JP5578698B2 - 半導体データ処理装置及びデータ処理システム - Google Patents

半導体データ処理装置及びデータ処理システム Download PDF

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Description

本発明は、リソースに対して中央処理装置(CPU)毎のドメインの設定が可能にされる半導体データ処理装置、更にはそれを用いたデータ処理システムに関し、例えば自動車などの機器組み込み用途のシステム・オン・チップ(SOC)のマイクロコンピュータに適用して有効な技術に関する。
デュアルコアCPUなどを搭載したSOCに関し、それぞれのCPUがオペレーティングシステム(OS)を実行する非対称型マルチプロセッサ方式(AMP)としてそれを使用する場合には、それぞれのCPU間のリソースの競合や誤動作の相互影響などにより、信頼性が低下すると言う問題がある。この問題を解決する技術として、リソースに対してCPU毎のドメインを設定して、ハードウェア的にそれぞれのアクセス領域を保護する、所謂“ドメイン分離”を実現して信頼性を向上させる技術がある。
例えば特許文献1には、バスマスタデバイスとバスの間に不正アドレスアクセス遮断機構を挿入し、この不正アドレスアクセス遮断機構内に、アクセスを許可するアドレス範囲を設定するレジスタを設け、アドレス線に出力されているアドレスが、その範囲内であるかどうかを比較器によって判定し、範囲を逸脱した場合には、制御線の出力を抑止することによって不正アドレスアクセスを遮断する、というドメイン分離技術が記載される。
特許文献2には、異なるオペレーティングシステムの制御下でユーザプログラムを実行する複数の仮想マシン及び仮想マシンマネジャがモードレジスタに設定された情報にしたがって選択的に構成する中央演算処理装置と、前記仮想マシンが利用可能なハードウェアリソースに対するアクセスを管理するリソースアクセス管理モジュールとを有し、前記リソースアクセス管理モジュールは、設定されたモードレジスタから得られる情報と中央演算処理装置によるハードウェアリソースへのアクセス制御情報を入力し、当該入力情報と制御レジスタに設定された情報とを比較してアクセス制御情報に応ずる前記ハードウェアリソースへのアクセスの可否を制御する、というドメイン分離技術が記載される。
特開2004−334410号公報 特開2008−97173号公報
上記先行技術文献におけるドメイン分離は、各CPUがリソースへのアクセスを発行する際に識別IDのような識別情報を発行し、リソースを管理するモジュールが識別情報を検出して、リソース側に設定外のCPUがアクセスしようとする場合に、そのアクセスの拒否やアドレス変換を実施してリソースへのアクセスを保護して誤動作を防止するものである。この様にAMPにおける信頼性を向上させる為には、リソースのドメイン分離を明確に行なって、相互のCPUによるリソースアクセスが干渉しないようにハードウェア的に対応することが重要である。
しかし、一方で製品コンセプト側からこのシステムを見直した場合、必ずしもリソースを分離できないケースが存在する。たとえばディスプレイやキーボードインターフェースなどのHMI(ヒューマンインターフェース)に依存する部分では、ドメイン分離したシステムであっても一部においてリソースの共用を認めないと逆に著しく認識性や操作性に問題が生じる場合のあることが本発明者によって見出された。例えば、カーナビゲーションシステムにAMPを採用し、信頼性を重視した車両の運行情報の制御系と、エンタテイメントや情報通信を受け持つ情報系に別々のCPUを持ち、制御系と情報系に分けてドメイン分離を行なうことを想定したとき、表示デバイスが普段は地図や通信情報を表示しており情報系ドメインの管理下にあり、制御系ドメインから重大な情報を伝達したい場合には、制御系のCPUから情報系のCPUに必要な情報を渡して情報系ドメインを用いた情報表示を行わなければならない。情報系のCPUが何らかの原因でハングアップしていた場合には最早、重大な情報を表示することができず、車両運行制御などの信頼性低下が問題になる。一方、制御系CPUがその都度必要に応じてドメイン分離の設定状態を変更することを認めると、それによって、ドメイン分離”による信頼性向上という本来の目的が失われる虞を生ずる。
本発明の目的はドメイン分離による全体的な信頼性を保ちながら一部のリソースを複数のCPUに共有させることができる半導体データ処理装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、高い信頼性が要求される第1処理系とそれよりも信頼性が緩和された第2処理系が混在されたデータ処理システムにおいて、第1処理系と第2処理系に一部のリソースを共有させても第1処理が第2処理によって制限されることを抑制しながらドメイン分離による信頼性を維持することができるようにすることにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、内部バスを介して複数個の中央処理装置に利用可能にされるリソースユニットのアクセスを管理するアクセス管理回路を有し、アクセス管理回路がドメイン設定レジスタの設定状態に従って前記中央処理装置による前記リソースユニットに対するアクセスの許可と禁止の制御を行うことによって、中央処理装置毎にリソースユニットのドメイン分離を行なうことが可能な半導体データ処理装置において、前記アクセス管理回路により前記複数個の中央処理装置の共有リソースとしてアクセスされることが選択的に認められる一部のリソースユニットに、レジスタ設定によって特定される中央処理装置によるアクセスをその他の中央処理装置によるアクセスよりも優先して許可する制御機能を設ける。
これにより、基本となるドメイン分離とは別のレジスタ設定により特定のリソースユニットに対するアクセス主体となる中央処理装置を選択可能にされる。その選択範囲はアクセス管理回路によるドメイン分離により共有リソースとしてアクセスが認められた中央処理装置の範囲に限られる。したがって、半導体処理装置全体のドメイン分離による信頼性を保ちながら一部のリソースを複数のCPUに共有させることができる。
高い信頼性が要求される第1処理系とそれよりも信頼性が緩和された第2処理系が混在されたデータ処理システムに上記半導体データ処理装置を適用する。このとき、第1処理系と第2処理系に異なる中央処理装置を割当て、表示コントローラなどの特定のリソースユニットを双方の中央処理装置の共有リソースとするようにドメイン分離を行なっておき、緊急時などの必要なときだけ第1処理系の中央処理装置によるアクセスを優先させるように当該特定のリソースユニットのレジスタ設定を変えれば、第1処理系と第2処理系に一部のリソースを共有させても第1処理が第2処理によって制限されることを抑制でき、ドメイン分離による全体的な信頼性も維持することができる。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、本発明の半導体データ処理装置によれば、ドメイン分離による全体的な信頼性を保ちながら一部のリソースを複数のCPUに共有させることができる。
本発明のデータ処理システムによれば、高い信頼性が要求される第1処理系とそれよりも信頼性が緩和された第2処理系が混在されたデータ処理システムにおいて、第1処理系と第2処理系に一部のリソースを共有させても第1処理が第2処理によって制限されることを抑制しながらドメイン分離による信頼性を維持することができる。
図1は本発明に係るデータ処理システムの一例としてカーナビゲーションシステムを例示するブロック図である。 図2はドメイン毎のリソース割当ての設定例を示す説明図である。 図3はマイクロコンピュータのアドレスマップを例示する説明図である。 図4はドメインの割り当てとしてリードアクセスとライトアクセス毎に“許可”と“遮断”を設定できるようにした設定例を示す説明図である。 図5はドメインの割り当てとしてリードアクセスとライトアクセス毎に“許可”と“遮断”を設定できるようにした別の設定例を示す説明図である。 図6はドメイン設定レジスタに対する初期設定動作を例示するフローチャートである。 図7は中央処理装置の共有リソースとされることが可能にされるリソースユニットの具体例として表示コントローラの詳細を示すブロック図である。 図8はレジスタインタフェースの具体例を示すブロック図である。 図9はマイクロコンピュータによる優先制御レジスタの設定変更を用いて制御系と情報系を制御するときの動作を例示するフローチャートである。 図10は中央処理装置の共有リソースとされることが可能にされるリソースユニットの別の例を示すブロック図である。 図11はCPU#1用のレジスタインタフェースの具体例を示すブロック図である。 図12はCPU#0用のレジスタインタフェースの具体例を示すブロック図である。 図13は図10の構成を採用したマイクロコンピュータによる優先制御レジスタの設定変更を用いて制御系と情報系を制御するときの動作を例示するフローチャートである。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面中の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕半導体データ処理装置(1)は、複数個の中央処理装置(10,11)と、前記中央処理装置が接続される内部バス(60)と、前記内部バスを介して前記複数個の中央処理装置に利用可能にされるリソースユニット(40〜51)と、前記中央処理装置による前記リソースユニットのアクセスを管理するアクセス管理回路(20〜31)と、を有する。前記アクセス管理回路はドメイン設定レジスタ(65)の設定状態に従って前記中央処理装置による前記リソースユニットに対するアクセスの許可と禁止の制御を行う。前記リソースユニットのうち前記アクセス管理回路により前記複数個の中央処理装置の共有リソースとしてアクセスされることが選択的に認められる一部のリソースユニット(40,41)は、所定の中央処理装置によって優先制御データが書き込み可能にされる優先制御レジスタ(100C)と、前記優先制御レジスタに書込まれた優先制御データによって特定される中央処理装置によるアクセスをその他の中央処理装置によるアクセスよりも優先して許可する制御を行なう制御回路((80〜82,85,86)、(120〜122,112))とを有する。
これにより、基本となるドメイン分離とは別のレジスタ設定により特定のリソースユニットに対するアクセス主体となる中央処理装置を選択可能にされる。その選択範囲はアクセス管理回路のドメイン設定レジスタによるドメイン分離によって共有リソースとしてアクセスが認められた中央処理装置の範囲に限られる。したがって、半導体処理装置全体のドメイン分離による信頼性を保ちながら一部のリソースを複数のCPUに共有させることができる。
〔2〕項1の半導体データ処理装置において、前記所定の中央処理装置が優先制御レジスタの初期設定を行う。
優先度の高い処理を制御するような一つの中央処理装置による操作に限定するは、ドメイン分離の信頼性に維持に好都合である。
〔3〕項2の半導体データ処理装置において、前記複数個の中央処理装置は夫々固有のオペレーティングシステムの管理の下で前記リソースユニットを利用する。
複数個の中央処理装置を搭載してデータ処理効率を向上させる意義を発揮させることが容易になる。
〔4〕項3の半導体データ処理装置において、前記所定の中央処理装置はパワーオンにより起動して(S1)前記ドメイン設定レジスタの初期設定を行い(S2)、その後、前記所定の中央処理装置が自らのオペレーティングシステムを起動する(S3)と共にその他の中央処理装置を起動し(S4)、起動後に当該その他の中央処理装置が自らのオペレーティングシステムを起動する(S5)。
半導体データ処理装置自体でこのような順序立った起動シーケンスを実現することにより、ドメイン分離の処理が他の中央処理措置やオペレーティングシステムなどの影響を受けて不所望に変化する事態の発生を未然に防止するのに役立つ。
〔5〕項1の半導体データ処理装置において、前記一部のリソースユニット(40)は、当該リソースユニットの処理に用いられるレジスタセット(100)を有する。前記制御回路は、前記アクセス管理回路により共有リソースとすることが認められる中央処理装置毎に前記レジスタセットを異なるアドレス領域にマッピングする複数個のアドレスデコーダ(80,81)と、前記夫々のアドレスデコーダのデコード信号のうち優先制御データによって特定される中央処理装置に対応するアドレスデコーダの出力信号を有効とするデコーダ出力選択回路(82)と、前記デコーダ出力選択回路で選択された出力信号に基づいて前記レジスタセットのレジスタに対するアクセス制御を行うレジスタアクセス制御回路(85,86)とを有する。
これにより、共有リソースとすることが認められる複数の中央処理装置に対してレジスタセットの物理的回路を共通化することができ、回路規模の縮小に寄与することができる。但し、アクセス管理回路によるドメイン分離ではアクセスが遮断されていないが制御回路によってアクセスが許可されていない中央処理装置によるレジスタセットのアクセスはエラーを生ずることになる。
〔6〕項6の半導体データ処理装置において、前記所定の中央処理装置は、優先制御レジスタの優先制御データを変更したとき前記レジスタセットが保持する情報をメモリに退避し、メモリにレジスタセットの情報が退避されているとき優先制御レジスタの優先制御データを元に戻す場合には前記メモリに退避されている情報をレジスタセットに復帰させる。
上記アクセスエラーを生ずることになるが、レジスタ情報の退避・復帰を行うことにより、元の表示制御を容易に開始することが可能になる。
〔7〕項1の半導体データ処理装置において、前記一部のリソースユニットは、前記アクセス管理回路により共有リソースとすることが認められる中央処理装置の数に等しい数だけ用意され当該リソースユニットの処理に用いられる複数のレジスタセット(100A,100B)を有する。前記制御回路は、前記アクセス管理回路により共有リソースとすることが認められる中央処理装置毎に対応する前記レジスタセットを異なるアドレス領域にマッピングする複数個のアドレスデコーダ(120)と、前記アドレスデコーダのデコード信号に基づいて対応するレジスタセットのレジスタに対するアクセス制御を行うレジスタアクセス制御回路(121,122)と、複数のレジスタセットの中から優先制御データによって特定されるレジスタセットを前記処理回路に接続するレジスタ選択回路(112)と、を有する。
項5のようなレジスタセットの共通化による回路規模の縮小に資することは出来ないが、アクセス管理回路によるドメイン分離ではアクセスが遮断されていないが制御回路によってアクセスが許可されていない中央処理装置によるレジスタセットのアクセスはエラーを生じない。
〔8〕項7の半導体データ処理装置において、前記所定の中央処理装置は、優先制御レジスタの優先制御データを変更したとき前記レジスタセットが保持する情報をメモリに退避し、メモリにレジスタセットの情報が退避されているとき優先制御レジスタの優先制御データを元に戻す場合には前記メモリに退避されている情報をレジスタセットに復帰させる。
レジスタ情報の退避・復帰を行うことにより、元の表示制御を容易に開始することが可能になる。
〔9〕項1の半導体データ処理装置において、前記複数個のリソースユニットの一部として、前記複数個の中央処理装置による初期設定にしたがってデータ転送制御を行うダイレクト・メモリ・アクセス・コントローラ(47,48)を有する。
ドメイン設定レジスタによるドメイン分離においては初期設定する中央処理装置と初期設定されるダイレクト・メモリ・アクセス・コントローラは同じドメインに属することが必要になる。
〔10〕項1の半導体データ処理装置において、前記複数個の中央処理装置の共有リソースとされることが認められる一部のリソースユニットとして、表示コントローラ(40)及びオーディオコントローラ(41)を備える。その他のリソースユニットとして、画像認識処理回路(51)及び複数の外部コミュニケーションインタフェースコントローラ(42)を有する。
〔11〕データ処理システムは、半導体データ処理装置(1)と、前記半導体データ処理装置によって表示制御されるディスプレイ(2)と、を有する。前記半導体データ処理装置は、複数個の中央処理装置と、前記中央処理装置が接続される内部バスと、前記内部バスを介して前記複数個の中央処理装置に利用可能にされるリソースユニットと、前記中央処理装置による前記リソースユニットのアクセスを管理するアクセス管理回路と、を有する。前記アクセス管理回路はドメイン設定レジスタの設定状態に従って前記中央処理装置による前記リソースユニットに対するアクセスの許可と禁止の制御を行う。前記リソースユニットのうち前記アクセス管理回路により前記複数個の中央処理装置の共有リソースとされることが認められる一部のリソースユニットとして表示コントローラ(40)を有し、前記表示コントローラは、所定の中央処理装置によって優先制御データが書き込み可能にされる優先制御レジスタと、前記優先制御レジスタに書込まれた優先制御データによって特定される中央処理装置によるアクセスをその他の中央処理装置によるアクセスよりも優先して許可する制御を行なう制御回路とを有する。
例えば高い信頼性が要求される機器制御系のような第1処理系とそれよりも信頼性が緩和された情報表示系のような第2処理系が混在されたデータ処理システムを想定し、第1処理系と第2処理系に異なる中央処理装置を割当て、表示コントローラを双方の中央処理装置の共有リソースとするようにドメイン分離を行なっておき、緊急時などのような必要なときだけ第1処理系の中央処理装置によるアクセスを優先させるように当該表示コントローラの優先制御レジスタ設定を変えれば、第1処理系と第2処理系に表示コントローラを共有させても、第1処理における緊急事態発生の表示がビデオ映像表示のような第2処理によって制限されることを抑制でき、ドメイン分離による全体的な信頼性も維持することができる。
〔12〕項11のデータ処理システムは、前記半導体データ処理装置にビデオ信号を供給するビデオカメラ(5)を更に有する。前記半導体データ処理装置は前記ビデオ信号を入力するビデオ信号入力回路(50)と、ビデオ信号入力回路から入力されたビデオ信号に基づいて画像認識のための画像処理を行なう画像認識処理回路(51)とを更に有する。前記所定の中央処理装置は、前記画像認識処理回路による処理データに基づいて画像認識を行い、画像認識結果に応じて前記表示コントローラに前記表示装置への警告表示を指示する。
〔13〕項12のデータ処理システムは、前記半導体データ処理装置の出力を受ける車両制御ユニット(4)を更に有する。前記半導体データ処理装置は、前記車両制御ユニットに制御データを出力する外部コミュニケーション・インタフェース・コントローラ(42)を更に有する。前記所定の中央処理装置は、前記表示コントローラから前記表示装置へ警告表示データを出力させると共に、外部コミュニケーション・インタフェース・コントローラから前記車両制御ユニットへ前記警告に対処するための制御データを出力させる。
〔14〕別の観点によるデータ処理システムは、半導体データ処理装置と、前記半導体データ処理装置から出力されるオーディオ信号を入力するオーディオアンプ(3)とを有する。前記半導体データ処理装置は、複数個の中央処理装置と、前記中央処理装置が接続される内部バスと、前記内部バスを介して前記複数個の中央処理装置に利用可能にされるリソースユニットと、前記中央処理装置による前記リソースユニットのアクセスを管理するアクセス管理回路と、を有する。前記アクセス管理回路はドメイン設定レジスタの設定状態に従って前記中央処理装置による前記リソースユニットに対するアクセスの許可と禁止の制御を行う。前記リソースユニットのうち前記アクセス管理回路により前記複数個の中央処理装置の共有リソースとされることが認められる一部のリソースユニットとして前記オーディオ信号を出力するオーディオコントローラ(41)を有し、前記オーディオコントローラは、所定の中央処理装置によって優先制御データが書き込み可能にされる優先制御レジスタと、前記優先制御レジスタに書込まれた優先制御データによって特定される中央処理装置によるアクセスをその他の中央処理装置によるアクセスよりも優先して許可する制御を行なう制御回路とを有する。
例えば高い信頼性が要求される機器制御系のような第1処理系とそれよりも信頼性が緩和されたオーディオ系のような第2処理系が混在されたデータ処理システムを想定し、第1処理系と第2処理系に異なる中央処理装置を割当て、オーディオコントローラを双方の中央処理装置の共有リソースとするようにドメイン分離を行なっておき、緊急時などのような必要なときだけ第1処理系の中央処理装置によるアクセスを優先させるようにオーディオコントローラの優先制御レジスタの設定を変えれば、第1処理系と第2処理系にオーディオコントローラを共有させても、第1処理における緊急事態発生の警告がオーディオ音声出力のような第2処理によって制限されることを抑制でき、ドメイン分離による全体的な信頼性も維持することができる。
〔15〕項14のデータ処理システムは、前記半導体データ処理装置にビデオ信号を供給するビデオカメラ(5)を更に有する。前記所定の中央処理装置は、前記画像認識処理回路による処理データに基づいて画像認識を行い、画像認識結果に応じて前記オーディオコントローラに前記オーディオアンプへの警告の発声を指示する。
〔16〕項15のデータ処理システムは、前記半導体データ処理装置の出力を受ける車両制御ユニット(4)を更に有する。前記半導体データ処理装置は、前記車両制御ユニットに制御データを出力する外部コミュニケーション・インタフェース・コントローラ(42)を更に有する。前記所定の中央処理装置は、前記表示コントローラから前記オーディオアンプへ警告の発声データを出力させると共に、外部コミュニケーション・インタフェース・コントローラから前記車両制御ユニットへ前記警告に対処するための制御データを出力させる。
2.実施の形態の詳細
図1には本発明に係るデータ処理システムの一例としてカーナビゲーションシステムが例示される。同図に示されるカーナビゲーションシステムは、本発明に係るデータ処理装置の一例であるマイクロコンピュータ(MCU)1に、ビデオカメラ5、テレビチューナ(TVチューナ)7、DDRSDRAM(Double-Data-Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)のようなメモリ8、液晶ディスプレイ2、オーディオアンプ3、及び車両制御ユニット4が接続されて構成される。マイクロコンピュータ1は、特に制限されないが、ビデオカメラ5で撮影した画像データを用いて画像認識を行い、認識結果に基づいて車両運行をアシストするための案内を液晶ディスプレイ2に表示する制御やオーディオアンプ3から音声で出力する制御を行うと共に、自動車のエンジン制御やブレーキアシストなどの電子制御を行う車両制御ユニット(ECU)4を画像認識結果などに基づいて制御する。
マイクロコンピュータ1は、夫々異なるOS(オペレーティングシステム)によってアプリケーションプログラムを実行する2個の中央処理装置(CPU#0,CPU#1)10,11を有し、その中央処理装置10,11のリソースであるリソースユニットとして、例えば表示コントローラ40、オーディオコントローラ41、シリアル・コミュニケーション・インタフェース・コントローラ(SCI#0,SCI#1)42,43、タイマ(TMR#0,TMR#1)44,45、メモリコントローラとしてのSDRAMコントローラ46、ダイレクト・メモリ・アクセス・コントローラ(DMAC#0,DMAC#1)47,48、ビデオ入力回路(VIN#0,VIN#1)49,50、及び画像認識処理回路51を備える。それらリソースユニット40〜51は内部バス60を経由して中央処理装置10,11によりアクセスされて利用される。前記中央処理装置(CPU#0,CPU#1)10,11は命令フェッチ、命令デコード及び演算などの基本的な機能だけを備えていてもよいし、また、それら基本的な機能の他にワークメモリとしてのSRAM、OS等の基本プログラムを格納した不揮発性メモリ、及び浮動小数点演算ユニット等のアクセラレータなどの回路を備えた所謂CPUコアのような回路構成であってもよい。システムコントローラ(SYSCNT)12はパワーオン時におけるマイクロコンピュータの起動シーケンスや動作モードの制御などを行う。特に制限されないが、中央処理装置(第1中央処理装置、CPU#0)10は高い信頼性が要求される車両運行制御のための制御系の制御に利用され、中央処理装置(第2中央処理装置、CPU#1)11は要求される信頼性が前記制御系よりも緩和されるオーディオ・ビデオ制御のための情報系の制御に利用される。
マイクロコンピュータ1は複数の中央処理装置10,11が利用するリソースに対してドメイン分離のためのアクセス管理を行うアクセス管理回路(ACCSC#0〜ACCSC#11)20〜31を有する。ここではアクセス管理回路(ACCSC#0〜ACCSC#11)20〜31はリソースユニット40〜51に一対一対応で図示される。この例では、ドメインは中央処理装置(CPU#0)10の制御を受ける制御系ドメイン(制御系の制御に用いるリソースユニット群)と、中央処理装置(CPU#1)11の制御を受ける情報系ドメイン(情報系の制御に用いるリソースユニット群)とに分けられる。例えばドメイン毎のリソース割当ての設定例が図2示される。○印は当該リソースが対応するドメインに割当てられていることを示す。このドメイン割当てにおいて、表示コントローラ40、オーディオコントローラ41及びSDRAMコントローラ46は中央処理装置10,11の何れもが利用可能な共有リソースとされる。
図3にはマイクロコンピュータのアドレスマップが例示される。図2で説明したようなドメイン割り当ては図3に例示されるようなドメイン設定レジスタ65に対して行われる。図3の例では“アクセス制御”の欄の“CPU#0”,“CPU#1”,“DMAC#0”,“DMAC#1”の各欄に対して“許可”又は“遮断”を意味するコードを設定することによってドメイン割り当てが行われる。“許可”は対応するドメインの中央処理装置が利用可能なリソースであることを意味し、“遮断”は対応するドメインの中央処理装置が利用不可能なリソースであることを意味する。DMAC#0,DMAC#1はそれを初期設定して利用する中央処理装置のドメインにおいて当該中央処理装置が利用するリソースユニットを最大限として転送対象とし、当該中央処理装置が利用できないリソースは転送対象とすることはできない。アクセスアクセス管理回路20〜31に対する設定は中央処理装置(CPU#0)10だけが行うようになっておる。アクセス管理回路20〜31は、特に制限されないが、遮断が設定されたリソースユニットに対するアクセスに対しては当該アクセスを無効とし且つアクセス要求元の中央処理装置にはエラーレスポンスを返す。
図3にはリソースに割当てられるアドレスが例示されているが、これは固定であってもよいし、レジスタ設定により可変にすることも可能である。図3において、リソースのアドレスとは、メモリコントローラ46に対してはメモリ(DDRSDRAM)8のメモリアドレス、その他の回路に対してはレジスタセットのアドレスとされる。レジスタセットとは夫々のリソースユニットの処理回路の動作に用いるレジスタであって中央処理装置のアドレス空間に配置される複数個のレジスタを意味する。ここで、共有リソースに設定することが可能なリソースアドレスはドメインにより相違される。例えばDDRSDRAM8は00000h−3FFFFhと40000h−7FFFFhに分離される。表示コントローラ4はF0000h−F07FFhの表示コントローラレジスタセット100Aと、F0800h−F0FFFhに含まれる表示コントローラレジスタセット100Bに分離される。オーディオコントローラ41はF1000h−F17FFhのオーディオコントローラレジスタセット101AとF1800h−F1FFFhに含まれるオーディオレジスタセット101Bに分離される。詳細は後述するが、共有リソースのドメイン毎に異なったアドレスにマッピングされるレジスタセットは、特に制限されないが、アドレスマッピング毎に物理的に異なるレジスタセットを備える構成であってもよいし(後述する図10の構成)、物理的に1つのレジスタセットに異なるアドレスをマッピングする構成であってもよい(後述する図8の構成)。その他のリソースユニット42〜45,47〜51にはレジスタセット102〜110が配置され、夫々図3に例示されるアドレスがマッピングされる。
図4及び図5にはドメインの割り当ての別の例が示される。ドメイン割り当ては図3のような“許可”と“遮断”の2通りの設定に限らず、図4及び図5の例のように、リードアクセスとライトアクセス毎に“許可”と“遮断”を設定できるようにしてもよい。アクセス管理回路20は、リードアクセスの遮断が設定されたリソースユニットへの不正なリードアクセスが発生した場合、エラーレスポンスをリードデータとは別に返す、或いは常に固定値例えば全ビット0を返す、又は、エラーレスポンスと共に固定値例えば全ビット0を返す。また、アクセス管理回路20は、ライトアクセスの遮断が設定されたリソースユニットへの不正なライトアクセスが発生した場合、ライトデータを無効にすると共にエラーレスポンスを返す、或いはライトデータの無効化だけを行う。リードアクセスとライトアクセス毎の“許可”と“遮断”の設定はその他のリソースユニットに対するドメイン設定にも当然適用可能である。
図6にはドメイン設定レジスタ65に対する初期設定動作のフローチャートが例示される。マイクロコンピュータ1に動作電源が投入されると、内部はハードウェアリセットされ、一方の中央処理装置10が起動し、他方の中央処理装置11がスタンバイ状態とされる(S1)。起動された中央処理装置10は予め決められたプログラム開始アドレスからプログラムを実行して、アクセス制御回路20〜31のドメイン設定レジスタ65の初期設定を行い(S2)、その後、中央処理装置10は自らのオペレーティングシステムを起動する(S3)。これに並行して中央処理装置10は他方の中央処理装置11のスタンバイ状態を解除して起動し(S4)、起動後に当該中央処理装置11は自らのオペレーティングシステムを起動する(S5)。
マイクロコンピュータ1自体でこのような順序立った起動シーケンスを実現することにより、1個の中央処理装置(CPU#0)10によるドメイン分離の処理が他の中央処理措置やオペレーティングシステムなどの影響を受けて不所望に変化する事態の発生を未然に防止するのに役立つ。
図7には中央処理装置10,11の共有リソースとされることが可能にされるリソースユニットの具体例として表示コントローラ40の詳細が示される。図7では便宜上表示コントローラ40をレジスタインタフェース70と表示制御回路71に分けて図示することによって、共有リソースにおけるレジスタセットに対する優先制御によるアクセス競合回避のための構成を理解し易いようにしている。レジスタインタフェース70には表示コントローラ70におけるレジスタと外部とのインタフェースのための構成を集約して示している。表示制御回路71をレジスタインタフェース70以外の回路を総称する。
図8にはレジスタインタフェース70の具体例が示される。前述のようにアクセス管理回路20〜31によって双方の中央処理装置10,11の共有リソースとされることが可能にされるリソースユニットである表示コントローラ40は、所定の中央処理装置10によって優先制御データが書き込み可能にされる優先制御レジスタ100Cを備える。優先制御レジスタ100Cは、これに書込まれた優先制御データによって特定される中央処理装置10又は中央処理装置11の一方によるアクセスをその他方の中央処理装置によるアクセスよりも優先して許可する制御を行なうために利用される。この制御を行うためにアドレスデコーダ80,81、デコーダ出力選択回路82、レジスタセット100に対するアクセス制御回路としてのレジスタライト制御回路85およびレジスタリード制御回路86が設けられる。アドレスデコーダ81はレジスタセット100と優先制御レジスタ100Cを図3のアドレスF0800h−F0FFFhにマッピングするデコード論理を備え、アドレスデコーダ8はレジスタセット100を図3のアドレスF0000h−F07FFhにマッピングするデコード論理を備える。アドレスデコーダ80,81は入力されるアドレス信号をそのデコード論理に従ってデコードしてレジスタセット100に含まれるレジスタの選択信号及び優先制御レジスタ100Cのレジスタ選択信号を生成する。デコーダ出力選択回路82は、優先制御レジスタ100Cにセットされた優先制御データS1がCPU#0を示しているときはアドレスデコーダ81が出力するレジスタセット100Bのレジスタ選択信号を選択し、優先制御レジスタ100Cにセットされた優先制御データS1がCPU#1を示しているときはアドレスデコーダ80が出力するレジスタセット100Aのレジスタ選択信号を選択する。レジスタライト制御回路85及びレジスタリード制御回路86はデコーダ出力選択回路82から出力されるレジスタ選択信号を入力し、リードライト信号RWにより書き込み動作が指示されている場合にはレジスタライト制御回路85がそのレジスタ選択信号に従ってレジスタライトデータをレジスタセット100に書き込み、リードライト信号RWにより読み出し動作が指示されている場合にはレジスタリード制御回路86がそのレジスタ選択信号に従ってレジスタセット100からレジスタリードデータを読み出す。前記優先制御レジスタ100Cのアクセス制御にはレジスタライト制御回路83及びレジスタリード制御回路84を用いる。レジスタライト制御回路83及びレジスタリード制御回路84は優先制御レジスタ100Cの選択信号をアドレスデコーダ81から入力し、リードライト信号RWにより書き込み動作が指示されている場合にはレジスタライト制御回路83がそのレジスタ選択信号に従って優先制御データを優先制御レジスタ100Cに書き込み、リードライト信号RWにより読み出し動作が指示されている場合にはレジスタリード制御回路84がそのレジスタ選択信号に従って優先制御レジスタ100Cから優先制御データを読み出す。論理和回路87はレジスタリード制御回路84の出力とレジスタリード制御回路87の出力との論理和信号を形成する。
特に図示はしないが、オーディオコントローラ41についても同様に構成することができる。
これにより、ドメイン設定レジスタ65の設定に従ったアクセス管理回路20,21による基本となるドメイン分離制御とは別の優先制御レジスタ100Cに対するレジスタ設定により、特定のリソースユニット40,41に対するアクセス主体となる中央処理装置を選択可能にされる。その選択範囲はドメイン設定レジスタ65によるドメイン分離によって共有リソースとしてアクセスが認められた中央処理装置10,11の範囲に限られる。優先制御レジスタ100Cの設定変更はその他のドメイン分離の状態に対して一切影響を与えない。しかも、優先制御レジスタ100Cに対する設定変更が可能にされるには一つの中央処理装置10に限られる。したがって、マイクロコンピュータ1全体のドメイン分離による信頼性を保ちながら一部のリソース40,41を複数の中央処理装置10,11に共有させることができる。また、共有リソースとすることが認められる複数の中央処理装置10,11に対してレジスタセット100の物理的回路を共通化することができ、回路規模の縮小に寄与することができる。但し、アクセス管理回路によるドメイン分離ではアクセスが遮断されていないが優先制御レジスタ100Cによってアクセスが許可されていない中央処理装置によるレジスタセット100のアクセスはエラーを生ずることになる。その間にレジスタセット100へのアクセスがなければ何ら問題はない。
図9にはマイクロコンピュータ1による優先制御レジスタの設定変更を用いて制御系と情報系を制御するときの動作フローが例示される。ここでは中央処理装置(CPU#0)10、中央処理装置(CPU#1)11、表示コントローラ40、オーディオコントローラ41、シリアル・コミュニケーション・インタフェース・コントローラ(SCI#0)42、及びビデオ入力回路(VIN#1)49の動作が例示される。ドメイン設定レジスタ65は図3のように初期設定されたものとする。時刻t0において優先制御レジスタ100Cには中央処理装置(CPU#1)11を優先させる優先制御データがセットされている。中央処理装置(CPU#1)11は、レジスタセット100A、101Aに対するレジスタ設定を行い、それにしたがって液晶ディスプレイ2にナビゲーション画像表示やTV表示の制御を行い、オーディオアンプ3による音楽再生などを制御している。
画像認識処理回路51は中央処理装置(CPU#0)10のバックグランドで画像認識のための画像処理を常時実行している。画像認識処理回路51による処理画像データは中央処理装置10が入力して画像認識処理を行なう。その結果、時刻t1で危険を検知したら、中央処理装置(CPU#0)10はシリアル・コミュニケーション・インタフェース・コントローラ(SCI#0)42を使用して車両制御ユニット4と通信を行って、ブレーキアシストやエンジン制御などの設定を行う。これと共に中央処理装置10は表示コントローラ40、オーディオコントローラ41の優先制御レジスタ100CをCPU#0優先とする設定に変更し(時刻t2)、表示コントローラ40及びオーディオコントローラ41のレジスタセット(100)の情報をSDRAM8に退避し、その後に、表示コントローラ40及びオーディオコントローラ41のレジスタセット(100)に新たな制御データなどを設定する(時刻t3)。これにより、中央処理装置(CPU#0)10は警告メッセージや警告音声のデータを生成して表示コントローラ40及びオーディオコントローラ41に与え、表示コントローラ40及びオーディオコントローラ41は、レジスタセット(100)に新たに設定された制御データなどに基づいて、警告メッセージや警告の画像表示を液晶ディスプレイ2に行うと共にオーディオアンプ3を用いて警告音声を発生させる。この間、中央処理装置(CPU#1)11は表示コントローラ40及びオーディオコントローラ41のレジスタセットに対するアクセスを行っても無視されるが、ナビゲーション処理を継続することは可能である。画像認識処理回路51による処理画像データにより中央処理装置10が危険回避を検知すると、中央処理装置(CPU#0)10は、今度は、シリアル・コミュニケーション・インタフェース・コントローラ(SCI#0)42を介して車両制御ユニット4と通信を行って、ブレーキアシストやエンジン制御などの設定を通常運行状態に戻し、更に、先に退避したレジスタデータをSDRAM8から表示コントローラ40及びオーディオコントローラ41のレジスタセット(100)に復帰させ(時刻t4)、表示コントローラ40及びオーディオコントローラ41の優先制御レジスタ100CをCPU#1優先とする設定に変更し(時刻t5)、中央処理装置(CPU#1)11によるナビゲーション処理に基づくナビゲーション画像の表示や音楽再生を再開させる。中央処理装置(CPU#0)10はこれに並行して画像認識処理を行ない、次の危険検知に備える。
このように、物理的に1セットのレジスタセットに対して複数のアドレスマッピングを行う場合に、レジスタセットの設定変更によって優先使用が拒否される側の中央処理装置(CPU#1)11ではアクセスエラーを生ずることになるが、優先制御レジスタ100Cの設定変更に伴ってレジスタセットデータの退避・復帰を行うことにより、元の表示制御や音声再生などの動作を容易に再開することが可能になる。
図10には中央処理装置10,11の共有リソースとされることが可能にされるリソースユニットの別の例が示される。ここではアドレスマッピング毎に物理的に異なるレジスタセットを設けるときの構成が示される。例えば表示コントローラ40を一例とする。中央処理装置(CPU#0)10用と中央処理装置(CPU#1)11用に別々にレジスタインタフェース110,111を備え、表示制御回路71とレジスタインタフェース110,111との間にセレクタ112が配置される。レジスタインタフェース回路110がレジスタセット100Aを備え、レジスタインタフェース回路111がレジスタセット100Bと優先制御レジスタ100Cを備える。
図11にはCPU#1用のレジスタインタフェース110の具体例が示される。レジスタインタフェース110はアドレスデコーダ120、レジスタセット100Aに対するアクセス制御回路としてのレジスタライト制御回路121およびレジスタリード制御回路122を備える。アドレスデコーダ120はレジスタセット100Aを図3のアドレスF0000h−F07FFhにマッピングするデコード論理を備える。アドレスデコーダ120は入力されるアドレス信号をそのデコード論理に従ってデコードしてレジスタセット100Aに含まれるレジスタの選択信号を生成する。レジスタライト制御回路121及びレジスタリード制御回路122はアドレスデコーダ120から出力されるレジスタ選択信号を入力し、リードライト信号RWにより書き込み動作が指示されている場合にはレジスタライト制御回路121がそのレジスタ選択信号に従ってレジスタライトデータをレジスタセット100Aに書き込み、リードライト信号RWにより読み出し動作が指示されている場合にはレジスタリード制御回路122がそのレジスタ選択信号に従ってレジスタセット100Aからレジスタリードデータを読み出す。
図12にはCPU#0用のレジスタインタフェース111の具体例が示される。レジスタインタフェース111はアドレスデコーダ130、レジスタセット100A及び優先制御レジスタ100Cに対するアクセス制御回路としてのレジスタライト制御回路131およびレジスタリード制御回路132を備える。アドレスデコーダ130はレジスタセット100Bと優先制御レジスタ100Cを図3のアドレスF0800h−F0FFFhにマッピングするデコード論理を備える。アドレスデコーダ130は入力されるアドレス信号をそのデコード論理に従ってデコードしてレジスタセット100Bに含まれるレジスタの選択信号及び優先制御レジスタ100Cのレジスタ選択信号を生成する。レジスタライト制御回路131及びレジスタリード制御回路132はアドレスデコーダ130から出力されるレジスタ選択信号を入力し、リードライト信号RWにより書き込み動作が指示されている場合にはレジスタライト制御回路131がそのレジスタ選択信号に従ってレジスタライトデータをレジスタセット100B又は優先制御レジスタ10Cに書き込み、リードライト信号RWにより読み出し動作が指示されている場合にはレジスタリード制御回路132がそのレジスタ選択信号に従ってレジスタセット100B又は優先制御レジスタ100Cからデータを読み出す。優先制御レジスタ10Cにセットされた制御データはセレクタ112に供給される。セレクタ112は、優先制御レジスタ100Cにセットされた優先制御データS1がCPU#0を示しているときはレジスタインタフェース111のレジスタセット100Bを表示制御回路71に接続する状態を選択し、優先制御レジスタ100Cにセットされた優先制御データS1がCPU#1を示しているときはレジスタインタフェース110のレジスタセット100Aを表示制御回路71に接続する状態を選択する。図10の論理和回路113はレジスタリード制御回路122の出力とレジスタリード制御回路132の出力との論理和信号を形成する。
特に図示はしないが、オーディオコントローラ41についても同様に構成することができる。
これにより、ドメイン設定レジスタ65の設定に従ったアクセス管理回路20,21による基本となるドメイン分離制御とは別の優先制御レジスタ100Cに対するレジスタ設定により、特定のリソースユニット40,41に対するアクセス主体となる中央処理装置を選択可能にされる。その選択範囲はドメイン設定レジスタ65によるドメイン分離によって共有リソースとしてアクセスが認められた中央処理装置10,11の範囲に限られる。優先制御レジスタ100Cの設定変更はその他のドメイン分離の状態に対して一切影響を与えない。しかも、優先制御レジスタ100Cに対する設定変更が可能にされるには一つの中央処理装置10に限られる。したがって、マイクロコンピュータ1全体のドメイン分離による信頼性を保ちながら一部のリソース40,41を複数の中央処理装置10,11に共有させることができる。また、共有リソースとすることが認められる複数の中央処理装置10,11毎に物理回路としてのレジスタセット100A,100Bを有するから、図8の場合比べて回路規模は大きくなるが、アクセス管理回路によるドメイン分離ではアクセスが遮断されていないが優先制御レジスタ100Cによってアクセスが許可されていない中央処理装置によるレジスタセットに対するアクセスはエラーを生じない。
図13には図10の構成を採用したマイクロコンピュータ1による優先制御レジスタの設定変更を用いて制御系と情報系を制御するときの動作フローが例示される。基本的な動作条件は図9と同一とする。ここでは、表示コントローラ40及びオーディオコントローラ41は中央処理装置10,11毎にレジスタセット100A、100Bを物理的に別々の存在として備えるから、図9で説明した時刻t2の後の退避処理と時刻t4における復帰処理を必要としない。したがって中央処理装置(CPU#0)10が警告メッセージの表示制御などを行っているとき中央処理装置(CPU#1)11がナビゲーション処理のために表示コントローラ40及びオーディオコントローラ41のレジスタセット100Aに対するデータセットは有効に行われる。但し、そのデータセットは表示や音楽再生の動作には反映されない。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、中央処理装置は2個に限定されず、それ以上あってもよく、また、中央処理装置は命令実行制御のための基本機能だけでなくアクセラレータやワークRAM等を含んだコアユニットであってもよい。アクセス管理回路はリソースユニット毎に分散された構成として図示しているがこれに限定されずその論理構成は集中的に配置されていてもよい。リソースユニットの機能や個数、バスの構成、などは適宜変更可能である。半導体データ処理装置は1チップの半導体集積回路に限定されず、マルチチップで一つのパッケージに樹脂封止されたモジュールデバイスであってもよい。本発明に係る半導体データ処理装置を適用するデータ処理システムはカーナビゲーションシステムに限定ざれず、テレビ、画像記録再生装置、電話機、プリンタ等の種々のコンシューマ向け電子機器、更には産業用の制御機器に広く適用することができる。車両に適用する場合も自動車に限定されず、電車や船舶等の交通機関にも適用することが可能である。
1 マイクロコンピュータ(MCU)
2 液晶ディスプレイ
3 オーディオアンプ
4 車両制御ユニット
5 ビデオカメラ
7 テレビチューナ
8 DDRSDRAMのようなメモリ
10,11 中央処理装置(CPU#0,CPU#1)
20〜31 アクセス管理回路(ACCSC#0〜ACCSC#11)
40 表示コントローラ
41 オーディオコントローラ
42,43 シリアル・コミュニケーション・インタフェース・コントローラ
44,45 タイマ(TMR#0,TMR#1)
46 SDRAMコントローラ
47,48 ダイレクト・メモリ・アクセス・コントローラ
49,50 ビデオ入力回路(VIN#0,VIN#1)
51 画像認識処理回路
65 ドメイン設定レジスタ
70 レジスタインタフェース
71 表示制御回路
80,81 アドレスデコーダ
82 デコーダ出力選択回路
83 レジスタライト制御回路
84 レジスタリード制御回路
85 レジスタライト制御回路
86 レジスタリード制御回路
100C 優先制御レジスタ
100 レジスタセット
100B レジスタセット
100A レジスタセット
WR リードライト信号
110,111 レジスタインタフェース
112 セレクタ
120 アドレスデコーダ120
121 レジスタライト制御回路
122 レジスタリード制御回路
130 アドレスデコーダ
131 レジスタライト制御回路
132 レジスタリード制御回路

Claims (15)

  1. 複数個の中央処理装置と、
    前記中央処理装置が接続される内部バスと、
    前記内部バスを介して前記複数個の中央処理装置に利用可能にされるリソースユニットと、
    前記中央処理装置による前記リソースユニットのアクセスを管理するアクセス管理回路と、を有し、
    前記複数個の中央処理装置には、第1オペレーティングシステムによる管理の下で前記リソースユニットを利用する第1中央処理装置と、前記第1オペレーティングシステムと異なる第2オペレーティングシステムによる管理の下で前記リソースユニットを利用する第2中央処理装置とが含まれ、
    前記アクセス管理回路はドメイン設定レジスタの設定状態に従って前記中央処理装置による前記リソースユニットに対するアクセスの許可と禁止の制御を行い、
    前記リソースユニットのうち前記アクセス管理回路により前記複数個の中央処理装置の共有リソースとしてアクセスされることが選択的に認められる一部のリソースユニットは、前記第1中央処理装置によって優先制御データが書き込み可能にされ他の中央処理装置による優先制御データの書き込みが禁止される優先制御レジスタと、前記優先制御レジスタに書込まれた優先制御データによって特定される中央処理装置によるアクセスをその他の中央処理装置によるアクセスよりも優先して許可する制御を行なう制御回路とを有し、 前記一部のリソースユニットは、当該リソースユニットの処理に用いられるレジスタセットを有し、
    前記制御回路は、前記アクセス管理回路により共有リソースとすることが認められる中央処理装置毎に前記レジスタセットを異なるアドレス領域にマッピングする複数個のアドレスデコーダと、前記夫々のアドレスデコーダのデコード信号のうち優先制御データによって特定される中央処理装置に対応するアドレスデコーダの出力信号を有効とするデコーダ出力選択回路と、前記デコーダ出力選択回路で選択された出力信号に基づいて前記レジスタセットのレジスタに対するアクセス制御を行うレジスタアクセス制御回路とを有する、半導体データ処理装置。
  2. 前記第1中央処理装置が前記優先制御レジスタの初期設定を行う、請求項1記載の半導体データ処理装置。
  3. 前記複数個の中央処理装置は、前記第1及び第2オペレーティングシステムを含む夫々固有のオペレーティングシステムに管理の下で前記リソースユニットを利用する、請求項2記載の半導体データ処理装置。
  4. 前記第1中央処理装置はパワーオンにより起動して前記ドメイン設定レジスタの初期設定を行い、その後、前記第1中央処理装置が前記第1オペレーティングシステムを起動すると共にその他の中央処理装置を起動し、起動後に当該その他の中央処理装置が自らのオペレーティングシステムを起動する、請求項3記載の半導体データ処理装置。
  5. 前記第1中央処理装置は、前記優先制御レジスタの優先制御データを変更したとき前記レジスタセットが保持する情報をメモリに退避し、前記メモリに前記レジスタセットの情報が退避されているとき前記優先制御レジスタの優先制御データを元に戻す場合には前記メモリに退避されている情報を前記レジスタセットに復帰させる、請求項1記載の半導体データ処理装置。
  6. 前記一部のリソースユニットは、前記アクセス管理回路により共有リソースとすることが認められる中央処理装置の数に等しい数だけ用意され当該リソースユニットの処理に用いられる複数のレジスタセットを有し、
    前記制御回路は、前記複数のレジスタセットの中から優先制御データによって特定されるレジスタセットを対応する中央処理装置に接続するレジスタ選択回路を有する請求項1記載の半導体データ処理回路。
  7. 前記第1中央処理装置は、前記優先制御レジスタの優先制御データを変更したとき前記レジスタセットが保持する情報をメモリに退避し、前記メモリに前記レジスタセットの情報が退避されているとき前記優先制御レジスタの優先制御データを元に戻す場合には前記メモリに退避されている情報を前記レジスタセットに復帰させる、請求項6記載の半導体データ処理装置。
  8. 前記複数個のリソースユニットの一部として、前記複数個の中央処理装置による初期設定にしたがってデータ転送制御を行うダイレクト・メモリ・アクセス・コントローラを有する、請求項1記載の半導体データ処理装置。
  9. 前記複数個の中央処理装置の共有リソースとされることが認められる一部のリソースユニットとして、表示コントローラ及びオーディオコントローラを備え、
    その他のリソースユニットとして、画像認識処理回路及び複数の外部コミュニケーションインタフェースコントローラを有する、請求項1記載の半導体データ処理装置。
  10. 半導体データ処理装置と、前記半導体データ処理装置によって表示制御されるディスプレイと、を有するデータ処理システムであって、
    前記半導体データ処理装置は、
    複数個の中央処理装置と、
    前記中央処理装置が接続される内部バスと、
    前記内部バスを介して前記複数個の中央処理装置に利用可能にされるリソースユニットと、
    前記中央処理装置による前記リソースユニットのアクセスを管理するアクセス管理回路と、を有し、
    前記複数個の中央処理装置には、第1オペレーティングシステムによる管理の下で前記リソースユニットを利用する第1中央処理装置と、前記第1オペレーティングシステムと異なる第2オペレーティングシステムによる管理の下で前記リソースユニットを利用する第2中央処理装置とが含まれ、
    前記アクセス管理回路はドメイン設定レジスタの設定状態に従って前記中央処理装置による前記リソースユニットに対するアクセスの許可と禁止の制御を行い、
    前記リソースユニットのうち前記アクセス管理回路により前記複数個の中央処理装置の共有リソースとされることが認められる一部のリソースユニットとして表示コントローラを有し、前記表示コントローラは、前記第1中央処理装置によって優先制御データが書き込み可能にされ他の中央処理装置による優先制御データの書き込みが禁止される優先制御レジスタと、前記優先制御レジスタに書込まれた優先制御データによって特定される中央処理装置によるアクセスをその他の中央処理装置によるアクセスよりも優先して許可する制御を行なう制御回路とを有し、
    前記表示コントローラは、前記表示コントローラの処理に用いられるレジスタセットを有し、
    前記制御回路は、前記アクセス管理回路により共有リソースとすることが認められる中央処理装置毎に前記レジスタセットを異なるアドレス領域にマッピングする複数個のアドレスデコーダと、前記夫々のアドレスデコーダのデコード信号のうち優先制御データによって特定される中央処理装置に対応するアドレスデコーダの出力信号を有効とするデコーダ出力選択回路と、前記デコーダ出力選択回路で選択された出力信号に基づいて前記レジスタセットのレジスタに対するアクセス制御を行うレジスタアクセス制御回路とを有する、データ処理システム
  11. 前記半導体データ処理装置にビデオ信号を供給するビデオカメラを更に有し、
    前記半導体データ処理装置は前記ビデオ信号を入力するビデオ信号入力回路と、前記ビデオ信号入力回路から入力されたビデオ信号に基づいて画像認識のための画像処理を行なう画像認識処理回路とを更に有し、
    前記第1中央処理装置は、前記画像認識処理回路による処理データに基づいて画像認識を行い、画像認識結果に応じて前記表示コントローラに前記ディスプレイへ警告の表示を指示する、請求項10記載のデータ処理システム。
  12. 前記半導体データ処理装置の出力を受ける車両制御ユニットを更に有し、
    前記半導体データ処理装置は、前記車両制御ユニットに制御データを出力する外部コミュニケーション・インタフェース・コントローラを更に有し、
    前記第1中央処理装置は、前記表示コントローラから前記ディスプレイへの前記警告の表示データを出力させると共に、前記外部コミュニケーション・インタフェース・コントローラから前記車両制御ユニットへ前記警告に対処するための制御データを出力させる、請求項11記載のデータ処理システム。
  13. 半導体データ処理装置と、前記半導体データ処理装置から出力されるオーディオ信号を入力するオーディオアンプと、を有するデータ処理システムであって、
    前記半導体データ処理装置は、
    複数個の中央処理装置と、
    前記中央処理装置が接続される内部バスと、
    前記内部バスを介して前記複数個の中央処理装置に利用可能にされるリソースユニットと、
    前記中央処理装置による前記リソースユニットのアクセスを管理するアクセス管理回路と、を有し、
    前記複数個の中央処理装置には、第1オペレーティングシステムによる管理の下で前記リソースユニットを利用する第1中央処理装置と、前記第1オペレーティングシステムと異なる第2オペレーティングシステムによる管理の下で前記リソースユニットを利用する第2中央処理装置とが含まれ、
    前記アクセス管理回路はドメイン設定レジスタの設定状態に従って前記中央処理装置による前記リソースユニットに対するアクセスの許可と禁止の制御を行い、
    前記リソースユニットのうち前記アクセス管理回路により前記複数個の中央処理装置の共有リソースとされることが認められる一部のリソースユニットとして前記オーディオ信号を出力するオーディオコントローラを有し、前記オーディオコントローラは、前記第1中央処理装置によって優先制御データが書き込み可能にされ他の中央処理装置による優先制御データの書き込みが禁止される優先制御レジスタと、前記優先制御レジスタに書込まれた優先制御データによって特定される中央処理装置によるアクセスをその他の中央処理装置によるアクセスよりも優先して許可する制御を行なう制御回路とを有し
    前記オーディオコントローラは、前記オーディオコントローラの処理に用いられるレジスタセットを有し、
    前記制御回路は、前記アクセス管理回路により共有リソースとすることが認められる中央処理装置毎に前記レジスタセットを異なるアドレス領域にマッピングする複数個のアドレスデコーダと、前記夫々のアドレスデコーダのデコード信号のうち優先制御データによって特定される中央処理装置に対応するアドレスデコーダの出力信号を有効とするデコーダ出力選択回路と、前記デコーダ出力選択回路で選択された出力信号に基づいて前記レジスタセットのレジスタに対するアクセス制御を行うレジスタアクセス制御回路とを有する、データ処理システム。
  14. 前記半導体データ処理装置にビデオ信号を供給するビデオカメラを更に有し、
    前記半導体データ処理装置は前記ビデオ信号を入力するビデオ信号入力回路と、前記ビデオ信号入力回路から入力されたビデオ信号に基づいて画像認識のための画像処理を行なう画像認識処理回路とを更に有し、
    前記第1中央処理装置は、前記画像認識処理回路による処理データに基づいて画像認識を行い、画像認識結果に応じて前記オーディオコントローラに前記オーディオアンプへの警告の発声を指示する、請求項13記載のデータ処理システム。
  15. 前記半導体データ処理装置の出力を受ける車両制御ユニットを更に有し、
    前記半導体データ処理装置は、前記車両制御ユニットに制御データを出力する外部コミュニケーション・インタフェース・コントローラを更に有し、
    前記第1中央処理装置は、前記オーディオコントローラから前記オーディオアンプへの前記警告の発声データを出力させると共に、外部コミュニケーション・インタフェース・コントローラから前記車両制御ユニットへ前記警告に対処するための制御データを出力させる、請求項14記載のデータ処理システム。
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