JP5530424B2 - 光学素子を支持する装置、及びそれを形成する方法 - Google Patents

光学素子を支持する装置、及びそれを形成する方法 Download PDF

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Description

[0001] 本発明はリソグラフィシステムに関わり、より具体的には、リソグラフィシステムにおける光学素子の支持に関する。
[0002] リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板または基板の一部上に付与する機械である。リソグラフィ装置は、例えば、フラットパネルディスプレイ、集積回路(IC)、および微細構造を含む他のデバイスの製造に用いることができる。従来の装置では、マスクまたはレチクルと一般的に呼ばれるパターニングデバイスを用いてフラットパネルディスプレイ(または他のデバイス)の個々の層に対応する回路パターンを生成することができる。このパターンは、基板上に設けられた放射感応性材料(例えばフォトレジスト)層上への結像によって、基板(例えばガラス板)の全体または一部上に転写することができる。
[0003] パターニングデバイスが入力照明に一旦パターン付けすると、結果として得られる照明を1つ以上のレンズによって基板上に投影することができる。1つ以上のレンズの変位および/または変形がパターン付けされた基板に誤差を引き起こしうる。例えば、レンズを支持する装置内の振動および発振がレンズの変位を引き起こし、その結果、基板上に転写されるべきパターンにずれまたは他の誤差が生じる。さらに、リソグラフィプロセス中に発生する熱がレンズの変形の原因となり、それにより基板上に転写されるべきパターンの変形を引き起こしうる。
[0004] したがって、プリントされたパターンにおける誤差を防ぐためにレンズの変形および変位を実質的に減少するサポート装置が望まれる。
[0005] 本発明の第1実施形態では、レンズセルと、レンズセルに結合された複数のフィンガとを含む光学素子を支持する装置が提供される。各フィンガは、内部に取付けられた光学素子に結合されるように構成された基部と、第1の各々の端において基部に結合されかつ基部から約75度と約165度の間の分岐角で延在する第1および第2屈曲部と、第1および第2屈曲部の第2の各々の端と共に結合されるように構成され、それにより、基部をレンズセルに結合する取付け部材とを含む。
[0006] 本発明の別の実施形態は、レンズセルを形成することと、複数のフィンガを形成することとを含む、光学素子を支持する装置を形成する方法を提供する。複数のフィンガを形成することは、内部に取付けられた光学素子に結合されるように構成された基部を形成することと、第1の各々の端において基部に結合されかつ基部から約75度と約165度との間の分岐角で延在する第1および第2屈曲部を形成することと、第1および第2屈曲部の第2の各々の端と共に結合されるように構成された取付け部材を形成することとを含む。かかる方法はさらに、取付け部材をレンズセルに結合することを含む。
[0007] 本発明の更なる実施形態、特徴、および利点、ならびに本発明の様々な実施形態の構造および動作は、添付図面を参照して以下に詳細に説明する。
[0008] 本願に組み込まれ、本明細書の一部を形成する添付図面は、本発明の1以上の実施形態を例示し、以下の記載と共に、本発明の原理をさらに説明しかつ当業者が本発明を行いかつ利用することを可能にするものである。
[0009] 図1は、リソグラフィ装置を示す。 [0009] 図2は、リソグラフィ装置を示す。 [0010] 図3は、基板にパターンを転写するモードを示す。 [0011] 図4は、例示的なサポート装置を示す。 [0012] 図5は、例示的なフィンガの上面図を示す。 [0013] 図6は、例示的な励起エネルギーのパワースペクトル密度を示す。 [0014] 図7は、周波数の関数として、所与の基準加速度による例示的なフィンガのピーク変位量のプロットを示す。 [0015] 図8Aは、例示的な運動学的サポートの3次元略図を示す。 [0015] 図8Bは、例示的な運動学的サポートの3次元略図を示す。 [0016] 図9は、タンジェントブレードレンズセルの略平面図を示す。 [0017] 図10は、本発明の一実施形態による、レンズを支持する装置の部分図を示す。 [0018] 図11は、本発明の一実施形態による、レンズを支持する装置を示す。 [0019] 図12は、本発明の一実施形態による方法を示すフローチャートを示す。 [0020] 図13は、本発明の一実施形態による、図12のフローチャートの間に行われうる例示的なステップを示す。 [0021] 図14Aは、本発明の一実施形態による、例示的な仕様を有するバイポッドフィンガの例示的な実施形態を示す。 [0021] 図14Bは、本発明の一実施形態による、例示的な仕様を有するバイポッドフィンガの例示的な実施形態を示す。 [0021] 図14Cは、本発明の一実施形態による、例示的な仕様を有するバイポッドフィンガの例示的な実施形態を示す。
[0022] 本発明を、添付図面を参照しながら説明する。図中、同様の参照番号は、同一のまたは機能的に同様の要素を示しうる。さらに、参照番号の最左の数字は、その参照番号が最初に登場した図を特定する。
[0023] 本明細書は、本発明の特徴を組み込んだ1以上の実施形態を開示する。開示した実施形態は本発明を例示するに過ぎない。本発明の範囲は開示した実施形態に限定されない。本発明は本明細書に添付する特許請求の範囲によって定義される。
[0024] 記載する実施形態、および、明細書中における「一実施形態」、「実施形態」、「例示的な実施形態」等への言及は、記載した実施形態が特定の特徴、構造、または特性を有しうるが、必ずしもすべての実施形態がその特徴、構造、または特性を含まなくてもよいことを示すものである。さらに、このような語句は、必ずしも同じ実施形態を指しているわけではない。また、特定の特徴、構造、または特性が一実施形態に関連して説明された場合、明示的な記載の有無に関わらず、その特徴、構造、または特性を他の実施形態に関連して作用させることは当業者の知識内であると理解される。
[0025] 図1は、リソグラフィ装置1を概略的に示す。リソグラフィ装置は、照明システムILと、パターニングデバイスPDと、基板テーブルWTと、投影システムPSとを含む。照明システム(イルミネータ)ILは、放射ビームB(例えばUV放射)を調整するように構成される。本発明の光学素子を支持するための装置は、図1のリソグラフィ装置1内で用いることができる。
[0026] 本記載はリソグラフィに関するものであるが、本発明の範囲から逸脱することなく、パターン付きデバイスPDをディスプレイシステム内(例えばLCDテレビジョンまたはプロジェクタ内)に形成してもよい。したがって、投影されたパターン付きビームは、多くの異なるタイプの物体、例えば、基板、ディスプレイデバイス等上に投影されうる。
[0027] 基板テーブルWTは、基板(例えばレジストコート基板)Wを支持するように構成され、かつ特定のパラメータに従って基板を正確に位置決めするように構成されたポジショナPMに接続される。
[0028] 投影システム(例えば屈折投影レンズシステム)PSは、個々に制御可能な要素のアレイによって変調された放射ビームを基板Wのターゲット部分C(例えば1以上のダイを含む)上に投影するように構成される。本明細書にて使用される用語「投影システム」は、使用される露光放射または液浸液の使用または真空の使用といった他の要因に適切であるように、屈折型、反射型、反射屈折型、磁気型、電磁型、および静電型光学システム、またはそれらの任意の組合せを含む任意の型の投影システムを包含するとして広く解釈されるべきである。本明細書にて使用される用語「投影レンズ」はすべて、より一般的な用語「投影システム」と同義であると考えてよい。
[0029] 照明システムは、放射を誘導し、整形し、または制御するために、屈折型、反射型、磁気型、電磁型、静電型、またはその他のタイプの光コンポーネント、あるいはそれらの任意の組合せなどの様々なタイプの光コンポーネントを含んでよい。
[0030] パターニングデバイスPD(例えばレチクルまたはマスクまたは個別に制御可能な要素のアレイ)はビームを変調する。一般に、個別に制御可能な要素のアレイの位置は、投影システムPSに対して固定される。しかし、アレイは、代わりに、特定のパラメータに従って個別に制御可能な要素のアレイを正確に位置決めするように構成されたポジショナに接続されてもよい。
[0031] 本明細書に使用する用語「パターニングデバイス」または「コントラストデバイス」は、例えば基板のターゲット部分内にパターンを作るように放射ビームの断面を変調するために使用することのできる任意のデバイスを指していると広く解釈されるべきである。これらのデバイスは、静的パターニングデバイス(例えばマスクまたはレチクル)であっても動的(例えばプログラマブル要素のアレイ)パターニングデバイスであってもよい。簡潔にするために、本記載の大部分は動的パターニングデバイスに関するものであるが、静的パターンデバイスも本発明の範囲から逸脱することなく使用できることを理解すべきである。
[0032] なお、放射ビームに付与されたパターンは、例えば、そのパターンが位相シフトフィーチャまたはいわゆるアシストフィーチャを含む場合、基板のターゲット部分内の所望のパターンに正確に一致しなくてもよいことに留意されたい。同様に、基板上に最終的に生成されたパターンは、個別に制御可能な要素のアレイ上に任意の時点で形成されたパターンに対応しないようになっていてもよい。これは、基板の各部分上に形成された最終的なパターンが、個別に制御可能な票素のアレイ上のパターンおよび/または基板の相対位置が変化する、所与の期間または所与の回数の露光に亘って積み重なる構成における場合でありうる。
[0033] このようなパターニングデバイスの例としては、レチクル、プログラマブルミラーアレイ、レーザダイオードアレイ、発光ダイオードアレイ、格子ライトバルブ、およびLCDアレイが挙げられる。
[0034] パターニングデバイスは、複数のプログラマブル要素(例えば前文で言及したレチクル以外のすべてのデバイス)を含んでよく、これらは本明細書では集合的に「コントラストデバイス」と呼ぶ。パターニングデバイスは、少なくとも10個、少なくとも100個、少なくとも1,000個、少なくとも10,000個、少なくとも100,000個、少なくとも1,000,000個、または少なくとも10,000,000個のプログラマブル要素を含む。
[0035] プログラマブルミラーアレイが、粘弾性制御層と反射面を有するマトリクスアドレス指定可能な面を含みうる。このような装置の背後にある基本原理は、反射面のアドレス指定された領域が入射光を回折光として反射し、その一方でアドレス指定されていない領域が入射光を非回折光として反射することである。適切な空間フィルタを用いることで、非回折光を反射ビームから除去し、それにより回折光のみが基板に到達しうる。このようにして、ビームは、マトリクスアドレス指定可能な面のアドレス指定パターンに応じてパターン付けされる。
[0036] 代案として、フィルタは回折光を除去し、それにより非回折光が基板に到達するようにしてもよいことは理解できよう。
[0037] 回折型光学MEMSデバイス(マイクロ電子機械システムデバイス)のアレイも対応した様式で用いることができる。一例では、回折型光学MEMSデバイスは、入射光を回折光として反射する格子を形成すべく互いに対して変形可能な複数の反射リボンから構成される。
[0038] プログラマブルミラーアレイの更なる代替例は、小型ミラーのマトリクス配置を用い、各小型ミラーは、好適な局所電界を印加することによってまたは圧電作動手段を用いることによって軸の周りを個別に傾斜させることができる。ここでも、ミラーはマトリクスアドレス指定可能であり、したがってアドレス指定されたミラーは入射放射ビームを、アドレス指定されていないミラーとは違う方向に反射する。このようにして、反射ビームは、マトリクスアドレス指定可能なミラーのアドレス指定パターンに応じてパターン付けされうる。必要とされるマトリクスアドレス指定は、好適な電子手段を用いて行うことができる。
[0039] 別の例示的なPDは、プログラマブルLCDアレイである。
[0040] リソグラフィ装置は、1以上のコントラストデバイスを含みうる。例えば、リソグラフィ装置は、複数の、個別に制御可能な要素のアレイを有してよく、それぞれ、互いに独立して制御される。このような配置では、個別に制御可能な要素のアレイの一部又は全部は、共通の照明システム(または照明システムの一部)、個別に制御可能な要素のアレイ用の共通のサポート構造、および/または、共通の投影システム(または投影システムの一部)の少なくとも1つの有しうる。
[0041] 図1に示すような実施形態といった一例では、基板Wは実質的に円形であり、任意選択的にノッチおよび/またはその周囲の一部に沿って平坦にされたエッジを有する。別の例では、基板は例えば矩形といった多角形である。
[0042] 基板が実質的に円形である例は、基板が少なくとも25mm、少なくとも50mm、少なくとも75mm、少なくとも100mm、少なくとも125mm、少なくとも150mm、少なくとも175mm、少なくとも200mm、少なくとも250mm、または少なくとも300mmの直径を有する例を含む。あるいは、基板は、最大でも500mm、最大でも400mm、最大でも350mm、最大でも300mm、最大でも250mm、最大でも200mm、最大でも150mm、最大でも100mm、または最大でも75mmの直径を有する。
[0043] 基板が例えば矩形といった多角形である例は、基板の少なくとも1辺、少なくとも2辺、または少なくとも3辺が、少なくとも5cm、少なくとも25cm、少なくとも50cm、少なくとも100cm、少なくとも150cm、少なくとも200cm、または少なくとも250cmの長さを有する。
[0044] 基板の少なくとも1辺は、最大でも1000cm、最大でも750cm、最大でも500cm、最大でも350cm、最大でも250cm、最大でも150cm、または最大でも75cmの長さを有する。
[0045] 一例では、基板Wは、例えば半導体ウェーハといったウェーハである。ウェーハ材料は、Si、SiGe、SiGeC、SiC、Ge、GaAs、InP、およびInAsから構成される群から選択しうる。ウェーハは、III/V族化合物半導体ウェーハ、シリコンウェーハ、セラミック基板、ガラス基板、またはプラスチック基板であってよい。基板は(人の裸眼で見て)透明、有色、または無色であってよい。
[0046] 基板の厚さは様々であってよく、また、ある程度は、基板材料および/または基板寸法に依存しうる。厚さは少なくとも50μm、少なくとも100μm、少なくとも200μm、少なくとも300μm、少なくとも400μm、少なくとも500μm、または少なくとも600μmであってよい。あるいは、基板の厚さは最大で5000μm、最大で3500μm、最大で2500μm、最大で1750μm、最大で1250μm、最大で1000μm、最大で800μm、最大で600μm、最大で500μm、最大で400μm、または最大で300μmであってよい。
[0047] 本明細書に記載した基板は、露光の前後を問わず、例えば、トラック(通常、基板にレジスト層を塗布し、かつ露光されたレジストを現像するツール)、メトロロジーツール、および/またはインスペクションツールで処理されてもよい。一例では、レジスト層が基板上に設けられる。
[0048] 投影システムは、個別に制御可能な要素のアレイ上のパターンを、当該パターンが基板上に一貫して形成されるように結像することができる。あるいは、投影システムは、2次放射源を結像することができ、この2次放射源に対して、個別に制御可能な要素のアレイの要素はシャッタとして機能する。この点において、投影システムは、マイクロレンズアレイ(MLAとして知られる)またはフレネルレンズアレイといった合焦要素のアレイを含んで2次放射源を形成しかつ複数のスポットを基板上に結像しうる。合焦要素のアレイ(例えばMLA)は、少なくとも10個の合焦要素、少なくとも100個の合焦要素、少なくとも1,000個の合焦要素、少なくとも10,000個の合焦要素、少なくとも100,000個の合焦要素、または少なくとも1,000,000個の合焦要素を含む。
[0049] パターニングデバイス内の個別に制御可能な要素の数は、合焦要素のアレイ内の合焦要素の数以上である。合焦要素のアレイのうちの1以上(例えば1,000以上、大部分、またはそれぞれ)の合焦要素は、個別に制御可能な要素のアレイのうちの1以上の個別に制御可能な要素、個別に制御可能な要素のアレイのうちの2以上、3以上、5以上、10以上、20以上、25以上、35以上、または50以上の個別に制御可能な要素と光学的に関連付けられうる。
[0050] MLAは、少なくとも、基板に向かうおよび離れる方向に(例えば1以上のアクチュエータを用いて)可動であってよい。MLAを基板に向けておよび離れるように移動できることは、例えば基板を移動させることなく焦点調節を可能にする。
[0051] 本明細書において図1および図2に示すように、リソグラフィ装置は、反射型のもの(例えば個別に制御可能な要素の反射型アレイを採用するもの)である。あるいは、リソグラフィ装置は、透過型のもの(例えば個別に制御可能な要素の透過型アレイを採用するもの)であってもよい。
[0052] リソグラフィ装置は、2(デュアルステージ)以上の基板テーブルを有する型のものであってもよい。そのような「マルチステージ」機械では、追加のテーブルを並行して使うことができ、すなわち、予備工程を1以上のテーブル上で実行しつつ、別の1以上のテーブルを露光用に使うこともできる。
[0053] また、リソグラフィ装置は、投影システムと基板との間の空間を満たすように、例えば水といった比較的高い屈折率を有する「液浸液」によって基板の少なくとも一部を覆うことができる型のものであってもよい。液浸液は、例えばパターニングデバイスと投影システムとの間といったようにリソグラフィ装置内の別の空間に加えてもよい。液浸技術は、投影システムの開口数を増加させることで当技術分野において周知である。本明細書にて使用される用語「液浸」は、基板のような構造物を液体内に沈めなければならないという意味ではなく、単に、露光中、投影システムと基板との間に液体があるということを意味するに過ぎない。
[0054] 図1を参照すると、イルミネータILは、放射源SOから放射ビームを受ける。放射源は、少なくとも5nm、少なくとも10nm、少なくとも11〜13nm、少なくとも50nm、少なくとも100nm、少なくとも150nm、少なくとも175nm、少なくとも200nm、少なくとも250nm、少なくとも275nm、少なくとも300nm、少なくとも325nm、少なくとも350nm、または少なくとも360nmにおける波長を有する放射を提供する。あるいは、放射源SOによって提供される放射は、最大で450nm、最大で425nm、最大で375nm、最大で360nm、最大で325nm、最大で275nm、最大で250nm、最大で225nm、最大で200nm、または最大で175nmの波長を有する。放射は、436nm、405nm、365nm、355nm、248nm、193nm、157nm、および/または126nmを含む波長を有してよい。
[0055] 放射源とリソグラフィ装置は、例えば放射源がエキシマレーザである場合、別個の構成要素であってもよい。その場合、放射源は、リソグラフィ装置の一部を形成しているとはみなされず、また放射ビームは、放射源SOからイルミネータILへ、例えば、適切な誘導ミラーおよび/またはビームエキスパンダを含むビームデリバリシステムBDを使って送られる。その他の場合、例えば放射源が水銀ランプである場合、放射源は、リソグラフィ装置の一体部分とすることもできる。放射源SOおよびイルミネータILは、必要ならばビームデリバリシステムBDとともに、放射システムと呼んでもよい。
[0056] イルミネータILは、放射ビームの角強度分布を調節するアジャスタADを含んでよい。一般に、イルミネータの瞳面内の強度分布の少なくとも外側および/または内側半径範囲(通常、それぞれσ-outerおよびσ-innerと呼ばれる)を調節することができる。さらに、イルミネータILは、インテグレータINおよびコンデンサCOといった様々な他のコンポーネントを含んでよい。イルミネータを使って放射ビームを調整すれば、放射ビームの断面に所望の均一性および強度分布を持たせうる。イルミネータILまたはそれに関連付けられる追加のコンポーネントはさらに、放射ビームを複数のサブビームに分割するように構成されてよく、各サブビームは、個別に制御可能な要素のアレイのうちの1つのまたは複数の個別に制御可能な要素に関連付けられうる。例えば、2次元回折格子を用いて放射ビームをサブビームに分割しうる。本記載では、用語「放射のビーム」および「放射ビーム」は、次に限定されないが、ビームが複数のこのようなサブ放射ビームから構成される状況を包含する。
[0057] 放射ビームBは、パターニングデバイスPD(例えば個別に制御可能な要素のアレイ)に入射し、パターニングデバイスによって変調される。パターニングデバイスPDによって反射された後、放射ビームPDは、投影システムPSを通過し、投影システムPSは基板Wのターゲット部分C上にビームの焦点を合わせる。ポジショナPWおよび位置センサIF2(例えば、干渉計デバイス、リニアエンコーダ、または静電容量センサ等)を使い、例えば、様々なターゲット部分Cを放射ビームBの経路内に位置決めするように、基板テーブルWTを正確に移動することができる。用いられる場合、個別に制御可能な要素のアレイ用の位置決め手段を用いて、例えばスキャン時にビームBの経路に対してパターニングデバイスPDの位置を正確に補正することができる。
[0058] 一例では、基板テーブルMTの移動は、図1には明示しないロングストロークモジュール(粗動位置決め)およびショートストロークモジュール(微動位置決め)を使って実現される。別の例では、ショートストロークモジュールはなくてもよい。同様のシステムを用いて、個別に制御可能な要素のアレイを位置決めしてもよい。ビームBは代替的/追加的に可動で、その一方で物体テーブルおよび/または個別に制御可能な要素のアレイは固定位置を有して必要な相対移動を提供しうる。このような配置は、装置のサイズを制限するのに役立つ。例えばフラットパネルディスプレイの製造に適用可能な更なる代案として、基板テーブルWTおよび投影システムPSの位置は固定され、基板Wが基板テーブルWTに対して移動するように構成されうる。例えば、基板テーブルWTには、実質的に一定の速度で基板W全体をスキャンするためのシステムが設けられてもよい。
[0059] 図1に示すように、放射ビームBは、ビームスプリッタBSによってパターニングデバイスPDに誘導されうる。ビームスプリッタBSは、当該放射がまずビームスプリッタによって反射されてパターニングデバイスPDに誘導されるように構成される。なお、放射ビームBは、ビームスプリッタを用いることなくパターニングデバイスに誘導されうることも認識すべきである。放射ビームは、0〜90°、5〜85°、15〜75°、25〜65°、または35〜55°の角度でパターニングデバイスに誘導されうる(図1に示す実施形態では90°の角度である)。パターニングデバイスPDは放射ビームBを変調して、放射ビームBを反射させてビームスプリッタBSに戻し、ビームスプリッタBSは、変調されたビームを投影システムPSへと透過させる。しかし、代案の配置を用いて、放射ビームBをパターニングデバイスPDに誘導し、続けて投影システムPSに誘導してもよい。特に、図1に示すような配置は、透過型パターニングデバイスが用いられる場合は必要ではない。
[0060] 図示する装置は、いくつかのモードで使用しうる。
[0061] 1.ステップモードでは、個別に制御可能な要素のアレイと基板を基本的に静止状態に保ちつつ、放射ビームに付与されたパターン全体を一度にターゲット部分C上に投影する(すなわち、単一静的露光)。その後、基板テーブルWTは、Xおよび/またはY方向に移動され、それによって別のターゲット部分Cを露光しうる。ステップモードでは、露光フィールドの最大サイズによって、単一静的露光時に結像されるターゲット部分Cのサイズが限定される。
[0062] 2.スキャンモードでは、個別に制御可能な要素のアレイと基板を同期的にスキャンしつつ、放射ビームに付与されたパターンをターゲット部分C上に投影する(すなわち、単一動的露光)。個別に制御可能な要素のアレイに対する基板の速度および方向は、投影システムPSの(縮小)拡大率および像反転特性によって決めることができる。スキャンモードでは、露光フィールドの最大サイズによって、単一動的露光時のターゲット部分の幅(非スキャン方向)が限定される一方、スキャン動作の長さによって、ターゲット部分の高さ(スキャン方向)が決まる。
[0063] 3.パルスモードでは、個別に制御可能な要素のアレイを基本的に静止状態に保ち、パターン全体を、パルス放射源を用いて基板Wのターゲット部分C上に投影する。基板テーブルWTは、ビームBが基板Wを横断して線状にスキャンするように基本的に一定の速度で移動される。個別に制御可能な要素のアレイ上のパターンは、放射システムのパルス間に必要に応じて更新され、これらのパルスは基板W上の必要な場所において連続ターゲット部分Cが露光されるようにタイミングが計られる。したがって、ビームBは、基板のストリップに対して完全なパターンを露光するために基板Wを横断してスキャンしうる。このプロセスは、基板W全体が露光されるまで線毎に繰り返される。
[0064] 4.連続スキャンモードは、変調された放射ビームBに対して基板が実質的に一定の速度でスキャンされ、かつ、個別に制御可能な要素のアレイ上のパターンはビームBが基板Wを横断してスキャンしかつ基板を露光する間に更新されること以外は、パルスモードと基本的に同じである。個別に制御可能な要素のアレイ上のパターンの更新に同期させられた、実質的に一定の放射源またはパルス放射源を用いることができる。
[0065] 5.図2のリソグラフィ装置を用いて行いうるピクセルグリッドイメージングモードでは、基板W上に形成されるパターンは、スポットジェネレータによって形成され、パターニングデバイスPD上に誘導される複数のスポットの連続露光によって実現される。露光されたスポットは実質的に同じ形状を有する。基板W上では、スポットは、実質的にグリッド状にプリントされる。一例では、スポットサイズは、プリントされたピクセルグリッドのピッチより大きいが露光スポットグリッドよりかなり小さい。プリントされるスポットの強度を変化させることによりパターンが実現される。露光フラッシュ間で、スポット上の強度分布が変更される。
[0066] 上述の使用モードの組合せおよび/またはバリエーション、あるいは完全に異なる使用モードもまた採用可能である。
[0067] リソグラフィでは、パターンは、基板上のレジスト層上に露光される。次にレジストは現像されうる。続いて、追加の処理ステップが基板に対して行われる。基板の各部分に対するこれらの後続処理ステップの効果は、レジストの露光に依存する。特に、これらのプロセスは、所与のドーズ閾値より上の放射ドーズを受ける基板の部分は、ドーズ閾値より下の放射ドーズを受ける基板の部分とは異なるように反応するように調整される。例えば、エッチングプロセスでは、閾値より上の放射ドーズを受ける基板の領域は、現像されたレジスト層によってエッチングから保護される。しかし、露光後の現像では、閾値より下の放射ドーズを受けるレジストの一部が除去されるので、これらの領域はエッチングから保護されなくなる。したがって、所望のパターンをエッチングしうる。特に、パターニングデバイス内の個別に制御可能な要素は、パターンフィーチャ内の基板上の領域に透過された放射は、その領域が露光時にドーズ閾値より上の放射ドーズを受けるよう十分に高い強度を有するように設定される。基板の残りの領域は、対応する個別に制御可能な要素がゼロまたは実質的に低い放射強度を提供するように設定することによってドーズ閾値より下の放射ドーズを受ける。
[0068] 実際には、パターンフィーチャのエッジにおける放射ドーズは、個別に制御可能な要素がフィーチャ境界の片側において最大放射強度を、もう片側において最小放射強度を提供するように設定されている場合も所与の最大ドーズからゼロドーズに急激には変化しない。むしろ、回折効果によって、放射ドーズのレベルは移行領域を渡って減少する。現像されたレジストによって最終的に形成されるパターンフィーチャの境界の位置は、受けたドーズが放射ドーズ閾値を下回る位置によって決定される。移行領域に亘る放射ドーズの減少のプロファイル、したがって、パターンフィーチャ境界の正確な位置は、パターンフィーチャ境界上または付近の基板上の各点に放射を与える個別に制御可能な要素を設定することによってより正確に制御しうる。設定は、最大強度レベルまたは最小強度レベルのみに対してではなく、最大強度レベルと最小強度レベル間の強度レベルに対してでもある。このことは、一般に「グレイスケーリング」と呼ばれる。
[0069] グレイスケーリングによって、所与の個別に制御可能な要素によって基板に与えられる放射強度が2つの値(例えば最大値と最小値のみ)しか設定できないリソグラフィシステムよりも、パターンフィーチャ境界の位置をより優れて制御することが可能となる。少なくとも3つ、少なくとも4つの放射強度値、少なくとも8つの放射強度値、少なくとも16の放射強度値、少なくとも32の放射強度値、少なくとも64の放射強度値、少なくとも128の放射強度値、または少なくとも256の異なる放射強度値を基板上に投影しうる。
[0070] なお、グレイスケーリングを、上述した目的に対して追加のまたは代替の目的に用いうることを理解すべきである。例えば、露光後の基板の処理は、受けた放射ドーズレベルに依存して基板の領域から2以上の潜在的な応答があるように調整されうる。例えば、第1閾値より下の放射ドーズを受ける基板の部分は第1様式で応答し、第1閾値より上であるが第2閾値より下の放射ドーズを受ける基板の部分は第2様式で応答し、第2閾値より上の放射ドーズを受ける基板の部分は第3様式で応答しうる。したがって、グレイスケーリングを用いて、3以上の所望のドーズレベルを有する、基板全体の放射ドーズプロファイルを提供することができる。放射ドーズプロファイルは、少なくとも2つの所望のドーズレベル、少なくとも3つの所望の放射ドーズレベル、少なくとも4つの所望の放射ドーズレベル、少なくとも6つの所望の放射ドーズレベル、または少なくとも8つの所望の放射ドーズレベルを有しうる。
[0071] 放射ドーズプロファイルは、上述したように基板上の各点で受けた放射の強度を制御するだけ以外の方法でも制御しうることをさらに理解すべきである。例えば、基板上の各点が受ける放射ドーズは、当該点の露光の継続時間を制御することによって代替的にまたは追加的に制御しうる。更なる例として、基板上の各点は、複数の連続露光で放射を潜在的に受けうる。したがって、各点が受ける放射ドーズは、複数の連続露光の選択されたサブセットを用いて点を露光することによって代替的にまたは追加的に制御しうる。
[0072] 図2は、例えば、フラットパネルディスプレイの製造に使用しうる本発明による装置の配置を示す。図1に示すものと対応するコンポーネントは同じ参照番号を付して示している。さらに、例えば基板、コントラストデバイス、MLA、放射ビームの様々な構成といった様々な実施形態の上述の説明もそのまま応用しうる。
[0073] 図2に示すように、投影システムPSは、2つのレンズL1、L2を含むビームエキスパンダを含む。第1レンズL1は、変調された放射ビームBを受け取りその焦点を開口絞りASにおけるアパーチャを通るように合わせる。更なるレンズALがアパーチャ内に位置付けられうる。次に放射ビームBは発散して第2レンズL2(フィールドレンズ)によって焦合される。
[0074] 投影システムPSはさらに、広がった変調ビームBを受けるように構成されたレンズのアレイMLAを含む。パターニングデバイスPD内の1以上の個別に制御可能な要素に対応する変調放射ビームBの様々な部分が、レンズアレイMLA内のそれぞれ異なるレンズMLを通過する。各レンズは、変調放射ビームBの各々の部分の焦点を基板W上の点に合わせる。このようにすると、放射スポットSのアレイが基板W上に露光される。図示するレンズアレイ14には8つのレンズしか示していないが、レンズアレイは、何千何万ものレンズを含むことができる(パターニングデバイスPDとして用いられる個別に制御可能な要素のアレイついても同様である)。
[0075] 図3は、本発明の一実施形態にしたがって、図2のシステムを用いてどのように基板W上にパターンが生成されるのかを概略的に説明する。黒丸は、投影システムPS内のレンズアレイMLAによって基板上Wに投影されたスポットSのアレイを表す。基板Wは、一連の露光が基板W上に露光される間に、投影システムPSに対してY方向に移動される。白丸は、基板W上に前に露光されたスポット露光SEを表す。図示するように、投影システムPS内のレンズアレイによって基板上に投影された各スポットは、基板W上のスポット露光の列Rを露光する。基板に対する完全なパターンは、スポットSのそれぞれによって露光されたスポット露光SEのすべての列Rが合わさって生成される。このような配置は、上述した「ピクセルグリッドイメージング」と一般に呼ばれる。
[0076] 放射スポットSのアレイは、基板Wに対して角度θに配置されることが分かる(基板の縁はXおよびY方向と平行にある)。これは、基板がスキャン方向(Y方向)に移動された場合に、各放射スポットが基板の異なる領域を通過し、それにより、基板全体が放射スポットのアレイ15の対象となるように行われる。角度θは、最大で20°、最大で10°、最大で5°、最大で3°、最大で1°、最大で0.5°、最大で0.25°、最大で0.10°、最大で0.05°、または最大で0.01°であってよい。あるいは、角度θは少なくとも0.001°である。
[0077] 例示的な光学サポートシステム
図4は、例示的なサポート装置400を示す。サポート装置400は、レンズセル402と、フィンガ404aを含む複数のフィンガ404を含む。装置400は、レンズ406を支持するよう用いられる。一実施形態では、レンズ406および装置400は、上述した投影システムPSと同様の投影システム内に含まれてよい。
[0078] 図5は、フィンガ404aの上面略図を示す。フィンガ404aは、取付け部502と基部504を含む。取付け部502は、フィンガ404aをレンズセル402に結合するように構成されうる。基部504は、レンズ406に結合されるレンズ受容部506を含む。
[0079] 図5はさらに、本明細書における様々な基準を説明するために用いる関連の方向を示す。例えば、レンズ406は、レンズ406の光軸によって画定される軸方向、レンズ406の中心光軸から延在する半径方向、および、レンズ406の外縁に沿って測定される接線方向に関して説明しうる。さらに、フィンガ404aは、X−Y面およびZ方向を参照して説明しうる。当業者には明らかであるように、本明細書における説明に基づいて、軸方向とZ方向は一致するので、本明細書では同じ意味に使用する。
[0080] レンズ406の変位または変形は、基板上に形成されるパターンに誤差を引き起こしうる。レンズ406の変位は、基板上の同じターゲット領域を複数回露光し、それにより結果として得られるパターンが複数回の露光の平均であるようにすることによって補償されうる。レンズ406の変位がゼロの時間平均を有する場合、複数回の露光によって、基板上に所望のパターンが形成されうる。しかし、別のシステムでは、単一の露光が用いられて所望のパターンが形成される。したがって、経時的にゼロの平均を有するレンズ406の変位であっても誤差を引き起こしうる。
[0081] レンズ406は、本明細書では集合的に励起エネルギーと呼ぶ、フィンガ404とレンズ406との間の界面を励起する振動、音響、熱、または他のエネルギーによってX、Y、および/またはZ方向に変位されうる。一実施形態では、XおよびY方向における安定性要件は、Z方向におけるよりも厳しい。例えば、サポート装置は、XおよびY方向における変位の二乗平均平方根(RMS)値が0.75nm未満であり、Z方向における変位のRMS値が80nm未満であるような安定性を提供することが要求されうる。
[0082] 図6は、例示的な励起エネルギーのパワースペクトル密度(PSD)600を示す。図6に示すように、各周波数における励起エネルギーは、一般に周波数が増加すると下がる。特に、励起エネルギーは、周波数が1000Hz(10Hz)に近づくとロールオフするまたは実質的に減少する傾向がある。
[0083] フィンガ404は、1以上の共振周波数モードを有しうる。フィンガ404の共振周波数モードにおけるほぼすべての励起エネルギーは、フィンガ404における発振を引き起こしうる。これらの発振は、大抵の場合、フィンガ404の固有減衰によってのみ制限される。フィンガ404は、通常、例えばステンレススチールといった金属である低固有減衰を有する材料から形成されるので、共振周波数モードにおける励起エネルギーによる発振は顕著となりうる。
[0084] 一実施形態では、X−Y面におけるフィンガ404の第1共振モードは、約400Hzから800Hzに及び、例えば798Hzである。図6に示すように、励起エネルギーは、この周波数範囲では顕著なエネルギーを含みうる。したがって、フィンガ404は、X−Y面において実質的に励起されて、X−Y面におけるフィンガ404の顕著な発振がもたらされうる。フィンガ404は、1000Hz超のZ方向における第1共振モードを有してもよく、それにより、フィンガはZ方向では励起エネルギーによって実質的に励起されない。しかし、上述したように、XおよびY方向における安定性要件は、Z方向よりも厳しいので、X−Y面における実質的な発振はリソグラフィシステムの性能を著しく劣化してしまいうる。
[0085] 図7は、各周波数における加速度が一定に保たれる場合に、周波数の関数として例示的なフィンガのピーク変位量のプロット700をメートル(m)単位で示す。図7に示すように、ピーク変位量は、周波数が増加するにつれて下がる。図6および図7を共に考慮すると、第1共振モードの周波数が増加するにつれて、励起エネルギーによるフィンガ404の変位量が減少し、これは、当該周波数における総エネルギーの成分が、図6に示すように減少し、また、そのエネルギーが引き起こしうる最大可能変位量も、図7に示すように減少するからである。したがって、発明者は、フィンガ404の第1X−Y共振モードの周波数を1000Hzより上に増加することによって、XおよびY方向における変位量を実質的に減少できることを見出した。
[0086] 例えばリソグラフィシステム内で発生した熱によるレンズ406の変形も、性能劣化を引き起こしうる。フィンガ404の形成に用いる金属は、レンズ406よりも速く温度の関数として膨張しうるので、フィンガ404は、温度が増加するにつれてレンズ406を引っ張る傾向がある。特に、フィンガ404は、レンズ406の半径方向にレンズ406に力を与える傾向がある。例えば、フィンガ404の各フィンガは、約50℃の動作温度においてレンズ406に約2.07Nの力を与えうる。ある動作温度範囲に亘って半径方向に柔軟(compliant)であるフィンガがレンズに与える力は少なく、したがってレンズの変形が減少される。
[0087] フィンガ404の製造および取付けにおける変動によって、フィンガ404のすべてのフィンガが同じ高さに整列されないことがある。この不均一によって、フィンガ404のフィンガがレンズ406と様々な接触を有することになりうる。フィンガ404の各フィンガが可能な限り均一にレンズ406に接触するように、フィンガ404は、非接着の(unbonded)Zコンプライアンスを有するように構成されうる。例えば、フィンガ404は、Z方向に最大約30μmまで変位可能なようにされうる。一実施形態では、フィンガ404の製造および取付けは、Z方向における30μmのコンプライアンスが、複数のフィンガ404がレンズ406を実質的に均一に支持することを確実にするのに十分であるように、十分に厳しい公差で達成することができる。
[0088] したがって、フィンガ404は、それらの(1)ある動作温度範囲に亘っての半径方向コンプライアンス(例えば熱的に誘導されるレンズの変形を防止するフィンガの能力)、(2)第1X−YおよびZ共振モード(例えばレンズの変位を防止するフィンガの能力)、および(3)非接着のZコンプライアンス(例えば製造公差を補償するフィンガの能力)に関して説明することができる。上述した基準は、フィンガ404を形成するために用いた材料およびフィンガ404の形状に応じる。
[0089] 他の光学サポートシステム
図8Aおよび図8Bは、それぞれ、運動学的(kinematic)サポート800Aおよび800Bの3次元概略図を示す。運動学的サポート800Aおよび800Bは、例えば、レンズ、ミラー等の光学素子を、6自由度すべてにおいて制限するように用いてよい。運動学的サポート800Aは、基部アセンブリ802、ペイロードアセンブリ804、および6つのモノポッド接続要素806A〜806Fを含む。運動学的サポート800Bは、基部アセンブリ802、ペイロードアセンブリ804、およびバイポッド接続要素808A〜808Cを含む。ペイロードアセンブリ804は、光学素子を保持するまたは整列させる。運動学的サポートに関する詳細は、本明細書にその全体を参考として組み込む、Calvert他への米国特許第6,674,585号を参照されたい。
[0090] 図9は、タンジェントブレードレンズセル900の略平面図を示す。レンズセル900は、環形908の内周囲906に切り込まれたスロット904によって形成されたフィンガ902を含む。レンズ(図示せず)は、フィンガ902上に着座させることができる。フィンガ902は、環形908の変形を吸収するように捻れたり半径方向に移動しうる。タンジェントブレードレンズセル900に関する詳細は、本明細書にその全体を参考として組み込む、Bruning他への米国特許第5,428,482号を参照されたい。
[0091] 図8および図9に示すサポート装置も、支持したレンズの変位および/または変形、および/または、均一にレンズを支持できないことの影響を受けうる。
[0092] バイポッドフィンガ実施形態
本明細書に記載する実施形態では、レンズの変形および変位を防止し、レンズが実質的に均一に支持されることを確実にするよう十分なコンプライアンスを提供する、レンズを支持するための装置が提供される。
[0093] 図10は、本発明の一実施形態による、レンズを支持するための装置1000の部分図を示す。装置1000は、完全体のバイポッドフィンガ1002、隣接する部分的なバイポッドフィンガ1000’および1000’’、およびレンズセル1003を含む。一実施形態では、レンズセル1003は、図4を参照して説明したレンズセル402と実質的に同様である。
[0094] バイポッドフィンガ1002は、基部1004と、第1屈曲部1006aおよび第2屈曲部1006bと、取付け部材1008を含む。基部1004は、凹型パッド1010と面取り部(chamfer)1012を任意選択的に含む。凹型パッド1010は、接着材料を収容するように構成されうる。特に、凹型パッド1010は、レンズを基部1004に接着させる例えばエポキシである接着材料のための空間を提供しうる。面取り部1012は、余剰の材料の任意選択的な除去である。図10に示すように、面取り部1012は、基部1004の一部から不必要な材料を除去して基部1004を軽量化している。一実施形態では、バイポッドフィンガ1002の質量は約0.427kgである。
[0095] 図10に示すように、基部1004は、第1屈曲部1006aおよび第2屈曲部1006bに結合される。一実施形態では、第1屈曲部1006aおよび第2屈曲部100bは、基部1004と一体であってもよい。あるいは、第1屈曲部1006aおよび第2屈曲部100bは基部1004とは別個に形成されて、バイポッドフィンガ1002が形成される際に基部1004に物理的に結合されてもよい。第1屈曲部1006aおよび第2屈曲部100bは、基部1004から分岐角(divergence angle)φで延在する。一実施形態では、φは約75度から約165度の範囲でありうる。例えば、φは約120度であってよい。
[0096] 第1屈曲部1006aおよび第2屈曲部100bの各々の端は、取付け部材1008に結合される。取付け部材1008を用いてバイポッドフィンガ1002をレンズセル1003に結合しうる。例えば、取付け部材1008は、レンズ1003にロウ付けされてよい。取付け部材1008は第1屈曲部1006aおよび第2屈曲部100bと一体であってもよい。あるいは、取付け部材1008は別個に形成されて、バイポッドフィンガ1002が形成される際に第1屈曲部1006aおよび第2屈曲部100bに結合されてもよい。
[0097] あるいは、バイポッドフィンガ1002は、取付け部材1008を含まなくてもよい。このような実施形態では、第1屈曲部1006aおよび第2屈曲部100bはレンズセル1003に直接結合されてよい。例えば、屈曲部1006aおよび1006bはレンズセル1003に直接ロウ付けされてよい。
[0098] 一実施形態では、レンズセル1003および/またはバイポッドフィンガ1002は、金属材料から形成されうる。例えばレンズセル1003および/またはバイポッドフィンガ1002は、例えば15−5ステンレススチールであるステンレススチールから形成されてよい。
[0099] バイポッドフィンガ1002の形状によって、特定の有利な特性を有するサポート装置1000がもたらされうる。例えば、バイポッドフィンガ1002は、動作温度が増加するにつれて増加する半径方向コンプライアンスを有しうる。例えば、バイポッドフィンガ1002によってレンズに与えられる半径方向力は、図4に示す従来のフィンガでの2.07Nに比べて50℃で0.427Nでありうる。さらに、バイポッドフィンガ1002は、1000Hzより高い第1共振X−Yモードを有する。例えば、バイポッドフィンガ1002の第1X−Y共振モードは、図4に示す従来のフィンガでの798Hzに比べて約1325Hzである。
[00100] 有利な半径方向コンプライアンスとX−Y共振特性に加えて、バイポッドフィンガ1002は、図4に示す従来のフィンガの有利な特性を持ち続けかつ/または改善しうる。例えば、バイポッドフィンガ1002は、従来のフィンガと同じように、約30μmの非接着のコンプライアンスを有して、不均一であるレンズ面に対応しうる。さらに、バイポッドフィンガ1002は、1000Hzより高い第1Z共振モードを有してもよい。例えば、バイポッドフィンガ1002は、図4に示す従来のフィンガでの1269Hzに比べて1567Hzの第1Z共振モードを有する。
[00101] したがって、バイポッドフィンガ1002の形状によって、ある動作温度の範囲に亘って増加された半径方向コンプライアンス、1000Hzを超える第1共振X−YおよびZモード、および製造公差に対する十分な非接着のコンプライアンスを有するバイポッドフィンガがもたらされる。
[00102] 図11は、本発明の一実施形態による、レンズ1106を支持する装置1100を示す。装置1100は、レンズセル1102およびバイポッドフィンガ1104を含む。レンズセル1102およびバイポッドフィンガ1104は、図10を参照して説明したレンズセル1003およびバイポッドフィンガ1002にそれぞれ実質的に類似しうる。
[00103] 一実施形態では、装置1100は、レンズ1106の移動を実質的に制限する冗長構造でありうる。このような実施形態では、複数のフィンガ1104は、少なくとも7つのバイポッドフィンガを含みうる。例えば、複数のフィンガ1104は、約7から約32のバイポッドフィンガを含みうる。少なくとも7つのバイポッドフィンガを含むことで、X−Y面およびZ方向におけるレンズ1106の変位が実質的に制限される。
[00104] 例示的な方法の実施形態
図12は、レンズを支持するための装置を形成するための例示的なブロックを提供するフローチャート1200を示す。他の構造および動作に関する実施形態は、以下に説明に基づいて当業者には明らかであろう。図12に示すブロックは必ずしも図示する順番で発生する必要がない。図12に示すブロックを以下に詳細に説明する。
[00105] ブロック1202ではレンズセルが形成される。例えば、レンズセル1202は、当業者には既知である方法に従ってステンレススチールから形成されうる。
[00106] ブロック1204では複数のフィンガが形成される。一実施形態では、ブロック1204は、図13に示すブロック1302〜1306によって行われうる。
[00107] ブロック1302では、装置に取付けられた場合にレンズに結合するように構成された基部が形成される。一実施形態では、ブロック1302はさらに、接着材料を収容するように構成された凹部を形成することを含みうる。
[00108] ステップ1304では、第1および第2屈曲部が形成される。例えば、第1屈曲部1006aおよび第2屈曲部1006bは、ステンレススチールから形成されうる。一実施形態では、第1および第2屈曲部の特徴はワイヤ放電機械加工(EDM)によって形成されうる。当業者であれば理解できるように、本明細書における記載に基づいて、ワイヤEDMは、ある電位に保持された電極が導電性材料内に挿入されるプロセスである。電極と導電性材料との間のスパークによって導電性材料にクレータが形成される。このようなプロセスを用いて、第1および第2屈曲部の微細特徴を形成しうる。
[00109] 別の実施形態では、第1および第2屈曲部を形成することは、それらの間の分岐角が約75度と165度の間であるように第1および第2屈曲部を形成することを含みうる。更なる実施形態では、この分岐角は約120度でありうる。
[00110] ブロック1306では取付け部材が形成される。取付け部材、基部、第1および第2屈曲部、またはこれらの任意のサブコンビネーションは一体式のバイポッドフィンガのコンポーネントであってよい。あるいは、取付け部材、基部、第1および第2屈曲部は、別個に形成されてバイポッドフィンガを形成するために互いに結合されてもよい。
[00111] 上述したように、形成されたフィンガは、1000Hzより高い周波数において基部とレンズとの間に第1X−Y共振モードを有し、また、ある動作温度の範囲に亘って半径方向に柔軟(compliant)でありうる。
[00112] 図12に戻り、別の実施形態では、ブロック1204は、少なくとも7つのフィンガを形成することを含みうる。
[00113] ブロック1206では、複数のフィンガの各フィンガがレンズセルに結合される。例えば、複数のフィンガは、各々の取付け部材をレンズセルにロウ付けすることによってレンズセルに結合されうる。
[00114] 別の実施形態では、フィンガはレンズセルの一体コンポーネントとして形成されうる。例えばレンズセルおよびフィンガは同じ金属片から形成されうる。したがって、このような実施形態ではブロック1206を完了する必要がない。
[00115] 上述したサポート装置は、レンズを支持する実施形態を参照して説明した。しかし、当業者であれば理解できるように、本明細書における記載に基づいて、上述したサポート装置は例えばミラーといった他の光学素子を支持するように用いられてもよい。
[00116] 例示的なバイポッドフィンガの実施形態
図14〜図14Cは、本発明の一実施形態による、例示的な仕様をミリメートル(mm)単位で示したバイポッドフィンガの例示的な実施形態を示す。図14Aは、レンズ1402に結合されたバイポッドフィンガ1400の側面図を示す。一実施形態では、レンズ1402は124mmの直径を有する。バイポッドフィンガ1400は、取付け片1404、屈曲部1406、および基部1408を含む。図14Aに示すように、取付け片1404は約1.5mmの高さを有する。屈曲部1406は、約6.5mmの垂直高さと、約0.5mmの厚さを有する。基部1408は凹型パッド1410および1412と面取り部1414を含む。基部1408は約8.25mmの総厚と、約4.5mmの総垂直高さを有する。パッド1410および1412は、それぞれ、約2mmの長さを有する。面取り部1414は約2.5mmの高さおよび長さを有する。
[00117] 図14Bは、バイポッドフィンガ1400の背面図を示す。図14Bに示すように、取付け片1404は約26mmの幅を有する。屈曲部1406aおよび1406bは、それぞれ、約3mmの幅を有し、基部1408から約120度の分岐角で延在する。屈曲部1406aおよび1406bが取付け片1404および基部1408に接合する領域は約0.5mmの曲率半径を有する。
[00118] 図14Cは、バイポッドフィンガ1400の上面図を示す。図14Cに示すように、基部1408は、バイポッドフィンガ14500によって支持されるレンズ1402(図14Cには図示せず)の中心から測定して約度の角度に広がる(sweep)。一実施形態ではバイポッドフィンガ1400は15−5ステンレススチールから形成される。
[00119] 結論
本発明の様々な実施形態を上述したが、これらは例示的にのみ提示したに過ぎず限定ではないことを理解すべきである。当業者には明らかであろうように、本発明の精神および範囲から逸脱することなく形態および細部における様々な変更を行いうる。したがって、本発明の範囲は、上述した例示的な実施形態に限定されるべきではなく、むしろ、添付の特許請求の範囲およびその等価物に応じてのみ定義されるべきである。
[00120] 発明の概要および要約の項目は、発明者が想定するような本発明の1つ又は複数の例示的実施形態について述べることができるが、全部の例示的実施形態を述べることはできず、したがって本発明および請求の範囲をいかなる意味でも制限しないものとする。

Claims (14)

  1. 光学素子を支持する装置であって、
    レンズセルと、
    前記レンズセルに結合された複数のフィンガと、を含み、
    各フィンガと前記光学素子との間の第1X−Y共振モードが約1000Hzより高い周波数にあ
    各フィンガは、動作温度が増加するにつれて増加する半径方向コンプライアンスを有し、
    前記半径方向コンプライアンスは、熱的に誘導される前記レンズセルの変形を防止する能力である、装置。
  2. 各フィンガは、
    内部に取付けられた前記光学素子に結合される基部と、
    第1の各々の端において前記基部に結合されかつ前記基部から約75度と約165度の間の分岐角で延在する第1および第2屈曲部と、
    前記第1および第2屈曲部の第2の各々の端と共に結合され、それにより、前記基部を前記レンズセルに結合する取付け部材と、
    を含む請求項1に記載の装置。
  3. 各フィンガは、動作温度の範囲に亘って、内部に取付けられた前記光学素子に対して半径方向に柔軟である、請求項1又は請求項2に記載の装置。
  4. 前記光学素子はレンズであり、各フィンガは、前記基部と、内部に取付けられた前記光学素子との間の第1X−Y共振モードが約1000Hzより高い周波数にある、請求項2に記載の装置。
  5. 前記複数のフィンガは、少なくとも7つのフィンガを含む、請求項1乃至請求項のうち何れか1項に記載の装置。
  6. 前記分岐角は、約120度である、請求項2に記載の装置。
  7. 前記基部は、接着材料を収容する凹型パッドを含む、請求項2に記載の装置。
  8. 各フィンガは、ステンレススチールといった金属を含む、請求項1乃至請求項のうち何れか1項に記載の装置。
  9. 前記第1および第2屈曲部は、前記基部および前記取付け片と一体にされる、請求項2に記載の装置。
  10. 光学素子を支持する装置を形成する方法であって、
    レンズセルを形成することと、
    各フィンガと前記光学素子との間の第1X−Y共振モードが約1000Hzより高い周波数にあるように複数のフィンガを形成することと、
    前記フィンガを前記レンズセルに結合することと、
    を含
    各フィンガは、動作温度が増加するにつれて増加する半径方向コンプライアンスを有し、
    前記半径方向コンプライアンスは、熱的に誘導される前記レンズセルの変形を防止する能力である、方法。
  11. 前記複数のフィンガを形成することは、
    内部に取付けられた前記光学素子に結合される基部を形成することと、
    第1の各々の端において前記基部に結合されかつ前記基部から約75度と約165度との間の分岐角で延在する第1および第2屈曲部を形成することと、
    前記第1および第2屈曲部の第2の各々の端と共に結合される取付け部材を形成することとを含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記第1および第2屈曲部を形成することは、前記分岐角を約120度に形成することを含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記フィンガを前記レンズセルに結合することは、前記取付け部材を前記レンズセルにロウ付けすることを含む、請求項10乃至請求項12の何れか1項に記載の方法。
  14. 前記複数のフィンガを形成することは、
    前記複数のフィンガの各フィンガは、動作温度の範囲に亘って、内部に取付けられた前記光学素子の半径方向に柔軟であるように前記複数のフィンガを形成することを含む、請求項10乃至請求項13のうち何れか1項に記載の方法。
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