JP5519169B2 - 電池ユニットおよび車両 - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電制御装置、電池パック、車両および蓄電制御方法に関する。
モータ駆動用の電池を搭載した電気自動車が記載されている。
特開平05−207664号公報
複数の電池を備える電池ユニットにおいて、蓄電残量が小さい電池の蓄電電力を有効に利用することができないという課題があった。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様においては、蓄電制御装置であって、複数の電池から、蓄電量が予め定められた値より小さい1以上の電池を放電対象電池として選択する放電電池選択部と、1以上の放電対象電池に蓄えられているエネルギを用いて、蓄電装置を充電する充放電制御部とを備える。
充放電制御部は、1以上の放電対象電池に蓄えられているエネルギを用いて、1以上の放電対象電池より内部抵抗が小さい蓄電装置を充電してよい。
放電電池選択部は、複数の放電対象電池を選択し、充放電制御部は、複数の放電対象電池に蓄えられているエネルギを用いて、蓄電装置を充電してよい。
複数の放電対象電池を直列に接続させる接続制御部をさらに備え、充放電制御部は、直列に接続された複数の放電対象電池を蓄電装置に接続して、蓄電装置を充電してよい。
蓄電装置は、キャパシタであってよい。
放電電池選択部は、複数の電池のうちで蓄電量が他の電池より少ない1以上の電池を放電対象電池として選択し、充放電制御部は、1以上の放電対象電池に蓄えられているエネルギを用いて、他の電池を充電してよい。
複数の電池のそれぞれの蓄電量を示す値として、複数の電池のそれぞれの内部抵抗値を取得する電池情報取得部をさらに備え、放電電池選択部は、複数の電池から、内部抵抗値が予め定められた値より大きい1以上の電池を放電対象電池として選択してよい。
複数の電池から電力負荷に供給すべき電力が予め定められた値を超える場合に、少なくとも蓄電装置に蓄えられているエネルギを電力負荷に供給する出力制御部をさらに備えてよい。
複数の電池は車両に搭載され、蓄えているエネルギを車両に搭載されたモータに供給し、蓄電制御装置は、モータを始動する場合に、少なくとも蓄電装置に蓄えられているエネルギをモータに供給する出力制御部をさらに備えてよい。
複数の電池は、リチウムイオン電池であってよい。
本発明の第2の態様においては、電池パックであって、上記蓄電制御装置と、上記複数の電池とを備える。
本発明の第3の態様においては、車両であって、上記電池パックと、電池パックに蓄えられているエネルギにより駆動されるモータとを備える。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
電力供給システム10の一例を示す図である。 給電制御部120の内部構成の一例を示す図である。 複数の電池ユニット110への充電シーケンスの一例を示す図である。 車両100aへの充電電流の時間発展の一例を示す図である。 他の車両100に蓄電電力を供給する処理フローの一例を示す図である。 電池ユニット110の内部構成の一例を示す図である。 電池モジュール600の接続状態の一例を示す図である。 蓄電装置612にエネルギが移行される様子を模式的に示す図である。 電池群を並行して充電する場合の接続状態の一例を示す図である。 複数の電池群を並行充電する場合の処理フローの一例を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、電力供給システム10の一例を示す。本実施形態における電力供給システム10は、複数の車両100a−zを能率的に充電することができる充電システムとして機能することができる。車両100a−zは、電気エネルギを動力とする電気自動車であってよい。以下の説明において、複数の車両100a−zを、車両100と総称する場合がある。
電力供給システム10は、給電スタンド180、スタンド用充電ケーブル182、および、車両間充電ケーブル184を備える。給電スタンド180は、車両100の外部の電源である外部電源の一例であり、車両100において消費される電力を車両100に供給する。ここで消費とは、車両100に搭載された電気機器が動作するために電力が使用されること、および、車両100に搭載された電池ユニットに電力が蓄電されることを含む。
給電スタンド180には、複数のスタンド用充電ケーブル182が接続されている。スタンド用充電ケーブル182は、給電スタンド180と車両100とを電気的に接続して、給電スタンド180から車両100に電力を供給することができる。
車両間充電ケーブル184は、車両100と他の車両100とを電気的に接続して、車両100から他の車両100に電力を供給することができる。後述するように、車両間充電ケーブル184は、給電スタンド180から供給された電力、または、車両100に搭載された電池から供給される電力を、他の車両100に供給することができる。
スタンド用充電ケーブル182および車両間充電ケーブル184により、給電スタンド180と複数の車両100とをカスケード式に接続することができる。このため、例えば駐車場などの広い空間に駐車している複数の車両100を、1箇所に設けられた給電スタンド180で能率的に充電することができる。
車両100aは、入力コネクタ151a、受電電路123a、第1給電路121a、交直変換器130a、電池ユニット110a、出力電路124a、直交変換器132a、第2給電路122a、出力コネクタ152a、モータ140a、および、車輪160aを有する。入力コネクタ151aは、スタンド用充電ケーブル182を接続することができる。出力コネクタ152は、車両間充電ケーブル184を接続することができる。
車両100bは、車両100aと同様の機能を持つ構成要素を有する。車両100bが有する各構成要素は、車両100aにおいて対応する構成要素の符号の末尾をbに替えた符号で参照される。例えば、車両100bは、入力コネクタ151b、受電電路123b、第1給電路121b、交直変換器130b、電池ユニット110b、出力電路124b、直交変換器132b、第2給電路122b、出力コネクタ152b、モータ140b、および、車輪160bを有する。入力コネクタ151bおよび出力コネクタ152bは、車両間充電ケーブル184を接続することができる。
車両100zは、入力コネクタ151z、第1給電路121z、交直変換器130z、電池ユニット110z、出力電路124z、直交変換器132z、および、モータ140zを有する。車両100cが有する各構成要素は、それぞれ、車両100aが有する同名の構成要素と同様の機能を有する。
以後の説明において、車両100aおよび車両100bが共に有する同名の構成要素、または、車両100a、車両100b、および、車両100zが共に有する同名の構成要素は、符号の末尾を省略して総称される。例えば、給電制御部120aおよび給電制御部120bは、給電制御部120と総称される。また、入力コネクタ151a、入力コネクタ151b、および、入力コネクタ151zは、入力コネクタ151と総称される。
入力コネクタ151は、給電スタンド180から電力を車両100に供給するスタンド用充電ケーブル182、または、他の車両100の電池ユニット110から電力を車両100に供給する車両間充電ケーブル184を外部から着脱可能に設けられる。なお、給電スタンド180および他の車両100の電池ユニット110は、特定の車両100から見た場合に外部の電源として機能するので、以後の説明では、給電スタンド180および他の車両100の電池ユニット110を外部電源と総称する場合がある。
第1給電路121は、入力コネクタ151で受け取った外部電源からの電力である受電電力を、電池ユニット110に供給する。第1給電路121は、車両100の外部の外部電源から受け取った受電電力を電池ユニット110に供給する。第2給電路122は、受電電力を車両100の外部に供給する。例えば、第2給電路122は、出力コネクタ152を介して、受電電力を他の車両100に搭載された電池ユニット110に供給する。このように、出力コネクタ152は、第2給電路122に供給された電力を他の車両100に供給する充電ケーブルを、外部から着脱可能に設けられる。
給電制御部120は、第1給電路121および第2給電路122のそれぞれへの受電電力の供給量を制御する。後に説明するように、給電制御部120は、一例として、受電電路123を第1給電路121と第2給電路122のいずれに接続するかを制御する。
ここでは、スタンド用充電ケーブル182を通じて車両100に供給される電力は、交流であるとする。第1給電路121には交直変換器130が設けられ、交流電力を直流電力に変換する。交直変換器130により得られた直流電力は、電池ユニット110を充電する充電電力として、電池ユニット110に供給される。電池ユニット110は、充電電力により蓄電される。
電池ユニット110は、蓄電した電力を、出力電路124に直流電力として出力することができる。出力電路124には直交変換器132が設けられており、直交変換器132により電池ユニット110からの直流電力は交流電力に変換される。直交変換器132には、モータ140が電気的に接続される。モータ140は、電池ユニット110に蓄えられているエネルギにより駆動され、例えば車輪160を駆動する。モータ140は、交流モータであってよい。なお、モータ140は直流モータであってもよく、この場合、モータ140は直交変換器132を介することなく電池ユニット110に接続されてよい。
直交変換器132により得られた交流電力は、給電制御部120の制御により第2給電路122に供給され得る。例えば、電池ユニット110に蓄電された電力を他の車両100に供給する場合に、給電制御部120は、出力電路124を第2給電路122に接続する。このように、給電制御部120は、電池ユニット110から車両100の外部への第2給電路122を通じた電力の供給量を制御する。本実施形態の車両100によると、他の車両100の電池ユニット110から、車両間充電ケーブル184を通じて電力を受け取ることができる。
なお、少なくとも、スタンド用充電ケーブル182により給電スタンド180と接続された車両100aに搭載された電池ユニット110aは、急速充電可能な電池ユニットであってよい。車両100bおよび車両100zなど、他の車両100を介して電力を供給される車両100に搭載された電池ユニット110は、急速充電することができない電池ユニットであってよい。例えば、給電スタンド180は、電圧400Vの電力をスタンド用充電ケーブル182を通じて車両100aに供給する。電池ユニット110aは、給電スタンド180からの電圧400Vの電力を用いて急速充電され得る。一方、電池ユニット110bおよび電池ユニット110zは、電圧100Vの電力を用いて充電することができるが、電圧400Vの電力を用いて急速充電することはできない。
この場合に、給電制御部120aは、給電スタンド180からの受電電力を電圧100Vの電力に変換して、車両100bに供給する。具体的には、給電制御部120aは、電池ユニット110bを充電するのに適した電圧に受電電力の電圧を変換する変圧器を有してよい。給電制御部120aは、当該変圧器の出力を第2給電路122aに接続することにより、電池ユニット110bを充電するのに適した電圧の電力を車両100bに供給することができる。
なお、電池ユニット110bも急速充電可能な電池ユニットである場合には、給電制御部120aは、給電スタンド180からの受電電力を変圧することなく、例えば電圧400Vの電力を車両100bに供給してよい。なお、給電制御部120aは、電池ユニット110bの適正充電電圧を示す情報を給電制御部120bから取得することにより、電池ユニット110bが急速充電可能な電池ユニットであるか否かを判断してよい。他にも、出力コネクタ152aは、それぞれ車両間充電ケーブル184を接続することができる急速充電用の出力ソケットおよび非急速充電用の出力ソケットを有しており、急速充電用の出力ソケットに車両間充電ケーブル184が接続されている場合に、電池ユニット110bが急速充電可能な電池ユニットである旨を判断してもよい。
また、車両100zは、車両100a、車両100bと異なり、他の車両100に電力を供給することはできない。車両100zは、カスケード的に接続された車両100列の末端に位置することになるが、給電スタンド180から離れた位置に駐車するようにすれば、電力供給システム10を有効に運用することができる。
図2は、給電制御部120の内部構成の一例を示す。給電制御部120は、第1スイッチ部211、第2スイッチ部212、第1切替制御部221、第2切替制御部222、および、充電情報取得部230を有する。
第1スイッチ部211は、受電電力の供給先を、第1給電路121と第2給電路122とのいずれかに切り替える。第1切替制御部221は、第1スイッチ部211による受電電力の供給先の切り替えを制御する。第1スイッチ部211により受電電路123と第1給電路121とが接続された場合には、受電電力は第1給電路121に供給され、第2給電路122には供給されない。
第2スイッチ部212は、電池ユニット110による蓄電電力の供給先の、第2給電路122に対する接続を切り替える。第2切替制御部222は、第2スイッチ部212による蓄電電力の供給先の接続を制御する。第2スイッチ部212により出力電路124と第2給電路122とが接続された場合には、電池ユニット110の蓄電電力は第2給電路122に供給される。なお、第2スイッチ部212により出力電路124と第2給電路122とが接続された場合には、少なくとも受電電路123と第2給電路122とは第1スイッチ部211により切断されるとする。
充電情報取得部230は、電池ユニット110の蓄電量を、電池ユニット110から取得する。第1切替制御部221は、充電情報取得部230が取得した電池ユニット110の蓄電量が予め定められた値に達している場合に、受電電路123を第2給電路122に接続する。このように、第1切替制御部221は、第1スイッチ部211により受電電力の供給先を第2給電路122に接続させる。
給電制御部120によると、電池ユニット110の蓄電量が予め定められた値に達している場合に、第2給電路122に受電電力を供給することができるので、特定の車両100の電池ユニット110が満充電になった場合に、他の車両100に順次充電していくことができる。車両100を互いに接続しておけば、車両100の電池ユニット110の充電が順次完了していくので、車両100の充電を管理する管理コストを低減することができる。
充電情報取得部230は、他の車両100の給電制御部120から、他の車両100の車両への給電の要求を取得することができる。充電情報取得部230は、第2給電路122を通じた電力線通信により給電の要求を取得してよい。充電情報取得部230は、他の車両100の給電制御部120から、無線通信により給電の要求を取得してもよい。
第2切替制御部222は、他の車両100から給電を要求された場合に、第2スイッチ部212により蓄電電力の供給先を第2給電路122に接続させる。このとき、第2切替制御部222は、電池ユニット110の蓄電量が予め定められた値を超えていることを条件として、第2スイッチ部212により蓄電電力の供給先を第2給電路122に接続させてよい。この制御により、他の車両100に給電することによって、車両100を動作させることができない量まで電池ユニット110の蓄電量が減少してしまうことを未然に防ぐことができる。
図3は、複数の電池ユニット110への充電シーケンスの一例を示す。給電制御部120aは、給電スタンド180からの受電電力を用いて、電池ユニット110aの充電を時刻t0において開始する。給電制御部120aは、電池ユニット110aが満充電された旨を時刻t1において判断した場合に、第1スイッチ部211aを制御して、受電電路123aを第2給電路122aに接続する。これにより、時刻t1以後、車両100bに搭載された電池ユニット110bの充電が開始される。
給電制御部120bは、第2給電路122aを介して給電スタンド180からの電力を受電して、当該受電した電力を、電池ユニット110bに供給する。給電制御部120bは、電池ユニット110bが満充電された旨を時刻t2において判断した場合に、第1スイッチ部211bを制御して、受電電路123bを第2給電路122bに接続する。これにより、時刻t2以後、車両100bと車両間充電ケーブル184で接続された車両100の電池ユニット110の充電が開始される。
このようにして、車両間充電ケーブル184でカスケード接続された複数の車両100に対して、電池ユニット110の充電が順次行われる。電力供給システム10によると、スタンド用充電ケーブル182を各車両に接続し替えることなく、複数の車両100がそれぞれ自発的に充電を管理するので、管理者がいなくても複数の車両100を順次充電することができる。また、給電スタンド180は、単に充電電力をスタンド用充電ケーブル182を通じて供給するだけでよく、複数の車両100の充電を制御しなくてよい。
なお、複数の車両100を充電する順番は、車両100が自発的に決定してよい。例えば、複数の車両100のそれぞれの充電情報取得部230が、電池ユニット110の蓄電量を示す情報を交換し合い、それぞれの車両100の第1切替制御部221は、蓄電量がより小さい電池ユニット110がより優先して充電されるべく、第1スイッチ部211を制御してよい。この制御によると、電池ユニット110がある程度蓄電された車両100をより多くユーザに提供することができる。この制御は、最低限の蓄電量が確保されている車両100を数多く準備しなければならない場合などに適している。
逆に、それぞれの車両100の第1切替制御部221は、蓄電量が満充電により近い電池ユニット110がより優先して充電されるべく、第1スイッチ部211を制御してよい。この制御によると、満充電に達した電池ユニット110を有する車両100を、ユーザに速やかに提供することができる。この制御は、長距離移動に用いる車両100を速やかに準備しなければならない場合などに適している。
図4は、車両100aへの充電電流の時間発展の一例を示す。本図に関連して、複数の車両100を並行して充電する制御について説明する。
なお、図2および図3に関連して、第1スイッチ部211により受電電力の提供先を切り替える制御について説明したが、ここでは、受電電路123は、第1給電路121および第2給電路122のいずれにも接続できるものとする。そして、給電制御部120は、第1給電路121および第2給電路122への受電電力の供給量を制御することができるとする。例えば、給電制御部120は、インバータ制御により、電力の供給量を制御することができる。
給電スタンド180が供給することができる電流量がImaxであるとする。充電電流の時間発展410に示されるように、車両100aに搭載された電池ユニット110aは、蓄電量が所定値より小さい期間、略一定の電流で充電される。蓄電量が所定値に達すると、電池ユニット110aの過充電を防ぐべく、充電電流量は徐々に低減される。
時刻t400において、電池ユニット110aを充電するのに所要の充電電流量I400をImaxから差し引いた差分電流量が、車両100bに供給すべき最低の電流量を超えたとする。この場合に、給電制御部120aは、電池ユニット110b用の充電電力を供給すべく、時刻t400において、第2給電路122aに受電電力の一部を供給する。これにより、車両100aと車両100bを並行して充電することができる。
このように、過充電を防ぐべく充電電力を低減させることで得られた余剰の電力を、他の車両100に供給することができる。なお、過充電を防ぐ目的でなくとも、電池ユニット110の蓄電量が大きくなるほど、電池ユニット110への供給電力量は小さくてよい場合がある。この場合にも他の車両100の電池ユニット110を充電するだけの余剰の電力を得ることができる。したがって、給電制御部120は、予め定められた蓄電量と電池の蓄電量との差がより小さいほど、第2給電路122への受電電力の供給量を増加させてよい。より具体的には、給電制御部120は、電池ユニット110の満充電量と電池ユニット110の蓄電量との差がより小さいほど、第2給電路122への受電電力の供給量を増加させてよい。このような制御により、複数の車両100を並行して充電することができるので、複数の車両100を速やかに充電することができる。
図5は、蓄電電力を他の車両100に供給する場合における処理フローの一例を示す。ここでは、電池ユニット110aの蓄電電力を、電池ユニット110bに供給する場合を例に挙げて説明する。
ステップ502において、給電制御部120aは、車両100bから給電の要求を取得する。このとき、給電制御部120aは、給電制御部120bから給電要求信号を受信することで、給電の要求を取得してよい。他にも、給電制御部120aは、出力コネクタ152aに車両間充電ケーブル184が接続されたか否かを判断して、出力コネクタ152aに車両間充電ケーブル184が接続されたことを、給電の要求とみなすこともできる。
ステップ504において、充電情報取得部230は、電池ユニット110aの蓄電量を取得する。充電情報取得部230は、電池ユニット110aの出力端子間の電圧値(例えば、解放電圧値)を取得することで、電池ユニット110aの蓄電量を取得してよい。
ステップ506において、電池ユニット110aの蓄電量から最低蓄電量を差し引いた差分蓄電量が、要求電力量より大きいか否かを判定する。ここで、要求電力量は、車両100bから要求された電力量であり、電池ユニット110bを充電するのに要する電力量を例示することができる。充電情報取得部230は、給電制御部120bから当該要求電力量を取得してよい。
ステップ506における判定がYES判定の場合、ステップ508において、給電制御部120は給電することができる旨を給電制御部120bに通知する。なお、給電制御部120bは、当該通知を受けたことを条件として、電池ユニット110bに対する充電制御を開始する。
ステップ510において、第2スイッチ部212により出力電路124が第2給電路122aに接続されて、電池ユニット110aの出力が第2給電路122に接続される。そして、ステップ512において電池ユニット110aから電池ユニット110bに給電され、要求電力量に相当する量の電力を供給した場合に、処理を終了する。
ステップ506における判定がNO判定の場合には、ステップ514において、給電制御部120は給電ができない旨を給電制御部120bに通知して、処理を終了する。給電制御部120bは、当該通知を受け付けた場合には、電池ユニット110bに対する充電制御を開始しない。
以上説明した給電制御部120の制御により、車両100間で電力を授受することができる。電池ユニット110の蓄電量が不足して車両100が停止してしまった場合でも、近くの給電スタンドまで移動するのに要する量の電力を他の車両100から受け取ることで、給電スタンド180まで移動することができる。
図6は、電池ユニット110の内部構成の一例を示す。電池ユニット110は、電池モジュール集合体610、充電制御部670、分割判断部660、電池情報取得部620、放電電池選択部630、充放電制御部650、出力制御部652、蓄電装置612、出力端子690を含む。
なお、図1から図5に関連して、車両100は、入力コネクタ151、受電電路123、交直変換器130、および、第1給電路121をそれぞれ1つずつ有するとしたが、入力コネクタ151、受電電路123、交直変換器130、および、第1給電路121を複数セット有することもできる。この構成では、複数の入力コネクタ151には、それぞれ別のスタンド用充電ケーブル182を同時に接続することができる。そして、給電制御部120は、各セットを個別に制御して、複数の入力コネクタ151から受電した受電電力を用いて、電池ユニット110を充電することができる。この構成での充電制御については、図9および図10に関連して説明する。
電池モジュール集合体610は、複数の電池モジュール600を含む。電池モジュール600は、正極および負極の端子602を持つ。以後の説明では、図面に向かって左側を正極端子、右側を負極端子とする。電池モジュール600のそれぞれは、複数の電池セルを持つ。電池モジュール600の内部において、複数の電池セルは直列接続されてよい。複数の電池セルの少なくとも一部は、並列接続されていてもよい。なお、本実施形態においては、電池ユニット110がこの発明における電池パックの一例であるが、他の形態では、電池モジュール集合体610または電池モジュール600が電池パックとして機能することもできる。なお、本実施形態において、電池セルはリチウムイオン電池であるとする。電池セルは、ニッケル水素電池など、他の種類の二次電池であってよい。
直列接続された複数の電池モジュール600の両端の出力端子が、電池モジュール集合体610の出力として、出力電路604により2つの出力端子690に電気的に接続される。なお、複数の電池モジュール600の少なくとも一部は、並列に接続されてもよい。例えば、直列接続された複数の電池モジュール600による電池モジュール群が、複数個並列に接続され、その並列接続の出力が、出力端子690に電気的に接続されてもよい。2つの出力端子690は、出力電路124に電気的に接続される。
電池情報取得部620、放電電池選択部630、接続制御部640、充放電制御部650、出力制御部652、および、蓄電装置612により形成される機能ブロックは、蓄電量が低下した電池モジュール600に蓄えられた蓄電エネルギを有効に利用することができる蓄電制御部として機能する。なお、電池モジュール集合体610が有するその他の構成要素である分割判断部660および充電制御部670については、図9および図10に関連して説明する。
蓄電制御部として機能する上記機能ブロックの機能により、蓄電量が低下した電池モジュール600に蓄えられた蓄電エネルギが、蓄電装置612に集められる。蓄電装置612に集められたエネルギは、例えばモータ140の始動時など、大電流が流れるタイミングで使用される。
具体的には、放電電池選択部630は、複数の電池モジュール600から、蓄電量が予め定められた値より小さい1以上の電池モジュール600を、放電対象電池として選択する。充放電制御部650は、1以上の放電対象電池に蓄えられているエネルギを用いて、蓄電装置612を充電する。蓄電装置612は、電池モジュール600より小さい内部抵抗を有することが望ましい。充放電制御部650は、1以上の放電対象電池に蓄えられているエネルギを用いて、1以上の放電対象電池より内部抵抗が小さい蓄電装置612を充電することが好ましい。
充放電制御部650は、放電対象電池からの出力を、放電電路654を介して受け取る。放電電路654を介して受け取った放電対象電池からの電力を用いて、蓄電装置612を蓄電する。放電電路654間の出力電圧が予め定められた電圧値(例えば、蓄電装置612が満充電されている場合の充電電圧)より低い場合には、放電電路654を介して入力された電圧を昇圧して蓄電装置612を充電してよい。例えば、充放電制御部650は、チャージポンプで昇圧することができる。
放電電池選択部630は、複数の放電対象電池を選択してよい。そして、充放電制御部650は、複数の放電対象電池に蓄えられているエネルギを用いて、蓄電装置612を充電してよい。放電電池選択部630が複数の放電対象電池を選択した場合には、接続制御部640は、複数の放電対象電池を直列に接続させる。そして、充放電制御部650は、直列に接続された複数の放電対象電池を蓄電装置612に接続して、蓄電装置612を充電する。蓄電量が低下するにつれて電池モジュール600の出力間の電圧値も低下するが、接続制御部640が複数の放電対象電池を直列に接続することで、放電電路654の電圧を高めることができる。このため、昇圧することなく蓄電装置612に蓄電することができる場合がある。
電池情報取得部620は、複数の電池モジュール600のそれぞれの蓄電量を示す値として、複数の電池モジュール600のそれぞれの内部抵抗値を取得する。そして、放電電池選択部630は、複数の電池モジュール600から、内部抵抗値が予め定められた値より大きい1以上の電池モジュール600を放電対象電池として選択する。
出力制御部652は、複数の電池から電力負荷に供給すべき電力が予め定められた値を超える場合に、少なくとも蓄電装置612に蓄えられているエネルギを電力負荷に供給する。具体的には、出力制御部652は、接続スイッチ614を開から閉にすることにより、蓄電装置612に蓄えられているエネルギを電力負荷に供給する。具体的には、出力制御部652は、接続スイッチ614を閉にして接続電路616を出力端子690に電気的に接続することにより、蓄電装置612に蓄えられているエネルギを電力負荷に供給する。
なお、電力負荷としては、モータ140の他、車両100内部に搭載された他の電気機器を例示することができる。例えば、出力制御部652は、当該他の電気機器の電源投入時の突入電力を供給すべく、少なくとも蓄電装置612に蓄えられているエネルギを電気機器に供給してよい。
既に説明したように、複数の電池モジュール600は、車両100に搭載され、蓄えているエネルギを車両100に搭載されたモータ140に供給するが、出力制御部652は、モータ140を始動する場合に、少なくとも蓄電装置612に蓄えられているエネルギをモータ140に供給してよい。出力制御部652は、モータ140を始動する始動信号、他の電気機器への電源投入を指示する電源投入信号などの負荷情報を検出した場合に、蓄電装置612に蓄えられているエネルギを電力負荷に供給してよい。
なお、上記の説明では、放電対象電池に蓄えられているエネルギを用いて、電池モジュール集合体610とは別に設けられた蓄電装置612を充電するとしたが、他の例では、放電対象電池以外の電池モジュール600を、放電対象電池に蓄えられているエネルギを用いて充電してもよい。具体的には、放電電池選択部630は、複数の電池のうちで蓄電量が他の電池より少ない1以上の電池モジュール600を放電対象電池として選択してよい。充放電制御部650は、1以上の放電対象電池に蓄えられているエネルギを用いて、他の電池モジュール600を充電してよい。
図7は、電池モジュール600の接続状態の一例を示す。説明を簡単にすべく、接続制御部640が6つの電池モジュール600の接続を切り替える場合を例に挙げて説明する。全ての電池モジュール600の蓄電量が予め定められた基準値以上である場合には、複数の電池モジュール600は直列に接続されているとする。
ここで、放電電池選択部630は、電池情報取得部620が取得した蓄電量に基づき、蓄電量が予め定められた基準値より小さくなった電池モジュール600−3、電池モジュール600−5、および、電池モジュール600−6を、放電対象電池として選択したとする。接続制御部640は、電池モジュール600−2と電池モジュール600−3との間の接続を切断するとともに、電池モジュール600−3の正極端子と、放電電路654とを、バイパス電路710により電気的に接続する。
また、接続制御部640は、電池モジュール600−3と電池モジュール600−4との間の接続を切断するとともに、電池モジュール600−4と電池モジュール600−5との間の接続を切断して、電池モジュール600−3の負極端子と、電池モジュール600−5の正極端子とを、バイパス電路711により電気的に接続する。そして、電池モジュール600−6の負極端子を、バイパス電路712により放電電路654に接続する。これにより、電池モジュール600−3、電池モジュール600−5、および、電池モジュール600−6が直列に接続され、直列接続の両端の出力が、放電電路654に接続される。そして、充放電制御部650の制御により、電池モジュール600−3、電池モジュール600−5、および、電池モジュール600−6に蓄えられたエネルギは、蓄電装置612に移される。
また、接続制御部640は、電池モジュール600−2の負極端子と、電池モジュール600−4の正極端子とを、バイパス電路700により電気的に接続する。接続制御部640は、電池モジュール600−4の負極端子を、バイパス電路701により出力電路604に電気的に接続する。この接続制御により、電池モジュール600−1、電池モジュール600−2、および、電池モジュール600−4の直列接続の両出力端が、出力電路604に電気的に接続される。
図8は、蓄電装置612にエネルギが移される様子を模式的に示す。電池モジュール600−3、電池モジュール600−5、および、電池モジュール600−6に残されたエネルギのうちの所定量が、電力として蓄電装置612に移され、蓄電装置612において、例えば電荷として蓄えられる。充放電制御部650は、電池モジュール600−3、電池モジュール600−5、および、電池モジュール600−6に、所定量のエネルギを残して、蓄電装置612への放電を終了する。これにより、放電対象の電池モジュール600が完全放電してしまうことを未然に防ぐことができる。
図9は、電池モジュール600により形成される複数の電池群を並行して充電する場合の接続状態の一例を示す。本図および図10において、電池情報取得部620、接続制御部640、分割判断部660、および、充電制御部670の機能および動作を説明する。電池情報取得部620、接続制御部640、分割判断部660、および、充電制御部670により形成される機能ブロックは、複数の電池群を並行充電する充電制御部として機能する。
以下に、上記充電制御部として機能する各構成要素の機能および動作を説明する。接続制御部640は、外部電源から受け取ることができる受取電流量に応じて、複数の電池モジュール600の間の接続を切り替えて複数の電池群に分割する。具体的には、接続制御部640は、受取電流量が大きいほど、複数の電池モジュール600をより多くの電池群に分割する。充電制御部670は、分割された複数の電池群を、外部電源から受け取った電力で並行して充電する。具体的には、充電制御部670は、外部電源から受け取った電力を電池群の数だけ分電して、分電した電力を用いて、それぞれ分割された複数の電池群を並行して充電する。
ここで簡便には、受取電流量は、スタンド用充電ケーブル182または車両間充電ケーブル184(充電ケーブルと総称する)が接続されている入力コネクタ151の数を指標とすることができる。例えば、100V15Aの電力を供給することができる充電ケーブルを用いて充電する場合に、充電ケーブルがより多く接続されているほど、受取電流量も当然に大きくなる。
複数の入力コネクタ151をコネクタ部と総称すると、コネクタ部には、それぞれ外部電源から電力を車両100に供給する複数の充電ケーブルを外部から着脱される。接続制御部640は、コネクタ部により多くの充電ケーブルが装着されている場合に、複数の電池モジュール600をより多くの電池群に分割する。実際的には、接続制御部640は、複数の電池モジュール600を、コネクタ部に装着されている数の電池群に分割する。
なお、各充電ケーブルは、独立した外部電源からの電力が供給される。したがって、接続制御部640は、受電することができる部電源の数がより多い場合に、複数の電池モジュール600をより多い電池群に分割する。実際的には、接続制御部640は、複数の電池モジュール600を、外部電源の数の電池群に分割する。
分割判断部660は、複数の電池モジュール600を複数の電池群に分割するか否かを判断する。例えば、分割判断部660は、複数の充電ケーブルがコネクタ部に接続されている場合に、複数の電池モジュール600を複数の電池群に分割する旨を判断してよい。分割判断部660は、受取電流量に基づいて、複数の電池を複数の電池群に分割するか否かを判断してよい。
接続制御部640は、分割判断部660により分割すべき旨が判断された場合に、複数の電池を複数の電池群に分割する。そして、充電制御部670は、分割判断部660により分割すべき旨が判断された場合に、分割された複数の電池群を、外部電源から受け取った電力で並行して充電する。
なお、入力コネクタ151はN個設けられているとする。入力コネクタ151に接続された充電ケーブルからの受電電力をそれぞれ受電電路123−1〜Nで供給されるとする。充電制御部670は、複数の充電器672−1〜Nを有する。以下の説明では、複数の受電電路123−1〜Nを、受電電路123または複数の受電電路123と総称する。また、複数の充電器672−1〜Nを、充電器672または複数の充電器672と総称する。また、複数の充電器672は、複数の受電電路123に対応して設けられている。複数の充電器672のそれぞれは、対応する1つの受電電路123から受電電力を受け取る。複数の充電器672のそれぞれは、対応する1つの受電電路123から受け取った受電電力を用いて、対応する電池群を充電する。
図9を参照すると、接続制御部640により分割された電池群の一例が示されている。説明を簡単にすべく、接続制御部640が6つの電池モジュール600の接続を切り替える場合を例に挙げて説明する。説明が冗長にならないよう図7と同様のグループで分割されるとする。すなわち、電池モジュール600は、電池モジュール600−1、電池モジュール600−2、および、電池モジュール600−4の第1電池群と、電池モジュール600−3、電池モジュール600−5、および、電池モジュール600−6の第2電池群とに分割されたとする。
バイパス電路900は、バイパス電路700と同様のバイパス電路であり、バイパス電路911は、バイパス電路711と同様のバイパス電路である。以下の説明では、図7で説明したバイパス電路と異なるバイパス電路901、バイパス電路910、および、バイパス電路912の接続先を説明する。
電池モジュール600−1の正極端子は、出力電路604ではなく、個別充電電路674−1に接続される。電池モジュール600−4の負極端子は、バイパス電路901により、個別充電電路674に電気的に接続される。電池モジュール600−3の正極端子は、バイパス電路910により個別充電電路674−2に電気的に接続される。電池モジュール600−6の負極端子は、バイパス電路912により、個別充電電路674−2に接続される。
第1電池群は、個別充電電路674−1を介して、充電器672−1の制御により充電される。第2電池群は、個別充電電路674−2を介して、充電器672−2の制御により充電される。1本の充電ケーブルで受電する場合に比べると、2本の充電ケーブルで充電する場合の方が、充電ケーブルあたりに充電すべき電池モジュール600の数を小さくすることができる。このため、1本の充電ケーブルで受電する場合に比べて、より短い時間で電池モジュール600を充電することができる場合がある。
例えば、1本の充電ケーブルで100V15Aの電力を受け取ることができる場合には、電池モジュール600を急速充電することができないとする。受電電路123−1および受電電路123−2でそれぞれ100V15Aの受電電力を受け取ることができる場合には、1本の充電ケーブルで受電する場合に比べて、電池モジュール600のそれぞれを高い電圧で充電することができる。急速充電できる程度にまで電圧を高くすることができれば、各電池群をそれぞれ急速充電することができ、著しく速やかに電池ユニット110を充電することができる場合がある。
図10は、複数の電池群を並行充電する場合の処理フローの一例を示す。ステップ1002において、分割判断部660は、充電ケーブルが接続された入力コネクタ151の数をカウントする。例えば、入力コネクタ151には充電ケーブルの接続の有無に対応して開閉されるスイッチが設けられており、分割判断部660は、当該スイッチの開閉に応じた出力を取得することにより、充電ケーブルが接続された入力コネクタ151の数をカウントしてよい。
ステップ1004において、電池情報取得部620は、電池モジュール600のそれぞれの劣化度を示す情報を取得する。電池モジュール600のそれぞれの劣化度は、電池モジュール600のそれぞれの内部抵抗の測定値に基づき決定されてよい。電池モジュール600のそれぞれの内部抵抗の測定値そのものを、電池モジュール600のそれぞれの劣化度とすることもできる。
その他、電池モジュール600には劣化度情報を記憶したメモリが設けられており、電池情報取得部620は、当該メモリに記憶された劣化度情報を取得することで、電池モジュール600のそれぞれの劣化度を示す情報を取得してもよい。なお、劣化度は、電池モジュール600を充電した場合の充電カーブ、または、電池モジュール600を放電させた場合の放電カーブに基づき算出され、メモリに記憶されていてよい。なお、電池モジュール600内の複数の電池セルのそれぞれの劣化度の平均的な値(例えば、平均値、中間値など)を、電池モジュール600の劣化度の指標としてよい。他にも、複数の電池セルのそれぞれの劣化度のうち最大の劣化度を、電池モジュール600の劣化度の指標とすることができる。
ステップ1006において、接続制御部640は、電池モジュール600の劣化度に基づき、接続されている充電ケーブル数の電池群に分割する。具体的には、接続制御部640は、劣化度がより近い電池を、より優先して同じ電池群に分割してよい。例えば、接続制御部640は、電池モジュール600を2つの電池群に分割する場合には、劣化度の高い順に所定数の電池モジュール600を選択して直列に接続するとともに、その他の電池モジュール600を選択して直列に接続してよい。そして、ステップ1008において、複数の充電器672のそれぞれは、対応する1の電池群をそれぞれ充電する。劣化度に応じて電池群に分割することで、劣化度に応じた適切な充電制御をすることができる。
なお、ステップ1006において、接続制御部640は、内部抵抗値に基づき複数の電池群に分割してもよい。例えば、接続制御部640は、内部抵抗値がより近い電池モジュール600を、より優先して同じ電池群に分割してよい。内部抵抗値は、ステップ1004において電池情報取得部620により取得されてよい。内部抵抗値に応じて電池群に分割することで、内部抵抗の大きさいに応じた適切な充電制御をすることができる。
他にも、接続制御部640は、蓄電量に基づき複数の電池群に分割してもよい。接続制御部640は、蓄電量がより近い電池モジュール600を、より優先して同じ電池群に分割してよい。蓄電量は、ステップ1004において電池情報取得部620により取得されてよい。なお、接続制御部640は、電池群におけるトータルの蓄電量が略同一になる組み合わせで、電池モジュール600を複数の電池群に分割してよい。これにより、各電池群の充電所要時間を平均化することができる場合がある。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 電力供給システム、100 車両、110 電池ユニット、120 給電制御部、123 受電電路、124 出力電路、130 交直変換器、132 直交変換器、140 モータ、151 入力コネクタ、152 出力コネクタ、160 車輪、180 給電スタンド、182 充電ケーブル、184 車両間充電ケーブル、121 第1給電路、122 第2給電路、211 第1スイッチ部、221 第1切替制御部、212 第2スイッチ部、222 第2切替制御部、230 充電情報取得部、410 時間発展、600 電池モジュール、602 端子、604 出力電路、610 電池モジュール集合体、612 蓄電装置、614 接続スイッチ、616 接続電路、620 電池情報取得部、630 放電電池選択部、640 接続制御部、650 充放電制御部、652 出力制御部、654 放電電路、660 分割判断部、670 充電制御部、672 充電器、674 個別充電電路、690 出力端子、700 バイパス電路、701 バイパス電路、710 バイパス電路、711 バイパス電路、712 バイパス電路、900 バイパス電路、901 バイパス電路、910 バイパス電路、911 バイパス電路、912 バイパス電路

Claims (12)

  1. 出力端子と、
    それぞれ蓄電量が予め定められた基準値以上である場合に前記出力端子に電気的に接続される複数の電池と、
    前記出力端子に電気的に接続されている前記複数の電池のうち、蓄電量が前記基準値より小さくなった1以上の電池を放電対象電池として選択する放電電池選択部と、
    前記出力端子に電気的に接続されている前記複数の電池の接続を切り替えて、前記放電対象電池を前記出力端子から切断して、前記放電対象電池以外の電池を前記出力端子に電気的に接続する接続制御部と、
    前記出力端子から切断された前記放電対象電池に蓄えられているエネルギを用いて、蓄電装置を充電する充放電制御部と
    を備える電池ユニット
  2. 前記充放電制御部は、前記出力端子から切断された前記放電対象電池に蓄えられているエネルギを用いて、前記放電対象電池より内部抵抗が小さい前記蓄電装置を充電する
    請求項1に記載の電池ユニット
  3. 前記放電電池選択部は、複数の放電対象電池を選択し、
    前記充放電制御部は、前記出力端子から切断された前記複数の放電対象電池に蓄えられているエネルギを用いて、前記蓄電装置を充電する
    請求項1または2に記載の電池ユニット
  4. 前記接続制御部は、前記出力端子から切断した前記複数の放電対象電池を直列に接続させ
    前記充放電制御部は、前記直列に接続された前記複数の放電対象電池を前記蓄電装置に接続して、前記蓄電装置を充電する
    請求項3に記載の電池ユニット
  5. 前記蓄電装置は、キャパシタである
    請求項1から4のいずれか一項に記載の電池ユニット
  6. 前記放電電池選択部は、前記出力端子に電気的に接続されている前記複数の電池のうちで蓄電量が他の電池より少ない1以上の電池を放電対象電池として選択し、
    前記充放電制御部は、前記出力端子から切断された前記放電対象電池に蓄えられているエネルギを用いて、前記他の電池を充電する
    請求項1から4のいずれか一項に記載の電池ユニット
  7. 前記複数の電池のそれぞれの前記蓄電量を示す値として、前記複数の電池のそれぞれの内部抵抗値を取得する電池情報取得部
    をさらに備え、
    前記放電電池選択部は、前記複数の電池から、前記内部抵抗値が予め定められた値より大きい1以上の電池を放電対象電池として選択する
    請求項1から6のいずれか一項に記載の電池ユニット
  8. 前記電池ユニットから電力負荷に供給すべき電力が予め定められた値を超える場合に、少なくとも前記蓄電装置に蓄えられているエネルギを前記電力負荷に供給する出力制御部
    をさらに備える請求項1から7のいずれか一項に記載の電池ユニット
  9. 前記蓄電装置
    をさらに備え、
    前記蓄電装置の出力は、前記出力端子に電気的に接続され、
    前記出力制御部は、前記電池ユニットから前記電力負荷に供給すべき電力が前記予め定められた値を超える場合に、少なくとも前記蓄電装置に蓄えられているエネルギを、前記出力端子を介して前記電力負荷に供給する
    請求項8に記載の電池ユニット。
  10. 前記蓄電装置の出力は、接続スイッチを介して前記出力端子に接続されており、
    前記出力制御部は、前記電池ユニットから前記電力負荷に供給すべき電力が前記予め定められた値を超える場合に、前記接続スイッチを閉にして前記蓄電装置の出力を前記出力端子に電気的に接続することにより、少なくとも前記蓄電装置に蓄えられているエネルギを前記電力負荷に供給する
    請求項9に記載の電池ユニット。
  11. 前記電池ユニットは車両に搭載され、蓄えているエネルギを前記車両に搭載されたモータに供給し、
    前記電池ユニットは、
    前記モータを始動する場合に、少なくとも前記蓄電装置に蓄えられているエネルギを前記モータに供給する出力制御部
    をさらに備える請求項1から7のいずれか一項に記載の電池ユニット
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の電池ユニットと、
    前記電池ユニットに蓄えられているエネルギにより駆動されるモータと
    を備える車両。
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