JP5519613B2 - 長周期波対策用消波構造物 - Google Patents
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Description
造波装置を付帯した水理実験用の水槽内に、下記に示すような消波構造物の1/50のスケールの模型(比較例1、及び、本発明1)をそれぞれ構築し、造波装置によって長周期波を発生させて測定した水位変動を解析し、反射率KRを求めた。
防波構造物10の港内側に、基礎捨石を積み上げてマウンド22を形成し、このマウンド22の天端面及び傾斜面の上に被覆材を配置して被覆材層23を形成し、図12に示すような消波構造物21の模型を水槽内に構築した。尚、ここでは、被覆材として、基礎捨石と大きさの異なる割石(被覆石)を使用した。また、被覆材層23の天端面については、水面よりも十分に高くなるように設定した。
防波構造物10の港内側に、基礎捨石を積み上げてマウンド2を形成し、このマウンド2の天端面及び傾斜面の上に被覆材を配置して被覆材層3を形成し、図1に示すような消波構造物1の模型を水槽内に構築した。尚、ここでは、被覆材として、基礎捨石と大きさの異なる割石(被覆石)を使用した。また、被覆材層3の天端面については、水面と同じ高さとなるように設定した。
比較例1の消波構造物21(干出型捨石堤)、及び、本発明1の消波構造物1(没水型捨石堤)における、周期が異なる四種類の長周期波(周期T=30秒、60秒、90秒、120秒(実スケール換算値))の反射率KRの解析結果を、図2及び図3に示す。尚、これらの図(グラフ)においては、縦軸を反射率KR、横軸を長周期波の波高H(単位:メートル(実スケール換算値))としている。また、グラフ中の実線の折れ線は本発明1の解析結果を、破線の折れ線は比較例1の解析結果を示している。
造波装置を付帯した水理実験用の水槽内に、下記に示すような消波構造物の1/50のスケールの模型(比較例2、及び、本発明2)をそれぞれ構築し、造波装置によって長周期波を発生させて測定した水位変動を解析し、反射率KRを求めた。
防波構造物10の港内側に、基礎捨石を積み上げてマウンド22を形成し、このマウンド22の天端面及び傾斜面の上に被覆材を配置して被覆材層23を形成し、図12に示すような消波構造物21の模型を水槽内に構築した。尚、ここでは、被覆材として消波ブロックを使用し、被覆材層23において二層積みとした。また、被覆材層23の天端面については、水面よりも十分に高くなるように設定した。
防波構造物10の港内側に、基礎捨石を積み上げてマウンド2を形成し、このマウンド2の天端面及び傾斜面の上に被覆材を配置して被覆材層3を形成し、図1に示すような消波構造物1の模型を水槽内に構築した。尚、ここでは、被覆材として消波ブロックを使用し、被覆材層3において二層積みとした。また、被覆材層3の天端面については、水面と同じ高さとなるように設定した。
比較例2の消波構造物21(干出型消波ブロック被覆堤)、及び、本発明2の消波構造物1(没水型消波ブロック被覆堤)における、周期が異なる四種類の長周期波(周期T=30秒、60秒、90秒、120秒(実スケール換算値))の反射率KRの解析結果を、図4及び図5に示す。尚、これらの図(グラフ)においては、縦軸を反射率KR、横軸を長周期波の波高H(単位:メートル(実スケール換算値))としている。また、グラフ中の実線の折れ線は本発明2の解析結果を、破線の折れ線は比較例2の解析結果を示している。
造波装置を付帯した水理実験用の水槽内に、実施例1で使用した没水型捨石堤(本発明1)、実施例2で使用した没水型消波ブロック被覆堤(本発明2)、及び、下記に示すような消波構造物の1/50のスケールの模型(本発明3)をそれぞれ構築し、造波装置によって長周期波を発生させて測定した水位変動を解析し、反射率KRを求めた。
防波構造物10の港内側に、基礎捨石を積み上げてマウンド2を形成し、このマウンド2の天端面及び傾斜面の上に被覆材を配置して被覆材層3を形成し、図1に示すような消波構造物1の模型を水槽内に構築した。尚、ここでは、被覆材として被覆ブロックを使用した。また、被覆材層3の天端面については、水面と同じ高さとなるように設定した。
本発明1〜3の消波構造物1における、周期が異なる四種類の長周期波(周期T=30秒、45秒、60秒、75秒(実スケール換算値))の反射率KRの解析結果を、図6に示す。尚、これらの図(グラフ)においては、縦軸を反射率KR、横軸を長周期波の波高H(単位:メートル(実スケール換算値))としている。また、グラフ中の一点鎖線の折れ線は本発明1の解析結果を、実線の折れ線は本発明2の解析結果を、破線の折れ線は本発明3の解析結果を示している。
造波装置を付帯した水理実験用の水槽内に、実施例2で使用した没水型消波ブロック被覆堤(本発明2)を構築し、天端上水深R(水面から消波構造物の天端面までの深さ)を変化させながら、造波装置により長周期波を発生させて測定した水位変動を解析して反射率KRを求め、天端上水深Rと反射率KRの関係を調べた。
本発明2の消波構造物1の天端上水深Rを−1.5mから1.5mの範囲で変化させた場合における、周期が異なる六種類の長周期波(周期T=30秒、45秒、60秒、75秒、90秒、120秒(実スケール換算値)/波高ランク0.5〜1.0m(実スケール換算値))の反射率KRの解析結果を、図7に示す。尚、これらの図(グラフ)においては、縦軸を反射率KR、横軸を天端上水深R(単位:メートル(実スケール換算値))としている。
造波装置を付帯した水理実験用の水槽内に、実施例1で使用した干出型捨石堤(比較例1)、実施例1で使用した没水型捨石堤(本発明1)、実施例2で使用した没水型消波ブロック被覆堤(本発明2)、及び、実施例3で使用した没水型被覆ブロック堤(本発明3)をそれぞれ構築し、造波装置により長周期波を発生させて反射率KRを解析し、長周期波の波長Lに対する消波構造物の大きさを表す値B*(静水面上の幅B+(0.5×傾斜面の勾配の逆数β×水深h))(図11参照)の割合と反射率KRの関係を調べた。
比較例1、及び、本発明1〜3の各消波構造物のB*/L(波長Lに対する消波構造物の大きさを表す値B*の割合)を変化させた場合における長周期波の反射率KRであって、長周期波の波高Hを「0<H≦0.5m(実スケール換算値)」とした場合の解析結果を図8に、長周期波の波高Hを「0.5<H≦1.0m(実スケール換算値)」とした場合の解析結果を図9に示す。尚、これらの図(グラフ)においては、縦軸を反射率KR、横軸をB*/Lとしている。
2,22:マウンド、
3,23:被覆材層、
4:マウンド、
10:防波構造物
Claims (3)
- 港内に進入し或いは港内において発生した長周期波が反射する、海水面下に没しない防波構造物の港内側、又は、港内に進入し或いは港内において発生した長周期波が反射する港内の護岸の前面にマウンドを形成し、このマウンドの天端面、及び、港内側へ向かって次第に低くなる傾斜面の上に被覆材を配置して被覆材層を形成することによって構築した長周期波対策用の消波構造物において、
被覆材層の天端面が、海水面の年間平均潮位と同じ高さ±1mの範囲内となるように設定され、
被覆材として消波ブロックを使用し、それらを二層積みすることによって被覆材層を形成したことを特徴とする長周期波対策用の消波構造物。 - 港内に進入し或いは港内において発生した長周期波が反射する、海水面下に没しない防波構造物の港内側、又は、港内に進入し或いは港内において発生した長周期波が反射する港内の護岸の前面にマウンドを形成し、このマウンドの天端面、及び、港内側へ向かって次第に低くなる傾斜面の上に被覆材を配置して被覆材層を形成することによって構築した長周期波対策用の消波構造物において、
被覆材層の天端面が、海水面の年間平均潮位と同じ高さ±1mの範囲内となるように設定され、
被覆材として被覆ブロックを使用したことを特徴とする長周期波対策用の消波構造物。 - 港内に進入し或いは港内において発生した長周期波が反射する、海水面下に没しない防波構造物の港内側、又は、港内に進入し或いは港内において発生した長周期波が反射する港内の護岸の前面にマウンドを形成し、このマウンドの天端面、及び、港内側へ向かって次第に低くなる傾斜面の上に被覆材を配置して被覆材層を形成することによって構築した長周期波対策用の消波構造物において、
被覆材層の天端面が、海水面の年間平均潮位と同じ高さ±1mの範囲内となるように設定され、
被覆材として被覆石を使用したことを特徴とする長周期波対策用の消波構造物。
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