JP5535441B2 - Elevator control operation device - Google Patents
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Description
本発明は、地震や強風によって建物が大きく揺れた場合に管制運転に切り替えるエレベータの管制運転装置に関する。 The present invention relates to an elevator control operation device that switches to control operation when a building is greatly shaken by an earthquake or strong wind.
建物が高層化されると、建物の固有振動数が低下するため、地震発生時や強風時に共振現象が起こりやすくなる。共振現象が発生すると、建物は大きく揺れ、その建物内に設置されているエレベータ設備も大きく揺れる。これにより、エレベータの乗りかごが階床間で停止し、いわゆる「閉じ込め事故」が発生する。 When a building is made taller, the natural frequency of the building decreases, so that resonance phenomenon is likely to occur during an earthquake or a strong wind. When the resonance phenomenon occurs, the building shakes greatly, and the elevator equipment installed in the building also shakes greatly. As a result, the elevator car stops between the floors and a so-called “confinement accident” occurs.
このような閉じ込め事故を防止するため、近年のエレベータでは、「地震管制運転装置」と呼ばれる安全装置を備えている。これは、地震感知器によって所定値を超える加速度(揺れ)が検知された場合に、乗りかごを自動的に最寄階に移動させ、そこで乗客を降ろしてから運転停止するものである。 In order to prevent such a confinement accident, recent elevators are equipped with a safety device called a “seismic control operation device”. In this case, when an acceleration (sway) exceeding a predetermined value is detected by the earthquake detector, the car is automatically moved to the nearest floor, where the passengers are lowered and the operation is stopped.
このように、一般的な地震管制運転装置は、地震発生時の加速度を検出し、所定値を超える場合に危険であると判断して、管制運転を行うのが基本的な考え方である。しかし、正確に言えば、地震発生により建物およびエレベータシステムが危険な状態に陥るか否かは、検出した加速度だけに依存しているのではなく、建物やエレベータ設備の固有振動数と地震波の卓越振動数との関係、あるいは建屋やエレベータ設備の振動特性などにも依存している(例えば、特許文献1参照)。 As described above, the basic concept of a general seismic control operation apparatus is to detect the acceleration at the time of occurrence of an earthquake and to judge that it is dangerous when it exceeds a predetermined value and to perform the control operation. However, to be precise, whether buildings and elevator systems are in danger due to the occurrence of an earthquake does not depend solely on the detected acceleration, but the natural frequencies of the buildings and elevator equipment and the predominance of seismic waves. It also depends on the relationship with the frequency or the vibration characteristics of buildings and elevator facilities (see, for example, Patent Document 1).
また、加速度センサにより検出した加速度をもとに、エレベータ・ロープを簡単な1自由度系モデルで置き換え、ロープの応答を推定して管制運転を行う技術もある(例えば、公開文献2参照)。
上記特許文献1では、ロープを含むエレベータ設備の個々の共振周波数を予め設定しておき、これらの共振周波数と一致する振動が検出された場合に管制運転を行うものである。この場合、ロープに関しては、所定の長さ(例えば一番長い状態)での共振周波数しか設定されていないため、乗りかごの位置によってロープ長が変わると、管制運転の判別に狂いが生じる可能性がある。 In Patent Document 1, individual resonance frequencies of an elevator installation including a rope are set in advance, and a control operation is performed when vibrations matching these resonance frequencies are detected. In this case, since only the resonance frequency for the rope is set at a predetermined length (for example, the longest state), if the rope length changes depending on the position of the car, there is a possibility that the control operation is discriminated. There is.
また、上記特許献2では、1自由度系モデルで簡易的にロープの応答を推定する構成であるため、実際のロープ応答との間に誤差が生じる可能性がある。さらに、かご位置に応じたロープの応答を推定するためには、多数の1自由度系モデルを必要とするなどの問題もある。
Further, since the
本発明は上記のような点に鑑みなされたもので、地震や強風等によって建物が揺れた場合に、正確なロープ応答を求めて管制運転を実行することのできるエレベータの管制運転装置を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above points, and provides an elevator control operation device capable of executing an operation control by obtaining an accurate rope response when a building is shaken by an earthquake or a strong wind. For the purpose.
本発明に係るエレベータの管制運転装置は、巻上機に巻回されたロープを介して昇降路内を移動する乗りかごを備えたエレベータの管制運転装置において、建物の所定位置に設置された加速度センサと、この加速度センサの出力信号を用いて上記建物の変位量を演算する建屋変位演算手段と、この建屋変位演算手段によって求められた建屋の変位量に対する上記乗りかごの位置と上記ロープの最大相対変位との関係に基づいて設定される変位特性データを予め記憶しておき、上記変位特性データを参照することによりロープ応答を分析し、そのロープ応答に基づいて危険レベルを判定する判定手段と、この判定手段によって判定された危険レベルに応じた管制運転を実行する管制運転制御手段とを具備したことを特徴とする。 An elevator control operation device according to the present invention is an elevator control operation device provided with a car that moves in a hoistway via a rope wound around a hoisting machine, and an acceleration installed at a predetermined position of a building. A sensor, a building displacement calculating means for calculating the amount of displacement of the building using an output signal of the acceleration sensor, a position of the car with respect to the amount of building displacement determined by the building displacement calculating means, and a maximum of the rope Determining means for preliminarily storing displacement characteristic data set based on a relationship with relative displacement, analyzing a rope response by referring to the displacement characteristic data, and determining a danger level based on the rope response; And a control operation control means for executing a control operation in accordance with the danger level determined by the determination means.
本発明によれば、地震や強風等によって建物が揺れた場合に、正確なロープ応答を求めて管制運転を実行することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, when a building shakes by an earthquake, a strong wind, etc., an exact rope response can be calculated | required and control operation can be performed.
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
図1は本発明の一実施形態に係るエレベータの全体構成を示す図である。今、ある建物10の中に1台のエレベータ11が設置されている場合を想定する。
FIG. 1 is a diagram showing an overall configuration of an elevator according to an embodiment of the present invention. Assume that one
建物10の最上部の機械室10aに、エレベータ11の駆動源である巻上機12が設置されている。なお、機械室が設置されていないマシンルームレスタイプのエレベータでは、昇降路内の上部に巻上機12が設置される。
A hoisting
この巻上機12にメインロープ13が巻回されている。メインロープ13の一端側には乗りかご14、他端側にはカウンタウェイト15に取り付けられている。また、昇降路最下部にはコンペンシープ17が配設されており、このコンペンシープ17を介してコンペンロープ16の端部がそれぞれ乗りかご14とカウンタウェイト15の下部に取り付けられている。
A
さらに、巻上機12の近くにガバナ(調速機)18、コンペンシープ17の近くにガバナシープ19が配設されており、これらガバナ18およびガバナシーブ8にガバナロープ20が巻回されている。ガバナロープ20は乗りかご14に連結されており、ガバナ18はこのガバナロープ20を介して乗りかご14の走行速度に同期して回転する。
Further, a governor (regulator) 18 is disposed near the hoisting
一方、建物10の機械室10aあるいはマシンルームレスタイプでは昇降路内に、エレベータ11を運転制御するための制御装置21が設置されている。この制御装置21は、CPU、ROM、RAM等を搭載したコンピュータからなり、巻上機12の駆動制御など、エレベータ11の運転制御に関わる一連の処理を実行する。また、後述するように、この制御装置21は、地震や強風等によって建物10が揺れた場合に管制運転を実行するための管制運転装置としての機能を備える。
On the other hand, in the
この制御装置21の設置位置付近には、x方向の加速度を検出するための加速度センサ22aと、y方向の加速度を検出するための加速度センサ22bが設置されており、これらの加速度信号ax,ayが制御装置21に出力されるようになっている。
Near the installation position of the
また、乗りかご14の底部には、荷重センサ24が取り付けられており、その荷重センサ24によって検出された乗りかご14の積載wのデータが制御装置21に出力されるようになっている。
A
また、巻上機12の回転軸にかご位置検出器23が取り付けられている。このかご位置検出器23は、巻上機12の回転に同期してパルス信号を発生するパルスジェネレータからなり、そのパルス信号のカウント値から乗りかご14の位置を検出するように構成されている。このかご位置検出器23によって検出されたかご位置hのデータは、制御装置21に出力される。なお、例えば各階床に図示せぬ位置センサを設置しておき、乗りかご14がこれらの位置センサを通過したときに出力される信号を用いてかご位置を検出する構成としても良い。
A
制御装置21は、これらの検出信号に基づき巻上機12を駆動制御する。巻上機12が駆動されると、乗りかご14がメインロープ13を介してカウンタウェイト15と共に昇降路内をつるべ式に移動する。
The
また、この制御装置21は、公衆回線網等の通信ネットワーク30を介して外部の監視センタ32に接続されている。監視センタ31は、通信ネットワーク30を介してエレベータの動作状態を常時監視しており、何らかの異常を検知した場合に保守員を現場に派遣するなどして対処する。
The
図2は同実施形態における制御装置21に備えられた管制運転機能の構成を示すブロック図である。
FIG. 2 is a block diagram showing the configuration of the control operation function provided in the
図2に示すように、制御装置21は、建屋変位演算部41、記憶部42、管制運転選択判定部43および管制運転制御部44を含んで構成される。
As shown in FIG. 2, the
建屋変位演算部41は、建物10に設置された加速度センサ22a,22bから出力されるx方向とy方向の加速度信号ax,ayに基づいて建物10の変位量(揺れ量)を求める。
The building
記憶部42は、管制運転に必要な各種データを記憶している。この記憶部42には、データベース42a、判定結果記録部42bが設けられている。データベース42aには、管制運転の判定基準となる危険レベルD1〜D4に関するデータが予め記憶されている。なお、この危険レベルD1〜D4については後に詳しく説明する。判定結果記録部42bには、管制運転の判定結果が履歴として記録される。
The
管制運転選択判定部43は、建屋変位演算部41によって演算された建物10の変位量δx、δyに対するかご位置hとメインロープ13の最大相対変位との関係にさらに乗りかご14の積載wを加味した変位特性データ(図5参照)を用いてロープ応答を分析し、そのロープ応答に基づいて危険レベルを判定する。管制運転制御部44は、管制運転選択判定部43によって判定された危険レベルに応じた管制運転を実行する。
The control operation
次に、同実施形態の動作を説明する。
地震あるいは強風等によって建物10が揺れると、加速度センサ22a,22bによって建物10の揺れが検知され、2方向(x方向とy方向)の加速度信号ax,ayが建屋変位演算部41に対して出力される。建屋変位演算部41では、加速度信号ax,ayを積分することにより、この建物10の変位量δx、δyを演算し、その結果を管制運転選択判定部43に出力する。
Next, the operation of the embodiment will be described.
When the
なお、図3に示すように、建屋変位演算部41において、上記変位量δx、δyからx方向とy方向を合成した合成変位量dを下記のように演算し、その結果を管制運転選択判定部43に出力する構成であっても良い。
As shown in FIG. 3, the building
d=√(δx 2+δy 2) …(1)
なお、上記(1)式において、√の記号は(δx 2+δy 2)の全体に掛かるものとする。
d = √ (δ x 2 + δ y 2 ) (1)
In the above equation (1), the symbol √ is assumed to cover the whole of (δ x 2 + δ y 2 ).
以下では、この合成変位量dを用いた図3の構成を例にして説明する。
図4は建物の揺れに対するロープの応答解析の一例を示す図であり、乗りかご14側のメインロープ13つまり乗りかご14と巻上機12との間のメインロープ13の応答特性を表している。
In the following, the configuration of FIG. 3 using the composite displacement amount d will be described as an example.
FIG. 4 is a diagram showing an example of the response analysis of the rope to the shaking of the building, and shows the response characteristic of the
今、乗りかご14が所定の位置(例えば最下階)で停止しているものとする。このとき、建物10が図4(a)のように揺れたとすると、メインロープ13の各部分では、図4(b),(c),(d)のように揺れる。図4(b)はロープの上から1/4の部分、(c)はロープ中央部分、(d)はロープの上から3/4の部分の揺れ方を表している。これらの図から、建物10が揺れた場合にロープ中央部分が最も大きく揺れることが分かる。
Now, it is assumed that the
なお、エレベータ11に用いられているロープには、メインロープ13の他に、図1に示すようにコンペンロープ16やガバナロープ20がある。これらのロープについても同様の応答解析を行い、それぞれのロープの最大変位(建屋との最大相対変位)を求めて、図5のような変位特性を分析しておくことが好ましい。メインロープ13については、乗りかご14の積載荷重を加味することで、より正確な変位特性を得ることができる。
In addition to the
図5はかご位置とロープの最大相対変位との関係を示す図であり、建屋変位量dの最大値が所定の値(例えば50mmとする)のときの状態を表している。 FIG. 5 is a diagram showing the relationship between the car position and the maximum relative displacement of the rope, and shows a state when the maximum value of the building displacement amount d is a predetermined value (for example, 50 mm).
図5の例では、ノーロード(NL)のときの乗りかご14側のメインロープ13の変位特性(図中の実線)と、フルロード(FL)のときの乗りかご14側のメインロープ13の変位特性(図中の一点鎖線)、さらに、カウンタウェイト15側のメインロープ13の変位特性(図中の点線)の3つが示されている。
In the example of FIG. 5, the displacement characteristics (solid line in the figure) of the
なお、ノーロード(NL)とは、乗りかご14の積載荷重がゼロの状態、つまり、乗りかご14に乗客が乗っていない状態のことである。また、フルロード(FL)とは、乗りかご14の積載荷重がフルの状態、つまり、乗りかご14に定員分の乗客が乗っている状態のことである。
Note that no-load (NL) is a state in which the loading load of the
これらの変位特性から建物10の変位量dに対するロープ応答を解析して、最も危険な状態、つまり、メインロープ13が昇降路内の機器に引っ掛かる可能性が高い状態を危険レベルD4として定める。
The rope response to the displacement amount d of the
また、上記危険レベルD4を基準にして、以下のようにして他の危険度レベルD3,D2,D1を段階的に低く設定する。 Further, with the danger level D4 as a reference, the other danger levels D3, D2, and D1 are set to be lower stepwise as follows.
D3=D4×0.8
D2=D4×0.5
D1=D4×0.2。
D3 = D4 × 0.8
D2 = D4 × 0.5
D1 = D4 × 0.2.
危険度レベルD3は、危険レベルD4でのメインロープ13の揺れの80%相当の状態である。この危険度レベルD3では、乗りかご14を退避階つまり最寄階へ移動させて運転を停止させる(管制運転レベルL3)
危険度レベルD2は、危険レベルD4でのメインロープ13の揺れの50%相当の状態である。この危険度レベルD2では、乗りかご14を減速運転し、サービス階を制限するものとする(管制運転レベルL2)。
The danger level D3 is a state corresponding to 80% of the swing of the
The danger level D2 is a state equivalent to 50% of the swing of the
危険度レベルD1は、危険レベルD4でのメインロープ13の揺れの20%相当の状態である。この危険度レベルD1では、かご室や乗場などに建屋揺れの状態表示を行うものとする(管制運転レベルL1)。
The danger level D1 is a state corresponding to 20% of the shaking of the
危険度レベルD1未満では、管制運転をせずに、通常の運転を継続するものとする。 If the risk level is less than D1, normal operation is continued without performing control operation.
なお、これらの危険度レベルD4,D3,D2,D1とメインロープ13の揺れとの関係を分かりやすくするために、図5の変位特性図の横にD4,D3,D2,D1を便宜的に付記しておく。
In order to make the relationship between the risk levels D4, D3, D2 and D1 and the swing of the
また、図5の例では、d=50(mm)のときのメインロープ13の各部の変位特性を表しているが、d=50以外のときの変位特性については、この図5の変位特性を基準にして線形的に簡単に求めることができる。
In the example of FIG. 5, the displacement characteristics of each part of the
図3に示すデータベース42aには、このような危険レベルD4,D3,D2,D1に関するデータが建屋変位量d、かご位置h、積載wからなる変位特性データと関連付けて記憶されている。管制運転選択判定部43は、このデータベース42aから現在の建屋変位量dに対応した危険レベルを取得し、その危険レベルに応じた管制運転を管制運転制御部44に実行させる。
The
図6にそのときの処理動作を示す。
管制運転選択判定部43には、上記建屋変位演算部41にて演算された建物10の合成変位量dの他に、かご位置検出器23にて検出されたかご位置hと、荷重センサ24にて検出された積載wが与えられる。
FIG. 6 shows the processing operation at that time.
The control operation
管制運転選択判定部43は、これらの建屋変位量d、かご位置hおよび積載wを上記データベース42aに記憶された危険レベル(D1,D2,D3,D4)に関するデータと照合する(ステップS11)。
The control operation
その結果、建屋変位量dが危険度レベルD1以下であった場合、つまり、建屋変位量d、かご位置hおよび積載wから求められるメインロープ13の最大相対変位が危険度レベルD1未満であった場合には(ステップS12のYes)、管制運転選択判定部43は、管制運転レベルとしてゼロを選択して管制運転制御部44に与える。これにより、管制運転制御部44は、管制運転を実行せずに通常の運転を継続することになる(ステップS13)。
As a result, when the building displacement amount d is less than or equal to the risk level D1, that is, the maximum relative displacement of the
一方、建屋変位量dが危険度レベルD1以下、D2未満であった場合、つまり、建屋変位量d、かご位置hおよび積載wから求められるメインロープ13の最大相対変位が危険度レベルD1以上、D2未満であった場合には(ステップS14のYes)、管制運転選択判定部43は、管制運転レベルL1を選択して管制運転制御部44に与える。これにより、管制運転制御部44は、かご室や乗場などに建屋揺れの状態表示を行う(ステップS15)。
On the other hand, when the building displacement amount d is less than the risk level D1 and less than D2, that is, the maximum relative displacement of the
また、建屋変位量dが危険度レベルD2以上、D3未満であった場合、つまり、建屋変位量d、かご位置hおよび積載wから求められるメインロープ13の最大相対変位が危険度レベルD2以上、D3未満であった場合には(ステップS16のYes)、管制運転選択判定部43は、管制運転レベルL2を選択して管制運転制御部44に与える。これにより、管制運転制御部44は、乗りかご14を減速運転すると共にサービス階を制限して運転する(ステップS17)。
When the building displacement amount d is greater than or equal to the risk level D2 and less than D3, that is, the maximum relative displacement of the
また、建屋変位量dが危険度レベルD3以上の場合、つまり、建屋変位量d、かご位置hおよび積載wから求められるメインロープ13の最大相対変位が危険度レベルD3以上であった場合には(ステップS16のNo)、管制運転選択判定部43は、管制運転レベルL3を選択して管制運転制御部44に与える。これにより、管制運転制御部44は、乗りかご14が退避階(最寄階)まで移動させ、その運転を停止制御する(ステップS18)。
When the building displacement amount d is greater than or equal to the risk level D3, that is, when the maximum relative displacement of the
このように、建物10の変位量δx、δyに対するかご位置hとメインロープ13の最大相対変位との関係にさらに乗りかご14の積載wを加味した変位特性データを用いることで、正確なロープ応答を求めることができ、そのときのロープ応答に応じた危険レベルを適切に判別して管制運転を行うことができる。
As described above, the displacement characteristic data in which the load w of the
なお、上記実施形態では、メインロープ13を例にして説明したが、コンペンロープ16やガバナロープ20などの他のロープの応答についても同様に適用できる。
In the above-described embodiment, the
また、建物10の変位量を直接積分するのではなく、建物10の固有振動数付近の成分のみを積分することで、積分に要する計算時間を短縮させても良い。
Further, instead of directly integrating the displacement amount of the
また、建物の揺れ量や管制運転の判定結果についての情報を記憶部42の判定結果記録部42bに記録しておき、通信ネットワーク30を介して監視センタ31に転送することも可能である。
It is also possible to record information about the amount of shaking of the building and the determination result of the control operation in the determination
また、上述した危険レベル(D1,D2,D3,D4)は建物10の特性やそこに設置されるエレベータ11の特性に依存するため、運用開始後のデータを利用して危険レベルを監視センタ31から遠隔操作により修正すれば、管制運転を実施すべきか否かをより正確に判別することができる。
Moreover, since the above-mentioned danger levels (D1, D2, D3, D4) depend on the characteristics of the
要するに、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の形態を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を省略してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。 In short, the present invention is not limited to the above-described embodiments as they are, and can be embodied by modifying the components without departing from the scope of the invention in the implementation stage. Moreover, various forms can be formed by appropriately combining a plurality of constituent elements disclosed in the embodiment. For example, some components may be omitted from all the components shown in the embodiment. Furthermore, constituent elements over different embodiments may be appropriately combined.
10…建物、10a…機械室、11…エレベータ、12…巻上機、13…メインロープ、14…乗りかご、15…カウンタウェイト、16…コンペンロープ、17…コンペンシープ、18…ガバナ、19…ガバナシープ、20…ガバナロープ、21…制御装置、22a…x方向の加速度センサ、22b…y方向の加速度センサ、23…かご位置検出器、24…荷重センサ、30…通信ネットワーク、31…監視センタ、41…建屋変位演算部、42…記憶部、42a…データベース、42b…判定結果記録部。
DESCRIPTION OF
Claims (7)
建物の所定位置に設置された加速度センサと、
この加速度センサの出力信号を用いて上記建物の変位量を演算する建屋変位演算手段と、
この建屋変位演算手段によって求められた建屋の変位量に対する上記乗りかごの位置と上記ロープの最大相対変位との関係に基づいて設定される変位特性データを予め記憶しておき、上記変位特性データを参照することによりロープ応答を分析し、そのロープ応答に基づいて危険レベルを判定する判定手段と、
この判定手段によって判定された危険レベルに応じた管制運転を実行する管制運転制御手段と
を具備したことを特徴とするエレベータの管制運転装置。 In an elevator control operation device having a car that moves in a hoistway via a rope wound around a hoisting machine,
An acceleration sensor installed at a predetermined position of the building;
Building displacement calculation means for calculating the displacement amount of the building using the output signal of the acceleration sensor;
Displacement characteristic data set based on the relationship between the position of the car and the maximum relative displacement of the rope with respect to the amount of building displacement calculated by the building displacement calculating means is stored in advance, and the displacement characteristic data is A determination means for analyzing the rope response by referring to and determining a danger level based on the rope response;
A control operation device for an elevator, comprising: control operation control means for executing a control operation according to the danger level determined by the determination means.
この記録手段に記録された判別結果を外部の監視センタに転送することを特徴とする請求項1記載のエレベータの管制運転装置。 Recording means for recording the result of the determination means,
2. The elevator control operation device according to claim 1, wherein the discrimination result recorded in the recording means is transferred to an external monitoring center.
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