JP5525377B2 - 高ダイナミックレンジプローブ - Google Patents

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Description

本発明は、高ダイナミックレンジプローブに係り、特にSTM(走査型トンネル顕微鏡)やAFM(原子間力顕微鏡)等のSPM(走査型プローブ顕微鏡)全般の検出用プローブや、SPL(Scanning Probe Lithography)のレジスト描画用プローブに適用して好適な高ダイナミックレンジプローブに関する。
従来、AFM等を用いて評価する対象は、例えばAFMについて特許文献1に説明されているように、面精度が良好であり、要求される縦分解能も十数pm〜0.1nmと限られている場合が多い。
一方、近年、機械要素部品、センサ、アクチュエータ、電子回路等を一つのシリコン基板、ガラス基板、有機材料等の上に集積化するMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を応用したバイオMEMS等の評価においては、ナノメートル(nm)〜サブミリメートル(mm)の連続した領域である、所謂メゾスコピック領域での物質表面状態を高精度に評価することが要求されているが、これらを高精度に効率良く評価できるシステムは今のところ十分には開発されていない。
その理由としては、従来から機械計測で用いられている表面粗さ計と、主に材料評価で用いられているSTMやAFMとでは用途が完全に分かれてしまっているため、その中間領域における評価技術が発展しなかったためと考えられる。
近年、研究が進められているバイオMEMS関連の評価では、サブnm〜サブmmレベルで同一ワークに対して精度良く評価を行わなければならないことがあるが、その場合、サブnm〜nmの分解能が必要な測定にはAFMを適用し、μm〜サブmmの分解能が必要な測定には表面粗さ計を適用して測定を行っている。
特開2006−105979号公報
しかしながら、前記のように分解能に応じて異なる装置を使用して測定を行う場合、同一の測定対象でも完全に別の評価系で評価された測定結果を扱うことになるため、高精度な評価を行うことは難しいという問題があった。
本発明は、前記従来の問題点を解消するべくなされたもので、メゾスコピック領域においても同一評価系で、高精度且つ高ダイナミックレンジでの物質表面状態の評価を行うことができるプローブを提供することを目的とする。
本発明は、ビーム先端部にチップが、測定時の測定対象面の向きに形成され、ビーム基端部が支持部材を介してベースプレートの該測定対象面側の面に支持された、共振周波数が異なる複数のカンチレバーが配設されていると共に、前記各カンチレバーの前記測定対象面に直交する方向の変位を検出する変位検出手段と、共振周波数が最低のカンチレバー以外の各カンチレバーに、自カンチレバーより低い共振周波数のカンチレバーによる測定結果に基づいて前記測定対象面に直交する方向のオフセットを設定するオフセット設定手段と、を備えたことにより、前記課題を解決したものである。
ここで、前記複数のカンチレバーを、共振周波数が低い順に、各チップの先端が走査方向に延びる同一直線上に一致するように配置することができる。
又、前記変位検出手段を、各カンチレバーに付設された1以上のピエゾレジスタで構成することができる。この場合、前記ピエゾレジスタを、前記ビームの同一位置の前記測定対象面側の面と反対側の面にそれぞれ付設することが好ましい。
又、前記オフセット設定手段を、前記支持部材とベースプレートの間に介設したピエゾ素子とすることができる。
本発明によれば、共振周波数が異なる複数のカンチレバーが同じ方向に配設されたプローブを用いるようにしたので、同一の座標系で高ダイナミックレンジの測定を行うことができるだけでなく、ワーク表面と接触するチップが、例えば同一直線上に並んでいるようにする場合には、この直線とプローブの走査方向(ワークステージの移動でも可)を一致させることにより、ワーク上の同一の点に対する高精度且つ高ダイナミックレンジでの測定を容易に行うことができる。
本発明に係る一実施形態の高ダイナミックレンジプローブを示す概略側面図 前記高ダイナミックレンジプローブを示す概略平面図 前記高ダイナミックレンジプローブを構成する3つのカンチレバーの特性とそれらの合成特性のイメージを示す説明図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1、図2には、それぞれ側方及び上方から見た本発明に係る一実施形態の高ダイナミックレンジプローブを示す。
本実施形態の高ダイナミックレンジプローブは、SPM等に適用されるもので、例えばガラスからなるベースプレート10の測定時の測定対象面側の面(図中、下面)に、第1〜第3の各アンカ(支持部材)12、14、16を介して、第1〜第3の各カンチレバー20、30、40がビーム2、4、6の基端部でそれぞれ片持ち状態に支持されていると共に、各ビーム2、4、6の先端部には先細形状のチップ22、32、42がそれぞれ前記測定対象面の向き(図中、下向き)に形成されている。
第1〜第3の各カンチレバー20、30、40は、それぞれ共振周波数が異なり、第1カンチレバー20が最低で、第2カンチレバー30、第3カンチレバー40の順に共振周波数が高くなるように設計されている。又、第1〜第3の各カンチレバー20、30、40は図2に示されるように、それぞれのチップ22、32、42の先端(下端)が同一の直線(図中、走査方向に延びる中心線C)上に一致するように順次配設されている。又、その配設に際しては、各チップ22、32、42を接近させると共に、結果的に全長が短くなるように、第2カンチレバー30はビーム4を二股形状4A、4Cに、第3カンチレバー40はビーム6を同じく6A、6Cにしてある。
また、第1〜第3の各カンチレバー20、30、40の図中上下(縦)方向の変位を検出する変位検出手段として、各カンチレバーの先端側の左右同一位置におけるビームの上面と下面に、それぞれAとB、CとDを添字として付した4つを単位とするピエゾレジスタ24が第1カンチレバー20に、ピエゾレジスタ34が第2カンチレバー30に、ピエゾレジスタ44が第3カンチレバー40に付設されている。
また、各カンチレバーは、ダイナミックレンジが第1カンチレバー20が最大で、第3カンチレバー40が最小なので、それぞれ適切に検出できるように、第2カンチレバー30と第3カンチレバー40は、自カンチレバーより低い共振周波数である直前のカンチレバーによる測定結果に基づいて、上下方向のオフセットを設定するための第1、第2ピエゾ素子(オフセット設定手段)38、48が、第2、第3アンカ14、16とベースプレート10との間にそれぞれ介設されている。
本実施形態の高ダイナミックレンジプローブを構成する第1〜第3の各カンチレバー20、30、40の周波数特性を、図3を参照して説明する。
各カンチレバー20、30、40の共振周波数は、設計時に次の基本式に基づいて所望の値になるようにそれぞれ調整される。
Figure 0005525377
ここで、ω:共振周波数
E:ヤング率
L:ビーム長
b:幅
h:ビーム厚
Meff:有効質量(9/20m)
この式で、有効質量Meffは、カンチレバーの実質量mを9/20に設定した値であることを表している。なお、この有効質量Meffは、Springer Handbook of Nanotechnology, Bharat Bhushan(Ed.) P348の記載に基づいている。
第1カンチレバー20は、周波数特性を(a)で示すように縦方向稼働範囲が広いが応答性(分解能)が低いプローブである。一方、最終の第3カンチレバーは、(c)で示すように逆に稼働範囲は狭いが応答性が高いプローブであり、(b)で示す第2カンチレバーは両者の中間の特性をもつプローブである。
本実施形態の高ダイナミックレンジプローブは、これら異なる周波数特性を有する、例えばシリコン単結晶からなる個々のプローブを複合させた構造からなり、全長を例えば5〜6mmで形成することができる。
即ち、最も分解能が粗い第1カンチレバー20は、周波数特性のイメージを(a)で示すようなサブmm〜μmの縦変位に対して追従する。第2カンチレバー30は、同様に(b)で示すようなμm〜サブμmの縦変位に追従し、最も分解能が高い第3カンチレバー40は、(c)で示すようなサブμm〜nm若しくはそれ以下の縦変位をカバーするように、前記基本式に基づいて調整されている。従って、本実施形態の高ダイナミックレンジプローブは、(a)〜(c)の全てを合成した(d)でイメージを示す周波数特性を有している。
本実施形態では、第2カンチレバー30と第3カンチレバー40については、第2、第3アンカ14、16とベースプレート10の間にそれぞれ挿入して介設された前記第1、第2ピエゾ素子(PZT)38、48によりオフセット調整される。その際、第2カンチレバー30については、直前の第1カンチレバー20により検出された変位情報を基に自カンチレバーの稼働範囲の中心に位置するようにオフセットを付加する。同様に第3カンチレバー40についても、直前の第2カンチレバー30の変位情報を基にオフセットを付加する。
各カンチレバー20、30、40の変位は、ピエゾレジスタの電気抵抗の変化により検出する。
また、本実施形態では、いずれのカンチレバーにも同一位置のビームの表裏(図中、上下)両面にピエゾレジスタが設けられているため、両者間の信号の差分をとることにより、熱等の外乱によるビームの変形と変位検出に伴うビームの変形とを分離することができるため、検出精度を上げることができる。
また、片持ち構造のための姿勢変動をモニタするために各カンチレバーの根元部にも、同様にA〜Dの添字を付して示すピエゾレジスタ26、36、46が取り付けられており、検出の高精度化に寄与している。
以上詳述した本実施形態によれば、前記高ダイナミックレンジプローブを用いることにより、同一の座標系で高ダイナミックレンジの測定が行えるだけなく、ワークと接触するチップが同一直線上に並んでいることから、この直線と、図2中右矢印で示すプローブの走査方向(ワークステージの移動でも可)を一致させることにより、ワーク上の同一の点を高精度に高ダイナミックレンジの測定を行うことができる。
なお、前記実施形態では、チップの先端(検出点)が同一直線上に一致するように配列した例を示したが、これに限定されるものでなく、例えば横に並んでいてもよい。同一直線上でない場合は、左右の位置ずれを修正する必要があるが、任意の配置でよい。
また、ピエゾレジスタが4つである例を示したが、例えば1つであっても、又、両面ではなく一方の面だけに付設するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、カンチレバーが3つの例を示したが、2つ又は4つ以上を配設するようにしてもよい。
10…ベースプレート
12、14、16…第1、第2、第3アンカ(支持部材)
20、30、40…第1、第2、第3カンチレバー
22、32、42…チップ
24、26、34、36、44、46…ピエゾレジスタ
38、48…第1、第2ピエゾ(PZT)素子

Claims (5)

  1. ビーム先端部にチップが、測定時の測定対象面の向きに形成され、ビーム基端部が支持部材を介してベースプレートの該測定対象面側の面に支持された、共振周波数が異なる複数のカンチレバーが配設されていると共に、
    前記各カンチレバーの前記測定対象面に直交する方向の変位を検出する変位検出手段と、
    共振周波数が最低のカンチレバー以外の各カンチレバーに、自カンチレバーより低い共振周波数のカンチレバーによる測定結果に基づいて前記測定対象面に直交する方向のオフセットを設定するオフセット設定手段と、を備えていることを特徴とする高ダイナミックレンジプローブ。
  2. 前記複数のカンチレバーが、共振周波数が低い順に、各チップの先端が走査方向に延びる同一直線上に一致するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の高ダイナミックレンジプローブ。
  3. 前記変位検出手段が、各カンチレバーに付設された1以上のピエゾレジスタで構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の高ダイナミックレンジプローブ。
  4. 前記ピエゾレジスタが、前記ビームの同一位置の前記測定対象面側の面と反対側の面にそれぞれ付設されていることを特徴とする請求項3に記載の高ダイナミックレンジプローブ。
  5. 前記オフセット設定手段が、前記支持部材とベースプレートの間に介設されたピエゾ素子であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の高ダイナミックレンジプローブ。
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