JP5561795B2 - 物体検出装置、物体検出方法、およびプログラム - Google Patents

物体検出装置、物体検出方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、所定の判定領域に物体が存在しているか否かを検出する、物体検出装置、物体検出方法、およびプログラムに関する。
近年の、パソコンなどの電子機器の多くは、省電力機能を有する。この省電力機能の一例として、ユーザが電子機器を使用していないときの消費電力を下げる機能が挙げられる。例えばパソコンの場合、一定時間入力がないと、まず、画面の電源がオフとなる。
また、最近では、ユーザの存在を検出するための赤外線センサ等のセンサを搭載した電子機器が登場してきている(たとえば、特許文献1〜4参照)。特許文献1,2に記載の電子機器は、センサの検出結果に応じて、ユーザが機器の前にいるか否かを判定する。即ち、在席しているか、離席しているかが、センサによって検出される。ユーザが電子機器の前の座席から離席しているときは、電子機器は、省電力モードに移行する。一方、ユーザが電子機器の前の座席に座っている場合には、電子機器は、省電力モードを解除する。
特開2011−257996号公報 特開2011−202987号公報 特開2010−160114号公報 特開平5−164555号公報
赤外線センサは、たとえば、赤外線を発射する発光素子と、物体で反射された赤外線を受光する受光素子と、を有している。この赤外線センサは、センサと、赤外線を反射した物体との距離を、距離データ(受光量データ)として取得する。そして、電子機器では、この距離データを用いて、ユーザが在席しているか、離席しているかを判断する。しかしながら、この赤外線センサは、対象物の色に起因して、距離データにばらつきがある。例えば、ユーザと電子機器との距離が一定である場合でも、ユーザが白い服を着ている場合と、ユーザが黒い服を着ている場合とで、赤外線センサの距離データは、異なる。
具体的には、光の反射率の高い色としての白色の服をユーザが着ている場合には、受光素子に入射される光の強さは、大きい。このため、赤外線センサで検出される、ユーザと電子機器との距離は、実際の値に近くなる。
一方、光の反射率の低い色としての黒色の服をユーザが着ている場合には、受光素子に入射される光の強さは、小さい。このため、赤外線センサで検出される、ユーザと電子機器との距離は、実際より大きくなる場合がある。このため、実際には、ユーザが電子機器の前方に在席しているにもかかわらず、黒い服を着ているため離席と判断される場合がある。すなわち、在席/離席判定が正しく行えない場合がある。
特許文献1〜4に記載の構成では、いずれも、センサは、色を識別する構成となっていない。このため、上述した、物体の色に起因する、センサの検出結果のずれを正確に補正することに限界があり、在席判定の正確さに限界がある。
本発明の目的の一例は、上記問題を解消し、物体の色の影響を受けること無く、物体の存在または不存在を正確に検出し得る、物体検出装置、物体検出方法、およびプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一側面における物体検出装置は、
所定の判定領域に照射され、反射された赤外線を検出する赤外線センサから、前記赤外線の検出結果を特定するセンサデータを取得する、センサデータ取得部と、
前記判定領域の画像データを取得する、画像データ取得部と、
前記画像データに基づいて、前記センサデータを補正し、補正した前記センサデータを用いて、前記判定領域に物体が存在しているか否かを判定する、補正判定部と、
を備え
前記センサデータは、前記赤外線センサと、前記赤外線が反射した位置との距離を特定する距離データを含み、
前記補正判定部は、前記画像データで特定される画像の基準明度を特定し、前記基準明度に応じて、前記距離データを補正し、
前記補正判定部は、前記基準明度が低くなるに従い、前記距離データで特定される距離が小さくなるように、前記距離データを補正することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における物体検出方法は、
(a)所定の判定領域に照射され、反射された前記赤外線を検出する赤外線センサから、前記赤外線の検出結果を特定するセンサデータを取得するステップと、
(b)前記判定領域の画像データを取得するステップと、
(c)前記画像データに基づいて、前記センサデータを補正し、補正した前記センサデータを用いて、前記判定領域に物体が存在しているか否かを判定するステップと、
を含み、
前記センサデータは、前記赤外線センサと、前記赤外線が反射した位置との距離を特定する距離データを含み、
前記(c)のステップは、前記画像データで特定される画像の基準明度を特定し、前記基準明度に応じて、前記距離データを補正し、
前記(c)のステップは、前記基準明度が低くなるに従い、前記距離データで特定される距離が小さくなるように、前記距離データを補正することを特徴とする。
更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムは、コンピュータに、
(a)所定の判定領域に照射され、反射された前記赤外線を検出する赤外線センサから、前記赤外線の検出結果を特定するセンサデータを取得するステップと、
(b)前記判定領域の画像データを取得するステップと、
(c)前記画像データに基づいて、前記センサデータを補正し、補正した前記センサデータを用いて、前記判定領域に物体が存在しているか否かを判定するステップと、
を実行させ
前記センサデータは、前記赤外線センサと、前記赤外線が反射した位置との距離を特定する距離データを含み、
前記(c)のステップは、前記画像データで特定される画像の基準明度を特定し、前記基準明度に応じて、前記距離データを補正し、
前記(c)のステップは、前記基準明度が低くなるに従い、前記距離データで特定される距離が小さくなるように、前記距離データを補正することを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、検出対象物の色の影響を受けること無く、検出対象物の存在または不存在を正確に検出し得る。
本発明の実施の形態における物体検出システムの構成を示すブロック図である。 物体検出システムの模式的な側面図であり、物体検出システムの前方の判定領域に人が在席している状態を示している。 撮影部が撮影した画像の一例を示す図である。 各明度と画素数との関係を示すヒストグラムである。 補正値テーブルについて説明するための図である。 本発明の実施の形態における物体検出システムの動作を示すフロー図である。 基準明度の算出の流れを説明するためのフロー図である。 本発明の実施の形態における物体検出装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態における物体検出装置、物体検出方法、およびプログラムについて、図面を参照しながら説明する。
[全体構成]
最初に、本発明の実施の形態における物体検出装置を含む物体検出システムの構成について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態における物体検出システム101の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、物体検出システム101は、物体検出装置102を備えている。物体検出装置102は、物体検出システム101の周囲に、人が存在しているか否か、すなわち、人が在席しているか否かを判定する。物体検出装置102は、センサデータ取得部103と、画像データ取得部104と、補正判定部105と、を備えている。
センサデータ取得部103は、物体検出システム101に備えられている赤外線センサ106からセンサデータを取得する。赤外線センサ106は、所定の判定領域a1(後述する図2参照)に赤外線を照射し、反射された上記赤外線を検出することにより、赤外線の検出結果を特定するセンサデータを生成する。センサデータは、距離データを含んでいる。距離データは、赤外線センサ106からの赤外線が反射した位置と、赤外線センサ106との距離を特定するデータである。
赤外線センサ106の距離データが示す値d1(以下、距離データの値d1ともいう)が大きいほど、赤外線センサ106からの赤外線が反射した位置と、赤外線センサ106との距離は、近い。なお、距離データは、赤外線センサ106による受光量を示すデータである。
画像データ取得部104は、上記判定領域a1を撮影した画像データを、撮影部107から取得する。画像データは、カラー画像データである。
補正判定部105は、画像データに基づいて、センサデータを補正する。補正判定部105は、補正したセンサデータを用いて、上記判定領域a1に人が存在しているか否かを判定する。
以上説明したように、本実施の形態では、判定領域a1に人が存在しているか否かを判定するためのセンサデータは、画像データに基づいて補正される。このように、画像データを用いることで、上記判定領域a1の明度情報を得ることができる。このため、人が着ている服の色など、色の違いに起因して異なるセンサデータを生成する、赤外線センサ106からのセンサデータ(距離データ)を、画像データの明度データに基づいて、補正することができる。このため、赤外線センサ106を用いた、人の存在の有無の判定を、より正確に行うことができる。その結果、色の影響を受けること無く、人の存在または不存在を正確に検出し得る。
以上が、物体検出装置102の概略説明である。次に、物体検出システム101の、より具体的な構成を、図1に加え、図2〜図7を用いて説明する。図2は、物体検出システム101の模式的な側面図であり、物体検出システム101の前方の判定領域a1に人Hが在席している状態を示している。
図1および図2に示すように、本実施の形態では、物体検出システム101として、パーソナルコンピュータ等を例示することができる。本実施の形態では、物体検出システム101がノート型のパーソナルコンピュータ(ノートパソコン)である場合に即して説明する。
本実施の形態では、物体検出システム101は、物体検出装置102と、赤外線センサ106と、撮影部107と、表示部108と、を備えている。
本実施の形態では、表示部108は、電力制御対象であり、液晶ディスプレイなどである。
本実施の形態では、赤外線センサ106は、物体検出システム101の筐体110に固定されており、表示部108の上方に配置されている。本実施の形態では、赤外線センサ106は、いわゆるアクティブ型の赤外線センサであり、発光素子と、受光素子とを含んでいる。発光素子は、赤外線を、物体検出システム101の前方の判定領域a1に発射する。受光素子は、赤外線を受ける。
本実施の形態では、判定領域a1に人Hが在席している場合、赤外線センサ106の発光素子からの赤外線は、人Hで反射され、赤外線センサ106の受光素子に入射される。一方、判定領域a1に人Hが在席していない場合、赤外線センサ106の発光素子からの赤外線は、椅子または壁などで反射され、赤外線センサ106の受光素子に入射される。なお、判定領域a1は、物体検出システム101の前方に設定されており、たとえば、赤外線センサ106から1m程度の範囲内に設定される。本実施の形態では、赤外線センサ106に隣接するようにして、撮影部107が配置されている。
なお、赤外線センサ106および撮影部107は、それぞれ、物体検出装置102を構成するコンピュータに組み込まれていてもよいし、ディスクリート部品として構成され、物体検出装置102を構成するコンピュータに対して後付けされてもよい。
本実施の形態では、撮影部107には、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)、およびCCD(Charge Coupled Device)などの半導体素子が含まれる。本実施の形態では、撮影部107は、物体検出システム101の筐体110に固定されており、表示部108の上方に配置されている。撮影部107は、図3に示すように、物体検出システム101の前方を撮影し、少なくとも判定領域a1を含む領域の、画像データを生成する。
図3は、撮影部107が撮影した画像の一例を示す図である。図1〜図3に示すように、本実施の形態では、撮影部107は、判定領域a1の少なくとも一部を撮影する。本実施の形態では、撮影部107が撮影する領域は、判定領域a1の全域を含んでいる。本実施の形態では、撮影部107で生成された画像データによって特定される画像の画素は、数十万〜数百万程度である。
図3では、判定領域a1に、人Hが在席している状態の画像が示されており、当該人Hは、物体検出システム101の前方の椅子に座っている。本実施の形態では、撮影部107が撮影する領域の中心に向けて、赤外線センサ106から赤外線が照射される。撮影部107で生成された画像データは、物体検出装置102へ出力される。
本実施の形態では、物体検出装置102は、前述したように、センサデータ取得部103と、画像データ取得部104と、補正判定部105と、を含み、さらに、補正値テーブル格納部111と、電力制御部112と、を含んでいる。
本実施の形態では、物体検出装置102は、前述したように、判定領域a1に人Hが在席しているか否かを検出する。撮影部107で生成された画像データは、物体検出装置102の画像データ取得部104へ出力され、さらに、補正判定部105へ出力される。
本実施の形態では、補正判定部105は、補正データ生成部113と、判定部114と、を含んでいる。
本実施の形態では、補正データ生成部113は、距離データを補正するための補正データを生成する。補正データ生成部113は、画像データ取得部104に接続されており、画像データ取得部104で取得された画像データは、補正データ生成部113に与えられる。補正データ生成部113は、判定領域a1の画像の明度を解析する。
具体的には、図1および図3に示すように、補正データ生成部113は、明度解析をするための矩形領域b1を設定する。本実施の形態では、矩形領域b1は、判定領域a1の撮影画像と一致するように設定される。より具体的には、撮影部107の撮影画像において、判定領域a1の左上座標が、矩形領域b1の左上座標P1(x1,y1)として設定され、判定領域a1の右下座標が、矩形領域b1の右下座標P2(x2,y2)として設定される。なお、上記の座標は、撮影部107の撮影画像の左上隅を原点Oとし、横方向をx軸、縦方向をy軸とする座標である。また、撮影部107の撮影画像において、原点Oの右側が、x軸の正の領域であり、原点Oの下側が、y軸の正の領域である。なお、P1(x1,y1)、P2(x2,y2)は、撮影画像内に設定される。判定領域a1は、撮影部107によって撮影される画像内に収まっている。
補正データ生成部113は、座標P1(x1,y1)、P2(x2,y2)で矩形状に特定された、矩形領域b1の画像(判定領域a1の画像)の各画素の明度Vを算出する。より具体的には、判定領域a1の画像の各画素は、R(赤)、G(緑)、B(青)の3原色によって構成されている。補正データ生成部113は、各上記画素のR、G、Bのそれぞれの原色について、明度を、0〜255の範囲で特定する。そして、補正データ生成部113は、任意の画素について、Rの明度、Gの明度、およびBの明度のうち、値が最も大きいものを、当該任意の画素の明度Vとして特定する。すなわち、各画素について、明度V=(Rの明度、Gの明度、およびBの明度のうちの最大値)である。
たとえば、ある1つの画素について、Rの明度が10、Gの明度が50、Bの明度が100である場合、Bの明度=100を、当該1つの画素の明度Vとして特定する。補正データ生成部113は、各画素について、上記と同様にして、明度Vを特定する。
本実施の形態では、補正データ生成部113は、0〜255の各明度Vのそれぞれについて、図4に示すように、明度が同じ画素の数を集計する。図4は、各明度Vと画素数hist[c]との関係を示すヒストグラムである。図4のヒストグラムの横軸は、明度Vを示しており、原点の明度が0、横軸の最大値が255に設定されている。図4のグラフの縦軸は、画素数hist[c]を示している。たとえば、明度V=100の画素が500個である場合、hist[100]=500となる。
本実施の形態では、補正データ生成部113は、各明度Vについて、明度Vが同じ画素数hist[c]を集計する。そして、各明度Vのうち、画素数hist[c]が最も多い明度Vを、基準明度Vbとして設定する。補正データ生成部113は、基準明度Vbに応じて、距離データを補正するための補正データを生成する。
より具体的には、本実施の形態では、補正データ生成部113は、図5に示されている補正値テーブル格納部111に予め格納されている補正値テーブル121を参照し、補正データを生成する。図5は、補正値テーブル121について説明するための図である。図5に示すように、本実施の形態では、補正値テーブル121は、マンセル明度Vmと、基準明度Vbと、補正値rとの関係を示すテーブルである。
本実施の形態では、補正値テーブル121は、JIS(日本工業規格)、Z 8721−1993「色の表示方法 - 三属性による表示」における、マンセル明度Vmと反射率との関係を基に規定されている。マンセル明度Vmは、0〜10の範囲で特定される明度であり、最も明るい色としての白の明度を10、最も暗い色としての黒の明度を0としている。上記のJIS規格では、マンセル明度Vmに対する光の反射率が定義されており、マンセル明度Vmの値が低くなるにつれて、光の反射率が小さくなる。図5において、マンセル明度Vm、および、反射率が、上記JIS規格に規定されている値であり、補正値rは、反射率に相当する。
本実施の形態では、図5に示すように、補正値テーブル121では、マンセル明度Vmとして、10〜1が設定されている。本実施の形態では、マンセル明度Vmが1〜4の範囲では、マンセル明度Vmは、1毎に設定されている。また、マンセル明度Vmが4〜10の範囲では、マンセル明度Vmは、0.5毎に設定されている。また、補正値テーブル121では、各マンセル明度Vmに対応する基準明度Vbが設定されている。また、補正値テーブル121では、各マンセル明度Vm(基準明度Vb)に対応する補正値rが設定されている。
本実施の形態では、基準明度Vbの範囲は、0〜255である。そこで、上記のJIS規格の値を本実施の形態で用いるために、補正値テーブル121では、マンセル明度Vmと明度Vとの関係が示されている。各マンセル明度Vmに対応する基準明度Vbの上限値は、たとえば、以下の式(1)で示される。
Vb=Vm×255÷10・・・・・(1)
なお、上記式(1)の結果の小数点第1位は、四捨五入される。例えば、マンセル明度Vmが8.5の場合、基準明度Vb=8.5×255÷10≒217となる。各マンセル明度Vmに対応する基準明度Vbは、図5に示すように、所定の幅を有している。より具体的には、あるマンセル明度Vmに対応する基準明度Vbの上限値と、当該マンセル明度Vmの1段階下のマンセル明度Vmに対応する基準明度Vbの上限値との間の基準明度Vbは、上記あるマンセル明度Vmに対応する基準明度Vbとして設定されている。たとえば、あるマンセル明度Vm=10に対応する基準明度Vbの上限値255と、マンセル明度Vm9.5に対応する基準明度Vbの上限値242との間の基準明度Vb243〜254は、マンセル明度Vm=10に対応する基準明度Vbである。
補正データ生成部113は、図5に示す補正値テーブル121を参照し、基準明度Vbに対応する補正値rを設定する。そして、補正データ生成部113は、補正値rを特定する補正データを生成する。たとえば、基準明度Vbが160の場合、補正値テーブル121においては、基準明度Vbは、166〜154の範囲に含まれる。よって、補正データ生成部113は、補正値r=35に設定する。補正データ生成部113は、補正データを、判定部114へ出力する。
図1に示すように、判定部114は、補正データ生成部113を用いて、補正前の距離データの値d1を補正することで、補正後の距離データd2を生成する。また、判定部114は、補正後の距離データの値d2を基に、判定領域a1に人Hが在席しているか否かを判定する。具体的には、距離データのd2は、下記式(2)を用いて算出される。
d2=d1×100/r・・・・・(2)
ここで、(2)式の導出について説明する。距離データの補正に際しては、物体に赤外線が反射率100%で反射した場合の距離データを基準にして補正が行われる。物体に、補正値rに相当する反射率で反射した後に赤外線センサ106で検出された赤外線の距離データの値が、補正後の距離データの値d2であると考えると、補正前の距離データの値d1は、以下の(2)から導き出せる。
d1=d2×r/100・・・・・(3)
(3)式を変形することにより、(2)式が得られる。(2)式、および補正値テーブル121から明らかなように、基準明度Vbが小さいほど、補正値rが小さくなり、距離データの値d1を補正する度合いが大きくなる。たとえば、補正前の距離データの値d1が10、基準明度Vbが90である場合、補正値テーブル121から明らかなように、補正値r=12となる。よって、補正後の距離データd2=10×100/12≒83となり、補正前の距離データの値d1よりも大きくなる。すなわち、基準明度Vbが低くなるに従い、距離データの値d2で特定される距離が小さくなるように、距離データが補正される。一方、距離データの値d1が10、基準明度が250である場合、補正値テーブル121から明らかなように、補正値r=100となる。よって、補正後の距離データの値d2=10×100/100=10となり、補正前の距離データの値d1と変わらない。すなわち、基準明度Vbが十分に大きい場合、距離データの値d2で特定される距離は、補正前の距離データの値d1で特定される距離と、同じである。
図1および図2に示すように、判定部114は、補正後の距離データの値d2が、所定のしきい値dt以上か否かを判定することにより、判定領域a1に人Hが在席しているか否かを判定する。前述したように、値d2が大きいほど、赤外線センサ106と人Hとの距離は、近い。したがって、補正後の距離データの値d2が、しきい値dt以上の場合、判定部114は、人Hが判定領域a1に在席していると判定する。一方、補正後の距離データの値d2が、しきい値dt未満である場合、判定部114は、判定領域a1には人Hが在席していないと判定する。たとえば、判定領域a1には人Hが在席しておらず、物体検出システム101の前方の壁が、赤外線センサ106からの赤外線を反射している場合、補正後の距離データの値d2は、しきい値dt未満である。判定部114の判定結果を示すデータは、電力制御部112へ出力される。
本実施の形態では、電力制御部112は、表示部108への電力供給を制御する。電力制御部112は、判定領域a1に人が在席していると判定されている場合、表示部108の電源をオンにする。一方、電力制御部112は、判定領域a1に人Hが在席していないと判定されている場合、表示部108の電源をオフにする。
[物体検出システムの動作説明]
次に、本発明の実施の形態における物体検出システム101の動作について、図6を用いて説明する。図6は、本発明の実施の形態における物体検出システム101の動作を示すフロー図である。また、以下の説明においては、適宜、図1〜図7を参酌する。また、本実施の形態では、実施の形態では、物体検出システム101を動作させることによって、物体検出方法が、実施される。よって、本発明の実施の形態における物体検出方法の説明は、以下の物体検出システム101の動作説明に代える。
[全体処理]
物体検出システム101は、図6に示す動作フローを、一定時間毎に実行する。図6に示すフローにおいては、まず、補正判定部105が、距離データを取得する(ステップA1)。具体的には、ステップA1が実行されている間、赤外線センサ106の発光素子は、赤外線を判定領域a1に向けて照射している。これにより、赤外線は、人Hまたは壁などで反射し、赤外線センサ106の受光素子に入射される。赤外線センサ106は、受けた光の量(強さ)に応じたデータを距離データとして生成する。この距離データは、赤外線センサ106から、センサデータ取得部103へ出力される。センサデータ取得部103は、距離データを、補正判定部105の判定部114へ出力する。
次に、補正判定部105は、画像データを取得する(ステップA2)。具体的には、撮影部107で生成された画像データが、撮影部107から画像データ取得部104へ出力される。画像データ取得部104は、画像データを、補正判定部105の補正データ生成部113へ出力する。
次に、補正データ生成部113は、撮影した画像中の矩形領域b1の各画素の明度Vを解析することにより、矩形領域b1の基準明度Vbを算出する(ステップA3)。ステップA3の具体的な処理については、図7を用いて後述する。
補正データ生成部113は、補正値テーブル121を参照し、ステップA3で算出した基準明度Vbに対応する補正値rを設定する(ステップA4)。具体的には、補正データ生成部113は、ステップA3で算出した基準明度Vbが、補正値テーブル121の基準明度Vbにおいてどの範囲に当てはまるかを判断し、基準明度Vbに対応する補正値rを取得する。補正データ生成部113は、補正値rを特定する補正データを生成し、判定部114へ出力する。たとえば、前述したように、基準明度Vbが160の場合、補正データ生成部113は、補正値テーブル121を参照し、補正値rを35に設定する。
判定部114は、距離データの値d1を補正することにより、補正後の距離データの値d2を算出する(ステップA5)。具体的には、判定部114は、ステップA1で取得された距離データの値d1と、ステップA4で取得された補正値rと、を用いて、前述の式(2)を演算する。これにより、判定部114は、補正後の距離データの値d2を算出する。
次に、判定部114は、補正後の距離データの値d2が、所定のしきい値dt未満であるか否かを判定する(ステップA6)。補正後の距離データの値d2が、所定のしきい値dt未満である場合、赤外線が反射した位置と、赤外線センサ106との距離は、十分に大きい。この場合(ステップA6でYES)、判定部114は、判定領域a1に人Hが在席していないと判定する。
このように、判定領域a1に人Hが在席していないと判定された場合、電力制御部112は、表示部108の電源をオフにする(ステップA7)。なお、表示部108の電源が既にオフである場合には、当該表示部108の電源がオフである状態が継続される。
一方、補正後の距離データの値d2が、所定のしきい値dt以上である場合、赤外線が反射した位置と、赤外線センサ106との距離が小さく、判定領域a1に人Hが在席している。この場合(ステップA6でNO)、判定部114は、判定領域a1人Hが在席していると判定する。
このように、判定領域a1に人Hが在席している場合、電力制御部112は、表示部108の電源をオンにする(ステップA8)。なお、表示部108の電源が既にオンにされている場合には、当該表示部108の電源がオンである状態が継続される。
[基準明度算出(ステップA3)の詳細]
次に、補正判定部105の補正データ生成部113における、基準明度Vbの算出の処理の流れを、図7を用いて具体的に説明する。図7は、基準明度Vbの算出の流れを説明するためのフロー図である。また、以下の説明においては、適宜、図1〜図5を参酌する。
まず、補正データ生成部113は、撮影部107が撮影した画像において、矩形領域b1を設定する(ステップA11)。具体的には、補正データ生成部113は、撮影部107が撮影した画像のうち、判定領域a1の左上端の座標をP1(x1,y1)、判定領域a1の右下端の座標をP2(x2,y2)とする。本実施の形態では、補正データ生成部113は、撮影部107が撮影した画像の中央に矩形領域b1を設定する。
次に、補正データ生成部113は、明度のヒストグラムを作成するための、画素数hist[c]を初期化する(ステップA12)。画素数hist[c]は、明度毎に設定されている。すなわち、画素数hist[c]は、0〜255の256個設定されている。補正データ生成部113は、各画素数hist[c]の全てについて、値をゼロにする初期化を行う。
次に、補正データ生成部113は、矩形領域b1の縦方向における画素数をカウントするカウンタyに、ステップA11で設定したy1を代入する。これにより、補正データ生成部113は、カウンタyを初期化する(ステップA13)。さらに、補正データ生成部113は、矩形領域b1の横方向における画素数をカウントするカウンタxに、ステップA11で設定したx1を代入する。これにより、補正データ生成部113は、カウンタxを初期化する(ステップA14)。
次に、補正データ生成部113は、画素P(x,y)の明度Vを算出する(ステップA15)。補正データ生成部113は、画素P(x,y)におけるRの明度、Gの明度、およびBの明度のうちの最大値を、明度Vとして算出する。
次に、補正データ生成部113は、ステップA15で算出された明度Vと同じ明度についての画素数hist[c]の値を1つ加算する(ステップA16)。たとえば、ステップA15で算出された明度V=100の場合、カウンタhist[100]の値を1つ加算する。また、補正データ生成部113は、上記画素数hist[c]を用いて、ヒストグラムを作成する(ステップA16)。
次に、補正データ生成部113は、ステップA15で明度Vを算出した画素とX方向に並ぶ1ラインの全画素について、明度Vの算出が完了したか否かを判定する(ステップA17)。具体的には、補正データ生成部113は、カウンタxの値と、矩形領域b1の右端のx座標x2とを比較する。
カウンタx<x2の場合、ステップA15で明度Vの算出を行った画素と同じラインの全画素の明度解析は完了していない(ステップA17でNO)。この場合、補正データ生成部113は、上記1ライン分の画素について、明度Vの算出が完了していないと判定する。
この場合、補正データ生成部113は、カウンタxの値を1つ加算する(ステップA18)。その後、補正データ生成部113は、ステップA15〜A17のステップを、再度実行する。
一方、ステップA17において、カウンタx=x2の場合、ステップA15で明度Vを算出した画素と同じラインの全画素の明度Vの算出は完了している(ステップA17でYES)。この場合、補正データ生成部113は、矩形領域b1の画像の全画素について、明度Vの算出、およびヒストグラムの作成が完了したか否かを判定する(ステップA19)。具体的には、補正データ生成部113は、カウンタyの値と、矩形領域b1の下端のy座標y2とを比較する。
カウンタy<y2の場合、矩形領域b1の画像の全ての画素について、明度Vの算出、およびヒストグラムの作成は完了していない(ステップA19でNO)。この場合、補正データ生成部113は、カウンタyの値を1つ加算する(ステップA20)。その後、補正データ生成部113は、ステップA14〜A19のステップを、再度実行する。すなわち、ステップA19の判定が行われる直前において明度Vが行われていたラインの1つ下のラインの各画素について、明度Vの算出などが行われる。
一方、ステップA19において、カウンタy=y2の場合、矩形領域b1の画像の全画素について、明度Vの算出、およびヒストグラムの作成が完了していることとなる(ステップA19でYES)。この場合、補正データ生成部113は、各明度Vのうち、画素数hist[c]が最も多い明度Vを、基準明度Vbとして設定する(ステップA21)。
[プログラム]
また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータに、図6および図7に示すステップA1〜A8、およびA11〜21を実行させるプログラムであればよい。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態における物体検出システム101および物体検出方法を実現することができる。この場合、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)は、センサデータ取得部103、画像データ取得部104、補正判定部105、および電力制御部112として機能し、処理を行なう。また、本実施の形態では、補正値テーブル格納部111は、コンピュータに備えられたハードディスク等の記憶装置に、これらを構成するデータファイルを格納することによって実現できる。また、補正値テーブル格納部111は、別のコンピュータによって構築されてもよい。
以上のように本実施の形態では、反射される物体の色の違いに起因して異なる距離データを出力する赤外線センサ106からの距離データを、撮影部107で撮影した画像の色データに基づいて、補正することができる。このため、赤外線センサ106を用いた、人Hの存在の有無の判定を、より正確に行うことができる。たとえば、ユーザが黒い服を着て判定領域a1に在席しているにもかかわらず、人Hが離席していると判断され、省電力状態に移行されるといった、誤判定を減少できる。また、距離データの補正を行うために、人Hが、補正用の情報を入力するといった手間が不要である。よって、常時、補正後の距離データの値d2を用いて、判定領域a1にユーザが在席しているか否かを、正確に判定することができる。
また、本実施の形態では、補正判定部105の補正データ生成部113は、基準明度Vbに応じて、距離データを補正する。このように、基準明度Vbに応じて、距離データを補正することにより、距離データの値d1を、より正確に補正することができる。
また、本実施の形態では、補正判定部105の補正データ生成部113は、画素数hist[c]が最も多い明度Vを、基準明度Vbとして設定する。これにより、矩形領域b1のうち、距離データの値d1に大きな影響を与える明度Vとしての基準明度Vbを基に、距離データの値d1を補正することとなる。したがって、距離データの値d1を、より正確に補正することができる。
また、本実施の形態では、補正判定部105の補正データ生成部113は、基準明度Vbに応じて予め設定された補正値rを用いて、距離データを補正する。このように、予め設定されている補正値rを用いる簡易な構成によって、補正データ生成部113は、距離データを容易に補正できる。
また、本実施の形態では、補正判定部105の補正データ生成部113は、基準明度Vbが低くなるに従い、距離データで特定される距離が小さくなるように、距離データの値d1を補正する。これにより、黒など、明度Vの小さい服を着ている人Hと、赤外線センサ106との距離が、実際の距離よりも大きく算出されることを抑制できる。これにより、補正判定部105は、判定領域a1に人Hが存在しているか否かを、より正確に判定することができる。
また、本実施の形態では、電力制御部112は、補正判定部105の判定部114の判定結果に基づいて、表示部108への電力供給を制御する。これにより、判定領域a1に人Hが在席している場合には、当該人Hによる物体検出システム101の操作を阻害することを抑制でき、かつ、判定領域a1に人Hが在席していない場合には、物体検出システム101の無駄な消費電力を抑制できる。
また、本実施の形態では、赤外線センサ106は、撮影部107が撮影する領域の中心に向けて赤外線を照射するように構成されている。これにより、判定領域a1の全域を、撮影部107によって、より確実に撮影することができる。
ここで、本実施の形態におけるプログラムを実行することによって、物体検出装置102を実現するコンピュータについて、図8を用いて説明する。図8は、本発明の実施の形態における物体検出装置を実現するコンピュータ210の一例を示すブロック図である。
図8に示すように、コンピュータ210は、CPU211と、メインメモリ212と、記憶装置213と、入力インターフェイス214と、表示コントローラ215と、データリーダ/ライタ216と、通信インターフェイス217とを備える。これらの各部は、バス221を介して、互いにデータ通信可能に接続される。
CPU211は、記憶装置213に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ212に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ212は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。
また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体220に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス217を介して接続されたインターネット上で流通するものであってもよい。
また、記憶装置213の具体例としては、ハードディスクの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス214は、CPU211と、キーボード及びマウスといった入力機器218との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ215は、ディスプレイ装置219と接続され、ディスプレイ装置219での表示を制御する。
データリーダ/ライタ216は、CPU211と記録媒体220との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体220からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ210における処理結果の記録媒体220への書き込みを実行する。通信インターフェイス217は、CPU211と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
また、記録媒体220の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記憶媒体、又はCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記憶媒体が挙げられる。
[変形例]
(1)前述の実施の形態では、物体検出システム101が、ノート型のパーソナルコンピュータである構成が説明されているが、この通りでなくてもよい。たとえば、物体検出システムは、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ、モニタ、テレビなど、他の物体検出システムであってもよい。物体検出システムがテレビである場合、たとえば、人Hがテレビの前に在席している場合には、テレビの音量を大きくし、人Hがテレビの前に在席していない場合には、テレビの音量を小さくしてもよい。また、人Hとテレビとの距離を測定し、測定した距離が離れている場合は音量を大きくし、測定した距離が近い場合は音量を小さくするといった音量制御を実現することも可能である。また、本発明の物体検出装置は、人以外の物体の検出に用いることができる。
(2)また、上記実施の形態では、補正値テーブル121において、複数の基準明度Vbに1つの補正値rを設定している構成が説明されているが、この通りでなくてもよい。たとえば、1つの基準明度Vb毎に、補正値rを設定してもよい。
(3)また、上記実施の形態では、判定領域a1に人Hが在席していない場合、表示部108の電源をオフにする構成が説明されているが、この通りでなくてもよい。たとえば、判定領域a1に人Hが在席していない場合、表示部108を、スリープ状態にする制御を行ってもよい。この場合、判定領域a1に人Hが在席していると判定された場合、表示部108は、スリープ状態から復帰するように制御される。
(4)また、上記実施の形態では、補正値テーブル121には、マンセル明度Vmが含まれているけれども、このマンセル明度Vmは、補正データ生成部113によって参照されるわけではない。したがって、補正値テーブル121において、マンセル明度Vmは、省略されていてもよい。
(5)また、上記実施の形態では、撮影部107で撮影した画像において、判定領域a1の全部が、矩形領域b1として設定されている構成であるが、この通りでなくてもよい。たとえば、上記画像において、判定領域a1の一部のみを、矩形領域b1として設定してもよい。また、赤外線センサ106と撮影部107の配置を変更することなどにより、矩形領域b1を、上記画像の上部寄り、下部寄り、左寄り、または右寄りに設定してもよい。
上述した実施の形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)〜(付記18)によって表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
(付記1)
所定の判定領域に照射され、反射された赤外線を検出する赤外線センサから、前記赤外線の検出結果を特定するセンサデータを取得する、センサデータ取得部と、
前記判定領域の画像データを取得する、画像データ取得部と、
前記画像データに基づいて、前記センサデータを補正し、補正した前記センサデータを用いて、前記判定領域に物体が存在しているか否かを判定する、補正判定部と、
を備えていることを特徴とする、物体検出装置。
(付記2)
前記センサデータは、前記赤外線センサと、前記赤外線が反射した位置との距離を特定する距離データを含み、
前記補正判定部は、前記画像データで特定される画像の基準明度を特定し、前記基準明度に応じて、前記距離データを補正する、付記1に記載の物体検出装置。
(付記3)
前記補正判定部は、前記画像の明度を、画素毎に算出し、複数の前記明度のそれぞれについて、前記明度が同じ画素の数を集計し、複数の前記明度のうち、画素の数が最も多い前記明度を、前記基準明度として設定する、付記2に記載の物体検出装置。
(付記4)
前記補正判定部は、前記基準明度に応じて、予め設定された補正値を用いて、前記距離データを補正する、付記2または付記3に記載の物体検出装置。
(付記5)
前記補正判定部は、前記基準明度が低くなるに従い、前記距離データで特定される距離が小さくなるように、前記距離データを補正する、付記2〜付記4のいずれか1項に記載の物体検出装置。
(付記6)
前記補正判定部の判定結果に基づいて、電力制御対象への電力供給を制御する電力制御部、
をさらに備えている、付記1〜付記5のいずれか1項に記載の物体検出装置。
(付記7)
(a)所定の判定領域に照射され、反射された赤外線を検出する赤外線センサから、前記赤外線の検出結果を特定するセンサデータを取得するステップと、
(b)前記判定領域の画像データを取得するステップと、
(c)前記画像データに基づいて、前記センサデータを補正し、補正した前記センサデータを用いて、前記判定領域に物体が存在しているか否かを判定するステップと、
を含むことを特徴とする、物体検出方法。
(付記8)
前記センサデータは、前記赤外線センサと、前記赤外線が反射した位置との距離を特定する距離データを含み、
前記判定するステップでは、前記画像データで特定される画像の基準明度を特定し、前記基準明度に応じて、前記距離データを補正する、付記7に記載の物体検出方法。
(付記9)
前記判定するステップでは、前記画像の明度を、画素毎に算出し、複数の前記明度のそれぞれについて、前記明度が同じ画素の数を集計し、複数の前記明度のうち、画素の数が最も多い前記明度を、前記基準明度として設定する、付記8に記載の物体検出方法。
(付記10)
前記判定するステップでは、前記基準明度に応じて、予め設定された補正値を用いて、前記距離データを補正する、付記8または付記9に記載の物体検出方法。
(付記11)
前記判定するステップでは、前記基準明度が低くなるに従い、前記距離データで特定される距離が小さくなるように、前記距離データを補正する、付記8〜付記10のいずれか1項に記載の物体検出方法。
(付記12)
(d)前記判定するステップの判定結果に基づいて、電力制御対象への電力供給を制御するステップ、
をさらに備えている、付記7〜付記11のいずれか1項に記載の物体検出方法。
(付記13)
コンピュータに、
(a)所定の判定領域に照射され、反射された赤外線を検出する赤外線センサから、前記赤外線の検出結果を特定するセンサデータを取得するステップと、
(b)前記判定領域の画像データを取得するステップと、
(c)前記画像データに基づいて、前記センサデータを補正し、補正した前記センサデータを用いて、前記判定領域に物体が存在しているか否かを判定するステップと、
を実行させる、プログラム。
(付記14)
前記センサデータは、前記赤外線センサと、前記赤外線が反射した位置との距離を特定する距離データを含み、
前記判定するステップでは、前記画像データで特定される画像の基準明度を特定し、前記基準明度に応じて、前記距離データを補正する、付記13に記載のプログラム。
(付記15)
前記判定するステップでは、前記画像の明度を、画素毎に算出し、複数の前記明度のそれぞれについて、前記明度が同じ画素の数を集計し、複数の前記明度のうち、画素の数が最も多い前記明度を、前記基準明度として設定する、付記14に記載のプログラム。
(付記16)
前記判定するステップでは、前記基準明度に応じて、予め設定された補正値を用いて、前記距離データを補正する、付記14または付記15に記載のプログラム。
(付記17)
前記判定するステップでは、前記基準明度が低くなるに従い、前記距離データで特定される距離が小さくなるように、前記距離データを補正する、付記14〜付記16のいずれか1項に記載のプログラム。
(付記18)
(d)前記判定するステップの判定結果に基づいて、電力制御対象への電力供給を制御するステップ、
をさらに備えている、付記13〜付記17のいずれか1項に記載のプログラム。
本発明は、所定の判定領域に物体が存在しているか否かを検出する、物体検出装置、物体検出方法、およびプログラムに適用することができる。
102 物体検出装置
103 センサデータ取得部
104 画像データ取得部
105 補正判定部
106 赤外線センサ
108 表示部(電力制御対象)
112 電力制御部
210 コンピュータ
a1 判定領域
hist[c] 画素数
r 補正値
Vb 基準明度
V 明度

Claims (6)

  1. 所定の判定領域に照射され、反射された赤外線を検出する赤外線センサから、前記赤外線の検出結果を特定するセンサデータを取得する、センサデータ取得部と、
    前記判定領域の画像データを取得する、画像データ取得部と、
    前記画像データに基づいて、前記センサデータを補正し、補正した前記センサデータを用いて、前記判定領域に物体が存在しているか否かを判定する、補正判定部と、
    を備え
    前記センサデータは、前記赤外線センサと、前記赤外線が反射した位置との距離を特定する距離データを含み、
    前記補正判定部は、前記画像データで特定される画像の基準明度を特定し、前記基準明度に応じて、前記距離データを補正し、
    前記補正判定部は、前記基準明度が低くなるに従い、前記距離データで特定される距離が小さくなるように、前記距離データを補正することを特徴とする、物体検出装置。
  2. 前記補正判定部は、前記画像の明度を、画素毎に算出し、複数の前記明度のそれぞれについて、前記明度が同じ画素の数を集計し、複数の前記明度のうち、画素の数が最も多い前記明度を、前記基準明度として設定する、請求項に記載の物体検出装置。
  3. 前記補正判定部は、前記基準明度に応じて、予め設定された補正値を用いて、前記距離データを補正する、請求項または請求項に記載の物体検出装置。
  4. 前記補正判定部の判定結果に基づいて、電力制御対象への電力供給を制御する電力制御部、
    をさらに備えている、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の物体検出装置。
  5. (a)所定の判定領域に照射され、反射された赤外線を検出する赤外線センサから、前記赤外線の検出結果を特定するセンサデータを取得するステップと、
    (b)前記判定領域の画像データを取得するステップと、
    (c)前記画像データに基づいて、前記センサデータを補正し、補正した前記センサデータを用いて、前記判定領域に物体が存在しているか否かを判定するステップと、
    を含み、
    前記センサデータは、前記赤外線センサと、前記赤外線が反射した位置との距離を特定する距離データを含み、
    前記(c)のステップは、前記画像データで特定される画像の基準明度を特定し、前記基準明度に応じて、前記距離データを補正し、
    前記(c)のステップは、前記基準明度が低くなるに従い、前記距離データで特定される距離が小さくなるように、前記距離データを補正することを特徴とする、物体検出方法。
  6. コンピュータに、
    (a)所定の判定領域に照射され、反射された赤外線を検出する赤外線センサから、前記赤外線の検出結果を特定するセンサデータを取得するステップと、
    (b)前記判定領域の画像データを取得するステップと、
    (c)前記画像データに基づいて、前記センサデータを補正し、補正した前記センサデータを用いて、前記判定領域に物体が存在しているか否かを判定するステップと、
    を実行させ
    前記センサデータは、前記赤外線センサと、前記赤外線が反射した位置との距離を特定する距離データを含み、
    前記(c)のステップは、前記画像データで特定される画像の基準明度を特定し、前記基準明度に応じて、前記距離データを補正し、
    前記(c)のステップは、前記基準明度が低くなるに従い、前記距離データで特定される距離が小さくなるように、前記距離データを補正する、プログラム。
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