JP5546205B2 - 還元剤噴射ノズル - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの排気浄化装置に使用される還元剤噴射ノズルに関する。
トラックやバス等の車両のディーゼルエンジンから排出される排気を浄化するために、排気浄化装置が使用されている。例えば下記特許文献1あるいは特許文献2に記載されているように、排気中の窒素酸化物(NOx)を浄化するために、還元剤として尿素水を用いるSCR(Selective Catalytic Reduction:選択的触媒還元)を備えた車両が公知である。またディーゼル・パティキュレート・フィルタ(DPF)を備えた車両も知られている。
前記排気浄化装置は、排気通路内に前記還元剤を供給するための還元剤噴射ノズルを備えている。この還元剤噴射ノズルは、排気通路の周壁をなすケーシングに形成された開口部を塞ぐようにして設けられたフランジ部と、該フランジ部に固定されて前記排気通路内に突出するパイプ部とを有し、該パイプ部の先端部に還元剤噴出孔が形成されている。
前記ケーシングには台座部が設けられており、この台座部に前記フランジ部をボルトによって固定することにより、前記還元剤噴射ノズルがケーシングに取付けられている。この還元剤噴射ノズルのパイプ部の基部はケーシングの外側に位置し、この基部に設けられた還元剤導入口に還元剤供給管が接続されている。この還元剤供給管はドージングユニットに接続され、ドージングユニットから供給される還元剤(例えば尿素水)を前記還元剤噴射ノズルから排気通路内に噴射するように構成されている。従来の還元剤噴射ノズルの前記パイプ部は、その全長にわたって外径が一定の金属製のパイプ材によって構成されていた。
特開2005−105969号公報 特開2009−24629号公報
前記従来の還元剤噴射ノズルは、前記パイプ部の排気通路内への突出長さが大きい場合に、パイプ部が排気の流れの影響を受けたり、エンジンの振動や車両が走行する際の振動を受けたりすることにより、前記フランジ部付近において前記パイプ部の根元付近に曲げ応力等が繰返し作用し、それが原因となって前記パイプ部に亀裂が生じるなど、疲労破壊が発生することが懸念された。特に排気通路が比較的大径なケーシングによって構成されている場合に、前記パイプ部の先端部を排気通路の中央付近すなわちケーシングの中心に配置しようとすると、パイプ部がかなり長くなるためパイプ部が共振することなどによって大きな振幅で揺れることになり、前記の問題を生じる可能性が高くなる。
従って本発明の目的は、パイプ部の根元付近に疲労破壊が生じるなどの不具合を防止できる還元剤噴射ノズルを提供することにある。
本発明は、ケーシングによって構成される排気通路に設けられて排気浄化用の還元剤を前記排気通路内に噴射する還元剤噴射ノズルであって、前記ケーシングに設けられた台座部に固定されるフランジ部と、前記フランジ部に固定された基部を有しかつ該基部から前記排気通路内に向って前記ケーシングの径方向に延びる大径パイプ部と、前記大径パイプ部よりも外径が小さい小径パイプ部とを有し、前記小径パイプ部は、前記ケーシングの径方向に延びるストレート部と、該ストレート部から前記排気通路の上流側に曲がる傾斜部と、該傾斜部から前記ケーシングの径方向に延びかつ前記大径パイプ部の軸線の延長線に対して前記排気通路の上流側に位置するオフセット部と、前記延長線に対して前記排気通路の下流側に位置する先端部とを具備している。
本発明の好ましい形態では、前記大径パイプ部の前記基部から前記小径パイプ部の先端部までの距離をL1、前記大径パイプ部の長さをL2としたとき、L2/L1を0.35以上、0.6以下としている。
本発明の還元剤噴射ノズルによれば、排気通路内に突出する片持ち形のパイプユニットの固定端側に大径パイプ部が設けられているため、パイプユニットの曲げ剛性やねじり剛性を大きくすることができる。このため排気通路内での排気の流れの影響や車両の振動、あるいはエンジンの振動等の影響によってパイプユニットが揺れたり共振したりすることを抑制することができる。またパイプユニットが振動したとしても、パイプユニットの根元付近が疲労破壊等によって損傷することを抑制できる。
更に、小径パイプ部の先端部とオフセット部とが大径パイプ部の延長線の前後に振り分けて形成されるため、小径パイプ部の質量(マス)が前記延長線の前後でバランスする。このためパイプユニットがケーシングの径方向に揺れたときに、前記延長線まわりに生じるねじれモーメントを小さくすることができる。よってパイプユニットの根元部分にねじれの応力が繰返し作用することを抑制でき、ねじれの影響を小さくすることができる。また、ケーシングの周囲に車両側の部材等が存在する場合に、還元剤噴射ノズルが周囲の部材に干渉することを回避しやすくなり、ケーシングに対する還元剤噴射ノズルの取付け、取外し等の作業を容易に行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係る還元剤噴射ノズルを備えた排気浄化装置を模式的に示す概略図。 図1に示された排気浄化装置の一部を分解して示す斜視図。 図2に示された排気浄化装置の還元剤噴射ノズルが設けられている箇所を示す断面図。 図3中のF4−F4線に沿う排気浄化装置の一部の断面図。 図3に示された還元剤噴射ノズルをノズル挿入孔に挿入する途中の状態を示す断面図。 大径パイプ部の基部から小径パイプ部の先端部までの長さをL1、大径パイプ部の長さをL2としたとき、L2/L1と強度比との関係を示す図。 本発明の第2の実施形態に係る還元剤噴射ノズルの側面図。
以下に本発明の第1の実施形態に係る還元剤噴射ノズルを備えたエンジンの排気浄化装置について、図1から図5を参照して説明する。
図1はディーゼルエンジン(以下、エンジンと称する)10と、その排気浄化装置11を示している。エンジン10の各気筒に燃料噴射弁12が設けられている。各燃料噴射弁12には加圧燃料を供給するためのコモンレール13が接続されている。燃料噴射弁12はECU(電子コントロールユニット)14によって開閉が制御され、エンジン10の運転状態等に応じたタイミングと開度で開弁することにより、各気筒内に適量の燃料を噴射するようになっている。
エンジン10の吸気側に吸気マニホールド20が設けられている。吸気マニホールド20の上流側に接続された吸気通路21に、上流側から順に、エアクリーナ22と、ターボチャージャ23のコンプレッサ23aと、インタクーラ24などが配置されている。エンジン10の排気側に排気マニホールド25が設けられている。排気マニホールド25には、ターボチャージャ23のタービン23bを介して排気通路26が接続されている。
排気浄化装置11は、上流側ケーシング30と、下流側ケーシング31と、ミキシング室32などを含んでいる。ミキシング室32は上流側ケーシング30と下流側ケーシング31との間に設けられている。これらケーシング30,31とミキシング室32の内側が排気通路33となっている。
上流側ケーシング30内には、排気の上流側から前段酸化触媒40と、DPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)41とが収容されている。下流側ケーシング31内には、上流側からSCR触媒(Selective Catalytic Reduction)42と、後段酸化触媒43が収容されている。
ミキシング室32は、上流側ケーシング30の後端に連続して設けられている。このミキシング室32は、下流側に向けてテーパ状に径が減少する縮径部32aと、径が最小となる絞り部32bと、絞り部32bから下流側ケーシング31に向けてテーパ状に径が大きくなる拡径部32cとを備えている。上流側ケーシング30とミキシング室32との間には、ミキシング室32を通過する排気に旋回流を生じさせるためのフィン装置45が設けられている。
そしてミキシング室32には、フィン装置45の下流側に還元剤噴射ノズル50が配置されている。還元剤噴射ノズル50の構造については後に詳しく説明する。この還元剤噴射ノズル50に還元剤供給装置51が接続されている。還元剤供給装置51は、SCR還元剤の一例である尿素水を貯留するユリアタンク52と、サプライユニット53と、ドージングユニット(dosing unit)54と、圧縮空気の供給源55などを備えている。なお還元剤として、尿素水以外に例えばアンモニア水溶液や炭化水素を主成分とする軽油類などの液体還元剤が使用されてもよい。
サプライユニット53はSCR関係のバルブ等を有し、ECU14によって制御されることにより、ユリアタンク52から供給される尿素水(SCR還元剤)を所定の圧力に調整してドージングユニット54に供給する機能を有している。ドージングユニット54は排気温度等に応じて開弁する電磁弁(図示せず)を有し、ECU14によって制御されることにより、サプライユニット53から供給される尿素水を前記電磁弁を介して還元剤噴射ノズル50に供給するようになっている。
以下に還元剤噴射ノズル50の詳細について図2〜図5を参照して説明する。
図2に示すようにミキシング室32の外郭をなす筒状のケーシング60に、還元剤噴射ノズル50を取付けるための台座部61が設けられている。還元剤噴射ノズル50は、この台座部61を介してケーシング60に取付けられる。金属ブロック等からなる台座部61には、還元剤噴射ノズル50を挿入するためのノズル挿入孔63と、ボルト62をねじ込むための有底のねじ孔64が形成されている。
還元剤噴射ノズル50は、前記ボルト62によって台座部61に固定されるフランジ部70と、フランジ部70に固定された大径パイプ部71と、大径パイプ部71に接続された小径パイプ部72などを含んでいる。大径パイプ部71と小径パイプ部72とによって、パイプユニット73が構成されている。これらパイプ部71,72は、ステンレス鋼等の不錆金属を材料とする断面円形のパイプ材からなる。フランジ部70にはボルト62を通すための孔74が形成されている。
図3と図4等に示されるように、大径パイプ部71の基部71aは、溶接等の固定手段によってフランジ部70に固定されている。大径パイプ部71の先端部71b側は、排気通路33の内部すなわちケーシング60の内部に向ってケーシング60の径方向に延びている。大径パイプ部71の基部71aには、フランジ部70の外側に突出する配管継手を備えた還元剤導入口75が設けられている。この還元剤導入口75は、還元剤供給管76(図2に一部を示す)を介して、ドージングユニット54に接続される。
小径パイプ部72の外径は、大径パイプ部71の外径よりも小さい。すなわち大径パイプ部71の外径をD1、小径パイプ部72の外径をD2としたとき、D1はD2よりも大きく、例えば(D1/D2)を1.5以上としている。小径パイプ部72の内径は大径パイプ部71の内径と同等である。この小径パイプ部72は、大径パイプ部71に連なるストレート部72aと、円弧状に曲がった湾曲部72bと、湾曲部72bからケーシング60の軸線X方向に延びる先端部72cとを有している。このためこのパイプユニット73は、側面方向から見て概ねL形をなしている。
先端部72cは、排気通路33の中央付近、望ましくは図3に示すケーシング60の中心線C上に位置している。しかもこの先端部72cは、排気通路33の下流側に配置されている前記SCR触媒42(図1に示す)に向って突き出ている。そしてこの先端部72cの側面等に、尿素水を排気通路33内に噴出させるための孔(還元剤噴出孔)80が形成されている。
このように構成された還元剤噴射ノズル50をケーシング60に取付けるには、図5に示すようにパイプユニット73をノズル挿入孔63に挿入しやすい方向に向け、かつ、パイプユニット73をケーシング60に対して斜めに傾けながら、先端部72cを台座部61のノズル挿入孔63に通す。そののちパイプユニット73を起こしつつ、図5に矢印Aで示すように小径パイプ部72をノズル挿入孔63にさらに挿入したのち、大径パイプ部71をノズル挿入孔63に挿入し、最後にフランジ部70を台座部61の上面に当接させる。
そして台座部61に対するフランジ部70の位置を合わせたのち、ボルト62を台座部61のねじ孔64に螺合させ、規定トルクで締付けることにより、フランジ部70を台座部61に固定する。こうしてケーシング60に固定された還元剤噴射ノズル50の還元剤導入口75に、還元剤供給管76が接続される。なお図5中の2点鎖線は、後述する第2の実施形態の還元剤噴射ノズル50Aを示している。第2の実施形態の還元剤噴射ノズル50Aについては後に詳しく説明する。
以下に第1の実施形態の還元剤噴射ノズル50を備えた排気浄化装置11の作用について説明する。
エンジン10の運転中にエアクリーナ22を経て吸気通路21に導入された空気は、ターボチャージャ23のコンプレッサ23aによって加圧される。そして加圧された空気がインタクーラ24と吸気マニホールド20を経て、各気筒に分配される。各気筒内では、所定のタイミングで燃料噴射弁12から燃料が噴射される。気筒内に噴射された燃料は、気筒内で着火、燃焼し、燃焼後の排気が排気マニホールド25を経てタービン23bを回転させたのち、排気通路26を経て排気浄化装置11に導かれる。
エンジン10の運転中に、ミキシング室32内では、ドージングユニット54から供給される尿素水が適宜のタイミングで還元剤噴射ノズル50からSCR触媒42に向って噴射される。ミキシング室32内に噴射された尿素水は排気中で拡散して霧化し、排気中の水蒸気および排気熱によって加水分解してアンモニアを発生する。このアンモニアと排気中の窒素酸化物(NO)がSCR触媒42を通る際に化学反応を生じることにより、窒素酸化物(NO)が窒素と水に還元され無害化される。SCR触媒42を通過した余剰アンモニアは、後段酸化触媒43によって処理される。
エンジン10の運転中は、排気通路33を排気が流通する。このため還元剤噴射ノズル50のパイプユニット73が排気の流れにさらされる。この排気の流れがパイプユニット73を通る際に例えばカルマン渦を生じることなどにより、パイプユニット73が振動することがある。また車両の走行中に路面からの振動やエンジン10の振動等がケーシング60を介してパイプユニット73に入力することがある。このため台座部61によって支持されているパイプユニット73は様々な方向に揺れる。
例えば、パイプユニット73がケーシング60の軸線X方向(図3に示す)に振動したり、あるいはケーシング60の径方向(図4に矢印Wで示す方向)に振動したりする。小径パイプ部72は大径パイプ部71よりも大きな振幅で揺れるが、小径パイプ部72の揺れは大径パイプ部71によって応力が緩和された状態でフランジ部70と台座部61を介してケーシング60によって支持される。このためパイプユニット73の根元部分(大径パイプ部71の基部71a付近)に応力が集中することを回避でき、パイプユニット73の損傷を防止することができる。
すなわち本実施形態の還元剤噴射ノズル50によれば、排気通路33内に突出する片持ち形のパイプユニット73の固定端側に大径パイプ部71が設けられているため、パイプユニット73の曲げ剛性やねじり剛性を大きくすることができる。このためパイプユニット73が揺れたり共振したりすることを抑制することができる。またパイプユニット73が振動したとしても、パイプユニット73の根元付近が疲労破壊等によって損傷することを抑制できるものである。
しかも小径パイプ部72の外径が大径パイプ部71の外径よりも小さいため、先端部72cに形成される孔(還元剤噴出孔)80をあけるための機械加工が容易となり、かつ、パイプユニット73を台座部61のノズル挿入孔63に挿入する作業(図4参照)も容易に行うことができる。しかも排気通路33内に突出するパイプユニット73の流通抵抗を小さくすることができる。
図4において、大径パイプ部71の基部71aから小径パイプ部72の先端部72cまでの長さをL1、大径パイプ部の長さをL2で表わしている。図6は、L2/L1と強度比との関係を示している。図6の横軸がL2/L1であり、縦軸が応力の逆数(1/応力)を表わしている。図6から明らかなようにL2/L1が0.35以上になると強度比の上昇が顕著になるため、L2/L1は0.35以上がよい。
しかしL2/L1が0.6を越えると、パイプユニット73の先端側の質量(マス)が大きくなりすぎ、パイプユニット73が振られたときの慣性力が大きくなることにより、パイプユニット73の根元部分に発生する応力が大きくなる。またL2/L1が大きくなるほどパイプユニット73の先端側の質量(マス)が大きくなることに伴って熱容量も大きくなるため、還元剤噴射後に先端部72c付近が冷却されにくくなり、先端部72cに付着した還元剤が高温の影響を受けやすくなる。このためL2/L1を1.0に近付けることは実用上不可であり、L2/L1を0.35以上、0.6以下とすることが推奨される。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る還元剤噴射ノズル50Aを示している。この還元剤噴射ノズル50Aの小径パイプ部72は、ケーシング60の径方向に延びるストレート部72aと、先端側に形成された湾曲部72bと、先端部72cを有している点において第1の実施形態の還元剤噴射ノズル50と共通である。
しかしこの第2の実施形態の還元剤噴射ノズル50Aは、ストレート部72aから排気通路33の上流側に曲がる傾斜部72dと、この傾斜部72dからケーシング60の中心に向ってケーシング60の径方向に延びるオフセット部72eとを有している点で、第1の実施形態の還元剤噴射ノズル50とは異なっている。
この還元剤噴射ノズル50Aは、パイプユニット73の先端部72cを第1の実施形態の還元剤噴射ノズル50よりも排気通路33の上流側に位置させることができる。このため、先端部72cからSCR触媒42(図1に示す)までの距離を長くとることができ、尿素水の拡散性が向上するとともに、尿素水がより微細化するという効果を奏することができる。それ以外は第1の実施形態の還元剤噴射ノズル50と共通であるため、両者に共通の符号を付して説明を省略する。大径パイプ部71の長さL2は例えば20〜70mmの範囲で選択できるが、前述した理由により、L1に対するL2の比(L2/L1)は、0.35以上で0.6以下とすることが望ましい。
前記第2の実施形態の還元剤噴射ノズル50Aを台座部61のノズル挿入孔63に挿入するには、図4に2点鎖線で示すようにパイプユニット73を傾けた姿勢で小径パイプ部72をノズル挿入孔63に挿入しつつ、パイプユニット73を起こしながら大径パイプ部71をノズル挿入孔63に挿入する。この還元剤噴射ノズル50Aは、小径パイプ部72にオフセット部72eが形成されているため、小径パイプ部72をノズル挿入孔63に挿入する際の還元剤噴射ノズル50Aの上端の高さHを、第1の実施形態の還元剤噴射ノズル50よりも低くすることができる。このためケーシング60の周囲に車両側の部材等が存在する場合に、還元剤噴射ノズル50Aが周囲の部材に干渉することを回避しやすくなり、ケーシング60に対する還元剤噴射ノズル50Aの取付け、取外し等の作業を容易に行うことができる。
しかもこの第2の実施形態の還元剤噴射ノズル50Aは、図7に示すように大径パイプ部71の軸線Y1の延長線Y2を境として、小径パイプ部72の先端部72cとオフセット部72eとが前記延長線Y2の前後に振り分けて形成されるため、小径パイプ部72の質量(マス)が前記延長線Y2の前後でバランスする。このためパイプユニット73がケーシング60の径方向(図4において矢印Wで示す方向)に揺れたときに、前記延長線Y2まわりに生じるねじれモーメントを小さくすることができる。よってパイプユニット73の根元部分にねじれの応力が繰返し作用することを抑制でき、ねじれの影響を小さくすることができる。
なお本発明を実施するに当たって、排気通路を構成するケーシングの具体的な形状をはじめとして、パイプユニットを構成する大径パイプ部や小径パイプ部の形状や長さの比、太さの比などを適宜に変更して実施できることは言うまでもない。また、ケーシングについて筒形のケーシングと同様に箱形のケーシングでも実施することができる。また、エンジンや排気浄化装置の態様についても前記実施形態に制約されることはなく、種々に変更して実施することができる。
10…エンジン
11…排気浄化装置
33…排気通路
50…還元剤噴射ノズル
60…ケーシング
70…フランジ部
71…大径パイプ部
71a…基部
72…小径パイプ部
72a…ストレート部
72c…先端部
72e…オフセット部
73…パイプユニット

Claims (2)

  1. ケーシングによって構成される排気通路に設けられて排気浄化用の還元剤を前記排気通路内に噴射する還元剤噴射ノズルであって、
    前記ケーシングに設けられた台座部に固定されるフランジ部と、
    前記フランジ部に固定された基部を有しかつ該基部から前記排気通路内に向って前記ケーシングの径方向に延びる大径パイプ部と、
    前記大径パイプ部よりも外径が小さくかつ前記排気通路内に配置される先端部を有しかつこの先端部が前記排気通路の下流側を向く小径パイプ部とを有し、
    前記小径パイプ部は、前記ケーシングの径方向に延びるストレート部と、該ストレート部から前記排気通路の上流側に曲がる傾斜部と、該傾斜部から前記ケーシングの径方向に延びかつ前記大径パイプ部の軸線の延長線に対して前記排気通路の上流側に位置するオフセット部と、前記延長線に対して前記排気通路の下流側に位置する先端部と、
    を具備したことを特徴とする還元剤噴射ノズル。
  2. 前記大径パイプ部の前記基部から前記小径パイプ部の前記先端部までの距離をL1、前記大径パイプ部の長さをL2としたとき、L2/L1を0.35以上、0.6以下としたことを特徴とする請求項1に記載の還元剤噴射ノズル。
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