JP5549248B2 - アンテナ素子及び通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナ素子及びそれを備える通信装置に関し、より詳細には、複数の周波数帯域に対応可能なアンテナ素子及びそれを備える通信装置に関する。
従来、例えば通信機能を備えたモバイル型のコンピュータ装置や移動通信端末等の通信装置において、その用途及び機能の多様化に対応するため、複数の周波数帯域に対応可能な様々なアンテナ素子が提案されている(例えば特許文献1及び2参照)。
図15に、特許文献1で提案されているアンテナ素子の構成を示す。特許文献1のアンテナ素子200は、折り返しモノポール型の第1アンテナ素子201と、先端開放のモノポール型の第2アンテナ素子202とで構成される。
特許文献1の第1アンテナ素子201では、給電点203から折り返し点までの往路と、折り返し点から接地点204までの復路との合計長を第1共振周波数の1/2波長にする。また、第2アンテナ素子202では、給電点203から分岐点205を経て開放先端までの長さを第2共振周波数の略1/4波長とする。さらに、特許文献1のアンテナ素子200では、給電点203から分岐点205及び短絡部206を経て接地点204までの折り返し経路の全長を第2共振周波数の略1/2波長に設定し、この経路部分を第2アンテナ素子のスタブとして機能させる。
特許文献1では、アンテナ素子200を上述のような構成にすることにより、多共振化とインピーダンス調整が可能なアンテナ素子200の形状をシンプルにし、無線装置に内蔵し易くしている。
また、図16に、特許文献2で提案されているアンテナ素子の構成を示す。特許文献2のアンテナ素子210は、給電側部分素子211と、折り返し部分素子212と、終端開放部分素子213とで構成される。給電側部分素子211は、所定の幅dを有し、基板217上の給電箇所211aから第1分岐箇所211bに向かって延在して形成される。折り返し部分素子212は、第1分岐箇所211bにおいて給電側部分素子211から分岐し、折り返し箇所212aにおいて折り返され、その後、基板217の接地端212bで接地される。また、終端開放部分素子213は、第2分岐箇所211cにおいて給電側部分素子211から分岐し、終端は開放端213aとなる。さらに、折り返し部分素子212の往路と復路は、その途中の短絡箇所212cにおいて短絡される。
特許文献2では、アンテナ素子210を上述のような構成にすることにより、アンテナ素子の多共振化と、小型・低背化との両立を図るとともに、異なる共振周波数におけるインピーダンス調整の独立性を実現している。
また、上記特許文献1及び2以外で、複数の周波数帯域に対応可能なアンテナ素子としては、例えば2つの逆Fアンテナを用い、その給電部及び短絡部を共通にしたアンテナ素子が提案されている。図17に、その一構成例を示す。なお、図17には、2つに周波数帯域に対応可能なアンテナ素子220の構成を示す。
図17に示すアンテナ素子220は、基板20上に設けられた誘電体部7と、低周波数帯域の無線信号の応答に寄与する低域アンテナ本体部1と、高周波数帯域の信号の応答に寄与する高域アンテナ本体部2と、給電部3と、短絡部224とで構成される。
低域アンテナ本体部1及び高域アンテナ本体部2は、線路で構成される。また、低域アンテナ本体部1及び高域アンテナ本体部2は、誘電体部7上に一体的に形成されており、具体的には、低域アンテナ本体部1の延在方向の一方の端部と、高域アンテナ本体部2の延在方向の一方の端部とが接続される。なお、低域アンテナ本体部1の他方の端部1a、及び、高域アンテナ本体部2の他方の端部2aはともに開放端となる。そして、図17に示すアンテナ素子220では、低域アンテナ本体部1及び高域アンテナ本体部2の接続点1b(以下、分岐点1bという)と基板20との間に、給電部3及び短絡部224を並列に形成する。
すなわち、図17に示すアンテナ素子220は、上記特許文献1及び2のアンテナ素子(開放端、給電点及び接地点がいずれも1つのアンテナ素子)と異なり、2つの開放端を有し、且つ、給電点及び接地点をそれぞれ一つずつ有するアンテナ素子である。
特開2006−196994号公報 特開2008−177668号公報
上述のように、従来、複数の共振周波数帯に対応可能な種々のアンテナ素子が提案されているが、近年の例えばモバイル機器等の情報処理端末の小型化に伴い、搭載するアンテナ素子に対しても多共振化及び広帯域化だけでなく、より一層の小型化が要求される。しかしながら、一般に、アンテナ素子を小さくすると、その周波数特性も劣化し帯域も狭くなるので、所望の仕様を満たすことが難しくなる。
それに対して、例えば、図17に示すアンテナ素子220の構成は、低背化(小型化)を図るためには好適な構造である。しかしながら、図17で説明したアンテナ素子220では、次のような問題がある。
図17に示す構成のアンテナ素子220において、各アンテナ本体部の延在長さ及び誘電体部7の厚さが一定の場合(予め決まっている場合)、周波数特性の調整は、分岐点1bから基板20の接地点4aに至る短絡部224の経路長を調整することにより行われる。
図18に、図17に示すアンテナ素子220における周波数特性の具体的な調整手法の概要を示す。図17に示すアンテナ素子220では、図18に示すように、誘電体部7の面内方向における短絡部224の折り返し部分と給電部3との間の距離を変えることにより、短絡部224の経路長を調整する。なお、図18には、短絡部224の折り返し部分を給電部3から遠ざける例を示している。
ここで、図19に、図17に示すアンテナ素子220において、短絡部224の折り返し部分と給電部3との間の距離を変化させたときの周波数特性の変化を示す。なお、図19の横軸は周波数であり、縦軸は給電点3aにおける信号の反射量を示すSパラメータ(S11:リターンロス)の絶対値である。
図19中の特性250(実線)は、図17に示すアンテナ素子220における短絡部224の折り返し部分と給電部3との間隔を基準(Δ=0mm)にして、短絡部224の折り返し部分と給電部3との間隔をΔ=1mmだけ広げたときの周波数特性である。また、図19中の特性251(一点鎖線)及び252(破線)は、それぞれ、短絡部224の折り返し部分と給電部3との間隔をそれぞれΔ=4mm及び7mmだけ広げたときの周波数特性である。
図19から明らかなように、短絡部224及び給電部3間の距離を大きくすると、高周波数帯域の周波数特性は向上(リターンロス|S11|が低下)し、|S11|=−10dBにおける帯域幅も広くなる。しかしながら、短絡部224及び給電部3間の距離が大きくなると、低周波数帯域の周波数特性が劣化(リターンロス|S11|が増大)し、|S11|=−10dBにおける帯域幅も狭くなる。
上述のようなに、従来のアンテナ素子220の構造では、2つの周波数帯域のうち一方の周波数帯域でその周波数特性の最適化を図ると、他方の周波数帯域の周波数特性が劣化するという問題が生じる。すなわち、図17に示すアンテナ素子220では、各周波数帯域の周波数特性の調整(インピーダンス調整)を独立して調整することができず、2つの周波数帯域の両方において優れた周波数特性を得ることが困難である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、複数の周波数帯域に対応可能なアンテナ素子及びそれを備える通信装置において、アンテナ素子の低背化を図るとともに、各周波数帯域の特性を独立して調整することを可能にし、複数の周波数帯域で優れた特性を得ることである。
上記課題を解決するために、本発明のアンテナ素子は、給電経路部と、第1アンテナ本体部と、第2アンテナ本体部と、第1短絡経路部と、第2短絡経路部とを備える構成とし、各部の構成及び機能を次のようにする。給電経路部は、給電点に接続される。第1アンテナ本体部は、一方の端部が給電経路部に接続され、他方の端部が開放端である。第2アンテナ本体部は、一方の端部が給電経路部と第1アンテナ本体部との接続点に接続され、他方の端部が開放端である。第1短絡経路部は、前記接続点と接地点との間に形成され、一方の端部が前記接続点に接続され、他方の端部が前記接地点に接続され、且つ、所定の第1周波数帯域の無線信号の共振に寄与する。そして、第2短絡経路部は、前記接続点と接地点との間に形成され、一方の端部が前記接続点に接続され、他方の端部が前記接地点に接続され、前記第1短絡経路部の経路長と異なる経路長を有し、且つ、前記第1周波数帯域より高い周波数の第2周波数帯域の無線信号の共振に寄与する。
また、本発明の通信装置は、上記構成の本発明のアンテナ素子と、アンテナ素子で送受信される無線信号を変復調する通信回路とを備える構成とする。
本発明のアンテナ素子では、複数の逆Fアンテナを一体化して複数の周波数帯域に対応するアンテナ素子であり、その給電経路部を共通とし、且つ、周波数帯域毎(逆Fアンテナ毎)に、その周波数帯域の共振に寄与する短絡経路部を設ける。
アンテナ素子を上述のような構成にすることにより、各周波数帯域の周波数特性を独立して調整できることを、本発明者は検証試験により見出した。なお、この検証試験については、後で詳述する。また、本発明のアンテナ素子では、図17に示すアンテナ素子と同様に、低背化に適した構造のアンテナ素子を提供することができる。
上述のように、本発明によれば、複数の周波数帯域に対応可能なアンテナ素子及びそれを備える通信装置において、アンテナ素子の低背化を図るとともに、各周波数帯域の特性を独立して調整することができ、複数の周波数帯域で優れた特性を得ることができる。
第1の実施形態に係るアンテナ素子の概略断面図である。 第1の実施形態に係るアンテナ素子の評価試験の概要を示す図である。 第1の実施形態に係るアンテナ素子の周波数特性図である。 第1の実施形態に係るアンテナ素子の低周波数帯域の中心周波数と第2短絡部の配置位置との関係を示す図である。 第1の実施形態に係るアンテナ素子の低周波数帯域のS11の最小値と第2短絡部の配置位置との関係を示す図である。 比較例2のアンテナ素子の概略断面図である。 比較例3のアンテナ素子の概略断面図である。 比較例2のアンテナ素子の周波数特性図である。 比較例3のアンテナ素子の周波数特性図である。 第1の実施形態に係るアンテナ素子の設計手法を説明するための図である。 第1の実施形態に係るアンテナ素子の設計手法を説明するための図である。 変形例のアンテナ素子の概略断面図である。 第2の実施形態に係るコンピュータ装置のブロック構成図である。 第2の実施形態に係るコンピュータ装置におけるアンテナ素子の配置位置を示す図である。 従来のアンテナ素子の概略構成図である。 従来のアンテナ素子の概略構成図である。 従来(比較例1)のアンテナ素子の概略断面図である。 従来(比較例1)のアンテナ素子における周波数特性の調整手法の概要を示す図である。 従来(比較例1)のアンテナ素子の周波数特性図である。
以下に、本発明の実施形態に係るアンテナ素子及びそれを備える通信装置の一構成例を、図面を参照しながら下記の順で説明する。なお、本発明は、以下の例に限定されない。
1.第1の実施形態:アンテナ素子の基本構成例
2.第2の実施形態:本発明のアンテナ素子を備える通信装置の一構成例
<1.第1の実施形態>
[アンテナ素子の構成]
図1に、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ素子の概略構成を示す。なお、図1は、アンテナ素子の概略断面図である。また、本実施形態では、2つの逆Fアンテナを一体的に構成して、2つの異なる共振周波数帯域に対応するアンテナ素子を例に挙げ説明する。
アンテナ素子10は、アンテナ素子10が実装される基板20上に形成された誘電体部7と、誘電体部7上に形成された低域アンテナ本体部1及び高域アンテナ本体部2と、誘電体部7内に形成された給電部3及び短絡部4とを備える。
低域アンテナ本体部1(第1アンテナ本体部)は、低周波数帯域(第1周波数帯域)の無線信号の送受信に寄与するアンテナ素子の本体部分である。また、高域アンテナ本体部2(第2アンテナ本体部)は、高周波数帯域(第2周波数帯域)の無線信号の送受信に寄与するアンテナ素子の本体部分である。それゆえ、低域アンテナ本体部1の延在長さは、高域アンテナ本体部2のそれより長くなる。
低域アンテナ本体部1及び高域アンテナ本体部2は、導電性材料からなる線路で構成される。また、本実施形態では、低域アンテナ本体部1及び高域アンテナ本体部2を、誘電体部7上に一体的に形成する。具体的には、低域アンテナ本体部1の延在方向の一方の端部と、高域アンテナ本体部2の延在方向の一方の端部とを接続する。なお、低域アンテナ本体部1の他方の端部1a(終端)、及び、高域アンテナ本体部2の他方の端部2a(終端)はともに開放端とする。
給電部3(給電経路部)及び短絡部4は、低域アンテナ本体部1及び高域アンテナ本体部2の分岐点1b(接続点)と基板20の接地点4aとの間に、並列に設けられる。また、短絡部4は、第1短絡部5(第1短絡経路部)と第2短絡部6(第2短絡経路部)とで構成する。なお、この例では、図1に示すように、第2短絡部6の経路長が第1短絡部5のそれより長い例を示す。
第2短絡部6は、低域アンテナ本体部1及び高域アンテナ本体部2の分岐点1bからまず、高域アンテナ本体部2の開放端2aに向かって延在して形成される。そして、第2短絡部6は、給電部3から所定の距離だけ離れた地点で折り返した後、接地点4aまで延在して形成される。
一方、第1短絡部5は、第2短絡部6の経路において、折り返し部分の前後の経路を短絡するように設けられた短絡経路により構成される。具体的には、第1短絡部5は、低域アンテナ本体部1及び高域アンテナ本体部2の分岐点1bから第2短絡部6の途中に設けられた短絡経路を介して接地点4aに至る経路により構成される。
なお、低域アンテナ本体部1、高域アンテナ本体部2、短絡部4及び誘電体部7の各形成材料には、従来のアンテナ素子で用いられる材料と同様の材料を用いることができる。
[アンテナ素子の特性]
次に、本発明者が上記実施形態のアンテナ素子10に対して行った種々の周波数特性の評価試験について説明する。
まず、アンテナ素子10内の第1短絡部5の経路長を固定した状態で、第2短絡部6の経路長を変化させた際の周波数特性の変化を調べた。
図2(a)及び(b)に、この評価試験の概要を示す。なお、図2(a)は、第2短絡部6の経路長を変える前のアンテナ素子10の構成図であり、図2(b)は、第2短絡部6の経路長を長くした場合のアンテナ素子10の構成図である。ここでは、図2(a)に示す第2短絡部6の折り返し部分と、図2(b)に示す第2短絡部6のそれとの位置の変化量Δを1mm〜10mmの間で種々変化させた際の周波数特性の変化を調べた。
図3に、上記評価試験の結果を示す。ただし、図3には、説明を簡略化するため、第2短絡部6の折り返し部分の位置の変化量Δを2mm、6mm及び10mmとしたときの周波数特性を示す。なお、図3中の特性50(実線)、51(一点鎖線)及び52(破線)がそれぞれ、変化量Δを2mm、6mm及び10mmとしたときの周波数特性である。また、図3に示すグラフの横軸は周波数であり、縦軸は給電点3aにおける信号の反射量を示すSパラメータ(S11)の絶対値である。
図3から明らかなように、本実施形態では第2短絡部6の折り返し部分と給電部3との間の距離を大きくすると(変化量Δを大きくすると)、高周波数帯域の周波数特性が向上(|S11|が低下)し、|S11|=−10dBにおける帯域幅も広くなることが分かる。一方、低周波数帯域の周波数特性は、第2短絡部6の折り返し部分と給電部3との間の距離を変化させてもほとんど変化しない。このことから、本実施形態のアンテナ素子10では、第2短絡部6の短絡経路は、主に、高周波数帯域の信号の共振(応答)に寄与し、低周波数帯域の信号の共振にはほとんど寄与しないことが分かる。
なお、ここでは図示しないが、本発明者は、第2短絡部6の経路長を固定した状態で、第1短絡部5の経路長を変化させた場合の周波数特性の変化も検証した。その結果、この場合には、高周波数帯域の周波数特性がほとんど変化せず、低周波数帯域の周波数特性のみが変化する結果が得られた。このことから、本実施形態のアンテナ素子10では、第1短絡部5の短絡経路は、主に、低周波数帯域の信号の共振に寄与し、高周波数帯域の信号の共振にはほとんど寄与しないことが分かる。
また、ここでは、第2短絡部6の折り返し部分と給電部3との距離の変化量Δを1mm〜10mmの間で変化させた際の低周波数帯域における中心周波数f及び|S11|の最小値の変化も調べた。ただし、この特性評価では、比較のため、図17で説明した従来のアンテナ素子220に対しても同様の評価を行った。なお、従来のアンテナ素子220(比較例1)に対しては、低周波数帯域の周波数特性が最適化された状態を基準として(変化量Δ=0)、短絡部224の折り返し部分と給電部3との距離を広げた。図4及び5に、この評価結果を示す。
図4に示す特性は、第2短絡部6(短絡部224)の折り返し部分と給電部3との距離の変化量Δに対する低周波数帯域の中心周波数fの変化特性である。なお、図4中の特性55が本実施形態のアンテナ素子10の特性であり、特性56が比較例1のアンテナ素子220の特性である。また、図4中の横軸は変化量Δであり、縦軸は低周波数帯域の中心周波数fである。
また、図5に示す特性は、第2短絡部6(短絡部224)の折り返し部分と給電部3との距離の変化量Δの変化に対する低周波数帯域における|S11|の最小値の変化特性である。なお、図5中の特性57が本実施形態のアンテナ素子10の特性であり、特性58が比較例1のアンテナ素子220の特性である。また、図5中の横軸は変化量Δであり、縦軸は低周波数帯域における|S11|の最小値である。
図4及び5の結果から明らかなように、短絡部224の折り返し部分と給電部3との距離が変化すると、比較例1のアンテナ素子220素子では、低周波数帯域における中心周波数f及び|S11|の最小値はともに大きく変動する。それに対して、本実施形態のアンテナ素子10では、第2短絡部6の折り返し部分と給電部3との距離が変化しても、低周波数帯域における中心周波数f及び|S11|の最小値はともにほとんど変化しない。これらの結果からも、本実施形態のアンテナ素子10では、第2短絡部6の短絡経路が、低周波数帯域の信号の共振にほとんど寄与しないことが分かる。
さらに、ここでは、比較のため、図1に示す本実施形態のアンテナ素子10において、第1短絡部5または第2短絡部6を除去した場合のアンテナ素子に対しても周波数特性を調べた。
図6に、図1に示す本実施形態のアンテナ素子10において、第1短絡部5(図6中の破線部分)を除去した場合のアンテナ素子の構成例(比較例2)の構成を示す。なお、図6に示す比較例2のアンテナ素子31において、図1に示す本実施形態のアンテナ素子10と同じ構成には同じ符号を付して示す。図6と図1との比較から明らかなように、比較例2のアンテナ素子31は、第1短絡部5を除去したこと以外は、本実施形態のアンテナ素子10と同様の構成である。
また、図7に、図1に示す本実施形態のアンテナ素子10において、第2短絡部6(図7中の破線部分)を除去した場合のアンテナ素子の構成例(比較例3)の構成を示す。なお、図7に示す比較例3のアンテナ素子32において、図1に示す本実施形態のアンテナ素子10と同じ構成には同じ符号を付して示す。図7と図1との比較から明らかなように、比較例3のアンテナ素子32は、第2短絡部6を除去したこと以外は、本実施形態のアンテナ素子10と同様の構成である。
図8及び9に、それぞれ比較例2のアンテナ素子31及び比較例3のアンテナ素子32の周波数特性を示す。なお、図8及び9に示すグラフの横軸は周波数であり、縦軸は給電点3aにおける信号の反射量を示すSパラメータ(S11:リターンロス)の絶対値である。
図8から明らかなように、図1に示す本実施形態のアンテナ素子10において、第1短絡部5を除去した場合には、低周波数帯域の周波数特性が劣化することが分かる。また、図9から明らかなように、図1に示す本実施形態のアンテナ素子10において、第2短絡部6を除去した場合には、高周波数帯域の周波数特性が劣化することが分かる。
図8及び9の結果からも、本実施形態のアンテナ素子10では、第1短絡部5の短絡経路が、主に低周波数帯域の信号の共振に寄与し、第2短絡部6の短絡経路が、主に高周波数帯域の信号の共振に寄与することが分かる。
上記種々の評価結果から、本実施形態のアンテナ素子10では、第1短絡部5の経路長を調整することにより、高周波数帯域の周波数特性を変化させることなく、低周波数帯域の周波数特性を調整することができることが分かる。また、本実施形態のアンテナ素子10では、第2短絡部6の経路長を調整することにより、低周波数帯域の周波数特性を変化させることなく、高周波数帯域の周波数特性を調整することができることが分かる。すなわち、2つの逆Fアンテナを一体化したアンテナ素子において、本実施形態のように短絡経路を2つ並列に設けることにより、低周波数帯域及び高周波数帯域の周波数特性の調整(インピーダンス調整)をそれぞれ独立して行うことが可能になる。
[アンテナ素子の設計手法]
次に、本実施形態のアンテナ素子10の設計手法について説明する。上述のように、本発明者はアンテナ素子10において、第1短絡部5が低周波数帯域の信号の共振に寄与し、第2短絡部6が高周波数帯域の信号の共振に寄与することを見出した。すなわち、給電部3に対する第1短絡部5の折り返し部分の位置を調整することにより、低周波数帯域の周波数特性を調整することができ、第2短絡部6の折り返し部分の位置を調整することにより高周波数帯域の周波数特性を調整できることを見出した。本実施形態では、この新たに見出した現象に基づいて低周波数帯域及び高周波数帯域の周波数特性を個別に最適化する。
ここで、本実施形態のアンテナ素子10の設計手法(周波数特性の調整手法)を図10及び11を参照しながら、より具体的に説明する。なお、図10は、低周波数帯域の信号の共振に寄与する電流経路を示す図であり、図11は、高周波数帯域の信号の共振に寄与する電流経路を示す図である。
上述のように、本実施形態のアンテナ素子10では、第1短絡部5が低周波数帯域の信号の共振に寄与するので、アンテナ素子10内において、低周波数帯域の信号の共振に寄与する電流経路11は、図10中の破線で示す経路になる。より具体的に説明すると、まず、給電部3から出力される電流は、低域アンテナ本体部1の下側(誘電体部7側)を通り、開放端1aで折り返す。その後、電流は低域アンテナ本体部1の上側(誘電体部7側とは反対側)、分岐点1b及び第1短絡部5をこの順で通り、接地点4aに流れる。
本実施形態のアンテナ素子10では、原理的には、上述した電流経路11の長さを、低周波数帯域の中心周波数信号の波長λの略1/2長さの整数倍(n・λ/2:nは正の整数)に設定することにより、低周波数帯域の周波数特性を最適化することができる。すなわち、給電部3の経路長、低域アンテナ本体部1の延在長さの2倍、及び、第1短絡部5の経路長の和を、低周波数帯域の中心周波数信号の略1/2波長の整数倍にすることにより低周波数帯域の周波数特性を最適化することができる。
なお、低域アンテナ本体部1の延在長さ及び誘電体部7の厚さを一定とした場合には、第1短絡部5の短絡経路の長さを調整することにより低周波数帯域の周波数特性を最適化することができる。
一方、本実施形態のアンテナ素子10では、第2短絡部6が高周波数帯域の信号の共振に寄与するので、アンテナ素子10内において、高周波数帯域の信号の共振に寄与する電流経路12は、図11中の破線で示す経路になる。より具体的に説明すると、まず、給電部3から出力される電流は、高域アンテナ本体部2の下側(誘電体部7側)を通り、開放端2aで折り返す。その後、電流は高域アンテナ本体部2の上側(誘電体部7側とは反対側)、分岐点1b及び第2短絡部6をこの順で通り、接地点4aに流れる。
本実施形態のアンテナ素子10では、原理的には、上述した電流経路12の長さを高周波数帯域の中心周波数信号の波長λの略1/2長さの整数倍(n・λ/2)に設定することにより、高周波数帯域の周波数特性を最適化することができる。すなわち、給電部3の経路長、高域アンテナ本体部2の延在長さの2倍、及び、第2短絡部6の経路長の和を、高周波数帯域の中心周波数信号の略1/2波長の整数倍にすることにより高周波数帯域の周波数特性を最適化することができる。
なお、高域アンテナ本体部2の延在長さ及び誘電体部7の厚さを一定とした場合には、第2短絡部6の短絡経路の長さを調整することにより高周波数帯域の周波数特性を最適化することができる。
図1に示す本実施形態のアンテナ素子10では、アンテナ素子10内の電流経路11の長さをλ/2とし、電流経路12の長さをλとしているので、第2短絡部6の折り返し部分が、第1短絡部5のそれより給電部3から遠い位置に配置される。ただし、電流経路11の長さをλ/2とし、電流経路12の長さをλ/2とした場合には、第2短絡部6の折り返し部分が、第1短絡部5のそれより給電部3に近い位置に配置される。すなわち、図1に示すアンテナ素子10において、給電部3に対する第1短絡部5の折り返し部分と第2短絡部6の折り返し部分との位置関係は、アンテナ素子10内の電流経路11及び電流経路12の各長さの設定に応じて変化する。
本実施形態では、上述のようにして、アンテナ素子10内の各短絡経路の長さを設定して、アンテナ素子10における低周波数帯域及び高周波数帯域の各周波数特性(インピーダンス特性)を調整する。なお、各短絡部の例えば厚さ、幅等の寸法は、例えば対応すべき周波数帯域の値等に応じて適宜設定される。
以上、説明したように、本実施形態のアンテナ素子10では、対応可能な複数の周波数帯域における周波数特性の最適化(インピーダンス調整)を互いに干渉することなく独立して行うことができる。また、この際、給電部3に対する第1短絡部5の折り返し部分及び第2短絡部6の折り返し部分の位置をそれぞれ適宜変えることにより各周波数帯域の周波数特性を調整することができる。すなわち、本実施形態のアンテナ素子10では、その高さを変えることなく、各周波数帯域の周波数特性を独立して調整することができる。それゆえ、本実施形態のアンテナ素子10によれば、その低背化を図ることができるとともに、対応可能な複数の周波数帯域で優れた周波数特性を得ることができる。
また、本実施形態のアンテナ素子10では、周波数帯域毎に開放端(アンテナ本体部)及び短絡部を設けるので、例えば特許文献2で提案されているような技術に比べて、各周波数帯域における周波数特性の調整の独立性をより確実に確保することができる。
[変形例]
上記実施形態では、低周波数帯域の信号の共振に寄与する第1短絡部5を、給電部3に対して高域アンテナ本体部2の開放端2a側に設ける例(図1参照)を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、低周波数帯域の信号の共振に寄与する第1短絡部を給電部3に対して低域アンテナ本体部1の開放端1a側に設けてもよい。図12に、その一構成例(変形例)を示す。なお、図12に示す変形例のアンテナ素子において、図1に示す上記第1の実施形態のアンテナ素子10と同じ構成には同じ符号を付して示す。
図12と図1との比較から明らかなように、変形例のアンテナ素子40は、第1短絡部45を給電部3に対して低域アンテナ本体部1の開放端1a側に設けたこと以外は、上記第1の実施形態のアンテナ素子10と同様の構成である。
変形例のアンテナ素子40では、給電部3から、低域アンテナ本体部1の下側、開放端1a、低域アンテナ本体部1の上側、分岐点1b及び第1短絡部45をこの順で経て接地点4aに至る電流経路が低周波数帯域の信号の共振に寄与する電流経路となる。それゆえ、原理的には、この電流経路の長さを、低周波数帯域の中心周波数信号の波長λの略1/2の整数倍(n・λ/2)に設定することにより、低周波数帯域の周波数特性を最適化することが可能になる。
なお、変形例のアンテナ素子40では、高周波数帯域の信号の共振に寄与する電流経路は上記第1の実施形態と同様であるので、高周波数帯域の周波数特性については、上記第1の実施形態と同様にして最適化を図ることができる。
また、上記第1の実施形態及び変形例では、2つの周波数帯域に対応可能なアンテナ素子について説明したが、本発明はこれに限定されず、3つ以上の周波数帯域に対応可能なアンテナ素子に対しても同様に適用可能である。3つ以上の周波数帯域に対応可能なアンテナ素子においても、各周波数帯域毎に所定経路長の短絡部を設けることにより、同様の効果が得られる。
<2.第2の実施形態>
次に、本発明のアンテナ素子を備える通信装置の一構成例を説明する。なお、第2の実施形態では、通信装置として、通信機能を有するパーソナルコンピュータ(以下、コンピュータ装置という)を例に挙げ説明する。
図13に、第2の実施形態に係るコンピュータ装置の構成を示す。なお、図13は、コンピュータ装置の概略ブロック構成図である。
コンピュータ装置100は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、DSP(Digital Signal Processor)104と、バス105とを備える。CPU101、ROM102、RAM103及びDSP104は、バス105を介して相互に接続される。
また、コンピュータ装置100は、さらに、入出力インターフェース106と、入力部107と、出力部108と、記憶部109と、通信部110と、ドライブ111とを備える。そして、入出力インターフェース106は、バス105に接続され、入力部107、出力部108、記憶部109、通信部110及びドライブ111は、入出力インターフェース106に接続される。
CPU101は、ROM102や記憶部109に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM103は、CPU101が各種の処理を実行する際に必要なプログラムやデータなどを適宜記憶する。また、DSP104は、例えば画像等の信号に対して所定のデジタル信号処理を行う。
入力部107は、例えばキーボード、マウス、マイクロホン、リモートコントローラ等から送信される指令信号を受信する受信部などにより構成される。出力部108は、例えばディスプレイ、スピーカ等により構成される。記憶部109は、例えばハードディスクや不揮発性のメモリ等により構成される。なお、記憶部109には、種々のデータ及びプログラムが格納される。
通信部110は、外部との無線通信に必要な、例えばアンテナ素子10、通信回路112等により構成される。アンテナ素子10は、上記第1の実施形態で説明したアンテナ素子である。また、通信回路112は、アンテナ素子10で送受信する無線信号を変復調する。
ドライブ111は、リムーバブルメディア120を駆動する。なお、ドライブ111に、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等のリムーバブルメディア120が適宜装着されると、それらの媒体から読み出されたプログラムが、必要に応じて記憶部109にインストールされる。
上述した構成のコンピュータ装置100では、CPU101が、ROM102や記憶部109に記憶されているプログラムをバス105及び/または入出力インターフェース106を介して、RAM103に読み出して実行することにより、所定の処理を行う。
また、図14に、本実施形態のコンピュータ装置100におけるアンテナ素子10の搭載位置を示す。なお、図14は、本実施形態のコンピュータ装置100の外観図であり、図14中の破線で囲まれた領域がアンテナ素子10の搭載可能領域である。本実施形態では、図14に示すように、コンピュータ装置100の本体部100aの側面近傍の筺体内部または表示部100bの外枠近傍の筺体内部に搭載される。
本実施形態のコンピュータ装置100では、上記第1の実施形態のアンテナ素子10を搭載するので、装置のサイズをより小さくすることができ、且つ、複数の共振周波数帯域に対して優れた周波数特性を得ることができる。
上記第2の実施形態では、通信装置としてコンピュータ装置を例に挙げ説明したが、本発明はこれに限定されず、無線通信機能を備える装置であれば、任意の通信装置に適用することができ、同様の効果が得られる。例えば、本発明のアンテナ素子は、移動通信端末等の通信端末装置に対しても同様に適用可能であり、同様の効果が得られる。
1…低域アンテナ本体部、1a,2a…開放端、1b…分岐点、2…高域アンテナ本体部、3…給電部、3a…給電点、4…短絡部、4a…接地点、5…第1短絡部、6…第2短絡部、7…誘電体部、10…アンテナ素子、11,12…電流経路、20…基板、100…コンピュータ装置、110…通信部、112…通信回路

Claims (5)

  1. 給電点に接続される給電経路部と、
    一方の端部が前記給電経路部に接続され、他方の端部が開放端である第1アンテナ本体部と、
    一方の端部が前記給電経路部と前記第1アンテナ本体部との接続点に接続され、他方の端部が開放端である第2アンテナ本体部と、
    前記接続点と接地点との間に形成され、一方の端部が前記接続点に接続され、他方の端部が前記接地点に接続され、且つ、所定の第1周波数帯域の無線信号の共振に寄与する第1短絡経路部と、
    前記接続点と接地点との間に形成され、一方の端部が前記接続点に接続され、他方の端部が前記接地点に接続され、前記第1短絡経路部の経路長と異なる経路長を有し、且つ、前記第1周波数帯域より高い周波数の第2周波数帯域の無線信号の共振に寄与する第2短絡経路部と
    を備えるアンテナ素子。
  2. 前記第1短絡経路部の経路長が、第2短絡経路部の経路長より短い
    請求項1に記載のアンテナ素子。
  3. 前記給電経路部の経路長、前記第1アンテナ本体部の長さの2倍及び前記第1短絡経路部の経路長の和が、前記第1周波数帯域の中心周波数における無線信号の1/2波長の整数倍であり、
    前記給電経路部の経路長、前記第2アンテナ本体部の長さの2倍及び前記第2短絡経路部の経路長の和が、前記第2周波数帯域の中心周波数における無線信号の1/2波長の整数倍である
    請求項1に記載のアンテナ素子。
  4. さらに、一方の表面に前記第1アンテナ本体部及び第2アンテナ本体部が形成された誘電体部を備える
    請求項1に記載のアンテナ素子。
  5. 給電点に接続される給電経路部、一方の端部が前記給電経路部に接続され且つ他方の端部が開放端である第1アンテナ本体部、一方の端部が前記給電経路部と前記第1アンテナ本体部との接続点に接続され且つ他方の端部が開放端である第2アンテナ本体部、前記接続点と接地点との間に形成され、一方の端部が前記接続点に接続され、他方の端部が前記接地点に接続され且つ所定の第1周波数帯域の無線信号の共振に寄与する第1短絡経路部、並びに、前記接続点と接地点との間に形成され、一方の端部が前記接続点に接続され、他方の端部が前記接地点に接続され、前記第1短絡経路部の経路長と異なる経路長を有し且つ前記第1周波数帯域より高い周波数の第2周波数帯域の無線信号の共振に寄与する第2短絡経路部を有するアンテナ素子と、
    前記アンテナ素子で送受信される前記無線信号を変復調する通信回路と
    を備える通信装置。
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