JP5577747B2 - 赤外線目標検出装置 - Google Patents

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Description

この発明は、自己に接近するロケットモータを有した飛しょう体から発せられる赤外線を、目標として検出する赤外線目標検出装置に関する。
従来、検出波長帯により被撮像物の赤外線領域における放射輝度が異なることに着目し、2μm帯と4μm帯の二つの波長帯の画像輝度比から、目標と背景を判別する処理を行う赤外線目標検出装置が知られている。この目標検出装置は、目標となる飛しょう体のロケットプルームが放射する特徴的な分校放射強度を元に、二つの波長帯の画像輝度比の値を用いて、背景からの赤外線と目標からの赤外線を弁別し、弁別した目標を追尾する(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−273506号公報
目標となる飛しょう体のロケットプルームが放射する赤外線は時間的に変化するので、従来の赤外線検出装置では、二つの波長帯の画像輝度を積分して画像輝度比を求め、目標を検出していた。
この場合、積分時間に応じて複数の目標候補を同時に探知し追尾することとなるが、探知した全ての目標候補を追尾すると、どの目標候補が自己に最も接近し、かつ最優先で追尾すべき目標であるのかが不明確となる。例えば、目標から放射される赤外線を受動的に受信し、感知する赤外線検出装置では、目標までの距離及び目標の移動方向が短時間では判定できないため、複数の目標候補の中から、自己に接近する目標の優先度を瞬時に判断することが難しいという問題があった。
この発明は、係る課題を解決するためになされたものであり、目標となる飛しょう体から発せられるロケットプルームの分光放射特性の時間的変化特性を利用して、自己に対して接近する目標の優先度について、短時間で弁別する赤外線目標検出装置を得ることを目的とする。
この発明に係る赤外線目標検出装置は、目標が放射する赤外線放射を集光結像する光学系と、上記光学系により集光結像された赤外線放射を、3.5から4.0μm帯及び4.5から4.8μm帯に分離してそれぞれ検出する2波長赤外線検知器と、上記2波長赤外線検知器にてそれぞれ検出され出力される2波長の出力画像信号を、それぞれA/D変換するA/D変換回路と、上記A/D変換回路にてそれぞれA/D変換されたディジタル画像信号を、二値化処理する二値化回路と、上記二値化回路にて二値化されたそれぞれの二値化信号を比較する比較回路と、上記比較回路の比較結果に基いて目標候補を抽出するとともに、優先度の高い目標を抽出する目標決定回路と、上記目標決定回路にて抽出された目標候補の現在位置から目標の将来位置を推定して、目標を追尾する追尾演算回路とを備えたものである。
この発明によれば、飛しょうする目標の追尾優先度を短時間で判別する赤外線目標検出装置を得ることができる。
この発明に係る実施の形態1による赤外線目標検出装置の構成を示すブロック図である。 この発明に係る実施の形態2による赤外線目標検出装置の構成を示すブロック図である。 この発明に係る実施の形態3による赤外線目標検出装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態1.
図1は、この発明に係る実施の形態1による赤外線目標検出装置の構成を示すブロック図である。図1において、赤外線目標検出装置は、光学系2と、2波長赤外線検知器3と、A/D変換回路4aと、A/D変換回路4bと、二値化回路5aと、二値化回路5bと、比較回路6と、優先目標決定回路7と、追尾演算回路8から構成される。
光学系2は、目標からの赤外線放射光1を結像する。2波長赤外線検知器3は、3.5〜4.0μm帯の赤外線及び4.5〜4.8μm帯の赤外線を、それぞれ同時に画像検出する。
A/D変換回路4aは、2波長赤外線検知器3から出力された3.5〜4.0μm帯の出力画像信号をディジタル信号に変換する。A/D変換回路4bは、2波長赤外線検知器3から出力された4.5〜4.8μm帯の出力画像信号をディジタル信号に変換する。
二値化回路5aは、3.5〜4.0μm帯のディジタル出力画像信号を二値化する。二値化回路5bは、4.5〜4.8μm帯のディジタル出力画像信号を二値化する。二値化回路5a、5bでは、連続した一塊の高輝度領域を像として分別し番号付けを行うクラスタリング処理や、像と背景との境界線(輪郭)をはっきりとした画像に調整する画像微分処理(エッジ処理)などを行う。
比較回路6は、3.5〜4.0μm帯の赤外線画像信号と4.5〜4.8μm帯の赤外線画像信号について、目標位置と信号強度を比較し、更にそれぞれの強度の時間変化を比較する。
目標決定回路7は、比較回路6の比較結果から所定数(2以上の整数N)以下の目標候補を抽出し、抽出した目標候補について、追尾優先度を決定する。ここで、抽出する目標候補数Nは、追尾演算回路8の計算処理能力によって決まり、航空機に搭載可能な小型演算プロセッサを用いる場合は、例えばNは10個〜50個以下となる。また、抽出した目標候補の像を追尾演算回路8に出力する。
追尾演算回路8は、抽出された目標候補の画像位置から、各目標候補の位置を追尾サンプリング時刻毎に連続して同定し、各目標候補の画像追尾を行い、追尾した目標候補の中で、優先度の高い目標の画像と位置及び速度の情報を表示装置(図示せず)に出力し、赤外線目標検出装置の利用者に情報を提示する。
例えば、追尾演算回路8は、追尾サンプリング時刻毎に、各目標候補の現在位置と速度を求め、抽出した各目標候補の像と前回の追尾サンプリング時刻における目標候補の像との比較を行い、像の大きさや像の形状や輝度に基いて同一の目標であるか否かの同定を行う。同一の目標であると同定された場合、求めた各目標候補の現在位置と速度から、次の追尾サンプリング時刻までの間に、各目標候補が移動する移動中心位置(重心位置)と、その移動中心位置を中心とした像の存在範囲を、各目標候補の移動位置情報として推定する。
赤外線目標検出装置が検出すべき目標(以下、検出対象目標)は、ロケットモータが搭載され、ロケットモータの燃焼ガスの出力によって飛しょうする飛しょう体であり、例えば航空機のような自己の機体(以下、自機)に接近してくる脅威度の高いものである。
検出対象目標である飛しょう体のロケットモータは、炭化水素化合物と酸化剤からなる燃料を使用する。この燃料が燃焼すると、排気(ロケットプルーム)として高温、高圧の二酸化炭素が放出される。この排気は、波長4.6μm近傍の特定波長帯(例えば、4.5〜4.8μm帯)に特徴的な強い放射スペクトルを示し、その放射される赤外線は波長選択性を有している。
一方、この検出対象目標の主構造体は、空力加熱によって徐々に温度上昇する。主構造体は排気のように波長選択性を有した赤外線を放射することはなく、その放射される赤外線は波長域全域にわたって灰色体としての放射特性を示す。このため、検出対象目標が自機に接近するにともない、波長に関わりなく受信波長帯全域にわたって、徐々に受信強度が強くなってくる。
また、この検出対象目標の発射直後は、ロケットモータからの波長選択性を有した赤外線の放射強度が強く、主構造体からの波長依存性のない赤外線放射は弱いため、二波長赤外線検知器で受信する赤外線は、3.5〜4.0μm帯赤外線よりも、4.5〜4.8μm帯赤外線の方が強い。
検出対象目標のロケットモータは、発射直後は急加速するためのブースタロケットが燃焼し、4.5〜4.8μm帯赤外線の強度が強い放射を示すが、数秒で飛しょう速度維持のためのサステナロケットの燃焼に推移する。
サステナロケットの燃焼では、一定の推力が継続するため4.5〜4.8μm帯赤外線の放射量も一定の状態で維持される。その後、自機への接近に伴い、検出対象目標のロケットモータの燃焼が終了するため、4.5〜4.8μm帯の赤外線放射は漸減していく。
一方、検出対象目標は、発射後の空力加熱による主構造体の温度上昇により、波長全域にわたる一様な赤外線放射の漸増が観測される。
したがって、検出対象目標の発射直後は、4.5〜4.8μm帯の赤外線の方が3.5〜4.0μm帯の赤外線よりも強く受信され、その後、ロケットモータの燃焼が終了すると、3.5〜4.0μm帯の赤外線の方が4.5〜4.8μm帯の赤外線よりも強く受信されることになる。
また、検出対象目標が自機または自機近傍に向かって迫ってくる場合は、検出対象目標と自機との距離が漸近してくるため、3.5〜4.0μm帯の赤外線受信強度の時間当たりの変化は、更に大きくなる。このため、自機に最も接近しているのか、それとも自機から遠くにあるのか、それとも自機以外の他の目的物へ向かって移動し自機から遠ざかっているかのか、についての判定が可能となり、その各種状況に応じて目標の優先度を決定することができる。
なお、自機に最も接近している目標は追尾優先度が高く、自機から遠くにある目標は追尾優先度が低い。また、自機から遠ざかっていく目標は追尾不要な目標(目標候補対象外)となる。
この性質を利用して、比較回路6は、二値化回路5aから出力される3.5〜4.0μm帯の赤外線画像による2値化信号と、二値化回路5bから出力される4.5〜4.8μm帯の赤外線画像による2値化信号について各像を検出し、同じ位置で検出された各2値化信号の像の面積比及び輝度を比較して、その比較結果を出力する。ここでの輝度は、平均輝度や最大輝度のように一塊の像を構成する各画素信号について統計処理された代表的な輝度値によって比較を行う。
また、比較回路6は、二値化回路5aから出力される3.5〜4.0μm帯の赤外線画像による2値化信号と、二値化回路5bから出力される4.5〜4.8μm帯の赤外線画像による2値化信号について、追尾演算回路8により追尾されるN個以下の各目標候補の2値化信号の像を検出し、移動位置情報を元に、同じ位置でそれぞれ検出された目標候補の2値化信号の像の面積の時間変化率を比較し、比較結果を出力する。
ここで、目標候補の2値化信号の像の面積の時間変化率は、移動位置情報を元に、今回の追尾サンプリング時刻で検出された目標候補の2値化信号の像の面積と、前回の追尾サンプリング時刻で検出された目標候補の2値化信号の像の面積との差を求め、面積差を追尾サンプリング時間間隔(今回の追尾サンプリング時刻と前回の追尾サンプリング時刻との時間差)で除算することによって算出する。
目標決定回路7は、比較回路6の比較結果に基いて、二値化回路5aの出力する2値化信号の像Aの面積の方が、二値化回路5bの出力する像Aと同じ位置の2値化信号の像Bの面積よりも小さく、かつ二値化回路5aの出力する2値化信号の像Aの面積の時間変化率の方が、二値化回路5bの出力する像Aと同じ位置の2値化信号の像Bの面積の時間変化率よりも小さい場合、像Aと同じ位置での二値化回路5bの出力する2値化信号の像Bを、優先度の中位の第1の追尾目標として決定する。この際、像Bが目標候補として抽出されていなければ、目標決定回路7は、像Bを新たに目標候補として追加設定する。
なお、この優先度の中位の第1の追尾目標は、検出対象目標となるべく、ロケットモータを有した飛しょう体に相当する。この第1の追尾目標は、まだ自機から遠くにある可能性が高い目標である。
また、目標決定回路7は、比較回路6の比較結果に基いて、二値化回路5aの出力する2値化信号の像Aの面積よりも、二値化回路5bの出力する像Aと同じ位置の2値化信号の像Bの面積の方が大きく、かつ二値化回路5aの出力する2値化信号の像Aの面積の時間変化率の方が、二値化回路5bの出力する2値化信号の像Aと同じ位置の像Bの面積の時間変化率よりも大きい場合、像Aを優先度の中高位の第2の追尾目標として決定する。この際、像Aが目標候補として抽出されていなければ、目標決定回路7は、像Aを新たに目標候補として追加設定する。
なお、この優先度の中高位の第2の追尾目標は、サステナロケット燃焼中の飛しょう体に相当し、かつ自機に近付きつつある可能性が高い目標である。
また、目標決定回路7は、比較回路6の比較結果に基いて、二値化回路5aの出力する2値化信号の像Aの面積の方が、二値化回路5bの出力する像Aと同じ位置の2値化信号の像Bよりも大きく、かつ二値化回路5aの出力する2値化信号の像Aの面積の時間変化率の方が、二値化回路5bの出力する2値化信号の像Bの面積の時間変化率よりも大きい場合、像Aを優先度が高位の第3の追尾目標として決定する。
また、優先度が高位の第3の追尾目標が複数ある場合は、像Aの面積の時間変化率が最も大きい目標が優先度最優先の追尾目標となり、以下像Aの面積の時間変化率が大きいものから順に、優先度が低くなるように優先順位付けが決定される。
この場合、二値化回路5aの出力する2値化信号の像Aの面積が所定値よりも大きく、かつ二値化回路5aの出力する2値化信号の像Aの面積の時間変化率が所定値よりも大きいことが、第3の追尾目標として決定されるための前提となる。
なお、この優先度が高位の第3の追尾目標は、自機に最も接近している可能性が高い目標である。
また、二値化回路5aの出力する2値化信号の像Aの面積の時間変化率が所定値よりも小さい場合、目標決定回路7は当該像を目標候補対象外の像と判断し、当該像が既に目標候補であった場合は、当該像に関するその後の追尾を停止することとなる。
また、二値化回路5aの出力する2値化信号の像Aの面積が所定値よりも小さい場合、像Aは遠くに所在する優先度の低い追尾目標として判断される。
さらに、目標候補の数がN個に到達した場合、目標決定回路7は、優先度の低い追尾目標の中から、二値化回路5aの出力する2値化信号の像Aの面積の時間変化率が小さいものから順に、目標候補対象外の像に設定して、当該像に関するその後の追尾を停止することとなる。
追尾演算回路8は、目標決定回路7により決定された追尾目標の優先順位に従い、優先度が最優先の目標、優先度が高位の目標、優先度が中位の目標、優先度が低い目標の順に、N個以下の目標候補について目標の追尾演算を行うことで、目標候補の将来の位置、速度、及び目標の存在範囲を示す移動位置情報を推定する。また、得られた優先度に基いて、最優先の目標の画像と位置及び速度の情報を表示装置(図示せず)に出力する。表示装置(図示せず)は、赤外線目標検出装置の利用者に対して、最優先の目標の画像情報を提示することとなる。
以上説明したとおり、実施の形態1による赤外線目標検出装置は、目標となる飛しょう体のロケットモータが燃焼中の状態と、燃焼終了後の惰性で飛しょうしている状態とで、赤外線の分光放射特性が異なることを利用し、目標が発する赤外線放射を2種類の波長帯で捕らえ、その受信強度の時間的な変化の特徴を捉えることによって、自己に接近する目標の優先度を短時間で判断することができるという効果を奏する。
実施の形態2.
図2は、この発明に係る実施の形態2による赤外線目標検出装置の構成を示すブロック図である。図2において、実施の形態2による赤外線目標検出装置は、実施の形態1における2波長赤外線検知器の代わりに、第1の赤外線透過フィルタ21と、第2の赤外線透過フィルタ22と、フィルタ切り替え機構部10と、フィルタ切り替え制御回路9と、赤外線検知器11とを備えたことを特徴とする。また、A/D変換回路12と二値化回路13は、それぞれ1個ずつ設けられている。
第1の赤外線透過フィルタ21は、光学系2を通過した赤外線放射光1における、3.5〜4.0μm帯の赤外線を透過する。第2の赤外線透過フィルタ22は、光学系2を通過した赤外線放射光1における、4.5〜4.8μm帯の赤外線を透過する。フィルタ切り替え機構部10は、第1、第2の赤外線透過フィルタ21、22を可動することで、光学系2を通過した赤外線放射光1が、第1、第2の赤外線透過フィルタ21、22の何れか一方に入射するように、第1、第2の赤外線透過フィルタ21、22を切り替える。フィルタ切り替え制御回路9は、フィルタ切り替え機構部10に発生した制御信号を送ることで、第1、第2の赤外線透過フィルタ21、22を交互に切り替えるための制御を行う。赤外線検知器11は、3.5〜4.0μm帯の赤外線と4.5〜4.8μm帯の赤外線を含む広帯域の赤外線を検知し、その画像信号を出力する。
フィルタ切り替え機構部10は、フィルタ切り替え制御回路9から制御信号に同期して、第1、第2の赤外線透過フィルタ21、22を切り替えることで、3.5〜4.0μm帯赤外線及び4.5〜4.8μm帯赤外線を、フィルタの切り替えに応じて交互に切り替える。赤外線検知器11は、フィルタ切り替え機構部10による第1、第2の赤外線透過フィルタ21、22の切り替えタイミングに同期して、3.5〜4.0μm帯赤外線及び4.5〜4.8μm帯赤外線が交互に入射され、それぞれ画像検出が行われる。A/D変換回路12は、赤外線検知器11にて交互に検出された3.5〜4.0μm帯赤外線及び4.5〜4.8μm帯赤外線の出力画像信号を、それぞれディジタル信号に変換する。二値化回路13は、A/D変換回路12により変換されたディジタル信号を二値化し、3.5〜4.0μm帯赤外線及び4.5〜4.8μm帯赤外線の二値化画像信号を、交互にディジタル信号(赤外線画像信号)に変換する。
比較回路6は、フィルタ切り替え制御回路9から発生される制御信号に同期して、3.5〜4.0μm帯赤外線画像信号と4.5〜4.8μm帯赤外線画像信号について、交互に目標位置と信号強度を求め、交互に求めた目標位置と信号強度を比較し、更にそれぞれの強度の時間変化を比較する。
目標決定回路7は、比較回路6の比較結果から所定数(2以上の整数N)以下の目標候補を抽出し、抽出した目標候補について、追尾優先度を決定する。ここで、抽出する目標候補数Nは、追尾演算回路8の計算処理能力によって決まり、航空機に搭載可能な小型演算プロセッサを用いる場合は、例えばNは10個〜50個以下となる。また、抽出した目標候補の像を追尾演算回路8に出力する。
追尾演算回路8は、抽出された目標候補の画像位置から、各目標候補の位置を追尾サンプリング時刻毎に連続して同定し、各目標候補の画像追尾を行い、追尾した目標候補の中で、優先度の高い目標の画像と位置及び速度の情報を表示装置(図示せず)に出力し、赤外線目標検出装置の利用者に情報を提示する。
その他の構成及び動作については、実施の形態1と同様である。
この実施の形態2によれば、赤外線検知器からの出力画像信号をディジタル信号に変換するA/D変換回路12、及び二値化回路13は、1系統分の回路があれば良いので、赤外線目標検出装置の回路構成が簡素からされるという効果が得られる。
実施の形態3.
図3は、この発明に係る実施の形態3による赤外線目標検出装置の構成を示すブロック図である。図3において、実施の形態3による赤外線目標検出装置は、実施の形態1における2波長赤外線検知器3の代わりに、3.5〜4.0μm帯赤外線及び4.5〜4.8μm帯赤外線を分光するために分光透過プリズム14を設け、3.5〜4.0μm帯赤外線の赤外線検知器15aと、4.5〜4.8μm帯赤外線の赤外線検知器15bの2系統の赤外線検知器を設けたことを特徴とする。
分光透過プリズム14は、光学系2を通過した赤外線放射光1について、3.5〜4.0μm帯の赤外線を赤外線検知器15aに出力する。分光透過プリズム14は、光学系2を通過した赤外線放射光1について、4.5〜4.8μm帯の赤外線を赤外線検知器15bに出力する。赤外線検知器15aは、3.5〜4.0μm帯の赤外線を検出し、検出した画像信号をA/D変換回路4aに出力する。赤外線検知器15bは、4.5〜4.8μm帯の赤外線を検知し、検出した画像信号をA/D変換回路4bに出力する。その他の構成及び動作については、実施の形態1と同様である。
この実施の形態3によれば、2波長分の赤外線を検出することができ、赤外線検出領域が広帯域となる特別な2波長赤外線検知器を用いずに、赤外線検知器15a、15bを設けることで、3.5〜4.0μm帯の赤外線及び4.5〜4.8μm帯の赤外線をそれぞれ検出することができるので、より安価な赤外線検知器を用いて赤外線目標検出装置を構成することが可能となる。
この発明は、例えば飛しょうする脅威目標の脅威度に応じた追尾優先度を短時間で判別し、優先度の高い目標について警戒を発する装置に利用することができる。
2 光学系、3 2波長赤外線検知器、4a A/D回路、4b A/D回路、5a 二値化回路、5b 二値化回路2、6 比較回路、7 目標決定回路、8 追尾演算回路、9 フィルタ切り替え制御回路、10 フィルタ切り替え機構部、11 赤外線検知器、12 A/D回路、13 二値化回路、14 分光透過プリズム、15a 赤外線検知器、15b 赤外線検知器、21a 第1の赤外線透過フィルタ、21b 第2の赤外線透過フィルタ。

Claims (3)

  1. 目標が放射する赤外線放射を集光結像する光学系と、
    上記光学系により集光結像された赤外線放射を、3.5から4.0μm帯及び4.5から4.8μm帯に分離してそれぞれ検出する2波長赤外線検知器と、
    上記2波長赤外線検知器にてそれぞれ検出され出力される2波長の出力画像信号を、それぞれA/D変換するA/D変換回路と、
    上記A/D変換回路にてそれぞれA/D変換されたディジタル画像信号を、二値化処理する二値化回路と、
    上記二値化回路にて二値化されたそれぞれの二値化信号について各像を検出し、同じ位置でそれぞれ検出された目標候補の2値化信号の像の2波長それぞれにおける像の面積、および像の面積の時間変化率を比較する比較回路と、
    上記比較回路の比較結果に基いて、二値化回路の出力する二値化信号の3.5から4.0μm帯の像の面積が4.5から4.8μm帯の像の面積より大きく、かつ二値化回路の出力する二値化信号の3.5から4.0μm帯の像の面積の時間変化率が4.5から4.8μm帯の像の面積の時間変化率よりも大きい場合、像の面積の時間変化率が大きい目標から順に、当該時間変化率が小さくなるに従い優先度が低くなるように優先順位付けを決定して、追尾目標を決定する目標決定回路と、
    上記目標決定回路にて決定された目標候補の現在位置から目標の将来位置を推定して、優先度の高い目標から順に目標を追尾する追尾演算回路と、
    を備えた赤外線目標検出装置。
  2. 目標が放射する赤外線放射を集光結像する光学系と、
    上記光学系により集光結像された赤外線放射うち、3.5から4.0μm帯のみを透過する第1の赤外線透過フィルタと、
    上記光学系により集光結像された赤外線放射うち、4.5から4.8μm帯のみを透過する第2の赤外線透過フィルタと、
    上記各フィルタを交互に切り替えるフィルタ切り替え機構部と、
    上記第1、第2の赤外線透過フィルタを透過したそれぞれの赤外線放射を検出可能な赤外線検知器と、
    上記赤外線検知器から出力される出力画像信号をA/D変換するA/D変換回路と、
    上記A/D変換回路によりA/D変換されたディジタル画像信号を二値化処理する二値化回路と、
    上記二値化回路にて、各フィルタの切り替えタイミングに同期して、交互に二値化された二値化信号について各像を検出し、同じ位置でそれぞれ検出された目標候補の2値化信号の像の面積、および像の面積の時間変化率を比較する比較回路と、
    上記比較回路の比較結果に基いて、二値化回路の出力する二値化信号の3.5から4.0μm帯の像の面積が4.5から4.8μm帯の像の面積より大きく、かつ二値化回路の出力する二値化信号の3.5から4.0μm帯の像の面積の時間変化率が4.5から4.8μm帯の像の面積の時間変化率よりも大きい場合、像の面積の時間変化率が大きい目標から順に、当該時間変化率が小さくなるに従い優先度が低くなるように優先順位付けを決定して、追尾目標を決定する目標決定回路と、
    上記目標決定回路にて決定された目標候補の現在位置から目標の将来位置を推定して、優先度の高い目標から順に目標を追尾する追尾演算回路と、
    を備えた赤外線目標検出装置。
  3. 目標が放射する赤外線放射を集光結像する光学系と、
    上記光学系により集光結像された赤外線放射のうち、3.5から4.0μm帯及び4.5μmから4.8μm帯に分離する分光透過プリズムと、
    上記分光透過プリズムにより各々分けられた赤外線放射を検出可能な第1の赤外線検知器及び第2の赤外線検知器と、
    上記第1、第2の赤外線検知器にてそれぞれ検出される画像信号を、それぞれA/D変換するA/D変換回路と、
    上記A/D変換回路にてそれぞれA/D変換されたディジタル画像信号を、二値化処理する二値化回路と、
    上記二値化回路にて二値化されたそれぞれの二値化信号について各像を検出し、同じ位置でそれぞれ検出された目標候補の2値化信号の像の面積、および像の面積の時間変化率を比較する比較回路と、
    上記比較回路の比較結果に基いて、二値化回路の出力する二値化信号の3.5から4.0μm帯の像の面積が4.5から4.8μm帯の像の面積より大きく、かつ二値化回路の出力する二値化信号の3.5から4.0μm帯の像の面積の時間変化率が4.5から4.8μm帯の像の面積の時間変化率よりも大きい場合、像の面積の時間変化率が大きい目標から順に、当該時間変化率が小さくなるに従い優先度が低くなるように優先順位付けを決定して、追尾目標を決定する目標決定回路と、
    上記目標決定回路にて決定された目標候補の現在位置から目標の将来位置を推定して、優先度の高い目標から順に目標を追尾する追尾演算回路と、
    を備えた赤外線目標検出装置。
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