JP5541130B2 - 管理装置、管理方法および管理用プログラム - Google Patents
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Description
クラウドコンピューティングを実現する環境、すなわち、クラウド環境では、同一または類似の構成を持つシステムが多数存在する場合がある。そして、クラウド環境では、ハードウェアの入れ替えやサーバの追加、アプリケーションの改版などにより、クラウド環境に含まれるICTリソースの構成が動的に変化する。そのため、クラウド環境の管理、例えば、障害の検知などの負担が大きかった。
また、障害MSG(メッセージ)の特徴があらかじめ登録された周辺装置障害用パターンファイルとノード装置障害用パターンファイルを有し、MSGとパターンファイルの個々パターンとを比較し周辺装置障害MSGなどを判定する障害検出システムが知られている。
図1は、メッセージパターンの学習を説明する図である。メッセージパターンを用いて障害検知を行う場合、管理装置は、過去の障害事例のログから、障害を特徴づけるメッセージパターンを学習する必要がある。
図1の例では、障害1の発生時刻T0〜T1に、メッセージパターン102に含まれるメッセージが発生している。この場合、管理装置は、障害1を特徴づけるメッセージパターンとして、メッセージパターン102をメッセージパターン辞書103に記憶する。このとき、管理装置は、メッセージパターン102に含まれるメッセージが発生した場合に障害1が発生した障害発生確率を算出してメッセージパターン辞書103に記憶する。
管理装置は、クラウド環境下にある機器から受信したメッセージのうち、メッセージ辞書101に記憶されているメッセージを、一定期間に出力されたメッセージ毎に分類する。図3の例では、クラウド環境下にある機器から受信したメッセージから、例えば、時刻t’0〜t’1までに受信したメッセージ1、2、3および4が分類されたことが例示されている。
図4には、Webサーバのログを、W3C(World Wide Web Consortium)拡張ログ形式で出力した場合と、MS(Microsoft)IISログ形式で出力した場合と、NCSA(National Center for Supercomputing Applications)フォーマットで出力した場合と、を示している。
記憶手段は、前記情報処理システムに障害が発生したときに、前記情報処理システムから一定期間に受信した1または2以上のメッセージを含むメッセージ群を示す第1のメッセージパターンが検出された検出回数を記憶した障害共起情報を記憶する記憶装置である。
図6に示す管理装置600は、記憶手段601と、判別手段602と、更新手段603と、を備える。管理装置600は、管理対象の情報処理システム605と、ネットワークや専用回線を介して通信可能に接続している。
以上の構成において、情報処理システム605に含まれる構成要素が変更されると、更新手段603は、変更された構成要素が出力するメッセージを第1のメッセージパターンから除いた第2のメッセージパターンに、障害共起情報に記憶された第1のメッセージパターンを更新する。
図7に示す情報処理システム700は、機器1、機器2、・・・および機器Nと、管理装置701と、を含むシステムである。情報処理システム700は、クラウド環境を提供することができる。機器1、機器2、・・・および機器Nと、管理装置701と、はネットワーク702を介して互いに通信可能に接続している。
機器1、機器2、・・・および機器Nや、機器1、機器2、・・・および機器Nそれぞれに含まれるハードウェアは、必要に応じて管理装置701にメッセージを出力する。なお、「ハードウェアがメッセージを出力する」とは、ハードウェアを制御するプログラムであって、ハードウェアと一体とみなすことができるものがメッセージを出力することと考えることができる。また、機器1、機器2、・・・および機器Nそれぞれで動作するアプリケーションや、機器1、機器2、・・・および機器Nそれぞれに含まれるハードウェア上で動作するアプリケーションなども、必要に応じて管理装置701にメッセージを出力する。
管理装置701は、メッセージパターン辞書801と、メッセージ辞書802と、メッセージパターン検知部803と、を備える。さらに、管理装置701は、メッセージパターン学習部804を備えることができる。さらに、管理装置701は、構成情報記憶部805と、構成情報付与部806と、メッセージパターン更新部807と、を備えることができる。
構成情報付与部806は、構成情報記憶部805に記憶されている構成情報に基づいて、メッセージ辞書802に記憶されているメッセージの発信元の構成要素を特定し、特定した構成要素をメッセージと関連付けてメッセージテーブル1100に記憶する。
メッセージパターンテーブル900は、メッセージパターン毎に、メッセージパターンに含まれるメッセージの有無を示すビット列を記憶するテーブルである。このビット列は、メッセージIDの数のビット幅を有する。そして、ビットが「0」の場合、そのビットに対応するメッセージIDが示すメッセージがメッセージパターンに含まれないことを示している。また、ビットが「1」の場合、そのビットに対応するメッセージIDが示すメッセージがメッセージパターンに含まれることを示している。
共起確率テーブル1000は、メッセージパターン毎の検出総数と検出回数とを含むテーブルである。検出総数は、障害1〜障害jが発生したときにメッセージパターンが検出された回数の合計である。また、検出回数は、障害毎に、その障害が発生したときにメッセージパターンが検出された回数である。
メッセージテーブル1100は、メッセージID毎に、登録メッセージと、CI(Configuration Item)と、を含むテーブルである。
CIは、情報処理システム700に含まれる構成要素のうち、メッセージの発信元の構成要素を示す情報である。
構成情報1200は、構成要素IDと、構成要素種別と、構成要素名と、説明と、管理者と、を含む情報である。
障害事例記憶部810には、障害IDと、障害種別と、個別事例と、を含む1または2以上の障害事例が記憶されている。図13の例では、障害事例1301、1302、1303および1304が、障害事例記憶部810に記憶されている場合の例を示している。
(1)構成情報付与部806は、メッセージログ記憶部811に記憶されているメッセージログから、メッセージ1401を読み出す。そして、構成情報付与部806は、メッセージ1401に含まれる文字列から特定の文字列を抽出する。特定の文字列をメッセージ1401のどの位置から抽出するかは、例えば、メッセージログの種類に応じてあらかじめ決めておくことができる。
図16には、メッセージの数がm個の場合のメッセージパターンテーブル900を示している。この場合、ビットパターンは、mビットのビット幅を有するビット列で表わされる。したがって、メッセージパターンの総数は、(2のm乗−1)個となる。メッセージID「1」のメッセージを示すビットがメッセージパターンテーブル900から除かれると、ビットパターンは、(m−1)ビットのビット幅を有するビット列で表わされることになる。この場合、メッセージパターンの総数は、(2の(m−1)乗−1)個となる。
ステップS1902において、メッセージパターン検知部803は、メッセージ辞書802に記憶されているメッセージテーブル1100を参照し、ステップS1901で取得した各メッセージのメッセージIDを取得する。なお、メッセージパターン検知部803は、メッセージテーブル1100からメッセージIDを取得できたメッセージに対してだけ以降の処理を行う。したがって、メッセージパターン検知部803は、メッセージテーブル1100に記憶されていないメッセージに対しては、以降の処理を行わない。
ステップS2101において、メッセージパターン更新部807は、構成変更情報812から、構成変更のあった構成要素名を抽出する。なお、構成変更情報812は、後述する入力装置2203を利用してユーザが管理装置701に入力してもよいし、情報処理システム700に含まれる構成要素から出力されたメッセージ等を利用してもよい。
ステップS2107において、メッセージパターン更新部807は、ステップS2106で同一と特定したメッセージパターンを統合し、新たなメッセージパターンテーブル900’を作成する。
ステップS2109において、メッセージパターン更新部807は、ステップS2106で同一と特定したメッセージパターンの検出総数を合算することにより、メッセージパターン統合後の検出総数を算出する。また、メッセージパターン更新部807は、ステップS2106で同一と特定したメッセージパターンの検出回数を障害毎に合算することにより、メッセージパターン統合後の障害毎に検出回数を算出する。
なお、本実施例では、メッセージパターン更新部807は、メッセージパターンテーブル900からメッセージパターンテーブル900’を作成しているが、これはメッセージパターンテーブル900をメッセージパターンテーブル900’の内容に更新することと同義である。
図22に示す管理装置701は、CPU2201と、メモリ2202と、入力装置2203と、出力装置2204と、外部記憶装置2205と、媒体駆動装置2206と、ネットワーク接続装置2208と、を備える。そして、これらの装置がバスに接続されて相互にデータの受け渡しが行える構成となっている。
メモリ2202は、プログラムを実行するために使用される揮発性の記憶装置である。メモリ2202には、例えば、RAMなどを使用することができる。
出力装置2204は、データ等を表示装置等に出力する装置である。なお、出力装置2204には、表示装置を含むこともできる。
なお、メモリ2202、外部記憶装置2205および可搬記憶媒体2207などの情報処理装置に読取り可能な記憶媒体は、非一時的(non−transitory)な媒体を使用することができる。
図23に示す共起確率テーブル2300は、共起確率テーブル1000の一部、例えば、図10に示した共起確率テーブル1000における各メッセージパターンと障害jとの共起確率、をタグ形式で表わしたものである。
(付記1)
複数の構成要素を含む情報処理システムを管理する管理装置において、
前記情報処理システムに障害が発生したときに、前記情報処理システムから一定期間に受信した1または2以上のメッセージを含むメッセージ群を示す第1のメッセージパターンが検出された検出回数を記憶した障害共起情報を記憶する記憶手段と、
前記情報処理システムから一定期間に受信した1または2以上のメッセージから前記第1のメッセージパターンを検出し、前記記憶手段に記憶された前記障害共起情報から前記検出回数を読み出し、該検出回数に基づいて前記障害と前記第1のメッセージパターンとの共起確率を算出し、該共起確率が閾値以上の場合に、前記障害が発生したと判別する判別手段と、
前記構成要素が変更されたことを検出すると、該変更された前記構成要素が出力するメッセージを前記第1のメッセージパターンから除いたメッセージ群を示す第2のメッセージパターンを作成し、前記障害共起情報に記憶された前記第1のメッセージパターンを前記第2のメッセージパターンに更新する更新手段と、
を備える管理装置。
(付記2)
前記判別手段は、
前記情報処理システムから一定期間に受信した1または2以上のメッセージを含むメッセージ群を示すメッセージパターン毎に該メッセージパターンに含まれる前記メッセージを記憶したメッセージパターン情報にしたがって、前記第1のメッセージパターンを検出する、
ことを特徴とする付記1に記載の管理装置。
(付記3)
前記更新手段は、
前記メッセージ毎に該メッセージを出力する前記構成要素を示す構成要素情報と関連付けて記憶したメッセージ情報にしたがって、前記構成要素が出力するメッセージを特定する、
ことを特徴とする付記1に記載の管理装置。
(付記4)
前記更新手段は、
前記構成要素が変更されたことを検出すると、該変更された前記構成要素が出力するメッセージを前記メッセージパターン情報から除外し、該除外した結果同一となったメッセージパターンを統合して新たなメッセージパターン情報に更新する、
ことを特徴とする付記2に記載の管理装置。
(付記5)
前記更新手段は、
前記変更された前記構成要素が出力するメッセージを前記メッセージパターン情報から除いた結果同一となった、前記障害共起情報に含まれるメッセージパターンを統合し、前記検出回数を合算して新たな障害共起情報に更新する、
ことを特徴とする付記2に記載の管理装置。
(付記6)
前記情報処理システムから前記メッセージを受信すると、該メッセージに含まれる前記構成要素情報を抽出し、該構成要素情報を前記メッセージと関連付けて前記メッセージ情報に記憶する構成情報付与手段、
をさらに備える付記3に記載の管理装置。
(付記7)
前記情報処理システムから受信したメッセージを記憶したメッセージログから、前記一定期間に受信した1または2以上のメッセージを含むメッセージ群を読み出して該読み出したメッセージ群を示す第3のメッセージパターンを作成し、前記一定期間に前記情報処理システムで障害が発生したときに前記第3のメッセージパターンが検出された検出回数を前記障害共起情報に記憶する学習手段、
をさらに備える付記1に記載の管理装置。
(付記8)
複数の構成要素を含む情報処理システムを管理する管理方法において、
前記情報処理システムから一定期間に受信した1または2以上のメッセージから第1のメッセージパターンを検出し、
前記情報処理システムに障害が発生したときに前記第1のメッセージパターンが検出された検出回数を記憶した障害共起情報を記憶する記憶手段に記憶された前記障害共起情報から前記検出回数を読み出して、該検出回数に基づいて前記障害と前記第1のメッセージパターンとの共起確率を算出し、
前記共起確率が閾値以上の場合に、前記障害が発生したと判別し、
前記構成要素が変更されたことを検出すると、該変更された前記構成要素が出力するメッセージを前記第1のメッセージパターンから除いたメッセージ群を示す第2のメッセージパターンを作成し、前記障害共起情報に記憶された前記第1のメッセージパターンを前記第2のメッセージパターンに更新する、
管理方法。
(付記9)
複数の構成要素を含む情報処理システムを管理するプログラムにおいて、
前記情報処理システムから一定期間に受信した1または2以上のメッセージから第1のメッセージパターンを検出し、
前記情報処理システムに障害が発生したときに前記第1のメッセージパターンが検出された検出回数を記憶した障害共起情報を記憶する記憶手段に記憶された前記障害共起情報から前記検出回数を読み出して、該検出回数に基づいて前記障害と前記第1のメッセージパターンとの共起確率を算出し、
前記共起確率が閾値以上の場合に、前記障害が発生したと判別し、
前記構成要素が変更されたことを検出すると、該変更された前記構成要素が出力するメッセージを前記第1のメッセージパターンから除いたメッセージ群を示す第2のメッセージパターンを作成し、前記障害共起情報に記憶された前記第1のメッセージパターンを前記第2のメッセージパターンに更新する、
処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
802 メッセージ辞書
803 メッセージパターン検知部
804 メッセージパターン学習部
805 構成情報記憶部
806 構成情報付与部
807 メッセージパターン更新部
810 障害事例記憶部
811 メッセージログ記憶部
900 メッセージパターンテーブル
1000 共起確率テーブル
1100 メッセージテーブル
Claims (5)
- 複数の構成要素を含む情報処理システムを管理する管理装置において、
前記情報処理システムに障害が発生したときに、前記情報処理システムから一定期間に受信した1または2以上のメッセージを含むメッセージ群を示す第1のメッセージパターンが検出された検出回数を記憶した障害共起情報を記憶する記憶手段と、
前記情報処理システムから一定期間に受信した1または2以上のメッセージから前記第1のメッセージパターンを検出し、前記記憶手段に記憶された前記障害共起情報から前記検出回数を読み出し、該検出回数に基づいて前記障害と前記第1のメッセージパターンとの共起確率を算出し、該共起確率が閾値以上の場合に、前記障害が発生したと判別する判別手段と、
前記構成要素が変更されたことを検出すると、該変更された前記構成要素が出力するメッセージを前記第1のメッセージパターンから除いたメッセージ群を示す第2のメッセージパターンを作成し、前記障害共起情報に記憶された前記第1のメッセージパターンを前記第2のメッセージパターンに更新する更新手段と、
を備える管理装置。 - 前記更新手段は、
前記メッセージ毎に該メッセージを出力する前記構成要素を示す構成要素情報と関連付けて記憶したメッセージ情報にしたがって、前記構成要素が出力するメッセージを特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の管理装置。 - 前記情報処理システムから前記メッセージを受信すると、該メッセージに含まれる前記構成要素情報を抽出し、該構成要素情報を前記メッセージと関連付けて前記メッセージ情報に記憶する構成情報付与手段、
をさらに備える請求項2に記載の管理装置。 - 複数の構成要素を含む情報処理システムを管理する管理方法において、
前記情報処理システムから一定期間に受信した1または2以上のメッセージから第1のメッセージパターンを検出し、
前記情報処理システムに障害が発生したときに前記第1のメッセージパターンが検出された検出回数を記憶した障害共起情報を記憶する記憶手段に記憶された前記障害共起情報から前記検出回数を読み出して、該検出回数に基づいて前記障害と前記第1のメッセージパターンとの共起確率を算出し、
前記共起確率が閾値以上の場合に、前記障害が発生したと判別し、
前記構成要素が変更されたことを検出すると、該変更された前記構成要素が出力するメッセージを前記第1のメッセージパターンから除いたメッセージ群を示す第2のメッセージパターンを作成し、前記障害共起情報に記憶された前記第1のメッセージパターンを前記第2のメッセージパターンに更新する、
管理方法。 - 複数の構成要素を含む情報処理システムを管理するプログラムにおいて、
前記情報処理システムから一定期間に受信した1または2以上のメッセージから第1のメッセージパターンを検出し、
前記情報処理システムに障害が発生したときに前記第1のメッセージパターンが検出された検出回数を記憶した障害共起情報を記憶する記憶手段に記憶された前記障害共起情報から前記検出回数を読み出して、該検出回数に基づいて前記障害と前記第1のメッセージパターンとの共起確率を算出し、
前記共起確率が閾値以上の場合に、前記障害が発生したと判別し、
前記構成要素が変更されたことを検出すると、該変更された前記構成要素が出力するメッセージを前記第1のメッセージパターンから除いたメッセージ群を示す第2のメッセージパターンを作成し、前記障害共起情報に記憶された前記第1のメッセージパターンを前記第2のメッセージパターンに更新する、
処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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