JP5549301B2 - 携帯端末装置 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯端末装置に関するものである。
現在、携帯型の光学的情報読取装置や携帯型の決済端末など様々な携帯端末装置が提供されている。この種の携帯端末装置では、上面部等に表示装置を設けた構成が一般的であり、このような表示装置の存在により、ユーザは使用時或いは設定時に情報入力や読み出しなどの様々な作業を好適に行うことができるようになっている。
特開2002−268776公報
上記のような携帯端末装置は、様々な場所に携行されて使用されることが多く、外部電源から電力供給を受けることができない場合が多いため、一般的にバッテリが搭載されている。しかしながら、現在では、小型化或いは軽量化との兼ね合いからバッテリの容量には限界があり、その一方で、上記表示装置などの様々な電子部品を搭載して高機能化が進行している実情もあるため、バッテリの消費を如何に抑えるかが課題となっている。
バッテリの消費を抑える上での具体的な課題としては、誤動作の問題がある。例えば、上記携帯端末装置は、その利便性から様々な場所に頻繁に移動される場合も多く、その移動の過程では他物品と一緒に持ち運ばれることも多い。このような性質上、移動の際に携帯端末装置に設けられた入力キーなどが他物品と接触して誤動作してしまうことが懸念され、特に鞄の中に入れて移動するようなケースではこのような問題が顕著となる。
その一例としては、例えば電源がオン状態となったまま携帯端末装置を鞄の中に入れて移動してしまう場合など(電源の切り忘れや使い勝手を考慮してオン状態のまま鞄の中にしまい込む場合等)が挙げられ、このようなケースでは、他物品が入力キーに接触したときに意図しない動作が容易に実行されてしまい、バッテリの消費を早めてしまう。また、携帯端末装置の電源をオフ状態にして鞄の中に入れたとしても、鞄の中の他物品が接触することによって電源スイッチがオンになってしまうケースも想定されうる。いずれの場合でもバッテリの消費が避けられず、その結果、駆動時間の低減や充電作業の煩雑化を招くことになってしまう。
一方、このような問題に関連する技術としては、例えば、特許文献1のようなものがある。この特許文献1の携帯情報端末では、使用者によりホールドスイッチがオンされたときに、各操作子に応じた機能をホールド(停止)させており、これにより、各操作子に対して意図しない接触が加えられたとしてもホールドスイッチが解除されない限りは誤動作が生じないこととなる。しかしながら、この特許文献1の携帯端末装置では、ホールドスイッチをオンにする操作を行わない限り、各機能をホールド(停止)することができず、例えば、使用者がホールドスイッチを押し忘れた場合には、誤動作を防止することができないといった問題があった。また、機能停止の都度(例えば移動の都度)、ホールドスイッチを操作しなければならないため、作業が煩雑とならざるを得ず、利便性の面でも向上が求められるものであった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、端末移動時に意図しない入力を自動的に抑制することができ、意図しない入力に起因するバッテリ消費を効果的に防止し得る携帯端末装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、外部からの入力による記入又は指示が可能な入力可能領域と前記入力可能領域の外部の領域とが設けられた表示画面に情報を表示する表示装置が端末本体に組み付けられてなる携帯端末装置であって、
前記表示装置の前記表示画面内又は前記端末本体に配置される入力手段と、
前記入力手段による情報入力を検出する入力検出手段と、
前記入力検出手段によって前記情報入力が検出されたときに、前記入力手段からの情報の入力時間測定する測定手段と、
当該携帯端末装置の動作モードを、少なくとも通常モードと前記通常モードよりも所定動作を抑制する抑制モードとに切り替える構成であり、予め定められた所定条件が成立したことを条件として前記動作モードを前記抑制モードとする切替手段と、
を備え、
前記入力手段は、前記表示画面内での指示対象位置を、前記入力可能領域と前記入力可能領域の外部とで変更可能に構成され、
前記入力検出手段は、
前記入力手段によって操作された前記指示対象位置を検出する指示対象位置検出手段と、
前記指示対象位置検出手段によって検出された前記指示対象位置が、前記表示画面内の前記入力可能領域にあるか否かを判断する領域判断手段と、
を備え、
前記切替手段は、
前記領域判断手段により前記指示対象位置が前記入力可能領域にあると判断された場合に、前記測定手段により測定された前記入力時間所定値以上になったか否かを判断する入力制限の判断処理を行い、前記入力制限の判断処理によって前記入力時間前記所定値以上になったと判断された場合に、前記動作モードを前記抑制モードに切り替えるために必要となる前記所定条件を成立させ、
前記領域判断手段により前記指示対象位置が前記表示画面内において前記入力可能領域にないと判断された場合、前記入力制限の判断処理を行わずに前記動作モードを前記抑制モードに切り替えるために必要となる前記所定条件を成立させることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の携帯端末装置において、前記表示装置は、外面部に前記入力手段が設けられたタッチパネルからなることを特徴とする。
請求項1の発明では、例えば、携帯端末装置が鞄の中に入れられて移動される際などに、入力手段が他物品と接触して意図しない動作が実行されても、この入力手段からの情報の入力時間所定値以上になると、切替手段により当該携帯端末装置の動作モードが通常モードから抑制モード(所定動作を抑制するモード)に自動的に切り替えられる。従って、当該携帯端末装置が持ち運ばれるときの意図しない外部入力を自動的に抑制することができ、意図しない入力に起因するバッテリ消費を効果的に防止することができる。また、意図しない入力があったときに自動的に通常モードから抑制モードに切り替わるように構成されているので、ホールドスイッチなどを特別に設ける必要がなく、更に、このようなホールドスイッチの操作を行う必要がないため、利便性の向上を図ることができる。
また、指示対象位置が入力可能領域にあるときに情報が入力されると、入力手段からの情報の入力時間所定値以上になると、当該携帯端末装置の動作モードが通常モードから所定動作を抑制する抑制モードに自動的に切り替わるように構成されているので、当該携帯端末装置の意図しない入力を自動的に抑制することができ、意図しない入力に起因するバッテリ消費を効果的に防止することができる。更に、意図しない入力動作によって入力された情報に基づいて、何らかの制御が行われてしまうことを未然に防ぎやすくなる。
また、切替手段は、領域判断手段により指示対象位置が入力可能領域にないと判断された場合、入力時間所定値以上になったか否かの判断を行わずに動作モードを抑制モードに切り替えるようにしている。このように、当該携帯端末装置の動作モードが通常モードから所定動作を抑制する抑制モードに自動的に切り替わるように構成されているので、当該携帯端末装置の意図しない入力を自動的に抑制することができ、意図しない入力に起因するバッテリ消費を効果的に防止することができる。
請求項2の発明では、表示装置が、外面部に入力手段が設けられたタッチパネルから構成されている。このように、情報を表示するために端末に対して比較的大きな面積で設けられる表示装置がタッチパネルから構成されている場合であっても、入力手段からの情報の入力時間所定値以上になると自動的に通常モードから抑制モードに切り替わるように構成されているので、当該携帯端末装置の意図しない入力を自動的に抑制することができ、意図しない入力に起因するバッテリ消費を効果的に防止することができる。特に、タッチパネルのように軽微な接触で入力が可能なデバイスに対して、上記のような効果が行われるとより有用である。
請求項の発明では、測定手段は入力時間判断基準となる所定値を設定変更する設定変更手段を備えているので、携帯端末装置の使用される環境等に応じて、この所定値を適切に設定することができる。
図1は、第1参考例に係る携帯端末装置を概略的に例示する外観図である。 図2は、図1の携帯端末装置の電気的構成を概略的に例示するブロック図である。 第1参考例に係る携帯端末装置で行われるメイン処理の流れを例示するフローチャートである。 図3のメイン処理におけるキーオン処理の流れを例示するフローチャートである。 図3のメイン処理におけるタイマー処理の流れを例示するフローチャートである。 図3のメイン処理におけるキーオフ処理の流れを例示するフローチャートである。 第1実施形態に係る携帯端末装置のメイン処理におけるキーオン処理の流れを例示するフローチャートである。 第1実施形態に係る携帯端末装置のメイン処理におけるタイマー処理の流れを例示するフローチャートである。 第2参考例に係る携帯端末装置で行われるメイン処理の流れを例示するフローチャートである。 図9のメイン処理におけるペンダウン処理の流れを例示するフローチャートである。 図9のメイン処理におけるタイマー処理の流れを例示するフローチャートである。 図9のメイン処理におけるペンアップ処理の流れを例示するフローチャートである。 第3参考例に係る携帯端末装置のメイン処理におけるタイマー処理の流れを例示するフローチャートである。 第2実施形態に係る携帯端末装置のメイン処理におけるキーオン処理の流れを例示するフローチャートである。 第2実施形態に係る携帯端末装置のメイン処理におけるタイマー処理の流れを例示するフローチャートである。 第4参考例に係る携帯端末装置のメイン処理におけるタイマー処理の流れを例示するフローチャートである。
以下、本発明に係る携帯端末装置の実施形態について図を参照して説明する。
第1参考例
(全体構成)
まず、第1参考例に係る携帯端末装置1の全体構成について説明する。なお、図1は、本発明の第1参考例に係る携帯端末装置1を概略的に例示する外観図である。
図1に示すように、本第1参考例に係る携帯端末装置1は、主に表示装置2およびキー入力部3から構成されている。表示装置2は、例えば液晶や有機ELなどからなり、CPU5(後述)から出力される情報を表示画面2aに表示するように構成されている。また、表示画面2aには、文字等の情報をキー入力部3から入力可能な入力可能領域ARが設けられている。キー入力部3は、図1に示すように、外部に露出する複数の操作キー3aを備えており、操作キー3aの操作に応じた情報をCPU5に入力する。また、操作キー3aは、表示画面2a内で、文字等の情報を入力する位置(すなわち指示対象位置)を示すカーソルCを操作可能に構成されており、このカーソルが入力可能領域AR内に移動されて、操作キー3aにより文字等の情報が入力されると、この入力された文字等に対応した情報が表示画面2aに表示されるように構成されている。なお、キー入力部3および操作キー3aは、「入力手段」の一例に相当する。また、カーソルCは、「指示対象位置入力手段」の一例に相当する。
(電気的構成)
次に、本第1参考例に係る携帯端末装置1の電気的構成について説明する。なお、図2は、携帯端末装置1の電気的構成を示すブロック図である。
図2に示すように、携帯端末装置1は、当該携帯端末装置1の全体的制御を司るCPU5を有し、このCPU5には、上述した表示装置2およびキー入力部3が接続されていると共に、メモリ6、通信部7、バッテリ8、情報コード読取部9、タイマ10などがそれぞれ接続されている。
CPU5は、携帯端末装置1全体を制御すると共に、情報処理機能を有している。このCPU5には、表示装置2やキー入力部3など、内蔵された入出力インタフェースを介して種々の入出力装置(周辺装置)が接続されている。
表示装置2は、キー入力部3の操作に応じた情報や、当該携帯端末装置1の動作状態を表示可能に構成されている。キー入力部3は、使用者が当該キー入力部3に設けられる操作キー3aを操作することにより、CPU5に対して直接、信号を入力可能に構成されている。
メモリ6は、ROM、RAM、不揮発性メモリなどの半導体メモリ等により構成され、CPU5から入力される情報や、当該携帯端末装置1に対して実行するプログラム等が記憶されるように構成されている。
通信部7は、無線LANやBluetooth(登録商標)などの通信手段により外部装置と無線通信を行うためのインターフェースとして構成されている。バッテリ8は、所定の直流電圧を発生可能な2次電池(例えばリチウムイオン電池等)によって構成されており、携帯端末装置1本体内の各種電気部品に電力を供給している。
情報コード読取部9は、CPU5と協働してコードリーダとして機能する部分であり、バーコード、二次元コード等の光学的情報を撮像し、その撮像された光学的情報を読み取る構成をなしている。
タイマ10は、公知の時計回路、タイマ回路などによって構成されており、所定の時間を計測するために設けられている。例えば、キー入力部3が操作されてからの経過時間等を計測して、CPU5に出力するように構成されている。なお、タイマ10は、「測定手段」の一例に相当する。
次に、上述のように構成される携帯端末装置1のキー入力部3が操作された場合に、CPU5にて主に行われる端末処理について図3〜図6に示すフローチャートを用いて説明する。本第1参考例では、意図しないキー入力部3の操作(すなわち誤入力)が行われたとみなされた場合に、当該携帯端末装置1の所定の動作が抑制されるように構成されている。
まず、携帯端末装置1に電源が入れられると、図3のステップS1にて、当該携帯端末装置1の動作モードが通常モード(すなわち当該携帯端末装置1の動作が抑制されていない状態)に初期設定されて、ステップS2にてイベント(キー入力部3の操作)待ちが行われる。
ステップS2にてイベント待ちをしているときに、キー入力部3の操作が行われると、イベントが発生してステップS3にてこの発生したイベントが検出されると共に発生したイベントが何であるか判断される。そして、発生したイベントに応じて、次に説明するキーオン処理(ステップS4)、タイマー処理(ステップS5)、キーオフ処理(ステップS6)のいずれかの処理が行われる。なお、キー入力部3の操作を検出するCPU5は、「入力検出手段」の一例に相当する。
ステップS3にて、発生したイベントがキー入力部3の操作キー3aのオン(押下)動作であると判断されると、操作キー3aがオンされた状態の処理がステップS4にて実施される(キーオン処理)。
ステップS4のキーオン処理では、図4に示すように、まず、ステップS11にて、カーソルCが入力可能領域AR内にあるか否かが判定される。そして、カーソルCが入力可能領域AR内にあると判定されると(S11でYes)、ステップS12にてキー押下異常レベルをリセットする(キー押下異常レベルを0に設定する)。一方、カーソルCが入力可能領域AR内にないと判定されると(S11でNo)、ステップS13にてキー押下異常レベルを1に設定すると共に、ステップS14にてキー押下異常検出時間をレベル1に設定する。ここで、キー押下異常レベルとは、誤入力と判定される基準のことで、本第1参考例ではキー押下異常レベルは0から2まで設けられており、このレベルが高くなるほど誤入力である確率が高いことを示している。そして、このレベルに応じて当該携帯端末装置1の所定の動作が段階的に抑制されるように構成されている。また、キー押下異常検出時間とは、操作キー3aの押下が検出されてからの経過時間のことで、本第1参考例では、この時間が1分を経過するまでの間は、このキー押下異常検出時間がレベル1に設定される。なお、カーソルCの位置を検出するCPU5は、「指示対象位置検出手段」の一例に相当する。また、カーソルCが入力可能領域AR内にあるか否かを判定するCPU5は、「領域判断手段」の一例に相当する。
カーソルCが入力可能領域AR内にあると判定されてステップS12にてキー押下異常レベルがリセットされるか、カーソルCが入力可能領域AR内にないと判定されてステップS14にてキー押下異常検出時間がレベル1に設定されると、ステップS15にて操作キー3aの操作に応じた情報を表示装置2へ出力する。そして、ステップS15にて操作キー3aの操作に応じた情報が出力されると、ステップS16にてオートリピート機能のためのタイマーイベントの発生時間が設定される。ここで、オートリピート機能とは、同じ操作キー3aが一定時間押下され続けることで、当該操作キー3aによる情報入力が複数連続して行われる機能のことである。本第1参考例では、このオートリピート機能のためのタイマーイベントの発生時間は、例えば、操作キー3aの押下の検出から5秒経過すると、0.5秒間隔でこの情報入力が繰り返されるように設定される。そして、ステップS16にてオートリピート機能のためのタイマーイベントの発生時間が設定されると、ステップS17にてこのタイマーイベントが許可されて、押下されている操作キー3aの情報を連続して入力できるようになる。
上述したステップS17にてタイマーイベントが許可されて、ステップS3にてタイマーイベントが発生していると判断されると、ステップS5のタイマー処理にて図5に示すステップS21からの処理が行われる。ステップS5にてタイマー処理が実施されると、キー押下異常レベルがどの段階に設定されているか(本第1参考例では、レベルは0〜2のいずれかに設定されている)ステップS21にて判断される。
ステップS21にて、キー押下異常レベルが0に設定されていると判断されると、ステップS22にて、カーソルCが入力可能領域AR内にあるか否かが判定される。そして、カーソルCが入力可能領域AR内にあると判定されると(S22でYes)、ステップS24にてキー押下異常レベルをリセットする(キー押下異常レベルを0に設定する)。一方、カーソルCが入力可能領域AR内にないと判定されると(S22でNo)、ステップS23にてキー押下異常レベルを1に設定すると共に、ステップS25にてキー押下異常検出時間をレベル1に設定する。そして、カーソルCが入力可能領域AR内にあると判定されてステップS24にてキー押下異常レベルがリセットされるか、カーソルCが入力可能領域AR内にないと判定されてステップS25にてキー押下異常検出時間がレベル1に設定されると、ステップS26にて操作キー3aの操作に応じた情報を表示装置2へ出力する。
ステップS21にて、キー押下異常レベルが1に設定されていると判断される場合は、ステップS27にて、キー押下異常検出時間が所定時間(本第1参考例では、この所定時間は1分に設定されている)を経過したか否かが判定され、キー押下異常検出時間が所定時間を経過していないと判定されると(S27でNo)、ステップS26にて、操作キー3aの操作に応じた情報を表示装置2へ出力する。一方、キー押下異常検出時間が所定時間を経過したと判定されると(S27でYes)、ステップS28にて、キー押下異常レベルを2に設定する。ステップS28にてキー押下異常レベルが2に設定されると、ステップS16にて設定されたタイマーイベントの発生時間(すなわちオートリピート機能のためのタイマーイベントの発生時間)がステップS29にて変更される。このステップS29では、当該携帯端末装置1の電源がオフされるためのタイマーイベントの発生時間が設定される。本第1参考例では、携帯端末装置1の電源がオフされるためのタイマーイベントの発生時間は、例えば、3分に設定され、ステップS3にてキー入力部3の操作が最初に検出されてからの時間が3分を経過すると、後述のステップS32にて当該携帯端末装置1の電源がオフにされる。
ステップS29にて、タイマーイベントの発生時間が変更されると、ステップS30にてCPU5に対して低消費電力モード遷移要求設定がなされ、CPU5が低消費電力モードに設定される。CPU5は、低消費電力モードに設定されると、例えば、当該CPU5を間欠駆動させたり、或いはCPU5のクロック周波数を小さくすることでCPU5の消費電力を通常モードよりも抑える状態となる。なお、当該携帯端末装置1の動作モードを、通常モードから所定動作(本第1参考例ではCPU5の動作)を抑制する抑制モードに切り替えるCPU5は、「切替手段」の一例に相当する。
ステップS21にて、キー押下異常レベルが2に設定されていると判断される場合は、ステップS31にて、タイマーイベントが停止される。ステップS3にてキー入力部3の操作が最初に検出されてからの時間が3分を経過するまでは、キー押下異常レベルが2に設定された状態で低消費電力モードが続行され、この所定時間が経過するとステップS31にてタイマーイベントが停止される。そして、ステップS31にてタイマーイベントが停止されると、ステップS32にてCPU5に対して電源オフ要求設定がなされ、当該携帯端末装置1の電源がオフにされる。
上述したステップS3にて発生したイベントがキー入力部3の操作キー3aのオフ(操作キー3aの操作解除)動作であると判断されると(すなわち、操作キー3aが押下された状態が解除されると)、操作キー3aがオフされた状態の処理がステップS6にて実施される(キーオフ処理)。
ステップS6のキーオフ処理では、図6に示すように、まず、ステップS41にて、キー入力部3の操作キー3aの全てがオフ(解除)されたか否かの判定がなされ、全ての操作キー3aがオフされていない状態では(S41でNo)、ステップS3からの処理が繰り返されることとなる。一方、ステップS41にて、操作キー3aの全てがオフされたと判断されると(S41でYes)、ステップS42にて、タイマーイベントが停止され、ステップS43にて、キー押下異常レベルがリセットされる。そしてこのとき、当該携帯端末装置1の動作モードが低消費電力モードに設定されていた場合には、このようにステップS43にてキー押下異常レベルがリセットされることで、当該携帯端末装置1の動作モードは通常モードに復帰することとなる。
以上説明したように、本第1参考例に係る携帯端末装置1は、表示画面2aに情報を表示する表示装置2が端末本体に組み付けられてなり、表示装置2の表示画面2a内又は端末本体には、情報を入力するキー入力部3が配置されている。また、このキー入力部3による情報入力が検出されたときに、タイマ10によって測定された入力時間が所定値以上になった場合に、動作モードを抑制モードに切り替えるようにしている。この構成では、例えば、携帯端末装置1が鞄の中に入れられて移動される際などに、キー入力部3が他物品と接触して意図しない動作が実行されても、このキー入力部3からの情報の入力時間又は入力回数が所定値以上になると、CPU5により当該携帯端末装置1の動作モードが通常モードから抑制モード(所定動作を抑制するモード)に自動的に切り替えられる。従って、当該携帯端末装置1が持ち運ばれるときの意図しない外部入力を自動的に抑制することができ、意図しない入力に起因するバッテリ消費を効果的に防止することができる。また、意図しない入力があったときに自動的に通常モードから抑制モードに切り替わるように構成されているので、ホールドスイッチなどを特別に設ける必要がなく、更に、このようなホールドスイッチの操作を行う必要がないため、利便性の向上を図ることができる。
また、本第1参考例に係る携帯端末装置1は、キー入力部3は、表示画面2a内での指示対象位置を入力するカーソルCを含んで構成されている。そして、CPU5によりカーソルCが入力可能領域ARにないと判断され且つタイマ10により測定された入力時間が所定値以上になった場合に、動作モードを抑制モードに切り替えるようにしている。このように、カーソルCが入力可能領域ARにないときに情報が入力される場合には、キー入力部3からの情報の入力時間が所定値以上になると、当該携帯端末装置1の動作モードが通常モードから所定動作を抑制する抑制モードに自動的に切り替わるように構成されているので、当該携帯端末装置1の意図しない入力を自動的に抑制することができ、意図しない入力に起因するバッテリ消費を効果的に防止することができる。特に、指示対象位置が入力可能領域にないときに、入力時間が所定値以上となった場合、誤入力の可能性が高く、意図しない入力をより信頼性高く判断できる。
また、本第1参考例に係る携帯端末装置1は、動作モードが低消費電力モード(第2抑制モード)に設定されているときにキー入力部3によって情報入力が検出されなくなった場合、動作モードを通常モードに復帰させるようにしている。この構成により、例えば、当該携帯端末装置1が使用されている際に、一時的に動作モードが抑制された場合(例えば、使用者が無意識に誤入力してしまった場合など)であっても、情報入力が検出されなくなると(すなわち、誤入力が解除されると)、自動的に通常モードに復帰することができるため、当該携帯端末装置1の操作性の低下を抑えることができる。
[第実施形態]
次に、本発明の第実施形態に係る携帯端末装置1のCPU5にて主に行われる端末処理について図7および図8に示すフローチャートを用いて説明する。本第実施形態では、カーソルCが入力可能領域AR内にあると判断され、キー入力部3からの情報の入力時間が所定値以上になった場合にも当該携帯端末装置1の動作モードを抑制モードに切り替えるようにする点が、上記第1参考例にて述べた携帯端末装置1と主に異なる。したがって、第1参考例の携帯端末装置1と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
以下、本第実施形態に係る携帯端末装置1のCPU5により実施される端末処理について、図7および図8に示すフローチャートを主に用いて説明する。なお、本第実施形態では、第1参考例で説明した図3のメイン処理および図6のキーオフ処理と同様の処理を行うので、適宜、図3及び図6を参照して説明する。
まず、携帯端末装置1に電源が入れられると、上述の第1参考例と同様に、図3のステップS1にて、当該携帯端末装置1の動作モードが通常モード(すなわち当該携帯端末装置1の動作が抑制されていない状態)に初期設定されて、ステップS2にてイベント(キー入力部3の操作)待ちが行われる。
ステップS2にてイベント待ちをしているときにイベントが発生すると、発生したイベントに応じた処理がそれぞれ行われる(S3〜S6)。ステップS3にて、発生したイベントが操作キー3aのオン動作であると判定されると、操作キー3aがオンされた状態の処理がステップS4にて実施される(キーオン処理)。
ステップS4のキーオン処理では、図7に示すように、まず、ステップS201にて、カーソルCが入力可能領域AR内にあるか否かについて判定される。そして、カーソルCが入力可能領域AR内にあると判定されると(S201でYes)、操作キー3aによる入力時間(後述のS207でのオートリピート機能のためのタイマーイベントの発生時間が設定される前であって、操作キー3aが押下され続けている時間)が、所定時間(例えば30秒)を超えているか否かについて、ステップS202にて判定される。そして、操作キー3aによる入力時間が所定時間を超えていなければ(30秒未満であれば)、ステップS202でNoと判定されて、ステップS203にてキー押下異常レベルをリセットする(キー押下異常レベルを0に設定する)。一方、カーソルCが入力可能領域AR内にないと判定されるか(S201でNo)、キー入力部3による入力時間が所定時間(30秒)を超えていると判断されると(S202でNo)、ステップS204にてキー押下異常レベルを1に設定すると共に、ステップS205にてキー押下異常検出時間をレベル1に設定する。
ステップS203にてキー押下異常レベルがリセットされるか、ステップS205にてキー押下異常検出時間がレベル1に設定されると、ステップS206にて操作キー3aの操作に応じた情報を表示装置2へ出力する。そして、ステップS206にて操作キー3aの操作に応じた情報が出力されると、ステップS207にてオートリピート機能のためのタイマーイベントの発生時間が設定され、ステップS208にてこのタイマーイベントが許可されて、押下されている操作キー3aの情報を連続して入力できるようになる。
上述したステップS208にてタイマーイベントが許可されて、ステップS3にてタイマーイベントが発生していると判断されると、ステップS5のタイマー処理にて図8に示すステップS210からの処理が行われる。ステップS5にてタイマー処理が実施されると、キー押下異常レベルがどの段階に設定されているか(本第実施形態では、レベルは0〜2のいずれかに設定されている)ステップS210にて判断される。
ステップS210にて、キー押下異常レベルが0に設定されていると判断されると、ステップS211にて、カーソルCが入力可能領域AR内にあるか否かが判定される。そして、カーソルCが入力可能領域AR内にあると判定されると(S211でYes)、ステップS212にて、操作キー3aによる入力時間が所定時間を超えているか否かについて判定される。操作キー3aによる入力時間が所定時間(30秒)を超えていない場合は(S212でNo)、ステップS213にてキー押下異常レベルをリセットする(キー押下異常レベルを0に設定する)。一方、カーソルCが入力可能領域AR内にないと判定されるか(S211でNo)、操作キー3aによる入力時間が所定時間(30秒)を超えていると判定されると(S212でYes)、ステップS214にてキー押下異常レベルを1に設定すると共に、ステップS215にてキー押下異常検出時間をレベル1に設定する。そして、ステップS213にてキー押下異常レベルがリセットされるかステップS215にてキー押下異常検出時間がレベル1に設定されると、ステップS216にて操作キー3aの操作に応じた情報を表示装置2へ出力する。
ステップS210にて、キー押下異常レベルが1に設定されていると判断される場合は、ステップS217にて、キー押下異常検出時間が所定時間(本第実施形態では、この所定時間は1分に設定されている)を経過したか否かが判定され、キー押下異常検出時間が所定時間を経過していないと判定されると(S217でNo)、ステップS216にて、操作キー3aの操作に応じた情報を表示装置2へ出力する。一方、キー押下異常検出時間が所定時間を経過したと判定されると(S217でYes)、ステップS218にて、キー押下異常レベルを2に設定する。ステップS218にてキー押下異常レベルが2に設定されると、ステップS207にて設定されたタイマーイベントの発生時間(すなわちオートリピート機能のためのタイマーイベントの発生時間)がステップS219にて変更される。このステップS219では、当該携帯端末装置1の電源がオフされるためのタイマーイベントの発生時間(本第実施形態では、例えば3分)が設定される。ステップS219にて、タイマーイベントの発生時間が変更されると、ステップS220にてCPU5に対して低消費電力モード遷移要求設定がなされ、CPU5が低消費電力モードに設定される。
ステップS210にて、キー押下異常レベルが2に設定されていると判断される場合は、ステップS221にて、タイマーイベントが停止される。ステップS3にてキー入力部3の操作が最初に検出されてからの時間が3分を経過するまでは、キー押下異常レベルが2に設定された状態で低消費電力モードが続行され、この所定時間が経過するとステップS221にてタイマーイベントが停止される。そして、ステップS221にてタイマーイベントが停止されると、ステップS222にてCPU5に対して電源オフ要求設定がなされ、当該携帯端末装置1の電源がオフにされる。
上述したステップS3にて発生したイベントがキー入力部3の操作キー3aのオフ動作であると判断されると、操作キー3aがオフされた状態の処理がステップS6にて実施される(キーオフ処理)。そして、図6に示すように、ステップS41にてキー入力部3の操作キー3aの全てがオフ(解除)されたか否かの判定がなされ、操作キー3aの全てがオフされたと判断されると(S41でYes)、ステップS42にて、タイマーイベントが停止され、ステップS43にて、キー押下異常レベルがリセットされる。そしてこのとき、当該携帯端末装置1の動作モードが低消費電力モードに設定されていた場合には、このようにステップS43にてキー押下異常レベルがリセットされることで、当該携帯端末装置1の動作モードは通常モードに復帰することとなる。
以上説明したように、本第実施形態に係る携帯端末装置1は、キー入力部3は、表示画面2a内での指示対象位置を入力するカーソルCを含んで構成されている。そして、CPU5によりカーソルCが入力可能領域ARにあると判断され且つタイマ10により測定された入力時間が所定値以上になった場合に、動作モードを抑制モードに切り替えるようにしている。このように、カーソルCが入力可能領域ARにあるときに情報が入力されると、キー入力部3からの情報の入力時間が所定値以上になると、当該携帯端末装置1の動作モードが通常モードから所定動作を抑制する抑制モードに自動的に切り替わるように構成されているので、当該携帯端末装置1の意図しない入力を自動的に抑制することができ、意図しない入力に起因するバッテリ消費を効果的に防止することができる。更に、意図しない入力動作によって入力された情報に基づいて、何らかの制御が行われてしまうことを未然に防ぎやすくなる。
第2参考例
次に、本発明の第2参考例に係る携帯端末装置1のCPU5にて主に行われる端末処理について図9〜図12に示すフローチャートを用いて説明する。本第2参考例では、表示装置2が、外面部に入力部が設けられたタッチパネルから構成される点が、上記第1参考例にて述べた携帯端末装置1と主に異なる。したがって、第1参考例の携帯端末装置1と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
第2参考例に係る携帯端末装置1は、表示装置2が公知のタッチパネルから構成されており、使用者が表示装置2の表示画面2aをスタイラスペン(例えば樹脂製の棒状の部材)などで押圧することにより情報の入力が行われるように構成されている。
まず、携帯端末装置1に電源が入れられると、図9のステップS301にて、当該携帯端末装置1の動作モードが通常モード(すなわち当該携帯端末装置1の動作が抑制されていない状態)に初期設定されて、ステップS302にてイベント(タッチパネルの操作)待ちが行われる。
ステップS302にてイベント待ちをしているときに、タッチパネルの操作が行われると、イベントが発生してステップS303にてこの発生したイベントが検出されると共に発生したイベントが何であるか判断される。そして、発生したイベントに応じて、次に説明するペンダウン処理(ステップS304)、タイマー処理(ステップS305)、ペンアップ処理(ステップS306)のいずれかの処理が行われる。
ステップS303にて、発生したイベントがスタイラスペンなどによるタップ動作(ペンダウンされる動作)であると判断されると、ペンダウンされた状態の処理がステップS304にて実施される(ペンダウン処理)。
ステップS304のペンダウン処理では、図10に示すように、まず、ステップS311にてスクリーンタップ異常レベルをリセットする(スクリーンタップ異常レベルを0にする)。ここで、スクリーンタップ異常レベルとは、誤入力と判定される基準のことで、本第2参考例ではスクリーンタップ異常レベルは0から2まで設けられており、このレベルが高くなるほど誤入力である確率が高いことを示している。そして、このレベルに応じて当該携帯端末装置1の所定の動作が段階的に抑制されるように構成されている。ステップS311にて、スクリーンタップ異常レベルをリセットすると、ステップS312にてタップ位置をサンプリングするためのタイマーイベントの発生時間を設定し、ステップS313にてタイマーイベントを許可する。
上述したステップS313にてタイマーイベントが許可されて、ステップS305にてタイマーイベントが発生していると判断されると、ステップS305のタイマー処理にて図11に示すステップS321からの処理が行われる。ステップS305にてタイマー処理が実施されると、スクリーンタップ異常レベルがどの段階に設定されているかステップS321にて判断される。
ステップS321にて、スクリーンタップ異常レベルが0に設定されていると判断されると、ステップS322にてタップ位置が取得されてCPU5に通知される。CPU5にタップ位置が通知されると、ステップS323にてスクリーンタップ異常レベルを1に設定すると共に、ステップS324にてスクリーンタップ異常検出時間をレベル1に設定する。ここで、スクリーンタップ異常検出時間とは、タッチパネルが押圧(タップ)されてからの経過時間のことで、本第2参考例では、この時間が1分を経過するまでの間は、このスクリーンタップ異常検出時間がレベル1に設定されている。
ステップS321にて、スクリーンタップ異常レベルが1に設定されていると判断される場合は、ステップS325にて、スクリーンタップ異常検出時間が所定時間(本第2参考例では、この所定時間は1分に設定されている)を経過したか否かが判定され、スクリーンタップ異常検出時間が所定時間を経過していないと判定されると(S325でNo)、ステップS329にてタップ位置が取得されてCPU5に通知される。一方、スクリーンタップ異常検出時間が所定時間を経過したと判定されると(S325でYes)、ステップS326にて、スクリーンタップ異常レベルを2に設定する。ステップS326にてスクリーンタップ異常レベルが2に設定されると、ステップS312にて設定されたタイマーイベントの発生時間がステップS327にて変更される。このステップS327では、当該携帯端末装置1の電源がオフされるためのタイマーイベントの発生時間が設定される。本第2参考例では、携帯端末装置1の電源がオフされるためのタイマーイベントの発生時間は、例えば、3分に設定され、ステップS303にてタップ動作が最初に検出されてからの時間が3分を経過すると、後述のステップS331にて当該携帯端末装置1の電源がオフにされる。ステップS327にて、タイマーイベントの発生時間が変更されると、ステップS328にてCPU5に対して低消費電力モード遷移要求設定がなされ、CPU5が低消費電力モードに設定される。
ステップS321にて、スクリーンタップ異常レベルが2に設定されていると判断される場合は、ステップS330にて、タイマーイベントが停止される。ステップS303にてタップ動作が最初に検出されてからの時間が3分を経過すると、スクリーンタップ異常レベルが2に設定された状態で低消費電力モードが続行され、この所定時間が経過するとステップS330にてタイマーイベントが停止される。そして、ステップS330にてタイマーイベントが停止されると、ステップS331にてCPU5に対して電源オフ要求設定がなされ、当該携帯端末装置1の電源がオフにされる。
上述したステップS303にて発生したイベントがタップ動作の解除(ペンアップされる動作)であると判断されると、ペンアップされた状態の処理がステップS306にて実施される(ペンアップ処理)。
ステップS306のペンアップ処理では、図12に示すように、まず、ステップS341にて、タイマーイベントが停止される。そして、ステップS341にてタイマーイベントが停止されると、ステップS342にてスクリーンタップ異常レベルがリセットされる。そしてこのとき、当該携帯端末装置1の動作モードが低消費電力モードに設定されていた場合には、このようにステップS342にてスクリーンタップ異常レベルがリセットされることで、当該携帯端末装置1の動作モードは通常モードに復帰することとなる。
以上説明したように、本第2参考例に係る携帯端末装置1は、表示装置2が、外面部に入力部が設けられたタッチパネルから構成されている。このように、情報を表示するために当該端末に対して比較的大きな面積で設けられる表示装置2がタッチパネルから構成されている場合であっても、入力部からの情報の入力時間が所定値以上になると自動的に通常モードから抑制モードに切り替わるように構成されているので、当該携帯端末装置1の意図しない入力を自動的に抑制することができ、意図しない入力に起因するバッテリ消費を効果的に防止することができる。特に、タッチパネルのように軽微な接触で入力が可能なデバイスに対して、上記のような効果が行われるとより有用である。
第3参考例
次に、本発明の第3参考例に係る携帯端末装置1のCPU5にて主に行われる端末処理について図13に示すフローチャートを用いて説明する。本発明の第3参考例では、スタイラスペンなどによりタップされている位置が表示画面2aのコントロール領域内(情報を入力可能な領域)であるか否かに応じてスクリーンタップ異常レベルの設定を行う点が、上記第2参考例にて述べた携帯端末装置1と主に異なる。したがって、第2参考例の携帯端末装置1と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。また、本変形例では、第2参考例で説明した図9のメイン処理、図10のペンダウン処理、図12のペンアップ処理と同様の処理を行う。
本変形例では、上記第2参考例と同様に、図9に示すように、携帯端末装置1に電源が入れられ、ステップS301にて当該携帯端末装置1の動作モードが通常モードに初期設定されて、ステップS302にてイベント待ちをしているときに、タッチパネルの操作が行われると、ステップS303にてこのイベントが検出される。そして、ステップS303にてタイマーイベントが検出されると、図13に示すステップS401からの処理が行われる。
ステップS305にてタイマー処理が実施されると、スクリーンタップ異常レベルがどの段階に設定されているかステップS401にて判断される。ステップS401にて、スクリーンタップ異常レベルが0に設定されていると判断されると、ステップS402にてタップされている位置が表示画面2aのコントロール領域内であるか否かが判定される。そして、タップされている位置が表示画面2aのコントロール領域内であると判定される場合には(S402でYes)、ステップ405にて、タップ位置が取得されてCPU5に通知される。一方、ステップS402にて、タップされている位置が表示画面2aのコントロール領域内でないと判定される場合には(S402でNo)、ステップS403にてスクリーンタップ異常レベルが1に設定され、ステップS404にてスクリーンタップ異常検出時間がレベル1に設定された後、ステップ405にて、タップ位置が取得されてCPU5に通知される。
ステップS401にて、スクリーンタップ異常レベルが1に設定されていると判断される場合は、ステップS406にて、スクリーンタップ異常検出時間が所定時間を経過したか否かが判定され、スクリーンタップ異常検出時間が所定時間(1分)を経過していないと判定されると(S406でNo)、ステップS410にてタップ位置が取得されてCPU5に通知される。一方、スクリーンタップ異常検出時間が所定時間を経過したと判定されると(S406でYes)、ステップS407にて、スクリーンタップ異常レベルを2に設定する。ステップS407にてスクリーンタップ異常レベルが2に設定されると、ステップS312にて設定されたタイマーイベントの発生時間がステップS408にて変更される。このステップS408では、当該携帯端末装置1の電源がオフされるためのタイマーイベントの発生時間(3分)が設定される。ステップS408にて、タイマーイベントの発生時間が変更されると、ステップS409にてCPU5に対して低消費電力モード遷移要求設定がなされ、CPU5が低消費電力モードに設定される。
ステップS401にて、スクリーンタップ異常レベルが2に設定されていると判断される場合は、ステップS411にて、タイマーイベントが停止される。ステップS303にてタップ動作が最初に検出されてからの時間が3分を経過すると、スクリーンタップ異常レベルが2に設定された状態で低消費電力モードが続行され、この所定時間が経過するとステップS411にてタイマーイベントが停止される。そして、ステップS411にてタイマーイベントが停止されると、ステップS412にてCPU5に対して電源オフ要求設定がなされ、当該携帯端末装置1の電源がオフにされる。
このように、タップされている位置が表示画面2aのコントロール領域内(情報を入力可能な領域)であるか否かに応じてスクリーンタップ異常レベルの設定を行うことで(S402〜S404)、当該携帯端末装置1の意図しない入力をより確実に抑制することができ、意図しない入力に起因するバッテリ消費を効果的に防止することができる。更に、意図しない入力動作によって入力された情報に基づいて、何らかの制御が行われてしまうことを未然に防ぎやすくなる。
[第実施形態]
次に、本発明の第実施形態に係る携帯端末装置1のCPU5にて主に行われる端末処理について図14および図15に示すフローチャートを用いて説明する。本第実施形態では、カーソルCが入力可能領域AR内にあると判断され、キー入力部3からの情報の入力時間が所定値以上になった場合に、キー入力部3による情報入力を無効化する点が、上記第1参考例にて述べた携帯端末装置1と主に異なる。したがって、第1参考例の携帯端末装置1と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
以下、本第実施形態に係る携帯端末装置1のCPU5により実施される端末処理について、図14および図15に示すフローチャートを主に用いて説明する。なお、本第実施形態では、第1参考例で説明した図3のメイン処理および図6のキーオフ処理と同様の処理を行うので、適宜、図3及び図6を参照して説明する。
まず、携帯端末装置1に電源が入れられると、上述の第1参考例と同様に、図3のステップS1にて、当該携帯端末装置1の動作モードが通常モード(すなわち当該携帯端末装置1の動作が抑制されていない状態)に初期設定されて、ステップS2にてイベント(キー入力部3の操作)待ちが行われる。
ステップS2にてイベント待ちをしているときにイベントが発生すると、発生したイベントに応じた処理がそれぞれ行われる(S3〜S6)。ステップS3にて、発生したイベントが操作キー3aのオン動作であると判定されると、操作キー3aがオンされた状態の処理がステップS4にて実施される(キーオン処理)。
ステップS4のキーオン処理では、図14に示すように、まず、ステップS501にて、カーソルCが入力可能領域AR内にあるか否かについて判定される。そして、カーソルCが入力可能領域AR内にあると判定されると(S501でYes)、操作キー3aによる入力時間(後述のS507でのオートリピート機能のためのタイマーイベントの発生時間が設定される前であって、操作キー3aが押下され続けている時間)が、所定時間(例えば30秒)を超えているか否かについて、ステップS502にて判定される。そして、操作キー3aによる入力時間が所定時間を超えていなければ(30秒未満であれば)、ステップS502でNoと判定されて、ステップS503にてキー押下異常レベルをリセットする(キー押下異常レベルを0に設定する)。一方、カーソルCが入力可能領域AR内にないと判定されるか(S501でNo)、キー入力部3による入力時間が所定時間(30秒)を超えていると判定されると、ステップS504にてキー押下異常レベルを1に設定すると共に、ステップS505にてキー押下異常検出時間をレベル1に設定する。
ステップS503にてキー押下異常レベルがリセットされるか、カーソルCが入力可能領域AR内にないと判定されてステップS505にてキー押下異常検出時間がレベル1に設定されると、ステップS506にて操作キー3aの操作に応じた情報を表示装置2へ出力する。そして、ステップS506にて操作キー3aの操作に応じた情報が出力されると、ステップS507にてオートリピート機能のためのタイマーイベントの発生時間が設定され、ステップS508にてこのタイマーイベントが許可されて、押下されている操作キー3aの情報を連続して入力できるようになる。
上述したステップS508にてタイマーイベントが許可されて、ステップS3にてタイマーイベントが発生していると判断されると、ステップS5のタイマー処理にて図15に示すステップS511からの処理が行われる。ステップS5にてタイマー処理が実施されると、キー押下異常レベルがどの段階に設定されているか(本第実施形態では、レベルは0〜3のいずれかに設定されている)ステップS511にて判断される。
ステップS511にて、キー押下異常レベルが0に設定されていると判断されると、ステップS512にて、カーソルCが入力可能領域AR内にあるか否かが判定される。そして、カーソルCが入力可能領域AR内にあると判定されると(S512でYes)、ステップS515にて、操作キー3aによる入力時間が所定時間を超えているか否かについて判定される。操作キー3aによる入力時間が所定時間(30秒)を超えていない場合は、(S515でNo)、ステップS516にてキー押下異常レベルをリセットする(キー押下異常レベルを0に設定する)。一方、カーソルCが入力可能領域AR内にないと判定されるか(S512でNo)、操作キー3aによる入力時間が所定時間(30秒)を超えていると判定されると(S515でYes)、ステップS513にてキー押下異常レベルを1に設定すると共に、ステップS514にてキー押下異常検出時間をレベル1に設定する。そして、ステップS516にてキー押下異常レベルがリセットされるかステップS514にてキー押下異常検出時間がレベル1に設定されると、ステップS517にて操作キー3aの操作に応じた情報を表示装置2へ出力する。なお、本第実施形態では、操作キー3aの押下が検出されてからの時間が1分を経過するまでの間は、このキー押下異常検出時間がレベル1に設定される。ステップS514にて設定されるこの所定時間(1分)は、「第1所定値」の一例に相当する。
ステップS511にて、キー押下異常レベルが1に設定されていると判断される場合は、ステップS518にて、キー押下異常検出時間が所定時間を経過したか否かが判定され、キー押下異常検出時間が所定時間を経過していないと判定されると(S518でNo)、ステップS517にて、操作キー3aの操作に応じた情報を表示装置2へ出力する。一方、キー押下異常検出時間が所定時間を経過したと判定されると(S518でYes)、ステップS519にて、キー押下異常レベルを2に設定する。ステップS519にてキー押下異常レベルが2に設定されると、ステップS520にて、キー押下異常検出時間がレベル2に設定される。ここで、本第実施形態では、操作キー3aの押下が検出されてからの時間が2分を経過するまでの間は、このキー押下異常検出時間がレベル2に設定される。なお、ステップS520にて設定されるこの所定時間(2分)は、「第2所定値」の一例に相当する。
ステップS520にてキー押下異常検出時間がレベル2に設定されると、ステップS521にてキーオンイベント禁止処理が行われ、操作キー3aによる情報の入力を無効化する第1抑制モードに設定される。
ステップS511にて、キー押下異常レベルが2に設定されていると判断される場合は、ステップS522にて、キー押下異常検出時間が所定時間(2分)を経過したか否かが判定され、キー押下異常検出時間が所定時間を経過していないと判定されると(S522でNo)、ステップS517にて、操作キー3aの操作に応じた情報を表示装置2へ出力する。一方、キー押下異常検出時間が所定時間を経過したと判定されると(S522でYes)、ステップS523にて、キー押下異常レベルを3に設定する。ステップS523にてキー押下異常レベルが3に設定されると、ステップS507にて設定されたタイマーイベントの発生時間(オートリピート機能のためのタイマーイベントの発生時間)がステップS524にて変更される。このステップS524では、当該携帯端末装置1の電源がオフされるためのタイマーイベントの発生時間(本第実施形態では、例えば3分)が設定される。ステップS524にて、タイマーイベントの発生時間が変更されると、ステップS525にてCPU5に対して低消費電力モード遷移要求設定がなされ、CPU5が低消費電力モード(第2抑制モード)に設定される。
ステップS511にて、キー押下異常レベルが3に設定されていると判断される場合は、ステップS526にて、タイマーイベントが停止される。ステップS3にてキー入力部3の操作が最初に検出されてからの時間が3分を経過するまでは、キー押下異常レベルが3に設定された状態で低消費電力モードが続行され、この所定時間が経過するとステップS526にてタイマーイベントが停止される。そして、ステップS526にてタイマーイベントが停止されると、ステップS527にてCPU5に対して電源オフ要求設定がなされ、当該携帯端末装置1の電源がオフにされる。
上述したステップS3にて発生したイベントがキー入力部3の操作キー3aのオフ動作であると判断されると、操作キー3aがオフされた状態の処理がステップS6にて実施される(キーオフ処理)。そして、図6に示すように、ステップS41にてキー入力部3の操作キー3aの全てがオフ(解除)されたか否かの判定がなされ、操作キー3aの全てがオフされたと判断されると(S41でYes)、ステップS42にて、タイマーイベントが停止され、ステップS43にて、キー押下異常レベルがリセットされる。そしてこのとき、当該携帯端末装置1の動作モードが、操作キー3aによる情報の入力を無効化する第1抑制モード又は、通常モードよりも消費電力を抑える第2抑制モード(低消費電力モード)に設定されていた場合には、このようにステップS43にてキー押下異常レベルがリセットされることで、当該携帯端末装置1の動作モードは通常モードに復帰することとなる。
以上説明したように、本第実施形態に係る携帯端末装置1は、当該携帯端末装置1を、キー入力部3による情報入力を無効化する第1抑制モードと、通常モードよりも消費電力を抑える第2抑制モードと、携帯端末装置1の電源をオフにする電源オフ状態とに切り替え可能に構成されている。そして、情報入力が検出され且つ入力時間が所定値以上になった時点での端末状態に応じて、第1抑制モード、第2抑制モード、及び電源オフ状態のいずれかに切り替えるようにしている。この構成では、入力時間が所定値以上になった時点での当該携帯端末装置1の動作モードが、例えば、第1抑制モードである場合には第2抑制モードに切り替えるようにし、また、当該携帯端末装置の動作モードが第2抑制モードである場合には電源オフ状態に切り替えるようにすることで、当該携帯端末装置の動作モードを段階的に抑制することができ、意図しない入力と推定される場合の抑制の度合いをそのときの端末状態に応じて柔軟且つ適切に変えやすくなる。
そして、本第実施形態に係る携帯端末装置1は、動作モードが第1抑制モード又は第2抑制モードに設定されているときにキー入力部3による情報入力が検出されなくなった場合、動作モードを通常モードに復帰させるようにしている。この構成では、入力時間が各所定値に達したときの端末のモードに応じ、そのときよりも上の段階となるように徐々に抑制の度合いを高めることができる。よって、より状況に応じたきめ細かな抑制が可能となる。また、当該携帯端末装置が使用されている際に、一時的に動作モードが抑制された場合(例えば、使用者が無意識に誤入力してしまった場合など)であっても、抑制の度合いが低い場合には、情報入力が検出されなくなったときに(すなわち、誤入力が解除されると)、自動的に通常モードに復帰することができるため、当該携帯端末装置の操作性の低下を抑えることができる。
第4参考例
次に、本発明の第4参考例に係る携帯端末装置1のCPU5にて主に行われる端末処理について図16に示すフローチャートを用いて説明する。本第4参考例では、タッチパネルが押圧(タップ)されてからの経過時間が所定値以上になった場合に、情報の入力を無効化する点が、上記第2参考例にて述べた携帯端末装置1と主に異なる。したがって、第2参考例の携帯端末装置1と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
以下、本第4参考例に係る携帯端末装置1のCPU5により実施される端末処理について、図16に示すフローチャートを主に用いて説明する。なお、本第4参考例では、第2参考例で説明した図9のメイン処理、図10のペンダウン処理、図12のペンアップ処理と同様の処理を行うので、適宜、図9、図10、図12を参照して説明する。
まず、携帯端末装置1に電源が入れられると、図9のステップS301にて、当該携帯端末装置1の動作モードが通常モードに初期設定されて、ステップS302にてイベント待ちが行われ、イベントが発生すると(S303)、ペンダウン処理(ステップS304)、タイマー処理(ステップS305)、ペンアップ処理(ステップS6)のいずれかの処理が行われる。
ステップS303にて、発生したイベントがスタイラスペンなどによるタップ動作(ペンダウンされる動作)であると判断されると、ペンダウンされた状態の処理がステップS304にて実施される(ペンダウン処理)。ステップS304のペンダウン処理では、図10に示すように、ステップS311にてスクリーンタップ異常レベルをリセットし、スクリーンタップ異常レベルをリセットすると、ステップS312にてタップ位置をサンプリングするためのタイマーイベントの発生時間を設定し、タイマーイベントを許可する。
ステップS305にてタイマー処理が実施されると、スクリーンタップ異常レベルがどの段階に設定されているかステップS601にて判断される。ステップS601にて、スクリーンタップ異常レベルが0に設定されていると判断されると、ステップS602にてタップされている位置が表示画面2aのコントロール領域内であるか否かが判定される。そして、タップされている位置が表示画面2aのコントロール領域内であると判定される場合には(S602でYes)、ステップ605にて、タップ位置が取得されてCPU5に通知される。一方、ステップS602にて、タップされている位置が表示画面2aのコントロール領域内でないと判定される場合には(S602でNo)、ステップS603にてスクリーンタップ異常レベルが1に設定され、ステップS604にてスクリーンタップ異常検出時間がレベル1に設定された後、ステップ605にて、タップ位置が取得されてCPU5に通知される。なお、本第4参考例では、タッチパネルが押圧(タップ)されてからの時間が1分を経過するまでの間は、このスクリーンタップ異常検出時間がレベル1に設定される。ステップS604にて設定されるこの所定時間(1分)は、「第1所定値」の一例に相当する。
ステップS601にて、スクリーンタップ異常レベルが1に設定されていると判断される場合は、ステップS606にて、スクリーンタップ異常検出時間が所定時間(本第4参考例では、この所定時間は1分に設定されている)を経過したか否かが判定され、スクリーンタップ異常検出時間が所定時間を経過していないと判定されると(S606でNo)、ステップS607にてタップ位置が取得されてCPU5に通知される。一方、スクリーンタップ異常検出時間が所定時間を経過したと判定されると(S606でYes)、ステップS608にて、スクリーンタップ異常レベルを2に設定する。ステップS608にてスクリーンタップ異常レベルが2に設定されると、ステップS609にて、スクリーンタップ異常検出時間がレベル2に設定される。ここで、本第4参考例では、タッチパネルが押圧(タップ)されてからの時間が2分を経過するまでの間は、このスクリーンタップ異常検出時間がレベル2に設定される。なお、ステップS609にて設定されるこの所定時間(2分)は、「第2所定値」の一例に相当する。
ステップS609にて、スクリーンタップ異常検出時間がレベル2に設定されると、ステップS610にてペンダウンイベント禁止処理が行われ、タッチパネルからの情報の入力を無効化する第1抑制モードに設定される。
ステップS601にて、スクリーンタップ異常レベルが2に設定されていると判断される場合は、ステップS611にて、スクリーンタップ異常検出時間が所定時間(2分)を経過したか否かが判定され、スクリーンタップ異常検出時間が所定時間を経過していないと判定されると(S611でNo)、ステップS605にて、操作キー3aの操作に応じた情報を表示装置2へ出力する。一方、スクリーンタップ異常検出時間が所定時間を経過したと判定されると(S611でYes)、ステップS612にて、スクリーンタップ異常レベルを3に設定する。ステップS612にてスクリーンタップ異常レベルが3に設定されると、ステップS312にて設定されたタイマーイベントの発生時間(タップ位置をサンプリングするためのタイマーイベントの発生時間)がステップS613にて変更される。このステップS613では、当該携帯端末装置1の電源がオフされるためのタイマーイベントの発生時間(本第4参考例では、例えば3分)が設定される。ステップS613にて、タイマーイベントの発生時間が変更されると、ステップS614にてCPU5に対して低消費電力モード遷移要求設定がなされ、CPU5が低消費電力モード(第2抑制モード)に設定される。
ステップS601にて、スクリーンタップ異常レベルが3に設定されていると判断される場合は、ステップS615にて、タイマーイベントが停止される。タッチパネルが押圧(タップ)されてからの時間が3分を経過するまでは、スクリーンタップ異常レベルが3に設定された状態で低消費電力モードが続行され、この所定時間が経過するとステップS615にてタイマーイベントが停止される。そして、ステップS615にてタイマーイベントが停止されると、ステップS616にてCPU5に対して電源オフ要求設定がなされ、当該携帯端末装置1の電源がオフにされる。
上述したステップS303にて発生したイベントがタップ動作の解除(ペンアップされる動作)であると判断されると、ペンアップされた状態の処理がステップS306にて実施される(ペンアップ処理)。そして、図12に示すように、まず、ステップS341にて、タイマーイベントが停止される。そしてこのとき、当該携帯端末装置1の動作モードが、タッチパネルからの情報の入力を無効化する第1抑制モード又は、通常モードよりも消費電力を抑える第2抑制モード(低消費電力モード)に設定されていた場合には、このようにステップS342にてスクリーンタップ異常レベルがリセットされることで、当該携帯端末装置1の動作モードは通常モードに復帰することとなる。
以上説明したように、本第4参考例に係る携帯端末装置1は、当該携帯端末装置1を、タッチパネルからの情報の入力を無効化する第1抑制モードと、通常モードよりも消費電力を抑える第2抑制モードと、携帯端末装置1の電源をオフにする電源オフ状態とに切り替え可能に構成されている。そして、情報入力が検出され且つ入力時間が所定値以上になった時点での端末状態に応じて、第1抑制モード、第2抑制モード、及び電源オフ状態のいずれかに切り替えるようにしている。この構成では、入力時間が所定値以上になった時点での当該携帯端末装置1の動作モードが、例えば、第1抑制モードである場合には第2抑制モードに切り替えるようにし、また、当該携帯端末装置の動作モードが第2抑制モードである場合には電源オフ状態に切り替えるようにすることで、当該携帯端末装置の動作モードを段階的に抑制することができ、意図しない入力を確実に抑制することができる。
また、本第4参考例に係る携帯端末装置1は、動作モードが第1抑制モード又は第2抑制モードに設定されているときにタッチパネルから情報入力が検出されなくなった場合、動作モードを通常モードに復帰させるようにしている。この構成では、入力時間が各所定値に達したときの端末のモードに応じ、そのときよりも上の段階となるように徐々に抑制の度合いを高めることができる。よって、より状況に応じたきめ細かな抑制が可能となる。また、当該携帯端末装置が使用されている際に、一時的に動作モードが抑制された場合(例えば、使用者が無意識に誤入力してしまった場合など)であっても、抑制の度合いが低い場合には、情報入力が検出されなくなったときに(すなわち、誤入力が解除されると)、自動的に通常モードに復帰することができるため、当該携帯端末装置の操作性の低下を抑えることができる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記各実施形態と同等の作用・効果が得られる。
(1)上記各実施形態では、情報入力が検出されたときに、情報の入力時間が所定値以上になった場合に動作モードを抑制モードに切り替える構成を例示したが、情報の入力回数が所定値以上になった場合に動作モードを抑制モードに切り替えるようにしてもよい。
(2)上記各実施形態では、更に、CPU5は、入力時間又は入力回数の判断基準となる所定値を設定変更するように構成されていてもよい。この構成により、携帯端末装置1の使用される環境等に応じて、この所定値を適切に設定することができる。また、例えば、カーソルCが入力可能領域ARにない場合(若しくはタップされている位置が表示画面2aのコントロール領域内にない場合)には、この所定値を小さく設定することで、バッテリ消費をより効果的に防止することができる。
1…携帯端末装置
2…表示装置
2a…表示画面
3…キー入力部(入力手段)
3a…操作キー(入力手段)
5…CPU(切替手段、指示対象位置検出手段、入力検出手段、領域判断手段)
10…タイマ(測定手段)
AR…入力可能領域
C…カーソル(指示対象位置入力手段)

Claims (3)

  1. 外部からの入力による記入又は指示が可能な入力可能領域と前記入力可能領域の外部の領域とが設けられた表示画面に情報を表示する表示装置が端末本体に組み付けられてなる携帯端末装置であって、
    前記表示装置の前記表示画面内又は前記端末本体に配置される入力手段と、
    前記入力手段による情報入力を検出する入力検出手段と、
    前記入力検出手段によって前記情報入力が検出されたときに、前記入力手段からの情報の入力時間測定する測定手段と、
    当該携帯端末装置の動作モードを、少なくとも通常モードと前記通常モードよりも所定動作を抑制する抑制モードとに切り替える構成であり、予め定められた所定条件が成立したことを条件として前記動作モードを前記抑制モードとする切替手段と、
    を備え、
    前記入力手段は、前記表示画面内での指示対象位置を、前記入力可能領域と前記入力可能領域の外部とで変更可能に構成され、
    前記入力検出手段は、
    前記入力手段によって操作された前記指示対象位置を検出する指示対象位置検出手段と、
    前記指示対象位置検出手段によって検出された前記指示対象位置が、前記表示画面内の前記入力可能領域にあるか否かを判断する領域判断手段と、
    を備え、
    前記切替手段は、
    前記領域判断手段により前記指示対象位置が前記入力可能領域にあると判断された場合に、前記測定手段により測定された前記入力時間所定値以上になったか否かを判断する入力制限の判断処理を行い、前記入力制限の判断処理によって前記入力時間前記所定値以上になったと判断された場合に、前記動作モードを前記抑制モードに切り替えるために必要となる前記所定条件を成立させ、
    前記領域判断手段により前記指示対象位置が前記表示画面内において前記入力可能領域にないと判断された場合、前記入力制限の判断処理を行わずに前記動作モードを前記抑制モードに切り替えるために必要となる前記所定条件を成立させることを特徴とする携帯端末装置。
  2. 前記表示装置は、外面部に前記入力手段が設けられたタッチパネルからなることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
  3. 前記測定手段は、前記入力時間判断基準となる前記所定値を設定変更する設定変更手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか一項に記載の携帯端末装置。
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