JP5564155B1 - 再生可能な表面を伴う、表面プラズモンを用いる検体監視のための方法およびシステム - Google Patents

再生可能な表面を伴う、表面プラズモンを用いる検体監視のための方法およびシステム Download PDF

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Abstract

本技術は、再生可能な表面を伴う、表面プラズモンを用いる検体監視のための例示的方法を提供する。この方法は、監視される溶液を、表面プラズモン共鳴(SPR)生成システムの作用面に接触して配置することを含む。作用面は、ガラス表面上に配置された金属表面を含み、金属表面は、検体に対する結合部位をもたらす第1の結合物質を含む。この方法は、金属表面に対して、ある期間にわたって複数の角度で光を照射することと、複数の角度のそれぞれにおいて光の反射率を測定してSPR角度を求めることと、その期間にわたってSPR角度の変化を監視することとをさらに含む。SPR生成システムの作用面上に第1の結合物質の新規の層を堆積することにより、SPR生成システムの作用面が再生される。

Description

以下の説明は、読む人の理解を支援するために提供されるものである。提供される情報または引用される参照のいかなるものも、従来技術とは認められない。
環境の全体にわたって汚染物質が存在しており、したがって、微量の汚染物質を検出して識別する能力がますます重要になっている。多くの汚染物質に関して、危険濃度が10億分の1の数倍(数ppb)といった低レベルで存在する可能性があるため、高感度が必要とされる。このような高感度を必要とする状況の実例は、地下水の汚染物質の解析から、血清の癌治療薬の解析に及ぶ。
本技術は、再生可能な表面を伴う、表面プラズモンを用いる検体監視のための例示的方法を提供する。この方法は、検体について監視される溶液を用意することと、監視される溶液を表面プラズモン共鳴(SPR)生成システムの作用面に接触させて配置することとを含む。作用面は、ガラス表面上に配置された金属表面を含み、金属表面は、検体に対する結合部位をもたらす第1の結合物質を含む。また、この方法は、金属表面に対して、ある期間にわたって複数の角度で光を照射することと、複数の角度のそれぞれにおいて光の反射率を測定してSPR角度を求めることと、その期間にわたってSPR角度の変化を監視して、監視されている溶液の中の検体の量が検体の所定の閾値を超過したかどうか判断することとを含む。SPR角度の変化率の検出された低下が、所定の閾値時間より早く起こる場合には、監視される溶液の中の検体の量が、検体の所定の閾値を超過する。この方法は、SPR生成システムの作用面上に第1の結合物質の新規の層を堆積することにより、SPR生成システムの作用面を再生することをさらに含む。
本技術は、再生可能な表面を伴う、表面プラズモンを用いる検体監視のための例示的装置も含む。この装置は、ガラス表面上に配置された第1の金属表面と、ガラス表面を通して第1の金属表面に光を放射する光源と、第1の金属表面から反射された光を検出する検出システムとを含む。この装置は、監視される検体に対する結合部位をもたらすための第1の結合物質を含有しているチャンバと、装置を制御するための制御システムとをさらに含む。制御システムは、監視される溶液が第1の金属表面に接触して配置されるようにし、光源が、光を、第1の金属表面に向けて、複数の角度で、ある期間にわたって放射するように、構成されている。制御システムは、検出システムが、複数の角度のそれぞれにおいて光の反射率を測定してSPR角度を求め、その期間にわたってSPR角度の変化を監視するようにし、SPR角度の変化率が所定の閾値時間より早く低下するのが検出されるのに応答して、監視される溶液の中の監視される検体の量が所定の閾値を超過したと判断するようにも構成されている。制御システムは、SPR生成システムの作用面上に第1の結合物質の新規の層を堆積させることにより、SPR生成システムの作用面を再生するようにさらに構成されている。
前述の概要は例示であって、限定するようには少しも意図されていない。上記で説明された例示の態様、実施形態、および特徴に加えて、さらなる態様、実施形態、および特徴が、以下の図面および詳細な説明を参照することによって明らかになるであろう。
本開示の前述の特徴および他の特徴は、添付図面とともに解釈され、以下の説明および添付の特許請求の範囲からより十分に明白になるであろう。これらの図面は、本開示によるいくつかの実施形態のみを示すものであり、したがって本開示の範囲を限定するものと見なされるべきではないということが理解され、本開示は、添付図面を用いてさらなる特殊性および詳細が説明されることになる。
例示的実施形態による表面プラズモン共鳴(SPR)測定システムを示す図である。 例示的実施形態によるSPRシステムによって測定された反射率曲線を示す図である。 例示的実施形態による、再生可能な表面を伴う、表面プラズモンを用いる検体監視の方法を示す図である。 例示的実施形態によるSPR測定システムの金属フィルム上に堆積された複数の層を含むSPR構造体を示す図である。 例示的実施形態による、共鳴角の合計の変化を時間に対して示すグラフである。 例示的実施形態による、共鳴角の変化率を時間に対して示すグラフである。
以下の詳細な説明では、本明細書の一部分を形成する添付図面が参照される。図面では、文脈が別様に規定しない限り、類似の符号は一般に類似のコンポーネントを識別する。発明を実施するための形態、図面、および特許請求の範囲において説明される例示的実施形態は、限定することを意味するものではない。ここで示された内容の趣旨または範囲から逸脱することなく、他の実施形態が使用され得て、また他の変更がなされ得る。本明細書で全般的に説明され、図面で示された本開示の態様は、構成され、置換され、組み合わされ、かつ多種多様な別々の構成に設計され得て、それらのすべてが本開示で明確に企図され、本開示の一部分を成すことが容易に理解されよう。
このような汚染物質を検出するのに、種々の方法が用いられてきた。たとえば、表面増感ラマン分光法(SERS)が用いられており、汚染物質の定量分析および定性分析を遂行するための非常に高感度の方法であると判明している。赤外スペクトルに類似のラマンスペクトルは、解析されているサンプル(検体)に特有の分子振動に対応する帯域の波長分布から成る。ラマン分光法によれば、光源からのビームが検体に合焦されて、非弾性的に散乱された放射を生成する。この放射は、光学的に収集されて波長分散型分光器に導かれ、ここで、検出器が、衝突する光子のエネルギーを電気信号の強度に変換する。検体が解析され得て、この電気信号の強度を解析することにより、汚染物質が検出される。
表面プラズモン共鳴(SPR)は、汚染物質を検出するためにも用いられ得る。このようなシステムは、光源からのビームが、ガラス基板を通って、ガラス表面に接着された金属フィルムに合焦されるように構成される。ビームは、ガラス基板を通過して、高角度で金属フィルムに到達する。この角度が臨界値(すなわち共鳴角)に近いと、光エネルギーが金属フィルムの表面上に電子励起(すなわち表面プラズモン)を促す。金属表面の近くの光学的性質が変化することにより、この共鳴角が変化する。共鳴角の変化を監視することにより、金属表面への材料の吸着を検出して定量化することができる。
本明細書で説明されるのは、再生可能な表面を有する表面プラズモンを用いて検体を監視するための例示的方法およびシステムである。このような方法およびシステムにより、検体吸着のため、およびこのような検体を監視するための清浄な表面を周期的にもたらすことが可能になる。
図1は、例示的実施形態による表面プラズモン共鳴(SPR)測定システム100を示す。SPR測定システム100は、光学的および電子工学的なチャンバ110を含む。一実施形態では、光学的および電子工学的なチャンバ110は気密チャンバである。光学的および電子工学的なチャンバ110は、光源115、光検出装置125、およびガラス基板130を含む。さらなる実施形態では、ガラス基板130が、基板と溶液の間の境界面で放射光の全面的な内反射を可能にする任意の基板で置換されてよい。これらのデバイスの機能を制御するために、光源115および光検出装置125にソフトウェアまたはハードウェア制御プログラムが通信で結合される。
一実施形態では、光源115は、ヘリウムネオンレーザーまたは他の適切なレーザーなどのレーザー光源である。光源115は、白熱光、発光ダイオード、フィルタリングされたコリメート光を発するように構成されたキセノンランプ、または実質的に単色で高度に集束された光を放射するように構成されたその他の光源を備えてよい。光源115は、光線を、ガラス基板130を通して金属フィルム120に放射するように構成されている。放射光は、金属フィルム120が表面プラズモンに対応できる任意の波長を有してよい。当業者に知られているように、金属フィルム120はガラス基板130に接着される。したがって、光線は、所与の範囲の角度にわたってガラス基板130を通過して金属フィルム120に到達する。この光線の少なくとも一部分は、金属フィルム120から反射されて光検出装置125に受け取られる。
光線が金属フィルム120に到達する角度が臨界値(すなわち共鳴角)に近いと、光エネルギーが電子励起を促して、金属フィルム120の表面上に表面プラズモンを生成する。表面プラズモンの生成は、金属フィルム120の自由電子のプラズマ振動と、完全に内部反射された光子が生成する束縛電磁界の間に起こる結合に由来するものである。この結合は、束縛電磁界(bound electromagnetic field)の運動量と等しい光の入射光束の運動量の結果として生じるものである。この結合により、光源115によって生成された光線からの光子が表面プラズモンに変換される。これらの光子は反射されないので、反射光には共鳴角で「影」が生じ、これは光検出装置125で検出することができる。
金属フィルム120の表面近くの光学的性質が変化することにより、共鳴角が変化する。光検出装置125は、共鳴角のいかなる変化も監視して検出するように構成されている。共鳴角の変化は、以下でより詳細に論じられるように、金属フィルム120の表面の材料の吸着に由来するものであり得る。
一実施形態では、光検出装置125は、電荷結合デバイスの光配列である。他の実施形態では、光検出装置125には、光ダイオードセンサ、相補型金属酸化膜半導体センサ、または角度の範囲にわたって光信号の同時測定を可能にするように構成されたその他の検出装置が含まれ得る。
一実施形態では、光学的および電子工学的なチャンバ110は、「Apparatus for the Study of Macromolecular Adsorption」(Mayo、CS、およびHallock、RB、「Apparatus for the Study of Macromolecular Adsorption」Rev.Sci.Instrum.60(1989))という名称のC.S.MayoおよびR.B.Hallockによる論文で説明されているような表面プラズモン吸着質監視装置を含んでよい。
SPR測定システム100は入力チャンバ140をさらに含み、入力チャンバ140は、金属フィルム120を含み、監視される源水またはその他の物質もしくは水溶液を金属フィルム120と接触させるように構成されている。金属フィルム120は、金、銀、アルミニウム、銅または本明細書を通じて論じられるSPR効果をもたらすためのその他の適切な金属を含む。一実施形態では、ガラス基板130の近傍の金属フィルム120の初期層は、30ナノメートルと80ナノメートルの間の厚さを有し、以下でより詳細に論じられる、後続の再生される金属層は、1ナノメートルと200ナノメートル間の厚さを有してよい。一実施形態では、金属フィルム120の長さおよび幅は1ミリメートルと100ミリメートルの間の範囲でよい。入力チャンバ140は、第1の入出力弁145を含み、これを通して、入力チャンバ140に対する源水の注入/汲出が行われ得る。
SPR測定システム100には、対象の検体/汚染物質に特有の化合物Aを含んでいるチャンバ150も含まれる。化合物Aは、金属フィルム120の金属表面に不可逆的に結合すること、検体に対して不可逆の結合部位(すなわち溶液中の検体の濃度低下に際して、著しい量の検体の脱離を許容しない結合部位)をもたらすこと、および、監視される源水または他の物質もしくは水溶液の中に存在し得る他の材料に対して、本質的に弱い可逆の結合部位をもたらすことも可能である。例示の一実施形態では、検体はヒ素であり、化合物Aはポリビニルピロリドンである。別の実施形態では、検体はピレンであり、化合物Aはジチオカーバメートカリックス[4]アレーンであって、金属フィルムは銀である。第3の実施形態では、検体はクリセンであり、化合物Aはフミン酸であって、金属フィルムは銀である。第4の実施形態では、化合物Aは抗原であり、検体は抗原に対する抗体であって、金属フィルムは金である。
SPR測定システム100の制御プログラムは、金属フィルム120の上に化合物Aの層を形成して金属フィルム120と結合させるように、チャンバ150からの化合物Aを、十分な時間にわたって入力チャンバ140の中の金属フィルム120と接触させて配置するように構成されている。一実施形態では、吸着時間は、小分子に対する30秒からポリマーなどの高分子に対する10時間もの長い時間まで変化し得る。金属フィルム120上に化合物Aの層が十分に形成された後に、過剰な解放された化合物Aを入力チャンバ140から汲出してよい。十分に良好な層が形成されていることは、化合物Aの吸着速度を監視することにより判断されてよい。吸着速度が、最初に溶液が導入されたときの初速度よりはるかに低く(たとえば10分の1に)なったとき、システムが実質的に吸着を完了している可能性が高い。一実施形態では、過剰化合物Aをチャンバ150に注入して戻してよい。代替実施形態では、過剰化合物Aを廃棄チャンバ160に注入してもよい。
SPR測定システム100は、清浄水チャンバ155も含んでよい。一実施形態では、清浄水チャンバ155が含んでいる清浄水には、金属フィルム120と接触したとき共鳴角がシフトしないように、実質的に検体が含まれない。あるいは、SPR測定システム100が清浄水チャンバ155を含むことなく、代わりに、入力チャンバ140が清浄水源に単純に接続されてもよい。
SPR測定システム100の制御プログラムは、清浄水を入力チャンバ140の中へ移動させて、金属フィルム/金属フィルム120の表面の化合物Aに導入するように構成されている。次いで、光学的および電子工学的なチャンバ110のコンポーネントを使用して、制御反射率曲線および共鳴角を測定することができる。図2は、例示的実施形態による表面プラズモン測定システムによって測定された反射率曲線を示す。反射率曲線のX軸は、光源115からの光線の金属フィルム120上の入射角を示す。反射率曲線のY軸は、光源115からの光の、金属フィルム120から反射されて光検出装置125で検出された部分を示す。θsprは、光の反射された部分が著しく低減される共鳴角を示す。
SPR測定システム100には、対象の検体/汚染物質に特有の化合物Bを含んでいるチャンバ170も含まれてよい。検体に特有の化合物Bは、金属フィルム120の金属に不可逆的に結合すること、および検体に対する結合部位をもたらすこともできる。一実施形態では、化合物Bは、化合物Aと同一でも異なってもよい。例示の一実施形態では、化合物Bはポリビニルピロリドンである。別の実施形態では、化合物Aおよび化合物Bは、両親媒性物質(尾頭/頭尾)の2重層または2つの別個の化合物の2重層を形成するのに用いることができる。このような構成により、2重層の一方の面が金属フィルム120に結合し、2重層の他方の面が検体に対する結合部位をもたらすことが可能になり、検体または金属の2重層への不可逆の結合を促進する。2重層により、単一の化合物AまたはBの両端での結合の防止が支援され、検体の吸着が抑止され得る。さらなる実施形態では、SPR測定システム100は、2重層を形成する、またはさらなる結合部位をもたらすのに用いられる追加の化合物を貯蔵するためのさらなるチャンバを含んでよい。
別の実施形態では、SPR測定システム100からチャンバ170が省略されてよく、化合物Bおよびチャンバ170の代わりに化合物Aおよびチャンバ150が使用されてよい。
SPR測定システム100の制御プログラムは、化合物Bの層を、露出した検体/化合物A/金属フィルム120の金属表面の上に形成してこれと結合させるように、チャンバ170からの化合物Bを、十分な時間にわたって入力チャンバ140の中の検体/化合物A/金属フィルム120の金属表面と接触させて配置するように構成されている。化合物Bを表面と結合させるのに必要な時間は、数秒から数時間まで変化し得る。一実施形態では、化合物Bの層を薄く保ち、かつ吸着時間を短縮するために、より小さな分子を用いてよい。吸着時間に影響を及ぼし得る他の変数には、化合物Bの濃度、化合物Bの拡散速度、化合物Bに対する検体の結合強度、システムの温度、システムのpH、および検体表面の清浄度が含まれる。より高い濃度、より高い拡散速度、より高い結合強度、より高い温度、適切なpH、およびより高い清浄度などの要因によって吸着時間が短縮され得る。
化合物Bの層が検体/化合物A/金属表面上に十分に形成された後に、過剰な解放された化合物Bが入力チャンバ140から汲出される。一実施形態では、過剰化合物Bをチャンバ170に注入して戻してよい。代替実施形態では、過剰化合物Bを廃棄チャンバ160に注入してもよい。
SPR測定システム100は、金属をコロイドの形態で含んでいる金属チャンバ165を含むこともできる。一実施形態では、金属チャンバ165に貯蔵された金属は、金属フィルム120の金属と同一のものである。代替実施形態では、金属チャンバ165に貯蔵された金属は、金属チャンバ165の金属が所望の検体と不可逆的に結合することができる限り、金属フィルム120とは別の金属でよい。金属チャンバ165に貯蔵された金属は、金、銀、アルミニウム、銅または本明細書を通じて論じられるSPR効果をもたらすためのその他の適切な金属を含んでよい。
SPR測定システム100の制御プログラムは、金属の層を金属フィルム120の表面上の化合物Bの層と結合させるように、金属チャンバ165からの金属を、十分な時間にわたって入力チャンバ140の中の金属フィルム120の表面上の化合物Bと接触させて配置するように構成されている。金属を化合物Bと結合させるのに必要な時間は、数秒から数時間まで変化し得る。一実施形態では、金属の層を薄く保ち、かつ吸着時間を短縮するために、より小さな分子を用いてよい。吸着時間に影響を及ぼし得る他の変数には、金属の濃度、金属の拡散速度、化合物Bに対する金属の結合強度、システムの温度、システムのpH、および表面の清浄度が含まれる。より高い濃度、より高い拡散速度、より高い結合強度、より高い温度、およびより高いpHならびにより優れた清浄度により、吸着時間が短縮されることになる。
金属の層が、金属フィルム120の表面上の化合物Bの層に十分に結合した後に、過剰な解放された金属が入力チャンバ140から汲出される。一実施形態では、過剰金属をチャンバ165に注入して戻してよい。代替実施形態では、過剰金属を廃棄チャンバ160に注入してもよい。
図3は、例示的実施形態による、再生可能な表面を伴う、表面プラズモンを用いる検体監視の方法を示す。操作300では、図1のSPR測定システム100に類似のSPR測定システムの金属フィルムの表面上に、監視される検体に特有の化合物Aが堆積される。一実施形態によれば、化合物Aは、金属フィルムの表面に不可逆的に結合すること、検体に対する不可逆の結合部位をもたらすこと、および、監視される源水または他の水溶液の中に存在し得る他の材料に対して、本質的に弱い可逆の結合部位をもたらすことが可能である。例示の一実施形態では、検体はヒ素であり、化合物Aはポリビニルピロリドンである。別の実施形態では、検体はピレンであり、化合物Aはジチオカーバメートカリックス[4]アレーンであって、金属フィルムは銀である。第3の実施形態では、検体はクリセンであり、化合物Aはフミン酸であって、金属フィルムは銀である。第4の実施形態では、化合物Aは抗原であり、検体は抗原に対する抗体であって、金属フィルムは金である。
操作310では、検体を実質的に含まない清浄水がSPR測定システムに導入され、その結果、清浄水が化合物A/金属フィルムの金属表面に接触して配置され、SPR測定システムによって反射率曲線が測定される。一実施形態では、金属フィルムとガラス基板の間の境界面に放射された光線が、境界面から反射されて光検出装置で検出されることにより、反射率曲線が求められる。境界面上の光線の入射角が、角度の範囲にわたって変化され、光検出装置によって反射の大きさが検出されて、対応する入射角に関連付けられる。共鳴角は、光検出装置が受け取った反射光の部分が(図2に示されるように)他の入射角のものよりかなり小さいときの入射角として求められる。
操作315では、SPR信号が存在するかどうか(たとえば共鳴角が検出されたかどうか)判断される。SPR信号が存在しなければ、SPR測定システムに欠陥があると判断され、操作320でシステムが交換されてよい。SPR信号が存在する場合には、操作325で、清浄水が除去されて、監視される水溶液の新規の既知小量が化合物A/金属フィルムの金属表面に導入される。操作330では、化合物A/金属フィルムの金属表面が水溶液の新規の既知小量に接しているときに、金属フィルムから反射された光源によってもたらされる反射率曲線が、ある期間にわたって監視される。
操作335では、SPR共鳴角および/またはその変化率が監視される。SPR共鳴角の変化Yおよびその変化率ΔY/Δtは、一般に、以下の関数を用いて時間tおよび吸着質濃度Cの関数として記述することができる。
Y=Y[1−exp(−kCt)](k>0) (式1)
ΔY/Δt=kCYexp(−kCt) (式2)
=3/kC (式3)
最初は、時間t=0でSPR共鳴角のシフトはゼロである。t>0では、当初はSPR共鳴角の変化率は大であるが、次いで検体に対する有効な結合部位が使い果たされるにつれて、ゼロに近づくまで低下する。t=tのとき、式3で示されるように、合計の角度変化が終値の約95パーセントに達する。このとき、角度変化の割合は初期値の約5パーセントである。さらなる実施形態では、システム、検体、溶液などの設計必要性に応じて、95パーセント/5パーセントとは別の割合が用いられてもよいことに留意されたい。SPR共鳴角のシフトおよびその変化率を監視することにより、最終的なSPR共鳴角を推測することができる。それに加えて、SPR共鳴角の変化率は、吸着質Cの濃度を表す。
検体の吸着が進むにつれて、SPR共鳴角は漸近的に終値に近づく。吸着の漸近ステージは、SPR共鳴角の変化率が初期の変化率の所定の割合まで低下した時間として推定することができる。一実施形態では、初期の変化率のこの所定の割合は、初期の変化率の5パーセント未満でよい。このとき、角度のシフトは、終値の95パーセントであり、すなわちY=0.95Yである。代替実施形態では、初期の変化率の所定の割合は、システムの特定の設計必要性に基づく他の割合でもよい。
操作335では、SPR共鳴角の変化率が初期の変化率の所定の割合(たとえば初期の変化率の5パーセント)に達するのに要する時間が、十分に短く、所定の閾値時間を超過しなければ、システムは「高速動特性(fast kinetics)」を示すものと判断される。一実施形態では、式1および式2で記述されたように、高速動特性の状況は、共鳴角の合計の変化には無関係であり、検体濃度Cおよび検体の吸着定数kのみに依拠する。一実施形態では、所定の閾値時間は、たとえば検体の所定の閾値を有する溶液といった対照溶液の導入に応答してSPR共鳴角の変化を測定することにより、前もって求められてよい。たとえば、検体の容認できない高濃度に関する閾値が1000億分の1(100ppb)であれば、(たとえば分析研究所で)このような溶液(すなわち100ppbの検体を有する溶液)を用いて、吸着速度を前もって求めることができる。この実例では、100ppbの溶液が漸近吸着値(すなわちSPR共鳴角の変化率が初期変化率の所定の割合(たとえば初期値の5パーセント)に達するポイント)に達するのに30秒かかるとすると、試験される溶液が初期の変化率の所定の割合に達するのに検出された時間が30秒未満であれば、吸着過程が高速の動特性を示していると判断されることになる。
SPR共鳴角の変化率が初期の変化率の所定の割合に達するのに要する時間が所定の閾値時間未満であれば、操作350で、水溶液中の検体の量が検体の所定の閾値を超過していると判断される。任意選択で通知を起動してよい。通知は、警告、光、テキストメッセージ、電子メール、または当業者に既知のその他の通知を含み得る。
高速動特性が示されなければ、溶液の導入に先立って、操作340で、化合物A/金属フィルムの金属表面に検体に対する有効な結合部位が十分に有ったかどうか判断される。反射率曲線および/またはSPR共鳴角の変化の合計が、検体を含んでいる溶液について予期された所定の合計の変化より大きければ、操作340で、化合物A/金属フィルムの金属表面には、十分な量の有効な結合部位が有ったと判断され、操作345で、水溶液の既知小量が、化合物A/金属フィルムの金属表面との接触から除去される。次いで、この方法は、操作310に戻ってよい。例示の一実施形態では、予期された合計の変化の80パーセントより変化の合計が大きければ、化合物A/金属フィルムの金属表面が飽和していないと判断されてよい。代替実施形態では、化合物A/金属フィルムの金属表面が、飽和していない/特定のシステム設計の必要性に従う有効な結合部位を有する、と判断するための閾値として、予期された合計の変化の任意の割合が用いられてもよい。
反射率曲線および/またはSPR共鳴角の変化の合計が小さく、しかも反射率曲線および/またはSPR共鳴角が初期の変化率の所定の割合(たとえば初期の変化率の5パーセント、またはシステム設計の必要性に基づいて選択されたその他の割合)に達する時間が所定の制限時間を超過する場合には、操作340で、化合物A/金属フィルムの金属表面には十分な量の有効な結合部位がなかったと判断される。一実施形態では、反射率曲線および/またはSPR共鳴角の変化の合計は、反射率曲線および/またはSPR共鳴角の予期された変化の合計の80パーセント未満であれば、小さいと考えられてよい。代替実施形態では、化合物A/金属フィルムの金属表面が、飽和している/特定のシステム設計の必要性に従う有効な結合部位を有しない、と判断するための閾値として、予期された変化の合計の任意の割合が、化合物A/金属フィルムの金属表面が飽和していないと判断するのに用いられた割合を超過しない限り用いられてよい。
操作355で、水溶液の既知小量が、化合物A/金属フィルムの金属表面との接触から除去される。操作360で、金属フィルムの検体で飽和している表面上に化合物Bが堆積される。一実施形態では、化合物Bを含む溶液が、金属フィルムの検体で飽和している表面を含んでいるチャンバに移動され、化合物Bが、金属フィルムの検体で飽和している表面に吸着する。化合物Bの層が表面にわたって配置されるように、金属フィルムの検体で飽和している表面上に化合物Bが十分に堆積された後に、化合物Bの溶液がチャンバから除去される。上記で論じたように、金属フィルムの検体で飽和している表面に化合物Bを十分に吸着させるのに必要な時間は、多数の変数に依拠して数秒から数時間まで変化する可能性がある。一実施形態では、金属フィルムの検体で飽和している表面の約80%が化合物Bで覆われていれば、化合物Bの堆積/吸着は十分である。一実施形態では、化合物Bの、吸着された、または堆積された層の厚さは、より厚くすることもできるが4ナノメートル未満であり、化合物Bの吸着速度が初期の吸着速度の5パーセントに低下したとき、十分に堆積したと判断される。
一実施形態では、化合物Bは対象の検体/汚染物質に特有のものであり、対象の検体/汚染物質および金属フィルムの金属に不可逆的に結合することができる。化合物Bは化合物Aと同一のものでよい。例示の一実施形態では、化合物Bはポリビニルピロリドンである。別の実施形態では、化合物Bは、両親媒性物質の2重層または2つの別個の化合物の2重層を形成するのに用いられる。
操作365で、金属フィルムの表面上に化合物Bを堆積した後に、金属フィルムの表面上にコロイド金属が堆積される。一実施形態では、コロイド金属を含む溶液が、金属フィルムの表面を含んでいるチャンバに移動され、金属フィルムの表面上に前もって堆積された化合物Bにコロイド金属が吸着する。コロイド金属の層が表面にわたって形成されるように、金属フィルムの表面上にコロイド金属が十分に堆積された後に、コロイド金属の溶液がチャンバから除去される。化合物Bの層に対して、コロイド金属を十分に堆積する/吸着するのに必要な時間は、数秒から数分まで変化し得る。一実施形態では、化合物Bの層の約80パーセントがコロイド金属で覆われていれば、コロイド金属の堆積/吸着は十分である。一実施形態では、コロイド金属の層が1nmと100nmの間の厚さになるように、化合物Bの層がコロイド金属でほぼ完全に覆われることになる。
一実施形態では、コロイド金属は、化合物Bに不可逆的に結合することができる。例示の一実施形態では、コロイド金属は、金、銀、アルミニウム、銅または本明細書の全体にわたって論じられたSPR効果をもたらすためのその他の適切な金属を含んでよい。
操作370で、金属フィルムの表面上に化合物Aが堆積される。一実施形態では、化合物Aを含む溶液が、金属フィルムの表面を含んでいるチャンバに移動され、金属フィルムの表面上に前もって堆積されたコロイド金属に化合物Aが吸着する。コロイド金属の層の表面上に化合物Aが十分に堆積された後に、化合物Aの溶液がチャンバから除去され、この方法は操作310に戻ってよい。上記で論じたように、金属フィルムの表面上のコロイド金属の層に対して化合物Aを十分に吸着させるのに必要な時間は、多数の変数に依拠して数秒から数時間まで変化する可能性がある。一実施形態では、コロイド金属の層の表面の約80パーセントが化合物Aで覆われていれば、化合物Aの堆積/吸着は十分である。一実施形態では、化合物Aの、吸着された、または堆積された層の厚さは、より厚くすることもできるが4ナノメートル未満であり、化合物Aの吸着速度が初期の吸着速度の5パーセントに低下したとき、十分に堆積したと判断される。
一実施形態では、化合物Aは対象の検体/汚染物質に特有のものであり、検体および前もって堆積されたコロイド金属に不可逆的に結合することができる。化合物Aは化合物Bと同一のものでよい。例示の一実施形態では、化合物Aはポリビニルピロリドンである。代替実施形態では、化合物Aは、ジチオカーバメートカリックス[4]アレーン、フミン酸、蛋白質、抗体、抗原、または検体および前もって堆積されたコロイド金属に不可逆的に結合することができる当業者に既知のその他の物質を含んでよい。
図4は、例示的実施形態によるSPR測定システムの金属フィルム上に堆積された複数の層を含むSPR構造体を示す。SPR構造体400は、ガラス基板410、ガラス基板410に隣接した金属フィルム420、および金属フィルム420に接触した水溶液470を含む。一実施形態で、金属フィルム420の深さは、約50ナノメートル(nm)である。別の実施形態では、金属フィルム420は、30ナノメートルと80ナノメートルの間の厚さならびに1ミリメートルと100ミリメートルの間の長さおよび幅を有してよい。
図4の実施形態では、金属フィルム420の表面は3回再生されている。これは例示的実施形態でしかなく、金属フィルム420の表面が再生される回数は、関連するSPR測定システムの特定の動作上の必要性に従って、より少なくてもより多くてもよい。
金属フィルム420の表面上に化合物Aの層430が堆積される。一実施形態では、化合物Aの層430の深さは約1nmと10nmの間にある。別の実施形態では、化合物Aの層430の深さは40nmまででよい。化合物Aの層430の表面上に検体の層440が堆積される。一実施形態では、検体の層440の深さは約1nmと10nmの間にある。検体の層440上に化合物Bの層450が堆積される。一実施形態では、化合物Bの層450の深さは約1nmと10nmの間にある。化合物Bの層440上にコロイド金属の層460が堆積される。一実施形態では、コロイド金属の層460の深さは約1nmである。他の実施形態では、コロイド金属の層の深さは1ナノメートルと200ナノメートルの間にあってよい。
図5は、例示的実施形態により、共鳴角の合計の変化を時間に対して示すグラフである。図6は、例示的実施形態により、共鳴角の変化率を時間に対して示すグラフである。図5および図6に示された実施形態では、共鳴角の変化は、SPR測定システムに導入されている水溶液の3つの既知小量に応じて、ある期間にわたって測定される。第1および第2の既知小量を導入すると、共鳴角が、比較的小さく緩やかに変化する。たとえば、第1の既知小量を導入すると、共鳴角が約200秒にわたって約0.05度変化し、第2の既知小量を導入すると、共鳴角が約500秒にわたって約0.05度変化する。どちらの既知小量についても、吸着速度は、各既知小量の導入に続いて、約158秒後に初期の吸着速度の約5パーセントへと遅くなる。
それと対照的に、第3の既知小量を導入すると、共鳴角が、比較的大きく急速に変化する。たとえば、第3の既知小量を導入すると、共鳴角が約80秒にわたって約0.15度変化する。既知小量の導入に続いて、吸着速度がわずか54秒後に初期速度の約5パーセントへと遅くなり、これは、以前の2つの既知小量の場合よりほぼ3倍高速である。第3の既知小量の導入に応答して、共鳴角の変化の低速化が比較的急速に達成されることは、第1または第2の既知小量よりはるかに大量の検体が第3の既知小量に存在していることを示す。
実施例1:銀の金属フィルム、ポリビニルピロリドンの化合物A、およびヒ素水溶液の検体を含むSPR測定システム100。
このような一実施形態によれば、光源115は、633nmの波長の光を放射するヘリウムネオンレーザーであり、ガラス基板130は、1.72の屈折率を有するSF10ガラスであり、金属フィルム120は、−0.059+4.2313iの屈折率および50ナノメートルの初期厚さを有する銀である。1.33の屈折率を有する清浄水が金属フィルム120と接触して配置され、SPR角度が測定されて54.66°と判明した。清浄水を除去した後に、金属フィルム表面に化合物Aが吸着するように、金属フィルム表面に化合物Aの10億分の3(3ppb)の水溶液が導入される。この実施形態によれば、化合物Aはポリビニルピロリドン(PVP)である。再びSPR角度が測定される。30分後に、SPR角度は、0.4°増加した54.86°で安定した。化合物A/PVP溶液が除去され、清浄水で置換される。SPR角度は54.86°のままである。水性の試験液が導入され、ヒ素について試験される。この例では、水性の試験液は、非常に低濃度(10ppb未満)でヒ素を含んでいる。SPR角度は、最初の1時間で0.01°増加する。SPR角度の吸着速度が30分で0.3度という通知の閾値未満であるため、SPR角度のこの小さな増加では通知が起動されない。
次いで、水性の試験液が除去され、再び化合物A/PVPの溶液が導入される。30分後に、化合物A/PVPの溶液によってSPR角度が55.07°に増加し、これはPVP層の厚さが1.7nmであることを示す。次いで、化合物A/PVPの溶液が除去されてコロイド状銀の溶液で置換され、これによって、10分後にはSPR角度が54.95°に減少する。SPR角度のこの変化は、2nmの厚さの銀層に相当する。次いで、コロイド状銀の溶液を除去し、化合物A/PVPの溶液を再度導入して30分間の吸着を許したところ、SPR角度が55.15°に増加した。このSPR角度の変化は、約1.7nmの厚さのPVP層の堆積/吸着に相当する。
今回は、100ppbのヒ素を含む新規の水性試験液が導入される。SPR角度は、最初の2分で0.02°増加する。SPR角度は1時間後に55.23°で安定した。初期の変化率(毎時0.60°)は、30分で0.3度という通知の閾値を上回るものであり、通知が起動される。
化合物A/PVP溶液が再び導入されてサイクルが繰り返され、SPR角度は、試験液中のヒ素の量に依拠して0.28°と0.37°の間の範囲で増加する。20回の繰返しの後に、SPR角度は61.63°に達したが、最小限の反射信号の深さはかなり弱くなった。21回目の繰返しでは、もはや最小限の反射信号を検出することができず、もはや電界が、21の再生された層を通って現行の表面に入り込むことができないことを示す。この時点で、化合物A/PVPの溶液が除去され、ユニットを交換する必要があることを示す通知が送られる。
実施例2:金の金属フィルム、ウシ血清アルブミン(BSA)の化合物A、およびウシIgG免疫グロブリンの検体を含むSPR測定システム100。
このような一実施形態によれば、光源115は633nmの波長の光を放射するヘリウムネオンレーザーであり、ガラス基板130は1.72の屈折率を有するSF10ガラスであり、金属フィルム120は−0.227+3.31iの屈折率および50ナノメートルの初期厚さを有する金である。1.33の屈折率を有する清浄水が金属フィルム120と接触して配置され、SPR角度が測定されて57.75°と判明した。清浄水を除去した後に、金属フィルム表面に化合物Aが吸着するように、金属フィルム表面に10億分の3(3ppb)の化合物Aを含む塩水が導入される。この実施形態によれば、化合物AはBSAである。
再びSPR角度が測定される。90分後に、SPR角度は、57.75°の初期測定から1.18°増加して58.93°で安定した。BSA溶液が除去され、清浄水で置換される。SPR角度は58.93°のままである。ウシIgG免疫グロブリンの水性試験液が導入され、ウサギ抗ウシ血清アルブミン(RABSA)について試験される。この例では、水性試験液にはRABSAが含まれず、その結果、SPR角度は5時間にわたって変化しない。
次いで、水性試験液が除去され、10ppbのRABSAを含む溶液が導入される。90分後に、RABSA溶液によってSPR角度が59.94°に増加し、これはRABSA層の厚さが1.0nmであることを示す。この増加は、90分間で0.4度という通知の閾値より大きく、したがって通知が起動される。次いで、RABSA溶液が除去されてコロイド状金の溶液で置換され、これによって、10分後にはSPR角度が59.42°に減少する。SPR角度のこの変化は、2.0nmの厚さの金層に相当する。次いで、コロイド状金の溶液を除去し、BSA溶液を再度導入して90分間の吸着を許したところ、SPR角度が60.66°に増加した。このSPR角度の変化は、約6.0nmの厚さのBSA層の堆積/吸着に相当する。
今回は、2ppbのアラームレベル未満である1ppbのRABSAを含む新規の水性試験液が導入される。SPR角度は最初の90分で0.2°増加し、これは90分で0.4度という通知の閾値より小さい。
再び化学的なBSA溶液を導入してサイクルを繰り返すと、SPR角度は、試験液中のRABSAの量に依拠して0.2°と1.2°間の範囲で増加する。10回の繰返しの後に、SPR角度は72.75°に達したが、最小限の反射信号の深さはかなり弱くなった。11回目の繰返しでは、もはや最小限の反射信号を検出することができず、もはや電界が、11の再生された層を通って現行の表面に入り込むことができないことを示す。この時点で、BSA溶液が除去されており、ユニットを交換する必要があることを示す通知が送られる。
本明細書には、1つまたは複数の流れ図が用いられていてよい。流れ図の使用は、行われる操作の順番を制限するようには意図されていない。本明細書に記載された主題は、さまざまなコンポーネントをしばしば例示しており、これらのコンポーネントは、他のさまざまなコンポーネントに包含されるか、または他のさまざまなコンポーネントに接続される。そのように図示されたアーキテクチャは、単に例示にすぎず、実際には、同じ機能を実現する多くの他のアーキテクチャが実装可能であることが理解されよう。概念的な意味で、同じ機能を実現するコンポーネントの任意の構成は、所望の機能が実現されるように効果的に「関連付け」される。したがって、特定の機能を実現するために組み合わされた、本明細書における任意の2つのコンポーネントは、アーキテクチャまたは中間のコンポーネントにかかわらず、所望の機能が実現されるように、お互いに「関連付け」されていると見ることができる。同様に、そのように関連付けされた任意の2つのコンポーネントは、所望の機能を実現するために、互いに「動作可能に接続」または「動作可能に結合」されていると見なすこともでき、そのように関連付け可能な任意の2つのコンポーネントは、所望の機能を実現するために、互いに「動作可能に結合できる」と見なすこともできる。動作可能に結合できる場合の具体例には、物理的にかみ合わせ可能な、および/もしくは物理的に相互作用するコンポーネント、ならびに/またはワイヤレスに相互作用可能な、および/もしくはワイヤレスに相互作用するコンポーネント、ならびに/または論理的に相互作用する、および/もしくは論理的に相互作用可能なコンポーネントが含まれるが、それらに限定されない。
本明細書における実質的にすべての複数形および/または単数形の用語の使用に対して、当業者は、状況および/または用途に適切なように、複数形から単数形に、および/または単数形から複数形に変換することができる。さまざまな単数形/複数形の置き換えは、理解しやすいように、本明細書で明確に説明することができる。
通常、本明細書において、特に添付の特許請求の範囲(たとえば、添付の特許請求の範囲の本体部)において使用される用語は、全体を通じて「オープンな(open)」用語として意図されていることが、当業者には理解されよう(たとえば、用語「含む(including)」は、「含むがそれに限定されない(including but not limited to)」と解釈されるべきであり、用語「有する(having)」は、「少なくとも有する(having at least)」と解釈されるべきであり、用語「含む(includes)」は、「含むがそれに限定されない(includes but is not limited to)」と解釈されるべきである、など)。導入される請求項で具体的な数の記載が意図される場合、そのような意図は、当該請求項において明示的に記載されることになり、そのような記載がない場合、そのような意図は存在しないことが、当業者にはさらに理解されよう。たとえば、理解の一助として、添付の特許請求の範囲は、導入句「少なくとも1つの(at least one)」および「1つまたは複数の(one or more)」を使用して請求項の記載を導くことを含む場合がある。しかし、そのような句の使用は、同一の請求項が、導入句「1つまたは複数の」または「少なくとも1つの」および「a」または「an」などの不定冠詞を含む場合であっても、不定冠詞「a」または「an」による請求項の記載の導入が、そのように導入される請求項の記載を含む任意の特定の請求項を、単に1つのそのような記載を含む発明に限定する、ということを示唆していると解釈されるべきではない(たとえば、「a」および/または「an」は、通常、「少なくとも1つの」または「1つまたは複数の」を意味すると解釈されるべきである)。同じことが、請求項の記載を導入するのに使用される定冠詞の使用にも当てはまる。また、導入される請求項の記載で具体的な数が明示的に記載されている場合でも、そのような記載は、通常、少なくとも記載された数を意味すると解釈されるべきであることが、当業者には理解されよう(たとえば、他の修飾語なしでの「2つの記載(two recitations)」の単なる記載は、通常、少なくとも2つの記載、または2つ以上の記載を意味する)。さらに、「A、BおよびC、などの少なくとも1つ」に類似の慣例表現が使用されている事例では、通常、そのような構文は、当業者がその慣例表現を理解するであろう意味で意図されている(たとえば、「A、B、およびCの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBを共に、AおよびCを共に、BおよびCを共に、ならびに/またはA、B、およびCを共に、などを有するシステムを含むが、それに限定されない)。「A、B、またはC、などの少なくとも1つ」に類似の慣例表現が使用されている事例では、通常、そのような構文は、当業者がその慣例表現を理解するであろう意味で意図されている(たとえば、「A、B、またはCの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBを共に、AおよびCを共に、BおよびCを共に、ならびに/またはA、B、およびCを共に、などを有するシステムを含むが、それに限定されない)。2つ以上の代替用語を提示する事実上いかなる離接する語および/または句も、明細書、特許請求の範囲、または図面のどこにあっても、当該用語の一方(one of the terms)、当該用語のいずれか(either of the terms)、または両方の用語(both terms)を含む可能性を企図すると理解されるべきであることが、当業者にはさらに理解されよう。たとえば、句「AまたはB」は、「A」または「B」あるいは「AおよびB」の可能性を含むことが理解されよう。
例示的実施形態の前述の説明は、例証および説明のために提供されたものである。この説明は、網羅的であったり、開示された正確な形態を限定したりするようには意図されておらず、修正形態および変形形態が、上記の教示に照らして可能であり、または開示された実施形態を実施することから取得されてもよい。本発明の範囲は、本明細書に添付された特許請求の範囲およびそれらの等価物によって定義されることが意図されている。

Claims (18)

  1. 少なくとも1つの検体を検出する方法であって、
    前記少なくとも1つの検体について監視される溶液を用意することと、
    前記監視される溶液を、表面プラズモン共鳴(SPR)生成システムの作用面に接触させて配置することであって、前記作用面が、ガラス表面上に配置された第1の金属表面を備え、前記第1の金属表面が、前記検体に対する結合部位をもたらすように構成された第1の結合物質を含むことと、
    前記第1の金属表面に対して、ある期間にわたって複数の角度で光を照射することと、
    前記複数の角度のそれぞれにおいて光の反射率を測定してSPR角度を求めることと、
    前記期間にわたって前記SPR角度の変化を監視して、前記監視されている溶液の中の前記検体の量が前記検体の所定の閾値を超過したかどうか判断することであって、前記SPR角度の変化率の検出された低下が、所定の閾値時間より早く起こる場合には、前記監視される溶液の中の前記検体の前記量が、前記検体の前記所定の閾値を超過することと、
    前記SPR生成システムの前記作用面上に前記第1の結合物質の新規の層を堆積することにより、前記SPR生成システムの前記作用面を再生することとを含み、前記作用面を再生することが、
    前記監視される溶液を前記作用面との接触から除去することと、
    前記作用面に結合している前記検体に対して不可逆的に結合するように構成される第2の結合物質を前記作用面上に堆積することと、
    前記第2の結合物質の上に第2の金属表面を堆積することと、
    前記第2の金属表面の上に前記第1の結合物質を堆積することとを含む方法。
  2. 前記SPR生成システムの前記作用面に接触して対照溶液を配置することと、
    反射率曲線の形状が、前記作用面におけるSPRの存在を示しているかどうか判断することであって、前記反射率曲線が、前記第1の金属表面が前記対照溶液に接している間に前記第1の金属表面に光を照射することによって生成されることと、
    前記反射率曲線の形状が、前記作用面におけるSPRの存在と矛盾していないと判断した後に、前記監視される溶液を前記作用面に接触させて配置することとをさらに含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記SPR角度の前記変化率の前記低下が、前記所定の閾値時間より早く生じるのが検出されるのに応答して通知を発することであって、前記所定の閾値時間が、対照溶液に関するSPR角度の変化率の予期された低下に基づいて求められることをさらに含む請求項1に記載の方法。
  4. 前記第1の金属表面の上に前記第1の結合物質を堆積することをさらに含み、前記第1の金属表面の上に前記第1の結合物質を堆積することが、前記第1の金属表面を、前記第1の結合物質を含んでいる溶液に接触させて配置することを含む請求項1に記載の方法。
  5. 前記期間にわたって、前記複数の角度のそれぞれにおいて前記光の前記反射率を測定することにより、反射率曲線を生成することと、前記反射率曲線からSPR反射率の最低角度を求めることとをさらに含む請求項1に記載の方法。
  6. 前記SPR角度の前記変化率が、前記第1の結合物質に対する前記検体の吸着の変化率に相当する請求項1に記載の方法。
  7. 前記SPR生成システムの前記作用面を再生することは、前記SPR角度の前記変化率の減少率が前記変化率の第2の所定の減少率の閾値を下回るのに応じて遂行される請求項1に記載の方法。
  8. 第2の結合物質を堆積することが、前記作用面に第2の溶液を導入することを含み、前記第2の溶液が前記第2の結合物質を含み、第2の金属表面を堆積することが、前記第2の結合物質の上に金属ナノ粒子のコロイドを堆積することを含む請求項1に記載の方法。
  9. 前記第1の結合物質および前記第2の結合物質のうち少なくとも1つがポリビニルピロリドンを含む請求項1に記載の方法。
  10. 表面プラズモン共鳴(SPR)生成システムの作用面を再生する方法であって、
    監視される溶液を、前記SPR生成システムの作用面との接触から除去することであって、前記作用面が、ガラス表面上に配置された第1の金属表面を備え、前記第1の金属表面が、前記検体に対する結合部位をもたらすように構成された第1の結合物質を含み、前記SPR生成システムが、前記第1の金属表面に、光をある期間にわたって複数の角度で照射するように構成された光源と、前記複数の角度のそれぞれにおいて前記光の反射率を測定してSPR角度を求めるように構成された検出器とをさらに備えることと、
    前記作用面上に第2の結合物質を堆積することであって、前記第2の結合物質が、前記作用面に結合している前記検体に対して不可逆的に結合するように構成されることと、
    前記第2の結合物質の上に第2の金属表面を堆積することと、
    前記第2の金属表面上に前記第1の結合物質を堆積することとを含む方法。
  11. 前記第1の金属表面が第1のチャンバの中にあって、前記ガラス表面が気密である第2のチャンバに密閉されている請求項10に記載の方法。
  12. 前記第1の金属表面が、金、銀、アルミニウム、または銅のうちの少なくとも1つを含み、前記第1の結合物質がポリビニルピロリドンを含む請求項10に記載の方法。
  13. 前記第1の結合物質がポリビニルピロリドンを含む請求項10に記載の方法。
  14. 前記第1の金属表面に対して、ある期間にわたって複数の角度で前記光を照射することと、
    前記複数の角度のそれぞれにおいて前記光の前記反射率を測定して前記SPR角度を求めることと、
    前記期間にわたって前記SPR角度の変化を監視して、前記監視されている溶液の中の前記検体の量が前記検体の所定の閾値を超過したかどうか判断することであって、前記SPR角度の変化率の検出された低下が、所定の閾値時間より早く起こる場合には、前記監視される溶液の中の前記検体の前記量が、前記検体の前記所定の閾値を超過することとをさらに含む請求項10に記載の方法。
  15. ガラス表面の上に配置された第1の金属表面を備える作用面と、
    前記ガラス表面を通して前記第1の金属表面に光を放射するように構成された光源と、
    前記第1の金属表面から反射された光を検出するように構成された検出システムと、
    監視される少なくとも1つの検体に対する結合部位をもたらすように構成された第1の結合物質を含むように構成されたチャンバであって、前記作用面と流体連通しているチャンバと、
    制御システムとを備え、
    前記制御システムは、
    監視される溶液が前記第1の金属表面に接触して配置されようにし、
    前記光源が、前記第1の金属表面に、光を複数の角度である期間にわたって放射するようにし、
    前記検出システムが、前記複数の角度のそれぞれにおいて前記光の反射率を測定してSPR角度を求め、前記期間にわたって前記SPR角度の変化を監視するようにし、
    前記SPR角度の変化率が所定の閾値時間より早く低下するのが検出されるのに応答して、前記監視される溶液の中の前記監視される検体の量が所定の閾値を超過したと判断し、
    前記作用面を再生するように構成され、
    前記制御システムは、
    前記作用面を再生するために、
    前記監視される溶液を前記第1の金属表面との接触から除去し、
    前記第1の金属表面に前もって結合している前記監視される検体に対して不可逆的に結合するように構成される第2の結合物質を、前記第1の金属表面および前記検体の上に堆積し、
    前記第2の結合物質の上に第2の金属表面を堆積して、
    前記第2の金属表面の上に前記第1の結合物質を堆積するようにさらに構成される、装置。
  16. 前記第1の金属表面が第1のチャンバの中にあり、前記ガラス表面が気密である第2のチャンバに密閉されており、前記第1の金属表面が、金、銀、アルミニウム、または銅のうちの少なくとも1つを含み、前記第1の結合物質がポリビニルピロリドンを含む請求項15に記載の装置。
  17. 前記制御システムは、前記SPR角度の前記変化率が前記所定の閾値時間より早く低下するのを検出するのに応答して通知を発するようにさらに構成されており、前記SPR角度の前記変化率が、前記監視される検体の前記第1の結合物質に対する吸着の変化率に相当する請求項15に記載の装置。
  18. 前記制御システムが、
    前記期間にわたって、前記複数の角度のそれぞれにおいて前記光の前記反射率を測定することにより、反射率曲線を生成し、
    前記反射率曲線からSPR反射率の最小角度を求めるようにさらに構成される請求項15に記載の装置。
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