JP5526953B2 - チャック装置 - Google Patents

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Description

この発明は、チャック本体の中心軸周りに複数の把持爪を設け、該複数の把持爪を前記チャック本体の径方向へ移動させることにより、前記複数の把持爪でワークを外周側から把持するチャック装置に関する。
特許文献1には、2箇所の位置で芯出しをしてチャッキングする必要があるワークに対し、それぞれの位置でセルフセンタリング機能を有し、該それぞれの位置で独立して仮クランプと本クランプとが実現できるチャック装置が開示されている。
特許文献1のチャック装置では、例えば、ワークとして、孔加工されるアーム部と孔加工位置から所定の偏心量移動した位置にアーム部から突設されたジャーナル部とを備えたクランクシャフトを用いた場合に、バネ力が作用する第1のチャック爪を用い、仮クランプ状態でセルフセンタリング機能を働かせることにより、ジャーナル部の芯出しを可能とする。その後に、バネ力が作用する第2の把持爪を用い、セルフセンタリング機能を働かせながら孔加工位置と切削中心とが一致するように、アーム部を本クランプし、続いて、前記第1のチャック爪により、ジャーナル部を本クランプすることを可能とした。
特開平9−277107号公報
ところで、上記のクランクシャフトとは異なり、例えば、ワークに対し、工作機械の主軸と一致する第1加工位置と該第1加工位置から所定の偏心量移動した第2加工位置とにそれぞれ孔加工を行う場合には、チャック爪でチャック本体にワークを把持して第1加工位置の孔加工を行った後に、チャック本体を、ワークを把持したままの状態で、第2加工位置への孔加工が可能な位置に移動させていた。
しかしながら、上記のように、チャック本体を移動させるためには、チャック装置に、チャック本体を第1加工位置と第2加工位置との間で移動させる装置を設ける必要があった。
さらに、上記のチャック本体は、ワークを把持することにより重量が増加するため、第2加工位置では、増加した重量や上記の偏心量の2乗に比例して慣性モーメントが大きくなる。このため、チャック装置には、慣性モーメントを抑制する装置を設ける必要もあった。したがって、チャック装置に、慣性モーメントを抑制する装置に加えて、上記チャック本体の移動装置を設けることで、チャック装置自体が大型化する不都合が生じていた。
この発明は、このような状況に鑑み提案されたものであって、チャック装置が大型化することを抑えながら、複数の加工位置にワークを把持できるチャック装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明に係るチャック装置は、チャック本体の中心軸周りに複数の把持爪を設け、該複数の把持爪を前記チャック本体の径方向へ移動させることにより、前記複数の把持爪でワークを外周側から把持するチャック装置において、前記複数の把持爪の内で、前記チャック本体の周方向の複数箇所に等間隔で配置されて、前記ワークに接近する前記径方向へ移動して前記チャック本体の中心軸と同心となる同心位置に前記ワークを把持する把持爪によって構成された第1の把持手段と、前記複数の把持爪の内で、前記第1の把持手段を構成する各把持爪と隣り合い前記周方向の複数箇所に等間隔に配置されて、前記ワークに接近する前記径方向へ移動して前記同心位置から所定の偏心量移動した偏心位置に前記ワークを把持する把持爪によって構成された第2の把持手段と、を備え、第1ピストンと第2ピストンとを同軸上に備え、前記第2ピストンである小径ロッドが、前記第1ピストンである中空ロッドを貫通する二重回転シリンダが、前記チャック装置と接続されており、前記中空ロッドは、前記小径ロッドの外側を該中空ロッドの軸線方向へ移動可能とし、前記小径ロッドは、前記中空ロッドの内周面に沿って摺動して、該中空ロッドの軸線方向に重なる前記小径ロッドの軸線方向へ移動可能として、前記中空ロッド又は前記小径ロッドのいずれか一方のロッドを、前記中空ロッドの軸線方向又は前記小径ロッドの軸線方向に沿って前進させることにより、前記第1の把持手段又は前記第2の把持手段のいずれか一方の把持手段を、前記同心位置又は前記偏心位置のいずれかに前記ワークを把持する把持状態とし、かつ他方のロッドを、前記中空ロッドの軸線方向又は前記小径ロッドの軸線方向に沿って後退させることにより、他方の前記把持手段を、前記ワークから離間する前記径方向へ移動させ前記ワークを把持しない開放状態にすることを可能としたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記開放状態では、前記他方の把持手段を構成する各把持爪は、前記把持状態にある前記一方の把持手段を構成する各把持爪よりも前記チャック本体の径方向外側に配置されることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記チャック本体の中心軸に対して所定の角度で傾斜した第1傾斜面を有し、前記中心軸を中心とする円周上で該中心軸の軸線方向へ移動可能に配置された第1の楔部材と、前記第1傾斜面と当接する第1当接傾斜面を内側に有し、前記径方向へ移動するように前記チャック本体に装着されると共に前記第1の把持手段が保持された第1のホルダと、前記中心軸に対して前記所定の角度で傾斜した第2傾斜面を有し、前記中心軸を中心とする円周上で前記第1の楔部材と隣り合い前記軸線方向へ移動可能に配置された第2の楔部材と、前記第2傾斜面と当接する第2当接傾斜面を内側に有し、前記径方向へ移動するように前記チャック本体に装着されると共に前記第2の把持手段が保持された第2のホルダと、を備え、前記径方向に対する前記第1の把持手段の各把持爪の延設長さを前記同心位置に合わせて設定する一方、前記径方向に対する前記第2の把持手段の各把持爪の延設長さを前記偏心位置に合わせて設定して、前記第1当接傾斜面に前記第1傾斜面が摺動することで前記第1の把持手段の各把持爪を前記同心位置へ移動させると共に、前記第2当接傾斜面に前記第2傾斜面が摺動することで前記第2の把持手段の各把持爪を前記偏心位置へ移動させることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3において、前記一方のロッドを前記中空ロッドの軸線方向又は前記小径ロッドの軸線方向に沿って進退させることにより、前記第1の楔部材と係合し前記中心軸に沿って進退して該第1の楔部材を前記中心軸の軸線方向へ移動させる第1のスリーブ部材と、前記他方のロッドを前記中空ロッドの軸線方向又は前記小径ロッドの軸線方向に沿って進退させることにより、前記第2の楔部材と係合し前記中心軸に沿って進退して該第2の楔部材を前記中心軸の軸線方向へ移動させる第2のスリーブ部材と、を備え、前記第1のスリーブ部材又は前記第2のスリーブ部材のいずれか一方のスリーブ部材の内周面に、他方の前記スリーブ部材を同軸で摺動させることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記第1の把持手段及び前記第2の把持手段を構成する各把持爪を、前記周方向に等間隔で3つ配置したことを特徴とする。
請求項1の発明に係るチャック装置によれば、ワークを把持したままでチャック本体を同心位置と偏心位置との間で移動させる装置を設けなくても、第1の把持手段又は第2の把持手段によって、ワークを、同心位置又は偏心位置で自在に把持することが可能になる。したがって、本発明では、チャック本体を同心位置と偏心位置との間で移動させる装置が不要になることに加え、チャック本体を偏心位置へ移動させずに慣性モーメントの増加を抑制することで慣性モーメントを抑える装置が不要になる。よって、チャック装置の大型化を抑えながら、同心位置及び偏心位置にワークを把持することが可能になる。
請求項2の発明によれば、一方及び他方の把持手段をそれぞれ構成する各把持爪が、同時にワークを把持する状態が回避される。よって、本チャック装置により、同心位置又は偏心位置のいずれかに、ワークを確実に把持することが可能になる。
請求項3の発明によれば、チャック本体の径方向に対する第1の把持手段の各把持爪の延設長さを同心位置に合わせて設定する一方、前記径方向に対する第2の把持手段の各把持爪の延設長さを偏心位置に合わせて設定することで、第1のホルダに保持された第1の把持手段の各把持爪を同心位置へ、第2のホルダに保持された第2の把持手段の各把持爪を偏心位置へ、それぞれ移動させることが可能になる。よって、各把持爪を同心位置又は偏心位置へ移動させるための構成を簡易なものにできる。
請求項4の発明によれば、第1のスリーブ部材と第2のスリーブ部材とを同軸とせずに離して配置した場合とは異なり、両スリーブ部材の配置スペースを抑えることができる。これにより、チャック装置の大型化を抑制できる。
請求項5の発明によれば、3つの把持爪によって、ワークの外周部へほぼ均等に把持力を加えることができる。よって、3つの把持爪が、同心位置又は偏心位置で、ワークを安定かつ確実に把持できる。
本発明の実施形態のチャック装置の正面図である。 図1のチャック装置にワークを把持したときの同チャック装置のX−X線方向の矢視図である。 同チャック装置が備える第1把持爪でワークを把持し第2把持爪を開放状態とした様子を示した図である。 (a)図は同チャック装置が備える第1ウエッジバーの側面図であり、(b)図は(a)図のY−Y線方向の矢視図である。
本発明の実施形態を、図1ないし図4を参照しつつ説明する。チャック装置1は、チャック本体10と、第1ドロースリーブ20と、第2ドロースリーブ30と、第1ウエッジバー40と、第2ウエッジバー50と、第1マスタジョー60と、第1把持爪65と、第2マスタジョー70と、第2把持爪75とを備えている。
チャック本体10は、図示しない旋盤に取り付けられる。図2に示すように、チャック本体10の後端面には、バックプレート11の前面側が取り付けられている。バックプレート11の後面側は、ボルトによって、旋盤の主軸端に固定され、第1ドロースリーブ20及び第2ドロースリーブ30は、旋盤の主軸後端に備えられた二重回転シリンダと接続される。
二重回転シリンダは、2つのピストンを同軸上に備えた回転シリンダである。本実施形態では、二重回転シリンダとして、第2ピストンである小径ロッドが、第1ピストンである中空ロッドを貫通するものを使用する。小径ロッドは第1ドローバ21にネジ結合され、中空ロッドは第2ドローバ31にネジ結合されている。
図2に示すように、第1ドロースリーブ20は、チャック本体10内に収容されている。第1ドロースリーブ20は、第1ドローバ21の先端部に接続されている。ここでは、第1ドロースリーブ20は、その中心軸が第1ドローバ21の中心軸と同軸になるように、前記先端部にネジ結合されている。第1ドローバ21は、上記二重回転シリンダの小径ロッドに接続されている。作動油により、第1ドローバ21をその軸線方向へ進退させることで、第1ドロースリーブ20は、第1ドローバ21と一体になって、チャック本体10の中心軸L1に沿って進退する。第1ドロースリーブ20には、中心軸L1の軸線方向に沿った長手方向の中央付近に、チャック本体10の径方向の外側へ向けて、第1係合突部22が突設されている。この第1係合突部22は、第1ドロースローブ20を後述の第1ウエッジバー40と係合させるために用いられる。
第2ドロースリーブ30は、図2に示すように、第2ドローバ31の先端部に接続されて、後端部がバックプレート11から旋盤側へ突出するようにしてチャック本体10内に収容されている。第2ドロースリーブ30は、その中心軸が第2ドローバ31の中心軸及び第1ドロースリーブ20の中心軸とそれぞれ同軸になるようにして、第2ドローバ31の先端部にネジ結合されている。第2ドローバ31は、上記の二重回転シリンダの中空ロッドに接続されている。作動油により、第2ドローバ31をその軸線方向へ進退させることで、第2ドロースリーブ30は、第2ドローバ31と一体になって、前記中心軸L1に沿って進退する。第2ドロースリーブ30には、中心軸L1の軸線方向に沿った長手方向の前端部(図2の右側)に、前記径方向の外側へ向けて、第2係合突部32が突設されている。この第2係合突部32は、第2ドロースリーブ30を後述の第2ウエッジバー50と係合させるために用いられる。
上記の中空ロッドは、作動油により、上記の小径ロッドの外側を、該中空ロッドの軸線方向へ移動可能としている。加えて、小径ロッドは、作動油により、中空ロッドの内周面に沿って、中空ロッドの軸線方向に重なる小径ロッドの軸線方向へ摺動可能としている。これらに伴って、図2から理解できるように、第1ドロースリーブ20は、第1ドローバ21を介して小径ロッドと一体に、第2ドロースリーブ30の内周面に沿って、第2ドロースリーブ30と同軸で、前記中心軸L1の方向へ摺動可動である。さらに、第2ドロースリーブ30は、第2ドローバ31を介して中空ロッドと一体に、第1ドロースリーブ20の外周面上を、第1ドロースリーブ20と同軸で、中心軸L1の方向へ摺動可能である。なお、第1ドロースリーブ20は本発明の第1のスリーブ部材の一例であり、第2ドロースリーブ30は本発明の第2のスリーブ部材の一例である。
3つの第1ウエッジバー40は、図1及び図2に示すように、中心軸L1の軸線方向に長い形状とされている。各第1ウエッジバー40は、図4の(b)図に示すように、正面視で略逆T字形状とされている。各第1ウエッジバー40は、チャック本体10内の第1ウエッジバー収容空間12に、該中心軸L1を中心とする円周上で前記軸線方向へ移動可能に配置されている。各第1ウエッジバー40は、第1係合溝41と、第1楔形状部45とを備えている。
第1係合溝41は、第1ウエッジバー40の後端側(図2中の左側)に、チャック本体10の径方向へ凹設されている。この第1係合溝41には、上記の第1係合突部22が係合する。これにより、上記の第1ドロースリーブ20は、第1ウエッジバー40と係合する。上記のように、第1ドロースリーブ20を中心軸L1に沿って進退させることで、第1ドロースリーブ20と係合された第1ウエッジバー40も、中心軸L1の軸線方向へ進退可能となる。
第1楔形状部45は、第1ウエッジバー40の前端部(図2中の右側)に、正面視で幅広な状態で形成されている。第1楔形状部45は、前方(図2中の右側)へ行くに従って前記中心軸L1から離れる方向へ傾斜する。第1楔形状部45は、第1内側傾斜面45Aと、第1外側傾斜面45Bとを有する。第1内側傾斜面45Aは、第1ウエッジバー40におけるチャック本体10の径方向の内側に形成されている。
一方、第1外側傾斜面45Bは、第1ウエッジバー40における前記径方向の外側に、第1内側傾斜面45Aと対向して平行に形成されている(図4の(b)図参照。)。第1楔形状部45は、後述する第1マスタジョー60の第1楔溝61へ摺動自在に係合する。なお、第1ウエッジバー40は、本発明の第1の楔部材の一例であり、第1内側傾斜面45Aは、本発明の第1傾斜面の一例である。
3つの第2ウエッジバー50は、図1、2及び図4に示すように、第1ウエッジバー40と同様の形状とされて、チャック本体10内の第2ウエッジバー収容空間13に、中心軸L1を中心とする円周上で該中心軸L1の軸線方向へ移動可能に配置されている。各第2ウエッジバー50は、第2係合溝51と、第2楔形状部55とを備えている。
第2係合溝51は、第2ウエッジバー50の後端側(図2中の左側)に、上記の第1係合溝41と同様に凹設されている。この第2係合溝51には、上記の第2係合突部32が係合する。これにより、上記の第2ドロースリーブ30は、第2ウエッジバー50と係合する。上記のように、第2ドロースリーブ30を中心軸L1に沿って進退させることで、第2ドロースリーブ30と係合された第2ウエッジバー50も、中心軸L1の軸線方向へ進退可能となる。
第2楔形状部55は、第2ウエッジバー50の前端部(図2中の右側)に、正面視で幅広な状態で形成されている。第2楔形状部55は、前方へ行くに従って前記中心軸L1から離れる方向へ傾斜する。第2楔形状部55は、第2内側傾斜面55Aと、第2外側傾斜面55Bとを有する。第2内側傾斜面55Aは、第2ウエッジバー50におけるチャック本体10の径方向の内側に形成されている。
一方、第2外側傾斜面55Bは、第2ウエッジバー50における前記径方向の外側に、第2内側傾斜面55Aと対向して平行に形成されている。第2楔形状部55は、後述する第2マスタジョー70の第2楔溝71へ摺動自在に係合する。なお、第2ウエッジバー50は、本発明の第2の楔部材の一例であり、第2内側傾斜面55Aは、本発明の第2傾斜面の一例である。
第1マスタジョー60は、図1及び図2に示すように、チャック本体10の中心軸L1周りに120度の等間隔を置いて、チャック本体10の前端面の3箇所に位置する。図2に示すように、各第1マスタジョー60は、チャック本体10の前端部で前記径方向へ延設されたスライド溝15に嵌合している。これにより、各第1マスタジョー60は、スライド溝15に沿って、前記径方向へ摺動可能な状態で、チャック本体10に装着される。
各第1マスタジョー60の内部には、旋盤側の端面に開口し上記の第1楔形状部45と係合する第1楔溝61が形成されている。第1楔溝61は、前方へ行くに従って中心軸L1から離れる方向へ傾斜する。第1楔溝61は、第1内側案内面61Aと、第1外側案内面61Bとを有する。
第1内側案内面61Aは、第1楔溝61における前記径方向の内側に形成されている。第1ウエッジバー40が中心軸L1を中心とする円周上で該中心軸L1の軸線方向へ前進することに伴って、第1内側案内面61Aには、上記の第1内側傾斜面45Aが当接しながら摺動する。これにより、第1内側傾斜面45Aが第1内側案内面61Aを押し下げて、第1マスタジョー60は、スライド溝15に沿って前記径方向の内側へ摺動する。なお、第1マスタジョー60は本発明の第1のホルダの一例であり、第1内側案内面61Aは本発明の第1当接傾斜面の一例である。
一方、第1外側案内面61Bは、第1楔溝61における前記径方向の外側に、第1内側案内面61Aと対向して平行に形成されている。第1ウエッジバー40が中心軸L1を中心とする円周上で該中心軸L1の軸線方向へ後退することに伴って、第1外側案内面61Bには、上記の第1外側傾斜面45Bが当接しながら摺動する。これにより、第1外側傾斜面45Bが第1外側案内面61Bを押し上げて、第1マスタジョー60は、スライド溝15に沿って前記径方向の外側へ摺動する。
第1把持爪65は、図1及び図2に示すように、3つの第1マスタジョー60のそれぞれの前端面に、ボルトによって固定されている。これにより、図1及び図3に示すように、3つの第1把持爪65は、チャック本体10の周方向に120度の等間隔を置いて配置される。各第1把持爪65については、ボルトによって各第1マスタージョー60に固定するときに、外周面66が、各第1マスタージョー60の内周面67と面合わせされている。各第1把持爪65については、チャック本体10の径方向に対する延設長さを、各第1把持爪65が下記の同心位置P1で円筒ワークWの外周面を把持可能となるように、同心位置P1に合わせて決定した。上記のように、3つの第1マスタジョー60がチャック本体10の径方向の内側へ摺動すると、各第1マスタジョー60に固定された第1把持爪65が、円筒ワークWに接近するように前記径方向の内側へそれぞれ移動して、円筒ワークWの外周面を把持する。このようにして、各第1把持爪65は、図2及び図3に示すように、同心位置P1に円筒ワークWを把持する状態になる。同心位置P1とは、円筒ワークWの中心軸と前記中心軸L1とが同軸となる位置である。なお、3つの第1把持爪65は、本発明の第1の把持手段の一例である。また、同心位置P1に円筒ワークWを把持する状態は、本発明の把持状態の一例である。
第2マスタジョー70は、図1に示すように、第1マスタジョー60と隣り合う位置に、チャック本体10の周方向に120度の等間隔を置いて、チャック本体10の前端面の3箇所に位置する。図2に示すように、第2マスタジョー70は、上記の第1マスタジョー60と同様に、スライド溝15に沿って、前記径方向へ摺動可能な状態で、チャック本体10に装着されている。
各第2マスタジョー70の内部には、旋盤側の端面に開口し上記の第2楔形状部55と係合する第2楔溝71が形成されている。第2楔溝71は、前方へ行くに従って中心軸L1から離れる方向へ傾斜する。第2楔溝71は、第2内側案内面71Aと、第2外側案内面71Bとを有する。
第2内側案内面71Aは、第2楔溝71における前記径方向の内側に形成されている。第2ウエッジバー50が中心軸L1を中心とする円周上で該中心軸L1の軸線方向へ前進することに伴って、第2内側案内面71Aには、上記の第2内側傾斜面55Aが当接しながら摺動する。これにより、第2内側傾斜面55Aが第2内側案内面71Aを押し上げて、第2マスタジョー70は、スライド溝15に沿って前記径方向の内側へ摺動する。なお、第2マスタジョー70は本発明の第2のホルダの一例であり、第2内側案内面71Aは本発明の第2当接傾斜面の一例である。
一方、第2外側案内面71Bは、第2楔溝71における前記径方向の外側に、第2内側案内面71Aと対向して平行に形成されている。第2ウエッジバー50が中心軸L1を中心とする円周上で該中心軸L1の軸線方向へ後退することに伴って、第2外側案内面71Bには、上記の第2外側傾斜面55Bが当接しながら摺動する。これにより、第2外側傾斜面55Bが第2外側案内面71Bを押し下げて、第2マスタジョー70は、スライド溝15に沿って前記径方向の外側へ摺動する。
第2把持爪75は、図1及び図2に示すように、3つの第2マスタジョー70のそれぞれの前端面に、ボルトによって固定されている。これにより、図1及び図3に示すように、3つの第2把持爪75は、各第1把持爪65と互いに隣り合い、チャック本体10の周方向に120度の等間隔を置いて配置される。各第2把持爪75については、ボルトによって各第2マスタージョー70に固定するときに、外周面76が、各第2マスタージョー70の内周面77と面合わせされている。各第2把持爪75については、チャック本体10の径方向に対する延設長さを、各第2把持爪75が下記の偏心位置P2で円筒ワークWの外周面を把持可能となるように、偏心位置P2に合わせて決定した。上記のように、3つの第2マスタジョー70がチャック本体10の径方向の内側へ摺動すると、各第2マスタジョー70に固定された第2把持爪75が、円筒ワークWに接近するように前記径方向の内側へそれぞれ移動して、円筒ワークWの外周面を把持する。このようにして、各第2把持爪75は、偏心位置P2に円筒ワークW(図3中の二点鎖線参照。)を把持する状態になる。偏心位置P2とは、同心位置P1から前記径方向の外側へ偏心量H移動した位置である。図2中の符号L2は偏心軸であり、偏心軸L2は、中心軸L1から前記径方向の外側へ所定の偏心量H移動した軸であって中心軸L1と平行に位置する。なお、3つの第2把持爪75は、本発明の第2の把持手段の一例である。
次に、チャック装置1を用い、同心位置P1及び偏心位置P2に円筒ワークWを位置決めする動作を説明する。最初に、同心位置P1に円筒ワークWを把持する動作を説明する。旋盤の油圧装置によって、上記の小径ロッドの押し側に作動油を供給して該小径ロッドが前進すると、上述したように、第1ドローバ21と共に、第1ドロースリーブ20が、第2ドロースリーブ30の内周面に沿って、中心軸L1の軸線方向へ前進する。これにより、第1ドロースリーブ20と係合された各第1ウエッジバー40も、中心軸L1を中心とする円周上で前記軸線方向へ前進する。その結果として、各第1ウエッジバー40の第1内側傾斜面45Aが、各第1マスタジョー60の第1内側案内面61Aを押し下げることで、各第1マスタジョー60に固定された第1把持爪65が、上述の如く、円筒ワークWに接近するように前記径方向の内側へ移動する。その際に、円筒ワークWを、3つの第1把持爪65の間に挿入しながら、各第1把持爪65によって、同心位置P1に、該円筒ワークWの外周部の3箇所を把持する。
このとき、油圧装置が、上記の中空ロッドの引き側に作動油を供給することで、図3に示すように、各第2マスタジョー70に固定された第2把持爪75を、それぞれ円筒ワークWから離して該円筒ワークを把持しない状態(以下、開放状態という。)にしておく。図示するように、3つの第2把持爪75が開放状態のときは、各第2把持爪75が、円筒ワークWを把持した状態の各第1把持爪65よりも、前記径方向の外側に位置し、6つの把持爪65、75が前記中心軸L1周りに千鳥状に配置される。なお、各第1把持爪65は、本発明の一方の把持手段の一例であり、各第2把持爪75は、本発明の他方の把持手段の一例である。
同心位置P1に円筒ワークWを保持した後には、切削工具(図示せず。)の中心軸線を中心軸L1の軸線に合わせる。続いて、二重回転シリンダを回転させながら円筒ワークWに向けて切削工具を進出させることで、該円筒ワークWに所定の切削加工(第1加工)を行う。
その後、二重回転シリンダの回転を停止させて、以下に説明するように、偏心位置P2に円筒ワークWを把持する。油圧装置によって、小径ロッドの引き側に作動油を供給して該小径ロッドを後退させると、第1ドローバ21と共に、第1ドロースリーブ20が、第2ドロースリーブ30の内周面に沿って、中心軸L1の軸線方向へ後退する。これにより、第1ドロースリーブ20と係合された各第1ウエッジバー40も、前記軸線方向へ後退する。その結果として、各第1ウエッジバー40の第1外側傾斜面45Bが、各第1マスタジョー60の第1外側案内面61Bを押し上げることで、各第1マスタジョー60に固定された第1把持爪65を、円筒ワークWから離れるように前記径方向の外側へ順次移動させる。このようにして、各第1把持爪65が、円筒ワークWを仮クランプする仮開放状態になる。
さらに、油圧装置によって、上記の中空ロッドの押し側に作動油を供給して該中空ロッドが前進すると、上述したように、第2ドローバ31と共に、第2ドロースリーブ30が、第1ドロースリーブ20の外周上を、中心軸L1の軸線方向へ前進する。これにより、第2ドロースリーブ30と係合された各第2ウエッジバー50も、中心軸L1を中心とする円周上で前記軸線方向へ前進する。その結果として、各第2ウエッジバー50の第2内側傾斜面55Aが、各第2マスタジョー70の第2内側案内面71Aを押し上げることで、各第2マスタジョー70に固定された第2把持爪75が、上述の如く、円筒ワークWに接近するようにチャック本体10の径方向の内側へ移動する。このようにして、各第1把持爪65から各第2把持爪75へ円筒ワークWを受け渡す。これより、各第2把持爪75が、偏心位置P2(図3参照。)で、円筒ワークWの外周部の3箇所を把持する。このとき、油圧装置によって、小径ロッドの引き側に作動油を供給して、各第1把持爪65を、円筒ワークWを把持した状態の各第2把持爪75よりも、前記径方向の外側に位置させて開放状態にする。
偏心位置P2に円筒ワークWを保持した後には、切削工具の中心軸線を偏心軸L2の軸線に合わせる。続いて、二重回転シリンダを回転させながら円筒ワークWに向けて切削工具を進出させることで、中心軸L1から前記径方向の外側へ偏心量H移動させた位置で、円筒ワークWに所定の切削加工(第2加工)を行う。ここでは、第2加工として、円筒ワークWの先端面に、該先端面から、偏心軸L2を中心として該偏心軸L2に直交する方向に所定の半径寸法を有して前方へ突出する円柱状突部を形成する。本チャック装置1を用いることで、円筒ワークWに、2つの切削加工(第1加工及び第2加工)を行うことができる。
<本実施形態の効果>
本実施形態のチャック装置1では、上述したように、3つ第1把持爪65が同心位置P1に円筒ワークWの外周部を把持するときは、3つの第2把持爪75を開放状態にすることや、3つの第2把持爪75が偏心位置P2に円筒ワークWの外周部を把持するときは、3つの第1把持爪65を開放状態にすることを可能とした。このため、第1把持爪65又は第2把持爪75によって円筒ワークWを把持したままで、チャック本体10を同心位置P1と偏心位置P2との間で移動させる装置を設けなくても、第1又は第2把持爪65、75を用いることで、円筒ワークWを同心位置P1又は偏心位置P2で自在に把持できる。したがって、チャック装置1では、チャック本体10を同心位置P1と偏心位置P2との間で移動させる装置が不要になることに加え、チャック本体10を偏心位置へ移動させずに慣性モーメントの増加を抑制することで慣性モーメントを抑える装置が不要になる。よって、チャック装置1の大型化を抑えながら、同心位置P1及び偏心位置P2に円筒ワークWを把持できる。
また、上述したように、開放状態の各第2把持爪75は、円筒ワークWを把持した状態の第1把持爪65よりも、チャック本体10の径方向の外側に位置する。また、開放状態の各第1把持爪65は、円筒ワークWを把持した状態の第2把持爪75よりも、前記径方向の外側に位置する。このため、第1把持爪65と第2把持爪75とが、同時に円筒ワークWを把持する状態が回避される。よって、チャック装置1により、同心位置P1又は偏心位置P2のいずれかに、円筒ワークWを確実に把持できる。
さらに、上述したように、チャック本体10の径方向に対する各第1把持爪65の延設長さを同心位置P1に合わせて決定した上で、各第1ウエッジバー40を、中心軸L1を中心とする円周上で、該中心軸L1の軸線方向へ前進させ、各第1ウエッジバー40の第1内側傾斜面45Aが、各第1マスタジョー60の第1内側案内面61Aを押し下げることで、各第1把持爪65を同心位置P1へ移動させている。加えて、前記径方向に対する各第2把持爪75の延設長さを偏心位置P2に合わせて決定した上で、各第2ウエッジバー50を、中心軸L1を中心とする円周上で、該中心軸L1の軸線方向へ前進させ、各第2ウエッジバー50の第2内側傾斜面55Aが、各第2マスタジョー70の第2内側案内面71Aを押し上げることで、各第2把持爪75を偏心位置P2へ移動させている。このため、前記径方向に対する各把持爪65、75の延設長さを、それぞれ同心位置P1、偏心位置P2に合わせて決定することで、第1内側傾斜面45Aが第1内側案内面61Aを押し下げて、第1把持爪65を同心位置P1へ、第2内側傾斜面55Aが第2内側案内面71Aを押し上げて、第2把持爪75を偏心位置P2へ、それぞれ移動させることができる。よって第1又は第2把持爪65、75を、同心位置P1又は偏心位置P2に移動させるための構成を簡易なものにできる。
さらに加えて、上述したように、第1ドロースリーブ20を、第2ドロースリーブ30の内周面に沿って、第2ドロースリーブ30と同軸で、中心軸L1の軸線方向へ摺動可能とした。このため、第1ドロースリーブ20と第2ドロースリーブ30と同軸とせずに離した配置した場合とは異なり、チャック本体10における両ドロースリーブ20、30の配置スペースを抑えることができる。これにより、チャック装置1の大型化を抑制できる。
上述した実施形態では、第1及び第2把持爪65、75を、チャック本体10の周方向に120度の等間隔を置いてそれぞれ3つ配置した。このため、3つの第1把持爪65又は3つの第2把持爪75によって、円筒ワークWの外周部へほぼ均等に把持力を加えることができる。よって、各把持爪65、75が、同心位置P1又は偏心位置P2で、円筒ワークWを安定かつ確実に把持できる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において構成の一部を適宜変更して実施できる。例えば、上述した実施形態とは異なり、第2ドロースリーブを、第1ドロースリーブの内周面に沿って、第1ドロースリーブと同軸で、チャック本体10の中心軸L1の軸線方向へ摺動可能としてもよい。
さらに、上述した実施形態では、3つの各把持爪65、75によって、円筒ワークWの外周部を把持したが、これに限らず、2つ又は4つ以上の各把持爪65、75によって、円筒ワークWの外周部を把持してもよい。
1・・チャック装置、10・・チャック本体、20・・第1ドロースリーブ、30・・第2ドロースリーブ、40・・第1ウエッジバー、45A・・第1内側傾斜面、50・・第2ウエッジバー、55A・・第2内側傾斜面、60・・第1マスタジョー、61A・・第1内側案内面、65・・第1把持爪、70・・第2マスタジョー、71A・・第2内側案内面、75・・第2把持爪、H・・偏心量、L1・・チャック本体の中心軸、L2・・偏心軸、P1・・同心位置、P2・・偏心位置

Claims (5)

  1. チャック本体の中心軸周りに複数の把持爪を設け、該複数の把持爪を前記チャック本体の径方向へ移動させることにより、前記複数の把持爪でワークを外周側から把持するチャック装置において、
    前記複数の把持爪の内で、前記チャック本体の周方向の複数箇所に等間隔で配置されて、前記ワークに接近する前記径方向へ移動して前記チャック本体の中心軸と同心となる同心位置に前記ワークを把持する把持爪によって構成された第1の把持手段と、
    前記複数の把持爪の内で、前記第1の把持手段を構成する各把持爪と隣り合い前記周方向の複数箇所に等間隔に配置されて、前記ワークに接近する前記径方向へ移動して前記同心位置から所定の偏心量移動した偏心位置に前記ワークを把持する把持爪によって構成された第2の把持手段と、を備え、
    第1ピストンと第2ピストンとを同軸上に備え、前記第2ピストンである小径ロッドが、前記第1ピストンである中空ロッドを貫通する二重回転シリンダが、前記チャック装置と接続されており、
    前記中空ロッドは、前記小径ロッドの外側を該中空ロッドの軸線方向へ移動可能とし、前記小径ロッドは、前記中空ロッドの内周面に沿って摺動して、該中空ロッドの軸線方向に重なる前記小径ロッドの軸線方向へ移動可能として、
    前記中空ロッド又は前記小径ロッドのいずれか一方のロッドを、前記中空ロッドの軸線方向又は前記小径ロッドの軸線方向に沿って前進させることにより、前記第1の把持手段又は前記第2の把持手段のいずれか一方の把持手段を、前記同心位置又は前記偏心位置のいずれかに前記ワークを把持する把持状態とし、かつ他方のロッドを、前記中空ロッドの軸線方向又は前記小径ロッドの軸線方向に沿って後退させることにより、他方の前記把持手段を、前記ワークから離間する前記径方向へ移動させ前記ワークを把持しない開放状態にすることを可能としたことを特徴とするチャック装置。
  2. 前記開放状態では、前記他方の把持手段を構成する各把持爪は、前記把持状態にある前記一方の把持手段を構成する各把持爪よりも前記チャック本体の径方向外側に配置されることを特徴とする請求項1に記載のチャック装置。
  3. 前記チャック本体の中心軸に対して所定の角度で傾斜した第1傾斜面を有し、前記中心軸を中心とする円周上で該中心軸の軸線方向へ移動可能に配置された第1の楔部材と、
    前記第1傾斜面と当接する第1当接傾斜面を内側に有し、前記径方向へ移動するように前記チャック本体に装着されると共に前記第1の把持手段が保持された第1のホルダと、
    前記中心軸に対して前記所定の角度で傾斜した第2傾斜面を有し、前記中心軸を中心とする円周上で前記第1の楔部材と隣り合い前記軸線方向へ移動可能に配置された第2の楔部材と、
    前記第2傾斜面と当接する第2当接傾斜面を内側に有し、前記径方向へ移動するように前記チャック本体に装着されると共に前記第2の把持手段が保持された第2のホルダと、を備え、
    前記径方向に対する前記第1の把持手段の各把持爪の延設長さを前記同心位置に合わせて設定する一方、前記径方向に対する前記第2の把持手段の各把持爪の延設長さを前記偏心位置に合わせて設定して、
    前記第1当接傾斜面に前記第1傾斜面が摺動することで前記第1の把持手段の各把持爪を前記同心位置へ移動させると共に、前記第2当接傾斜面に前記第2傾斜面が摺動することで前記第2の把持手段の各把持爪を前記偏心位置へ移動させることを特徴とする請求項1又は2に記載のチャック装置。
  4. 前記一方のロッドを前記中空ロッドの軸線方向又は前記小径ロッドの軸線方向に沿って進退させることにより、前記第1の楔部材と係合し前記中心軸に沿って進退して該第1の楔部材を前記中心軸の軸線方向へ移動させる第1のスリーブ部材と、
    前記他方のロッドを前記中空ロッドの軸線方向又は前記小径ロッドの軸線方向に沿って進退させることにより、前記第2の楔部材と係合し前記中心軸に沿って進退して該第2の楔部材を前記中心軸の軸線方向へ移動させる第2のスリーブ部材と、を備え、
    前記第1のスリーブ部材又は前記第2のスリーブ部材のいずれか一方のスリーブ部材の内周面に、他方の前記スリーブ部材を同軸で摺動させることを特徴とする請求項3に記載のチャック装置。
  5. 前記第1の把持手段及び前記第2の把持手段を構成する各把持爪を、前記周方向に等間隔で3つ配置したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のチャック装置。
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