JP5530369B2 - 新規な結晶形 - Google Patents

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Description

本発明は、ゾフェノプリル(zofenopril)カルシウムの2つの新規な結晶形、これらの調製方法、および医薬組成物におけるこれらの使用に関する。
式(I)のゾフェノプリルカルシウムは、化学的に(4S)−(1)−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニル]−4−(フェニルチオ)−L−プロリンカルシウム塩と称されており、長時間作用する非ペプチド性の経口作用型スルフヒドリルACE阻害剤であり、現在、高血圧の治療用に販売されている。
有効成分である有機化合物が、製造方法中に処理が困難になることで、多くの薬剤の製造方法が支障をきたし、最終医薬または投薬形態に不所望な特性を与えてしまう可能性がある。加えて、製造方法全体にわたって有効な薬剤成分の多形をコントロールすることが困難になる可能性がある。
有効成分が2つ以上の多形で存在し得る薬剤の場合、有効成分の製造方法により、一定のレベルの多形純度を有する単一の多形を確実に提供できるようにすることが特に重要である。この方法によりさまざまな度合いの多形純度を有する多形がもたらされる場合、ならびに/または、この方法では多形の相互転換が制御されない場合、結果として、有効成分を含む完成した医薬組成物には、溶解および/もしくは生物学的利用能について深刻な問題が生じる可能性がある。
ゾフェノプリルカルシウムの多形は、US6,515,012およびUS4,316,906に開示されている。US4,316,906に開示されるゾフェノプリルカルシウムの調製方法は、US6,515,012に開示されており、以下のステップを含む。
(a)5N水酸化ナトリウムを追加することによりpHを8〜8.5の値で維持している水溶液の中で、シス−4−(フェニルチオ)−L−プロリンと(D)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニルクロライドとの間で縮合させ、その後、HClで酸性化し、酢酸イソブチルで抽出し、抽出物を濃縮し、食塩水で洗浄して、(4S)−1−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニル]−4−(フェニルチオ)−L−プロリンを供給するステップ;
(b)前のステップからの樹脂性物質をイソプロパノール溶液中で2−エチル−ヘキサン酸カリウムで処理して、対応するカリウム塩を得るステップ;
(c)カリウム塩を水に溶解して57%の濃度にして、少し多めの2Nの塩化カルシウム水溶液を非常にゆっくりと追加しつつ同時にシーディングして、所望のカルシウム塩を沈殿させ、生じる生成物を水で十分に洗浄し、真空下で比較的高温で乾燥させて、約250°Cの融点をもつ乾燥粉末として所望のカルシウム塩を得るステップ;
(d)代替的には、(4S)−1−[(2S)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチルプロピオニル]−4−(フェニルチオ)−L−プロリンがエタノールに溶解され、1当量のCaOを含有する同じ体積の水性懸濁液で処理され、エタノールの除去およびエーテルでの洗浄後、水性懸濁液が凍結乾燥されて、235〜237°Cの融点をもつカルシウム塩が得られる。
US6,515,012に従うと、(項目a、bおよびcにおいて上述された)US4,316,906に開示された合成により、主に多形A型が生じるが、多形B型がまた、非常に変動しやすいが20%を下回ることのない割合で得られる。さらに、(項目dで説明された)上述の代替的な合成により、非常に変動しやすい特徴をもった部分的に非晶質の生成物が得られる。この場合、A型が存在している場合、その濃度は、先行する方法で得られたものよりもはるかに低くなる。
US6,515,012およびUS6,521,760は、ゾフェノプリルカルシウムから実質的に純粋な多形A型を調製する方法を開示している。この方法は、以下のステップを含む。
(a)S(−)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチル−プロパン酸クロライドおよびシス−4−(フェニルチオ)−L−プロリンを9.0〜9.5の範囲のpHで水中で反応させ、ゾフェノプリルをその酸の形態で回収するステップ;
(b)アルコール溶液中においてゾフェノプリルの酸をカリウム塩で塩化し、生じるカリウム塩を回収するステップ;
(c)70〜90°Cで塩化カルシウム水溶液にゾフェノプリルカリウム塩の水溶液を加え、同時にシーディングすることによってカリウム塩をカルシウム塩に転換して、多形A型の沈殿を促進するステップ。
しかしながら、上述の米国特許に開示された多形A型の調製のための合成には、多形の相互転換が可能である比較的高い温度(80〜85°C)で反応が行なわれるという不利点がある。結果として、実質的に純粋なA型を上述の方法から得ることができるものの、その信頼性はさほど高くなく、微量のB型が生じる可能性を完全になくすことはできない。
上述の米国特許もまた、多形B型の調製方法を開示している。この調製方法は以下のステップを含む。
(a)薬剤および塩化カルシウムの総量が等モルとなるように、塩化カルシウム溶液を加えながら、ゾフェノプリルカリウム塩の溶液(0.27M)をぬるま湯(55°C)に噴霧するステップ。
(b)スラリー生成物を含有する、得られた懸濁液を85°Cで12〜14時間加熱して、B型へと完全に転換するステップ。
(c)約25°Cに冷却した後、生成物をろ過し、実質的に塩素イオンがなくなるまで水で洗浄し、次に、真空下で乾燥させるステップ。
WO2007/003963は、ゾフェノプリルカルシウムの実質的に純粋な多形C型(一水和物)を調製する方法を開示している。この方法は、以下のステップを含む。
(a)S(−)−3−(ベンゾイルチオ)−2−メチル−プロパン酸クロライドおよびシス−4−(フェニルチオ)−L−プロリンを9.0〜9.5の範囲のpHで水中で反応させ、ゾフェノプリルをその酸の形態で回収するステップ;
(b)アルコール溶液中でゾフェノプリルの酸をカリウム塩で塩化し、生じるカリウム塩を回収するステップ;
(c)塩化カルシウム二水和物の水溶液を50〜55°Cのゾフェノプリルカリウム塩の水溶液に加えることによってカリウム塩をカルシウム塩に転換するステップ。
上述のWO2007/003963の特許出願に開示される多形C型は、多形A型およびB型について報告されている実験条件よりも緩やかな条件で調製されるという利点を有する。加えて、XRPDデータによって示されるように他の形態(多形A型およびB型)による汚染に関してより純粋であり、かつ多形の相互転換に対して概してより安定であることが判明した。
しかしながら、C型の特性およびその調製方法は、一般に、上述の多形について説明されたものよりも優れており、より利便性の高いものであるが、微粉化または湿式造粒などの投薬形態調製中のいくつかの条件下では、C型の生成物の多形純度が極わずかに変化し得ることが観察された。この差は非常に僅かなものに過ぎなかったが、溶解性に変動をもたらす可能性があり、医薬組成物の開発において、続いて問題となる可能性がある。
製剤の開発により、C型に関する潜在的な問題を回避することができるかもしれないが、すべての公知の多形に勝る改善された特性をもつ代替的な多形により、開発および製造をより簡便かつ効率的なものにすることができ、医薬組成物をより改良させ得ると考えられた。
したがって、本発明の目的は、製造が簡便であり、かつ、製剤の開発および市販されている医薬組成物に適した改善された特性を有する、ゾフェノプリルカルシウムの新しい多形を提供することである。
本発明者は、驚くべきことに、上述のとおり先行技術において報告されている多形に付随する問題を回避する改善された特性を有する、ゾフェノプリルカルシウムの2つの新しい多形を開発した。
ゾフェノプリルカルシウムのこの新しい多形は、E型およびF型と称されている。E型およびF型はともに、ゾフェノプリルカルシウムの結晶性の無水物である。
ゾフェノプリルカルシウムのE型およびF型は、先行技術において報告されている多形よりも多形的に純粋であり、安定である。特に、E型およびF型は、投薬形態調製中の圧力条件に対して安定である(実施例11を参照)。
本発明者はまた、温和な条件下で新規なE型およびF型を調製するための簡便な方法を開発した。
したがって、本発明の第1の側面においては、以下の2θのピーク:4.2、4.8、9.6、17.5、18.0、19.3、19.9、20.6および24.4±0.2度の2θのうちの少なくとも4つ(好ましくは、少なくとも5、6、7、8または9個すべてのピーク)を含むXRPDスペクトルによって特徴付けられるゾフェノプリルカルシウムE型が提供される。好ましくは、ゾフェノプリルカルシウムE型は、実質的に、図1に示されるXRPDスペクトルを有する。
E型は、さらに、約255°C、好ましくは約255.2°Cに吸熱ピークを有する示差走査熱量測定(DSC)によって特徴付けら得る。好ましくは、ゾフェノプリルカルシウムE型は、実質的に、図2に示されるDSCトレースを有する。
好ましくは、ゾフェノプリルカルシウムE型は、実質的に、図3に示されるTGAトレースを有する。
本発明の第2の側面においては、以下の2θのピーク:4.6、6.0、8.3、10.2、14.5、16.5、17.1、18.2、19.9、21.4および23.5±0.2度の2θのうちの少なくとも4つ(好ましくは、少なくとも5、6、7、8、9、10または11個すべてのピーク)を含むXRPDスペクトルによって特徴付けられるゾフェノプリルカルシウムF型が提供される。好ましくは、ゾフェノプリルカルシウムF型は、実質的に、図4に示されるXRPDスペクトルを有する。
F型は、さらに、約200°C、好ましくは約200.2°Cに吸熱ピークを有する示差走査熱量測定(DSC)によって特徴づけられ得る。好ましくは、ゾフェノプリルカルシウムF型は、実質的に、図5に示されるDSCトレースを有する。
好ましくは、ゾフェノプリルカルシウムF型は、実質的に、図6に示されるTGAトレースを有する。
本発明の第3の側面においては、ゾフェノプリルカルシウムE型を調製する方法が提供される。当該方法は、
(a)ゾフェノプリルの塩を水混和性有機溶媒に溶解させるステップと、
(b)ステップ(a)において得られた溶液をカルシウム塩の水溶液と混合するステップと、
(c)ステップ(a)のゾフェノプリルの塩がアミン塩ではないという条件で、ゾフェノプリルカルシウムE型を単離するステップとを含む。
好ましくは、水混和性有機溶媒は、アルコール、エーテル、環状エーテル、ケトンまたはアミドである。
好ましくは、水混和性有機溶媒は、直鎖、分岐鎖、または環状のC1〜C6アルコール等のアルコールである。より好ましくは、アルコールは、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールまたはこれらの混合物から選択される。
代替的には、水混和性有機溶媒は、好ましくはテトラヒドロフランおよびジオキサンまたはこれらの混合物から選択される環状エーテルである。
代替的には、水混和性有機溶媒は、好ましくは、N,N−ジメチルホルムアミド、ホルムアミドおよびN,N−ジメチルアセトアミドまたはこれらの混合物から選択されるアミドである。
好ましくは、ステップ(a)のゾフェノプリル塩は、好ましくはカリウム塩、ナトリウム塩、リチウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩またはアルミニウム塩から選択される金属塩である。最も好ましくは、金属塩はカリウム塩である。
好ましくは、ステップ(b)のカルシウム塩は、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、硫酸塩または酢酸塩から選択される。最も好ましくは、カルシウム塩は塩化カルシウムである。
好ましくは、ステップ(a)および(b)は、最高で60°Cまでの温和な温度で実行される。
本発明の第4の側面においては、ゾフェノプリルカルシウムF型を調製する方法が提供される。当該方法は、
(a)ゾフェノプリルのアミン塩を水混和性有機溶媒に溶解させるステップと、
(b)ステップ(a)において得られた溶液をカルシウム塩の水溶液と混合するステップと、
(c)ゾフェノプリルカルシウムF型を単離するステップとを含む。
好ましくは、ゾフェノプリルのアミン塩は、ジシクロヘキシルアミン塩、シクロヘキシルアミン塩、ベンジルアミン塩、N−メチルベンジルアミン塩、またはα−メチルベンジルアミン塩から選択される。最も好ましくは、アミン塩はジシクロヘキシルアミン塩である。
好ましくは、水混和性有機溶媒は、アルコール、エーテル、環状エーテル、ケトンまたはアミドである。
好ましくは、水混和性有機溶媒はアルコールであり、より好ましくは、直鎖、分岐鎖、または環状のC1〜C6アルコールである。好ましくは、アルコールは、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールまたはこれらの混合物から選択される。
代替的には、水混和性有機溶媒は、好ましくはテトラヒドロフランおよびジオキサンまたはこれらの混合物から選択される環状エーテルである。
代替的には、水混和性有機溶媒は、好ましくはN,N−ジメチルホルムアミド、ホルムアミドおよびN,N−ジメチルアセトアミドまたはこれらの混合物から選択されるアミドである。
好ましくは、ステップ(b)のカルシウム塩は、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、硫酸塩または酢酸塩から選択される。最も好ましくは、カルシウム塩は塩化カルシウムである。
好ましくは、ステップ(a)および(b)は、最高で60°Cまでの温和な温度で実行される。
本発明の第5の側面においては、ゾフェノプリルカルシウムE型またはゾフェノプリルカルシウムF型を含む医薬組成物が提供される。好ましくは、本発明の第5の側面に従った医薬組成物は、アンジオテンシン転換酵素(ACE)を抑制することが有益である疾患を治療または予防するのに使用される。好ましくは、疾患は、高血圧、心代償不全、心筋梗塞、急性心筋梗塞、心不全または慢性心不全から選択される。
本発明の第6の側面においては、10%未満、好ましくは5%未満、好ましくは1%未満、好ましくは0.5%未満、最も好ましくは0.1%未満(XRPDまたはDSCで測定される)の他の多形または非晶質のゾフェノプリルカルシウムを含むゾフェノプリルカルシウムE型が提供される。好ましくは、ゾフェノプリルカルシウムE型は、95%、97%、98%、99%、99.5%、99.9%以上の化学的純度(HPLCで測定される)を有する。
本発明の第7の側面においては、10%未満、好ましくは5%未満、好ましくは1%未満、好ましくは0.5%未満、最も好ましくは0.1%未満(XRPDまたはDSCで測定される)の他の多形または非晶質のゾフェノプリルカルシウムを含むゾフェノプリルカルシウムF型が提供される。好ましくは、ゾフェノプリルカルシウムF型は、95%、97%、98%、99%、99.5%、99.9%以上の化学的純度(HPLCで測定される)を有する。
本発明の第8の側面では、アンジオテンシン転換酵素(ACE)を抑制することが有益である疾患を治療または予防するための医薬を製造するための、ゾフェノプリルカルシウムE型またはゾフェノプリルカルシウムF型の使用が提供される。好ましくは、疾患は、高血圧、心代償不全、心筋梗塞、急性心筋梗塞、心不全または慢性心不全から選択される。
本発明の第9の側面では、アンジオテンシン転換酵素(ACE)を抑制することが有益である疾患を治療または予防する方法が提供される。当該方法は、治療的または予防的に有効な量のゾフェノプリルカルシウムE型またはゾフェノプリルカルシウムF型を、これを必要としている患者に投与することを含む。好ましくは、疾患は、高血圧、心代償不全、心筋梗塞、急性心筋梗塞、心不全または慢性心不全から選択される。好ましくは、患者は哺乳動物であり、好ましくは人である。
ゾフェノプリルカルシウムE型の粉末X線回折(XRPD)を示す図である。 ゾフェノプリルカルシウムE型の示差走査熱量測定(DSC)を示す図である。 ゾフェノプリルカルシウムE型の熱重量分析(TGA)を示す図である。 ゾフェノプリルカルシウムF型の粉末X線回折(XRPD)を示す図である。 ゾフェノプリルカルシウムF型の示差走査熱量測定(DSC)を示す図である。 ゾフェノプリルカルシウムF型の熱重量分析(TGA)を示す図である。
発明の詳細な説明
「結晶形(crystalline form)」、「多形(polymorphic form)」などの語は、この明細書中では置換え可能に用いられる。
上に概略されたように、本発明は、非吸湿性で多形的に純粋で安定であり、かつ、先行技術の結晶形に伴う問題を回避する有益な特性を備えたゾフェノプリルカルシウムの2つの新しい結晶形、すなわちE型およびF型、を提供する。
ゾフェノプリルカルシウムについて新規なE型とF型と先行技術の結晶形とのXRPDデータの差を表1に示す。
加えて、E型およびF型を調製するための簡便な方法が本発明によって提供された。これらの方法では温和な条件および低温が採用されており、このため、多形の相互転換の発生が最小限にされ、非常に高い多形純度を有するE型およびF型が作製される。
本発明に従った方法の好ましい実施形態を以下に説明する。
ゾフェノプリルカルシウムE型を調製するための好ましい方法は、塩化カルシウム二水和物の水溶液を25〜30°Cでゾフェノプリルカリウム塩の透明な水混和性有機溶媒溶液に加えるステップを含む。生じる懸濁液を4時間、攪拌する。懸濁液を25〜30°Cでろ過し、生成物を、塩素イオンが実質的になくなるまで水で洗浄する。水混和性有機溶媒には、アルコール(メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノールまたはn−ブタノール等)、環状エーテル(テトラヒドロフランまたはジオキサン等)、およびアミド(N,N−ジメチルホルムアミドまたはN,N−ジメチルアセトアミド等)が含まれ得る。好ましくは、湿った固体を、水分含量が0.5%を下回るまで65°Cで減圧下で乾燥させる。
このようにして得られたE型の生成物のXRPDパターンは、表1に示されているゾフェノプリルカルシウムについての報告されている多形A型、多形B型および多形C型とは異なっている。
多形E型はまた、第1のステップにおいて逆に加えても、すなわち、ゾフェノプリルカリウム塩の透明な溶液を塩化カルシウム二水和物の透明な水溶液に加えても、得られる。
ゾフェノプリルカルシウムの新規な結晶形E型を調製する方法で採用される温度は、好ましくは20〜60°Cであり、より好ましくは25〜30°Cである。
ゾフェノプリルカルシウムF型を調製するための好ましい方法は、塩化カルシウム二水和物の水溶液を25〜30°Cでゾフェノプリルジシクロヘキシルアミン塩の透明な水混和性有機溶媒溶液に加えるステップを含む。懸濁液を、3時間、攪拌する。懸濁液を25〜30°Cでろ過し、生成物を、塩素イオンが実質的になくなるまで水で洗浄する。水混和性有機溶媒には、アルコール(メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノールまたはn−ブタノール等)、環状エーテル(テトラヒドロフランまたはジオキサン等)、およびアミド(N,N−ジメチルホルムアミド、ホルムアミドまたはN,N−ジメチルアセトアミド等)が含まれ得る。湿った固体を、好ましくは、水分含量が0.5%を下回るまで55°Cで減圧下で乾燥させる。
得られた生成物、すなわちF型は、特徴的なXRPDパターンを呈し、表1に示されるとおり、ゾフェノプリルカルシウムについて報告された多形A型、多形B型、多形C型および多形E型とは異なっていた。
多形F型はまた、第1のステップにおいて逆に加えても、すなわち、ゾフェノプリルジシクロヘキシルアミン塩の透明な溶液を塩化カルシウム二水和物の透明な水溶液に加えても、得られる。
ゾフェノプリルカルシウムの新規な結晶F型を調製する方法で採用される温度は、好ましくは20〜60°Cであり、より好ましくは25〜30°Cである。
本発明に従った方法においては、反応混合物は、懸濁液をろ過する前に2〜30時間、最高で60°Cまでの温度で維持される。好ましくは、反応混合物は、懸濁液をろ過する前に2〜4時間、50または55〜60°Cの温度で維持される。代替的には、反応混合物は、好ましくは、懸濁液をろ過する前に3〜30時間、25〜30°Cの温度で維持される。
好ましくは、2つの塩の溶液は、最高で60°Cまでの温度で混合される。
好ましくは、単離されたゾフェノプリルカルシウムは、好ましくは塩素イオンが実質的になくなるまで水で洗浄される。
好ましくは、単離されたゾフェノプリルカルシウムは、好ましくは減圧下で乾燥される。好ましくは、ゾフェノプリルカルシウムは、最高で70°Cまで、好ましくは最高で60°Cまでの温度で乾燥される。好ましくは、ゾフェノプリルカルシウムは、水分含量が約1%、好ましくは約0.5%を下回るまで乾燥される。
好ましくは、本発明に従った実質的に全方法の全体にわたる温度は、70°C以下、好ましくは60°C以下に保たれる。温度が一時的に70°Cを上回る場合があったとしても、この温度の上昇が、得られるゾフェノプリルカルシウムの多形または多形純度に影響を及ぼさないのであれば、本発明の目的のために、温度は、″実質的に全方法の全体にわたって″70°C以下に保たれたことになる。
この発明の主な利点として、E型およびF型の新規な多形、ならびに多形純度および安定性を得るための方法の実験温度条件がより穏やかなものであることが挙げられる。本発明の多形はまた、ゾフェノプリルカルシウムが容易に精製され、非常に高い化学的純度で得られることを可能にする。
本発明の第5の側面に従った医薬組成物は溶液または懸濁液であってもよいが、好ましくは固形経口投薬形態である。本発明に従った好ましい経口投薬形態には錠剤、カプセル等が含まれ、これらは必要に応じて任意にコーティングを施してもよい。錠剤は、直接圧縮、湿式造粒および乾式造粒等の従来の技術に従って製造することができる。カプセルは、一般にゼラチン材料から形成され、本発明に従って、従来通りに製造される顆粒状の賦形剤を含めることができる。
本発明に従った医薬組成物は、典型的には、充填剤、結合剤、崩壊剤、潤滑剤を含む群から選択される1つまたはそれ以上の薬学上許容される従来の賦形剤を含み、任意に、着色剤、吸着剤、界面活性剤、膜形成剤および可塑剤から選択される少なくとも1つの賦形剤をさらに含む。
固形医薬製剤がコーティング錠の形態である場合、コーティングは、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースまたはメタクリレートポリマー等の膜形成剤の少なくとも1つから調製することができ、ポリエチレングリコール、セバシン酸ジブチル、クエン酸トリエチル等の可塑剤の少なくとも1つ、および色素および充填剤等の膜コーティングにとって慣用的に用いられる他の医薬補助物質を任意に含んでもよい。
好ましくは、本発明の第5の側面に従った医薬組成物は、アンジオテンシン転換酵素(ACE)を抑制することが有益である疾患を治療または予防するのに使用される。このような疾患は、高血圧、心代償不全、心筋梗塞、急性心筋梗塞、心不全および慢性心不全を含むが、これらに限定されない。
好ましくは、本発明に従った医薬組成物は、1mg〜500mgの量のゾフェノプリルカルシウムを含む単位投薬形態である。この単位投薬形態は、1日当たり1回、2回、3回、4回またはそれ以上、投与することができる。好ましくは、投与されるゾフェノプリルカルシウムの量は、1日当たりで1kg当たり0.1mg〜100mgである。
本発明、その目的および利点の詳細を、非限定的な実施例により、以下により詳細に説明する。
E型
ゾフェノプリルカルシウムの結晶形E型の調製を実施例1〜4に示す。得られた生成物は、図1、図2および図3に示す同一のデータを呈した。
実施例1
ゾフェノプリルカリウム塩の透明なアルコール(メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール)溶液に、塩化カルシウム二水和物の水溶液を25〜30°Cで加え、生じた懸濁液を、4時間、25〜30°Cで攪拌した。次いで、この懸濁液を25〜30°Cでろ過し、生成物を、塩素イオンがなくなるまで水で洗浄した。湿った固体を、水分含量が0.5%を下回るまで減圧下で60°Cで乾燥させた。
多形純度>99.9%(XRPDおよびDSCで測定)
化学的純度>99.6%(HPLCで測定)
実施例2
塩化カルシウム二水和物の透明な水溶液に、ゾフェノプリルカリウム塩のアルコール(メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール)溶液を、25〜30°Cで加えた。反応混合物の温度を4時間、25〜30°Cに保った。次いで、この懸濁液を25°Cでろ過し、生成物を、塩素イオンがなくなるまで水で洗浄した。湿った固体を、水分含量が0.5%を下回るまで減圧下で60°Cで乾燥させた。
多形純度>99.9%(XRPDおよびDSCで測定)
化学的純度>99.3%(HPLCで測定)
実施例3
ゾフェノプリルカリウム塩の透明なアルコール(メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール)溶液に、塩化カルシウム二水和物の水溶液を50〜55°Cで加え、生じた懸濁液を、4時間、50〜55°Cで攪拌した。次いで、この懸濁液を50〜55°Cでろ過し、生成物を、塩素イオンがなくなるまで水で洗浄した。湿った固体を、水分含量が0.5%を下回るまで減圧下で60°Cで乾燥させた。
多形純度>99.9%(XRPDおよびDSCで測定)
化学的純度>99.6%(HPLCで測定)
実施例4
塩化カルシウム二水和物の透明な水溶液に、ゾフェノプリルカリウム塩のアルコール(メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール)溶液を、50〜55°Cで加えた。反応混合物の温度を4時間、50〜55°Cに保った。次いで、この懸濁液を50〜55°Cでろ過し、生成物を、塩素イオンがなくなるまで水で洗浄した。湿った固体を、水分含量が0.5%を下回るまで減圧下で60°Cで乾燥させた。
多形純度>99.9%(XRPDおよびDSCで測定)
化学的純度>99.3%(HPLCで測定)
ゾフェノプリルカルシウムの同じ結晶形(E型)が、環状エーテル(テトラヒドロフラン、ジオキサン)およびアミド(N,N−ジメチルホルムアミド、ホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド)を溶媒として用いて得られた。
F型
ゾフェノプリルカルシウムの結晶形F型の調製を実施例5〜10において示す。得られた生成物は図4、図5および図6に示す同一のデータを呈した。
実施例5
ゾフェノプリルジシクロヘキシルアミン塩の透明なアルコール(メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール)溶液に、塩化カルシウム二水和物の水溶液を25〜30°Cで加え、生じた懸濁液を3時間、25〜30°Cで攪拌した(アルコール:水の比1:1)。次いで、この懸濁液を25〜30°Cでろ過し、生成物を、塩素イオンがなくなるまで水で洗浄した。湿った固体を、水分含量が0.5%を下回るまで減圧下で55°Cで乾燥させた。
多形純度>99.9%(XRPDおよびDSCで測定)
化学的純度>99.5%(HPLCで測定)
実施例6
ゾフェノプリルジシクロヘキシルアミン塩の透明なアルコール(メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール)溶液に、塩化カルシウム二水和物の水溶液を25〜30°Cで加え、生じた懸濁液を3時間、25〜30°Cで攪拌した(アルコール:水の比1:3)。次いで、この懸濁液を25〜30°Cでろ過し、生成物を、塩素イオンがなくなるまで水で洗浄した。湿った固体を、水分含量が0.5%を下回るまで減圧下で55°Cで乾燥させた。
多形純度>99.9%(XRPDおよびDSCで測定)
化学的純度>99.5%(HPLCで測定)
実施例7
ゾフェノプリルジシクロヘキシルアミン塩の透明なアルコール(メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール)溶液に、塩化カルシウム二水和物の水溶液を50〜55°Cで加え、生じた懸濁液を、3時間、50〜55°Cで攪拌した(アルコール:水の比1:1)。次いで、この懸濁液を25〜30°Cでろ過し、生成物を、塩素イオンがなくなるまで水で洗浄した。湿った固体を、水分含量が0.5%を下回るまで減圧下で55°Cで乾燥させた。
多形純度>99.9%(XRPDおよびDSCで測定)
化学的純度>99.5%(HPLCで測定)
実施例8
塩化カルシウム二水和物の透明な水溶液に、ゾフェノプリルジシクロヘキシルアミン塩のアルコール(メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール)溶液を25〜30°Cで加え、生じた懸濁液を、3時間、25〜30°Cで攪拌した(アルコール:水の比1:1)。次いで、この懸濁液を25〜30°Cでろ過し、生成物を、塩素イオンがなくなるまで水で洗浄した。湿った固体を、水分含量が0.5%を下回るまで減圧下で55°Cで乾燥させた。
多形純度>99.9%(XRPDおよびDSCで測定)
化学的純度 >98.5%(HPLCで測定)
実施例9
塩化カルシウム二水和物の透明な水溶液に、ゾフェノプリルジシクロヘキシルアミン塩のアルコール(メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール)溶液を、25〜30°Cで加え、生じた懸濁液を、3時間、25〜30°Cで攪拌した(アルコール:水の比1:3)。次いで、この懸濁液を25〜30°Cでろ過し、生成物を、塩素イオンがなくなるまで水で洗浄した。湿った固体を、水分含量が0.5%を下回るまで減圧下で55°Cで乾燥させた。
多形純度>99.9%(XRPDおよびDSCで測定)
化学的純度>98.5%(HPLCで測定)
実施例10
塩化カルシウム二水和物の透明な水溶液に、ゾフェノプリルジシクロヘキシルアミン塩のアルコール(メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール)溶液を50〜55°Cで加え、生じた懸濁液を、3時間、50〜55°Cで攪拌した(アルコール:水の比1:1)。次いで、この懸濁液を50〜55°Cでろ過し、生成物を、塩素イオンがなくなるまで水で洗浄した。湿った固体を、水分含量が0.5%を下回るまで減圧下で55°Cで乾燥させた。
多形純度>99.9%(XRPDおよびDSCで測定)
化学的純度>98.5%(HPLCで測定)
ゾフェノプリルカルシウムの同じ結晶形F型が、環状エーテル(テトラヒドロフラン、ジオキサン)およびアミド(N,N−ジメチルホルムアミド、ホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド)を溶媒として用いて得られた。
実施例11:投薬形態の調製中に引起こり得る機械的圧力に対する多形E型およびF型の安定性の研究
以下の研究は、湿式造粒による投薬形態形成中に起こる機械的圧力に対する、本発明に従った多形の安定性を示す。
・多形E型は、微粉化(マルチミルを用いた粉砕)中に機械的圧力にさらされた場合、熱データ(XRPD、DSCおよびTGA)で示されるようにその多形組成を保持した。これにより、投薬形態(錠剤)調製中にAPIがさらされ得る機械的圧力に対してE型が安定であることが示された。
・多形E型の安定性は、その水中のスラリー(10% w/v)を調製し、これを6時間、50〜55°Cに晒すことによってさらに研究された。このように晒された後に記録された熱データ(XRPD、DSCおよびTGA)には、多形E型の変化は示されていなかった。これらの結果は、多形E型が湿式造粒に対して安定であることを示唆した。
・別の圧力研究においては、多形E型のペレットが赤外分光光度計プレス機を用いて調製された(〜10トンの圧力がかけられた)。このペレットの熱データ(XRPD、DSCおよびTGA)は、圧縮前の熱データと同一であった。この研究により、また、機械的圧力に対するE型の安定性が示された。
F型に対して圧力についての研究が行なわれたが、同様の結果が見られた。
本発明を実施例のみで説明してきたことが理解されるだろう。これらの実施例は、発明の範囲を限定するよう意図されたものではない。さまざまな変形例および実施形態は、発明の範囲および精神から逸脱することなく実施可能であり、添付の特許請求の範囲によってのみ規定される。

Claims (14)

  1. ゾフェノプリルカルシウムの多形の調製方法であって、
    (a)ゾフェノプリルの塩を水混和性有機溶媒に溶解させるステップと、
    (b)ステップ(a)において得られた溶液をカルシウム塩の水溶液と混合するステップと、
    (c)ゾフェノプリルカルシウムの多形を単離するステップとを含み、
    当該多形が、
    (i)2θのピーク:4.2、4.8、9.6、17.5、18.0、19.3、19.9、20.6および24.4±0.2度の2θのうちの少なくとも6つを含むXRPDスペクトル;および/または
    (ii)約255℃に吸熱ピークを有する示差走査熱量測定(DSC);および/または
    (iii)実質的に以下に示されるTGAトレース
    によって特徴付けられ、
    ただし、ステップ(a)のゾフェノプリルの塩がアミン塩ではない、方法。
  2. 多形が、
    (i)実質的に以下に示されるXRPDスペクトル
    ;および/または
    (ii)実質的に以下に示されるDSCトレース
    によって特徴付けられる、請求項に記載の方法。
  3. 多形が、10%未満、5%未満、1%未満、0.5%未満、または0.1%未満の他の多形または非晶質のゾフェノプリルカルシウムを含む、請求項またはに記載の方法。
  4. 水混和性有機溶媒が、アルコール、エーテル、環状エーテル、ケトンまたはアミドである、請求項1〜のいずれかに記載の方法。
  5. 水混和性有機溶媒が、
    (i)アルコールである;および/または
    (ii)直鎖、分岐鎖、または環状のC1〜C6アルコールである;および/または
    (iii)メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールまたはこれらの混合物から選択される
    請求項に記載の方法。
  6. 水混和性有機溶媒が、
    (i)環状エーテルである;および/または
    (ii)テトラヒドロフランおよびジオキサンまたはこれらの混合物から選択される、
    請求項に記載の方法。
  7. 水混和性有機溶媒が、
    (i)アミドである;および/または
    (ii)N,N−ジメチルホルムアミド、ホルムアミドおよびN,N−ジメチルアセトアミドまたはこれらの混合物から選択される、
    請求項に記載の方法。
  8. ステップ(a)のゾフェノプリル塩が金属塩である、請求項1〜のいずれかに記載の方法。
  9. 金属塩が、カリウム塩、ナトリウム塩、リチウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩またはアルミニウム塩である、請求項に記載の方法。
  10. 金属塩がカリウム塩である、請求項に記載の方法。
  11. ステップ(b)のカルシウム塩が、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、硫酸塩または酢酸塩から選択される、請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
  12. カルシウム塩が塩化カルシウムである、請求項11に記載の方法。
  13. ステップ(a)および(b)は最高で60℃までの温度で実行される、請求項1〜12のいずれかに記載の方法。
  14. 20〜30℃の温度で実行される、請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
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