットDBに格納されている情報の一例を示す図(前半部)である。 ショートカットDBに格納されている情報の一例を示す図(後半部)である。 通信装置の制御部が実現する機能を示す機能ブロック図である。 変形例のショートカット動作処理の手順を示すシーケンスチャートである。 変形例の移動指示装置のハードウェア構成を示す図である。
1…遠隔指示システム、2…通信回線、3…部屋、4…エアコン、5…テレビ、10…通信装置、20…記憶装置、30…指示装置、40…移動装置、50…移動指示装置、110、210、310、410…制御部、120、220、320…記憶部、130、230、420…通信部、140…音声入出力部、150、330…タッチスクリーン部、151、331…表示部、152、332…タッチセンサ、153、333…表示面、340…撮像部、430、570…駆動部、160…測位部
[第1実施形態]
[構成]
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、第1実施形態の遠隔指示システム1の構成を示すブロック図である。遠隔指示システム1は、通信装置10、記憶装置20、通信回線2、指示装置30、移動装置40、エアコン4及びテレビ5を備える。記憶装置20及び通信回線2は部屋3の外(つまり室外)の設備であり、指示装置30、移動装置40、エアコン4及びテレビ5は部屋3の内部(つまり室内)に設置されている設備である。通信回線2は、移動体通信網又はインターネット等を含むものである。通信装置10、記憶装置20及び指示装置30は、通信回線2を介して互いに通信する。通信装置10は、ユーザが所持する装置であり、本実施形態においては、ユーザとともに部屋3の外部(つまり室外)に所在しているものとする。遠隔指示システム1は、通信装置10を所持するユーザが、エアコン4及びテレビ5の動作を室外、すなわち遠隔から指示するためのシステムである。この際、指示装置30および移動装置40は、ユーザの指示を中継する中継装置として機能する。
エアコン4及びテレビ5は、上記のとおりユーザにより動作を指示される対象となる制御対象機器である。エアコン4は、部屋3の室内の温度が設定されたもの(設定温度)になるように調整する空調機であり、電源のON/OFFや空調種類(暖房や冷房など)の選択、設定温度UP(設定温度を上げること)、設定温度DOWN(設定温度を下げること)などの動作を実行する。エアコン4は、リモコン4Rによってこれらの動作を実行するように指示される。リモコン4Rは、複数のボタンを有し、各ボタンにそれぞれ異なるエアコン指示信号が対応付けられている。このエアコン指示信号とは、エアコン4に実行させる動作を示す信号である。これらのボタンが押下されると、リモコン4Rは、押下されたボタンに対応するエアコン指示信号を赤外線通信で発信する。エアコン4は、赤外線通信の信号を受信する受信部41を有する。受信部41がエアコン指示信号を受信すると、エアコン4は、この信号が示す動作を実行する。
テレビ5は、テレビジョン放送を受信して映像及び音声を出力するテレビ受信機であり、電源のON/OFFやチャンネルの選択、音量UP(音量を上げること)及び音量DOWN(音量を下げること)などの動作を実行する。リモコン5Rは、リモコン4Rがエアコン4に行うのと同様に、信号(以下「テレビ指示信号」という)を発信して、テレビ5に対してこれらの動作を実行するように指示する。テレビ5は、赤外線通信の信号を受信する受信部51を有し、受信部51がエアコン指示信号を受信すると、この信号が示す動作を実行する。
指示装置30は、上述した各指示信号を記憶して、これらの指示信号を赤外線通信で発信する。つまり、指示装置30は、制御対象機器であるエアコン4及びテレビ5の動作を指示する装置である。従って、エアコン4及びテレビ5は、リモコン4Rやリモコン5Rのほか、指示装置30からも動作が指示されるようになっている。指示装置30は、制御対象機器の受信部(受信部41又は51)との距離が5m以内のときにその制御対象機器との赤外線通信が可能である。一方、受信部41及び51は、決められた方向の範囲から信号が発信されてきたときにその信号を受信することが可能である。このため、指示装置30が所在する場所によっては、これらの受信部に指示信号が届かない場合がある。図1では、指示装置30がエアコン4と赤外線通信することが可能な空間の範囲A4と、指示装置30がテレビ5と赤外線通信することが可能な空間の範囲A5とを示している。
移動装置40は、制御対象機器が設置されている空間、すなわち室内を移動する装置である。移動装置40は、向きを変えることが可能な車輪を有し、この車輪を回転させたり向きを変えたりすることで、室内の様々な場所に移動する。移動装置40は、指示装置30によって移動するように指示されると、その指示に従って移動する。具体的には、指示装置30は、或る方向に向かって移動するための動作を示す信号(以下「移動信号」という)をBluetooth(登録商標)の規格に従って発信することで、その指示を行う。移動装置40は、この移動信号を受信すると、その信号が示す動作を実行することで、指示されたとおりの方向に向かって移動する。
記憶装置20は、制御対象機器に対する指示信号の意味を特定するために用いられるコマンドデータベース(DB)を記憶している。コマンドDBでは、エアコン指示信号及びテレビ指示信号等の制御対象機器のコマンド名及び指示信号と、その制御対象機器の型番とが対応付けられている。ここでいうコマンド名とは、制御対象機器に対する指示の内容(すなわちコマンド)を表す名称のことであり、つまりは制御対象機器に指示して実行させる動作を示す言葉のことである。また、ここでいう型番とは、制御対象機器を製造した会社(いわゆるメーカー)によって決められたその制御対象機器の機種やモデルを示す記号のことであり、型番が同じ制御対象機器であれば、同じ指示信号により動作を指示することができるようになっている。
通信装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末などであり、ユーザによって操作され、指示装置30と通信を行う通信装置である。通信装置10は、指示装置30に対して、上記の指示信号又は移動信号を発信することを要求する要求データを通信回線2を介して送信する。言い換えると、通信装置10は、指示装置30に対して、制御対象機器又は移動装置40の動作を指示することを要求する要求データを送信する。通信装置10は、このような要求データを送信することで、指示装置30に何らかの動作(この場合指示信号又は移動信号を発信する動作)を行うことを要求する。以下では、このように要求データを送信することを、単に「要求する」という。例えば、通信装置10は、指示装置30に対して、指示装置30が場所B4又はB5まで到達するまで移動装置40が移動する動作を指示することを要求する。場所B4は、上記の範囲A4に含まれ、場所B5は、上記の範囲A5に含まれている。
指示装置30は、図1では、範囲A4にもA5にも含まれない場所に所在しているが、通信装置10からのこの要求により送信されてくる要求データを受信して、受信した要求データが示す要求に応じて移動することで、エアコン4又はテレビ5と通信することが可能となる。この移動がされた後、通信装置10が指示装置30に対してエアコン指示信号又はテレビ指示信号を発信するように要求することで、エアコン4又はテレビ5が指示信号により示される動作を実行する。このようにして、遠隔指示システム1においては、ユーザが通信装置10を操作して、制御対象機器の動作を遠隔から指示する。
以下、上記の各装置のハードウェア構成を説明する。
図2は、通信装置10のハードウェア構成を示す図である。通信装置10は、制御部110と、記憶部120と、通信部130と、音声入出力部140と、タッチスクリーン部150とを備える。記憶部120は、例えばハードディスク等の記憶手段であり、制御部110が制御に用いるデータやプログラムを記憶している。通信部130は、通信回線2に無線で接続し、通信回線2を介して記憶装置20及び指示装置30との間で通信する通信手段である。通信部130は、この通信により、記憶装置20及び指示装置30とデータを送受信する。音声入出力部140は、スピーカ、マイクロフォン及び音声処理回路等を備えており、通話に係る音声の入出力を行う。制御部110は、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などの記憶装置とを備えるコンピュータである。CPUは、RAMをワークエリアとして用いてROMや記憶部120に記憶されたプログラムを実行することによって、通信装置10の各部の動作を制御する。
タッチスクリーン部150は、画像を表示するとともにユーザの操作を受け付ける手段であり、表示部151とタッチセンサ152とを備える。表示部151は、表示面を有し、その表示面に画像を表示する。表示部151は、液晶素子や有機EL(electroluminescence)素子によりその表示面に画像を表示する表示パネルと、表示パネルを駆動する駆動回路等とを備える。タッチセンサ152は、前述の表示面と大きさ及び形状が概ね同じであり、その表示面に重ねて設けられている。タッチセンサ152は、例えば、表示面を指し示す指示体との静電結合を利用してその指示体が指し示す位置を検出する静電容量方式のセンサである。タッチセンサ152は、表示面においてユーザが指示した位置(指示位置という)を検出する検出手段として機能する。タッチセンサ152は、検出した位置を示すデータを制御部110に供給する。また、表示面に操作用の画像が表示されている場合、ユーザは、その画像を指し示すことで操作を行う。この場合、タッチセンサ152は、検出した位置が含まれている画像に応じた操作データ、すなわち受け付けた操作に応じた操作データを制御部110に供給する。
図3は、記憶装置20のハードウェア構成を示す図である。記憶装置20は、制御部210と、記憶部220と、通信部230とを備える。記憶部220は、例えばハードディスク等の記憶手段であり、制御部210が制御に用いるデータやプログラムを記憶している。また、記憶部220は、上記のコマンドDBを記憶している。通信部230は、通信回線2に無線で接続する接続手段であり、通信回線2を介して通信装置10及び指示装置30とデータを送受信する。制御部210は、CPU等の演算装置と、ROM及びRAMなどの記憶装置とを備えるコンピュータである。CPUは、RAMをワークエリアとして用いてROMや記憶部220に記憶されたプログラムを実行することによって、記憶装置20の各部の動作を制御する。
図4は、指示装置30のハードウェア構成を示す図である。指示装置30は、制御部310と、記憶部320と、タッチスクリーン部330と、撮像部340と、第1通信部350と、第2通信部360と、第3通信部370とを備える。記憶部320は、例えばハードディスク等の記憶手段であり、制御部310が制御に用いるデータやプログラムを記憶している。制御部310は、CPU等の演算装置と、ROM及びRAMなどの記憶装置とを備えるコンピュータである。CPUは、RAMをワークエリアとして用いてROMや記憶部320に記憶されたプログラムを実行することによって、指示装置30の各部の動作を制御する。タッチスクリーン部330は、表示部331及びタッチセンサ332を有する。これらは、それぞれ上記のタッチスクリーン部150、表示部151及びタッチセンサ152と構成が共通している。
撮像部340は、例えばデジタルカメラとしての機能を有し、撮像を行う撮像手段である。撮像部340は、撮影した画像を示す画像データを制御部110に供給する。第1通信部350は、通信回線2に無線で接続する接続手段であり、通信回線2を介して通信装置10及び記憶装置20とデータを送受信する。第1通信部350には、制御部110から前述の画像データが供給されてくる。第1通信部350は、この画像データを通信装置10に送信することで、撮像部340の撮像により得られた画像を通信装置10に送信する画像送信手段として機能する。第2通信部360は、赤外線通信の信号を送信して上記の制御対象機器と通信を行うものである。第2通信部360は、上述した通信装置10からの要求に応じて、上記のエアコン指示信号及びテレビ指示信号を無線で送信する信号送信手段として機能する。つまり、ここでいう要求は、第2通信部360に対する要求となる。第3通信部370は、上述した移動信号のようなBluetoothの規格に従う信号を送信して移動装置40との通信を行うものである。
図5は、移動装置40のハードウェア構成を示す図である。移動装置40は、制御部410と、通信部420と、駆動部430とを有する。制御部410は、CPU等の演算装置と、ROM及びRAMなどの記憶装置とを備えているコンピュータである。CPUは、RAMをワークエリアとして用いてROMに記憶されたプログラムを実行することによって、移動装置40の各部の動作を制御する。通信部420は、第3通信部370と同様に、移動信号のようなBluetoothの規格に従う信号を受信して指示装置30との通信を行うものである。駆動部430は、4つの車輪と、モータと、ステッピングモータとを有する。駆動部430は、モータにより車輪を回転させ、ステッピングモータにより車輪の向きを変更する。このモータは、双方向に回転し、移動装置40を前進させたり後進させたりする。ステッピングモータは、車輪の向きを正面に対して左右に90度ずつ回転させ、移動装置40を正面に進ませたり真横に進ませたりする。
[動作]
続いて、遠隔指示システム1における各装置の動作について説明する。遠隔指示システム1においては、例えばエアコン4及びテレビ5を購入して室内に初めて設置したときには、指示装置30がこれらの制御対象機器のコマンド名及び指示信号を記憶していない。遠隔指示システム1では、このようなときに、指示装置30にコマンド及び指示信号を記憶させるコマンド記憶処理を行う。このコマンド名及び指示信号を示すデータのことを「コマンドデータ」という。以下、図6から図9までの図を参照して、第1及び第2コマンド記憶処理について説明する。
図6は、第1コマンド記憶処理の手順を示すシーケンスチャートである。この第1コマンド記憶処理は、制御対象機器の型番が記憶装置20に記憶されている場合の処理である。なお、以降のシーケンスチャートでは、各装置が主体で処理を行うものとして説明するが、実際にそれらの処理を行うのは、各装置の制御部である。この第1コマンド記憶処理は、制御対象機器の型番を入力する操作をユーザが行うことを契機に開始される。まず、指示装置30(の制御部310)は、タッチセンサ332が上記操作を受け付けると、ユーザにより入力された型番を取得する(ステップS11)。次に、指示装置30は、取得した型番を記憶装置20に送信する(ステップS12)。続いて、記憶装置20は、記憶部220に記憶しているコマンドDBにおいて、指示装置30から送信されてきた型番と対応付けられているコマンド名及び指示信号を抽出する(ステップS13)。
図7は、コマンドDBに含まれている情報を示す表である。この表には、「型番」、「メーカー」、「機器種類」、「信号種類」、「コマンド」及び「指示信号」という項目が示されている。「型番」の列には、「X-001」と「Y-001」という2つの型番が示されている。これらは、それぞれテレビ5とエアコン4の型番を示している。この表では、テレビ5のメーカーが「甲社」であり、機器種類が「テレビジョン受信機」であり、信号種類が「赤外線」であることが示されている。ここでいう機器種類とは、空調機やテレビジョン受信機、照明といった、制御対象機器を目的や機能毎に分類したときの名称のことである。この機器種類が同じ制御対象機器同士であれば、その目的や機能が同じであるため、用いられるコマンドも共通していることが多い。また、テレビ5のコマンド名として、「電源ON/OFF」、「音量UP」、「音量DOWN」という動作が示されており、それらの動作を実行させる指示信号を表すものとして、「AAA..」、「BBB..」、「CCC..」という記号が示されている。また、この表には、エアコン4のメーカーが「乙社」であり、機器種類が「空調機」であり、信号種類が「Bluetooth」であることが示されている。また、エアコン4のコマンド名として、「電源ON/OFF」、「設定温度UP」、「設定温度DOWN」という動作が示されており、それらの動作を実行させる指示信号を表すものとして、「DDD..」、「EEE..」、「FFF..」という記号が示されている。
例えば、指示装置30がステップS11において取得した型番が「X-001」であれば、記憶装置20は、ステップS13においてコマンド名の「電源ON/OFF」、「音量UP」、「音量DOWN」と、指示信号の「AAA..」、「BBB..」、「CCC..」とを抽出する。記憶装置20は、抽出したコマンド名及び指示信号を示すコマンドデータを指示装置30に送信する(ステップS14)。そして、指示装置30は、記憶装置20から送信されてきたコマンドデータを記憶部320に記憶する(ステップS15)。次に、指示装置30は、記憶したコマンドデータを通信装置10に送信する(ステップS16)。そして、通信装置10は、指示装置30から送信されてきたコマンドデータを記憶部120に記憶する(ステップS17)。これにより、第1コマンド記憶処理において指示装置30に記憶されたコマンドデータが通信装置10に記憶される。
図8は、第2コマンド記憶処理の手順を示すシーケンスチャートである。この第2コマンド記憶処理は、制御対象機器の型番がコマンドDBに含まれていない場合の処理である。以下では、テレビ5の型番がコマンドDBに含まれてない場合を例にとって説明する。第2コマンド記憶処理においては、指示装置30の記憶部320に、機器種類と、その機器種類に応じて予め決められたコマンド画像を示す画像データとが対応付けて記憶されている。このコマンド画像は、上記のコマンド名に対応付けられた画像である。上述したとおり、機器種類が同じであれば、用いられるコマンドが共通していることが多いため、型番がコマンドDBに含まれていない制御対象機器であっても、このコマンド画像を示す画像データに対応付けられたコマンド名が示す動作を概ね実行することができるようになっている。
第2コマンド記憶処理は、指示装置30のタッチスクリーン部330がユーザによって操作され、型番及び機器種類が入力されることを契機に開始される。タッチスクリーン部330がこの操作を受け付けると、指示装置30は、ユーザにより入力された型番及び機器種類を取得する(ステップS21)。ここでは、例えば、機器種類としてテレビジョン受信機を取得したものとする。次に、指示装置30は、取得した機器種類に対応付けて記憶部320に記憶されている画像データが示すコマンド画像を表示部331の表示面に表示する(ステップS22)。
図9は、ステップS22において表示部331の表示面333に表示される画像の一例を示す図である。表示面333には、「機器種類:テレビ」及び「型番:X-001」という文字列と、コマンド画像D1、D2、D3及びD4とが表示されている。指示装置30は、ステップS21で取得した型番及び機器種類を用いてこられの文字列を表示している。コマンド画像D1、D2、D3及びD4は、それぞれ電源ON/OFF、音量UP、音量DOWN及び1から12までのチャンネルの選択というコマンドを表している。
ユーザは、表示されたコマンド画像のうちのいずれかを指し示すことで、コマンド画像を選択する。指示装置30は、タッチセンサ332から供給されるデータより、ユーザが選択したコマンド画像を特定する(ステップS23)。次に、ユーザは、テレビ5のリモコン5Rの指示信号が指示装置30に届くようにした状態で、選択したコマンド画像が表しているコマンドを指示するボタンを押下する(ステップS24)。例えば、ユーザは、コマンド画像D1を選択した場合は、リモコン5Rの電源ON/OFFに対応するボタンを押下する。リモコン5Rは、押下されたボタンに対応するテレビ指示信号を発信する(ステップS25)。指示装置30は、リモコン5Rが発信したテレビ指示信号を受信すると、受信したテレビ指示信号を、ステップS21で取得した型番及び機器種類と、ステップS23で特定したコマンド画像を示す画像データとに対応付けて記憶部320に記憶する(ステップS26)。以上のステップS23からS26の処理が繰り返し行われることで、コマンド画像D1、D2、D3及びD4に、電源ON/OFF、音量UP、音量DOWN及び1から12までのチャンネルの選択という各コマンドがそれぞれ対応付けられる。このようにして、指示装置30はコマンドデータを記憶する。指示装置30は、ステップS26の処理を行った後、図6に示すステップS16の処理を行って、コマンドデータを通信装置10に送信する。その後、ステップS17の処理が行われることで、通信装置10に、第2コマンド記憶処理において指示装置30に記憶されたコマンドデータが記憶される。
次に、モーション記憶処理について説明する。このモーション記憶処理とは、移動装置40が或る場所(例えば場所B0)から他の或る場所(例えば場所B5)まで移動するときの動作(つまりモーション)を示すデータを記憶する処理のことである。以下では、このデータのことを「モーションデータ」という。モーションデータは、この移動が行われる間に指示装置30が移動装置40に対して発信する移動信号及びその移動信号が発信された時刻を表す時刻データの集まりで表される。このモーション記憶処理について、図12から図15までの図を参照しながら説明する。
図10は、部屋3を鉛直上方から下方に向けて見たところを示す図である。部屋3には、エアコン4、テレビ5、指示装置30及び移動装置40の他に、テーブルが設置されている。部屋3は、図10における上下方向の寸法が左右方向よりも長い長方形の形状をしている。部屋3では、左上にテレビ5、中央にテーブル、左下にエアコン4が設置されている。また、移動装置40は、部屋3の右中央と右上との間で、指示装置30の中心が場所B0にくるように設置されている。この場所B0とは、ユーザによる遠隔からの指示が行われていないときに指示装置30が所在する場所として、予め定められた場所である。また、移動装置40は、指示装置30の撮像部340が左側の壁と正対するように場所B0に設置されている。このように移動装置40が設置された状態を、以下では「初期状態」という。本実施形態では、この初期状態から、エアコン前の場所B4及びテレビ前の場所B5に移動装置40を移動させるときのモーションデータB0B4及びB0B5を記憶させる。ここでいう場所B4とは、上述した範囲A4、すなわち指示装置30がエアコン4と赤外線通信することが可能な空間の範囲に含まれる場所である。場所B5は、上述した範囲A5に含まれるテレビ5に対する同様の場所である。
図11は、モーション記憶処理の手順を示すシーケンスチャートである。ここでは、上述したモーションデータB0B5を記憶させる場合を例にとって説明する。このモーション記憶処理は、移動装置40及び指示装置30が上記の初期状態となるように設置されてから開始される。モーション記憶処理においては、まず、ユーザが指示装置30に対して撮影を開始させるための操作を行い、タッチスクリーン部330がこの操作を受け付けると、指示装置30は、撮像部340による画像の撮影を開始する(ステップS31)。続いて、指示装置30は、撮影した画像(以下「撮影画像」という)を示す画像データを通信装置10に送信する(ステップS32)。通信装置10は、ステップS32において指示装置30から送信されてきた画像データが示す撮影画像を表示部151の表示面に表示する(ステップS33)。この撮影画像について図12を参照して説明する。
図12は、モーション記憶処理において表示部151の表示面153に表示される撮影画像の例を示す図である。図12(a)では、ステップS33において表示面153に表示される撮影画像C0を示している。撮影画像C0には、図10に示すテーブル及びテレビ5が映っている。指示装置30は、例えばユーザが撮影画像C0を指し示す操作を行うと、図12(b)に示すようなモーション名を入力させるための画像D5を表示する。この状態で、ユーザは画像D5を操作してモーション名を入力する。ユーザは、モーション名として、例えば、「テレビ前移動」や「エアコン前移動」といった、移動装置40が移動する動作であることと、その移動先の目的地とを示す文字列を入力する。この操作を受け付けると、通信装置10は、入力されたモーション名を取得する(ステップS34)。続いて、通信装置10は、指示装置30に対して、モーション名を示すデータとともに、モーションデータの記録を開始することを要求する要求データを送信する(ステップS35)。ステップS35において送信されてくる要求データを受信すると、指示装置30は、通信装置10から送信されてきたデータを記憶するとともに、モーションデータの記録を開始する(ステップS36)。
次に、通信装置10は、移動装置40を移動させる操作をユーザが行うための操作画像を表示する(ステップS37)。図12(c)では、表示面153に表示された操作画像D6を示している。操作画像D6は、4つの二等辺三角形の画像であり、等辺が交わる頂点を表示面153の上下左右にそれぞれ向けて表示されている。この上下左右の方向が、各操作画像D6が指す方向である。ユーザがこれらの操作画像D6のいずれかを操作する(指し示す)と、その操作画像D6が指す方向に応じて移動装置40が移動するようになっている。例えば、上下左右という方向に対して、前へ進む、後ろへ進む、左へ進む、右へ進むという前後左右への移動の動作が対応している。ここでいう前とは、撮像部340が撮影する画像の中心に向かう方向であり、後ろとは、その反対向きの方向である。なお、これらの操作は、通信装置10が傾けられた向きによって行われてもよい。この場合、通信装置10は、角速度センサ(いわゆるジャイロセンサ)や加速度センサなどの複数の方向の傾きを検出する手段を備えており、それらの手段が検出した傾きの方向に応じて移動装置40を移動させるようになっている。
通信装置10は、ユーザによりいずれかの操作画像D6が操作されると、操作された操作画像D6に応じた方向に移動装置40が移動するための移動信号を発信することを、指示装置30に要求する(ステップS38)。指示装置30は、通信装置10からのこの要求により送信されてくる要求データを受信すると、要求されたとおりの移動信号を生成し(ステップS39)、生成した移動信号を発信する(ステップS40)。このとき、指示装置30は、移動信号と、その移動信号の時刻データとを対応付けてRAMに一時的に記憶する(ステップS41)。ステップS39で生成される移動信号は、具体的には、移動装置40の駆動部430が有する車輪の向きと、その車輪を回転させる方向とを示す信号である。移動装置40は、指示装置30から発信されてきた移動信号を受信すると、受信した移動信号に応じて移動の動作を実行する(ステップS42)。詳細には、移動装置40は、移動信号が示すとおりに車輪の向きを変え、移動信号が示す方向に車輪を回転させる。これにより、移動装置40は、前後左右への移動の動作を行う。ステップS38からS42までの処理は、ユーザが操作画像D6を指し示している間、定められた間隔(例えば0.1秒毎)で実行され続ける。このように、指示装置30の制御部310は、通信装置からの要求に応じて、移動装置40の移動を制御する移動制御手段として機能する。つまり、ここでいう要求は、制御部310に対する要求となる。
ユーザは、移動装置40を移動させる操作を、表示面153に表示される部屋3の撮影画像を見ながら行い、移動装置40が場所B5に到達するまで続ける。図12(d)では、移動装置40が場所B5に到達したときに表示面153に表示される撮影画像C1を示している。撮影画像C1には、テーブルは映っておらず、テレビ5が撮影画像C0のときよりも大きく映っている。このように移動装置40が場所B0から場所B5まで移動する間には、ステップS38からS42までの処理が何度も繰り返される。以下では、この繰り返しによって指示装置30のRAMに一時的に記憶された複数の移動信号及び時刻データを、モーションデータB0B5という。モーションデータB0B5は、例えば、移動装置40が図10に示す二点鎖線の3つの矢印に沿って移動して場所B0から場所B5まで移動するときの動作を表すものになる。より詳細には、モーションデータB0B5は、これらの矢印に沿った移動がそれぞれB0側から1秒間、1秒間及び2秒間を要したとすると、移動装置40がまず1秒間前へ進み、次に1秒間右に進み、最後に2秒間前に進むという動作を表すものになる。
続いて、指示装置30は、例えばユーザが表示面153のどこかを指し示す操作を行うと、モーションデータの内容を示す画像を表示する(ステップS43)。
図13は、表示部331の表示面333に表示される画像の例を示す図である。図13(a)では、ステップS43において表示される画像の一例を示している。この例では、表示面333の上から順番に、「モーション記録」という文字列と、撮像部340が撮影している撮影画像C2とが表示されている。その下には、上記の操作画像D6のうち、ユーザにより操作されたもの(この例では上、右、上を指す操作画像D6)を操作された順番で左から並べた画像D7が表示されている。画像D7の下には、各操作画像D6が操作され続けた時間、すなわち「1秒」、「1秒」、「2秒」という文字列を示す画像D8が表示されている。これらの画像D7及びD8がモーションデータの内容を示している。具体的には、このモーションデータにより移動装置40が移動したときの経路を示しており、この例では、1秒分の距離だけ前に進み、同じく1秒分の距離だけ左に進み、最後に2秒分の距離だけ前に進むという経路が示されている。この経路は、すなわち、モーションデータによって示される経路であり、移動装置40は、この経路を通ってモーション名が表す目的地まで移動する。
これらの画像の下には、「このモーションを記録する」という文字列を示す画像D9と、「記録しない」という文字列を示す画像D10とが表示されている。画像D9及びD10は、ユーザの操作により選択できるようになっている。ユーザの操作により画像D10が選択されると、指示装置30は、RAMに記憶しているモーションデータB0B5を消去する。この場合、以降の処理は行われない。一方、ユーザの操作により画像D9が選択されると、指示装置30は、RAMに記憶しているモーションデータB0B5を、モーション名を示すデータに対応付けて記憶部320に記憶する(ステップS44)。図13(b)では、このようにして記憶されたモーションデータのリストの一例を表示面333に表示されたところを示している。この例では、「モーションリスト」という文字列と、その下に「テレビ前移動」という文字列と、「エアコン前移動」という文字列とが上下方向に並んで表示されている。これらの文字列はそれぞれモーション名を示しており、これらのモーション名に対応付けられたモーションデータが記憶部320に記憶されていることを示している。以上の各処理が行われることで、ユーザは、撮影画像C2やD7、D8といった移動装置40を移動させた結果を見て確認した上で、モーションデータを記憶させるか否かを判断することができる。
続いて、指示装置30は、モーションデータB0B5に含まれる移動信号を、発信された時刻が新しいものから順番に読み出し、読み出した移動信号が示す動作における移動の方向とは反対向きに移動する動作を示す移動信号を、順次発信する(ステップS45)。この移動信号を受信すると、移動装置40は、ステップS42において実行した移動の動作を、反対向きに実行することになる(ステップS46)。これにより、移動装置40は、場所B5から場所B0まで移動して、初期状態に戻ることになる。ステップS45の処理を行った後、指示装置30は、モーションデータB0B5を通信装置10に送信する(ステップS47)。通信装置10は、送信されてきたモーションデータB0B5を、上述したモーション名を示すデータと対応付けて記憶する(ステップS48)。これにより、通信装置10は、場所B0を示すデータと、モーション名を示すデータと、モーションデータB0B5とをそれぞれ対応付けて記憶することになる。
以上のとおりモーション記憶処理が行われることで、移動装置40が場所B0から場所B5まで移動するときの動作を示すモーションデータが、指示装置30及び通信装置10に記憶される。
上述した第1、第2コマンド記憶処理及びモーション記憶処理が行われることで、コマンドデータ及びモーションデータが指示装置30に記憶される。通信装置10は、これらのコマンドデータ又はモーションデータとショートカット領域とを対応付けて記憶する。ここでいうショートカット領域とは、通信装置10が表示部151に表示する或る撮影画像における或る領域であり、ユーザがタッチスクリーン部150この領域を指し示すことで選択されるものである。通信装置10は、ショートカット領域が選択されると、これに対応付けられたデータが示すコマンド又はモーションを実行することを指示装置30に対して要求する。このようなショートカット領域と、コマンドデータ又はモーションデータとを対応付ける処理を、以下ではショートカット対応付け処理という。
図14は、ショートカット対応付け処理の手順を示すシーケンスチャートである。ここでは、移動装置40及び指示装置30が初期状態となっている場合を例にとって説明する。まず、指示装置30が、現在所在している場所、すなわち場所B0において、室内を撮影し(ステップS61)、その撮影画像を示す画像データを通信装置10に送信する(ステップS62)。次に、通信装置10は、指示装置30から送信されてきた画像データが示す撮影画像を表示部151に表示する(ステップS63)。このとき表示される画像は、図12に示す撮影画像C0と同じ画像になる。
図15は、ショートカット対応付け処理において表示部151の表示面153に表示される撮影画像の例を示す図である。図15(a)では、ステップS63において表示面153に表示される撮影画像C0を示している。ユーザは、図15(a)に示す状態でタッチスクリーン部150を操作して、撮影画像C0に映っているテレビ5を目印にして、テレビ5を含む領域E1を選択する。具体的には、ユーザは、図15(a)において二点鎖線の矢印で示すように、テレビ5の左上から右下にかけて表示面153を指し示す操作を行う。通信装置10は、このときにタッチセンサ152が検出する指示位置のうち、最初に検出した指示位置F1と最後に検出した指示位置F2とを対角線上の頂点として、表示面153における左右方向及び上下方向に沿った辺を有する長方形を、領域E1として特定する(ステップS64)。通信装置10は、領域E1を示すデータとして、撮影画像C0を表す画像データと、指示位置F1及びF2の座標とを互いに対応付けて記憶部120に記憶する。ここでいう座標とは、表示面153の左上の角を原点P0として、右に向かうX軸方向の座標と下に向かうY軸方向の座標とで表されるものである。このようにして、図12(a)に破線で示した領域E1がユーザによって選択される。
続いて、通信装置10は、ショートカット領域を対応付けさせるモーションデータ又はコマンドデータを選択させるための画像を表示する(ステップS65)。以下では、この画像をSC(ショートカット)対応付け画像という。図15(b)では、ステップS65において表示面153に表示されるSC対応付け画像D21を示している。SC対応付け画像D21は、表示面153において領域E1とは反対側に表示されている。SC対応付け画像D21には、「ショートカット貼り付け」という文字列と、その下に、上側から順番に「テレビ前移動」、「エアコン前移動」、「テレビ電源ON/OFF」、「テレビ音量UP」及び「エアコン設定温度UP」というコマンド又はモーションを示す文字列とが表されている。ここで示されているコマンド及びモーションは一部であり、ユーザがこれらの領域を上下に向けてなぞることで、画像がスクロールして他のコマンド及びモーションを示す文字列が表示されるようになっている。ユーザは、これらのコマンド及びモーションを示す文字列から、領域E1をショートカット領域として対応付けるものを選択する(ステップS66)。
次に、通信装置10は、選択された文字列が示すモーションのモーションデータ又はその文字列が示すコマンドのコマンドデータと、領域E1を示すデータとを対応付けて記憶部120に記憶する(ステップS67)。これにより、通信装置10の記憶部120は、予め部屋3の空間A3を撮像して得られた画像である撮影画像C0を示す画像データと、この撮影画像C0における或る画像領域である領域E1を示すデータと、第1の要求を示す要求データ又は第2の要求を示す要求データとをそれぞれ対応付けて記憶する。ここでいう第1の要求とは、モーションデータが示す経路を通って前述の空間内において決められた目的地まで移動するように移動装置40の移動を制御することを指示装置30に要求するものである。また、ここでいう第2の要求とは、コマンドデータが示す指示信号を送信することを指示装置30に要求するものである。これらのデータを記憶することで、記憶部120は、撮影画像C0と、領域E1と、第1の要求又は第2の要求とをそれぞれ対応付けて記憶することになる。
記憶部120は、例えば、指示装置30が設置されている場所から全ての制御対象機器に指示信号が届くような場合に、コマンドデータのみがショートカット領域と対応付けて記憶することがある。また、記憶部120は、例えば、部屋の中の様子だけを見たいユーザが、モーションデータのみをショートカット領域と対応付けて記憶することもある。いずれにしても、記憶部120は、第1の要求を示す要求データ又は第2の要求を示す要求データのうち少なくともいずれか一方を、上記のように撮影画像を示す画像データ及び領域を示すデータと対応付けて記憶する。そして、通信装置10は、上記の選択された文字列と並べて、領域E1の画像を縮小したもの(いわゆるサムネイル)を表示する(ステップS68)。図12(c)では、ステップS68において表示されるSC対応付け画像D21の一例を示している。この例では、ユーザが「テレビ前移動」という文字列を選択し、この文字列と並んで領域E1のサムネイルが表示されている。通信装置10は、上記の領域E1を示すデータが示す撮影画像C0の画像データから領域E1の部分を抽出することで、このサムネイルを表示している。
上述したショートカット対応付け処理が行われると、ユーザは、ショートカット領域を選択することで、これに対応付けられたデータが示すコマンド又はモーションの実行を指示することを指示装置30に対して要求することができるようになる。この要求により移動装置40が移動の動作を行うときに各装置が実行する処理をモーション動作処理といい、この要求により制御対象機器がコマンド名により示される動作を行うときに各装置が実行する処理をコマンド動作処理という。
図16は、モーション動作処理の手順を示すシーケンスチャートである。ここでは、移動装置40及び指示装置30が初期状態となっている場合を例にとって説明する。まず、指示装置30が図14に示すステップS61、S62と同様のステップS81、S82の処理を行い、次に、通信装置10がステップS63と同様のステップS83の処理を行う。
図17は、モーション動作処理において表示面153に表示される撮影画像の例を示す図である。図17(a)では、ステップS83において表示される撮影画像C2が示されている。この図では、領域E1を分かりやすくするため二点鎖線で示しているが、実際には表示されていない。ユーザは、上述したショートカット対応付け処理において、テレビ5を含むように領域E1を選択したので、このテレビ5を目印にして領域E1を選択する(すなわち領域E1を指し示す)。なお、通信装置10は、この領域E1を示す画像又はその輪郭を示す画像等を表示してもよい。これにより、ユーザが、領域E1の位置を忘れた場合であっても容易に領域E1を選択できるようになる。
通信装置10は、ユーザが指し示した位置が検出されると、まず、表示面153に表示されている撮影画像が、記憶部120に記憶されている画像データが示す撮影画像と合致するか否かを、例えば周知のパターンマッチングの技術を用いて判断する(ステップS84)。記憶部120には、例えばショートカット対応付け処理の説明で述べた例であれば、領域E1を示すデータ、すなわち撮影画像C0を示す画像データが記憶されている。撮影画像C0及び撮影画像C2は、いずれも移動装置40及び指示装置30が初期状態となっているときに撮影された画像であるが、撮影されるときが異なるため、全ての物が同じように映っているとは限らない。この例では、撮影画像C2には、テーブルの上に撮影画像C0では映っていなかった皿が映っている。通信装置10は、撮影画像C0及びC2について、例えば両画像の同じ座標における輝度の差の2乗を全ての座標で算出し、それらを合計した値が閾値以下であれば合致すると判断する。上記のとおりこれらの撮影画像は完全に一致しない場合もあるため、例えば、全体の7割以上が一致していれば合致すると判断できるように、閾値を定めておく。両画像が合致していないと判断した場合、通信装置10は、モーション動作処理を終了する。
両画像が合致すると判断した場合、通信装置10は、検出された位置が領域E1に含まれているか否かを判断する。含まれていなければ、通信装置10は、モーション動作処理を終了する。一方、この位置が領域E1に含まれていれば、通信装置10は、ショートカット領域が選択されたと判断し(ステップS85)、この領域E1に対応付けて記憶しているコマンドデータ又はモーションデータ(この例ではモーションデータ)を、要求データとともに指示装置30に送信する(ステップS86)。この要求データは、コマンドデータ又はモーションデータが示す動作を行うことを要求するものであり、この例では、上記の第1の要求を示す要求データである。以上のステップS84、S85、S86の処理を行うことで、通信装置10の制御部110は、タッチセンサ152により指示位置が検出されたときに表示面153に表示されていた撮影画像を示す画像データが記憶部120に記憶されており、かつ、検出されたその指示位置が、撮影画像C0を示す画像データに対応付けられているショートカット領域に含まれる場合に、モーションデータ及び要求データを送信する。ここでいう撮影画像を示す画像データが記憶部120に記憶されているとは、完全に同じ撮影画像が記憶されているという場合に限らず、例えば映っているものの配置が多少変わっても、パターンマッチングの結果が決められた範囲に収まる(上記の例であれば、閾値以下に収まる)場合も含んでいる。
指示装置30は、通信装置10から送信されてきた要求データに応じて、ともに送信されてきたモーションデータが示す動作を行う。具体的には、指示装置30は、モーションデータに含まれる移動信号を、ともに含まれる時刻データが示す時刻の早いほうから抽出し(ステップS87)、決められた間隔(例えば0.1秒毎)で順番に発信する(ステップS88)。移動装置40は、指示装置30から発信されてきた移動信号が示す移動の動作を実行する(ステップS89)。この例では、「テレビ前移動」というモーション名のモーションデータが用いられている。これらのステップS87からS89までが繰り返し実行されることで、移動装置40は、モーション名が示すようにテレビ前の場所B5まで移動する。これにより、表示部151には、図17(b)に示すような撮影画像C3が表示される。
上述したモーション動作処理が行われた後に、図14に示すショートカット対応付け処理が行われることで、コマンドデータがショートカット領域に対応付けられる例について説明する。この例では、ステップS63において、図17(b)に示す撮影画像C3が表示面153に表示されている。ユーザは、この撮影画像C3の或る領域を選択する。
図18は、ショートカット対応付け処理において表示面153に表示される撮影画像の例を示す図である。図18(a)では、ユーザが選択する領域E2を示している。ユーザは、撮影画像C3に映っているテレビ5を目印にして、テレビ5の画面部分を含むように領域E2を選択している。続いて、通信装置10は、図18(b)に示すようなショートカット対応付け画像D22を表示する(ステップS65)。ユーザは、この画像においてコマンド名及びモーション名を示す文字列から、例えば「テレビ電源ON/OFF」という文字列を、領域E2をショートカット領域として対応付けるものとして選択する(ステップS66)。次に、通信装置10は、選択された「テレビ電源ON/OFF」という文字列が示すコマンドのコマンドデータと、領域E2を示すデータとを対応付けて記憶する(ステップS67)。そして、通信装置10は、図18(c)に示すように、この文字列と並べて、領域E2のサムネイルを表示する(ステップS68)。
以上のショートカット対応付け処理が行われることにより、上述したコマンド動作処理が実行されるようになる。
図19は、コマンド動作処理の手順を示すシーケンスチャートである。ここでは、モーション動作処理が行われて、移動装置40が場所B5に移動した状態となっている場合を例にとって説明する。まず、図16に示すステップS81、S82、S83の処理がそれぞれ行われ、表示面153に場所B5で撮影された撮影画像が表示される。
図20は、コマンド動作処理において表示面153に表示される撮影画像の例を示す図である。図20(a)では、この例におけるステップS83において表示される撮影画像C4が示されている。撮影画像C4には、電源が入っていないテレビ5が映っている。ユーザは、この撮影画像C4を見て、テレビ5の電源が入っていないことを確認し、テレビ5の電源を入れる操作、すなわち領域E2を選択する操作を行う。この図では、領域E2を分かりやすくするため二点鎖線で示しているが、実際には表示されていない。ユーザは、上述したショートカット対応付け処理において、テレビ5の画面部分を含むように領域E2を選択したので、この画面部分を目印にして領域E2を選択する(すなわち領域E2を指し示す)。
続いて、通信装置10は、ユーザが指し示した位置が検出されると、ステップS84の処理を行う。この例では、図18で示した領域E2を示すデータとして記憶されている撮影画像C3が撮影画像C4と合致すると判断される。そして、検出された位置が領域E2に含まれていれば、通信装置10は、ショートカット領域が選択されたと判断する(ステップS85)。次に、通信装置10は、選択されたショートカット領域に対応付けられたコマンドの内容を確認させるためのコマンド確認画像を表示面153に表示させる(ステップS91)。図20(b)では、ステップS91において表示されているコマンド確認画像D23を示している。コマンド確認画像D23には、「テレビ電源ON/OFF」という文字列が表されている。また、コマンド確認画像D23は、ユーザの操作により選択されるようになっている。ユーザは、この文字列を見て、ショートカット領域に対応付けられているコマンドの内容を確認し、問題がなければ、このコマンド確認画像D23を選択する。
通信装置10は、ユーザによりコマンド確認画像D23が選択されると、この領域E2に対応付けて記憶しているコマンドデータを、要求データ(この例では、上記の第2の要求を示す要求データ)とともに指示装置30に送信する(ステップS92)。指示装置30は、通信装置10から送信されてきた要求データに応じて、ともに送信されてきたコマンドデータが示す動作を行う。具体的には、指示装置30は、記憶部320に記憶している複数の指示信号の中から、通信装置10から送信されてきたコマンドデータが示すテレビ指示信号を抽出する(ステップS93)。次に、指示装置30は。抽出したテレビ指示信号を発信する(ステップS94)。このとき、指示装置30は、場所B5に所在するため、発信されたテレビ指示信号がテレビ5に到達するようになっている。テレビ5は、指示装置30から発信されてきたテレビ指示信号を受信して、この信号が示す動作を実行する(ステップS95)。この例では、テレビ5は、「テレビ電源ON/OFF」の動作を実行する。その結果、テレビ5に電源が入り、図20(c)に示すようなテレビ番組が表示されたテレビ5を映した撮影画像C4が表示面153に表示される。
上述したモーション動作処理及びコマンド動作処理は、モーションデータ及びコマンドデータの両方がショートカット領域とそれぞれ対応付けられていると、ユーザにより選択されたショートカット領域に応じていずれかの処理が実施されることになる。以下では、両動作処理を区別しない場合は「ショートカット動作処理」という。通信装置10の制御部110は、このショートカット動作処理において、モーションデータ又はコマンドデータを要求データとともに送信することで、指示装置30に、モーションデータが示す経路を通って目的地まで移動するように移動装置40の移動を制御させ、又はコマンドデータが示す指示信号を送信させている。つまり、制御部110は、上述した第1の要求を示す要求データ又は第2の要求を示す要求データを指示装置30に送信する要求送信手段として機能している。
本実施形態によれば、まずモーション動作処理が行われることで、ユーザは、制御対象機器であるテレビ5の近くまで移動した指示装置30の撮像部340が撮影した画像を見て、テレビ5の様子を確かめることができる。そして、コマンド動作処理が行われることで、ユーザは、テレビ5の様子を見た上で、遠隔からテレビ5の動作を指示することができる。例えば、テレビ5の電源を入れようとしていたユーザが、図19に示すステップS83で表示された撮影画像を見たときに上記の例とは異なりテレビ5の電源が入っていることを確かめることができた場合、領域E2を操作しないで済ますことができる。
また、上述した初期状態で指示装置30により撮影される図12(a)に示すような撮影画像には、エアコン4が映っていない。この場合でも、図11に示すモーション記憶処理を行い、ユーザが表示面153に表示される撮影画像を見ながら移動装置40をエアコン4の前の場所B4まで移動させることで、場所B0から場所B4まで移動する動作を示すモーションデータを各装置に記憶させることができる。この際、図8に示すように、場所B4で指示装置30の撮像部340をエアコン4の方に向けるため、移動装置40が向きを左に90度変える動作を行っている。この動作は、例えば、図12(c)に示す操作画像D6のうち、表示面153の左を指しているものを決められた時間内に2度連続して選択するいわゆるダブルクリックのような操作をすることで、移動装置40が行うようになっている。そして、図14に示すショートカット対応付け処理において、例えば、ユーザが図15(a)に破線で示した領域E3にこのモーションデータを対応付けることで、モーション動作処理においてこの領域E3を選択して、移動装置40を場所B0から場所B4まで移動させることができるようになる。このように、ショートカット領域としては、制御対象機器とは関係のない領域が選択されてもよく、望ましくは、その領域とどのようなコマンドデータ又はモーションデータが対応付けられているかということをユーザが覚えておきやすい領域が選択されるとよい。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態における遠隔指示システムは、複数の通信装置、複数の指示装置及び複数の移動装置を備えるという点で第1実施形態と異なる。この遠隔指示システムでは、各通信装置が記憶するモーションデータ及びコマンドデータを記憶装置20が記憶し、これを他の通信装置でも用いることができるようにしている。
図21は、第2実施形態の遠隔指示システム1xの構成を示すブロック図である。第1実施形態と共通する構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。遠隔指示システム1xは、上記の通信装置10と構成が共通する通信装置10a、10b、10cと、記憶装置20と、通信回線2と、部屋3aの内部に設置されているエアコン4a、テレビ5a、指示装置30a及び移動装置40aと、部屋3bの内部に設置されているエアコン4b、指示装置30b及び移動装置40bと、部屋3cの内部に設置されているテレビ5c、指示装置30c及び移動装置40cとを備える。指示装置30a、30b、30cは、上記の指示装置30と構成が共通し、移動装置40a、40b、40cは、上記の移動装置40と構成が共通する。これらの装置のうち、符号の末尾がaのものはユーザAが所持し、bのものはユーザBが所持し、cのものはユーザCが所持している。
本実施形態では、上述した第2コマンド記憶処理、モーション記憶処理及びショートカット対応付け処理が行われると、各通信装置及び各指示装置に記憶されるコマンドデータ、モーションデータ及びショートカット領域を示すデータ等が記憶装置20に記憶される。例えば、ユーザAが所持する装置において、図8に示す第2コマンド記憶処理が行われた場合、ステップS26の処理が行われた後、指示装置30aが、ステップS26において記憶した型番、機器種類、コマンド画像が表すコマンド及びテレビ指示信号を示すコマンドデータを記憶装置20に送信する(ステップS27)。記憶装置20は、指示装置30aから送信されてきたデータが示す型番、機器種類、コマンド名及び指示信号を互いに対応付けて上記のコマンドDBに格納する(ステップS28)。以上の第2コマンド記憶処理が行われることで、例えばエアコン4a及び4bの型番が同じであったり、テレビ5a及び5cの型番が同じであったりすると、指示装置30b及び30cは、第2コマンド記憶処理が行われなくとも、第1コマンド記憶処理が行われるだけで、エアコン4b及びテレビ5cの動作を指示するためのコマンドデータをそれぞれ記憶することができる。
また、例えば、ユーザAが所持する各装置において、図11に示すモーション記憶処理が行われた場合、ステップS48の処理が行われた後、通信装置10aは、ステップS48において記憶したモーションデータ及びモーション名を示すデータを記憶装置20に送信する(ステップS49)。移動装置40は、送信されてきたこれらのデータを互いに対応付けてモーションデータベース(DB)に格納する(ステップS50)。モーションDBとは、様々なモーションデータを格納するものとして、記憶装置20の記憶部220に記憶されているデータベースである。記憶装置20は、モーションDBに格納したデータを、各通信装置及び各指示装置に、これらの装置から要求されたとき、又は決められた間隔で送信する。これにより、通信装置10a及び指示装置30aによりモーションDBに格納されたモーションデータを、ユーザB及びCが所持する各装置に記憶させて用いることができる。部屋3a、3b、3cの形状や大きさ、その中の家具や制御対象機器の配置などはそれぞれ異なるため、これらの装置ではモーションデータが使えない場合もあるが、特に移動の動作が簡単なものなどは、再利用できる場合もある。
また、例えば、ユーザAが所持する各装置において、図14に示すショートカット対応付け処理が行われた場合、ステップS68の処理が行われた後、通信装置10aは、ステップS64において特定したショートカット領域(例えば領域E1やE2)を示すデータと、このショートカット領域に対応付けて記憶したコマンドデータ又はモーションデータとを、記憶装置20に送信する(ステップS69)。記憶装置20は、通信装置10から送信されてきたデータを、互いに対応付けてショートカットデータベース(DB)に格納する(ステップS70)。ショートカットDBとは、様々なショートカット領域とモーションデータ又はコマンドデータと対応付けて格納するものとして、記憶装置20の記憶部220に記憶されているDBである。記憶装置20は、ショートカットDBに格納したデータを、各通信装置及び各指示装置に、これらの装置から要求されたとき、又は決められた間隔で送信する。これにより、通信装置10aによりショートカットDBに格納されたデータを、通信装置10b及び10cでも記憶させて用いることができる。
この場合、通信装置10b及び10cは、図16に示すステップS84において、表示している撮影画像が記憶部に記憶している画像データが示す撮影画像と合致すると判断した場合、その画像データに対応付けられているショートカット領域の例えば輪郭を表示する。これにより、ユーザB及びCは、撮影画像のどこがショートカット領域として選択されたのかを知らないが、どこにその領域があるのかを知ることができるようになる。また、通信装置10b及び10cは、輪郭を表示したショートカット領域に対応付けられたモーションデータのモーション名を示す文字列又はコマンドデータのコマンド名を示す文字列をその領域の近くに表示する。これにより、ユーザB及びCは、それらのショートカット領域がどのようなモーションデータ及びコマンドデータと対応付けられているのかを知ることができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態における遠隔指示システムは、複数の通信装置を備えるという点で第1実施形態と異なり、それらの通信装置が同じ指示装置を介して移動装置の移動の動作の指示及び制御対象機器の動作の指示を行うという点で第2実施形態と異なる。さらに、本実施形態では、モーションデータ、コマンドデータ及びショートカット領域を示すデータを各通信装置及び指示装置は記憶せずに、記憶装置が記憶する。この場合、図8に示すステップS26、図11に示すステップS44及びS48、図14に示すステップS67の各処理、すなわち通信装置及び指示装置に各データを記憶する処理が行われない。一方、ステップS27、S28、S49、S50、S69及びS70という記憶装置20に各データを記憶させる処理は行われる。以下では、図21に示す各装置によりショートカット動作処理が行われる場合を例にとって説明する。
図22は、第3実施形態におけるショートカット動作処理の手順を示すシーケンスチャートである。このシーケンスチャートでは、通信装置10aがショートカット動作処理を実施する例を示している。このショートカット動作処理では、まず図16に示すステップS81からS83までの処理が実行される。次に、通信装置10aは、撮影画像を示す画像データ及び識別子データを記憶装置20に送信する(ステップS101)。この識別子データとは、通信装置10a又はこれを所持するユーザAを識別する識別子を示すデータであり、記憶部120に記憶されている。この場合、通信装置10aの通信部130が、制御部110に制御されることで識別子を記憶装置20に通知する識別子通知手段として機能する。記憶装置20は、送信されてきたデータが示す識別子に対応するモーションデータ及びコマンドデータをショートカットDBから抽出する(ステップS102)。
図23Aおよび23Bは、本実施形態のショートカットDBに格納されている情報の一例を示す図である。この表には、「No」、「識別子」、「登録型番」、「ショートカット対応」、「モーションデータ(モーション番号)」、「コマンドデータ(コマンド番号)」及び「ショートカット領域」という項目が示されている。「No」の列には、1から順番に番号が示されている。「識別子」の列には、「0001」、「0002」という2つの識別子が示されている。これらは、通信装置10a及び10bをそれぞれ識別する識別子である。「登録型番」の列には、テレビ5及びエアコン4の型番である「X-001」及び「Y-001」という文字列が示されている。「ショートカット対応」の列には、「モーション1」及び「モーション2」というモーション番号と、「コマンド1」から「コマンド5」までのコマンド番号が示されている。このモーション番号及びコマンド番号は、各モーションデータ及びコマンドデータに対応付けられた番号であり、それぞれの対応付けが「モーションデータ(モーション番号)」及び「コマンドデータ(コマンド番号)」の列に示されている。この例では、分かりやすくするため、モーションデータとしてモーション名を示しているが、実際には、このDBには、上述したとおり移動信号及び時刻データの集まり(すなわちモーションデータ)が格納されている。また、コマンドデータも、ここではコマンド名のみを示しているが、図7に示すような指示信号もこのDBに格納されている。「ショートカット領域」の列には、各ショートカット領域の撮影画像名及びその撮影画像における座標が示されている。
このように、記憶装置20の記憶部220は、複数の識別子と、それらの識別子に応じてモーションデータが示す経路及びコマンドデータが示す定められた指示信号とを対応付けて記憶する識別子記憶手段として機能する。この経路は、上述したとおり、移動装置40が目的地まで移動するときに通るものであり、経路が決まれば目的地が決まるようになっている。つまり、この識別子記憶手段は、複数の識別子と、目的地及び指示信号とを対応付けて記憶していることになる。なお、ショートカットDBは、モーションデータと、目的地を表すモーション名とを対応付けて格納するようになっていてもよい。
ステップS102において、記憶装置20は、この例では、ユーザAの識別子「0001」に対応する「No」が1から40までの40種類のモーションデータ及びコマンドデータを抽出する。続いて、記憶装置20は、通信装置10aから送信されてきた画像データが示す撮影画像が、記憶部220に記憶されている画像データが示す撮影画像と合致するか否かを、図16に示すステップS84と同様の処理を行って判断する(ステップS103)。この例では、例えば撮影画像C0が合致すると判断する。そして、記憶装置20は、合致すると判断した撮影画像のショートカット領域を示すデータと、そのショートカット領域に対応付けられたモーションデータ及びコマンドデータとを通信装置10aに送信する(ステップS104)。通信装置10aは、記憶装置20から送信されてきたデータが示すショートカット領域(例えばその輪郭)を表示面153に表示する(ステップS105)。この例では、「テレビ前移動」及び「エアコン前移動」の2つのモーションデータに対応付けられたショートカット領域が表示される。ユーザがこれらのショートカット領域のいずれかを選択すると、通信装置10aは、ステップS85、S86の処理を実行し、選択された方のモーションデータを指示装置30aに対して送信する。以降、ステップS87の処理と、この図では省略しているがステップS88、S89の処理とが実行され、選択されたモーションデータが示す移動の動作が行われる。
上記のショートカット動作処理を通信装置10bが実施すると、記憶装置20は、ステップS102において、ユーザBの識別子である「0002」と対応付けられたモーションデータ及びコマンドデータを抽出する。この場合、記憶装置20は、「No」が41から50までの10種類のモーションデータ及びコマンドデータを抽出し、それらのデータのうちステップS103において画像の合致が判断された撮影画像のショートカット領域に対応付けられたデータを通信装置10bに送信する。このように、記憶装置20の制御部210は、通信装置から識別子が通知されてくると、その識別子に対応付けて記憶部220に記憶されているモーションデータが示す経路(上記のとおり目的地も)及びコマンドデータが示す指示信号をその通信装置に伝達する伝達手段として機能する。また、通信装置10aの制御部110は、指示装置30aに対して、記憶装置20から送信されてきたモーションデータが示す経路を通って目的地まで移動するように移動装置40の移動を制御することを要求する第1の要求を行い、又は同様に送信されてきたコマンドデータが示す指示信号を送信することを要求する第2の要求を行うことになる。本実施形態によれば、遠隔指示システムは、ユーザ又はユーザが所持する通信装置に対応付けられたモーションデータ又はコマンドデータが示す動作のみを、そのユーザが指示することができるようにすることができる。つまり、遠隔指示システムは、ユーザによって指示できる動作を制限することができる。
[実施形態のまとめ]
上述した各実施形態においては、通信装置10の制御部110は、プログラムを実行することで、次のような機能を実現する。
図24は、制御部110が実現する機能を示す機能ブロック図である。制御部110は、表示制御部111と、記憶制御部112と、要求送信部113と、指定部114とを備える。表示制御部111は、図14のステップS63及び図16等のステップS83の処理を実行することで、指示装置から送信されてきた画像を表示部151の表示面153に表示させる表示制御手段として機能する。また、表示部151及び表示制御部111が協働することで、この画像を表示面153に表示する表示手段として機能する。表示制御部111は、表示させた画像を示す画像データを要求送信部113に供給する。
記憶制御部112は、図14のステップS67の処理を実行することで、撮影画像C0などの画像を示す画像データと、その画像における領域E1などのショートカット領域を示すデータと、上述した第1の要求を示す要求データ又は第2の要求を示す要求データのうち少なくともいずれか一方とをそれぞれ対応付けて記憶部120に記憶させる記憶制御手段として機能する。また、記憶部120及び記憶制御部112が協働することで、これらのデータを前述のとおり記憶する動作記憶手段として機能する。記憶制御部112は、記憶手段に記憶させたこれらのデータを、要求送信部113に供給する。要求送信部113は、タッチセンサ152により位置が検出されたときに表示面153に表示されていた画像を示す画像データが記憶部120に記憶されており、かつ、検出されたその位置が、その画像に対応付けられているショートカット領域に含まれる場合に、そのショートカット領域に対応付けられて記憶部120に記憶されている要求を示す要求データを指示装置に送信する要求送信手段として機能する。指定部114は、上述した各実施形態では用いられないものであるため、図24では破線で示し、後で説明するものとする。
[変形例]
上述した各実施形態は、本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、上述した各実施形態及び以下に示す各変形例は、必要に応じて組み合わせて実施してもよい。
(変形例1)
通信装置の制御部は、上述した各実施形態では、ショートカット領域をモーションデータ又はコマンドデータのいずれかと対応付けたが、これらの両方と対応付けてもよい。例えば、上述した「テレビ前移動」というモーション名のモーションデータ及び「テレビ電源ON/OFF」というコマンドのコマンドデータの両方と、領域E1とを対応付けてもよい。これにより、ユーザは、テレビの電源が入っていないことが分かっていてテレビ電源を入れたいときに、領域E1を選択するだけで、テレビの電源を入れることができる。また、ショートカット領域に対応付けるデータは、3つ以上あってもよい。要するに、この制御部は、ショートカット領域にモーションデータ又はコマンドデータを少なくとも1つ以上対応付ければよい。
(変形例2)
通信装置の制御部は、上述した各実施形態では、図8に示す初期状態の場所B0から移動装置を移動させるか、場所B0に戻らせるかしたときの移動の動作をモーションデータとして記憶したが、それ以外の移動の動作を記憶してもよい。例えば、この制御部は、移動装置が場所B5から、場所B4に移動させるときの動作をモーションデータとして記憶してもよい。この場合、この制御部は、場所B5における撮影画像でユーザが選択したショートカット領域にこのモーションデータを対応付ける。これにより、ユーザは、テレビとエアコンの両方の様子を見たいときに、移動装置をテレビ前に移動させた後、このショートカット領域を選択するだけで移動装置を場所B5から場所B4に移動させることができる。これに対し、場所B0を移動先の目的地又は移動元とする場合は、移動装置をテレビ前に移動させた後、場所B0に戻る移動の動作と、場所B0から場所B4に向かう移動の動作が必要となる。本変形例によれば、必ず或る場所を移動元又は目的地とする場合に比べて、ユーザは、少ない操作で移動装置の動作を指示することができる。
(変形例3)
移動装置を移動させる先は、制御対象機器の近くとは限らない。例えば、ペットの飼育場所や、窓の近くなど、様々な場所を移動先の目的地としてもよい。これらの場合、ユーザは、ペットの様子や窓からの日光の入り具合を見た上で、エアコンの電源を入れるか否かを判断するといったことができる。要するに、遠隔指示システムにおいては、制御対象機器をどのように動作させるかということを判断する際の参考になる室内の場所を指示装置が撮影できる場所まで移動する動作がモーションデータとして通信装置に記憶されればよい。これにより、ユーザは、様々な場所に設置された制御対象機器をその周辺の様子を見た上で遠隔から操作することができる。
なお、遠隔指示システムでは、上述したモーション動作処理を行う代わりに、ユーザが通信装置を操作して移動装置を或る場所まで移動させるようにしてもよい。このようにして移動装置を移動させた後、ユーザは、通信装置が記憶しているコマンドデータにより示されるコマンド名の一覧を表示させる操作を行う。次に、ユーザは、現在撮影されている画像を参考にして、通信装置が表示したコマンド名から実行させたいものを選択する。指示装置は、ユーザにより選択されたコマンド名が示す動作を制御対象機器に実行させる。そして、ユーザの操作により通信装置10が指示装置との通信を終了すると、指示装置は、現在所在している場所まで移動してきた動作を、反対の方向に向けて反対の順番で行うことで、元の位置まで移動する。これにより、移動装置及び指示装置が初期状態に戻ることになる。以上の処理が行われることで、遠隔指示システムにおいては、移動の動作が通信装置に記憶されていない場所からの様子をユーザが見たい場合などに、ユーザがその場所の様子を見た上で制御対象機器を遠隔から操作することができる。
(変形例4)
遠隔指示システムでは、通信装置が所在する地点に応じたモーション及びコマンドが実行されるようにしてもよい。例えば、通信装置が室内に所在する場合と、室外に所在する場合とで、同じショートカット領域が操作されたときに異なるモーション及びコマンドが実行されるといった具合である。この場合、通信装置の制御部は、上記の第1及び第2コマンド記憶処理と、モーション記憶処理とで、室内用と室外用の2つのコマンドデータ又はモーションデータを記憶する。次に、この制御部は、ショートカット対応付け処理において、1つのショートカット領域に対してこれら2つのコマンドデータ又はモーションデータを対応付ける。また、通信装置は、図2に破線で示した測位部160を有する。測位部160は、例えばGPS(Global Positioning System)の技術を用いて、通信装置10が所在する地点を特定する特定手段である。具体的には、測位部160は、通信装置10の経度及び緯度を計測する。上記の地点は、計測された経度及び緯度によって特定される。測位部160は、計測した経度及び緯度を示すデータを制御部110に供給する。
図25は、本変形例におけるショートカット動作処理の手順を示すシーケンスチャートである。このショートカット動作処理では、ステップS81からS85までは、図16に示したものと同様に処理が行われる。ステップS85においてショートカット領域が選択されると、通信装置10は、測位部160が計測した経度及び緯度により自装置が所在する地点を特定する(ステップS111)。次に、通信装置10は、特定した地点が室内か室外かを判断する(ステップS112)。例えば、通信装置10は、図10に示す部屋3の空間A3の場所を示すデータ、例えば図10で示されている空間A3の4つの角の経度及び緯度の値を記憶部120に記憶しておく。そして、通信装置10は、これらの経度及び緯度に、ステップS111で特定した地点の経度及び緯度が含まれていれば、通信装置10が室内に所在していると判断し、含まれていなければ、室外に所在していると判断する。そして、通信装置10は、室内と判断した場合は、室内用として記憶していたモーションデータ又はコマンドデータを指示装置30に送信し、室外と判断した場合は、室外用として記憶していたこれらのデータを指示装置30に送信する(ステップS113)。以降、ステップS87からS89までは、図16に示したものと同様に処理が行われる。
上記の例では、ショートカット領域に1つのモーションデータ又はコマンドデータを対応付けた場合を説明したが、変形例1で述べたように、複数のモーションデータ、複数のコマンドデータ、又はモーションデータ及びコマンドデータの両方をショートカット領域に対応付けてもよい。例えば、上記の地点が室外である場合は、ユーザは、室内の様子を見た上で制御対象機器を動作させたいから、モーションデータとコマンドデータとを別々にショートカット領域に対応付ける。一方、上記の地点が室内である場合は、ユーザは、室内の様子は分かっていて、より少ない操作で制御対象機器を動作させたいから、モーションデータ及びコマンドデータの両方をショートカット領域に対応付ける、といった具合である。また、ユーザが部屋3の近隣に所在する場合、部屋3の周辺の天気が分かるため、室内の様子を見ることなくより少ない操作で例えばエアコンの電源ON/OFFの動作を実行させ、ユーザが遠方にいて部屋3の周辺の天気が分からない場合に、室内の様子を見るためモーションデータとコマンドデータとを別々にショートカット領域に対応付ける、といったこともできる。
この場合、記憶部120は、ショートカット領域と、第1の要求を示す要求データと、複数の距離の範囲に応じてそれぞれ定められたコマンドデータが示す指示信号を送信することを指示装置30に要求する第2の要求を示す要求データとを対応付けて記憶する。このコマンドデータは、例えば、距離が0m(特定した地点が部屋3の空間A3内にある)の場合はエアコン設定温度UPを示すものとし、距離が0mより大きく1km以下の範囲に含まれる場合はエアコン電源ON/OFFを示すものとし、距離が1kmより大きい範囲に含まれる場合は定められないものとする。通信装置10の制御部110は、空間A3と上記のとおり特定した地点との距離が上記の範囲に含まれない場合、例えばこの例では距離が1kmより大きい場合は、第1の要求を示す要求データを指示装置30に送信し、第2の要求を示す要求データは送信しない。また、制御部110は、その距離が上記の範囲に含まれる場合、例えばこの例では距離が0m以上1km以下の範囲に含まれる場合は、第1の要求を示す要求データ及びこの範囲に対応付けられた指示信号を送信することを要求する第2の要求を示す要求データを指示装置30に送信する。本変形例によれば、同じショートカット領域を選択した場合でも、空間A3と通信装置10との距離に応じて、制御対象機器の周辺の様子を見た上でその機器を操作したいときには移動の動作だけを行い、その様子を見ることなく機器を操作したいときには移動及びその機器の動作の指示の両方を一度に行うようにすることができる。
(変形例5)
通信装置は、上述した実施形態では、図16や図19などに示すステップS85においてショートカット領域が選択されたと判断した場合に、移動装置40を移動させたり、指示装置30に指示信号を発信させたりしたが、これ以外の場合にこれらの移動及び発信をさせてもよい。通信装置は、例えば、変形例3では、ユーザの操作によりコマンド名の一覧を表示させ、ユーザが選択したコマンド名が示す動作を制御対象機器に実行させた。この他にも、例えは、通信装置は、音声を認識する機能を有しておき、ユーザの音声を認識した結果が、記憶部120に記憶しているモーションデータが示すモーション名であったときに、ステップS86の処理(モーションデータと要求データの送信)を行う。通信装置は、コマンドデータについても、実行する処理をステップS86からS92に代えて同様の処理を行う。本変形例によれば、通信装置の表示面に表示されていないショートカット領域に対応付けられているモーションデータやコマンドデータを指示装置30に送信して、上記移動及び発信をさせることができる。例えば、変形例4で述べたように、通信装置が室内に所在する場合、すなわちその通信装置を操作するユーザが室内に所在する場合、ユーザは、移動装置の位置や変形例3で述べたような周辺の様子などを直接見て確認することができる。特にこのような場合に、ユーザは、それらの位置や様子を確認するために移動装置を移動させるという手間を掛けることなく、移動装置の移動や指示信号の発信を行わせ、制御対象機器の動作を指示することができる。
本変形例においては、制御部110は、プログラムを実行することで、図24に破線で示した指定部114という機能を実現する。指定部114は、ユーザの操作に応じて上述した第1の要求又は第2の要求のうち少なくともいずれか一方を指定するという指定手段として機能するものである。指定部114は、例えば、コマンド名が表示されている領域にタッチセンサから供給されてくるデータが示す指示位置が含まれている場合であれば、そのコマンド名のコマンドデータが示す指示信号を指示装置30に送信させるという第2の要求を指定する。また、指定部114は、例えば、前述の音声を認識する機能により或るモーション名が認識された場合であれば、認識されたモーション名のモーションデータに基づいた移動装置40の移動を指示装置30に制御させるという第1の要求を指定する。指定部114は、ユーザの操作によりコマンド名及びモーション名の両方が選択(又は認識)された場合であれば、第1の要求及び第2の要求の両方を指定してもよい。指定部114は、指定した結果を示すデータを要求送信部113に供給する。要求送信部113は、指定部114により指定された要求を行うことを示すデータ(例えばステップS86やS92で送信されるデータ)を移動装置に送信する。
(変形例6)
上述した各実施形態では、指示装置と移動装置とが別々の装置であり、これらが協働することで制御対象機器が設置されている空間A3内を移動する移動装置として機能したが、これらを1つの装置としてもよい。本変形例においては、この1つの装置を移動指示装置という。
図26は、本変形例の移動指示装置50のハードウェア構成を示す図である。移動指示装置50は、図4に示す指示装置30と同様に、制御部310と、記憶部320と、タッチスクリーン部330と、撮像部340と、第1通信部350と、第2通信部360とを備える。一方、Bluetooth通信を行う第3通信部は有しないで、図5に示す駆動部430と共通する構成の駆動部570を有する。つまり、移動指示装置50の制御部310は、Bluetooth通信を行うことなく、駆動部570の動作を制御する。この場合、移動指示装置50は、図11に示すステップS40、S45や図16に示すステップS88といったBluetooth通信の処理を行うことなく、ステップS42、S46及びS89といった移動の動作を実行する。この移動指示装置50は、上記の空間A3内を移動する移動装置として機能する。
(変形例7)
通信装置10の制御部110は、図16に示すステップS84において、記憶部120に記憶されている画像データが示す撮影画像と表示部151に表示されている撮影画像とのパターンマッチングを、両画像の全体を比較することで行ったが、これらの撮影画像の一部を比較して行ってもよい。これらの撮影画像は、部屋3の内部を撮影したものであるため、テーブルの場所がずれていたり、新たにものが映っていたりする場合がある。このような場合であっても両画像が合致すると判断できるようにするため、撮影される対象となるものの配置が変化しない場所、例えば重たい家具の周辺や天井方向を示す領域の座標(例えば領域E1のような長方形の領域であれば、左上と右下の座標)を予め決めて、撮影画像を示す画像データに対応付けて記憶部120に記憶させておく。そして、制御部110は、ステップS84において、両画像のこの座標が示す領域についてパターンマッチングを行い、両画像が合致するか否かを判断する。これにより、制御部110は、部屋3の内部のものの配置が変化していても、同じ場所で同じ向きに撮影したときの撮影画像同士であれば、これらが合致していると判断しやすくすることができる。
(変形例8)
通信装置10の制御部110は、ステップS84において、パターンマッチング以外の方法で撮影画像の合致を判断してもよく、例えば、モーション動作処理の実行状態によって、撮影画像の合致を判断してもよい。ここでいう実行状態とは、モーション動作処理を実行していないのか、実行した後なのか、ということを表す状態のことである。また、複数のモーションデータが記憶されている場合であれば、どのモーションデータによるモーション動作処理を実行した後なのか、ということを表す状態のことである。例えば、制御部110は、モーション動作処理が行われていないという状態であれば、表示されている撮影画像が図12(a)に示す撮影画像C0と合致するものと判断する。また、制御部110は、移動装置40を場所B5へ移動させるモーション動作処理が行われた後という状態であれば、表示されている撮影画像が図12(d)に示す撮影画像C1と合致するものと判断する。これにより、部屋3の内部のものの配置が大きく変化した場合であっても、合致する撮影画像がなくなるということを防止することができる。また、上記のショートカット対応付け処理では、ユーザは、例えばエアコン4やテレビ5などの目印となるものを含むように領域を選択することが多い。つまり、これらのものの配置が変化していなければ、他のものの配置がどれだけ変わっていようと、ユーザは、表示面153に表示されている撮影画像に映っている同じものを目印としてショートカット領域を指し示すことができる。
(変形例9)
遠隔指示システムにおいてユーザが遠隔から指示する制御対象機器は、図1に示す部屋3のような屋内にあるものに限らず、屋外にあるものであってもよい。例えば、遠隔指示システムでは、玄関の外やテラス、屋上などに設置された照明のON/OFFを制御したり、屋外にある家庭菜園のスプリンクラーのON/OFFを指示信号により切り替えられるようにしておいて、そのON/OFFを制御したりしてもよい。この場合、移動装置40は、それらの制御対象機器の受信部に指示信号を届かせることが可能な空間の範囲まで移動することができるように設置される。
(変形例10)
指示装置は、上述した実施形態とは異なる構成であってもよい。例えば、指示装置は、上述した実施形態では、赤外線通信により指示信号を発信したが、BluetoothやZigBeeなど、他の無線の通信方法で指示信号を発信してもよい。この場合、制御対象機器も、それらの他の無線の通信方法で通信する受信部を備えている。この受信部は、どの方向から発信されてきた指示信号でも受信することが可能であるが、前述の各通信方法において通信可能な範囲よりも離れた場所から発信されてきた指示信号を受信することはできない。従って、本変形例においても、指示装置が受信部と通信可能となる場所まで移動装置が移動して、その場所から指示装置が制御対象機器の受信部に対して指示信号を発信する。
また、指示装置は、タッチスクリーン部330を備えていなくてもよい。この場合、指示装置は、上述した各処理において表示部331に表示していた画像を示す画像データを通信装置10に送信して、通信装置10がその画像データにより示される画像を表示部151に表示する。これにより、タッチスクリーン部330を備える場合に比べて、指示装置を小型且つ軽量なものにすることができる。
(変形例11)
移動装置は、上述した実施形態とは異なる構成であってもよい。例えば、移動装置は、実施形態では車輪を有する車のような装置であったが、これに限らず、模型のヘリコプターや、2足又は4足で歩行したり、無限軌道(いわゆるキャタピラ(登録商標))で移動するロボットであってもよい。例えば、吹き抜けのホールがある家において、1階と2階の両方の照明をON/OFFするような場合に、ヘリコプターで移動したり、階段をロボットで移動したりするといった具合である。また、移動装置は、レール上を移動する装置であってもよい。要するに、移動装置は、制御対象機器が設置されている空間内を移動するものであり、且つ、初期状態において設置されている場所から目的地となる場所までの移動を可能とする機構を備えるものであればよい。
また、移動装置は、指示装置30が備える一部のハードウェア、例えば、図4に示す第1通信部350のように通信回線2に無線で接続する通信部や、第2通信部360のように制御対象機器と赤外線通信を行う通信部、撮像部などを備えていてもよい。この場合、指示装置は、これらの通信部や撮像部に対して動作を指示する指示信号を送信し、移動装置は、送信されてきた指示信号に基づいて各通信部及び撮像部を動作させる。移動装置は、撮像部が撮影した画像を示す画像データを、指示装置に送信してもよいし、通信装置10に直接送信してもよい。このように構成することで、指示装置30が行う処理の量を減らして制御部310にかかる負荷を軽くすることができる。
また、移動装置は、指示装置と有線で接続されていてもよい。この場合、移動装置及び指示装置の双方が、ケーブルを接続するためのコネクタの差し込み口を有する通信部を備える。移動装置及び指示装置がこれらの通信部を介して有線で接続されることにより、無線で通信を行う場合よりも両装置の消費電力を少なくすることができる。また、指示装置が、機能的な制約により通信装置10及び移動装置の両方と同時に無線による通信を行うことができないものであった場合に、一方の通信(移動装置との通信)を有線にすることで、上述した指示装置30と同様の処理を行うことができるようになる。
(変形例12)
通信装置10は、図11に示すステップS34の処理(モーション名の取得)を、ステップS47又はS48の後に実施してもよい。この場合、通信装置10は、ステップS35において、モーションデータの記録を開始することを指示装置30に対して要求する。そして、通信装置10は、ステップS47において指示装置30からモーションデータB0B5が送信されてきた後に、ステップS34の処理を行ってモーション名を取得する。そして、通信装置10は、取得したモーション名とモーションデータB0B5を対応付けて記憶部120に記憶する(ステップS48)。以上の処理を行うことで、通信装置10は、図13に示す画像D9(「このモーションを記録する」という文字列)が選択された場合には、モーション名を取得し、画像D10(「記憶しない」という文字列)が選択された場合には、モーション名を取得しないことになる。これにより、ユーザにより画像D10、すなわちモーションを記憶しないことが選択された場合に、不要なモーション名が記憶部120に残るということがなくなり、また、そのモーション名を削除するための処理を通信装置10が行う必要もなくなる。
(変形例13)
本発明は、遠隔指示システムの他にも、通信装置や、通信装置の制御部、その制御部が実施する処理を実現するための方法としても把握されるものである。また、本発明は、通信装置の制御部、すなわちコンピュータに、図24に示す各機能を実現させるためのプログラムとしても把握されるものである。かかるプログラムは、これを記憶させた光ディスク等の記録媒体の形態で提供されたり、インターネット等のネットワークを介して、コンピュータにダウンロードさせ、これをインストールして利用可能にするなどの形態でも提供されたりするものであってもよい。

Claims (8)

  1. 制御対象機器が設置されている空間内を移動可能な中継装置と、
    ユーザによって操作され、前記中継装置と通信を行う通信装置とを備え、
    前記中継装置は、
    前記通信装置からの要求に応じて、自装置の移動を制御する移動制御部と、
    撮像を行う撮像部と、
    前記撮像手段にて得られた画像を前記通信装置に送信する第1送信部と、
    前記通信装置からの要求に応じて、前記制御対象機器の動作を指示する指示信号を無線で送信する第2送信部と
    を有し、
    前記通信装置は、
    予め前記空間を撮像して得られた画像と、当該画像における或る画像領域と、前記空間内における目的地への移動を前記中継装置に要求する第1の要求又は前記指示信号の送信を前記中継装置に要求する第2の要求のうち少なくともいずれか一方とを、それぞれ対応付けて記憶する記憶部と、
    前記第1送信部から送信されてきた画像を表示面に表示する表示部と、
    前記表示面において前記ユーザが指示した位置を検出する検出部と、
    前記検出部により前記位置が検出されたときに前記表示面に表示されていた画像が前記記憶部に記憶されており、かつ、検出された当該位置が、当該画像に対応付けられている前記画像領域に含まれる場合に、当該画像領域に対応付けられて前記記憶部に記憶されている前記要求を前記中継装置に送信する送信部と
    を有する
    ことを特徴とする遠隔制御システム。
  2. 前記遠隔制御システムは、データベースを更に備え、
    前記通信装置は、自装置を識別し、又は自装置のユーザを識別する識別子を通知する通知部をさらに有し、
    前記データベースは、複数の前記識別子と、当該識別子に応じて定められた前記目的地及び前記指示信号とを対応付けて記憶し、前記通信装置から前記識別子が通知されると、当該識別子に対応する前記目的地及び前記指示信号を当該通信装置に提供し、
    記送信部は、前記データベースから提供された目的地を指定した前記第1の要求、又は前記データベースから提供された指示信号を指定した前記第2の要求を、前記中継装置に送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の遠隔制御システム。
  3. 前記記憶部は、前記画像領域と、前記第1の要求及び前記第2の要求の両方とを対応付けて記憶し、
    前記通信装置の送信部は、前記画像領域に対応付けられている前記第1の要求及び前記第2の要求を前記中継装置に送信し、
    前記移動制御部は、前記通信装置から受信した前記第1の要求に応じて、自装置の移動を制御し、
    前記第2送信部は、前記移動制御部による制御が実行された後に、前記通信装置から受信した前記第2の要求に応じて、前記指示信号を送信する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遠隔制御システム。
  4. 前記記憶部は、前記画像領域と、前記第1の要求と、複数の距離の範囲に応じてそれぞれ定められた前記指示信号を送信することを前記第2送信部に要求する前記第2の要求とを対応付けて記憶し、
    前記通信装置は、自装置が所在する地点を特定する特定部をさらに有し、
    前記通信装置の送信部は、前記空間と前記特定部が特定した地点との距離が前記範囲に含まれない場合、前記第1の要求を前記中継装置に送信し、当該距離が当該範囲に含まれる場合、前記第1の要求及び当該距離に応じて定められた指示信号を指定した前記第2の要求を前記中継装置に送信し、
    前記移動制御部は、前記通信装置から受信した前記第1の要求に応じて、自装置の移動を制御し、
    前記第2送信部は、前記通信装置から前記第2の要求を受信すると、前記移動制御部が前記制御を行った後に、当該第2の要求に応じて前記指示信号を送信する
    ことを特徴とする請求項3に記載の遠隔制御システム。
  5. ユーザの操作に応じて前記第1の要求又は前記第2の要求のうち少なくともいずれか一方を指定する指定部をさらに備え、
    前記第2送信部は、前記指定部により指定された前記要求を前記中継装置に送信する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遠隔制御システム。
  6. 制御対象機器が設置されている空間内を移動可能な中継装置にて撮像を行うステップと、
    前記空間を撮像して得られた画像を、中継装置から、画像を表示面に表示する表示部を有し、ユーザによって操作され、前記中継装置と通信を行い、予め前記空間を撮像して得られた画像と、当該画像における或る画像領域と、前記空間内において決められた目的地まで移動することを前記中継装置に要求する第1の要求又は前記制御対象機器の動作を指示する指示信号を送信することを前記中継装置に要求する第2の要求のうち少なくともいずれか一方とを、それぞれ対応付けて記憶する記憶部を有する通信装置に送信するステップと、
    前記中継装置から受信した画像を前記表示面に表示するステップと、
    前記表示面において前記ユーザが指示した位置を検出するステップと、
    前記位置が検出されたときに前記表示面に表示されていた画像が前記記憶部に記憶されており、かつ、検出された当該位置が、当該画像に対応付けられている前記画像領域に含まれる場合に、当該画像領域に対応付けられて前記記憶部に記憶されている前記要求を前記通信装置から前記中継装置に送信するステップと、
    前記通信装置から受信した要求に応じて、前記中継装置の移動又は前記指示信号の無線送信を実行するステップと
    を備える遠隔指示方法。
  7. 制御対象機器が設置されている空間内を移動可能な中継装置との間で通信を行う通信部と、
    前記空間を撮像して得られた画像と、当該画像における或る画像領域と、前記空間内において決められた目的地まで移動することを前記中継装置に要求する第1の要求又は前記制御対象機器の動作を指示する指示信号を送信することを前記中継装置に要求する第2の要求のうち少なくともいずれか一方とをそれぞれ対応付けて記憶する記憶部と、
    前記通信部によって受信した前記画像を表示面に表示する表示部と、
    前記表示面において前記ユーザが指示した位置を検出する検出部と、
    前記検出部により前記位置が検出されたときに前記表示面に表示されていた画像が前記記憶部に記憶されており、かつ、検出された当該位置が、当該画像に対応付けられている前記画像領域に含まれる場合に、当該画像領域に対応付けられて前記記憶部に記憶されている前記要求を前記中継装置に送信する送信部と
    を有する通信装置。
  8. コンピュータを、
    制御対象機器が設置されている空間内を移動可能な中継装置から受信した画像を表示部の表示面に表示させるステップと、
    前記空間を撮像して得られた画像と、当該画像における或る画像領域と、前記空間内において決められた目的地まで移動することを前記中継装置に要求する第1の要求又は前記指示信号を送信することを前記中継装置に要求する第2の要求のうち少なくともいずれか一方とをそれぞれ対応付けて前記記憶部に記憶させるステップと、
    前記表示面において前記ユーザが指示した位置が検出されたときに前記表示面に表示されていた画像が前記記憶部に記憶されており、かつ、検出された当該位置が、当該画像に対応付けられている前記画像領域に含まれる場合に、当該画像領域に対応付けられて前記記憶部に記憶されている前記要求を前記中継装置に送信するステップと
    を実行させるためのプログラムを記憶した媒体。
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