JP5544243B2 - 避雷用同軸コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、通信等の電気機器や電子機器に使用される避雷用同軸コネクタに関するもので、特に、簡単な構造で、ロー付けや半田付け等の熱処理(過熱工程)を行わなくてすむ構造に関するものである。
一般的に、避雷用の回路としては、特許文献3に挙げるように、略T字に配置することがよいと考えられている。
そのため、一般的に、避雷用同軸コネクタは略T字形状をしている。即ち、避雷用同軸コネクタは、3つの接続対象物(相手コネクタやケーブル)と接続する構造になっており、2方向が信号ラインで、1方向がアースラインになっている。避雷用同軸コネクタは、少なくとも、2つの内部導体と1つ以上のインシュレータと1つ以上の外部導体とボディとスタブ管とを備えている。2つの内部導体は、ネジ留めや半田付けによりT字形状に形成している。ボディとスタブ管は、ロー付けによってT字形状に形成している。外部導体は、ボディに圧入によって固定されている。
下記に避雷用同軸コネクタの文献として、特許文献1(特開2001−203045)と特許文献2(特開2003−304631)及び避雷装置で伝送線路を直流的に短絡した構造として特許文献3(実開平5−88144号)を挙げる。
特開2001−203045の要約によると、容易かつ確実にアレスタを取付けできると共に、アレスタの交換作業を迅速かつ容易に行うことができる同軸コネクタのアレスタ取付構造を提供することを目的とし、相互に絶縁された内部コンタクト1・外部コンタクト2を同心状に有する同軸コネクタEの内部コンタクト1に電極部5を設け、また、外部コンタクト2にネジ孔12を設け、アレスタGをネジ孔12から挿入して電極部5に当接すると共に、ネジ孔12に螺合する雄ネジ部14を有する電導性のキャップ13にてアレスタGを締付け固定し、さらに、キャップ13の雄ネジ部14の先端側にネジ孔12よりも小径の外周面部17を形成し、筒状ホルダ20にて外周面部17とアレスタGの外周面19とを外嵌保持する構造の同軸コネクタのアレスタ取付構造が開示されている。 特開2003−304631の要約によると、貫通板に直接設置できるようにして、取り付け作業が簡単な同軸ケーブル用避雷器を提供することを目的とし、貫通板23の貫通孔を挿通させたケーブル接続用コネクタ13の雄ねじ部16にナット17を螺挿して貫通板23に強固に固定するとともに、図示しない複数のアレスタのアース極をそれぞれアース線24を介して集中接地板25に接地することにより複数のアレスタのアース極で電位差が生じないようにする同軸ケーブル用避雷器が開示されている。 実開平5−88144号の要約によると、避雷装置において、放電ギャップの放電開始電圧以下のサージ電圧は避雷装置を通過し、伝送線路を伝搬する信号の周波数が高くなると容量成分による損失が大きくなり、ピーク電圧の大きい信号を入力すると出力電圧が制限されるという問題を解決することを目的とし、使用周波数においてインピーダンスが無限大になるショートタブまたはコイルなどの導体で伝送線路を直流的に短絡した構造が開示されている。
従来に示した構造及び特許文献1や特許文献2の構造では、どうしても内部導体同士の接続やボディ同士の接続の際に、半田付けやロー付けで行うことになってしまう。そのため、一定時間、高温状態に各部品がさらされ、各部品の熱歪変形を生じ、接続不良に繋がると言った懸念があった。
また、一定時間、高温状態に各部品がさらされているため、熱劣化が生じ、各部品の寿命の短縮に繋がってしまう。
さらに、半田付けやロー付けでは、作業するための一定時間が必要なので、多くの作業時間が掛かってしまう。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構造で、ロー付けや半田付け等の熱処理(過熱工程)を行わなくてすむ構造の避雷用同軸コネクタを提供せんとするものである。
本目的は、請求項1記載のように、3つの接続対象物と接続する略T字形状をする避雷用同軸コネクタであって、2つの接続対象物及びスタブ管と接続する2つの内部導体と、1つの内部導体を保持する少なくとも1個以上のインシュレータと、該インシュレータを保持するボディと、該ボディに装着されるとともに接続対象物と接続する1つ以上の外部導体と、1つの内部導体を保持するとともに1つの接続対象物と接続するスタブ管とを備える避雷用同軸コネクタにおいて、一方の前記内部導体を2分割(第1内部導体、第2内部導体)にし、2分割した前記第1内部導体と第2内部導体とで他方の内部導体(第3内部導体)と接続・保持し、前記スタブ管には、前記ボディとの接続部側にフランジ部を設け、前記フランジ部を前記ボディに接続し、前記インシュレータが1個の場合には、前記インシュレータを2分割(第1インシュレータ、第2インシュレータ)し、前記第1内部導体を前記第1インシュレータに保持するとともに前記第2内部導体を前記第2インシュレータに保持し、前記第1インシュレータ及び前記第2インシュレータに保持された状態の前記第1内部導体と前記第2内部導体とで前記第3内部導体を挟持することにより接続・保持することを特徴とする避雷用同軸コネクタにすることにより達成できる。
請求項2記載の避雷用同軸コネクタは、前記第1内部導体及び前記第2内部導体には、互いを連結・接続するためのネジ部(雄ネジと雌ネジ)を設け、前記第3内部導体には接続対象物と接続する側との反対側にフランジを設けるとともに前記フランジに前記雄ネジが入る貫通孔を設け、前記第1インシュレータ及び前記第2インシュレータに保持された状態の前記第1内部導体と前記第2内部導体のどちらか一方の前記雄ネジを前記第3内部導体の貫通孔に通し、前記第1内部導体と前記第2内部導体の雌雄ネジを螺着することにより前記第1内部導体と前記第2内部導体と前記第3内部導体を接続・保持することを特徴とする請求項1記載の避雷用同軸コネクタにある。
また、請求項3記載の避雷用同軸コネクタは、前記スタブ管のフランジ部に所要数の孔を設け、前記ボディには前記孔に対応する位置に雌ネジ部を設け、ネジ部材により前記スタブ管と前記ボディとを接続することを特徴とする請求項1または2記載の避雷用同軸コネクタにある。
さらに、請求項4記載の避雷用同軸コネクタは、前記ボディに、前記外部導体を一体に形成することを特徴とする請求項1または2、3記載の避雷用同軸コネクタにある。
さらにまた、請求項5記載の避雷用同軸コネクタは、前記スタブ管に、前記第2内部導体若しくは前記第3内部導体が入る係合孔を設け、前記第2内部導体若しくは前記第3内部導体の接触部を弾性を有するバネ片にすることを特徴とする請求項1、2または3、4記載の避雷用同軸コネクタにある。
以上の説明から明らかなように、本発明のコネクタ10によると、次のような優れた効果が得られる。
(1)請求項1記載のように、3つの接続対象物と接続する略T字形状をする避雷用同軸コネクタであって、2つの接続対象物及びスタブ管と接続する2つの内部導体と、1つの内部導体を保持する少なくとも1個以上のインシュレータと、該インシュレータを保持するボディと、該ボディに装着されるとともに接続対象物と接続する1つ以上の外部導体と、1つの内部導体を保持するとともに1つの接続対象物と接続するスタブ管とを備える避雷用同軸コネクタにおいて、一方の前記内部導体を2分割(第1内部導体、第2内部導体)にし、2分割した前記第1内部導体と第2内部導体とで他方の内部導体(第3内部導体)と接続・保持し、前記スタブ管には、前記ボディとの接続部側にフランジ部を設け、前記フランジ部を前記ボディに接続し、前記インシュレータが1個の場合には、前記インシュレータを2分割(第1インシュレータ、第2インシュレータ)し、前記第1内部導体を前記第1インシュレータに保持するとともに前記第2内部導体を前記第2インシュレータに保持し、前記第1インシュレータ及び前記第2インシュレータに保持された状態の前記第1内部導体と前記第2内部導体とで前記第3内部導体を挟持することにより接続・保持することを特徴とする避雷用同軸コネクタにしているので、簡単な構造で、各内部導体同士の接続やボディとスタブ管の接続に半田付けやロー付けを行う必要がなく、ヒートレスを実現しているため各素材(部品)が熱歪変形を生じることがなく、接続不良に繋がることがなく、作業時間の短縮になる。
(2)請求項2記載の避雷用同軸コネクタは、前記第1内部導体及び前記第2内部導体には、互いを連結・接続するためのネジ部(雄ネジと雌ネジ)を設け、前記第3内部導体には接続対象物と接続する側との反対側にフランジを設けるとともに前記フランジに前記雄ネジが入る貫通孔を設け、前記第1インシュレータ及び前記第2インシュレータに保持された状態の前記第1内部導体と前記第2内部導体のどちらか一方の前記雄ネジを前記第3内部導体の貫通孔に通し、前記第1内部導体と前記第2内部導体の雌雄ネジを螺着することにより前記第1内部導体と前記第2内部導体と前記第3内部導体を接続・保持することを特徴とする請求項1記載の避雷用同軸コネクタにしているので、簡単な構造で、各内部導体同士の接続やボディとスタブ管の接続に半田付けやロー付けを行う必要がなく、ヒートレスを実現しているため各素材(部品)が熱歪変形を生じることがなく、接続不良に繋がることがなく、作業時間の短縮になる。
(3)請求項3記載の避雷用同軸コネクタは、前記スタブ管のフランジ部に所要数の孔を設け、前記ボディには前記孔に対応する位置に雌ネジ部を設け、ネジ部材により前記スタブ管と前記ボディとを接続することを特徴とする請求項1または2記載の避雷用同軸コネクタにしているので、簡単な構造で、各内部導体同士の接続やボディとスタブ管の接続に半田付けやロー付けを行う必要がなく、ヒートレスを実現しているため各素材(部品)が熱歪変形を生じることがなく、接続不良に繋がることがなく、作業時間の短縮になる。
(4)請求項4記載の避雷用同軸コネクタは、記ボディに、前記外部導体を一体に形成することを特徴とする請求項1または2、3記載の避雷用同軸コネクタにしているので、簡単な構造で、各内部導体同士の接続やボディとスタブ管の接続に半田付けやロー付けを行う必要がなく、ヒートレスを実現しているため各素材(部品)が熱歪変形を生じることがなく、接続不良に繋がることがなく、作業時間の短縮になり、設備投資を抑えることができ、高シールド特性、Low‐IM( 相互変調歪)の実現ができ、かつ、面接触で接続することで接触抵抗安定化、Low‐IM( 相互変調歪)の実現が可能になる。
(5)請求項5記載の避雷用同軸コネクタは、前記スタブ管に、前記第2内部導体若しくは前記第3内部導体が入る係合孔を設け、前記第2内部導体若しくは前記第3内部導体の接触部を弾性を有するバネ片にすることを特徴とする請求項1、2または3、4記載の避雷用同軸コネクタにしているので、簡単な構造で、各内部導体同士の接続やボディとスタブ管の接続に半田付けやロー付けを行う必要がなく、ヒートレスを実現しているため各素材(部品)が熱歪変形を生じることがなく、接続不良に繋がることがなく、作業時間の短縮になり、設備投資を抑えることができ、高シールド特性、Low‐IM( 相互変調歪)の実現ができ、かつ、面接触で接続することで接触抵抗安定化、Low‐IM( 相互変調歪)の実現が可能になる。
(A) 本発明の避雷用同軸コネクタの斜視図である。(B) 3つの内部導体(第1内部導体、第2内部導体、第3内部導体)が接続された状態の斜視図である。(C) 接続された3つの内部導体(第1内部導体、第2内部導体、第3内部導体)が2つのインシュレータ(第1インシュレータ、第2インシュレータ)に保持された状態の斜視図である。(D) 避雷用同軸コネクタの断面図である。 (A) 第1内部導体の斜視図である。(B) 第1内部導体の断面図である。(C) 第2内部導体の斜視図である。(D) 第2内部導体の断面図である。(E) 第3内部導体の斜視図である。(F) 第3内部導体の断面図である。 (A) 第1インシュレータの斜視図である。(B) 第1インシュレータの断面図である。(C) 第2インシュレータの斜視図である。(D) 第2インシュレータの断面図である。 (A) スタブ管取付方向から見たボディの斜視図である。(B) スタブ管取付方向と反対側から見たボディの斜視図である。(C) ボディの断面図である。 (A) スタブ管の斜視図である。(B) スタブ管の断面図である。
本発明の特徴は、3つの接続対象物と接続する略T字形状をする避雷用同軸コネクタ10であって、2つの接続対象物及びスタブ管24と接続する2つの内部導体と、1つの内部導体を保持する少なくとも1個以上のインシュレータと、該インシュレータを保持するボディ22と、該ボディ22に装着されるとともに接続対象物と接続する1つ以上の外部導体と、1つの内部導体を保持するとともに1つの接続対象物と接続するスタブ管24とを備える避雷用同軸コネクタ10において、一方の前記内部導体を2分割(第1内部導体12、第2内部導体14)にし、2分割した前記第1内部導体12と第2内部導体14とで他方の内部導体(第3内部導体16)と接続・保持し、前記スタブ管24には、前記ボディ22との接続部側にフランジ部243を設け、前記フランジ部243を前記ボディ22に接続し、前記インシュレータが1個の場合には、前記インシュレータを2分割(第1インシュレータ18、第2インシュレータ20)し、前記第1内部導体12を前記第1インシュレータ18に保持するとともに前記第2内部導体14を前記第2インシュレータ20に保持し、前記第1インシュレータ18及び前記第2インシュレータ20に保持された状態の前記第1内部導体12と前記第2内部導体14とで前記第3内部導体16を挟持することにより接続・保持することを特徴とする避雷用同軸コネクタ10である。
つまり、前記第1内部導体12及び前記第2内部導体14には、互いを連結・接続するためのネジ部(雄ネジ122と雌ネジ142)を設け、前記第3内部導体16には接続対象物と接続する側との反対側にフランジ162を設けるとともに前記フランジ162に前記雄ネジ122が入る貫通孔163を設け、前記第1インシュレータ18及び前記第2インシュレータ20に保持された状態の前記第1内部導体12と前記第2内部導体14のどちらか一方の前記雄ネジ122を前記第3内部導体16の貫通孔163に通し、前記第1内部導体12と前記第2内部導体14の雌雄ネジ122、142を螺着することにより前記第1内部導体12と前記第2内部導体14と前記第3内部導体16を接続・保持するものである。
図1から図5に基づいて、本発明の避雷用同軸コネクタについて説明する。図1(A)は本発明の避雷用同軸コネクタの斜視図であり、(B)は3つの内部導体(第1内部導体、第2内部導体、第3内部導体)が接続された状態の斜視図であり、(C)は接続された3つの内部導体(第1内部導体、第2内部導体、第3内部導体)が2つのインシュレータ(第1インシュレータ、第2インシュレータ)に保持された状態の斜視図であり、(D)は避雷用同軸コネクタの断面図である。図2(A)は第1内部導体の斜視図であり、(B)は第1内部導体の断面図であり、(C)は第2内部導体の斜視図であり、(D)は第2内部導体の断面図であり、(E)は第3内部導体の斜視図であり、(F)は第3内部導体の断面図である。図3(A)は第1インシュレータの斜視図であり、(B)は第1インシュレータの断面図であり、(C)は第2インシュレータの斜視図であり、(D)は第2インシュレータの断面図である。図4(A)はスタブ管取付方向から見たボディの斜視図であり、(B)はスタブ管取付方向と反対側から見たボディの斜視図であり、(C)はボディの断面図である。図5(A)はスタブ管の斜視図であり、(B)はスタブ管の断面図である。
本発明の避雷用同軸コネクタ10は、少なくとも、3つの内部導体12、14、16と2つのインシュレータ18、20とボディ22とスタブ管24とを備えている。
図に基づいて本発明の避雷用同軸コネクタ10の構成部品について説明する。まず、3つの内部導体12、14、16について説明する。3つの前記内部導体12、14、16は金属製であり、公知技術のプレス加工によって製作されている。3つの前記内部導体12、14、16の材質としては、バネ性や導電性などが要求されるので、黄銅やベリリウム銅やリン青銅等を挙げることができる。3つの前記内部導体12、14、16のうちいずれか2つの内部導体(本実施例では12、14)は、2つのインシュレータ18、20の挿入孔181、201に保持されている。以下、3つの前記内部導体12、14、16について説明する。
最初に、前記第1内部導体12について説明する。前記第1内部導体12は略円筒形をしており、一方側には接続対象物と接触する接触部121と他方側にネジ部122を有している。本実施例の接続対象物は相手コネクタであり、本実施例のネジ部122は雌ネジである。前記接触部121の近傍には、第1インシュレータ18に係合する係合部123が設けられている。
前記接触部121は、相手コネクタのコンタクトと接触する部分であって、本実施例では孔形状になっており、該孔に相手コンタクトが挿入され、接触する。前記接触部121の形状・大きさは、相手コンタクトの形状に沿い、安定した接続が得られるように適宜設計する。
2番目に、前記第2内部導体14について説明する。前記第2内部導体14も略円筒形をしており、一方側には接続対象物と接触する接触部141と他方側にネジ部142を有している。本実施例の接続対象物は相手コネクタであり、本実施例のネジ部142は雄ネジである。前記接触部141の近傍には、第2インシュレータ20に係合する係合部143が設けられている。
前記接触部141は、相手コネクタのコンタクトと接触する部分であって、本実施例では孔形状になっており、該孔に相手コンタクトが挿入され、接触する。前記接触部141の形状・大きさは、相手コンタクトの形状に沿い、安定した接続が得られるように適宜設計する。
前記第1内部導体12及び前記第2内部導体14の係合部123、143は、前記第1内部導体12及び前記第2内部導体14のネジ部122、142同士が螺着した際に、各前記第1インシュレータ18及び前記第2インシュレータ20に係合し、前記第1内部導体12及び前記第2内部導体14が前記第1インシュレータ18及び前記第2インシュレータ20を挟み込むことで保持している。前記係合部123、143の大きさ・形状はこのような役割や加工性や強度等を考慮して適宜設計する。
本実施例では、第1内部導体12のネジ部を雌ネジにし、第2内部導体14のネジ部を雄ネジにしたが、逆にしてもよい。
最後(3番目)に、前記第3内部導体16について説明する。前記第3内部導体16も略円筒形をしており、一方側には接続対象物と接触する接触部161と他方側にフランジ162を有している。本実施例の接続対象物はスタブ管24である。前記フランジ162には、第2内部導体14の雄ネジ142が入る貫通孔163が設けられている。
前記接触部161は、スタブ管24と接触する部分であって、本実施例では弾性を有するバネ片にしており、該バネ片が前記スタブ管24の係合孔242に挿入され、接触する。前記接触部161の形状・大きさは、前記スタブ管24の形状に沿い、安定した接続が得られるように適宜設計する。
次に、第1インシュレータ18及び第2インシュレータ20について説明する。この第1インシュレータ18及び第2インシュレータ20は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材質としては寸法安定性や耐熱性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)やポリフェニレンサルファイド(PPS)や液晶ポリマー(LCP)やポリアミド(9TPA、66PA、46PA)やポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリカーボネート(PC)やこれらの合成材料を挙げることができる。前記第1インシュレータ18及び前記第2インシュレータ20は略円筒形をしており、本実施例ではそれぞれが接触する軸線に対し、線対称になっている。
前記第1インシュレータ18及び前記第2インシュレータ20には、前記第1内部導体12及び前記第2内部導体14が挿入される挿入孔181、201が設けられている。前記挿入孔181、201は前記第1内部導体12及び前記第2内部導体14が入ればよく、前記第1内部導体12及び前記第2内部導体14の形状に沿い、加工性や強度や誘電率等を考慮して適宜設計する。
前記第1インシュレータ18及び前記第2インシュレータ20には、一方側の外周にボディ22の係合部223、223に係合し、位置決めする係止部182、202が設けられ、他方側には前記第3内部導体16のフランジ162を逃げるための切欠部183、203が設けられている。前記切欠部183、203の大きさ・形状は、前記フランジ162を逃げられれば如何なるものでも良いが、シールド性や加工性や強度やインピーダンス等を考慮して適宜設計する。
前記第1インシュレータ18及び前記第2インシュレータ20の係止部182、202は、前記第1内部導体12及び前記第2内部導体14のネジ部122、142同士が螺着した際に、前記ボディ22の係合部223、223に係合し、前記第1インシュレータ18及び前記第2インシュレータ20が前記ボディ22を挟み込むことで保持している。前記係止部182、202の大きさ・形状はこのような役割や加工性や強度やインピーダンス等を考慮して適宜設計する。
次に、前記ボディ22について説明する。このボディ22は金属製であり、公知技術の鋳造及び切削等によって製作され、これらの材料としては、寸法安定性や加工性や強度などを考慮すると、銅合金や亜鉛ダイキャストやアルミダイキャスト等を挙げることができる。
前記ボディ22は略筒状をしており、両端部分が円筒形で、中央部分が四角形をしている。前記ボディ22には、前記第1インシュレータ18及び前記第2インシュレータ20が入る貫通した装着孔222が設けられている。前記装着孔222内には、前記第1インシュレータ18及び前記第2インシュレータ20の係止部182、202に対応する位置に、係合部223、223が設けられている。前記装着孔222の大きさ・形状は、前記第1インシュレータ18及び前記第2インシュレータ20が入り、かつ、相手コネクタと嵌合できればよく、前記第1インシュレータ18及び前記第2インシュレータ20や相手コネクタに沿い、接続安定性や加工性や強度やインピーダンス等を考慮して適宜設計している。前記係合部223、223は、前記第1内部導体12及び前記第2内部導体14のネジ部122、142同士が螺着した際に、前記第1インシュレータ18及び前記第2インシュレータ20の係止部182、202と係合し、前記第1インシュレータ18及び前記第2インシュレータ20が前記ボディ22を挟み込むことで、前記第1インシュレータ18及び前記第2インシュレータ20が保持される部分である。そのため、前記係合部223、223の大きさ・形状はこのような役割や加工性や強度やインピーダンス等を考慮して適宜設計する。
前記ボディ22の両端側には、相手コネクタの外部導体と接触するための外部導体部221が圧入しなくてすむように前記ボディ22と一体に形成されている。前記外部導体部221の形状・大きさは、相手コネクタの外部導体と接触できればよく、接続安定性や加工性や強度等を考慮して適宜設計する。
前記ボディ22の四角形をした中央部分には、前記スタブ管24が入る嵌入孔225が設けられている。前記嵌入孔225の形状・大きさは、前記スタブ管24が入り、3つの内部導体12、14、16が接続できればよく、気密性や加工性や強度やインピーダンス等を考慮して適宜設計する。また、前記ボディ22の四角形をした中央部分には、前記スタブ管24を固定するための固定手段が設けられている。本実施例では、固定手段として、ビス(六角穴付きボルト)により固定してしている。そのため、前記ボディ22の四角形をした中央部分には、所要数の雌ネジ部224が設けられている。固定手段としては、作業性やよく、熱が掛からない方法であれば、如何なるものでもよいが、強度や加工性やインピーダンス等を考慮して適宜設計する。
次に、前記スタブ管24について説明する。このスタブ管24は金属製であり、公知技術の鋳造及び切削等によって製作され、これらの材料としては、寸法安定性や加工性や強度などを考慮すると、亜鉛ダイキャストやアルミダイキャスト等を挙げることができる。前記スタブ管24は略円筒形をしている。
前記スタブ管24には、一方側にフランジ部243が設けられ、前記フランジ部243には前記ボディ22の雌ネジ部224に対応する位置にビス(六角穴付きボルト)が入る大きさの孔244が設けられている。また、前記フランジ部243には、前記ボディ22側に、前記嵌入孔225に入るように幾分円筒形に突出させている。
前記スタブ管24には、前記フランジ部243側に、前記第3内部導体16と接触する接触部241が一体に設けられている。前記接触部241は、前記第3内部導体16が入るように、係合孔242が設けられている。前記接触部241と前記係合孔242の形状・大きさは、前記第3内部導体16と接触できればよく、接続安定性や加工性や強度やインピーダンス等を考慮して適宜設計する。
前記スタブ管24の他方側には、接続対象物と接続できる構造にしている。本実施例では、アース線と接続するため、ネジが形成され、他の部品として座金やナットを用いて、アース線を挟み込むことで接続させている。
最後に、本実施例の避雷用同軸コネクタ10の組立て手順について説明する。
第1に、第1内部導体12を第1インシュレータ18に、第2内部導体14を第2インシュレータ20に、それぞれ挿入する。
第2に、ボディ22に、第1内部導体12が挿入された第1インシュレータ18と第2内部導体14が挿入された第2インシュレータ20を、両端側からそれぞれ装着孔222内に挿入し、かつ、第3内部導体16を嵌入孔125より挿入し、第2内部導体14の雄ネジ142が第3内部導体16の貫通孔163に入るように挿入し、第1内部導体12と第2内部導体14のネジ部122、142を螺着する。
最後に、スタブ管24をボディ22にビス(六角穴付きボルト)により固定する。
本実施例では、前記第1内部導体12と前記第2内部導体14を相手コネクタと接触させ、前記第3内部導体16を前記スタブ菅24と接続する構造にしたが、前記第1内部導体12と前記第3内部導体16を相手コネクタと接触させ、前記第2内部導体14を前記スタブ菅24と接続するものでも、前記第3内部導体16と前記第2内部導体14を相手コネクタと接触させ、前記第1内部導体12を前記スタブ菅24と接続するものであってもよい。つまり、ここで説明したもの全ては、前記第1内部導体12と前記第2内部導体14を螺着する構造にしている。本実施例では、前記第1内部導体12及び前記第2内部導体14の接触部121、141をソケット構造にしたが、ピン構造であってもよい。
本発明は、通信等の電気機器や電子機器に使用される避雷用同軸コネクタに関するもので、特に、簡単な構造で、ロー付けや半田付け等の熱処理(過熱工程)を行わなくてすむ構造に関するものである。
10 避雷用同軸コネクタ
12 第1内部導体
121 接触部
122 ネジ部
123 係合部
14 第2内部導体
141 接触部
142 ネジ部
143 係合部
16 第3内部導体
161 接触部
162 フランジ
163 貫通孔
18 第1インシュレータ
181 挿入孔
182 係止部
183 切欠部
20 第2インシュレータ
201 挿入孔
202 係止部
203 切欠部
22 ボディ
221 外部導体部
222 装着孔
223 係合部
224 雌ネジ
225 嵌入孔
226 ネジ部
24 スタブ管
241 接触部
242 係合孔
243 フランジ部
244 孔
26 嵌合口

Claims (5)

  1. 3つの接続対象物と接続する略T字形状をする避雷用同軸コネクタであって、
    2つの接続対象物及びスタブ管と接続する2つの内部導体と、1つの内部導体を保持する少なくとも1個以上のインシュレータと、該インシュレータを保持するボディと、該ボディに装着されるとともに接続対象物と接続する1つ以上の外部導体と、1つの内部導体を保持するとともに1つの接続対象物と接続するスタブ管とを備える避雷用同軸コネクタにおいて、
    一方の前記内部導体を2分割(第1内部導体、第2内部導体)にし、2分割した前記第1内部導体と第2内部導体とで他方の内部導体(第3内部導体)と接続・保持し、
    前記スタブ管には、前記ボディとの接続部側にフランジ部を設け、前記フランジ部を前記ボディに接続し、
    前記インシュレータが1個の場合には、前記インシュレータを2分割(第1インシュレータ、第2インシュレータ)し、前記第1内部導体を前記第1インシュレータに保持するとともに前記第2内部導体を前記第2インシュレータに保持し、
    前記第1インシュレータ及び前記第2インシュレータに保持された状態の前記第1内部導体と前記第2内部導体とで前記第3内部導体を挟持することにより接続・保持することを特徴とする避雷用同軸コネクタ。
  2. 前記第1内部導体及び前記第2内部導体には、互いを連結・接続するためのネジ部(雄ネジと雌ネジ)を設け、
    前記第3内部導体には接続対象物と接続する側との反対側にフランジを設けるとともに前記フランジに前記雄ネジが入る貫通孔を設け、
    前記第1インシュレータ及び前記第2インシュレータに保持された状態の前記第1内部導体と前記第2内部導体のどちらか一方の前記雄ネジを前記第3内部導体の貫通孔に通し、前記第1内部導体と前記第2内部導体の雌雄ネジを螺着することにより前記第1内部導体と前記第2内部導体と前記第3内部導体を接続・保持することを特徴とする請求項1記載の避雷用同軸コネクタ。
  3. 前記スタブ管のフランジ部に所要数の孔を設け、前記ボディには前記孔に対応する位置に雌ネジ部を設け、ネジ部材により前記スタブ管と前記ボディとを接続することを特徴とする請求項1または2記載の避雷用同軸コネクタ。
  4. 前記ボディに、前記外部導体を一体に形成することを特徴とする請求項1または2、3記載の避雷用同軸コネクタ。
  5. 前記スタブ管に、前記第2内部導体若しくは前記第3内部導体が入る係合孔を設け、前記第2内部導体若しくは前記第3内部導体の接触部を弾性を有するバネ片にすることを特徴とする請求項1、2または3、4記載の避雷用同軸コネクタ。
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