JP5516608B2 - Manufacturing method of ceramic laminated substrate - Google Patents
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Description
本発明は、焼成により形成されるセラミック積層基板の製造方法に関する。 The present invention relates to a method for manufacturing a ceramic laminated substrate formed by firing.
従来より、この種のセラミック積層基板の製造方法としては、焼成前のセラミック層であるグリーンシートに内部配線および表層配線を形成した後、これらシートを複数積層し、この積層体を焼成して基板を形成するものが一般的である。 Conventionally, as a method of manufacturing this type of ceramic laminated substrate, after forming internal wiring and surface wiring on a green sheet which is a ceramic layer before firing, a plurality of these sheets are laminated, and the laminate is fired to form a substrate. It is common to form
この方法の場合、積層体の表層に表層配線を形成した後に焼成しているため、焼成後の積層体の収縮寸法ばらつきによって基板上の表層配線の寸法ばらつきが大きくなってしまう。表層配線の寸法が基板毎にばらついてしまうと、たとえば表層配線上に搭載する部品の位置合わせが困難になるなどの不具合が発生する。 In the case of this method, since the surface layer wiring is formed on the surface layer of the laminated body and fired, the dimensional variation of the surface layer wiring on the substrate becomes large due to the shrinkage size variation of the laminated body after firing. If the dimension of the surface layer wiring varies from one board to another, there arises a problem such as difficulty in aligning components mounted on the surface layer wiring.
ここで、従来では、この表層配線の収縮寸法ばらつきをおさえるため、焼成前の積層体中に多孔質体層を介在させる方法(特許文献1参照)や、焼結しない拘束層を設けた積層体とする方法(特許文献2参照)など、積層体とは材料の異なる層を設けた状態で当該積層体を焼成し、焼成後の積層体の収縮度合を低減することが行われている。 Here, conventionally, in order to suppress the variation in shrinkage dimension of the surface layer wiring, a method of interposing a porous body layer in the laminated body before firing (see Patent Document 1), or a laminated body provided with a constraining layer that is not sintered. And the like (see Patent Document 2), the laminated body is fired in a state where a layer different in material from the laminated body is provided, and the shrinkage degree of the fired laminated body is reduced.
しかしながら、上記特許文献1、特許文献2に記載の製造方法では、積層体とは材料の異なる層を設けて当該積層体を焼成することで、焼成後の積層体の収縮による表層配線の寸法ばらつきを低減することができるものの、当該ばらつきを完全に無くすことは困難である。また、上記多孔質体層や拘束層などの特殊な層を設けるため、材料コストの増大を招くなどの理由から、実用化の点では好ましくない。
However, in the manufacturing methods described in
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、セラミックよりなるセラミック層を複数積層して、これを焼成するとともに、この積層体の表層に表層配線を設けてなるセラミック積層基板の製造方法において、積層体とは材料の異なる層を設けて積層体を焼成することなく、焼成後の積層体の収縮による表層配線の寸法ばらつきを無くすことを目的とする。 The present invention has been made in view of the above problems, and a method for producing a ceramic laminated substrate in which a plurality of ceramic layers made of ceramic are laminated and fired, and surface layer wiring is provided on the surface layer of the laminated body. The purpose of the present invention is to eliminate dimensional variations in the surface wiring due to shrinkage of the laminated body after firing without providing a layer of a material different from that of the laminated body and firing the laminated body.
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明においては、焼成前のセラミック層(11〜14)を複数積層して積層体(100)を形成する積層体形成工程と、その後、積層体(100)を焼成する焼成工程と、続いて、焼成された積層体(100)の表層(11、14)に表層配線(21)を形成する表層配線形成工程とを実行することを特徴としている。
In order to achieve the above object, in the invention according to
それによれば、積層体(100)を焼成した後に、その焼成された積層体(100)の表層(11、14)に表層配線(21)を形成するため、焼成後の積層体(100)の収縮を表層配線(21)が受けなくなることから、積層体(100)とは材料の異なる層を設けて積層体(100)を焼成することなく、焼成後の積層体(100)の収縮による表層配線(21)の寸法ばらつきを無くすことができる。 According to this, in order to form the surface wiring (21) on the surface layers (11, 14) of the fired laminate (100) after firing the laminate (100), the fired laminate (100) Since the surface layer wiring (21) is not subjected to the shrinkage, the surface layer due to the shrinkage of the fired laminate (100) without firing the laminate (100) by providing a layer different from the material of the laminate (100). Variations in the dimensions of the wiring (21) can be eliminated.
さらに、請求項1に記載の発明においては、積層体形成工程では、焼成前のセラミック層(11〜14)を複数積層するとともに、積層体(100)の内部に内部配線(22、23)を形成し、その後、焼成工程を行い、続く表層配線形成工程では、焼成された積層体(100)の表層(11、14)のうち内部配線(22、23)に通じる部位のみに穴(K)を形成し、次に、穴(K)を導電性材料で埋めることによって内部配線(22、23)と導通する表層ビア(24)を形成するとともに、表層ビア(24)と導通するように表層配線(21)を形成するようことを特徴とする。
Furthermore, in the invention described in
このように、焼成後に、穴形成、穴埋めによる表層ビア形成、表層配線形成を行うようにすれば、焼成後に表層(11、14)に表層ビア(24)を設けるので、焼成による表層ビア(24)の位置ずれを無くし、表層ビア(24)と表層配線(21)との位置合わせ精度等に優れる。 As described above, if hole formation, surface via formation by hole filling, and surface wiring formation are performed after firing, the surface layer vias (24) are provided in the surface layers (11, 14) after firing. ), And the alignment accuracy between the surface via (24) and the surface wiring (21) is excellent.
また、上記請求項1の製造方法のように、焼成後に、穴埋めによる表層ビア形成、表層配線形成を行う場合、請求項4に記載の発明のように、表層ビア(24)および表層配線(21)の形成は、穴(K)へ導電性材料を充填した後、それによって形成された表層ビア(24)の上に表層配線(21)を形成することによって行うようにしてもよい。
Further, in the case of performing surface layer via formation and surface layer wiring formation by filling holes after firing as in the manufacturing method of
それによれば、表層ビア(24)と表層配線(21)とで適宜、材料や形状、形成方法等を選択することが可能となる。 Accordingly, it is possible to select the material, shape, formation method, and the like as appropriate for the surface layer via (24) and the surface layer wiring (21).
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。 In addition, the code | symbol in the bracket | parenthesis of each means described in the claim and this column is an example which shows a corresponding relationship with the specific means as described in embodiment mentioned later.
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態および参考形態の相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In the following embodiments and reference embodiments, portions that are the same or equivalent to each other are denoted by the same reference numerals in the drawings for the sake of simplicity.
(第1参考形態)
図1は、本発明の第1参考形態に係るセラミック積層基板S1を示す概略断面図である。このセラミック積層基板S1は、焼成されたセラミックの層11、12、13、14を、複数層積層してなる配線基板である。
(First reference form)
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view showing a ceramic laminated substrate S1 according to a first reference embodiment of the present invention. The ceramic multilayer substrate S1 is a wiring substrate obtained by laminating a plurality of fired
このセラミック層11〜14は、アルミナなどよりなるグリーンシートを用いる一般的なドクターブレード法により作製されるものであり、本例ではアルミナシートである。このセラミック積層配線基板S1における各セラミック層11〜14の厚さは、たとえば0.1mm〜0.3mm程度である。
The
そして、セラミック積層基板S1の表面および内部には、基板S1の回路を構成する配線21〜24が形成されている。この配線21〜24は、W(タングステン)やMo(モリブデン)などの金属を主成分とする導電性材料であるメタライズペーストよりなる。具体的には、メタライズペーストを印刷し、これを焼成してなる。
この配線21〜24は、基板S1の表面を構成する層である表層11、14、すなわち複数のセラミック層11〜14における最上層11および最下層14に設けられた表層配線21、および、基板S1の内部に設けられ表層配線21と電気的に接続する内部配線22、23と、さらに表層ビア24とにより構成されている。
The
また、内部配線22、23は、層状をなす層状配線22と、内層ビア23とよりなる。層状配線22は、各セラミック層11〜14の一面に形成されており、各セラミック層11〜14の間に位置する。
The
また、内層ビア23は、基板内部の各セラミック層12、13を厚さ方向に貫通する貫通穴に上記メタライズペーストを充填してなり、基板S1の内部に位置する層状配線22を、内部のセラミック層12、13をまたいで導通させるものである。
The inner layer via 23 is formed by filling the metallized paste into a through hole penetrating the
ここで、上記表層である最上層11、最下層14のうち内部配線22、23に通じる部位には、上記表層ビア24が設けられている。この表層ビア24は、表層11、14を厚さ方向に貫通する貫通穴に上記メタライズペーストを充填してなり、表層配線21と内部配線22、23とを導通するものである。
Here, the
次に、本参考形態に係るセラミック積層基板S1の製造方法について述べる。なお、本製造方法は、一般的なアルミナよりなるグリーンシートを用いたアルミナ積層基板を基本としたものであり、加圧・焼成条件などは、これに準ずるものである。図2は、本製造方法を示す工程図である。 Next, the process for producing the multilayer ceramic substrate S1 according to this preferred embodiment. This production method is based on an alumina laminated substrate using a general green sheet made of alumina, and the pressing and firing conditions are based on this. FIG. 2 is a process diagram showing the manufacturing method.
まず、積層工程を行う。この積層工程では、図2(a)に示されるように、焼成前のセラミック層11〜14、すなわち、ドクターブレード法により作製されたグリーンシートよりなる焼成前のセラミック層11〜14を用意し、焼成前の各セラミック層11〜14に対して、上記各ビア23、24となる貫通穴Kを、金型などを用いて形成する。
First, a lamination process is performed. In this lamination step, as shown in FIG. 2A,
次に、図2(b)に示されるように、このように貫通穴Kが形成された焼成前の各セラミック層11〜14に対して、印刷法などにより貫通穴K内にメタライズペーストを充填し、焼成前の上記内層ビア23、焼成前の上記表層ビア24を形成する。
Next, as shown in FIG. 2B, the
次に、印刷法などにより、焼成前の各セラミック層11〜14のうち最上層11および最下層14における上記表層配線21の形成面以外の一面にメタライズペーストを付与し、焼成前の層状配線22を形成する。
Next, a metallized paste is applied to one surface of the
続いて、図2(c)に示されるように、焼成前の各セラミック層11〜14を積層し、これらを加圧して積層体100を形成する。ここにおいて、加圧条件は、たとえば30kg〜70kg程度の荷重とすることができる。ここまでが積層工程である。
Subsequently, as shown in FIG. 2 (c), the
続いて、この積層体100を焼成する焼成工程を行う。この焼成は、たとえば水素などの還元雰囲気にて約1600℃の温度で行う。これにより、セラミック層11〜14は、焼成されたセラミックよりなるセラミック層11〜14となり、各配線22、23、24は焼成された配線22〜24となる。また、この焼成により、積層体100は収縮する。
Then, the baking process which bakes this
次に、焼成された積層体100の表層11、14に、表層配線21を形成する表面配線形成工程を行う。この表層配線21は、表層ビア24と導通する位置、すなわち表層ビア24の上に形成する。具体的には、印刷法などにより、最上層11および最下層14における上記表層配線21の形成面にメタライズペーストを付与し、それにより形成されたメタライズペースト層を焼成することにより、表層配線21を形成する。
Next, a surface wiring forming process for forming the
こうして、本参考形態のセラミック積層基板S1ができあがる。なお、この後は、当該基板S1に対し、必要に応じて、以下の工程を行う。たとえば、上記表層配線21に対して、図示しないめっき被膜を形成する。このめっき被膜は、たとえば無電解Cuめっき、または、Cuめっきの上に無電解Auめっきを形成してなるものであり、ワイヤボンディング性やはんだ付け性を確保するなどの目的で形成されるものである。
Thus, the ceramic laminated substrate S1 of this reference embodiment is completed. Thereafter, the following steps are performed on the substrate S1 as necessary. For example, a plating film (not shown) is formed on the
また、図示しないが、基板S1に対して、抵抗体などの機能厚膜体を設けたり、ICチップやコンデンサなどの実装部品を搭載したり、ワイヤボンディングを行ったりすることも、必要に応じて行う。 Although not shown, it is also possible to provide a functional thick film body such as a resistor, mount a mounting component such as an IC chip or a capacitor, or perform wire bonding on the substrate S1 as necessary. Do.
ところで、上記した本参考形態の製造方法によれば、積層体100を焼成した後に、その焼成後の積層体100の表層11、14に表層配線21を形成するため、焼成後の積層体100の収縮を表層配線21が受けること自体が無くなる。そのため、従来のような積層体100とは材料の異なる層を設けて積層体100を焼成することなく、焼成後の積層体100の収縮による表層配線21の寸法ばらつきを無くすことができる。
By the way, according to the manufacturing method of the above-described reference embodiment, after the laminate 100 is fired, the surface wirings 21 are formed on the surface layers 11 and 14 of the fired
また、本参考形態の製造方法では、積層体形成工程において、焼成前のセラミック層11〜14を複数積層するとともに、積層体100の内部に内部配線22、23を形成し、さらに、積層体100の表層11、14のうち内部配線22、23に通じる部位に穴としての貫通穴Kを形成し、この貫通穴Kを導電性材料としてのメタライズペーストで埋めることによって表層ビア24を形成している。
Moreover, in the manufacturing method of this reference form, in the laminated body formation process, a plurality of
そして、その後、焼成工程を行い、続く表層配線形成工程では、焼成された積層体100の表層11、14にて表層ビア24と導通するように表層配線21を形成している。つまり、本参考形態の製造方法においては、表層ビア24および表層配線21の形成は、表層11、14の穴あけ、貫通穴Kの充填、焼成、表層配線21の形成という順序で行っている。
Then, after that, a firing process is performed, and in the subsequent surface layer wiring formation process, the
(第1実施形態)
図3は、本発明の第1実施形態に係るセラミック積層基板の製造方法を示す工程図である。上記第1参考形態との相違点を中心に述べる。
(First Embodiment)
FIG. 3 is a process diagram showing the method for manufacturing a ceramic laminated substrate according to the first embodiment of the present invention. The difference from the first reference embodiment will be mainly described.
上記第1参考形態の製造方法では、表層ビア24および表層配線21の形成を、表層11、14の穴あけ、貫通穴Kの充填、焼成、表層配線21の形成という順序で行ったが、本実施形態の製造方法では、焼成、表層11、14の穴あけ、貫通穴Kの充填、焼成、表層配線21の形成という順序で行うようにする。
In the manufacturing method of the first reference embodiment, the formation of the surface layer via 24 and the
本実施形態では、積層体形成工程では、焼成前のセラミック層11〜14を複数積層するとともに、積層体100の内部に内部配線22、23を形成するが、ここでは、表層11、14の穴あけ、貫通穴Kの充填は行わない。
In the present embodiment, in the laminated body forming step, a plurality of
つまり、図3(a)に示されるように、積層体形成工程では、内部のセラミック層12、13のみ貫通穴Kを形成して、そこへ内層ビア23を充填し、さらに層状配線22を形成し、その後、各セラミック層11〜14を積層することにより、積層体100を形成する。この積層体100においては、内部配線22、23は形成されているが、表層11、14には上記表層ビアは形成されていない。
That is, as shown in FIG. 3A, in the laminated body forming process, only the inner
その後、上記同様、焼成工程を行い、続く表層配線形成工程では、図3(b)に示されるように、焼成された積層体100の表層11、14のうち内部配線22、23に通じる部位に貫通穴Kを形成する。この表層11、14の貫通穴Kは、レーザなどによる穴あけ加工によって行う。
Thereafter, as in the above, a firing process is performed, and in the subsequent surface layer wiring formation process, as shown in FIG. 3B, in the surface layers 11 and 14 of the fired
次に、表層配線形成工程では、図3(c)に示されるように、表層11、14の貫通穴Kを上記メタライズペーストで埋めることによって内部配線22、23と導通する表層ビア24を形成する。さらに、表層ビア24と導通するように表層ビア24の上に表層配線21としてメタライズペーストを形成し、次に、これらペーストを焼成する。こうして、本実施形態によっても、上記図1に示したものと同様の基板が完成する。
Next, in the surface layer wiring formation step, as shown in FIG. 3C, the surface layer via 24 that is electrically connected to the
本実施形態の製造方法によっても、積層体100を焼成した後に、その焼成後の積層体100の表層11、14に表層配線21を形成するため、積層体100とは材料の異なる層を設けて積層体100を焼成することなく、焼成後の積層体100の収縮による表層配線21の寸法ばらつきを無くすことができる。
Also in the manufacturing method of the present embodiment, after firing the laminate 100, the
また、本実施形態によれば、焼成後に表層11、14に表層ビア24を設けるので、焼成による表層ビア24の位置ずれを無くし、表層ビア24と表層配線21との位置合わせ精度等に優れる。 Further, according to the present embodiment, the surface layer vias 24 are provided in the surface layers 11 and 14 after firing, so that the positional deviation of the surface layer vias 24 due to firing is eliminated, and the alignment accuracy between the surface layer vias 24 and the surface layer wirings 21 is excellent.
(第2参考形態)
図4は、本発明の第2参考形態に係るセラミック積層基板の製造方法を示す工程図である。本実施形態の製造方法では、表層ビア24および表層配線21の形成を、表層11、14の穴あけ、焼成、貫通穴Kの充填、表層配線21の形成という順序で行うものであり、それ以外は上記第1参考形態と同様である。
( Second reference form)
FIG. 4 is a process diagram showing a method for manufacturing a ceramic laminated substrate according to a second embodiment of the present invention. In the manufacturing method of the present embodiment, the formation of the surface layer via 24 and the
本参考形態では、積層体形成工程では、焼成前のセラミック層11〜14を複数積層するとともに、積層体100の内部に内部配線22、23および表層ビア24となる貫通穴Kを形成するが、表層ビア24となる貫通穴Kの充填までは行わない。
In this reference form, in the laminated body forming step, a plurality of
つまり、図4(a)に示されるように、積層体形成工程では、各セラミック層11〜14に形成して、そこへ内層ビア23のみを充填し、さらに層状配線22を形成し、その後、各セラミック層11〜14を積層することにより、積層体100を形成する。
That is, as shown in FIG. 4A, in the laminated body forming step, the
この積層体100においては、内部配線22、23および表層11、14の貫通穴Kは形成されているが、表層のセラミック層11、14の貫通穴Kは上記セラミックペーストで充填されておらず、上記表層ビアは形成されていない。
In this
その後、上記同様、焼成工程を行い、続く表層配線形成工程では、図4(b)に示されるように、焼成された積層体100の表層11、14における貫通穴Kを上記メタライズペーストで埋めることによって内部配線22、23と導通する表層ビア24を形成する。
Thereafter, similarly to the above, a firing step is performed, and in the subsequent surface wiring formation step, as shown in FIG. 4B, the through holes K in the surface layers 11 and 14 of the fired
さらに、表層ビア24と導通するように表層ビア24の上に表層配線21としてメタライズペーストを形成し、次に、これらペーストを焼成する。こうして、本参考形態によっても、上記図1に示したものと同様の基板が完成する。
Further, a metallized paste is formed as the
本参考形態の製造方法によっても、積層体100を焼成した後に、その焼成後の積層体100の表層11、14に表層配線21を形成するため、積層体100とは材料の異なる層を設けて積層体100を焼成することなく、焼成後の積層体100の収縮による表層配線21の寸法ばらつきを無くすことができる。
Also by the manufacturing method of this preferred embodiment, after firing the laminate 100, to form the
また、本参考形態によれば、焼成前に表層11、14に表層ビア24を設ける場合に比べて、焼成による表層ビア24の位置ずれを低減し、表層ビア24と表層配線21との位置合わせ精度等に優れる。
Further, according to this preferred embodiment, as compared with the case where the surface layer via 24 on the
(第3参考形態)
図5は、本発明の第3参考形態に係るセラミック積層基板の製造方法を示す工程図である。
( 3rd reference form)
FIG. 5 is a process diagram showing a method for manufacturing a ceramic laminated substrate according to a third embodiment of the present invention.
本参考形態の製造方法では、上記第2参考形態と同様に、表層ビア24および表層配線21の形成を、表層11、14の穴あけ、焼成、貫通穴Kの充填、表層配線21の形成という順序で行うものであるが、焼成前に穴あけを半分まで行い、さらに焼成後に穴を貫通させ、その後、当該貫通した穴である貫通穴Kの充填を行うものである。
The order in the manufacturing method of this preferred embodiment, similarly to the second reference embodiment, the formation of the surface layer via 24 and
本参考形態では、積層体形成工程では、焼成前のセラミック層11〜14を複数積層するとともに、積層体100の内部に内部配線22、23を形成するが、さらに、表層11、14の穴あけを、当該表層11、14の厚さ方向の途中までで停止しておく。
In this preferred embodiment, the multilayer body forming step, the
つまり、図5(a)に示されるように、積層体形成工程では、内部のセラミック層12、13のみ貫通穴Kを形成するとともに、表層11、14については貫通せず表層11、14の外面側から厚さ方向の途中まで空いた穴Kを形成する。
That is, as shown in FIG. 5A, in the laminated body forming step, the through holes K are formed only in the inner
そして、貫通穴Kにのみ内層ビア23を充填し、さらに層状配線22を形成した後、各セラミック層11〜14を積層して積層体100を形成する。したがって、この積層体100においては、内部配線22、23は形成されているが、表層11、14には上記表層ビアは形成されていない。
Then, only the through hole K is filled with the inner layer via 23 and further the layered
その後、上記同様、焼成工程を行い、続く表層配線形成工程では、図5(b)に示されるように、焼成された積層体100の表層11、14にて、焼成前に形成された穴Kを当該表層11、14の厚さ方向に貫通させ、内部配線22、23に通じる部位に貫通穴Kを形成する。この表層11、14の貫通処理は、レーザなどによる穴あけ加工によって行える。
Thereafter, in the same manner as described above, a firing step is performed, and in the subsequent surface wiring formation step, as shown in FIG. 5B, holes K formed before firing in the surface layers 11 and 14 of the fired
次に、表層配線形成工程では、図示しないが、表層11、14の貫通穴Kを上記メタライズペーストで埋めることによって上記表層ビア24を形成し、さらに、表層ビア24と導通するように表層ビア24の上に表層配線21を形成する。こうして、本参考形態によっても、上記図1に示したものと同様の基板が完成する。
Next, in the surface layer wiring formation step, although not shown, the surface layer via 24 is formed by filling the through holes K of the surface layers 11 and 14 with the metallized paste, and further, the surface layer via 24 is connected to the surface layer via 24. A
本参考形態の製造方法によっても、積層体100を焼成した後に、その焼成後の積層体100の表層11、14に表層配線21を形成するため、積層体100とは材料の異なる層を設けて積層体100を焼成することなく、焼成後の積層体100の収縮による表層配線21の寸法ばらつきを無くすことができる。
Also by the manufacturing method of this preferred embodiment, after firing the laminate 100, to form the
図6は、本第3参考形態に係るセラミック積層基板の製造方法の他の例を示す工程図である。 FIG. 6 is a process diagram showing another example of a method for manufacturing a ceramic laminated substrate according to the third embodiment.
上記図5に示される例では、焼成前の積層体形成工程における表層11、14の穴あけでは、表層11、14の外面側から厚さ方向の途中まで空いた穴Kを形成したが、図6に示されるように、表層11、14の内面側から厚さ方向の途中まで空いた穴Kを形成してもよい。 In the example shown in FIG. 5, in the drilling of the surface layers 11 and 14 in the laminate forming step before firing, a hole K is formed from the outer surface side of the surface layers 11 and 14 to the middle in the thickness direction. As shown in FIG. 4, a hole K that is vacant from the inner surface side of the surface layers 11 and 14 to the middle in the thickness direction may be formed.
その後は、本例の場合も。上記図5の例と同様に、焼成工程、表層配線形成工程を行うことにより、同様のセラミック積層基板が完成する。 After that, also in this example. Similar to the example of FIG. 5 described above, the same ceramic multilayer substrate is completed by performing the firing step and the surface layer wiring formation step.
このように、本参考形態によれば、焼成後に表層11、14に貫通穴Kを形成するときに、焼成前に途中まで穴あけを行っているので、焼成後のセラミックへの穴あけの負荷を低減できる。
Thus, according to this preferred embodiment, when forming a through hole K in the
(第4参考形態)
図7は、本発明の第4参考施形態に係るセラミック積層基板の製造方法を示す工程図である。本参考形態は、積層体100を焼成する焼成工程の後に貫通穴Kの充填、表層配線21の形成を行う上記第1実施形態および第2、第3の各参考形態に適用可能である。
( 4th reference form)
FIG. 7 is a process diagram showing a method for manufacturing a ceramic laminated substrate according to a fourth reference embodiment of the present invention. This preferred embodiment, the filling of the through-hole K after the firing step of firing the
本参考形態では、図7(a)、(b)に示されるように、表層ビア24および表層配線21の形成は、焼成された積層体100における表層11、14の貫通穴Kへ導電性材料である上記メタライズペーストを充填し、これを焼成して表層ビア24を形成する。その後、図7(c)に示されるように、表層ビア24の上に上記同様の方法で表層配線21を形成する。
In this reference embodiment, as shown in FIGS. 7A and 7B, the formation of the surface layer via 24 and the
この方法は、表層ビア24を構成するメタライズペーストと表層配線21を構成するメタライズペーストとが異なる材料である場合に有効である。一方、表層ビア24と表層配線21とで、メタライズペーストが同じ材料である場合には、次の図8に示される方法が有効である。
This method is effective when the metallized paste constituting the surface layer via 24 and the metallized paste constituting the
図8は、本第4参考形態に係るセラミック積層基板の製造方法の他の例を示す工程図である。この図8の場合、表層ビア24および表層配線21の形成は、焼成された積層体100における表層11、14の貫通穴Kへメタライズペーストを充填すること、および、その上に表層配線21となるペーストを塗布することを、同じペーストを用いて一括して行う。
FIG. 8 is a process diagram showing another example of the method for manufacturing a ceramic laminated substrate according to the fourth embodiment. In the case of FIG. 8, the surface via 24 and the
その後、これらペーストを焼成することにより、表層ビア24および表層配線21を形成する。このように、図8の方法では、工数低減が図れるが、図7の方法では、表層ビア24と表層配線21とで、それぞれ別々の手法、たとえば印刷法とインクジェット法、印刷法とめっき法を採用して形成することができるため、用途に応じて使い分けすることが可能となる。
Thereafter, these pastes are baked to form the surface layer via 24 and the
(第5参考形態)
図9は、本発明の第5参考形態に係るセラミック積層基板の製造方法を示す工程図である。
( 5th reference form)
FIG. 9 is a process diagram showing a method for manufacturing a ceramic laminated substrate according to a fifth reference embodiment of the present invention.
図9(a)に示されるように、本参考形態の製造方法では、上記第1参考形態と同様に、積層体形成工程、焼成工程までを行い、焼成された積層体100を形成する。一方で、図9(b)に示されるように、表層配線21を、積層体100を構成するセラミック層11〜14よりも低温で焼成される低温焼成セラミック層15、16に形成しておく。
As shown in FIG. 9A, in the manufacturing method of the present reference embodiment, the
たとえば、この低温焼成セラミック層15、16は、積層体100を構成するセラミック層11〜14に比べて、ガラス成分が多い一般的なガラスセラミックなどよりなり、より低温で焼成可能なものにできる。
For example, the low-temperature fired
そして、図9(b)に示されるように、表層配線形成工程では、低温焼成セラミック層15、16を、焼成された積層体100の表面に重ね、続いて、低温焼成セラミック層15、16を積層体100の焼成温度よりも低温で焼成することにより、焼成された表層配線21を形成する。
9B, in the surface wiring formation step, the low-temperature fired
これにより、低温焼成セラミック層15、16を表層とする本参考形態のセラミック積層基板ができあがる。そして、この場合、低温焼成セラミック層15、16の長所である高寸法精度と、高温焼成された積層体100の高熱伝導率・高強度という両方の長所をもった基板を得ることができる。
Thus, Build a ceramic multilayer substrate of this preferred embodiment of the low-temperature fired
(第2実施形態)
図10は、本発明の第2実施形態に係るセラミック積層基板の製造方法を示す工程図である。本実施形態では、表層配線21の形成方法を変更したものである。
( Second Embodiment)
FIG. 10 is a process diagram showing a method for manufacturing a ceramic laminated substrate according to the second embodiment of the present invention. In the present embodiment, the method for forming the
上記各実施形態および参考形態では、表層配線21を積層体100の焼成後に、メタライズペーストにより形成したが、本実施形態では、まず、図10(a)に示されるように、焼成前の積層体100の表層11、14の全体に表層配線21を構成するペーストを塗布し、導体膜21’を形成する。そして、この積層体100を上記同様に焼成する。
In each of the above-described embodiments and reference embodiments , the
次に、図10(b)に示されるように、導体膜21’の上に、表層配線21のパターンと同一のパターンを有するマスクMを、レジスト材料などを用いたフォトリソグラフ法などにより形成する。
Next, as shown in FIG. 10B, a mask M having the same pattern as the pattern of the
そして、この状態で、マスクMの開口部に露出する導体膜21’の部分を、エッチングなどにより除去し、その後、マスクMを除去することにより、図10(c)に示されるように、表層配線21ができあがる。
Then, in this state, the portion of the
本実施形態の製造方法によれば、積層体100の焼成前では、表層配線21を構成するための導体膜21’を積層体100の表層11、14に形成した後に、積層体100を焼成し、その焼成後の積層体100において導体膜21’をパターニングして表層配線21を形成するため、焼成後の積層体100の収縮を表層配線21が受けて、表層配線21の寸法ばらつきが発生すること自体が無くなる。
According to the manufacturing method of the present embodiment, before the
よって、本実施形態によっても、積層体100とは材料の異なる層を設けて積層体100を焼成することなく、焼成後の積層体100の収縮による表層配線21の寸法ばらつきを無くすことができる。
Therefore, according to the present embodiment, the dimensional variation of the
(他の実施形態)
なお、上記した各実施形態および参考形態は、可能な範囲で適宜組み合わせてもよい。たとえば、積層体100における表層である最上層11については上記第1参考形態の製造方法により、最下層14については上記第1実施形態の製造方法により、それぞれ表層ビア24、表層配線21を形成するようにしてもよい。
(Other embodiments)
In addition, you may combine each above-mentioned embodiment and reference form suitably in the possible range. For example, the surface layer via 24 and the
また、積層体100におけるセラミック層の積層数や厚さなどは、上記各実施形態に限定されるものではなく、通常のセラミック積層基板の範囲で適宜変更可能である。
Further, the number of laminated ceramic layers and the thickness of the
11〜14 セラミック層
15、16 低温焼成セラミック層
21 表層配線
22 内部配線としての層状配線
23 内部配線としての内層ビア
24 表層ビア
100 積層体
K 穴
11-14
Claims (2)
焼成前の前記セラミック層(11〜14)を複数積層して前記積層体(100)を形成する積層体形成工程と、
その後、前記積層体(100)を焼成する焼成工程と、
続いて、前記焼成された前記積層体(100)の表層(11、14)に前記表層配線(21)を形成する表層配線形成工程とを実行するものであり、
前記積層体形成工程では、焼成前の前記セラミック層(11〜14)を複数積層するとともに、前記積層体(100)の内部に内部配線(22、23)を形成し、
その後、前記焼成工程を行い、
続く前記表層配線形成工程では、前記焼成された前記積層体(100)の表層(11、14)のうち前記内部配線(22、23)に通じる部位のみに穴(K)を形成し、次に、前記穴(K)を導電性材料で埋めることによって前記内部配線(22、23)と導通する表層ビア(24)を形成するとともに、前記表層ビア(24)と導通するように前記表層配線(21)を形成することを特徴とするセラミック積層基板の製造方法。 A plurality of ceramic layers (11 to 14) made of ceramic are stacked and fired to form a stacked body (100), and surface layer wiring (21) is formed on the surface layers (11, 14) of the stacked body (100). In the manufacturing method of the ceramic laminated substrate provided with
A laminated body forming step of laminating a plurality of the ceramic layers (11 to 14) before firing to form the laminated body (100);
Thereafter, a firing step of firing the laminate (100);
Subsequently, a surface layer wiring forming step of forming the surface layer wiring (21) on the surface layer (11, 14) of the fired laminate (100) is performed.
In the laminate formation step, a plurality of the ceramic layers (11 to 14) before firing are laminated, and internal wiring (22, 23) is formed inside the laminate (100).
Then, the firing step is performed,
In the subsequent surface layer wiring forming step, a hole (K) is formed only in a portion that communicates with the internal wiring (22, 23) in the surface layer (11, 14) of the fired laminate (100), The hole (K) is filled with a conductive material to form a surface layer via (24) that is electrically connected to the internal wires (22, 23), and the surface layer wire (24) is electrically connected to the surface layer via (24). 21) is formed. A method for manufacturing a ceramic laminated substrate.
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