JP5528871B2 - 色素増感太陽電池対極のスクリーン印刷用カーボンペースト作製方法 - Google Patents

色素増感太陽電池対極のスクリーン印刷用カーボンペースト作製方法 Download PDF

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Description

本発明は、色素増感太陽電池対極のスクリーン印刷用カーボンペースト作製方法に関する。
(1.導入)
近年になって、地球温暖化や化石燃料の埋蔵量などからエネルギー資源が見直されるようになり、その一つとして太陽光発電が注目を浴びている。太陽光は無尽蔵で、化石燃料のような枯渇の心配がなく、COを増やす事もない。地球に到達する太陽エネルギーは、地表や海面で熱に変わり、その一部は風や波、海流などを起こすエネルギー源となる。更に言えば、化石燃料も元を質せば太陽エネルギーが地中に蓄積されたものなのである。もし仮に地球全体に降り注ぐ太陽エネルギーを100%変換できる技術があるとすれば、世界の年間消費エネルギーを僅か1時間で賄う事ができる[非特許文献1]。また、二酸化炭素削減の観点からは、1mの太陽電池(変換効率10%と仮定)は54mの植林に相当するとも言われている。これらから、太陽光が一次エネルギーとして有望である事が伺える[非特許文献1]。太陽光発電は電力需要の最も多い昼間に多く発電するため電力負荷平準化に貢献し、また太陽エネルギーは地域分散型のシステムなため、輸送によるエネルギー損失も抑えられるといった利点がある。しかし現在主流であるシリコン系の太陽電池には、製造コストが高い等の課題が依然として多く、より低コスト・高効率の太陽電池が求められている。
そこで、シリコンの利用量を減らした薄膜シリコン太陽電池やCIS(銅−インジウム)系など非シリコン系太陽電池の開発が進められている。その中で“グレッツェル・セル”あるいは“色素増感太陽電池”などと呼ばれる新型の有機系太陽電池はシリコンを使用せず、また他の太陽電池に比べて材料、製造プロセスが安価であり、低コストの太陽電池として注目されている[非特許文献2]。
図1に色素増感太陽電池の構造と動作原理を示す。導電性ガラス基板(FTOがラス)101に酸化チタンペーストを印刷塗布して焼成すると、メソポーラス酸化チタン電極ができる。それを色素溶液に浸漬すると、酸化チタン表面にエステル結合で色素が固定される。これを光電極102として、導電性ガラス基板103にPtを蒸着して作製した対極104との間にスペーサーを挟みこみ、その間にヨウ素レドックス(I/I )を含むニトリル系電解質溶液105を注入する。これで色素増感太陽電池106が出来上がる。酸化チタン表面に固定された色素は、太陽光を吸収して基底状態(HOMO)から励起状態(LUMO)になり、励起状態の電子は酸化チタンの伝導帯に注入され、導電性ガラス基板101にたどり着く。その後、電子は外部結線107を経由して対極104に移動して、対極104のPt表面でI を還元する。生成したIは、電解質溶液105中を光電極102まで移動して、酸化された色素を還元する。これが電子の一巡である。このように大気圧下で比較的簡単に作れ、原料も資源的制約が無いので、安価な製造が可能である[非特許文献3]。
それだけではなく、微弱光での良好な発電特性、カラフル性等の独自の特性を色素増感太陽電池は有しており、これらを生かした用途の開発も行われている。例えば、基板を樹脂化する事により軽量化、フレキシブル化を実現し、モバイル電源やスポーツ・アウトドア用品への適応・市場創成を図った開発等が挙げられる。
色素増感太陽電池の歴史的背景について説明する。1887年にJames Moserらが光励起された色素から半導体への電荷移動現象を報告し、これが色素増感太陽電池の原理となった。そして1976年に多孔性ZnO電極による色素増感太陽電池が発表され、その後も色素増感太陽電池に関する様々な研究が行われてきた。色素増感太陽電池の効率の発展の基礎となるものは、高い空孔度を持つナノ結晶TiO薄膜と関連付けられてきた。多孔質TiO薄膜の光電効果は、光吸収係数の高い光増感色素と共に高められてきた。そのために、TiO膜の製造技術は高効率の実現のために重要な要素である。現在では、いくつかの研究機関で10%以上の変換効率が報告されている。現在の最高効率は2005年にGratzel教授らが報告した、N719色素による11.2%である。他の色素に関しては、シャープ株式会社がBlack dyeを用いて11.1%を報告している。10%以上の効率を報告している研究機関を表1にまとめた[非特許文献3]。
以下、表1に、10%以上の変換効率が報告されている色素増感太陽電池の性能と研究機関を示す。
先述の通り色素増感太陽電池の対極には現在Ptが使用されている。しかし、Ptは高価であるために、これを使用しない対極の開発が望まれている。その一つとしてカーボン対極が検討されている。カーボンブラックの活性点は結晶端に位置しており、そして、カーボンナノチューブやグラファイトと比較して、より多くの結晶端を持っている。そのために、カーボンブラックを用いたカーボンペーストの精製に関する研究は、これまでにもいくつか行われてきた。村上氏らの研究では水溶媒を用いたカーボンペーストを精製し、これを対極として使用する事で、Pt対極に近い性能を実現することに成功している[非特許文献4]。また、Easwawamoorthi Ramasamy氏らはビスコース法を用いてカーボンペーストを精製し、これに関してもPt対極に近い性能を実現した[非特許文献5]。
内田 聡・瀬川 浩司・伊藤 省吾., 化学工学., 71(2007), 429., 色素増感太陽電池実用化に向けて 齊藤 恭輝., 化学工学., 71(2007), 452., 色素増感太陽電池の電解質・対極材料開発 荒川 裕則., 化学工学., 71(2007), 424., 色素増感太陽電池の研究開発の現状と課題 T. N. Murakami, S. Ito, Q. Wang, M. K. Nazeeruddin, T. Bessho, I. Cesar, P. Liska, R. H. Baker, P. Comte, P. Pechy, M. Graetzel, J Electrochem Soc., 153 (12), (2006) A2255. E Ramasamy, W. J. Lee, D. Y. Lee, J. S. Song., APPLIED PHYSICS LETTERS., 90 (2007) 173103. S. Ito, T. N. Murakami, P. Comte, P. Liska, C. Graetzel, M. K. Nazeeruddin, M. Graetzel., Thin Solid Films, 516 (2008), 4613.
しかし、これらのカーボンペーストはFTOガラスに塗布する際にドクターブレード法を行わなければならず、大量生産という観点からは効率的であるとは言いがたい。スクリーン印刷を用いることが可能となれば大量生産が可能であり、これはスクリーン印刷が不可能なPt対極にはない大きな利点であるとも言える。こうしたスクリーン印刷用のカーボンペーストに関する研究に関しては、その作製方法の詳細な報告例にまで言及されているものはない。
そこで、今回の実験ではスクリーン印刷に使用できるカーボンペーストを作製し、そのペーストを用いたカーボン対極を用いて色素増感太陽電池を組み立て、特性についての測定を行った。
従って、本発明の目的は、上記問題を解決することにあって、スクリーン印刷によりFTOガラス上にカーボン対極を作製する事ができ、粒子は均一となり、対極の膜厚依存性が小さくなる、色素増感太陽電池対極のスクリーン印刷用カーボンペースト作製方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、炭素粉末と金属半導体とを用い、これに、αテルピネオールである高沸点溶媒及びエタノールである低沸点溶媒を加えて分散液を得、当該分散液を蒸留して低沸点溶媒を除去することにより、カーボンペーストを得るようにしたことを特徴とする色素増感太陽電池対極のスクリーン印刷用カーボンペースト作製方法を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記金属半導体が、TiOのコロイドである第1の態様に記載の色素増感太陽電池対極のスクリーン印刷用カーボンペースト作製方法を提供する。
本発明の第態様によれば、水にTi(OCH(CHとイソプロパノールを攪拌しながら加え、硝酸を加えた後、加熱しながら攪拌し、白色で透明なTiOのコロイドを得、
このようにして得られたTiO コロイドを炭素粉末に加えて乳鉢ですり潰し、
前記乳鉢ですり潰した炭素粉末に、徐々にエタノールを加えつつさらにすり潰し、
次いで、攪拌を数回繰り返し行い、
その後、αテルピネオールを加え、エチルセルロースを加え、それらを加える都度、攪拌を行い、
こうして出来上がった分散液からエタノールを除去し、カーボンペーストを得るようにした第の態様に記載の色素増感太陽電池対極のスクリーン印刷用カーボンペースト作製方法を提供する。
本発明の第態様によれば、75mLの水を用意し、それに12.5mLのTi(OCH(CHと2mLのイソプロパノールを攪拌しながら加え、65%の硝酸を0.6mL加えた後、80°Cで加熱しながら8時間攪拌し、白色で透明なTiOのコロイドを得、
このようにして得られたTiO コロイドを9g、用意された6gの炭素粉末に加えて乳鉢ですり潰し、
前記乳鉢ですり潰した炭素粉末に、総量が150mL程度になるまで徐々にエタノールを加えつつさらにすり潰し、トールビーカーに移し、
次いで、マグネット攪拌子を入れてマグネチックスターラーで1分間攪拌し、
そして、超音波ホモジナイザーで攪拌し、超音波ホモジナイザーについては照射時間を2秒、照射停止時間を2秒とし、1分間行い、
マグネチックスターラーと超音波ホモジナイザーでの攪拌を交互に三回ずつ繰り返し行い、
その後、αテルピネオールを20g加え、エチルセルロースを30g加え、それらを加える都度、マグネチックスターラーと超音波ホモジナイザーで攪拌を行い、
こうして出来上がった分散液をエバポレーターにかけてエタノールを除去し、カーボンペーストを得るようにしたことを特徴とする第の態様に記載の色素増感太陽電池対極のスクリーン印刷用カーボンペースト作製方法を提供する。
本発明の第態様によれば、前記炭素粉末が、グラファイトである第1〜のいずれか1つの態様に記載の色素増感太陽電池対極のスクリーン印刷用カーボンペースト作製方法を提供する。
本発明の色素増感太陽電池対極のスクリーン印刷用カーボンペースト作製方法によれば、色素増感太陽電池対極用のスクリーン印刷カーボンペーストの作製にあたり、炭素粉末と金属半導体とを用い、これに高沸点溶媒及び低沸点溶媒を加えて分散液を得、当該分散液を蒸留して低沸点溶媒を除去するようにしている。このようにして作製されたカーボンペーストでは、スクリーン印刷によりFTOガラス上にカーボン対極を作製する事ができ、粒子は均一となり、対極の膜厚依存性が小さくなる。より詳しくは、テルピネオールを溶媒として用いることもできる。
本発明の一実施形態にかかる色素増感太陽電池の構造を示す説明図である。 透明電極をカットする工程を説明する説明図である。 超音波洗浄により洗浄する工程を説明する説明図である。 オーブントースターで表面を加熱処理する工程を説明する説明図である。 TiCl処理を行う工程を説明する説明図である。 水とエタノールで洗浄する工程を説明する説明図である。 スクリーン印刷を行う工程を説明する説明図である。 電気炉に入れて焼結させる工程を説明する説明図である。 電気炉に入れて焼結させる工程を説明する説明図である。 テルピネオールを用いたカーボンペーストの作製手順を示すフローチャートである。 セルの組み立てを示す斜視図である。 テルピネオールを用いたカーボンペーストによる対極と、水溶媒を用いたカーボンペーストによる対極の視覚的比較を示す図である。 倍率150倍のときの、テルピネオールを用いたカーボンペーストで形成されたカーボン電極をSEMで撮影した画像を示す図である。 倍率150倍のときの、水溶媒を用いたカーボンペーストで形成されたカーボン電極をSEMで撮影した画像を示す図である。 倍率30000倍のときの、テルピネオールを用いたカーボンペーストで形成されたカーボン電極をSEMで撮影した画像を示す図である。 倍率30000倍のときの、水溶媒を用いたカーボンペーストで形成されたカーボン電極をSEMで撮影した画像を示す図である。 各対極でのI−V曲線の比較を示すグラフである。 各膜厚でのI−V曲線を示すグラフである。 各膜厚でのインピーダンスの曲線を示すグラフである。 フィッティングに用いた等価回路図である。 ペーストのインピーダンスの比較を示すグラフである。
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面及び実験に基づいて詳細に説明する。
(2.実験)
2.1. 材料および使用器具
valeronitrile(Aldrich)を真空蒸留によって精製した。4−tert−butylpyridine(東京化成工業株式会社),acetonitrile(和光純薬工業株式会社),guanidiniumthiocyanate(キシダ化学株式会社)とHPtCl(東京化成工業株式会社)は、そのまま使用した。HOは蒸留とろ過によって精製した。TiCl(Aldrich)は0°C下で原液を2Mに希薄して使用した。電極の作製にスクリーン印刷用の版(株式会社セリテック)およびスキージ(NEWLONG)を用いる。また光電特性の測定には、ソーラーシュミレーター(YAMASITA DENSO)(AM1.5,100mW cm−2)を使用する。
2.2. 電極の作製
最初に光電極の導電性ガラスとしてFTOガラス(日本板硝子株式会社、厚さ4mm)を用意し、これを7.5×2.5cm角に切り、合成洗剤を用いて20分間超音波洗浄する。その後、水とエタノール(関東化学株式会社)で洗い流しオーブントースターに入れて250°Cで15分間、表面を加熱処理する。そしてFTOガラス基板を40mMのTiCl水溶液に、70°Cで30分間浸し、取り出してから水とエタノールで洗い流す。スクリーン印刷によって、粒子サイズ20nmのTiOのペースト(18NR,株式会社日揮触媒化成)をFTO基板の上に5×5mm角の面積で塗り、クリーンボックスでラベリングをした後、125°Cで4分間乾燥させる。この作業を、膜厚が12−14μmになるまで繰り返し行う。その後、粒子サイズ400nmのTiOペーストをスクリーン印刷し、光散乱層を形成する。この膜厚は4−5μ程度とする。そして電極を電気炉(AS ONE)に入れ450°Cで15分間乾燥させ焼結させる。電気炉から取り出し、再び40mMのTiCl溶液に70°Cで30分間浸し、取り出して水とエタノールで洗い流して後に、450°Cで30分間乾燥させ焼結させる。これをN719色素溶液に40°Cで3時間浸して、電極を得る[非特許文献6]。一連の工程を図2A〜図2Hに示す。
図2A〜図2Hには、TiO電極の作製の工程を示す。
図2Aでは、透明電極をカットする。図2Bでは、超音波洗浄により洗浄する。図2Cでは、オーブントースターで表面を加熱処理する。図2Dでは、TiCl処理を行う。図2Eでは、水とエタノールで洗浄する。図2Fでは、スクリーン印刷を行う。図2G及び図2Hでは、電気炉に入れて焼結させる。
2.3. カーボンペーストの作製
本実施形態にかかる色素増感太陽電池対極のスクリーン印刷用カーボンペースト作製方法は、炭素粉末と金属半導体とを用い、これらの炭素粉末と金属半導体とに高沸点溶媒及び低沸点溶媒を加えて分散液を得たのち、当該分散液を蒸留して低沸点溶媒を除去することにより、カーボンペーストを得るようにしている。
ここで、低沸点溶媒とは、室温で揮発して秒単位の時間で乾く溶媒であり、高沸点溶媒とは、室温では揮発せず、室温よりも高い温度(高温)にしたり、空気を還流させたり、減圧するなどしないと乾かない溶媒を指している。ペーストの状態を形成及び維持するには溶媒が必要であるが、高沸点溶媒を用いないと、揮発によってスクリーン印刷の刷り始めと刷り終わりとでペーストの状態が変化してしまい、均質な印刷ができない。しかし、高沸点溶媒だけであると、カーボンペーストの製造時に炭素粉末の分散性が悪いため、製造時には分散性の良い低沸点溶媒も高沸点溶媒共に用いておき、インキ製造の最終段階で低沸点溶媒を蒸留除去すればよい。つまり、低沸点及び高沸点の基準は、室温で揮発が起こるかどうかである。
前記金属半導体の一例として、TiOのコロイドを使用することができる。前記高沸点溶媒の一例として、αテルピネオールを使用することができる。前記低沸点溶媒の一例として、エタノールを使用することができる。前記炭素粉末の一例として、グラファイトを使用することができる
より具体的には、水にTi(OCH(CHとイソプロパノールを攪拌しながら加え、硝酸を加えた後、加熱しながら攪拌し、白色で透明なTiOのコロイドを得る。
次いで、炭素粉末に前記TiOコロイドを加えて乳鉢ですり潰す。
次いで、前記乳鉢ですり潰した炭素粉末に、徐々にエタノールを加えつつさらにすり潰す。
次いで、攪拌を数回繰り返し行う。
その後、αテルピネオールを加え、エチルセルロースを加え、それらを加える都度、攪拌を行う。
こうして出来上がった分散液からエタノールを除去し、カーボンペーストを得る。
さらに、以下に、より詳細に前記スクリーン印刷用カーボンペースト作製方法について説明する。
図3にテルピネオールを用いたカーボンペーストの作製手順を示す。
まず、炭素粉末(Printex L,Degussa)を6g用意し、これにTiOコロイドを9g加えて乳鉢ですり潰す。
ここで、使用するTiOコロイドの作製方法は以下の通りである。75mLの水を用意し、それに12.5mLのTi(OCH(CHと2mLのイソプロパノールを攪拌しながら加える。そして、65%の硝酸を0.6mL加えた後、80°Cで加熱しながら8時間攪拌し、白色で透明なTiOのコロイドを得る。
乳鉢ですり潰した炭素粉末に、総量が150mL程度になるまで徐々にエタノールを加えつつさらにすり潰し、トールビーカーに移す。
次いで、マグネット攪拌子を入れてマグネチックスターラー(IKA)で1分間攪拌する。
そして、超音波ホモジナイザー(Vibra cell 72408,Bioblock scientific)で攪拌する。超音波ホモジナイザーについては照射時間を2秒、照射停止時間を2秒とし、1分間行う。
マグネチックスターラーと超音波ホモジナイザーでの攪拌を交互に三回ずつ繰り返し行う。
その後、αテルピネオール(東京化成工業株式会社)を20g加え、エチルセルロース(東京化成工業株式会社)を30g加える。それらをそれぞれ加える都度、マグネチックスターラーと超音波ホモジナイザーで攪拌を行う。
こうして出来上がった分散液をエバポレーターにかけてエタノールを除去し、カーボンペーストを得る。
また、比較のために水溶媒を用いたカーボンペーストも作製する。1.3gの炭素粉末に2mLのTiOコロイド、4mLの水、2mLの10% Triton X−100水溶液を加えて乳鉢ですり潰すことでカーボン水ペーストを得る[非特許文献4]。
2.4. 対極の作製
対極としてFTOガラス(日本板硝子株式会社、厚さ2mm)を用意し、電極作製時と同様に7.5×2.5cm角に切り、ハンドドリル(U−hobby)で直径1mm程度の穴を開ける。合成洗剤を用いてこれを20分間超音波洗浄する。そして40mMのTiCl水溶液に70°Cで30分間浸し、取り出して水とエタノールで洗浄する。これをオーブントースターに入れ、250°Cで15分間表面を加熱処理する。そしてスクリーン印刷によりカーボンペーストをFTOガラス上に5×5mm角の面積で塗り、125°Cで4分間乾燥させる。この際、膜厚を変化させるためにそれぞれ、7.8μm、26.4μm、46.6μm、とペーストを塗る回数を変化させる。その後これを電気炉に入れて450°Cで15分間乾燥させ焼結させてカーボン電極を得る。
また比較のためにPt電極も作製する。FTOガラスを1.5×1.5cm角に切り、これもハンドドリルで穴を開ける。これを水および0.1MのHCLエタノール溶液で洗い、アセトンで15分間超音波洗浄する。その後15分間450°Cで加熱して残りの有機不純物を取り除き、HPtCl溶液(1mlのエタノール中2mgのPt)を一滴垂らしてコートすることでPt触媒をFTOガラスに堆積させ、再び15分間450°Cで加熱し、Pt電極を得る[非特許文献6]。
2.5. セルの組み立て
TiO電極を色素溶液から取り上げ、これとカーボン電極とをサンドイッチ状に組み立てて色素増感太陽電池のセルを得る。セルの組み立てを図4に示す。
まず、TiO電極(TiOレイヤー)1とカーボン電極(カーボンレイヤー)2を向かい合わせ、間にホットメルトフィルム(例えば、Surlyn(登録商標)1702、TAMAPOLYなどの市販製品)3を挟み込み、これをホットプレートで加熱してTiO電極1とカーボン電極2を接着する。この時、TiOレイヤー1とカーボンレイヤー2がずれないように接着する必要がある。なお、ここで使用するフィルム3は幅1mm、開口3aがTiOレイヤー1より2mm程大きくなるように、トムソン刃で切り取ったものである。そして、対極の穴4を別のホットメルトフィルム5により封止し、針を用いてフィルム5に穴5aを開ける。ここで用いるホットメルトフィルム5は、5×5mm角で四角に切り取ったものである。この穴5aに電解液を一滴垂らし、逆真空移入によってセルの中に入れ、再び、さらに別のホットメルトフィルム6とカバーガラス7で穴を封止する。最後に電極および対極のFTOガラス8,9の端にはんだを塗り、セルが完成する。Pt電極を対極として用いたセルの作製も同様の手順で行う。
電解液は、0.6MのBMII溶液、0.03MのI、0.10Mのチオシアン酸グアニジン(guanidinium thiocyanate)および0.5Mの4−tert ブチルピリジン(butylpyridine)をアセトニトリル(acetonitrile)とバレロニトリル(valeronitrile)の混合液(体積比85:15)に溶解させたものである[非特許文献6]。
2.6. 光電特性の測定
組み立てたセルにマスクを被せ、ソーラーシミユレーターで光を照射した状態で外部バイアスを印加してI−V曲線およびセルの性能(電流密度JSC、開放電圧VOC、曲線因子FF、効率η)を測定する。またインピーダンス測定器(BioLogic)により、インピーダンスも測定する。マスクは黒いビニールテープに6×6mm角の四角い穴を開け、それをセルに貼り付けて使用する。
(3. 結果と考察)
まず、テルピネオールを用いたカーボンペーストによる対極(図5の左側参照)と水溶媒を用いたカーボンペーストによる対極(図5の右側参照)との視覚的な比較を行った。これを図5に示す。
この図5から、テルピネオールを用いたカーボンペーストではスクリーン印刷により、FTOガラス上にカーボンレイヤーを形成する事が可能である(図5の左側参照)が、水溶媒を用いたカーボンペーストでは、カーボンレイヤーの形が崩れてしまい、スクリーン印刷に用いるのに不適である事が見て取れる(図5の右側参照)。一般に、対極の作製にはスクリーン印刷を用いるのが有用であるため、スクリーン印刷にも応用できる。テルピネオールを用いたカーボンペーストは、水溶媒を用いたカーボンペーストに比べて優位性がある。
これらのカーボン電極をSEMで撮影した画像を図6A〜図6Dに示す。
図6A及び図6Bは倍率150倍、図6C及び図6Dは倍率30000倍である。また、図6A及び図6Cはテルピネオール、図6B及び図6Dは水溶媒を用いたカーボンペーストである。
図6A及び図6Bは、それぞれ、倍率150倍でテルピネオールを用いたカーボンぺーストの対極と、水溶媒を用いたカーボンペーストの対極を撮影した画像である。テルピネオールを用いたカーボンペーストはFTOガラスに均一に塗られている(図6A参照)が、水溶媒を用いたカーボンペーストは不均一であり、カーボンレイヤーにムラがある事が分かる(図6B参照)。また、図6C及び図6Dは倍率を30000倍として各々のカーボン電極を撮影したものである。テルピネオールを用いたカーボンペーストでは粒子が均一になっている(図6C参照)が、水溶媒を用いたカーボンペーストでは粒子が凝集しており、均一ではない(図6D参照)。
以上の事から、先述した通りテルピネオールを用いたカーボンペーストが有用である事が見て取れる。Pt対極(図7の「Pt」のグラフ参照)、テルピネオールを用いたカーボンペーストによる対極(図7の「Carbon terpineol」のグラフ参照)、水溶媒を用いたカーボンペーストによる対極(図7の「Carbon water」のグラフ参照)についてそれぞれの光電特性を測定した。それらを比較したものを表2に示す。また、そのI−V曲線について図7に示す。
すなわち、表2には、各電極でのセルの性能の比較を示す。
図7には、各対極でのI−V曲線の比較を示す。
各々の効率はPt対極のセルについては6.942%、テルピネオールを用いたカーボンペーストによる対極では6.408%、水溶媒を用いたカーボンペーストによる対極では7.123%であった。こられを比較すると、テルピネオールを用いたカーボンペーストでは効率がPt電極に比べて0.5%程度低くなっているが、そこまで大きく効率は落ちておらず、充分にPt電極の代替を果たすことが可能であると考えられる。
続いてFTOガラス上にカーボンペーストを塗る際に、その膜厚を変化させた場合の光電特性を測定した。各々の値を表3に示す。すなわち、表3には、各膜厚でのセルの性能を示す。
また、これらのセルのI−V曲線を図8に、インピーダンスの曲線を図9に示す。インピーダンスの曲線に関しては比較のためにPt対極によるセルの結果も測定し、図に示した。
図8には、各膜厚でのI−V曲線を示す。
図9には、各膜厚でのインピーダンスの曲線を示す。
表3より、カーボンレイヤーの膜厚を変化させても効率に大きな変化は見られない。色素増感太陽電池の効率ηは以下に示す式1(数1)で表される。
膜厚を大きくすると、開放電圧VOCおよび短絡電流密度JSCは減少しているが、逆に曲線因子FFは増加しているために、結果として効率ηが変化しなかったと考えられる。また図9より、膜厚を大きくしていくと、そのインピーダンスの曲線の形は、Pt対極によるセルのインピーダンスの曲線に近づいている事が見て取れる。これらのインピーダンスの曲線を等価回路によってフィッティングした。このフィッティングに用いた等価回路を図10に示す。また、フィッティングを行って得られたインピーダンスの値を表4に示し、比較のために水溶媒を用いたカーボン対極の値について表5に示す。またこれらの値をグラフとして比較したものを図10に示す。
図11には、ペーストのインピーダンスの比較を示す。
表4には、テルピネオールによるカーボンペーストの膜厚に対するインピーダンスRctを示す。
表5には、水溶媒によるカーボンペーストの膜厚に対するインピーダンスRctを示す[非特許文献4]。
まず、図10に示した等価回路について簡単に説明する。図中のRおよびRctは抵抗素子である。続いてCPEであるが、CPEとはConstant Phase Elementの略である。この素子のインピーダンスZは以下の式2(数2)で求める事ができる。
式2(数2)中のPおよびTという値はインピーダンスに対して電極の表面の粗さに起因する抵抗および容量を反映する成分である。上記の式2(数2)から分かる通り、もしPの値が1である場合、この素子はコンデンサとして働く。
図11に着目すると、テルピネオールを用いたカーボンペーストによるカーボン対極のインピーダンスは、水溶媒を用いたカーボンペーストのそれと比較して膜厚依存性が小さくなった。この事からも、テルピネオールを用いたカーボンペーストが水溶媒のカーボンペーストよりも有用である事が確認できた。
(4. 結論)
今回の実験において、色素増感太陽電池対極用のスクリーン印刷カーボンペーストの作製に成功した。このカーボンペーストにはテルピネオールを溶媒として用いた。このカーボンペーストではスクリーン印刷によりカーボン対極を作製する事ができたが、既報の水溶媒を用いたカーボンペーストではスクリーン印刷を行ってもFTOガラス上にカーボンレイヤーを上手く形成できず、粒子の均一性においても、テルピネオールを用いたカーボンペーストの粒子は均一であったのに対して、水溶媒を用いたカーボンペーストでは凝集が見られ粒子は均一ではなかった。またインピーダンスを測定したところ、テルピネオールのカーボンペーストの対極は水溶媒のそれと比較して膜厚依存性が小さい結果となった。以上の事よりテルピネオールを用いたカーボンペーストは、水溶媒を用いたカーボンペーストよりも有用であるという事が確認された。
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明にかかる色素増感太陽電池対極のスクリーン印刷用カーボンペースト作製方法は、スクリーン印刷によりFTOガラス上にカーボン対極を作製する事ができ、粒子は均一となり、対極の膜厚依存性が小さくなるといった有用な効果を有し、大量生産可能な色素増感太陽電池の対極等として有用である。

Claims (5)

  1. 炭素粉末と金属半導体とを用い、これに、αテルピネオールである高沸点溶媒及びエタノールである低沸点溶媒を加えて分散液を得、当該分散液を蒸留して低沸点溶媒を除去することにより、カーボンペーストを得るようにしたことを特徴とする色素増感太陽電池対極のスクリーン印刷用カーボンペースト作製方法。
  2. 前記金属半導体が、TiOのコロイドである請求項1に記載の色素増感太陽電池対極のスクリーン印刷用カーボンペースト作製方法。
  3. 水にTi(OCH(CHとイソプロパノールを攪拌しながら加え、硝酸を加えた後、加熱しながら攪拌し、白色で透明なTiOのコロイドを得、
    このようにして得られたTiOコロイドを炭素粉末に加えて乳鉢ですり潰し、
    前記乳鉢ですり潰した炭素粉末に、徐々にエタノールを加えつつさらにすり潰し、
    次いで、攪拌を数回繰り返し行い、
    その後、αテルピネオールを加え、エチルセルロースを加え、それらを加える都度、攪拌を行い、
    こうして出来上がった分散液からエタノールを除去し、カーボンペーストを得るようにした請求項に記載の色素増感太陽電池対極のスクリーン印刷用カーボンペースト作製方法。
  4. 75mLの水を用意し、それに12.5mLのTi(OCH(CHと2mLのイソプロパノールを攪拌しながら加え、65%の硝酸を0.6mL加えた後、80°Cで加熱しながら8時間攪拌し、白色で透明なTiOのコロイドを得、
    このようにして得られたTiOコロイドを9g、用意された6gの炭素粉末に加えて乳鉢ですり潰し、
    前記乳鉢ですり潰した炭素粉末に、総量が150mL程度になるまで徐々にエタノールを加えつつさらにすり潰し、トールビーカーに移し、
    次いで、マグネット攪拌子を入れてマグネチックスターラーで1分間攪拌し、
    そして、超音波ホモジナイザーで攪拌し、超音波ホモジナイザーについては照射時間を2秒、照射停止時間を2秒とし、1分間行い、
    マグネチックスターラーと超音波ホモジナイザーでの攪拌を交互に三回ずつ繰り返し行い、
    その後、αテルピネオールを20g加え、エチルセルロースを30g加え、それらを加える都度、マグネチックスターラーと超音波ホモジナイザーで攪拌を行い、
    こうして出来上がった分散液をエバポレーターにかけてエタノールを除去し、カーボンペーストを得るようにしたことを特徴とする請求項に記載の色素増感太陽電池対極のスクリーン印刷用カーボンペースト作製方法。
  5. 前記炭素粉末が、グラファイトである請求項1〜のいずれか1つに記載の色素増感太陽電池対極のスクリーン印刷用カーボンペースト作製方法。
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