JP5546847B2 - 樹脂ペレットの移送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂ペレットに混入した樹脂異物を捕集するスクリーン装置、およびかかるスクリーン装置を備える樹脂ペレットの移送装置に関する。
樹脂ペレットは、溶融した樹脂を押出機から押し出し、これを切断して粒状に成形することが一般的である。粒状に成形された樹脂ペレットは、任意でサイロ(貯蔵タンク)に一旦貯留されたうえで、所定量ずつ計量されて搬送容器に梱包され、製品として出荷される。また、押出機やサイロから搬送容器に至る移送経路の一部は配管で構成され、樹脂ペレットを搬送空気で空送することが広く行われている。
ここで、スネークスキン、ストリーマまたはフロスと呼ばれる樹脂製の長尺の異物(以下、これらを長尺異物と総称する)が樹脂ペレットの粒子同士の間に混入することが、製品の品質上の問題となっている。
長尺異物の長さは様々であり、また種々の要因によって樹脂ペレットに混入することが知られている。特許文献1から3には、搬送空気によって空送される途中で樹脂ペレットの一部が溶融して長尺異物が生成され、これが樹脂ペレットに再混入することが記載されている。
そして特許文献1では、樹脂ペレットを粒状に切断する工程を特定の条件下で行うことで長尺異物の生成を抑制する製造方法が提案されている。また特許文献2では、搬送空気の露点温度を特定の条件とすることで長尺異物の生成を抑制する製造方法が提案されている。
特許文献3では、樹脂ペレットなどの粉粒体をホッパー内で混合する装置において、ホッパー内の空気を吸引して上方に吸い上げるように気流方向を工夫することで、ホッパー内での長尺異物の発生を抑える方法が提案されている。この方法では、樹脂ペレットよりも小さな目開きのフィルターを通じてホッパー内の空気を吸引することにより、粉状の微細な異物と樹脂ペレットとを分級している。なお、フィルターとしてはパンチング板を用いることが開示されている。
また、特許文献4には、貯蔵タンクに投入された樹脂ペレットに送風して異物を浮遊させ、気流とともに異物を排気する方法が提案されている。この方法では、樹脂ペレットのサイズの1/2以下の網目をもつ金網を通じて微細な異物を排気している。
特開2004−268505号公報 特開2008−260280号公報 特開2005−161290号公報 特開平11−290782号公報
しかしながら、特許文献1から4に記載の方法では、特にスネークスキンなどの長尺異物が樹脂ペレットに混入した場合に、これを十分に除去することは困難であった。より具体的には、樹脂ペレットを空送する配管の内部で生成された長尺異物が樹脂ペレットに混入した場合には、上記の方法でこれを除去することは難しい。第一に、長尺異物は質量が大きく、場合によっては樹脂ペレットよりも大きな質量となるまで成長するため、長尺異物と樹脂ペレットとを特許文献3や4のように気流で分級することが難しいためである。第二に、長尺異物は様々な方向をむいて移送されるため、フィルターで篩い分けて捕集しようとしてもフィルターの開口部を容易に通過してしまうためである。
一方、長尺異物の除去工程に長時間を要すると、樹脂ペレットの移送作業の全体が長期化して作業効率が低下することが問題となる。このため、長尺異物を迅速に除去することのできる装置が望まれている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、樹脂ペレットに混入した長尺の樹脂異物を迅速かつ高い除去率で捕集することのできる装置、およびこれを備える樹脂ペレットの移送装置を提供するものである。
本発明のスクリーン装置は、樹脂ペレットの移送装置とともに用いられ、前記樹脂ペレットに混入した樹脂異物を捕集するスクリーン装置であって、前記樹脂ペレットが通過する開口部を画成する仕切壁が六角格子状であることを特徴とする。
本発明のスクリーン装置は、より具体的な態様として、前記仕切壁のうち、前記スクリーン装置の少なくとも片側の主面の稜線が曲面状であってもよい。
本発明のスクリーン装置は、より具体的な態様として、板材料をレーザー加工してなり、かつ、前記仕切壁の交差角部が前記仕切壁の厚み寸法よりも大きな半径の曲面状に形成されていてもよい。
本発明の樹脂ペレットの移送装置は、樹脂異物が混入した樹脂ペレットが移送される移送経路に対して気流を送る送風部と、前記送風部よりも下流側の前記移送経路に設けられた上記のスクリーン装置と、を備え、前記気流により一部の樹脂異物が除去された前記樹脂ペレットから他の樹脂異物をさらに除去する。
本発明の樹脂ペレットの移送装置は、より具体的な態様として、前記移送経路が鉛直方向に形成された落下塔をさらに備え、前記スクリーン装置が前記落下塔の内部に設けられていてもよい。
本発明の樹脂ペレットの移送装置は、より具体的な態様として、互いに平行に配置されて前記スクリーン装置を下方支持する複数本の棒状の支持部材をさらに備えてもよい。
本発明の樹脂ペレットの移送装置は、より具体的な態様として、前記支持部材の幅寸法が前記スクリーン装置の六角格子状の前記仕切壁の単位長よりも小さく、かつ、前記支持部材が、前記仕切壁の対向辺の各中間部を下方支持してもよい。
上記発明でいうスクリーン装置とは、樹脂ペレットが開口部を通過するときに樹脂異物を捕集する機能をもつ部材または部分をいう。スクリーン装置は、樹脂ペレットの移送装置に対して不可分一体に形成されていてもよく、移送装置に対して分離可能に取り付けられていてもよく、または移送装置から離間して用いられてもよい。
また、上記発明にいう樹脂ペレットの移送装置とは、その少なくとも一部に樹脂ペレットの移送経路を含む装置をいい、樹脂ペレットの移送専用の装置のほか、移送以外の機能を有する装置でもよい。例えば、本発明の移送装置は、樹脂ペレットの製造、貯留、洗浄、乾燥、混合、計量または充填などの工程のいずれか一以上を行う装置であってもよい。
また、仕切壁が六角格子状であるとは、スクリーン装置の主面の一部または全部が、六角形状の開口部を平面方向に複数配列して構成されていることをいう。ここで、開口部の六角形状は幾何学的に完全であることを要するものではなく、辺の直線性および長さ、並びに角(コーナー)の曲率は任意でよく、略六角形状を含む。
なお、本発明の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
本発明のスクリーン装置および移送装置によれば、開口部を通過する樹脂ペレットに混入している長尺異物を仕切壁に絡ませて捕集することができる。ここで、スクリーン装置の仕切壁を本発明のように六角格子状とした場合、後述するように、三角格子状や正方格子状の仕切壁と比較して、樹脂ペレットの通過速度と長尺異物の捕集効率とがバランスして向上する。このため、本発明によれば、樹脂ペレットから長尺異物を迅速かつ高い除去率で捕集することができる。
本発明の実施形態にかかるスクリーン装置の平面図である。 図1に示す領域IIの拡大図である。 図2のIII−III断面図である。 本発明の実施形態にかかる移送装置の模式図である。 (a)は六角格子状の仕切壁、(b)は正方格子状の仕切壁、(c)は三角格子状の仕切壁を示す部分模式図である。 開口部の形状を六角形、四角形または三角形に変化させた場合の開口比率と捕集長さとの関係を示すグラフである。 (a)はスクリーン装置を支持部材で下方支持している状態を示す平面図であり、(b)は(a)に示す領域Bの拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
<スクリーン装置>
はじめに、本実施形態のスクリーン装置10の概要について説明する。
図4に示すように、スクリーン装置10は、樹脂ペレットPの移送装置50とともに用いられ、樹脂ペレットPに混入した樹脂異物F(F)を捕集するものである。そして、本実施形態のスクリーン装置10は、図1から3に示すように、樹脂ペレットPが通過する開口部20を画成する仕切壁30が六角格子状であることを特徴とする。
次に、本実施形態のスクリーン装置10について詳細に説明する。
スクリーン装置10は平面視にて略矩形状をなしている(図1、2を参照)。スクリーン装置10の主面12(表裏面)には、多数の開口部20が二次元的に配列されている。本実施形態の開口部20は、頂点が湾曲した角丸正六角形である。多数の開口部20は、互いに等しい形状および寸法であり、共通の方向を向けて配列されている。
仕切壁30は、開口部20同士の間の中実部であり、隣接する開口部20同士の隔壁である。すなわち、スクリーン装置10は仕切壁30によって構成されている。なお、本実施形態に代えて、スクリーン装置10は仕切壁30以外の他の部材を備えてもよい。他の部材としては、仕切壁30の側周面(端面)に装着される樹脂製のフレーム部材を例示することができる。
開口部20が六角形をなす本実施形態の仕切壁30は六角格子状(ハニカム形状)であり、仕切壁30の単位格子35(図2にて破線で図示)は六角形をなしている。好ましくは、単位格子35は正六角形である。
仕切壁30は、辺32と交差角部34とからなる。本実施形態の仕切壁30を構成する総ての辺32は、多数の交差角部34で互いに接続されてひと続きに形成されている。
辺32と交差角部34との境界は必ずしも明確に形成されている必要はなく、本実施形態のように両者が滑らかに連続していてもよい。本実施形態では、仕切壁30の肉厚が略均一である領域を辺32とよび、隣接する辺32同士の間の領域を交差角部34とよぶ。
本実施形態のスクリーン装置10においては、図1、2に示すように、総ての開口部20がそれぞれ仕切壁30で囲まれた閉領域として形成している。これにより、仕切壁30の辺32には先鋭な自由端がなく、スクリーン装置10のハンドリング時の安全が図られている。
本実施形態のスクリーン装置10は、板材料をレーザー加工してなる。また、図2に示すように、仕切壁30の交差角部34は、仕切壁30の厚み寸法Tよりも大きな曲率半径rの曲面状に形成されている。
すなわち仕切壁30は、スクリーン装置10の表面側または裏面側の少なくとも一方の主面12において、辺32同士が交差する交差角部34の内壁面36が湾曲した曲面状をなしている。より具体的には、本実施形態の仕切壁30において、内壁面36は全厚みに亘って曲面状に形成されている。言い換えると、開口部20を囲う内壁面36は、辺32と交差角部34とで滑らかに連続的に形成されている。これにより、開口部20は角丸正六角形をなしている。
なお、仕切壁30の交差角部34は、スクリーン装置10の一方の主面12側(例えば表面側)における曲率半径と、他方側(同、裏面側)における曲率半径とを互いに相違させてもよい。
また、仕切壁30のうち、スクリーン装置10の少なくとも片側の主面12の稜線33は曲面状である。
本実施形態において、仕切壁30の稜線33とは、仕切壁30を厚み方向に切った縦断面における辺32および交差角部34の上端面および下端面をいう。すなわち、図3に示す縦断面において、本実施形態の辺32の上端または下端の少なくともいずれか一方は鈍頭形状に形成されている。より具体的には、本実施形態の仕切壁30は、表裏両側において稜線33が曲面加工(R加工)されて、内壁面36と滑らかに連続している。
なお、仕切壁30の稜線33は、スクリーン装置10の一方の主面12側(例えば表面側)のみ曲面加工し、他方側(同、裏面側)を平坦に形成してもよい。この場合には、図4に示す移送装置50にスクリーン装置10を装着する際に、当該一方側(表面側)を樹脂ペレットPの流入側とするとよい。
スクリーン装置10の板材料としては、ステンレス鋼(SUS)などの金属材料が好適に用いられるが、これに限られない。
なお、本実施形態に代えて、板材料の打ち抜き(パンチング)加工によってスクリーン装置10を作製してもよい。また、金属線を六角形の網目状に編み上げた亀甲金網をスクリーン装置10として用いてもよい。
ここで、レーザー加工あるいは打ち抜き加工によって製作したスクリーン装置10は、亀甲金網に比べて、捕捉した樹脂異物をあとから除去するとき、空気等の気体流を吹き付けるだけで簡単に取り除くことができるため好ましい。
樹脂ペレットPの原料は特に限定されない。例えば、エチレン−αオレフィン共重合体ゴム、プロピレン−αオレフィン共重合体ゴム、エチレン・プロピレン・ジエン共重合体ゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのエチレン系共重合体のほか、高密度ポリエチレン、プロピレンホモ重合体、カーボネート樹脂またはポリエチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂が挙げられる。
樹脂ペレットPの形状および寸法は、開口部20を通過可能であるかぎり限定されるものではないが、より具体的には、開口部20の内接円37(図2に一点鎖線で示す)の直径(以下、開口径という)よりも最外寸法が小さな球状または円柱状が好ましい。樹脂ペレットPの最外寸法(以下、ペレットサイズという)とは、平均粒径の樹脂ペレットPに対する外接球の内直径である。より好ましくは、ペレットサイズは開口部20の開口径の五分の一以下とするとよい。言い換えると、移送装置50で移送されるペレットサイズの5倍以上の開口径のスクリーン装置10とするとよい。
スクリーン装置10で捕集される樹脂異物F(図4を参照)は、樹脂ペレットPの最外寸法よりも長尺である。この種の樹脂異物F(長尺異物)は、フロス、スネークスキンまたはストリーマなどと呼ばれるが、本明細書ではこれらを区別しない。
ここで、スクリーン装置10の開口部20を通過する樹脂ペレットPの挙動について説明する。本発明者の検討によれば、単位時間あたりにスクリーン装置10を通過することのできる樹脂ペレットPの量(以下、ペレット通過速度という)は、開口部20の内接円37の合計面積と正の相関があることが明らかとなっている。これは、開口部20を通過する樹脂ペレットPは、開口部20の交差角部34の近傍では流れが阻害され、内接円37の内部を実質的に通過すると考えられるためである。
また、本発明者の検討によれば、ペレット通過速度は、スクリーン装置10の板厚に相当する高さH(図3を参照)と負の相関があることも明らかとなっている。これは、スクリーン装置10の高さHが増大することで、開口部20を通過する樹脂ペレットPと内壁面36との接触が増大するためである。
以下、図5および図6を用いて、本実施形態のスクリーン装置10より得られる作用効果について説明する。
図5各図は、格子形状を相違させた仕切壁の部分模式図である。同図(a)は六角格子状の仕切壁30、同図(b)は正方格子状の仕切壁130、同図(c)は三角格子状の仕切壁131を示している。すなわち、同図(a)の開口部20は正六角形状であり、同図(b)の開口部120は正方形であり、同図(c)の開口部121は正三角形である。
図5に示すように、同一形状で平面を隙間なく埋めることのできる正多角形は、三角形、四角形および六角形である。ここで、仕切壁30、130、131の厚み寸法Tと内接円37の直径(開口径φ)を互いに共通としたとき、総ての内接円37の合計面積(S)は、開口部20が六角形の場合(図5(a))に最大となり、開口部121が三角形の場合(同図(c))に最小となる。頂点数が増えるほど格子形状が円形に近づき、単位格子に対する内接円37の面積比率が高くなるためである。
図6は、開口部20、120、121の形状を六角形、四角形または三角形に変化させた場合の開口比率と捕集長さとの関係を示すグラフである。
本実施形態にいう開口比率とは、スクリーン装置10の主面12の外形面積(見かけ上の面積)における、内接円37の合計面積(S)の割合をいう。開口比率はペレット通過速度に対応する値である。開口比率は、個々の内接円37の面積と格子数との積として算出される。
また、本実施形態にいう捕集長さとは、仕切壁30、130、131の肉厚の中心を通る中心線の合計長さである。仕切壁30の中心線の一部である単位格子35を、図2に破線で図示する。中心線は、辺長Lのハニカム形状をなす。ここで、捕集長さは、長尺異物を仕切壁30、130、131に絡ませて捕集するスクリーン装置10の捕集効率に対応する値である。具体的には、捕集長さは、単位格子の周長に格子数を乗じ、これを2で除して重複を排除することで算出される。
図6の計算条件は以下である。
共通の条件として、仕切壁30、130、131の厚み寸法Tを1mmとし、スクリーン装置10の主面12を辺長500mmの正方形とした(図2を参照)。また、仕切壁30、130、131の交差角部34は先鋭(曲率半径r=0)とした。この条件で、六角格子状、正方格子状または三角格子状の仕切壁30、130、131(図5各図を参照)のそれぞれについて開口径φを10mmから35mmまで5mmずつ変化させた場合の開口比率と捕集長さとを計算した。かかる開口比率と捕集長さを、図6の横軸と縦軸にプロットして両者の関係を図示した。
なお、図6の縦軸には、仕切壁の全長にあたる捕集長さ(mm)を、主面12の辺長(500mm)で除して無次元化した数値をとっている。
図6において、(a)は六角格子状の仕切壁30(図5(a)を参照)における開口比率と捕集長さとの関係を示すグラフである。同様に、(b)は正方格子状の仕切壁130(図5(b)を参照)における上記関係を示し、(c)は三角格子状の仕切壁131(図5(c)を参照)における上記関係を示している。
図6より、いずれの格子形状の場合も、開口比率と捕集長さとの間にはトレードオフが成立し、開口径φを小さくした場合には捕集長さが増大して開口比率が低下し、逆に開口径φを大きくした場合には捕集長さが減少して開口比率が増大する傾向が見られる。しかしながら、本実施形態のスクリーン装置10のように仕切壁30を六角格子状にすることで、正方格子状の仕切壁130や三角格子状の仕切壁131に比べて、トレードオフバランスが顕著に向上することが分かる。
具体的には、図6において捕集長さを48(スクリーン装置10の辺長の48倍)とした場合、六角格子状の仕切壁30では開口比率が約0.82であるのに対し、正方格子状の仕切壁130の開口比率は約0.71、三角格子状の仕切壁131の開口比率は約0.55である。
以上より、本実施形態のスクリーン装置10は、樹脂ペレットPが通過する開口部20を画成する仕切壁30が六角格子状であることにより、正方格子状の仕切壁130や三角格子状の仕切壁131と比較して、開口比率と捕集長さとをバランスして向上することが可能である。
これにより、ペレット通過速度を所望に維持しつつ、長尺異物を効率的に捕集することができる。
さらに、開口径φを共通とした場合、仕切壁30を六角格子状とすることで、正方格子状や三角格子状に比べて単位格子の辺長が最も短くなる。ここで、単位格子の各辺は、交差角部に比べて曲げ変形が生じやすく、仕切壁30、130、131における脆弱部である。このため、六角格子状の仕切壁30は、スクリーン装置10の板厚方向(高さH方向:図3を参照)の圧縮強度が、他の格子形状の仕切壁130、131よりも大きくなる。すなわち、本実施形態の六角格子状の仕切壁30は、スクリーン装置に流入する樹脂ペレットPに対する耐衝撃性を十分に有するため、スクリーン装置10を全体に薄型化することができる。
ここで、スクリーン装置10を薄型化することで、そのハンドリング性が良好になるだけでなく、開口部20を通過する際に樹脂ペレットPが減速することが防止されて、ペレット通過速度が増大するというメリットがある。したがって、本実施形態のスクリーン装置10によれば、長尺異物の捕集効率とペレット通過速度とをともに好適に得ることができる。
また、本実施形態のスクリーン装置10は、仕切壁30のうち、スクリーン装置10の少なくとも片側の主面12の稜線33が曲面状である。これにより、当該主面12側を樹脂ペレットPの流入側とすることで、仕切壁30に絡まった長尺異物を破断してしまうことがない。ここで、仕切壁30の稜線33が鋭利な場合、仕切壁30に絡まった長尺異物は、後続の樹脂ペレットPの流れから受ける力によって破断し、開口部20を通過してしまうおそれがある。これに対し本実施形態のスクリーン装置10の場合、捕集された長尺異物が破断することが防止され、仕切壁30には長尺異物が蓄積して捕集される。
また、本実施形態のスクリーン装置10は板材料をレーザー加工してなり、かつ、仕切壁30の交差角部34は、仕切壁30の厚み寸法Tよりも大きな曲率半径rの曲面状に形成されている。これにより、板材料の打ち抜き(パンチング)加工によって仕切壁30を作製した場合に比べて、本実施形態の開口部20の内壁面36にはバリが生じることがなく、また内壁面36の曲面形状を高精度に得ることができる。
また、スクリーン装置10に亀甲金網を用いた場合には、捕集された長尺異物が亀甲金網の交絡部分に複雑に絡まるため、捕集後のスクリーン装置10から長尺異物をエアシャワーなどで取り除く作業が煩雑となる。これに対し、本実施形態のスクリーン装置10は、交差角部34が曲率半径の大きな曲面状であるため、捕集された長尺異物を仕切壁30から容易に除去することが可能である。
さらに、本実施形態のスクリーン装置10は、交差角部34を曲率半径の大きな曲面状でとしたことで、交差角部34の近傍における樹脂ペレットPの流通性が良好となるため、高いペレット通過速度を得ることができる。なお、上述のように、樹脂ペレットPは、開口部20のうち内接円37の内部を実質的に通過する。このため、交差角部34の内壁面36を曲面状に形成して開口部20の開口面積が僅かに小さくなったとしても、樹脂ペレットPの流動性が低下することはない。逆に、交差角部34に樹脂ペレットPが挟まって他の樹脂ペレットPの流動性を損なうことが防止されるため、ペレット通過速度は向上する。
<移送装置>
図4および図7を用いて、本実施形態の移送装置50について説明する。
樹脂ペレットPの移送装置50は、樹脂異物F(FおよびF)が混入した樹脂ペレットPが移送される移送経路52に対して気流62を送る送風部60と、送風部60よりも下流側の移送経路52に設けられた上記のスクリーン装置10と、を備え、気流62により一部の樹脂異物Fが除去された樹脂ペレットPから他の樹脂異物Fをさらに除去するものである。
本実施形態の移送装置50は、上流側から順に、分級部72と捕集部73と計量部76とが互いに直列に連結されてなる。
分級部72、捕集部73および計量部76は、配管54(54a〜54c)によって互いに連通している空洞部である。
本実施形態の移送装置50は、ペレット供給部90から供給された樹脂ペレットPから樹脂異物Fを除去した後、樹脂ペレットPを所定量ずつ計量して搬送容器110に充填する装置である。
移送経路52は、ペレット供給部90の出口92を開始点として、分級部72、捕集部73および計量部76を介してノズル79に至るまでの管路として形成されている。
ペレット供給部90は樹脂ペレットPを移送装置50に連続的に供給する手段であり、樹脂ペレットPを貯蔵するためのサイロや、樹脂ペレットPの製造装置が例示される。
ペレット供給部90と分級部72とを連通する配管54aの内部には搬送空気56が流通している。ここで、樹脂異物Fは種々の要因によって生成されるが、例えば配管54aの内壁面から脱離した長尺異物Fと、粉状などの微細異物Fとが、樹脂異物Fとして樹脂ペレットPの粒子群に混入する。微細異物Fは樹脂ペレットPよりも小径の樹脂異物である。
移送装置50は、移送経路52が鉛直方向に形成された落下塔70をさらに備えている。スクリーン装置10は落下塔70の内部に設けられている。
より具体的には、本実施形態の落下塔70は、分級部72、捕集部73および計量部76から構成されている。そして、スクリーン装置10は分級部72の内部に装着されている。
微細異物Fと長尺異物Fとが混入した樹脂ペレットPは、分級部72の内部において気流62が吹き付けられて攪拌される。分級部72の内部に気流62を吹き込む送風部60にはファンやブロアを用いることができる。気流62は、鉛直方向の上向きの成分をもって樹脂ペレットPに対して吹き付けられる。
分級部72のうち、送風部60の対向位置には排気口80が設けられている。排気口80にはフィルター82が装着されている。フィルター82の開口幅は、微細異物Fの粒径よりも大きく、樹脂ペレットPの粒径よりも小さい。これにより、気流62で吹き上げられた樹脂ペレットPはフィルター82を通過することなく分級部72の内部を落下し、微細異物Fはフィルター82を通過して気流62とともに系外に排出される。
一部の長尺異物Fはフィルター82を通過し、他の長尺異物Fは樹脂ペレットPとともに分級部72を落下して、配管54bを通じて捕集部73に至る。
配管54bよりも太幅の空洞部である捕集部73には、本実施形態のスクリーン装置10が装着されており、樹脂ペレットPに混入した長尺異物Fを捕集して除去する。
図7(a)は、図6のVII-VII断面図である。具体的には、図7(a)は、スクリーン装置10を支持部材74で下方支持している状態を示す平面図である。同図(b)は、同図(a)に示す領域Bの拡大図である。
説明のため、図7(b)の左右方向をスクリーン装置10の幅方向といい、同図の上下方向をスクリーン装置10の奥行方向という。
本実施形態の捕集部73は、スクリーン装置10と同様に略矩形状をなしている。
スクリーン装置10は、樹脂ペレットPの落下方向と開口部20の開口方向とを一致させて捕集部73に装着される。言い換えると、スクリーン装置10は、主面12の法線を鉛直方向に向けて、水平面内に設置される。
スクリーン装置10は、仕切壁30の六角格子のうちの対向辺32a、32bが奥行方向に向かって、すなわち捕集部73の対向面731、732に平行する向きに配置されている。そして、仕切壁30は、複数の六角格子が幅方向に向かって横並びに配列されている。
移送装置50は、互いに平行に配置されてスクリーン装置10を下方支持する複数本の棒状の支持部材74を備えている。
支持部材74の棒形状は、丸棒でも角棒でもよく、屈曲、湾曲または分岐していてもよい。本実施形態では、直線状の丸棒を例示する。
支持部材74は、幅方向、すなわち仕切壁30の対向辺32a、32bに対して直交する方向に延在して設けられている。
本実施形態の支持部材74の幅寸法Wは、六角格子状の仕切壁30の単位長よりも小さい。ここで、仕切壁30の単位長とは、仕切壁30の肉厚の中心線にあたる正六角形の辺長L(図2および図7(b)を参照)をいう。
また、図7(b)に示すように、支持部材74は、仕切壁30の対向辺32a、32bの各中間部を下方支持している。
ここで、対向辺32a、32bの中間部とは、対向辺32a、32bの辺長の中央を含む所定の長さ領域を意味し、対向辺32a、32bの厳密な中央を必ずしも意味するものではない。本実施形態の移送装置50では、複数本の支持部材74の少なくとも一本が、仕切壁30の対向辺32a、32bの各中間部を支持している。
図7(a)、(b)に示すように、支持部材74は捕集部73の筐体の対向面731、732に掛架されて、その両端が支持されている。そして、支持部材74は、幅方向に横並びに配列された複数の六角格子に対して、対向辺32a、32bの各中央部の直下に配置されている。
支持部材74の幅寸法Wは、上述のように六角格子状の仕切壁30の単位長よりも小さく、さらに仕切壁30の辺32の長さLよりも小さい。
図4に戻り、樹脂ペレットPは、スクリーン装置10によって長尺異物Fが除去されて、捕集部73より流下する。捕集部73の出口側の配管54cには第一の開閉弁75が設けられていて、樹脂ペレットPの流路が開閉可能である。
第一の開閉弁75の下流側には、計量部76が設けられている。計量部76のさらに下流側には、第二の開閉弁77が設けられている。また、計量部76にはロードセル78が装備されている。ロードセル78は、計量部76の内部に蓄積された樹脂ペレットPの質量を測定するための計量手段である。
まず、ロードセル78は、第二の開閉弁77を閉止し、第一の開閉弁75を開放して、捕集部73から計量部76に樹脂ペレットPを流下させる。そして、樹脂ペレットPの流下量が、予め設定された小分け量(例えば、1トン)に到達したことをロードセル78が検知すると、ロードセル78は制御部(図示せず)に対して、第一の開閉弁75を閉止するよう制御信号を送信する。
すると、第一の開閉弁75は、制御部からの上記信号を受けて、捕集部73の出口側の流路にあたる配管54cを閉止する。これにより、所望の小分け量の樹脂ペレットPが計量部76に蓄えられる。
移送経路52の最下流にあたるノズル79の下方には、コンベアやロボットアームなどの搬送手段112によって搬送容器110が設置される。搬送容器110は、ノズル79に向かって開口している。搬送容器110は、移送装置50に吊下されてもよく、または移送装置50と離間してセットされてもよい。
移送装置50は、第一の開閉弁75を閉止した状態で第二の開閉弁77を開放し、計量部76内に蓄えられていた上記所定量の樹脂ペレットPが搬送容器110に投入される。
樹脂ペレットPが投入された搬送容器110は封止されて製品となり、搬送手段112により搬送される。搬送容器110は特に限定されないが、ポリエチレンやポリプロピレン製の、いわゆるフレキシブルコンテナバッグを用いることができる。
なお、計量部76における樹脂ペレットPの計量工程および搬送容器110への投入工程を一回または二回以上繰り返すごとに、スクリーン装置10をクリーニングすることが好ましい。具体的には、捕集部73からスクリーン装置10を取り外し、仕切壁30に絡まって捕集された長尺異物Fをエアシャワーなどで掃拭するとよい。
本実施形態の移送装置50より得られる作用効果について以下説明する。
樹脂ペレットPの移送装置50は、移送経路52に対して気流62を送る送風部60を備え、気流62により一部の樹脂異物F(微細異物F)が除去された樹脂ペレットPから、スクリーン装置10によって他の樹脂異物F(長尺異物F)をさらに除去する。これにより、樹脂ペレットPの粒子間に混入した様々なサイズの樹脂異物Fを除去することができる。また、長尺異物Fの一部は気流62とともに系外に排出されるため、長尺異物Fは気流62とスクリーン装置10とで二段階に除去される。
さらに、樹脂ペレットPは分級部72でいったん減速してから捕集部73のスクリーン装置10に至る。このため、仕切壁30に対する樹脂ペレットPの衝突速度が抑えられ、樹脂ペレットPは開口部20をスムーズに通過する。また、捕集部73を分級部72よりも後段に設けたことにより、分級部72の内壁面上で成長した長尺異物をも捕集部73で捕集することができる。
移送装置50は、移送経路52が鉛直方向に形成された落下塔70を備え、スクリーン装置10は落下塔70の内部に設けられている。これにより、配管54aや分級部72において不均一であった樹脂ペレットPの流動方向が、配管54bで鉛直方向に揃えられた状態で捕集部73およびスクリーン装置10に流入する。そして、長尺異物は樹脂ペレットPが鉛直方向に移動する間に捕集される。
ここで、樹脂ペレットPの流動方向とスクリーン装置10の開口方向(法線方向)とを一致させることで種々のメリットが得られる。
一つには、樹脂ペレットPが仕切壁30に衝突する頻度が低減されるため、樹脂ペレットPの流動性が阻害されず、高いペレット通過速度を得ることができる。これにより、ロードセル78による樹脂ペレットPの計量工程や搬送容器110への投入工程に比べて、スクリーン装置10による異物除去工程がボトルネックとなることが防止される。
二つには、仕切壁30に捕集された長尺異物に対して、後続の樹脂ペレットPが衝突することが防止される。これにより、いったん捕集された長尺異物が破断して開口部20を空過してしまうことが抑制される。
本実施形態の移送装置50は、互いに平行に配置されてスクリーン装置10を下方支持する複数本の棒状の支持部材74を備えている。これにより、支持部材74に載置するだけでスクリーン装置10を容易に捕集部73に装着することができる。
また、支持部材74の幅寸法Wは六角格子状の仕切壁30の単位長よりも小さく、支持部材74は仕切壁30の対向辺32a、32bの各中間部を下方支持する。
これにより、支持部材74が、仕切壁30の脆弱部にあたる辺32を支持するため、樹脂ペレットPの衝突に対する仕切壁30の耐衝撃性が向上する。また、支持部材74が交差角部34ではなく辺32を支持することで、交差角部34と支持部材74との間に狭窄部が生じない。これにより、開口部20を通過した樹脂ペレットPが仕切壁30と支持部材74との間に挟まることなく流下するため、樹脂ペレットPの流動性が良好である。
以下、実施例を用いて本発明を詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図5(a)に示した六角格子状の仕切壁30を実施例1のスクリーン装置として、樹脂ペレットに混入した長尺異物の捕集を行った。内接円37の直径(開口径φ)を21mm(1.2メッシュ)とした。このとき、単位格子の辺長L(図7(b)を参照)は12.7mmとなった。また、仕切壁30の厚み寸法Tを1mm、スクリーン装置の高さH(図3を参照)を2mmとした。
(比較例1)
図5(b)に示した正方格子状の仕切壁130を比較例1のスクリーン装置として、樹脂ペレットに混入した長尺異物の捕集を行った。仕切壁130の単位格子の辺長、すなわち内接円37の直径(開口径φ)は25.5mm(1メッシュ)とした。また、仕切壁130の厚み寸法Tを3mm、スクリーン装置の高さH(図3を参照)を3mmとした。
なお、比較例1の仕切壁130は、実施例1の仕切壁30に比べて単位格子の辺長が約2倍と長いため、スクリーン装置の高さHを1.5倍とすることで、仕切壁30、130の耐衝撃性を同等としたものである。
実施例1と比較例1に共通の条件として、スクリーン装置の外形寸法を、470mm×465mmとした。
このとき、実施例1のスクリーン装置では、開口部の穴数は492であり、開口率は91%であった。一方、比較例1のスクリーン装置では、開口部の穴数は240であり、開口率は71%であった。
長尺異物の捕集実験は、図4に示した移送装置50において行った。以下、要素名には図4の符号を付す。
ペレット供給部90としては、一般的なサイロを用いた。
スネークスキンなどの長尺異物Fと樹脂ペレットPの砕粉などの微細異物Fとが樹脂異物Fとして混入した樹脂ペレットPに対して、分級部72において気流62を吹き付けた。
これにより、樹脂異物Fのうちの90質量%以上を分級して排気口80より排出した。
そして、かかる樹脂ペレットPを、実施例1の仕切壁30または比較例1の仕切壁130からなるスクリーン装置10に流通させた場合の、長尺異物Fの捕集率を測定した。
結果を下表1に示す。
ここで、捕集率とは、スクリーン装置10で捕集された長尺異物Fの質量と、スクリーン装置10を通過した後の樹脂ペレットPを篩にかけて長尺異物Fを完全捕集した質量との比である。
捕集率は、Case1〜Case4まで各種の成分からなる球状の樹脂ペレットP(いずれも平均粒径は4mm)を用いて、それぞれスクリーン装置10を通過させた場合の長尺異物Fの各捕集率を平均した。
Case1:メルトフローレート(MFR:Melt Flow Rate)15g/10分、融点84℃のエチレン・酢酸ビニル共重合体
Case2:MFR9g/10分のポリオレフィン
Case3:MFR15g/10分、融点89℃のエチレン・酢酸ビニル共重合体
Case4:MFR9g/10分、融点94℃のエチレン・酢酸ビニル共重合体
また、Case1〜Case4について、1トンの樹脂ペレットPを計量部76に貯留し、これを搬送容器110(フレキシブルコンテナバッグ)に充填するまでの時間を、通過時間として測定した。結果を下表1にあわせて示す。
Figure 0005546847
ここで、一般的な充填装置において樹脂ペレットを1トンずつフレキシブルコンテナバッグに充填する場合、計量から充填までの作業が1分30秒以内に処理できれば、樹脂ペレットの供給側にあたる上流側工程に対するボトルネックとはならない。
実施例1および比較例1の場合、Case1から4のいずれも、通過時間は1分30秒を下回った。また、各ケースの通過時間は実施例1と比較例1とで有為な差はなく、長尺異物F2の捕集に関する単位時間あたりの処理量に差はないことがわかった。
かかる前提において、六角格子状の仕切壁30からなる実施例1のスクリーン装置は、正方格子状の仕切壁130からなる比較例1のスクリーン装置に対して捕集率が3倍を超えた。
以上より、スクリーン装置の仕切壁の形状を正方格子状から六角格子状に変更したことで、樹脂ペレットの通過時間を維持しつつも、長尺異物の捕集効率を大幅に向上できることがわかった。
以下、参考形態の例を付記する。
1.
樹脂ペレットの移送装置とともに用いられ、前記樹脂ペレットに混入した樹脂異物を捕集するスクリーン装置であって、
前記樹脂ペレットが通過する開口部を画成する仕切壁が六角格子状であることを特徴とするスクリーン装置。
2.
前記仕切壁のうち、前記スクリーン装置の少なくとも片側の主面の稜線が曲面状である1.に記載のスクリーン装置。
3.
板材料をレーザー加工してなり、かつ、前記仕切壁の交差角部が前記仕切壁の厚み寸法よりも大きな半径の曲面状に形成されている1.または2.に記載のスクリーン装置。
4.
樹脂異物が混入した樹脂ペレットが移送される移送経路に対して気流を送る送風部と、前記送風部よりも下流側の前記移送経路に設けられた1.から3.のいずれか1つに記載のスクリーン装置と、を備え、前記気流により一部の樹脂異物が除去された前記樹脂ペレットから他の樹脂異物をさらに除去することを特徴とする樹脂ペレットの移送装置。
5.
前記移送経路が鉛直方向に形成された落下塔をさらに備え、前記スクリーン装置が前記落下塔の内部に設けられている4.に記載の樹脂ペレットの移送装置。
6.
互いに平行に配置されて前記スクリーン装置を下方支持する複数本の棒状の支持部材をさらに備える4.または5.に記載の樹脂ペレットの移送装置。
7.
前記支持部材の幅寸法が前記スクリーン装置の六角格子状の前記仕切壁の単位長よりも小さく、かつ、前記支持部材が、前記仕切壁の対向辺の各中間部を下方支持する6.に記載の樹脂ペレットの移送装置。
10 スクリーン装置
12 主面
20、120、121 開口部
30、130、131 仕切壁
32 辺
32a、32b 対向辺
33 稜線
34 交差角部
35 単位格子
36 内壁面
37 内接円
50 移送装置
52 移送経路
54 配管
56 搬送空気
60 送風部
62 気流
70 落下塔
72 分級部
73 捕集部
731、732 対向面
74 支持部材
75 第一の開閉弁
76 計量部
77 第二の開閉弁
78 ロードセル
79 ノズル
80 排気口
82 フィルター
90 ペレット供給部
92 出口
110 搬送容器
112 搬送手段
F 樹脂異物
F1 微細異物
F2 長尺異物
P 樹脂ペレット

Claims (6)

  1. 樹脂異物が混入した樹脂ペレットが移送される移送経路に対して気流を送る送風部と、
    前記送風部よりも下流側の前記移送経路に設けられたスクリーン装置と、
    を備え、
    前記スクリーン装置は、前記樹脂ペレットが通過する開口部を画成する仕切壁が六角格子状であるとともに、樹脂異物を捕集するものであり、
    前記気流により一部の樹脂異物が除去された前記樹脂ペレットから、前記スクリーン装置によって他の樹脂異物をさらに除去することを特徴とする樹脂ペレットの移送装置。
  2. 前記移送経路が鉛直方向に形成された落下塔をさらに備え、前記スクリーン装置が前記落下塔の内部に設けられている請求項に記載の樹脂ペレットの移送装置。
  3. 互いに平行に配置されて前記スクリーン装置を下方支持する複数本の棒状の支持部材をさらに備える請求項またはに記載の樹脂ペレットの移送装置。
  4. 前記支持部材の幅寸法が前記スクリーン装置の六角格子状の前記仕切壁の単位長よりも小さく、かつ、前記支持部材が、前記仕切壁の対向辺の各中間部を下方支持する請求項に記載の樹脂ペレットの移送装置。
  5. 前記スクリーン装置の前記仕切壁のうち、前記スクリーン装置の少なくとも片側の主面の稜線が曲面状である請求項1乃至4の何れか一項に記載の樹脂ペレットの移送装置。
  6. 前記スクリーン装置は、板材料をレーザー加工して前記板材料に前記開口部とともに前記仕切壁を形成することによって構成され、かつ、前記仕切壁の交差角部が前記仕切壁の厚み寸法よりも大きな半径の曲面状に形成されている請求項1乃至5の何れか一項に記載の樹脂ペレットの移送装置。
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