JP5552703B2 - メッシュネットワークでの協調通信を可能とするための群知能を利用した方法、デバイス、及びプログラム - Google Patents
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Description
本明細書で説明する実施形態は、ユーザのサービス品質(QoS)、スループットを改善し、モバイルエリアネットワーク(MANET)等の動的メッシュネットワークでのリンクの停止を低減することを目的としている。オーバーヘッドが少ない「群知能」と呼ばれる分散協調処理を実現することができる。特定の実施形態によると、マルチホップルーティングプランによって接続が構築または定義されるネットワークでは、動的に混乱が発生するホップに対処するべく補償を実行することができる。
ノード間の協調通信のために群知能を実施するネットワーク100を以下で説明する。ネットワーク100は、さまざまなネットワークの1つであってよく、具体的にはモバイルエリアネットワークまたはモバイル「アドホック」ネットワーク、一般的にはMANETと呼ばれるものであってよい。ネットワーク100は、複数のノードが追加または削除されるとしてよい。各デバイス、または、各ノードは、独立して自由に移動し、ネットワーク100内を移動すると近隣デバイスまたは近隣ノードが変化する。本例では、ノードA102、ノードB104、ノードC106、ノードD108、ノードE110、ノードF112、ノードG114、ノードH116、ノードI118、ノードJ120、ノードK122、ノードL124、ノードM126、ノードN128、ノードO130、ノードP132、ノードQ134、ノードR136、ノードS138、および、ノードT140を例示している。特定の実施例では、ノードの位置は不規則に並べることも考えられる。
パケット符号化/変調レート:符号化/変調レートが高効率化されると、メトリックレベルが高くなる。これは、パケットエラーレートの可能性が高くなるためである。
QoSに応じたパケットの分類:リアルタイムパケットは、メトリックレベルが高くなる。これは、リアルタイムパケットは、正しく受信される必要があり、再送ができないためである。
SNR差分=(現在のノードから次のホップのノードまでのリンクの信号ノイズ比(SNR)の推定値)−(原点のノードから次のホップのノードまでのリンクのSNR推定値):SNR差分が大きくなると、メトリック値が大きくなる。これは、原点のノードと次のホップのノードとの間のリンクSNRが大きい場合には、SNR差分が小さくなり、協調は恐らく不要であることを示す。他方、原点のノードと次のホップのノードとの間のリンクSNRが小さい場合には、SNR差分が大きくなり、このノードは協調ノードとして貢献度が高い。このように、本発明に係るアルゴリズムは、必要な場合にのみ協調を可能とし、不要でありシステムで発生する干渉が大きくなるばかりであると自動的に削除する。
クライアントデバイスの電池電力レベル:電力レベルが低いノードは、支援を行わないことを選択し、十分な電力を持つノードは、支援を行うことを選択する。
ノードH116、M126およびR136からノードN128への協調による容量ゲインを示すべく、一例として、分析を実行する。近隣ノード間は距離が短く、定期的に同期が行なわれるので、近隣ノードは、程度に多少はあれ、同期していると仮定される。説明を簡略化するべく、以下のシナリオではゲインが等しい3つの単一入力単一出力(SISO)チャネルが受信側のノードN128で結合されると考える。MIMO方式およびコヒーレントチャネル推定方式を利用したより高度な方法では、得られるゲインがさらに多くなるとしてよい。パイロットおよびデータサブキャリアからノードNで受信した信号は、以下のように定義される。
nは、ノードN128における熱ノイズを表す。
協調通信を実施するべく群知能を実装するデバイスまたはノード400の例を以下で説明する。ノード400は、ノード102−140等、上述したノードの実施形態例であってよい。上述したように、ノード400は、さまざまな無線デバイスのうち1つであってよく、モバイルメッシュまたはMANETネットワークの一部である。ノード400は、このようなネットワークに、移動により出入りすることができる。また、ノード400は、ネットワーク内の他のノードと、通信および協調する。
メッシュネットワークにおける協調通信用の群知能のプロセス500の一例を説明するためのフローチャートを以下で説明する。一例を挙げると、協調通信用の群知能は、デバイスまたはノード400によって実行されるとしてよい。当該方法を記載している順序は、限定と解釈されるべきではなく、本明細書で説明する方法を構成するブロックは、当該方法または別の方法を実行するべく任意のものを統合することができる。また、各ブロックは、本明細書で説明する主題の意図および範囲から逸脱することなく、当該方法から削除することもできる。さらに、当該方法は、本発明の範囲から逸脱することなく、任意の適切なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または、これらの組み合わせによって実装され得る。
方法の例について具体的且つ詳細に説明したが、例示した特定の処理は記載した順序で実行する必要はなく、状況に応じて、修正するとしてよく、および/または、完全に削除するとしてもよいと理解されたい。本願で説明するように、モジュールおよびエンジンは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアまたはこれらの組み合わせを用いて実行するとしてよい。また、説明した処理および方法は、コンピュータ、プロセッサ等のコンピューティングデバイスによって、1以上のコンピュータ可読格納媒体(CRSM)を含むメモリに格納されている命令に基づき、実行されるとしてよい。
Claims (19)
- ルーティングプランが作成された後にメッシュネットワークにおいて他のデバイスとの間で協調通信を可能にするデバイスが実施する方法(500)であって、
前記ルーティングプランに基づいてパケットを受信することができる利用可能な近隣デバイスを決定する段階(504)と、
前記利用可能な近隣デバイスのうち協調するデバイスを決定する段階(506)と、
協調すると決定した他のデバイスに前記パケットを転送する段階(508)と
を備え、
前記協調するデバイスの決定は、
NBR_RHが、次のホップデスティネーションが、直近の近隣デバイスである場合であって、ルーティングテーブルに応じて現在の前記デバイスが到達可能である場合に、「1」の値を与えられ、それ以外は、NBR_RHが「0」であり、
stimulusが、コーディング変調レート、サービス品質、信号ノイズ比、および電池電力のうち1以上の関数であり、
thresholdは、ネットワーク混雑度に比例して決まる場合、
方法。 - 前記ルーティングプランの作成は、ルーティングテーブルに基づいて行われる請求項1に記載の方法。
- 前記ルーティングプランの作成は、前記ルーティングプランを前記利用可能な近隣デバイスに送信することを含む請求項1または2に記載の方法。
- 前記利用可能な近隣デバイスを決定する段階は、前記デバイスに最も近接している近隣デバイスを含む請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
- 前記利用可能な近隣デバイスを決定する段階は、信号品質に基づいて行われる請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
- 前記利用可能な近隣デバイスのうち協調するデバイスを決定する段階は、確率転送関数に基づいて実行される請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
- 前記確率転送は、前記デバイスにおいてランダムに生成された数を前記確率転送関数によって決定された値と比較することを含む請求項6に記載の方法。
- 前記転送する段階を実行した後で、前記ルーティングプランにおいてチャネル容量を判断する段階をさらに備える請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
- メッシュネットワークにおいて他のデバイスとの協調を決定するデバイス(400)であって、
1以上のプロセッサ(402)と、
前記1以上のプロセッサに結合されているメモリ(404)と
を備え、
前記メモリは、
ルーティングテーブル(408)と、
前記ルーティングテーブルから作成されるルーティングプランと、前記デバイスへの近接性とに基づいて、協調する相手である前記他のデバイスを決定するアルゴリズム(410)と
を有し、
前記アルゴリズムは、
NBR_RHが、次のホップデスティネーションが、直近の近隣デバイスである場合であって、前記ルーティングテーブルに応じて現在の前記デバイスが到達可能である場合に、「1」の値を与えられ、それ以外は、NBR_RHが「0」であり、
stimulusが、コーディング変調レート、サービス品質、信号ノイズ比、および電池電力のうち1以上の関数であり、
thresholdは、ネットワーク混雑度に比例して決まる場合、
デバイス。 - 前記デバイスおよび前記他のデバイスは、無線インターフェースを介して通信する請求項9に記載のデバイス。
- 前記メモリは、専用チップセットである請求項9または10に記載のデバイス。
- 前記ルーティングテーブルは、所定のものである請求項9から11のいずれか1項に記載のデバイス。
- 前記アルゴリズムは、確率転送関数を含む請求項9から12のいずれか1項に記載のデバイス。
- 前記確率転送関数は、認識関数である請求項13に記載のデバイス。
- 前記確率転送関数から導出される値を、ランダムに生成された数と比較する請求項13または14に記載のデバイス。
- コンピュータに、
近隣デバイスに渡すルーティングプランを作成する処理(502)と、
データパケットを受信することができる利用可能な近隣デバイスを判断する処理(504)と、
前記利用可能な近隣デバイスのうち実際に前記データパケットを送信するデバイスを決定する処理(506)と、
前記データパケットを、前記データパケットの受信相手として決定された前記デバイスに転送する処理(508)と
を含む動作を実行させ、
前記データパケットを送信するデバイスを決定する処理は、
NBR_RHが、次のホップデスティネーションが、直近の近隣デバイスである場合であって、ルーティングテーブルに応じて現在の前記デバイスが到達可能である場合に、「1」の値を与えられ、それ以外は、NBR_RHが「0」であり、
stimulusが、コーディング変調レート、サービス品質、信号ノイズ比、および電池電力のうち1以上の関数であり、
thresholdは、ネットワーク混雑度に比例して決まる場合、
プログラム。 - 前記ルーティングプランは、所定のルーティングテーブルに基づいて決定する
請求項16に記載のプログラム。 - 前記転送する処理は、前記データパケットを符号化することを含む請求項16または17に記載のプログラム。
- 前記動作は、モバイルメッシュネットワーク内のノードによって実行される
請求項16から18のいずれか1項に記載のプログラム。
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