JP5532234B2 - ホイップアンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、ホイップアンテナに関し、上段エレメントと下段エレメントとがスプリングの作用により電気的に接触することによってエレメントに給電する多段のホイップアンテナの構造に関する。
携帯電話機には、従来より、2段ホイップアンテナが用いられており、近年、地上デジタルテレビ放送波を受信するための多段ホイップアンテナも用いられている。
このような地上デジタルテレビ放送波を受信するための多段ホイップアンテナとして、特許文献1に記載されたアンテナが提案されている。
また、多段ホイップアンテナは、上段エレメントの下部が下段エレメントの上部と電気的に接触して、下段エレメントから上段エレメントに給電することによって、上段エレメントと下段エレメントとが一つのエレメントとして一体に機能するように構成されている。このため、上段エレメントと下段エレメントとを安定的に接触させ、また、エレメントの伸長時に両エレメントがぐらつかないように固定するために、上段エレメントの下部に径方向に広がるスプリングを設けることが提案されている(特許文献2、3参照)。
特開2008−193437号公報 特開2002−223111号公報 特開2002−223112号公報
前述したように、従来の多段ホイップアンテナでは上段エレメントに取り付けられたスプリングの軸方向の移動を避けるため、固定部材によってスプリングを固定する必要があった。例えば、図10に示すホイップアンテナのエレメント40は、棒状導体41の下端に筒状のスリーブ44Aを固定し、スリーブ44Aと当接する位置に配置されたスプリング42を挟むように筒状のスリーブ44Bを棒状導体41に固定していた。この場合、スリーブ44Bの長さだけ、エレメント伸長時のアンテナの有効長が短くなり、アンテナ感度が低下する問題があった。また、別部材のスリーブ44Bを設ける必要があり、部品点数の増加によってコストが上昇する問題があった。
また、別のスプリングの固定方法では、棒状導体41の側面を覆うチューブの下端にワッシャを配置し、該ワッシャにスプリング42が当接するように、スリーブ44Aを棒状導体41に固定することによって、スプリングを固定していた(特許文献3参照)。この場合も、別部材のチューブ、ワッシャを設ける必要があり、部品点数の増加によってコストが上昇する問題があった。また、チューブを設けることによって、棒状導体41が太くなり、見栄えが悪いという問題があった。
さらに、エレメントを細くするためにチューブを取り除いた場合、特許文献3に開示されたスプリングの固定方法を採用することはできない。
このように、エレメント間の接続部の構造が、多段ホイップアンテナの短縮化と細径化とに大きく影響する。このため、接続部の部品点数を削減し、アンテナの縮長時の長さを短くしつつ、アンテナの有効長が長くとれる構造のアンテナが求められている。
第1の発明は、少なくとも、第1エレメントと、前記第1エレメントの内部に収容される第2エレメントと、を備えるアンテナであって、前記第2エレメントの下部には、前記第1エレメントの内面を摺動するバネ部材を取り付け、前記第2エレメントの下部には、前記バネ部材の下方への移動を規制する移動規制部を設け、前記バネ部材は、金属薄板を屈曲させることによって、その両端に筒状部と、前記筒状部の間に太径部とを形成し、前記太径部は、前記筒状部より太径で、その径方向にバネ性を有することによって径を可変可能に構成され、前記第2エレメントが前記第1エレメント内に取り付けられた状態で、前記太径部は前記第1エレメントの内側面を外側に付勢しており、前記第2エレメントの下部には、前記第2エレメントを太径に加工した変形部が設けられ、前記変形部は、前記太径部の内側で、前記太径部の下部内面と当接する位置に設けられ、前記バネ部材の下部は前記移動規制部と当接し、前記太径部の下部内面は前記変形部と当接することによって、前記第2エレメントの軸方向への前記バネ部材の移動を規制する。
第2の発明は、第1の発明において、前記第2エレメントは、棒状又はパイプ状の導体によって構成され、前記変形部は、前記第2エレメントの一部を太径に加工することによって形成され、前記変形部の外径は、前記第2エレメントを構成する棒又はパイプの加工前の直径より、0.01ミリメートル以上太径である。
第3の発明は、第1又は2の発明において、前記変形部は、前記第2エレメントを構成する棒又はパイプの側面を加圧するプレス加工によって、その一部が太径に加工される。
第4の発明は、第1又は2の発明において、前記変形部は、前記第2エレメントを構成する棒又はパイプを軸方向に加圧するプレス加工によって、太径に加工される。
第5の発明は、第1又は2の発明において、前記変形部は、前記第2エレメントを構成する棒又はパイプにローレット加工をすることによって、その一部が太径に加工される。
第6の発明は、第1〜5の発明において、前記第2エレメントの下端部には、前記バネ部材の下端と当接するスリーブが固定される。
本発明によると、スプリングの軸方向の移動を規制するための部品点数を削減でき、コストの上昇を抑制することができる。また、エレメント伸長時のアンテナの有効長を長くすることができる。
本発明の第1の実施の形態のホイップアンテナの伸長時の側面図である。 本発明の第1の実施の形態の第4エレメント40の側面図である。 本発明の第1の実施の形態の第3エレメント30の側面図である。 本発明の第1の実施の形態の第4エレメント40が伸長している状態の第3エレメント30の上部の断面図である。 本発明の第1の実施の形態の第4エレメント40の変形部45付近の拡大図である。 本発明の第1の実施の形態の第4エレメント40の変形部45の形状を示すAA断面図である。 本発明の第1の実施の形態の第3エレメント30が伸長している状態の第2エレメント20の上部の断面図である。 本発明の第1の実施の形態の第3エレメント30の変形部35の形状を示すBB断面図である。 本発明の第2の実施の形態のホイップアンテナの伸長時の側面図である。 従来の第4エレメントの側面図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態のホイップアンテナの伸長時の側面図である。
第1の実施の形態の多段ホイップアンテナは、第1エレメント10、第1エレメント10の内部に収容される第2エレメント20、第2エレメント20の内部に収容される第3エレメント30、及び、第3エレメント30の内部に収容される第4エレメント40を備え、第1エレメント10、第2エレメント20、第3エレメント30、第4エレメント40の順でサポート金具50側から配置される。
第1エレメント10は、金属製のパイプ11によって構成され、パイプ11の下端に先端が平板状の可倒金具12を備え、パイプ11の上部にサポート部16が設けられている。可倒金具12の下部にはベース部13が、軸14によって屈曲可能に結合されて、ヒンジ部が形成される。ベース部13の下部には、パイプ11より太径のサポート部15が設けられている。サポート部15は、アンテナ伸長時には、サポート金具50の内面と接触することによって、アンテナが携帯無線機の筐体の外部に突出するように保持する。サポート部15は、ベース部13の一部を太径に加工しても、ベース部13に別部材を取り付けることによって構成してもよい。
第1エレメント10の上部のサポート部16は、パイプ11より太径(サポート部15と略同径)であって、アンテナ収容時には、サポート金具50の内面と接触することによって、アンテナを筐体の内部に保持する。なお、サポート部15とサポート部16との間のパイプ11は、サポート部15、16より細径なので、サポート金具50はサポート部15とサポート部16との間をスムーズに動くことができる。
サポート部16は、パイプ11を軸方向に加圧することによって太径に成型される。このようにサポート部16をプレス加工によって太径に変形させることによって、サポート部16を別部品で構成する必要がなく、部品点数を削減し、第1エレメント10の加工コストを削減することができる。
サポート金具50は、筐体(筐体の外面を破線で示す)に取り付けられている。サポート金具50の内面にはスプリングが取り付けられており、このスプリングがサポート部15、16の外周面と接触することによって、アンテナがサポート金具50に保持される。なお、このスプリングとパイプ11の外周面との接触は僅かである。
第2エレメント20は、金属製の円筒状のパイプ21によって構成されている。パイプ21の外径は、パイプ11の内径より少し細く、第2エレメント20が第1エレメント10の内部を、その軸方向に移動可能となっている。パイプ21の下部には、スプリング22が取り付けられている。スプリング22が第1エレメント10の内面と接触することによって、第2エレメント20が第1エレメント10の内部を安定して摺動し、かつ、電気的に安定して接触する。
第3エレメント30は、金属製の円筒状のパイプ31によって構成されている。パイプ31の外径は、パイプ21の内径より少し細く、第3エレメント30が第2エレメント20の内部を、その軸方向に移動可能となっている。パイプ31の下部には、スプリング32(図7参照)が取り付けられている。スプリング32が第2エレメント20の内面と接触することによって、第3エレメント30が第2エレメント20の内部を安定して摺動し、かつ、電気的に安定して接触する。
第4エレメント40は、棒状導体41によって構成されている。棒状導体41の外径は、パイプ31の内径より少し細く、第4エレメント40が第3エレメント30の内部を、その軸方向に移動可能となっている。棒状導体41の下部にはスプリング42(図4参照)が取り付けられている。スプリング42が第3エレメント30の内面と接触することによって、第4エレメント40が第3エレメント30の内部を安定して摺動し、かつ、電気的に安定して接触する。
棒状導体41の上端にはキャップ43が取り付けられている。キャップ43は棒状導体41より太径であり、第4エレメント40の収容時にキャップ43が第3エレメント30の上端と当接することによって、第4エレメント40の全体が第3エレメント30の内部に収容されることを防止している。また、アンテナ収容時にキャップ43がサポート金具50と当接することによって、アンテナ全体が筐体内部に収容されることを防止している。
図2は、第1の実施の形態の第4エレメント40の側面図である。
第4エレメント40は、棒状導体41によって構成される。棒状導体41の先端にはキャップが43が取り付けられている。棒状導体41は、金属棒によって構成してもよく、金属パイプによって構成してもよい。
棒状導体41の下端にはスプリング42が取り付けられる。また、棒状導体41の下部には、棒状導体41を断面方向に変形させ、太径に加工した変形部45が形成されている。図4、図5に示すように、変形部45は、スプリング42の太径部42Bの下側であって、スプリング42の太径部42Bの内面と接触する位置に設けられる。変形部45には様々な形状を採用することができ、このバリエーションは図6を用いて後述する。
図3は、第1の実施の形態の第3エレメント30の側面図である。
第3エレメント30は、パイプ31によって構成される。パイプ31の先端は、例えば絞り加工によって、細径に加工されている。これは、エレメントの伸長時に、第3エレメント30の内部を摺動する第4エレメント40が第3エレメント30から抜け落ちないようにするためである。
パイプ31の下端には、パイプ31を太径に加工したストッパ34が形成されている。ストッパ34は、パイプ31の下端を径方向に拡開することによって太径に加工することによって構成される。なお、パイプ31に別部材を取り付けて太径にしてもよい。
パイプ31の下部には、パイプ31を太径に加工した変形部35が形成されている。図7に示すように、変形部35は、スプリング32の太径部32Bの下側であって、スプリング32の太径部32Bの内面と接触する位置に設けられる。変形部35には様々な形状を採用することができ、このバリエーションは図8を用いて後述する。
図4は、第1の実施の形態の第4エレメント40が伸長している状態の第3エレメント30の上部の断面図である。
第4エレメント40を構成する棒状導体41の下部にはスプリング42が取り付けられている。スプリング42は、略円筒状で、軸方向の両端に棒状導体41の外側と接する筒状部を形成し、中間にバネ性を有する太径部42Bを形成している。スプリング42の太径部42Bが第3エレメント30の内面と接触することによって、第4エレメント40が第3エレメント30の内部を安定して摺動する。
棒状導体41の下端にはスリーブ44が、例えば、カシメ等によって取り付けられている。スリーブ44の外径は、スプリング42の内径より大きくなっている。このため、スプリング42はスリーブ44の上端に当接することによって、棒状導体41から抜け落ちることがない。
棒状導体41の下部に形成される変形部45は、スプリング42の太径部42Bの下部内面と当接する位置に設けられる。変形部45は、0.5ミリメートル程度の長さがあればよい。
図5は、第1の実施の形態の第4エレメント40の変形部45付近の拡大図である。 図5において、パイプ31とスプリング42とは、その断面を示す。
前述したように、棒状導体41の下部に形成される変形部45は、スプリング42の太径部42Bの下部内面と当接する位置に設けられる。
スプリング42は、両端の筒状部42Aと、筒状部42Aの間の太径部42Bとを備え、太径部42Bを構成する金属板は外側に湾曲しているので、太径部42Bの内部には空間ができる。この空間を形成する金属板の下側の内面と変形部45が当接する位置にスプリング42が配置される。
このように、第4エレメント40が組み立てられた状態では、スプリング42はスリーブ44と変形部45とに挟まれた位置に固定され、軸方向の移動が制限されている。すなわち、スプリング42の下端がスリーブ44の上端と当接し、スプリング42の内面が変形部45と当接することによって、スプリング42が棒状導体41の所定の位置から移動することを防止している。
第4エレメント40の伸長時には、スプリング42の上端が第3エレメント30の先端の内面と当接する。第3エレメント30のパイプ31の先端は細径に加工されているので、第4エレメント40が第3エレメント30から抜け落ちないようになっている。
図6は、第1の実施の形態の第4エレメント40の変形部45の形状を示すAA断面図である。
図6(a)は、変形部45の一例を示し、棒状導体41の特定の方向の径を大きくし、直交する方向の径を小さく加工することによって変形部45を形成したものである。この太く加工された直径は、本来の棒状導体41の直径dより0.01ミリメートル以上大きくすると、スプリング42が確実に固定される。図6(a)に示す変形部45は、棒状導体41の変形させる部分を横方向からプレスすることによって形成することができる。
図6(b)は、変形部45の他の例を示し、棒状導体41の全周にわたって、その一部の径を太く加工することによって変形部45を形成したものである。この太く加工された直径は、本来の棒状導体41の直径dより0.01ミリメートル以上大きくすると、スプリング42が確実に固定される。図6(b)に示す変形部45は、棒状導体41の変形部45になる部分だけを逃がしながら軸方向にプレスすることによって形成することができる。
図6(c)は、変形部45の他の例を示し、棒状導体41の一部の径を太く加工することによって変形部45を形成したものである。この太く加工された直径は、本来の棒状導体41の直径dより0.01ミリメートル以上大きくすると、スプリング42が確実に固定される。すなわち、図6(c)に示す変形部45は、径がdより大きい部分と、径がdより小さい部分とが、外周に沿って繰り返されている。図6(c)に示す変形部45は、棒状導体41の変形部45になる部分にローレット加工をすることによって形成することができる。
棒状導体41を超弾性合金の棒で構成すれば、プレスやローレットのような通常の金属加工技術を用いることによって、変形部45を形成することができる。
なお、変形部45の径がd+0.01ミリメートル程度であれば、スプリング42の太径部42Bと干渉することなく、部品間のクリアランスで吸収でき、スプリング42のバネ性には影響しない。
図7は、第1の実施の形態の第3エレメント30が伸長している状態の第2エレメント20の上部の断面図である。
第3エレメント30を構成するパイプ31の下部にはスプリング32が取り付けられてている。スプリング32は、略円筒状で、軸方向の両端部がパイプ31の外側と接する筒状部32Aを形成し、軸方向の中間部が太径の太径部32Bを形成している。スプリング32の太径部32Bが第2エレメント20の内面と接触することによって、第3エレメント30が第2エレメント20の内部を安定して摺動する。
前述したように、パイプ31の下端には、ストッパ34が形成されている。ストッパ34の外径は、スプリング32の内径より大きくなっている。
パイプ31の下部に形成される変形部35は、スプリング32の太径部32Bの下部内面と当接する位置に設けられる。変形部35は0.5ミリメートル程度の長さがあればよい。
このように、スプリング32は、ストッパ34と変形部35とによって、軸方向の移動が制限されている。すなわち、スプリング32の下端がストッパ34の上端と当接し、スプリング32の内面が変形部35と当接することによって、スプリング32がパイプ31の所定の位置から移動することを防止している。
第3エレメント30の伸長時には、スプリング32の上端が第2エレメント20の先端の内面と当接する。第2エレメント20のパイプ21も、第3エレメント30のパイプ31と同様に、その先端が細径に加工されているので、第3エレメント30が第2エレメント20から抜け落ちないようになっている。
図7を用いて第3エレメント30と第2エレメント20との接続部においてスプリング32を取り付ける構造について説明したが、第2エレメント20と第1エレメント20との接続部においてスプリング22を取り付ける構造についても同様に、第2エレメント20のパイプ21に変形部が設けられる。
図8は、第1の実施の形態の第3エレメント30の変形部35の形状を示すBB断面図である。
図8(a)は、変形部35の一例を示し、パイプ31の特定の方向の径を大きくし、直交する方向の径を小さく加工することによって変形部35を形成したものである。この太く加工された直径は、本来のパイプ31の直径dより0.01ミリメートル以上大きくすると、スプリング32が確実に固定される。図8(a)に示す変形部35は、変形部35になる部分以外のパイプ31に心棒を挿入した後、変形部35になる部分のパイプ31を横方向からプレスすることによって形成することができる。
図8(b)は、変形部35の他の例を示し、パイプ31の全周にわたって、その一部の径を太く加工することによって変形部35を形成したものである。この太く加工された直径は、本来のパイプ31の直径dより0.01ミリメートル以上大きくすると、スプリング32が確実に固定される。図8(b)に示す変形部35は、パイプ31に心棒を挿入した後、パイプ31の変形部35になる部分だけを逃がしながら軸方向にプレスすることによって形成することができる。
図8(c)は、変形部35の他の例を示し、パイプ31の一部の径を太く加工することによって変形部35を形成したものである。この太く加工された直径は、本来のパイプ31の直径dより0.01ミリメートル以上大きくすると、スプリング32が確実に固定される。すなわち、図8(c)に示す変形部35は、径がdより大きい部分と、径がdより小さい部分とが、外周に沿って繰り返されている。図8(c)に示す変形部35は、パイプ31の変形部35になる部分にローレット加工をすることによって形成することができる。
パイプ31をステンレスのパイプで構成すれば、プレスやローレットのような通常の金属加工技術を用いることによって、変形部35を形成することができる。
なお、変形部35の径がd+0.01ミリメートル程度であれば、スプリング32の太径部32Bと干渉することなく、部品間のクリアランスで吸収でき、スプリング32のバネ性には影響しない。
以上説明したように、第1の実施の形態によると、パイプ21を太径に加工した変形部と、パイプ31を太径に加工した変形部35と、棒状導体41を太径に加工した変形部45とを設けることによって、スプリング32、42等の軸方向の移動を規制するので、スプリングを固定するための別部材を設ける必要がなく、部品点数を削減でき、コストの上昇を抑制することができる。
また、スプリングの上端を別部材のスリーブで押さえることなく、スプリングの軸方向の移動を規制することができ、上段エレメントの伸長時に下段エレメント内に残存する長さを短くすることができる。このため、エレメントの縮長時のアンテナの長さを短くしつつ、エレメント伸長時のアンテナの有効長を長くすることができる。
具体的には、図10に示す従来の構成と比較し、縮長時の長さを1ミリメートル短くすることができ、伸長時の長さは4ミリメートル長くすることができる。
また、上段エレメントのチューブを削除することができ、エレメントを細くすることができ、見栄えを向上させることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図9は、第2の実施の形態のホイップアンテナの伸長時の側面図である。
第2の実施の形態の多段ホイップアンテナは、前述した第1の実施の形態の多段ホイップアンテナと異なり、サポート金具50側から、第4エレメント40、第3エレメント30、第2エレメント20、第1エレメント10の順、すなわち、下側に細径のエレメントが配置され、上側に太径のエレメントが配置される。
第2の実施の形態の多段ホイップアンテナは、第1エレメント10、第1エレメント10の内部に収容される第2エレメント20、第2エレメント20の内部に収容される第3エレメント30、及び、第3エレメント30の内部に収容される第4エレメント40を備える。
第1エレメント10は、金属製のパイプ11によって構成され、パイプ11の上端にはキャップ43が取り付けられている。キャップ43はパイプ11の外径より太く、アンテナ収容時にキャップ43がサポート金具50と当接することによって、アンテナ全体が筐体内部に収容されることを防止している。
パイプ11は、その上部にサポート部16を備える。サポート部16は、パイプ11より太径であって、アンテナ収容時には、サポート金具50の内面と接触することによって、アンテナを筐体の内部に保持する。
サポート部16は、パイプ11を軸方向に加圧することによって太径に成型される。このようにサポート部16をプレス加工によって太径に変形させることによって、サポート部16を別部品で構成する必要がなく、部品点数を削減し、第1エレメント10の加工コストを削減することができる。
第2エレメント20は、金属製の円筒状のパイプ21によって構成されている。パイプ21の外径は、パイプ11の内径より少し細く、第2エレメント20が第1エレメント10の内部を、その軸方向に移動可能となっている。パイプ21の上部には、スプリング22が取り付けられている。スプリング22が第1エレメント10の内面と接触することによって、第2エレメント20が第1エレメント10の内部を安定して摺動する。
第3エレメント30は、金属製の円筒状のパイプ31によって構成されている。パイプ31の外径は、パイプ21の内径より少し細く、第3エレメント30が第2エレメント20の内部を、その軸方向に移動可能となっている。パイプ31の上部には、スプリング32(図7参照)が取り付けられている。スプリング32が第2エレメント20の内面と接触することによって、第3エレメント30が第2エレメント20の内部を安定して摺動する。
第4エレメント40は、棒状導体41によって構成されている。棒状導体41の外径は、パイプ31の内径より少し細く、第4エレメント40が第3エレメント30の内部を、その軸方向に移動可能となっている。棒状導体41の上部には、スプリング42(図4参照)が取り付けられている。
棒状導体41は、その下端に、先端が平板状の可倒金具12を備える。可倒金具12の下部にはベース部13が、軸14によって屈曲可能に結合されて、ヒンジ部が形成される。ベース部13の下部には、第1エレメント10のパイプ11より太径(サポート部16と略同径)のサポート部15が設けられている。サポート部15は、アンテナ伸長時には、サポート金具50の内面と接触することによって、アンテナが携帯無線機の筐体の外部に突出するように保持する。サポート部15は、ベース部13に別部材を取り付けることによって構成してもよい。
なお、パイプ11は、サポート部15、16より細径なので、サポート金具50はサポート部15とサポート部16との間をスムーズに動くことができる。
なお、第2の実施の形態では、第1の実施の形態で説明した図2から図8に示す構造は同じであるが、第2の実施の形態では、各エレメントの上下が前述した第1の実施の形態とは逆に配置されていることから、図2、図3、図4、図7において上下が逆となる。
以上説明したように、第2の実施の形態によると、前述した第1の実施の形態の効果と同様に、変形部35、45等を設けることによって、スプリング32、42等の軸方向の移動を規制するので、部品点数を削減でき、コストの上昇を抑制することができる。また、上段エレメントの伸長時に下段エレメントが収容される長さを短くすることができるため、エレメント伸長時のアンテナの有効長を長くすることができる。また、上段エレメントのチューブを削除することができ、エレメントを細くすることができ、見栄えを向上させることができる。
10 第1エレメント
11 パイプ
12 可倒金具
13 ベース部
14 軸
15 サポート部
16 サポート部
20 第2エレメント
21 パイプ
30 第3エレメント
31 パイプ
32 スプリング
40 第4エレメント
41 棒状導体
42 スプリング
43 キャップ
50 サポート金具

Claims (6)

  1. 少なくとも、第1エレメントと、前記第1エレメントの内部に収容される第2エレメントと、を備えるアンテナであって、
    前記第2エレメントの下部には、前記第1エレメントの内面を摺動するバネ部材を取り付け、
    前記第2エレメントの下部には、前記バネ部材の下方への移動を規制する移動規制部を設け、
    前記バネ部材は、金属薄板を屈曲させることによって、その両端に筒状部と、前記筒状部の間に太径部とを形成し、
    前記太径部は、前記筒状部より太径で、その径方向にバネ性を有することによって径を可変可能に構成され、
    前記第2エレメントが前記第1エレメント内に取り付けられた状態で、前記太径部は前記第1エレメントの内側面を外側に付勢しており、
    前記第2エレメントの下部には、前記第2エレメントを太径に加工した変形部が設けられ、
    前記変形部は、前記太径部の内側で、前記太径部の下部内面と当接する位置に設けられ
    前記バネ部材の下部は前記移動規制部と当接し、前記太径部の下部内面は前記変形部と当接することによって、前記第2エレメントの軸方向への前記バネ部材の移動を規制することを特徴とするホイップアンテナ。
  2. 前記第2エレメントは、棒状又はパイプ状の導体によって構成され、
    前記変形部は、前記第2エレメントの一部を太径に加工することによって形成され、
    前記変形部の外径は、前記第2エレメントを構成する棒又はパイプの加工前の直径より、0.01ミリメートル以上太径であることを特徴とする請求項1に記載のホイップアンテナ。
  3. 前記変形部は、前記第2エレメントを構成する棒又はパイプの側面を加圧するプレス加工によって、その一部が太径に加工されることを特徴とする請求項1又は2に記載のホイップアンテナ。
  4. 前記変形部は、前記第2エレメントを構成する棒又はパイプを軸方向に加圧するプレス加工によって、太径に加工されることを特徴とする請求項1又は2に記載のホイップアンテナ。
  5. 前記変形部は、前記第2エレメントを構成する棒又はパイプにローレット加工をすることによって、その一部が太径に加工されることを特徴とする請求項1又は2に記載のホイップアンテナ。
  6. 前記第2エレメントの下端部には、前記バネ部材の下端と当接するスリーブが固定されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載のホイップアンテナ。
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