JP5514174B2 - ガスタービン燃焼器 - Google Patents

ガスタービン燃焼器 Download PDF

Info

Publication number
JP5514174B2
JP5514174B2 JP2011204053A JP2011204053A JP5514174B2 JP 5514174 B2 JP5514174 B2 JP 5514174B2 JP 2011204053 A JP2011204053 A JP 2011204053A JP 2011204053 A JP2011204053 A JP 2011204053A JP 5514174 B2 JP5514174 B2 JP 5514174B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas turbine
turbine combustor
fuel
combustion
center rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011204053A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013064563A (ja
Inventor
宣夫 八木
明典 林
正平 吉田
義隆 平田
達也 関口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2011204053A priority Critical patent/JP5514174B2/ja
Publication of JP2013064563A publication Critical patent/JP2013064563A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5514174B2 publication Critical patent/JP5514174B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、NOx排出量を抑制するガスタービン燃焼器に関する。
近年、ガスタービンプラントに対する高出力化・高効率化が要求される中、燃料ガス温度は高温化する傾向にある。燃料ガスが高温化すると排ガス中の窒素酸化物(以下、NOxと記載)の濃度が高くなる。そのため、ガスタービン燃焼器においても、地球環境保護の観点からNOx排出量の低減は重要な技術課題の1つとなっている。
ガスタービン燃焼器におけるNOx低減方法として予混合燃焼方式がある。予混合燃焼とは、ガスタービン燃焼器に設けた予混合器内で予め燃料と空気を混合してガスタービン燃焼器の燃焼室に供給し、燃焼させる燃焼方式である。ガスタービン燃焼器を予混合燃焼させる構成にすることにより、ガスタービン燃焼器の燃焼室内に局部的な高温領域の発生を抑えることで、発生する燃料ガス中のサーマルNOx濃度の低減が可能となる。
なお、ガスタービン燃焼器におけるNOx低減方法の従来方法として、低負荷運転領域においては負荷の上昇に伴い燃焼空気量を増加させるようにし、高負荷運転領域においては負荷の上昇に伴い燃焼空気量を減少させるように動作する燃焼空気調節弁を設けたものがある。(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−281145号公報
環境規制は厳しくなる傾向にあり、さらにNOx発生量を低減したガスタ−ビン燃焼器が必要である。その場合、燃焼空気調節弁などの構造を設けると、構造が複雑になりコストの増加や、機構調節の複雑化などが考えられる。
そこで、本発明は上記問題を鑑みてなされたものであり、構造を複雑化することなくNOx排出量を低下したガスタービンを提供することである。
ガスタービン燃焼器のバーナ内部において、燃焼器の運転状態によりバーナ内部の各部品の温度が異なる場合があり、各部品で熱伸び差が生じる。本発明の原理は、この熱伸び差を利用して、燃焼器バーナ内部に導入する燃焼空気量を調節して燃料と適切な混合状態にするものである。
そこで、本発明では圧縮機から導入される燃焼空気に燃料を混合して燃焼し、生成した燃焼ガスをタービンに供給するガスタービン燃焼器において、燃料を燃焼室に噴出する燃料ノズルと、該燃料ノズルの中心軸上に配置される中心棒と、前記圧縮機から導入される燃焼空気を前記燃料ノズル内に供給する空気孔とを備えた燃焼器バーナであって、前記空気孔は燃焼空気の噴出方向が前記中心棒の軸心側に向かうように形成され、前記燃料ノズルは、その内側であって前記中心棒より外側に前記燃焼空気より低温の燃料を流通させる流路と、前記燃料ノズルの内壁と前記中心棒の下流側端面によって形成され前記空気孔及び燃焼室に連通する空間とを有すると共に、前記中心部の下流端が前記空間と連通する前記空気孔の少なくとも一部を覆うように配置され、前記燃料ノズルと前記中心棒の熱伸び差により、前記空間と連通する空気孔の開口面積を変化させるように構成したことを特徴とする。
本発明により、構造を複雑化することなく、低NOx化したガスタービン燃焼器を提供することが可能となる。
実施例1のガスタービン燃焼器を備えたガスタービンプラントの全体構成図。 実施例1のガスタービン起動時における燃焼器バーナの側断面図。 実施例1のガスタービン定格運転時における燃焼器バーナの側断面図。 実施例2の燃焼器バーナの側断面図。 実施例3の燃焼器バーナの側断面図。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施例であるガスタービン燃焼器を備えたガスタービンプラントの全体構成図である。図1に示す様に、ガスタービンプラントは空気を圧縮して高圧の燃焼空気を生成する圧縮機1と、この圧縮機1から導入される燃焼空気と燃料を混合して、燃焼ガスを生成する燃焼器3と、燃焼器3で生成された燃焼ガスを供給するタービン2とを備える。なお、圧縮機1とタービン1は回転軸で連結されている。
燃焼器3は、燃料ノズル26より燃料を噴出し、空気孔27より燃焼空気を噴出した後、混合燃焼した燃焼ガスを生成する燃焼室6と、燃焼室6を内部に形成するライナ7と、ライナ7からの燃焼ガス101をタービン2に導くトラジションピース8と、燃焼ノズル26、ライナ7、トラジションピース8を内部に格納し密閉する外筒9と、燃焼器3の上流側の端部に設けられるカバー10と、外筒9に支持され燃焼室6内で燃焼空気22と燃料の混合ガス100を点火させる点火栓11と、燃料ノズル26に燃料を供給する燃料系統12を備える。なお、本実施例では、燃焼室6より燃料ノズル26方向を上流側、ライナ7方向を下流側とする。
図2、図3は、図1に示す燃焼器バーナの詳細断面図である。本実施例では、燃料ノズル26の空気孔27に燃料に導入され、空気孔27内部において、燃焼空気と燃料が混合されている。燃料21はバーナ上流部においてラビリンスシール25により、中心棒24の外周部に燃料が供給されている。
図2に示す状態はガスタービン起動時であり、中心棒24と燃焼室6の間に空間23が形成され、中心棒24は、空気孔27の上流開口部の一部を覆うように配置されている。
次に、ガスタービンの定格運転時には、燃料21は一般に20〜60℃であり、圧縮された燃焼空気22は一般に380〜420℃である。中心棒24の外周部では上流に設置させたラビリンスシール25によって調節された燃料ガスが流れている。そのため、中心棒24は燃料ガス21により低温状態に保たれている。一方、バーナ壁面28においては、バーナ外部を流れる燃焼空気22のために高温状態となる。バーナ壁面28と中心棒24の間に温度差のため、熱膨張によって熱伸び差が生じる。低温状態の中心棒24と高温状態のバーナ壁面28の間では、バーナ壁面28は下流方向に熱伸びする。そのため、図2の状態から図3の状態に変化する。
図2から図3の状態に変化することにより、空気孔27の開口面積が増加し、空間23に導入される燃焼空気量が増す。そのため、ガスタービンの定格運転状態に、空気に対する燃料の混合比を希薄にすることができ、低NOx化を図ることができる。
本実施例によれば、燃焼温度が低いガスタービンの起動時においては、燃焼に使用される空気量を少なく、定格運転時には燃焼空気量を増加させ、燃焼空気と燃料の適切な混合を行うことによって低NOx化を図ることができる。すなわち、燃焼器の運転状態によりバーナ内部の各部品の温度が異なり、これに基づく熱伸び差を利用して、燃焼器バーナ内部に導入する燃焼空気量を調節して、燃料と適切な混合状態にすることが可能となる。この結果、構造を複雑化することなくNOx排出量を抑制することができる。
図4に、本発明の第2の実施例である燃焼器バーナの側断面図を示す。実施例1では、燃料21はバーナ上流部においてラビリンスシール25により、中心棒24の外周部に燃料が供給されているのに対して、本実施例では、中心棒24の内周部に低温空気29が導入されている。
実施例1と同様に、導入された低温空気29は、一般に15℃前後であり、中心棒24は定格運転状態の燃焼空気22と比較して低温状態に保たれている。一方、バーナ壁面28においては、バーナ外部を流れる燃焼空気22のために高温状態となる。そのため、低温状態の中心棒24と高温状態のバーナ壁面28の間では、バーナ壁面28は下流方向に熱伸びすることによって、空気孔27の面積が変化する。なお、低温空気29は中心棒の外周側、或いは中心棒の内部との両方に供給するように構成しても良い。
本実施例によれば、より低温の低温空気29を中心棒24の内部に供給しているため、中心棒24をより低温状態に維持することが可能となる。この結果、中心棒24内に供給される低温空気29と、バーナ外部を流れる燃焼空気22の温度差に基づく熱伸び差を利用して、燃焼器バーナ内部に導入する燃焼空気量を調節することができ、燃料と適切な混合状態にすることができるようになる。
図5は、本発明の第3の実施例を示す燃焼器バーナの側断面図である。本実施例では、図1の燃焼器バーナを複数配置している。
中心に配置したバーナと周囲に配置したバーナとでは、中心棒24が空気孔27の上流開口部の一部と重なる面積が異なるように配置されている。図示の例では、中心に配置したバーナに対して、その周囲に配置したバーナの空気孔27の方が開口面積を大きく(中心棒によって覆われる空気孔の面積を小さく)するように構成している。なお、燃料系統は中心のバーナと周囲のバーナは、燃料系統が異なっており、各々燃料41,42が独立して供給される。
この構造により、燃料と燃焼ガスの混合割合が異なるバーナが燃焼器内に複数配置された構造であっても、バーナにより中心棒24の長さを変化させることにより、それぞれのバーナにおいて適切な燃焼空気と燃料の混合を行えることで、燃焼器としてより低NOx化を図ることができる。
1 圧縮機
2 タービン
3 燃焼器
6 燃焼室
7 ライナ
8 トランジションピース
9 外筒
10 カバー
11 点火栓
12 燃料系統
21,41,42 燃料
22 燃焼空気
23 空間
24 中心棒
25 ラビリンスシール
26 燃料ノズル
27 空気孔
28 バーナ壁面
29 低温空気
100 混合ガス
101 燃焼ガス

Claims (7)

  1. 圧縮機から導入される燃焼空気に燃料を混合して燃焼し、生成した燃焼ガスをタービンに供給するガスタービン燃焼器において、
    燃料を燃焼室に噴出する燃料ノズルと、該燃料ノズルの中心軸上に配置される中心棒と、前記圧縮機から導入される燃焼空気を前記燃料ノズル内に供給する空気孔とを備えた燃焼器バーナであって、
    前記空気孔は燃焼空気の噴出方向が前記中心棒の軸心側に向かうように形成され、
    前記燃料ノズルは、その内側であって前記中心棒より外側に前記燃焼空気より低温の燃料を流通させる流路と、前記燃料ノズルの内壁と前記中心棒の下流側端面によって形成され前記空気孔及び燃焼室に連通する空間とを有すると共に、前記中心部の下流端が前記空間と連通する前記空気孔の少なくとも一部を覆うように配置され、
    前記燃料ノズルと前記中心棒の熱伸び差により、前記空間と連通する空気孔の開口面積を変化させるように構成したことを特徴とするガスタービン燃焼器。
  2. 請求項1に記載のガスタービン燃焼器であって、
    前記中心棒の外周側と前記燃料ノズルの内周側の間隙によって形成された流路に燃料を流通させることを特徴とするガスタービン燃焼器。
  3. 請求項1に記載のガスタービン燃焼器であって、
    前記中心棒の内部、あるいはその外周側に、前記燃焼空気より低温の空気を供給することを特徴とするガスタービン燃焼器。
  4. 請求項2に記載のガスタービン燃焼器であって、
    前記燃料ノズルに供給された燃料を、前記燃料ノズルの内部と前記流路に分岐して燃料を供給することを特徴とするガスタービン燃焼器。
  5. 請求項4に記載のガスタービン燃焼器であって、
    前記流路の上流側にラビリンスシールを設けたことを特徴とするガスタービン燃焼器。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のガスタービン燃焼器であって、
    前記燃焼器バーナを燃焼器の中心とその外周側に複数配置したことを特徴とするガスタービン燃焼器。
  7. 請求項6に記載のガスタービン燃焼器であって、
    前記中心側と外周側の燃焼器バーナにおける、前記中心棒によって覆われる空気孔の面積を異ならしめることを特徴とするガスタービン燃焼器。
JP2011204053A 2011-09-20 2011-09-20 ガスタービン燃焼器 Active JP5514174B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011204053A JP5514174B2 (ja) 2011-09-20 2011-09-20 ガスタービン燃焼器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011204053A JP5514174B2 (ja) 2011-09-20 2011-09-20 ガスタービン燃焼器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013064563A JP2013064563A (ja) 2013-04-11
JP5514174B2 true JP5514174B2 (ja) 2014-06-04

Family

ID=48188219

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011204053A Active JP5514174B2 (ja) 2011-09-20 2011-09-20 ガスタービン燃焼器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5514174B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013064563A (ja) 2013-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2551596B1 (en) Combustor, burner, and gas turbine
US20150275755A1 (en) Multi-fuel-capable gas turbine combustor
EP2902708B1 (en) Multi-fuel-supporting gas-turbine combustor
JP5924618B2 (ja) 燃料噴射装置
JP3958767B2 (ja) ガスタービン燃焼器およびその着火方法
EP2525149B1 (en) Gas turbine combustor
US7966820B2 (en) Method and apparatus for combusting fuel within a gas turbine engine
EP1923637B1 (en) Triple annular counter rotating swirler
US20140182294A1 (en) Gas turbine combustor
JP5458121B2 (ja) ガスタービン燃焼器およびガスタービン燃焼器の運転方法
US20120282558A1 (en) Combustor nozzle and method for supplying fuel to a combustor
JP2007139411A (ja) 低エミッション燃焼器及びそれを作動させる方法
JP2006145194A (ja) ガスタービンエンジン用の閉込め渦式燃焼器空洞マニホールド
KR20100080428A (ko) 이중 연료 1차 노즐
KR102066943B1 (ko) 연소기의 연료 노즐
JP2011169575A (ja) 軸方向多段予混合燃焼室
US20140352312A1 (en) Injector for introducing a fuel-air mixture into a combustion chamber
US8966910B2 (en) Methods and systems for cooling a transition nozzle
JP6239938B2 (ja) ガスタービン燃焼器
US7905093B2 (en) Apparatus to facilitate decreasing combustor acoustics
WO2016056180A1 (ja) ガスタービンエンジンの燃焼器及びその運転方法
JP5372814B2 (ja) ガスタービン燃焼器、及び運転方法
JP4854613B2 (ja) 燃焼装置及びガスタービン燃焼器
JP2008170059A (ja) ガスタービン燃焼器及びその改造方法
JP5514174B2 (ja) ガスタービン燃焼器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130806

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20140123

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140224

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140225

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5514174

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250