JP5539458B2 - 光電変換装置および光電変換装置を用いた撮像システム - Google Patents

光電変換装置および光電変換装置を用いた撮像システム Download PDF

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Description

本発明は、光電変換装置および光電変換装置を用いた撮像システムに関する。
近年の光電変換装置の進歩により、より高画質で安価なデジタルカメラが普及している。特に、画素内に能動素子を持ち、周辺回路をオンチップ化できるMOS型光電変換装置の性能向上はめざましく、一部CCDセンサを置き換えてきている。MOS型光電変換装置では光を電荷に変換するフォトダイオード(以下、光電変換素子と記載する)が、例えば2次元に配列されて構成される。各光電変換素子から読み出し回路へ電荷が出力される。まず、光電変換素子から電荷はフローティングノード(floating diffusion部とも呼ばれる。以下、FD部と記載する)に転送され、保持される。その電荷に基づく信号が、増幅用MOSトランジスタのゲート電極に入力され、ソースフォロワ動作によって増幅されて出力信号線に出力される。
近年の光電変換装置の多画素化、小型化にともない、光電変換素子を含む画素のサイズの縮小が求められている。その1つの手段として、複数の光電変換素子ごとに読み出し回路を共有化する方法がある。特許文献1には、1つのFD部に複数の光電変換素子から電荷を読み出して、複数の光電変換素子ごとにFD部以降の読み出し回路を共有化する方法の記載がある。また、複数のFD部を配線層によって接続して、複数の光電変換素子ごとに増幅用MOSトランジスタ以降の読み出し回路を共有化する方法の記載がある。
特開2000−232216号公報
しかし、FD部以降の読み出し回路を共有化する方法では、光電変換素子の配置が非対称となる場合が生じてしまう。さらに、1つのFD部が大きく形成されるため、FD部の容量が大きくなってしまう。また、複数のFD部を接続する場合においても、FD部の接続に用いる金属配線層とその接続を取るためのコンタクトやスルーホール等とその他の配線との寄生容量が発生する。この寄生容量によってFD部の容量が増大してしまう。
FD部の容量が大きくなると、光電変換素子から転送された電荷を出力信号線へ出力する際のゲインが小さくなってしまう。このゲインが小さくなる現象は、光電変換装置の感度を低下させ、信号のSN比を低下させてしまう。
したがって、本発明は複数のFD部を接続した場合において、感度が向上し、SN比が向上した画像信号を得ることが可能な光電変換装置を提供することを目的とする。
本発明の光電変換装置は、第1の光電変換素子と、第2の光電変換素子と、第1のフローティングディフュージョン部と、第2のフローティングディフュージョン部と、前記第1の光電変換素子と前記第1のフローティングディフュージョン部の間に設けられた第1のゲート電極を有する第1の転送用MOSトランジスタと、前記第2の光電変換素子と前記第2のフローティングディフュージョン部の間に設けられた第2のゲート電極を有する第2の転送用MOSトランジスタと、前記第1のフローティングディフュージョン部と前記第2のフローティングディフュージョン部の両方と電気的に接続されたゲート電極を有する増幅用MOSトランジスタと、を有する光電変換装置において、前記電気的な接続は、前記増幅用MOSトランジスタのゲート電極と連続し、前記ゲート電極と同一材料からなる配線で行われており、前記配線と前記ゲート電極とは同一の配線層に配される
本発明によれば、光電変換装置の感度が向上し、SN比の高い画像を得ることが可能となる。
(A)第1の実施形態の説明図、(B)A−A’線の断面図 (A)比較のための説明図、(B)B−B’線の断面図 (A)画素回路の説明図、(B)駆動タイミング図 第2の実施形態の説明図 第3の実施形態の説明図 第4の実施形態の説明図 (A)第5の実施形態の説明図、(B)A−A’線の断面図 第5の実施形態の応用例 撮像システムを示すブロック図
本発明による光電変換装置は、光電変換素子からフローティングノードへ電荷を転送する転送用MOSトランジスタと、FD部から、その電荷に基づく信号を出力するための増幅用MOSトランジスタとを有する。そして、少なくとも2つのFD部を増幅用MOSトランジスタのゲート電極と同じ層からなる配線で接続するものである。
本発明によればFD部の容量の増加を少なくすることができる。具体的には、配線層とその接続を取るためのコンタクトやスルーホール等とその他の配線との寄生容量を生じることなく、FD部を接続することが可能となり、寄生容量の増加を少なくすることが可能となる。また、金属配線層よりも光電変換素子側の配線を用いることによって、入射光の妨げにならず、開口を大きくすることができる。よって、センサの感度を向上させることによりSN比の高い画像を得る事が可能となる。
具体的な実施形態を例にあげ、詳細に説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態の説明図を図1および図2に示す。まず、図3(A)は、本実施形態の光電変換装置の回路図を模式的に示したものであり、図3(B)にその駆動パルスの一例を示す。図1(A)は、図3(A)にて点線で囲われた回路部分のレイアウトを模式的に示したものであり、図1(B)は、図1(A)のA−A’線の断面模式図を示している。
まず、図3(A)を用いて光電変換装置の構造を説明する。図3(A)の301、302は光電変換素子であり、それぞれ転送用MOSトランジスタ303、304を介してFD部305に接続されている。FD部305の電位はリセット用MOSトランジスタ306を介して接続された電源線309を用いて所望の電位にリセットされる。FD部305の電位は増幅用MOSトランジスタ308のゲート電極に入力される。増幅用MOSトランジスタ308と定電流源310により構成されるソースフォロワ回路によって、FD部305の電位に対応した信号が出力信号線307を介して出力される。信号はサンプルホールド回路(S/H回路、不図示)に保持され、その後、CDS等の任意の処理がなされる。点線で囲んだ部分は回路の繰り返し単位であり、2次元に同様の構成が繰り返されている。本実施形態の光電変換装置においては、2つの光電変換素子でFD部以降の回路を共有している。本実施形態においては、画素は光電変換素子1つを含む単位とし、点線で囲んだ部分は2画素とし、それら画素が行列方向に配されている場合を考える。
このような構造の光電変換装置の駆動タイミングを、図3(B)を用いて説明する。311は読み出しを行う行(以下、選択行)のリセット用MOSトランジスタのゲート電極に入力するパルス、312は読み出しを行わない行(以下、非選択行)のリセット用MOSトランジスタのゲート電極に入力するパルスを示している。313は電源線309をパルス動作させるタイミングを示している。314は光電変換素子301から電荷を転送するための転送用MOSトランジスタのゲート電極に入力するパルスTx1を示している。
また、315は光電変換素子302から電荷を転送するための転送用MOSトランジスタのゲート電極に入力するパルスTx2を示している。316はFD部の電位をリセット電位に設定した際に出力されるリセットノイズ(N信号)のサンプルホールドタイミング、317は光によって生じた電荷に対応した信号(S信号)のサンプルホールドタイミングを示している。まず、選択行のFD部は高い電位にリセットされ、非選択行のFD部は低い電位にリセットされる。これにより非選択行の増幅MOSトランジスタには電流が流れなくなり、選択行のFDの電位に依存した電位が出力信号線に出力される。この時の出力をN信号としてサンプルホールドする。次にTx1をオンすることにより最初の光電変換素子301の光によって生じた電荷をFD部に転送し、その際の出力をS信号としてサンプルホールドする。このS信号には、先のN信号が重畳されているため、先に読み出したN信号との差分をとると、光によって生じた信号を得ることが可能となる。さらに、Tx2についても同様に駆動することにより、ノイズを除去した、もう一方の光電変換素子302の光によって生じた電荷に基づく信号を得ることができる。
この構造の光電変換装置の光電変換素子301および302を含む点線で囲んだ部分のレイアウトについて図1を用いて説明する。この図1の符号101〜110はそれぞれ図3(A)の符号301〜310と対応させている。
図1(A)は、基板上のレイアウトを示している。101および102は光電変換素子、103および104は転送用MOSトランジスタのゲート電極、105a1および105a2はFD部である。105fは2つのFD部105a1および105a2を接続する配線である。FD部の光電変換素子101および102やFD部105a1および105a2等の図面のハッチングは基板内の活性領域を示している。105b1および105b2で示す黒い部分は、FD部の基板(活性領域部分)と配線105fとを接続するコンタクトである。以後、コンタクトは黒にて示す。106は増幅用MOSトランジスタのゲート電極を示している。106はリセット用MOSトランジスタのゲート電極であり、配線Resから駆動パルスが入力される。Tx1およびTx2は、それぞれ転送用MOSトランジスタのゲート電極103および104に駆動パルスを与えるための配線である。107は出力信号線であり、109は電源線である。107および109との接続をとるビアの位置を、コンタクトとは異なるハッチングの四角にて示している。その他のゲート電極と配線や基板とのコンタクトおよびビアについては省略している。
図1(B)では、図1(A)の同一の構成には図1(A)の符号と同一のものを付している。FD部105a1上に配線105fへ接続するためのコンタクト105b1が形成されている。そして、113はコンタクトであり、110は基板に形成される素子分離領域であり、活性領域を分離する。112は平坦化である。
本実施形態において、ゲート電極103および104は、ポリシリコンなどのMOSトランジスタのゲート電極材料によって形成される。複数ある配線層のうち、もっとも基板に近い高さにある。配線105fは、例えばポリシリコンなどのMOSトランジスタのゲート電極材料によって形成される。これにより、ゲート電極103および104と同一の高さに形成することが可能である。言い換えると、配線105fをゲート電極と同一層に形成することが可能ということである。以後、配線Txと同一の高さに配されるパターンを第1の配線層とし、配線107と同一の高さに配されるパターンを第2の配線層と称する。第1および第2の配線層は、半導体の配線として用いられるアルミや銅等によって形成される。図面上、配線について、同一のハッチングにて記している場合には、同一層(同一高さ、つまり同一配線層)であることを示している。
また、本実施形態に限らず、材料基板である半導体基板を「基板」と表現するが、以下のような材料基板が処理された場合も含む。例えば、1又は複数の半導体領域等が形成された状態の部材、又は、一連の製造工程を途中にある部材、又は、一連の製造工程を経た部材を基板と呼ぶこともできる。具体的には、シリコン半導体基板である。さらに、「半導体基板表面」は、画素および素子が形成された側の半導体基板の主表面を表す。画素は、光電変換素子を含む構成である。その「表面」は、半導体基板上に窒化物や酸化物などによって形成される層間膜や反射防止膜などと、半導体基板との界面を示す。その半導体基板表面を基準に半導体基板内部への距離を基板深さとし、その方向を下方向とする。そして、その反対を上方向とし、上方向への距離を高さとする。入射光側とは、光が基板に向かって入射してくる側であり、基板の上側である。
ここで、比較のため、図3(A)の等価回路図に相当する別の平面レイアウトを図2(A)にしめす。図2(B)は、図2(A)中のB−B’における断面図である。図2において、図1と同様の機能を有するものは同様の符号を付し詳細な説明は省略する。FD部205a1および205a2は、複数の層によって接続されている。これを、図2Bでは、205a〜eで示した。FD部205a1および205a2は、105と同様に不純物注入された活性領域である。コンタクト205bを介して第1の配線層205cに接続される。第1の配線層205cはビアホール205dを介して第2の配線層205dに接続される。ここで、第1の配線層および第2の配線層の下には、平坦化膜が形成されている。平坦化膜としてはSiO等の材料を用いることができる。
図2のようなレイアウトでは、配線Tx1およびTx2を第1の配線層を用いて配線している。そのため、FD部105は配線Tx1およびTx2を避けてレイアウトするために、Tx1,Tx2と異なる配線層である第2の配線層105eを用いる必要が生じてしまう。
しかし、図1に示した本実施形態においては、配線105fが、第1の配線層や第2の配線層に形成されることなく、ゲート電極と同じ層に形成されている。よって、図2(B)に示すコンタクト05b、第1の配線層05c、ビアホール05dなどの接続が不要である。つまり、周囲の配線との容量結合を少なくすることが可能である。これにより、光電変換素子101および102から転送された光電荷をFD部にて電荷から電圧に変換する際の変換効率を向上させることができる。その結果として、光電変換装置の感度を高くでき、信号のSN比を向上することができる。
また、コンタクト105bは、図2(B)のコンタクト205bと比べると高さが低く、第1の配線層には達しない高さになっている。この構造を形成するプロセスとしては、平坦化膜を形成後、コンタクト105bおよびコンタクト11のホールを形成する。そして、タングステン等の材料を埋め込んだ後、平坦化膜112を形成する。さらにコンタクト11に相当する部分にホールを形成し、タングステン等の材料を埋め込むことで形成が可能である。なお、112は第の配線層の下に形成した平坦化膜である。平坦化膜等は、SiO等の材料を用いることが可能であり、全平坦化膜において同一の材料で形成することも可能である。
また、複数のFD部同士を接続する場合において、本実施形態に示したように、配線層105fを、平面的に出力信号線107と平行して配することが好ましい。配線105fと出力信号線107は高さが異なる層に配されているため、容量カップリングを減少させることが可能となる。また、配線105fを出力信号線107等の配線層と上下方向に重ならないように配することで、より容量カップリングを減少させることが可能となる。
さらに、増幅用MOSトランジスタ108は2つのFD部の活性層105a1と105a2との間に配することが好ましい。それは、配線105fは、実質的に最短距離でFD部同士を接続した上で、増幅用MOSトランジスタ108のゲートに接続することが可能となるためである。これにより、FD部の寄生容量を増加することなく、複数の光電変換素子間でFD部を共有化することが可能である。例えば、2つの光電変換素子間でFD部を共有化する場合、配線105fの長さは、概ね光電変換素子間の距離である1画素ピッチの長さと同等となる。増幅用MOSトランジスタ108のゲートへの接続を含めても、配線105fは1画素ピッチの2倍より短い長さでの接続が可能である。
以上、本実施形態によれば、複数の光電変換素子のFD部同士を接続し、画素サイズを縮小しても光電変換素子の面積を大きくすることが可能である。よって、光電変換素子そのものの感度、飽和を大きくすることができる。さらに、FD部の接続による容量の増大を抑制することが可能となり、光電変換装置のSN比を向上することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態ではFD部の活性層と配線405fとの接続方法について、第1の実施形態とは別の形態について示すものである。同一の構成については、同一の符号を付し詳細な説明を省略する。図4は、第1の実施形態の図1(A)に対応する断面図である。本実施形態では、コンタクト405bによってFD部の活性層405aと配線405fとを接続する。コンタクト405bは、配線405fのポリシリコンを直接、活性層405aに接触させることで接続している。このようなコンタクトをシェアードコンタクトと称する。このような構成のコンタクトによって、コンタクトと周囲の配線の容量結合が発生することを抑制することができる。また、図1(B)における平坦化112が不要となるため、配線部分の高さを更に低くすることが可能となり、コンタクト413を形成する工程も容易となる。
本実施形態のコンタクト405bを含む光電変換装置のプロセスには、FD部405aの活性領域を形成するための不純物注入工程がある。この工程を、MOSトランジスタのソースおよびドレインと同じ不純物注入工程で行うと、配線405fの直下には不純物が注入されない場合があるため、ポリシリコンからの不純物の熱拡散等を行って製造するとよい。コンタクト405bと活性領域とをオーミック接合にできる。
以上、本実施形態によれば、第1の実施形態で得られた効果に加えて、さらにコンタクトと周囲の配線の容量結合が発生することを抑制することができる。また、配線部分の高さを低くすることをさらに行うことが可能となり、入射光量の向上が可能となる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態の特徴的な部分は、4つの光電変換素子の各FD部を接続し、共有化していることである。つまりFD部は各光電変換素子に独立に設けられ、これらを共通の増幅用MOSトランジスタに接続する構成となっている。図5に本実施形態の構造レイアウトを記す。4つの光電変換素子にてFD部以降の回路の共有化を行った場合、光電変換素子を大きく設計できる利点がある。しかし、FD容量が増大してしまう。本実施形態の構成によれば、光電変換素子を大きく設計することが可能となり、且つ、FD容量の低減を図ることが可能となる。
図5において、501から504は光電変換素子、505から508は転送用MOSトランジスタのゲート電極、509から512はFD部の活性領域を示している。513は、コンタクトを介してFD部同士を接続する配線であり、515は増幅用MOSトランジスタのゲート電極である。配線513と増幅用MOSトランジスタのゲート電極515とは、同一の材料によって形成され、同一の層として配されている。増幅用MOSトランジスタとの接続のために新たな配線層やコンタクトを用いることなく接続が可能であり、FD部容量の増大を抑制することができる。本実施形態では、配線513はさらにリセットスイッチ516のソース514にもコンタクトを介して接続されている。また、Res、Tx1からTx4は、第1の実施形態と同様に第1の配線層で形成され、電源線517および出力信号線518は第2の配線層に形成される。
FD部および増幅用MOSトランジスタのゲート電極を接続する配線を直線的に接続することで、FD部容量の増大を最小限にすることが可能である。具体的には、4つの光電変換素子間でFD部を共有化しているが、配線513の全長さは概ね3画素ピッチの長さと同等であり、増幅用MOSトランジスタ515のゲートへの接続を含めても画素ピッチの4倍よりも短い配線で接続が可能である。FD部同士を接続する偶数行の画素と、奇数行の画素とを、FD部同士が近接するようにミラー配置としている。近接したFD部の組を接続し、該FD部の組を更に接続して4つのFD部を接続している。このような構造によれば、各FD部を接続する配線の長さを短くすることが可能となり容量を低減させることが可能となる。
本実施形態においては、配線513の全長さはリセット用MOSトランジスタのソース514への接続を含めても概ね画素ピッチの4倍程度の長さになっている。さらに、光電変換素子間のFD部の共有化を出力信号線に平行になされており、FD部を接続する配線513は出力信号線518等と同一方向の配線となる。また、配線513は出力信号線518等と別の層に形成されている。よって、第2の配線層518および517との容量結合をより低減することが可能となる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態では、第3の実施形態の構成において、4つの光電変換素子がそれぞれ有したFD部を複数の光電変換素子間で共有化している。具体的には、図6に示す構造である。第3の実施形態と同様の機能を有するものは同様の符号を付し、詳細な説明は省略する。
601から604は光電変換素子、605から508に示す転送用MOSトランジスタのゲート電極、609および611はFD部の活性領域を示している。つまり、4つの光電変換素子に対してFD部が2つとなっている。613はFD部同士を接続する配線であり、615は増幅用MOSトランジスタのゲート電極である。配線613と増幅用MOSトランジスタのゲート電極615とは、同一の材料によって形成され、また、同一の配線層に形成されている。FD部同士を接続する偶数行の画素と、奇数行の画素とを、FD部同士が近接するようにミラー配置としている。近接したFD部を共通の活性領域で形成している。そして2つの共通の活性領域同士を配線により接続している。
本実施形態においても、配線613をゲート電極615と同一の材料によって形成することによって、増幅用MOSトランジスタとの接続のために新たな配線層やコンタクトを用いることなく接続が可能であり、FD部容量の増大を抑制することができる。また、FD部から配線613へ接続するためのコンタクト619、620は第1の配線層および第2の配線層との位置関係を考慮することなくレイアウトが可能となり、設計の自由度を高めることが可能となる。それゆえに第1および第2の配線層を近接して配線することができ、光電変換素子の開口を広げることができ、光電変換装置の感度の向上が可能となる。
(第5の実施形態)
本実施形態においては、配線のレイアウト方法に関して説明する。本実施形態で特徴的な部分は、ダミー配線を配した点である。第1の実施形態の構成に、ダミー配線を配した例を、図7を用いて説明する。また、別のレイアウトの例として第3の実施形態にて示した図5にダミー配線を配したレイアウトを図8に示す。
図7は、図1とほぼ同一の図面である。配線105fの上方にダミー配線を配した点が異なる。同様に、図8は、図5とほぼ同一の図面にダミー配線を配したものである。図7において、ダミー配線を配することによって、光電変換素子101および102に対する配線の配置が類似の構成となる。これらダミー配線は、光電変換素子101および102への光の入射条件を同じに近づけるために配されている。ダミー配線としているが、遮光膜でもよい。
画素の微細化において、FD部からの読み出し回路を、複数の光電変換素子で共有化するレイアウトが有効である。しかしながら、光電変換素子101および102等の間で感度の特性の差が生じる場合がある。その一因として、光電変換素子101および102等の間での配線のレイアウトの違いがあげられる。そこで、ダミー配線を配することで、光電変換素子に対する配線レイアウトを同一に近づけることが可能となる。
しかしながら、図2(A)のような構造においては、十分にダミー配線を配置することが困難である。しかし、第1の実施形態等に示した複数のFD部同士の接続配線をMOSトランジスタのゲート配線と同一の層に配するため、ダミー配線の配置の自由度が向上する。
このダミー配線は、光の入射開口を規定する場合に、最も効果を有する。また、「開口を規定する」とは、一般に配線や遮光膜、これに限られたものではなく所望のパターンを有しているものが、光の、光電変換素子へ入射する領域の外縁を決めることである。これは素子断面の光学シミュレーション等を行うことにより、どの配線等が開口を決めたパターンとなっているかがわかる。
本実施形態のように、他の実施形態に例示した構造に、ダミー配線を配することによって、FD部同士が接続される光電変換素子間での光の入射条件を同一に近づけることが可能となる。また、容易にダミー配線を配することができる。以上によって、ばらつきのない良好な画像信号を得ることが可能となる。
(撮像システム)
図9は、各実施形態にて説明した光電変換装置を、撮像システムの一例であるカムコーダへ適用した場合のブロック図である。他の撮像システムとしては、デジタルスチルカメラ等がある。以下、図9を元に詳細に説明する。
701は撮影レンズで焦点調節を行うためのフォーカスレンズ701A、ズーム動作を行うズームレンズ701B、結像用のレンズ701C等の光学系を備えている。702は絞り及びシャッタ、703は撮像面に結像された被写体像を光電変換して電気的な光電変換信号に変換する光電変換装置である。704は光電変換装置703より出力された光電変換信号をサンプルホールドし、さらに、レベルをアンプするサンプルホールド回路(S/H回路)であり、映像信号を出力する。
705は、サンプルホールド回路704から出力された映像信号にガンマ補正、色分離、ブランキング処理等の所定の処理を施すプロセス回路で、輝度信号Yおよびクロマ信号Cを出力する。プロセス回路705から出力されたクロマ信号Cは、色信号補正回路721で、ホワイトバランス及び色バランスの補正がなされ、色差信号R−Y,B−Yとして出力される。また、プロセス回路705から出力された輝度信号Yと、色信号補正回路721から出力された色差信号R−Y,B−Yは、エンコーダ回路(ENC回路)724で変調され、標準テレビジョン信号として出力される。そして、図示しないビデオレコーダ、あるいはモニタ電子ビューファインダ(EVF)等の電子ビューファインダへと供給される。
次いで、706はアイリス制御回路で有り、サンプルホールド回路704から供給される映像信号に基づいてアイリス駆動回路707を制御する。そしてし、映像信号のレベルが所定レベルの一定値となるように、絞り702の開口量を制御すべくigメータ708を自動制御するものである。
713及び714は、サンプルホールド回路704から出力された映像信号中より合焦検出を行うために必要な高周波成分を抽出するバンドパスフィルタ(BPF)である。それぞれ異なる帯域制限である第1のバンドパスフィルタ713(BPF1)及び第2のバンドパスフィルタ714(BPF2)から出力された信号は、ゲート回路715及びフォーカスゲート枠で、各々ゲートされる。ピーク検出回路716でピーク値が検出されてホールドされる。それと共に、論理制御回路717に入力される。この信号を焦点電圧と呼び、この焦点電圧によってフォーカスを合わせている。
また、718はフォーカスレンズ1Aの移動位置を検出するフォーカスエンコーダ、719はズームレンズ1Bの合焦を検出するズームエンコーダ、720は絞り702の開口量を検出するアイリスエンコーダである。これらのエンコーダの検出値は、システムコントロールを行う論理制御回路717へと供給される。
その論理制御回路717は、設定された合焦検出領域内に相当する映像信号に基づいて、被写体に対する合焦検出を行い、焦点調節を行う。即ち、各々のバンドパスフィルタ713、714より供給された高周波成分のピーク値情報を取り込み、高周波成分のピーク値が最大となる位置へとフォーカスレンズ701Aを駆動する。そのために、フォーカス駆動回路709にフォーカスモーター710の回転方向、回転速度、回転もしくは停止等の制御信号を供給し、これを制御する。ズーム駆動回路711は、ズームが指示されると、ズームモーター712を回転させる。ズームモーター712が回転すると、ズームレンズ701Bが移動し、ズームが行われる。このような動作によって、カムコーダが駆動し、撮影し得られた光電変換装置からの出力信号を信号処理回路(不図示)にて処理して出力する。
このような撮像システムに、本発明の光電変換装置を用いることによって、SN比のよい画像が得られる撮像システムを提供することが可能となる。
以上、本発明の光電変換装置によれば、複数のFD部を接続することによる容量の増加量を小さくし、SN比の向上した画像を得ることが可能となる。また、光電変換素子上の開口を広げることができ、感度の向上が可能となる。さらには、ダミー配線のレイアウトの自由度が高いため、複数の光電変換素子への光の入射条件をより均一に近づけることを可能となる。
また、本発明において、導電型等は各実施形態に限られるものではない。例えば、画素の構成は記載の構成に限られるものではない。
101、102 光電変換素子
103、104 転送用MOSトランジスタのゲート電極
105a FD部
105b コンタクト
105f FD部を接続する配線
107 信号出力線
109 電源線

Claims (10)

  1. 第1の光電変換素子と、
    第2の光電変換素子と、
    第1のフローティングディフュージョン部と、
    第2のフローティングディフュージョン部と、
    前記第1の光電変換素子と前記第1のフローティングディフュージョン部の間に設けられた第1のゲート電極を有する第1の転送用MOSトランジスタと、
    前記第2の光電変換素子と前記第2のフローティングディフュージョン部の間に設けられた第2のゲート電極を有する第2の転送用MOSトランジスタと、
    前記第1のフローティングディフュージョン部と前記第2のフローティングディフュージョン部の両方と電気的に接続されたゲート電極を有する増幅用MOSトランジスタと、
    を有する光電変換装置において、
    前記電気的な接続は、前記増幅用MOSトランジスタのゲート電極と連続し、前記ゲート電極と同一材料からなる配線で行われており、
    前記配線と前記ゲート電極とは同一の配線層に配されること特徴とする光電変換装置。
  2. 更に、第3の光電変換素子と、第4の光電変換素子を有し、
    前記第1のフローティングディフュージョン部は、前記第1の光電変換素子と、前記第3の光電変換素子から電荷が転送され、
    前記第2のフローティングディフュージョン部は、前記第2の光電変換素子と、前記第4の光電変換素子から電荷が転送されることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 更に、第3の光電変換素子と、第4の光電変換素子と、第3のフローティングディフュージョン部と、第4のフローティングディフュージョン部とを有し、
    前記配線は、前記第3のフローティングディフュージョン部と前記第4のフローティングディフュージョン部と接続していることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  4. 前記第1の光電変換素子と、前記第2の光電変換素子は、第1の方向に配列し、
    前記第1のフローティングディフュージョン部と、前記第2のフローティングディフュージョン部は、前記第1の方向に平行に配列していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  5. 前記増幅用MOSトランジスタの出力部と接続する信号出力線を有し、
    前記配線は、前記出力信号線と重ならない位置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  6. 前記第1のフローティングディフュージョンと前記配線との接続は、前記配線と異なる材料からなるコンタクトによることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  7. 前記配線よりも上方に、前記第1の光電変換素子と前記第2の光電変換素子への光路を規定するためのダミー配線を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  8. 更に、リセット用MOSトランジスタを有し、
    前記配線は、前記リセット用MOSトランジスタまで延在していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光電変換装置と、前記光電変換装置からの出力信号を処理する信号処理回路と、を有することを特徴とする撮像システム。
  10. 前記第1のフローティングディフュージョンの上方であって、配線層を含まない、前記コンタクトの上面に接する平坦化膜と、
    前記平坦化膜上に配された配線層と、をさらに有することを特徴とする請求項6に記載の光電変換装置。
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