JP5596611B2 - ハニカム構造体の製造方法 - Google Patents
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土練試験:
平均粒子径25μmのタルク、平均粒子径5μmのカオリン、平均粒子径5μmのアルミナ、平均粒子径5μmの水酸化アルミニウム、平均粒子径25μmのシリカ、平均粒子径1μmのハイドロタルサイト、有機バインダ、コークス、及び発泡樹脂を、ニーダーに投入して10分間混合する。その後、水を加えて30分間混練する。混練後の原料を真空土練機に投入して、真空土練機内の圧力を「−0.95Pa」とした状態で原料を押し出し、円柱状の成形体(以下、「ホケ」と称することがある。)を作製する。得られた「円柱状の成形体(ホケ)」の密度をアルキメデス法で測定する。円柱状の成形体の密度から、使用した原料全体の真密度を引いた値を「円柱状の成形体を形成した時の密度の増加量」とする。使用する原料は、全体で6kgとし、組成比を、平均粒子径25μmのタルク26質量%、平均粒子径5μmのカオリン14質量%、平均粒子径5μmのアルミナ11質量%、平均粒子径5μmの水酸化アルミニウム12質量%、平均粒子径25μmのシリカ9質量%、平均粒子径1μmのハイドロタルサイト3質量%、有機バインダ2.57質量%、コークス1.3質量%、発泡樹脂1.13質量%、及び水20質量%とする。
まず、セラミック原料、発泡樹脂及び水を含有する成形原料を土練して坏土を得る(坏土調製工程)。坏土は、成形原料を柱状に成形することにより得られた成形体である。成形原料は、セラミック原料、発泡樹脂、水等を混合することにより得ることができる。成形原料に含有されるセラミック原料としては、コーディエライト化原料、炭化珪素、金属珪素、サイアロン、ムライト、窒化珪素、リン酸ジルコニウム、ジルコニア、チタニア、アルミナ、シリカ、コーディエライト、これ等の混合物等を用いることができる。コーディエライト化原料とは、焼成によりコーディエライトとなる原料を意味し、シリカが42〜56質量%、アルミナが30〜45質量%、マグネシアが12〜16質量%の範囲に入る化学組成となるように配合されたセラミックス原料である。具体的にはタルク、カオリン、仮焼カオリン、アルミナ、水酸化アルミニウム、及びシリカの中から選ばれた複数の無機原料を上記化学組成となるような割合で含むものが挙げられる。
次に、得られた坏土をハニカム形状に押出成形してハニカム成形体を得る(成形工程)。坏土を押出成形する方法としては、特に限定されないが、所望のセル形状、隔壁厚さ、セル密度のハニカム成形体を形成する口金を装着した公知の押出成形機を用いて、押出成形する方法を挙げることができる。得られるハニカム成形体は、図1に示すように、流体の流路となる複数のセル2を区画形成する隔壁1を備えるものであり、隔壁の外周に外周壁3が配設されたものであってもよい。図1は、本発明のハニカム構造体の製造方法の一の実施形態の、成形工程において形成されるハニカム成形体100を模式的に示す斜視図である。
次に、得られたハニカム成形体を焼成してハニカム構造体を得る(焼成工程)。焼成により、ハニカム成形体のセラミック原料を焼結させて緻密化し、所定の強度を確保することができる。焼成条件(温度・時間)は、セラミック原料の種類により異なるため、その種類に応じて適当な条件を選択すればよい。
平均粒子径25μmのタルク、平均粒子径5μmのカオリン、平均粒子径5μmのアルミナ、平均粒子径5μmの水酸化アルミニウム、平均粒子径25μmのシリカ、平均粒子径1μmのハイドロタルサイト、有機バインダ(ヒドロキシポロピルメチルセルロース、メチルセルロース)、コークス、及び発泡樹脂(A)(メチルメタクリレート、アクリロニトリル及びメタクリロニトリルの共重合体)を、ニーダーに投入して10分間混合した。その後、水を加えて30分間混練した。混練後の原料を真空土練機に投入して−0.95Paに減圧しながら押し出し、円柱状のホケを作製した。発泡樹脂は、下記「土練試験」において「円柱状の成形体(ホケ)形成時の密度の増加量が0.06g/cm3」となるものであった。発泡樹脂(A)についての「土練試験」の結果を、表1に示す。
また、「坏土の密度」は、アルキメデス法で測定した坏土の密度である。また、「密度の増加量」は、「坏土の密度」から「原料全体の真密度」を引いた値であり、発泡樹脂の潰れやすさを示す(密度の増加量が大きいほど、発泡樹脂が潰れやすい。)。また、「ハニカム構造体の気孔率」は、「土練試験」で得られた坏土(円柱状の成形体(ホケ))を用いて、実施例1と同様の方法でハニカム構造体を作製したときの、得られたハニカム構造体の気孔率のことである。また、「潰れ率」は、坏土中の発泡樹脂の体積(坏土の体積から、発泡樹脂以外の原料(水を含む)の体積を引いた値)を、発泡樹脂の添加体積(添加質量/真密度)で除した値である。これは、坏土の密度の逆数(cm3/g)から、原料全体の真密度の逆数(cm3/g)を引いた値を、発泡樹脂の単位質量当たりの体積(cm3/g)で除した値であるということもできる。
平均粒子径25μmのタルク、平均粒子径5μmのカオリン、平均粒子径5μmのアルミナ、平均粒子径5μmの水酸化アルミニウム、平均粒子径25μmのシリカ、平均粒子径1μmのハイドロタルサイト、有機バインダ、コークス、及び発泡樹脂を、ニーダーに投入して10分間混合する。その後、水を加えて30分間混練する。混練後の原料を真空土練機に投入して−0.95Paに減圧しながら押し出し、円柱状の成形体(ホケ)を作製する。ホケの密度をアルキメデス法で測定する。ホケの密度から、「使用した原料全体の真密度」を引いた値を「円柱状の成形体(ホケ)形成時の密度の増加量」とする。使用する原料は、全体で6kgとし、組成比を、平均粒子径25μmのタルク26質量%、平均粒子径5μmのカオリン14質量%、平均粒子径5μmのアルミナ11質量%、平均粒子径5μmの水酸化アルミニウム12質量%、平均粒子径25μmのシリカ9質量%、平均粒子径1μmのハイドロタルサイト3質量%、有機バインダ2.57質量%、コークス1.3質量%、発泡樹脂1.13質量%、及び水20質量%とする。尚、有機バインダとしては、ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びメチルセルロースを、1:3(ヒドロキシプロピルメチルセルロース:メチルセルロース)の比(質量比)で使用する。ここで、「ホケの密度をアルキメデス法で測定する」とは、水の密度をρとし、ホケの空気中での質量W1を測定し、更に、ホケの水中での質量W2を測定し、「円柱状の成形体(ホケ)の密度=ρ×W1/(W1−W2)」の計算式に当てはめて、ホケの密度を算出することである。
NGK硬度計(商品名:NGK粘土硬度計/CLAY HARDNESS METER、日本碍子社製)を用いて、坏土の硬度を測定した。
発泡樹脂を表2に示すように変化させ、水の添加量を表2に示すように変化させた以外は、実施例1の場合と同様にしてハニカム構造体を作製した。実施例1の場合と同様にして、「坏土の硬度」及び「ハニカム構造体の気孔率」を測定し、「ハニカム成形体の形状」を観察した、測定結果を表2に示す。
Claims (4)
- セラミック原料、発泡樹脂及び水を含有する成形原料を土練して坏土を得る坏土調製工程と、
得られた前記坏土をハニカム形状に押出成形してハニカム成形体を得る成形工程と、
得られた前記ハニカム成形体を焼成してハニカム構造体を得る焼成工程とを有し、
前記発泡樹脂が、下記土練試験において、円柱状の成形体を形成した時の密度の増加量が0.15g/cm3以下となるもの、であるハニカム構造体の製造方法。
土練試験:
平均粒子径25μmのタルク、平均粒子径5μmのカオリン、平均粒子径5μmのアルミナ、平均粒子径5μmの水酸化アルミニウム、平均粒子径25μmのシリカ、平均粒子径1μmのハイドロタルサイト、有機バインダ、コークス、及び発泡樹脂を、ニーダーに投入して10分間混合する。その後、水を加えて30分間混練する。混練後の原料を真空土練機に投入して、真空土練機内の圧力を「−0.95Pa」とした状態で原料を押し出し、円柱状の成形体を作製する。得られた円柱状の成形体の密度をアルキメデス法で測定する。円柱状の成形体の密度から、使用した原料全体の真密度を引いた値を「円柱状の成形体を形成した時の密度の増加量」とする。
使用する原料は、全体で6kgとし、組成比を、平均粒子径25μmのタルク26質量%、平均粒子径5μmのカオリン14質量%、平均粒子径5μmのアルミナ11質量%、平均粒子径5μmの水酸化アルミニウム12質量%、平均粒子径25μmのシリカ9質量%、平均粒子径1μmのハイドロタルサイト3質量%、有機バインダ2.57質量%、コークス1.3質量%、発泡樹脂1.13質量%、及び水20質量%とする。 - 前記成形原料が、前記発泡樹脂を、セラミック原料100質量部に対して0.1〜2.5質量部含有している請求項1に記載のハニカム構造体の製造方法。
- 前記成形原料が、前記水を、セラミック原料100質量部に対して18〜35質量部含有している請求項1又は2に記載のハニカム構造体の製造方法。
- 前記ハニカム構造体の気孔率が35〜70%である請求項1〜3のいずれかに記載のハニカム構造体の製造方法。
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