JP5590323B2 - ネットワーク接続装置、アドレス情報管理装置、ネットワークシステム、ネットワーク接続方法およびネットワーク接続プログラム - Google Patents

ネットワーク接続装置、アドレス情報管理装置、ネットワークシステム、ネットワーク接続方法およびネットワーク接続プログラム Download PDF

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Description

本発明は、ネットワーク接続装置、アドレス情報管理装置、ネットワークシステム、ネットワーク接続方法およびネットワーク接続プログラムに関し、特に、無線端末装置からの通信先アドレスの問い合わせに対して応答を行なうネットワーク接続装置、アドレス情報管理装置、ネットワークシステム、ネットワーク接続方法およびネットワーク接続プログラムに関する。
IP(Internet Protocol)パケットのルーティングおよびプロトコル変換等の機能を有し、宅内の内部ネットワークとインターネット等の外部ネットワークとを相互に接続するためのホームゲートウェイが開発されている。
また、従来、移動通信システムでは、半径数百メートルから数十キロメートルのセルすなわち無線端末装置が通信可能なエリアを形成する無線基地局装置(以下、マクロ基地局とも称する。)による通信サービスが提供されてきた。
近年、移動通信サービスの加入者数の劇的な増加およびデータ通信による通信トラヒック量の増大から、より半径の小さいセルを形成することによって加入者および通信トラヒックを分散し、また、一定レベルの通信速度をユーザへ安定して提供することが望まれている。また、ビルの超高層化に伴う不感地対策のため、企業フロア内および一般家庭内への無線基地局装置の設置も望まれている。
これらの要望と併せて、無線基地局装置で使用される種々のデバイスの処理能力が飛躍的に向上したことによって無線基地局装置の小型化が進み、このような小型化された基地局が注目を集めている。
この小型基地局(以下、フェムト基地局とも称する。)が形成するフェムトセル(Femto Cell)の半径は10メートル前後と小さいため、フェムト基地局は、マクロ基地局が形成するマクロセル(Macro Cell)の圏外となりマクロ基地局の設置が困難な宅内および地下街等の場所で使用されることが考えられる。
このようなフェムト基地局が宅内に設置された場合、フェムトセルに存在し、フェムト基地局と通信する無線端末装置は、たとえば、フェムト基地局およびホームゲートウェイ経由で外部ネットワークとの間でIPパケットを送受信する。
ここで、IPパケットを送信する際には、いわゆる名前解決を行なう必要がある。すなわち、インターネットにおけるコンピュータの名前にあたるドメイン名をIPアドレスに変換するドメインネームサーバ(以下、DNS(Domain Name System)サーバとも称する。)に対して通信先のドメイン名に対応するIPアドレスの問い合わせを行ない、当該ドメインネームサーバから通信先のIPアドレスを取得する必要がある。
このようなDNSサーバを利用したIPパケットのルーティングを行なう構成の一例として、たとえば、特許文献1(特許第3902597号公報)には、以下のような技術が開示されている。すなわち、ルータは、あて先のIPアドレスを有するデータパケットを端末から収集するIPパケット収集部と、複数アドレスを複数ゲートウェイに対応付けるルーティングキャッシュテーブルを参照して、上記複数ゲートウェイのうちの上記IPアドレスに対応する対応ゲートウェイに上記データパケットを転送するIPパケット転送部と、上記ルーティングキャッシュテーブルから上記対応ゲートウェイが検索されないときに、DNSサーバから上記IPアドレスに対応する回答ドメイン名を収集する逆引き問い合わせ部と、複数ドメイン名を複数ゲートウェイに対応付けるドメインネームルーティングテーブルを参照して、上記複数ゲートウェイのうちから上記回答ドメイン名に対応する回答ゲートウェイを検索するゲートウェイ検索部と、上記ルーティングキャッシュテーブルに、上記IPアドレスを上記回答ゲートウェイに対応付けて記録するルーティングテーブル更新部とを備える。そして、上記IPパケット転送部は、上記ルーティングキャッシュテーブルから上記対応ゲートウェイが検索されないときに、上記回答ゲートウェイに上記データパケットを転送する。上記ルーティングキャッシュテーブルは、本ルータが備える揮発性メモリに格納され、上記ドメインネームルーティングテーブルは、本ルータが備える不揮発性メモリに格納される。
特許第3902597号公報
携帯電話等の無線端末装置は、IPパケットを送信する場合、通常、移動通信事業者網におけるDNSサーバに通信先アドレスの問い合わせを行なう。このため、無線端末装置から移動通信事業者網へのアクセス数が増加すると、IPパケットのトラフィック量が増加し、無線端末装置を用いて通信する際の応答が遅くなってしまう場合がある。また、トラフィック量の増大に対処するために移動通信事業者網においてDNSサーバ等の装置を増設する必要が生じる場合がある。
しかしながら、特許文献1には、このような問題を解決するための構成は開示されていない。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、無線端末装置およびネットワーク間のトラフィックを適切に制御することにより、無線端末装置において良好な通信動作を実現することが可能なネットワーク接続装置、アドレス情報管理装置、ネットワークシステム、ネットワーク接続方法およびネットワーク接続プログラムを提供することである。
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わるネットワーク接続装置は、特定外部ネットワークへのアクセスを許可された無線端末装置である特定端末装置からの通信先アドレスの問い合わせ情報を取得するための問い合わせ情報取得部と、上記特定外部ネットワークに設けられ、問い合わせ情報に対応するアドレスを検索し、検索した上記アドレスを示す応答情報を送信する第1のアドレス情報管理装置、および上記特定外部ネットワークが接続される一般外部ネットワークに設けられ、問い合わせ情報に対応するアドレスを検索し、検索した上記アドレスを示す応答情報を送信する第2のアドレス情報管理装置へ、上記問い合わせ情報取得部によって取得された上記問い合わせ情報を送信するための問い合わせ情報送信部と、上記第1のアドレス情報管理装置および上記第2のアドレス情報管理装置から受信した上記応答情報を上記特定端末装置へ送信するための応答情報送信部とを備える。
このような構成により、たとえば無線端末装置からの問い合わせ情報の送信先を、ネットワーク接続装置において第1のアドレス情報管理装置および第2のアドレス情報管理装置のうちから選択することが可能となり、第1のアドレス情報管理装置が設置された特定外部ネットワークから第2のアドレス情報管理装置が設置された一般外部ネットワークへIPトラフィックを分散させることが可能となるため、特定外部ネットワークにおけるIPパケットのトラフィック量を低減することができる。したがって、無線端末装置およびネットワーク間のトラフィックを適切に制御することにより、無線端末装置において良好な通信動作を実現することができる。
好ましくは、上記ネットワーク接続装置は、さらに、上記問い合わせ情報の送信先であるアドレス情報管理装置が上記ネットワーク接続装置であることを示す問い合わせ先情報を上記特定端末装置へ送信するための問い合わせ先情報送信部を備える。
このような構成により、無線端末装置からの問い合わせ情報がネットワーク接続装置を通過して一般外部ネットワークまたは特定外部ネットワークにおけるアドレス情報管理装置へ直接送信されることを防ぐことができる。すなわち、無線端末装置から見た問い合わせ情報の送信先を一般外部ネットワークまたは特定外部ネットワークにおけるアドレス情報管理装置ではなくネットワーク接続装置とし、ネットワーク接続装置が問い合わせ情報の送信先として第2のアドレス情報管理装置および第1のアドレス情報管理装置を適切に切り替えることが可能となる。
好ましくは、上記問い合わせ情報送信部は、上記問い合わせ情報を上記第1のアドレス情報管理装置へ送信しても上記応答情報を受信できなかった場合に上記第2のアドレス情報管理装置へ上記問い合わせ情報を送信する。
このような構成により、たとえば特定外部ネットワークにおける第1のアドレス情報管理装置において、ドメイン名およびIPアドレスを適宜設定することにより、無線端末装置の通信先に応じて特定外部ネットワーク側で名前解決を行なうか否かを制御することができる。そして、たとえばネットワーク接続装置が、無線端末装置が送信するIPパケットを、応答情報の送信元の網へ送信するように制御することにより、無線端末装置からのIPパケットの宛先に基づいて当該IPパケットの送信先を選択する必要がなくなり、処理が複雑になることを防ぎ、また、処理量が増大することを防ぐことができる。また、特定外部ネットワークを経由して無線端末装置が送受信するIPパケットを特定外部ネットワークの事業者が選択することが可能となる。すなわち、特定外部ネットワークの事業者において、名前解決先を選択することにより、一般外部ネットワークおよび特定外部ネットワークにおける負荷の分散を図ることができる。また、問い合わせ情報を特定外部ネットワークへ先に送信することにより、無線端末装置へのコンテンツ配信等の通信サービスの応答を、優先して高速化することが可能となる。
好ましくは、上記問い合わせ情報取得部は、さらに、上記特定端末装置以外の無線端末装置または有線端末装置である一般端末装置からの通信先アドレスの問い合わせ情報を取得し、上記問い合わせ情報送信部は、さらに、上記一般端末装置から取得した上記問い合わせ情報を上記第2のアドレス情報管理装置へ送信する。
このような構成により、ネットワーク接続装置において、特定端末装置からの問い合わせ情報および一般端末装置からの問い合わせ情報の送信先を適切に切り替えることができる。
より好ましくは、上記問い合わせ情報送信部は、上記問い合わせ情報を送信してから上記応答情報を受信することなく所定時間経過するたびに上記問い合わせ情報を送信し、上記特定端末装置から取得した上記問い合わせ情報を送信する間隔を、上記一般端末装置から取得した上記問い合わせ情報を送信する間隔よりも短くする。
このように、特定端末装置から受信した問い合わせ情報の送信間隔を一般端末装置と比べて短く設定する構成により、特定端末装置からの問い合わせ情報を特定外部ネットワークおよび一般外部ネットワークの両方に送信することで送信先のアドレス情報管理装置の数が増加しても、タイムアウトまでに各アドレス情報管理装置へ問い合わせ情報を送信する回数を、一般端末装置からの問い合わせ情報を一般外部ネットワークのみに送信する場合と同程度にすることができるため、通信の安定化を図ることができる。また、特定外部ネットワークまたは一般外部ネットワークからコンテンツ配信等の通信サービスを受けるまでの時間を短縮することができる。
好ましくは、上記問い合わせ情報送信部は、上記問い合わせ情報を上記第1のアドレス情報管理装置および上記第2のアドレス情報管理装置へ順次送信し、上記第1のアドレス情報管理装置および上記第2のアドレス情報管理装置の一方へ上記問い合わせ情報を送信してから所定時間経過しても上記応答情報を受信しない場合には他方のアドレス情報管理装置へ上記問い合わせ情報を送信し、上記第1のアドレス情報管理装置および上記第2のアドレス情報管理装置の一方から上記問い合わせ情報に対応するアドレスが検索できなかったことを示すエラー情報を受信した場合には、上記所定時間の経過を待たずに他方のアドレス情報管理装置へ上記問い合わせ情報を送信する。
このような構成により、他方の網のアドレス情報管理装置へ問い合わせ情報を送信するまでの時間を短縮し、名前解決に要する時間を短縮することが可能となる。
好ましくは、上記問い合わせ情報送信部は、上記第1のアドレス情報管理装置および上記第2のアドレス情報管理装置の一方へ上記問い合わせ情報を送信してから上記応答情報を受信することなく所定時間経過するたびに上記第1のアドレス情報管理装置および上記第2のアドレス情報管理装置の他方へ上記問い合わせ情報を送信し、上記第1のアドレス情報管理装置または上記第2のアドレス情報管理装置から上記問い合わせ情報に対応するアドレスが検索できなかったことを示すエラー情報を受信した場合には、上記エラー情報を送信したアドレス情報管理装置へは上記問い合わせ情報を送信しない。
このような構成により、エラー情報を送信してきた網への問い合わせ情報の再送信を停止することができるため、名前解決に要する時間を短縮することができる。
好ましくは、上記応答情報送信部は、上記第1のアドレス情報管理装置および上記第2のアドレス情報管理装置の両方から上記問い合わせ情報に対応するアドレスが検索できなかったことを示すエラー情報を受信した場合には、上記エラー情報を上記特定端末装置へ送信する。
このような構成により、ネットワークシステムにおける名前解決を安定して行なうことが可能となる。
好ましくは、上記問い合わせ情報送信部は、上記第2のアドレス情報管理装置との通信を開始できない状態において、上記第2のアドレス情報管理装置との通信を開始できる状態へ遷移することを待つことなく、上記第1のアドレス情報管理装置へ上記問い合わせ情報を送信し、上記第2のアドレス情報管理装置との通信を開始できる状態へ遷移すると、上記第2のアドレス情報管理装置への上記問い合わせ情報の送信を開始する。
このような構成により、特定外部ネットワークへの問い合わせ情報の到着時間を短縮し、名前解決を早期に完了することができる。
より好ましくは、上記ネットワーク接続装置は、さらに、上記特定端末装置の識別情報および上記一般端末装置の識別情報を記憶するための記憶部を備え、上記問い合わせ情報取得部は、上記問い合わせ情報が示す識別情報と上記記憶部によって記憶された識別情報とを比較することにより、上記問い合わせ情報の送信元が上記特定端末装置であるか上記一般端末装置であるかを判断する。
このような構成により、特定端末装置からの問い合わせ情報および一般端末装置からの問い合わせ情報を適切に判別することができる。
好ましくは、上記ネットワーク接続装置は、さらに、上記問い合わせ情報を含む無線信号を上記特定端末装置から受信して、受信した上記問い合わせ情報を上記問い合わせ情報取得部へ出力し、かつ上記応答情報送信部から上記応答情報を受信して、受信した上記応答情報を含む無線信号を上記特定端末装置へ送信するための無線インタフェース部を備える。
このように、ホームゲートウェイと無線基地局装置とを統合する構成により、無線基地局装置専用のゲートウェイと異なり、特定外部ネットワークおよび一般外部ネットワークの両方で名前解決を行なうことができる。これにより、特定外部ネットワークにおけるトラフィック量の増大に対して適切に負荷分散を行ない、また、無線端末装置の通信接続先をたとえば一般外部ネットワークとすることで、無線端末装置のユーザの通信料金を低減するようなサービスを提供することも可能となる。
より好ましくは、上記無線インタフェース部はフェムト基地局である。
このように、ホームゲートウェイとフェムト基地局とを統合する構成により、統合効果の高いネットワーク接続装置を提供することができる。
好ましくは、上記第1のアドレス情報管理装置は、上記ネットワーク接続装置から受信した問い合わせ情報に対応するアドレスを、自己が記憶する1または複数のアドレスの範囲で検索し、検索した上記アドレスを示す応答情報を上記ネットワーク接続装置へ送信し、検索できなかった場合にはエラー情報を上記ネットワーク接続装置へ送信し、上記第2のアドレス情報管理装置は、上記ネットワーク接続装置から受信した問い合わせ情報に対応するアドレスを、自己が記憶する1または複数のアドレスの範囲で検索し、検索できなかった場合には他の装置に上記問い合わせ情報に対応するアドレスを検索させ、検索した上記アドレスを示す応答情報を上記ネットワーク接続装置へ送信する。
このような構成により、たとえば特定外部ネットワークにおける第1のアドレス情報管理装置において、ドメイン名およびIPアドレスを適宜設定することにより、無線端末装置からのIPパケットの宛先に応じて特定外部ネットワーク側で名前解決を行なうか否かを制御することができる。そして、たとえばネットワーク接続装置が、無線端末装置が送信するIPパケットを、応答情報の送信元の網へ送信するように制御することにより、無線端末装置からのIPパケットの宛先に基づいて当該IPパケットの送信先を選択する必要がなくなる。これにより、ネットワーク接続装置の処理が複雑になることを防ぎ、また、処理量が増大することを防ぐことができる。また、特定外部ネットワークを経由して無線端末装置が送受信するIPパケットを特定外部ネットワークの事業者が選択することが可能となる。すなわち、特定外部ネットワークの事業者において、名前解決先を選択することにより、一般外部ネットワークおよび特定外部ネットワークにおける負荷の分散を図ることができる。
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わるアドレス情報管理装置は、特定外部ネットワークに設けられ、ネットワーク接続装置から通信先アドレスの問い合わせ情報を受信し、受信した上記問い合わせ情報に対応するアドレスを検索し、検索した上記アドレスを示す応答情報を上記ネットワーク接続装置へ送信するためのアドレス情報管理装置であって、上記ネットワーク接続装置は、上記特定外部ネットワークへのアクセスを許可された無線端末装置である特定端末装置からの通信先アドレスの問い合わせ情報を取得するための問い合わせ情報取得部と、上記アドレス情報管理装置、および上記特定外部ネットワークが接続される一般外部ネットワークに設けられ、問い合わせ情報に対応するアドレスを検索し、検索した上記アドレスを示す応答情報を送信する他のアドレス情報管理装置へ、上記問い合わせ情報取得部によって取得された上記問い合わせ情報を送信するための問い合わせ情報送信部と、上記アドレス情報管理装置および上記他のアドレス情報管理装置から受信した上記応答情報を上記特定端末装置へ送信するための応答情報送信部とを備える。
このような構成により、たとえば特定外部ネットワークにおけるアドレス情報管理装置において、ドメイン名およびIPアドレスを適宜設定することにより、無線端末装置からのIPパケットの宛先に応じて特定外部ネットワーク側で名前解決を行なうか否かを制御することができる。そして、たとえばネットワーク接続装置が、無線端末装置が送信するIPパケットを、応答情報の送信元の網へ送信するように制御することにより、無線端末装置からのIPパケットの宛先に基づいて当該IPパケットの送信先を選択する必要がなくなる。これにより、ネットワーク接続装置の処理が複雑になることを防ぎ、また、処理量が増大することを防ぐことができる。また、特定外部ネットワークを経由して無線端末装置が送受信するIPパケットを特定外部ネットワークの事業者が選択することが可能となる。すなわち、特定外部ネットワークの事業者において、名前解決先を選択することにより、一般外部ネットワークおよび特定外部ネットワークにおける負荷の分散を図ることができる。
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わるネットワークシステムは、ネットワーク接続装置と、第1のアドレス情報管理装置とを備え、上記第1のアドレス情報管理装置は、特定外部ネットワークに設けられ、上記ネットワーク接続装置から通信先アドレスの問い合わせ情報を受信し、受信した上記問い合わせ情報に対応するアドレスを検索し、検索した上記アドレスを示す応答情報を上記ネットワーク接続装置へ送信し、上記ネットワーク接続装置は、上記特定外部ネットワークへのアクセスを許可された無線端末装置である特定端末装置からの通信先アドレスの問い合わせ情報を取得するための問い合わせ情報取得部と、上記第1のアドレス情報管理装置、および上記特定外部ネットワークが接続される一般外部ネットワークに設けられ、問い合わせ情報に対応するアドレスを検索し、検索した上記アドレスを示す応答情報を送信する第2のアドレス情報管理装置へ、上記問い合わせ情報取得部によって取得された上記問い合わせ情報を送信するための問い合わせ情報送信部と、上記第1のアドレス情報管理装置および上記第2のアドレス情報管理装置から受信した上記応答情報を上記特定端末装置へ送信するための応答情報送信部とを含む。
このような構成により、たとえば無線端末装置からの問い合わせ情報の送信先をネットワーク接続装置において選択することも可能となり、特定外部ネットワークから一般外部ネットワークへIPトラフィックを分散させることが可能となるため、特定外部ネットワークにおけるIPパケットのトラフィック量を低減することができる。したがって、無線端末装置およびネットワーク間のトラフィックを適切に制御することにより、無線端末装置において良好な通信動作を実現することができる。
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わるネットワーク接続方法は、特定外部ネットワークへのアクセスを許可された無線端末装置である特定端末装置からの通信先アドレスの問い合わせ情報を取得するステップと、上記特定外部ネットワークに設けられ、問い合わせ情報に対応するアドレスを検索し、検索した上記アドレスを示す応答情報を送信する第1のアドレス情報管理装置、および上記特定外部ネットワークが接続される一般外部ネットワークに設けられ、問い合わせ情報に対応するアドレスを検索し、検索した上記アドレスを示す応答情報を送信する第2のアドレス情報管理装置の少なくとも一方へ、上記問い合わせ情報取得部によって取得された上記問い合わせ情報を送信するステップと、上記第1のアドレス情報管理装置または上記第2のアドレス情報管理装置から受信した上記応答情報を上記特定端末装置へ送信するステップとを含む。
このような構成により、たとえば無線端末装置からの問い合わせ情報の送信先をネットワーク接続装置において選択することも可能となり、特定外部ネットワークから一般外部ネットワークへIPトラフィックを分散させることが可能となるため、特定外部ネットワークにおけるIPパケットのトラフィック量を低減することができる。したがって、無線端末装置およびネットワーク間のトラフィックを適切に制御することにより、無線端末装置において良好な通信動作を実現することができる。
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わるネットワーク接続プログラムは、ネットワーク接続装置におけるネットワーク接続プログラムであって、コンピュータに、特定外部ネットワークへのアクセスを許可された無線端末装置である特定端末装置からの通信先アドレスの問い合わせ情報を取得するステップと、上記特定外部ネットワークに設けられ、問い合わせ情報に対応するアドレスを検索し、検索した上記アドレスを示す応答情報を送信する第1のアドレス情報管理装置、および上記特定外部ネットワークが接続される一般外部ネットワークに設けられ、問い合わせ情報に対応するアドレスを検索し、検索した上記アドレスを示す応答情報を送信する第2のアドレス情報管理装置の少なくとも一方へ、上記問い合わせ情報取得部によって取得された上記問い合わせ情報を送信するステップと、上記第1のアドレス情報管理装置または上記第2のアドレス情報管理装置から受信した上記応答情報を上記特定端末装置へ送信するステップとを実行させる。
このような構成により、たとえば無線端末装置からの問い合わせ情報の送信先をネットワーク接続装置において選択することも可能となり、特定外部ネットワークから一般外部ネットワークへIPトラフィックを分散させることが可能となるため、特定外部ネットワークにおけるIPパケットのトラフィック量を低減することができる。したがって、無線端末装置およびネットワーク間のトラフィックを適切に制御することにより、無線端末装置において良好な通信動作を実現することができる。
本発明によれば、無線端末装置およびネットワーク間のトラフィックを適切に制御することにより、無線端末装置において良好な通信動作を実現することができる。
本発明の実施の形態に係るネットワークシステムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るネットワーク接続装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るネットワーク接続装置における無線インタフェース部の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るネットワーク接続装置におけるネットワーク制御部の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るネットワーク接続装置によるDNSクエリの送信動作のシーケンスの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るネットワーク接続装置によるDNSクエリの送信動作のシーケンスの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るネットワークシステムにおける通信動作のシーケンスの一例を示す図である。 図7に示すシーケンスにおける、主にWAN側通信部の詳細な動作手順を定めたフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るネットワークシステムにおける通信動作のシーケンスを示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[構成および基本動作]
図1は、本発明の実施の形態に係るネットワークシステムの構成を示す図である。
図1を参照して、ネットワークシステム401は、ネットワーク接続装置101と、DNSサーバ(第2のアドレス管理装置)301と、DNSサーバ(第1のアドレス管理装置)302とを備える。
DNSサーバ301は、たとえばISP(Internet Service Provider)網である外部ネットワーク(一般外部ネットワーク)201に設置されている。DNSサーバ302は、たとえばパケット交換(Packet Switching)呼を処理するPS網を含んだ移動通信事業者網である外部ネットワーク(特定外部ネットワーク)202に設置されている。そして、外部ネットワーク201および202は図示しないインターネットに接続されている、すなわち外部ネットワーク201および202はインターネットを介して接続されている。
ネットワーク接続装置101は、IPパケットのルーティングおよびプロトコル変換等の機能を有し、宅内の内部ネットワーク204と外部ネットワーク201,202とを固定網203経由で相互に接続する。ネットワーク接続装置101は、たとえば、IPv4(Internet Protocol version 4)のNAPT(Network Address Port Translation)機能を有する。
固定網203はたとえば光通信のネットワークである。ネットワーク接続装置101は、固定網203を介してDNSサーバ301,302と通信を行なう。たとえば、ネットワーク接続装置101は、外部ネットワーク201,202における図示しないアクセスサーバとの間でそれぞれPPPoE(Point to Point Protocol over Ethernet(登録商標))トンネルまたはIPsec(Security Architecture for Internet Protocol)トンネル等のVPN(Virtual Private Network)を形成することにより、各アクセスサーバに接続されたDNSサーバ301,302との間でIPパケットの送受信を行なう。
また、内部ネットワーク204にはたとえば無線端末装置151、パーソナルコンピュータ152およびセットトップボックス153等の有線端末装置が存在している。
ネットワーク接続装置101は、パーソナルコンピュータ152およびセットトップボックス153とたとえばLANケーブルを介して接続されており、相互にIPパケットの送受信を行なう。
また、ネットワーク接続装置101は、たとえば通常のホームゲートウェイ機能に加えてフェムト基地局の機能を備えており、無線端末装置151との間で無線信号を送受信する。たとえば、ネットワーク接続装置101および無線端末装置151は、3GPPで規格化されたLTE(Long Term Evolution)に従う移動体通信を行なう。
ここで、フェムト基地局は、3GPP(Third Generation Partnership Project) SPEC TS22.220において以下のように説明されている。すなわち、フェムト基地局は、無線インタフェースを介して接続されている無線端末装置を、IPバックホール(backhaul)を用いて、移動通信事業者網に接続する顧客構内装置である。
本発明の実施の形態に係るネットワークシステムにおいても、このような3GPPの定義を適用してもよい。
また、上記定義と合わせて、あるいは別個に、以下のような定義を適用することも可能である。
マクロ基地局は、事業者の管理下にあり、事業者と契約している無線基地局装置が通信可能な無線基地局装置である。また、マクロ基地局は、基本的に電源がオフになることはないと考えられる。
また、フェムト基地局は、主に個人または法人の建物内に設置され、ユーザの事情により電源がオフとなる可能性がある無線基地局装置である。
また、フェムト基地局は、オープン/ハイブリッド/クローズドのいずれかのアクセスモードで動作する。フェムト基地局は、クローズドアクセスモードで動作する場合には、登録済みのメンバー(端末)のみ接続可能となる。また、クローズドアクセスモードで動作する場合には、登録済みのメンバーにのみサービスを提供する。また、ハイブリッドアクセスモードで動作する場合には、登録済みのメンバー、および未登録のメンバーすなわちノンメンバーの両方にサービスを提供する。また、オープンアクセスモードで動作する場合には、マクロ基地局と同じ動作をする。
図2は、本発明の実施の形態に係るネットワーク接続装置の構成を示す図である。
図2を参照して、ネットワーク接続装置101は、ネットワーク制御部11と、無線インタフェース部12と、有線インタフェース部13とを備える。ネットワーク制御部11は、CPU(Central Processing Unit)またはDSP(Digital Signal Processor)等の演算処理装置によって実現される。
無線インタフェース部12は、内部ネットワーク204における無線端末装置151との間で通信を行なう。より詳細には、無線インタフェース部12は、無線端末装置151からIPパケット等を含む無線信号を受信し、受信した無線信号を通信データに変換してネットワーク制御部11へ出力する。また、無線インタフェース部12は、ネットワーク制御部11から受けたIPパケット等を含む通信データを無線信号に変換して無線端末装置151へ送信する。
有線インタフェース部13は、内部ネットワーク204における有線端末装置152,153との間で通信を行なう。より詳細には、有線インタフェース部13は、有線端末装置152,153からIPパケット等の通信データを受信してネットワーク制御部11へ出力する。また、有線インタフェース部13は、ネットワーク制御部11から受けたIPパケット等の通信データを有線端末装置152,153へ送信する。
ネットワーク制御部11は、種々の通信プロトコル処理を行なうことにより、無線インタフェース部12、有線インタフェース部13および固定網203間の通信データの中継処理を行なう。すなわち、ネットワーク制御部11は、無線インタフェース部12から受けた通信データを固定網203または有線インタフェース部13へ出力する。また、ネットワーク制御部11は、有線インタフェース部13から受けた通信データを固定網203または無線インタフェース部12へ出力する。また、ネットワーク制御部11は、固定網203からIPパケット等の通信データを受信して無線インタフェース部12または有線インタフェース部13へ出力する。
図3は、本発明の実施の形態に係るネットワーク接続装置における無線インタフェース部の構成を示す図である。
図3を参照して、無線インタフェース部12は、たとえばフェムト基地局としての機能を有しており、アンテナ91と、サーキュレータ92と、無線受信部93と、無線送信部94と、信号処理部95とを備える。信号処理部95は、受信信号処理部96と、送信信号処理部97とを含む。信号処理部95は、CPUまたはDSP等の演算処理装置によって実現される。
サーキュレータ92は、アンテナ91において受信された無線端末装置151からの無線信号を無線受信部93へ出力し、また、無線送信部94から受けた無線信号をアンテナ91へ出力する。
無線受信部93は、サーキュレータ92から受けた無線信号をベースバンド信号またはIF(Intermediate Frequency)信号に周波数変換し、この周波数変換した信号をデジタル信号に変換して受信信号処理部96へ出力する。
受信信号処理部96は、無線受信部93から受けたデジタル信号に対してCDMA(Code Division Multiple Access)方式における逆拡散等の信号処理を行ない、この信号処理後のデジタル信号の一部または全部を所定のフレームフォーマットに変換してネットワーク制御部11へ出力する。
送信信号処理部97は、ネットワーク制御部11から受けた通信データを所定のフレームフォーマットに変換した通信データまたは自ら生成した通信データに対してOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)方式におけるIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)等の信号処理を行ない、この信号処理後のデジタル信号を無線送信部94へ出力する。
無線送信部94は、送信信号処理部97から受けたデジタル信号をアナログ信号に変換し、変換したアナログ信号を無線信号に周波数変換してサーキュレータ92へ出力する。
図4は、本発明の実施の形態に係るネットワーク接続装置におけるネットワーク制御部の構成を示す図である。
図4を参照して、ネットワーク制御部11は、問い合わせ情報取得部21と、問い合わせ情報送信部22と、応答情報送信部23と、問い合わせ先情報送信部24と、記憶部25とを含む。
記憶部25は、PS網202におけるDNSサーバ302へDNSクエリを送信することが許可された端末装置すなわちPS網202へのアクセスを許可された端末装置である特定端末装置の識別情報、および特定端末装置以外の端末装置である一般端末装置の識別情報を記憶している。
ここで、ネットワーク接続装置101は、たとえば、無線端末装置151との間のRRC(Radio Resource Control)コネクションの確立処理において特定端末装置である無線端末装置151の識別情報を取得することから、無線端末装置151とは異なる通信プロトコルで通信接続を確立する他の一般端末装置の識別情報との区別をつけることが可能である。
問い合わせ情報取得部21は、無線端末装置151からの通信先アドレスの問い合わせ情報すなわちDNSクエリを無線インタフェース部12経由で取得する。すなわち、図2に示す無線インタフェース部12は、DNSクエリを含む無線信号を無線端末装置151から受信して、このDNSクエリを問い合わせ情報取得部21へ出力する。
また、問い合わせ情報取得部21は、パーソナルコンピュータ152およびセットトップボックス153からのDNSクエリを有線インタフェース部13経由で取得する。すなわち、図2に示す有線インタフェース部13は、DNSクエリを含む通信データをパーソナルコンピュータ152およびセットトップボックス153から受信して、このDNSクエリを問い合わせ情報取得部21へ出力する。
問い合わせ情報送信部22は、問い合わせ情報取得部21によって取得された無線端末装置151からのDNSクエリをISP網201におけるDNSサーバ301およびPS網202におけるDNSサーバ302へ送信する。また、問い合わせ情報送信部22は、問い合わせ情報取得部21によって取得されたパーソナルコンピュータ152およびセットトップボックス153からのDNSクエリをISP網201におけるDNSサーバ301へ送信する。
ここで、PS網202におけるDNSサーバ302は、DNSクエリに対応するアドレスを、自己が記憶する1または複数のアドレスの範囲で検索し、検索したアドレスを示すDNS応答を送信し、検索できなかった場合にはエラー情報を送信する。
また、ISP網201におけるDNSサーバ301は、DNSクエリに対応するアドレスを、自己が記憶する1または複数のアドレスの範囲で検索し、検索できなかった場合には他のDNSサーバにDNSクエリに対応するアドレスを検索させ、検索したアドレスを示すDNS応答を送信する。
応答情報送信部23は、PS網202におけるDNSサーバ302およびISP網201におけるDNSサーバ301から受信したDNS応答を、DNSクエリの送信元である無線端末装置151、パーソナルコンピュータ152またはセットトップボックス153へ送信する。
すなわち、図2に示す無線インタフェース部12は、応答情報送信部23からDNS応答を受信して、DNS応答を含む無線信号を無線端末装置151へ送信する。また、図2に示す有線インタフェース部13は、応答情報送信部23からDNS応答を受信して、DNS応答を含む通信データをパーソナルコンピュータ152およびセットトップボックス153へ送信する。
問い合わせ先情報送信部24は、DNSクエリの送信先であるDNSサーバがネットワーク接続装置101であることを示す問い合わせ先情報、すなわち通信先アドレスの問い合わせ先がネットワーク接続装置101であると無線端末装置151に認識させるための問い合わせ先情報を無線端末装置151へ送信する。すなわち、図2に示す無線インタフェース部12は、問い合わせ先情報送信部24から問い合わせ先情報を受信して、問い合わせ先情報を含む無線信号を無線端末装置151へ送信する。
[動作]
次に、本発明の実施の形態に係るネットワーク接続装置が名前解決を行なう際の動作について説明する。
ここでは、PS網202におけるDNSサーバ302がプライマリDNSサーバ302およびセカンダリDNSサーバ302に二重化されており、かつISP網201におけるDNSサーバ301がプライマリDNSサーバ301およびセカンダリDNSサーバ301に二重化されている場合について説明する。また、無線端末装置151が特定端末装置であり、パーソナルコンピュータ152およびセットトップボックス153が一般端末装置である場合について説明する。
また、以下に示すシーケンスおよびフローチャートにおいて、ネットワーク接続装置101は、各ステップを含むプログラムをたとえば図4に示す記憶部25から読み出して各ステップを実行する。このプログラムは、外部からインストールすることができる。このインストールされるプログラムは、たとえば記録媒体に格納された状態で流通する。
図5は、本発明の実施の形態に係るネットワーク接続装置によるDNSクエリの送信動作のシーケンスの一例を示す図である。図5は、特定端末装置である無線端末装置151からのDNSクエリをネットワーク接続装置101が受信した場合を示している。
図5を参照して、ネットワーク接続装置101は、無線端末装置151からのDNSクエリをPS網202およびISP網201の両方に送信する。
すなわち、問い合わせ情報送信部22は、DNSクエリをPS網202におけるDNSサーバ302およびISP網201におけるDNSサーバ301へ順次送信し、PS網202におけるDNSサーバ302およびISP網201におけるDNSサーバ301の一方へDNSクエリを送信してもDNS応答を受信できなかった場合に他方のDNSサーバへDNSクエリを送信する。
より詳細には、問い合わせ情報送信部22は、DNSクエリをPS網202におけるDNSサーバ302およびISP網201におけるDNSサーバ301へ交互に送信し、DNSクエリを送信してからDNS応答を受信することなく所定時間経過するたびにDNSサーバ302またはDNSサーバ301へDNSクエリを送信する。また、問い合わせ情報送信部22は、ISP網201におけるDNSサーバ301よりも先にPS網202におけるDNSサーバ302へDNSクエリを送信する。
図5に示す例では、ネットワーク接続装置101は、特定端末装置からDNSクエリを受信すると、まず、PS網202におけるプライマリDNSサーバ302へDNSクエリを送信し、次に、PS網202におけるセカンダリDNSサーバ302へDNSクエリを送信し、次に、ISP網201におけるプライマリDNSサーバ301へDNSクエリを送信し、次に、ISP網201におけるセカンダリDNSサーバ301へDNSクエリを送信する。
そして、ネットワーク接続装置101が上記送信動作を2回行っても、すなわち各DNSサーバに2回ずつDNSクエリを送信しても応答情報を受信できない場合には、DNSクエリを最初にプライマリDNSサーバ302へ送信してから時間TOUTが経過し、タイムアウトとなる。
ここで、ネットワーク接続装置101は、DNSクエリの送信元IPアドレスを、ISP網201への送信時にはISP網201から与えられたグローバルアドレスに設定し、PS網202への送信時にはPS網202から与えられたグローバルアドレスに設定する。
図6は、本発明の実施の形態に係るネットワーク接続装置によるDNSクエリの送信動作のシーケンスの一例を示す図である。図6は、一般端末装置であるパーソナルコンピュータ152およびセットトップボックス153からのDNSクエリをネットワーク接続装置101が受信した場合を示している。
図6を参照して、ネットワーク接続装置101は、パーソナルコンピュータ152またはセットトップボックス153からのDNSクエリをISP網201に送信する。
より詳細には、ネットワーク接続装置101は、パーソナルコンピュータ152またはセットトップボックス153からDNSクエリを受信すると、まず、ISP網201におけるプライマリDNSサーバ301へDNSクエリを送信し、次に、ISP網201におけるセカンダリDNSサーバ301へDNSクエリを送信する。
そして、ネットワーク接続装置101がプライマリDNSサーバ301に3回、セカンダリDNSサーバ301に2回DNSクエリを送信しても応答情報を受信できない場合には、DNSクエリを最初にプライマリDNSサーバ301へ送信してから時間TOUTが経過し、タイムアウトとなる。
図5および図6から分かるように、問い合わせ情報送信部22は、DNSクエリを送信してからDNS応答を受信することなく所定時間経過するたびにDNSクエリを送信する。そして、問い合わせ情報送信部22は、特定端末装置から取得したDNSクエリを送信する間隔を、一般端末装置から取得したDNSクエリを送信する間隔よりも短くする。
具体的には、特定端末装置である無線端末装置151からのDNSクエリをPS網202およびISP網201の両方に送信する場合におけるDNSクエリの送信間隔T1を、一般端末装置であるパーソナルコンピュータ152またはセットトップボックス153からのDNSクエリをISP網201のみに送信する場合におけるDNSクエリの送信間隔T2と比べて短く設定する。
このように、特定端末装置から受信したDNSクエリの送信間隔を一般端末装置と比べて短く設定する構成により、特定端末装置からのDNSクエリをPS網202およびISP網201の両方に送信することで送信先のDNSサーバの数が増加しても、タイムアウトまでに各サーバへDNSクエリを送信する回数を、一般端末装置からのDNSクエリをISP網201のみに送信する場合と同程度にすることができるため、通信の安定化を図ることができる。また、PS網202またはISP網201におけるサーバからコンテンツ配信等の通信サービスを受けるまでの時間を短縮することができる。
図7は、本発明の実施の形態に係るネットワークシステムにおける通信動作のシーケンスの一例を示す図である。図7において、LAN側通信部は図4に示す問い合わせ情報取得部21、問い合わせ情報送信部22および応答情報送信部23に相当し、WAN側通信部は問い合わせ情報送信部22および応答情報送信部23に相当し、端末管理部は問い合わせ情報取得部21に相当する。また、以下で説明するアクセス情報および宛先リスト等の各種情報は、図4に示す記憶部25に保存される。
図7を参照して、まず、無線端末装置151は、ネットワーク接続装置101へDNSクエリを送信する(ステップS1)。
次に、ネットワーク接続装置101におけるLAN側通信部は、無線端末装置151からDNSクエリを受信して、当該DNSクエリの情報を含む端末情報要求を端末管理部へ送信する(ステップS2)。
次に、端末管理部は、DNSクエリが示す識別情報と図4に示す記憶部25によって記憶された識別情報とを比較することにより、DNSクエリの送信元が特定端末装置であるか一般端末装置であるかを判断する(ステップS3)。
ここで、端末管理部は、移動通信事業者網202から取得した、PS網におけるDNSサーバ302のIPアドレスを記憶部25に保存している。また、端末管理部は、移動通信事業者網202から取得した、PS網に対する送信元IPアドレス、すなわちPS網202にアクセスするためのIPアドレスを記憶部25に保存している。
次に、端末管理部は、無線端末装置151からのDNSクエリが特定端末装置からのDNSクエリであると判断すると、無線端末装置151に対応するPS網用の2種のIPアドレス、すなわちPS網202におけるDNSサーバ302のIPアドレスおよびPS網202にアクセスするためのIPアドレスを示す応答をLAN側通信部に通知する(ステップS4)。
次に、LAN側通信部は、端末管理部から通知されたPS網用の2種のIPアドレス、およびISP網201におけるDNSサーバ301のIPアドレスを示すアクセス情報を作成する(ステップS5)。このDNSサーバ301のIPアドレスは、記憶部25に保存されている。
次に、LAN側通信部は、作成したアクセス情報および受信したDNSクエリの情報をWAN側通信部に通知する(ステップS6)。
次に、WAN側通信部は、DNSクエリの送信先となるDNSサーバのリストである宛先リストを作成する。この宛先リストには、たとえば配列の形式で各DNSサーバのIPアドレスがリストされており、要素dns[0]にPS網202におけるプライマリDNSサーバ302のIPアドレスが格納され、要素dns[1]にPS網202におけるセカンダリDNSサーバ302のIPアドレスが格納され、要素dns[2]にISP網201におけるプライマリDNSサーバ301のIPアドレスが格納され、要素dns[3]にISP網201におけるセカンダリDNSサーバ301のIPアドレスが格納される(ステップS7)。
次に、WAN側通信部は、宛先リストに従い、LAN側通信部から通知されたDNSクエリを送信する。すなわち、WAN側通信部は、宛先リストにおける要素dns[0]、dns[1]、dns[2]、dns[3]の順番で各DNSサーバにDNSクエリを送信する。この場合、WAN側通信部は、まず、要素dns[0]およびdns[1]に対応するPS網202におけるDNSサーバ302へDNSクエリを送信する(ステップS8)。
次に、PS網202におけるDNSサーバ302は、自己の記憶するドメイン名とIPアドレスとの対応テーブルを参照して、WAN側通信部から受信したDNSクエリが示すドメイン名に対応するIPアドレスを検索する(ステップS9)。
次に、PS網202におけるDNSサーバ302は、当該DNSクエリに対応するIPアドレスを検索できなかった場合には、検索できなかったことを示すエラー情報をネットワーク接続装置101へ送信する(ステップS10)。
次に、ネットワーク接続装置101におけるWAN側通信部は、PS網202におけるDNSサーバ302からエラー情報を受信して、宛先リストを更新する。すなわち、WAN側通信部は、宛先リストからPS網202におけるプライマリDNSサーバ302およびセカンダリDNSサーバ302を削除する。具体的には、宛先リストの要素dns[0]およびdns[1]にヌルデータを上書きする(ステップS11)。参照した宛先リストの要素がヌルデータである場合、WAN側通信部は、DNSクエリの送信先として次の要素を参照する。
また、WAN側通信部は、PS網202におけるDNSサーバ302からエラー情報を受信して、即時に次の宛先へDNSクエリを送信する。すなわち、WAN側通信部は、送信間隔T1を空けずに、要素dns[2]およびdns[3]に対応するISP網201におけるDNSサーバ301へDNSクエリを送信する(ステップS12,S13)。
次に、ISP網201におけるDNSサーバ301は、自己の記憶するドメイン名とIPアドレスとの対応テーブルを参照して、WAN側通信部から受信したDNSクエリが示すドメイン名に対応するIPアドレスを検索する(ステップS14)。
次に、ISP網201におけるDNSサーバ301は、当該DNSクエリに対応するIPアドレスを示すDNS応答をネットワーク接続装置101へ送信する(ステップS15)。
次に、ネットワーク接続装置101におけるWAN側通信部は、ISP網201におけるDNSサーバ301からDNS応答を受信して、当該DNS応答をLAN側通信部へ通知するとともに(ステップS16)、宛先リストを削除する(ステップS17)。
次に、LAN側通信部は、WAN側通信部からDNS応答が通知されると、当該DNS応答を無線端末装置151へ送信するとともに(ステップS18)、アクセス情報を削除する(ステップS19)。
図8は、図7に示すシーケンスにおける、主にWAN側通信部の詳細な動作手順を定めたフローチャートである。
図8を参照して、まず、ネットワーク接続装置101は、あるDNSサーバへDNSクエリを送信した状態において、当該DNSサーバから応答を受信する(ステップS21)。
次に、ネットワーク接続装置101は、DNSサーバからの応答がエラー情報でなく、DNS応答である場合には(ステップS22でNO)、無線端末装置151へDNS応答を送信する(ステップS27)。
一方、ネットワーク接続装置101は、DNSサーバからの応答がエラー情報である場合には(ステップS22でYES)、エラー情報を送信した網におけるDNSサーバを宛先リストから削除する(ステップS23)。
次に、ネットワーク接続装置101は、宛先リストにDNSサーバが残っている場合には(ステップS24でYES)、次の宛先のDNSサーバへDNSクエリを送信する(ステップS25)。
一方、ネットワーク接続装置101は、宛先リストにDNSサーバが残っていない場合には(ステップS24でNO)、無線端末装置151へエラー情報を送信する(ステップS26)。
図7および図8において説明したように、ネットワーク接続装置101は、無線端末装置151からのDNSクエリをPS網202およびISP網201の両方に送信する。このため、一方の網のDNSサーバからエラー情報を受信したとしても、他方の網のDNSサーバでは名前解決が成功する可能性がある。
そこで、ネットワーク接続装置101では、応答情報送信部23は、DNSクエリに対応するアドレスが検索できなかったことを示すエラー情報をDNSサーバ302およびDNSサーバ301の両方から受信した場合に、エラー情報を無線端末装置151へ送信する。
すなわち、ネットワーク接続装置101は、エラー情報を受信した場合、まだ一方の網からしかエラー情報を受信していないか、PS網202およびISP網201の両方からエラー情報を受信したかを判断する。
そして、ネットワーク接続装置101は、一方の網からしかエラー情報を受信していない場合には、当該エラー情報を無視する。そして、ネットワーク接続装置101は、両方の網からエラー情報を受信した時点で初めて無線端末装置151へエラー情報を送信する。
このような構成により、ネットワークシステムにおける名前解決を安定して行なうことが可能となる。
このように、ネットワーク接続装置101は、一方の網からのエラー情報を無視する。しかしながら、無視するだけでは他方の網のDNSサーバへDNSクエリを送信するまでに時間がかかり、結果的に名前解決に要する時間が長くなってしまう。
そこで、ネットワーク接続装置101では、問い合わせ情報送信部22は、DNSサーバ302およびDNSサーバ301の一方へDNSクエリを送信してから所定時間経過してもDNS応答を受信しない場合には、他方のDNSサーバへDNSクエリを送信する。そして、問い合わせ情報送信部22は、DNSサーバ302およびDNSサーバ301の一方からDNSクエリに対応するアドレスが検索できなかったことを示すエラー情報を受信した場合には、上記所定時間の経過を待たずに他方のDNSサーバへDNSクエリを送信する。
すなわち、ネットワーク接続装置101は、一方の網からDNSエラー情報を受信すると、即時に他方の網へDNSクエリを送信する。
このような構成により、他方の網のDNSサーバへDNSクエリを送信するまでの時間を短縮し、名前解決に要する時間を短縮することが可能となる。
また、すでにエラー情報を送信してきた網にDNSクエリを再送信することは無意味である場合が多い。
そこで、ネットワーク接続装置101では、問い合わせ情報送信部22は、PS網202におけるDNSサーバ302またはISP網201におけるDNSサーバ301からDNSクエリに対応するアドレスが検索できなかったことを示すエラー情報を受信した場合には、エラー情報を送信したDNSサーバへはDNSクエリを送信しない。
具体的には、ネットワーク接続装置101は、エラー情報を受信すると、エラー情報を送信してきた網におけるDNSサーバを宛先リストから削除する。
このような構成により、エラー情報を送信してきた網へのDNSクエリの再送信を停止することができるため、名前解決に要する時間を短縮することができる。
また、ネットワーク接続装置101では、PS網202およびISP網201の両方におけるDNSサーバのIPアドレスを送信順に並べた宛先リストを作成する。
このような構成により、PS網202におけるDNSサーバのIPアドレスを示すリストおよびISP網201におけるDNSサーバのIPアドレスを示すリストをそれぞれ参照しながら次の送信先を検索し、DNSクエリの送信を行なう構成と比べて、送信処理を簡易化し、DNSクエリを早期に送信することができる。
図9は、本発明の実施の形態に係るネットワークシステムにおける通信動作のシーケンスを示す図である。図9において、PPP(Point to Point Protocol)接続管理部は図4に示す問い合わせ情報送信部22に相当する。
図9を参照して、ステップS31〜S34の動作は、図7に示すシーケンスにおけるステップS1〜S4の動作と同様である。
次に、LAN側通信部は、端末管理部から通知されたPS網用の2種のIPアドレスを示すアクセス情報を作成する(ステップS35)。
次に、LAN側通信部は、ISP網201におけるDNSサーバ301との間の通信経路の確立処理、たとえばPPP接続処理が完了したか否かを問い合わせるためのPPP接続状態要求をPPP接続管理部へ通知する(ステップS36)。
次に、PPP接続管理部は、PPP接続処理が完了していない場合には、ISP網201におけるDNSサーバ301との間のPPP接続が切断状態であることを示す応答をLAN側通信部に通知する(ステップS37)。
次に、LAN側通信部は、PPP接続管理部から切断状態であることを示す応答が通知されると、PPP接続処理をPPP接続管理部に実行させるためのPPP接続要求をPPP接続管理部に通知する(ステップS38)。
これと並行して、LAN側通信部は、作成したアクセス情報および受信したDNSクエリ情報をWAN側通信部に通知する(ステップS39)。
次に、WAN側通信部は、DNSクエリの送信先となるDNSサーバのリストである宛先リストを作成する。より詳細には、WAN側通信部は、PS網202におけるDNSサーバ302のみを宛先リストに登録する。すなわち、この宛先リストには、2つの要素を有する配列の形式で、要素dns[0]にPS網202におけるプライマリDNSサーバ302のIPアドレスが格納され、要素dns[1]にPS網202におけるセカンダリDNSサーバ302のIPアドレスが格納される(ステップS40)。
次に、WAN側通信部は、宛先リストに従い、LAN側通信部から通知されたDNSクエリを送信する。すなわち、WAN側通信部は、DNSサーバからDNS応答を受信するまで、宛先リストにおける要素dns[0]、dns[1]の順番で各DNSサーバにDNSクエリを送信する(ステップS41)。
このWAN側通信部によるDNSクエリの送信と並行して、LAN側通信部は、PPP接続状態要求をPPP接続管理部へ定期的に通知し、PPP接続処理が完了したか否かを定期的に問い合わせる(ステップS42)。
次に、PPP接続管理部は、PPP接続処理が完了した場合には、ISP網201におけるDNSサーバ301との間でPPP接続確立状態であることを示す応答をLAN側通信部に通知する(ステップS43)。
次に、LAN側通信部は、PPP接続管理部からPPP接続確立状態であることを示す応答が通知されると、アクセス情報を更新する。すなわち、LAN側通信部は、端末管理部から通知されたPS網用の2種のIPアドレス、およびISP網201におけるDNSサーバ301のIPアドレスを示すアクセス情報を作成する(ステップS44)。
次に、LAN側通信部は、更新したアクセス情報および受信したDNSクエリの情報をWAN側通信部に通知する(ステップS45)。
次に、WAN側通信部は、宛先リストを更新する。すなわち、WAN側通信部は、ISP網201におけるDNSサーバを宛先リストに追加する。具体的には、更新された宛先リストには、たとえば配列の形式で各DNSサーバのIPアドレスがリストされており、要素dns[0]にPS網202におけるプライマリDNSサーバ302のIPアドレスが格納され、要素dns[1]にPS網202におけるセカンダリDNSサーバ302のIPアドレスが格納され、要素dns[2]にISP網201におけるプライマリDNSサーバ301のIPアドレスが格納され、要素dns[3]にISP網201におけるセカンダリDNSサーバ301のIPアドレスが格納される(ステップS46)。
次に、WAN側通信部は、宛先リストに従い、LAN側通信部から通知されたDNSクエリを送信する。この場合、WAN側通信部は、まず、新たに追加された要素dns[2]およびdns[3]に対応するISP網201におけるDNSサーバ301へDNSクエリを送信する(ステップS47)。
次に、ISP網201におけるDNSサーバ301は、自己の記憶するドメイン名とIPアドレスとの対応テーブルを参照して、WAN側通信部から受信したDNSクエリが示すドメイン名に対応するIPアドレスを検索し、検索できなかった場合には他のDNSサーバに当該IPアドレスを検索させる(ステップS48)。
次に、ISP網201におけるDNSサーバ301は、当該DNSクエリに対応するIPアドレスを示すDNS応答をネットワーク接続装置101へ送信する(ステップS49)。
次に、ネットワーク接続装置101におけるWAN側通信部は、ISP網201におけるDNSサーバ301からDNS応答を受信して、当該DNS応答をLAN側通信部へ通知するとともに(ステップS50)、宛先リストを削除する(ステップS51)。
次に、LAN側通信部は、WAN側通信部からDNS応答が通知されると、当該DNS応答を無線端末装置151へ送信するとともに(ステップS52)、アクセス情報を削除する(ステップS53)。
ここで、ネットワーク接続装置101において、無線端末装置151からDNSクエリを受信したときに、ISP網201との間でPPPが未確立な状態である場合、すなわちISP網201におけるDNSサーバ301との通信を開始するための準備が完了していない場合において、PPP接続が確立するか、あるいはPPP接続がタイムアウトするまでDNSクエリを送信しない構成が考えられる。
しかしながら、無線端末装置151からのDNSクエリを受信したときにISP網201との間のPPP接続が未確立であっても、PS網202におけるDNSサーバ302にはDNSクエリを送信することは可能である。そして、PPP接続が確立するまでDNSクエリを送信せずに待機すると、少なくともこの待機時間分は名前解決が完了するまでに時間を要してしまう。
そこで、図9において説明したように、ネットワーク接続装置101では、問い合わせ情報送信部22は、ISP網201におけるDNSサーバ301との通信を開始できない状態において、DNSサーバ301との通信を開始できる状態へ遷移することを待つことなく、PS網202におけるDNSサーバ302へDNSクエリを送信する。そして、問い合わせ情報送信部22は、DNSサーバ301との通信を開始できる状態へ遷移すると、DNSサーバ301へのDNSクエリの送信を開始する。
すなわち、ネットワーク接続装置101は、PPP接続動作を行なうのと並行してPS網202へだけ先行してDNSクエリを送信し、ISP網201との間のPPP接続が確立した時点でISP網201へのDNSクエリ送信を開始する。
このような構成により、PS網202へのDNSクエリ到着時間を短縮し、名前解決を早期に完了することができる。
ところで、携帯電話等の無線端末装置は、IPパケットを送信する場合、通常、移動通信事業者網におけるDNSサーバに通信先アドレスの問い合わせを行なう。このため、無線端末装置から移動通信事業者網へのアクセス数が増加すると、IPパケットのトラフィック量が増加し、無線端末装置を用いて通信する際の応答が遅くなってしまい、また、トラフィック量の増大に対処するために移動通信事業者網においてDNSサーバ等の装置を増設する必要が生じる場合がある、という問題点があった。
これに対して、本発明の実施の形態に係るネットワーク接続装置では、問い合わせ情報取得部21は、無線端末装置151からのDNSクエリを取得する。問い合わせ情報送信部22は、DNSサーバ302およびDNSサーバ301へ当該DNSクエリを送信する。応答情報送信部23は、DNSサーバ302およびDNSサーバ301から受信したDNS応答を無線端末装置151へ送信する。
このような構成により、たとえば無線端末装置151からのDNSクエリの送信先をネットワーク接続装置101において選択することも可能となり、PS網からISP網へIPトラフィックを分散させることが可能となるため、移動通信事業者網におけるIPパケットのトラフィック量を低減することができる。
したがって、本発明の実施の形態に係るネットワーク接続装置では、無線端末装置およびネットワーク間のトラフィックを適切に制御することにより、無線端末装置において良好な通信動作を実現することができる。
また、本発明の実施の形態に係るネットワーク接続装置では、問い合わせ先情報送信部24は、DNSクエリの送信先であるアドレス情報管理装置がネットワーク接続装置101であることを示す問い合わせ先情報を無線端末装置151へ送信する。
具体的には、本発明の実施の形態に係るネットワーク接続装置では、無線端末装置151に与えるDNSサーバアドレスをネットワーク接続装置101のプライベートアドレスすなわちLAN側アドレスとする。これにより、ネットワーク接続装置101において無線端末装置151からのDNSクエリの送信先を振り分けることが可能となる。
このような構成により、無線端末装置151からのDNSクエリがネットワーク接続装置101を通過してISP網201またはPS網202におけるDNSサーバへ直接送信されることを防ぐことができる。すなわち、無線端末装置151から見たDNSクエリの送信先をISP網201またはPS網202におけるDNSサーバではなくネットワーク接続装置101とし、ネットワーク接続装置101がDNSクエリの送信先としてISP網201におけるDNSサーバ301およびPS網202におけるDNSサーバ302を適切に切り替えることが可能となる。
また、本発明の実施の形態に係るネットワーク接続装置では、問い合わせ情報送信部22は、DNSクエリをDNSサーバ302へ送信してもDNS応答を受信できなかった場合にDNSサーバ301へDNSクエリを送信する。すなわち、問い合わせ情報送信部22は、ISP網201におけるDNSサーバ301よりも先にPS網202におけるDNSサーバ302へDNSクエリを送信する。
すなわち、ネットワーク接続装置101は、まずPS網202のDNSサーバ302へ問い合わせを行ない、名前解決に失敗した場合にISP網201のDNSサーバ301へ問い合わせを行なう。
このような構成により、たとえばPS網202におけるDNSサーバ302において、ドメイン名およびIPアドレスを適宜設定することにより、無線端末装置151の通信先に応じてPS網202側で名前解決を行なうか否かを制御することができる。
ここで、PS網202およびISP網201で負荷分散を行なう方法としては、ネットワーク接続装置が、たとえば無線端末装置151からのIPパケットの宛先に基づいて、PS網202およびISP網201のいずれかを当該IPパケットの送信先として選択する構成が考えられる。
しかしながら、このような構成では、ネットワーク接続装置の処理が複雑になり、また、処理量が増大してしまう。
これに対して、本発明の実施の形態に係るネットワーク接続装置では、問い合わせ情報送信部22は、ISP網201におけるDNSサーバ301よりも先にPS網202におけるDNSサーバ302へDNSクエリを送信する。このような構成において、たとえばネットワーク接続装置101が、無線端末装置151が送信するIPパケットを、DNS応答の送信元の網へ送信するように制御することにより、無線端末装置151からのIPパケットの宛先に基づいて当該IPパケットの送信先を選択する必要がなくなる。
したがって、本発明の実施の形態に係るネットワーク接続装置では、処理が複雑になることを防ぎ、また、処理量が増大することを防ぐことができる。また、PS網202を経由して無線端末装置151が送受信するIPパケットを移動通信事業者が選択することが可能となる。すなわち、移動通信事業者において、名前解決先を選択することにより、ISP網およびPS網における負荷の分散を図ることができる。また、DNSクエリをPS網202へ先に送信することにより、携帯電話へのコンテンツ配信等の通信サービスの応答を、優先して高速化することが可能となる。
また、問い合わせ情報取得部21は、特定端末装置からのDNSクエリおよび一般端末装置からのDNSクエリを取得する。そして、問い合わせ情報送信部22は、特定端末装置から取得したDNSクエリをDNSサーバ302およびDNSサーバ301へ送信し、一般端末装置から取得したDNSクエリをDNSサーバ301へ送信する。
このような構成により、ネットワーク接続装置において、特定端末装置からのDNSクエリおよび一般端末装置からのDNSクエリの送信先を適切に切り替えることができる。
また、本発明の実施の形態に係るネットワーク接続装置では、記憶部25は、PS網202におけるDNSサーバ302へDNSクエリを送信することが許可された端末装置である特定端末装置の識別情報、および特定端末装置以外の端末装置である一般端末装置の識別情報を記憶している。そして、端末管理部は、DNSクエリが示す識別情報と記憶部25によって記憶された識別情報とを比較することにより、DNSクエリの送信元が特定端末装置であるか一般端末装置であるかを判断する。
このような構成により、特定端末装置からのDNSクエリおよび一般端末装置からのDNSクエリを適切に判別することができる。
また、本発明の実施の形態に係るネットワーク接続装置では、無線インタフェース部12は、DNSクエリを含む無線信号を無線端末装置151から受信して、受信したDNSクエリを問い合わせ情報取得部21へ出力する。また、無線インタフェース部12は、応答情報送信部23からDNS応答を受信して、受信したDNS応答を含む無線信号を無線端末装置151へ送信する。
このように、ホームゲートウェイとフェムト基地局等の無線基地局装置とを統合する構成により、フェムト基地局専用のゲートウェイと異なり、PS網202およびISP網201の両方で名前解決を行なうことができる。これにより、移動通信事業者網におけるトラフィック量の増大に対して適切に負荷分散を行ない、また、無線端末装置151の通信接続先をたとえばISP網201とすることで、無線端末装置151のユーザの通信料金を低減するようなサービスを提供することも可能となる。
また、本発明の実施の形態に係るネットワークシステムでは、PS網202におけるDNSサーバ302は、ネットワーク接続装置101からDNSクエリを受信し、受信したDNSクエリが示すアドレスを、自己が記憶する1または複数のアドレスの範囲で検索し、検索したアドレスを示すDNS応答をネットワーク接続装置101へ送信し、検索できなかった場合にはエラー情報をネットワーク接続装置101へ送信する。
このような構成により、たとえばPS網202におけるDNSサーバ302において、ドメイン名およびIPアドレスを適宜設定することにより、無線端末装置151からのIPパケットの宛先に応じてPS網202側で名前解決を行なうか否かを制御することができる。そして、たとえばネットワーク接続装置101が、無線端末装置151が送信するIPパケットを、DNS応答の送信元の網へ送信するように制御することにより、無線端末装置151からのIPパケットの宛先に基づいて当該IPパケットの送信先を選択する必要がなくなる。
これにより、ネットワーク接続装置の処理が複雑になることを防ぎ、また、処理量が増大することを防ぐことができる。また、PS網202を経由して無線端末装置151が送受信するIPパケットを移動通信事業者が選択することが可能となる。すなわち、移動通信事業者において、名前解決先を選択することにより、ISP網およびPS網における負荷の分散を図ることができる。
[変形例]
なお、本発明の実施の形態に係るネットワーク接続装置では、問い合わせ情報送信部22は、DNSクエリをISP網201におけるDNSサーバ301およびPS網202におけるDNSサーバ302に順次送信し、DNSクエリを送信してから所定時間経過してもDNS応答を受信しない場合に他の網のDNSサーバへDNSクエリを送信する構成であるとしたが、これに限定するものではない。たとえば、問い合わせ情報送信部22が、DNSクエリをISP網201におけるDNSサーバ301およびPS網202におけるDNSサーバ302にマルチキャストする構成であってもよい。また、所定時間の経過を待たずにISP網201におけるDNSサーバ301およびPS網202におけるDNSサーバ302へ所定の時間差を持たせてDNSクエリを順次送信する構成であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係るネットワーク接続装置では、問い合わせ情報送信部22は、DNSクエリをISP網201におけるDNSサーバ301およびPS網202におけるDNSサーバ302に交互に繰り返し送信する構成であるとしたが、これに限定するものではない。問い合わせ情報送信部22は、タイムアウトまでに、ISP網201におけるDNSサーバ301およびPS網202におけるDNSサーバ302へ1回ずつDNSクエリを送信する構成であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係るネットワーク接続装置は、フェムト基地局としての機能を有し、無線端末装置151からのDNSクエリを無線信号によって直接受信し、かつDNS応答を無線端末装置151へ直接送信する構成であるとしたが、これに限定するものではない。フェムト基地局がネットワーク接続装置101とは別個に設けられ、ネットワーク接続装置101がフェムト基地局経由でDNSクエリの受信およびDNS応答の送信を行なう構成であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係るネットワークシステムでは、DNSサーバ301はISP網201に設置される構成であるとしたが、これに限定するものではない。DNSサーバ301は、ISP網201の代わりに固定網203に設置されてもよい。
また、本発明の実施の形態に係るネットワークシステムでは、各網のDNSサーバがプライマリおよびセカンダリに二重化されている構成であるとしたが、これに限定するものではない。ネットワーク接続装置101の通信相手となるDNSサーバが各網に1つのみ設けられてもよいし、3つ以上のDNSサーバが設けられてもよい。
また、複数のPS網が存在する場合には、各PS網におけるDNSサーバを本発明における第1のアドレス情報管理装置として扱えばよく、本発明は、このような場合にも適用される。同様に、複数のISP網が存在する場合には、各ISP網におけるDNSサーバを本発明における第2のアドレス情報管理装置として扱えばよく、本発明は、このような場合にも適用される。
また、本発明の実施の形態に係るネットワークシステムでは、特定端末装置が無線端末装置151であり、一般端末装置がパーソナルコンピュータ152およびセットトップボックス153の有線端末装置であるとしたが、これに限定するものではない。たとえば無線LANカードが挿入され、無線信号を送受信することによってネットワーク接続装置101と通信するパーソナルコンピュータ152が一般端末装置に該当する場合もある。また、外部ネットワーク202を管理する移動通信事業者とは別の移動通信事業者と契約するユーザの無線端末装置151が一般端末装置に該当する場合もある。
また、本発明の実施の形態に係るネットワーク接続装置では、問い合わせ情報送信部22は、DNSサーバ302およびDNSサーバ301へ無線端末装置151からのDNSクエリを送信する。これは、問い合わせ情報送信部22が、すべてのケースにおいて当該DNSクエリをDNSサーバ302およびDNSサーバ301の両方へ送信することを意味するものではなく、このような機能を有していることを意味する。
また、本発明の実施の形態に係るネットワーク接続装置では、応答情報送信部23は、DNSサーバ302およびDNSサーバ301から受信したDNS応答を無線端末装置151へ送信する。これは、応答情報送信部23が、すべてのケースにおいてDNSサーバ302およびDNSサーバ301の両方から受信したDNS応答を無線端末装置151へ送信することを意味するものではなく、このような機能を有していることを意味する。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
11 ネットワーク制御部
12 無線インタフェース部
13 有線インタフェース部
21 問い合わせ情報取得部
22 問い合わせ情報送信部
23 応答情報送信部
24 問い合わせ先情報送信部
25 記憶部
91 アンテナ
92 サーキュレータ
93 無線受信部
94 無線送信部
95 信号処理部
96 受信信号処理部
97 送信信号処理部
101 ネットワーク接続装置
151 無線端末装置
152 パーソナルコンピュータ
153 セットトップボックス
201 外部ネットワーク,ISP網
202 外部ネットワーク,PS網
203 固定網
204 内部ネットワーク
301 DNSサーバ(第2のアドレス管理装置)
302 DNSサーバ(第1のアドレス管理装置)
401 ネットワークシステム

Claims (16)

  1. 特定外部ネットワークへのアクセスを許可された無線端末装置である特定端末装置からの通信先アドレスの問い合わせ情報である第1の問い合わせ情報を取得するための問い合わせ情報取得部と、
    前記特定外部ネットワークに設けられ、問い合わせ情報に対応するアドレスを検索し、検索した前記アドレスを示す応答情報を送信する第1のアドレス情報管理装置、および前記特定外部ネットワークが接続される一般外部ネットワークに設けられ、問い合わせ情報に対応するアドレスを検索し、検索した前記アドレスを示す応答情報を送信する第2のアドレス情報管理装置へ、前記問い合わせ情報取得部によって取得された前記第1の問い合わせ情報を送信するための問い合わせ情報送信部と、
    前記第1のアドレス情報管理装置および前記第2のアドレス情報管理装置から受信した前記応答情報を前記特定端末装置へ送信するための応答情報送信部とを備え、
    前記問い合わせ情報取得部は、さらに、前記特定端末装置以外の無線端末装置または有線端末装置である一般端末装置からの通信先アドレスの問い合わせ情報である第2の問い合わせ情報を取得し、
    前記問い合わせ情報送信部は、さらに、前記一般端末装置から取得した前記第2の問い合わせ情報を前記第2のアドレス情報管理装置へ送信する、ネットワーク接続装置。
  2. 前記ネットワーク接続装置は、さらに、
    前記第1の問い合わせ情報の送信先であるアドレス情報管理装置が前記ネットワーク接続装置であることを示す問い合わせ先情報を前記特定端末装置へ送信するための問い合わせ先情報送信部を備える、請求項1に記載のネットワーク接続装置。
  3. 前記問い合わせ情報送信部は、前記第1の問い合わせ情報を前記第1のアドレス情報管理装置へ送信しても前記応答情報を受信できなかった場合に前記第2のアドレス情報管理装置へ前記第1の問い合わせ情報を送信する、請求項1または2に記載のネットワーク接続装置。
  4. 前記問い合わせ情報送信部は、前記問い合わせ情報を送信してから前記応答情報を受信することなく所定時間経過するたびに前記問い合わせ情報を送信し、前記特定端末装置から取得した前記第1の問い合わせ情報を送信する間隔を、前記一般端末装置から取得した前記第2の問い合わせ情報を送信する間隔よりも短くする、請求項に記載のネットワーク接続装置。
  5. 前記問い合わせ情報送信部は、前記第1の問い合わせ情報を前記第1のアドレス情報管理装置および前記第2のアドレス情報管理装置へ順次送信し、前記第1のアドレス情報管理装置および前記第2のアドレス情報管理装置の一方へ前記第1の問い合わせ情報を送信してから所定時間経過しても前記応答情報を受信しない場合には他方のアドレス情報管理装置へ前記第1の問い合わせ情報を送信し、前記第1のアドレス情報管理装置および前記第2のアドレス情報管理装置の一方から前記第1の問い合わせ情報に対応するアドレスが検索できなかったことを示すエラー情報を受信した場合には、前記所定時間の経過を待たずに他方のアドレス情報管理装置へ前記第1の問い合わせ情報を送信する、請求項1からのいずれか1項に記載のネットワーク接続装置。
  6. 前記問い合わせ情報送信部は、前記第1のアドレス情報管理装置および前記第2のアドレス情報管理装置の一方へ前記第1の問い合わせ情報を送信してから前記応答情報を受信することなく所定時間経過するたびに前記第1のアドレス情報管理装置および前記第2のアドレス情報管理装置の他方へ前記第1の問い合わせ情報を送信し、前記第1のアドレス情報管理装置または前記第2のアドレス情報管理装置から前記第1の問い合わせ情報に対応するアドレスが検索できなかったことを示すエラー情報を受信した場合には、前記エラー情報を送信したアドレス情報管理装置へは前記第1の問い合わせ情報を送信しない、請求項1からのいずれか1項に記載のネットワーク接続装置。
  7. 前記応答情報送信部は、前記第1のアドレス情報管理装置および前記第2のアドレス情報管理装置の両方から前記第1の問い合わせ情報に対応するアドレスが検索できなかったことを示すエラー情報を受信した場合には、前記エラー情報を前記特定端末装置へ送信する、請求項1からのいずれか1項に記載のネットワーク接続装置。
  8. 前記問い合わせ情報送信部は、前記第2のアドレス情報管理装置との通信を開始できない状態において、前記第2のアドレス情報管理装置との通信を開始できる状態へ遷移することを待つことなく、前記第1のアドレス情報管理装置へ前記第1の問い合わせ情報を送信し、前記第2のアドレス情報管理装置との通信を開始できる状態へ遷移すると、前記第2のアドレス情報管理装置への前記第1の問い合わせ情報の送信を開始する、請求項1からのいずれか1項に記載のネットワーク接続装置。
  9. 前記ネットワーク接続装置は、さらに、
    前記特定端末装置の識別情報および前記一般端末装置の識別情報を記憶するための記憶部を備え、
    前記問い合わせ情報取得部は、前記問い合わせ情報が示す識別情報と前記記憶部によって記憶された識別情報とを比較することにより、前記問い合わせ情報の送信元が前記特定端末装置であるか前記一般端末装置であるかを判断する、請求項1から8のいずれか1項に記載のネットワーク接続装置。
  10. 前記ネットワーク接続装置は、さらに、
    前記第1の問い合わせ情報を含む無線信号を前記特定端末装置から受信して、受信した前記第1の問い合わせ情報を前記問い合わせ情報取得部へ出力し、かつ前記応答情報送信部から前記応答情報を受信して、受信した前記応答情報を含む無線信号を前記特定端末装置へ送信するための無線インタフェース部を備える、請求項1からのいずれか1項に記載のネットワーク接続装置。
  11. 前記無線インタフェース部はフェムト基地局である、請求項10に記載のネットワーク接続装置。
  12. 前記第1のアドレス情報管理装置は、前記ネットワーク接続装置から受信した問い合わせ情報に対応するアドレスを、自己が記憶する1または複数のアドレスの範囲で検索し、検索した前記アドレスを示す応答情報を前記ネットワーク接続装置へ送信し、検索できなかった場合にはエラー情報を前記ネットワーク接続装置へ送信し、
    前記第2のアドレス情報管理装置は、前記ネットワーク接続装置から受信した問い合わせ情報に対応するアドレスを、自己が記憶する1または複数のアドレスの範囲で検索し、検索できなかった場合には他の装置に前記問い合わせ情報に対応するアドレスを検索させ、検索した前記アドレスを示す応答情報を前記ネットワーク接続装置へ送信する、請求項1から11のいずれか1項に記載のネットワーク接続装置。
  13. 特定外部ネットワークに設けられ、ネットワーク接続装置から通信先アドレスの問い合わせ情報を受信し、受信した前記問い合わせ情報に対応するアドレスを検索し、検索した前記アドレスを示す応答情報を前記ネットワーク接続装置へ送信するためのアドレス情報管理装置であって、
    前記ネットワーク接続装置は、
    前記特定外部ネットワークへのアクセスを許可された無線端末装置である特定端末装置からの通信先アドレスの問い合わせ情報である第1の問い合わせ情報を取得するための問い合わせ情報取得部と、
    前記アドレス情報管理装置、および前記特定外部ネットワークが接続される一般外部ネットワークに設けられ、問い合わせ情報に対応するアドレスを検索し、検索した前記アドレスを示す応答情報を送信する他のアドレス情報管理装置へ、前記問い合わせ情報取得部によって取得された前記第1の問い合わせ情報を送信するための問い合わせ情報送信部と、
    前記アドレス情報管理装置および前記他のアドレス情報管理装置から受信した前記応答情報を前記特定端末装置へ送信するための応答情報送信部とを備え、
    前記問い合わせ情報取得部は、さらに、前記特定端末装置以外の無線端末装置または有線端末装置である一般端末装置からの通信先アドレスの問い合わせ情報である第2の問い合わせ情報を取得し、
    前記問い合わせ情報送信部は、さらに、前記一般端末装置から取得した前記第2の問い合わせ情報を前記アドレス情報管理装置へ送信する、アドレス情報管理装置。
  14. ネットワーク接続装置と、
    第1のアドレス情報管理装置とを備え、
    前記第1のアドレス情報管理装置は、特定外部ネットワークに設けられ、前記ネットワーク接続装置から通信先アドレスの問い合わせ情報を受信し、受信した前記問い合わせ情報に対応するアドレスを検索し、検索した前記アドレスを示す応答情報を前記ネットワーク接続装置へ送信し、
    前記ネットワーク接続装置は、
    前記特定外部ネットワークへのアクセスを許可された無線端末装置である特定端末装置からの通信先アドレスの問い合わせ情報である第1の問い合わせ情報を取得するための問い合わせ情報取得部と、
    前記第1のアドレス情報管理装置、および前記特定外部ネットワークが接続される一般外部ネットワークに設けられ、問い合わせ情報に対応するアドレスを検索し、検索した前記アドレスを示す応答情報を送信する第2のアドレス情報管理装置へ、前記問い合わせ情報取得部によって取得された前記第1の問い合わせ情報を送信するための問い合わせ情報送信部と、
    前記第1のアドレス情報管理装置および前記第2のアドレス情報管理装置から受信した前記応答情報を前記特定端末装置へ送信するための応答情報送信部とを含み、
    前記問い合わせ情報取得部は、さらに、前記特定端末装置以外の無線端末装置または有線端末装置である一般端末装置からの通信先アドレスの問い合わせ情報である第2の問い合わせ情報を取得し、
    前記問い合わせ情報送信部は、さらに、前記一般端末装置から取得した前記第2の問い合わせ情報を前記第2のアドレス情報管理装置へ送信する、ネットワークシステム。
  15. 特定外部ネットワークへのアクセスを許可された無線端末装置である特定端末装置からの通信先アドレスの問い合わせ情報である第1の問い合わせ情報を取得するステップと、
    前記特定外部ネットワークに設けられ、問い合わせ情報に対応するアドレスを検索し、検索した前記アドレスを示す応答情報を送信する第1のアドレス情報管理装置、および前記特定外部ネットワークが接続される一般外部ネットワークに設けられ、問い合わせ情報に対応するアドレスを検索し、検索した前記アドレスを示す応答情報を送信する第2のアドレス情報管理装置の少なくとも一方へ、前記問い合わせ情報取得部によって取得された前記第1の問い合わせ情報を送信するステップと、
    前記特定端末装置以外の無線端末装置または有線端末装置である一般端末装置からの通信先アドレスの問い合わせ情報である第2の問い合わせ情報を取得するステップと、
    前記一般端末装置から取得した前記第2の問い合わせ情報を前記第2のアドレス情報管理装置へ送信するステップと、
    前記第1のアドレス情報管理装置または前記第2のアドレス情報管理装置から受信した前記応答情報を前記特定端末装置へ送信するステップとを含む、ネットワーク接続方法。
  16. ネットワーク接続装置におけるネットワーク接続プログラムであって、コンピュータに、
    特定外部ネットワークへのアクセスを許可された無線端末装置である特定端末装置からの通信先アドレスの問い合わせ情報である第1の問い合わせ情報を取得するステップと、
    前記特定外部ネットワークに設けられ、問い合わせ情報に対応するアドレスを検索し、検索した前記アドレスを示す応答情報を送信する第1のアドレス情報管理装置、および前記特定外部ネットワークが接続される一般外部ネットワークに設けられ、問い合わせ情報に対応するアドレスを検索し、検索した前記アドレスを示す応答情報を送信する第2のアドレス情報管理装置の少なくとも一方へ、前記問い合わせ情報取得部によって取得された前記第1の問い合わせ情報を送信するステップと、
    前記特定端末装置以外の無線端末装置または有線端末装置である一般端末装置からの通信先アドレスの問い合わせ情報である第2の問い合わせ情報を取得するステップと、
    前記一般端末装置から取得した前記第2の問い合わせ情報を前記第2のアドレス情報管理装置へ送信するステップと、
    前記第1のアドレス情報管理装置または前記第2のアドレス情報管理装置から受信した前記応答情報を前記特定端末装置へ送信するステップとを実行させるための、ネットワーク接続プログラム。
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