JP5520417B2 - 改良された眼内レンズ注入デバイス - Google Patents
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Description
【0001】
本願明細書の実施形態は、概して眼内レンズ注入デバイスに関し、詳細には眼内レンズ注入デバイスの送達チューブに関する。
【背景技術】
【0002】
眼内レンズ(以降、IOLと呼ぶ)は、ヒトを含む、主に視覚に基づき行動する任意の哺乳動物の眼内に埋め込まれるレンズである。IOLの埋め込みは、欠陥のある、動物/ヒトに既存の水晶体(crystalline eyes)を置換することである。この欠陥は、白内障、または眼の屈折力の上昇/低下/不全/不正確さをもたらし得る。IOLは、眼内部の水晶体嚢内においてレンズを定位置に保持するための眼内レンズ支持部(haptics)と呼ばれるプラスチック製の側部ストラット(struts)/サポート(supports)を有する、小さなプラスチック・レンズである。IOLは、折り畳み自在であり、眼の切開部を通して眼内に埋め込まれる。切り込まれる切開部の長さは、埋め込まれるIOLの直径よりも通常は小さい。一般的には、切開部を通してIOLを埋め込むために、IOL注入装置が使用される。
【0003】
従来のIOL注入装置は、折り畳み自在なIOLが、いかなる恒久的な変形を被ることなく自由に通過し得るような直径の中空挿入チューブを備える。また、一般的にはカートリッジと呼ばれるIOL装填/保持機構が、複数のIOLを保持し、折り畳み、眼内に注入するために、いくつかの注入装置に設けられている。さらに、注入されるIOLには、様々なサイズ、設計、屈折力、材料、および色のIOLが含まれ得る。カートリッジから移送されたIOLをチューブまたは挿入チューブとも呼ばれる送達チャネル内に押し込むために、プランジャが設けられる。図1は、眼114中に切り込まれた切開部116内における公知のIOLインジェクタ装置による送達チューブ107の断面プロファイルを示す。通常は、挿入チューブは、IOLインジェクタ装置の長軸に対して垂直である主に円形の断面エリア115を有する。しかし、眼中に切り込まれた切開部116は、設置および外科処置の際に、非円形の断面エリアプロファイル115を有する。送達チューブ107の先端部は、IOLを適切に送達するためには、この切開部を貫通しなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
IOLを埋め込むため、眼114の切開部を通して挿入チューブを導入することは、対応する断面エリアおよび断面形状の不整合によって、切開部が必要以上に過度の拡張を生じる。その結果として、眼の伸展外傷が大きくなる。このことにより、外科医は、切開部の伸展圧力を低減させるために、切開部サイズ117および118を拡大せざるを得なくなる。また、現代の白内障手術は、非固定の眼に対して実施され、公知のインジェクタ装置の設計により、不慮による過剰な外科的侵入および眼の損傷の危険性がある。したがって、IOLの挿入の際に生じる伸展外傷を大幅に低減させ、矯正外科処置の際に切り込まれる切開部のサイズを大幅に縮小させる、IOL注入装置が必要である。
【0005】
したがって、被検者の眼中にIOLを注入する際に、外傷を低減させ切開部サイズを縮小させることの可能なIOL注入デバイスが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願明細書の実施形態は、被検者に眼内レンズを埋め込むための眼内レンズ注入デバイスを提供する。このデバイスは、少なくとも1つの眼内レンズを装填するためのカートリッジと、IOLを送達するためにカートリッジに作動自在に結合された送達チューブとを備える。この送達チューブは、剛性構造部を形成するように構成された第1のセクションと、可撓性構造部を形成するように構成された第2のセクションとを有する。この剛性構造部および可撓性構造部は、送達チューブの長軸に対して垂直である均一かつ楕円状の断面エリアを有するように構成される。送達チューブのこの楕円形状の横断面構成により、IOLの埋め込みの際の被検者に対する外傷が大幅に低減し、切開部のサイズが大幅に縮小される。また、この送達チューブは、送達チューブの可撓性構造部上に設けられた複数の安全突起部を備える。
【0007】
以下の説明および添付の図面より考慮することで、本願明細書に記載の実施形態の態様および他の態様がさらに良好に認識および理解され得る。なお、以下の説明は、好ましい実施形態およびそれらの多数の具体的な詳細を示しているが、例示として示され、限定として示されるものではない。本願明細書の実施形態の趣旨から逸脱することなく、それらの実施形態の範囲内において、多数の変更および修正を行うことが可能であり、本願明細書の実施形態は、このような全ての変更および修正を包含し得る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】 被検者の眼の切開部を通して注入された公知のIOLインジェクタデバイスの送達チューブの断面プロファイルを示す図である。
【図2】 本発明の送達チューブを有するIOL注入デバイスの斜視図である。
【図3】 本願明細書の一実施形態によるリブおよびウェブを有する送達チューブの第1のセクションおよび第2のセクションを示す図である。
【図4】 本発明の通常および空の状態における送達チューブの斜視図である。
【図5】 送達チューブ内をIOLが通過中、折り畳まれたIOLが送達チューブ内に設けられた、開状態における送達チューブを示す図である。
【図6】 送達チューブの全長にわたって均一な横断面を有する、本願明細書の一実施形態による送達チューブの断面図である。
【図7】 被検者の眼中に切り込まれた切開部を伴うIOLインジェクタデバイスの送達チューブの断面プロファイルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の説明および添付の図面より考慮することで、本願明細書の実施形態の態様および他の態様がさらに良好に認識および理解され得る。なお、以下の説明は、好ましい実施形態およびそれらの多数の具体的な詳細を示しているが、例示として示され、限定として示されるものではない。本願明細書の実施形態の趣旨から逸脱することなく、それらの実施形態の範囲内において、多数の変更および修正を行うことが可能であり、本願明細書の実施形態は、このような全ての変更および修正を包含し得る。
【0010】
以下の詳細な説明において、詳細な説明の一部を構成し、実施し得る具体的な実施形態を例示として示す、添付の図面を参照する。これらの実施形態は、当業者による実施が可能となるように十分詳細に説明されるが、これらの実施形態の範囲から逸脱することなく論理的、機械的、および他の変更を行うことができる。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味において解釈されるべきではない。
【0011】
本願明細書の様々な実施形態は、IOL注入デバイスを提供する。より具体的には、本願明細書の特定の実施形態が、安全機能が強化され、改良された構成を有するIOL注入デバイスを提供する。
【0012】
図2に図示するような本発明の送達チューブ207を備えるIOL注入デバイスは、長手方向内方スペースを有する円筒形状インジェクタ本体部201を備える。親指押圧部206により外科医によって操作可能なプランジャ先端部203を有する可動プランジャ202が、眼科的外科処置時に、眼内レンズ205に係合し、眼内レンズ205を前進させ、被検者の眼内に送達するために、円筒状本体部201のスペース内部に設けられている。剛性の第1のセクションおよび可撓性の第2のセクションを有する送達チューブ207(これらの構造上の特徴については、以降において詳細に説明する)は、インジェクタ本体部201に連結される。レンズ保持溝を有するカートリッジ204が、外科措置時にIOL205を保持し、折り畳み、送達チューブ207内に放出するために、図2に示すように送達チューブ207に連結される。図2に示すようなIOL注入デバイスは、本発明の送達チューブ207のインジェクタ本体部201への連結を示すための、本質的な例示である。本発明の送達チューブ207は、眼科的外科処置において使用される任意の他の適切なIOL注入デバイスに適用可能である。
【0013】
図3は、本願明細書の一実施形態による送達チューブを示す。インジェクタ本体部301に連結された送達チューブ307は、剛性の第1のセクション308を備え、この第1のセクション308が、円筒状であり、送達チューブ307の長軸に対して垂直である略楕円状の断面プロファイル314を有するように構成されている。剛性の第1のセクション308は、選択された被検者の眼の中に前進および埋め込みを後に行うために、(図2に示すように)IOL205を保持し、かつ、受けるためのインジェクタ本体部301およびカートリッジ204に連結される。IOL205は、カートリッジ204から剛性の第1のセクション308により受けられると、IOL205に係合してIOL205を前進させる可動プランジャ202の作動により、送達チューブ307を通して前進させられる間、折り畳み/圧縮構成に一時的に変形している。
【0014】
第2のセクション309は、送達チューブ307の剛性の第1のセクション308に連結される。この第2のセクション309は、後述するように、可撓性構成を備える。
【0015】
可撓性の第2のセクション309は、図3に示すように送達チューブ307の長軸に沿って長手方向に延在する複数の剛性リブ310を備える。剛性リブ310は、IOL205が可動プランジャまたはピストン202により係合された場合に、IOL205が可撓性の第2のセクション309を通り前進する間、折り畳まれたIOL205により圧力が印加されると拡張または伸展するように設けられている。例示的な一実施形態として、剛性の第1のセクション308に固定されている約4〜10個のリブ310を図示する。リブ310の接合点は、楕円形状を形成し、本質的に弾性の自己調節可能な先端部313として終端する。自己調節可能な先端部313は、自己調節可能な先端部313を通して折り畳まれたIOL205を送達する間に拡張するように構成される。前述のリブ310の固定は、現在利用されている方法を含むが、リベット締め、成形、螺合、接着、等々に限定されず、任意の公知の固定方法により提供される。外科グレードの滅菌可能な材料からなる折り畳み可能な非弾性プラスチックのシートが、各剛性リブ310を連結することにより、剛性リブ310同士の間にウェブ(web)311を形成している。本願明細書のこれらの実施形態の一例において、送達チューブ307の剛性の第1のセクション308および可撓性の第2のセクション309は、対応する剛性および可撓性の構成を加工するために単一のプロセスで形成される。プラスチックのウェブ311は、(図2に示すように)カートリッジ204に連結された装填/折り畳みベイ(bay)のレンズ保持溝のルーメンに連続して始まる。送達チューブ307の外寸は、ヒトの眼の水晶体に対する水平面においては3〜9mmの範囲であり、垂直面においては2〜5mmの範囲である。これらの外寸は、所望の哺乳動物の眼のサイズに応じて獣医的使用向けに変更される。また、可撓性の第2のセクション309は、後にさらに十分に説明されるノブ状突起部312を備える。
【0016】
図4は、本願明細書の別の実施形態による閉状態または通常状態における剛性の第1のセクション408および可撓性の第2のセクション409を備える送達チューブ407を示す。送達チューブ407は、略楕円状の横断面414を備える。閉状態において、ノブ状突起部412を有する可撓性の第2のセクション409の剛性リブ410は、約0.5mmの垂直方向および水平方向における全体のサイズで収束する。剛性リブ410は、薄い折り畳み可能な非弾性のプラスチック・ウェブ411によって共に接合される。ウェブ411の各セグメントのサイズは、IOLの圧縮可能なサイズに基づいて、製造業者により決定される。このサイズにより、IOLの最大可拡張サイズが決定される。さらに、剛性リブ410の外側方表面が、送達チューブ407の自己調節可能な先端部413から所定の距離に、複数のノブ状突起部412を備える。自己調節可能な先端部413は、弾性で、拡張可能であり、チューブ407の長軸に対して垂直である楕円形状の横断面を有する。自己調節可能な先端部413は、剛性リブ410と接合される。
【0017】
図5は、本願明細書の一実施形態による、拡張構成または開構成における、ノブ状突起部512を伴う剛性の第1のセクション508および可撓性の第2のセクション509を有する略楕円状の横断面514を有する送達チューブ507を示す。開構成において、剛性リブ510は、伸展状態にある。この伸展状態は、押し離れ状態または拡張送達チューブ状態とも呼ばれ、これらの状態は全て、本願明細書において参照および説明される同一の実施形態を指す。プランジャの移動中の先端部503によって生じた圧力により、装填用の折り畳まれたIOL505が、送達チューブ507の剛性の第1のセクション205(図2)内を通して、カートリッジ204(図2)の装填/折り畳みベイから可撓性の第2のセクション509内の方向に押される。可撓性の第2のセクション509の内方表面または内方壁部に対して移動中のIOL505が当接することにより、剛性リブ510の伸展が促され、その結果としてウェブ511が開かれるまたは拡張される。剛性リブ510は、送達チューブ507の剛性の第1のセクション508の寸法まで拡張するように構成される。また、図5は、IOL505の容易な送達を促進するための、送達チューブ507の開位置における剛性リブ510およびウェブ511の伸展と、拡張された自己調節可能な先端部513とを図示する。
【0018】
本願明細書の一実施形態において、具体的には図4を参照すると、ノブ状突起部412は、送達チューブ407の自己調節可能な先端部413の後方に6〜10mmの範囲内の距離に位置決めされている。これらの丸いノブ状突起部412により、後にさらに十分に説明するように、手術の際の過失による被検者の眼中への外科的過剰侵入およびその結果による眼の損傷が防止される。これは、殆どの白内障手術が、動いている眼に対して実施されることから、必要とされる。
【0019】
図6は、送達チューブ607の全長にわたって均一な横断面を有する、本願明細書の一実施形態による送達チューブ607の断面図を示す。送達チューブ607は、剛性の第1のセクション608および可撓性の第2のセクション609を備える。送達チューブ607は、送達チューブ607の長軸a−a’に対して垂直な略楕円状の横断面614を有する。さらに、略楕円状の横断面614は、送達チューブ607の長さに沿ってとられた断面A−A、B−B、およびC−Cの各々において、均一である。楕円状の横断面が均一であることにより、折り畳まれたまたは一時的に変形されたIOL205(図2)は、確実に、送達チューブ607内を移動する間中にわたり均一かつ楕円状の構成を維持し、また図7に示すように切開部の内部スペースを最適に利用できる。
【0020】
図7は、可撓性の第2のセクション709が、眼714の中に切り込まれた切開部716を通して被検者の眼714の中に挿入された状態である送達チューブ707の断面プロファイルを示す。剛性リブ710およびウェブ711を有する送達チューブ707の略楕円状の横断面715は、被検者の眼の上に切り込まれた楕円切開部プロファイル716とほぼ一致している。これにより、図1に示す不整合が解消され、被検者の眼に対する外傷が大幅に低減される。また、所定のIOLのサイズに対する切開部718および717をより小さくすることが可能となる。本願明細書において前述し、図7に示す送達チューブの構成は、断面エリアの不整合を解消する。したがって、被検者の眼に生じる外傷が低減され、外科的スペースの利用が最適化され、切開部のサイズ717および718が最小限に抑えられる。これにより、公知のインジェクタ・チューブに比べて、所定サイズのレンズに対する切開部をより小さくすることが可能となる。図7に示すような丸いノブ状突起部712により、手術の際の過失による被検者の眼中への外科的過剰侵入およびその結果による眼の損傷が防止される。
【0021】
IOLは、製造業者によりIOL注入デバイスとは別個に配送されてもよく、またはIOL注入デバイス内に事前装填されてもよい。本発明のIOL注入デバイスの送達チューブは、IOLが別個に装填される注入デバイスおよびIOLが事前装填される注入デバイスに適用可能である。本願明細書の一実施形態において、IOLは、手術中に手術室内で無菌パッケージから取り出される。IOLは、開かれたカートリッジに移送され、装填−ベイ・トレンチまたは装填−ベイ溝の中に配置され、次いでカートリッジが閉じられる。この閉じる動作により、IOLが折り畳まれ、圧縮され、カートリッジが、IOL注入デバイス内に装填される。IOL注入デバイスのプランジャは、IOLに達するまで前進される。次いで、送達チューブの可撓性の第2のセクションが、切り込まれた切開部を通して眼内に導入される。プランジャが、前進されて、折り畳まれたIOLを送達チューブ内に押し込む。折り畳まれ圧縮されたIOLが、外方へと押しつつ送達チューブを通って移動し、送達チューブの可撓性の第2のセクションを拡張させる傾向となる。剛性リブが、その限界まで外方へ拡張し、切開部の壁部を押圧し、IOLを眼内に導く。この時、0.5mmの休止孔を有する送達チューブの自己調節可能な先端部が、拡張し、それにより、IOLを中に通すことが可能となる。自己調節可能な先端部の孔の最大拡張は、外科切開部のサイズによって決定される。したがって、この特徴は、IOLの様々なサイズおよび外科切開部の様々なサイズに対して自動的に適合化される。送達チューブの可撓性開口により、切り込まれた切開部の楕円状の横断面とIOLインジェクタデバイスの送達チューブとの間の不整合が解消されることによって、眼に対して生じる外傷が大幅に低減される。さらに、送達チューブの近位または開口に設けられたノブ/リブにより、IOL注入デバイスの深い挿入とIOL注入デバイスの深い挿入による眼の損傷の可能性とが防止されることによって、安全性が確保される。
【0022】
本発明は、本願明細書において説明し、図面により示すように、切開部の横断面と送達チューブの横断面との間の不整合を解消することにより、被検者への外傷を大幅に低減させ、均一かつ略楕円状の断面エリアを有する改良された眼内レンズ注入装置を提供する。
【0023】
具体的な実施形態の前述の説明により、他者が、本知識を適用することによって、かかる具体的な実施形態をその一般的なコンセプトから逸脱することなく様々な用途に対して容易に修正および/または適合させることが可能となる程度まで、本願明細書の実施形態の全般的な特質が十分に明らかなる。したがって、かかる適合および修正は、開示した実施形態の均等物の意味および範囲の中に包含されるべきであり、またそのように意図される。本願明細書において使用する用語および述語は、説明を目的とするものであり、限定を目的とするものではない。
【0024】
したがって、本願明細書の実施形態は、好ましい実施形態に関して説明したものであり、本願明細書の実施形態は、特許請求の範囲の趣旨および範囲内において修正を伴いつつ実施し得ることが、当業者には理解され得る。
【0025】
様々な具体的な実施形態を用いて、本願明細書の実施形態を説明したが、当業者は修正を伴いつつ本発明を実施することが明らかとなる。しかし、全てのかかる修正は、特許請求の範囲内に含まれるものと見なす。
【0026】
また、特許請求の範囲は、本願明細書において説明する実施形態の全ての一般的および具体的な特徴、ならびに文言上においてこれらの実施形態間に含まれると言える実施形態の範囲に関する全ての陳述を、対象に含むように意図される。
Claims (6)
- 被検者の眼中に眼内レンズを送達するための眼内レンズ注入デバイスであって、
少なくとも1つの眼内レンズを保持するためのカートリッジと、
前記カートリッジに作動自在に結合され、剛性の第1のセクションおよび可撓性の第2のセクションを有し、前記第1のセクションが、前記カートリッジから眼内レンズを受け、前記可撓性の第2のセクションに移送するように設けられている、送達チューブと、
前記眼内レンズが通過可能となるように、前記可撓性の第2のセクションの遠位端部に配置された自己調節可能な先端部と、
を備え、
前記眼内レンズを前記眼中へ送達する間、前記可撓性の第2のセクションが、可動な前記眼内レンズによって拡張され、前記眼中の切開部プロファイルと略一致し、
前記送達チューブが、
a.前記可撓性の第2のセクション上に配置され、一方の側では前記剛性の第1のセクションに連結され、他方の側では前記自己調節可能な先端部に連結された複数の剛性リブと、
b.前記剛性リブ同士の間に配置された複数のウェブと、
c.前記剛性リブの上に設けられ、前記可撓性の第2のセクションの表面上に環状リング構造部を形成する、複数の安全突起部と、
をさらに備えることを特徴とする眼内レンズ注入デバイス。 - 前記送達チューブの長軸に対して垂直である断面プロファイルが、略楕円状であり、前記眼の前記切開部のプロファイルと一致している請求項1に記載の眼内レンズ注入デバイス。
- 前記送達チューブの前記可撓性の第2のセクションが、前記眼内レンズを保持および移送する間に拡張するように設けられている請求項1に記載の眼内レンズ注入デバイス。
- 前記可撓性の第2のセクションの前記ウェブが、拡張可能であり、前記眼内レンズの通路と一致している請求項1に記載の眼内レンズ注入デバイス。
- 前記自己調節可能な先端部の横断面が、略楕円状であり、前記眼の前記切開部の形状に一致している請求項1に記載の眼内レンズ注入デバイス。
- 前記自己調節可能な先端部が、前記眼内レンズを保持および移送する間に拡張するように設けられている請求項1に記載の眼内レンズ注入デバイス。
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