JP5576728B2 - 動画像符号化装置 - Google Patents

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本発明は、複数の符号化手段を用いて、動画像を符号化する技術に関する。
近年の符号化技術の進歩により、大容量のデジタル情報を、劣化を少なく高圧縮率で圧縮可能である。このような符号化技術は、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置に応用され、静止画像や動画像を記録媒体に記録する際に適用されている。
動画像の圧縮符号化方式としては、MPEG(Moving Picture Experts Group)2方式及びMPEG4方式が知られている。また近年では、H.264方式とも呼ばれる、MPEG4 Part−10:AVC(ISO/IEC14496-10)方式が規格化されている。これらの圧縮符号化方式は、動画像の連続するフレームの相関性を利用した符号化方法であり、劣化を少なくするとともに高圧縮率を実現している。
H.264方式では、入力される映像情報に含まれるフレーム(またはフィールド)をピクチャという単位で取り扱い、ピクチャのそれぞれは、マクロブロックと呼ばれる符号化単位で符号化される。またピクチャは水平方向にマクロブロックが並んだマクロブロックライン(MBライン)で構成される複数のスライスに分割可能であり、スライス毎に符号化することで、処理に用いられる作業領域が制限される場合であっても符号化を実現する。特許文献1には、動画像を編集する装置の性能に応じてピクチャを分割するスライス数を制御する技術が開示されている。
また例えば撮像装置の場合、撮像素子の大型化、高密度化、さらには単位時間当たりのフレーム数の増加に伴い、撮像されて得られる動画像の情報量は大容量化しており、符号化処理の処理量も増大している。このため、特にリアルタイムの符号化処理が必要となる撮像装置では、複数の符号化手段を備えることにより大容量の動画像の符号化処理に要する時間の短縮を実現している。
特開2009−246457号公報
しかしながら、特許文献1には1つのピクチャを分割するスライス数を変更することについては開示されているが、1つのピクチャを複数のスライスに分割する際の具体的な方法については開示されていない。即ち、1つのピクチャを複数のスライスに分割して、上述のように複数の符号化手段を用いて符号化処理を行う場合、次のような問題が考えられる。
例えば図5(a)のように、1つのピクチャ500が垂直方向に6つのMBラインに分割され、2つの符号化手段で並列に符号化を行う場合について考える。なお、1つの符号化手段は、1つのピクチャのMBラインが有するマクロブロックを左端のマクロブロック501から順に処理するものとする。また1つの符号化手段は、1つのMBラインのマクロブロックの符号化が完了すると、次のMBラインの符号化を開始するものとする。
このとき、2つの符号化手段で並列に符号化を行う場合は、例えば連続する2つのMBラインを同時に符号化することになる。502は、2つの符号化手段がそれぞれMBライン1、MBライン2の符号化を同時に開始した場合に、ある時間経過した際に符号化対象となっているマクロブロックを示している。ここで、1つのMBラインについて1つの符号化手段が処理に要する時間をTとすると、図5(a)の例では、2つの符号化手段が時間Tの間に2つのブロックライン分の符号化を完了するため、ピクチャ500の符号化には3Tを要することになる。
これに対し、図5(b)のようにピクチャ500を2つのスライス503、504に分割し、各スライスの符号化を2つの符号化手段で並列に行う場合について考える。2つのスライスの大きさが等しくなるようにピクチャ500を分割すると、スライス503及び504のブロックライン数は、ピクチャ500のブロックライン数6を、単純に分割するスライス数2で除した3となる。このとき、2つの符号化手段が1つのスライスの符号化に要する時間はオーバーヘッドが生じて2Tとなるため、スライス503及び504の符号化処理に要する時間は4Tとなる。即ち、ピクチャ500をスライスに分割せずに符号化する場合よりも、ピクチャ500をスライスに分割して符号化する場合の方が、符号化処理に時間を要してしまう可能性があった。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、複数の符号化手段を用いた符号化処理が効率的に行えるようにすることを目的とする。
本発明に係る動画像符号化装置の一つは、平方向に並んだ複数のマクロブロックを有するブロックライン符号化する符号化手段を複数有する動画像符号化装置であって、動画像に係る1つのピクチャが有するブロックライン数を取得する取得手段と、前記1つのピクチャ複数のスライスに分割される場合における、各スライスのブロックライン数を決定する決定手段と、記決定手段によって決定された各スライスのブロックラインに従って前記1つのピクチャを前記複数のスライスに分割する分割手段とを有し、記1つのピクチャが有するブロックラインであり、前記複数のスライスの数であり前記1つのピクチャを符号化するのに用いられる前記符号化手段の数である場合前記決定手段は、k=A/(M×N)により得られたkの小数点以下を四捨五入して得られた整数k’を用いて、前記複数のスライスのうちの1つのスライスを除いたスライスのブロックラインk’×Nとなるように決定することを特徴とする。
本発明に係る動画像符号化装置の一つは、平方向に並んだ複数のマクロブロックを有するブロックライン符号化する符号化手段を複数有する動画像符号化装置であって、動画像に係る1つのピクチャが有するブロックライン数を取得する取得手段と、前記1つのピクチャ複数のスライスに分割される場合における、各スライスのブロックライン数を決定する決定手段と、記決定手段によって決定された各スライスのブロックラインに従って前記1つのピクチャを前記複数のスライスに分割する分割手段とを有し、記1つのピクチャが有するブロックラインであり、前記複数のスライスの数であり前記1つのピクチャを符号化するのに用いられる前記符号化手段の数である場合、前記決定手段は、k=A/(M×N)により得られたkの小数点以下を切り上げて得られた整数k’を用いて、前記複数のスライスのうちの1つのスライスを除いたスライスのブロックラインk’×N及び(k’−1)×Nのいずれかになるように交互に決定することを特徴とする。
発明によれば、複数の符号化手段を用いた符号化処理を効率的に行うことができる
本発明のデジタルビデオカメラの機能構成を示したブロック図。 実施形態1に係るピクチャ分割処理を示したフローチャート。 変形例1に係るピクチャ分割処理を示したフローチャート。 実施形態2に係るピクチャ分割処理を示したフローチャート。 複数の符号化手段を用いた符号化処理を説明するための図。
(実施形態1)
以下、本発明の好適な一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する一実施形態は、動画像符号化装置の一例としての、ピクチャを複数のスライスに分割し、各スライスを複数の符号化手段で符号化を行うデジタルビデオカメラに、本発明を適用した例を説明する。しかし、本発明は、ピクチャを複数のスライスに分割し、各スライスを複数の符号化手段で符号化を行うことが可能な任意の機器に適用可能である。
図1は、本発明の実施形態に係るデジタルビデオカメラ100の機能構成を示すブロック図である。
制御部102は、例えばCPUであり、メモリに記憶されているデジタルビデオカメラ100の各ブロックの動作プログラムを読み出し、RAM105に展開して実行することにより、デジタルビデオカメラ100の各ブロックの動作を制御する。メモリ103は、書き換え可能な不揮発性メモリであり、デジタルビデオカメラ100の各ブロックの動作プログラムに加え、例えば各ブロックの動作に必要なパラメータを記憶する。
撮像部101は、例えばCCDやCMOSセンサ等の撮像素子を備えるブロックであり、撮像素子から出力された映像信号にホワイトバランスやγ補正、A/D変換等の所定の画像処理を適用し、得られたピクチャデータをRAM105に出力して記憶させる。RAM105は、書き換え可能な揮発性メモリであり、一時的なデータの記憶領域として用いられる。
本実施形態のデジタルビデオカメラ100は、複数の符号化手段としてN個の第1符号化部106、第2符号化部107、・・・、第N符号化部108を有する。各符号化部にはRAM105に記憶されたピクチャデータのうち、1つのスライスが有する複数のMBラインが1ライン毎に出力され、各符号化部はマクロブロック単位で符号化処理を行う。なお、各符号化部の符号化処理は並列に行われ、各符号化部で符号化されたピクチャデータは、RAM105に出力され再び記憶される。
記録媒体104は、例えばデジタルビデオカメラ100が有する内部メモリや、デジタルビデオカメラ100に着脱可能に接続されるメモリカードやHDD等の記録装置であり、符号化が完了した動画像が記憶される。各符号化部により符号化され、RAM105に記憶されたピクチャデータは、例えば1スライス、または1つのピクチャの全マクロブロックの符号化が完了した際や、撮像が完了した際に記録媒体104に出力されて記憶されればよい。
(ピクチャ分割処理)
このような構成をもつ本実施形態のデジタルビデオカメラ100のピクチャ分割処理について、図2のフローチャートを用いて具体的な処理を説明する。当該フローチャートに対応する処理は、制御部102が、例えばメモリ103に記憶されている対応する処理プログラムを読み出し、RAM105に展開して実行することにより実現することができる。なお、本ピクチャ分割処理は、例えば撮像部101から1つのピクチャのデータがRAM105に出力された際に開始されるものとして説明する。
S201で、制御部102は撮像部101からRAM105に出力されたピクチャが有する(水平方向に並んだマクロブロックで構成される)ブロックライン数、並列符号化処理を行う符号化部の数、及び分割するスライス数を取得する。ブロックライン数及び分割するスライス数の情報は、例えば現在の撮像設定に関連付けられてメモリ103に予め記憶されていればよい。また、符号化部の数の情報も、メモリ103に予め記憶されていればよい。
S202で、制御部102は、RAM105に記憶されているピクチャを複数のスライスに分割する際の、各スライスのブロックライン数を決定する基準となる係数を算出する。具体的には、並列符号化処理を行う符号化部の数をN、ピクチャのブロックライン数をA、分割するスライス数をMとすると、基準となる係数k’は、以下の式1で算出されるkの小数点以下を四捨五入して得られた整数となる。
k=A/(M×N) (式1)
S203で、制御部102は、ピクチャを分割する複数のスライスそれぞれのブロックライン数を決定する。制御部102は複数のスライスのうち、最後の1つを除いたスライスのブロックライン数はk’×Nに決定する。そして制御部102は、最後の1つのスライスのブロックライン数を、1つのピクチャが有するブロックライン数から当該スライス以外のスライスのブロックライン数の合計を減じた数Lに決定する。つまり、制御部102は、RAM105に記憶されているピクチャを分割する複数のスライスを、1つのスライスを除いて、少なくとも符号化部の数の倍数となるように設定することができる。即ち、このようにすることで、1つのスライス以外を除いた複数のスライスの符号化処理についてはオーバーヘッドをなくすことが可能であり、符号化処理に要する時間を可能な限り少なくすることが可能となる。
S204で、制御部102は、S203で決定された各スライスのブロックライン数に従って、RAM105に記憶されているピクチャを複数のスライスに分割する。本実施形態では、ピクチャの上端から垂直方向にk’×Nのブロックライン毎にスライスに分割し、下端のブロックラインを含むスライスのブロックライン数はLとなるように分割する。
例えば符号化部の数が4、ピクチャのブロックライン数が66、及び分割するスライス数が4である場合、
k=66/(4×4)=4.125
となり、基準となる係数である整数k’は4となる。即ち、各スライスのブロックライン数はピクチャの上端から、16ライン、16ライン、16ライン、18ラインとなる。このように、本実施形態のスライスの分割方法を用いることで、少なくとも1つのスライスを除いたスライスのブロックライン数は符号化部の数の倍数となる。このため、当該符号化部の数の倍数のブロックライン数を有するスライスの符号化処理においてオーバーヘッドをなくすことができ、全体として1つのピクチャを複数のスライスに分割して符号化処理を行う際のオーバーヘッドを最小限に抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態の動画像符号化装置は、動画像に係る1つのピクチャを垂直方向に複数のスライスに分割して、複数の符号化手段で符号化処理を行う際に要する時間を最小限に抑えることが可能である。具体的には、動画像符号化装置は、動画像に係る1つのピクチャを、符号化単位であるブロックが水平方向に並んだブロックラインごとに符号化する符号化手段を複数備える。そして、1つのピクチャを複数のスライスに分割する際の、各スライスのブロックライン数を決定する際に、全スライスのうち、1つのスライスを除いたスライスは、少なくとも符号化手段の数の倍数となるように各スライスのブロックライン数を決定する。そして決定された各スライスのブロックライン数に従って、1つのピクチャを複数のスライスに分割し、それぞれのスライスに対して、複数の符号化手段を用いて符号化を行う。
このようにすることで、1つのピクチャを分割した全スライスのうち、1つのスライスを除いたスライスの符号化処理におけるオーバーヘッドをなくすことができる。このため、全スライスに符号化処理に要する時間を、スライスに分割せずに1つのピクチャを符号化処理した場合に要する時間と等しくすることができ、必要以上の処理時間をかけずに符号化を完了できる。
(変形例1)
上述した実施形態では、1つのピクチャを複数のスライスに分割した際に、1つのスライスを除いて、スライスが有するブロックライン数を、1つの符号化手段の数の倍数である値に決定するする方法について説明した。本変形例1では、1つのスライスを除くスライスが有するブロックライン数に、符号化手段の数の倍数である、複数の異なる値を割り当てる方法について説明する。
(ピクチャ分割処理)
以下、本変形例1のデジタルビデオカメラ100のピクチャ分割処理について、図3のフローチャートを用いて具体的な処理を説明する。当該フローチャートに対応する処理は、制御部102が、例えばメモリ103に記憶されている対応する処理プログラムを読み出し、RAM105に展開して実行することにより実現することができる。なお、本ピクチャ分割処理は、例えば撮像部101から1つのピクチャのデータがRAM105に出力された際に開始されるものとして説明する。なお、本ピクチャ分割処理において、上述した実施形態1のピクチャ分割処理と同様の処理を行うステップについては同一の参照符号を付して説明を省略し、本変形例に特徴的な処理の説明に留める。
S301で、制御部102は、RAM105に記憶されているピクチャを複数のスライスに分割する際の、各スライスのブロックライン数を決定する基準となる係数を算出する。具体的には、並列符号化処理を行う符号化部の数をN、ピクチャのブロックライン数をA、分割するスライス数をMとすると、基準となる係数k’は、上述した式1で算出されるkの小数点以下を切り上げて得られた整数となる。
S302で、制御部102は、ピクチャを分割する複数のスライスそれぞれのブロックライン数を決定する。制御部102は複数のスライスのうち、最後の1つを除いたスライスのブロックライン数をk’×N、または(k’−1)×Nに決定する。本実施形態では、ピクチャを分割した複数のスライスについて、ピクチャにおいて上部に位置するスライスから順に、上述した2種類のブロックライン数を交互に選択して割り当てる。そして制御部102は、最後の1つのスライスのブロックライン数を、1つのピクチャが有するブロックライン数から当該スライス以外のスライスのブロックライン数の合計を減じた数Lに決定する。つまり、制御部102は、RAM105に記憶されているピクチャを分割する複数のスライスを、1つのスライスを除いて、少なくとも符号化部の数の倍数となるように設定することができる。即ち、このようにすることで、1つのスライス以外を除いた複数のスライスの符号化処理についてはオーバーヘッドをなくすことが可能であり、符号化処理に要する時間を可能な限り少なくすることが可能となる。
S303で、制御部102は、S302で決定された各スライスのブロックライン数に従って、RAM105に記憶されているピクチャを複数のスライスに分割する。本実施形態では、ピクチャの上端から垂直方向にk’×N、(k’−1)×Nのブロックラインが交互となるようにピクチャをスライスに分割し、下端のブロックラインを含むスライスのブロックライン数はLとなるように分割する。
例えば符号化部の数が4、ピクチャのブロックライン数が66、及び分割するスライス数が4である場合、基準となる係数である整数k’は5となる。即ち、各スライスのブロックライン数はピクチャの上端から、20ライン、16ライン、20ライン、10ラインとなる。このように、本実施形態のスライスの分割方法を用いることで、少なくとも1つのスライスを除いたスライスのブロックライン数は符号化部の数の倍数となる。このため、当該符号化部の数の倍数のブロックライン数を有するスライスの符号化処理においてオーバーヘッドをなくすことができ、全体として1つのピクチャを複数のスライスに分割して符号化処理を行う際のオーバーヘッドを最小限に抑制することができる。
なお、本変形例では1つのスライスを除くスライスについて、符号化部の数の倍数である、2種類のブロックライン数を有するように分割する方法について説明したが、本発明の実施はこれに限らない。即ち、符号化処理に用いられる作業領域で処理可能なブロックライン数に、全スライスのブロックライン数が設定されるのであれば、1つのスライスを除くスライスについて、2種類以上の、符号化部の数の倍数であるブロックライン数を割り当ててよい。
(実施形態2)
本実施形態では上述した変形例1と同様に、ピクチャを分割する複数のスライスのうち、1つのスライスを除いたスライスについて、2種類の、符号化手段の数の倍数であるブロックライン数が決定される。しかしながら、本実施形態では上述した実施形態1及び変形例1のように、ピクチャの上部に位置するスライスから順にブロックライン数を算出して決定する方法とは、以下のように異なる。即ち本実施形態では、ピクチャを分割するスライスの数分のブロックライン数を算出し、算出されたブロックライン数の組み合わせに応じて、分割する複数のスライスそれぞれのブロックライン数を決定する。
(ピクチャ分割処理)
以下、本実施形態のデジタルビデオカメラ100のピクチャ分割処理について、図4のフローチャートを用いて具体的な処理を説明する。当該フローチャートに対応する処理は、制御部102が、例えばメモリ103に記憶されている対応する処理プログラムを読み出し、RAM105に展開して実行することにより実現することができる。なお、本ピクチャ分割処理は、例えば撮像部101から1つのピクチャのデータがRAM105に出力された際に開始されるものとして説明する。なお、本ピクチャ分割処理において、上述した実施形態1及び変形例1のピクチャ分割処理と同様の処理を行うステップについては同一の参照符号を付して説明を省略し、本実施形態に特徴的な処理の説明に留める。
S401で、制御部102は、ピクチャを分割する複数のスライスのそれぞれに割り当てるブロックライン数の組み合わせを決定する。制御部102は複数のスライスのうち、1つを除いたスライスのブロックライン数をk’×N、または(k’−1)×Nに決定する。本実施形態では、ピクチャを分割した複数のスライスについて、上述した2種類のブロックライン数を交互に選択して割り当てる。即ち、1つを除いたスライスに割り当てられるブロックライン数の組み合わせは、次のようになる。つまり、上述した2種類それぞれのブロックライン数を有するスライスは同数、または一方のブロックライン数を有するスライスが他方のブロックライン数を有するスライスよりも1つ多くなる。そして制御部102は、残る1つのスライスのブロックライン数を、1つのピクチャが有するブロックライン数から、当該スライス以外のスライスのブロックライン数の合計を減じた数Lに決定する。
S402で、制御部102は、S401で決定した各スライスに割り当てるブロックライン数の組み合わせから、ピクチャの上部に位置するスライスから順に、ブロックライン数を割り当てる。具体的には制御部102は、ブロックライン数の組み合わせのうち、値が小さい方から2つのブロックライン数のそれぞれが、ピクチャの上端、または下端のブロックラインを含むスライスのブロックライン数となるように割り当てる。そしてS403で、制御部102は、S402で決定された各スライスのブロックライン数に従って、RAM105に記憶されているピクチャを複数のスライスに分割する。
なお、本実施形態では少なくとも、ピクチャの上端のブロックラインを含むスライス、及び下端のブロックラインを含むスライスに、上述のブロックライン数が割り当てられればよい。即ち、その他のスライスのブロックライン数は、S401で決定した各スライスに割り当てるブロックライン数の組み合わせのうち、上端及び下端のスライスに割り当てられたブロックライン数を除く、ブロックライン数が割り当てられればよい。
例えば符号化部の数が4、ピクチャのブロックライン数が86、及び分割するスライス数が5である場合、
k=86/(4×5)=4.3
となり、基準となる係数である整数k’は5となる。即ち、複数のスライスに割り当てられるブロックライン数の組み合わせは、20ライン、16ライン、20ライン、16ライン、14ラインとなる。制御部102は、このうち値が小さい方から2つのブロックライン数にあたる14ライン及び16ラインを、ピクチャの上端及び下端のスライスに割り当てる。このとき、例えば各スライスのブロックライン数はピクチャの上端から、16ライン、20ライン、20ライン、16ライン、14ラインとなる。
このように、本実施形態のスライスの分割方法を用いることで、少なくとも1つのスライスを除いたスライスのブロックライン数は符号化部の数の倍数となる。このため、当該符号化部の数の倍数のブロックライン数を有するスライスの符号化処理においてオーバーヘッドをなくすことができ、全体として1つのピクチャを複数のスライスに分割して符号化処理を行う際のオーバーヘッドを最小限に抑制することができる。
また、ブロックライン数が少ないスライスを、動画像において注視点になりづらい、ピクチャの上端及び下端のスライスに設定することで、以下のような効果を奏する。即ち、動画像の注視点になる可能性が高い、ピクチャの中央部分において符号化するスライスの幅を広く持つことができるため、符号化によりスライスの境界で生じうる画質劣化を、ピクチャ中央部分において少なくすることが可能となる。
(変形例2)
実施形態2では、算出されたブロックライン数のうち、値が小さい方から2つのブロックライン数をピクチャの上端及び下端のスライスに割り当てることにより、ピクチャの中央部分における画質劣化を抑制する方法について説明した。しかしながら、同様の効果は以下のように各スライスのブロックライン数を割り当てることによっても得ることができる。
具体的には制御部102はS402で、算出されたブロックライン数の組み合わせのうち、最大のブロックライン数が、少なくとも分割された際にピクチャの中央のブロックラインを含むスライスに割り当てられるように、各スライスのブロックライン数を決定する。例えば符号化部の数が4、ピクチャのブロックライン数が94、及び分割するスライス数が5である場合、
k=94/(4×5)=4.7
となり、基準となる係数である整数k’は5となる。即ち、複数のスライスに割り当てられるブロックライン数の組み合わせは、20ライン、16ライン、20ライン、16ライン、22ラインとなる。このとき制御部102は、ピクチャの中央のブロックライン(47番目または48番目のブロックライン)を、最大のブロックライン数、22ラインを有するスライスが含むように決定する。例えば各スライスのブロックライン数は、ピクチャの上端から、20ライン、16ライン、22ライン、20ライン、16ラインとなる。
このようにすることで、実施形態2と同様に、動画像の注視点になる可能性が高い、ピクチャの中央部分において、符号化によりスライスの境界で生じうる画質劣化を少なくすることが可能となる。なお、ピクチャの中央のブロックラインを有するスライスを最大のブロックライン数を有するスライスとし、ピクチャの上端及び下端のスライスに近づくにつれて、スライスが有するブロックライン数が小さくなるよう決定してもよい。この場合、本変形例が奏する、ピクチャの中央部分において、符号化によりスライスの境界で生じうる画質劣化を少なくする効果が最大限に得られることは明らかである。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (2)

  1. 平方向に並んだ複数のマクロブロックを有するブロックライン符号化する符号化手段を複数有する動画像符号化装置であって、
    動画像に係る1つのピクチャが有するブロックライン数を取得する取得手段と、
    前記1つのピクチャ複数のスライスに分割される場合における、各スライスのブロックライン数を決定する決定手段と、
    記決定手段によって決定された各スライスのブロックラインに従って前記1つのピクチャを前記複数のスライスに分割する分割手段と
    を有し、
    記1つのピクチャが有するブロックラインであり、前記複数のスライスの数であり前記1つのピクチャを符号化するのに用いられる前記符号化手段の数である場合前記決定手段は、k=A/(M×N)により得られたkの小数点以下を四捨五入して得られた整数k’を用いて、前記複数のスライスのうちの1つのスライスを除いたスライスのブロックラインk’×Nとなるように決定する
    ことを特徴とする動画像符号化装置。
  2. 平方向に並んだ複数のマクロブロックを有するブロックライン符号化する符号化手段を複数有する動画像符号化装置であって、
    動画像に係る1つのピクチャが有するブロックライン数を取得する取得手段と、
    前記1つのピクチャ複数のスライスに分割される場合における、各スライスのブロックライン数を決定する決定手段と、
    記決定手段によって決定された各スライスのブロックラインに従って前記1つのピクチャを前記複数のスライスに分割する分割手段と
    を有し、
    記1つのピクチャが有するブロックラインであり、前記複数のスライスの数であり前記1つのピクチャを符号化するのに用いられる前記符号化手段の数である場合前記決定手段は、k=A/(M×N)により得られたkの小数点以下を切り上げて得られた整数k’を用いて、前記複数のスライスのうちの1つのスライスを除いたスライスのブロックラインk’×N及び(k’−1)×Nのいずれかになるように交互に決定する
    ことを特徴とする動画像符号化装置。
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