JP5560364B1 - 導体パターン付き基板及びタッチパネル - Google Patents

導体パターン付き基板及びタッチパネル Download PDF

Info

Publication number
JP5560364B1
JP5560364B1 JP2013155269A JP2013155269A JP5560364B1 JP 5560364 B1 JP5560364 B1 JP 5560364B1 JP 2013155269 A JP2013155269 A JP 2013155269A JP 2013155269 A JP2013155269 A JP 2013155269A JP 5560364 B1 JP5560364 B1 JP 5560364B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
conductor pattern
transparent resin
resin portion
transparent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013155269A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015026245A (ja
Inventor
直博 菊川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2013155269A priority Critical patent/JP5560364B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5560364B1 publication Critical patent/JP5560364B1/ja
Publication of JP2015026245A publication Critical patent/JP2015026245A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】透明性の向上を図ることが可能な導電性パターン付き基板を提供する。
【解決手段】導体パターン付き基板は、透明基板20と、複数の細線31から構成され、透明基板20の上面21に設けられた導体パターン30と、細線31を覆うように透明基板20の上面21に設けられた第1の透明樹脂部40と、を備え、第1の透明樹脂部40は、透明基板20の上面21に対して相対的に傾斜している傾斜面411,412を含み、傾斜面411,412は、幅方向において細線31と重複している。
【選択図】図2

Description

本発明は、導体パターン付き基板、及び、その導体パターン付き基板を用いたタッチパネルに関するものである。
静電容量方式のタッチパネルに用いられる導電性パターン付き基板として、メッシュ状に配置した細線から構成されたメッシュパターンを透明基材上に積層したものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2011−59772号公報
上記の導電性パターン付き基板において、透過率(開口率)を高めるためにメッシュの開口を広げると(つまり細線同士の間隔を広げると)、細線を視認し易くなり透明性が低下してしまうという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、透明性の向上を図ることが可能な導電性パターン付き基板及びタッチパネルを提供することである。
[1]本発明に係る導電性パターン付き基板は、第1及び第2の主面を有する透明基板と、複数の細線から構成され、前記第1及び第2の主面の少なくとも一方に設けられた導体パターンと、を備えた導体パターン付き基板であって、前記導体パターン付き基板は、前記細線上、又は、前記第1の主面における前記細線との重複部分上に少なくとも設けられた第1の透明樹脂部をさらに備え、前記第1の透明樹脂部は、前記第1の主面に対して相対的に傾斜している傾斜面を含み、前記傾斜面は、前記細線の幅方向において、前記細線の少なくとも一部と重複していることを特徴とする。
[2]上記発明において、前記傾斜面は、前記細線の幅方向において、前記細線の全体と重複していてもよい。
[3]上記発明において、前記第1の透明樹脂部は、前記第1の主面において前記細線又は前記重複部分を含む領域に限定的に設けられていてもよい。
[4]上記発明において、前記第1の透明樹脂部は、前記第1の主面の全体に積層されており、前記第1の透明樹脂部は、前記第1の主面に実質的に平行な平坦面を含み、前記平坦面は、前記第1の透明樹脂部において前記傾斜面が設けられている部分を除いた領域に設けられていてもよい。
[5]上記発明において、前記第1の透明樹脂部は、前記細線又は前記重複部分上で凸状に交差する2つの前記傾斜面から構成される凸状断面形状を有してもよい。
[6]上記発明において、前記第1の透明樹脂部は、前記細線又は前記重複部分上で交差する2つの前記傾斜面から構成される凹状断面形状を有してもよい。
[7]本発明に係るタッチパネルは、上記の導体パターン付き基板と、前記導体パターン付き基板の前記第1の主面を覆うカバー部材と、前記導体パターン付き基板と前記カバー部材との間に介在する第2の透明樹脂部と、を備えたことを特徴とする。
[8]上記発明において、前記第1の透明樹脂部は、前記第2の透明樹脂部の屈折率よりも相対的に高い屈折率を有してもよい。
本発明によれば、細線の幅方向において、第1の透明樹脂部の傾斜面が細線の少なくとも一部と重複しているので、細線を視認し難くなり、導電性パターン付き基板の透明性が向上する。
図1は、本発明の第1実施形態における導体パターン付き基板の平面図である。 図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。 図3は、本発明の第1実施形態における導体パターン付き基板を用いたタッチパネルを示す分解斜視図である。 図4は、図3に示すタッチパネルの断面図である。 図5は、本発明の第2実施形態における導体パターン付き基板の変形例を示す断面図である。 図6は、本発明の第3実施形態における導体パターン付き基板の断面図である。 図7は、本発明の第4実施形態における導体パターン付き基板の断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<<第1実施形態>>
図1は本発明の第1実施形態における導体パターン付き基板の平面図、図2は図1のII-II線に沿った断面図である。
本実施形態における導体パターン付き基板10は、図1及び図2に示すように、透明基材20と、当該透明基板20上に設けられたメッシュ状の導体パターン30と、導体パターン30を覆うように透明基板20上に設けられた第1の透明樹脂部40と、を備えている。
透明基板20は、可視光線を透過可能なシート状基板である。この透明基板20を構成する材料の具体例としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)、ビニル系樹脂、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド(PA)、ポリイミド(PI)、ポリビニルアルコール(PVA)、アクリル樹脂、トリアセチルセルロース(TAC)等の樹脂材料やガラス等を例示することができる。
導体パターン30は、図2に示すように、透明基板20の上面21に設けられており、図1に示すように、複数の第1の細線31と複数の第2の細線32とを交差させて構成されるメッシュ構造を有している。
具体的には、それぞれの第1の細線31はX方向に沿って直線状に延在しており、複数の第1の細線31がY方向に等ピッチPで並んで配置されている。同様に、それぞれの第2の細線32はY方向に直線状に延在しており、複数の第2の細線32がX方向に等ピッチPで並んで配置されている。そして、これら第1の細線31と第2の細線32が相互に直交することで、四角格子状のメッシュ構造が形成されている。
なお、第1の細線31間のピッチPと第2の細線32間のピッチPとを実質的に同一としてもよいし(P=P)、これらを異ならせてもよい(P≠P)。また、導体パターン30のメッシュ形状は、上記のような四角格子に限定されず、例えば、三角格子、菱形格子、或いは、ハニカム格子としてもよい。また、導体パターン30を、メッシュ形状以外の形状(例えば、枠の中に多数の平行線のみを引いた形状や、枠の中に多数の平行線を引くと共に当該平行線の間に垂線を疎らに引いた形状等)としてもよい。
この導体パターン30は、導電性ペーストを透明基材20の上面に印刷して硬化させることで形成されている。導電性ペーストとしては、例えば、銀(Ag)や銅(Cu)等の金属粒子と、ポリエステルやポリフェノール等のバインダと、を混合したものを用いることができる。また、導電性ペーストの印刷方法としては、例えば、スクリーン印刷、グラビアオフセット印刷、インクジェット法等を例示することができる。
なお、例えば、透明基板20上に積層された金属層をメッシュ状にパターニングすることで、導体パターン30を形成してもよい。或いは、スパッタリング法、真空蒸着法、化学蒸着法(CVD法)、無電解めっき法、電解めっき法、或いはそれらを組み合わせた方法を用いて、透明基材20上導体パターン30を形成してもよい。
第1の透明樹脂部40は、図1及び図2に示すように、透明基板20の上面21において第1及び第2の細線31,32を含む領域211に設けられており、第1及び第2の細線31,32を覆うように透明基板20の上面21上に限定的に設けられている。平面視におけるこの第1の透明樹脂部40の全体形状は、導体パターン30に対応したメッシュ形状となっており、第1の透明樹脂部40の線幅は、導体パターン30の線幅よりも広くなっている。
なお、以下に、第1の透明樹脂部40において第1の細線31を覆う部分の断面構造について、図2を参照しながら説明するが、第1の透明樹脂部40において第2の細線32を覆う部分の断面構造についても同様である。
この第1の透明樹脂部40は、図2に示すように、2つの傾斜面411,412から構成される凸状の断面形状を有しており、透明基板20の上面21から第1の透明樹脂部40の最高点までの高さhが、第1の細線31の厚さtよりも相対的に高くなっている(h>t)。
具体的には、第1の傾斜面411は、透明基板20の上面21に対して相対的に傾斜しており、透明基板20の上面21から第2の傾斜面412に向かって上昇している。一方、第2の傾斜面412も、透明基板20の上面21に対して相対的に傾斜しており、透明基板20の上面21から第1の傾斜面411に向かって上昇している。そして、この2つの傾斜面411,412が第1の細線31の上方で交わることで略二等辺三角形状の断面形状が形成されている。この傾斜面411,412の傾斜角度αは、例えば、30度〜45度程度である。
なお、第1の透明樹脂部40の断面形状は、特に上記に限定されない。例えば、第1の細線31上のみに第1の透明樹脂部40を設けてもよい。或いは、第1の傾斜面411を透明基板20の上面21に対して直立させ、第2の傾斜面412のみを傾斜させ、略直角三角形の断面形状としてもよい。或いは、傾斜面411,412を曲面状に傾斜させてもよい。
また、本実施形態では、透明基板20の上面21の法線方向から見た場合(すなわち平面視)に、傾斜面411,412が、第1の細線31の幅方向において、第1の細線31の全体と重複しているが、特にこれに限定されない。傾斜面411,412が、第1の細線31の幅方向において、第1の細線31の少なくとも一部と重複していればよく、例えば、傾斜面411,412の間に先端平面が介在していてもよい。なお、本実施形態における「幅方向」とは、図2に示す矢印の方向を意味する。
また、図2に示す例では、第1の細線31の中央の上方で2つの傾斜面411,412が交わっているが、第1の細線31の上方で2つの傾斜面411,412が交わっていれば、特にこれに限定されない。
以上に説明した第1の透明樹脂部40は、ナノインプリント法を用いて透明基材20上の透明樹脂材料を成型することで形成されている。
具体的には、例えば、透明基板20の第1の上面21上の細線31,32に向けて液状の透明樹脂材料を滴下した後に、インプリントモールドを押し付けた状態で紫外線を照射して透明樹脂材料を硬化させることで、第1の透明樹脂部40が形成される。第1の透明樹脂部40を構成する材料としては、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、シリコンアクリレート等の紫外線硬化型の樹脂材料を例示することができる。
なお、第1の透明樹脂部40を熱硬化型樹脂材料や熱可塑性型樹脂材料で構成する場合には、上述のUVインプリント法に代えて、熱インプリント法を用いて第1の透明樹脂部40を形成する。
以上のように、本実施形態では、導体パターン30の細線31,32を覆うように透明基板20の上面21上に第1の透明樹脂部40が設けられており、この第1の透明樹脂部40は、細線31,32上で交差する2つの傾斜面411,412から構成される凸状の断面形状を有している。この第1の透明樹脂部40は屈折率を有しているので、図2に示すように、細線31,32からの反射光が傾斜面411,412で屈折或いは全反射することで、細線31,32からの反射光の中で観察者側に向かう成分が減少する。このため、導体パターン付き基板10の透明性が向上する。
次に、以上に説明した導体パターン付き基板10を用いたタッチパネル1の構造について、図3及び図4を参照しながら説明する。なお、以下に説明するタッチパネル1は静電容量方式のものであるが、特にこれに限定されず、例えば、導体パターン付き基板10を抵抗膜方式のタッチパネルに使用してもよい。
図3は本実施形態におけるタッチパネルの分解斜視図であり、図4は図3に示すタッチパネルの断面図である。
タッチパネル1は、図3及び図4に示すように、カバー部材5と、2枚の導体パターン付き基板10A,10Bと、を備えている。
カバー部材5は、可視光線を透過することが可能な透明基板から構成されている。このカバー部材5を構成する材料としては、例えば、ガラス、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)等を例示することができる。
第1の導体パターン付き基板10Aは、上述した導体パターン付き基板10を利用したものであり、図3中のY方向に沿って延在する短冊形状の第1の導体パターン30Aを複数有しており、この複数の第1の導体パターン30Aは相互に平行に並べられている。いずれの第1の導体パターン30Aも、上述の導体パターン30と同様にメッシュ構造を有している。また、この複数の第1の導体パターン30Aは、第1の引出配線パターン33を介して、特に図示しないタッチパネル駆動回路に接続されている。
第2の導体パターン付き基板10Bも、上述した導体パターン付き基板10を利用したものであり、図3中のX方向に沿って延在する短冊形状の第2の導体パターン30Bを複数有しており、この複数の第2の導体パターン30Bは相互に平行に並べられている。いずれの第2の導体パターン30Bも、上述の導体パターン30と同様にメッシュ構造を有している。また、この複数の第2の導体パターン30Bは、第2の引出配線パターン34を介して、特に図示しないタッチパネル駆動回路に接続されている。
タッチパネル駆動回路は、例えば、第1の導体パターン30Aと第2の導体パターン30Bとの間に所定電圧を周期的に印加し、第1及び第2の導体パターン30A,30Bの交点毎の静電容量の変化に基づいてタッチパネル1上における指の位置を検出する。
図3に示すように、カバー部材5は、第1の導体パターン付き基板10Aの上に重ねられている。本実施形態では、図4に示すように、カバー部材5の下面と第1の導体パターン付き基板10Aの上面との間に第2の透明樹脂部6が充填されており、第1の透明樹脂部40が第2の透明樹脂部6によって覆われている。
また、第1及び第2の導体パターン付き基板10Aは、平面視において、第1の導体パターン30Aと第2の導体パターン30Bが実質的に直交するように重ねられている。第1の導体パターン付き基板10Aの下面と第2の導体パターン付き基板10Bの上面との間にも第2の透明樹脂部6が充填されており、第1の透明樹脂部40が第2の透明樹脂部6によって覆われている。
こうした第2の透明樹脂部6を構成する材料としては、上述の第1の透明樹脂部40と同様に、例えば、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、シリコンアクリレート等の紫外線硬化型の樹脂材料を例示することができる。
本実施形態では、第1の透明樹脂部40は、第2の透明樹脂部6の屈折率よりも相対的に高い屈折率を有している。これにより、第1の透明樹脂部40に進入し細線31,32で反射した光のうち、第1の透明樹脂部40と第2の透明樹脂部6との界面で反射する光の量が増え、第1の透明樹脂部40から出ていく光の量が減少するので、細線31,32を視認し難くなる効果が向上する。
この際、第1の透明樹脂部40の屈折率と第2の透明樹脂部6の屈折率との差ができる限り大きいことが好ましい。これにより、第1の透明樹脂部40と第2の透明樹脂部6との界面で反射する光の量が増加し、傾斜面411,412の傾斜角度α(図2参照)が小さくても光が全反射するようになる。
また、細線31,32で透明基板20の法線方向に反射した光が全反射するように、傾斜面411,412の傾斜角度αを設定してもよい。これにより、反射光の中で細線31,32からの観察者側に向かう成分を一層減少させることができる。
なお、透明樹脂部40,6を異なる樹脂材料で構成することで、これらの屈折率を調整することができる。或いは、透明樹脂部40,6を同種の樹脂材料で構成した場合であっても、酸化物粒子の添加によってこれらの屈折率を調整することができる。
本実施形態では、第1の導体パターン付き基板10Aに第2の透明樹脂部6を介してカバー部材5が設けられているので、第1の導体パターン付き基板10Aに凸状の第1の透明樹脂部40が設けられていても、操作者はタッチパネル1上で指やペン等を違和感なく滑らかにスライドさせることができる。
<<第2実施形態>>
図5は本発明の第2実施形態における導体パターン付き基板を示す断面図である。
本実施形態では、透明基板20における導体パターン30の形成面が第1実施形態と相違するが、それ以外の構成は第1実施形態と同様である。以下に、第2実施形態における導体パターン付き基板10Bについて、第1実施形態との相違点についてのみ説明し、第1実施形態と同様の構成である部分については同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、図5に示すように、導体パターン30が透明基板20の下面22に設けられている点で第1実施形態と相違している。また、本実施形態では、第1の透明樹脂部40が、透明基板20の上面21における導体パターン30の細線31,32との重複部分212を包含する領域211に限定的に設けられている。
第1実施形態と同様に、第1の透明樹脂部40は2つの傾斜面411,412を有しており、この傾斜面411,412は、透明基板20の上面21における重複部分212の上方で交差している。
以上のように、本実施形態では、導体パターン30の細線31,32と重複するように透明基板20の上面21上に第1の透明樹脂部40が設けられており、この第1の透明樹脂部40は重複部分212上で交差する2つの傾斜面411,412から構成される凸状の断面形状を有している。この第1の透明樹脂部40は屈折率を有しているので、細線31,32からの反射光が傾斜面411,412で屈折或いは全反射することで、細線31,32からの反射光の中で観察者側に向かう成分が減少する。このため、導体パターン付き基板10Bの透明性が向上する。
特に図示しないが、本実施形態における導体パターン付き基板10Bも、第1実施形態と同様に、静電容量方式のタッチパネルや抵抗膜方式のタッチパネルに使用することができる。
この場合に、第1実施形態と同様に、第1の透明樹脂部40が、第2の透明樹脂部6の屈折率よりも相対的に高い屈折率を有しており、第1の透明樹脂部40の屈折率と第2の透明樹脂部6の屈折率との差ができる限り大きいことが好ましい。
<<第3実施形態>>
図6は本発明の第3実施形態における導体パターン付き基板を示す断面図である。
本実施形態では、第1の透明樹脂部40Cの構成が第1実施形態と相違するがそれ以外の構成は第1実施形態と同様である。以下に、第3実施形態における導体パターン付き基板10Cについて、第1実施形態との相違点についてのみ説明し、第1実施形態と同様の構成である部分については同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態における第1の透明樹脂部40Cは、図6に示すように、凸部41と、平坦面42と、を有しており、透明基板20の上面21の全面を覆っている。
凸部41は、第1の透明樹脂部40Cにおいて細線31,32と重複する部分に設けられている。平面視におけるこの凸部41の全体形状は、導体パターン30に対応したメッシュ形状となっている。この凸部41は、第1実施形態で説明した2つの傾斜面411,412から構成されており、平坦面42から凸部41の最高点までの高さhが、第1の細線31の厚さtよりも相対的に高くなっている(h>t)。
一方、平坦面42は、第1の透明樹脂部40Cにおいて凸部41が設けられていない領域に設けられており、透明基板20の上面21と実質的に平行に延在している。
以上に説明した第1の透明樹脂部40Cは、ナノインプリント法を用いて透明基材20上の透明樹脂材料を成型することで形成されている。
具体的には、例えば、透明基板20の上面21に透明樹脂材料を積層し、当該透明樹脂材料を加熱しながらインプリントモールドを押し付けることで、第1の透明樹脂部40Cが形成される。こうした第1の透明樹脂部40Cを構成する材料としては、例えば、ポリイミド(PI)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、シクロオレフィンポリマ(COP)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)等の熱可塑性樹脂材料や、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ビスマレイミドトリアジン(BT)等の熱硬化性樹脂材料等を例示することができる。
なお、上述の熱インプリント法に代えて、UVインプリント法を用いて第1の透明樹脂部40Cを形成してもよい。この場合には、第1実施形態で説明した紫外線硬化型樹脂材料を用いて第1の透明樹脂部40Cを構成することができる。
以上のように、本実施形態では、透明基板20の上面21の全体に第1の透明樹脂部40Cが設けられており、当該第1の透明樹脂部40Cの凸部41が導体パターン30の細線31,32を覆っている。この第1の透明樹脂部40Cは屈折率を有しているので、図6に示すように、細線31,32からの反射光が傾斜面411,412で屈折或いは全反射することで、細線31,32からの反射光の中で観察者側に向かう成分が減少する。このため、導体パターン付き基板10Cの透明性が向上する。
特に図示しないが、本実施形態における導体パターン付き基板10Cも、第1実施形態と同様に、静電容量方式のタッチパネルや抵抗膜方式のタッチパネルに使用することができる。
この場合に、第1実施形態と同様に、第1の透明樹脂部40が、第2の透明樹脂部6の屈折率よりも相対的に高い屈折率を有しており、第1の透明樹脂部40の屈折率と第2の透明樹脂部6の屈折率との差ができる限り大きいことが好ましい。
<<第4実施形態>>
図7は本発明の第4実施形態における導体パターン付き基板を示す断面図である。
本実施形態では、第1の透明樹脂部40Dの構成が第1実施形態と相違するがそれ以外の構成は第1実施形態と同様である。以下に、第4実施形態における導体パターン付き基板10Dについて、第1実施形態との相違点についてのみ説明し、第1実施形態と同様の構成である部分については同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態における第1の透明樹脂部40Dは、図7に示すように、凹部43と、平坦面44と、を有しており、透明基板20の上面21の全面を覆っている。
凹部43は、2つの傾斜面431,432から構成されており、第1の透明樹脂部40Dにおいて細線31,32と重複する部分に設けられている。平面視におけるこの凹部43の全体形状は、導体パターン30に対応したメッシュ形状となっている。この凹部43の深さDは、第1の細線31の厚さtよりも相対的に深くなっている(D>t)。
具体的には、第1の傾斜面431は、透明基板20の上面21に対して相対的に傾斜しており、第1の透明樹脂部40Dの平坦面44から第2の傾斜面432に向かって下降している。一方、第2の傾斜面432も、第1の透明樹脂部40Dの平坦面44から第1の傾斜面431に向かって下降している。そして、この2つの傾斜面431,432が細線31,32の上方で交わることで凹部43が形成されている。この傾斜面431,432の傾斜角度βは、例えば、135度〜150度程度である。
以上に説明した第1の透明樹脂部40Dは、ナノインプリント法を用いて透明基材20上の透明樹脂材料を成型することで形成されている。
具体的には、例えば、透明基板20の上面21に透明樹脂材料を積層し、当該透明樹脂材料を加熱しながらインプリントモールドを押し付けることで、第1の透明樹脂部40Dが形成される。こうした第1の透明樹脂部40Dを構成する材料としては、第3実施形態で例示したものと同様の樹脂材料を例示することができる。
なお、上述の熱インプリント法に代えて、UVインプリント法を用いて第1の透明樹脂部40Dを形成してもよい。この場合には、第1実施形態で説明した紫外線硬化型樹脂材料を用いて第1の透明樹脂部40Dを構成することができる。
以上のように、本実施形態では、透明基板20の上面21の全体に第1の透明樹脂部40Dが設けられており、当該第1の透明樹脂部40Dの凹部43が導体パターン30の細線31,32を覆っている。この第1の透明樹脂部40Dは屈折率を有しているので、図7に示すように、細線31,32からの反射光が傾斜面431,432で屈折或いは全反射することで、細線31,32からの反射光の中で観察者側に向かう成分が減少する。このため、導体パターン付き基板10Dの透明性が向上する。
特に図示しないが、本実施形態における導体パターン付き基板10Dも、第1実施形態と同様に、静電容量方式のタッチパネルや抵抗膜方式のタッチパネルに使用することができる。
この場合に、第1実施形態と同様に、第1の透明樹脂部40が、第2の透明樹脂部6の屈折率よりも相対的に高い屈折率を有しており、第1の透明樹脂部40の屈折率と第2の透明樹脂部6の屈折率との差ができる限り大きいことが好ましい。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、第3実施形態や第4実施形態において、第2実施形態で説明したように、透明基材20の下面22に導体パターン30を設けてもよい。また、第1実施形態において、第4実施形態で説明したように、第1の透明樹脂部40を凹状に形成してもよい。
また、上述の第1〜第4実施形態では、透明基材20の主面21,22のうちの一方のみに導体パターン30を設けているが、特にこれに限定されず、透明基材20の両面21,22に導体パターン30を設けてもよい。
1…タッチパネル
5…カバー部材
6…第2の透明樹脂部
10、10B,10C,10D…導体パターン付き基板
20…透明基板
21…上面
211…領域
212…重複部分
22…下面
30…導体パターン
31…第1の細線
32…第2の細線
40,40C,40D…第1の透明樹脂部
41…凸部
411,412…傾斜面
42…平坦面
43…凹部
431,432…傾斜面
44…平坦面

Claims (8)

  1. 第1及び第2の主面を有する透明基板と、
    複数の細線から構成され、前記第1及び第2の主面の少なくとも一方に設けられた導体パターンと、を備えた導体パターン付き基板であって、
    前記導体パターン付き基板は、前記細線上、又は、前記第1の主面における前記細線との重複部分上に少なくとも設けられた第1の透明樹脂部をさらに備え、
    前記第1の透明樹脂部は、前記第1の主面に対して相対的に傾斜している傾斜面を含み、
    前記傾斜面は、前記細線の幅方向において、前記細線の少なくとも一部と重複していることを特徴とする導体パターン付き基板。
  2. 請求項1に記載の導体パターン付基板であって、
    前記傾斜面は、前記細線の幅方向において、前記細線の全体と重複していることを特徴とする導体パターン付基板。
  3. 請求項1又は2に記載の導体パターン付き基板であって、
    前記第1の透明樹脂部は、前記第1の主面において前記細線又は前記重複部分を含む領域に限定的に設けられていることを特徴とする導体パターン付き基板。
  4. 請求項1又は2に記載の導体パターン付き基板であって、
    前記第1の透明樹脂部は、前記第1の主面の全体に積層されており、
    前記第1の透明樹脂部は、前記第1の主面に実質的に平行な平坦面を含み、
    前記平坦面は、前記第1の透明樹脂部において前記傾斜面が設けられている部分を除いた領域に設けられていることを特徴とする導体パターン付基板。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の導体パターン付き基板であって、
    前記第1の透明樹脂部は、前記細線又は前記重複部分上で凸状に交差する2つの前記傾斜面から構成される凸状断面形状を有することを特徴とする導体パターン付き基板。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の導体パターン付き基板であって、
    前記第1の透明樹脂部は、前記細線又は前記重複部分上で交差する2つの前記傾斜面から構成される凹状断面形状を有することを特徴とする導体パターン付き基板。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の導体パターン付き基板と、
    前記導体パターン付き基板の前記第1の主面を覆うカバー部材と、
    前記導体パターン付き基板と前記カバー部材との間に介在する第2の透明樹脂部と、を備えたことを特徴とするタッチパネル。
  8. 請求項7に記載のタッチパネルであって、
    前記第1の透明樹脂部は、前記第2の透明樹脂部の屈折率よりも相対的に高い屈折率を有することを特徴とするタッチパネル。
JP2013155269A 2013-07-26 2013-07-26 導体パターン付き基板及びタッチパネル Expired - Fee Related JP5560364B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013155269A JP5560364B1 (ja) 2013-07-26 2013-07-26 導体パターン付き基板及びタッチパネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013155269A JP5560364B1 (ja) 2013-07-26 2013-07-26 導体パターン付き基板及びタッチパネル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5560364B1 true JP5560364B1 (ja) 2014-07-23
JP2015026245A JP2015026245A (ja) 2015-02-05

Family

ID=51416993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013155269A Expired - Fee Related JP5560364B1 (ja) 2013-07-26 2013-07-26 導体パターン付き基板及びタッチパネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5560364B1 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011039759A (ja) * 2009-08-11 2011-02-24 Seiko Epson Corp タッチパネル装置、タッチパネル装置の製造方法、表示装置および電子機器
WO2012043189A1 (ja) * 2010-09-29 2012-04-05 大日本印刷株式会社 タッチパネルセンサフィルム及びその製造方法
JP2012160203A (ja) * 2012-04-24 2012-08-23 Japan Display East Co Ltd タッチパネル、及びこれを用いた表示装置
JP2013105488A (ja) * 2011-11-10 2013-05-30 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd タッチパネル
JP2013521563A (ja) * 2010-03-03 2013-06-10 ミレナノテク シーオー.,エルティーディー. 静電容量方式タッチパネルおよびその製造方法
JP5224203B1 (ja) * 2012-07-11 2013-07-03 大日本印刷株式会社 タッチパネルセンサ、タッチパネル装置および表示装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011039759A (ja) * 2009-08-11 2011-02-24 Seiko Epson Corp タッチパネル装置、タッチパネル装置の製造方法、表示装置および電子機器
JP2013521563A (ja) * 2010-03-03 2013-06-10 ミレナノテク シーオー.,エルティーディー. 静電容量方式タッチパネルおよびその製造方法
WO2012043189A1 (ja) * 2010-09-29 2012-04-05 大日本印刷株式会社 タッチパネルセンサフィルム及びその製造方法
JP2013105488A (ja) * 2011-11-10 2013-05-30 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd タッチパネル
JP2012160203A (ja) * 2012-04-24 2012-08-23 Japan Display East Co Ltd タッチパネル、及びこれを用いた表示装置
JP5224203B1 (ja) * 2012-07-11 2013-07-03 大日本印刷株式会社 タッチパネルセンサ、タッチパネル装置および表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015026245A (ja) 2015-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI603251B (zh) 導電片、靜電容式觸控面板和顯示裝置
TWI511255B (zh) 觸控電極裝置
EP2363787A2 (en) Single-layer capacitance touch device
TWI628565B (zh) 導電片、靜電容式觸控面板以及顯示裝置
KR200482021Y1 (ko) 터치 디스플레이
JP3182680U (ja) タッチパネル
TW201610783A (zh) 層疊構造體、觸摸面板、帶觸摸面板的顯示裝置及其製造方法
US9092106B2 (en) Touch panel
KR20170018900A (ko) 적층 구조체 및 터치 패널 모듈
JP5914925B2 (ja) タッチパネル
TWI476659B (zh) 雙層電極裝置
JP6081881B2 (ja) タッチパネル
JP5878593B2 (ja) 入力装置の製造方法
JP2014115694A (ja) タッチパネル
TW201541322A (zh) 電容式觸控裝置
KR101323601B1 (ko) 터치 센서 일체형 3차원 디스플레이 및 그 제조방법
KR20150140845A (ko) 도전성 필름, 도전성 필름 제조 방법, 및 도전성 필름을 구비하는 터치 스크린
TWI515778B (zh) 觸控電極裝置
JP5560364B1 (ja) 導体パターン付き基板及びタッチパネル
KR20140016623A (ko) 터치스크린 패널 및 그 형성방법
TWM441161U (en) Touch control unit
KR101400700B1 (ko) 디스플레이용 인터페이스패널 및 그 제조방법
JP2014102547A (ja) 導電パターン形成基板および静電容量式センサーシート並びにその製造方法
KR101391306B1 (ko) 인쇄법을 적용하는 터치 스크린 패널의 제조 방법 및 이에 의해 제조된 터치 스크린 패널
TWM453196U (zh) 觸控面板

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20140424

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140513

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140609

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5560364

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees