JP5569637B1 - 枕 - Google Patents

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Abstract

【課題】頸椎部にかかる負担を軽減して、身体がリラックスしている状態を作り出すことを可能とした枕を提供する。
【解決手段】本発明の枕10は、頭部支持部1と、頸椎部支持部2と、胸椎部支持部3とを順に備えて構成されている。頭部支持部は、所定の高さを有して弾性を備えた頭部を載置する部位である。頸椎部支持部は、頭部支持部より高さが低く弾性を備えた頸椎部を載置する部位である。胸椎部支持部は、頸椎部支持部より高さがさらに低く弾性を備えた上部胸椎部を載置する部位である。これら頭部支持部と頸椎部支持部と胸椎部支持部は、垂直方向における断面形状が略三角形状となっている。また、頭部支持部と頸椎部支持部との間に、下方へ窪む溝部5を枕の幅方向全域にわたって設ける。
【選択図】図1

Description

本願発明は、就寝時等に用いる枕に係り、詳しくは、頸椎部にかかる負担を軽減することで頸椎から骨盤までの脊椎全体を矯正したようた整体効果を奏することのできる枕に関する。
従来、我々は就床するとき枕を使用している。この枕は、首に連なる脊椎を正しく安楽な状態に維持するためのものである。
すなわち、脊椎は、側方から見てS字状に曲がった形状をしており、上から順に、第一頸椎から第七頸椎までの頸椎部湾曲部、第一胸椎から第十二胸椎までの胸椎部湾曲部、第一腰椎から第五腰椎までの腰部湾曲部、仙骨、及び3〜6個の尾骨が積み重なって形成されている。ゆえに、頸椎と胸椎と腰椎の動きはお互いに影響している。特に、第一頸椎と骨盤は、いずれか一方が歪み、動きづらいロック状態になると、他方も同様に歪み、動きづらいロック状態となり、全身に負担がかかるという密接な関係にある。逆にいえば、第一頸椎と骨盤のどちらか一方が緩めば、他方も緩み、全身が緩むことになる。これは、整体施術においては、頸椎に負担がかかると神経反射が起こり、神経が興奮することにより、筋肉に対して緊張状態が発生すると考えられている。よって、第一頸椎に負担をかけず楽な状態(可動域で自由な状態)にして、脊椎の形状を自然の状態に維持することは、健康上望ましいものであるといえる。
たとえば、第一頸椎は重い頭(約5kg)を支えている背骨の中でもとても重要なところであり、この第1頸椎が歪むと、腰痛や肩こり、頭痛、神経痛等を起こすと言われている。また、骨盤が歪むと、脊柱起立筋に偏った力がかかり、脊柱起立筋が緊張して背中に痛みを感じるようになるともいわれている。
ところが、従来の枕は、使用者の頭部のみを支え、下部頸椎(第三頸椎から第七頸椎)から上部胸椎部(第一胸椎から第五胸椎)にかけての下方が浮いたような状態となってしまう構造のものが一般的である。この様な枕では、使用者がうつむいているような状態となってしまい、頭の重量を枕のみで支えられず、その一部が首や肩にかかるため首の筋肉が収縮して固くなり、その結果、筋肉の中の血液の流れを悪くして寝ている間に首や肩の凝りをもたらし、安眠が得られないものとなっていた。また、うつむいた状態でいると頸椎部に負担がかかり易く、首の骨の歪みの原因ともなっていた。
また、頸椎部への負担を解消するため、使用者の頭部と共に、頸椎部を全体的に前湾状に支持するようにした枕、具体的には、上面が丸みを帯び、垂直方向の断面形状がかまぼこ型をしたものもある。しかしながら、この様な枕は、仰臥姿勢において第一頸椎の自由度が奪われてしまうものであり、長時間にわたり仰向けで睡眠すると、骨盤の歪みを生じる虞があった。すなわち、頸椎部を支持する際、人体の構造上、第一頸椎は後頭骨で覆われているため枕には触れず負担はかからないが、頭の動きに連動するため、後頭部が枕に沈むと共に第一頸椎も垂直下方向に下がる。第二頸椎以降は枕に触れるため負担がかかり、特に第二頸椎には一番負担がかかるものとなる。そうすると、後頭部と第二頸椎が枕に対する支点となって固定されることから、その間に挟まれた第一頸椎は、自由度が奪われた動きづらいロック状態となり、身体全体が歪んだものとなってしまう。
また、枕を使用して寝ている者に不快感や違和感が生じることがなく、しかも、寝ながらにして使用者の広背筋の凝りを充分に解すことのできる枕として、複数の指圧用突起部を備えた広背筋当面部と、頭部当面部とを連設して成り、広背筋当面部が、使用者の肩側から背中の下側にかけて、その高さを次第に低くしている構造のものが提案されている(特許文献1を参照)。
しかしながら、先行文献に記載された枕は、広背筋当面部と頭部当面部とから成る枕全体が、略滴形状に形成されているため、頸椎部への負担を軽減することができない。すなわち、広背筋当面部は肩側から背中の下側にかけてその高さを次第に低くしているが、頭部当面部の中央に、頭部の形状に対応させた緩やかで丸味のある椀状の凹部を設けているため、広背筋当面部と頭部当面部との間において頸椎部を支える部分の位置(高さ)が高くなってしまっている。ゆえに、頸椎を前湾状に支持する枕と同様に、第一頸椎の自由度が奪われてしまうものであって、頸椎部への負担を軽減させて身体がリラックスしている状態を作りだすことができない。
特開2004−166846
本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、頸椎部にかかる負担を軽減して、身体がリラックスしている状態を作り出すことを可能とした枕を提供することを目的とする。
本発明に係る枕は、就寝時に用いる枕であって、所定の高さを有して弾性を備えた頭部を載置する頭部支持部と、前記頭部支持部より高さが低く弾性を備えた頸椎部を載置する頸椎部支持部と、前記頸椎部支持部より高さがさらに低く弾性を備えた上部胸椎部を載置する胸椎部支持部とを順に備え、前記頭部支持部と前記頸椎部支持部と前記胸椎部支持部にて構成される枕全体の幅方向についての断面(側断面)の断面形状が、略三角形状であることを特徴とする。
また、本発明に係る枕においては、前記頭部支持部と前記頸椎部支持部との間に、下方へ窪む第一の溝部を有してなると良い。
また、本発明に係る枕においては、前記頸椎部支持部と前記胸椎部支持部との間に、下方へ窪む第二の溝部を有してなると良い。
また、本発明に係る枕においては、前記第一の溝部及び第二の溝部は、幅方向全域に設けられていることが望ましい。
また、本発明に係る枕においては、前記頭部支持部と前記頸椎部支持部の上面は、それぞれ上方へ向かって隆起する滑らかな湾曲状であることが望ましい。
また、本発明に係る枕においては、前記頭部支持部の高さが10cm乃至15cmであることが望ましい。
また、本発明に係る枕においては、前記胸椎部支持部は、前記頸椎部支持部とは独立していることが望ましい。
さらに、本発明に係る枕においては、前記胸椎部支持部は、前記頸椎部支持部より柔軟な硬さであることが望ましい。
具体的には、前記頭部支持部及び前記頸椎部支持部は、ウレタンチップスポンジからなり、前記胸椎部支持部は、ポリエステル綿からなることが望ましい。
本発明の枕は、所定の高さを有する頭部支持部と、この頭部支持部より高さが低い頸椎部支持部と、この頸椎部支持部より高さがさらに低い胸椎部支持部とを順に備える構造であって、頭部支持部と頸椎部支持部と胸椎部支持部における垂直方向の断面形状が、頭部側から背中上部側にかけてその高さを次第に低くしている略三角形状となっている。ゆえに、この高さの変化によって枕にかかる負担を分散し、頭部支持部で後頭部を支え、頸椎部支持部で下部頸椎を支え、胸椎部支持部で上部胸椎部を支えることで、上部頸椎(第一頸椎及び第二頸椎)に負担がかからずに頸椎を自然に支え、筋肉の緊張を軽減して上部頸椎が動き易い状態とすることができる。
したがって、上部頸椎部、特に第一頸椎にかかる負担が軽減することで身体の硬直状態が弛み、就寝時に身体のバランスが良い状態に保たれ、整体やマッサージを受けたときのようにリラックスしている状態を意図的に作り出し、寝ている間に全身を整体された状態にし、効果的に疲労回復ができる枕を提供することができる。
本発明に係る枕を示す斜視図である。 図1に示す枕の側面図である。 図1に示す枕の平面図である。 本発明に係る枕を構成する被覆部材の構造示す断面図である。 本発明に係る枕を使用したときの頸椎の状態を模式的に説明する側面図である。
次に、本発明の実施の形態の一例を説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるため技術的に種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
図1乃至図3に示すように、本発明の枕10は、就寝時に仰臥状態や横臥状態において用いる枕であって、頭部支持部1と、頸椎部支持部2と、胸椎部支持部3とを順に備えることにより構成されている。
頭部支持部1は、後頭部を載置する部位であり、所定の高さを有すると共に、弾性(クッション性)を備える部材によって構成されている。
頸椎部支持部2は、下部頸椎部を載置する部位であり、頭部支持部1より高さが低く、弾性を備えている。
胸椎部支持部3は、上部胸椎部を載置する部位であり、頸椎部支持部2より高さがさらに低く、弾性を備えている。
すなわち、枕10は、頭部支持部1から頸椎部支持部2を介して胸椎部支持部3へ向かって高さが順に低くなる構造を有している。言い換えれば、頭部支持部1と胸椎部支持部3との間の頸椎部支持部2は、頭部支持部1より高位となることなく、かつ、胸椎部支持部3より低位となることが無いように構成されている。
具体的には、枕10は、頭部支持部1と頸椎部支持部2と胸椎部支持部3における垂直方向の断面形状が、頭部支持部1側から胸椎部支持部3側へ向かって傾斜する略三角形状であると望ましい。
図1乃至図3において、枕10は、直角部が接地面側に位置する略直角三角形状をしたものとして示されている。
このように枕10の垂直方向の断面形状が略三角形状となることにより、各支持部間における段差が少なくなるとともに、胸椎部支持部3の端部3aをより薄厚なものとすることができ、従来の枕と比して、胸椎の上部を支えて上部頸椎にかかる負担を軽減し、身体がリラックスしている状態をより効果的に作りだすことができる。
この枕10のサイズは、特に限定されることはない。ゆえに、一般的な枕の大きさと同様に、たとえば、横幅Wを約60cm、長さLを約40cmとすることができる
また、枕10の高さT、すなわち、枕10において一番高い部位である頭部支持部1の高さは、使用者の体形や好みに応じて任意に設定することができる。ゆえに、枕10の高さTは、たとえば、10cm乃至15cmであると望ましい。なお、このとき胸椎部支持部3側の角度は、15°〜30°となる。
枕10は、このような範囲の高さとすることで、仰臥状態だけでなく、寝返りをして横臥状態となった場合でも、身体に負担を掛けることなく頭部支持部1によって頭部を適切に支え、頸椎部にかかる負担を軽減させることができる。
したがって、頭部支持部1の高さTは、10cm以下であっても15cm以上であっても、身体に負担が掛ってしまうものとなるので望ましくない。
また、本発明の枕10においては、頭部支持部1と頸椎部支持部2との間における上面に、下方へ窪む第一の溝部5を有している。
この第一の溝部5は、頸椎部支持部2が第二頸椎に軽く接した状態となるように頸椎部を支持するものであり、第二頸椎に強い負担がかからないように、恰も第二頸椎にやさしく手を添えたような状態を作り出している(第二頸椎を、手を添えたようなやさしい状態で保持することなく、宙ぶらりんの状態にすると、重力により負担がかかることになる)。
すなわち、頸椎は、第一頸椎及び第二頸椎の上部頸椎と、第三頸椎から第七頸椎までの下部頸椎とに分けられており、頸椎部支持部2は、第三頸椎から第七頸椎までの下部頸椎を支えるものとなっている。
従って、頸椎部支持部2は、この第一の溝部5によって第二頸椎が宙ぶらりんになるように軽く接した状態で上部頸椎部を支持する。そうすると、従来の枕と比して上部頸椎にかかる負担がより軽減され、第一頸椎と第二頸椎との間の環軸関節の動きが自由になり、身体の硬直状態が一層弛んだリラックスしている状態とすることができる。
つまり、第一頸椎(環椎)と第二頸椎(軸椎)は、頭蓋骨と脊椎をつなぐ関節を形成していて他の椎骨より関節可動域が非常に大きい。ゆえに、この部分にかかる負担を軽減することで、身体がリラックスした状態を作り出すことができることになる。
この第一の溝部5は、頭部支持部1と頸椎部支持部2の境界部上面が窪んだ形状となるように、当該部分を構成する素材を加工することで最初から形成することもできるが、たとえば、頭部支持部1と頸椎部支持部2の境界部上面を、垂直方向下方(垂下方向)へ向かって引っ張ることによっても形成することができる。
具体的には、図4に示すように、シート状をした被覆材料を用いて頭部支持部1及び頸椎部支持部2をそれぞれ構成する素材を包み込む袋状の被覆体15を構成し、この被覆体15の内部に、被覆材料を垂直方向下方へ引っ張る第一の仕切部4を設けることで形成することができる。すなわち、第一の仕切部4は、頭部支持部1と頸椎部支持部2との間に設けられている。
この第一の仕切部4は、低過ぎると溝部5が作れなくなってしまう虞があるので深めにしておくことが必要となる。ゆえに、第一の仕切部4の高さ(長さ)は、たとえば、6cm〜7.5cmとすると良い。
また、第一の仕切部4によって、頭部支持部用素材を包み込む頭部支持素材収容領域11と頸椎部支持部素材を包み込む頸椎部支持素材収容領域12とがそれぞれ形成されることになる。この頭部支持素材収容領域11及び頸椎部支持素材収容領域12の内には、後述するような種々の素材が充填される。
また、本発明の枕10においては、被覆体15の内部に、胸椎部支持部素材を包み込む胸椎部支持素材収容領域13が形成されるように、第二の仕切部6が設けられている。すなわち、第二の仕切部6は、頸椎部支持部2と胸椎部支持部3との間に設けられ、この第二の仕切部6を設けることにより、頸椎部支持部2と胸椎部支持部3との境界部上面が窪んだ形状となる第二の溝部7が形成されている。この第二の仕切部6の高さ(長さ)は、たとえば、5cm〜6.5cmとすると良い。
このように第二の仕切部6を設けることで形成された胸椎部支持素材収容領域13の内には、後述する胸椎部支持部3を構成する素材が充填される。そして、第二の仕切部6によって、枕の内容物、すなわち、頸椎部支持部2を構成する素材が肩口に落ちなくなり、言い換えれば、頸椎部支持部2を構成する素材が胸椎部支持部3へ偏るように移動してしまうことなく、商品としても長持ちし易くなる。
また、第二の仕切部6を設けることで、肩口側に小さな略三角形をした胸椎部支持素材収容領域13が独立して形成され、この胸椎部支持素材収容領域13内に所望の胸椎部支持部素材を包み込むことで形成された胸椎部支持部3が、下部頸椎と、上部胸椎を支えることで、頸椎部(特に、第一頸椎)が動き易い状況を作ることができ、寝心地が良いものとすることができる。
この際、被覆体15を構成する被覆材料としては、肌触りや通気性等を考慮し、たとえば、綿、麻、毛、ポリエステル等の化学繊維等が使用できる。また、第一の仕切部4や第二の仕切部6も同様の材料を用いることができる。
図4において、被覆体15は、その内部に第一の仕切部4と第二の仕切部6とが設けられ、第一の仕切部4を界にして、一方に頭部支持部用素材を包み込む頭部支持素材収容領域11が、他方に頸椎部支持部素材を包み込む頸椎部支持素材収容領域12がそれぞれ形成されると共に、第二の仕切部6を界にして、一方に頸椎部支持部素材を包み込む頸椎部支持素材収容領域12が、他方に胸椎部支持部素材を包み込む胸椎部支持素材収容領域13がそれぞれ形成されたものとして示されている。ゆえに、本発明の枕10は、第一の仕切部4と第二の仕切部6が設けられることによって、外観上3段で構成されたものとなっている。
なお、第一の溝部5は、使用者の頭部をやさしく支えると共に、睡眠中に使用者が寝返りを行なっても何等障害となることはない。
図1乃至図3において、第一の溝部5は、枕10の幅方向全域に設けられたものとして示されている。
これにより、使用者Uが寝返りをして横向きになった場合にも対応することができる。
また、本発明の枕10において、頭部支持部1と頸椎部支持部2の上面は、それぞれ上方へ向かって隆起する滑らかな湾曲状となっている。
このように枕10の上面を滑らかな湾曲面で結ぶような形態にすることで、頭や首を優しく包み込むことができる。ゆえに、隆起した上端部分で、頭部(後頭骨)と下部頸椎と上部胸椎とを支え、上部頸椎にかかる負担をより一層軽減することができる。
また、本発明の枕10において、胸椎部支持部3は、頸椎部支持部2とは独立しているものとすると望ましい。胸椎部支持部3が頸椎部支持部2と独立することで、胸椎部支持部3へ上部胸椎部を載置することによる沈みが頸椎部支持部2に連動してしまうことが防止され、該頸椎部支持部2が沈んでしまうことによって必要以上に頸椎部に負担がかかってしまうことが無くなる。
なお、頸椎部支持部2と胸椎部支持部3は、使用時に無闇に分離しないように被覆部材によって一体となっている。
この胸椎部支持部3は、頸椎部支持部2より柔軟な硬さの内容物によって構成されている。
枕を形成する内容物(充填物)は、硬過ぎると、筋肉が緊張して身体が硬直してしまう虞があり、逆に柔らか過ぎると、沈み過ぎて頭の重さを支えることができなくなってしまう虞がある。ゆえに、枕を形成する内容物(充填物)には、ある程度の強度と弾性のある素材、例えば、一般の枕に使用されている、ウレタンフォーム、綿、そば殻、羽毛、プラスチックパイプ、粒状物質等を単独あるいは適宜組み合わせて使用することができる。弾力は15kgf以内が望ましい。
具体的には、頭部支持部1及び頸椎部支持部2を構成する素材は、ウレタンチップスポンジであり、胸椎部支持部3を構成する素材は、ポリエステル綿から構成されているものとすると良い。ゆえに、本実施の形態の場合、被覆体15における頭部支持素材収容領域11及び頸椎部支持素材収容領域12の内には、ウレタンチップスポンジがそれぞれ充填され、また、胸椎部支持素材収容領域13の内には、ポリエステル綿が充填される。
なお、ウレタンチップスポンジは、ウレタンフォームを粉砕後、接着剤をブレンドして型に入れ蒸気で押し固めたリサイクルスポンジをいう。
これにより、頸椎部支持部2に比して胸椎部支持部3が容易に沈むこととなるので、胸椎部支持部3の沈み程度と同様に頸椎部支持部2が沈むことが無く、頸椎部支持部2によって頸椎部を適切に支持することができる。また、胸椎部支持部3によって下部頸椎が圧迫される度合いを低くすることができ、必要以上に頸椎部に負担がかかってしまうことを無くすことができる。
以上のように構成した枕10を使用する場合、図5に示すように、仰臥状態において、外側へ突出する使用者Uの後頭骨、すなわち、外後頭隆起部が安定するように第一の溝部5に合わせるように横になる。その際、下部頸椎と上部胸椎の間に第二の溝部7が位置するように、言い換えれば、頸椎部の下部と胸椎部の上部の下に、略三角形状となった胸椎部支持部3の上端角部が入るように寝る。また、横向きの際は、第一の溝部5に耳、又は耳の上の側頭部を乗せるように横になる。
そうすると、第一の溝部5によって後頭骨が安定的に支えられると共に、頸椎部支持部2が第二頸椎C2に軽く接しながら、下部頸椎(第三頸椎C3と第四頸椎C4と第五頸椎C5と第六頸椎C6と第七頸椎C7)を支持し、頸椎部に生じる負担を緩和して自然に支えることができる。
このとき、頸椎部支持部2の上向が上方へ向かって隆起していることで、第二頸椎C2に負担がかかってしまうのではないかといった懸念があるかも知れないが、本発明の枕10は、頭部支持部1から頸椎部支持部2へ向かって高さが低くなることを基本的な構造としているので、頸椎部支持部2の上面は下方へ向かって傾斜しているものとなっている。ゆえに、頸椎部支持部2の上面の隆起形状と頸椎部の形状とが適合し、上述したように、頸椎部支持部2の上面は、恰も上部頸椎にやさしく手を添えたように軽く触れる状態となっているので、上部頸椎に強い負担がかかることは無い。
ゆえに、本発明の枕10は、頸椎部にかかる負担を軽減し、上部頸椎が動き易い状態とすることができるので、就寝時に身体のバランスが良い状態に保たれ、身体の硬直状態が弛んで整体やマッサージを受けたときのようにリラックスし、寝ている間に効果的に疲労回復ができるものなる。
また、本発明の枕10において、頭部支持部1と頸椎部支持部2と胸椎部支持部3の長さは、使用者の体形や使用目的に応じて任意に設定することができる。たとえば、下部頸椎を支えて上部頸椎にかかる負担を軽減し、身体がリラックスしている状態をより効果的に作りだすことを主目的とする場合は、胸椎部支持部3より頸椎部支持部2を長めに設計すると良い。図において、枕10は、頸椎部支持部2を胸椎部支持部3より長めに設計した状態を示している。
一方、上部胸椎を支えて上部頸椎にかかる負担を軽減し、身体がリラックスしている状態をより効果的に作りだすことを主目的とする場合は、頸椎部支持部2より胸椎部支持部3を長めに設計すると良い。このような枕において、頸椎部支持部の長さは一番短く設計することができる。具体的には、たとえば、枕10の長さLを40cmとした場合、頭部支持部の長さが13〜17cm、頸椎部支持部の長さが8〜12cm、胸椎部支持部の長さが13〜17cmとなるように設計することができる。
なお、本発明の枕10の使用による効果は、マスメディアによる実験にて、モニターの 施術前後の姿勢の変化と関節可動域の変化により、既に確認されている(株式会社ミデ ィアム社刊「Body+(プラス)8月号(2013年6月22日発売)」86〜87 頁参照)。
1 頭部支持部、2 頸椎部支持部、3 胸椎部支持部、4 第一の仕切部、5 第一の溝部、6 第二の仕切部、7 第二の溝部、10 枕、11 頭部支持素材収容領域、12 頸椎部支持素材収容領域、13 胸椎部支持素材収容領域、15 被覆体。

Claims (7)

  1. 就寝時に用いる枕であって、
    所定の高さを有して弾性を備えた頭部を載置する頭部支持部と、
    前記頭部支持部より高さが低く弾性を備えた頸椎部を載置する頸椎部支持部と、
    前記頸椎部支持部より高さがさらに低く弾性を備えた上部胸椎部を載置する胸椎部支持部と、
    を順に備え、
    前記頭部支持部と前記頸椎部支持部と前記胸椎部支持部にて構成される枕全体の幅方向についての断面(側断面)の断面形状が、略三角形状であり、
    前記頭部支持部と前記頸椎部支持部との間に、下方へ窪む第一の溝部を有してなることを特徴とする枕。
  2. 前記頸椎部支持部と前記胸椎部支持部との間に、下方へ窪む第二の溝部を有してなることを特徴とする請求項1に記載の枕。
  3. 前記第一の溝部及び第二の溝部は、幅方向全域に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の枕。
  4. 前記頭部支持部と前記頸椎部支持部の上面は、それぞれ上方へ向かって隆起する滑らかな湾曲状であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の枕。
  5. 前記胸椎部支持部は、前記頸椎部支持部とは独立していることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の枕。
  6. 前記胸椎部支持部は、前記頸椎部支持部より柔軟な硬さであることを特徴とする請求項5に記載の枕。
  7. 前記頭部支持部及び前記頸椎部支持部は、ウレタンチップスポンジからなり、前記胸椎部支持部は、ポリエステル綿からなることを特徴とする請求項6に記載の枕。
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