JP5572417B2 - 案内装置 - Google Patents
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Description
また、内視鏡装置の挿入部を挿通して内視鏡装置を被検体の内部で案内するためのガイドチューブを備えた内視鏡システムも知られている(たとえば特許文献1ないし4参照)。
本発明の第1実施形態の案内装置10について、案内装置10を備える内視鏡システム100とともに説明する。
図1(A)は、内視鏡システム100、及び内視鏡システム100を用いて観察を行う被検体T10の構成を示す部分断面図である。また、図1(B)は、図1(A)のA−A線における断面図であり、被検体T10を鉛直上方から下方へ向かって見た図である。
被検体T10は、地面などの水平な基準面(たとえば図1(A)においては地面R)上に建てられたものである。被検体T10の形状は特に限定されるものではないが、本実施形態では、被検体T10は、内部に空洞を有しこの空洞に連通する通路T12が形成された外装体T11と、外装体T11の内部の空洞に設けられた構造体T13とを備える。
通路T12は、一端T12Aが内壁T14に開口し、他端T12Bが外装体T11の外部に開口し、一端T12Aと他端T12Bとの中間部は水平方向に延びて設けられている。
構造体T13は、外装体T11の内壁T14との間に間隔を空けて配置されたものである。
被検体T10に対する観察対象領域P1、P2、P3の位置関係は、観察対象領域P1、P2、P3の位置が通路T12の一端T12Aから鉛直上方へ数メートル離れた位置であり、外装体T11と構造体T13との間の最短距離が30cmから40cm程度である。さらに、外装体T11の内壁T14及び構造体T13の外壁T15が円柱面形状の曲面であるため、水平面における構造体T13の接線方向には内視鏡システム100を支持可能な壁面がない。本実施形態において内視鏡システム100を用いて観察する観察対象領域P1、P2、P3は、従来の軟性内視鏡装置では撮像部を到達させる前に内視鏡装置の挿入部が捩じれて倒れてしまうため、観察することが困難な領域である。
内視鏡装置1の構成は特に限定されるものではない。一例を挙げると、図2に示すように、本実施形態では、内視鏡装置1は、撮像手段2が先端に設けられ、細長で可撓性を有するとともに湾曲動作可能な湾曲部3と、湾曲部3の基端に接続された軟性の挿入部4と、挿入部4を湾曲動作させる操作を入力するための操作部5と、操作部5が接続された本体部6とを備える。
湾曲部3は、操作部5に入力された操作入力に基づいて、たとえば上下左右の4方向に湾曲動作するものである。
挿入部4は、湾曲部3と操作部5とのそれぞれに接続されている。また、挿入部4の内部には、撮像手段2と本体部6とにそれぞれ電気的に接続され撮像手段2が撮像した映像を本体部6へ伝送する信号線(不図示)や、湾曲部3へ湾曲動作のための駆動力を伝達するための伝達手段(不図示)などが配置されている。
本体部6は、撮像手段2から信号線を通じて伝送された映像を表示するための表示回路(不図示)及び表示部6aを有している。また、本体部6は、湾曲部3を湾曲させるための駆動力を発生させるための動力源(不図示)を有している。
図2に示すように、案内装置10は、外ガイド(外装管)20と、内ガイド(挿入管)30と、板状部材(弾性部)40とを備える。
外ガイド20は、内部に内ガイド30が挿入されて内ガイド30とともに被検体T10(図1(A)参照)の通路T12に挿入されるものである。外ガイド20の形状は、少なくとも通路T12の軸方向の長さ寸法よりも長い筒状である。また、図2に示すように、外ガイド20の内部形状は、内ガイド30の外部形状に沿う形状に形成されている。
繰出開口部22には、内ガイド30(図2参照)が繰り出される開口端22Aが形成されている。繰出開口部22は、中心軸線O1に沿って相対的に入口開口部21に近い側に位置する基端部22Bと、入口開口部21と反対側の開口端22Aとの間で中心軸線O1が湾曲角度θだけ湾曲された湾曲管形状に形成されている。本実施形態では、湾曲角度θは90度である。なお、繰出開口部22の湾曲角度は90度に限られるものではない。繰出開口部22の内部形状は、中心軸線O1に直交する断面形状が長方形状であり、長辺方向の寸法が、後述する内ガイド30の幅寸法w1(図6参照)と略等しくなっている。このため、繰出開口部22の内壁面は内ガイド30の外面に接触するようになっている。本実施形態では、繰出開口部22の内壁面によって、繰出開口部22から繰り出される内ガイド30を繰出開口部22の近傍で支持する支持手段が構成されている。
また、本実施形態では、繰出開口部22における入口開口部21側の端部22Bから、繰出開口部22と反対側に位置する入口開口部21までは、自然状態で略直線状に形成されている。
また、外ガイド20における入口開口部21側には、内ガイド30を外ガイド20に位置決めするためのストッパ26が設けられている。
ストッパ26には、外ガイド20の外壁を貫通して設けられた凸部(不図示)が形成されている。ストッパ26を外ガイド20に対して押し引きすることで、この凸部が内ガイド30の後述する孔部36に挿入されたり孔部36から外されたりするようになっている。これにより、ストッパ26によって、外ガイド20に対して内ガイド30を位置決め保持することが可能となる。
図2及び図4に示すように、内ガイド30は、被検体T10の内部への挿入方向の先端側から順に、互いに連結された複数の節部材31(節部材31−1、31−2、・・・、31−n、(nは整数))を有している。
図2、図4、及び図6に示すように、複数の節部材31のそれぞれの形状は角筒状である。節部材31において軸方向に対して直交する断面形状は扁平形状であり、長辺L1(幅寸法w1)と短辺L2(厚さ寸法h1、h2、・・・)との長さが異なる長方形状である。
図4に示すように、節部材31における長辺L1は、回転軸O4と平行な方向へ向けられている。また、節部材31の上記断面形状における幅寸法w1は、複数の節部材31のそれぞれで等しい大きさである。
図5および図6に示すように、節部材31の上記断面形状における厚さ寸法h1、h2、・・・は、節部材31−1、31−2、・・・においてそれぞれ異なっており、内ガイド30の挿入方向の先端30Aから基端30B(図2参照)に向かうにしたがって漸次大きくなっている。したがって、節部材31は、内ガイド30の挿入方向の基端30Bから先端30Aに向かって順次その外形寸法が小さくなっており、節部材31のそれぞれの重量は、内ガイド30の挿入方向の基端30Bから先端30Aに向かって順次軽く形成されている。
図8、図9(A)、及び図9(B)に示すように、内視鏡固定部42は、内視鏡装置1の撮像部2、湾曲部3、及び挿入部4の少なくとも先端が挿入可能な貫通穴が形成され、外周面にネジ山が形成された筒状のネジキャップ43と、ネジキャップ43に形成された上記貫通穴と略同径の貫通穴が形成された筒状のパッキン45と、ネジキャップ43に形成された上記貫通穴と略同径の貫通穴が形成され、ネジキャップ43に形成されたネジ山とはまり合う筒状のネジ受部44とを有している。ネジ受部44は、板本体41に固定されている。
本実施形態では、内視鏡固定部42は、内視鏡装置1において挿入部4の先端かつ湾曲部3よりも基端側において挿入部4を締め付けるようになっているので、湾曲部3は操作部5における操作入力に基づいて湾曲できるようになっている。
図8(B)及び図8(D)に示すように、外ガイド20の内側幅寸法w0は、内ガイド30の幅寸法w1より2Δd1だけ小さい。ここで、Δd1は、外ガイド20と内ガイド30との間のクリアランスの大きさである。
図8(C)及び図8(D)に示すように、節部材31は、節部材31の幅方向へ向かって高さΔhだけ突出して形成された突起35Aと、別の節部材31の突起35Aを嵌合させるための円形の貫通孔35Bとを有している。また、節部材31の内側幅寸法w2は、節部材31における板厚の分だけ幅寸法w1よりも小さい。
図8(A)及び図8(D)に示すように、板状部材40の幅寸法をw3は、節部材31の内側幅寸法w2と略同一の大きさであって、内ガイド30における節部材31の内側幅寸法w2より2Δd2だけ小さい。ここで、Δd2は、内ガイド30と板状部材40との間のクリアランスの大きさである。
本実施形態では、外ガイド20と内ガイド30との間のクリアランスの大きさΔd1と、内ガイド30と板状部材40との間のクリアランスの大きさΔd2と、突起35の突出高さΔhとは、2Δd1+2Δd2<Δhを満たしている。
これは、内ガイド30にねじりの変形が加わった場合に、外ガイド20と板状部材40とによって節部材31を内外から押さえ込むので、突起35Aが貫通孔35Bから外れるのを抑制することができる。
図10は、内視鏡システム100の使用時の動作を説明するための動作説明図である。また、図11は、内視鏡システム100の使用時における一部の動作を説明するための動作説明図である。
まず、図2に示すように、板状部材40の内視鏡固定部42に内視鏡装置1の挿入部4を手作業によって固定し、板状部材40を内ガイド30の内部へ挿入し、さらに内ガイド30を外ガイド20の内部へ挿入する。
なお、内ガイド30、板状部材40、及び内視鏡装置1を外ガイド20に挿入する前に、外ガイド20のみをまず通路T12に差し込んでもよい。この場合、外装体T11の内壁T14と構造体T13の外壁T15との間に外ガイド20の繰出開口部22が到達した後に、内ガイド30、板状部材40、及び内視鏡装置1を外ガイド20に挿入する。
図1(A)に示すように、繰出開口部22の開口端22Aから繰り出された内ガイド30の下端は、繰出開口部22の内壁面によって支持されている。
また、内ガイド30が、挿入方向の先端30A側に向かって順次軽く形成された節部材31によって形成されているので、内ガイド30を直線状態に支持する剛性を保ちつつ、内ガイド30を鉛直方向に延ばしたときに下端にかかる重量が低減されている。
さらに、内ガイド30の内側には、内ガイド30の内側幅寸法w2と略同一の幅寸法w3に形成された板状部材40が配置されているので、内ガイド30が内壁T14や外壁T15にもたれかかるような力が内ガイド30に加わった場合でも内ガイド30にねじりの変形が発生しにくい。また、内ガイド30にねじりの変形が発生した場合でも、内ガイド30の突起35A及び貫通孔35Bによる連結が外れないように保護することができる。
次に、本実施形態の案内装置10の変形例1の構成について図12(A)及び図12(B)を参照して説明する。
図12(A)は、本変形例の案内装置10の一部の構成を示す斜視図である。また、図12(B)は、本変形例の案内装置10の使用時の動作を説明するための動作説明図である。なお、図12(A)及び図12(B)においては、内視鏡装置1の図示を省略している。
板状部材50は、内ガイド30への挿入方向の先端が予め湾曲された板本体51を有している。
板本体51には、板本体51の板厚方向の一方側に向かって湾曲された第一の湾曲部52と、第一の湾曲部52とは逆方向に向かって湾曲された第二の湾曲部53とが形成されている。
また、本変形例では上述の第1実施形態で説明した外壁T15と反対側の内壁T14に沿って内視鏡装置1の撮像部2を押し進めることができるので、第1実施形態における視点と異なる視点から観察対象領域P1を観察することができる。
次に、本実施形態の案内装置10の変形例2の構成について図13を参照して説明する。図13は、本変形例の案内装置10の一部の構成を示す斜視図である。
図13に示すように、本変形例では、板状部材40に代えて設けられた小間板連結部材(弾性部)60を備えている点で構成が異なっている。
弾性体62、63は、ガラス繊維や炭素繊維などによって形成された部材であり、弾性を有する。本実施形態では、弾性体62、63の外面は滑らかに形成されている。また、弾性体62、63の端部には、テーパー形状に形成された保持部62A、63Aが設けられている。
保持部62A、63Aは、被検体T10(図1(A)参照)における外装体T11の内壁T14や、構造体T13の外壁T15などに係合させて小間板連結部材60を保持するものである。
連結部65は、弾性体62、63の外面との間に微小なすき間を空けて設けられている。このため、小間板64は弾性体62、63の軸方向にスライド移動できるようになっている。
また、弾性体62、63に対して最も先端側に位置する小間板64Aには、第1実施形態で説明した内視鏡固定部42が取り付けられている。
次に、本実施形態の案内装置10の変形例3の構成について図14を参照して説明する。図14は、本変形例の案内装置10における板状部材70の一部の構成を示す斜視図である。
板状部材70は、第1実施形態と同様の板本体41の挿入方向の先端に、板本体41の長手方向に対して直交する方向に延びて形成された当接部材72がネジ73または溶接等によって固定されている。
当接部材72は、弾性を有する材料によって形成されている。被検体T10(図1参照)の通路T12に板状部材70が挿入されるときには、当接部材72は、外ガイド20の内部や内ガイド30の内部へ引き込むことができるように柔軟で且つ弾性を有する材質で形成されている。また、当接部材72は、通路T12の内壁面によって弾性変形されることで通路T12内を通過できるようになっていてもよい。
次に、本実施形態の案内装置10の変形例4の構成について図15(A)ないし図15(D)を参照して説明する。
図15(A)は、本変形例の案内装置10の一部の構成を示す斜視図である。また、図15(B)は、本変形例の案内装置10の他の構成例を示す斜視図である。また、図15(C)は、本変形例の案内装置10のさらに他の構成例を示す斜視図である。また、図15(D)は、本変形例の案内装置10のさらに他の構成例を示す斜視図である。
当接部材72Aは、上述の変形例3の当接部材72と異なり内ガイド30に設けられている。このような構成であっても、変形例3の当接部材72と同様の効果を奏することができる。
当接部材72Bは、弾性を有する板状部材が曲げられて内ガイド30の内部に配置されたもので、図示していないが、内ガイド30の挿入方向の基端30B(図2参照)側まで延びている。このため、当接部材72Bは、内ガイド30の挿入方向の基端30Bにおいて作業者の手作業によって内ガイド30から突出させて内ガイド30の節部材31の長辺L1方向へ張り出させたり、内ガイド30の内部に引き込んだりすることができるようになっている。
次に、本実施形態の案内装置10の変形例5の構成について図16及び図17を参照して説明する。図16は、本変形例の案内装置10の一部の構成を示す斜視図である。また、図17は、本変形例の案内装置10の使用時の動作を説明するための動作説明図である。
板状部材80は、第1実施形態で説明した板状部材40の板本体41の挿入方向の先端41Aに、伸縮動作する袋状のバルーン82と、バルーン82の外面に固定された摩擦部材84とを備えている。
次に、本実施形態の案内装置10の変形例6の構成について図18(A)及び図18(B)を参照して説明する。図18(A)は、本変形例の案内装置10における一部の構成を示す斜視図である。また、図18(B)は、本変形例の案内装置10の一部の構成を示す拡大図である。
板状部材90は、第1実施形態で説明した板本体41の挿入方向の基端41Bと先端41Aとにそれぞれ基端ストッパ95と先端ストッパ96とが形成されている。また、板本体41には、基端ストッパ95と先端ストッパ96との間でスライド移動する移動体92が取り付けられている。
板本体41の先端ストッパ96側が例えば観察対象領域P1の近傍に配置されたら、磁石110を外装体11の内壁T14あるいは構造体T13の外壁T15に吸着させる。磁石110が外装体11の内壁T14あるいは構造体T13の外壁T15に吸着されたら、内ガイド30及び外ガイド20を通路T12から抜いてかまわない。
これで、作業者は内視鏡装置1を用いて観察対象領域P1を観察することができる。
次に、本実施形態の案内装置10の変形例7の構成について図19及び図20を参照して説明する。
図19は、本変形例の案内装置10を備える内視鏡システム100の構成を示す斜視図である。また、図20は、本変形例の案内装置10を備える内視鏡システム100の使用時の動作を説明するための動作説明図である。
図20に示すように、ワイヤ32は、少なくとも通路T12の全長よりも長く形成されている。ワイヤ32は、内ガイド30の節部材31を引くことで内ガイド30を湾曲面Q1(図7参照)に沿って湾曲させるものであり、本変形例では、図19に示すように内ガイド30を約180度曲げるためのものである。また、ワイヤ32は、内ガイド30を曲げた後に、内ガイド30の挿入方向の先端の節部材31−1を、外装体T11の内壁T14に当接させ、内壁T14に対して位置決めするものである。
また、図19に示すように、内ガイド30が180度湾曲されたときには、節部材31のそれぞれのすき間は、板状部材40を通過させることができる大きさに開くようになっている。
続いて、たとえば作業者がワイヤ32と外ガイド20とをまとめてつかむことでワイヤ32を外ガイド20に対して固定する。さらに、外ガイド20に対して、入口開口部21側から繰出開口部22側へ向けて内ガイド30を押し込む。すると、内ガイド30の先端の節部材31−1がワイヤ32によって引かれることで、内ガイド30は湾曲する。作業者は、ワイヤ32を引いて内ガイド30の先端の節部材31−1を外装体T11の内壁T14に当接させる。これにより、節部材31−1は外装体T11の内壁T14に固定される。
また、内ガイド30が180度湾曲され、折り返されることで2本になっており、さらに内ガイド30の挿入方向の先端30A側に位置する節部材31−1が外装体T11の内壁T14に固定されているので、内ガイド30をより倒れにくくすることができる。
次に、本実施形態の案内装置10の変形例8の構成について図21(A)及び図21(B)を参照して説明する。
図21(A)は、本変形例の案内装置10の一部の構成を示す斜視図である。また、図21(B)は、本変形例の案内装置10における支持棒(支持手段)120の一部の構成を示す斜視図である。
図21(A)に示すように、本変形例では、内ガイド20を支持する支持棒(支持手段)120が設けられている点が異なっている。
又部121は、内ガイド30の厚さ寸法h1、h2、・・・(図6参照)の最大値よりも長く突出して形成された突起122、123を有し、突起122、123の間には内ガイド30を支持する支持面124が形成されている。
図21(B)に示すように、又部121は、構造体T13の外壁T15に突起122、123を当接させることで輪郭形状が長方形状となる閉じた空間を形成することで、突起122、123、支持面124、及び構造体T13の外壁T15によって内ガイド30を繰出開口部22の近傍で支持できるようになっている。
次に、本実施形態の案内装置10の変形例9の構成について図22(A)及び図22(B)を参照して説明する。図22(A)は、本変形例の案内装置10の一部の構成を示す側面図である。また、図22(B)は、図22(A)の拡大図である。
図22(A)及び図22(B)に示すように、本変形例では、内ガイド30と外ガイド20とを連結するための板状連結部130が外ガイド20に設けられ、板状連結部130に係合する横凸部33及び前凸部34が内ガイド30に形成されている点が異なっている。
また、一対のフック131のそれぞれの間には、前凸部34に当接する当接壁132が形成されている。
また、内ガイド30を繰出開口部22から入口開口部21側へ引き出すと、前凸部34と当接壁132との係合は解除され、さらに横凸部33とフック131との係合は解除される。
また、横凸部33とフック131との係合と、前凸部34と当接壁132との係合とによって外ガイド20と内ガイド30とが連結されるので、内ガイド30が倒れることを防止できる。
次に、本実施形態の案内装置10の変形例10の構成について図23及び図24を参照して説明する。図23は、本変形例の案内装置10の一部の構成を示す斜視図である。また、図24は、本変形例の案内装置10の使用時の動作を説明するための動作説明図である。
図23に示すように、本変形例では、外ガイド20の繰出開口部22に代えて、繰出開口部25が設けられている点が異なっている。
続いて、第1実施形態で説明したのと同様に、内ガイド30及び板状部材40を外ガイド20の内部を通じて押し込み、繰出開口部25の開口端22Aから繰り出させる。さらに、内ガイド30及び板状部材40を鉛直方向へと押し進め、観察対象領域P1の近傍へと内視鏡装置1の撮像部2及び湾曲部3を案内する。
また、繰出開口部25が自然状態で直線状態に形成されており、板状連結部材130Aによって繰出開口部25を湾曲させるので、通路T12が狭い場合にも外ガイド20を容易に通すことができる。
また、外ガイド20に対して繰出開口部25を押し込む量を変えることで、開口端22Aの向きを調整することができる。これにより、繰出開口部22から繰り出され内ガイド30などの角度を調整し、内壁T14と外壁T15とのいずれにも内視鏡装置1を沿わせて押し進めることができる。
次に、本発明の第2実施形態の案内装置210について、案内装置210を備える内視鏡システム200とともに説明する。
図25は、本実施形態の案内装置210を備える内視鏡システム200を示す斜視図である。また、図26は、案内装置210における外ガイド20の構成を示す部分断面図である。また、図27は、外ガイド20を、被検体T10の通路T12とともに示す正面図である。また、図28は、案内装置210における内ガイド230の構成を示す平面図である。また、図29は、内ガイド230の動作を説明するための動作説明図である。また、図30は、内ガイド230の正面図である。また、図31は、図29のX22−X22線における断面図である。また、図32は、内ガイド230の一部の構成を示す平面図である。また、図33は、内ガイド230の一部の構成を示す側面図である。また、図34は、内ガイド230の動作を説明するための動作説明図である。また、図35は、図28のX21−X21線における断面図である。また、図36は、内ガイド230の動作時におけるファイバロッド部の動作を説明するための動作説明図である。また、図37は、内ガイド230の先端側の一部の構成を示す斜視図である。
案内装置210は、第1実施形態と同様の外ガイド20と、外ガイド20に設けられた位置決め機構260と、外ガイド20の内部に挿入された内ガイド230と、内ガイド230の長手方向の中間部に設けられた当接部235と、内ガイド230の内部に挿入されたファイバロッド部(弾性部)240と、ファイバロッド部240に固定された保持部250と、位置決め機構260と連結された送気装置270と、内ガイド230の先端230Aに固定されたワイヤ238とを備える。
図28および図30に示すように、節部材231の内側形状は、節部材31とは異なり、内ガイド230の長手方向に沿って延びる隔壁231a、231bによって3つの空間に分けられている。
ばね部材236とばね部材237は、内ガイド230幅方向に離れてそれぞれ2箇所に設けられている。ばね部材236とばね部材237とが湾曲された方向は、内ガイド230を中間として互いに離れる方向である。
ロッド241は、内ガイド230の内部でロッド挿入孔231Aに通された軸状の弾性部材である。ロッド242は、内ガイド230の内部でロッド挿入孔231Bに通された軸状の弾性部材である。ロッド241及びロッド242の材質としては、例えばガラス繊維や炭素繊維などを採用することができる。
図38は、案内装置210を備える内視鏡システム200の動作を説明するための動作説明図である。
図38に示すように、内ガイド230の先端に設けられた内視鏡固定部232に内視鏡装置1の挿入部4を固定し、案内装置210を観察対象領域P1まで第1実施形態の案内装置10と同様に送り込む。このとき、ファイバロッド部240のロッド241、242の弾性によって、内ガイド230は直線状態で鉛直上方に向けて支持されている。
また、図27に示すように、位置決め機構260のバルーン261A、261B、266A、266Bを膨張させ、通路T12に対して外ガイド20及び内ガイド30を位置決めする。
さらに、ファイバロッド部240の先端に設けられた保持部250を、構造体T13の外壁T15に対して摩擦係合させる。これにより、内ガイド230は構造体T13に対して位置決めされて支持される。
観察対象領域P1の観察が終了したら、内ガイド230及び外ガイド20を通路T12(図27参照)から引き抜いて一連の動作を終了する。
次に、本実施形態の案内装置210の変形例11の構成について図39を参照して説明する。図39は、本変形例の案内装置210の一部の構成を示す斜視図である。
内視鏡ガイド246には、図示していないが、内視鏡装置1の挿入部4を固定するための内視鏡固定部が設けられている。
次に、本実施形態の案内装置210の変形例12の構成について図40を参照して説明する。図40は、本変形例の案内装置210の一部の構成を示す斜視図である。
内ガイド280は、第1実施形態で説明した内ガイド30における湾曲方向の内側に、上述の変形例11で説明した弾性板243が固定されたものである。
バルーン253は、第1実施形態の変形例5において説明したのと同様に、たとえば図17に示す被検体T10の外装体T11の内壁T14と構造体T13の外壁T15との間で膨張することで、案内装置210を内壁T14と外壁T15とに対して位置決めするためのものである。本変形例ではバルーン253は2つ設けられている。2つのバルーン253には、バルーン253に空気を送るための送気管路252がそれぞれ接続されており、送気管路252は送気装置270(図25参照)に接続されている。
次に、本実施形態の案内装置210の変形例13について図41を参照して説明する。図41は、本変形例の案内装置210の一部の構成を示す斜視図である。
図41に示すように、本変形例では、内ガイド230の構成が異なり、また内ガイド230の内部にロッドガイド248、249が設けられている点が異なっている。
次に、本実施形態の案内装置210の変形例の構成について図42ないし図44を参照して説明する。図42は、本変形例の案内装置210の一部の構成を示す斜視図である。また、図43は、本変形例の案内装置210における外チューブの一部の構成を示す斜視図である。また、図44は、本変形例の案内装置210の使用時の動作を説明するための動作説明図である。
繰出開口部222は、外ガイド220とは別部材になっており、繰出開口部22と同様に湾曲された筒状に形成されている。
繰出開口部222は、外ガイド220に対してリンク223を介して連結されている。リンク223は、湾曲形状の繰出開口部222における湾曲面に直交する直線方向に回動軸を有するものであり、これにより、繰出開口部222は繰出開口部222における湾曲面に沿った方向へリンク223回りに回動できるようになっている。
これにより、内視鏡固定部291と基端接続部293との間において半硬質円筒部材292と挿入部4との間に気密な空間が生じる。
作業者は、図44に示すように、内視鏡装置1及び硬化機構290が取り付けられた内ガイド230(図42参照)を外ガイド220の内部へ挿入し、繰出開口部222の開口端22Aから内ガイド230を繰り出させる。
これにより、内視鏡装置1の挿入部4は直線状態が維持されたまま観察対象領域P1、P2、P3(図1(A)参照)へ案内される。
次に、本発明の第3実施形態の案内装置310について、案内装置310を備える内視鏡システム300とともに図45(A)、図45(B)、及び図46を参照して説明する。図45(A)は、本実施形態の案内装置310を備える内視鏡システム300の一部の構成を示す斜視図である。また、図45(B)は、案内装置310の使用時の動作を説明するための動作説明図である。また、図46は、案内装置310を使用する別の例を説明するための説明図である。
照明装置7は、例えばハロゲンランプやLEDなどを光源として、線状の挿入部8の先端9から照明光を照射するものである。
また、側面311b、311cの一方(本実施形態では側面311b)には、内視鏡装置1の挿入部4を挿入するための内視鏡挿入孔312が形成されている。また、側面311b、311cの他方(本実施形態では側面311c)には、照明装置7の挿入部8を挿入するための照明挿入孔313が形成されている。
図45(B)に示すように、被検体T10の通路T12の内部において、ファイバロッド部330のロッド331、332を引くことで、ガイド320の先端の節部材311−1が基端側に引かれ、これによりガイド320は鉛直上方へ向かって湾曲する。
すると、節部材311−1に固定された内視鏡装置1及び照明装置7も鉛直上方へ向かって湾曲される。
次に、本発明の第4実施形態の案内装置410について図47及び図48を参照して説明する。図47は、本実施形態の案内装置410の一部の構成を示す斜視図である。また、図48は、案内装置410の使用時の動作を説明するための動作説明図である。
連結体414は、弾性を有する板材によって形成されており、内ガイド430の上述の長方形状における短辺方向に向かって張り出すように湾曲されて形成されている。
また、上述の実施形態及び変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
10、210、310、410 案内装置
30、230、280、430 内ガイド(挿入管)
320 ガイド(挿入管)
240、330 ファイバロッド部(弾性部)
40、50、70、80、90 板状部材(弾性部)
w1 幅寸法
h1、h2、・・・ 厚さ寸法
20、220 外ガイド(外装管)
22、25、222 繰出開口部
24 ワイヤ(牽引手段)
130、130A 板状連結部材(支持手段)
62A、63A、110、250、252 保持部(保持手段)
T10 被検体
P1、P2、P3 観察対象領域
Claims (2)
- 長手方向に延在し、当該長手方向に対して直交する断面形状が長辺L1と短辺L2からなる扁平状で且つ角筒状の挿入管と、
前記長手方向に延在すると共に、その幅寸法w3を有する幅方向が前記挿入管の長辺L1の延在方向と平行で、且つ、前記幅寸法w3が前記挿入管の長辺L1の延在方向と同じ内側寸法幅w2と略同一の大きさであって、外力がかけられていない自然状態においては直線状になろうとする弾性を有し、その先端に観察手段を保持した状態で、前記挿入管の角筒状の内側に配置される板状部材と、
を有し、
被検体の内部の観察対象領域まで前記観察手段を案内する案内装置において、
前記板状部材は、その長手方向の先端に、当該長手方向に対して直交する方向に延在する当接部材が設けられることを特徴とする案内装置。 - 長手方向に延在し、当該長手方向に対して直交する断面形状が長辺L1と短辺L2からなる扁平状で且つ角筒状の挿入管と、
前記長手方向に延在すると共に、その幅寸法w3を有する幅方向が前記挿入管の長辺L1の延在方向と平行で、且つ、前記幅寸法w3が前記挿入管の長辺L1の延在方向と同じ内側寸法幅w2と略同一の大きさであって、外力がかけられていない自然状態においては直線状になろうとする弾性を有し、その先端に観察手段を保持した状態で、前記挿入管の角筒状の内側に配置される板状部材と、
を有し、
被検体の内部の観察対象領域まで前記観察手段を案内する案内装置において、
前記挿入管は、その長手方向の先端に、前記長辺L1の方向に延在する当接部材が設けられることを特徴とする案内装置。
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