JP5516227B2 - ダクト、電子機器 - Google Patents
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すなわち、本発明のダクトは、冷却対象物を冷却するため、冷却対象物に接触させる流体の流路を構成するダクトであって、流体の流れ方向を変換する曲がり部位が設けられ、曲がり部位の曲がり方向内周側に位置するダクトの内周壁面と外周側に位置する外周壁面との間に設けられ、曲がり部位の曲がり方向に沿って曲げられたフィンと、フィンに熱的に接続された熱電変換素子と、を備えることを特徴とする。
図1は本発明の第1の実施形態である液晶プロジェクタの送風ダクト(ダクト)4の斜視図である。
送風ダクト4は、断面四角形状の管路であり、シロッコファン(流体送給源)5の噴出口に設けられている。シロッコファン5の吸気口6から取り込まれた周囲雰囲気(流体)は、噴出口から送風ダクト4内へ冷却風として吐き出される。
送風ダクト4には、曲がり部位9が設けられており、噴出口から送風ダクト4内に吐き出された冷却風は、曲がり部位9において流れ方向を変換しながら下流に流れ、送風ダクト4の噴出口7から、冷却対象となる液晶パネルや偏光フィルターへ向けて噴出される。
フィン10は、送風ダクト4の流れ方向上流側の端部10aが曲がり部位9の上流側4aの流れ方向に沿って形成され、下流側の端部10bが曲がり部位9の下流側4bの流れ方向に沿って形成され、上流側の端部10aと下流側の端部10bとの中間部10cは、端部10aから端部10bに向けて、仮想線C上の点を中心とした一定の曲率で、曲がり部位9の曲がり方向に沿って湾曲して形成されている。このとき、複数枚のフィン10は、仮想線C上の同一の点を中心として湾曲させることで、同心状に設けても良い。
これらフィン10は、仮想線C上を通過しており、内周壁面9aと外周壁面9bとを結ぶ方向(仮想線Cに沿った方向)において、互いに等間隔に形成されている。また、仮想線C上において、内周側のフィン10と内周壁面9a、外周側のフィン10と外周壁面9bも、フィン10の間隔と等間隔で形成するのが好ましい。
そして、ペルチェ素子13において吸熱面13aとは反対側の放熱面13bには、金属製のヒートシンク等の放熱部材14が設けられている。これにより、ペルチェ素子13には、吸熱面13a側にスプレッダ11およびフィン10が熱的に接続され、放熱面13b側に放熱部材14が熱的に接続されている。ここで熱的に接続とは、熱伝導による熱移動が可能な接続および接触を意味する。なお、放熱部材14は、グラファイトシートを用いて熱を拡散する方法を用いても良い。
さらに、フィン10は、上流側の端部10aを、流れ方向上流側に行くに従い、その厚さが漸次薄くなるように形成することで、圧力損失の低減をより一層確実に防止できる。
さらにスプレッダ11でペルチェ素子13の吸熱面13a全体を覆うことで、吸熱面13a全体をフィン10と熱的に接続しつつ、スプレッダ11を熱拡散板としての機能させることができ、吸熱面13a全体の温度を均一に近づけることができる。これにより、放熱面13b側より熱を奪いづらくし、ペルチェ素子13の性能を高めることができる。
また、フィン10の枚数も何ら限定するものではない。フィン10の枚数が2枚以下の場合は、曲がり部位9の内周壁面9a側に寄った位置にフィン10を形成しても良い。そうすることで、曲がり直後に発生するダクト内の空気の渦の発生を抑えて圧力損失を低減することが可能になる。
図4は本発明の第2の実施形態として、上記第1の実施形態で示した送風ダクト4構造を搭載した液晶プロジェクタ装置(電子機器)100であり、送風ダクト4の配置を装置天井側から見た図である。
図4に示すように、液晶プロジェクタ装置100においては、光源からの光は光学素子によりR(赤)、G(緑)、B(青)の3つに分岐され、赤、緑、青の各色の液晶パネル(冷却対象物、電子機器本体)15、16、17と、赤、緑、青の偏光子(冷却対象物)18、19、20を通過した後、色合成プリズム21により統合され、投射レンズ部22より映像を投影する。
そこで、この液晶プロジェクタ装置100は、これら光学部品の温度上昇を抑えるため、シロッコファン5を用いて装置外部より吸引した冷却風を、冷却用ダクト23、24、25を通し、噴出口7より前記光学部品に向け噴出させて冷却している。使用する液晶や通過する光の波長により、各光学部品ごとに温度上昇値は異なっており、温度条件の厳しい部品には冷却性能を高める必要がある。
このうち、より温度上昇の大きい青の液晶パネル17、偏光子20を冷却する冷却用ダクト23のフィン10Bは、曲がり部位9Bから下流に向かってスプレッダ11の端部11bまで延長して形成されている。このようにフィン10Bの長さを調節することで、冷却風とフィン10Bが熱交換する距離(接触面積)を変えることができる。
シミュレーション対象とする送風ダクトは、断面が30mm×30mmで、流路が90°に折曲した曲がり部位を一箇所に有したものとした。この送風ダクトに、30mm角のファンから、最大静圧80Pa、最大流量0.6m3/minで送風した際のダクトの中心を通る断面の静圧と流速の分布について、シミュレーションソフトウェアにより、シミュレーション計算を行った。
ここで、シミュレーション対象とする送風ダクトの曲がり部位は、
条件(a)は流路を90°に1回だけ折曲させたもの、
条件(b)は流路を45°に2回折曲させたもの、
条件(c)は(b)の曲がり部位に、フィンを2枚設けたもの、
の3通りとした。
図5(a)に示すように、条件(a)においては、ファンから吐き出された冷却風は慣性を有し、曲がり部位では遠心力により外周側の壁に衝突する。そのため、静圧分布は、曲がり部位の外周側は高圧、内周側は極端に低圧となっている。その結果、曲がり部位の周辺で圧力変動が発生し圧力損失が生じ、その圧力損失が大きいほど、ファンから得られる風量は小さくなる。
また、図6(a)に示すように、流速分布は、冷却風が曲がり部位において外周側の側壁に衝突したため、曲がり部位の下流側で、外周側と内周側で大きな流速の傾斜が発生し、均一な流速を得られなくなっている。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記第1の実施形態では、液晶プロジェクタ装置に本発明のダクトを適用する例を挙げたが、これに限るものではなく、他のいかなる冷却対象物に対しても本発明を適用できる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
4a 上流側
4b 下流側
5 シロッコファン(流体送給源)
6 吸気口
7 噴出口
9、9A、9B 曲がり部位
9a 内周壁面
9b 外周壁面
10 フィン
10a 端部
11 スプレッダ(プレート)
13 ペルチェ素子(熱電交換素子)
13a 吸熱面
13b 放熱面
14 放熱部材
15、16、17 液晶パネル(冷却対象物、電子機器本体)
18、19、20 偏光子(冷却対象物)
21 色合成プリズム
22 投射レンズ部
23、24、25 冷却用ダクト
100 液晶プロジェクタ装置(電子機器)
Claims (9)
- 冷却対象物を冷却するため、前記冷却対象物に接触させる流体の流路を構成するダクトであって、
前記流体の流れ方向を変換する曲がり部位が設けられ、
前記曲がり部位の曲がり方向内周側に位置する前記ダクトの内周壁面と外周側に位置する外周壁面との間に設けられ、前記曲がり部位の曲がり方向に沿って曲げられたフィンと、
前記フィンに熱的に接続された熱電変換素子と、
を備えることを特徴とするダクト。 - 前記内周壁面と前記外周壁面とを結ぶ前記ダクトの直交壁面を形成するプレートをさらに備え、
前記フィンは、前記プレートの一面側に設けられ、前記熱電交換素子は、前記プレートの他面側に熱的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のダクト。 - 前記プレートは、前記熱電交換素子の吸熱面全体を覆って設けられていることを特徴とする請求項2に記載のダクト。
- 前記フィンおよび前記プレートは、熱伝導率が15W/mKよりも大きい材質から形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載のダクト。
- 前記熱電変換素子の放熱面側に設けられた放熱部材をさらに備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のダクト。
- 前記放熱部材に、前記冷却対象物に吹き付けられて当該冷却対象物を冷却した後の前記流体が接触することにより、前記放熱部材が放熱することを特徴とする請求項5に記載のダクト。
- 前記曲がり部位は、前記内周壁面および前記外周壁面が複数回折曲されることで形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のダクト。
- 前記フィンは、流れ方向上流側の端部が、上流側に行くに従いその厚さが漸次小さくなる形状とされていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のダクト。
- 請求項1から8のいずれか一項に記載のダクトと、
前記ダクトに流体を送り込む流体送給源と、
前記ダクトから吹き付けられる前記流体により冷却される電子機器本体と、
を備えることを特徴とする電子機器。
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JP2010185407A JP5516227B2 (ja) | 2010-08-20 | 2010-08-20 | ダクト、電子機器 |
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