JP5577692B2 - 空気調和装置及び当該空気調和装置における湿度センサの故障判断方法 - Google Patents

空気調和装置及び当該空気調和装置における湿度センサの故障判断方法 Download PDF

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Description

本発明は空気調和装置及び当該空気調和装置における湿度センサの故障判断方法に関する。
室内の温度だけでなく湿度も調整することができる空気調和装置がある。このタイプの空気調和装置では、室内からの戻り空気が吸い込まれる室内機の吸込み口内部に、当該戻り空気の湿度を検出する湿度センサが、同じく戻り空気の温度を検出する温度センサとともに配設されている。
前述したタイプの空気調和装置では、通常、加湿器が装置内に組み込まれており、前記湿度センサの検出値に基づいて加湿器の運転が制御されるように構成されている。
ところで前記湿度センサから、当該湿度センサや圧縮機などの運転を制御する制御部への入力電圧は、0ボルトを含む狭い範囲、例えば0〜1ボルトの範囲に設定されている場合が多い。そして、この0〜1ボルトの範囲が湿度0〜100%の範囲に対応するようにされている。すなわち、湿度0%のときの入力電圧が0ボルトであり、湿度100%のときの入力電圧が1ボルトとなるようにされている。
0ボルトを下限値とせずにオフセット値をもたせて、例えば0.5〜1.5ボルトとすることも考えられるが、この場合余分な電流が流れるため消費電力が大きくなるという問題があることから、0ボルトを下限値としている。
一方、湿度センサから制御部への結線が断線したり、コネクターが抜けたりするなどの故障が発生すると当該湿度センサから制御部への入力電圧は0ボルトとなるが、下限値を0ボルトとする湿度センサでは、湿度が0%であるので入力電圧が0ボルトであるのか又は湿度センサが故障しているので入力電圧が0ボルトあるのかの区別をすることができない。したがって、湿度センサが故障しているとこれからの入力電圧は0ボルトのままであるので、空調している室内の湿度が設定湿度に達しているにもかかわらず、検出湿度が0%であるとして加湿を続けるという不具合が考えられる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、制御部への入力電圧の範囲が0ボルトから始まるタイプの湿度センサの故障を容易に判断することができ、これにより空気調和の制御の精度を高めることができる空気調和装置及び当該空気調和装置における湿度センサの故障判断方法を提供することを目的としている。
本発明の空気調和装置は、圧縮機により循環される冷媒と熱交換された空気を空調空間に供給する空気調和装置であって、
前記空調空間からの戻り空気の湿度を検出する湿度センサと、
前記空気の湿度を調整する湿度調整機構と、
前記湿度センサからの検出信号に応じて前記湿度調整機構の運転を制御する制御部と
を備えており、
前記制御部への湿度センサからの入力電圧が0ボルトから所定の上限電圧(ボルト)の範囲に設定されており、この入力電圧が0ボルトである場合に、前記湿度センサの検出に基づく前記制御部による湿度調整機構の運転を含む所定の制御サイクルが経過した時点の前記入力電圧が0ボルトのままであるときに、前記制御部により湿度センサの故障信号が発せられるように構成され
前記所定の制御サイクルが、前記湿度センサによる検出値の確定時間をΔT1、前記制御部から湿度調整機構へ運転の指示がなされる時間をΔT2、湿度調整機構により吹出し空気の温度又は湿度が変化するまでの時間をΔT3、空調空間に吹き出された吹出し空気の温度又は湿度の変化が前記湿度センサにより検出される戻り空気に反映される時間をΔT4としたときに、ΔT1+ΔT2+ΔT3+ΔT4で表される最小制御サイクルΔTを少なくとも1サイクル含むことを特徴としている。
本発明の空気調和装置では、湿度センサからの入力電圧が0ボルトである場合、湿度センサの検出に基づく前記制御部による所定の制御サイクルが経過した時点の前記入力電圧が0ボルトのままであるときに、前記制御部により湿度センサの故障信号が発せられるように構成されている。通常の運転条件下では、空気調和装置の運転中に湿度0%の状態が長時間継続することはないことから、湿度センサからの入力信号に基づいて制御部が湿度調整機構を運転させる工程を含む所定の制御サイクルが経過した時点でも入力電圧が0ボルトのままであるときは、湿度センサが故障していると判断することができる。この判断は、前記所定の制御サイクルの経過後に入力電圧を判定するだけでよいので容易であり、且つ、確実である。湿度センサの故障を知ることで、ユーザーは早期に当該湿度センサを交換するなどの措置をとることができ、その結果、空気調和装置の制御の精度を高めることができる。
前記空気調和装置においては、所定の制御サイクルが、湿度センサからの入力電圧(0ボルト)が確定してから、この確定した検出値に基づく湿度調整機構による湿度調整が空調空間に反映されるまでの時間である最小制御サイクルを少なくとも1サイクル含んでいるので、かかる所定の制御サイクルが経過した時点でも入力電圧が0ボルトのままであるときは、湿度センサが故障していると判断することができる。
また、所定の制御サイクルは、1つの最小制御サイクルΔTとしてもよいが、2以上の最小制御サイクルΔTとすることもできる。2以上の最小制御サイクルΔTとした場合、最後の最小制御サイクルΔTが経過した時点においても入力電圧が0ボルトであるときに湿度センサが故障であると判断することで、判断までの時間は長くかかるが判断の精度を向上させることができるという利点がある。
本発明の湿度センサの故障診断方法は、空調空間からの戻り空気の湿度を検出する湿度センサと、空気の湿度を調整する湿度調整機構と、前記湿度センサからの検出信号に応じて前記湿度調整機構の運転を制御する制御部とを備えており、圧縮機により循環される冷媒と熱交換された空気を空調空間に供給し、且つ、前記制御部への湿度センサからの入力電圧が0ボルトから所定の上限電圧(ボルト)の範囲に設定されている空気調和装置における前記湿度センサの故障を判断する方法であって、
前記入力電圧を判定する第1判定工程と、
この第1判定工程において入力電圧が0ボルトであると判定された場合に、前記湿度センサの検出値に基づく前記制御部による湿度調整機構の運転を含む所定の制御サイクルが経過した時点の入力電圧を判定する第2判定工程と、
この第2判定工程において入力電圧が0ボルトであると判定されたときに、湿度センサの故障信号を発する工程と
を含み
前記所定の制御サイクルが、前記湿度センサによる検出値の確定時間をΔT1、前記制御部から湿度調整機構へ運転の指示がなされる時間をΔT2、湿度調整機構により吹出し空気の温度又は湿度が変化するまでの時間をΔT3、空調空間に吹き出された吹出し空気の温度又は湿度の変化が前記湿度センサにより検出される戻り空気に反映される時間をΔT4としたときに、ΔT1+ΔT2+ΔT3+ΔT4で表される最小制御サイクルΔTを少なくとも1サイクル含むことを特徴としている。
本発明の湿度センサの故障判断方法では、湿度センサからの入力電圧が0ボルトである場合、湿度センサの検出に基づく前記制御部による湿度調整機構の運転を含む所定の制御サイクルが経過した時点の前記入力電圧が0ボルトのままであるときに、湿度センサの故障信号が発せられるように構成されている。通常の運転条件下では、空気調和装置の運転中に湿度0%の状態が長時間継続することはないことから、湿度センサからの入力信号に基づいて制御部が湿度調整機構を運転させる工程を含む所定の制御サイクルが経過した時点でも入力電圧が0ボルトのままであるときは、湿度センサが故障していると判断することができる。この判断は、前記所定の制御サイクルの経過後に入力電圧を判定するだけでよいので容易であり、且つ、確実である。湿度センサの故障を知ることで、ユーザーは早期に当該湿度センサを交換するなどの措置をとることができ、その結果、空気調和装置の制御の精度を高めることができる。
本発明の空気調和装置及び当該空気調和装置における湿度センサの故障判断方法によれば、制御部への入力電圧の範囲が0ボルトから始まるタイプの湿度センサの故障を容易に判断することができ、これにより空気調和の制御の精度を高めることができる。
本発明の空気調和装置の一実施の形態の説明図である。 本発明の空気調和装置の他の実施の形態の説明図である。
以下、本発明の空気調和装置及び当該空気調和装置における湿度センサの故障判断方法の実施の形態について、詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の一実施の形態(第1実施形態)に係る空気調和装置1の説明図である。
空気調和装置1は、空調空間2内に配設される室内機3と、空調空間2の外部に配設される室外機4とで構成されている。室内機3には、室内側熱交換器5、ファン6及び膨張弁7が配設されており、一方、室外機4には、室外側熱交換器8、圧縮機9、ファン10及び四方弁11が配設されている。圧縮機9、室内側熱交換器5及び室外側熱交換器8は配管18により接続されており、これらにより冷媒回路が構成されている。圧縮機9により循環される冷媒と室内側熱交換器5にて熱交換した空気が室内機3の吹出し口12から空調空間2に供給される。そして、空調空間2内を循環した空気は室内機3の吸込み口13から戻り空気として当該室内機3内に吸い込まれる。
吸込み口13の内部には、空調空間からの戻り空気の温度を検出する温度センサ14及び当該戻り空気の湿度を検出する湿度センサ15が配設されている。また、室内側熱交換器5の下流側には当該室内側熱交換器5で熱交換された空気を加湿することができる、湿度調整機構である加湿器16が配設されている。前記温度センサ14及び湿度センサ15からの検出信号は、室内機3内に配設された制御部17に送信され、この制御部17によって圧縮機9及び加湿器16の運転が制御される。制御部17は、演算処理の中枢として機能するCPUや記憶部などを備えている。
なお、図1においては、簡単のために、一般的な空気調和装置に装備されているアキュームレータや油分離器などの要素の図示を省略している。また、室内機3は床面に設置されるパッケージタイプのものを描いているが、本発明のこれに限定されるものではなく、例えば天井埋め込み型、天吊り型、壁設置型など他のタイプのものであってもよい。さらに、室内機と室外機が1対1で対応しているものに限定されるものではなく、1つの室外機で2以上の室内機をカバーする空気調和装置であってもよい。
本発明では、前記湿度センサ15として、制御部17への入力電圧が0ボルトから所定の上限電圧(ボルト)、例えば0〜1ボルトの範囲に設定されたものが使用されている。かかる湿度センサ15では、0〜1ボルトの範囲が湿度0〜100%の範囲に対応するようにされている。すなわち、湿度0%のときの入力電圧が0ボルトであり、湿度100%のときの入力電圧が1ボルトとなるようにされている。
<湿度センサの故障判断>
このように入力電圧の下限値を0ボルトとする湿度センサ15では、湿度センサ15から制御部17への結線が断線したり、コネクターが抜けたりするなどの故障が発生すると当該湿度センサ15から制御部17への入力電圧は0ボルトとなるが、前記湿度センサ15では、湿度が0%であるので入力電圧が0ボルトであるのか又は湿度センサ15が故障しているので入力電圧が0ボルトあるのかの区別をすることができない。
一方、通常の運転条件下では、空気調和装置1の運転中に湿度0%の状態が長時間継続することは考えられない。
そこで、本実施形態では、湿度センサ15からの入力電圧が0ボルトである場合、湿度センサ15の検出に基づく前記制御部17による所定の制御サイクルが経過した時点の前記入力電圧が0ボルトのままであるときに、湿度センサ15が故障であると判断し、前記制御部17により湿度センサ15の故障信号が、空気調和装置1の運転や温度設定などを行う操作部の表示部(図示せず)に発せられるように構成されている。
前記所定の制御サイクルは、前記湿度センサ15による検出値の確定時間をΔT1、前記制御部17から加湿器16へ運転の指示がなされる時間をΔT2、加湿器16の運転により吹出し空気の湿度が変化するまでの時間をΔT3、空調空間2に吹き出された吹出し空気の湿度の変化が前記湿度センサ15により検出される戻り空気に反映される時間をΔT4としたときに、ΔT1+ΔT2+ΔT3+ΔT4で表される最小制御サイクルΔTからなる。
以下、ΔT1〜ΔT4について説明する。
湿度センサ値確定時間ΔT1
湿度センサ15では0.5秒に1回の頻度で戻り空気の湿度がサンプリングされ、その値(湿度)に応じた入力電圧が制御部17に送られ、制御部17では湿度センサ15から送られた40個のデータを平均化処理して湿度センサ値を確定する。この湿度センサ値が確定するのに要する時間を「湿度センサ値確定時間ΔT1」とする。本実施形態では、このΔT1は0.5(秒)×40=20秒である。なお、このΔT1は、サンプリングの間隔及び平均化処理するデータ数により異なる。
運転指示時間ΔT2
制御部17において、湿度センサ値が0%であると確定されると、当該制御部17は設定湿度値と湿度センサ値(0%)とを比較し、湿度センサ値が設定湿度値に達していないと判断して、加湿器16に運転を指示する。制御部17から加湿器16へ運転の指示がなされる時間を「運転指示時間ΔT2」とする。このΔT2は、概ね0.5秒程度である。
吹出し空気の反応時間ΔT3
制御部17からの運転指示に従い加湿器15が運転をすると、当該加湿器15によりつくられた水蒸気(湿分)が室内側熱交換器5を通過した空気に供給され、当該空気の湿度が増加する。加湿器の運転により吹出し空気の湿度が増加するまでの時間を「吹出し空気の反応時間ΔT3」とする。このΔT3は、概ね1秒程度である。
室内湿度への反映時間ΔT4
空調空間2に吹き出された加湿された空気は当該空調空間2を循環して室内機3の吸込み口13から戻り空気として当該室内機2内に吸い込まれる。その際、前記吸込み口13の内部に配設された湿度センサ15により戻り空気、すなわち空調空間(室内)2の湿度が検出される。空調空間2に吹き出された空気による湿度の変化(加湿)が室内湿度、すなわち湿度センサ15で検出される戻り空気の湿度に反映されるまでの時間を「室内湿度への反映時間ΔT4」とする。このΔT4は、空調空間2の面積、容積、形状などからなる空調空間の特性や、空気調和装置1の設置箇所、加湿能力などにより異なるが、一般的な家庭の居室では1分/1%であり、大事務所などの大規模空間では2分/1%である。
使用する湿度センサ15の検出精度にもよるが、2%程度の湿度差でも検出可能な高精度の湿度センサの場合は、前記ΔT4を2分(一般的な家庭の居室の場合)とすることができ、5%程度の湿度差がないと検出することができない低精度の湿度センサの場合は、ΔT4を5分とする必要がある。
湿度センサ15が湿度を検出し、この検出値に基づく制御部の制御により加湿器16が運転され、さらに加湿器16による加湿が室内空気に反映されるまでの最小制御サイクルΔTは、ΔT=ΔT1+ΔT2+ΔT3+ΔT4で表される。具体的には、例えば検出精度2%の湿度センサを用いた空気調和装置を設置した一般的な家庭の居室の場合、ΔT=20秒+0.5秒+1秒+2分=141.5秒である。
このΔTが経過した時点での湿度センサ15からの入力電圧が依然として0ボルトであるときに、湿度センサ15が故障していると判断することができる。
なお、1つの最小制御サイクルΔTを「所定の制御サイクル」としてもよいが、2以上の最小制御サイクルΔTを所定の制御サイクルとすることもできる。2以上の最小制御サイクルΔTとした場合、最後の最小制御サイクルΔTが経過した時点においても入力電圧が0ボルトであるときに湿度センサが故障であると判断することで、判断までの時間は長くかかるが判断の精度を向上させることができるという利点がある。
第1実施形態に係る空気調和装置1では、湿度センサ15からの入力電圧が0ボルトである場合、湿度センサ15の検出に基づく前記制御部17による所定の制御サイクルが経過した時点の前記入力電圧が0ボルトのままであるときに、前記制御部17により湿度センサ15の故障信号が発せられるように構成されている。通常の運転条件下では、空気調和装置の運転中に湿度0%の状態が長時間継続することはないことから、湿度センサ15からの入力信号に基づいて制御部17が加湿器16を運転させる工程を含む所定の制御サイクルが経過した時点でも入力電圧が0ボルトのままであるときは、湿度センサ15が故障していると判断することができる。この判断は、前記所定の制御サイクルの経過後に入力電圧を判定するだけでよいので容易であり、且つ、確実である。湿度センサ15の故障を知ることで、ユーザーは早期に当該湿度センサ15を交換するなどの措置をとることができ、その結果、空気調和装置1の制御の精度を高めることができる。
また、室内湿度への反映時間ΔT4は、空調空間2の特性(面積、容積、形状など)、空気調和装置1の設置箇所、加湿器16の加湿能力を含むパラメータに応じて、変更可能にされているのが好ましく、この場合、ΔT4を適切な値に設定することができ、故障判断の精度を向上させることができる。ΔT4は、前記パラメータを種々変化させた実験などにより予めテーブルの形で制御部17の記憶部に記憶させておき、空気調和装置1の設置時に設定できるようにしてもよい。
〔第2実施形態〕
図2は、本発明の他の実施の形態(第2実施形態)に係る空気調和装置21の説明図である。この空気調和装置21は、加湿器16を備えていない点以外は、第1実施形態に係る空気調和装置1と同じであるので、共通する要素には同一に参照符号を付し、簡単のためにそれらについての説明は省略する。
第2実施形態では、空調空間へ供給する空気を湿度調整機構である加湿器により加湿する第1実施形態と異なり、湿度調整機構としての圧縮機の運転を停止させることで吹出し空気の温度を変化させ、この温度変化により間接的に空調空間2の湿度の調整を行う。
第2実施形態における「所定の制御サイクル」は、前記湿度センサ15による検出値の確定時間をΔT1、前記制御部17から圧縮機9へ指示がなされる時間をΔT2、圧縮機9の運転停止により吹出し空気の温度が変化するまでの時間をΔT3、空調空間2に吹き出された吹出し空気の温度の変化による当該空気の湿度の変化が前記湿度センサ15により検出される戻り空気に反映される時間をΔT4としたときに、ΔT1+ΔT2+ΔT3+ΔT4で表される最小制御サイクルΔTからなる。
以下、第1実施形態と同様にΔT1〜ΔT4について説明する。
湿度センサ値確定時間ΔT1
湿度センサ15では0.5秒に1回の頻度で戻り空気の湿度がサンプリングされ、その値(湿度)に応じた入力電圧が制御部17に送られ、制御部17では湿度センサ15から送られた40個のデータを平均化処理して湿度センサ値を確定する。この湿度センサ値が確定するのに要する時間を「湿度センサ値確定時間ΔT1」とする。本実施形態では、このΔT1は0.5(秒)×40=20秒である。なお、このΔT1は、サンプリングの間隔及び平均化処理するデータ数により異なる。
運転指示時間ΔT2
制御部17において、湿度センサ値が0%であると確定されると、当該制御部17は設定湿度値と湿度センサ値(0%)とを比較し、湿度センサ値が設定湿度値に達していないと判断して、圧縮機9に運転停止を指示する。制御部17から圧縮機9へ運転停止の指示がなされる時間を「運転指示時間ΔT2」とする。このΔT2は、概ね0.5秒程度である。
吹出し空気の反応時間ΔT3
制御部17からの指示に従い圧縮機9が運転を停止すると、冷媒が循環されないので、冷房モードにおいては室内側熱交換器5での空気の除湿冷却が行われず、吹出し空気の温度は上昇するが湿度は増加する。圧縮機の運転停止により吹出し空気の温度が増加するまでの時間を「吹出し空気の反応時間ΔT3」とする。このΔT3は、概ね1秒程度である。
室内湿度への反映時間ΔT4
空調空間2に吹き出された(未冷却の)空気は当該空調空間2を循環して室内機3の吸込み口13から戻り空気として当該室内機2内に吸い込まれる。その際、吹き出された空気の温度は空調空間2内にあった空気の温度よりも高くなるが室内側熱交換器5において除湿冷却されていないので、当該空調空間2内の空気の湿度は上昇する。そして、吸込み口13の内部に配設された湿度センサ15により戻り空気、すなわち空調空間(室内)2の湿度が検出される。空調空間2に吹き出された空気による湿度の変化(加湿)が室内湿度、すなわち湿度センサ15で検出される戻り空気の湿度に反映されるまでの時間を「室内湿度への反映時間ΔT4」とする。このΔT4は、空調空間2の面積、容積、形状などからなる空調空間の特性や、空気調和装置1の設置箇所、加湿能力などにより異なるが、一般的な家庭の居室では1分/1%であり、大事務所などの大規模空間では2分/1%である。
使用する湿度センサ15の検出精度にもよるが、2%程度の湿度差でも検出可能な高精度の湿度センサの場合は、前記ΔT4を2分(一般的な家庭の居室の場合)とすることができ、5%程度の湿度差がないと検出することができない低精度の湿度センサの場合は、ΔT4を5分とする必要がある。
湿度センサ15が湿度を検出し、この検出値に基づく制御部の制御により圧縮機9の運転が停止され、さらに圧縮機9の運転停止による湿度の増加が室内空気に反映されるまでの最小制御サイクルΔTは、ΔT=ΔT1+ΔT2+ΔT3+ΔT4で表される。具体的には、例えば検出精度2%の湿度センサを用いた空気調和装置を設置した一般的な家庭の居室の場合、ΔT=20秒+0.5秒+1秒+2分=141.5秒である。
このΔTが経過した時点での湿度センサ15からの入力電圧が依然として0ボルトであるときに、湿度センサ15が故障していると判断することができる。
なお、1つの最小制御サイクルΔTを「所定の制御サイクル」としてもよいが、2以上の最小制御サイクルΔTを所定の制御サイクルとすることもできる。2以上の最小制御サイクルΔTとした場合、最後の最小制御サイクルΔTが経過した時点においても入力電圧が0ボルトであるときに湿度センサが故障であると判断することで、判断までの時間は長くかかるが判断の精度を向上させることができるという利点がある。
第2実施形態に係る空気調和装置21でも、第1実施形態に係る空気調和装置1と同様、湿度センサ15からの入力電圧が0ボルトである場合、湿度センサ15の検出に基づく前記制御部17による所定の制御サイクルが経過した時点の前記入力電圧が0ボルトのままであるときに、前記制御部17により湿度センサ15の故障信号が発せられるように構成されている。通常の運転条件下では、空気調和装置21の運転中に湿度0%の状態が長時間継続することはないことから、湿度センサ15からの入力信号に基づいて制御部17が圧縮機9の運転を停止させる工程を含む所定の制御サイクルが経過した時点でも入力電圧が0ボルトのままであるときは、湿度センサ15が故障していると判断することができる。この判断は、前記所定の制御サイクルの経過後に入力電圧を判定するだけでよいので容易であり、且つ、確実である。湿度センサ15の故障を知ることで、ユーザーは早期に当該湿度センサ15を交換するなどの措置をとることができ、その結果、空気調和装置21の制御の精度を高めることができる。
なお、前述した実施形態では、空調空間の湿度を調整することができる構成として、加湿器(第1実施形態)又は圧縮機(第2実施形態)を例示したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、空気調和装置において、空調空間の湿度を調整することができるものすべてが含まれる。例えば、膨張弁の開度調整やファンの回転数調整などによっても吹出し空気の温度を変化させることができ、この温度変化により飽和蒸気圧も変化し、結果として湿度も変化する。したがって、かかる膨張弁やファンも湿度調整機構とすることができる。また、喚起機能を有する空気調和装置の場合、外気の導入により湿度を調整することも可能であり、この場合は、外気導入用のファンが湿度調整機構をも構成することになる。
さらに、第2実施形態のように圧縮機の運転を止めることで冷房時は温度が上昇するが、完全に停止させなくても、回転数を低下させることでも吹出し空気の温度を上昇させることができる。すなわち、本発明における「運転の制御」には、運転のオンオフだけでなく、運転の程度の加減も含まれる。
1 空気調和装置
2 空調空間
3 室内機
4 室外機
5 室内側熱交換器
6 ファン
7 膨張弁
8 室外側熱交換器
9 圧縮機
10 ファン
11 四方弁
12 吹出し口
13 吸込み口
14 温度センサ
15 湿度センサ
16 加湿器
17 制御部

Claims (2)

  1. 圧縮機(9)により循環される冷媒と熱交換された空気を空調空間(2)に供給する空気調和装置(1)であって、
    前記空調空間(2)からの戻り空気の湿度を検出する湿度センサ(15)と、
    前記空気の湿度を調整する湿度調整機構(9、16)と、
    前記湿度センサ(15)からの検出信号に応じて前記湿度調整機構(9、16)の運転を制御する制御部(17)と
    を備えており、
    前記制御部(17)への湿度センサ(15)からの入力電圧が0ボルトから所定の上限電圧(ボルト)の範囲に設定されており、この入力電圧が0ボルトである場合に、前記湿度センサ(15)の検出に基づく前記制御部(17)による湿度調整機構(9、16)の運転を含む所定の制御サイクルが経過した時点の前記入力電圧が0ボルトのままであるときに、前記制御部(17)により湿度センサ(15)の故障信号が発せられるように構成され
    前記所定の制御サイクルが、前記湿度センサ(15)による検出値の確定時間をΔT1、前記制御部(17)から湿度調整機構(9、16)へ運転の指示がなされる時間をΔT2、湿度調整機構(9、16)により吹出し空気の温度又は湿度が変化するまでの時間をΔT3、空調空間(2)に吹き出された吹出し空気の温度又は湿度の変化が前記湿度センサ(15)により検出される戻り空気に反映される時間をΔT4としたときに、ΔT1+ΔT2+ΔT3+ΔT4で表される最小制御サイクルΔTを少なくとも1サイクル含むことを特徴とする空気調和装置(1)。_
  2. 空調空間(2)からの戻り空気の湿度を検出する湿度センサ(15)と、空気の湿度を調整する湿度調整機構(9、16)と、前記湿度センサ(15)からの検出信号に応じて前記湿度調整機構(9、16)の運転を制御する制御部(17)とを備えており、圧縮機(9)により循環される冷媒と熱交換された空気を空調空間(2)に供給し、且つ、前記制御部(17)への湿度センサ(15)からの入力電圧が0ボルトから所定の上限電圧(ボルト)の範囲に設定されている空気調和装置(1)における前記湿度センサ(15)の故障を判断する方法であって、
    前記入力電圧を判定する第1判定工程と、
    この第1判定工程において入力電圧が0ボルトであると判定された場合に、前記湿度センサ(15)の検出値に基づく前記制御部(17)による湿度調整機構(9、16)の運転を含む所定の制御サイクルが経過した時点の入力電圧を判定する第2判定工程と、
    この第2判定工程において入力電圧が0ボルトであると判定されたときに、湿度センサ(15)の故障信号を発する工程と
    を含み
    前記所定の制御サイクルが、前記湿度センサ(15)による検出値の確定時間をΔT1、前記制御部(17)から湿度調整機構(9、16)へ運転の指示がなされる時間をΔT2、湿度調整機構(9、16)により吹出し空気の温度又は湿度が変化するまでの時間をΔT3、空調空間(2)に吹き出された吹出し空気の温度又は湿度の変化が前記湿度センサ(15)により検出される戻り空気に反映される時間をΔT4としたときに、ΔT1+ΔT2+ΔT3+ΔT4で表される最小制御サイクルΔTを少なくとも1サイクル含むことを特徴とする湿度センサ(15)の故障判断方法。_
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