以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。全図を通じて同一の要素には同一の符号を付す。また、同一の要素に関して重複する説明は省略する。
実施形態1.
本発明の実施形態1に係るリモコン装置は、空調機を制御する装置である。なお、空調機はリモコン装置が制御する機器の一例であり、リモコン装置による制御の対象は、例えば照明、セキュリティシステムといった家電機器、設備機器などであってもよい。
本実施形態に係るリモコン装置101は、表示画像を表示する機能を備えており、その正面図である図1に示すように、表示装置103と、操作部104a〜104fと、本体105とを備える。
表示装置103は表示画像を表示する装置である。表示装置103は、例えば32階調グレースケール対応のフルドット形式の液晶デバイスなどから構成され、一定の大きさの画面に一定の画素数(例えば、横140画素×縦265画素)で表示画像を表示する。なお、表示装置103は、カラー対応であってもよい。
図1に示す表示装置103は、ユーザが状況に応じた空調機の運転モードを選択するための表示画像107を表示している。この表示画像107は、背景画像109aと、タイトル画像109bと、選択候補画像109cと、カーソル画像109dと、運転モード画像109eとを組み合わせて描画することにより表示される。
背景画像109aは、表示画像107全体の背景を表す画像である。タイトル画像109bは、表示画像107のタイトルを表す画像である。選択候補画像109cは、3つの状況を選択候補として表す画像である。カーソル画像109dは、選択されている対象を枠によって示す画像である。運転モード画像109eは、運転モードに応じた絵を表す画像(運転モード画像)であって、除菌脱臭に応じた絵を表すものである。
なお、これらの画像109a〜109eは、表示画像107を構成する要素となる画像(要素画像)の一例である。要素画像は、表示画像を構成する文字、記号、図形などについて適宜定められてよい。例えば「暖」、「房」の各文字又は「暖房」の1組の文字を表す画像、設定温度を表す「0」〜「9」の各数字及び「℃」を表す画像などが要素画像109とされてもよい。以下、画像109a〜109eなどの個々の要素画像を区別しない場合、要素画像109と表記する。
操作部104a〜104f(以下、操作部104a〜104fの個々を区別しない場合、操作部104と表記する。)は、ユーザが操作する部位であり、ユーザの操作に応じた操作信号を出力する。操作部104は、同図に示すように、例えばユーザが押下する複数のボタンなどから構成され、押下されたボタンに応じた操作信号を出力する。なお、操作部104は、例えば表示装置103とともにタッチパネルを構成するように設けられてもよい。
本体105は、表示装置103及び操作部104が固定して設けられる部材である。本体105は、図示しない配線を介して空調機に接続されている制御装置111(図2参照)を内蔵する。
制御装置111は、空調機及びリモコン装置101の全体的な制御を行う装置であって、例えば表示装置103に表示画像107を表示させるための制御を行う。図2に示すように、記憶装置113と、中央演算装置114と、描画演算装置115とを備える。
記憶装置113は、各種データを記憶する装置である。記憶装置113は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、シリアルフラッシュROM(Read Only Memory)、パラレルフラッシュROMなどから構成される。
記憶装置113は、図2に示すように、複数の要素画像データ118と、複数の構成データ119とを記憶している。
要素画像データ118の各々は要素画像109を示し、記憶装置113の予め定められたアドレス(先頭アドレス)から連続する記憶領域に記憶される。
例えば、要素画像データ118aは、図3に示すように、先頭アドレスが「xxx00」であり、背景画像109aを示す。要素画像データ118bは、図4に示すように、先頭アドレスが「xxx01」であり、タイトル画像109bを示す。要素画像データ118cは、図5に示すように、先頭アドレスが「xxx02」であり、選択候補画像109cを示す。要素画像データ118dは、図6に示すように、先頭アドレスが「xxx03」であり、カーソル画像109dを示す。要素画像データ118eは、図7に示すように、先頭アドレスが「xxx04」であり、運転モード画像109eを示す。要素画像データ118fは、図8に示すように、先頭アドレスが「xxx05」であり、「送風にしたい」に応じた絵を表す運転モード画像109fを示す。
複数の構成データ119は、予め定められた複数の表示画像107からなるグループごとに分けられている。構成データ119の各々は、グループに属する表示画像107を切り替えて表示する場合に、要素画像109を必要な範囲で描画するためのデータである。
グループは、要素画像109とその要素画像109を描画する領域(要素領域)とのいずれもが同一である画像を含む表示画像107で構成される。
グループの一例を挙げると、タイトルが「快適セレクト」である表示画像107で構成される快適セレクト画面グループがある。快適セレクトグループは、「除菌脱臭したい」がカーソルで指示されている場合の表示画像107(図1参照)と、「送風にしたい」がカーソルで指示されている場合の表示画像107(図12参照)と、「音を下げたい」がカーソルで指示されている場合の表示画像107とを含む。これらの快適セレクトグループを構成する表示画像107は、背景画像109a、タイトル画像109b及び選択候補画像109cと、それぞれの要素領域とのいずれもが同一である画像を含む。
他のグループの例を挙げると、運転モード設定画面グループ、メニュー画面グループなどがある。運転モード設定画面グループは例えば、冷房、暖房、送付などの運転モード、冷暖房の設定温度などの運転モードの設定をするための運転モード設定画面において切り替えて表示される表示画像107で構成される。メニュー画面グループは例えば、リモコン装置101が備える機能のいずれについてユーザが指示を与えるかを選択するためのメインメニュー画面において切り替えて表示される表示画像107で構成される。
構成データ119の各々は、例えば記憶装置113の予め定められたアドレス(先頭アドレス)から始まる連続する領域に記憶されることにより、関連付けられている。構成データ119の各々は、最後に構成データ119の終端を示す予め定められたデータ(構成終端データ)を含む。
構成データ119の各々は、図2に示すように、描画データ121と対応付けテーブル122とを含む。
描画データ121は、図9に示すように、本実施形態では1つのテーブルで管理される要素描画データ125と描画範囲データ126とを含む。要素描画データ125と描画範囲データ126とは、各々が描画ID(Identification)情報と、種別ID情報と、1つ又は複数の要素情報とを含む。
描画ID情報は、各々を識別するための情報であって、描画データ121に固有の番号を示す。種別ID情報は、描画データ121が要素描画データ125と描画範囲データ126とのいずれであるか識別するための情報であって、「要素描画」又は「描画範囲」を示す。
種別ID情報が「要素描画」である描画データ121は要素描画データ125である。要素描画データ125は、要素画像109の各々を描画するためのデータであって、1つの要素情報を含む共通要素描画データ125aと、複数の要素情報を含む特徴要素描画データ125bとから構成される。
共通要素描画データ125aに含まれる要素情報は、グループ内の表示画像107で要素画像109とその要素画像の要素領域とのいずれもが同一である要素画像109を描画するための情報である。
例えば、同図に示す描画ID「2」〜「4」の描画データ121は、共通要素描画データ125aの例であり、それぞれに含まれる要素情報は、快適セレクトグループ内で同一の要素領域に同一の背景画像109a、タイトル画像109b、選択候補画像109cを描画するための情報である。
詳細には例えば、描画ID「2」の描画データ121の要素情報は、背景画像109aを示す要素画像データ118aの先頭アドレス「xxx00」とその要素領域とを示す。この要素領域は、左上の座標(X,Y)が(0,0)であり、X方向に140画素、Y方向に265画素の矩形の領域を示す。なお、要素領域は矩形に限らず、円形など任意の形状の領域であってよい。
特徴要素描画データ125bに含まれる要素情報は、グループ内の表示画像107で要素画像109とその要素画像の要素領域との少なくとも一方が異なる要素画像109を描画するための、表示画像107ごとの情報である。
例えば、同図に示す描画ID「5」及び「7」の描画データ121は、特徴要素描画データ125bの例である。
描画ID「5」の描画データ121の要素情報は、快適セレクトグループ内で同一のカーソル画像109dを異なる要素領域に描画するための情報である。詳細には、描画ID「5」の描画データ121の1〜3番目の要素情報は、カーソル画像109dを示す要素画像データ118dの先頭アドレス「xxx03」と、それぞれの要素領域とを示す。1番目の要素情報の要素領域は、左上の座標(X,Y)が(5,30)であり、X方向に130画素、Y方向に20画素の矩形の領域を示す。2番目の要素情報の要素領域は、左上の座標(X,Y)が(5,50)であり、X方向に130画素、Y方向に20画素の矩形の領域を示す。3番目の要素情報の要素領域は、左上の座標(X,Y)が(5,70)であり、X方向に130画素、Y方向に20画素の矩形の領域を示す。
また、描画ID「7」の描画データ121の要素情報は、快適セレクトグループ内で同一の要素領域に異なる運転モード画像109e,109fを描画するための情報である。詳細には、その1番目の要素情報は、運転モード画像109eを示す要素画像データ118eの先頭アドレス「xxx04」とその要素領域とを示す。その2番目の要素情報は、「送風にしたい」に応じた運転モード画像109fを示す要素画像データ118fの先頭アドレス「xxx05」とその要素領域とを示す。その3番目の要素情報は、「音を下げたい」に応じた絵を表す運転モード画像を示す要素画像データ118の先頭アドレス「xxx06」と、その要素領域とを示す。これらの要素領域はいずれも、左上の座標(X,Y)が(5,145)であり、X方向に130画素、Y方向に115画素の矩形の領域を示す。
種別ID情報が「描画範囲」である描画データ121は描画範囲データ126である。描画範囲データ126は、表示画像107を切り替えるために描画が必要となる範囲を示すデータであって、1つの要素情報を含む共通描画範囲データ126aと、複数の要素情報を含む特徴描画範囲データ126bとから構成される。
共通描画範囲データ126aに含まれる要素情報は、グループ内で表示画像107を切り替えるために描画が必要となる範囲が同一である場合にその範囲を示す情報である。
例えば、同図に示す描画ID「6」の描画データ121は、共通描画範囲データ126aの例であって、その要素情報は、左上の座標(X,Y)が(5,145)であり、X方向に130画素、Y方向に115画素の矩形の範囲を示す。なお、描画範囲データ126の要素情報が示す範囲は矩形に限らず、円形など任意の形状の領域であってよい。
特徴描画範囲データ126bに含まれる要素情報は、グループ内で表示画像107を切り替えるために描画が必要となる範囲が異なる場合にその範囲を表示画像107ごとに示す。
例えば、同図に示す描画ID「1」の描画データ121は、特徴描画範囲データ126bの例であって、その要素情報は、グループ内で表示画像107を切り替えるために描画が必要となる範囲を快適セレクトグループ内の表示画像107ごとに示す。詳細には、その1番目の要素情報は、左上の座標(X,Y)が(5,30)であり、X方向に130画素、Y方向に40画素の矩形の範囲を示す。その2番目の要素情報は、左上の座標(X,Y)が(5,30)であり、X方向に130画素、Y方向に60画素の矩形の範囲を示す。その3番目の要素情報は、左上の座標(X,Y)が(5,50)であり、X方向に130画素、Y方向に40画素の矩形の範囲を示す。
なお、要素情報内の各座標値、各領域又は範囲、各先頭アドレスといった各情報は、それぞれ固定長のデータとして要素情報に含まれる。描画範囲データ126では先頭アドレスが不要であるので、先頭アドレスに対応する欄には例えばNULLが挿入されるとよい。
これにより、各要素情報は上述のように固定長のデータとなるので、描画データ121内に配置されている要素情報の順番によって各要素情報を識別することができる。したがって、要素IDを描画データ121に含める必要がなくなり、描画データ121のデータサイズを小さくすることが可能になる。
同図では、説明のために、各要素情報が描画データ121内の何番目であるかという順番と対応付けて予め定められた数字「0」「1」「2」を要素IDとして示している。この要素IDは以下の説明においても用いるが、描画データ121に含まれることを意味するものではない。
また、各要素情報内の情報の各々についても固定長のデータで、かつ、予め定められた順番で要素情報に配置される。これによって、要素情報内において各情報が何番目に配置されているかにより、「X」「Y」「dX」「dY」「画像」のいずれを示すかを識別することができる。したがって、要素情報内の各情報の識別子(例えば同図中の「X」「Y」「dX」「dY」「画像」)を描画データ121に含める必要がなくなり、描画データ121のデータサイズを小さくすることが可能になる。
さらに、描画データ121において、各描画範囲データ126の後に配置される要素描画データ125は例えば、その描画範囲データ126に含まれる要素情報が示す範囲全体において描画が必要なものである。
すなわち、例えば、描画範囲データ126に含まれる要素情報が示す範囲全体と少なくとも一部が重なり合う要素領域を示す要素情報を含む要素描画データ125は、その描画範囲データ126の後に配置される。ただし、背景画像109aと運転モード画像109e,109fとのように、描画範囲データ126に含まれる要素情報が示す範囲全体において、一方(運転モード画像109e,109f)が他方(背景画像109a)を上書きして他方の画像が残らない場合には、その他方に関する要素描画データ125は、その描画範囲データ126の後に配置されなくてもよい。
これによって、詳細後述するように、グループ内で表示画像107を切り替える場合、描画データ121を順に読み出すことで、描画が必要となる領域に要素画像109を描画することが可能になる。
対応付けテーブル122は、特徴要素描画データ125b又は特徴描画範囲データ126bに含まれる各要素情報と表示画像107とを対応付けるためのテーブルを示すデータであって、図10に示すように、要素描画用の対応付けテーブル122aと描画範囲用の対応付けテーブル122bとNULLテーブル122cとを含む。
要素描画用の対応付けテーブル122aは、特徴要素描画データ125bに含まれる各要素情報と表示画像107とを対応付けるテーブルを示すデータである。描画範囲用の対応付けテーブル122bは、特徴描画範囲データ126bに含まれる各要素情報と表示画像107とを対応付けるテーブルを示すデータである。NULLテーブル122cは、共通要素描画データ125a及び共通描画範囲データ126aに対応するテーブルを示すデータであって、NULLなどの予め定められた値が各欄に設定されるデータである。
図10を参照して、対応付けテーブル122に含まれる要素描画用の対応付けテーブル122aと描画範囲用の対応付けテーブル122bとの例について説明する。同図に示す「表示画像0」「表示画像1」「表示画像2」は、快適セレクトグループ内の表示画像107の各々を識別するために付与される表示画像IDの例である。「表示画像0」「表示画像1」「表示画像2」はそれぞれ、「除菌脱臭したい」がカーソルで指示されている場合の表示画像107(図1参照)、「送風したい」がカーソルで指示されている場合の表示画像107、「音を下げたい」がカーソルで指示されている場合の表示画像107に付与された表示画像IDである。
描画ID「1」の描画範囲用の対応付けテーブル122bでは、表示画像ID「表示画像0」「表示画像1」「表示画像2」の表示画像107のそれぞれが、描画ID「1」の特徴描画範囲データ126bに含まれる要素ID「0」「1」「2」の要素情報に対応付けられている。描画ID「5」又は「7」の要素描画用の対応付けテーブル122aでは、表示画像ID「表示画像0」「表示画像1」「表示画像2」の表示画像107のそれぞれが、描画ID「5」又は「7」の特徴要素描画データ125bに含まれる要素ID「0」「1」「2」の要素情報に対応付けられている。
これにより、図10に示す対応付けテーブル122は、例えば描画ID「1」、「5」及び「7」の要素描画データ125について、表示画像107の表示画像ID「表示画像1」に要素ID「1」の要素情報を対応付ける。
中央演算装置114はリモコン装置101の全体的な制御を行なう装置であって、機能的には、図2に示すように、入力受付部131と描画制御部132と主制御部133とを備える。
入力受付部131は操作部104から出力される操作信号を受け付ける。入力受付部131は例えば入力ポートなどから構成される。
描画制御部132は、表示画像107を切り替える条件として予め定められた切替条件が満たされた場合に、予め定められた規則に従って、満たされた切替条件に応じた特定用情報を決定し、決定した特定用情報を含むホストコマンドを出力する。その後、描画制御部132は、詳細後述する描画処理の開始を要求するための、すなわち描画開始要求を含むホストコマンドを出力する。
特定用情報は、切り替え後の表示画像107とその表示画像107が属するグループの構成データ119とを特定するための情報である。特定用情報は、切り替え後の表示画像107を特定するための情報として、例えば切り替え後の表示画像107の表示画像IDを含む。特定用情報は、構成データ119を特定するための情報として、例えば構成データ119の先頭アドレスを含む。
なお、構成データ119を特定するための情報は、構成データ119の先頭アドレスに限られず、例えば各構成データ119に付与される固有の識別子であってもよい。
切替条件は、例えば、切り替え前に表示装置103に表示されている表示画像107、入力受付部131が受け付けた操作信号が示す操作の内容、図示しない温度センサなどの各種センサから出力されるセンサ信号の内容などの1つ又は複数の組み合わせを含む。切替条件の一例として、表示画像IDが「表示画像0」である表示画像107が表示装置103に表示されている場合に操作部104cが押下されたことを示す操作信号を受け付けたことを挙げることができる。
主制御部133は、入力受付部131によって受け付けられた操作信号、温度センサ(不図示)から取得するセンサ信号などに基づいて、リモコン装置101及び空調機の一方又は両方の制御(主制御)を行う。
描画制御部132及び主制御部133は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などから構成される。
ROMには、例えば、上述の切替条件及び規則が組み込まれた描画制御用のアプリケーション・プログラム、主制御用のアプリケーション・プログラムなどが予め格納されている。描画制御部132は、例えば、CPUがRAMを作業領域として描画制御用のアプリケーション・プログラムを実行することにより発揮される機能である。主制御部133は、例えば、CPUがRAMを作業領域として主制御用のアプリケーション・プログラムを実行することにより発揮される機能である。
描画演算装置115は、要素画像109を描画した画像を示す表示データを生成する処理(描画処理)を実行する装置である。描画演算装置115は、中央演算装置114から出力される特定用情報を含むホストコマンドを取得し、この取得したホストコマンドに含まれる特定用情報に基づいて、表示画像107を切り替えるために必要な範囲の要素画像109を描画した画像を示す表示データを生成する。
描画演算装置115は機能的には、図2に示すように、レジスタ141と、ホストインタフェース部142と、記憶装置インタフェース部143と、構成解釈部144と、描画部145とを備える。
レジスタ141には、描画演算装置115が描画処理に用いる情報が格納される。レジスタ141は、図2に示すように、描画開始要求レジスタ151と、構成アドレスレジスタ152と、表示画像IDレジスタ153と、描画範囲レジスタ154と、要素領域レジスタ155と、要素画像アドレスレジスタ156とを有する。
描画開始要求レジスタ151には、中央演算装置114が描画演算装置115に描画処理の開始を要求するための情報(描画開始要求)が設定される。構成アドレスレジスタ152には、特定用情報に含まれる先頭アドレスが設定される。この先頭アドレスは、上述のように、構成データ119に関するものである。表示画像IDレジスタ153には、特定用情報に含まれる表示画像IDが設定される。描画範囲レジスタ154には、切り替え後の表示画像107を表示装置103に表示させるために描画が必要となる範囲が設定される。要素領域レジスタ155には、要素画像109の要素領域が設定される。要素画像アドレスレジスタ156には、要素画像データ118が記憶装置113に記憶されている記憶領域の先頭アドレスが設定される。
ホストインタフェース部142は、中央演算装置114から出力されるホストコマンドを受け付け、受け付けたホストコマンドに従って、ホストコマンドに含まれる情報をレジスタ141の対応する位置に設定する。
詳細には、特定用情報を含むホストコマンドを受け付けた場合、ホストインタフェース部142は、その特定用情報に含まれる先頭アドレスを構成アドレスレジスタ152に設定し、その特定用情報に含まれる表示画像IDを表示画像IDレジスタ153に設定する。描画開始要求を含むホストコマンドを受け付けた場合、ホストインタフェース部142は、描画開始要求を描画開始要求レジスタ151に設定する。
ホストインタフェース部142は、例えば中央演算装置114に接続された入力インタフェースなどから構成される。
記憶装置インタフェース部143は、構成解釈部144又は描画部145から指示を受けると、その指示に応じた構成データ119又は要素描画データ125を所定のデータサイズ単位(例えば、1Byte)ずつ記憶装置113から取得する。記憶装置インタフェース部143は、例えば記憶装置113に接続された入出力インタフェースなどから構成される。
構成解釈部144は、記憶装置インタフェース部143を介して構成データ119を取得し、構成データ119の内容を解釈する。構成解釈部144は、解釈した構成データ119に含まれる描画データ121の要素情報を、描画範囲レジスタ154、要素領域レジスタ155、要素画像アドレスレジスタ156のいずれかの対応するものへ設定する。
詳細には、構成解釈部144は描画開始要求レジスタ151を監視する。描画開始要求レジスタ151に描画開始要求が設定されていることを検出すると、構成解釈部144は構成アドレスレジスタ152に設定されている先頭アドレスを参照する。構成解釈部144は、参照した先頭アドレスから始まる記憶装置113の記憶領域に記憶されている構成データ119を、記憶装置インタフェース部143を介して取得する。構成解釈部144は、取得した構成データ119の内容を解釈する。
解釈した結果、例えば、描画データ121の種別IDが「要素描画」であり、かつ、その描画データ121の描画IDを含む対応付けテーブル122がNULLテーブル122cである場合、構成解釈部144は要素IDを「0」と決定する。そして、構成解釈部144は、解釈した描画データ121である共通要素描画データ125aの1番目の要素情報に含まれる要素領域及び先頭アドレスをそれぞれ要素領域レジスタ155及び要素画像アドレスレジスタ156に設定する。
解釈した結果、例えば、描画データ121の種別IDが「要素描画」であり、かつ、その描画データ121の描画IDを含む対応付けテーブル122がNULLテーブル122cではない場合、構成解釈部144は、表示画像IDレジスタ153に設定されている表示画像IDを参照する。構成解釈部144は、解釈した対応付けテーブル122である要素描画用の対応付けテーブル122aにおいて、参照した表示画像IDに対応付けられた要素IDを決定する。構成解釈部144は、解釈した描画データ121である特徴要素描画データ125bに含まれる要素情報のうち、決定した要素IDに対応する要素情報に含まれる要素領域及び先頭アドレスをそれぞれ要素領域レジスタ155及び要素画像アドレスレジスタ156に設定する。
なお、解釈した構成データ119が要素描画データ125(共通要素描画データ125a又は特徴要素描画データ125b)である場合、構成解釈部144は、その構成データ119を読み込むごとに、詳細後述する描画部145へ要素描画要求を出力し、構成データ119の読み込みを一旦停止する。その後、描画部145から要素描画終了の通知を受け付けると、構成解釈部144は構成データ119の読み込みを再開する。
解釈した結果、例えば、描画データ121の種別IDが「描画範囲」であり、かつ、その描画データ121の描画IDを含む対応付けテーブル122がNULLテーブル122cである場合、構成解釈部144は要素IDを「0」と決定する。そして、構成解釈部144は、解釈した描画データ121である共通描画範囲データ126aの1番目の要素情報が示す範囲を描画範囲レジスタ154に設定する。
解釈した結果、例えば、描画データ121の種別IDが「描画範囲」であり、かつ、その描画データ121の描画IDを含む対応付けテーブル122がNULLテーブル122cではない場合、構成解釈部144は、表示画像IDレジスタ153に設定されている表示画像IDを参照する。構成解釈部144は、解釈した対応付けテーブル122である描画範囲用の対応付けテーブル122bにおいて、参照した表示画像IDに対応付けられた要素IDを決定する。構成解釈部144は、解釈した描画データ121である特徴描画範囲データ126bに含まれる要素情報のうち、決定した要素IDに対応する要素情報が示す範囲を描画範囲レジスタ154に設定する。
描画部145は、構成解釈部144から要素描画要求を受け付けると、描画範囲レジスタ154、要素領域レジスタ155及び要素画像アドレスレジスタ156に設定された情報を参照することによって、表示データを生成する。描画部145は、生成した表示データを表示装置103へ出力する。
詳細には、描画部145は、構成解釈部144から要素描画要求を受け付けると、構成アドレスレジスタ152に設定されている先頭アドレスを参照する。描画部145は、参照した先頭アドレスから始まる記憶装置113の記憶領域に記憶されている要素画像データ118を、記憶装置インタフェース部143を介して取得する。
描画部145は、取得した要素画像データ118が示す要素画像を要素領域レジスタ155に設定されている要素領域に描画した画像のうち、描画範囲レジスタ154に設定された範囲の画像を示す表示データを生成する。そして、描画部145は、要素描画終了を構成解釈部144へ通知する。
描画演算装置115は、例えばFPGA(Field−Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などから構成される。描画演算装置115の上述の機能は、例えば、CPUがRAMを作業領域としてROMに予め格納されたアプリケーション・プログラムを実行することにより発揮される。
これまで、本実施形態に係るリモコン装置101の構成について説明した。ここから本実施形態に係るリモコン装置101の動作について、図を参照しつつ説明する。
リモコン装置101は、例えば稼働中に、図11に示す処理を実行する。同図に示すように、中央演算装置114の主制御部133は、主制御用のアプリケーション・プログラムを実行することによって、主制御処理を実行する(ステップS101)。主制御処理は例えば、空調機に制御信号を送出すること、タイマのカウントにより時刻データを生成することなどを含む。
主制御部133は、入力受付部131が操作信号を受け付けた場合、操作信号を取得することによってユーザの操作を検出する(ステップS102)。これにより、主制御部133は、描画制御部132に操作信号を引き渡して、主制御処理を中断する(ステップS103)。
これによって、例えば操作部104cが押下された場合、描画制御部132は、操作部104cが押下されたことを示す操作信号を取得する。
なお、主制御部は133、例えば、時刻データが示す時刻がユーザにより設定された予約時間になった場合、センサ信号が示す温度がユーザにより設定された温度から予め定められた範囲を超えた場合などに、それぞれを示す信号をステップS103における操作信号に代えて描画制御部132に引き渡して、主制御処理を中断してもよい。
描画制御部132は、主制御部133から取得した操作信号と表示装置103に表示されている表示画像107の表示画像IDとに基づいて、切替条件が満たされたか否かを判断する。ここで、表示装置103に表示されている表示画像107の表示画像IDデータは、例えば描画制御部132により保持されている。
描画制御部132は、所定の規則に従って、満たされた切替条件に応じた特定用情報を決定する(ステップS104)。この特定用情報は、切り替え後の表示画像107の表示画像IDと構成データ119の先頭アドレスとを含む。
例えば、図1に例示する表示装置103に表示されている表示画像107の表示画像IDが「表示画像0」であり、このとき操作部104cが押下された操作信号を受け付けることが切替条件に含まれているとする。この場合、表示画像107が図1に示すものである間に、操作部104cが押下された操作信号を受け付けた描画制御部132は、切替条件が満たされたと判断する。そして、この切替条件が満たされた場合、表示画像IDが「表示画像1」である表示画像107(図12参照)を次に切り替えて表示させることが規則に定められているとする。この場合、描画制御部132は、「表示画像1」と快適セレクトグループの構成データ119の先頭アドレスを含む特定用情報を決定する。
描画制御部132は、決定した特定用情報を含むホストコマンドを描画演算装置115へ出力する(ステップS105)。
なお、描画制御部132は、特定用情報を含むホストコマンドを出力する前に、描画開始要求レジスタ151に描画開始要求が設定されていないこと(描画開始要求が解除されていること)を確認してもよい。この場合において、描画開始要求が解除されていないとき、描画制御部132は、特定用情報を保持した状態で主制御処理(ステップS101)を再開してもよい。そして、描画制御部132は、描画開始要求が解除されたことを検知し、その後に特定用情報を含むホストコマンドを描画演算装置115へ出力してもよい。
描画演算装置115のホストインタフェース部142は、同図に示すように、中央演算装置114から出力されるホストコマンドを受け付け、ホストコマンドに含まれる特定用情報をレジスタ141に設定する(ステップS106)。
例えば、ホストコマンドに含まれる特定用情報が「表示画像1」と快適セレクトグループの構成データ119の先頭アドレスを含む場合、ホストインタフェース部142は、その先頭アドレスを構成アドレスレジスタ152に設定し、「表示画像1」を表示画像IDレジスタ153に設定する。
なお、特定用情報を含むホストコマンドは1つである必要はなく、例えば表示画像IDを含むホストコマンドと構成データ119の先頭アドレスを含むホストコマンドとに分けて順次出力されてもよい。この場合、ホストインタフェース部142は、各ホストコマンドに含まれる情報を順次レジスタ141の対応する位置(構成アドレスレジスタ152又は表示画像IDレジスタ153)に設定してもよい。
中央演算装置114の描画制御部132は、描画開始要求を含むホストコマンドを描画演算装置115へ出力する(ステップS107)。その後、主制御部133は、描画制御部132からの通知を受け、中断していた主制御処理(ステップS101)を再開する。これ以降に描画演算装置115が実行する処理は、中央演算装置114が実行する主制御処理(ステップS101)と並行して実行される。
描画演算装置115のホストインタフェース部142は、同図に示すように、中央演算装置114から出力されるホストコマンドを受け付け、描画開始要求を描画開始要求レジスタ151に設定する(ステップS108)。
描画開始要求レジスタ151を監視する構成解釈部144が、描画開始要求が設定されたことを検出すると、描画演算装置115は、解釈・描画処理を実行する(ステップS109)。
解釈・描画処理(ステップS109)において、描画演算装置115は、構成アドレスレジスタ152に設定されている先頭アドレスから始まる記憶領域に記憶されている構成データ119を記憶装置113から取得する。
描画演算装置115は、取得した構成データ119と表示画像IDレジスタ153に設定されている表示画像IDとに基づいて、描画範囲レジスタ154と要素領域レジスタ155と要素画像アドレスレジスタ156とに情報を設定する。描画演算装置115は、要素画像アドレスレジスタ156設定されている先頭アドレスから始まる記憶装置113の記憶領域に記憶されている要素画像データ118を取得する。
描画演算装置115は、描画範囲レジスタ154と要素領域レジスタ155と取得した要素画像データ118とに基づいて、描画範囲レジスタ154に設定された範囲に要素画像を描画した表示データを生成して、表示装置103へ出力する(ステップS151)。
例えば、図1に示す表示画像107の表示中に操作部104cが押下された場合、描画演算装置115は、その表示画像107から図12に示す表示画像107に切り替えて表示させるために必要な表示データを表示装置103へ出力する。
描画演算装置115は、切り替え後の表示画像107を表示装置103に表示させるために描画が必要な画像を示す表示データをすべて表示装置103へ出力すると、描画開始要求レジスタ151に設定されている描画開始要求を解除する(ステップS127)。
解釈・描画処理(ステップS109)の詳細については後述する。
表示装置103は、表示データを取得すると、取得した表示データを液晶パネルなどの表示装置に応じたデータに適宜変換することによって、表示画像107を表示する。これにより、例えば図1に示す表示画像107の表示中に操作部104cが押下された場合、図12に示す表示画像107が表示装置103に表示される。
(解釈・描画処理)
ここから、描画演算装置115が実行する解釈・描画処理(ステップS109)の詳細について、図を参照しつつ説明する。
図13に示すように、構成解釈部144は、描画開始要求が設定されたことを検出すると、構成アドレスレジスタ152を参照し、記憶装置インタフェース部143を介して構成データ119の読み込みを開始する(ステップS121)。
詳細には、構成解釈部144は、構成アドレスレジスタ152に設定されている先頭アドレスから始まる記憶領域に記憶されている構成データ119を1byteずつ記憶装置113から順次読み込んで、読み込んだ構成データ119の内容を解釈する。このとき、構成解釈部144は、1byteの構成データ119を取得するたびに、構成アドレスレジスタ152に設定されている先頭アドレスに+1を加算する。このような構成データ119の読み込みを継続しながら、構成解釈部144は以下に説明する処理を実行する。
例えば、図1に示す表示画像107の表示中に操作部104cが押下され、表示画像107が同じ快適セレクトグループの図12に示すものに切り替えられるとする。この場合、ステップS106において構成アドレスレジスタ152には、快適セレクトグループの構成データ119が記憶されている記憶領域の記憶装置113における先頭アドレスが設定されている。構成解釈部144は、その先頭アドレスから始まる記憶領域に記憶されている構成データ119を1byte取得した後に、構成アドレスレジスタ152の内容に+1を加算する。構成解釈部144は、その加算した先頭アドレスから始まる記憶領域に記憶されている構成データ119を1byte取得し、構成アドレスレジスタ152の内容に+1を加算する。これを繰り返すことによって、構成アドレスレジスタ152に設定されている先頭アドレスから始まる記憶領域に記憶されている快適セレクトグループの構成データ119を順次取得する。
構成解釈部144は、構成終端データを取得したか否かに基づいて、構成データ119の終端であるか否かを判断する(ステップS122)。
構成データの終端ではないと判断した場合(ステップS122;No)、構成解釈部144は、読み込んだ構成データ119に含まれる描画データ121の種別を種別IDに基づいて判断する(ステップS123)。
例えば、描画ID「1」又は「6」の描画データ121を解釈する場合、構成解釈部144は、その描画データ121の種別を「描画範囲」と判断する。種別IDが「描画範囲」であると判断した場合(ステップS123;描画範囲)、構成解釈部144は描画範囲設定処理を実行する(ステップS124)。
ここから、描画範囲設定処理(ステップS124)における処理の流れについて説明する。
構成解釈部144は、図14に示すように、解釈する描画データ121に対応する、対応付けテーブル122を参照する(ステップS131)。例えば、描画ID「1」の描画データ121を解釈する場合、構成解釈部144は、描画ID「1」を含む対応付けテーブル122を参照する。
構成解釈部144は、参照した対応付けテーブル122がNULLテーブル122cであるか否かを判断する(ステップS132)。
例えば、図10に示す対応付けテーブル122である場合、描画ID「1」の描画データ121を解釈するとき、構成解釈部144は、NULLテーブル122cではないと判断し(ステップS132;No)、描画ID「6」の描画データ121を解釈するとき、NULLテーブル122cであると判断する(ステップS132;Yes)。
NULLテーブル122cではないと判断した場合(ステップS132;No)、構成解釈部144は、図14に示すように、表示画像IDレジスタ153に設定されている表示画像IDを参照する(ステップS133)。このとき、ステップS106において表示画像IDレジスタ153には切り替え後の表示画像107の表示画像ID(例えば、「表示画像1」)が設定されている。
構成解釈部144は、参照した対応付けテーブル122において、参照した表示画像IDに対応付けられた要素IDを決定する。そして、構成解釈部144は、描画データ121に含まれる要素情報のうち、決定した要素IDに対応する要素情報を抽出する(ステップS134)。
例えば、図10に示す対応付けテーブル122である場合、描画ID「1」について、「表示画像1」には要素ID「1」が対応付けられている。そのため、表示画像IDレジスタ153に「表示画像1」が設定されている場合、描画ID「1」の描画データ121を解釈する構成解釈部144は、その描画データ121に含まれる3つの要素情報のうち、要素ID「1」に対応する2番目の要素情報を抽出する。
NULLテーブル122cであると判断した場合(ステップS132;Yes)、構成解釈部144は、図14に示すように、要素IDを「0」と決定して、描画データ121に含まれる1番目の要素情報を抽出する(ステップS135)。
構成解釈部144は、同図に示すように、ステップS134又はステップS135において抽出された要素情報が示す描画範囲を描画範囲レジスタ154に設定する(ステップS136)。
例えば、図9に示す描画データ121であり、描画ID「1」の描画データ121を解釈する構成解釈部144が2番目の要素情報を抽出したとき、左上の座標(X,Y)が(5,30)であり、X方向に130画素、Y方向に60画素の矩形の範囲を描画範囲レジスタ154に設定する。
これにより、構成解釈部144は、描画範囲設定処理(ステップS124)を終了する。
図13に戻り、種別IDが「要素描画」であると判断した場合(ステップS123;描画範囲)、構成解釈部144は、要素描画処理を実行する(ステップS125)。
ここから、要素描画処理(ステップS125)における処理の流れについて説明する。
構成解釈部144は、図15に示すように、上述のステップS131〜ステップS135と同様の処理を実行する。
例えば、図9及び図10に示す描画データ121及び対応付けテーブル122であり、切り替え後の表示画像107の表示画像IDが「表示画像1」であるとする。この場合、描画ID「7」の描画データ121を解釈する構成解釈部144は、ステップS134において、描画データ121に含まれる3つの要素情報のうち、要素ID「1」に対応する2番目の要素情報を抽出する。
また例えば、図9に示す描画データ121である場合、描画ID「2」〜「4」の描画データ121のいずれかを解釈する構成解釈部144は、ステップS135において、描画データ121に含まれる1番目の要素情報を抽出する。
構成解釈部144は、図15に示すように、抽出した要素情報に含まれる要素領域と先頭アドレスとのそれぞれを、要素領域レジスタ155と要素画像アドレスレジスタ156とに設定する(ステップS146)。
例えば、図9に示す描画データ121である場合、描画ID「2」の描画データ121を解釈した構成解釈部144は、左上の座標(X,Y)が(0,0)であり、X方向に140画素、Y方向に265画素の矩形の領域を要素領域レジスタ155に設定し、「xxx00」を要素画像アドレスレジスタ156に設定する。
構成解釈部144は、図15に示すように、要素描画要求を描画部145へ出力する(ステップS147)。描画部145は、要素描画要求を受け付けると(ステップS148)、描画範囲レジスタ154と要素領域レジスタ155とを参照し、要素領域が描画範囲と重なり合う否かを判断する(ステップS149)。
例えば、図9に示す描画データ121であり、描画ID「1」の要素ID「1」に対応する描画範囲が描画範囲レジスタ154に設定されているとする。この場合、例えば同図に示す描画ID「2」の要素情報、描画ID「3」の要素情報又は描画ID「5」の要素ID「1」の要素情報が示す要素領域が要素領域レジスタ155に設定されていると、描画部145は、描画範囲と重なり合うと判断する。また、同じ場合で例えば、同図に示す描画ID「3」の要素情報が示す要素領域が要素領域レジスタ155に設定されていると、描画部145は、描画範囲と重なり合わないと判断する。
描画範囲と重なり合うと判断した場合(ステップS149;Yes)、描画部145は、図15に示すように、要素画像アドレスレジスタ156を参照し、記憶装置インタフェース部143を介して要素画像データ118の読み込みを開始する(ステップS109)。
描画部145は、要素画像アドレスレジスタ156に設定されている先頭アドレスから始まる記憶領域に要素画像データ118を記憶装置113から順次読み込む。描画部145は要素画像データ118を読み込む場合、構成解釈部144が構成データ119を読み込む場合と同様に、1byteずつ、先頭アドレスに+1を加算しながら順次読み込む。
描画部145は、読み込んだ要素画像データ118が示す要素画像を要素領域レジスタ155に設定されている要素領域に描画した画像のうち、描画範囲レジスタ154に設定されている描画範囲の画像を示す表示データを生成する。描画部145は、生成した表示データを表示装置103へ出力する(ステップS151)。
例えば、図9に示す描画データ121であり、描画ID「1」の要素ID「1」に対応する描画範囲が描画範囲レジスタ154に設定され、描画ID「2」の描画データ121の要素情報が要素領域レジスタ155及び要素画像アドレスレジスタ156に設定されているとする。この場合、描画部145は、左上の座標(X,Y)が(0,0)であり、X方向に140画素、Y方向に265画素の矩形の領域に背景画像109a(図3参照)を描画した画像を示す表示データを生成して出力する。
上述のように、描画データ121において、各描画範囲データ126の後に配置される要素描画データ125は例えば、その描画範囲データ126に含まれる要素情報が示す範囲全体において描画が必要なものである。そのため、図9に示す描画データ121において描画ID「2」の描画データ121を解釈する際、描画範囲レジスタ154には、その前に解釈された描画ID「1」の要素情報に対応する描画範囲が設定されている。描画ID「1」の要素情報のうち、例えば、要素ID「1」の要素情報に対応する描画範囲が設定されているとする。このとき、描画部145は、描画した背景画像109aのうち、左上の座標(X,Y)が(5,30)であり、X方向に130画素、Y方向に40画素の矩形の範囲を抽出した画像を示す表示データを生成して出力する。
例えば、描画ID「4」の描画データ121を解釈する場合、描画ID「5」の描画データ121を解釈する場合も、同様である。そのため、描画部145は、描画した画像109c,109d(図5,6参照)のうち、描画ID「1」の要素ID「1」に対応する描画範囲を抽出した画像を示す表示データを生成して出力する。
例えば、描画ID「7」の描画データ121を解釈し、要素ID「1」の要素情報を抽出した場合、描画部145は、左上の座標(X,Y)が(5,145)であり、X方向に130画素、Y方向に115画素の矩形の領域に運転モード画像109f(図8参照)を描画する。このとき、描画範囲レジスタ154には、その前に解釈された描画ID「6」の要素情報に対応する描画範囲が設定されている。そのため、描画部145は、描画した運転モード画像109fのうち、左上の座標(X,Y)が(5,145)であり、X方向に130画素、Y方向に115画素の矩形の範囲を抽出した画像を示す表示データを生成して出力する。
描画部145は、図15に示すように、要素描画終了を構成解釈部144へ通知する(ステップS152)。これにより、描画部145は、要素描画処理(ステップS125)を終了する。
表示データを取得した表示装置103は、表示データが示す画像を順次表示させる。これを繰り返した結果、特定用情報により特定される表示画像IDに対応する、すなわち切り替え後の表示画像107(例えば、図12参照)が表示装置103に表示される。
図13に戻り、構成解釈部144は、要素描画終了の通知を受け付けると、読み込んだ構成データ119に基づく、ステップS122における判断処理を再び実行する。構成データの終端であると判断した場合(ステップS122;Yes)、構成解釈部144は、構成データ119の読み込みを終了する(ステップS126)。
構成解釈部144は、描画開始要求レジスタ151に設定されている描画開始要求を、例えばクリアすることで解除する(ステップS127)。これにより、構成解釈部144は、解釈・描画処理(ステップS109)を終了する。
描画開始要求の解除により、中央演算装置114は描画開始要求レジスタ151を参照して、解釈・描画処理(ステップS109)が終了しているか否かを判断することができる。なお、描画開始要求の解除に代えて、構成解釈部144が中央演算装置114の割り込み端子へ信号を送出することによって、解釈・描画処理(ステップS109)が終了したことが中央演算装置114により判断されてもよい。
以上、本発明の実施形態1に係るリモコン装置101について説明した。
本実施形態に係るリモコン装置101が備える中央演算装置114は、表示画像107を切り替える場合、表示装置103に表示されている表示画像107などリモコン装置101の内部状態に基づき描画用のアプリケーション・プログラムを実行することによって、特定用情報を決定する。この特定用情報は、例えば表示画像107を切り替えるために複数の要素画像を描画する必要がある場合であっても、切り替え後の表示画像107の表示画像IDとそれに対応する構成データ119の先頭アドレスとを含むだけでよい。このような特定用情報を含むホストコマンドを出力するだけで、描画演算装置115に描画処理を実行させることができる。したがって、描画演算装置115に描画処理を実行させるための中央演算装置114の処理負担を軽減することが可能になる。
また、描画演算装置115に描画処理を実行させるために中央演算装置114が出力するホストコマンドには、上述のような特定用情報に適宜必要な情報が付加されるだけである。そのため、ホストコマンドのデータサイズを小さくすることが可能になる。
さらに、特定用情報を含むホストコマンドを受け付けた描画演算装置115は先頭アドレスと表示画像IDとをそれぞれ構成アドレスレジスタ152と表示画像IDレジスタ153とに格納するだけでよい。そのため、特定用情報を含むホストコマンドを受け付けた描画演算装置115が実行するレジスタ141への書き込み処理の負荷を軽減することが可能になる。その結果、描画演算装置115は特定用情報を含むホストコマンドを受け付けた場合の書き込み処理を速く終了させることができるので、中央演算装置114がその書き込み処理のために待たされることがなくなる。したがって、中央演算装置114が実行する主制御処理の遅延を抑えることが可能になる。
さらに、画像及び要素領域のいずれもが同一の画像を含む表示画像107が1つのグループとされる。そして、1つのグループに属する表示画像107に含まれる要素画像のうち、画像及び要素領域が同一であるものについては、要素情報が1つである共通要素描画データ125aとしてまとめている。これによって、1つのグループの描画データ121に重複する内容が含まれることがなくなる。また、共通要素描画データ125aに対応する、対応付けテーブル122のデータが不要になる。したがって、構成データ119のデータサイズを小さくすることができ、記憶装置113の記憶領域の使用量を低減させることが可能になる。
同様に、1つのグループ属する表示画像107において描画範囲が同一であるものについては、要素情報が1つである共通描画範囲データ126aとしてまとめている、これによって、1つのグループの描画範囲データ126に重複する内容が含まれることがなくなる。また、共通描画範囲データ126aに対応する、対応付けテーブル122のデータが不要になる。したがって、構成データ119のデータサイズを小さくすることができ、記憶装置113の記憶領域の使用量を低減させることが可能になる。
さらに、描画範囲データ126により、切り替え後の表示画像107を表示させるために必要な範囲に対応する表示データを生成する。これにより、表示装置103はその範囲を表示することで、切り替え後の表示画像107を表示することができる。したがって、例えば背景画像109aが前景を一旦消してしまうなどによって生じる表示画像107のチラツキをなくす又は低減させることが可能になる。特にメモリ資源が限られる実記環境では、ダブルバッファなどを採用しなくでも表示画像107のチラツキをなくす又は低減させることが可能になり、きわめて有用である。
さらに、構成データ119は記憶装置113において連続する記憶領域に配置されており、構成データ119を特定するために構成データ119の先頭アドレスが用いられる。これによって、描画演算装置115は記憶装置113の先頭アドレスにアクセスして連続的に構成データ119を取得することができる。したがって、描画演算装置115が構成データ119を取得するための処理負荷を軽減することができ、構成データを速く取得することが可能になる。
さらに、描画データ121において、各描画範囲データ126の後に配置される要素描画データ125を、その描画範囲データ126に含まれる要素情報が示す範囲全体において描画が必要なものとする。これによって、描画範囲レジスタ154に同じ範囲を設定し直さなくとも、切り替え後の表示画像107を表示させるために必要な範囲の画像を示す表示データを生成することができる。したがって、描画範囲レジスタ154に同じ範囲を設定し直すための構成データ119の情報又は描画演算装置115の処理が不要になるので、構成データのデータサイズを小さくし、描画演算装置115の処理負担を軽減することが可能になる。
実施形態2.
本実施形態に係るリモコン装置201では、図16に示すように、記憶装置213は、要素描画データ225と描画範囲データ226とを含む描画データ221と、対応付けテーブル222とを含む構成データ219を複数記憶している。
構成データ219の各々は、図17に示すように、本実施形態に特徴的な情報の配置構造を有する。構成データ219の各々において描画データ221と対応付けテーブル222とは、実施形態1では描画IDで関連付けられるデータごとに、記憶装置213の記憶領域に連続して配置される。
詳細には、同図に示すように、構成データ219の各々は、実施形態1では描画IDで関連付けられる、描画データ221の種別ID情報と対応付けテーブル222の要素描画用の対応付けテーブル222a又は描画範囲用の対応付けテーブル222bと描画データ221の1つ又は複数の要素情報とを順に含む。
種別ID情報は、種別IDを示すとともに、構成データ219に含まれる描画データ221の先頭を示す。対応付けテーブル222は、描画IDを含まない要素描画用の対応付けテーブル122a又は描画範囲用の対応付けテーブル122bである。実施形態1のNULLテーブル122cは、対応付けテーブル222には含まれない。要素情報は、要素描画データ225又は描画範囲データ226に含まれる情報である。
要素描画データ225の要素情報は、実施形態1に係る要素描画データ125に含まれる要素情報と同様であり、要素描画データ226の要素情報は、実施形態1に係る要素描画データ126に含まれる要素情報と同様である。すなわち、要素描画データ225は、実施形態1の共通要素描画データ125aと同様の1つの要素情報を含む共通要素描画データ225aと、実施形態1と同様の特徴要素描画データ125bと同様の複数の要素情報を含む特徴要素描画データ225bとを含む。また、描画範囲データ226は、実施形態1の共通描画範囲データ126aと同様の1つの要素情報を含む共通描画範囲データ226aと、実施形態1と同様の特徴描画範囲データ126bと同様の複数の要素情報を含む特徴描画範囲データ226bとを含む。
構成データ219は、さらに、対応付けテーブル222の後にテーブル終端データ261を含み、1つ又は複数の要素情報の後に要素終端データ262を含み、構成データ219の最後に構成終端データ263を含む。テーブル終端データ261は、対応付けテーブル222の終端又は対応付けテーブル222がないことを示す予め定められたデータである。要素終端データ262は、実施形態1と同様に、各要素情報の終端を示す予め定められたデータである。
本実施形態に係る構成データ219の詳細な例を図18A及び図18Bに示す。両図に示す構成データ219は、実施形態1に係る構成データ119(図9,10参照)と同様の情報を含む一連のデータである。なお、図18A及び図18Bに示す「要素0」、「要素1」、「要素2」はそれぞれ要素IDが「0」、「1」、「2」であることに対応する。また、図18A及び図18Bに示す「(要素0)」、「(要素1)」及び「(要素2)」は説明のために付すものであり、本実施形態の各要素情報は実施形態1と同様に固定長データとすることで識別できるので、それらが構成データ219に含まれる必要はない。
本実施形態では、構成データ219の各データが上述のような順序で連続して配置されることによって、実施形態1では描画IDにより描画データ121と対応付けテーブル122とが関連付けられている。同図に示す要素IDは説明のために付しており、構成データ219は、実施形態1とは異なり、描画ID情報を含む必要がない。そのため、本実施形態によれば、構成データ219のデータサイズを実施形態1の構成データ119のそれよりも小さくすることが可能になる。
これまで、本実施形態に係るリモコン装置201の特徴的な構成について説明した。ここから本実施形態に係るリモコン装置201の特徴的な動作について、図を参照しつつ説明する。
リモコン装置201は、例えば稼働中に、図19に示す処理を実行する。本実施形態では同図に示すように、描画演算装置115が、実施形態1に係る解釈・描画処理(ステップS109)に代えて、解釈・描画処理(ステップS209)を実行する。
(解釈・描画処理)
描画演算装置115が実行する解釈・描画処理(ステップS209)について、図を参照しつつ説明する。本実施形態では同図に示すように、実施形態1に係る描画範囲設定処理(ステップS124)及び要素描画処理(ステップS125)のそれぞれに代えて、描画範囲設定処理(ステップS224)及び要素描画処理(ステップS225)が実行される。
図21に示すように、描画範囲設定処理(ステップS224)において、構成解釈部144は、種別ID情報に続けて読み込んだ構成データ219がテーブル終端データ261であるか否かを判断する(ステップS237)。
種別ID情報に続けて読み込んだ構成データ219がテーブル終端データ261であると判断された場合(ステップS237;Yes)、後続する描画データ221は、複数の要素情報を含む特徴要素描画データ225b又は特徴描画範囲データ226bである。この場合、構成解釈部144は、実施形態1と同様に、表示画像IDを参照し、(ステップS133)、続けて読み込んだ対応付けテーブル222を参照する(ステップS231)。
構成解釈部144は、実施形態1と同様に、参照した対応付けテーブル222において、参照した表示画像IDに対応付けられた要素IDを決定し、続けて読み込んだ特徴要素描画データ225b又は特徴描画範囲データ226bに含まれる要素情報のうち、決定した要素IDに対応する要素情報を抽出する(ステップS134)。
種別ID情報に続けて読み込んだ構成データ219がテーブル終端データ261でないと判断された場合(ステップS237;No)、後続する構成データ219は、1つの要素情報を含む共通要素描画データ225a又は共通描画範囲データ226aである。この場合、構成解釈部144は、実施形態1と同様に、要素IDを「0」と決定し、続けて読み込んだ共通要素描画データ225a又は共通描画範囲データ226aの1番目の要素情報を抽出する(ステップS135)。
構成解釈部144は、ステップS134又はステップS135において抽出された要素情報が示す描画範囲を描画範囲レジスタ154に設定する(ステップS136)。
図22に示すように、要素描画処理(ステップS225)において、構成解釈部144及び描画部145は、上述のステップS237〜ステップS135及びステップS146〜ステップS152の処理を実行する。
本実施形態に係る解釈・描画処理(ステップS209)を実行することによって、表示画像107を切り替えるために必要な範囲の画像を示す表示データを順次生成して出力することができる。例えば、図18に示す構成データ219であり、切り替え後の表示画像107の表示画像IDが「表示画像1」である場合、この構成データ219を読み出しながら解釈・描画処理(ステップS209)を実行することによって、図1に示す表示画像107が図12に示す表示画像107に切り替えられる。
以上、本発明の実施形態2に係るリモコン装置について説明した。
本実施形態に係るリモコン装置201によれば、構成データ219に含まれる情報は、図17に示す構造で配置される。これによって、構成データ219をその開始ドレスから1度だけ順次読み込むことによって、切り替え後の表示画像107を表示させるために必要な範囲の画像を示す表示データを生成することができる。したがって、実施形態1における場合よりも効率的な描画処理を実現することが可能になる。また、描画演算装置115のゲート数が少なくてもよいため、描画演算装置115のコストを低減することが可能になる。
また、種別ID情報に続けてテーブル終端データ261を配置することによって、後続する描画データ221が、共通要素描画データ225a又は共通描画範囲データ226aであることを判断することができる。したがって、共通要素描画データ225a又は共通描画範囲データ226aについて対応付けテーブル222を含めないことで、構成データ219のデータサイズを小さくしつつ、効率的な描画処理を実現することが可能になる。
なお、本発明は上述の各実施形態に限られるものではなく、各実施形態及び以下の変形例、さらにそれらと均等な技術的範囲をも含む。
変形例1.
実施形態では、要素描画データ125(225)と描画範囲データ126(226)とで共通の表示画像IDを用いることにした。しかし、表示画像IDは、要素描画データ125(225)と描画範囲データ126(226)とで異なるものが用いられてもよい。この場合、レジスタ141は、表示画像IDレジスタ153に代えて、要素描画用の表示画像IDレジスタと描画範囲用の表示画像IDレジスタとを備えるとよい。
例えば、実施形態において、カーソルが順次移動して、カーソルにより指示されている内容に応じた表示画像107が順次表示されるとする。この場合、「表示画像1」の表示画像107(図12参照)は、「除菌脱臭がしたい」がカーソルで指示された表示画像107(図1参照)から切り替えられる場合と、「音を下げたい」がカーソルで指示された表示画像107(図示せず)から切り替えられる場合とがある。
例えば、空調温度の設定画面において、切り替え後に30度を表示させる場合、29度から切り替えるときには2桁分の範囲の画像を示す表示データが必要となり、31度から切り替えるときには1桁分の範囲の画像を示す表示データが必要となる。いずれのときにも、要素描画用の表示画像IDレジスタには、30度の表示画像107を描画させるための表示画像IDを設定するとよい。描画範囲用の表示画像IDレジスタには、29度からのときには、2桁分の範囲の表示画像IDを設定し、31度からのときには、1桁分の範囲の表示画像IDを設定するとよい。
これにより、特徴要素描画データ125b(225b)の要素情報と特徴描画範囲データ126b(226b)の要素情報とを別個独立に抽出することができる。そのため、切り替え前後の表示画像107の組み合わせのすべてについて表示画像IDを定義して対応付けテーブル122(222)を用意しなくとも、より狭い描画範囲の画像を示す表示データを生成することができる。したがって、構成データ119(219)のデータサイズが大きくなることを抑えつつ、効率的な描画処理を実現することが可能になる。