JP5573005B2 - 画像表示装置、電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、投影面上に画像を投影する画像表示装置、電子機器に関する。
近年、LEDやレーザなどを用いた画像表示装置(例えば、プロジェクタ)の開発がさかんであり、特に、小型で携帯可能な画像表示装置が期待されている。オフィス用途あるいは家庭用大型の画像表示装置では、画像を投影する面として専用のスクリーンを必要とするが、小型で携帯可能な画像表示装置では、投影用のスクリーンを同時に常時携帯することは困難である。従来の画像表示装置では、画像表示装置の設置面に対し垂直な面に画像を投影する構成となっている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
しかし、携帯可能な画像表示装置でこの構成をとると、設置面に対し垂直な面が必要になり、どの場所でも画像を見ることは困難となり、携帯できる画像表示装置としての魅力が半減するという問題がある。
本発明の目的は、上記問題点に鑑みて、投影面が水平面であっても、画像を投影することが可能であり、場所を選ばずにどこでも画像、映像を見ることが可能な画像表示装置および電子機器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、光を放射する光源と、光を反射光線として反射させるミラー面を通るA軸およびB軸まわりに静止中立状態から回動するミラーと、反射光線を投影光線として出射することで、投影面上に投影させる投影レンズと、を有する画像表示装置において、投影面は水平面であり、A軸は、静止中立状態でのミラーから出射される中立反射光線と、当該中立反射光線と投影面とが交わる点を通る投影面の法線とを含む平面と直交する軸であり、B軸は、平面に含まれ、ミラー面に平行な軸であり、静止中立状態を基準として、ミラーのA軸まわりの回動角αの幅Δαとし、B軸まわりの回動角βの幅Δβとしたとき、Δα<Δβであり、前記投影レンズの光軸を基準として、前記画像表示装置から最も遠い方向に反射光線を出射する前記ミラーの前記A軸まわりの回動角aとし、前記投影レンズの光軸を基準として、前記画像表示装置から最も近い方向に反射光線を出射する前記ミラーの前記A軸まわりの回動角bとしたとき、a<bであることを特徴とする。
本発明の画像表示装置であれば水平面上に画像を投影できる。また、本発明の電子機器であれば、水平面または垂直面のうち、ユーザが所望する方に画像を投影できる。
図1(A)は、画像表示装置の側面図であり、図1(B)は真上から見た図である。 本実施例の画像表示装置の機能構成例を示す図である。 MEMSミラーの斜視図である。 α、β=±5degの実験結果を示す図である。 α=±3deg、β=±6degの実験結果を示す図である。 α=±6deg、β=±3degの実験結果を示す図である。 θ=30degの実験結果を示す図である。 θ=40degの実験結果を示す図である。 θ=50degの実験結果を示す図である。 θ=60degの実験結果を示す図である。 θ=70degの実験結果を示す図である。 θ=80degの実験結果を示す図である。 図13(A)は他の実施例の画像表示装置の機能構成例を示す図であり、図13(B)は、ミラーからの出射光の拡大図である。 図14(A)〜(E)はそれぞれ回動角α'=+3、+1.5、0、−1.5、−3(deg)とした場合の実験結果を示す図である。 図14をグラフ化した図である。 図16(A)は本実施例の電子機器の側面図であり、図16(B)は、真上から見た図である。 開き角度0degの電子機器の側面図である。 開き角度μdegの電子機器の側面図である。 θ=μdegを説明するための図である。 θ=μdegを説明するためのもう1つの図である。 制御部を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の説明を行う。なお、同じ機能を持つ構成部や同じ処理を行う過程には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
図1(A)に設置面104に設置された実施例1の画像表示装置101が投影光線Zを出射して、設置面104上に画像Pを表示している側面概略図を示し、図1(B)に真上から見た概略図を示す。図1(A)の例では、設置面104は水平面であり、画像Pが投影される投影面は、設置面104と同一な平面である。つまり、投影面は水平面とされる。ここで、水平面は若干の斜面も含む。また、投影面は設置面104と平行な面であってもよい。また、以下の説明では、光とはレーザ光のことであり、角度の単位はdegとして示す。また、画像表示装置101から離れたり近づいたりする方向(Y1Y2方向)の辺をHとし、辺Hと直交する辺をHとする。以下の実施例では、投影対象の画像PがH<Hとなる略長方形か、H=Hとなる略正方形である場合を説明する。
図2に、画像表示装置101の機能構成例を示す。実施例1の画像表示装置は、光源1、2、3と、カップリングレンズ4、5、6と、ミラー7、8、9と、集光レンズ10と、ミラー11と、投影レンズ12と、制御部17とを有する。また、図2では、ミラー11は静止中立状態(後述する)である。以下の説明では、投影レンズ12(ミラー11)からの投影光線を投影光線Zとし、静止中立状態での投影光線を中立投影光線Z1とし、画像表示装置100からY1Y2軸において最も離れた方向に、投影される投影光線をZ2とし、近い方向に投影される投影光線をZ3とする。
図2では、静止中立状態でのミラー11から出射され、投影レンズ12を経由した投影光線Z1と投影レンズ12の光軸12aとが一致している場合を示す。
図示しない入力部から、元画像のビデオ信号VINが入力されると、光源1、2、3から、それぞれ、赤のレーザ光、緑のレーザ光、青のレーザ光が出射される。カップリングレンズ4、5、6はそれぞれ、光源1、2、3、に対応されて配置されている。カップリングレンズ4、5、6は光源1、2、3からのレーザ光の発散角を変換して、例えば、収束光に変換する。
ミラー7、8、9は、カップリングレンズ4、5、6から出射されたレーザ光を反射、透過することで、1つの光路に合成する。ミラー7は、赤のレーザ光を反射する反射ミラーである。ミラー8は、赤のレーザ光を透過し、緑のレーザ光を反射するダイクロイックミラーである。ミラー9は、赤のレーザ光、緑のレーザ光を透過し、青のレーザ光を反射するダイクロイックミラーである。ミラー7、8、9により1つの光路に合成されたレーザ光は、集光レンズ10に入射される。
集光レンズ10は、1つの光路に合成されたレーザ光を収束光とし、ミラー11に入射する。そしてミラー11は、入射された収束光を反射光線として、出射する。
ミラー11とは例えばMEMSミラーである。図3にミラー11の一例の斜視図を示す。ミラー11は、微小ミラー21を有する。当該微小ミラー21は、トーションバー22、23で支持される。微小ミラー21は、ミラー面21aを有する。また微小ミラー21は、トーションバー22が捻れることでA軸(図2、3参照)を略中心としたV方向に(A軸まわりに)往復回動運動を行う。また、微小ミラー21は、トーションバー23が捻れることでB軸を略中心としたW方向に(B軸まわりに)往復回動運動を行う。
A軸、B軸について更なる説明を行う。ミラー11は静止中立状態を有する。静止中立状態とは、A軸およびB軸まわりにミラー11が回動していない状態である。また、A軸は、静止中立状態でのミラー11から出射される反射光線を中立反射光線F1とする。中立反射光線F1と投影面104とが交わる点を点L(図2参照)とする。点Lを通る投影面104の法線を法線Cとする。法線Cと中立反射光線F1とを含む平面を平面T(つまり、図2を示した紙面であり、図2では二点鎖線で囲まれる平面)とする。A軸は平面Tと直交する直線である。また、B軸は、平面Tに含まれ、ミラー21に平行な直線である。なお、A軸とB軸は互いに直行する。また、この実施例1では、静止中立状態を基準として、ミラー11のA軸まわりの回動角をαとし、B軸まわりの回動角をβとする。また、回動角αの触れ幅をΔαとし、回動角βの触れ幅をΔβとする。
このように、ミラー11はA軸、B軸を略中心とする往復運動によって、微小ミラー21の反射面の法線方向が2次元的に変化する。このため、微小ミラー21に入射するビームの反射方向が変化し、これにより、ビームを2次元方向に走査することができる。ミラー11で走査された光は反射光線は投影レンズ12を経由して、投影光線Zとして投影面14に投影される。図2に示す104'は、投影面104を真上から見た図である。図2の例では、縦軸をX軸、横軸をY軸とする。また、Y軸において、画像表示装置101から離れる方向(Y2方向)を正方向、近づく方向(Y1方向)を負方向とする。またX1X2軸は、Y1Y2軸と同一平面上で直交し、X2方向を正方向、X1方向を負方向とする。また、図2記載のように、A軸まわりに時計反対方向に回動する方向(図2のV方向の矢印方向)を+方向の回動とし、時計方向に回動する方向を−方向の回動とする。B軸まわりにおいても、図2記載のW方向の回動を+方向の回動とし、逆方向を−方向の回動とする。つまり、ミラー11が、V方向+方向に回動されると、投影光線Zは、Y2方向に投影され、V方向−方向に回動されると、投影光線Zは、Y1方向に投影される。また、ミラー11が、W方向+方向に回動されると、X2方向に投影され、W方向−方向に回動されると、X1方向に回動される。
制御部17は、光源1、2、3からの光の強度変調タイミングの制御を行う強度変調手段と、ミラー11の回動制御を行うミラー駆動手段を有する。制御部17は、ミラー11の回動に同期してレーザ光強度を変調せしめることによって、投影面14上に画像を投影する。
そして、実施例1では、ミラー11のA軸まわりの回動角αの触れ幅Δαと、B軸まわりの回動角βの触れ幅Δβとしたとき、
Δα<Δβ (1)
が成り立つように、ミラー11を回動させることが好ましい。式(1)を満たすことが好ましい理由を説明する。以下の説明では、図1、2に示すように、投影レンズ12からの投影光線Zを斜めに投影面104に投影する方法を斜め投影という。また、図1(B)に示すように、中立投影光線Z1の光線到達位置を中立光線到達位置Lとする。
ミラー11のV方向の回動角αが、ミラー11の静止中立状態の位置に対し+方向と−方向で同じ角度であっても、画像表示装置101に近い側と遠い側に投影光線Zが到達した場合では、投影面104上の投影光線Zの光線到達位置が、中立光線到達位置Lに対し、対称な位置とはならない(後述する図4〜図6参照)。つまり、投影光線Zは、Y2方向に到達する場合のLから離れる度合いは、Y1方向に到達する場合のLから離れる度合いより小さい。
一方、ミラー11のW方向の回動角βが、ミラー11の静止中立状態の位置に対し+方向と−方向で同じ角度であると、投影面104上の投影光線Zの光線到達位置が、中立光線到達位置Lに対し、X2方向、X1方向へ離れる度合いは等しい。
次に、上記式(1)を満たすことが好ましいことを図4〜図6に示す実験結果を用いて説明する。図4にミラー11をV方向、W方向にそれぞれα、β=±5deg(つまり、Δα=Δβ=10deg)回動させたときの画像Pの形状を示す。図5にミラー11をV方向にα=±3deg、W方向にβ=±6deg(つまり、Δα=6deg、Δβ=12degであり、Δα<Δβ)回動させたときの画像Pの形状を示す。図6にミラー11V方向にα=±6deg、W方向にβ=±3deg(つまり、Δα=12deg、Δβ=6degであり、Δα>Δβ)回動させたときの画像Pの形状を示す。また図4〜6では、投影レンズ12の光軸Z1と法線Cのなす角θ(図2参照)が60degである場合を示す。また、図4〜図6中の座標XYは、図2の14−1上の座標XYと同一方向である。図4〜図6は同一の尺度で記載している。
図4〜図6に示す点P11〜P35それぞれは、ミラー11を以下に示す回動角度(α、β)回動させた場合の投影光線Zの投影面104への入射位置である。そして、画像Pの歪みが明確になるように、点P11〜P35を線で結んで示している。
図4記載の各点P11〜P35は、ミラー11を回動角αとして+5、0、−5(つまりα=±5)、回動角βとして+5、+2.5、0、−2.5、−5(つまりβ=±5)(deg)回動させた点である。より詳細には、図4の各点P11〜P35の(α、β)は、
11=(−5、−5)
12=(−5、−2.5)
13=(−5、0)
14=(−5、2.5)
15=(−5、5)
21=(0、−5)
22=(0、−2.5)
23=(0、0)
24=(0、2.5)
25=(0、5)
31=(5、−5)
32=(5、−2.5)
33=(5、0)
34=(5、2.5)
35=(5、5)
である。
なお、点P23のように、回動角α、βが共に「0」となるのは、ミラー11が静止中立状態の場合であり、投影光線Zが投影レンズ12の光軸12aを通る場合である。
図4のように、Δα=Δβとした場合には、ミラー11の回動角αが、ミラー11の静止中立位置に対し+方向と−方向で同じ角度であっても、投影面14上の投影光線到達位置が、中立光線到達位置Lに対し、対称な位置とはならない。従って、画像Pの形状は、ミラー11をV方向に回動させた場合に、投影光Fが投影面104上で振れるY2方向に大きく歪むことになる。
図5記載の各点P11〜P35は、ミラー11を回動角αとして+3、0、−3(つまり、α=±3)、回動角βとして+5、+2.5、0、−2.5、−5(つまり、β=±5)回動させた点である。より詳細には、図5の各点P11〜P35の(α、β)は、
11=(−3、−6)
12=(−3、−3)
13=(−3、0)
14=(−3、3)
15=(−3、6)
21=(0、−6)
22=(0、−3)
23=(0、0)
24=(0、3)
25=(0、6)
31=(3、−6)
32=(3、−3)
33=(3、0)
34=(3、3)
35=(3、6)
である。
このように、上記式(1)である 回動角Δα<回動角Δβ とした場合には、図5のように、Y2方向に歪むことなく、適切な画像Pを表示できる。
図6記載の各点P11〜P35は、ミラー11を回動角αとして+6、0、−6(つまり、α=±6)、回動角βとして+3、+1.5、0、−1.5、−3(つまり、β=±3)回動させた点である。より詳細には、図6の各点P11〜P35の(α、β)は、
11=(−6、−3)
12=(−6、1.5)
13=(−6、0)
14=(−6、1.5)
15=(−6、3)
21=(0、−3)
22=(0、−1.5)
23=(0、0)
24=(0、1.5)
25=(0、3)
31=(6、−3)
32=(6、−1.5)
33=(6、0)
34=(6、1.5)
35=(6、3)
である。
ミラー11のV方向の回動による投影面104上の投影光線Zの到達位置(Y方向)は、投影光線Zが画像表示装置101に近い側に振れた時(例えば投影光線Z2)と、遠い側に振れた時(例えば投影光線Z3)で、大きく異なるため、ミラーの回動角の幅をΔα>Δβとした図6の画像は、Y2方向に大きく歪むことになる。
上述の実験結果から回動角αの触れ幅Δαと回動角βの触れ幅Δβについて、上記式(1)を満たすことで、投影面104が水平面であっても、画像表示装置100は、投影面104上に図5記載のような歪みの小さい画像Pを表示できる。
実施例2の画像表示装置の機能構成例は、図2と同様である。実施例1では、ミラー11の回動角の触れ幅Δα、Δβについて着目したが、実施例2では、投影レンズ12の光軸Z1と投影面104の法線Cとがなす角θ(図2参照)に着目する。
図7から図12はそれぞれ、θ=30、40、50、60、70、80(deg)と設定した場合の投影面104上に投影される画像Pである。ミラー11の回動角は、回動角α=±2(deg)、回動角β=±8(deg)とした。図中の各点P11〜P35は、回動角α=−2、0、+2(deg)、回動角β=−8、−4、0、4、8(deg)としてミラー11を回動させた場合の投影面104上に入射する光線位置である。図7〜12において、ハッチングを施した領域Q(詳細は後述)を示しているためにP22〜P24は示されていない。より詳細には、図7〜12の各点P11〜P35の(α、β)は、
11=(−2、−8)
12=(−2、−4)
13=(−2、0)
14=(−2、4)
15=(−2、8)
21=(0、−8)
22=(0、−4)
23=(0、0)
24=(0、4)
25=(0、8)
31=(2、−8)
32=(2、−4)
33=(2、0)
34=(2、4)
35=(2、8)
最も外側の像(線で結んだ像)は、ミラー11が振れた時に、投影面104上に入射される投影光線の一番外側を結んだものである。ハッチングを施した四角形は、画像投影領域Qであり、投影面104上で最も大きい四角形の画像を投影できる領域である。また図12に示すように、ハッチングを施していない領域を画像非投影領域Rとし、この画像非投影領域Rに画像を投影しても、大きく歪んでしまうので、画像非投影領域Rには、画像を投影しない。
投影光線Zを、画像投影領域Qで、投影される元画像に対応して、投影面104上の想定される画素を通るタイミング(このタイミングは、ミラー11の回動角に対応する)で、レーザー光を発光させることにより、歪みの無い四角形の画像を得ることができる。赤、緑、青の各レーザー光の発光強度は、元画像の対応する画素での色に応じて決定される。
斜め投影の場合、図7から12に示した様に、投影面104上の画像Pは、投影レンズ12の光軸Z1と投影面104の法線Cとがなす角θに応じてY方向に大きく変化する。
図7、8から理解されるように、θが50(deg)より小さい場合には、このY方向への拡大への寄与が小さく、斜め投影による像の拡大効果はほとんどない。図12に記載のように、θが70(deg)を超えると、画像のY方向への拡大が顕著に生じる。従って例えば、横辺:縦辺=4:3などの矩形状の画像Pを投影させたい場合には、ミラー11の回動で得られる領域(外側の線)の1/3程度しか利用できないことになる。また、Y方向上方と下方では、MEMSミラー回動角に対する、投影面104上での投影光線の移動速度が大きく異なり、制御部17のレーザ制御の難易度が上がる。
従って、図9〜図12に示すように、斜め投影により、画像投影領域Qが横辺:縦辺=4:3などの四角い画像に近くなるようなθであることが好ましい。従って、画像Pの拡大効果が適正に得られるθの範囲としては、
50(deg)≦θ≦70(deg) (2)
とするのが望ましい。
実施例3は、A軸の回動角αを着目した実施例である。図13(A)に実施例3の画像表示装置の機能構成例を示し、図13(B)にミラー11の反射光線の拡大図を示す。画像表示装置の構成は実施例1、2と同様であるが、ミラー11が静止中立状態のミラー11の中立反射光F1が投影レンズ12の光軸12aを通らない点で、実施例1、2とは異なる。図13に示すように、投影光線Z2が投影面104上に入射する点をMとする。投影光線Z3が投影面14上に入射する点をNとする。中立投影光線Z1と投影面104の法線Cとがなす角をθ'とする。投影光線Z2と投影面104の法線Cがなす角をψとする。投影光線Z3と法線Cがなす角をηとする。投影レンズ12の光軸12aと、MEMSミラー反射後の投影光線Z2とがなす角をaとする。投影レンズ12の光軸12aと、MEMSミラー反射後の投影光線Z3とがなす角をbとする。換言すれば、投影レンズ12の光軸12aを基準として、画像表示装置101から最も遠い方向に反射光線を出射するミラー11のA軸まわりの回動角をaとし、最も近い方向に反射光線を出射するミラー11のA軸まわりの回動角をbとする。
斜め投影により投影面104上に画像Pを投影する場合、ミラー11の回動角に対して、ψ、θ'、ηは、ψ>θ'>ηとなる。また、ここでは、ミラー11の回動角β=0(deg)として、回動角αのみを変化させる。
図14(A)〜(E)はそれぞれ投影レンズ12の光軸12aを基準とした、回動角α'について回動角α'=+3、+1.5、0、−1.5、−3(deg)とした場合の投影面104上のスポット形状である。スポット形状下部にスケールバーを付す。図15は、横軸を「回動角α'」とし、縦軸をスポット形状の、「X方向の長さ/Y方向の長さ」とした場合のグラフである。「X方向の長さ/Y方向の長さ」が1に近ければ、スポット形状は円形に近くなり、1から離れるに従って楕円のスポットとなる。
図15に示すグラフは、「X方向の長さ/Y方向の長さ」が1より小さいので、スポット形状は、Y方向に伸びた楕円スポットということである。図14、図15からも理解されるように、斜め投影時の投影面104上のスポット形状は、Y軸方向に伸びた楕円となり、反時計回り方向の回動角が大きくなるほど(ψが大きくなるほど)、つまり、画像表示装置101から遠くの投影面104に光線が入射するほど、楕円となってしまう。像面14上に画像を形成する時の画素サイズは、像面14上のスポットサイズで決定されるため、Y方向に大きく伸びた楕円スポットでは、高画質の画像Pは得られない。
一方、時計回り方向の回動角αが大きくなるほど(ηが大きくなるほど)、つまり、画像表示装置101から近くの投影面104に光線が入射するほど、円形に近づく。よって、高画質の画像Pを得ることができる。
従って、斜め投影時の投影面104上のスポットの楕円化を防ぐためには、反時計回りのαの値(つまり、ψ)を小さくすることが好ましい。従って、
a<b (3)
となるようにミラー11を設置することが好ましい。
実施例4では、実施例1〜3で説明した画像表示装置101を搭載した電子機器200について説明する。図16(A)(B)にそれぞれ電子機器200の側面図と真上から見た図を示す。この電子機器200により、ユーザは投影面を水平面とするか垂直面とするか、選択できる。
電子機器200は可動部201と基台部202を有する。基台部202は設置面(投影面104)に設置される。可動部201は、固定端201bと、遊端201cと、を有する。固定端201bは、基台部202に固定されることで、可動部201は、基台部202に対して、開閉可能である。この実施例では、可動部201は、基台部202に対して少なくとも第1段階、第2段階で開く(開閉可能である)。可動部201の開き角度をμ(deg)とする。実施例4では、第1段階での開き角度μを90degとし、第2段階での開き角度μを0degとする。
図16(A)では、可動部201が第1段階(開き角度μ=90deg)で開いている場合を示し、投影面104が水平面であり、図17では可動部201が第2段階(開き角度μ=0deg)つまり、可動部201が折り畳んだ状態を示す。
図16(A)では、実施例1〜3に示したとおり、画像表示装置101が投影面104に対して、斜め投影を行う。
また、投影面を垂直面とした場合の投影面を垂直投影面107とし、水平面である投影面を水平投影面104とする。ここで、垂直面とは、設置面104と略垂直な平面である。図17では、投影面107に画像Pを投影した例である。図16に示す垂直投影では、可動部201に内蔵された画像表示装置が90(deg)回転することになる。この回転に伴い、水平面である投影面104を90(deg)回転すれば、斜め投影時と同一の画像が、その像面に投影されることになる。なお、ミラー11の角度と映像信号VINに同期したレーザ光の変調タイミングは、図16記載の斜め投影時と全く同一で良い。従って、制御部17の光の強度変調タイミングの制御またはミラーの回動制御を、電子機器200の第1段階と第2段階では、変更する必要はない。
このように、実施例4の電子機器200であると、投影面を水平面または垂直面にするかをユーザが選択できる。
実施例5の電子機器300を図16(A)(B)、図18に示す。実施例4で説明した電子機器200では、開き角度を0(deg)とした場合に、垂直投影面107に画像Pを投影した。実施例5の電子機器300では、任意の開き角度μの場合に、垂直投影面107に画像Pを投影できる。なお、実施例4と同様、図16(A)(B)に示すように、開き角度μ=90degの場合には、電子機器300は、水平投影面に画像Pを投影できる。
また、電子機器300において、中立反射光線F1(中立投影光線Z1)は垂直投影面107とほぼ直交することが好ましい。好ましい理由を説明する。当該直交する点をSとすると、ミラーのV方向、W方向の回動が、点Sを中心としてほぼ対称に投影光Zを入射させることができるからである。また、垂直投影面107と投影レンズ12の距離Uを調整することで、投影される画像Pの大小も任意に設定できるからである。また、投影される画像の歪みも少なくなり、画像の解像度も向上する。
垂直投影面107に画像Pを投影させるためには、投影レンズ12の光軸12aと水平投影面104の法線Cとがなす角度θ(図2参照)と開き角度μを等しくする必要がある。図19、図20を用いて説明する。図19では、開き角度を90(deg)とした場合を示す。図20では、開き角度をμとした場合を説明する。
中立投影光線Z1と法線Cがなす角度をθ1(図2の例ではθ)とする。そして、可動部201の前面201aと中立投影光線Z1とがなす角度をθ2とする。そうすると、前面201aと法線Cは平行であることから、θ1とθ2とは錯角の関係にあることから
θ1=θ2 (4)
となる。また、中立投影光線Z1と直交する破線で示す補助線Tを引く。補助線Tは、垂直投影面107に対応する。また、図19に示すように、補助線Tと法線Cがなす鋭角は「π/2−θ1」となる。図19に示す補助線Tを図20に示す垂直投影面107に一致させるためには、補助線Tをπ/2−θ1だけ、点Lを中心に回転させればよい。
補助線Tをπ/2−θ1だけ回転させるとともに、可動部201もπ/2−θ1だけ反時計周りに回転させる。そうすると、π/2−θ1=π/2−μとなり、結果として、θ1=μとなり、θ=μとなる。
また、制御部17は、第1段階と比べて、第2段階では、光の変調タイミングの制御または前記ミラーの回動制御のうち少なくとも一方を変更(以下、「制御変更」という。)しなければならない。制御変更をしなければならない理由を図21を用いて説明する。制御部17の制御変更をせずに、開き角μにして投影することを考える。そうすると、適切に画像Pが表示されるのは、投影面104'であり、垂直投影面107には歪んだ画像が投影される。従って、制御部17は、投影される画像Pの歪が小さくなるように、光の変調タイミングの制御またはミラー11の回動制御のうち少なくとも一方を変更しなければならない。
また、μ=θであることから式上記(2)から50deg≦μ≦70degであることが好ましい。また、制御部17は、光の変調タイミングの制御の変更を行うほうが、ミラーの回動制御変更を行うよりも、変更作業しやすい。
実施例5の電子機器であれば、開き角度μであっても、垂直投影面に画像を投影できる。また、実施例4と比較して、上述したように、中立反射光線F1(中立投影光線Z1)と垂直投影面107を垂直にできるので、投影される画像Pの大小も任意に設定でき、投影される画像の歪みも少なくなり、画像の解像度も向上する。
101 画像表示装置
1、2、3 光源
4、5、6 カップリングレンズ
7、8、9 ミラー7、8、9
10 集光レンズ
11 ミラー
12 投影レンズ
12a 投影レンズ12の光軸
17 制御部
200、300 電子機器
201 可動部
202 基台部
特開2008−249797号公報 国際公開第2006/93134号パンフレット 特開2006−178346号公報

Claims (7)

  1. 光を放射する光源と、
    前記光を反射光線として反射させ、A軸およびB軸まわりに静止中立状態から回動するミラーと、
    前記反射光線を投影光線として出射することで、投影面上に投影させる投影レンズと、を有する画像表示装置において、
    前記投影面は水平面であり、
    前記A軸は、前記静止中立状態での前記ミラーから出射される中立反射光線と、当該中立反射光線と前記投影面とが交わる点を通る前記投影面の法線とを含む平面と直交し、
    前記B軸は、前記平面に含まれ、前記ミラー面に平行であって
    前記静止中立状態を基準として、前記ミラーの前記A軸まわりの回動角αの幅Δαとし、前記B軸まわりの回動角βの幅Δβとしたとき、
    Δα<Δβ
    であり、
    前記投影レンズの光軸を基準として、前記画像表示装置から最も遠い方向に反射光線を出射する前記ミラーの前記A軸まわりの回動角aとし、
    前記投影レンズの光軸を基準として、前記画像表示装置から最も近い方向に反射光線を出射する前記ミラーの前記A軸まわりの回動角bとしたとき、
    a<b
    であることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記投影レンズの光軸と前記水平面の法線とのなす角θは、50deg≦θ≦70degであることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  3. 基台部と、
    当該基台部に対して少なくとも第1段階、第2段階で開く可動部と、を有する電子機器において、
    前記可動部は、請求項1又は2に記載の画像表示装置を有し、
    前記可動部が第1段階で開いている場合には、前記投影面は水平面であり、
    前記可動部が第2段階で開いている場合には、前記投影面は垂直面であることを特徴とする電子機器。
  4. 前記第1段階での開き角度が90degであり、前記第2段階での開き角度が0degであることを特徴とする請求項3記載の電子機器。
  5. 基台部と、
    当該基台部に対して少なくとも第1段階、第2段階で開く可動部と、を有する電子機器において、
    前記可動部は、
    光を放射する光源と、
    前記光を反射光線として反射させ、A軸およびB軸まわりに静止中立状態から回動するミラーと、
    前記反射光線を投影光線として出射することで、投影面上に投影させる投影レンズと、
    を有する画像表示装置において、
    前記投影面は水平面であり、
    前記A軸は、前記静止中立状態での前記ミラーから出射される中立反射光線と、当該中立反射光線と前記投影面とが交わる点を通る前記投影面の法線とを含む平面と直交し、
    前記B軸は、前記平面に含まれ、前記ミラー面に平行であって、
    前記静止中立状態を基準として、前記ミラーの前記A軸まわりの回動角αの幅Δαとし、前記B軸まわりの回動角βの幅Δβとしたとき、
    Δα<Δβ
    である画像表示装置と、
    前記光の強度変調タイミングの制御または前記ミラーの回動制御を行う制御部と、を有し、
    前記第1段階での開き角度が90degであり、前記第2段階での開き角度がθdegであり、
    前記可動部が前記第1段階で開いている場合には、前記投影面は水平面であり、
    前記可動部が前記第2段階で開いている場合には、前記投影面は垂直面であり、
    前記θは、前記投影レンズの光軸と前記水平面の法線とのなす角であり、
    前記制御部は、前記第1段階と比べて、前記第2段階では、前記光の変調タイミングの制御または前記ミラーの回動制御のうち少なくとも一方を変更することを特徴とする電子機器。
  6. 前記θは、
    50deg≦θ≦70deg
    であることを特徴とする請求項5記載の電子機器。
  7. 前記制御部は、前記第1段階と比べて、前記第2段階では、前記光の変調タイミングの制御を変更することを特徴とする請求項5または6記載の電子機器。
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