JP5565862B2 - 電気的刺激装置における電極装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電気的刺激装置における電極装置に関する。
低周波治療器等の電気的刺激装置にあっては、一対の電極装置を患者体表面に装着して、一対の電極装置間に電圧を印加することによって、患者に対して電気的刺激を与えるようになっている。特許文献1には、刺激効果を高めるために、電極部材に対してシート状の電気ヒータ(PTC層)を装備して、加温機能が得られるようにしたものも提案されている。
電極装置のうち比較的大型のものにあっては、カバー部材と、刺激用の電気信号を印加するためのリード線が接続されたシート状の電極部材と、弾性部材からなる導電性を有する導電性部材とを有して、これらが互いに別体に形成されたものがある。このものは、カバー部材の一面側に電極部材を積層し、この電極部材上に導電性部材を積層して、導電性部材が患者体表面に接触するようにして使用される。この際、電極部材および導電性部材がカバー部材に保持されるように、カバー部材はその全外周縁部に渡ってカバー部材の一面側に沿って延びる環状の覆い部を有して、電極部材と導電性部材との積層体の外周縁部が覆い部でもって覆われるようにカバー部材の一面側に位置させることになる。
特許第3620206号公報
上述したように、カバー部材と電極部材と導電性部材とを互いに別体に形成したものにあっては、電極部材と導電性部材とをカバー部材に保持させる作業が面倒であった。すなわち、カバー部材に形成されている覆い部は、硬くかつ大きく弾性変形しないように形成されているので、カバー部材の一面側との隙間が大きくなるように変形させようとしても、わずかしか変形しないものである。したがって、あらかじめ互いに積層した電極部材と導電性部材との積層体の全外周縁部を、覆い部の下方にもぐりこませるためには相当の手間を要することになっていた。とりわけ、導電性部材は、患者体表面に接触されることからかなり柔らかく形成されているので、その外周縁部を覆い部の下方にもぐり込ませることが面倒になる。
また、使用によって、水分や汗が少なからずカバー部材と電極部材との間に侵入することになる。このため、カバー部材から電極部材および導電性部材を取外して清掃する必要があるが、特に覆い部によって覆われた凹部となる部分の清掃が面倒であり、また清掃を怠ると衛生的に好ましくないものとなる。特に、前述のように、電極部材と導電性部材とをカバー部材に保持させる作業が面倒になることから、カバー部材から電極部材や導電性部材を取外すことなく長期に渡って使用してしまう事態を引き起こしやすいものとなっていた。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、カバー部材に対して電極部材と導電性部材とを保持させる作業を容易に行うことができ、しかも手軽に清掃できるようにした電気的刺激装置における電極装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような第1の解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
電気的刺激装置における電極装置において、
弾性部材によって形成され、平板状の本体部と、該本体部の外周縁部から該本体部の一面側に向けて短く立ち上がった後該一面側に沿うように該本体部の内方側に向けて延びる全体として環状の覆い部と、を有するカバー部材と、
前記本体部の一面側に一体化され、刺激用の電気信号が印加されるシート状の電極部材と、
前記電極部材を覆うようにして使用され、患者体表面に接触される弾力性を有するシート状の導電用部材と、
を有し、
前記環状の覆い部は、前記本体部の前記一面側から他面側にオフセットされた位置から該本体部から延設されて、略円弧状となって該一面側よりも高い位置にまで延び、その後、該一面側と平行になるように延びていて、その弾性変形によって、前記カバー部材の一面側に位置された使用位置と、該使用位置から該カバー部材の他面側に向けて全体的にひっくり返されて前記一面側が全体的に露出された開放位置と、をとり得るようにされ、
前記導電用部材が前記電極部材に対して積層された状態において、前記使用位置にある前記覆い部が該導電用部材の外周縁部上に位置されることにより、該導電用部材が前記カバー部材に保持され、
前記覆い部を前記開放位置にすることによって、前記導電用部材に対する保持作用が開放される、
ようにしてある。
上記解決手法によれば、カバー部材に対して電極部材が一体化されているので、使用に際しては、導電性部材のみを電極部材が一体化されたカバー部材に保持させるだけでよいものとなる。この場合、覆い部をカバー部材の他面側にひっくり返した開放位置とすることによって、電極部材上に導電性部材を容易に載置することができ、この後は、覆い部を使用位置に戻すだけでよいので、全体として、カバー部材に対して電極部材および導電性部材を保持させる作業が容易となる。また、清掃は、覆い部を開放位置にして、電極部材側の面が全て露出した状態で容易に行うことができ、しかも覆い部の内部まで容易に清掃することができる。以上に加えて、覆い部を弾性変形を利用した使用位置と開放位置との間で容易に変更する上で好ましいものとすることができ、また、開放位置の状態を確実に維持させる上でも好ましいものとなる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。すなわち、
前記本体部の外周縁部に、外方側に向けて突出する複数の突部が周方向に間隔をあけて形成され、
前記使用位置にある前記覆い部は、前記突部を含む範囲で部分的に前記開放位置に向けて弾性変形された際に、該突部に係止されることにより前記使用位置に向けて弾性復帰することが規制される、
ようにしてある(請求項2対応)。この場合、覆い部を開放位置にする際に、突部を利用して部分的に順次ひっくり返していけばよく、覆い部を開放位置にする作業を容易化する上で好ましいものとなる。
前記本体部の外周形状が、外側に向けて凸となるようにゆるやかに湾曲された前後一対の湾曲部と、該前後一対の湾曲部の左右端からわずかに内方側位置同士を連結する左右一対の直線部と、を有するように設定され、
前記直線部と前記湾曲部との境界部となる合計4箇所の位置に、前記突部が形成されている、
ようにしてある(請求項3対応)。この場合、電極装置の全体的な外周形状を、湾曲部と直線部との組み合わせからなる比較的単純な形状としつつ、ほぼ方形に近い電極装置として好ましい形状に設定することができる。また、湾曲部と直線部との境界部位を有効に利用して突部を構成することができる。さらに、直線部の長さ範囲内の幅を有する固定用バンドを用いて電極装置を例えば大腿部等の患者体表面に装着する場合に、固定用バンドと電極装置との間での位置ずれを防止する上でも好ましいものとなる。
前記カバー部材は、シリコンゴムを型成形することにより形成され、
前記電極部材は、前記カバー部材を型成形する際に該カバー部材に一体化されている、
ようにしてある(請求項対応)。この場合、覆い部を有する複雑形状のカバー部材を型成形によって容易に形成することができる。また、この型成形の際に、電極部材を一体化するので、カバー部材を形成した後に別途電極部材をカバー部材に一体化する場合に比して、製造工程や製造コストを低減する上でも好ましいものとなる。勿論、シリコンゴムであるので、人体に優しいものとなり、また覆い部に要求される大きな弾性変形を十分に確保する上でも好ましいものとなる。
前記カバー部材が圧縮成形によって形成され、
前記電極部材の他面側に、加温用のPTC層が一体化され、
前記電極部材に接続された刺激用電気信号伝達用のリード線と、前記PTC層に接続された加温通電用のリード線とが、それぞれ前記本体部の他面側から外部に導出され、
前記各リード線の先端部分が集まる所定面積範囲が、前記カバー部材を圧縮成形する前にあらかじめ合成樹脂によって固められている、
ようにしてある(請求項対応)。この場合、カバー部材を圧縮成形によって精度よく形成することができ、また電極部材をカバー部材に対して強固に一体化する上でも好ましいものとなる。さらに、PTC層を利用して、電気的刺激を行う際に好適な温度にまですみやかに温度上昇させることができる。さらにまた、圧縮成形の前にあらかじめ、各リード線の先端部同士を合成樹脂によって固めて位置ずれしないようにしてあるので、圧縮成形の際に受ける圧力によって各リード線同士が不用意に接触してしまう事態を防止する上でも好ましいものとなる。
本発明によれば、カバー部材に対して、電極部材は勿論のこと、導電性部材を容易に保持させることができる。また、清掃作業を容易に行うことができる。
本発明が適用された電極装置を、導電性部材を分離させて示す斜視図。 図1に示す電極装置の平面図。 図1に示す電極装置の背面図。 図1に示す電極装置の底面図。 図1に示す電極装置の側面図。 図2のX6−X6線に沿う断面を示す斜視図。 図2のX7−X7線に沿う断面図。 図2のX8−X8線に沿う断面図。 覆い部によって導電性部材が保持される状態と、覆い部が使用位置と開放位置との間で変更される様子を示す要部断面図。 シート状の電極部材とシート状の加温部材との積層状態を示すと共に、リード線の接続状態を示す断面図。 電極部材に構成された電極部分の形状例を示す平面図。 加温部材に構成された電極部分の形状例を示すと共に、リード線の接続状態を示す平面図。
図1は、電気的刺激装置用の電極装置Dを示すもので、実施形態では、低周波治療器用の電極装置とされている。電極装置Dは、カバー部材10と電極部材20と導電性部材30とを有する。電極部材20は、後述するように、カバー部材10の一面側に一体化されている。また、導電性部材30は、カバー部材10に対して、電極部材20を覆うようにして、後述するように着脱自在に取付けられる。
カバー部材10は、弾性部材、特に柔軟性を有する合成樹脂によって形成され、実施形態ではシリコンゴムを型成形することによって形成されている。電極部材20は、シート状とされて、低周波治療器本体(図示略)に接続されるコード40を介して、刺激用の電気信号が印加される。導電性部材30は、シート状とされて、例えばスポンジ等によって形成されている。導電性部材30は、例えば水等の導電性液体を浸した状態で使用される。すなわち、例えば水に浸された導電性部材30を電極部材20上に載置した状態で、導電性部材30が患者体表面に接触されるようにして、電極装置Dが患者に装着される。患者に装着される電極装置Dは一対とされて、この状態で、対となる電極部材20に対して刺激用の電気信号が印加されることにより、患者に対して電気的刺激が付与されることになる。電極部材20の背面側(導電性部材30が載置される面とは反対側の面)には、後述するように、電気式の加温用シート部材が位置されて、患者へ電気的刺激を与えている間、加温用シート部材による加温作用によって、患者体表面が治療用として好適な温度に加温される。
次に、カバー部材10の詳細について、図1〜図9を参照しつつ説明する。まず、カバー部材10は、平板状の本体部11を有する。この本体部11の外周縁部からは、覆い部12が延設されている。覆い部12は、本体部11の全外周縁部から延設されることにより、全体として環状に形成されている。覆い部12は、本体部11の外周縁部から上方(導電性部材30が位置される方向)に向けて延びる縦壁部12aと、縦壁部12aの上端部から本体部11の一面側11a(電極部材20が位置される側)に沿って延びるフランジ部12bから構成されている。なお、カバー部材10は、実施形態では、長さが約13cm、幅が約10cmで、比較的大型のものとされている。
図6〜図9に示すように、上記縦壁部12aは、本体部11のうちその一面側11aよりも他面側11bに近い位置から延設されて、外側に向けて凸となるように略円弧状に湾曲されている。また、フランジ部12bは、本体部11の外周縁部に近い位置にのみ存在するように短くされていて、その先端部は本体部11に向けて突出するようにされた肉厚部12cとされている。導電性部材30は、電極部材20よりも若干大きい面積を有して、この導電性部材30を電極部材20上に載置したときに、フランジ部12bが導電性部材30の外周縁部と重なるようにされる。つまり、導電性部材30を電極部材20上に載置すると共に、導電性部材30の外周縁部をフランジ部12bの下側に位置させた(もぐりこませた)図9に示す状態では、フランジ部12bによって、導電性部材30が電極部材30つまりカバー部材10から離脱するのが規制された状態とされる(導電性部材30のカバー部材10に対する取付状態あるいは保持状態)。
カバー部材10の本体部11の外周形状は、図1〜図3に示すように外方側に向けて凸となるように略円弧状とされた前後一対の湾曲部11cと、この一対の湾曲部11cの左右端部付近同士を結ぶ左右一対の直線部11dとを有する形状とされている。すなわち、本体部11の外周形状は、ほぼ方形に近い形状(ほぼ小判形状に近い形状ともいえる)とされている。この湾曲部11cと直線部11dとの境界部となる合計4箇所の位置が、外方側に向けて凸となるように湾曲された突部11eとされている。前記覆い部12の外周形状(縦壁部12aの平面視形状)も、本体部11の外周形状に対応した形状とされる。なお、フランジ部12bの内周形状は、湾曲部11cと直線部11dとの境界部に突部を有しない形状とされている。
カバー部材10の外周形状は、極力鋭利な角部を有しないように設定されている。図2に示すように、突部11eに対応した部分に、緩やかな曲がり部が形成されているが、その外角度θ1や内角θ2は、それぞれ90度以下とならないように大きな角度がつけられている。この角度θ1,θ2は、極力大きくなるように、例えば120度以上に設定するのが好ましい。
カバー部材10の覆い部12は、大きな弾性変形が可能で、使用位置と開放位置とを選択的にとり得るようになっている。すなわち、覆い部12のフランジ部12bがカバー部材10の一面側10aに沿って延びた状態が使用位置で、図6〜図8に示す状態である。また、開放位置は、覆い部12(のフランジ部12b)がその全周に渡って使用位置からカバー部材10の他面側10bに向けて略180度ひっくり返された状態で、図9一点鎖線で示す状態となる。覆い部12は、外力を加えない限り、使用位置あるいは開放位置を維持し続けることになる。
覆い部12が上記開放位置にある状態において、あらかじめ水等の導電性液体が浸された導電性部材30が、電極部材20上に載置される。この状態で、覆い部12を使用位置にすることにより、導電性部材30の外周縁部が覆い部12(のフランジ部12b)で覆われて、カバー部材10に保持された使用状態となる。そして、既知のように、導電性部材30が患者体表面に接触されるようにして一対の電極部材Dが患者に装着されて、患者に対して電気的刺激が付与される。
カバー部材10から導電性部材30を取外すには、覆い部12を開放位置にすればよい。この開放位置では、カバー部材10の一面側10aおよび覆い部12の内面側が大きく外部に露出されるので、導電性部材30の取外しが容易であり、また導電性部材30を取外した後のカバー部材10の一面側10aや覆い部12の内面側の清掃も容易に行うことができる。なお、電極部材20(やその背面側に位置する加温用シート部材)は、カバー部材10への対向面積範囲全体に渡ってカバー部材10と一体化されているので(隙間が存在しないので)、カバー部材10と電極部材20(および加温用シート部材50)との間の清掃は不要となる。
ここで、フランジ部12bの先端部が肉厚にされているので、使用位置において導電性部材30をしっかりと保持しつつ、その耐久性等を向上させる上で好ましいものとなる。また、覆い部12の縦壁部12aは、外側に向けて凸となるように円弧状に湾曲しているので、曲げ性や柔軟性がより十分に確保されて、覆い部12を使用位置と開放位置との間で姿勢変更する際にヒンジとしての機能を十分奏することになる。また、縦壁部12aの本体部11からの延出位置を、本体部11の一面側11aよりも他面側11bにオフセットさせた位置としてあるので、覆い部12を使用位置から開放位置に向けて略180度ひっくり返したときに、この開放位置を維持させる上で好ましいものとなる。
使用位置にある覆い部12を開放位置にする際、覆い部12を、1つの突部11eのみを含むある短い長さ範囲分だけ略180度ひっくり返し、このような作業を各突部11e毎に行うことにより(実施形態では、突部11eが4箇所あるので、4回行う)、最終的に覆い部12をその全周に渡って略180度ひっくり返した使用位置とすることができる。すなわち、覆い部12のうち突部11eを含む範囲でもって使用位置から略180度ひっくり返された部分は、突部11eに係止されて(ひっかかって)、使用位置に向けて弾性復帰することが規制されることになる。なお、突部11eの数は、カバー部材11の周方向略等間隔で、3〜4箇所設けておくのが好ましい。なお、角度θ1,θ2を大きく設定することにより、角度θ1,θ2を有する曲がり部分が、覆い部12を使用位置から開放位置へ向けてひっくり返す際の大きな抵抗とならないようにされる。
次に、図10を参照しつつ、電極部材20および加温用シート部材について説明する。電極部材20には、加温用シート部材50が積層されている。この加温用シート部材50は、例えばPET樹脂からなるベースフィルム51と、ベースフィルム51上に積層されたPTC素子(正温度特性を有する樹脂で、PTC層とも呼ばれる)52と、ヒータ用電極53とを有する。ヒータ用電極53は、ベースフィルム51とPTC素子52との間に位置されている。このような加温用シート部材50は、全体としてフィルム状の極めて薄いシート状として構成されている。
電極部材20は、例えばPET樹脂からなるカバーフィルム21と、刺激用電極22と、比較的厚肉の弾性を有するシート状の導電体23とを有する。導電体23は、例えば導電性ゴムによって形成することができる。刺激用電極22は、電極部材20と導電体23との間に位置されて、導電体23に対して刺激用の電気信号を印加するものとなっている。刺激用電極22の導電体23に対するに対する配置形状例が図11に示される。実施形態では、刺激用電極22が、導電体23の広い面積範囲に渡って位置するように設定されている。カバーフィルム21と加温用シート部材50とは、バインダ60(実施形態ではシリコンゴム系接着剤)によって一体化されている。図10では、肉厚の導電体23が一点鎖線で示されるが、電極部材20(の各構成要素)と加温用シート部材50(の各構成要素)とは、図10に示すような積層状態でもって互いに一体化されて、導電体23を含む肉厚は、2〜3mm程度と薄くされている。
図12には、PTC素子52に対するヒータ用電極53の配設例が示される。このヒータ用電極53は、プラス側電極53aとマイナス側電極53bとから構成されて、互いに接近された状態で、PTC素子52の広い面積範囲に渡って位置するように形成されている。プラス側電極53aとマイナス側電極53bとに対しては、コード40内のリード線40a、40bが接続される。また、刺激用電極22に対しては、コード40内のリード線40cによって刺激用電気信号が印加される。
次に、電極部材20、加温用シート部材50に対する電気的接続関係、およびカバー部材10との一体化の一例について説明する。まず、電極22、53a、53bには、リード線40a、40b、40cに対する接続位置において、鳩目を利用した端子55、56あるいは57が取付けられている。そして、加温用シート部材50のうち電極部材20とは反対側の面において、端子55にリード線40aがハンダ付けで接続され、端子56にリード線40bがハンダ付けで接続され、端子57にリード線40cがハンダ付けで接続されている。これらのハンダ付けされた各接続部位は、絶縁部材としての耐熱性を有する被覆部材70によって被覆、固定されて、各接続部位間での短絡を防止するようになっている。具体的には、被覆部材70を構成する材料として例えばRTVゴム(時間経過や熱によって硬化するペースト状のシリコンゴム)を用いて、このRTVゴムを上記接続部位に塗布して硬化させることにより被覆部材70とされる。この被覆部材70が存在する部分は、全体として略半球状に盛り上がった形状として形成されている(この盛り上がりに対応してカバー部材10に形成される盛り上がりが、図3〜図5、図8に示されている)。なお、上記ハンダ付けの代わりに、カシメによる接続、固定を行うこともできる。
上述した電極部材20と加温用シート部材50とが一体化された積層体は、コード40が接続された状態でもって型内に設置されて、カバー部材10を構成する樹脂を型内に充填することにより、カバー部材10に一体化される。実施形態では、圧縮成形によって、カバー部材10を精度よく成形すると共に、電極部材20と加温用シート部材50との積層体に対する強固な一体化を得るようにしてある。そして、被覆部材70の存在によって、圧縮成形の際の大きな圧力を受けても、リード線40a〜40cの間での短絡が防止される。
リード線40a〜40cを有するコード40は、電極部材20、加温用シート部材50への接続部位およびそこから所定長さ範囲(カバー部材10を型成形する際に少なくとも型内に位置する部分、および型外で型の近傍部分)には、カバー部材10を型成形する前の段階で、あらかじめシリコン製等の耐熱性を有する熱収縮性チューブ71が巻回されている(図12参照)。これにより、コード40として、高い耐熱性を有する高価なものを用いなくてすみ、安価な通常品を用いることができる。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。電極装置Dの外周形状は、種々設定できるものであり、例えば円形や楕円形とすることもできる。突部11eの数は、適宜設定することができ、例えばカバー部材11の周方向略等間隔に2箇所以上、好ましくは3〜4箇所設けておくのが好ましいものである。また、突部11eを有しない場合であってもよい(特に電極装置Dが小型の場合)。加温用シート部材50は、電気式であればPTC素子以外のものを利用して加温を行うものであってもよく、また加温用シート部材50が存在しないものであってもよい。電極装置Dは、干渉低周波治療器等適宜の電気的刺激装置用として用いることができる。本発明は、電極装置Dの製造方法として特定することもできる。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
低周波治療器等の電極装置として利用できる。
D:電極装置
10:カバー部材
11:本体部
11a:一面側
11b:他面側
11c:湾曲部
11d:直線部
11e:突部
12:覆い部
12a:縦壁部
12b:フランジ部
12c:肉厚部
20:電極部材
30:導電性部材
40:コード
50:加温用シート部材
70:被覆部材

Claims (5)

  1. 電気的刺激装置における電極装置において、
    弾性部材によって形成され、平板状の本体部と、該本体部の外周縁部から該本体部の一面側に向けて短く立ち上がった後該一面側に沿うように該本体部の内方側に向けて延びる全体として環状の覆い部と、を有するカバー部材と、
    前記本体部の一面側に一体化され、刺激用の電気信号が印加されるシート状の電極部材と、
    前記電極部材を覆うようにして使用され、患者体表面に接触される弾力性を有するシート状の導電用部材と、
    を有し、
    前記環状の覆い部は、前記本体部の前記一面側から他面側にオフセットされた位置から該本体部から延設されて、略円弧状となって該一面側よりも高い位置にまで延び、その後、該一面側と平行になるように延びていて、その弾性変形によって、前記カバー部材の一面側に位置された使用位置と、該使用位置から該カバー部材の他面側に向けて全体的にひっくり返されて前記一面側が全体的に露出された開放位置と、をとり得るようにされ、
    前記導電用部材が前記電極部材に対して積層された状態において、前記使用位置にある前記覆い部が該導電用部材の外周縁部上に位置されることにより、該導電用部材が前記カバー部材に保持され、
    前記覆い部を前記開放位置にすることによって、前記導電用部材に対する保持作用が開放される、
    ことを特徴とする電気的刺激装置における電極装置。
  2. 請求項1において、
    前記本体部の外周縁部に、外方側に向けて突出する複数の突部が周方向に間隔をあけて形成され、
    前記使用位置にある前記覆い部は、前記突部を含む範囲で部分的に前記開放位置に向けて弾性変形された際に、該突部に係止されることにより前記使用位置に向けて弾性復帰することが規制される、
    ことを特徴とする電気的刺激装置における電極装置。
  3. 請求項2において、
    前記本体部の外周形状が、外側に向けて凸となるようにゆるやかに湾曲された前後一対の湾曲部と、該前後一対の湾曲部の左右端からわずかに内方側位置同士を連結する左右一対の直線部と、を有するように設定され、
    前記直線部と前記湾曲部との境界部となる合計4箇所の位置に、前記突部が形成されている、
    ことを特徴とする電気的刺激装置における電極装置。
  4. 請求項1ないし請求項のいずれか1項において、
    前記カバー部材は、シリコンゴムを型成形することにより形成され、
    前記電極部材は、前記カバー部材を型成形する際に該カバー部材に一体化されている、
    ことを特徴とする電気的刺激装置における電極装置。
  5. 請求項において、
    前記カバー部材が圧縮成形によって形成され、
    前記電極部材の他面側に、加温用のPTC層が一体化され、
    前記電極部材に接続された刺激用電気信号伝達用のリード線と、前記PTC層に接続された加温通電用のリード線とが、それぞれ前記本体部の他面側から外部に導出され、
    前記各リード線の先端部分が集まる所定面積範囲が、前記カバー部材を圧縮成形する前にあらかじめ合成樹脂によって固められている、
    ことを特徴とする電極装置。
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