JP5521170B1 - スポーツウエア - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のスポーツウエアの間接的な身体冷却機能と乏しい身体保護機能をともに強化する。
【解決手段】スポーツウエアの素材として通風性が良好な粗目に編成した表面メッシュ地5Aと、吸汗性および保水性に優れた細目に編成した裏面メッシュ地5Bと、これら表裏のメッシュ地間にモノフィラメントの連結糸5Jによって形成される通気性の緩衝間隙Dとを備えるダブルラッセル立体編地を採用する。裏面メッシュ地は毛細管現象によって着用者の汗または予め与えられた水分を速やかに吸収して緩衝間隙および表面メッシュ地を介してこれを気化させ、また、表面メッシュ地は、裏面メッシュ地に至る直射日光を遮断し、緩衝間隙は、着用者の身体に加わる外力を吸収する。
【選択図】図4

Description

本発明は、気化熱を利用して能動的な身体冷却機能(クーリング機能)を発揮することができるともに、着用者の身体保護機能に優れたスポーツウエアに関する。
スポーツ種目の多彩化や国民的な健康志向の高まりに伴い、特定のスポーツ選手に限らず、日常的な健康維持を目的としてかなり高負荷の運動種目を愛好する人が増えている。特に、このような傾向にエコロジー的な意識が働き、自転車を運動用具として利用する、いわゆるサイクルスポーツがかってない流行の兆しを見せている。スポーツ志向の高まりは、国民の健康レベルを高めるのみならず、運動種目に応じた特性を備えるスポーツウエアの需要を喚起する。
本発明は、運動用途に特化した着衣であるスポーツウエアに関する。ところで、スポーツ選手や、健康維持のために日常的に運動を楽しむ人達にとってどのような着衣が適するであろうか。この答えは一般論としてはとっくの昔にわかりきっている。すなわち、運動着として適する着衣とは、伸縮性に富み、夏場には涼しく冬場には温かく、軽量であって空気抵抗が少なく、体圧分散性に優れるとともに擦過性の外力に強く、洗濯耐久性に優れ、着心地がよく汗が出てもべた付かず濡れてもすぐに乾き、さらに、低価格でデザインもよければ申し分ないであろう。
上記のようなスポーツウエアのあるべき理想に基づき、スポーツウエア用の繊維製品業界は、まさに機能性繊維の展示会の様相を呈している(東レ、旭化成せんい、東洋紡、パールイズミ、その他の繊維メーカおよびアパレルメーカのホームページ参照)。これら繊維業界各社がこぞって提案している繊維製品は、まさに門外漢の近寄り難いハイテクノロジーの先端レベルに至っており、これが今日の繊維素材の技術水準であり、同時にスポーツウエアの技術水準でもあると言える。
また、上記の機能性繊維の紹介において主張されていることは多様であるが、主な主張項目としては、発汗現象に対する対応としての吸水性、ベト付き感に対する対応としての一方向吸水性、汗をかいた肌に対する着用感に対する対応としての生地表面の凹凸構造、繰り返しての洗濯に対する対応としての耐洗濯性、持続的に汗を吸収するための拡散速乾性、身体の大きな動きに対する対応としてのストレッチ性、紫外線対策としてのUVケア性、体温上昇に対する対応としてのクーリング性、汗に含まれるベタ付き成分に対する化学的処理アプローチ、速乾性の裏現象である低保水性、生地に対する冷却剤の付与(汗等の水分に反応、メカニズムは不明)、等を挙げることができる。
上記スポーツウエアに関する多様な主張に係る機能中、本発明とも深く関係するスポーツウエアのクーリング機能に着目してみよう。筋肉はある種の糖質を分解して運動エネルギーに変換する優秀な変換器であるが、その効率は100パーセントではない。激しい運動は、多くの熱を副産し体温の上昇をもたらす。生命は身体を構成する多くの生化学装置の連携によって維持されており、その生化学装置は、一定範囲の温度条件内においてのみ適切に機能することができる。過剰な体温上昇は、その原因が何であるかを問わず身体機能を阻害し、死をもたらすこともある。
従来のスポーツウエアは、運動による体温上昇に対してどのような対策を講じているであろうか。従来、体温上昇に対する対策としては、明示的な主張によるか黙示的な主張によるかを問わず、大きく二つの対策案が示されている。一つは、空冷的な発想に基づくものであり(下記、特許文献1参照)、他の一つは、発汗を利用する水冷的な発想に基づくものである(文献を示すまでもない)。すなわち、具体的な手段がハイテクノロジーであるとしても、いずれもある物体から熱を奪うという課題に対しては、古くから知られる普遍的な着想に基づくものであると言える。
空冷的な発想に基づく具体的手段としては、生地素材に形成したメッシュホールを利用して気流の速度を増し(ホース効果と称されている。)、高速の空気流を着用者の肌に持続的に衝突させて皮膚表面温度を下げるという巧妙な提案がある(下記、特許文献1参照)。しかし、この提案例に限らず、我が国の夏場において高頻度で発生する気温が体温を超えてサウナに入っているような高温多湿の環境においては、空冷的発想に基づく主張の立場は極めて弱いと評価せざるを得ない。
それでは、多くの繊維業界各社の提案に係るところの発汗を利用する水冷的な発想に基づく提案においてその現実的なクーリング効果どうか。身体を構成する多くの生化学装置は、生物学的なフィードバックの連携機構ともいうべき巧妙な調節機能を有し、体温の上昇は全身の皮膚表面に緻密に存在する発汗装置を作動させる。すなわち、身体から気化熱を奪って体温上昇を抑制しようとする自己防衛の仕組みである。気化熱による身体冷却機能がいかに強力なものであるかは、子供のころに海辺で体験した人も多いのではなかろうか。海から上がって濡れたからだで潮風に吹かれていると炎天下であっても鳥肌が立ち、これを繰り返しているとやがて唇が青くなって震えがくる。天候に恵まれず、日陰であればなおさらのことである。遊びに夢中な子供はそれでも海につかるのをやめず親をてこずらせる。しかし、体が濡れていなければこのようなことは起こらない。
気化熱を利用して着用者の身体を冷却するという繊維業界各社の主張には合理性があり、いかにも涼しげな予感と購買意欲を喚起する。しかし、明確な根拠の存在にもかかわらず、つまり、主張していることは合理的であって十分に納得できるものの、その明確な根拠の存在ほどには明確な効果が得られていないという問題がある。これは不思議なことである。
特開2009−138310号公報
なぜ上記のように理論と効果が結びつかないという不思議なことが起こっているのか。本発明は、この問題を分析した成果としてなされている。
理論と効果の乖離には、大きく二つの原因がある。なお以下の説明は、繊維業界各社のスポーツウエア関連のホームページを参照しつつ読んで頂くと納得し易いと思われる。原因の一つは、多くのスポーツウエア用生地は、汗が出た肌に対する不快なまとわり付き感やべた付き感を緩和する目的で肌との間に僅かな空間が保たれるように工夫されていることにある。肌との間に空間を保つための手段は、エンボス加工的な凸点の配列であったり、生地自体の規則的な屈曲加工であったり、多点接触的な編成組織であったりする。このような多点接触的な手段は、汗が出てもいわゆるサラッとした肌触りが得られる反面において、肌との間に生じた空間が断熱空間として機能するため、生地側に移動した汗が気化して生地が冷えても体感できないという不利な結果をもたらしている。
二つ目の原因は、多くのスポーツウエア用生地においては、汗処理の方法として、速やかに汗を吸収し、かつ、吸収した汗を速やかに生地の表面側に拡散させて短時間内に気化させることによって汗の吸収効果を持続させるような工夫をしていることである。そのための手段として、生地に一定の厚みを与え、水分の移動方向を生地の裏面側から表面側への一方向に制御するような繊維構造が多くのスポーツウエア用生地において採用されている。そして、このような繊維構造においては、多くの場合で熱の移動も一方向性となり、生地の表面側で奪われている気化熱の恩恵が着用者側に伝達されないという不利な結果をもたらしている。
上記分析結果を端的に要約すれば、身体の発汗現象による体温調節機構の効果が、第1には、汗が気化することによって冷却されている生地表面と着用者の肌との間に断熱層的空間が介在するという事実によって、第2には、汗の気化が生地の表面側の肌から離れた箇所で行われ、肌と気化熱が奪われている位置との間に熱伝導し難い構造の生地自体が介在するという事実によって阻害されているということである。
上記分析結果は、太陽の直射を無視するものとすれば、十分に汗をかいている場合には裸になった方が涼しいであろうことを示唆している。事実、日陰であれば裸になった方が涼しいことは経験則的に容易に理解される。しかし、一定のルールとエチケットを守ることが参加者の共通認識であるスポーツは、本来紳士のたしなみであり、自分だけ裸になっているということは許容されない。
本発明は、主に、発汗による身体調節機構がスポーツウエア自体によって阻害されているという問題を解決することを課題とする。また、既述の範囲では特に触れていない問題として、従来のスポーツウエアは、通常の衣類に比べれば十分に強靭ではあるが、例えば、自転車競技のように高速運動をする競技における事故発生のような事態に対しては、格別の身体保護機能を発揮し得るものではないという問題がある。この問題は、スポーツウエアに軽量であることの要請があることにも起因している。そこで、本発明では、発汗時の気化熱を有効に活用することに加え、運動時の偶発的な転倒事故等に際して従来のスポーツウエアでは実現できない格別の身体保護機能を重量増加を伴うことなく発揮することができるスポーツウエアを提供することを課題とする。
なお、身体は、常に運動による体温上昇に見合った十分な発汗作用をするものではないので、本発明における気化熱の活用に際しては、汗に代えて外部からスポーツウエアに水分を与えて気化させる場合を含むものとする。例えば、マラソン選手が頭から水をかぶるようにである。
上記課題を達成するために本発明が採用する手段は次のようである。
(解決手段1)
本発明のスポーツウエアは、表面メッシュ地と裏面メッシュ地との間にモノフィラメントの連結糸を往来させるように編成することによって、表面メッシュ地と裏面メッシュ地との間に通気性の緩衝間隙が形成されるように表面メッシュ地と裏面メッシュ地とを一体化してなるダブルラッセル立体編地を表面素材とし、毛細管現象によって着用者の汗または与えられた水分を速やかに吸収して保持する任意素材の吸水性生地を裏打ち素材としてなる2層構造生地を上衣またはパンツの全部または一部に含むように縫製仕立てしてなり、この構成における表面素材の緩衝間隙は、裏打ち素材から表面素材の裏面メッシュ地を介して表面メッシュ地に至ろうとする水分を遮断するとともに、着用者の身体に加わる衝撃を緩衝し、表面素材は、裏打ち素材に至ろうとする直射日光を通風可能に遮断することを特徴とする。
上記解決手段1について詳細に説明する。本発明のスポーツウエアは、表面素材と裏打ち素材とからなる2層構造生地を縫製仕立てして製造される。この際の表面素材には、ダブルラッセル立体編地が選択されるとともに、裏打ち素材には、任意素材の吸水性生地が選択される。縫製仕立て方法自体には格別の特徴はなく、既存の縫製方法による。したがって、本発明のスポーツウエアの特性はもっぱら素材の構成に依存して発揮される。
2層構造生地の表面素材として選択されるダブルラッセル立体編地は、表面メッシュ地と裏面メッシュ地とを、両者間を往来する態様で表面メッシュ地と裏面メッシュ地に編み込まれるモノフィラメントの連結糸によって一体化した特殊な立体編地である。表面メッシュ地と裏面メッシュ地との間には、通気性の緩衝間隙が形成されている。表面メッシュ地と裏面メッシュ地は、同一のメッシュ組織である場合もあれば、異なるメッシュ組織である場合もある。両者はいずれもメッシュホールが整然と列設された面を構成する。表面メッシュ地と裏面メッシュ地とは、両者間を往来する連結糸によって一定の相互間隔を保つように一体化され、ダブルラッセル立体編地自体が全体として三層構造をなしている。
このようなダブルラッセル立体編地は、体積当たりの重量が極端に軽く、空中で振り回しても空気抵抗を感じさせない高度の通気性を有する。光線または視線遮断性に関しては、表面メッシュ地のメッシュホールと裏面メッシュ地のメッシュホールが合致する稀な角度においてのみ光線または視線を透過するが、概ねの特性としては、光線または視線を遮断することができる。
また、ダブルラッセル立体編地は、外力に対して特異な特性を示す。例えば、表面メッシュ地を指先で圧すると、表面メッシュ地自体は円錐形に窪むものの、裏面メッシュ地がそれに応じて突出するようなことはない。つまり、裏面メッシュ地の変形量は、表面メッシュ地の変形量に比べて随分と小さい。これは、両者間に連結糸によって構成される緩衝間隙が介在するからである。緩衝間隙による緩衝効果の作用機序は、表面メッシュ地に加わった外力が連結糸の弾性回復可能な屈曲抗力によって相殺されて弱められた後に裏面メッシュ地に到達することによる。さらに、ダブルラッセル立体編地は、そのままタワシ用途に適すると思われるほど擦過性の摩擦に強く、耐洗濯性が高い上、吸水性がなく水切れが良好で濡れても重くならない。
一方、2層構造生地の裏打ち素材としては、任意素材の吸水性生地が選択される。本発明を成立させるために要求される裏打ち素材の要件は、吸水性を有するという単純な要件のみである。任意素材の吸水性生地とは、吸水性を有しさえすれば繊維の種類や生地の構成等は不問であるとの意味であるが、裏打ち素材は、直接着用者の肌に触れる素材であることから、現実には肌触り等の肌に直接触れる素材であることを考慮した適切な選択がなされる。
上記のような2層構造生地からなるスポーツウエアは、表面素材の特性と裏打ち素材の特性とが相乗的に相互作用をするように機能する。なお、解決手段1の構成中、上衣またはパンツの全部または一部に含むように縫製仕立てしてなり、との記述は、スポーツウエアを上記のような2層構造生地のみから製作してもよく、スポーツウエアの一部分に用いて製作してもよいとの趣旨である。これは、発汗量が身体全体について一様でないこと、および上記2層構造生地がスポーツウエアの生地としてオールマイティではないことの発明者らの自覚により、適材適所の生地選択の余地を残すためである。
激しい運動によりスポーツウエア着用者は発汗する。汗は、吸水性の裏打ち素材に吸収され、裏打ち素材の吸水容量に応じて保持される。この際、汗が出るまでの身体の応答期間を待てない場合は、水をかぶって裏打ち素材に予め水分を与えることができる。なおこの際、ダブルラッセル立体編地からなる表面素材は、水切れがよく水分を保持できないためスポーツウエア全体が過大に重くなるような事態には至らない。
ランニング競技や自転車競技に限らず、あらゆる運動は身体に相対風をもたらす。風は、高通気性の表面素材に阻止されることなく水分を含んだ裏打ち素材にほぼ直接的に作用する。一方、太陽からの直射は、表面素材によってほぼ遮断されている。この結果、本発明のスポーツウエアの着用者にいかなる熱的作用がもたらされるであろうか。ここで、既述の濡れたからだで海風に吹かれているときの状況を思い起こして頂きたい。すなわち、スポーツウエアの着用者は、スポーツウエアを着用しているにもかかわらす身体表面から直接的に気化熱が奪われる著しい涼しさを味わっているのである。
運動選手等は、何らかの原因で不幸にも転倒することがある。本発明のスポーツウエアは、転倒事故等に際して従来のスポーツウエアが発揮し得ない高度の身体保護機能を発揮する。この機能は、主として表面素材として選択されたダブルラッセル立体編地の緩衝間隙によってもたらされる。
(解決手段2)
本発明のスポーツウエアは、粗目に編成した表面メッシュ地と細目に編成した裏面メッシュ地との間にモノフィラメントの連結糸を往来させるように編成することによって、表面メッシュ地と裏面メッシュ地との間に通気性の緩衝間隙が形成されるように前記表面メッシュ地と裏面メッシュ地とを一体化してなるダブルラッセル立体編地を上衣またはパンツの全部または一部に含むように縫製仕立てしてなり、この構成における裏面メッシュ地は、毛細管現象によって着用者の汗または与えられた水分を速やかに吸収して保水する吸水機能を発揮することが可能な繊維密度に編成され、また、モノフィラメントの連結糸によって形成される緩衝間隙は、裏面メッシュ地から表面メッシュ地に至ろうとする水分を遮断するとともに、着用者の身体に加わる衝撃を緩衝し、さらに表面メッシュ地は、裏面メッシュ地に至ろうとする直射日光を通風可能に遮断することを特徴とする。
上記解決手段2については、解決手段1との相違点に中心に詳細に説明する。
解決手段2では、裏打ち素材を使用していないことが最も大きな相違点である。ただし、裏打ち素材と同様な機能を営む構成がダブルラッセル立体編地の一方の面に与えられている。
すなわち、本発明に使用されるダブルラッセル立体編地は、粗目に編成した表面メッシュ地と細目に編成した裏面メッシュ地とを有してなり、この裏面メッシュ地は、毛細管現象を発揮することができる繊維密度に編成されているのである。したがって、裏面メッシュ地は、裏打ち素材と同様に着用者の汗または与えられた水分を速やかに吸収して保水する吸水機能を発揮することができる。この結果、このような構成のダブルラッセル立体編地をスポーツウエアの素材として使用することによって、裏打ち素材を使用することなく、裏打ち素材を使用した解決手段1に記載のスポーツウエアと同等の機能を発揮させることができるのである。
本発明のスポーツウエアは、2層構造生地の表面素材として、通風を阻害することなく太陽光を遮断する機能と、緩衝間隙によって大きな身体保護機能を発揮することができるダブルラッセル立体編地を選択する一方、2層構造生地の裏打ち素材として、汗または与えられた水分を速やかに吸収して保水する吸水機能を発揮する吸水性生地を選択して組み合わせることにより、表面素材の存在にかかわらす汗等の水分を肌に接している裏打ち素材から直接気化させることができるとともに、表面素材の存在によって裏打ち素材への太陽光の直射を通風可能に遮りつつ身体に対する衝撃等を緩衝することができるので、従来のスポーツウエアにおける間接的な発汗処理機能によって、発汗による本来の直接的な身体調節機構が阻害されているという問題を解決すると同時に、運動時の偶発的な転倒事故等に際して従来のスポーツウエアでは実現できない格別の身体保護機能を実現し得た。
また、粗目に編成した表面メッシュ地と細目に編成した裏面メッシュ地とを備え、この裏面メッシュ地を毛細管現象を発揮することができる繊維密度に編成してなるダブルラッセル立体編地を素材として選択したスポーツウエアは、裏面メッシュ地に吸汗吸水機能を負担させることができるので、裏打ち素材を使用することのない簡易な構成によって、実質的に裏打ち素材を使用する上記のスポーツウエアと同等のクーリング機能と身体保護機能とを発揮することができる。
本発明のスポーツウエアの実施の形態を示す正面図である。 上記実施の形態に示すスポーツウエアの背面図である。 上記スポーツウエアに使用される素材の平面図である。 上記素材の断面図である。 本発明のスポーツウエアに使用される他の素材の平面図である。 上記素材の断面図である。 本発明のスポーツウエアのクーリング効果を示す線図である。
以下、図面を引用しながら本発明のスポーツウエアの実施の形態例について説明する。
本発明のスポーツウエアは、使用される素材が特殊であることによって実施の形態が制約を受けるようなことはない。つまり、各種のスポーツに対応したデザインで市販されている多くのスポーツウエアと同様に各種の実施態様を採用することができる。例えば、ゴルフ用途であれば、開襟シャツと通常の長ズボン風デザインの組合せとなるであろうし、自転車競技用のスポーツウエアとしての実施態様を採用する場合は、身体にピッタリとした上衣90と膝上丈のパンツ80との組合せが適する(図1,図2)。また、この形態のスポーツウエアは、パンツ80の丈をくるぶし上まで延長すれば、トライアスロン競技にも適した態様となる。
本発明のスポーツウエアが奏する特有の着用効果は、使用する素材に依存して発揮されるので、先ず、使用する素材について説明する。本発明のスポーツウエアに使用される素材は3種類である。素材の1種は、2層構造生地M1である(図3,図4)。素材の他の1種はダブルラッセル立体編地5そのものであり(図5,図6)、使用される他の素材は図示しない任意の被服用の生地である。
2層構造生地M1は、表面素材10Aと裏打ち素材10Bとの重ね合わせ構造である(図3,図4)。表面素材10Aにはダブルラッセル立体編地5が採用され、また、裏打ち素材10Bには、毛細管現象によって着用者の汗または与えられた水分を速やかに吸収して保持することができる肌触りのよい任意素材の吸水性生地が採用される。なお、このような裏打ち素材10Bに採用されるための条件は、殆んどの被服用生地が満たすことができるため、裏打ち素材10Bについては特に説明を要しないであろう。2層構造生地M1における表面素材10Aと裏打ち素材10Bとは、素材段階でキルティング加工等によって一体化しておいてもよく、また、スポーツウエアを縫製仕立てする段階の縫製仕立て時の縫製によって一体化するようにしてもよい。
ここで、ダブルラッセル立体編地5とは、具体的には、旭日化成せんい(株)からフュージョンの商品名で提供されている立体編地を指す。ダブルラッセル立体編地5の構成は、発明企業である同社の多くの特許文献において専門的に説明されているのでそれを参照されたい。ここでは、本発明のスポーツウエアの素材を特定するのに必要と思われる範囲で簡単に説明する。
2層構造生地M1の表面素材10Aであるダブルラッセル立体編地5は、ランド編地5Rに所定の開口率によって無数のメッシュホール5Hを配置した表面メッシュ地5Aと、同様の構成による裏面メッシュ地5Bとの間にモノフィラメントの連結糸5Jを往来させて連結することによって、表面メッシュ地5Aと裏面メッシュ地5B間に緩衝間隙Dを形成した構造である(図3,図4)。
なお、表面メッシュ地5Aと裏面メッシュ地5Bとは、同じメッシュ構造である場合もあれば、異なるメッシュ構造である場合もある。つまり、ダブルラッセル編み機には、異なるメッシュ構造の表面メッシュ地2Aと裏面メッシュ地2Bとを有するようにダブルラッセル立体編地5を編み上げる機能がある。
本形態の2層構造生地M1のダブルラッセル立体編地5においては、同一メッシュ構造の表面メッシュ地5Aと裏面メッシュ地5Bが用いられており、平面視上、両者のメッシュホール5Hを通して裏打ち素材10Bが観察される(図3)。ただし、同図では連結糸5Jが省略されており、実際には両者間に連結糸5Jが日射障害物として介在する。また、同図は、説明の便宜上、表面メッシュ地5Aと裏面メッシュ地5Bのメッシュホール5Hの位相が揃っている稀な場合を図示しているが、現実には、裏打ち素材10Bは全面的に観察されない場合の方が多い。
無数本の連結糸5Jによって支持された表面メッシュ地5Aおよび裏面メッシュ地5Bは、特有の面剛性と屈曲剛性を獲得しており、緩衝間隙Dは、無数の連結糸5Jの屈曲抗力によって大きな体圧分散性ないし衝撃吸収性、通気性を発揮する。なお、ダブルラッセル立体編地5は、メッシュ構造の態様によっては、被服用の生地としては硬質感が伴う。このことが従来ダブルラッセル立体編地が被服用途に使用されない理由の一つであると思われる。しかし、衝撃吸収性はスポーツウエア用の生地として魅力的な特性である。本発明においては、硬質感の改善を条件にダブルラッセル立体編地の衝撃吸収性が活用される。また、連結糸Jがモノフィラメントであることも、緩衝間隙Dが高通気性であることも共に有効に活用される。
他方、2層構造生地M1の表面素材10Aとしてではなく、独立で用いられるダブルラッセル立体編地5については、その裏面メッシュ地5Bが、毛細管現象によって着用者の汗または与えられた水分を速やかに吸収して保水する吸水機能を発揮することが可能な繊維密度に編成されたものであることを必須要件とする(図5,図6)。これは、裏面メッシュ地5Bに2層構造生地M1の裏打ち素材10Bの機能を負担させる趣旨である。この形態のダブルラッセル立体編地5においては、平面視上、粗目に編成された表面メッシュ地5Aのメッシュホール5Hを通して細目に編成された裏面メッシュ地5Bが観察される(図5)。ただし、同図では連結糸5Jが省略されており、実際には両者間に連結糸5Jが日射障害物として介在する。なお、このように表面メッシュ地5Aと裏面メッシュ地5Bが異なる構成は、先に記述したようにダブルラッセル編み機の機能によって実現される。
本発明のスポーツウエアは、2層構造生地M1のみ、または2層構造生地M1と他の素材のいずれか一方または双方との組合せ、または、独立で使用可能なダブルラッセル立体編地5のみ、または、そのダブルラッセル立体編地5と他の被服用の生地との組合せによって作製される。
本実施の形態の自転車競技用のスポーツウエアの上衣90およびパンツ80は、2層構造生地M1のみで縫製仕立てされている(図1,図2)。2層構造生地M1を構成する表面素材10A、つまり、ダブルラッセル立体編地5の厚みは約3ミリ、裏打ち素材10Bの厚みは約1ミリである。縫製仕立ては、型ゲージに合わせて2層構造生地M1を裁断してミシン掛けする一般的な方法で十分である。また、上衣90の襟ぐり開口や胴部開口、パンツ80の胴部開口や脚抜き開口等の2層構造生地M1の裁断部が現れる末端箇所には、末端処理を兼ねてテープ状に形成された専用の伸縮性縁部材91,81が付設される。なお、本実施の形態の上衣90およびパンツ80においては、各縫製ラインL1を境に異なる色の表面素材10Aが採用され、全体としてツートンカラーの精悍なウエアイメージを強調している。また、上衣90の脇部には、特に、伸縮性縁部材91が重ね縫いされ、着用者の体格差にかかわらず緩みのないフィットが得られるよう配されている。
以下に、上記実施の形態に示すスポーツウエアのクーリング効果を示す(図7)。クーリング効果は、上衣90の一方の腕の上腕部にメッシュホール5Hを介して温度センサを差し込むとともに、他方の腕をめくり上げて上腕部に直接温度センサを貼り付け、自転車で走行した際の両腕の皮膚表面温度を比較する方法である。なお、2層構造生地M1の裏打ち素材10Bには、汗に代えて適量の水分を霧吹きした測定条件である。温度測定器には、携帯に便利な横河電機(株)製、PORTABLE DATA STATION XL100を使用した。
図7の縦軸は温度T1を、横軸は時間T2を示す。測定時間は、午後1時から45分間、真夏の快晴日である。グラフ中の実線は気温D1を、一点鎖線は裸の上腕部の皮膚温度D2を、鎖線は、スポーツウエアの上衣90下の上腕部の皮膚温度D3を示す。
定位置測定ではないため乱高下はするものの、気温D1は測定開始時期から測定終了に至る間、漸増傾向を示す。測定準備完了時点の両上腕部の皮膚温度D2,D3(ゼロ分付近)の温度差は、一方の上腕部から自然風下での気化熱が奪われていることによる格差である。
日射場所に至ると気温は急上昇し、これに並行するように裸の上腕部の皮膚温度D2は上昇する(測定開始後7分まで)。一方、上衣90下の上腕部の皮膚温度D3は漸減する。これは、2層構造生地M1の表面素材10Aとして選択されたダブルラッセル立体編地5が通風可能に水分を含んだ裏打ち素材10を覆うことにより、裏打ち素材10Bへの直射が遮られるとともに、B自転車の走行による強制的な相対風によって裏打ち素材10Bからの水分の気化量が増加することによる。
自転車が日陰に差しかかると気温D1および両上腕部の温度D2,D3はいずれも低下するが、両上腕部の温度D2,D3間には、気化熱の有無による大きな格差が生じている(7分から21分の間)。また、日当たり場所を通過する際には気温D1および両上腕部の温度D2,D3はともに上昇に転ずる(22分前後)。なお、この時点では、裸の上腕部に十分な発汗がみられ、これにより裸の上腕部の皮膚温度D2の上昇幅は抑えられている。
自転車は、小刻みに日差しと日陰にさしかかり、両上腕部の温度D2,D3は、一定の格差を保ちつつ気温D1変化に並行する状態になる(25分から35分の間)。ここで、日陰で自転車を停止し、両上腕部の温度D2,D3の温度変化の状態を確認した(35分から45分の間)。汗をかいた裸の上腕部の皮膚温度D2と上衣90下の上腕部の皮膚温度D3の格差は、自転車の停止後徐々に解消するものの、上衣90下の上腕部の皮膚温度D3が裸の上腕部の皮膚温度D2を上回るようなことはなく、本発明のスポーツウエアが汗をかいて裸で日陰にいるのと同等の涼しさを着用者に提供してくれることが証明されると言える。
なお、測定開始後から終了に至る間、裏打ち素材10Bへの水分の追加的補給は不要である。気化した水分量相当は、発汗によって順次に補われるからである。また、不幸にして自転車が転倒すれば、ダブルラッセル立体編地5の緩衝間隙Dが所定の機能を発揮して着用者を保護してくれることが期待される。
D 緩衝間隙
M1 2層構造生地
10A 表面素材
10B 裏打ち素材
5 ダブルラッセル立体編地
5A 表面メッシュ地
5B 裏面メッシュ地
5J 連結糸
80 パンツ
90 上衣

Claims (1)

  1. 粗目に編成した表面メッシュ地と細目に編成した裏面メッシュ地との間にモノフィラメントの連結糸を往来させるように編成することによって、前記表面メッシュ地と裏面メッシュ地との間に通気性の緩衝間隙が形成されるように前記表面メッシュ地と裏面メッシュ地とを一体化してなるダブルラッセル立体編地を上衣またはパンツの全部または一部に含むように縫製仕立てしてなり、
    前記裏面メッシュ地は、毛細管現象によって着用者の汗または与えられた水分を速やかに吸収して保水する吸水機能を発揮することが可能な繊維密度に編成され、
    前記モノフィラメントの連結糸によって形成される緩衝間隙は、前記裏面メッシュ地から表面メッシュ地に至ろうとする水分を遮断するとともに、着用者の身体に加わる衝撃を緩衝し、前記表面メッシュ地は、前記裏面メッシュ地に至ろうとする直射日光を通風可能に遮断することを特徴とするスポーツウエア。
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